JP2003315193A - 圧力センサ - Google Patents

圧力センサ

Info

Publication number
JP2003315193A
JP2003315193A JP2002122335A JP2002122335A JP2003315193A JP 2003315193 A JP2003315193 A JP 2003315193A JP 2002122335 A JP2002122335 A JP 2002122335A JP 2002122335 A JP2002122335 A JP 2002122335A JP 2003315193 A JP2003315193 A JP 2003315193A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
pressure
oil
sensor element
recess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002122335A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironobu Baba
広伸 馬場
Yukihiro Katou
之啓 加藤
Hiroshi Nomura
浩 野村
Haruhisa Koike
晴久 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2002122335A priority Critical patent/JP2003315193A/ja
Priority to US10/419,224 priority patent/US6813953B2/en
Priority to FR0304964A priority patent/FR2839152B1/fr
Priority to DE10318660A priority patent/DE10318660A1/de
Priority to CN03122192.0A priority patent/CN1207543C/zh
Publication of JP2003315193A publication Critical patent/JP2003315193A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L19/00Details of, or accessories for, apparatus for measuring steady or quasi-steady pressure of a fluent medium insofar as such details or accessories are not special to particular types of pressure gauges
    • G01L19/14Housings
    • G01L19/142Multiple part housings
    • G01L19/143Two part housings
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L19/00Details of, or accessories for, apparatus for measuring steady or quasi-steady pressure of a fluent medium insofar as such details or accessories are not special to particular types of pressure gauges
    • G01L19/0061Electrical connection means
    • G01L19/0084Electrical connection means to the outside of the housing
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L19/00Details of, or accessories for, apparatus for measuring steady or quasi-steady pressure of a fluent medium insofar as such details or accessories are not special to particular types of pressure gauges
    • G01L19/06Means for preventing overload or deleterious influence of the measured medium on the measuring device or vice versa
    • G01L19/0627Protection against aggressive medium in general
    • G01L19/0636Protection against aggressive medium in general using particle filters
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L19/00Details of, or accessories for, apparatus for measuring steady or quasi-steady pressure of a fluent medium insofar as such details or accessories are not special to particular types of pressure gauges
    • G01L19/06Means for preventing overload or deleterious influence of the measured medium on the measuring device or vice versa
    • G01L19/0627Protection against aggressive medium in general
    • G01L19/0645Protection against aggressive medium in general using isolation membranes, specially adapted for protection

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気ガス等の圧力を検出する過酷な環境での
使用に適した圧力センサを提供する。 【解決手段】 一面側に第1の凹部11a、反対面側に
第1の凹部11aと連通する第2の凹部11bを有する
ケース10と、両凹部11a、11bとの連通部を遮断
するように第1の凹部11a内に設けられたセンサ素子
20と、両凹部11a、11bの内部に充填されたオイ
ル70と、第1の凹部11aを覆ってオイル70を封止
する第1のダイアフラム81と、第2の凹部11bを覆
ってオイル70を封止する第2のダイアフラム82とを
備え、各ダイアフラム81、82に印加された圧力がそ
れぞれ、オイル70を介してセンサ素子20に受圧され
差圧検出が行われる。ここで、第1および第2のダイア
フラム81、82は、(Cr+3.3Mo+20N)で
表される孔食指数が50以上であり且つNiを30重量
%以上含む材料からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力検出用のセン
サ素子がダイアフラムを介して被測定圧力を受圧するよ
うにした圧力センサに関し、例えば、ディーゼルエンジ
ン自動車の排気管に設けられるDPF(ディーゼル・パ
ティキュレート・フィルタ)の圧力損失測定等に適用さ
れる。
【0002】
【従来の技術】近年、エミッション規制が強化され、特
にディーゼルエンジンでは煤煙を低減する必要が生じて
いる。これに答える技術としてDPF(ディーゼル・パ
ティキュレート・フィルタ)が注目を集めている。
【0003】これは、排気管途中に煤煙をトラップする
フィルタを設け、一定量が溜まったら燃やすことで大気
中に煤煙が放出されることを防ぐシステムである。フィ
ルタとしては、一般的にセラミックが使用されるが、煤
煙をきれいに燃焼させるためには煤煙のトラップされた
量が重要であり、多すぎても少なすぎても異常燃焼を引
き起こし、フィルタ割れ等の問題を引き起こす。
【0004】そのため、現在のところ、煤煙のトラップ
量を検出する方法としてフィルタの圧力損失を利用する
のが一般的である。圧力損失の測定方法は、フィルタの
前圧(上流側圧力)のみ測定する方式と、フィルタ前後
の差圧(上流側圧力と下流側圧力との差圧)を測定する
方式とがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな圧力損失測定においては、DPF付近の温度が煤煙
燃焼中では600℃から高いときでは1000℃にも達
する。そのため、例えば半導体式の圧力センサ等の自動
車用として一般的に使用されている安価な圧力センサ
を、直接排気管に取り付けることはできない。
【0006】そこで、排気管からホース等の配管を引き
だし、十分に排気ガス温度が下がった場所で配管を圧力
センサに接続した状態にて、圧力を測定することにな
る。
【0007】しかし、温度、湿度の高い排気ガスが冷や
されるため、圧力センサは、湿度が100%で凝縮水が
浸入する環境にさらされる。本発明者等が実際のディー
ゼルエンジン車における凝縮水成分を調査したところ、
凝縮水のpHは最小で2と酸性度が高く過酷な環境であ
ることがわかった。そして、このような高湿で腐食の発
生しやすい過酷な環境下では、圧力センサの信頼性に問
題が生じる。
【0008】そこで、本発明は上記問題に鑑み、排気ガ
ス等の圧力を検出する過酷な環境での使用に適した圧力
センサを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者等は現状使用されている各種の半導体式の
圧力センサについて鋭意検討を行った。この半導体式圧
力センサは、一般に半導体からなるセンサ素子を有し、
このセンサ素子に圧力が印加され、センサ素子からは印
加圧力に基づく電気信号を出力するようになっている。
【0010】図10(a)〜(d)は、従来の各種の半
導体式圧力センサの概略断面構成を示す図である。図1
0(a)はチップ表面受圧式のもので、センサ素子とし
て半導体基板にダイアフラムを形成してなるセンサチッ
プJ1を用い、このセンサチップJ1の表面すなわちダ
イアフラムの表面に受圧させるものである。
【0011】ここで、図10(a)では、センサチップ
J1の裏面側にガラス等の台座J2が接合されて真空室
J3を形成しており、台座J2はケースJ4に固定され
ている。また、ケースJ4内には、センサチップJ1の
表面を封止するように有機材料等からなるゲルJ5が充
填されている。
【0012】図10(b)はチップ裏面受圧式のもの
で、ダイアフラムの裏面側に通じる圧力導入通路J6を
台座J2およびケースJ4に形成し、この圧力導入通路
J6にゲルJ5を充填したものである。また、図10
(b)では、ダイアフラムの表面側は大気圧となってい
る。
【0013】これら図10(a)、(b)ではゲルJ5
を介してダイアフラムに被測定圧力が印加され、そのと
きのダイアフラムの歪みに基づいてセンサチップJ1か
ら信号が出力されるようになっている。
【0014】本発明者等の検討によれば、図10(a)
に示すタイプでは、ゲルJ5を水分が透過し、センサチ
ップJ1に形成されている配線を腐食させるという問題
が生じる。また、図10(b)に示すタイプでは、ゲル
J5そのものが排気凝縮水で物性変化を起こし、ゲルJ
5の圧力伝達特性が変化してしまうという問題が生じ
る。
【0015】また、図10(c)は、金属ダイアフラム
式のもので、金属ステムJ7の一部にダイアフラムJ8
を形成し、そのダイアフラムJ8の表面上にセンサ素子
として、歪みゲージを有する半導体チップJ9を搭載し
たものである。これにおいては、ダイアフラムJ8の裏
面から被測定圧力が印加され、そのときのダイアフラム
J8の歪みに基づいて半導体チップJ9から信号が出力
されるようになっている。
【0016】また、図10(d)は、オイル封止式のも
ので、ケースJ4内に、台座J2を介してセンサチップ
J1を固定し、さらに、センサチップJ1の表面を封止
するようにオイルJ10が充填されている。そして、メ
タルダイアフラムJ11がケースJ4に接合されオイル
J10を封止している。これにおいては、被測定圧力は
メタルダイアフラムJ11によって直接受けられ、オイ
ルJ10を介してセンサチップJ1に伝達され、センサ
チップJ1にて検出される。
【0017】このように、図10(c)、(d)に示す
タイプは、圧力検出用のセンサ素子がダイアフラムを介
して被測定圧力を受圧するようにしたものである。しか
し、このタイプでは、本発明者等の検討によれば、上記
した過酷な環境においてはダイアフラムの耐食性をさら
に向上させる必要がある。
【0018】これら図10に示した従来の半導体式圧力
センサのうち(c)、(d)に示すタイプにおいて、さ
らに検討を進めた結果、耐食性を向上できるようなダイ
アフラムの材料を実験的に見出すに至った。
【0019】すなわち、請求項1に記載の発明では、圧
力検出用のセンサ素子(20、220)がダイアフラム
(81、82、201)を介して被測定圧力を受圧する
ようにした圧力センサにおいて、ダイアフラムは、(C
r+3.3Mo+20N)で表される孔食指数が50以
上であり且つNiを30重量%以上含む材料からなるこ
とを特徴とする。
【0020】それによれば、被測定圧力はダイアフラム
によって直接受けられ、そのときのダイアフラムの歪み
によりセンサ素子に伝達され、センサ素子にて検出され
る。そして、使用環境下に直接さらされるダイアフラム
の材質を、上記孔食指数が50以上且つNiを30重量
%以上含むものとすることで、従来よりもダイアフラム
の耐食性を向上させることができる。
【0021】よって、本発明によれば、排気ガス等の圧
力を検出する過酷な環境での使用に適した圧力センサを
提供することができる。
【0022】また、請求項2に記載の発明では、凹部
(11a、11b)を有するケース(10)と、凹部内
に設けられた圧力検出用のセンサ素子(20)と、凹部
内に充填されたオイル(70)と、凹部を覆うようにケ
ースに固定されオイルを封止するダイアフラム(81、
82)とを備え、ダイアフラムに印加された被測定圧力
がオイルを介してセンサ素子に受圧されるようになって
おり、ダイアフラムは、(Cr+3.3Mo+20N)
で表される孔食指数が50以上であり且つNiを30重
量%以上含む材料からなることを特徴とする。
【0023】それによれば、被測定圧力はダイアフラム
によって直接受けられ、オイルを介してセンサ素子に伝
達され、センサ素子にて検出される。そして、使用環境
下に直接さらされるダイアフラムの材質を、上記孔食指
数が50以上且つNiを30重量%以上含むものとする
ことで、従来よりもダイアフラムの耐食性を向上させる
ことができる。
【0024】よって、本発明によれば、排気ガス等の圧
力を検出する過酷な環境での使用に適した圧力センサを
提供することができる。さらに、本発明では、センサ素
子がオイルによって封止されているため、センサ素子を
使用環境にさらさずに保護することが、より確実に行わ
れ、好ましい。
【0025】また、請求項3に記載の発明では、一面側
に第1の凹部(11a)、一面と反対の面側に第1の凹
部と連通する第2の凹部(11b)を有するケース(1
0)と、第1の凹部と第2の凹部との連通部を遮断する
ように第1の凹部内に設けられた圧力検出用のセンサ素
子(20)と、第1の凹部および第2の凹部の内部に充
填されたオイル(70)と、第1の凹部を覆うようにケ
ースに固定されオイルを封止する第1のダイアフラム
(81)と、第2の凹部を覆うようにケースに固定され
オイルを封止する第2のダイアフラム(82)とを備
え、第1および第2のダイアフラムに印加された圧力が
オイルを介してセンサ素子に受圧されるようになってお
り、第1のダイアフラム側から受圧された圧力と第2の
ダイアフラム側から受圧された圧力との差圧をセンサ素
子により検出するようになっており、第1および第2の
ダイアフラムは、(Cr+3.3Mo+20N)で表さ
れる孔食指数が50以上であり且つNiを30重量%以
上含む材料からなることを特徴とする。
【0026】それによれば、請求項2の発明と同様の効
果を奏するとともに、差圧検出に適した圧力センサを提
供することができる。
【0027】すなわち、一方の被測定圧力は第1のダイ
アフラムによって直接受けられ、他方の被測定圧力は第
2のダイアフラムによって直接受けられる。両被測定圧
力は、オイルを介してセンサ素子に伝達され、センサ素
子にて両被測定圧力の差圧が検出される。
【0028】そして、使用環境下に直接さらされる第1
および第2のダイアフラムの材質を、上記孔食指数が5
0以上且つNiを30重量%以上含むものとすること
で、従来よりもダイアフラムの耐食性を向上させること
ができる。
【0029】よって、本発明によっても、排気ガス等の
圧力を検出する過酷な環境での使用に適した圧力センサ
を提供することができる。さらに、センサ素子がオイル
によって封止されているため、センサ素子を使用環境に
さらさずに保護することが、より確実に行われ、好まし
いことも同様である。
【0030】また、このような差圧検出可能なオイル封
止型の圧力センサにおいては、請求項4に記載の発明の
ように、センサ素子(20)を境にして、第1のダイア
フラム(81)側に配置されるオイル(70)の量と第
2のダイアフラム(82)側に配置されるオイルの量と
が等しいことが好ましい。
【0031】もし、第1のダイアフラム側のオイル量と
第2のダイアフラム側のオイル量とが大きく異なると、
熱によるオイルの膨張や収縮がセンサ出力に大きな誤差
を与える。これを防ぐためには、各ダイアフラムのサイ
ズを大きくして、ダイアフラムをたわみやすいものと
し、オイルの膨張や収縮をダイアフラムの変位で吸収す
る必要がある。
【0032】その点、本発明のように、第1のダイアフ
ラム側のオイル量と第2のダイアフラム側のオイル量と
を等しくすれば、両側のオイルに発生する膨張や収縮の
度合をほぼ等しくすることができる。そして、差圧検出
することにより、オイルの膨張や収縮の分は実質的にキ
ャンセルすることができ、センサ出力の誤差を大幅に低
減することができる。
【0033】そのため、本発明によれば、オイルの膨張
や収縮をダイアフラムの変位で吸収するためにダイアフ
ラムのサイズを大きくするようなことは不要となる。つ
まり、ダイアフラムの小型化すなわち圧力センサの小型
化に適した構成を実現することができる。
【0034】また、請求項2に記載の圧力センサにおい
ては、請求項5に記載の発明のように、ケース(10)
は樹脂からなり、ケースとダイアフラム(81、82)
とは、樹脂からなる接着剤(100)にて接着固定され
ていることが好ましい。
【0035】従来では、ダイアフラムとケースとの固定
は、通常溶接により行われているが、酸性度の強い排気
凝縮水にさらされるような過酷な環境下では、せっかく
ダイアフラムの耐食性を向上させたとしても、溶接部か
ら腐食が進行する可能性がある。
【0036】その点、本発明のように、ダイアフラムと
ケースとの固定を樹脂製の接着剤を介して行うようにす
れば、ダイアフラムとケースとの固定部における耐食性
までも向上させることができる。また、ケースも樹脂に
て構成することで、ケースの耐食性も向上させることが
できる。
【0037】また、請求項6に記載の発明では、ケース
(10)は樹脂からなり、ケースと第1のダイアフラム
(81)および第2のダイアフラム(82)とは、樹脂
からなる接着剤(100)にて接着固定されていること
を特徴とする。
【0038】本発明によれば、請求項3または請求項4
に記載の圧力センサにおいて、上記請求項5の発明と同
様に、第1、第2のダイアフラムとケースとの固定部に
おける耐食性およびケースの耐食性までも向上させるこ
とができる。
【0039】ここで、請求項5または請求項6に記載の
接着剤(100)としては、フロロシリコーン系樹脂あ
るいはフッ素系樹脂の接着剤を採用することができる。
【0040】また、請求項8に記載の発明では、ケース
(10)には、センサ素子(20)からの信号を取り出
すためのターミナル(10a)が設けられており、ター
ミナルは、センサ素子の近傍からケースにおけるセンサ
素子の搭載面と平行な方向に延びるように配置されてい
ることを特徴とする。
【0041】本発明は、特に、請求項3のような差圧検
出タイプにおいて好適である。なぜならば、センサ素子
の一面側とその反対の他面側とにオイル封入室を形成す
るスペースを、ターミナルに邪魔されずに容易に確保で
きるためである。
【0042】また、請求項9に記載の発明では、ケース
(10)は、センサ素子(20)が設けられるセンサ素
子設置部(11)と圧力導入ポート(12a、13a)
が形成されたポート部(12、13)とが組み付けられ
てなるものであり、センサ素子設置部とポート部とは、
ネジ部材(60、61、62)もしくはリベットを用い
て接合されていることを特徴とする。
【0043】圧力導入ポートは配管接続のため、通常、
ポート部からはみ出す方向に引きだされる。センサ素子
設置部とポート部とをかしめ固定する場合、接合信頼性
の面から全周かしめが必要であるが、全周かしめはポー
トがかしめ治具と干渉する等により困難である。
【0044】その点、本発明によれば、ネジ止めやリベ
ットにより両者の接合を容易に行うことができる。
【0045】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。なお、以下の各実施形態相互におい
て同一部分には、図中、同一符号を付してある。
【0047】(第1実施形態)図1は本発明の第1実施
形態に係る差圧検出型の圧力センサS1の概略断面構成
を示す図である。
【0048】限定するものではないが、本実施形態は、
例えば自動車のディーゼルエンジンの排気管に設けられ
たDPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)の圧
力損失を検出するために圧力センサを排気管に取り付
け、該DPFの前後の排気管の差圧を検出する差圧検出
型の圧力センサとして適用することができる。
【0049】図1において、ケース10は圧力センサS
1の本体を区画するもので、例えばPBT(ポリブチレ
ンテレフタレート)やPPS(ポリフェニレンサルファ
イド)等の樹脂材料等よりなる。
【0050】このケース10は、ターミナル10aがイ
ンサート成形されたコネクタケース部(センサ素子設置
部)11と、このコネクタケース部11に組み付けられ
た第1のポート部12および第2のポート部13とより
なる。ケース10におけるこれら各部11〜13は、樹
脂成形等にて作られる。
【0051】ケース10のうちコネクタケース部11に
おいては、一面側(図1中の上面側)に第1の凹部11
aが形成され、当該一面と反対の面側(図1中の下面
側)に第1の凹部11aと連通する第2の凹部11bが
形成されている。第1の凹部11a内には、第1の凹部
11aと第2の凹部11bとの連通部を遮断するように
圧力検出用のセンサ素子20が設けられている。
【0052】センサ素子20は、印加された圧力値に応
じたレベルの電気信号を発生するものである。本例のセ
ンサ素子20は、シリコン基板等の半導体基板に薄肉部
としてのダイアフラム(図示せず)を有する半導体ダイ
アフラム式のセンサチップである。
【0053】そして、センサ素子20には、ガラス等よ
りなる台座30が接合されセンサ素子20と一体化され
ている。そして、センサ素子20は、この台座30を介
して、コネクタケース部11の第1の凹部11aの底面
に、図示しないシリコーン系接着剤等の接着剤により接
着され、第1の凹部11a内に収納固定されている。
【0054】ここで、台座30には、第2の凹部11b
と連通する貫通孔31が形成されている。つまり、第2
の凹部11bは台座30の貫通孔31まで通じている
が、その先はセンサ素子20により遮断されており、こ
のセンサ素子20を境として、第1の凹部11aと第2
の凹部11bとは遮断されている。
【0055】また、コネクタケース部11にインサート
成形されたターミナル10aは、センサ素子20からの
信号を取り出すためのものであり、銅等の導電性金属よ
りなる。ターミナル10aの一端側はセンサ素子20の
近傍において第1の凹部11aに露出しており、センサ
素子20とアルミや金等のワイヤ40により結線され電
気的に接続されている。
【0056】ここで、第1の凹部11a内に露出してい
るターミナル10aの一端部の周囲には、ターミナル1
0aとコネクタケース部11との隙間をシールするため
のシール材50が設けられている。このシール材50
は、樹脂等からなるものである。
【0057】そして、ターミナル10aは、センサ素子
20からケース10におけるセンサ素子20の搭載面す
なわちコネクタケース部11の第1の凹部11aの底面
と平行な方向に延びるように配置されており、ワイヤ4
0との接続部とは反対側の端部が、ケース10(コネク
タケース部11)の外部に露出している。
【0058】そして、このターミナル10aの露出端部
は、コネクタケース部11とともに、図示しない外部配
線部材に接続可能となっており、それによって、センサ
素子20は、ワイヤ40、ターミナルピン10aを介し
て外部回路(車両のECU等)に対して信号のやり取り
が可能となっている。
【0059】このようにケース10のうちコネクタケー
ス部11は、センサ素子20が設置されたセンサ素子設
置部として構成されている。また、第1のポート部1
2、第2のポート部13はそれぞれ、図1中、2点鎖線
にて示す圧力導入ポート12a、13aが設けられてい
る。
【0060】ここで、コネクタケース部11とポート部
12、13とは、ネジ部材としてのネジ60およびナッ
ト61、62を用いて接合されている。ナット61はコ
ネクタケース部11にインサート成形されたもので、コ
ネクタケース部11と第1および第2のポート部12、
13とをネジ60およびナット61によりネジ結合した
後、ナット62を用いて締結している。なお、ネジ部材
60〜62に代えてリベットを用いても良い。
【0061】また、ケース10のうちコネクタケース部
11における第1の凹部11aおよび第2の凹部11b
には、フッ素系オイルやシリコーン系オイル等からなる
オイル70が充填されている。
【0062】そして、ケース10において、コネクタケ
ース部11と第1のポート部12との間には第1のダイ
アフラム81が固定され、コネクタケース部11と第2
のポート部13との間には第2のダイアフラム82が固
定されている。
【0063】本実施形態では、第1および第2のダイア
フラム81、82は、ともに(Cr+3.3Mo+20
N)で表される孔食指数が50以上であり且つNiを3
0重量%以上含む材料からなるメタルダイアフラムであ
る。
【0064】この孔食指数(Cr+3.3Mo+20
N)は、ダイアフラム81、82を構成する材料に含有
されるCrの重量%の1倍と、Moの重量%の3.3倍
と、N(窒素)の重量%の20倍とを足し合わせた数値
である。そして、本実施形態では当該数値が50以上と
なっている。
【0065】図1に示すように、第1のダイアフラム8
1は、第1の凹部11aを覆うように配置され、第1の
凹部11a内のオイル70を封止している。一方、第2
のダイアフラム82は、第2の凹部11bを覆うように
配置され、第2の凹部11b内のオイル70を封止して
いる。
【0066】図1では示さないが、第1のダイアフラム
81、第2のダイアフラム82はそれぞれ、第1のポー
ト部12、第2のポート部13に対して、フロロシリコ
ーン系樹脂あるいはフッ素系樹脂等の樹脂からなる接着
剤を介して接着されている。なお、この接着剤は後述す
る図2において、符号100を付して示してある。
【0067】また、コネクタケース部11において、第
1および第2のダイアフラム81、82が押しつけられ
る部位には、Oリング90が設けられており、第1およ
び第2のダイアフラム81、82によるオイル70の封
止をより確実なものとしている。
【0068】また、図1に示す圧力センサS1では、セ
ンサ素子20を境にして、第1のダイアフラム81側に
配置されるオイル70の量と第2のダイアフラム82側
に配置されるオイル70の量とが等しいものにすること
が好ましい。これは、第1の凹部11aの容積や第2の
凹部11bの容積、センサ素子20や台座30の体積等
を考慮して設計することで実現可能である。
【0069】また、図示しないが、例えば、第1のポー
ト部12の圧力導入ポート12aが上記排気管における
DPFの上流側、第2の圧力ポート部13の圧力導入ポ
ート13aが上記排気管におけるDPFの下流側にゴム
ホース等により接続されるものである。
【0070】それにより、ケース10内においては、第
1のダイアフラム81にDPFの上流側圧力(前圧)が
導入されると同時に、第2のダイアフラム82にDPF
の下流側圧力(後圧)が導入されるようになっている。
【0071】そして、第1および第2のダイアフラム8
1、82に印加された圧力がそれぞれオイル70を介し
てセンサ素子20に受圧される。そして、第1のダイア
フラム81側から受圧された圧力と第2のダイアフラム
82側から受圧された圧力との差圧をセンサ素子20に
より検出するようになっている。
【0072】本例では、センサ素子20に形成されてい
る図示しないダイアフラムの表面に第1のダイアフラム
81側からDPFの上流側圧力が受圧され、裏面に第2
のダイアフラム82側からDPFの下流側圧力が受圧さ
れる。
【0073】センサ素子20のダイアフラムは両圧力の
差圧により歪み、この歪みに基づく信号がセンサ素子2
0からワイヤ40を介してターミナル10aから外部に
出力される。こうして、圧力検出がなされる。
【0074】次に、本圧力センサS1の製造方法の一例
について、図2も参照して述べる。図2は、図1に示す
圧力センサS1の分解図である。
【0075】ターミナル10aおよびナット61がイン
サート成形されたコネクタケース部11において、第1
の凹部11a内に露出したターミナル10aの一端部を
シール材50にてシールする。
【0076】次に、台座30と一体化されたセンサ素子
20を、コネクタケース部11の第1の凹部11aに接
着固定し、センサ素子20とターミナル10aとをワイ
ヤボンディングして結線する。
【0077】次に、第1のポート部12に第1のダイア
フラム81を上記接着剤100を用いて接着するととも
に、コネクタケース部11の第1の凹部11aにオイル
70を注入し、コネクタケース部11にOリング90を
セットする。
【0078】そして、真空中にて、コネクタケース部1
1と第1のポート部12とを、ネジ60とナット61と
をネジ結合しながら一体化することにより、オイル70
の封止を行う。ここで、オイル70中に気泡が入らない
ようにネジ60によりネジ締めを行っていく。
【0079】その後、第1のポート部12と同様に、第
2のポート部13についても、第2のダイアフラム8
2、オイル70、Oリング90を介在させながら、真空
中にてコネクタケース部11に対してナット62を用い
てネジ結合する。その後、特性調整や検査を行い、図1
に示す圧力センサS1が完成する。
【0080】ところで、本実施形態によれば、凹部11
a、11bを有するケース10と、凹部11a内に設け
られた圧力検出用のセンサ素子20と、凹部11a、1
1b内に充填されたオイル70と、凹部11a、11b
を覆うようにケース10に固定されオイル70を封止す
るダイアフラム81、82とを備え、ダイアフラム8
1、82に印加された被測定圧力がオイル70を介して
センサ素子20に受圧されるようになっており、ダイア
フラム81、82は、(Cr+3.3Mo+20N)で
表される孔食指数が50以上であり且つNiを30重量
%以上含む材料からなることを特徴とする圧力センサS
1が提供される。
【0081】特に、差圧検出型の圧力センサS1に即し
た言い方をすれば、一面側に第1の凹部11a、一面と
反対の面側に第1の凹部11aと連通する第2の凹部1
1bを有するケース10と、第1の凹部11aと第2の
凹部11bとの連通部を遮断するように第1の凹部11
a内に設けられたセンサ素子20と、第1および第2の
凹部11a、11bの内部に充填されたオイル70と、
第1の凹部11a、第2の凹部11bを覆うようにケー
ス10に固定されオイル70を封止する第1のダイアフ
ラム81、第2のダイアフラム82とを備え、第1およ
び第2のダイアフラム81、82は共に、(Cr+3.
3Mo+20N)で表される孔食指数が50以上であり
且つNiを30重量%以上含む材料からなることを特徴
とする圧力センサが提供される。
【0082】それによれば、一方の被測定圧力は第1の
ダイアフラム81によって直接受けられ、他方の被測定
圧力は第2のダイアフラム82によって直接受けられ
る。両被測定圧力は、オイル70を介してセンサ素子2
0に伝達され、センサ素子20にて両被測定圧力の差圧
が検出される。
【0083】そして、酸性度の高い排気凝縮水が存在す
るような過酷な使用環境下に直接さらされる第1および
第2のダイアフラム81、82の材質を、上記孔食指数
が50以上且つNiを30重量%以上含むものとするこ
とで、従来よりもダイアフラムの耐食性を向上させるこ
とができる。
【0084】ここで、両ダイアフラム81、82を、
(Cr+3.3Mo+20N)で表される孔食指数が5
0以上であり且つNiを30重量%以上含む材料からな
る構成とした根拠について述べる。この構成は、次のよ
うな本発明者等の行った実験検討結果による。
【0085】本発明者等が実際のディーゼルエンジン車
における凝縮水(排気凝縮水)の成分を調査したとこ
ろ、排気凝縮水のpHは最小で2と酸性度が高いもので
あった。また、排気凝縮水の分析結果より、腐食に影響
を及ぼす酸化性の酸としてNO 3 -、SO4 2-、還元性の
酸としてはCl-、CH3COO-、HCOO-、孔食とし
てCl-があることがわかった。
【0086】そのため、それぞれの腐食を防止する有効
な元素の配分を変えた評価材料を用意し、排気凝縮水で
の腐食試験を行った。腐食を防止する有効な元素とは、
酸化性の酸にはCr、還元性の酸にはNi、Mo、孔食
にはCr、Mo、Nである。腐食試験に用いた排気凝縮
水(試験液)は、実車の凝縮水分析結果に基づいて調合
したものを用いた。
【0087】そして、図3に示すようにして乾湿交互試
験を行った。すなわち、ガラス瓶K1に試験液としての
排気凝縮水K2を入れ、その中に評価材料K3を入れ、
乾燥温度80°℃にて排気凝縮水K2が乾燥して無くな
るまで放置した。そして、当該放置の終了後、評価材料
における腐食の有無を調べた。その結果を図4に示す。
【0088】図4では、評価材料K3として、Ni、C
r、Mo、Nの重量%を変えた材料A、B、C、Dと従
来の圧力センサにおける一般的なダイアフラム材料であ
るSUS631を用いており、その重量%が示してあ
る。また、各評価材料において上記(Cr+3.3Mo
+20N)で表される孔食指数が示されている。
【0089】図4からわかるように、従来のダイアフラ
ム材料であるSUS631では腐食が発生し、DPF用
途等、過酷な環境では耐食性が不足している。それに対
して、(Cr+3.3Mo+20N)で表される孔食指
数が50以上であり且つNiを30重量%以上含む材料
C、Dであれば、従来のものに比べ、耐食性が向上し、
まず腐食は発生しないと言える。
【0090】以上が、第1および第2のダイアフラム8
1、82を、(Cr+3.3Mo+20N)で表される
孔食指数が50以上であり且つNiを30重量%以上含
む材料からなる構成とした根拠である。
【0091】そして、このようなダイアフラム81、8
2とすることで、高湿、高湿で腐食の発生しやすい過酷
な環境下でもダイアフラム81、82の腐食を防止でき
る。したがって、本実施形態によれば、排気ガス等の圧
力を検出する過酷な環境での使用に適した圧力センサS
1を提供することができる。
【0092】さらに、本実施形態では、センサ素子20
がオイル70によって封止されているため、センサ素子
20を使用環境すなわち排気凝縮水等のような過酷な環
境にさらさずに保護することが、より確実に行われ、好
ましい。
【0093】また、本実施形態では、好ましい形態とし
て、センサ素子20を境にして、第1のダイアフラム8
1側に配置されるオイル70の量と第2のダイアフラム
82側に配置されるオイル70の量とを等しくするよう
にしている。
【0094】もし、本圧力センサS1において、第1の
ダイアフラム81側のオイル量と第2のダイアフラム8
2側のオイル量とが大きく異なると、熱によるオイル7
0の膨張や収縮がセンサ出力に大きな誤差を与える。こ
れを防ぐためには、各ダイアフラム81、82のサイズ
を大きくして、ダイアフラム81、82をたわみやすい
ものとし、オイル70の膨張や収縮をダイアフラム8
1、82の変位で吸収する必要がある。
【0095】その点、第1のダイアフラム81側のオイ
ル量と第2のダイアフラム82側のオイル量とを等しく
すれば、両側のオイル70に発生する膨張や収縮の度合
をほぼ等しくすることができる。そして、差圧検出する
ことにより、オイル70の膨張や収縮の分は実質的にキ
ャンセルすることができ、センサ出力の誤差を大幅に低
減することができる。
【0096】図5は、第1のダイアフラム81側のオイ
ル量と第2のダイアフラム82側のオイル量を等しくし
たことによる効果を示す図である。図5では、温度
(℃)に対するオフセット変動(kPa)の度合を示し
ている。ここで、オフセットとは、検出される圧力が0
のときの出力であり、その変動は25℃を基準としてい
る。
【0097】図5では、第1のダイアフラム81側のオ
イル量と第2のダイアフラム82側のオイル量を等しく
した構成を「両面オイル封止」として示している。ま
た、比較のために、センサ素子の片面だけをダイアフラ
ムでオイル封止した「片面オイル封止」構成の圧力セン
サ、具体的には後述する第2実施形態の圧力センサにつ
いても、オフセット変動の温度依存性を調べた。
【0098】図5からわかるように、「片面オイル封
止」では、オイルの熱による膨張や収縮により、実際に
は検出圧力が0にもかかわらず、あたかも圧力がセンサ
素子に印加されているかのようになり、オフセットが最
大3kPa程度変動している。
【0099】それに対し、第1のダイアフラム81側の
オイル量と第2のダイアフラム82側のオイル量を等し
くした構成を「両面オイル封止」では、差圧検出するこ
とにより、オイル70の膨張や収縮の分は実質的にキャ
ンセルすることができ、オフセット変動はほとんど生じ
ない。
【0100】このように、第1のダイアフラム81側の
オイル量と第2のダイアフラム82側のオイル量を等し
くすれば、オイル70の膨張や収縮をダイアフラム8
1、82の変位で吸収するためにダイアフラム81、8
2のサイズを大きくするようなことは不要となる。つま
り、ダイアフラム81、82の小型化すなわち圧力セン
サS1の小型化に適した構成を実現することができる。
【0101】さらに、本実施形態では、ケース10は樹
脂からなり、ケース10における第1のポート部12と
第1のダイアフラム81との固定、および第2のポート
部13と第2のダイアフラム82との固定は、樹脂から
なる接着剤100による接着にて行われているという特
徴を有する。
【0102】また、ケース10におけるコネクタケース
部11には、センサ素子20からの信号を取り出すため
のターミナル10aが設けられており、ターミナル10
aは、センサ素子20の近傍からケース10におけるセ
ンサ素子20の搭載面と平行な方向に延びるように配置
されていることも特徴である。
【0103】また、コネクタケース部(センサ素子設置
部)11と各ポート部12、13とが、ネジ部材60〜
62もしくはリベットを用いて接合されていることも特
徴である。
【0104】これら接着剤100、ターミナル10a、
ネジ部材60〜62に関する特徴点について、図6に概
略断面構成を示す従来の典型的なオイル封止式の半導体
圧力センサと比較しながら説明していく。まず、図6に
示す従来の圧力センサについて概略説明する。
【0105】センサ素子20が台座30を介して、樹脂
からなるコネクタケース部J11の一端側に接着固定さ
れている。コネクタケース部J11にはターミナルJ1
2がインサート成形されており、センサ素子20は、タ
ーミナルJ12とワイヤボンディングにより電気的に接
続されている。
【0106】ハウジングJ13は鉄鋼材料等の金属より
なり、圧力導入孔J14を有する。ハウジングJ13に
は、メタルダイアフラムJ15が全周溶接により固定さ
れている。この溶接部は図6中、溶接部J15aとして
示されている。そして、組合せられたコネクタケース部
J11とハウジングJ13とは、ハウジングJ13の端
部J16を全周、かしめることで固定されている。
【0107】このようにして、コネクタケース部J11
とハウジングJ13とがかしめ固定され、コネクタケー
スJ11とダイアフラムJ15との間で、区画された検
出室が構成されている。この検出室には、センサ素子2
0が収納されオイル70が封入されている。
【0108】そして、この図6に示す圧力センサにおい
ては、被測定圧力が圧力導入孔J14より導入され、ダ
イアフラムJ15に受圧され、オイル70を介して、セ
ンサ素子20に伝達される。センサ素子20は、圧力信
号を電気信号に変換し出力する。この出力信号は、セン
サ素子20からターミナルJ12を介して、外部へ出力
される。
【0109】このように従来の圧力センサにおいては、
オイル70を封止するためのダイアフラムJ15をケー
スであるハウジングJ13に対し、溶接することで固定
していた。
【0110】このような場合、酸性度の強い排気凝縮水
にさらされるような過酷な環境下では、せっかくダイア
フラムJ15の耐食性を向上させたとしても、溶接部J
15aから腐食が進行する可能性がある。また、ハウジ
ングJ13自体も金属であるため、耐食性を考慮した材
料選定を要する。
【0111】その点、本実施形態のように、ダイアフラ
ム81、82とケース10のポート部12、13との固
定を樹脂製の接着剤100を介して行うようにすれば、
ダイアフラム81、82とケース10との固定部におけ
る耐食性までも向上させることができる。また、ケース
10も樹脂にて構成することで、ケース10の耐食性も
向上させることができる。
【0112】また、上記図6に示す従来の圧力センサに
おいても、コネクタケース部11には、センサ素子20
からの信号を取り出すためのターミナルJ12が設けら
れている。しかし、このターミナルJ12は、センサ素
子20の近傍からセンサ素子20の搭載面と直交する方
向に延びている。
【0113】このような場合、図6からわかるように、
センサ素子20の両面にオイルを配置し、差圧検出型に
しようとしても、ターミナルJ12の位置する側にはオ
イルを配置するスペースを確保することが困難である。
【0114】その点、本実施形態のように、ターミナル
10aを、センサ素子20の近傍からセンサ素子20の
搭載面と平行な方向に延ばせば、ターミナル10aに邪
魔されることなく、センサ素子20の両面においてオイ
ル封入室を形成するスペースを容易に確保できる。つま
り、差圧検出型の圧力センサを容易に構成することがで
きる。
【0115】また、上記図6に示す従来の圧力センサで
は、センサ素子設置部に相当するコネクタケース部J1
1とポート部に相当するハウジングJ13とは、全周か
しめにて固定されている。
【0116】しかしながら、本実施形態においてコネク
タケース部11と各ポート部12、13とをかしめ固定
しようとしても、ポート部12、13から配管との接続
のために引きだされる圧力導入ポート12a、13a
や、ポート部12、13からコネクタケース部11が出
っ張っているため、全周かしめを行うことはできない。
かしめにおいては、全周ではなく部分的にかしめが途切
れていると、接合信頼性が不十分となる。
【0117】そこで、本実施形態では、ネジ部材60〜
62もしくはリベットを用いることにより、コネクタケ
ース部11と各ポート部12、13とを容易に接合でき
る。また、本実施形態の圧力センサS1を車両に搭載す
るような場合、車両取付用のブラケットをネジ60に共
締めできるため、ブラケットの装着も簡単になる。
【0118】(第2実施形態)図7は、本発明の第2実
施形態に係る絶対圧検出型の圧力センサS2の概略断面
構成を示す図である。
【0119】限定するものではないが、本実施形態は、
例えば自動車のディーゼルエンジンの排気管に設けられ
たDPFの圧力損失を検出するために圧力センサを排気
管に取り付け、該DPFの前の排気管圧を検出する前圧
検出型の圧力センサとして適用することができる。
【0120】本実施形態では、PPSやPBT等の樹脂
よりなるケース10は、ターミナル10aを有するコネ
クタケース部(センサ素子設置部)11と、このコネク
タケース部11に組み付けられ圧力導入ポート12aを
有するポート部12とよりなる。このポート部12は、
圧力導入ポート12aの位置は多少異なっているが上記
第1実施形態における第1のポート部と同様のものであ
る。
【0121】ケース10のうちコネクタケース部11に
おいては、一面側(図7中の上面側)にのみに凹部11
aが形成されている。この凹部11aは上記第1実施形
態における第1の凹部と同様のものであり、この凹部1
1a内には、圧力検出用のセンサ素子20が設けられて
いる。
【0122】センサ素子20は、第1実施形態と同様、
印加された圧力値に応じたレベルの電気信号を発生する
ものである。本例のセンサ素子20も、シリコン基板等
の半導体基板に薄肉部としてのダイアフラム(図示せ
ず)を有する半導体ダイアフラム式のセンサチップであ
る。
【0123】そして、センサ素子20には、ガラス等よ
りなる台座30が接合されセンサ素子20と一体化され
ている。センサ素子20は、台座30を介して、コネク
タケース部11の凹部11aの底面に、図示しないシリ
コーン系接着剤等の接着剤により接着され、凹部11a
内に収納固定されている。
【0124】ここで、台座30には、上記第1実施形態
のような貫通孔31が形成されていない。そして、セン
サ素子20と台座30との間には、例えば真空となった
圧力基準室が形成されている。
【0125】また、本実施形態においても、コネクタケ
ース部11にインサート成形されたターミナル10aの
一端側は、センサ素子20の近傍において凹部11aに
露出しており、センサ素子20とアルミや金等のワイヤ
40により結線され電気的に接続されている。
【0126】また、凹部11a内に露出しているターミ
ナル10aの一端部の周囲に、ターミナル10aとコネ
クタケース部11との隙間をシールするための樹脂等か
らなるシール材50が設けられていることも同様であ
る。
【0127】このように、本実施形態においても、ケー
ス10のうちコネクタケース部11は、センサ素子20
が設置されたセンサ素子設置部として構成されている。
【0128】ここで、コネクタケース部11とポート部
12とは、ネジ部材としてのネジ60およびナット61
を用いて接合されている。ナット61はコネクタケース
部11にインサート成形されたもので、コネクタケース
部11とポート部12とはネジ60およびナット61に
よりネジ結合することで締結されている。なお、ネジ部
材60、61に代えてリベットを用いても良い。
【0129】また、ケース10のうちコネクタケース部
11における凹部11aには、フッ素系オイルやシリコ
ーン系オイル等からなるオイル70が充填されている。
そして、ケース10において、コネクタケース部11と
ポート部12との間にはダイアフラム81が固定されて
いる。このダイアフラム81は上記第1実施形態におけ
る第1のダイアフラムと同様のものである。
【0130】本実施形態でも、ダイアフラム81は、
(Cr+3.3Mo+20N)で表される孔食指数が5
0以上であり且つNiを30重量%以上含む材料からな
るメタルダイアフラムである。
【0131】図7に示すように、ダイアフラム81は、
凹部11aを覆うように配置され、凹部11a内のオイ
ル70を封止している。また、図7では示さないが、ダ
イアフラム81は、ポート部12に対して、フロロシリ
コーン系樹脂あるいはフッ素系樹脂等の樹脂からなる接
着剤を介して接着されている。なお、この接着剤は後述
する図8において、符号100を付して示してある。
【0132】また、上記第1実施形態と同様に、コネク
タケース部11において、ダイアフラム81が押しつけ
られる部位には、Oリング90が設けられており、ダイ
アフラム81によるオイル70の封止をより確実なもの
としている。
【0133】また、図示しないが、ポート部12の圧力
導入ポート12aが上記排気管におけるDPFの上流側
にゴムホース等により接続されるものである。それによ
り、ケース10内においては、ダイアフラム81にDP
Fの上流側圧力(前圧)が導入されるようになってい
る。
【0134】そして、ダイアフラム81に印加された圧
力がオイル70を介してセンサ素子20に受圧される。
そして、センサ素子20のダイアフラムは受圧された圧
力により歪み、この歪みに基づく信号がセンサ素子20
からワイヤ40を介してターミナル10aから外部に出
力される。こうして、圧力検出がなされる。
【0135】次に、本圧力センサS1の製造方法の一例
について、図8も参照して述べる。図8は、図7に示す
圧力センサS2の分解図である。
【0136】ターミナル10aおよびナット61がイン
サート成形されたコネクタケース部11において、凹部
11a内に露出したターミナル10aの一端部をシール
材50にてシールする。
【0137】次に、台座30と一体化されたセンサ素子
20を、コネクタケース部11の凹部11aに接着固定
し、センサ素子20とターミナル10aとをワイヤボン
ディングして結線する。
【0138】次に、ポート部12にダイアフラム81を
上記接着剤100を用いて接着するとともに、コネクタ
ケース部11の凹部11aにオイル70を注入し、コネ
クタケース部11にOリング90をセットする。
【0139】そして、真空中にて、コネクタケース部1
1とポート部12とを、ネジ60とナット61とをネジ
結合しながら一体化することにより、オイル70の封止
を行う。ここで、オイル70中に気泡が入らないように
ネジ60によりネジ締めを行っていく。その後、特性調
整や検査を行い、図7に示す圧力センサS2が完成す
る。
【0140】本実施形態によれば、被測定圧力はダイア
フラム81によって直接受けられ、オイル70を介して
センサ素子20に伝達され、センサ素子20にて検出さ
れる。そして、使用環境下に直接さらされるダイアフラ
ム81の材質を、上記孔食指数が50以上且つNiを3
0重量%以上含むものとすることで、従来よりもダイア
フラム81の耐食性を向上させることができる。
【0141】ここで、ダイアフラム81を、(Cr+
3.3Mo+20N)で表される孔食指数が50以上で
あり且つNiを30重量%以上含む材料からなる構成と
した根拠は、上記第1実施形態において図3や図4を用
いて説明したものと同様である。
【0142】よって、本実施形態によれば、排気ガス等
の圧力を検出する過酷な環境での使用に適した圧力セン
サS2を提供することができる。さらに、本実施形態に
おいても、センサ素子20がオイル70によって封止さ
れているため、センサ素子20を使用環境にさらさずに
保護することが、より確実に行われ、好ましい。
【0143】さらに、図7に示すように、本実施形態に
おいても、上記第1実施形態と同様の、接着剤100、
ターミナル10a、ネジ部材60、61に関する特徴点
を有する。
【0144】すなわち、ケース10は樹脂からなり、ケ
ース10におけるポート部12とダイアフラム81との
固定は、樹脂からなる接着剤100による接着にて行わ
れているという特徴を有する。それにより、ダイアフラ
ム81とケース10との固定部およびケース10自体の
耐食性までも向上させることができる。
【0145】また、ターミナル10aは、センサ素子2
0の近傍からケース10におけるセンサ素子20の搭載
面と平行な方向に延びるように配置されている。また、
コネクタケース部(センサ素子設置部)11とポート部
12とが、ネジ部材60、61もしくはリベットを用い
て接合されている。
【0146】ところで、DPFに組み込む場合、本実施
形態のような絶対圧検出型の圧力センサS2は、フィル
タの前圧のみ測定する方式に用いられ、一方、上記第1
実施形態のような差圧検出型の圧力センサは、フィルタ
前後の差圧を測定する方式に用いられることは上述し
た。
【0147】DPFにおける圧力レンジは前者が60〜
200kPa程度、後者が20〜50kPa程度であ
る。このように絶対圧検出型と差圧検出型とで、圧力レ
ンジが大きく異なる場合、ダイアフラム81、82の必
要径が異なる。
【0148】一般に、被測定圧力が小さい場合、オイル
70の膨張や収縮の影響を出力が大きく受けるため、ダ
イアフラムの径を大きくしてたわみやすくし、オイルの
膨張、収縮の影響を小さくする。一方、被測定圧力が大
きい場合は、出力に対するオイル70の膨張や収縮の影
響が小さいため、さほどダイアフラムの径を大きくする
必要はない。
【0149】このことから、比較的圧力レンジの高い絶
対圧検出型の圧力センサに比べて、比較的圧力レンジの
低い差圧検出型の圧力センサは、ダイアフラムの径が大
きくなる傾向にある。
【0150】上記第1実施形態と本実施形態では、図1
と図7との比較からもわかるように、基本構成は類似し
ており、本実施形態の圧力センサS2において、ケース
10におけるセンサ素子20搭載面と反対側にもオイル
封止構成を設けたものが上記第1実施形態の圧力センサ
S1と言って良い。
【0151】このような場合、両実施形態の圧力センサ
においてダイアフラム81、82の径が同一であれば、
ダイアフラムの形成工程やオイル封止を含めたダイアフ
ラムの組み付け工程において、製造ラインの共通化を図
ることができる。
【0152】その点、上記第1実施形態では、第1のダ
イアフラム81側のオイル量と第2のダイアフラム82
側のオイル量を等しくすることで、ダイアフラム81、
82のサイズを大きくすることを不要としている。その
ため、本実施形態と上記第1実施形態とでダイアフラム
サイズの同一化が図れ、製造ラインの共通化が図れる。
【0153】(第3実施形態)図9は、本発明の第3実
施形態に係る金属ダイアフラム式の圧力センサS3の概
略断面構成を示す図である。
【0154】この圧力センサS3は、中空円筒形状をな
す金属製のステム200を有し、このステム200は、
一端側(図9中の上端側)に薄肉状のダイアフラム20
1を有し、他端側(図9中の下端側)に開口部202を
有する。ステム200は金属製のハウジング210に収
納されている。
【0155】ステム200の一端側すなわちダイアフラ
ム201の表面は、ハウジング210の一端側の開口部
内に露出している。一方、ステム200の他端側にはハ
ウジング210の他端部と全周溶接された溶接部203
が形成され、それによりステム200とハウジング21
0とが固定されている。
【0156】ここで、ステム200の開口部202から
ステム200内へ圧力を導入可能となっており、導入さ
れた圧力はダイアフラム201の裏面に受圧されるよう
になっている。
【0157】また、ステム200のダイアフラム201
の表面には、シリコン基板等からなるセンサ素子として
のセンサチップ220が、図示しない低融点ガラス等に
より接合されている。
【0158】このセンサチップ220は図示しないゲー
ジ部を有し、センサチップ220が歪んだときに、その
歪みを該ゲージ部で検出し、検出された歪みに基づく信
号が出力可能となっているものである。例えば、ゲージ
部としてシリコン基板に形成された拡散抵抗がブリッジ
回路を形成することで、センサチップ220の機能が発
揮される。
【0159】このような構成により、開口部201から
ステム200内部に導入された圧力によってダイアフラ
ム201が歪むと、その歪みはセンサチップ220の歪
みとして上記ゲージ部にて検出され、検出された歪みに
基づく信号がセンサチップ220から出力されるように
なっている。
【0160】そして、ハウジング210の一端側の開口
部内において、センサチップ220の周囲には、センサ
チップ220からの出力信号を増幅したり、調整したり
する回路基板としてのセラミック基板230が設けられ
ている。
【0161】このセラミック基板230には、信号増幅
用のICチップや特性調整用のICチップが搭載されて
おり、これらICチップは、ボンディングワイヤ240
を介してセンサチップ220と電気的に接続されてい
る。
【0162】また、セラミック基板230とターミナル
250とが、ピン260を介して電気的に接続されてい
る。セラミック基板230、ピン260、ターミナル2
50の接続は溶接等にて可能である。ターミナル250
は樹脂251にインサート成形されてアッシーとなって
おり、ハウジング210内に支持固定されている。
【0163】また、ハウジング210の一端側の開口部
には、樹脂等からなるコネクタケース270がOリング
280を介して挿入されている。ハウジング210の一
端部がコネクタケース270に全周、かしめられてお
り、それによりハウジング210とコネクタケース27
0とが気密に固定されている。
【0164】このような圧力センサS3においては、被
測定圧力がステム200の内部へ導入されたときに、そ
の圧力によってダイアフラム201が歪み、この歪みを
センサチップ220により電気信号に変換し、この信号
をセラミック基板230にて処理し、ターミナル250
から外部へ送り出すようになっている。
【0165】このような基本構成を有する本実施形態の
圧力センサS3において、ステム200は、(Cr+
3.3Mo+20N)で表される孔食指数が50以上で
あり且つNiを30重量%以上含む材料からなる。つま
り、使用環境下に直接さらされるダイアフラム201の
材質を、孔食指数が50以上且つNiを30重量%以上
含むものとすることができる。
【0166】それにより、本実施形態においても、従来
よりもダイアフラム201の耐食性を向上させることが
でき、排気ガス等の圧力を検出する過酷な環境での使用
に適した圧力センサS3を提供することができる。そし
て、本圧力センサS3は、高圧の排気ガス圧の測定用、
例えばターボ直下の排気圧力等を検出可能な圧力センサ
として適用できる。
【0167】(他の実施形態)以上、上記実施形態で
は、圧力検出用のセンサ素子20、220がダイアフラ
ム81、82、201を介して被測定圧力を受圧するよ
うにした圧力センサS1、S2、S3において、ダイア
フラムは、(Cr+3.3Mo+20N)で表される孔
食指数が50以上であり且つNiを30重量%以上含む
材料からなる圧力センサが提供される。
【0168】それにより、排気ガス等の圧力を検出する
過酷な環境での使用に適した圧力センサを提供すること
ができた。ここにおいて、耐排気凝縮水性という観点か
らは、上記ダイアフラムを、PPSやポリイミド等の樹
脂製とすることも考えられる。ただし、樹脂ダイアフラ
ムとした場合は湿度を透過するため、センサ素子のパッ
ド腐食等に注意を払う必要がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る圧力センサの概略
断面図である。
【図2】図1に示す圧力センサの分解図である。
【図3】乾湿交互試験の方法を示す図である。
【図4】乾湿交互試験の結果を示す図表である。
【図5】第1のダイアフラム側のオイル量と第2のダイ
アフラム側のオイル量を等しくしたことによる効果を示
す図である。
【図6】従来の典型的なオイル封止式の半導体圧力セン
サの概略断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る圧力センサの概略
断面図である。
【図8】図7に示す圧力センサの分解図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係る圧力センサの概略
断面図である。
【図10】従来の各種の半導体式圧力センサの概略断面
図である。
【符号の説明】
10…ケース、10a…ターミナル、11a…第1の凹
部(凹部)、11b…第2の凹部、12…第1のポート
部(ポート部)、13…第2のポート部、12a、13
a…圧力導入ポート、20…センサ素子、60…ネジ、
61、62…ナット、70…オイル、81…第1のダイ
アフラム(ダイアフラム)、82…第2のダイアフラ
ム、100…接着剤、201…ダイアフラム、220…
センサチップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 浩 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 小池 晴久 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 2F055 AA27 AA31 BB05 CC02 DD01 DD05 EE14 FF38 GG12 GG22 GG25

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力検出用のセンサ素子(20、22
    0)がダイアフラム(81、82、201)を介して被
    測定圧力を受圧するようにした圧力センサにおいて、 前記ダイアフラムは、(Cr+3.3Mo+20N)で
    表される孔食指数が50以上であり且つNiを30重量
    %以上含む材料からなることを特徴とする圧力センサ。
  2. 【請求項2】 凹部(11a、11b)を有するケース
    (10)と、 前記凹部内に設けられた圧力検出用のセンサ素子(2
    0)と、 前記凹部内に充填されたオイル(70)と、 前記凹部を覆うように前記ケースに固定され前記オイル
    を封止するダイアフラム(81、82)とを備え、 前記ダイアフラムに印加された被測定圧力が前記オイル
    を介して前記センサ素子に受圧されるようになってお
    り、 前記ダイアフラムは、(Cr+3.3Mo+20N)で
    表される孔食指数が50以上であり且つNiを30重量
    %以上含む材料からなることを特徴とする圧力センサ。
  3. 【請求項3】 一面側に第1の凹部(11a)、前記一
    面と反対の面側に前記第1の凹部と連通する第2の凹部
    (11b)を有するケース(10)と、 前記第1の凹部と前記第2の凹部との連通部を遮断する
    ように前記第1の凹部内に設けられた圧力検出用のセン
    サ素子(20)と、 前記第1の凹部および前記第2の凹部の内部に充填され
    たオイル(70)と、 前記第1の凹部を覆うように前記ケースに固定され前記
    オイルを封止する第1のダイアフラム(81)と、 前記第2の凹部を覆うように前記ケースに固定され前記
    オイルを封止する第2のダイアフラム(82)とを備
    え、 前記第1および第2のダイアフラムに印加された圧力が
    前記オイルを介して前記センサ素子に受圧されるように
    なっており、 前記第1のダイアフラム側から受圧された圧力と前記第
    2のダイアフラム側から受圧された圧力との差圧を前記
    センサ素子により検出するようになっており、 前記第1および第2のダイアフラムは、(Cr+3.3
    Mo+20N)で表される孔食指数が50以上であり且
    つNiを30重量%以上含む材料からなることを特徴と
    する圧力センサ。
  4. 【請求項4】 前記センサ素子(20)を境にして、前
    記第1のダイアフラム(81)側に配置される前記オイ
    ル(70)の量と前記第2のダイアフラム(82)側に
    配置される前記オイルの量とが等しいことを特徴とする
    請求項3に記載の圧力センサ。
  5. 【請求項5】 前記ケース(10)は樹脂からなり、前
    記ケースと前記ダイアフラム(81、82)とは、樹脂
    からなる接着剤(100)にて接着固定されていること
    を特徴とする請求項2に記載の圧力センサ。
  6. 【請求項6】 前記ケース(10)は樹脂からなり、前
    記ケースと前記第1のダイアフラム(81)および前記
    第2のダイアフラム(82)とは、樹脂からなる接着剤
    (100)にて接着固定されていることを特徴とする請
    求項3または4に記載の圧力センサ。
  7. 【請求項7】 前記接着剤(100)は、フロロシリコ
    ーン系樹脂あるいはフッ素系樹脂の接着剤であることを
    特徴とする請求項5または6に記載の圧力センサ。
  8. 【請求項8】 前記ケース(10)には、前記センサ素
    子(20)からの信号を取り出すためのターミナル(1
    0a)が設けられており、 前記ターミナルは、前記センサ素子の近傍から前記ケー
    スにおける前記センサ素子の搭載面と平行な方向に延び
    るように配置されていることを特徴とする請求項2ない
    し7のいずれか一つに記載の圧力センサ。
  9. 【請求項9】 前記ケース(10)は、前記センサ素子
    (20)が設けられるセンサ素子設置部(11)と圧力
    導入ポート(12a、13a)が形成されたポート部
    (12、13)とが組み付けられてなるものであり、 前記センサ素子設置部と前記ポート部とは、ネジ部材
    (60、61、62)もしくはリベットを用いて接合さ
    れていることを特徴とする請求項2ないし8のいずれか
    一つに記載の圧力センサ。
JP2002122335A 2002-04-24 2002-04-24 圧力センサ Pending JP2003315193A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002122335A JP2003315193A (ja) 2002-04-24 2002-04-24 圧力センサ
US10/419,224 US6813953B2 (en) 2002-04-24 2003-04-21 Pressure sensor with a corrosion-resistant diaphragm
FR0304964A FR2839152B1 (fr) 2002-04-24 2003-04-23 Capteur de presion avec une membrane resistant a la corrosion
DE10318660A DE10318660A1 (de) 2002-04-24 2003-04-24 Drucksensor mit einer korrosionsbeständigen Membran
CN03122192.0A CN1207543C (zh) 2002-04-24 2003-04-24 具有耐蚀膜片的压力传感器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002122335A JP2003315193A (ja) 2002-04-24 2002-04-24 圧力センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003315193A true JP2003315193A (ja) 2003-11-06

Family

ID=29208086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002122335A Pending JP2003315193A (ja) 2002-04-24 2002-04-24 圧力センサ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6813953B2 (ja)
JP (1) JP2003315193A (ja)
CN (1) CN1207543C (ja)
DE (1) DE10318660A1 (ja)
FR (1) FR2839152B1 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005308397A (ja) * 2004-04-16 2005-11-04 Saginomiya Seisakusho Inc 圧力センサ
JP2007003449A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Denso Corp 圧力センサ
JP2007017223A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Denso Corp 圧力センサ
KR100725901B1 (ko) * 2004-03-12 2007-06-08 가부시키가이샤 덴소 압력센서
JP2007278872A (ja) * 2006-04-07 2007-10-25 Denso Corp 圧力センサ
JP2014160084A (ja) * 2008-04-28 2014-09-04 Epcos Ag 圧力センサ
US9759675B2 (en) 2011-12-09 2017-09-12 Hyundai Motor Company Particulate matter sensor unit
JP2019039031A (ja) * 2017-08-23 2019-03-14 セイコーインスツル株式会社 金属弾性素子およびそれを用いたダイヤフラム

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10223357A1 (de) * 2002-05-25 2003-12-04 Bosch Gmbh Robert Vorrichtung zur Druckmessung
WO2004042338A1 (de) * 2002-11-05 2004-05-21 Endress + Hauser Gmbh + Co. Kg Relativdrucksensor mit atmosphärenseitiger drossel
JP2004198147A (ja) * 2002-12-16 2004-07-15 Toyoda Mach Works Ltd 圧力センサ
US20050081638A1 (en) * 2003-09-05 2005-04-21 Couch Philip R. Sensing diaphragm for a differential pressure sensor with over-pressure protection and methods
JP4111158B2 (ja) * 2004-03-19 2008-07-02 株式会社デンソー 圧力センサ
JP4301048B2 (ja) * 2004-03-19 2009-07-22 株式会社デンソー 圧力センサおよびその製造方法
US7073375B2 (en) * 2004-07-02 2006-07-11 Honeywell International Inc. Exhaust back pressure sensor using absolute micromachined pressure sense die
US7302855B2 (en) * 2004-10-28 2007-12-04 Denso Corporation Pressure detection device
US20070052047A1 (en) * 2005-09-01 2007-03-08 Costas Hadjiloucas Metal contact systems for semiconductor-based pressure sensors exposed to harsh chemical and thermal environments
US7421903B2 (en) * 2005-10-27 2008-09-09 Amnon Brosh Internal pressure simulator for pressure sensors
JP4848904B2 (ja) * 2006-09-13 2011-12-28 株式会社デンソー 圧力センサ
JP4835353B2 (ja) * 2006-09-27 2011-12-14 株式会社デンソー 圧力センサ
US7723625B1 (en) * 2006-11-01 2010-05-25 Mold-A-Matic Ultra low pressure switch system
JP5142742B2 (ja) * 2007-02-16 2013-02-13 株式会社デンソー 圧力センサおよびその製造方法
KR101391925B1 (ko) * 2007-02-28 2014-05-07 페어차일드코리아반도체 주식회사 반도체 패키지 및 이를 제조하기 위한 반도체 패키지 금형
US7661317B2 (en) * 2007-07-03 2010-02-16 Kulite Semiconductor Products,Inc. High pressure transducer having an H shaped cross-section
US7578194B1 (en) * 2008-02-11 2009-08-25 Sensata Technologies, Inc. Differential fluid pressure measurement apparatus
US8191424B2 (en) * 2008-02-14 2012-06-05 Kulite Semiconductor Products, Inc. Low differential pressure transducer
US7743662B2 (en) * 2008-02-14 2010-06-29 Kulite Semiconductor Products, Inc. Low differential pressure transducer
US7866216B2 (en) * 2008-02-14 2011-01-11 Kulite Semiconductor Products, Inc. Low differential pressure transducer
DE102008002671A1 (de) * 2008-06-26 2009-12-31 Robert Bosch Gmbh Drucksensoranordnung
DE102008043644A1 (de) * 2008-11-11 2010-05-12 Robert Bosch Gmbh Drucksensor
SG173129A1 (en) * 2009-03-06 2011-08-29 Dwyer Instr Pressure gage with magnetically coupled diaphragm
DE102010043043A1 (de) * 2010-10-28 2012-05-03 Endress + Hauser Gmbh + Co. Kg Druckmesswandler
US20140102210A1 (en) * 2012-10-11 2014-04-17 Continental Automotive Systems, Inc. Pressure Sensor With Robustness Against Mounting Stress
CN104736983B (zh) * 2012-10-17 2017-05-31 株式会社鹭宫制作所 压力传感器以及具备该压力传感器的传感器单元
US8701496B1 (en) * 2013-02-27 2014-04-22 Honeywell International Inc. Systems and methods for a pressure sensor having a two layer die structure
DE102015210113A1 (de) * 2015-06-02 2016-12-29 BSH Hausgeräte GmbH Haushaltsgerät mit Differenzdrucksensor
US10215655B2 (en) * 2015-12-31 2019-02-26 Honeywell International Inc. Pressure sensor assembly
CN108700483B (zh) * 2016-02-25 2020-09-29 西铁城精密器件株式会社 压力检测装置以及压力检测***
EP3211394B1 (en) * 2016-02-29 2021-03-31 Melexis Technologies NV Semiconductor pressure sensor for harsh media application
US10466125B2 (en) * 2016-11-11 2019-11-05 Measurement Specialties Inc. Pressure sensor sub assembly and fabrication
CN107655618A (zh) * 2017-09-23 2018-02-02 南京律智诚专利技术开发有限公司 一种耐腐蚀压力变送器的生产方法
CN114764039A (zh) * 2020-12-31 2022-07-19 杭州三花研究院有限公司 传感器装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6061637A (ja) * 1983-09-16 1985-04-09 Hitachi Ltd 複合機能形差圧センサ
JPH0513782A (ja) * 1991-07-04 1993-01-22 Nagano Keiki Seisakusho Ltd 圧力センサの金属製ダイヤフラム
JPH0518840A (ja) * 1991-07-09 1993-01-26 Hitachi Constr Mach Co Ltd 差圧センサ
JP2001272296A (ja) * 2000-03-23 2001-10-05 Denso Corp 圧力センサ

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57177147U (ja) 1981-05-06 1982-11-09
JPS6183930A (ja) * 1984-09-29 1986-04-28 Toshiba Corp 圧力・差圧伝送器
DE3912217A1 (de) * 1989-04-13 1990-10-18 Endress Hauser Gmbh Co Drucksensor
JPH084918A (ja) 1994-06-17 1996-01-12 Hitachi Metals Ltd ダイアフラムシール弁及びその金属ダイアフラム
JPH10122995A (ja) 1996-10-24 1998-05-15 Yokogawa Electric Corp 差圧測定装置
US6550337B1 (en) * 2000-01-19 2003-04-22 Measurement Specialties, Inc. Isolation technique for pressure sensing structure
JP3410711B2 (ja) * 2000-07-10 2003-05-26 株式会社テムテック研究所 耐腐食性のダイヤフラム圧力センサ
US6612175B1 (en) * 2000-07-20 2003-09-02 Nt International, Inc. Sensor usable in ultra pure and highly corrosive environments
US7152478B2 (en) * 2000-07-20 2006-12-26 Entegris, Inc. Sensor usable in ultra pure and highly corrosive environments
JP4320963B2 (ja) * 2000-11-27 2009-08-26 株式会社デンソー 圧力センサ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6061637A (ja) * 1983-09-16 1985-04-09 Hitachi Ltd 複合機能形差圧センサ
JPH0513782A (ja) * 1991-07-04 1993-01-22 Nagano Keiki Seisakusho Ltd 圧力センサの金属製ダイヤフラム
JPH0518840A (ja) * 1991-07-09 1993-01-26 Hitachi Constr Mach Co Ltd 差圧センサ
JP2001272296A (ja) * 2000-03-23 2001-10-05 Denso Corp 圧力センサ

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100725901B1 (ko) * 2004-03-12 2007-06-08 가부시키가이샤 덴소 압력센서
JP2005308397A (ja) * 2004-04-16 2005-11-04 Saginomiya Seisakusho Inc 圧力センサ
JP2007003449A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Denso Corp 圧力センサ
JP4556784B2 (ja) * 2005-06-27 2010-10-06 株式会社デンソー 圧力センサ
JP2007017223A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Denso Corp 圧力センサ
JP2007278872A (ja) * 2006-04-07 2007-10-25 Denso Corp 圧力センサ
JP2014160084A (ja) * 2008-04-28 2014-09-04 Epcos Ag 圧力センサ
US9759675B2 (en) 2011-12-09 2017-09-12 Hyundai Motor Company Particulate matter sensor unit
JP2019039031A (ja) * 2017-08-23 2019-03-14 セイコーインスツル株式会社 金属弾性素子およびそれを用いたダイヤフラム
JP7130358B2 (ja) 2017-08-23 2022-09-05 セイコーインスツル株式会社 金属弾性素子およびそれを用いたダイヤフラム

Also Published As

Publication number Publication date
FR2839152A1 (fr) 2003-10-31
CN1207543C (zh) 2005-06-22
FR2839152B1 (fr) 2005-09-30
US20030200813A1 (en) 2003-10-30
DE10318660A1 (de) 2003-11-06
US6813953B2 (en) 2004-11-09
CN1453566A (zh) 2003-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003315193A (ja) 圧力センサ
US7287433B2 (en) Pressure sensor
US7340959B2 (en) Pressure sensor
US7644625B2 (en) Differential pressure sense die based on silicon piezoresistive technology
US7827867B2 (en) Pressure sensing device
CN108918019B (zh) 一种用于dpf尾气处理***的压差传感器
CN105444943B (zh) 用于检测流体介质的压力的传感器
JP2005156307A (ja) 圧力センサ
JP2008197001A (ja) 圧力センサ
US20160334291A1 (en) Pressure sensor for recording a pressure of a fluid medium
JP2006047190A (ja) 圧力センサ
US7171856B2 (en) Electrical shield structure for pressure sensor
KR102169778B1 (ko) 측정 챔버 내 유체 매체의 압력을 검출하기 위한 압력 센서 장치
US20100199776A1 (en) Jointless Pressure Sensor Port
JP4556782B2 (ja) 圧力センサ
JP2001264203A (ja) 圧力センサ
JP2008216114A (ja) 圧力センサ
JP2006208087A (ja) 圧力センサ
JP2591145B2 (ja) 半導体圧力センサ
JP2591144B2 (ja) 半導体圧力センサ
JP2008039585A (ja) センサ装置の取付構造
JP2005249515A (ja) 圧力センサ
JP2006170850A (ja) 圧力センサ
JP2000009569A (ja) 圧力センサの製造方法
JP2006170851A (ja) 圧力センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040603

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060814

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060926

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070206