JP2003312541A - 前部車体構造 - Google Patents

前部車体構造

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JP2003312541A JP2002116892A JP2002116892A JP2003312541A JP 2003312541 A JP2003312541 A JP 2003312541A JP 2002116892 A JP2002116892 A JP 2002116892A JP 2002116892 A JP2002116892 A JP 2002116892A JP 2003312541 A JP2003312541 A JP 2003312541A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衝撃エネルギーを効率良くピラー部に伝達し
て吸収することができる前部車体構造を提供すること。 【解決手段】 カウル部の両側にカウルサイドパネルを
配設し、このカウルサイドパネルの車体外側にカウルサ
イドリーンフォースメントを配設した前部車体構造にお
いて、上記カウルサイドパネル15と、上記カウル部C
を構成するカウルトップパネル9を、カウルサイドエク
ステンション18を介して上記カウルサイドリーンフォ
ースメント17の上面部18aに接合して上記カウル部
Cの両側に閉じ断面を形成した構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のカウルサ
イド部における衝撃エネルギーを効率良くフロントピラ
ー部に伝達して吸収することができる前部車体構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】図11は車体前部のカウル部100を示
したものである。このカウル部100は、車幅方向に略
U字状に形成されたカウルアッパーパネル101の上端
フランジ部101a,101bに車幅方向に長尺の平板
状のカウルトップパネル102を接合して閉じ断面を形
成したもので、カウルトップパネル102の内面に車幅
方向のカウルトップクロスメンバ103を接合して補強
している。上記カウルトップパネル102の内面側に
は、ワイパーリンクリーンフォースメント104が、ワ
イパーリンクに対応する位置に配設されている。また、
カウル部100の下部側には、ダッシュパネル105が
配設されて、エンジンルームと車室内が仕切られてい
る。
【0003】このカウル部100の両側には、図12に
示すように、カウルサイドパネル106が周囲のフラン
ジ部106aを介してカウルアッパーパネル101とカ
ウルトップパネル102内面に接合されている。また、
上記ダッシュパネル105の両側には、ダッシュサイド
パネル107が接合され、このダッシュサイドパネル1
07は、上端フランジ107aをカウルアッパーパネル
101の下面にカウルサイドパネル106のフランジ部
106aとともにスポット溶接されている。
【0004】上記カウル部100の車幅方向外側には、
カウルサイドパネル106の外側面に対向するようにし
てカウルサイドリーンフォースメント108が配設され
ており、このカウルサイドリーンフォースメント108
は、縦断面がコ字状に形成されており、上部側フランジ
部108aをカウルトップパネル102の下面にワイパ
ーリンクリーンフォースメント104とともに、スポッ
ト溶接されている。また、カウルサイドリーンフォース
メント108の下部側フランジ部108bは、ダッシュ
サイドパネル107の縦壁部107bにスポット溶接さ
れている。このダッシュサイドパネル107の縦壁部1
07bには、ダッシュサイドアウターメンバ109がス
ポット溶接されている。
【0005】上記カウルサイドリーンフォースメント1
08の縦壁部108cには、スポット溶接ガン110を
カウルサイドリーンフォースメント108の上部側フラ
ンジ部108aの下面側に挿入するための開口穴108
dが設けられている。
【0006】スポット溶接ガン110の一方は、開口穴
108dから挿入して、カウルサイドリーンフォースメ
ント108の上部側フランジ部108aと、カウルトッ
プパネル102およびワイパーリンクリーンフォースメ
ント104を、スポット溶接する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
部車体構造によると、スポット溶接ガン110を挿入す
るための開口穴108dをカウルサイドリーンフォース
メント108の縦壁部108cに形成するため、衝撃に
対してエネルギー吸収量が低下する。また、開口穴10
8dの位置および大きさが限られているため、カウルサ
イドリーンフォースメント108の上部側フランジ部1
08aのスポット溶接の箇所が限られることから補強に
よる強度向上が限られる。このため、カウル部100に
対して、図11に示すように、斜め上方前方からの衝撃
P1、あるいは前方からの衝撃P2が加わった場合、図
示二点鎖線のようにカウルトップパネル102が、くの
字に折れ曲がり、あるいはカウルアッパーパネル101
が車体後方に変形する虞がある。したがって、衝撃エネ
ルギーを効率良くピラー部に伝達して吸収することがで
きなかった。
【0008】本発明は上記課題を解決し、衝撃エネルギ
ーを効率良くピラー部に伝達して吸収することができる
前部車体構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、カウル部の両側にカウルサイドパネルを配設
し、このカウルサイドパネルの車体外側にカウルサイド
リーンフォースメントを配設した前部車体構造におい
て、上記カウルサイドパネルと、上記カウル部を構成す
るカウルトップパネルを、カウルサイドエクステンショ
ンを介して上記カウルサイドリーンフォースメントの上
面部に接合して上記カウル部の両側に閉じ断面を形成し
たことにある。また、本発明は、上記カウルサイドパネ
ル、カウルトップパネルおよびカウルサイドエクステン
ションの互いの接合部をそれぞれ2枚構成のT字断面に
形成したことにある。さらに、本発明は、上記カウルサ
イドエクステンションを上面部とフランジ部からなるL
字断面に形成し、上記上面部を上記カウルトップパネル
に接合し、フランジ部を上記カウルサイドパネルの縦壁
部に接合したことにある。またさらに、本発明は、上記
カウルサイドエクステンションの上面部を形成するカウ
ルサイドリーンフォースメントに接合する合せ部と、カ
ウルトップパネルに接合する合せ部を段差部に形成した
ことにある。また、本発明は、上記カウルサイドエクス
テンションの上記カウルサイドリーンフォースメントに
接合する合せ部の縁部を上方に浮き上がるように湾曲さ
せて形成したことにある。さらに、本発明は、上記カウ
ルサイドリーンフォースメントの縦壁部に、縦壁部の前
端部から後端部にかけて略直線のビード部を形成したこ
とにある。また、本発明は、上記カウルサイドリーンフ
ォースメントの後端から縦壁部にかけてビード部を形成
したことにある。さらに、本発明は、上記カウルサイド
リーンフォースメントの後端合せ部をサイドボディアウ
タパネルに接合するとともに、該後端合せ部の縁部を接
合面から浮き上がるように湾曲させて形成したことにあ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しながら詳細に説明する。
【0011】図1ないし図10は、本発明の前部車体構
造を示したものである。図1は、車体を示す概念図、図
2は、図1の車体のフロントフード、フェンダーパネル
およびサイドボディを外して示す概念図、図3は、図2
の分解斜視図、図4ないし図7は、図2の各部分の断面
図、図8ないし図10は、図2の各段階の組付け状態を
示す斜視図である。
【0012】図1ないし図7において、車体1の前部に
は、フロントフードパネル2、フェンダーパネル3、フ
ロントバンパー4で構成されるエンジンルームAと、サ
イドボディ5、ドアパネル6で構成される車室Bとが設
けられている。エンジンルームAと車室Bとの間には、
図7に示すように、カウル部Cおよびダッシュパネル7
が設けられ、エンジンルームAと車室Bとの間が仕切ら
れている。また、カウル部Cの車幅方向両側には、図2
および図6に示すように、フロントピラー部Dが設けら
れている。
【0013】カウル部Cの構造は、縦断面略U字形状に
形成されたカウルアッパーパネル8と、平板状に形成さ
れたカウルトップパネル9で閉じ断面Sが形成されてお
り、カウルトップパネル9の内面側車室B側寄りに、カ
ウルトップクロスメンバ10が車幅方向に配設されてい
る。また、カウルトップパネル9の両側部内面側には、
ワイパー取付部に対応してワイパーリンクリーンフォー
スメント11が配設されている。カウル部Cは、カウル
アッパーパネル8の底面から後面にかけて車幅方向外側
に延出して設けられた底面フランジ部8aおよび後面フ
ランジ部8bを介してダッシュサイドパネル12の前端
延出部12aの上部側フランジ部12bおよび基端部前
面12cに接合されている。ダッシュサイドパネル12
は、ダッシュパネル7の両側に接合されてダッシュサイ
ド部を構成している。ダッシュサイドパネル12には、
上記サイドボディ5を構成するサイドボディアウタパネ
ル13のピラー部が接合されて、フロントピラー部Dを
形成している。
【0014】ダッシュサイドパネル12の前端延出部1
2aには、車体前方側に延出するダッシュサイドエクス
テンション14が接合されている。このダッシュサイド
エクステンション14は、ダッシュサイドパネル12の
先端フランジ部12dに後端フランジ部14aを介して
接合されている。ダッシュサイドエクステンション14
の上端部には、上記ダッシュサイドパネル12の前端延
出部12aの上部側フランジ部12bに連続する上部側
フランジ部14bが形成されている。上記カウル部Cを
構成するカウルアッパーパネル8と、カウルトップパネ
ル9の車幅方向両側には、図8に示すように、カウル部
Cの車幅方向両側開口部を塞ぐカウルサイドパネル15
が配設されている。このカウルサイドパネル15は、図
9および図10に示すように車体前後方向に長尺のパネ
ルで、上端縁部、下端縁部に、それぞれフランジ部15
a,15bが設けられ、後端部に後方に延出する延出部
15cが設けられている。カウルサイドパネル15は、
後端延出部15cをダッシュサイドパネル12の縦壁部
12eに接合し、かつ、下端フランジ部15bの後部側
をカウルアッパーパネル8の底面フランジ部8aとダッ
シュサイドパネル12の前端延出部12aの上部側フラ
ンジ部12bにスポット溶接wにより接合している(図
5参照。)。このカウルサイドパネル15の上端フラン
ジ部15aには、カウルトップパネル9の両端部が接合
されている。このカウルサイドパネル15には、縦壁部
15dに、車体内側に向けて凸形状の幅の広いビード1
5eが、車体前後方向に形成されている(図10参
照。)。
【0015】カウルサイドパネル15は、図8に示すよ
うに下部側フランジ部15bを介して上記ダッシュサイ
ドパネル12の前端延出部12aの上部側フランジ部1
2bと、ダッシュサイドエクステンション14の上部側
フランジ部14bにスポット溶接wされている。カウル
サイドパネル15の上部側フランジ部15aの後部側に
は、カウルトップパネル9の車幅方向両端部が接合され
ている。上記ダッシュサイドパネル12の前端延出部1
2aとダッシュサイドエクステンション14の外側面に
は、両者に跨るようにしてダッシュサイドアウターメン
バ16が配設されている。このダッシュサイドアウター
メンバ16は、図9に示すように長尺のパネルで、カウ
ルサイドパネル15の下部側にスポット溶接されてい
る。
【0016】カウルサイドパネル15の車体外側には、
図10に示すようにカウルサイドリーンフォースメント
17とカウルサイドエクステンション18が接合されて
いる。カウルサイドリーンフォースメント17は、断面
略L字形状のパネルで、パネルの縦壁部17aに、前端
17bと後端17cを繋ぐ直線状のビード17dが設け
られている。このビード17dは、車体内側に向けて幅
の広い凸形状に形成されている。この縦壁部17aの上
端には、車体外側に向けて折り曲げられたフランジ部1
7eが設けられ、この縦壁部17aの下端には、底面部
17fが車体内側に向けて設けられている。この底面部
17fの先端には、車体下方に向けて折り曲げられたフ
ランジ部17gが設けられている。また、縦壁部17a
の後端部には、ビード17dの上下に、車体前後方向の
ビード17hがそれぞれ設けられている。このビード1
7hは、縦壁部17aの後端部に車体外側に向けて凸形
状に形成され、かつ、ビード17hの太さは、ビード1
7dに比べて細く形成されている。
【0017】一方、上記カウルサイドエクステンション
18は、カウルサイドリーンフォースメント17のフラ
ンジ部17eに重ねられる上面部18aと、上面部18
aの車体内側縁に下方に折り曲げられたフランジ部18
bとで構成されている。上記カウルサイドリーンフォー
スメント17は、フランジ部17eに上記カウルサイド
エクステンション18の上面部18aが接合されてい
る。カウルサイドリーンフォースメント17は、このカ
ウルサイドエクステンション18のフランジ部18bを
カウルサイドパネル15の縦壁部15dにスポット溶接
wにより接合されている。また、カウルサイドリーンフ
ォースメント17は、フランジ部17gを上記ダッシュ
サイドパネル12の縦壁部12eにスポット溶接wによ
り接合している。
【0018】上記カウルサイドエクステンション18の
上面部18aには、カウルトップパネル9の両側部が、
ワイパーリンクリーンフォースメント11とともに、接
合されている。カウルトップパネル9は、カウルサイド
パネル15の上部側フランジ部15aと、カウルサイド
エクステンション18の上面部18aに跨って接合さ
れ、T字形状を形成している。カウルサイドエクステン
ション18の上面部18aは、上記カウルサイドリーン
フォースメント17のフランジ部17eとの合せ部18
cを一段高い段差部18dに形成している。上記カウル
サイドエクステンション18は、上記カウルサイドリー
ンフォースメント17に接合する合せ部18cの縁部1
8eを上方に浮き上がるように湾曲させて形成してい
る。上記カウルサイドリーンフォースメント17は、後
端合せ部17iに形成した穴17jを介してサイドボデ
ィアウタパネル13にアーク溶接するとともに、該後端
合せ部17iの縁部17kを接合面から浮き上がるよう
に湾曲させて形成している(図6参照)。
【0019】上記ダッシュサイドパネル12とともにフ
ロントピラー部Dの一部を形成するサイドボディアウタ
パネル13のピラー部13a内面には、フロントドアヒ
ンジリーンフォースメント19が内装されている。上記
サイドボディアウタパネル13のピラー部13aは、前
後端フランジ部13b,13cを介してダッシュサイド
パネル12の縦壁部12eの前後端部12f,12gに
スポット溶接wされている(図6参照)。
【0020】上記構成による前部車体構造によると、組
付け手順としては、まず、ダッシュサイド部分を部組み
する。すなわち、ダッシュサイドパネル12、ダッシュ
サイドエクステンション14、ダッシュサイドアウター
メンバ16をスポット溶接wで部組みする。次に、カウ
ルトップ部分を部組する。すなわち、カウルトップパネ
ル9、カウルトップクロスメンバ10、ワイパーリンク
リーンフォースメント11、カウルサイドパネル15お
よびカウルサイドエクステンション18をスポット溶接
wで部組みする。そして、上記ダッシュサイド部分にカ
ウルアッパーパネル8をスポット溶接wする。これにカ
ウルトップ部分をスポット溶接wし、さらに、サイドボ
ディアウタパネル13をスポット溶接wする。最後にカ
ウルサイドリーンフォースメント17をスポット溶接w
およびアーク溶接する。
【0021】カウルサイドパネル15にカウルサイドリ
ーンフォースメント17を組付ける手順としては、ま
ず、カウルサイドエクステンション18のフランジ部1
8bをカウルサイドパネル15の縦壁部15dにスポッ
ト溶接wする。つぎに、カウルサイドパネル15の上部
側のフランジ部15aとカウルサイドエクステンション
18の上面部18aにカウルトップパネル9を載せてス
ポット溶接wする(図5参照)。そして、カウルサイド
エクステンション18の合せ部18cとカウルサイドリ
ーンフォースメント17の上部側のフランジ部17eを
スポット溶接wする。また、カウルサイドリーンフォー
スメント17のフランジ部17gをダッシュサイドパネ
ル12の縦壁部12eにスポット溶接wする。こうし
て、カウル部Cは、カウルアッパーパネル8と、カウル
トップパネル9と、カウルサイドパネル15を基本構造
物とし、カウルトップクロスメンバ10とワイパーリン
クリーンフォースメント11を補強部材としている。こ
れに、カウルサイドリーンフォースメント17とカウル
サイドエクステンション18によって補強する。また、
ダッシュサイド部は、ダッシュサイドパネル12とダッ
シュサイドエクステンション14を基本構造物とし、ダ
ッシュサイドアウターメンバ16を補強部材としてい
る。そして、ダッシュサイド部の車両前部、上部にカウ
ル部Cが位置し、ダッシュサイド部の車両外側にサイド
ボディアウタパネル13が位置する。
【0022】次に、カウル部Cに前方からの衝撃エネル
ギーが加わった場合、衝撃エネルギーは、カウル部Cの
両側に設けられたダッシュサイドパネル12および、カ
ウルサイドパネル15を通して、フロントピラー部Dに
伝わる。このカウルサイドパネル15の外側には、カウ
ルサイドリーンフォースメント17とともにカウルサイ
ドエクステンション18が配設されて補強されており、
カウル部C両側部の剛性を保っている。このカウルサイ
ドパネル15は、カウルサイドリーンフォースメント1
7とカウルサイドエクステンション18の他にダッシュ
サイドアウターメンバ16によっても補強されている。
こうして、カウル部Cに加わる前方からの衝撃エネルギ
ーは、カウルサイドパネル15を通して、サイドボディ
アウタパネル13のピラー部13aとともに形成された
フロントピラー部Dへと伝わり、衝撃エネルギーを吸収
する。また、カウルサイドパネル15の外側には、カウ
ルサイドリーンフォースメント17とともにカウルサイ
ドエクステンション18が配設されて補強されているこ
とから、カウルサイドパネル15の剛性を保つことがで
きる。
【0023】カウルサイドパネル15には、縦壁部15
dにビード15eが設けられ、カウルサイドリーンフォ
ースメント17には、縦壁部17aにビード17dおよ
びビード17hがそれぞれ設けられているので、剛性の
向上を図ることができる。また、カウルサイドリーンフ
ォースメント17をカウルサイドパネル15に組付ける
ために、カウルサイドリーンフォースメント17に溶接
のための穴を設ける必要がないので、カウルサイドリー
ンフォースメント17の強度を損ねることがない。
【0024】なお、本発明は、上記実施の形態のみに限
定するものではなく、例えば、カウルサイドリーンフォ
ースメント17およびカウルサイドエクステンション1
8の形状および厚みなどは必要に応じて選定すれば良
く、また、カウルサイドリーンフォースメント17の縦
壁部17aに設けるビード17dおよびビード17h
は、必要に応じてその数および幅を選択することができ
るなど、その他、本発明の要旨を変更しない範囲内で適
宜変更して実施し得ることは言うまでもない。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による前部車
体構造によれば次のような効果を奏することができる。
請求項1において、カウル部の両側にカウルサイドパネ
ルを配設し、このカウルサイドパネルの車体外側にカウ
ルサイドリーンフォースメントを配設した前部車体構造
において、上記カウルサイドパネルと、上記カウル部を
構成するカウルトップパネルを、カウルサイドエクステ
ンションを介して上記カウルサイドリーンフォースメン
トの上面部に接合して上記カウル部の両側に閉じ断面を
形成したので、カウルサイドリーンフォースメントにス
ポット溶接ガン用の穴が不要となるため、衝撃エネルギ
ーの吸収、伝達の効率の向上を図ることができる。請求
項2において、カウルサイドパネル、カウルトップパネ
ルおよびカウルサイドエクステンションの互いの接合部
をそれぞれ2枚構成のT字断面に形成したので、結合強
度を上げて衝撃エネルギーが加わったときの変形を防止
する。請求項3において、カウルサイドエクステンショ
ンを上面部とフランジ部からなるL字断面に形成し、上
記上面部を上記カウルトップパネルに接合し、フランジ
部を上記カウルサイドパネルの縦壁部に接合したので、
結合強度の向上を図ることができる。請求項4におい
て、カウルサイドエクステンションの上面部を形成する
カウルサイドリーンフォースメントに接合する合せ部
と、カウルトップパネルに接合する合せ部を段差部に形
成したので、合せ部の面剛性を向上できる。請求項5に
おいて、カウルサイドエクステンションの上記カウルサ
イドリーンフォースメントに接合する合せ部の縁部を上
方に浮き上がるように湾曲させて形成したので、端末部
の錆びを防止することができる。請求項6において、カ
ウルサイドリーンフォースメントの縦壁部に、縦壁部の
前端部から後端部にかけて略直線のビード部を形成した
ので、カウルサイドリーンフォースメントの剛性を向上
して折れを防ぐことができる。請求項7において、カウ
ルサイドリーンフォースメントの後端から縦壁部にかけ
てビード部を形成したので、カウルサイドリーンフォー
スメントの後端での折れを防ぐことができる。請求項8
において、カウルサイドリーンフォースメントの後端合
せ部をサイドボディアウタパネルに接合するとともに、
該後端合せ部の縁部を接合面から浮き上がるように湾曲
させて形成したので、端末部の錆びの発生を防ぐことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による前部車体構造の実施の形態を概念
的に示す車体前部の斜視図である。
【図2】図1のフェンダー等を外してZ方向に見た矢視
図である。
【図3】本発明による前部車体構造の実施の形態を示す
図2の分解斜視図である。
【図4】図2のE−E線断面図である。
【図5】図2のF−F線断面図である。
【図6】図2のG−G線断面図である。
【図7】図2のH−H線断面図である。
【図8】図2のカウルサイドリーンフォースメントおよ
びカウルサイドエクステンション等を外して示す斜視図
である。
【図9】図2のカウルサイドリーンフォースメントおよ
びカウルサイドエクステンション等を分解して示す概念
図である。
【図10】カウルサイドリーンフォースメントおよびカ
ウルサイドエクステンション等を分解して示す概念斜視
図である。
【図11】前方から荷重が加わった場合、従来のカウル
部の変形状態を示す概念図である。
【図12】従来の溶接構造を示す断面図である。
【符号の説明】
C カウル部 D フロントピラー部 1 車体 2 フロントフードパネル 3 フェンダーパネル 4 フロントバンパー 5 サイドボディ 6 ドアパネル 7 ダッシュパネル 8 カウルアッパーパネル 9 カウルトップパネル 10 カウルトップクロスメンバ 11 ワイパーリンクリーンフォースメント 12 ダッシュサイドパネル 13 サイドボディアウタパネル 14 ダッシュサイドエクステンション 15 カウルサイドパネル 16 ダッシュサイドアウターメンバ 17 カウルサイドリーンフォースメント 18 カウルサイドエクステンション 17a 縦壁部 17b 前端 17c 後端 17d、17h ビード 17e、17g フランジ部 17i 後端合せ部 17j 穴 18a 上面部 18b フランジ部 18c 合せ部 18d 段差部 18e 縁部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カウル部の両側にカウルサイドパネルを
    配設し、このカウルサイドパネルの車体外側にカウルサ
    イドリーンフォースメントを配設した前部車体構造にお
    いて、上記カウルサイドパネルと、上記カウル部を構成
    するカウルトップパネルを、カウルサイドエクステンシ
    ョンを介して上記カウルサイドリーンフォースメントの
    上面部に接合して上記カウル部の両側に閉じ断面を形成
    したことを特徴とする前部車体構造。
  2. 【請求項2】 上記カウルサイドパネル、カウルトップ
    パネルおよびカウルサイドエクステンションの互いの接
    合部をそれぞれ2枚構成のT字断面に形成したことを特
    徴とする請求項1に記載の前部車体構造。
  3. 【請求項3】 上記カウルサイドエクステンションを上
    面部とフランジ部からなるL字断面に形成し、上記上面
    部を上記カウルトップパネルに接合し、フランジ部を上
    記カウルサイドパネルの縦壁部に接合したことを特徴と
    する請求項2に記載の前部車体構造。
  4. 【請求項4】 上記カウルサイドエクステンションの上
    面部を形成するカウルサイドリーンフォースメントに接
    合する合せ部と、カウルトップパネルに接合する合せ部
    を段差部に形成したことを特徴とする請求項2または3
    に記載の前部車体構造。
  5. 【請求項5】 上記カウルサイドエクステンションの上
    記カウルサイドリーンフォースメントに接合する合せ部
    の縁部を上方に浮き上がるように湾曲させて形成したこ
    とを特徴とする請求項4に記載の前部車体構造。
  6. 【請求項6】 上記カウルサイドリーンフォースメント
    の縦壁部に、縦壁部の前端部から後端部にかけて略直線
    のビード部を形成したことを特徴とする請求項1ないし
    5のいずれか1項に記載の前部車体構造。
  7. 【請求項7】 上記カウルサイドリーンフォースメント
    の後端から縦壁部にかけてビード部を形成したことを特
    徴とする請求項6に記載の前部車体構造。
  8. 【請求項8】 上記カウルサイドリーンフォースメント
    の後端合せ部をサイドボディアウタパネルに接合すると
    ともに、該後端合せ部の縁部を接合面から浮き上がるよ
    うに湾曲させて形成したことを特徴とする請求項7に記
    載の前部車体構造。
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