JP2003302127A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JP2003302127A JP2002106146A JP2002106146A JP2003302127A JP 2003302127 A JP2003302127 A JP 2003302127A JP 2002106146 A JP2002106146 A JP 2002106146A JP 2002106146 A JP2002106146 A JP 2002106146A JP 2003302127 A JP2003302127 A JP 2003302127A
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/18Refrigerant conversion

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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 室外機(11)と室内機(13)とがガス側連絡
管(24)及び液側連絡管(23)を介して接続されてなる
空気調和装置(10)について、配管洗浄装置等の機器を
用いることなく、上記各配管(23,24)の残油を低コス
ト且つ容易に除去する。 【解決手段】 圧縮機(30)の吸入側に、圧縮機(30)
の駆動により循環する冷媒から油を分離するアキュムレ
ータ(35)を設ける一方、アキュムレータ(35)の底部
に、このアキュムレータ(35)により分離された残油を
回収するための回収容器(50)を、開閉弁(51)を有す
る油通路(53)を介して接続して設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱源ユニットと利
用ユニットとを接続する配管の残油を予め回収する冷凍
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、蒸気圧縮式冷凍サイクルを行
う冷媒回路を備えた空気調和装置等の冷凍装置には、C
FC(クロロフルオロカーボン)系冷媒又はHCFC
(ハイドロク口口フルオロカーボン)系冷媒が用いられ
ていたが、このCFC系冷媒及びHCFC系冷媒は、オ
ゾン層の破壊等の環境上の問題がある。そこで、これら
既設の冷凍装置を、HFC(ハイドロフルオロカーボ
ン)系冷媒又はHC(ハイドロカーボン)系冷媒を使用
する新たな冷凍装置に更新することが望まれている。
【0003】この場合、冷凍装置の配管は建物内部に埋
め込まれていることが多いため、この配管を更新するこ
とは難しい。そこで、既設の配管をそのまま流用して新
たな冷凍装置を導入することが行われている。
【0004】ところで、塩素分を含むCFC系冷媒又は
HCFC系冷媒を用いた更新前の冷凍装置における冷凍
機油は、ナフテン系の鉱油やアルキルベンゼン系等が使
われている。この更新前の鉱油等の冷凍機油は、更新後
の塩素分を含まないHFC系冷媒等と相溶しない。した
がって、この更新前の冷凍機油が配管内に残油として多
量に残留していると、更新後の冷媒回路において異物
(コンタミネーション)となって、絞り機構を閉塞した
り、圧縮機を損傷するという問題がある。
【0005】一方、更新後のHFC系冷媒又はHC系冷
媒に主に使われている冷凍機油は、ポリオールエステル
やポリビニールエーテルなどの合成油である。この合成
油である冷凍機油は、更新前の鉱油等の冷凍機油が混入
すると、混入割合に応じて相溶温度(下限温度)、つま
り、冷媒と冷凍機油とが分離する温度が上昇するなどの
問題が生ずる。
【0006】そこで、特開2001−141340号公
報に開示されているように、配管を洗浄する配管洗浄装
置が提案されている。この配管洗浄装置は、圧縮機と油
分離器と四方弁と高低圧熱交換器と減圧装置と分離装置
と熱源側熱交換器とアキュムレータとを備えている。そ
して、既設の空気調和装置から室外ユニットと室内ユニ
ットとを取り外し、該室外ユニットと室内ユニットとを
接続する配管であるガス配管及び液配管のみを残す。こ
れら配管の一端に上記配管洗浄装置を接続する一方、上
記配管の他端をバイパス管によって接続して冷媒回路を
構成する。こうして、上記冷媒回路にHFC系冷媒のR
407Cを洗浄剤として充填し、この洗浄剤を循環させ
て配管の内部の冷凍機油を除去するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のも
のでは、既設の配管から残油を除去する目的で、配管洗
浄装置等の残油除去機器を別途用意する必要があるた
め、その残油除去機器自体に要するコストが極めて高く
なるという問題がある。また、上記残油除去機器を既設
の冷媒配管に着脱しなければならず、その着脱作業に手
間がかかるという問題もある。
【0008】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、冷凍装置の構成に工夫
を凝らすことにより、配管洗浄装置等の機器を用いるこ
となく、既設の配管の油を低コスト且つ容易に除去しよ
うとすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、圧縮機の吸入側で配管を通過した
冷媒から油を分離する油分離手段と、その分離された油
を回収するための回収容器とを設けるようにした。
【0010】具体的に、請求項1の発明は、熱源ユニッ
ト(11)と利用ユニット(13)とがガス配管(24)及び
液配管(23)を介して接続されて、蒸気圧縮式冷凍サイ
クルを行う冷媒回路(20)を備える冷凍装置が対象であ
る。そして、上記冷媒回路(20)における圧縮機(30)
の吸入側に設けられ、圧縮機(30)の駆動により循環す
る冷媒から油を分離する油分離手段(35)と、上記油分
離手段(35)に開閉手段(51)を有する油通路(53)を
介して接続され、油分離手段(35)により分離された油
を回収するための回収容器(50,60)とを備えている。
【0011】すなわち、本願発明者らは、配管の油の除
去に関して永年研究した結果、下記の事項を見出した。
【0012】新設の冷凍装置において、その冷媒(HF
C系又はHC系冷媒)と冷凍機油とが相溶する下限温度
Tは、既設の配管に残留した既存の冷凍装置の冷凍機油
(つまり、残油)の混入量に応じて上昇する。したがっ
て、残油の混入量は、少ないほど好ましい。
【0013】しかしながら、新設の冷凍装置における冷
媒(HFC系又はHC系冷媒)と、その冷凍機油(合成
油)とが相溶する下限温度T1は、既設の冷凍装置にお
ける(CFC系又はHCFC系冷媒)と、その冷凍機油
(鉱油等)とが相溶する下限温度T2よりも低い。
【0014】そのため、仮に、所定量の残油が混入して
いたとしても、新設の冷凍装置における下限温度Tが既
設の冷凍装置における下限温度T2よりも低ければ(T
<T2)、その残油の混入は問題とならない。言い換え
れば、既設の配管において、既存の冷凍装置における冷
凍機油の残留量に許容値があることになる。
【0015】そして、上記請求項1の発明によると、新
設の熱源ユニット(11)及び利用ユニット(13)が設置
された後に、既設配管の残油を回収するための運転を行
う。まず、開閉手段(51)を開放した状態で圧縮機(3
0)を駆動することにより、ガス配管(24)及び液配管
(23)内の残油を、循環する冷媒の流れによって押し流
す。圧縮機(30)の吸入側へ押し流された残油は、油分
離手段(35)により冷媒から分離される。分離された残
油は、油通路(53)を通って回収容器(50,60)へ収容
される。その後、開閉手段(51)を閉鎖することによっ
て、ガス配管(24)及び液配管(23)の残油は、回収容
器(50,60)へ予め回収される。このようにして、既設
配管の残油は、その残留量が上記所定の許容範囲内の値
になるように回収される。
【0016】請求項2の発明は、上記請求項1の発明に
おいて、上記冷媒回路(20)は、圧縮機(30)の吐出側
に設けられ、吐出冷媒から油を分離する油分離器(41)
と、該油分離器(41)に一端が接続され且つ他端が油分
離手段(35)と圧縮機(30)との間に接続されて上記油
分離器(41)の油を圧縮機(30)に戻す油戻し管(42)
とを備えている。
【0017】上記の発明によると、圧縮機(30)から吐
出された油は、油分離器(41)により吐出冷媒から分離
される。分離された油は、油分離器(41)から油戻し管
(42)を通り、油分離手段(35)と圧縮機(30)との間
に供給される。このようにして、新設の圧縮機(30)の
冷凍機油は、油分離器(41)により予め分離されて圧縮
機(30)へ戻される一方、既設の配管の残油は、油分離
手段(35)により分離されて回収容器(50,60)へ回収
される。
【0018】請求項3の発明は、上記請求項1又は2の
発明において、上記油分離手段(35)は、アキュムレー
タ(35)により構成されている。
【0019】この発明によると、アキュムレータ(35)
によって、循環する冷媒から油が分離される。そして、
アキュムレータ(35)により分離された油は、油通路
(53)を通って回収容器(50)へ回収される。
【0020】請求項4の発明は、上記請求項1〜3の何
れか1つの発明において、上記回収容器(50)は、開閉
手段(51)において油分離手段(35)から分離可能に構
成されている。
【0021】この発明によると、回収容器(50)は、油
を回収した後、開閉手段(51)において油分離手段(3
5)から分離される。
【0022】請求項5の発明は、上記請求項1〜3の何
れか1つの発明において、上記回収容器(60)は、油分
離手段(35)に一体に形成されている。
【0023】この発明によると、回収容器(60)が油分
離手段(35)と一体に形成されているので、回収された
油は、冷凍装置において冷媒回路(20)から隔離された
状態で維持される。
【0024】請求項6の発明は、上記請求項5の発明に
おいて、上記油通路(53)の少なくとも一部は、回収容
器(60)の外部に露出しており、該露出部に開閉手段
(51)が設けられている。
【0025】上記の発明によると、油分離手段(35)に
より分離された油は、少なくとも一部が外部に露出する
油通路(53)を通って、回収容器(60)へ収容される。
その後、露出部の開閉手段(51)が閉鎖されることで油
が回収される。
【0026】請求項7の発明は、上記請求項1〜6の何
れか1つの発明において、上記油通路(53)は、油分離
手段(35)から回収容器(50,60)へ向かう流体の流れ
のみを許容する逆止弁(54)を備えている。
【0027】この発明によると、油通路(53)に逆止弁
(54)が設けられているので、油通路(53)内の流体
は、油分離手段(35)から回収容器(50)へ向かう方向
にのみ流れる。したがって、回収容器(50,60)から油
分離手段(35)への流体の逆流が防止される。
【0028】請求項8の発明は、上記請求項1〜7の何
れか1つの発明において、上記油分離手段(35)と回収
容器(50,60)との間には、調圧弁(52)を有する圧力
調整通路(56)が接続されており、上記調圧弁(52)
は、油分離手段(35)と回収容器(50,60)との圧力差
が所定値以上であるときに開放するように構成されてい
る。
【0029】上記の発明によると、回収容器(50,60)
に液冷媒が収容された場合、その液冷媒の一部が蒸発す
ると、回収容器(50,60)内の圧力が高くなる。そし
て、その回収容器(50,60)内の圧力と、油分離手段(3
5)内の圧力との差が所定値以上となったときに、調圧
弁(52)が開放する。そして、圧力調整通路(56)によ
って回収容器(50,60)内と油分離手段(35)内とが連
通状態となるため、回収容器(50,60)内の液冷媒は、
圧力調整通路(56)により減圧されてガス状態となり、
油分離手段(35)へ戻される。その結果、回収容器(5
0,60)内の圧力が低下される。
【0030】請求項9の発明は、上記請求項1〜8の何
れか1つの発明において、上記開閉手段(51)は、設置
後の油回収運転の前に開放し、圧縮機(30)の駆動開始
から所定時間経過後に閉鎖するように構成されている。
【0031】この発明によると、開閉手段(51)は、新
設の熱源ユニット(11)及び利用ユニット(13)が設置
された後の油回収運転の前に予め開放される。そして、
その油回収運転において圧縮機(30)の駆動されること
により回収容器(50,60)に油が収容され、圧縮機(3
0)の駆動開始から所定時間経過後に閉鎖されることに
より油の回収が終了する。
【0032】請求項10の発明は、上記請求項1〜8の
何れか1つの発明において、上記油分離手段(35)の入
口側に設けられて油の流通を検知するための油検知手段
(66)を備え、開閉手段(51)は、設置後の油回収運転
の前に開放し、上記油検知手段(66)により油の流通が
検知されなくなったときに閉鎖するように構成されてい
る。
【0033】上記の発明によると、開閉手段(51)は、
新設の熱源ユニット(11)及び利用ユニット(13)が設
置された後の油回収運転の前に予め開放される。そし
て、その油回収運転において圧縮機(30)の駆動される
ことで回収容器(50,60)に油が収容される。その後、
油検知手段(66)によって、油分離手段(35)の入口側
における油の流通が検知されなくなったときに、開閉手
段(51)が閉鎖されて油の回収が終了する。
【0034】請求項11の発明は、上記請求項1〜10
の何れか1つの発明において、設置後の油回収運転は、
冷媒回路(20)を冷房サイクルで運転することによっ
て、回収容器(50,60)に油を回収する。
【0035】すなわち、本発明者らは、鋭意研究を重ね
た結果、ガス配管(24)及び液配管(23)の残油のう
ち、その85%以上は、ガス配管(24)に残留している
ことを見出している。
【0036】したがって、上記請求項11の発明による
と、冷媒回路(20)を冷房サイクルで運転することによ
って、ガス配管(24)に残留している多量の残油は、利
用ユニット(13)及び熱源ユニット(11)の各熱交換器
等を通過しないで、回収容器(50,60)へ回収される。
そのため、残油による新設の各熱交換器の汚染が抑制さ
れる。
【0037】請求項12の発明は、上記請求項1〜11
の何れか1つの発明において、設置後の油回収運転にお
ける圧縮機(30)の吸入冷媒の過熱度は、油回収運転後
の通常運転時よりも大きい。
【0038】上記の発明によると、設置後の油回収運転
における吸入冷媒の過熱度が、充分に大きいため、油分
離手段(35)へ導入された冷媒の液化が防止される。そ
の結果、油分離手段(35)により分離された油は、油分
離手段(35)において液冷媒に阻止されることなく、安
定して油通路(53)を流通する。
【0039】
【発明の実施の形態】(実施形態1)以下、本発明の実
施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発
明の冷凍装置の一実施形態である空気調和装置(10)の
概略構成を示しており、この空気調和装置(10)は、冷
房運転と暖房運転とを切り換えて行うように構成されて
いる。
【0040】図1に示すように、上記空気調和装置(1
0)は、冷媒が循環して蒸気圧縮式冷凍サイクルを行う
冷媒回路(20)を備えている。この冷媒回路(20)は、
室外回路(21)、室内回路(22)、液配管たる液側連絡
管(23)、及びガス配管たるガス側連絡管(24)により
構成されている。室外回路(21)は、熱源ユニット(1
1)に設けられる一方、室内回路(22)は、複数の利用
ユニット(13)に設けられている。したがって、熱源ユ
ニット(11)と利用ユニット(13)とがガス側連絡管(2
4)及び液側連絡管(23)を介して接続されており、3
つの利用ユニット(13)が熱源ユニット(11)に並列に
接続されている。
【0041】この空気調和装置(10)は、塩素分を含ま
ないHFC系冷媒やHC系冷媒等を使用するものであ
る。そして、空気調和装置(10)は、塩素分を含むCF
C系冷媒やHCFC系冷媒を用いる既設の空気調和装置
において、その熱源ユニット及び利用ユニットが更新さ
れたものである。すなわち、既設の液側連絡管(23)及
びガス側連絡管(24)は、それぞれ再利用されている。
【0042】利用ユニットである各室内機(13)は、利
用側熱交換器である室内熱交換器(37)と膨張機構であ
る電動膨張弁(40)とをそれぞれ備えている。すなわ
ち、室内回路(22)には、室内熱交換器(37)と、液側
連絡管(23)側に設けられた開度調整自在な電動膨張弁
(40)とが設けられている。各室内熱交換器(37)の両
端には、接続具としての液側フレア(38)及びガス側フ
レア(39)がそれぞれ配設されている。
【0043】室内熱交換器(37)は、クロスフィン式の
フィン・アンド・チューブ型熱交換器により構成されて
いる。この室内熱交換器(37)には、図示省略の室内フ
ァンによって室内空気が供給される。そして、室内熱交
換器(37)は、冷媒回路(20)の冷媒と室内空気とを熱
交換させるようにしている。
【0044】電動膨張弁(40)は、後述のコントローラ
(15)により開度が制御されるように構成されている。
そして、電動膨張弁(40)は、冷房運転時に通過する冷
媒を減圧する膨張機構として動作する一方、暖房運転時
に室内熱交換器(37)を通過する冷媒の流量制御機構と
して動作するようにしている。
【0045】熱源ユニットである室外機(11)は、圧縮
機(30)と油分離器(41)と四路切換弁(33)と熱源側
熱交換器である室外熱交換器(34)とアキュムレータ
(35)と膨張機構(36)とを備えている。すなわち、室
外回路(21)は、圧縮機(30)、油分離器(41)、四路
切換弁(33)、室外熱交換器(34)、アキュムレータ
(35)、及び開度調整自在な電動膨張弁(36)がそれぞ
れ冷媒配管により接続されることにより構成されてい
る。
【0046】圧縮機(30)は、密閉型で高圧ドーム型に
構成されている。具体的に、この圧縮機(30)は、例え
ばスクロール型の圧縮機構と、該圧縮機構を駆動する電
動機とを、円筒状のハウジングに収納して構成されてい
る。吸入ポート(31)から吸い込まれた冷媒は、圧縮機
構へ直接導入される。圧縮機構で圧縮された冷媒は、一
旦ハウジング内に吐出された後に吐出ポート(32)から
送り出される。この圧縮機(30)の冷凍機油には、ポリ
オールエステルやポリビニールエーテル等の合成油が使
用される。尚、圧縮機構及び電動機は、図示を省略す
る。また、圧縮機構をロータリ型等の他の機構により構
成してもよい。
【0047】アキュムレータ(35)は、圧縮機(30)の
吸入側に接続されており、通常運転時に、圧縮機(30)
の吸入ポート(31)へ向かう冷媒から液冷媒を分離して
内部に貯留する一方、それ以外のガス冷媒と冷凍機油と
を圧縮機(30)へ供給するように構成されている。アキ
ュムレータ(35)の底部には、後述の回収容器(50)が
接続されている。
【0048】油分離器(41)は、圧縮機(30)の吐出側
に設けられ、吐出冷媒から油を分離するように構成され
ている。油分離器(41)は、圧縮機(30)の吐出ポート
(32)と四路切換弁(33)との間に設けられている。ま
た、油分離器(41)の油を圧縮機(30)に戻す油戻し管
(42)が、油分離器(41)に一端が接続され且つ他端が
アキュムレータ(35)の出口と圧縮機(30)との間に接
続されている。
【0049】室外熱交換器(34)は、上記室内熱交換器
(37)と同様に、クロスフィン式のフィン・アンド・チ
ューブ型熱交換器により構成されている。この室外熱交
換器(34)には、図示省略の室外ファンによって室外空
気が供給される。そして、室外熱交換器(34)は、冷媒
回路(20)を循環する冷媒と室外空気とを熱交換させる
ようにしている。
【0050】電動膨張弁(36)は、後述のコントローラ
(15)により開度が制御されるように構成されている。
そして、電動膨張弁(36)は、暖房運転時に通過する冷
媒を減圧する膨張機構として動作する一方、冷房運転時
に全開状態となるようにしている。
【0051】また、室外回路(21)には、液側連絡管
(23)と室外機(11)との間を開閉するための液側閉鎖
弁(25)と、ガス側連絡管(24)と室外機(11)との間
を開閉するためのガス側閉鎖弁(26)とがそれぞれ設け
られている。
【0052】四路切換弁(33)は、第1〜第4の連絡口
(33a,33b,33c,33d)を有している。そして、四路切換
弁(33)は、第1連絡口(33a)及び第4連絡口(33d)
が連通し且つ第2連絡口(33b)及び第3連絡口(33c)
が連通する状態(図1に破線で示す状態)と、第1連絡
口(33a)及び第2連絡口(33b)が連通し且つ第3連絡
口(33c)及び第4連絡口(33d)が連通する状態(図1
に実線で示す状態)との何れかの状態に切り換わるよう
に構成されている。そして、この四路切換弁(33)の切
換動作によって、冷媒回路(20)における冷媒の循環方
向が反転し、暖房運転又は冷房運転に切換変更するよう
にしている。
【0053】室外回路(21)において、第1連絡口(33
a)は、油分離器(41)を介して圧縮機(30)の吐出ポ
ート(32)に接続されている。第2連絡口(33b)は、
室外熱交換器(34)の一端に接続されている。第3連絡
口(33c)は、アキュムレータ(35)の入口に接続され
ている。そして、アキュムレータ(35)の出口は、圧縮
機(30)の吸入ポート(31)に接続されている。また、
第4連絡口(33d)は、ガス側閉鎖弁(26)に接続され
ている。室外熱交換器(34)の他端は、電動膨張弁(3
6)の一端に接続されている。さらに、電動膨張弁(3
6)の他端は、液側閉鎖弁(25)に接続されている。
【0054】こうして、液側フレア(38)と液側閉鎖弁
(25)とが液側連絡管(23)により接続される一方、ガ
ス側フレア(39)とガス側閉鎖弁(26)とがガス側連絡
管(24)により接続されることによって、室内回路(2
2)と室外回路(21)とが接続されている。つまり、ガ
ス側連絡管(24)及び液側連絡管(23)は、熱源ユニッ
ト(11)と利用ユニット(13)とを連結している。ま
た、空気調和装置(10)の設置後において、液側閉鎖弁
(25)及びガス側閉鎖弁(26)は、それぞれ開放状態と
される。
【0055】そして、上記空気調和装置(10)は、冷媒
回路(20)における圧縮機(30)の吸入側に設けられて
圧縮機(30)の駆動により循環する冷媒から油を分離す
る油分離手段(35)を備えている。そして、図2に拡大
して示すように、油分離手段(35)は、アキュムレータ
(35)により構成されている。
【0056】すなわち、アキュムレータ(35)は、密閉
状のケーシング(45)と、ケーシング(45)上部の入口
に接続されてケーシング(45)内に延びる流入管(46)
と、ケーシング(45)上部の出口に接続されてケーシン
グ(45)内に延びる流出管(47)とを備えている。
【0057】流入管(46)の先端は、ケーシング(45)
の略中央部分に位置している。一方、流出管(47)は、
ケーシング(45)底部近傍においてU字状に曲がってい
て、先端が上方へ延びるように形成されている。この流
出管(47)のU字部分の下端には、冷凍機油を圧縮機
(30)へ戻すための返油穴(48)が形成されている。流
出管(47)のU字部分の下端は、ケーシング(45)の底
から所定の間隔をおいて上方に位置している。
【0058】さらに、本発明の特徴として、空気調和装
置(10)は、油分離手段であるアキュムレータ(35)に
開閉手段である開閉弁(51)を有する油通路(53)を介
して接続され、アキュムレータ(35)により分離された
油を回収するための回収容器(50)を備えている。
【0059】アキュムレータ(35)の下部には、該アキ
ュムレータ(35)を支持する支持部材(55)が設けられ
ている。支持部材(55)は、上方に開口する略矩形箱状
に形成されており、その開口縁部においてアキュムレー
タ(35)の底部が固定支持されている。
【0060】支持部材(55)の内部には、回収容器(5
0)が配設されており、油通路(53)は、支持部材(5
5)内で回収容器(50)の上部と、アキュムレータ(3
5)のケーシング(45)の底部とを接続している。ま
た、油通路(53)は、アキュムレータ(35)から回収容
器(50)へ向かう流体の流れのみを許容する逆止弁(5
4)を備えている。逆止弁(54)と開閉弁(51)とは、
油通路(53)に直列に設けられている。
【0061】開閉弁(51)は、新たな空気調和装置(1
0)の室外機(11)及び室内機(13)の設置後におい
て、後述の油回収運転の前に開放し、圧縮機(30)の駆
動開始から所定時間経過後に閉鎖するように構成されて
いる。すなわち、開閉弁(51)は、制御手段であるコン
トローラ(15)により開閉制御される。こうして、開閉
弁(51)が開放することによって、アキュムレータ(3
5)により分離された油を油通路(53)を介して回収容
器(50)へ収容するようにしている。
【0062】さらに、アキュムレータ(35)と回収容器
(50)との間には、調圧弁(52)を有する圧力調整通路
(56)が接続されている。圧力調整通路(56)は、例え
ばキャピラリ管により構成されており、油通路(53)と
同様に、支持部材(55)内で回収容器(50)の上部と、
アキュムレータ(35)のケーシング(45)の底部とを接
続している。そして、調圧弁(52)は、アキュムレータ
(35)と回収容器(50)との圧力差が所定値以上である
ときに開放するように構成されている。
【0063】上記回収容器(50)は、開閉弁(51)及び
調圧弁(52)においてアキュムレータ(35)から分離可
能に構成されている。つまり、開閉弁(51)は、油通路
(53)を気密状に閉鎖した状態で2つに分割可能に構成
されている。同様に、調圧弁(52)は、圧力調整通路
(56)を気密状に閉鎖した状態で2つに分割可能に構成
されている。
【0064】また、上記支持部材(55)の1つの側壁は
取り外し可能に構成されている。そして、その側壁を取
り外して、アキュムレータ(35)から分離した回収容器
(50)を、支持部材(55)内から取り出すようにしてい
る。
【0065】ここで、本発明者らは、研究の結果、配管
の残油の残留量に関して次の事項を見出している。すな
わち、更新前の圧縮機の吐出側に油分離器が設けられて
いた場合には、配管内の残油の残留量は、配管1mあた
り冷凍機油の総量Voilの0.1%が最大量となる。一
方、吐出側に油分離器が設けられていなかった場合に
は、残油の残留量は、配管1mあたり冷凍機油の総量V
oilの0.001%が最大量となる。
【0066】そこで、回収容器(50)の容積Vを、更新
前の空気調和装置の配管長さをL、更新前における圧縮
機の冷凍機油の総量をVoil、係数をaとしたとき、V
=a×L×Voilとして決定する。このとき、係数a
は、更新前の空気調和装置に油分離器が設けられていた
場合には、1×10-3≦a≦2×10-3とする一方、油
分離器が設けられていなかった場合には、1×10-5
a≦2×10-5としている。
【0067】また、上記空気調和装置(10)は、配管
(23,24)の残油を回収容器(50)に回収する後述の油
回収運転を制御するコントローラ(15)を備えている。
すなわち、コントローラ(15)は、油回収運転時に、開
閉弁(51)、圧縮機(30)、四路切換弁(33)、電動膨
張弁(40)等を制御するように構成されている。さら
に、コントローラ(15)は、後述の通常運転である冷房
運転及び暖房運転時に、圧縮機(30)、四路切換弁(3
3)、電動膨張弁(36,40)等を制御するように構成され
ている。
【0068】コントローラ(15)の制御基板には短絡ピ
ン(図示省略)が設けられており、この短絡ピンによっ
て制御基板上の所定の制御回路がON状態とされている
ときにのみ、油回収運転の作動が可能となっている。す
なわち、油回収運転が一度行われた後に、短絡ピンが取
り除いて上記制御回路がOFF状態とすることにより、
誤って油回収運転が再び行われないようにしている。
【0069】−通常運転の動作− 次に、上記空気調和装置(10)の通常運転の動作につい
て説明する。この空気調和装置(10)は、上記冷媒回路
(20)を冷房サイクルで運転する冷房運転と、冷媒回路
(20)を暖房サイクルで運転する暖房運転とを切り換え
て行う。
【0070】《冷房運転》まず、冷房運転について説明
する。各室内機(13)を運転させる冷房運転時には、四
路切換弁(33)が図1に実線で示す状態に切り換えられ
る。そして、室外機(11)の電動膨張弁(36)が全開状
態とされる。一方、各室内機(13)の電動膨張弁(40)
の開度がコントローラ(15)により制御されて、通過す
る冷媒が減圧される。また、図示しない室外ファン及び
室内ファンがそれぞれ運転される。この状態で冷媒回路
(20)を冷媒が循環する。そして、室外熱交換器(34)
を凝縮器とする一方、室内熱交換器(37)を蒸発器とし
て冷凍サイクルが行われる。
【0071】すなわち、圧縮機(30)の吐出ポート(3
2)から吐出されたガス冷媒は、四路切換弁(33)を通
って室外熱交換器(34)へ供給される。室外熱交換器
(34)では、冷媒が室外空気に対して放熱して凝縮す
る。凝縮した冷媒は、液側連絡管(23)を通って室内熱
交換器(37)へ送られる。このとき、電動膨張弁(40)
は、送り込まれた高圧液冷媒を減圧する。
【0072】室内熱交換器(37)では、冷媒が室内空気
から吸熱して蒸発する。つまり、室内熱交換器(37)で
は、室内機(13)に取り込まれた室内空気が冷媒に対し
て放熱する。
【0073】室内熱交換器(37)で蒸発した冷媒は、ガ
ス側連絡管(24)を流通し、四路切換弁(33)を通って
アキュムレータ(35)に供給される。すなわち、入口の
流入管(46)を通ってケーシング(45)内へ供給された
冷媒のうち、液状態の冷媒が分離して取り除かれる。そ
して、ガス冷媒は、流出管(47)の先端から吸い込まれ
て圧縮機(30)へ送られる。一方、冷媒に含まれていた
冷凍機油は、流出管(47)の返油穴(48)から吸い込ま
れて圧縮機(30)へ送られる。
【0074】圧縮機(30)は、吸入ポート(31)から吸
入した冷媒を圧縮して、再び吐出ポート(32)から吐出
する。冷媒回路(20)では、以上のように冷媒が循環し
て冷房サイクルが行われる。
【0075】《暖房運転》次に、暖房運転について説明
する。室内機(13)を運転させる暖房運転時には、四路
切換弁(33)が図1に破線で示す状態に切り換えられ
る。そして、各室内機(13)の各電動膨張弁(40)がコ
ントローラ(15)により所定の開度に制御されて、通過
する冷媒流量が調整される。一方、室外機(11)の電動
膨張弁(36)の開度がコントローラ(15)により制御さ
れて、通過する冷媒が減圧される。また、図示しない室
外ファン及び室内ファンが運転される。この状態で冷媒
回路(20)を冷媒が循環し、室内熱交換器(37)を凝縮
器とする一方、室外熱交換器(34)を蒸発器として冷凍
サイクルが行われる。
【0076】すなわち、圧縮機(30)の吐出ポート(3
2)から吐出されたガス冷媒は、四路切換弁(33)を通
過して、ガス側連絡管(24)内を流通する。ガス側連絡
管(24)を通過した冷媒は、各室内熱交換器(37)へ送
られ、冷媒が室内空気に対して放熱して凝縮する。つま
り、室内熱交換器(37)では、室内機(13)に取り込ま
れた室内空気が冷媒によって加熱される。
【0077】室内熱交換器(37)で凝縮した冷媒は、電
動膨張弁(40)を通って液側連絡管(23)へ送られる。
その後、液側連絡管(23)を流通した液冷媒は、電動膨
張弁(36)を介して室外熱交換器(34)へ送られる。こ
のとき、電動膨張弁(36)では、送り込まれた高圧液冷
媒が減圧される。室外熱交換器(34)では、その冷媒が
室外空気から吸熱して蒸発する。
【0078】室外熱交換器(34)で蒸発した冷媒は、四
路切換弁(33)を通ってアキュムレータ(35)に供給さ
れる。その後、アキュムレータ(35)により分離された
ガス冷媒及び冷凍機油は、流出管(47)を通って圧縮機
(30)へ吸入される。
【0079】圧縮機(30)は、吸入ポート(31)を介し
て吸入した冷媒を圧縮して再び吐出ポート(32)から吐
出する。冷媒回路(20)では、以上のように冷媒が循環
して暖房サイクルが行われる。
【0080】−油回収運転の動作− 次に、本実施形態に係る空気調和装置の油回収運転の動
作について、図3のフローチャートを参照して説明す
る。
【0081】ガス側連絡管(24)及び液側連絡管(23)
には、更新前の空気調和装置に用いられていたナフテン
系の鉱油やアルキルベンゼン系等が、残油として残留し
ている。油回収運転は、その配管(23,24)の残油を回
収容器(50)へ回収する運転であり、新設の室外機(1
1)及び室内機(13)を設置した後であって、上述の通
常運転を行う前に一度だけ行う。
【0082】すなわち、まず、CFC系冷媒又はHCF
C系冷媒を用いた既設の空気調和装置について、その熱
源ユニット及び利用ユニットを冷媒と共に取り除く。そ
して、これら熱源ユニット及び利用ユニットを接続して
いた既設のガス側連絡管(24)及び液側連絡管(23)を
再利用する。
【0083】図3のステップ(S1)において、上記既設
のガス側連絡管(24)及び液側連絡管(23)に、HFC
系冷媒又はHC系冷媒を用いる新たな熱源ユニット(1
1)及び利用ユニット(13,13,…)を接続して据え付け
る。
【0084】すなわち、液側フレア(38)及びガス側フ
レア(39)に室内機(13)を接続する一方、液側閉鎖弁
(25)及びガス側閉鎖弁(26)に室外機(11)を接続
し、液側閉鎖弁(25)及びガス側閉鎖弁(26)をそれぞ
れ開放する。こうして、冷媒回路(20)に対して真空引
きを行い、冷媒回路の配管(23,24)等から空気を除去
する。その後、新たな冷媒を冷媒回路(20)内に充填す
る。
【0085】次に、ステップ(S2)において、開閉弁
(51)を開放する。このことで、アキュムレータ(35)
と回収容器(50)とが油通路(53)を介して連通状態と
なる。その後、ステップ(S3)以降において、油回収運
転を行う。
【0086】ステップ(S3)では、四路切換弁(33)を
図1に実線で示す状態に切り換えて圧縮機(30)を駆動
する。すなわち、油回収運転は、冷媒回路(20)を冷房
サイクルで運転することによって、回収容器(50)に油
を回収する。
【0087】このとき、図4で破線に示すように、油回
収運転における圧縮機(30)の吸入冷媒の過熱度は、油
回収運転後の通常運転時の吸入冷媒の過熱度よりも大き
い。同図において、実線は、圧縮機(30)の起動時にお
ける吸入冷媒の過熱度を示している。吸入冷媒の過熱度
は、室内熱交換器(37)における冷媒温度と、圧縮機
(30)に吸入される冷媒温度との双方に基づいてコント
ローラ(15)により制御される。すなわち、コントロー
ラ(15)は、吸入冷媒の過熱度が所定値(一例として例
えば35℃)になるように、電動膨張弁(40)の開度を
制御している。
【0088】圧縮機(30)から吐出されたガス冷媒は油
分離器(41)を通過する。このとき、圧縮機(30)の冷
凍機油である合成油は、吐出ガス冷媒から分離される。
分離された冷凍機油は、油戻し管(42)を通って、アキ
ュムレータ(35)と圧縮機(30)との間の吸入管へ供給
され、その後、圧縮機(30)へ戻される。
【0089】油分離器(41)で冷凍機油が除去されたガ
ス冷媒は、室外熱交換器(34)で凝縮する。凝縮した冷
媒は、液側閉鎖弁(25)を通過して液側連絡管(23)を
流通する。この冷媒は、液側連絡管(23)を通過するこ
とによって、該配管(23)内の残油を押し流す。
【0090】その後、液側連絡管(23)を通過した冷媒
は、電動膨張弁(40)により減圧されると共に、室内熱
交換器(37)で蒸発する。蒸発したガス冷媒は、ガス側
連絡管(24)を流通し、該配管(24)内の残油を押し流
す。そして、このガス冷媒は、残油と共に流入管(46)
を通ってアキュムレータ(35)内へ供給される。
【0091】アキュムレータ(35)に導入された残油
は、ガス冷媒から分離されてアキュムレータ(35)の底
へ向かう。開閉弁(51)が開放されているので、残油
は、返油穴(48)に入らずに油通路(53)を通って回収
容器(50)内へ収容される。このとき、仮に、回収容器
(50)内の圧力が大きくなって、アキュムレータ(35)
との圧力差が所定値以上となったときには、調圧弁(5
2)が開放して、回収容器(50)内の圧力が低下され
る。一方、残油が除去されたガス冷媒は、流出管(47)
を通って圧縮機(30)へ吸入される。
【0092】ステップ(S4)において、圧縮機(30)の
駆動開始から所定時間として例えば20分間経過したか
否かが判断される。その結果、所定時間が経過しておら
ずNOと判断された場合には、上記ステップ(S3)へ戻
って冷房運転が継続される。そして、上記ステップ(S
4)において、所定時間が経過しておりYSEと判断さ
れた場合には、次のステップ(S5)へ進む。
【0093】ステップ(S5)において、開閉弁(51)を
閉鎖すると共に圧縮機(30)を停止して、残油を回収容
器(50)に回収する。その後、開閉弁(51)及び調圧弁
(52)において、回収容器(50)をアキュムレータ(3
5)から分離し、支持部材(55)内から取り出す。こう
して、油回収運転を終了する。
【0094】以上のように油回収運転を行った後、コン
トローラ(15)の制御基板の短絡ピン(図示省略)を制
御基板から取り除く。このことで、油回収運転を行うた
めの制御回路をOFF状態とする。その後、上記説明し
た通常運転である冷房運転又は暖房運転を行う。
【0095】−実施形態の効果− 以上説明したように、この実施形態によると、油回収運
転において循環する冷媒によって、液側連絡管(23)及
びガス側連絡管(24)の残油を押し流すことができる。
そして、アキュムレータ(35)によって、残油を押し流
した冷媒から残油を分離して回収容器(50)に回収する
ことができる。このことにより、その残油の冷媒回路
(20)における残留量を、冷媒と冷凍機油との分離が問
題とならない所定の許容範囲内の値にすることが可能と
なる。その結果、配管洗浄装置等の特別な機器による配
管の洗浄が不要となるため、液側連絡管(23)及びガス
側連絡管(24)の残油を低コスト且つ容易に除去するこ
とができる。
【0096】また、油分離器(41)を設けて吐出冷媒か
ら圧縮機(30)の冷凍機油を予め分離除去するようにし
たので、油回収運転時に、その冷凍機油以外の残油をア
キュムレータ(35)により分離して効率よく回収容器
(50)へ回収することが可能となる。
【0097】さらに、吸入冷媒から油を分離する油分離
手段をアキュムレータ(35)により構成するようにした
ので、油分離手段を容易かつ安価に具体化することがで
きる。また、回収容器(50)を、アキュムレータ(35)
から分離可能としたので、回収した残油を空気調和装置
から取り外して廃棄処理することができる。
【0098】さらにまた、油通路(53)に逆止弁(54)
を設けたので、回収容器(50)からアキュムレータ(3
5)への残油の逆流を確実に防止することができる。
【0099】また、仮に、回収容器(50)内に液冷媒が
侵入して該液冷媒が蒸発すると、回収容器(50)内が高
圧となってしまう。これに対し、この実施形態では、ア
キュムレータ(35)と回収容器(50)との間に、調圧弁
(52)を有する圧力調整通路(56)を設けたので、回収
容器(50)内の圧力が高くなった際に調圧弁(52)が開
放するため、回収容器(50)内の圧力を安全に低下させ
ることができる。さらに、圧力調整通路(56)によって
通過する冷媒を減圧してガス化することができる。
【0100】ところで、通常の冷房運転の終了後におい
て、液側連絡管及びガス側連絡管に残留する残油のう
ち、約85%は、ガス側連絡管に残留する。一方、暖房
運転の終了後において、液側連絡管及びガス側連絡管に
残留する残油のうち、約95%は、ガス側連絡管に集中
して残留する。つまり、液側連絡管(23)よりもガス側
連絡管(24)に多量の残油が残留している。
【0101】これに対して、上記実施形態では、油回収
運転時に、冷媒回路(20)を冷房サイクルで運転するよ
うにしたので、ガス側連絡管(24)に残留している多量
の残油を、室内熱交換器(37)及び室外熱交換器(34)
等を通過させないで回収容器(50)へ回収するため、残
油による新設の各熱交換器(34,37)等の汚染を効果的
に抑制することができる。
【0102】そのことに加えて、油回収運転時に、圧縮
機(30)の吸入冷媒の過熱度を、通常運転時よりも大き
くしたので、アキュムレータ(35)に液冷媒が溜まらな
いようにすることができる。このため、アキュムレータ
(35)により分離された残油を、液冷媒に阻止されるこ
となく安定して油通路(53)へ流通させることができ
る。
【0103】尚、回収容器(50)を、開閉弁(51)及び
調圧弁(52)においてアキュムレータ(35)から分離可
能に構成したが、請求項1に係る発明の他の実施形態と
して、各開閉弁(51,52)を分離しない構成とし、回収
容器(50)をアキュムレータ(35)に連結した状態で、
残油を冷媒回路(20)から隔離するようにしてもよい。
【0104】(実施形態2)図5は、本発明の実施形態
2を示し(尚、以下の各実施形態では、図1〜図3と同
じ部分については同じ符号を付して、その詳細な説明は
省略する)、上記実施形態1では、回収容器をアキュム
レータ(35)から分離可能としたのに対し、回収容器を
アキュムレータ(35)から分離しないように構成したも
のである。
【0105】すなわち、この実施形態2では、回収容器
(60)は、油分離手段であるアキュムレータ(35)に一
体に形成されている。アキュムレータ(35)のケーシン
グ(45)の底部には、下方に突出する皿状の凸面部を有
する鏡板(61)が溶接により固着されている。この鏡板
(61)の内壁面とアキュムレータ(35)のケーシング
(45)の底部外壁面とにより、回収容器(60)が区画形
成されている。鏡板(61)の底部には、回収容器(60)
及びアキュムレータ(35)を支持するための支持脚(6
2)が固着されている。
【0106】油通路(53)はアキュムレータ(35)と回
収容器(60)とを接続している。油通路(53)の少なく
とも一部は、回収容器(60)の外部に露出しており、そ
の露出部に開閉弁(51)が設けられている。
【0107】すなわち、油通路(53)の基端は、回収容
器(60)内で、アキュムレータ(35)のケーシング(4
5)の底部に接続されている。そして、油通路(53)
は、鏡板(61)を気密状に貫通して基端から外部へ一旦
延びており、先端が鏡板(61)に接続されている。こう
して、上記実施形態1と同様に、開閉弁(51)がコント
ローラ(15)により開閉制御されて油回収運転が行われ
る。
【0108】そして、この実施形態2によると、上記実
施形態1と同様に、回収した配管(23,24)の残油を回
収容器(60)に回収し、冷媒回路(20)から隔離してお
くことができる。
【0109】さらに、油通路(53)の少なくとも一部
が、回収容器(60)の外部に露出した油通路(53)に開
閉弁(51)を設けるようにしたので、この開閉弁(51)
に電気配線を直接に接続することができ、その開閉を容
易に行うことができる。
【0110】尚、図6に示すように、油通路(53)を回
収容器(60)の外部に露出させないようにしてもよい。
すなわち、図5に示すものと同様に、回収容器(60)
は、アキュムレータ(35)の底部に一体に形成されてい
る。油通路(53)は、基端が回収容器(60)内でアキュ
ムレータ(35)の底部に接続されており、先端が下方に
延びてアキュムレータ(35)の内部に開放されている。
さらに、開閉弁(51)が油通路(53)に設けられてい
る。一方、回収容器(60)の側面には、開閉弁(51)に
通電するための電極端子(63)が設けられている。
【0111】このようにしても、回収した配管(23,2
4)の残油を回収容器(60)に回収して、冷媒回路(2
0)から隔離することができる。
【0112】そして、この実施形態では、油通路(53)
に対して開閉弁(51)を設けるようにしたが、請求項5
及び6に係る発明の他の実施形態としては、開閉弁(5
1)に加えて、上記実施形態1のように、アキュムレー
タ(35)から回収容器(60)へ向かう方向の流体流れの
みを許容する逆止弁を設けてもよく、さらに、回収容器
とアキュムレータ(35)との圧力差が所定値以上になっ
たときに開放する調圧弁を有する圧力調整通路を設ける
ようにしてもよい。
【0113】(実施形態3)図7は、本発明の実施形態
3を示し、上記実施形態1では、圧縮機(30)の駆動開
始から所定時間が経過したときに油回収運転を終了する
ようにしたのに対し、残油が冷媒回路(20)を流通しな
くなったときに油回収運転を終了するようにしたもので
ある。
【0114】空気調和装置(10)は、油分離手段である
アキュムレータ(35)の入口側に設けられて油の流通を
検知するための油検知手段である蛍光センサ(66)を備
えている。
【0115】すなわち、図7に示すように、サイトグラ
ス(65)がアキュムレータ(35)の入口に接続される流
入管(46)に設けられている。また、流入管(46)を流
通する冷媒に紫外線を照射する紫外線照射器(図示省
略)がサイトグラス(65)に取付固定されている。
【0116】そして、流入管(46)内を流通する冷媒に
残油が含まれていると、その残油は紫外線の照射により
所定の光を発する。その所定の光を検知するための蛍光
センサ(66)がサイトグラス(65)に取付固定されてい
る。
【0117】開閉弁(51)は、設置後の油回収運転の前
に開放し、上記蛍光センサ(66)により油の流通が検知
されなくなったときに閉鎖するように構成されている。
【0118】上記実施形態1では、図3のフローチャー
トのステップ(S4)において、圧縮機(30)の駆動開始
から所定時間が経過したか否かを判断するようにした。
これに対して、この実施形態3では、所定時間の経過を
判断する代わりに、蛍光センサ(66)が光を検知したか
否かを判断するようにしている。
【0119】そして、冷媒回路(20)を冷房サイクルで
運転し、蛍光センサ(66)が光を検知しなくなるまで油
回収運転を行う。そして、蛍光センサ(66)が光を検知
しなくなったときに、コントローラ(15)は、開閉弁
(51)を閉鎖すると共に圧縮機(30)を停止して油回収
運転を終了する。
【0120】したがって、この実施形態3によると、開
閉弁(51)が、アキュムレータ(35)の入口側における
油の流通が蛍光センサ(66)により検知されなくなった
ときに閉鎖されるため、配管(23,24)の残油を回収容
器(50)に確実に回収することができる。
【0121】尚、上記実施形態3では、回収容器(50)
をアキュムレータ(35)から分離可能に構成したが、請
求項10に係る発明の他の実施形態としては、図5及び
図6に示すように、回収容器をアキュムレータ(35)に
一体に形成してもよい。
【0122】そして、上記各実施形態では、吸入冷媒か
ら油を分離する油分離手段を、アキュムレータ(35)に
より構成するようにしたが、請求項1に係る発明の他の
実施形態としては、油分離手段を、公知の油分離器によ
り構成すると共に、この油分離器に回収容器(50,60)
を接続するようにしてもよい。
【0123】また、上記各実施形態では、冷媒回路(2
0)を冷房サイクルで運転することにより油回収運転を
行うようにしたが、請求項1に係る発明の他の実施形態
として、冷媒回路(20)を暖房サイクルで運転すること
により、油回収運転を行うようにしてもよい。但し、上
述したように、新設の各熱交換器(34,37)等の汚染を
抑制する観点から、冷房サイクルにより油回収運転を行
うことが好ましい。
【0124】また、上記各実施形態では、油回収運転の
誤作動を防止する目的で、コントローラ(15)の制御基
板に短絡ピンを設けるようにしたが、その他に、例え
ば、不揮発性記憶装置としてのメモリに、油回収運転が
終了したことを示すフラグを記憶させておくように構成
してもよい。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、熱源ユニットと利用ユニットとがガス配管及び
液配管を介して接続された冷凍装置について、圧縮機の
吸入側に設けられ、循環する冷媒から油を分離する油分
離手段と、油分離手段に開閉手段を有する油通路を介し
て接続され、分離された油を回収するための回収容器と
を備えることにより、設置後の油回収運転において循環
する冷媒により押し流された残油が、油分離手段により
分離して回収容器へ効果的に回収されるため、その残留
量を所定の許容範囲内の値にすることができる。その結
果、配管洗浄装置等の特別な機器が不要となるため、既
設の配管の油を低コスト且つ容易に除去することが可能
となる。
【0126】請求項2の発明によると、上記冷媒回路
は、圧縮機の吐出側に設けられ、吐出冷媒から油を分離
する油分離器と、油分離器に一端が接続され且つ他端が
油分離手段と圧縮機との間に接続されて油分離器の油を
圧縮機に戻す油戻し管とを備えることにより、新設の圧
縮機の冷凍機油が油分離器により予め分離して圧縮機へ
戻されるため、その冷凍機油以外の既設配管の残油を、
油分離手段により分離して効率よく回収容器へ回収する
ことが可能となる。
【0127】請求項3の発明によると、上記油分離手段
を、アキュムレータにより構成することにより、油分離
手段を、アキュムレータにより容易に構成することがで
きる。
【0128】請求項4の発明によると、上記回収容器
を、開閉手段において油分離手段から分離可能に構成す
ることにより、回収した油を回収容器と共に油分離手段
から分離することができる。
【0129】請求項5の発明によると、上記回収容器
を、油分離手段と一体に形成することにより、回収した
油を回収容器と共に冷媒回路から隔離しておくことがで
きる。
【0130】請求項6の発明によると、上記油通路の少
なくとも一部が、回収容器の外部に露出しており、露出
部に開閉手段を設けることにより、開閉手段が回収容器
の外部へ露出しているので、この開閉手段の開閉を容易
に行うことができる。
【0131】請求項7の発明によると、上記油通路が、
油分離手段から回収容器へ向かう流体の流れのみを許容
する逆止弁を備えることにより、回収容器から油分離手
段への油の逆流を防止することができる。
【0132】請求項8の発明によると、上記油分離手段
と回収容器との間に、調圧弁を有する圧力調整通路を接
続すると共に、調圧弁を、油分離手段と回収容器との圧
力差が所定値以上であるときに開放させることにより、
回収容器内の圧力が高くなった際に調圧弁が開放するた
め、回収容器内の圧力を安全に低下させることができ
る。
【0133】請求項9の発明によると、上記開閉手段
を、設置後の油回収運転の前に開放し、圧縮機の駆動開
始から所定時間経過後に閉鎖させることにより、開閉手
段を閉鎖させるための構成が簡単となるため、容易に油
を回収することが可能となる。
【0134】請求項10の発明によると、上記油分離手
段の入口側に設けられて油の流通を検知するための油検
知手段を備え、開閉手段を、設置後の油回収運転の前に
開放し、油検知手段により油の流通が検知されなくなっ
たときに閉鎖させることにより、開閉手段は、油分離手
段の入口側における油の流通が油検知手段により検知さ
れなくなったときに閉鎖されるため、配管の油を確実に
回収することが可能となる。
【0135】請求項11の発明によると、設置後の油回
収運転は、冷媒回路を冷房サイクルで運転することによ
って、回収容器に油を回収することにより、ガス配管に
残留している多量の残油を、利用ユニット及び熱源ユニ
ットの各熱交換器等を通過させないで回収容器へ回収す
るため、残油による新設の各熱交換器の汚染を効果的に
抑制することができる。
【0136】請求項12の発明によると、設置後の油回
収運転における圧縮機の吸入冷媒の過熱度を、油回収運
転後の通常運転時よりも大きくすることにより、油分離
手段へ導入された冷媒の液化が防止されるため、油分離
手段により分離された油を、液冷媒に阻止されることな
く安定して油通路を流通させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る空気調和装置の冷媒
回路を示す概略図である。
【図2】実施形態1のアキュムレータ及び回収容器を示
す断面図である。
【図3】実施形態1の油回収運転を示すフローチャート
図である。
【図4】油回収運転時の吸入冷媒の過熱度を、通常運転
時と比較して示すグラフ図である。
【図5】実施形態2のアキュムレータ及び回収容器を示
す断面図である。
【図6】実施形態2のその他の態様を示す図5相当図で
ある。
【図7】実施形態3のアキュムレータ及び回収容器を示
す図2相当図である。
【符号の説明】
(10) 空気調和装置(冷凍装置) (11) 室外機(熱源ユニット) (13) 室内機(利用ユニット) (20) 冷媒回路 (23) 液側連絡管(液配管) (24) ガス側連絡管(ガス配管) (30) 圧縮機 (35) アキュムレータ(油分離手段) (41) 油分離器 (42) 油戻し管 (50) 回収容器 (51) 開閉弁(開閉手段) (52) 調圧弁 (53) 油通路 (54) 逆止弁 (56) 圧力調整通路 (66) 蛍光センサ(油検知手段)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱源ユニット(11)と利用ユニット(1
    3)とがガス配管(24)及び液配管(23)を介して接続
    されて、蒸気圧縮式冷凍サイクルを行う冷媒回路(20)
    を備える冷凍装置であって、 上記冷媒回路(20)における圧縮機(30)の吸入側に設
    けられ、圧縮機(30)の駆動により循環する冷媒から油
    を分離する油分離手段(35)と、 上記油分離手段(35)に開閉手段(51)を有する油通路
    (53)を介して接続され、油分離手段(35)により分離
    された油を回収するための回収容器(50,60)とを備え
    ていることを特徴とする冷凍装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記冷媒回路(20)は、圧縮機(30)の吐出側に設けら
    れ、吐出冷媒から油を分離する油分離器(41)と、該油
    分離器(41)に一端が接続され且つ他端が油分離手段
    (35)と圧縮機(30)との間に接続されて上記油分離器
    (41)の油を圧縮機(30)に戻す油戻し管(42)とを備
    えていることを特徴とする冷凍装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 上記油分離手段(35)は、アキュムレータ(35)により
    構成されていることを特徴とする冷凍装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか1つにおいて、 上記回収容器(50)は、開閉手段(51)において油分離
    手段(35)から分離可能に構成されていることを特徴と
    する冷凍装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3の何れか1つにおいて、 上記回収容器(60)は、油分離手段(35)に一体に形成
    されていることを特徴とする冷凍装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 上記油通路(53)の少なくとも一部は、回収容器(60)
    の外部に露出しており、該露出部に開閉手段(51)が設
    けられていることを特徴とする冷凍装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れか1つにおいて、 上記油通路(53)は、油分離手段(35)から回収容器
    (50,60)へ向かう流体の流れのみを許容する逆止弁(5
    4)を備えていることを特徴とする冷凍装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れか1つにおいて、 上記油分離手段(35)と回収容器(50,60)との間に
    は、調圧弁(52)を有する圧力調整通路(56)が接続さ
    れており、 上記調圧弁(52)は、油分離手段(35)と回収容器(5
    0,60)との圧力差が所定値以上であるときに開放するよ
    うに構成されていることを特徴とする冷凍装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れか1つにおいて、 上記開閉手段(51)は、設置後の油回収運転の前に開放
    し、圧縮機(30)の駆動開始から所定時間経過後に閉鎖
    するように構成されていることを特徴とする冷凍装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8の何れか1つにおいて、 上記油分離手段(35)の入口側に設けられて油の流通を
    検知するための油検知手段(66)を備え、 開閉手段(51)は、設置後の油回収運転の前に開放し、
    上記油検知手段(66)により油の流通が検知されなくな
    ったときに閉鎖するように構成されていることを特徴と
    する冷凍装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10の何れか1つにおい
    て、 設置後の油回収運転は、冷媒回路(20)を冷房サイクル
    で運転することによって、回収容器(50,60)に油を回
    収することを特徴とする冷凍装置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11の何れか1つにおい
    て、 設置後の油回収運転における圧縮機(30)の吸入冷媒の
    過熱度は、油回収運転後の通常運転時よりも大きいこと
    を特徴とする冷凍装置。
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