JP2003316042A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

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JP2003316042A JP2002121272A JP2002121272A JP2003316042A JP 2003316042 A JP2003316042 A JP 2003316042A JP 2002121272 A JP2002121272 A JP 2002121272A JP 2002121272 A JP2002121272 A JP 2002121272A JP 2003316042 A JP2003316042 A JP 2003316042A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤や放電生成物などに対する耐汚染性、
並びに接触帯電器やクリーニングブレード等に対する耐
久性が十分に高く、さらには製造時における塗膜欠陥の
発生を防止可能な電子写真感光体、並びに長期にわたっ
て良好な画質を得ることが可能なプロセスカートリッジ
及び画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 本発明の電子写真感光体は、導電性支持
体及び該支持体上に配置された感光層を備える電子写真
感光体であって、感光層が、下記一般式(1): 【化1】 [式(1)中、A1及びA2はそれぞれ1価の有機基を表
す]で表される繰り返し単位を含む環状構造を有する環
状シロキサン化合物及び/又はその誘導体を含有するケ
イ素化合物含有層を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体、
プロセスカートリッジ及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンター、ファクシミリ等の
画像形成装置においては、電子写真感光体を用いて帯
電、露光、現像、転写等を行う電子写真方式が広く採用
されている。このような画像形成装置にあっては、画像
形成プロセスの高速化、画質向上、装置の小型化及び長
寿命化、製造コスト及びランニングコストの低減等の要
請が益々高まっている。また、近年のコンピューターや
通信等の技術の発達に伴い、画像形成装置においてもデ
ジタル方式やカラー画像出力方式の適用が進められてい
る。
【0003】このような背景の下、電子写真感光体にお
ける電子写真特性及び耐久性の向上、小径化、低コスト
化等の検討がなされており、様々な材料を用いた電子写
真感光体が提案されている。
【0004】例えば特開昭63−65449号公報に
は、感光層にシリコーン系微粒子が添加された電子写真
感光体が開示されており、かかるシリコーン系微粒子の
添加により感光体表面に潤滑性が付与されることが記載
されている。
【0005】また、感光層を形成する際に、バインダー
ポリマー又はポリマー前駆体中に低分子の電荷輸送物質
を分散させた後、バインダーポリマーやポリマー前駆体
を硬化させる方法が提案されており、特公平5−471
04号公報、特公昭60−22347号公報等には、バ
インダーポリマー又はポリマー先駆体としてシリコーン
系材料を用いた電子写真感光体が開示されている。
【0006】さらに、電子写真感光体の機械的強度を向
上させるために、感光層の表面に保護層が設けられるこ
とがある。保護層の材料としては架橋性樹脂が用いられ
る場合が多いが、架橋性樹脂により形成された保護層は
絶縁層となるため、感光体の光電特性を損なうことにな
る。そこで、導電性金属酸化物微粉末(特開昭57−1
28344号公報)や電荷輸送性物質(特開平4−15
659号公報)を保護層中に分散させる方法、反応性官
能基を有する電荷輸送性物質を熱可塑性樹脂と反応させ
て保護層を形成する方法などが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電子写真感光体であっても、特に接触帯電方式の帯
電器(接触帯電器)やクリーニングブレード等のクリー
ニング装置と組み合わせて用いる場合には、電子写真特
性や耐久性等は必ずしも十分とは言えない。
【0008】また、感光体を接触帯電器、化学重合法に
よるトナー(重合トナー)と組み合わせた場合には、接
触帯電の際に生成する放電生成物や、転写工程後に残存
した重合トナーにより感光体表面が汚染されて、画像品
質が低下する場合がある。さらに、感光体表面に付着し
た放電生成物や残存トナーを除去するためにクリーニン
グブレードを用いると、感光体表面とクリーニングブレ
ードとの間の摩擦・摩耗が増大して、感光体表面の損
傷、ブレードの欠け、ブレードめくれ等が起こりやすく
なる。
【0009】またさらに、電子写真感光体を製造する際
には、電子写真特性や耐久性の特性の向上に加えて製造
コストを低減することが重要な課題となるが、従来の電
子写真感光体の場合、製造時にゆず肌、ブツなどの塗膜
欠陥が生じやすいという問題がある。
【0010】一方、本出願人は、加水分解性シリル基を
有する電荷輸送物質を用いることにより電子写真特性や
耐久性が向上することを見出し、これを用いた電子写真
感光体を特開平11−38656号公報、特開平11−
184106号公報、特開平11−316468号公報
等において開示している。また、特開平10−2512
77号公報では反応性シロキサンオイルを膜中に存在さ
せた電子写真感光体、特開平11−38656号公報で
はフッ素カップリング剤やPTFEを用いた電子写真感
光体をそれぞれ開示している。しかしながら、これらの
電子写真感光体においては、電子写真特性及び耐久性の
点でさらなる改善の余地があった。
【0011】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑
みてなされたものであり、現像剤や放電生成物などに対
する耐汚染性、並びに接触帯電器やクリーニングブレー
ド等に対する耐久性が十分に高く、さらには製造時にお
ける塗膜欠陥の発生を防止可能な電子写真感光体、並び
に長期にわたって良好な画質を得ることが可能なプロセ
スカートリッジ及び画像形成装置を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、従来使用されてい
る反応性シロキサンオイル(アミノ変性ポリシロキサ
ン、エポキシ変性ポリシロキサン、カルボキシル変性ポ
リシロキサン、カルビノール変性ポリシロキサン、メタ
クリル変性ポリシロキサン、メルカプト変性ポリシロキ
サン、フェノール変性ポリシロキサンなど)は反応性が
必ずしも十分でなく、結合により膜中に安定的に停留さ
せることが困難であるため耐汚染性などの効果が持続し
にくいこと、並びにシロキサンが未反応のまま層中に残
留すると未反応物の反応性末端基により電気特性が低下
しやすいことを見出した。そして、かかる知見に基づい
てさらに研究した結果、特定の構造を有する環状シロキ
サン化合物を用い、当該環状シロキサン化合物及び/又
はその誘導体を含有するケイ素含有層を設けた場合に電
子写真感光体の耐汚染性、耐久性、成膜性などが十分に
高められることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0013】すなわち、本発明の電子写真感光体は、導
電性支持体及び該支持体上に配置された感光層を備える
電子写真感光体であって、感光層が、下記一般式
(1):
【0014】
【化3】
【0015】[式(1)中、A1及びA2は同一でも異な
っていてもよく、それぞれ1価の有機基を表す]で表さ
れる繰り返し単位を含む環状構造を有する環状シロキサ
ン化合物及び/又はその誘導体を含有するケイ素化合物
含有層を備えることを特徴とするものである。
【0016】また、本発明のプロセスカートリッジは、
上記本発明の電子写真感光体と、電子写真感光体上に形
成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手
段、又は前記トナー像の転写後に前記電子写真感光体上
に残存するトナーを除去するクリーニング手段のうちの
少なくとも一方とを備えることを特徴とするものであ
る。
【0017】また、本発明の画像形成装置は、上記本発
明の電子写真感光体と、電子写真感光体を帯電させる帯
電手段と、帯電した前記電子写真感光体を露光して静電
潜像を形成する露光手段と、静電潜像を現像してトナー
像を形成する現像手段と、トナー像を被転写媒体に転写
する転写手段と、トナー像の転写後に前記電子写真感光
体上に残存するトナーを除去するクリーニング手段とを
備えることを特徴とするものである。
【0018】本発明の電子写真感光体においては、上記
特定の環状シロキサン化合物及び/又はその誘導体を含
むケイ素含有層を感光層に設けることによって、電子写
真感光体の光電特性や機械的強度が十分に高められる。
かかる環状シロキサン化合物は反応性末端基を有さずそ
の開環により反応するものであるため未反応のまま層中
に存在しても電子写真特性等に悪影響を及ぼさず、ま
た、樹脂との相溶性が高く層中に安定的に停留して効果
を持続させると共に耐ソルベントクラック性や可とう性
をも向上せしめるものである。したがって、現像剤や放
電生成物などに対する耐汚染性、並びに接触帯電器やク
リーニングブレード等に対する耐久性といった電子写真
感光体の特性を十分に向上させることができ、さらには
製造時における塗膜欠陥の発生を防止することが可能と
なる。
【0019】また、本発明のプロセスカートリッジ及び
画像形成装置においては、上記本発明の電子写真感光体
を用いることによって、長期にわたって良好な画質を得
ることが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、場合により図面を参照しつ
つ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
なお、図面中、同一要素には同一符号を付することと
し、重複する説明は省略する。
【0021】(環状シロキサン化合物)本発明において
用いられる環状シロキサン化合物は、下記一般式
(1):
【0022】
【化4】
【0023】[式(1)中、A1及びA2は同一でも異な
っていてもよく、それぞれ1価の有機基を表す]で表さ
れる繰り返し単位を含む環状構造を有するものである。
【0024】一般式(1)中、A1及びA2で表される1
価の有機基としては、具体的には、直鎖もしくは分枝の
アルキル基、環状のアルキル基、パーフルオロアルキル
基などのフッ素原子を含むアルキル基、水素原子、置換
もしくは無置換のアリール基、アルキルアリール基、ア
リールアルキル基などが挙げられる。ここで、A1又は
2のうち少なくとも一方がフッ素原子及び/又は環状
の置換基(シクロアルキル基、アルキルシクロアルキル
基、アリール基、アルキルアリール基、アリールアルキ
ル基など)を有すると、樹脂に対する相溶性(分散性)
がより向上するので好ましい。特に、A1又はA2のうち
少なくとも一方がフッ素原子を有すると、トナーや帯電
工程における放電生成物に対する耐汚染性をも高めるこ
とができるのでより好ましい。
【0025】また、A1及びA2の炭素数は、電子写真特
性が損なわれなければ特に制限されないが、好ましくは
1〜20であり、より好ましくは1〜10である。
1、A2それぞれの炭素数が前記下限値未満の場合、ケ
イ素を含まない成分との相溶性が低下する傾向にあり、
他方、前記上限値を超えると、ケイ素を含む成分との相
溶性が低下する傾向にある。
【0026】本発明に係る環状シロキサン化合物は、例
えば下記一般式(2):
【0027】
【化5】
【0028】[式(7)中、A1及びA2は同一でも異な
っていてもよく、それぞれ1価の有機基を表し、nは整
数を表す。]で表すことができる。ここで、一般式
(7)中のn個の繰り返し単位は必ずしも同一である必
要はなく、A1及びA2が異なる2種以上の繰り返し単位
により環状シロキサン化合物が構成されていてもよい。
また、繰り返し単位が2種以上である場合、環状シロキ
サン化合物はブロック共重合体、ランダム共重合体のい
ずれであってもよい。
【0029】また、上記一般式(7)中のnは特に制限
されないが、好ましくは3〜6である。中でも、nが3
又は4である環状シロキサン化合物はより高い反応性を
有しており、特にシロキサン結合が形成された樹脂中
に、化学結合により安定的に保持させることができるの
で好ましい。また、nが5以上の環状シロキサン化合物
を用いると、耐汚染性、耐ソルベントクラック性、可と
う性などが高められるので好ましい。
【0030】上記一般式(7)で表される環状シロキサ
ン化合物としては、具体的には、ヘキサメチルシクロト
リシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、
デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシク
ロヘキサシロキサン等のシクロ(ジメチルシロキサン)
類、1,3,5−トリメチル−1,3,5−トリフェニ
ルシクロトリシロキサン、1,3,5,7−テトラメチ
ル−1,3,5,7−テトラフェニルシクロテトラシロ
キサン、1,3,5,7,9−ペンタメチル−1,3,
5,7,9−ペンタフェニルシクロペンタシロキサン等
のシクロ(メチルフェニルシロキサン)類、ヘキサフェ
ニルシクロトリシロキサン等のシクロ(ジフェニルシロ
キサン)類、3−(3,3,3−トリフルオロプロピ
ル)メチルシクロトリシロキサン等のフッ素含有シクロ
シロキサン類、メチルヒドロシロキサン混合物、ペンタ
メチルシクロペンタシロキサン、フェニルヒドロシクロ
シロキサンなどのヒドロシリル基含有シクロシロキサン
類、ペンタビニルペンタメチルシクロペンタシロキサン
などのビニル基含有シクロシロキサン類等が挙げられ
る。また、上記化合物の他にも、常法(例えば実験化学
鋼材第4版第27巻第373に記載の方法)に従って所
望の環状シロキサン化合物を合成して用いることができ
る。
【0031】なお、上記式(7)で表される環状シロキ
サン化合物は一般式(1)で表される繰り返し単位のみ
で構成されるものであるが、隣接する繰り返し単位の一
部又は全部が2価の基を介して結合した環状シロキサン
化合物を用いることもできる。
【0032】(電子写真感光体)本発明の電子写真感光
体は、その感光層において、上述の環状シロキサン化合
物及び/又はその誘導体を含有するケイ素含有層が設け
られたものである。ここで、環状シロキサン化合物の誘
導体とは、環状シロキサン化合物の開環重合体、環状シ
ロキサン化合物と電荷輸送物質との複合体、環状シロキ
サン化合物と樹脂もしくは樹脂前駆体との複合体などを
包含するものである。
【0033】また、本発明の電子写真感光体が備える感
光層は、電荷発生物質と電荷輸送物質とを同一の層に含
有する単層型感光層、あるいは電荷発生物質を含有する
層(電荷発生層)と電荷輸送物質を含有する層(電荷輸
送層)とを別個に設けた機能分離型感光層のいずれであ
ってもよい。そして、本発明に係るケイ素含有層とは、
単一型感光層、電荷発生層、電荷輸送層、あるいはさら
に後述する保護層等のうち、上記環状シロキサン化合物
及び/又はその誘導体を含有する層を意味する。
【0034】さらに、本発明の電子写真感光体は、目的
に応じて、ケイ素含有層が未硬化のまま用いてもよく、
ケイ素含有層を硬化させて用いてもよい。
【0035】以下、機能分離型感光体(積層型感光体)
を例として、本発明の電子写真感光体の好適な実施形態
について詳述する。
【0036】図1は本発明に係る機能分離型感光体の好
適な一実施形態を模式的に示す断面図である。図1中、
導電性支持体11上に、下引き層12、電荷発生層1
3、電荷輸送層14がこの順で積層されて感光層15が
形成されている。このうち、電荷輸送層14が、本発明
に係る環状シロキサン化合物を含有するケイ素含有層で
ある。
【0037】導電性支持体11としては、例えば、アル
ミニウム、銅、亜鉛、ステンレス、クロム、ニッケル、
モリブデン、バナジウム、インジウム、金、白金等の金
属又は合金を用いた金属板、金属ドラム、金属ベルト;
導電性ポリマー、酸化インジウム等の導電性化合物やア
ルミニウム、パラジウム、金等の金属又は合金を塗布、
蒸着あるいはラミネートした紙、プラスチックフィル
ム、ベルト等が挙げられる。また、必要に応じて、支持
体11の表面に、陽極酸化被膜処理、熱水酸化処理や薬
品処理、着色処理、砂目立てなどの乱反射処理等の表面
処理を施すこともできる。
【0038】下引き層12に用いる結着樹脂としては、
具体的には、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビ
ニル樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミ
ン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリ
エチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリカーボネート
樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニリデン
樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、ポリビニルアルコール樹脂、水溶性ポリ
エステル樹脂、ニトロセルロース、カゼイン、ゼラチ
ン、ポリグルタミン酸、澱粉、スターチアセテート、ア
ミノ澱粉、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ジル
コニウムキレート化合物、チタニルキレート化合物、チ
タニルアルコキシド化合物、有機チタニル化合物、シラ
ンカップリング剤等が挙げられ、これら1種を単独で又
は2種以上を組み合わせてして用いることができる。ま
た、上記の結着樹脂に、酸化チタン、酸化アルミニウ
ム、酸化珪素、酸化ジルコニウム、チタン酸バリウム、
シリコーン樹脂等の微粒子を配合してもよい。
【0039】下引き層を形成する際の塗布方法として
は、ブレードコーティング法、マイヤーバーコティング
法、スプレーコーティング法、浸漬コーティング法、ビ
ードコーティング法、エアーナイフコーティング法、カ
ーテンコーティング法等の通常の方法が採用される。下
引き層の厚みは0.01〜40μmが適当である。
【0040】電荷発生層13に含まれる電荷発生物質と
しては、例えば、アゾ系顔料、キノン系顔料、ペリレン
系顔料、インジゴ系顔料、チオインジゴ系顔料、ビスベ
ンゾイミダゾール系顔料、フタロシアニン系顔料、キナ
クリドン系顔料、キノリン系顔料、レーキ系顔料、アゾ
レーキ系顔料、アントラキノン系顔料、オキサジン系顔
料、ジオキサジン系顔料、トリフェニルメタン系顔料、
アズレニウム系染料、スクウェアリウム系染料、ピリリ
ウム系染料、トリアリルメタン系染料、キサンテン系染
料、チアジン系染料、シアニン系染料等の種々の有機顔
料及び有機染料;アモルファスシリコン、アモルファス
セレン、テルル、セレン−テルル合金、硫化カドミウ
ム、硫化アンチモン、酸化亜鉛、硫化亜鉛等の無機材料
が挙げられる。これらの中でも縮環芳香族系顔料、ペリ
レン系顔料及びアゾ系顔料が、感度、電気的安定性、、
照射光に対する光化学的安定性の面で好ましい。これら
の電荷発生物質は、1種を単独で用いてもよく、2種以
上を組み合わせて用いてもよい。
【0041】電荷発生層13は、電荷発生物質を真空蒸
着するか、あるいは結着樹脂を含む有機溶剤中に電荷発
生物質を分散した塗工液を塗布することにより形成可能
である。電荷発生層における結着樹脂としては、ポリビ
ニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ブチ
ラールの一部がホルマールやアセトアセタール等で変性
された部分アセタール化ポリビニルアセタール樹脂等の
ポリビニルアセタール系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ
エステル樹脂、変性エーテル型ポリエステル樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ
ビニルアセテート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、フェノキシ樹
脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、尿素樹脂、
ポリウレタン樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール樹
脂、ポリビニルアントラセン樹脂、ポリビニルピレン等
が挙げられ、これらは1種を単独で又は2種以上を組み
合わせて用いることができる。これらの中でも、ポリビ
ニルアセタール系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重
合体、フェノキシ樹脂および変性エーテル型ポリエステ
ル樹脂を用いると、電荷発生物質の分散性が向上し、電
荷発生物質が凝集せずに長期にわたり安定な塗工液が得
られる。このような塗工液を用いることで均一な被膜を
容易に且つ確実に形成することができ、その結果、電気
特性が向上して画質欠陥の発生を十分に防止することが
できる。また、電荷発生物質と結着樹脂との配合比は、
体積比で5:1〜1:2の範囲内であることが好まし
い。
【0042】また、塗工液を調製する際に用いられる溶
剤としては、メタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、n−ブタノール、ベンジルアルコール、メチルセル
ソルブ、エチルセルソルブ、アセトン、メチルエチルケ
トン、シクロヘキサノン、クロロベンゼン、酢酸メチ
ル、酢酸n−ブチル、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、メチレンクロライド、クロロホルム等の有機溶剤が
挙げられ、これらは1種を単独で又は2種以上を混合し
て用いることができる。
【0043】塗工液の塗布方法としては、上記下引き層
の説明において例示された塗布方法が挙げられる。ま
た、このようにして形成される電荷発生層13の厚み
は、好ましくは0.01〜5μm、より好ましくは0.
1〜2μmである。電荷発生層12の厚みが0.01μ
m未満の場合、電荷発生層を均一に形成することが困難
になり、他方、厚みが5μmを越えると電子写真特性が
著しく低下する傾向がある。
【0044】また、電荷発生層13中に酸化防止剤、失
活剤などの安定剤を加えることもできる。酸化防止剤と
しては、例えば、フェノール系、硫黄系、リン系、アミ
ン系化合物等の酸化防止剤が挙げられる。失活剤として
はビス(ジチオベンジル)ニッケル、ジ-n-ブチルチオ
カルバミン酸ニッケル等が挙げられる。
【0045】電荷輸送層14は、前述の通り本発明に係
る環状シロキサン化合物を含有するものであり、当該環
状シロキサン化合物を、以下に示すような電荷輸送物
質、結着樹脂、架橋剤、あるいは更に微粒子、添加剤等
と混合して形成することができる。
【0046】低分子の電荷輸送物質としては、例えば、
ピレン系、カルバゾール系、ヒドラゾン系、オキサゾー
ル系、オキサジアゾール系、ピラゾリン系、アリールア
ミン系、アリールメタン系、ベンジジン系、チアゾール
系、スチルベン系、ブタジエン系等の化合物が挙げられ
る。また、高分子電荷輸送物質としては、例えば、ポリ
−N−ビニルカルバゾール、ハロゲン化ポリ−N−ビニ
ルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニルアンス
ラセン、ポリビニルアクリジン、ピレン−ホルムアルデ
ヒド樹脂、エチルカルバゾール−ホルムアルデヒド樹
脂、トリフェニルメタンポリマー、ポリシラン等が挙げ
られる。これらの中でも、トリフェニルアミン化合物、
トリフェニルメタン化合物、ベンジジン化合物がモビリ
ティー、安定性、光に対する透明性の面で好ましい。
【0047】また、本発明に係る環状シロキサン化合物
との組み合わせにおいて特に好ましい電荷輸送物質とし
て、下記一般式(4): F1[−D1−SiQ3 c3 3-cd (4) [式(4)中、F1は正孔輸送能を有する化合物から誘
導される有機基を表し、R3は水素原子、アルキル基、
置換又は未置換のアリール基からなる群より選ばれる1
種を表し、D1は2価の基を表し、Q3は加水分解性基を
表し、cは1〜3の整数を表し、dは1〜4の整数を表
す]で表される化合物を挙げることができる。
【0048】上記一般式(4)中、F1で表される有機
基としては、正孔輸送能を有するものであれば特に制限
されないが、下記一般式(6):
【0049】
【化6】
【0050】[式(6)中、Ar1、Ar2、Ar3及び
Ar4は同一でも異なっていてもよく、それぞれ置換又
は未置換のアリール基を表し、Ar5は置換又は未置換
のアリール基又はアリーレン基を表し、kは0又は1を
表し、Ar1〜Ar5のうちの少なくとも1つは式(4)
中の−D1−SiQ3 c3 3-cとの結合手を有する]で表
される有機基であることが好ましい。
【0051】上記一般式(6)中のAr1〜Ar4として
は、下記式(8)〜(14)のうちのいずれかであるこ
とが好ましい。
【0052】
【化7】
【0053】
【化8】
【0054】
【化9】
【0055】
【化10】
【0056】
【化11】
【0057】
【化12】
【0058】−Ar−Z’s−Ar−Xm (14) [式(8)〜(14)中、R6は水素原子、炭素数1〜
4のアルキル基、炭素数1〜4のアルキル基もしくは炭
素数1〜4のアルコキシ基で置換されたフェニル基、ま
たは未置換のフェニル基、炭素数7〜10のアラルキル
基からなる群より選ばれる1種を表し、R7〜R9はそれ
ぞれ水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜
4のアルコキシ基、もしくは炭素数1〜4のアルコキシ
基で置換されたフェニル基、または未置換のフェニル
基、炭素数7〜10のアラルキル基、ハロゲン原子から
なる群より選ばれる1種を表し、Arは置換又は未置換
のアリーレン基を表し、Xは一般式(4)中の−D1
SiQ3 c3 3-cを表し、m及びsはそれぞれ0又は1を
表し、q及びrは1〜10の整数を表し、t及びt'は
それぞれ1〜3の整数を表す。]ここで、式(14)中
のArとしては、下記式(15)又は(16)で表され
るものが好ましい。
【0059】
【化13】
【0060】
【化14】
【0061】[式(15)、(16)中、R10及びR11
はそれぞれ水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素
数1〜4のアルコキシ基、もしくは炭素数1〜4のアル
コキシ基で置換されたフェニル基、または未置換のフェ
ニル基、炭素数7〜10のアラルキル基、ハロゲン原子
からなる群より選ばれる1種を表し、tは1〜3の整数
を表す。]また、式(14)中のZ’としては、下記式
(17)〜(24)のうちのいずれかで表されるものが
好ましい。 −(CH2q− (17) −(CH2CH2O)r− (18)
【0062】
【化15】
【0063】
【化16】
【0064】
【化17】
【0065】
【化18】
【0066】
【化19】
【0067】
【化20】
【0068】[式(17)〜(24)中、R12及びR13
はそれぞれ水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素
数1〜4のアルコキシ基、もしくは炭素数1〜4のアル
コキシ基で置換されたフェニル基、または未置換のフェ
ニル基、炭素数7〜10のアラルキル基、ハロゲン原子
からなる群より選ばれる1種を表し、Wは2価の基を表
し、q及びrはそれぞえれ1〜10の整数を表し、tは
それぞれ1〜3の整数を表す。]上記式(23)、(2
4)中のWとしては、下記(25)〜(33)で表され
る2価の基のうちのいずれかであることが好ましい。
【0069】 −CH2− (25) −C(CH32− (26) −O− (27) −S− (28) −C(CF32− (29) −Si(CH32− (30)
【0070】
【化21】
【0071】
【化22】
【0072】
【化23】
【0073】[式(32)中、uは0〜3の整数を表
す]また、一般式(4)中、Ar5は、kが0のときは
Ar1〜Ar4の説明で例示されたアリール基であり、k
が1のときはかかるアリール基から所定の水素原子を除
いたアリーレン基である。
【0074】また、一般式 (4)中、D1で表される2
価の基としては、好ましくは、−Cn2n−、−Cn
2n-2−、−Cn2n-4−(nは1〜15の整数であり、
好ましくは2〜10の整数である)、−CH2−C64
−又は−C64−C64−で表される2価の炭化水素
基、オキシカルボニル基(−COO−)、チオ基(−S
−)、オキシ基(−O−)、イソシアノ基(−N=CH
−)、あるいはこれら2種以上の組み合わせによる2価
の基である。なお、これらの2価の基は側鎖にアルキル
基、フェニル基、アルコキシ基、アミノ基などの置換基
を有していてもよい。Dが上記の好ましい2価の基であ
ると、有機シリケート骨格に適度な可とう性が付与され
て層の強度が向上する傾向にある。
【0075】一般式(4)中のR3は、前述の通り、水
素原子、アルキル基(好ましくは炭素数1〜5のアルキ
ル基)又は置換若しくは無置換のアリール基(好ましく
は炭素数6〜15の置換若しくは無置換のアリール基)
を表す。
【0076】また、上記式(4)中、Q3で表される加
水分解性基とは、上記式(1)で表される化合物の硬化
反応において、加水分解によりシロキサン結合(O−S
i−O)を形成し得る官能基のことをいう。本発明にか
かる加水分解性基の好ましい例としては、具体的には、
水酸基、アルコキシ基、メチルエチルケトオキシム基、
ジエチルアミノ基、アセトキシ基、プロペノキシ基、ク
ロロ基が挙げられるが、これらの中でも、−OR”
(R”は炭素数1〜15のアルキル基またはトリメチル
シリル基)で表される基がより好ましい。
【0077】上記式(1)中のAr1、Ar2、Ar3
Ar4、Ar5、D−SiR3 3-c3 cで表される基および
整数kの好ましい組み合わせを表1〜11に示す。な
お、表中、SはAr1〜Ar5と結合したD−SiR3 3-c
3 cを表し、Meはメチル基を表し、Etはエチル基を
表し、Prはプロピル基を表す。
【0078】
【表1】
【0079】
【表2】
【0080】
【表3】
【0081】
【表4】
【0082】電荷輸送層14に用いられる結着樹脂は、
電気絶縁性のフィルムを形成可能な高分子重合体が好ま
しい。このような高分子重合体としては、例えば、ポリ
カーボネート、ポリエステル、メタクリル樹脂、アクリ
ル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリス
チレン、ポリビニルアセテート、スチレン−ブタジエン
共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル重合体、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル−無水マレイン酸共重合体、シリコン樹脂、シリコ
ン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹
脂、スチレン−アルキッド樹脂、ポリ−N−ビニルカル
バゾール、ポリビニルブチラール、ポリビニルフォルマ
ール、ポリスルホン、カゼイン、ゼラチン、ポリビニル
アルコール、エチルセルロース、フェノール樹脂、ポリ
アミド、カルボキシ−メチルセルロース、塩化ビニリデ
ン系ポリマーラテックス、ポリウレタン等が挙げられ、
これらは1種を単独で又は2種類以上混合して用いるこ
とができる。上記高分子重合体の中でも、ポリカーボネ
ート、ポリエステル、メタクリル樹脂、アクリル樹脂
は、電荷輸送物質料との相溶性、溶剤への溶解性、強度
に優れており好ましい。
【0083】本発明に係る環状シロキサン化合物を上記
の電荷輸送物質及び結着樹脂と混合するに際し、環状シ
ロキサン化合物が液体の場合はそのまま混合するか所定
の溶剤に溶解させて混合することができる。また、環状
シロキサン化合物が固体の場合は所定の溶剤に溶解させ
て混合するか、細かく粉砕したものを所定の溶剤に分散
させて混合することができる。
【0084】また、一般式(4)で示される加水分解性
有機ケイ素化合物の他に、該化合物と結合を形成しうる
化合物を混合することにより、潤滑性、付着性等のさま
ざまな性質を変化させることができるため好ましい。な
お、本発明における結合とは水素結合以上の強さを有す
る結合全てを意味する。また、そのような化合物は製膜
性、電気特性などの特性が悪化させることのない限り任
意の割合で用いることができる。具体的には、各種シラ
ンカップリング剤、および市販のシリコン系ハードコー
ト剤を例としてあげることができる。
【0085】シランカップリング剤としては、テトラメ
トキシシラン、テトラエトキシシラン等の四官能性アル
コキシシラン;メチルトリメトキシシラン、メチルトリ
エトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、メチルト
リメトキシエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシ
シラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメト
キシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、等の三官能性アルコキシシラ
ン;ジメチルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシ
シラン等の二官能性アルコキシシラン;トリメチルメト
キシシラン等の一官能アルコキシシラン等をあげること
ができる。膜の強度を向上させるためには三官能および
四官能のアルコキシシランが好ましく、可とう性、製膜
性を向上させるためには一官能又は二官能のアルコキシ
シランが好ましい。
【0086】また、市販のハードコート剤としては、K
P−85、X−40−9740、X−40−2239
(以上、信越シリコーン社製)、AY42−440、A
Y42−441、AY49−208(以上、東レダウコ
ーニング社製)等を用いることができる。また、撥水性
などの付与のために、(トリデカフルオロ−1,1,
2,2−テトラヒドロオクチル)トリエトキシシラン、
(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリメトキシシ
ラン、3−(ヘプタフルオロイソプロポキシ)プロピルト
リエトキシシラン、1H,1H,2H,2H−パーフル
オロアルキルトリエトキシシラン、1H,1H,2H,
2H−パーフルオロデシルトリエトキシシラン、1H,
1H,2H,2H−パーフルオロオクチルトリエトシキ
シランなどの含フッ素化合物を加えても良い。含フッ素
化合物の量は、フッ素を含まない化合物に対して重量で
0.5以下とすることが望ましい。これを越えると、架
橋膜の成膜性に問題が生じる場合がある。
【0087】また、下記一般式(3): B(−SiQ2 b2 3-b2 (3) [式(3)中、R2は水素原子、アルキル基、置換又は
未置換のアリール基からなる群より選ばれる1種を表
し、Q2は加水分解性基を表し、Bは2価の有機基を表
し、bは1〜3の整数を表す]で表される有機ケイ素化
合物が好適に使用される。上記一般式(3)で表される
化合物の好ましい例を表5に示す。
【0088】
【表5】
【0089】更に、電子写真感光体表面の耐汚染物付着
性、潤滑性を改善するために、各種微粒子を添加するこ
ともできる。それらは、単独で用いることもできるが、
併用してもよい。そのような微粒子の一例として、ケイ
素含有微粒子を挙げることができる。ケイ素含有微粒子
とは、構成元素にケイ素を含む微粒子であり、具体的に
は、コロイダルシリカおよびシリコーン微粒子等が挙げ
られる。
【0090】本発明においてケイ素含有微粒子として用
いられるコロイダルシリカは、平均粒子径1〜100n
m、好ましくは10〜30nmの酸性もしくはアルカリ
性の水分散液、あるいはアルコール、ケトン、エステル
等の有機溶媒中に分散させたものから選ばれ、一般に市
販されているものを使用することができる。
【0091】本発明の電子写真感光体における最表面層
中のコロイダルシリカの固形分含有量は、特に限定され
るものではないが、製膜性、電気特性、強度の面から最
表面層の全固形分中の1〜50重量%、好ましくは5〜
30重量%の範囲で用いられる。
【0092】本発明においてケイ素含有微粒子として用
いられるシリコーン微粒子は、球状で、平均粒子径が好
ましくは1〜500nm、より好ましくは10〜100
nmの、シリコーン樹脂粒子、シリコーンゴム粒子、シ
リコーン表面処理シリカ粒子から選ばれ、一般に市販さ
れているものを使用することができる。
【0093】シリコーン微粒子は、化学的に不活性で、
樹脂への分散性に優れる小径粒子であり、さらに十分な
特性を得るために必要とされる含有量が低いため、架橋
反応を阻害することなく、電子写真感光体の表面性状を
改善することができる。すなわち、強固な架橋構造中に
均一に取り込まれた状態で、電子写真感光体表面の潤滑
性、撥水性を向上させ、長期間にわたって良好な耐摩耗
性、耐汚染物付着性を維持することができる。本発明の
電子写真感光体における最表面層中のシリコーン微粒子
の含有量は、最表面層の全固形分中の0.1〜20重量
%の範囲であり、好ましくは0.5〜10重量%の範囲
である。
【0094】また、その他の微粒子としては、四フッ化
エチレン、三フッ化エチレン、六フッ化プロピレン、フ
ッ化ビニル、フッ化ビニリデン等のフッ素系微粒子やZ
nO−Al23、SnO2−Sb23、In23−Sn
2、ZnO−TiO2、MgO−Al23、FeO−T
iO2、TiO2、SnO2、In23、ZnO、MgO
等の半導電性金属酸化物が挙げられる。
【0095】なお、従来の電子写真感光体において上記
微粒子を感光層中に含ませると、電荷輸送物質や結着樹
脂に対する微粒子の相溶性が不十分となりやすく、これ
らが感光層中で層分離を起こして不透明な膜となり、そ
の結果、電気特性が悪化することがあった。これに対し
て本発明では、上記特定の環状シロキサン化合物及び/
又はその誘導体を含有させることにより、感光層中で微
粒子が安定的に保持されるので、良好な電子写真特性を
得ることができる。
【0096】また、本発明においては、可塑剤、表面改
質剤、酸化防止剤、光劣化防止剤等の添加剤を使用する
こともできる。可塑剤としては、例えば、ビフェニル、
塩化ビフェニル、ターフェニル、ジブチルフタレート、
ジエチレングリコールフタレート、ジオクチルフタレー
ト、トリフェニル燐酸、メチルナフタレン、ベンゾフェ
ノン、塩素化パラフィン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、各種フルオロ炭化水素等が挙げられる。
【0097】本発明中の樹脂層にはヒンダートフェノー
ル、ヒンダートアミン、チオエーテル又はホスファイト
部分構造を持つ酸化防止剤を添加することができ、環境
変動時の電位安定性・画質の向上に効果的である。例え
ばヒンダートフェノール系酸化防止剤としては、「Su
milizer BHT−R」、「Sumilizer
MDP−S」、「Sumilizer BBM−
S」、「Sumilizer WX−R」、「Sumi
lizer NW」、「Sumilizer BP−7
6」、「Sumilizer BP−101」、「Su
milizer GA−80」、「Sumilizer
GM」、「Sumilizer GS」(以上住友化
学社製)、「IRGANOX1010」、「IRGAN
OX1035」、「IRGANOX1076」、「IR
GANOX1098」、「IRGANOX1135」、
「IRGANOX1141」、「IRGANOX122
2」、「IRGANOX1330」、「IRGANOX
1425WL」、「IRGANOX1520L」、「I
RGANOX245」、「IRGANOX259」、
「IRGANOX3114」、「IRGANOX379
0」、「IRGANOX5057」、「IRGANOX
565」(以上チバスペシャリティーケミカルズ社
製)、「アデカスタブAO−20」、「アデカスタブAO
−30」、「アデカスタブAO−40」、「アデカスタブA
O−50」、「アデカスタブAO−60」、「アデカスタブ
AO−70」、「アデカスタブAO−80」、「アデカスタ
ブAO−330」(以上旭電化製)等が挙げられる。ま
た、ヒンダートアミン系酸化防止剤としては、「サノー
ルLS2626」、「サノールLS765」、「サノールLS77
0」、「サノールLS744」、「チヌビン144」、
「チヌビン622LD」、「マークLA57」、「マー
クLA67」、「マークLA62」、「マークLA6
8」、「マークLA63」、「スミライザーTPS」
等、チオエーテル系酸化防止剤としては、「スミライザ
ーTP−D」等、ホスファイト系酸化防止剤としては、
「マーク2112」、「マークPEP・8」、「マーク
PEP・24G」、「マークPEP・36」、「マーク
329K」、「マークHP・10」等が挙げられる。こ
れらの中でも、特にヒンダートフェノール、ヒンダート
アミン系酸化防止剤が好ましい。
【0098】また、一般式(1)で示される環状シロキ
サン化合物と組み合わせる化合物として、下記一般式
(5): F2(−D2 e−OH)f (5) [式(5)中、F2はそれぞれ正孔輸送能を有する化合
物から誘導される有機基を表し、D2は2価の有機基を
表し、R4は水素原子、アルキル基、置換又は未置換の
アリール基からなる群より選ばれる1種を表し、eは0
又は1を表し、fは1〜4の整数を表す]で示される化
合物もしくはその化合物からの誘導体を含むものをあげ
ることができる。
【0099】一般式(5)で示される化合物は単独では
架橋することが難しいが、イソシアネート基を複数個、
好ましくは3個以上有する化合物を反応させることによ
り網目状に架橋結合した膜を形成することができる。
【0100】イソシアネートの具体例としては、トリレ
ンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイ
ソソアネート(MDI)、1,5−ナフチレンジイソシ
アネート、トリジンジイソシアネート、1,6−ヘキサ
メチレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネー
ト、リジンイソシアネート、テトラメチルキシレンジイ
ソシアネート、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシ
アネート、リジンエステルトリイソシアネート、1,
6,11−ウンデカントリイソシアネート、1,8−ジ
イソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタン、
トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス(イソ
シアネートフェニル)チオフォスフェートなどの単量体
を用いたポリイソシアネートが挙げられる。しかし、取
扱いの容易性や最終的に得られる架橋膜の成膜性、耐ク
ラック発生性などの面から、ポリイソシアネート単量体
から得られる誘導体やプレポリマなどの変性体を用いる
ことがより望ましい。かかる変性体としては、ポリオー
ルを過剰のイソシアネート化合物で変性したウレタン変
性体、ウレア結合を有する化合物をイソシアネート化合
物で変性したビュレット変性体、ウレタン基にイソシア
ネートが付加したアロファネート変性体などが特に好ま
しく、他にもイソシアヌレート変性体、カルボジイミド
変性体などを用いることができる。さらに、イソシアネ
ート基の活性を一時的にマスクするためのブロッキング
剤を反応させたブロックイソシアネートも好ましく用い
ることができる。
【0101】また、イソシアネートの他に、前記の各種
シランカップリング剤、一般式(3)で示されるようなシ
ラン化合物、および市販のシリコン系ハードコート剤中
に、一般式(5)で示される化合物もしくはその化合物
からの誘導体を含有させることもできる。
【0102】また、前述のような、ケイ素含有微粒子、
フッ素系微粒子などの微粒子や、可塑剤、表面改質剤、
酸化防止剤等の添加剤を添加することもできる。
【0103】また、一般式(5)で示される化合物の具
体例として、下記式(VI−1)〜(VI−16)で表
される化合物を挙げることができる
【0104】
【化24】
【0105】
【化25】
【0106】
【化26】
【0107】
【化27】
【0108】
【化28】
【0109】
【化29】
【0110】
【化30】
【0111】
【化31】
【0112】
【化32】
【0113】
【化33】
【0114】電荷輸送層14の厚みは好ましくは5〜5
0μm、より好ましくは10〜40μmである。電荷輸
送層の厚さが5μmよりも薄いと帯電が困難になり、他
方50μmを越えると電子写真特性が著しく低下する傾
向がある。
【0115】図1に示した電子写真感光体においては、
本発明に係る環状ケイ素化合物及び/又はその誘導体を
電荷輸送層14に含有させることによって、電子写真感
光体の光電特性や機械的強度が十分に高められるため、
現像剤や放電生成物などに対する耐汚染性、並びに接触
帯電器やクリーニングブレード等に対する耐久性を向上
させることができる。また、当該環状ケイ素化合物及び
/又はその誘導体を用いることによって、電荷輸送層1
4の成膜性が高水準で維持されるため、製造時における
塗膜欠陥の発生を防止することができる。
【0116】なお、本発明の電子写真感光体は上記の実
施形態に限定されるものではない。例えば図1に示した
電子写真感光体の最表面層(支持体11から最も遠い側
の層)は電荷輸送層14であるが、電荷輸送層14上に
さらに保護層を設けてこれを最表面層としてもよい。こ
のとき、当該保護層が本発明にかかる環状ケイ素化合物
を含むと、強度の高い保護層を形成できるので好まし
い。更に、保護層にシリコーンオイル、フッ素系材料等
の潤滑剤や微粒子を含有させることにより、潤滑性、強
度を向上させることもできる。潤滑剤としては、前述の
フッ素系シランカップリング剤等を好ましい例としてあ
げることができる。また、分散させる微粒子としては、
前述のシリコーン微粒子、フッ素系微粒子や、「第8回
ポリマー材料フォーラム講演予稿集、第89頁」に記載
されたフッ素樹脂と水酸基を有するモノマーを共重合さ
せた樹脂からなる微粒子、半導電性金属酸化物等が挙げ
られる。保護層の厚さは好ましくは0.1〜10μm、
より好ましくは0.5〜7μmである。
【0117】保護層の形成に使用する溶剤としては、保
護層を形成する材料を溶解し、且つ下層の電荷輸送層を
犯さない溶剤が好ましい。このような溶剤としては、例
えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノール、ブタノール、t-ブタノール、シクロヘキサノ
ール等のアルコール類、ジエチルエーテル、ジブチルエ
ーテル、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン等のエー
テル類、キシレン、p-シメン等の芳香族系溶剤、メチ
ルセルソルブ、エチルセルソルブ等のセルソルブ類が挙
げられ、中でも特に沸点が60〜150℃のアルコール
類が成膜性、塗布液の保存安定性の点で好ましい。この
保護層を設ける際の塗布方法としては、ブレードコーテ
ィング法、マイヤーバーコーティング法、スプレーコー
ティング法、浸漬コーティング法、ビードコーティング
法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーティン
グ法等の通常の方法を用いることができる。(画像形成
装置及びプロセスカートリッジ)図2は本発明の画像形
成装置の好適な一実施形態を示す概略構成図である。図
2に示した装置においては、図1に示した電子写真感光
体1が支持体9により支持されており、支持体9を中心
として矢印の方向に所定の回転速度で回転可能となって
いる。そして、電子写真感光体1の回転方向に沿って、
帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写装置5、ク
リーニング装置7がこの順で配置されている。また、当
該装置は像定着装置6を備えており、被転写媒体Pは転
写装置5を経て像定着装置6へと搬送される。
【0118】帯電装置2としては帯電ローラー等の接触
帯電方式のものであってもよく、コロトロン帯電器等の
非接触帯電方式のものであってもよいが、オゾン発生防
止の観点から接触帯電方式のものが好ましい。
【0119】また、露光装置3としては、電子写真感光
体1表面に、半導体レーザー、LED(light e
mitting diode)、液晶シャッターなどの
光源を所望の像様に露光できる光学系装置などを用いる
ことができる。これらの中でも、非干渉光を露光可能な
露光装置を用いると、電子写真感光体1の支持体(基
体)と感光層との間での干渉縞を防止することができ
る。
【0120】また、現像装置4としては、一成分現像
剤、二成分現像剤のいずれを用いるものであってもよ
く、また、かかる現像剤は磁性、非磁性のいずれであっ
てもよい。さらに、現像装置4は、白黒画像用、カラー
画像用のいずれであってもよい。
【0121】また、転写装置5としては、ベルト、ロー
ラー、フィルム、ゴムブレード等を用いた接触型転写帯
電器、コロナ放電を利用したスコロトロン転写帯電器や
コロトロン転写帯電器など、が挙げられる。
【0122】また、クリーニング装置7は、転写工程後
の電子写真感光体1の表面に付着する残存トナーを除去
するためのもので、これにより清浄面化された電子写真
感光体1は上記の画像形成プロセスに繰り返し供され
る。クリーニング装置7としては、クリーニングブレー
ド、ブラシクリーニング、ロールクリーニング等を用い
ることができるが、これらの中でもクリーニングブレー
ドを用いることが好ましい。また、クリーニングブレー
ドの材質としてはウレタンゴム、ネオプレンゴム、シリ
コーンゴム等が挙げられる。
【0123】図2に示した画像形成装置においては、図
1に示した電子写真感光体1の回転工程において、帯
電、露光、現像、転写、クリーニングの各工程が繰り返
し行われるが、電子写真感光体1は本発明にかかる環状
シロキサン化合物及び/又はその誘導体を含むケイ素含
有層としての電荷輸送層14を備えており、現像剤や放
電生成物などに対する耐汚染性、並びに接触帯電器やク
リーニングブレード等に対する耐久性に優れたものであ
るため、かかる画像形成装置により長期にわたって良好
な画質を得ることができる。
【0124】なお、本実施形態はこれに限定されるもの
ではない。例えば、図2に示した画像形成装置は、電子
写真感光体1と、現像装置4及び/又はクリーニング装
置7とを備えるプロセスカートリッジを適用可能なもの
であってもよい。かかるプロセスカートリッジを用いる
ことによって、メンテナンスをより簡便に行うことがで
きる。特に、本発明によれば感光体及びクリーニング装
置の飛躍的な長寿命化が達成されるので、プロセスカー
トリッジが備える現像装置4に現像剤の充填口を設け、
消費された現像剤を補充することによって繰り返し使用
することができる。
【0125】また、図2に示した装置は電子写真感光体
1表面に形成されたトナー像を被転写媒体Pに直接転写
するものであるが、本発明の画像形成装置は中間転写体
をさらに備えるものであってもよい。これにより、電子
写真感光体1表面のトナー像を中間転写体に転写した
後、中間転写体から被転写媒体Pに転写することができ
る。かかる中間転写体としては、導電性支持体上にゴ
ム、エラストマー、樹脂などを含む弾性層と少なくとも
1層の被覆層とが積層された構造を有するものを使用す
ることができる。
【0126】さらに、本発明は、モノクロ画像形成装置
のみならず、カラー画像形成装置にも好適に適用するこ
とができる。カラー画像の出力方式としては、複数色の
トナー像を感光体上に形成して各色トナー像を転写紙に
転写する方法、感光体上に形成されたトナー像を中間転
写体に転写し、中間転写体上のトナー像をさらに転写紙
に転写する方法、感光体上に複数のトナー像を重ね合わ
せて画像に対応するカラートナー像を形成し、そのカラ
ートナー像を一括転写する方法などが挙げられる。
【0127】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を
さらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何
ら限定されるものではない。なお、以下の実施例におい
て、特に断らない限り「部」は重量部を意味する。
【0128】[実施例1] (電子写真感光体の作製)ジルコニウム化合物(商品
名:オルガチックスZC540、マツモト製薬社製)1
00部、シラン化合物(商品名:A1100、日本ユニ
カー社製)10部、イソプロパノール400部及びブタ
ノール200部からなる下引き層用塗工液を調製した。
この塗工液をホーニング処理を施した円筒状のAl基板
上に浸漬塗布し、150℃で10分間加熱乾燥して0.
1μmの下引き層を形成した。
【0129】次いで、電荷発生物質としてX線回析スペ
クトルにおけるブラッグ角(2θ±0.2°)が7.4
°、16.6°、25.5°、28.3°に強い回析ピ
ークを持つクロロガリウムフタロシアニン結晶10部を
ポリビニルブチラール樹脂(商品名:エスレックBM−
S、積水化学社製)10部及び酢酸ブチル1000部と
混合し、ガラスビーズとともにペイントシェーカーで1
時間処理して分散させて電荷発生層用塗工液を得た。こ
の塗工液を上記下引き層上に浸積塗布し、100℃で1
0分間加熱乾燥して膜厚約0.15μmの電荷発生層を
形成した。
【0130】更に、下記構造式(34)で表されるベン
ジジン化合物20部、ビスフェノール(Z)ポリカーボ
ネート樹脂(粘度平均分子量4.4×104)30部、
3−(3,3,3−トリフルオロプロピル)メチルシク
ロトリシロキサン5部、モノクロロベンゼン150部、
テトラヒドロフラン150部を混合して電荷輸送層用塗
布液を得た。この塗工液を上記電荷発生層上に浸漬塗布
し、115℃で1時間加熱乾燥して20μmの電荷輸送
層を形成し、目的の電子写真感光体を得た。
【0131】
【化34】
【0132】[実施例2]実施例1と同様にして下引き
層、電荷発生層を形成した。
【0133】次に、上記式(34)で表されるベンジジ
ン化合物20部、ビスフェノール(Z)ポリカーボネー
ト樹脂(粘度平均分子量4.4×104)30部、モノ
クロロベンゼン150部、テトラヒドロフラン150部
を混合して得られた塗布液を電荷発生層上に浸漬塗布
し、115℃で1時間加熱乾燥して20μmの電荷輸送
層を形成した。
【0134】さらに、メチルシロキサン単位80モル
%、メチル-フェニルシロキサン単位20モル%から成
るポリシロキサン樹脂(1重量%のシラノール基を含
む)10部にモレキュラーシーブ4Aを添加し、15時
間静置して脱水処理した。この樹脂をトルエン10部に
溶解し、これにメチルトリメトキシシラン5部、ヘキサ
メチルシクロトリシロキサン5部、ジブチル錫アセテー
ト0.2部を加え均一な溶液にした。これにジヒドロキ
シメチルトリフェニルアミン(化合物VI−1)6部、
サノールLS2626 1部を加えて混合して保護層用
塗工液を得た。この塗工液を上記電荷輸送層上に浸漬塗
布し、120℃で1時間加熱乾燥して1μmの保護層を
形成し、目的の電子写真感光体を得た。
【0135】[実施例3]ヘキサメチルシクロトリシロ
キサンの代わりにオクタメチルシクロテトラシロキサン
を用いたこと以外は実施例2と同様にして電子写真感光
体を作製した。
【0136】[実施例4]ヘキサメチルシクロトリシロ
キサンの代わりにデカメチルシクロペンタシロキサンを
用いたこと以外は実施例2と同様にして電子写真感光体
を作製した。
【0137】[実施例5]ヘキサメチルシクロトリシロ
キサンの代わりに3−(3,3,3−トリフルオロプロ
ピル)メチルシクロトリシロキサンを用いたこと以外は
実施例2と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0138】[実施例6]先ず、実施例2と同様にして
下引き層、電荷発生層、電荷発生層を形成した。
【0139】次に、例示化合物III−3を20部、例示
化合物V−47を30部、ヘキサメチルシクロトリシロ
キサン5部、IPA(イソプロピルアルコール)20
部、メタノール20部を採取し良く混合した。この混合
物に、イオン交換樹脂(アンバーリスト15E)2部、
蒸留水25部を加え、室温にて10時間攪拌した後、T
LC(薄層クロマトグラフィー、展開溶剤:ヘキサン/
酢酸エチル=3/1、吸着剤:シリカゲル)により、例
示化合物V−47の消失を確認した。その後、イオン交
換樹脂及び少量の沈殿をろ過により取り除き、アルミニ
ウムトリスアセチルアセトネート0.5部、アセチルア
セトン1部、チヌビン144 1部を加え、溶解させた
ものを上記電荷輸送層上に浸漬塗布し、130℃で1時
間加熱乾燥し、3μmの保護層を形成し、目的の電子写
真感光体を得た。
【0140】[実施例7]電荷発生物質として、クロロ
ガリウムフタロシアニン結晶の代わりに、X線回析スペ
クトルにおけるブラッグ角(2θ±0.2°)が7.5
°、9.9°、12.5°、16.3°、18.6°、
25.1°、28.3°に強い回析ピークを持つヒドロ
キシガリウムフタロシアニン結晶10部を用いたこと以
外は実施例6と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0141】[実施例8]電荷発生物質として、クロロ
ガリウムフタロシアニン結晶の代わりに、X線回析スペ
クトルにおけるブラッグ角(2θ±0.2°)が27.
3°に強い回析ピークを持つチタニルフタロシアニン結
晶10部を用いたこと以外は実施例6と同様にして電子
写真感光体を作製した。
【0142】[実施例9〜30]実施例9〜30におい
ては、保護層を形成する際に、電荷輸送物質、樹脂成
分、環状シロキサン化合物及び添加剤として表6に示し
たものを用いたこと以外は実施例6と同様にして電子写
真感光体を作製した。
【0143】[実施例31〜33]実施例31〜33に
おいては、保護層を形成する際に、電荷輸送物質、樹脂
成分、環状シロキサン化合物及び添加剤として表6に示
したものを用い、これらを含む混合液をガラスビーズと
ともにペイントシェーカーで0.5時間処理して分散さ
せた塗工液を用いたこと以外は実施例6と同様にして電
子写真感光体を作製した。
【0144】
【表6】
【0145】[比較例1]3−(3,3,3−トリフル
オロプロピル)メチルシクロトリシロキサンを用いなか
ったこと以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を
作製した。
【0146】[比較例2]ヘキサメチルシクロトリシロ
キサンを用いなかったこと以外は実施例6と同様にして
電子写真感光体を作製した。
【0147】[比較例3]ヘキサメチルシクロトリシロ
キサン5部の代わりにポリジメチルシロキサン0.1部
(チッソ社製、商品名:DMS−T03)を用いたこと
以外は実施例6と同様にして電子写真感光体を作製し
た。
【0148】[比較例4]ヘキサメチルシクロトリシロ
キサン5部の代わりにシラノール末端ポリジメチルシロ
キサン0.1部(チッソ社製、商品名:DMS−S1
2)を用いたこと以外は実施例6と同様にして電子写真
感光体を作製した。
【0149】[比較例5]ヘキサメチルシクロトリシロ
キサン5部の代わりにエポキシプロポキシプロピル末端
ポリジメチルシロキサン0.1部(チッソ社製:商品名
DMS−E01)を用いたこと以外は実施例6と同様に
して電子写真感光体を作製した。
【0150】[比較例6]電荷輸送層を形成する際に、
3−(3,3,3−トリフルオロプロピル)メチルシク
ロトリシロキサン5部の代わりにルブロンL2(ダイキ
ン工業株式会社製)5部を添加し、ガラスビーズととも
にペイントシェーカーで1時間処理して分散させた塗布
液を電荷発生層上に塗布したこと以外は実施例1と同様
にして電子写真感光体を作製した。
【0151】[比較例7]ヘキサメチルシクロトリシロ
キサンを用いなかったこと以外は実施例17と同様にし
て電子写真感光体を作製した。
【0152】(画像形成装置の作製及びプリント試験)
実施例1〜33及び比較例1〜7の電子写真感光体それ
ぞれを用いて画像形成装置を作製した。なお、これらの
画像形成装置はいずれも、感光体以外はDocu Ce
ntre Color 400 CP(富士ゼロックス
社製)と同様の構成を有するカラー画像形成装置であ
り、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、
ブラック(K)の4色のトナーを用いる現像装置、並び
に接触帯電器及びクリーニングブレードを備えるもので
ある。
【0153】次に、得られた画像形成装置それぞれを用
いてプリント試験を行い、初期画質、1万枚プリント後
の画質、1万枚プリント後の感光体表面の状態、並びに
1万枚プリント後のクリーニングブレードの状態を評価
した。プリント試験においては、プリント用紙として酸
性紙を用い、試験条件は常温常湿(約20℃、40%R
H)、高温高湿(約29℃、85%RH)の2条件で行
った。また、1万枚プリント後の感光体表面の状態は、
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラ
ック(K)の各色について以下の基準: A:傷、付着物ともになし B:わずかに傷あり C:わずかに付着物あり D:傷あり E:付着物あり F:傷、付着物ともにあり に従って評価を行った。得られた結果を表7、8に示
す。
【0154】
【表7】
【0155】
【表8】
【0156】表7、8に示した結果から明らかなよう
に、実施例1〜33の電子写真感光体を備える画像形成
装置においては、1万枚プリント後であっても、画質、
感光体表面の状態及びクリーニングブレードの状態が良
好であることが確認された。
【0157】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、現
像剤や放電生成物などに対する耐汚染性、並びに接触帯
電器やクリーニングブレード等に対する耐久性が十分に
高く、さらには製造時における塗膜欠陥の発生を防止可
能な電子写真感光体、並びに長期にわたって良好な画質
を得ることが可能なプロセスカートリッジ及び画像形成
装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体の好適な一実施形態を
模式的に示す断面図である。
【図2】本発明の画像形成装置の好適な一実施形態を模
式的に示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…電子写真感光体、11…下引き層、12…電荷発生
層、13…電荷輸送層、14…電荷輸送層、15…感光
層、2…帯電装置、3…露光装置、4…現像装置、5…
転写装置、6…像定着装置、7…クリーニング装置。
フロントページの続き (72)発明者 額田 克己 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H068 AA13 AA14 AA20 BA58 BA63 BA64 BB07 BB08 BB25 BB32 BB57 FA27

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体及び該支持体上に配置され
    た感光層を備える電子写真感光体であって、 前記感光層が、下記一般式(1): 【化1】 [式(1)中、A1及びA2は同一でも異なっていてもよ
    く、それぞれ1価の有機基を表す]で表される繰り返し
    単位を含む環状構造を有する環状シロキサン化合物及び
    /又はその誘導体を含有するケイ素化合物含有層を備え
    ることを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 上記一般式(1)中のA1又はA2のうち
    の少なくとも一方がフッ素原子及び/又は環状の置換基
    を有することを特徴とする、請求項1に記載の電子写真
    感光体。
  3. 【請求項3】 前記ケイ素化合物含有層が電荷輸送物質
    をさらに含有することを特徴とする、請求項1又は2に
    記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 前記ケイ素化合物含有層が樹脂及び/又
    は樹脂前駆体をさらに含有することを特徴とする、請求
    項1〜3のうちのいずれか一項に記載の電子写真感光
    体。
  5. 【請求項5】 前記ケイ素化合物含有層が、前記環状シ
    ロキサン化合物、前記環状シロキサン化合物の開環重合
    体、前記環状シロキサン化合物と電荷輸送物質との複合
    体、前記環状シロキサン化合物と樹脂もしくは樹脂前駆
    体との複合体のうちの少なくとも1種を含有することを
    特徴とする、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載
    の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 前記ケイ素化合物含有層が、ポリカーボ
    ネート、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、有機ケイ素化
    合物又はその加水分解物もしくは加水分解縮合物のうち
    の少なくとも1種を含有することを特徴とする、請求項
    1〜5のうちのいずれか一項に記載の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 前記ケイ素化合物含有層が、下記一般式
    (2)又は(3): SiQ1 a1 3-a (2) [式(2)中、R1は水素原子、アルキル基、フッ化ア
    ルキル基、置換又は未置換のアリール基からなる群より
    選ばれる1種を表し、Q1は加水分解性基を表し、aは
    1〜3の整数を表す] B(−SiQ2 b2 3-b2 (3) [式(3)中、R2は水素原子、アルキル基、置換又は
    未置換のアリール基からなる群より選ばれる1種を表
    し、Q2は加水分解性基を表し、Bは2価の有機基を表
    し、bは1〜3の整数を表す]で表される有機ケイ素化
    合物又はそれらの加水分解物もしくは加水分解縮合物の
    うちの少なくとも1種を含有することを特徴とする、請
    求項1〜6のうちのいずれかに記載の電子写真感光体。
  8. 【請求項8】 前記ケイ素化合物含有層が、下記一般式
    (4)又は(5): F1[−D1−SiQ3 c3 3-cd (4) [式(4)中、F1は正孔輸送能を有する化合物から誘
    導される有機基を表し、R3は水素原子、アルキル基、
    置換又は未置換のアリール基からなる群より選ばれる1
    種を表し、D1は2価の基を表し、Q3は加水分解性基を
    表し、cは1〜3の整数を表し、dは1〜4の整数を表
    す] F2(−D2 e−OH)f (5) [式(5)中、F2はそれぞれ正孔輸送能を有する化合
    物から誘導される有機基を表し、D2は2価の有機基を
    表し、R4は水素原子、アルキル基、置換又は未置換の
    アリール基からなる群より選ばれる1種を表し、eは0
    又は1を表し、fは1〜4の整数を表す]で表される電
    荷輸送物質のうちの少なくとも1種を含有することを特
    徴とする、請求項1〜7のうちのいずれか一項に記載の
    電子写真感光体。
  9. 【請求項9】 前記ケイ素化合物含有層が上記一般式
    (4)で表される電荷輸送物質を含有し、該電荷輸送物
    質の有機基F1が下記一般式(6): 【化2】 [式(6)中、Ar1、Ar2、Ar3及びAr4は同一で
    も異なっていてもよく、それぞれ置換又は未置換のアリ
    ール基を表し、Ar5は置換又は未置換のアリール基又
    はアリーレン基を表し、kは0又は1を表し、Ar1
    Ar5のうちの少なくとも1つは式(4)中の−D1−S
    iQ3 c3 3-cとの結合手を有する]で表されることを特
    徴とする、請求項1〜8のうちのいずれか一項に記載の
    電子写真感光体。
  10. 【請求項10】 前記ケイ素樹脂含有層が硬化されてい
    ることを特徴とする、請求項1〜9のうちのいずれか一
    項に記載の電子写真感光体。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のうちのいずれか一項
    に記載の電子写真感光体と、 前記電子写真感光体上に形成された静電潜像を現像して
    トナー像を形成する現像手段、又は前記トナー像の転写
    後に前記電子写真感光体上に残存するトナーを除去する
    クリーニング手段のうちの少なくとも一方とを備えるこ
    とを特徴とするプロセスカートリッジ。
  12. 【請求項12】 請求項1〜10のうちのいずれか一項
    に記載の電子写真感光体と、 前記電子写真感光体を帯電させる帯電手段と、 帯電した前記電子写真感光体を露光して静電潜像を形成
    する露光手段と、 前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段
    と、 前記トナー像を被転写媒体に転写する転写手段と、 前記トナー像の転写後に前記電子写真感光体上に残存す
    るトナーを除去するクリーニング手段とを備えることを
    特徴とする画像形成装置。
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