JP2003286054A - ガラス骨材及びその製造方法 - Google Patents
ガラス骨材及びその製造方法Info
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/91—Use of waste materials as fillers for mortars or concrete
Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
ルタル又はコンクリートに無害であるガラス骨材及びそ
の製造方法を提供する。 【解決手段】 表面から深度3μmまでのNa2OとK2
Oを合計した含有量が5重量%以下であり、骨材として
適合する形状に整形したアルカリ含有ガラスに由来する
ガラス骨材とした。その製造方法は、アルカリ含有ガラ
スカレットと塩化水素ガスとを反応させ、該アルカリ含
有ガラスカレットからアルカリ分を除去することを含
む。
Description
クリートに使用される骨材に関するものであり、さらに
詳しくは、アルカリシリカ反応によるモルタル又はコン
クリートの特性劣化のないガラス骨材及びその製造方法
に関するものである。
おいて積極的に推進されている。しかし、その発生量に
見合う大量利用技術はいまだ確立されていない。また、
着色ガラスや医療廃棄物として発生する廃ガラスなど
は、ガラスを構成する成分上の問題や安全性の問題か
ら、リサイクルの目処はほとんど立っていないのが現状
である。
は、ソーダガラスと呼ばれるもので、その名が示すとお
り、アルカリ含有量は、Na2OとK2Oの合量で10〜
15重量%と高いものである。廃ガラスのリサイクルを
考える場合、このアルカリ含有量が障害となるケースが
多い。例えば、大量の需要が見込めるモルタル用又はコ
ンクリート用の骨材として使用した場合、アルカリシリ
カ反応によって異常膨張を起こし、モルタル又はコンク
リートの著しい強度低下を起こす危険性が高い。このた
め、廃ガラスカレットをそのまま骨材として利用するこ
とは困難である。
目的は、廃ガラスの大量利用技術の確立を目指し、モル
タル又はコンクリートに無害であるガラス骨材及びその
製造方法を提供することにある。
又はコンクリートに無害であるガラス骨材として廃ガラ
スを有効に利用することを可能とする技術について鋭意
検討を重ねた。その結果、ガラス表層部のアルカリ含有
量をある一定値以下にすること、ならびに、ガラス表層
部におけるアルカリの除去は、ガラスと塩化水素ガスと
を反応させることで、ガラス表面にNaClおよびKC
lを生成せしめ、この生成塩を水洗除去することが極め
て有効であることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
発明は、表面から深度3μmまでのNa2OとK2Oを合
計した含有量が5重量%以下であり、骨材として適合す
る形状に整形したアルカリ含有ガラスに由来することを
特徴とする。本明細書中、「アルカリ」の語を成分を示
す語として用いる場合には、一般的には、Na2Oもし
くはK2O又はその両方を意味している。また、「表面
から深度3μmまでのNa2OとK2Oを合計した含有量
が5重量%以下」とは、アルカリ含有ガラスカレット又
は骨材として適合する形状に整形したアルカリ含有廃ガ
ラスを構成する個々の粒子を無作為に抽出して、検査し
た場合、いずれの粒子においてもその表面から深度3μ
mまでのNa2OとK2Oを合計した含有量が5重量%以
下となることを意味する。また、本発明は、別の側面に
おいて、モルタル用又はコンクリート用のガラス骨材製
造方法であり、該ガラス骨材製造方法は、アルカリ含有
ガラスカレットと塩化水素ガスとを反応させ、該アルカ
リ含有ガラスカレットからアルカリ分を除去することを
含むことを特徴とする。ガラス骨材製造方法では、アル
カリ含有廃ガラスが、アルカリ含有ガラスカレットとし
て提供され、既に骨材として使用するのに適切な形状
(粒径等)であれば、そのようなアルカリ含有ガラスカ
レットをそのまま用いることができる。しかし、アルカ
リ含有廃ガラスが粒径等について、骨材として適合する
形状に調整されていない場合、アルカリ含有廃ガラスを
骨材として適合する形状に整形する。すなわち、骨材の
用途によって異なるが、例えば、20mm以下の粒径に
調整してアルカリ含有ガラスカレットとすることをさら
に含むことによってガラス骨材を製造することができ
る。
びその製造方法に関し、その実施の形態をさらに詳しく
説明する。本発明に係るガラス骨材、又はその製造方法
で、原料となる廃ガラスは、特に限定されるものではな
い。瓶ガラス、板ガラス、透明ガラス、着色ガラス等、
いかなるものも利用できる。また、後に述べるように、
これら廃ガラスと塩化水素ガスとの反応は加熱下で行う
ことができるので、医療現場から発生するガラス廃棄物
なども利用できる。また、用いる廃ガラスの粒度もとく
に限定するものではなく、塊状、粒状、粉末など如何な
る形態であってもよい。すなわち、予めガラスカレット
として提供されるものも本発明の対象となる。
材として利用する際の大きさに粗砕、あるいは粉砕し、
一般的には、ガラスカレットとして調整される。すなわ
ち、例えば、粒径20mm以下のアルカリ含有ガラスカ
レットとして調整される。その後、このアルカリ含有ガ
ラスカレットを塩化水素ガスと反応させて、ガラス表層
部におけるアルカリ成分を除去する。
含有ガラスカレットに対して粗砕、粉砕操作を施すと、
アルカリが除去されていない新生面が露出することにな
る。したがって、廃ガラスは所定の大きさに加工して、
アルカリ含有ガラスカレットとしてから、塩化水素ガス
と反応させる。なお、最初から適切な粒径のアルカリ含
有ガラスカレットとして提供される場合には、このよう
な粒径の調整は不要である。
スとの反応条件は、アルカリ含有ガラスカレットの粒径
や塩化水素ガスの濃度に応じて調整する。もっとも、本
発明に係るガラス骨材では、表面から3μm深度までの
アルカリ含有量を5重量%以下としている。このために
は、塩化水素ガスの濃度が3〜5%であれば、20〜6
00℃で70分〜340分、また、塩化水素ガスの濃度
が50〜60%であれば、20〜600℃で5分〜30
分である。なお、塩化水素ガスは市販のガスを用いても
よいが、塩化ビニル樹脂系の廃棄物や塩素含有廃棄物の
加熱脱塩過程から発生する塩化水素ガスなども利用でき
る。
ルカリ含有ガラスカレットと塩化水素ガスを反応させた
場合、アルカリ含有ガラスカレットに含まれるナトリウ
ム、カリウムが塩化水素ガスと反応し、粒子の表面にN
aCl及びKClを形成する。これらの塩は、易溶性な
ので、反応終了後に水洗して、表面に形成された塩を除
去し、ガラス骨材とする。なお、本発明に係るガラス骨
材は、表面から3μm深度までのNa2O及びK2Oの合
計した含有量を5重量%以下と規定した。これは、廃ガ
ラスのアルカリ成分に起因するアルカリシリカ反応を抑
制するのに必要な条件である。5重量%を超える場合に
はアルカリシリカ反応を起こし、モルタル又はコンクリ
ート構造物の強度低下を起こす危険性が高くなる。ま
た、ガラス骨材の表面から3μmよりも深部のアルカリ
成分はアルカリシリカ反応にほとんど寄与しないことを
見出している。
m深度までのNa2O及びK2Oの合計した含有量の定量
は、EPMA(電子プローブマイクロアナライザ)によ
り行うことができる。EPMAでは、試料断面を線分析
し、反応層のNa及びK元素量からNa2O、K2O量に
換算して求めることができる。
%、Al2O3:3.0%、CaO:11.5%、Na2
O:12.0%、K2O:1.2%(いずれも重量%)
で粒径が2.5mm〜5mmの廃ガラスカレットと、塩
化水素濃度10%標準ガスとを用いて、600℃の管状
電気炉で表1に記載する反応時間で、反応させて回収し
た試料を水洗し、これを JIS A5308 附属書
7規定の「骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(化学
法)」に準拠した方法で材料の有害性の良否を判定し
た。その結果を表1に示す。
び反応層アルカリ量は、評価ガラス試料の断面をEPM
Aによる線分析を行い、Na元素及びK元素の減衰分布
状態から反応層の厚さを確認した結果及び反応層のNa
及びK元素量をNa2O、K2O量と見なし換算した値を
示す。
ンクガラス(比較例1)及び、深度3μmまでの反応層
のNa2O及びK2Oの合計した含有量が5重量%を超え
る比較例2ではアルカリシリカ反応性が有害であるのに
対し、本発明のモルタル用又はコンクリート用ガラス骨
材(実施例1〜3)は、何れもアルカリシリカ反応の判
定性が無害であることが確認された。
発明によれば、廃ガラスの大量利用技術の確立を目指
し、モルタル又はコンクリートに無害であるガラス骨材
及びその製造方法が提供される。すなわち、本発明で
は、ガラスカレット表層部のアルカリを一定値以下に除
去することで、アルカリシリカ反応を生じさせることの
ない、モルタル用又はコンクリート用のガラス骨材とす
ることが可能となる。
Claims (3)
- 【請求項1】 表面から深度3μmまでのNa2OとK2
Oを合計した含有量が5重量%以下であり、骨材として
適合する形状に整形したアルカリ含有ガラスに由来する
ことを特徴とするモルタル用又はコンクリート用のガラ
ス骨材。 - 【請求項2】 アルカリ含有ガラスカレットと塩化水素
ガスとを反応させ、該アルカリ含有ガラスカレットから
アルカリ分を除去することを含むことを特徴とするモル
タル用又はコンクリート用のガラス骨材製造方法。 - 【請求項3】 アルカリ含有廃ガラスを骨材として適合
する形状に整形し、整形後のアルカリ含有廃ガラスと塩
化水素ガスとを反応させ、該アルカリ含有廃ガラスから
アルカリ分を除去することを含むことを特徴とするモル
タル用又はコンクリート用のガラス骨材製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002093416A JP2003286054A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | ガラス骨材及びその製造方法 |
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JP2002093416A JP2003286054A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | ガラス骨材及びその製造方法 |
Publications (1)
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JP2003286054A true JP2003286054A (ja) | 2003-10-07 |
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JP2002093416A Pending JP2003286054A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | ガラス骨材及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2003286054A (ja) |
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- 2002-03-29 JP JP2002093416A patent/JP2003286054A/ja active Pending
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