JP2003273654A - 温度特性補償装置 - Google Patents

温度特性補償装置

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JP2003273654A
JP2003273654A JP2002073079A JP2002073079A JP2003273654A JP 2003273654 A JP2003273654 A JP 2003273654A JP 2002073079 A JP2002073079 A JP 2002073079A JP 2002073079 A JP2002073079 A JP 2002073079A JP 2003273654 A JP2003273654 A JP 2003273654A
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voltage
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Takashi Abe
崇 阿部
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感温センサを応用した制御回路等の温度特性
を線形または任意の傾斜に補正し、正確かつ安定した動
作の保証できる温度特性補償装置を提供する。 【解決手段】 第一の抵抗R1を介挿した定電流経路3
1を含んだ複数の定電流経路31,32,33がカレン
トミラー回路を多段階に構成された定電流源と、前記定
電流経路31,32のそれぞれに接続された一対のトラ
ンジスタ5,6によるバンドギャップ回路20と、それ
らを含む定電圧源10で得られる基準電圧VSTを低イ
ンピーダンスにて供給するボルテージフォロワ回路60
と、前記一対のトランジスタ5,6のエミッタ面積E
1,E2の比率(両トランジスタのサイズ比)に関連
し、前記第一,第二の抵抗R1,R2の比率を選択自在
にすることにより、出力電圧VSTの温度係数TC[m
V/℃]の傾斜を自在に設定する温度傾斜管理手段と、
を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、各種の電気電子
応用機器における固有の温度特性を任意に補正する温度
特性補償装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、温度特性を持つ感温抵抗体、導電
体および半導体などの感温素子とその他の構成要素の組
み合わせにより構成された電気電子応用機器において、
感温素子の温度特性を積極的に応用する場合または、そ
の温度特性による弊害があって補正することが必要な場
合は、当該電気電子応用機器に用いられた感温素子に固
有の温度特性を任意に補正して利用するか、相殺する温
度特性を持つ感温素子を配設して対応することが一般的
であった。
【0003】例えば、温度によって抵抗の変化する感温
抵抗体としてサーミスタがあり、温度の上昇に伴って抵
抗も高くなるように正相関で変化するものと、温度の上
昇に伴って抵抗が下がるように逆相関で変化するものが
ある。このサーミスタを電子回路の要部に配設し、温度
特性による弊害を相殺するように回路設計(図示せず)
する。すなわち、大半の導電体は温度上昇とともに抵抗
が高くなるが、半導体では逆に導電率が上がるものもあ
る。これらの温度特性は線型であるよりは多次関数曲線
や指数関数または対数関数による変化が多い。そして、
そのような導電体および半導体で構成された電子機器で
は、その温度特性に弊害があれば、その弊害を除去する
ように相殺関係になるような補正をする。
【0004】図4は従来のバンドギャップ電圧源を用い
た基準電圧供給回路200を示す回路図であり、第1の
電源(以下「電源VDD」または「VDD」とも称す)
と第2の電源(以下「電源VSS」または「VSS」と
も称す)が供給され、バンドギャップ回路40を含む定
電圧源50と、バンドギャップ回路40により発生した
基準電圧VSTを端子VREFから低インピーダンスで
定電圧出力するボルテージフォロワ回路60により構成
されている。バンドギャップ回路40はNチャンネル・
MOS・Tr・(以下、「N・Tr」と略す)53と、
N・Tr54が定電流経路41,42に接続されて構成
され、バンドギャップ回路40を含む複数の定電流経路
41,42,43,44を有する多段階のカレントミラ
ー回路により定電圧源50が構成されている。なお、図
4においてN・Tr53のみがデプレッション型で、そ
の他のMOS・Trは全てエンハンスメント型を用いて
いる。
【0005】そして、定電圧源50の最終段階をなす定
電流経路44にVDD側から順に直列接続して介挿され
たP・Tr51に続けてエンハンスメント型P+ゲート
Nチャンネルトランジスタ(以下、「PGN・Tr」と
略す)56が定電圧源50の出力端子V6をなしてい
る。その出力端子V6にマイナス入力端子が接続された
オペアンプ61と、そのオペアンプ61の出力端子Jに
ゲートGを接続されたP・Tr62とでボルテージフォ
ロワ回路60が構成されている。VDD側から順にP・
Tr62のソースSおよびドレインDに続いて直列接続
した負荷抵抗(以下、「R4」と略すこともある)から
VSSに接続されている。このTr62のドレインDと
R4の接続点か端子REFであり。端子VREFから基
準電圧VSTが低インピーダンスにて出力される。
【0006】詳しくは、基準電圧供給回路200が電源
VDD,VSSに接続されると、N・Tr53により一
定の電流が流れ始め、P・Tr58,59によって構成
されるカレントミラー回路がN・Tr53により決定し
た電流を流し、N・Tr55を駆動し、P・Tr50,
P・Tr51によって構成されるカレントミラー回路が
PGN・Tr56を駆動し、端子V6にはN・Tr5と
PGN・Tr6のフェルミ準位の差分が基準電圧VST
=1.05Vとして出力され、オペアンプ61がP・T
r62を駆動し、R4に電流を流し始め、入力インピー
ダンスが高く、出力インピーダンスの低いオペアンプ6
1の特性により端子VREFからは端子V6と同一の基
準電圧VSTが出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、熱電対または
感温抵抗体を温度センサとする電子温度計、あるいは構
成要素の温度変化にも適合するシステムおよび温度変化
そのものを制御要素として発展的に応用したシステムな
どで高精度かつ安定した動作が求められる場合は、当該
センサまたは制御対象の出力電圧を厳密に温度補償する
必要がある。すなわち、固定かつ一律に相殺するだけで
なく、当該センサの温度特性が非線形であっても、その
温度特性を完全な線形に任意補正する補正手段と、その
補正手段の動作に基準指標を与えられる基準電圧供給回
路を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、バンドギャップ回路20で得られる定電
圧を基礎にして生成された基準電圧VSTを出力する定
電圧源10と、前記定電圧源10が出力する基準電圧V
STを低インピーダンスにて安定供給するボルテージフ
ォロワ回路60と、前記基準電圧VSTの温度係数TC
[mV/℃]を自在に管理する温度傾斜管理手段と、を
備えた電気電子応用機器の要部の温度特性を相殺または
調整する温度特性補償装置であって、前記定電圧源10
には第一の抵抗R1を介挿した定電流経路32を含む複
数の定電流経路31,32を有しカレントミラー型に構
成し前記複数の定電流経路31,32にそれぞれ介挿さ
れたトランジスタ5,6の一対による前記バンドギャッ
プ回路20を含む定電流回路30と、前記定電流回路3
0に従属接続され多段階のカレントミラー型に構成され
第二の抵抗R2を介挿された定電流経路33と、前記一
対のトランジスタ5,6のサイズ比率に関連した所定の
公式に基づいて前記第一の抵抗R1に対する前記第二の
抵抗R2の比率を選択自在にする前記温度傾斜管理手段
と、を備えた。
【0009】このようにしたので、温度係数TC[mV
/℃]の傾斜をゼロを含んで正の傾斜から負の傾斜まで
自在に設定することが可能となり、組み合わせる電気電
子応用機器から除去すべき温度特性の弊害を相殺でき
る。設定方法は簡単な数式に基づき、(バイポーラ)ト
ランジスタ5のエミッタ面積E1と(バイポーラ)トラ
ンジスタ6のエミッタ面積E2との比率、(両トランジ
スタのサイズ比)および補償抵抗である抵抗R1と抵抗
R2の比率を適切にするだけでよい。
【0010】また、本発明は、前記定電流経路31,3
2,33はチャンネルドープを行ってスレッショルド電
圧VTHを低下させるように生成されたエンハンスメン
ト型トランジスタにより構成したので、最低動作電源電
圧を下げられる。
【0011】また、本発明は、前記温度傾斜管理手段
は、前記第一の抵抗R1と前記第二の抵抗R2の少なく
とも一方は、前記不揮発性メモリの記憶データに応じて
ON−OFF動作するトランジスタスイッチTr20〜
Trnにより任意の抵抗値を設定自在にする多段階切換
式可変抵抗VR20で構成した。
【0012】このようにしたので、不揮発性メモリ80
を備えたコンピュータ装置などでは、プログラムの中で
前記記憶データを呼出しながら、その記憶データに応じ
てトランジスタスイッチTr20〜Trnを適切にON
−OFF動作するにより多段階切換式可変抵抗VR20
を任意の抵抗値に設定自在である。したがって前述した
ように、組み合わせた電気電子応用機器から除去すべき
温度特性の弊害を相殺する効果が、電源OFFしても維
持できる。なお、ほとんどのフラッシュメモリには不揮
発性メモリを内蔵しているので、本発明の応用範囲は広
い。
【0013】また、本発明は、前記トランジスタ5,6
がON開始し前記バンドギャップ回路をOFFからON
へと起動させるのに必要なショック電圧を前記トランジ
スタ5,6のベースBに与えるワンショットトリガ回路
11を備えた。
【0014】このようにしたので、温度特性補償装置1
00および温度特性補償装置100に組み合わせて動作
する電気電子応用機器に電源投入して起動するかまたは
ON−OFF制御する際の消費電力を軽減できる。すな
わち、従来の前記定電圧源10に不可欠だったパルス電
圧発生用の大容量コンデンサC1を不要にできる。した
がってその大容量コンデンサC1がパルス電圧発生する
際に大電流を消費していた無駄が省け、ソフトウェアな
どによる簡素な制御で速やかに起動できる。
【0015】また、本発明は、マイクロコンピュータに
組み合わせて構成された温度特性補償装置であって、前
記バンドギャップ回路20を動作させる前記定電流経路
32,32には前記マイクロコンピュータの内部に設け
られた定電圧安定化電源VOSCから電源供給した。こ
のようにしたので、電源電圧の変動に対して前記バンド
ギャップ回路の作る基準電圧の変動が少ないので、より
安定かつ精密な制御が可能である。
【0016】また、本発明は、前記基準電圧VSTを計
測しオフセット調整するために前記ボルテージフォロワ
回路60の負荷抵抗R3または前記第二の抵抗R2のう
ち少なくとも一方の値を最低値に仮設定するオフセット
調整モードを備えた。
【0017】このようにしたので、例えば、図2に示す
前記多段階切換式可変抵抗VR20におけるトランジス
タスイッチTr20をONし、端子X−Y間の抵抗R=
0Ωを式(2)(3)におけるR2=0Ωと代入すれ
ば、
【0018】 VST=VBE+(R2/R1)・(K・T/q)・ln(E2/E1)……( 2) 式(2)よりVST=VBEと単純になる。ただし、R
2:図1のTr8のエミッタとTr7のドレインDに介
挿された抵抗R2の抵抗値、VBE:バイポーラTr8
のベース・エミッタ間電圧。
【0019】 温度係数=偏微分(T)VST =偏微分(T)VBE+(R2/R1)・(K・/q)・ln(E2/ E1) =−2mV/℃+(R2/R1)・(K・/q)・ln(E2/E1) ……(3) 温度係数=温度傾斜+設計定数……(3) また、前記基準電圧VSTの温度係数は式(3)で表さ
れるなかで、R2=0Ωと代入できなくても、R2が小
さな値である程に、式(3)における「設計定数の影
響」が少なくなるので、設計定数を定める以前のオフセ
ット調整が正確にできるようになり、温度特性補償装置
100による温度補正を精密に設定できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本願発明に
よる実施形態について説明する。図1は正常な動作に対
して有害な温度特性を持った液晶パネル101に対し、
その温度特性を相殺補償するために必要な温度特性補償
装置100を端子VREFを介して接続した回路図であ
る。図1において、液晶パネル101には温度特性補償
装置100の端子VREFから基準電圧VSTを安定供
給される。なお、液晶パネル101を動作させるための
周知の配線接続は省略しているが、液晶パネル101は
通常の動作をするものとして説明を続ける。また、定電
圧源10とボルテージフォロワ回路60には電圧VDD
と電圧VSSが供給されている。
【0021】なお、一般的にマイクロコンピュータで
は、そのマイクロコンピュータを構成するICの内部に
設けられた定電圧安定化電源VOSCを備えている。し
たがって、定電圧源10とボルテージフォロワ回路60
には、図示しない低電圧安定化電源VOSCを供給する
と、電源電圧の変動に対してバンドギャップ回路20が
生成する基準電圧の変動をより少なくできるので、より
安定かつ精密な制御が可能である。
【0022】定電圧源10は、P・MOS・Tr1,2
とN・MOS・Tr3,4のほか、PNPバイポーラT
r5,6と、抵抗R1とを備え、後述する回路を構成し
ている。またワンショットトリガ回路11が端子V1に
接続され、電源投入時にトリガを発生し端子V1に接続
されたTr5,6のベースにワンショットトリガによる
ショックを与えて、定電圧源10を起動させる。なお、
このように起動させる手段として、従来は電源VDDと
端子V1の間にコンデンサC1が介在させて、電源投入
時の過渡現象により発生するトリガを利用していたが、
図示せぬソフトウェアにより適宜に入力されるワンショ
ットトリガ回路11が機能することによりコンデンサC
1は不用となる。図1には比較説明のためにコンデンサ
C1を記入しているが、実施形態にはコンデンサC1を
用いていない。また、Tr5,6と、抵抗R1によりバ
ンドギャップ回路20を構成している。
【0023】ここで、図1に示した定電圧源10にはT
r1とTr3とTr5、およびTr2とTr4とTr6
がそれぞれ直列接続されている。その理由はPチャンネ
ルタイプとNチャンネルタイプのトランジスタは、一般
的に反対の温度特性を有するので、温度特性を厳密に管
理する場合には、予め温度特性を相殺する回路設計にす
るためである。しかし、前述のTr1とTr3とTr
5、およびTr2とTr4とTr6がそれぞれ直列接続
された回路を、通常のIC製造工程と同じ生成されたM
OSトランジスタで構成すると、直列接続したTrの接
続段数に応じて高い動作電圧を必要とするので、定電圧
源10の最低動作電圧が上昇する。すなわち、電源VD
Dと電源VSSの電位差を高くする必要があり、設計上
不利になる欠点がある。そこで、定電流回路30を構成
するTr1〜Tr4を生成する際にチャンネルドープを
行うことにより、前記スレッショルド電圧VTHを30
%下落させる。そうすることにより、定電圧源10の最
低動作電圧を従来の70%程度で済ませることができ
る。すなわち、Tr1とTr3とTr5、またはTr
2,4,6の各スレッショルド電圧VTH=0.6Vを
積算すれば0.6V×3=1.8となるところを、各ス
レッショルド電圧VTH=0.4Vまで下落させて積算
すれば0.4V×3=1.2となる。なお、ここでは説
明のために数値を略算している。
【0024】図1に示した回路図に沿って、本願発明に
よる温度特性補償装置100の動作原理について説明す
る。電源投入時にワンショットトリガ回路11でTr
5,6の共通接続されたベースBへショックを与えるよ
うに、端子V1に電圧VDDが一瞬の時間だけ付与され
ると、Tr5,6が構成するカレントミラー回路に電流
が流れはじめる。ワンショットトリガ回路11で設定し
た一定のトリガ付与時間が過ぎると、Tr5,6で構成
されるカレントミラー回路は、電源電圧の変動に伴う電
流変化の少ない安定した定電流をTr3,4のソースS
とドレインDにわたって供給するのでバンドギャップ回
路20が高い精度で動作する。Tr3,4はTr1,2
のドレイン電圧の電圧変動を減少させる効果がある。
【0025】Tr1,2とTr3,4で構成されるカレ
ントミラー型の定電流回路30に流れる定電流I1=I
2を決定しているのがバンドギャップ回路20であり、
PNPバイポーラTr5,6のエミッタ面積比(E2/
E1)と、Tr6のエミッタとTr4のソースSに介挿
された抵抗R1により次式で表される。 I1=I2=(1/R1)・(K・T/q)・ln(E2/E1)……………… (1) ただし、上式(1)中の各定数は以下の通りである。 R1:図1のTr6のエミッタとTr4のソースSに介
挿された抵抗の抵抗 K:ボルツマン定数 T:絶対温度、 q:クーロン電荷 E1:バイポーラTr5のエミッタ面積 E2:バイポーラTr6のエミッタ面積
【0026】Tr1〜4で構成されたカレントミラー回
路およびバンドギャップ回路20による定電流回路30
には、式(1)に規定された定電流I1=I2が流れ
る。そして、多段階に従属するカレントミラー回路がT
r7,Tr8でも構成されているので、Tr7も定電流
回路30で生成された電流I1=I2と同一値の電流I
3を流し始める。すなわち電流I1=I2=I3で表さ
れ、端子V4に発生する基準電圧VSTは、Tr8のベ
ース−エミッタ電圧と抵抗R2の両端にかかる電圧の和
として次式(2)で表される。なお、図1中のR2は可
変抵抗のシンボル表示になっており、その意味は後述す
るが、ここでは所定の抵抗R2として説明する。
【0027】なお、バンドギャップ回路20により式
(1)に規定された電流I1=I2=I3がTr7に流
れると、Tr8はオペアンプ61の消費電流を動作可能
な下限まで絞ることができるように節電の機能を果た
す。
【0028】ここで、 VST=VBE+(R2/R1)・(K・T/q)・ln(E2/E1)……( 2) R2:図1のTr8のエミッタとTr7のドレインDに
介挿された抵抗の抵抗 VBE:バイポーラTr8のベース・エミッタ間電圧 また、前記基準電圧の温度係数の式は次式(3)で表さ
れる。
【0029】式(2)は未知関数が多変数でなる方程式
であり、これを絶対温度Tで偏微分(以下、「偏微分
(T)」と表記)し、(2)で示したVSTにおける温
度係数を明確にする。 温度係数=偏微分(T)VST =偏微分(T)VBE+(R2/R1)・(K・/q)・ln(E2/ E1) =−2mV/℃+(R2/R1)・(K・/q)・ln(E2/E1) 温度係数=温度傾斜+設計定数……(3)
【0030】(3)における温度傾斜−2mV/℃を相
殺して余りあるように、前記設計定数を増減することに
より、温度係数を+にも−にも任意に設定できる。 例えば設計定数(R2/R1)・(K・/q)・ln(E2/E1)……(4 ) において、 1<(E2/E1)とすれば、0<ln(E2/E1)……(5) 1>(E2/E1)とすれば、0>ln(E2/E1)……(6) (K・/q)は固定された物理定数であり、(R2/R
1)は任意である。したがって、(1)〜(6)より、
E1,E2,R1,R2を最適値に設定することによ
り、温度係数を+にも−にも任意に設定できる。前述し
たオペアンプ61の動作によりVST=VREFなの
で、液晶パネル101の温度係数を相殺するように最適
な状態を維持できる。
【0031】さらに後述する方法によりR1および/ま
たはR2を可変抵抗にすれば、応用範囲が広げられる。
ただし、図1においてR1のシンボルは固定抵抗として
記入しているが、固定抵抗に限定する必要はない。
【0032】式(3)を決める要因は、PNPバイポー
ラTr8のベース−エミッタ電圧が持つ温度傾斜−2m
V/℃と、PNPバイポーラTr5,6のエミッタ面積
比と抵抗R1と抵抗R2の比を調整することで任意の温
度係数を設定できるので、出力電圧の温度補正が行える
ようになる。
【0033】また、基準電圧VSTは、オペアンプがT
r・P9を駆動し、負荷抵抗R3に電流を流し始め、オ
ペアンプの特性により端子VREFに基準電圧VSTが
出力され、その基準電圧VSTを定電圧として液晶パネ
ル101が駆動される。したがって、式(3)よりTr
5,6のエミッタ面積比と抵抗R1と抵抗R2の比を液
晶パネル101の温度係数に合わせるように設計し、誤
動作のない回路を実現する。
【0034】なお、端子V1,V2,V3,V4,VR
EFは回路図において、該当箇所の電圧などを説明する
便宜上の呼称としての端子であり、当該回路の内部と外
部とを接続する構成を備えた端子に限定するものではな
い。また、各図にわたり「端子」と称する部位はほぼ同
様の意味に用いている。
【0035】図2は多段階切換式可変抵抗VR20(以
下、「VR20」と略す)の回路図およびその周辺のブ
ロック説明図であり、VR20の端子Xと端子Yの間で
任意の抵抗RΩを作り出せる。また、VR20に任意の
抵抗RΩを作り出すために、信号発生手段70が抵抗値
設定信号PT1,PT2,……,PTnを適宜に発生
し、抵抗値設定信号PT1,PT2,……,PTnの違
いに対応した各種の制御信号パタンが呼出されるように
不揮発性メモリ80に記録されている。また、VR20
と同等の多段階切換式可変抵抗VR10,VR30も不
揮発性メモリ80の発生する制御信号により独立した制
御を受けて、適切な抵抗値を設定される。
【0036】VR20の内部には端子Xから始まって順
番に直列接続された1KΩの固定抵抗R21〜Rnがあ
り、これらの各接続段階Q1〜Qnにはバイパススイッ
チ用のエンハンスメント型Pチャンネル・MOS・Tr
20〜Trnの各ドレインDがそれぞれ接続され、Tr
20〜Trnの各ソースSが共通に端子Yへと接続され
ている。Tr20〜Trnの各ゲートGは制御端子S0
〜Snとして機能する。
【0037】すなわち、制御端子S0〜Snに適宜Hi
−Lowの制御信号を付与することにより、Pチャンネ
ルのTr20〜Trnのうちのいずれか任意のTrをL
owアクティブでON−OFFし、固定抵抗R21〜R
nの直列接続段数を適宜に加減できる。例えば、少なく
とも制御端子S0にLowの制御信号を付与すると、す
くなくともTr20はONするので、端子X−Y間の抵
抗は0Ωとなる。ただし、各TrのON抵抗は無視して
説明する。
【0038】つぎに、制御端子S1にのみLowの制御
信号を付与し、他の制御端子S0,S2〜SnにはHi
の制御信号を付与すると、Tr21のみONし、Tr2
0およびTr22〜TrnはOFFするので、端子X−
Y間にはR21のみが介挿され抵抗R=1KΩとなる。
【0039】また、制御端子S2にのみLowの制御信
号を付与し、他の制御端子S0,S1,S3〜Snには
Hiの制御信号を付与すると、TR22のみONし、T
r20,Tr21,Tr23〜TrnはOFFするの
で、端子X−Y間にはR21,R22が直列に介挿され
抵抗R=R21+R22=1KΩ+1KΩ=2KΩとな
る。
【0040】同様に、制御端子S3にのみLowの制御
信号を付与すれば、TR23のみONし、端子X−Y間
の抵抗R=R21+R22+R23=3KΩとなり、制
御端子S4にのみLowの制御信号を付与すれば、端子
X−Y間にはR21〜R24の抵抗4個が直列に介挿さ
れ抵抗R=4KΩとなる。
【0041】さらに、制御端子SnにのみLowの制御
信号を付与し、Sn以外の他の制御端子にはHiの制御
信号を付与すると、TrnのみONし、Trn以外はO
FFするので、端子X−Y間にはR21〜Rnの抵抗
(n−20)個が直列に介挿され抵抗R=(n−20)
個×1KΩ=(n−20)KΩとなる。このように、制
御端子S0,S2〜Snに対する制御信号の与え方次第
で多段階の抵抗Rを加減自在である。(n−20)個で
示す固定抵抗R21〜Rnの直列接続段数や1KΩの各
抵抗を如何なる値にするかは設計上の要求次第である。
なお、n個とせずに(n−20)個としているのは、V
R20における第一段目の固定抵抗の符号がR1でなく
R21から始まっているため、表記上の整合を確保した
だけに過ぎない。
【0042】信号発生手段70はVR20に任意の抵抗
RΩを作り出すために、抵抗値設定信号PT1,PT
2,……,PTnを適宜に発生し、抵抗値設定信号PT
1,PT2,……,PTnの違いに対応した各種の制御
信号パタンを不揮発性メモリ80から呼出す。例えば、
信号発生手段70が抵抗値設定信号PT1を発生した場
合に、制御端子S1にのみLowの制御信号を付与し、
Tr21のみONし、R=1KΩにする。同様に信号発
生手段70が抵抗値設定信号PT2を発生した場合に、
制御端子S2にのみLow制御信号を付与し、Tr22
のみONし、R=2KΩにする。さらに、信号発生手段
70が抵抗値設定信号PTnを発生した場合に、制御端
子SnにのみLowの制御信号を付与し、TrnのみO
Nし、R=(n−20)KΩにする。
【0043】この実施形態ではエンハンスメント型Pチ
ャンネルTr20〜TrnをLowアクティブでON−
OFF制御するようにしているが、この構成に限定する
必要はない。
【0044】なお、前記温度傾斜管理手段に関しては、
図1に示す温度特性補償装置の回路図および図2に示す
多段階切換式可変抵抗の回路図およびその周辺のブロッ
ク説明図に沿った説明により、構成と作用および効果が
開示されている。
【0045】図3は温度補償装置100における抵抗R
1,R2,R3のうち少なくとも一つ以上の抵抗を温度
補償の対象に応じて適切にするための制御態様の説明図
である。図3に示すように信号発生手段70は本願発明
の温度特性補償装置100が組み合わされて温度特性補
償する対象の違いに応じて、発生させる信号を適切に決
定するように切換自在にするとよい。不揮発性メモリ8
0の記憶は電源OFF時にも保存されるので、初期設定
した後は、不使用時のバックアップ電源が不要である。
すなわち、不揮発性メモリ80の記憶を適宜に呼出して
実行するソフトウェアの制御によれば、非線形の温度傾
斜であっても、各段階ごとの温度傾斜に対する補償程度
を適切に加減することにより、希望するフラットまたは
線形の温度傾斜を実現できる。
【0046】具体的には、信号発生手段70を図示せぬ
EEPROMで構成し、そのEEPROMに前記対象の
区別によって予め定められた初期設定情報をユーザ側で
書き込むことにする。例えば、温度補償対象が図1に示
した液晶パネル101である場合、図3の該当する欄に
液晶パネルと記入してあるので、そこから同じ行を右側
へと読んでいけば、抵抗値設定信号PT1が発生すると
され、制御端子S1がHiになり、Tr21がONする
と、R=1KΩと設定されることがわかる。
【0047】同様に、温度補償対象が図示せぬ体温計で
ある場合、図3の該当する欄に液晶パネルと記入してあ
るので、そこから同じ行を右側へとたどれば、抵抗値設
定信号PT5が発生するとされ、制御端子S5がHiに
なり、Tr25がONすると、R=5KΩと設定される
ことがわかる。なお、R21〜Rnを一律に1KΩとし
ているのは、説明を容易にするための仮の数値である
が、実際の抵抗は設計上の課題なので、さらなる具体的
な数値を代入した数式による説明は省略する。
【0048】結果的には、温度係数TC[mV/℃]の
傾斜をゼロを含んで正の傾斜0.61[mV/℃]から
負の傾斜−0.45[mV/℃]まで自在に設定するこ
とが可能となった。そして、温度特性補償装置100は
組み合わせる電気電子応用機器から除去すべき温度特性
の弊害を相殺できる。設定方法は簡単な数式(1)〜
(6)に基づき、(バイポーラ)トランジスタ5のエミ
ッタ面積E1と(バイポーラ)トランジスタ6のエミッ
タ面積E2との比率、(両トランジスタのサイズ比)お
よび補償抵抗である抵抗R1と抵抗R2の比率を適切に
するだけでよい。
【0049】図2および図3から読み取れるように、温
度補償対象が何であれ、信号発生手段70はVR20に
任意の抵抗RΩを作り出すために、抵抗値設定信号PT
1,PT2,……,PTnを適宜に発生し、抵抗値設定
信号PT1,PT2,……,PTnの違いに対応した各
種の制御信号パタンを不揮発性メモリ80から呼出し
て、抵抗Rを自在に設定できる。不揮発性メモリ80の
記憶内容次第では複数の抵抗R1,R2および/または
R3に対してそれぞれの抵抗を独立して制御することも
可能である。その場合は、図2に示したVR20と同等
の多段階切換式可変抵抗VR10,VR30が不揮発性
メモリ80の発生する制御信号により、独立した制御を
受ける。
【0050】なお、信号発生手段70が抵抗値設定信号
PT0を出力したときを「オフセット調整モード」と定
めてもよい。例えば、図2に示す前記多段階切換式可変
抵抗VR20におけるトランジスタスイッチTr20を
ONし、端子X−Y間の抵抗R=0Ωを式(2)(3)
におけるR2=0Ωと代入すれば、
【0051】 VST=VBE+(R2/R1)・(K・T/q)・ln(E2/E1)……( 2) 式(2)よりVST=VBEと単純になる。ただし、 R2:図1のTr8のエミッタとTr7のドレインDに
介挿された抵抗R2の抵抗値 VBE:バイポーラTr8のベース・エミッタ間電圧。
【0052】 温度係数=偏微分(T)VST =偏微分(T)VBE+(R2/R1)・(K・/q)・ln(E2/ E1) =−2mV/℃+(R2/R1)・(K・/q)・ln(E2/E1) ……(3) 温度係数=温度傾斜+設計定数……(3) また、前記基準電圧VSTの温度係数は式(3)で表さ
れるなかで、R2=0Ωと代入できなくても、R2が小
さな値である程に、式(3)における「設計定数の影
響」が少なくなるので、設計定数を定める以前のオフセ
ット調整が正確にできるようになり、温度特性補償装置
100による温度補正を精密に設定できる。なお、前記
基準電圧VSTを計測しオフセット調整するために前記
ボルテージフォロワ回路60の負荷抵抗R3または前記
第二の抵抗R2のうち少なくとも一方の値を最低値に仮
設定するオフセット調整モードを備え、負荷抵抗R3の
みを最低値に仮設定しても、R2=0Ωとした場合と類
似の効果が得られる。
【0053】図1に示した、R1,R2,R3が図2に
示すR10,R20,R30で構成されているとすれ
ば、前述の式(1)〜(6)より、E1,E2,R1,
R2を最適値に設定することにより、温度係数を+にも
−にも任意に設定できる。前述したオペアンプ61の動
作によりVREF=VSTなので、少なくとも液晶パネ
ル101の温度係数[mV/℃]を相殺するように最適
な状態を維持できる。R3の定数設定は固定でも可変で
もよい。
【0054】そして、前記対象が体温計であれば、抵抗
値設定信号PT5を前記EEPROM同様に書き込んで
あれば、信号発生手段70や不揮発性メモリ80および
多段階切換式可変抵抗VR20を含めた温度補償装置1
00を汎用的な商品として販売できる。あるいは、温度
補償装置100を携帯電話やビデオカメラに用いる充放
電可能なバッテリーパックに内蔵し、そのバッテリーパ
ックの温度によって充放電の状態を感知し、その状態に
適応した充放電に関する制御を行う際に、付設された温
度センサに正確な定電流を与え、発生する変化量を検出
することにより前記制御する場合などに効果的である。
すなわち、基準となる定電流または定電圧を前記温度セ
ンサを含んだ制御回路の温度特性補償に役立てると、温
度に対応した精密な管理または制御ができる。
【0055】なお、バイポーラTr5のエミッタ面積E
1とバイポーラTr6のエミッタ面積E2との比率に関
しては、前記両トランジスタのサイズ比であり、そのサ
イズ比のことをミラー係数m1と呼ぶこともあるが、ミ
ラー係数m1との表現であっても本発明の技術思想に含
まれる
【0056】
【発明の効果】以上説明したように構成したので、本発
明によれば、温度係数TC[mV/℃]の傾斜をゼロを
含んで正の傾斜から負の傾斜まで自在に設定することが
可能となり、組み合わせる電気電子応用機器から除去す
べき温度特性の弊害を相殺できる。設定方法は簡単な数
式に基づき、Tr5のエミッタ面積E1とTr6のエミ
ッタ面積E2との比率、(両トランジスタのサイズ比)
および温度係数設定用の抵抗である抵抗R1と抵抗R2
の比率を適切にするだけでよい。
【0057】また、本発明によれば、前記定電流経路3
1,32,33はチャンネルドープを行ってスレッショ
ルド電圧を低下させるように生成されたエンハンスメン
ト型トランジスタにより構成したので、最低動作電源電
圧を下げられる。
【0058】また、本発明によれば、不揮発性メモリ8
0を備えたコンピュータ装置などでは、プログラムの中
で前記記憶データを呼出しながら、その記憶データに応
じてトランジスタスイッチTr20〜Trnを適切にO
N−OFF動作するにより多段階切換式可変抵抗VR2
0を任意の抵抗値に設定自在である。したがって前述し
たように、組み合わせた電気電子応用機器から除去すべ
き温度特性の弊害を相殺する効果が、電源OFFしても
維持できる。
【0059】また、本発明によれば、温度特性補償装置
100および温度特性補償装置100に組み合わせて動
作する電気電子応用機器に電源投入して起動するかまた
はON−OFF制御する際の消費電力を軽減できる。す
なわち、従来の前記定電圧源10に不可欠だったパルス
電圧発生用の大容量コンデンサC1を不要にできる。し
たがってその大容量コンデンサC1がパルス電圧発生す
る際に大電流を消費していた無駄が省け、ソフトウェア
などによる簡素な制御で速やかに起動できる。
【0060】また、本発明によれば、電源電圧の変動に
対して前記バンドギャップ回路20の作る基準電圧VS
Tの変動が少ないので、より安定かつ精密な制御が可能
である。
【0061】また、本発明は、基準電圧VSTを計測し
オフセット調整するために第一の抵抗R1と第二の抵抗
R2のうち少なくとも一方の値を最低値に仮設定するオ
フセット調整モードを備えた。
【0062】このようにしたので、第二の抵抗R2が小
さな値である程に、式(3)における「設計定数の影
響」が少なくなるので、設計定数を定める以前のオフセ
ット調整が正確にできるようになり、温度特性補償装置
による温度補正を精密に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による温度特性補償装置の回路図であ
る。
【図2】 多段階切換式可変抵抗の回路図およびその周
辺のブロック説明図である。
【図3】 温度補償装置における抵抗R1,R2,R3
のうち少なくとも一つ以上の抵抗を温度補償の対象に応
じて適切にするための制御態様の説明図である。
【図4】 従来のバンドギャップ電圧源を用いた基準電
圧供給回路を示す回路図である。
【符号の説明】
1,2,7,9,50,51,58,59,62 エン
ハンスメント型P・MOS・Tr 3,4,54,55 エンハンスメント型N・MOS・
Tr 5,6,8 PNPバイポーラTr 10 定電圧源 11 ワンショットトリガ回路 20,40 バンドギャップ回路 30 定電流回路 31,32,33,41,42,43,44 定電流経
路 50 定電圧源 53 デプレッション型N・MOS・Tr 56 エンハンスメント型P+ゲートNチャンネルトラ
ンジスタ(PGN・Tr) 60 ボルテージフォロワ回路 61 オペアンプ 70 信号発生手段 80 不揮発性メモリ 100 温度特性補償装置 101 液晶パネル 200 従来の基準電圧供給回路 B ベース C コレクタ C1 コンデンサ E エミッタ E1 バイポーラTr5のエミッタ面積 E2 バイポーラTr6のエミッタ面積 D ドレイン G ゲート I1,I2,I3 定電流 J オペアンプ61の出力端子 K ボルツマン定数 PT0,PT1,PT2,……,PTn 抵抗値設定信
号 q クーロン電荷 Q0,Q1,Q2,Q4,……,Qn 接続段階 R1 第一の抵抗 R2 第二の抵抗 R3,R4 抵抗 R21,R22,R23,R24,……,Rn 固定抵
抗 S ソース S0,S1,S2,S4,……,Sn 制御端子 T 絶対温度 TC 温度係数[mV/℃] Tr20,Tr21,Tr22,Tr23,Tr24,
……,Trn トランジスタスイッチ V1,V2,V3,V4,V6,VREF,X,Y 端
子 VBE バイポーラTr8のベース・エミッタ間電圧 VDD 第1の電源 VR10,VR20,VR30 多段階切換式可変抵抗 VSS 第2の電源 VST 基準電圧 VTH Tr1〜Tr4のスレッショルド電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J090 AA01 AA45 CA02 CA37 CA78 CN01 FA20 FN09 HA02 HA10 HA14 HA15 HA17 HA18 HA25 HA26 HA29 HA39 KA00 KA01 KA06 KA09 KA11 SA08 5J091 AA01 AA45 CA02 CA37 CA78 FA20 HA02 HA10 HA14 HA15 HA17 HA18 HA25 HA26 HA29 HA39 KA00 KA01 KA06 KA09 KA11 SA08 5J500 AA01 AA45 AC02 AC37 AC78 AF20 AH02 AH10 AH14 AH15 AH17 AH18 AH25 AH26 AH29 AH39 AK00 AK01 AK06 AK09 AK11 AS08 AS09 NC01 NF09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バンドギャップ回路20で得られる定電
    圧を基礎にして生成された基準電圧VSTを出力する定
    電圧源10と、前記定電圧源10が出力する基準電圧V
    STを低インピーダンスにて安定供給するボルテージフ
    ォロワ回路60と、前記基準電圧VSTの温度係数TC
    [mV/℃]を自在に管理する温度傾斜管理手段と、を
    備えた電気電子応用機器の要部の温度特性を相殺または
    調整する温度特性補償装置であって、前記定電圧源10
    には第一の抵抗R1を介挿した定電流経路32を含む複
    数の定電流経路31,32を有しカレントミラー型に構
    成し前記複数の定電流経路31,32にそれぞれ介挿さ
    れたトランジスタ5,6の一対による前記バンドギャッ
    プ回路20を含む定電流回路30と、前記定電流回路3
    0に従属接続され多段階のカレントミラー型に構成され
    第二の抵抗R2を介挿された定電流経路33と、前記一
    対のトランジスタ5,6のサイズ比率に関連した所定の
    公式に基づいて前記第一の抵抗R1に対する前記第二の
    抵抗R2の比率を選択自在にする前記温度傾斜管理手段
    と、を備えたことを特徴とする温度特性補償装置。
  2. 【請求項2】 前記定電流経路31,32,33はチャ
    ンネルドープを行ってスレッショルド電圧VTHを低下
    させるように生成されたエンハンスメント型トランジス
    タにより構成したことを特徴とする請求項1に記載の温
    度特性補償装置。
  3. 【請求項3】 前記温度傾斜管理手段は、前記第一の抵
    抗R1と前記第二の抵抗R2の少なくとも一方は、不揮
    発性メモリの記憶データに応じてON−OFF動作する
    トランジスタスイッチTr20〜Trnにより任意の抵
    抗値を設定自在にする多段階切換式可変抵抗VR20で
    構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の温度特性補償装置。
  4. 【請求項4】 前記トランジスタ5,6がON開始し前
    記バンドギャップ回路をOFFからONへと起動させる
    のに必要なショック電圧を前記トランジスタ5,6のベ
    ースBに与えるワンショットトリガ回路11を備えたこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちの何れか
    1項に記載の温度特性補償装置。
  5. 【請求項5】 マイクロコンピュータに組み合わせて構
    成された温度特性補償装置であって、前記バンドギャッ
    プ回路20を動作させる前記定電流経路32,32には
    前記マイクロコンピュータの内部に設けられた定電圧安
    定化電源VOSCから電源供給したことを特徴とする請
    求項1ないし請求項4のうちの何れか1項に記載の温度
    特性補償装置。
  6. 【請求項6】 前記基準電圧VSTを計測しオフセット
    調整するために前記ボルテージフォロワ回路60の負荷
    抵抗R3または前記第二の抵抗R2のうち少なくとも一
    方の値を最低値に仮設定するオフセット調整モードを備
    えたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のうちの
    何れか1項に記載の温度特性補償装置。
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