JP2003271064A - 情報表示機器及び該機器を備えた画像処理装置 - Google Patents

情報表示機器及び該機器を備えた画像処理装置

Info

Publication number
JP2003271064A
JP2003271064A JP2002073373A JP2002073373A JP2003271064A JP 2003271064 A JP2003271064 A JP 2003271064A JP 2002073373 A JP2002073373 A JP 2002073373A JP 2002073373 A JP2002073373 A JP 2002073373A JP 2003271064 A JP2003271064 A JP 2003271064A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lcd
unit
display
inverter
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002073373A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Obana
克己 小花
Takayuki Nishinohara
隆行 西ノ原
Hideaki Nagahara
英明 永原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002073373A priority Critical patent/JP2003271064A/ja
Publication of JP2003271064A publication Critical patent/JP2003271064A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型のLCDモジュールを使用することによ
って生じる機器の大型化を防止して、静電気対策、なら
びにエンクロージャー対策を講じることができるように
する。 【解決手段】 表示ユニットは、情報を表示するLCD
モジュールを有するLCDユニット21と、このLCD
ユニット21の上面を覆う表示上カバーユニットと、こ
のLCDユニット21の下面を覆う表示下カバーユニッ
トと、を備えており、LCDユニット21は、LCDモ
ジュールの背後からLCDモジュールを照射する蛍光灯
6と、蛍光灯6が発する熱を逃がすLCD放熱板4と、
LCDユニット21に対する外部からのノイズを遮蔽す
るLCDアース板金11と、アースされるアース板金1
2、及びアース線13と、を備え、LCD放熱板4とL
CDアース板金11とアース板金12とを共通のアース
ビス14によって共締めされて、アース線13によって
アースされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ファクシ
ミリ装置や電話機などで、特に、大型のLCD(液晶デ
ィスプレイ)モジュールを採用した情報表示機器と、こ
の情報表示機器を備えた画像処理装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】画像処理装置には、複写機、プリンタ、
ファクシミリ、画像読取機、及びこれらの複合機等があ
る。
【0003】図13に従来の画像処理装置の一例である
ファクシミリ装置を示す。操作部301は、内部にLC
Dモジュール302が組み込まれている。従来のファク
シミリ装置310には、16×1行あるいは2行程度の
表示が可能なLCDモジュールを採用しているタイプの
ものがある。
【0004】LCDモジュール302から操作部基板3
03に信号を伝達するLCDフレキ304は、操作部基
板303にコネクタ308で接続されている。一方、こ
のファクシミリ装置301は、本体装置カバー309の
底部に開口部311aを有している。その開口部311
aは、取り外し可能な底板306で塞がれている。底板
306には、主制御基板305、不図示の電源部、網制
御部等を取り付けてある。主制御基板305には、本装
置全体の動作を制御する不図示のCPUと、各種プログ
ラムや各種データを格納した2つのROM307a,3
07b等を設けてある。操作部基板303と主制御基板
305との間のデータや情報のやり取りは、不図示のケ
ーブル、あるいはフレキブル基板(以下、「フレキ」と
いう)等によって行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電子機器のうち、ファ
クシミリ装置等の画像処理装置、電話機器(ボタン電話
/携帯電話など)、小型コンピュータ(ノートパソコン
など)などの情報機器には、LCDモジュールなどの表
示素子を用いた表示部を備えてある。
【0006】このような情報機器に搭載されている表示
部は、LCDの製造技術の発達によって、LCDモジュ
ールの大型化やカラー化が進む一方で、情報技術の発達
によって表示情報の多様化が進んでいる。これにともな
い、画像処理装置、電話機(ボタン電話機、携帯電話な
ど)などの表示部としてLCDモジュールは必要性を高
めている。例えば、ファクシミリ装置は、4インチ乃至
5インチ程度のLCD表示部を備え、このLCD表示部
によって、Eメールの送受信や、発信人番号通知サービ
スやインターネット関連の情報を表示するようになって
いる。
【0007】また、LCDモジュールのバックライトに
は、これまで小型のLEDなどが用いられてきたがLC
Dモジュールの大型化や情報表示の視認性の重要性から
蛍光灯を使用されてきている。
【0008】図13に示したファクシミリ装置310の
構造では、LCDモジュールが小さく、現在のような表
示情報の多様化に対応できなくなっている。そこで、図
13に示した構造でLCDモジュールを大きくして、さ
らにバックライトとして蛍光灯を用いたとしても、膨大
な情報の処理を主制御基板で行うため、その情報の伝達
部材に使用するケーブルやフレキの芯数や長さが増え
て、装置内での配線スペースや蛍光灯を使用するのに必
要なインバータの取り付けスペースを必要とし、ファク
シミリ装置が大型になりがちであった。また、ファクシ
ミリ装置130の組み立て性が悪くなり生産性が低下す
ることもあった。さらには、電気部品、電子部品が増え
て、電気的なノイズが発生したり、外部からのノイズの
影響を受けたりするなどして、ファクシミリ装置310
の誤動作の原因になっていた。
【0009】このような事情から、最近の情報機器に使
用される表示部は、大型のLCDモジュールとインバー
タを操作部内に配置し、かつ主制御基板を操作部内のL
CDモジュール近傍に配置するレイアウトのものが多く
なっている。
【0010】しかし、操作部内に大型LCDモジュール
やインバータを配置すると、LCDモジュールに対する
外部からの静電気対策、高温を発生するバックライト用
の蛍光灯の熱を放熱する金属性放熱板からの放熱に対す
る対策、その放熱板の静電気対策、ならびに高温・高電
圧を発生するインバータに対するエンクロージャー対策
等の対策を講じなければならないという新たな問題が生
じる。
【0011】この場合においても、部品点数が増加して
装置の大型化、さらにコスト増加といった問題が生じ
る。
【0012】本発明は、例えば、大型のLCDモジュー
ルを使用することによって生じる機器の大型化を防止し
て、静電気対策、ならびにエンクロージャー対策を講じ
ることができた情報表示機器と、この機器を備えた画像
処理装置とを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の情報表示機器は、情報を表示する液晶ディ
スプレイを有する表示手段と、前記表示手段の上面を覆
う表示上カバー手段と、前記表示手段の下面を覆う表示
下カバー手段と、を備えた情報表示機器であって、前記
表示手段は、前記液晶ディスプレイの背後から前記液晶
ディスプレイを照射する光源と、前記光源が発する熱を
逃がす放熱部材と、前記表示手段に対する外部からの電
気ノイズを遮蔽するノイズ遮蔽部材と、アースされるア
ース部材と、を備え、前記放熱部材と前記ノイズ遮蔽部
材と前記アース部材とを共通の締結手段によって共締め
されて、前記アース部材によってアースされている。
【0014】本発明の情報表示機器は、前記光源が蛍光
灯であり、前記蛍光灯のインバータ部材と、前記インバ
ータ部材を電気ノイズから遮蔽するインバータカバー部
材と、を備え、前記表示手段と前記インバータ部材との
間に前記インバータカバー部材を配設してある。
【0015】上記目的を達成するため、本発明の画像処
理装置は、記録媒体の画像情報を読み取る画像読取手段
と、情報を表示する情報表示機器と、を備え、前記情報
表示機器は、上記いずれか1つの情報表示機器である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の情報表
示機器である表示ユニットと、この表示ユニットを装置
本体に備えた画像処理装置であるファクシミリ装置を図
に基づいて説明する。
【0017】なお、表示ユニットは、画像処理装置のみ
ならす、電話機器(ボタン電話/携帯電話など)、小型
コンピュータ(ノートパソコンなど)などの情報機器に
も設けることができるようになっている。
【0018】画像処理装置の一例であるファクシミリ装
置40は、記録媒体の画像を読み取って送信したり、画
像情報を受信して被記録媒体に画像を記録したりするこ
とができるようになっている。さらに、このファクシミ
リ装置40は、記録媒体の画像を読み取って、その画像
を被記録媒体に複写することもできるようになってい
る。さらに、本実施形態のファクシミリ装置40は、電
話機能も備えており、不図示の子機とも通話できるよう
になっている。
【0019】なお、被記録媒体には、普通紙、普通紙の
代用品であるプラスチック製の薄いもの、OHP用紙、
ロール巻きの長尺用紙を繰り出して切断処理したシート
等の記録紙、あるいは封筒等がある。また、記録媒体に
は、原稿、文字や絵等の画像を形成してある用紙等があ
る。以下、被記録媒体には記録紙を例に挙げて、また、
記録媒体には原稿を例に挙げて説明する。
【0020】(ファクシミリ装置の構造の概略)ファク
シミリ装置40の構造を、ファクシミリ装置40の下部
から概略説明する。装置本体30の最下部後方には、図
3に示す電源基板113、コードレス子機基板112、
副制御基板110が取り付けられた底板ユニット54を
配設してある。底板ユニット54の上部には、装置本体
30のフレームとして機能する下カバー55を配設して
ある。
【0021】下カバー55には、記録紙Pを1枚ずつに
分離して給送する自動給紙部(以下、「ASF(Aut
o Sheet Feeder)部」という)56、及
びこのASF部56から搬送された記録紙Pに画像を記
録する画像記録からなるプリンタユニット57と、装置
本体30に着脱自在に設けられて、装置本体30に装着
したときには原稿読取部61の一部を形成するハンドス
キャナ部59と、原稿Dを1枚ずつ分離して給送する自
動原稿供給部(以下、「ADF(Auto Docum
ent Feeder)部」という)60と、このAD
F部60から搬送された原稿Dを原稿読取部61や装置
本体30の外へ搬送する原稿排出部62とを取り付けて
あり、これらによって下カバーユニット63が構成され
ている。
【0022】下カバーユニット63の上部には、装置本
体30の外装および原稿搬送路31の下側のガイドを構
成する上カバーユニット64を配設してある。上カバー
ユニット64の上方には、装置本体30の操作を行う操
作ボタン101類や装置の状態を示すLCDモジュール
9を有する操作パネルユニット65と原稿搬送路31の
上側ガイドとして機能するADFフレームユニット66
とを一体にして形成した操作部ユニット67を回動自在
に取り付けてある。
【0023】(ファクシミリ装置の制御系)次に、ファ
クシミリ装置の制御系を図12に示すブロック図に基づ
いて説明する。
【0024】制御系は、ファクシミリ装置40の主制御
基板106、装置全体に電力を供給する電源基板11
3、電話機に接続するネットワーク・コントロール・ユ
ニット(NCU(Network Control U
nit))203、操作部205から入力した内容等を
表示する表示部206、及び周辺コンピュータからのデ
ータを得るプリンターインターフェイス等を備え、主に
記録系を制御する副制御基板110が配置されている。
【0025】なお、図12に示す表示部206は、前述
した操作パネルユニット65のLCDモジュール9と、
このLCDモジュール9に関連する電気回路、電気部品
等を含むものである。
【0026】主制御基板106は、ファクシミリ装置4
0全体の制御を行うCPU106a1と、各種プログラ
ムや各種データ等を格納したROM106a2と、上記
CPU106a1のワークエリアとして使用されるとと
もに、各種データの一時保存を行うRAM106a3
と、ファクシミリデータをデジタルからアナログに、ア
ナログからデジタルに変調、復調するFAXモデム基板
ユニット106e等を有している。
【0027】また、ASIC106bは、読み取り画像
データの各ラインのイメージを格納するラインメモリを
含んでいる。ASIC106bは、本ファクシミリ装置
40が原稿Dの読取送信、若しくは記録紙Pに複写を行
うとき、原稿Dを読み取る原稿読取部61からの1ライ
ン分のイメージデータを格納し、かつ画像データの受信
の場合には復号化された1ライン分のデータを格納する
ようになっている。上記ラインメモリを含むASIC1
06bに格納された画像データは、CPU106a1を
通って、記録系制御コードを追加して副制御基板110
に配置したCPU110a1に出力されて、CPU11
0a1、ASIC110a2によって記録系制御コード
を解読され、最後に、プリンタで印字できるようにデー
タ変換されて、記録紙Pに画像として記録される。
【0028】また、符号化/復号化部106cは、送信
する画像情報を、MH符号化等により符号化したり、受
信した符号化画像データを復号化したりして、イメージ
データに変換するようになっている。バッファメモリ1
06dは、送受信された符号化画像データを格納するよ
うになっている。
【0029】また、本実施形態の制御系は、FAXモデ
ム基板ユニット106e以外に、もう1つのモデムを備
えている。そのもう1つのモデムは、データモデム10
6fである。このデータモデム106fは、電話回線を
通じてやり取りされるファクシミリ以外の情報を外部装
置と電話回線を通じてやり取りするようになっている。
やり取りされた情報の中で表示に関係する情報は、操作
性の面から高速でデータの転送をする必要がある。この
ため、本実施形態の制御系は、表示に関するデータを、
主制御基板106から直接、表示部206へ転送できる
ようになっている。
【0030】さらに、本実施形態のファクシミリ装置4
0は、子機電話としてコードレス電話を使用することが
できるようになっている。このため、子機電話内のコー
ドレス子機基板112が、主制御基板106内のASI
C106bと無線で結線されている。
【0031】(ファクシミリ装置のプリンタとしての制
御部)次に、本実施形態のファクシミリ装置40をプリ
ンタとして用いた場合の記録制御について説明する。ま
ず、周辺コンピュータからデータ、及び記録系制御コー
ドが、USBコネクタ110bによってファクシミリ装
置40内に取り込まれる。そして、そのデータ、及び記
録系制御コードが副制御基板110のCPU110a1
に出力されて、CPU110a1、ASIC110a2
が記録系制御コードを解読する。これによって、プリン
タユニット57で記録紙Pにプリント記録が行われる。
このとき、主制御基板106のCPU106a1は、プ
リント記録の制御を行わないようなっている。このよう
にすることによって、ファクシミリ制御と記録系制御と
の切り分けを行い、制御を単純化している。
【0032】また、副制御基板110上には、記録モー
タを駆動する記録モータドライバ110dを実装してあ
る。記録モータドライバ110dは、副制御基板110
のCPU110a1からの制御信号に基づいて記録モー
タを駆動するようになっている。一方、ファクシミリ装
置40の構造の都合上、読取モータを駆動する読取モー
タドライバ110cも副制御基板110上に実装してあ
る。読取モータドライバ110cは、主制御基板106
からの制御信号に基づいて読取モータを駆動するように
なっている。
【0033】電源供給に関しては、電源基板113を副
制御基板110に電気的に接続してある。主制御基板1
06への電源供給は副制御基板110を通じて行われる
ようになっている。
【0034】(ファクシミリ装置のプリンタ(記録)部
分)次に、ファクシミリ装置40の記録動作を説明す
る。図1、図2において、記録紙Pは、記録紙搬送路に
沿って矢印Sの方向へ搬送されるようになっている。記
録紙積載トレイ69は、装置本体30に着脱自在に設け
られて、ASF部56にセットされた記録紙Pの後端が
垂れ下がらないように支持している。記録紙積載トレイ
69のカバーである記録紙カバー70は、ASF部56
にセットした原稿Dのトレイとしても使用されるように
なっている。記録紙挿入口である開口部72は、記録紙
Pを装置本体30に受け入れるため開口している。
【0035】圧板73は、圧板73の支点73aを中心
に上下方向に回動自在に装置本体30に設けてある。圧
板73の上面73bには複数枚の記録紙Pが積載載置さ
れるようになっている。押圧ばね74は、この圧板73
を上方へ押圧して回動させるため下カバー55の上部に
設けてある。しかし、この圧板73は、初期状態におい
て、不図示の機構によって、押圧ばね74の押圧力に抗
して下方に保持されている。1対の記録紙幅スライダ6
8(他方は、図示省略)は、記録紙Pの搬送方向に対し
て交差する方向に位置調節自在に装置本体30に設けて
ある。記録紙幅スライダ68は、ユーザが記録紙Pの搬
送方向に対して交差する方向に位置を調整して、記録紙
Pの幅方向の動きを規制するようになっている。また、
移動させることによって記録紙Pの幅を揃えるようにな
っている。揃えられた記録紙は、開口部72に対して位
置規制されるようになっている。
【0036】ピックアップローラ76は、記録紙積載ト
レイ69にセットされた複数枚の記録紙Pを、1枚ずつ
に分離して搬送するようになっている。分離シート77
は、ピックアップローラ76によって記録紙Pが複数枚
重なって搬送されてきたとき、記録紙Pを分離して、1
枚の記録紙Pだけ、搬送されるようにしている。センサ
78は、1枚ずつ分離給送された記録紙Pの先端を検知
するようになっている。
【0037】インクカートリッジ79は、装置本体30
に着脱自在に設けられて、記録紙Pにインクを吐出して
画像を記録するようになっている。インクカートリッジ
79は、ガイドシャフト80に案内されて、記録紙Pの
搬送方向に対して交差する方向に往復動作するようにな
っている。給送ローラ81は、不図示の駆動源によって
回転するようになっている。この給送ローラ81には、
ピンチころ82が不図示のばねにより圧接して従動回転
するようになっている。さらに、給送ローラ81とピン
チころ82の下流側には、拍車83と、この拍車83に
圧接する排紙ローラ84とを配設してある。
【0038】(ファクシミリ装置のプリンタ(記録)動
作)以上の構成において、外部からのファクシミリ信
号、あるいは原稿読取部61からの読取信号が送られて
くると、不図示の記録紙搬送モータが始動する。記録紙
搬送モータの始動にともなって、圧板73は、不図示の
機構による保持状態を解除されて、圧板73に積載され
て開口部72に進入している記録紙Pの先端を上方へ持
ち上げる。また、ピックアップローラ76が時計方向に
回転する。この結果、圧板73に積載された複数枚の記
録紙Pの内、上層部の記録紙は、ピックアップローラ7
6に接して矢印Sの方向に搬送されて、下層部の記録紙
Pは分離シート77によって堰きとめられる。そして、
最上位の記録紙Pが1枚ずつ分離されて、画像記録部へ
と搬送される。
【0039】1枚に分離された記録紙Pの先端はセンサ
78によって検知される。センサ78の検知動作によっ
て、不図示のモータが所定ステップ数だけ回転する。記
録紙Pは、モータによって回転する給送ローラ81とピ
ンチころ82のニップ部に挟持されて搬送され、先端が
インクカートリッジ79の下の印字位置まで搬送される
と、給送ローラ81が一旦停止する。このとき、圧板7
3は初期状態に保持されて待機状態になる。
【0040】給送ローラ81が一旦停止して、記録紙P
も一旦停止すると、インクカートリッジ79が、ガイド
シャフト80を案内にして、不図示のモータによって記
録紙Pの搬送方向に対して交差する方向に1往復する。
インクカートリッジ79は、記録位置まで搬送されて停
止している記録紙Pにインクを吐出して画像を記録す
る。インクカートリッジ79には記録紙搬送方向に数ラ
イン分のインク吐出ノズルを設けてある。このため、イ
ンクカートリッジ79は、1回分の往復移動で数ライン
分の画像を記録紙Pに記録することができる。
【0041】インクカートリッジ79が1往復分動作終
了すると、上記不図示の記録紙搬送モータが回転して、
給送ローラ81が記録紙Pをインクカートリッジ79の
1往復で記録したライン数分だけ搬送する。そして、イ
ンクカートリッジ79が次の画像データを記録紙に引き
続いて記録する。以下、同様にして、インクカートリッ
ジ79の往復動作と記録紙Pの搬送動作との繰り返しに
よって、インクカートリッジ79によって、記録紙Pに
画像が記録される。
【0042】このようにして、ファクシミリ装置40
は、1頁分の画像データが終了するか、または、センサ
78が記録紙Pの後端を検知した後、上記不図示の記録
紙搬送モータが所定のステップ数だけ記録紙Pを搬送し
たところで、記録紙の後端が記録位置にくると記録紙1
頁分の記録動作を終了する。そして、ファクシミリ装置
40は、装置本体30の前面の下方に設けた開口部85
に記録紙Pを排出して一連の記録動作を終了する。ファ
クシミリ装置40は、次頁の画像データがあれば、上記
の一連の動作を繰り返して、次の記録紙に画像を記録す
る。
【0043】(ファクシミリ装置の原稿読取部に関する
構成)次に、ファクシミリ装置40の読取動作を説明す
る。原稿Dは原稿搬送路31を矢印E方向に搬送され
る。このため、原稿Dは、原稿をセットするための開口
部86にセットされ、かつセットされた原稿Dの幅を規
制する原稿スライダ87により所定の位置にセットされ
るようになっている。センサ88は、原稿Dの有無を検
知するようになっている。ADF部60は、原稿Dを1
枚ずつ搬送するようになっている。ADF部60は、分
離ローラ89、支点90aを中心に回動可能に設けられ
た分離片90、及び分離片90を反時計方向に付勢する
ばね91等を有して、分離片90によって原稿Dを分離
ローラ89に圧接するようになっている。原稿Dは、A
DF部60によって、矢印E方向に1枚ずつに分離され
て搬送される。
【0044】給送ローラ92には、この給送ローラ92
に対向する給送ころ93が板ばね94によって圧接して
いる。給送ローラ92の下流側には、原稿読取部61を
設けてある。原稿読取部61は、原稿Dの画像情報をセ
ンサ部が直接接触して読み取るコンタクトイメージセン
サ(CIS)95と、このCIS95に対向する位置に
設けた読取り白基準板96等で構成されている。CIS
95は、原稿Dを読み取る前に、白基準板96の白基準
を読み取って読取信号の出力レベルの補正を行い、原稿
を読み取っているとき、原稿Dの上方(裏側)から自重
で乗り原稿Dのばたつきを防止するようになっている。
【0045】CIS95の下流側には、排紙ローラ97
とローラ97aとを対向圧接して配設してある。排紙ロ
ーラ97は、板ばね94によりローラ97aに圧接され
て従動回転するようになっている。また、CIS95の
下流側には、ハンドスキャナ部59の装置本体1への着
脱状態を検知するセンサ98も設けてある。
【0046】(ファクシミリ装置の原稿読取部に関する
動作)ユーザがADF部60の開口部86に原稿Dをセ
ットすると、センサ88は原稿Dのセット完了を検知す
る。これに続いて、ユーザが操作パネル部99に設けた
読取開始ボタン(不図示)を押すと、不図示の読取モー
タが始動して、分離ローラ89が、図1、図2において
反時計方向に回転する。この結果、原稿Dは、反時計方
向に回転する分離ローラ89と、この分離ローラ89に
圧接する分離片90とによって捌かれながら、最下層の
1枚の原稿のみ、分離されて原稿読取部61へ搬送され
る。
【0047】このようにして、ADF部60で分離され
た原稿Dは、給送ローラ92と給送ころ93とのニップ
部に導かれて、挟持されて搬送される。給送ローラ92
付近に設けた不図示のセンサにより原稿の先端が検知さ
れると、不図示の読取モータは所定のステップ数回転し
た後、停止する。原稿Dは、CIS95の上流側の所定
の位置に停止する。その後、CIS95が白基準板96
のシェーディングデータを読み取り、読取信号の出力レ
ベルの補正を行う。そして、不図示の読取モータが再度
回転して、原稿Dを所定のステップ数だけ搬送し、CI
S95の読取ラインに到達させる。その後、CIS95
は、原稿Dの下面を1ラインずつ順次読み取る。読み取
りを終えた原稿Dは、排紙ローラ97とローラ97aの
ニップ部に導かれて挟持搬送され、装置本体30の前面
に設けた開口部100から機外へ排出される。
【0048】原稿Dが複数枚セットされているとき、セ
ンサ88が原稿無しを検知するまで、不図示の読取モー
タが回転して、ADF部60が原稿Dを1枚ずつ分離・
搬送し、CIS95が画像データを読み取る動作を繰り
返す。
【0049】(操作パネル部の構成)次に、操作パネル
部99の構成を説明する。操作パネル部95のユーザイ
ンタフェースは、操作ボタン101と表示ユニット28
等で構成されている。
【0050】操作ボタン101は、電話番号の入力やフ
ァクシミリ送信、受信、その他の機能などを行うために
設けてある。表示ユニット28のLCDモジュール9
は、電話番号や装置の状態、例えば「ファクシミリ送信
中」などを表示してユーザに報せるようになっている。
操作ボタン101は、キートップ102と、ゴムキー1
03と、操作基板104とで構成されている。ゴムキー
103は、スイッチとしての機能と、ボタンの操作感
(クリック力)を与える機能とを備えている。操作基板
104には、ゴムキー103の裏面に印刷された不図示
のカーボンに対して接触/非接触状態でキーのON/O
FFの切り替えをするカーボンパターンを印刷してあ
る。操作基板104は操作部ユニットを制御するように
なっている。
【0051】表示ユニット28は、操作パネル部筐体1
05に回転自在に軸支してある。これにより、例えば、
ユーザが立った状態で操作する場合、表示ユニット28
を一番見やすい角度に倒してファクシミリ装置40を操
作することができる。また、椅子に座ってファクシミリ
装置を操作する場合、表示ユニット28を起こすこと
で、見やすい角度にすることができる。さらに、表示ユ
ニット28を起こしたことで、離れた位置からでもLC
Dモジュール9の表示内容を確認することができる。例
えば、発信人番号通知の電話がかかってきたときなど、
ファクシミリの傍に行かなくても、離れた位置で確認す
ることができる。
【0052】(表示ユニットの構成)次に、表示ユニッ
ト28の構成について説明する。図7は表示ユニット2
8のユニット単位の分解斜視図を示したものである。図
7に示すようにLCDユニット21を上下から挟むよう
にして上側に表示上カバーユニット27が取り付けら
れ、下側に表示下カバーユニット26が取り付けられて
いる。
【0053】図7に示す各ケーブルについては、別途電
装系の部分でも説明するが、LCDユニット21内の蛍
光灯ケーブル7は、インバータ基板18(図8参照)に
接続してある。LCD基板フラットケーブル3、アース
線13、及び表示キーフラットケーブル17は、表示キ
ー基板16の下方を通り、表示下カバー15の手前開口
部を通っている。そしてLCD基板フラットケーブル3
は、不図示のシステム基板に接続してある。また、アー
ス線13は、不図示(図5参照)の本体底板板金108
に接続してある。そして、表示キーフラットケーブル1
7は、不図示(図3参照)の操作基板104に接続して
ある。図10、図11に示すように、表示ユニット28
が完成した図(アース板金12とアース線13とアース
ビス14は除く)を示す。
【0054】図8は、表示下カバーユニット26、表示
上カバーユニット27、及びLCDユニット21の分解
斜視図である。図8は、特に、表示下カバーユニット2
6と表示上カバーユニット27との構成について示した
ものである。
【0055】(表示下カバーユニットの構成)表示下カ
バーユニット26の構成について説明する。表示下カバ
ー15は、表示下カバーユニット26の外装として機能
するようになっている。表示下カバー15は、内部部品
である、表示キーフラットケーブル17や複数個のタク
トスイッチ16aを実装してある表示キー基板16、L
CDモジュール9のバックライトの光源として機能する
蛍光灯用のインバータ基板18、インバータ基板18を
表示下カバー15とで挟んで覆い、蛍光灯6の熱による
発熱や発火を防止するエンクロージャーとして機能する
インバータカバー19、後述する表示ユニット28の一
端を回動可能にして不図示(図3参照)のパネルカバー
118に取り付けられ、かつチルトダンパー機能を有す
るダンパ軸ユニット20、後述するアース板金12、及
びアース線13を配設されている。
【0056】(表示上カバーユニットの構成)図7の表
示下カバーユニット26は、表示下カバーユニット26
内の各部品が組み込まれた図である。図7の表示上カバ
ーユニット27の構成について説明する。
【0057】表示上カバー22は、表示ユニット28の
外装として機能し、かつ内部品である表示キー23が上
面に配設されて位置決めされている。表示キーカバー2
4は、表示キー23のキートップ周辺の外装として機能
している。クリアカバー25は、透明樹脂材料で成形さ
れており、表示上カバー22の上面の開口部を塞いで配
設され、後述するLCDモジュール9の表面を保護する
とともに、LCDモジュール9に表示された情報を透過
させて視認できるようにしている。図7に示す、表示上
カバーユニット27は表示上カバーユニット27内の各
部品が組み込まれた図である。
【0058】(LCDユニットの構成)LCDユニット
21の構成について説明する。図9はLCDユニット2
1の構造とLCDユニット21におけるFGの取り方
(静電気を逃がす)を示すアース部品類を分解斜視図と
して示したものである。
【0059】図9のLCDユニット21は、内部部品を
保持するLCD下カバー1、及びLCD上カバー8、蛍
光灯ケーブル7が接続されてバックライトの光源として
機能する蛍光灯6、蛍光灯6の光をLCDモジュール9
の裏面に導き発光させるアクリルなどの透明樹脂で成形
した導光板5、導光板5の下面に配設されて、蛍光灯6
から発光された光を放熱させアルミニウムなどで加工さ
れたLCD放熱板4、不図示の駆動ICの制御に基づき
情報を表示するLCDモジュール9(液晶表示部)、外
部からの静電気を逃がす金属製のLCDアース板金1
1、LCDモジュール9からLCD基板2へ信号を伝達
するLCDフラットケーブル10、及びLCD基板2か
ら不図示のシステム基板へ信号を伝達するLCD基板フ
ラットケーブル3から構成される。
【0060】さらに、FGを取る手段は、LCDユニッ
ト21内の外部からの静電気を逃がすアース板金12、
及びアース線13と、前述したLCDアース板金11と
LCD放熱板4とをアース板金12に共締めするアース
ビス14とで構成されている。
【0061】(各部品の取り付け位置と、静電気を逃が
す構成)各部品の取り付け位置とFGの取り方について
説明する。LCD下カバー1の下面にはLCD基板2を
配設してある。LCD下カバー1の上面には蛍光灯6か
ら発生される高熱を逃がすLCD放熱板4を配設してあ
る。LCD放熱板4の上面には導光板5を配設してあ
る。導光板5の一側面には蛍光灯6を隣接して配設して
ある。導光板5の他の側面には導光板5の外周を囲うよ
うに蛍光灯ケーブル7を配設してある。この蛍光灯ケー
ブル7は、前述したインバータ基板18に接続してあ
る。また、導光板5の上面にはLCD上カバー8を配設
してある。LCD上カバー8の上面にはLCDモジュー
ル9を位置決めしてある。LCDモジュール9に取り付
けたLCDフラットケーブル10は、LCD基板2の下
面に接続してある。
【0062】LCDモジュール9の上面にはLCDモジ
ュール9の外周を囲うようにLCDアース板金11を配
設してある。LCD下カバー1の開口部1aの下面には
前述したLCD放熱板4の突起部4aが接触するように
アース板金12が配設されるようになっている。アース
ビス14は、前述したLCDアース板金11、LCD上
カバー8、及びLCD放熱板4の突起部4aを貫通し、
LCD下カバー1の開口部1aを貫通して、アース板金
11の雌ねじ12aにねじ込むことによって、これらを
とも締めするようになっている。
【0063】アース板金12にビス締めされたアース線
13は、本体底板板金108(図1、図2参照)に接続
してある。これにより、LCDアース板金11は、避雷
針となって外部からの静電気を逃がすことができる。ま
た、LCD放熱板4に帯電する静電気をも逃がすことが
できる。なお、アース板金11に雌ねじ12aを形成す
る代わりに、雌ねじ12aを貫通孔にして、その貫通孔
にアースビス14を貫通させて、アースビス14に不図
示のナットをねじ込んでとも締めをするようにしてもよ
い。
【0064】(ファクシミリ装置全体の電装のレイアウ
ト)次に、ファクシミリ装置全体の電装のレイアウトを
説明する。図4は操作部ユニット67の分解斜視図であ
る。図5は底板ユニット54の分解斜視図である。図6
は装置本体30から底板ユニット54を外したときのフ
ァクシミリ装置の斜視図である。
【0065】なお、各図における左右は、ファクシミリ
装置40をユーザが使用するとき、ファクシミリ装置4
0に向き合ったときの左側をファクシミリ装置40の左
側、右側を右側とする。したがって、図3、図4は、フ
ァクシミリ装置40を正面から見た図であるから、図の
左側がファクシミリ装置40の左側になる。また、図6
は、ファクシミリ装置40を裏側から見た図であるか
ら、図の左側がファクシミリ装置40の右側になる。
【0066】図4に示す、記録以外の動作を制御する主
制御基板106は、図3に示す操作部ユニット67内で
図4に示す操作基板104の下側に取り付けてある。図
2、図6に示すように、ネットワーク・コントロール・
ユニット基板(以下、「NCU基板」という)107は
下カバー55に取り付けてある。NCU基板107の取
り付け位置は、図2に示す、下カバー55と本体底板板
金108とで形成した空間A内の上方である。図6に示
すように、NCU基板107に実装されたモジュラー端
子109は、装置後面に形成した孔109aに係合する
ようになっている。
【0067】また、図5に示す、本体底板板金108は
金属板である。本体底板板金108には、記録動作を制
御する副制御基板110と、無線ユニット111が実装
されたコードレス子機基板112と、各デバイスおよび
各基板に電気を供給する電源基板113とを締結してあ
る。
【0068】副制御基板110に実装した、パーソナル
コンピュータ(PC)に接続するインタフェース(US
B)114を装置の側面に配置するため、副制御基板1
10は手前側の右端(図5では後方側の左端)に配置し
てある。コードレス子機基板112は、装置後方左側
(図5では手前右側)にあるアンテナ115と接続する
ため、後方左側に配置してある。電源基板113は、電
源ケーブル116を装置後方(図5では手前側)から装
置外に出すため、後方右側(図5では手前側左端)に配
置してある。図5に示す、アンテナ115は、本体底板
板金108と絶縁するためにアンテナホルダ117を介
してコードレス子機基板112に締結してある。
【0069】次に、それぞれの基板の接続を図1、図
2、図4に基づいて説明する。表示ユニット28の手前
側の端面からは、LCDユニット21から接続したLC
D基板フラットケーブル3と表示キー基板16から出て
いる表示キーフラットケーブル17のアース板金12に
締結されたアース線13が出ている。これらのケーブ
ル、及びフレキは、パネルカバー118の孔118aを
通って操作部の内部に収納されている。表示キーフラッ
トケーブル17は、操作基板104の裏面に実装された
コネクタにそれぞれ接続されている。
【0070】LCD基板フラットケーブル3は、操作基
板104と主制御基板106との隙間を通って、主制御
基板106の手前側の裏面に実装したコネクタに接続し
てある。また、操作基板104と主制御基板106はフ
レキケーブル119によって接続してある。つまり、L
CDユニット21は、直接、主制御基板106に接続し
てある。表示キー基板16は、操作基板104を介して
主制御基板106に接続してある。
【0071】このように、LCDユニット21を主制御
基板106に直接接続してあると、カラー表示やFAX
受信データの表示など高密度なデータの表示や動画など
の高速なデータの表示において、LCDモジュール66
のノイズ等による影響を最小限にして、誤表示やロック
などを防ぐことができる。
【0072】アース線13は、本体底板板金108に接
続してある。ハンドスキャナ部59は伸縮可能にするた
めにらせん状に成型したハンドスキャナケーブル120
によって主制御基板106に接続してある。ハンドスキ
ャナケーブル120はパネルカバー118の側面の切り
欠き118bから装置内部に収納してある。
【0073】主制御基板106の左側のエリアからは、
副制御基板110と接続する第1のフレキ121と、図
6に示すNCU基板107に接続する第2のフレキ12
2と、コードレス子機基板112に接続する第3のフレ
キ123と、図5に示す副制御基板110を介して電源
基板113からの電気を主制御基板106に供給する電
源ケーブル124と、本体底板板金108に接続するG
NDケーブル125が出ている。主制御基板106の右
側のエリアには、図2に示すハンドスキャナ部59と図
4に示す主制御基板106とを接続するハンドスキャナ
ケーブル120と、図4に示す主制御基板106と図5
に示す副制御基板110とを接続する第2のケーブル1
26とが接続してある。
【0074】また、図4に示す、ADFフレーム127
は、後方の両サイドに一体成型した1対の腕127a
(片方は図示省略)によって、装置本体30に回動自在
に取り付けてある。ADFフレーム127は、基板を含
む操作パネルユニット65と合体したとき、腕127a
の部分からフレキおよびケーブルが出るようになってい
る。具体的には、左側の腕からは3本の第1乃至第3フ
レキ(121,122,123)と1本の電源ケーブル
124と3本のGNDケーブル(13,125,13
8)とが、右側の腕からは1本の第2のケーブル126
が、右の側面からはハンドスキャナケーブル120が出
ている。これらのケーブルおよびフレキは、上カバー1
04に形成した、上記腕127aに係合して図3に示す
操作部ユニット67の回動中心となる部分に隣接して形
成した底板まで貫通する孔を通って、図6に示す、下カ
バー55の裏面の孔55a,55bから本体底板板金1
08側に出ている。
【0075】操作部ユニット67から出たケーブルおよ
びフレキは、左右2つの経路を通って対向する基板に接
続してある。さらに、左側の孔55a(図6参照、図6
では右側)は、壁で仕切られて2つに分かれており、G
NDケーブルとその他のケーブルの経路を分離してい
る。
【0076】また、図6に示す下カバー55からは、ハ
ンドスキャナ部59の装着状態を検出する不図示のセン
サ98に接続したケーブル128と、プリンタユニット
57の各ローラに動力を供給するモータの束線129
と、インクカートリッジ79と、副制御基板110を接
続するキャリッジフレキ130と、記録紙Pの有無を検
出するセンサのケーブル131と、画像記録部の記録紙
幅や先後端を検出するための不図示センサ基板からの第
4のフレキ139と画像記録部のインクカートリッジ7
9を動かすモータの束線132と、装置の左側面(図6
では右側面)に取り付けられたスピーカ133用のスピ
ーカケーブル134と、原稿読取部61の各ローラに動
力を供給するためのモータの束線135と、GNDケー
ブル136とが出ている。これらのケーブルは、図5に
示す副制御基板110、NCU基板107、電源基板1
13の所定のコネクタにそれぞれ接続してある。また、
雷対策のためNCU基板107と電源基板113はGN
Dケーブル137で互いに接続してある。
【0077】以上説明したように、主制御基板106と
副制御基板110とを接続するケーブルは2つに分け
て、さらに左右別の位置から接続されている。これは以
下の理由からである。これらのケーブルは、組立性を考
えると約300mmから約500mm程度の長さが必要
であり、それぞれの信号の干渉を受けやすく誤動作やロ
ックが起こりやすくなる。そこで、ノイズを放射しやす
い高速に動く信号線と、ノイズの影響を受けやすい低速
に動く信号線とに分けて、ノイズの影響を受けやすい信
号線と電源線は、本体の左側を通し、ノイズを放射しや
すい信号線は単独で右側を通し副制御基板110に接続
してある。
【0078】また、GND線は、装置本体30が静電気
を受けたときの避雷針となるため、電位が大きくゆれる
可能性がある。これが他の信号線に影響し誤動作やロッ
クなどを引き起こす原因になる可能性があるため、信号
線と電源線は別の孔を通して接触しないようにしてい
る。これにより、装置の誤動作やロックなどの装置本体
の不具合を改善し、動作の信頼性を向上している。
【0079】以上説明したように、本実施形態の表示ユ
ニット(情報表示機器)28は、情報を表示するLCD
モジュール(液晶ディスプレイ)9を有するLCDユニ
ット(表示手段)21と、このLCDユニット21の上
面を覆う表示上カバーユニット(表示上カバー手段)2
7と、このLCDユニット21の下面を覆う表示下カバ
ーユニット(表示下カバー手段)26と、を備えてお
り、LCDユニット21は、LCDモジュール9の背後
からLCDモジュール9を照射する蛍光灯(光源)6
と、蛍光灯6が発する熱を逃がすLCD放熱板(放熱部
材)4と、LCDユニット21に対する外部からのノイ
ズを遮蔽するLCDアース板金(ノイズ遮蔽部材)11
と、アースされるアース板金12及びアース線(アース
部材)13と、を備え、LCD放熱板4とLCDアース
板金11とアース板金12とを共通のアースビス(締結
手段)14によって共締めされて、アース線13によっ
てアースされているので、最小限の部品点数で構成する
ことができる。さらに、LCDユニット21に対する外
部からの静電気等の電気ノイズをLCDアース板金11
で遮蔽するのでLCDユニット21の誤作動を防止する
ことができる。また、LCDユニット21から発する電
気ノイズが他の電子部品に悪影響を与えないようするこ
とができる。さらに、LCD放熱板4とLCDアース板
金11とを別部材にしてあるので、LCD放熱板4から
LCDアース板金11への熱の伝達を防止することがで
きる。また、表示ユニット28の組み立て性を向上させ
ることができる。すなわち、本実施形態の表示ユニット
(情報表示機器)28は、静電気対策、放熱対策を講じ
てあることになる。
【0080】本実施形態の表示ユニット(情報表示機
器)28は、光源に蛍光灯6を使用しており、蛍光灯6
のインバータ基板(インバータ部材)18と、インバー
タ基板18を電気ノイズから遮蔽するインバータカバー
(インバータカバー部材)19と、を備え、LCDユニ
ット21とインバータ基板18との間にインバータカバ
ー19を配設してあるので、高温、高電圧を発生するイ
ンバータ基板18に対するエンクロージャー対策をする
ことができる。また、LCDユニット21内の高温部と
インバータ基板18内の高温部とをインバータカバー1
9が遮蔽して熱の伝達を抑えることができる。さらに、
部品の空間効率を高めて表示ユニットを小型にすること
ができる。すなわち、本実施形態の表示ユニット(情報
表示機器)28は、放熱対策、エンクロージャー対策等
の対策を講じてあることになる。
【0081】本実施形態のファクシミリ装置(画像処理
装置)40は、静電気対策、放熱対策、エンクロージャ
ー対策等の対策を講じた表示ユニット28を備えている
ので、原稿読取部(画像読取手段)61に関する情報が
表示ユニット28に確実に表示されるので、操作性を向
上させることができる。また、大型のLCDモジュール
9を有していても小型にすることのできる表示ユニット
28を備えているの小型にすることができる。
【0082】
【発明の効果】本発明の情報表示機器は、放熱部材とノ
イズ遮蔽部材とアース部材12とを共通の締結手段によ
って共締めされて、アース部材によってアースされてい
るので、最小限の部品点数で構成することができる。さ
らに、表示手段に対する外部からの静電気等の電気ノイ
ズをノイズ遮蔽部材で遮蔽するので表示手段の誤作動を
防止することができる。また、表示手段から発する電気
ノイズが他の電子部品に悪影響を与えないようにするこ
とができる。さらに、放熱部材とノイズ遮蔽部材とを別
部材にしてあるので、放熱部材からノイズ遮蔽部材への
熱の伝達を防止することができる。また、情報表示機器
の組み立て性を向上させることができる。
【0083】本発明の情報表示機器は、表示手段とイン
バータ部材との間にインバータカバー部材を配設してあ
るので、高温、高電圧を発生するインバータ部材に対す
るエンクロージャー対策をすることができる。また、表
示手段内の高温部とインバータ部材内の高温部とをイン
バータカバー部材が遮蔽して熱の伝達を抑えることがで
きる。さらに、部品の空間効率を高めて情報表示機器を
小型にすることができる。
【0084】本発明の画像処理装置は、静電気対策、放
熱対策、エンクロージャー対策等の対策を講じた情報表
示機器を備えているので、画像読取手段に関する情報が
情報表示機器に確実に表示されるので、操作性を向上さ
せることができる。また、大型の液晶ディスプレイを有
していても小型にすることのできる情報表示機器を備え
ているので小型にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の画像処理装置であるファク
シミリ装置の原稿と記録紙との搬送方向に沿った主断面
図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】図1のファクシミリ装置の分解斜視図である。
【図4】図1のファクシミリ装置の操作部ユニットの分
解斜視図である。
【図5】図1、図2のファクシミリ装置の底板ユニット
の分解斜視図である。
【図6】図1のファクシミリ装置の装置本体から底板ユ
ニットを外したときのファクシミリ装置の斜視図であ
る。
【図7】本発明の実施形態の情報表示機器である表示ユ
ニットを表示上カバーユニットとLCDユニットと表示
下カバーユニットとに分解した斜視図である。
【図8】図7において、表示上カバーユニットと表示下
カバーユニットとに分解した斜視図である。
【図9】LCDユニットを分解した斜視図である。
【図10】LCDユニットの斜視図である。
【図11】LCDユニットの図である。 (a) LCDユニットの平面図である。 (b) (a)中、B−B矢視断面図である。
【図12】図1のファクシミリ装置の制御ブロック図で
ある。
【図13】従来例のファクシミリ装置の原稿と記録紙と
の搬送方向に沿った主断面図である。
【符号の説明】
A 下カバーと底板とで形成した空間 P 記録紙(被記録媒体) D 原稿(記録媒体) E 原稿の搬送方向 S 記録紙の搬送方向 1 LCD下カバー 1a 開口部 2 LCD基板 3 LCD基板ブラケットケーブル 4 LCD放熱板(放熱部材) 4a 突起部 5 導光板 6 蛍光灯(光源) 7 蛍光灯ケーブル 8 LCD上カバー 9 LCDモジュール(液晶ディスプレイ) 10 LCDフラットケーブル 11 LCDアース板金(ノイズ遮蔽部材) 12 アース板金(アース部材) 12a 雌ねじ 13 アース線(アース部材) 14 アースビス 18 インバータ基板(インバータ部材) 19 インバータカバー(インバータカバー部材) 21 LCDユニット(表示手段) 26 表示下カバーユニット(表示下カバー手段) 27 表示上カバーユニット(表示上カバー手段) 28 表示ユニット(情報表示機器) 30 装置本体 31 原稿搬送路 40 ファクシミリ装置(画像処理装置) 54 底板ユニット 56 ASF部 57 プリンタユニット 59 ハンドスキャナ部 60 ADF部 61 原稿読取部(画像読取手段) 62 原稿排紙部 63 下カバーユニット 64 上カバーユニット 65 操作パネルユニット 66 ADFフレームユニット 67 操作部ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永原 英明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5G435 AA16 AA18 BB12 EE04 EE08 EE10 GG32 GG33 GG34 LL12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を表示する液晶ディスプレイを有す
    る表示手段と、 前記表示手段の上面を覆う表示上カバー手段と、 前記表示手段の下面を覆う表示下カバー手段と、を備え
    た情報表示機器であって、 前記表示手段は、 前記液晶ディスプレイの背後から前記液晶ディスプレイ
    を照射する光源と、 前記光源が発する熱を逃がす放熱部材と、 前記表示手段に対する外部からの電気ノイズを遮蔽する
    ノイズ遮蔽部材と、 アースされるアース部材と、を備え、 前記放熱部材と前記ノイズ遮蔽部材と前記アース部材と
    を共通の締結手段によって共締めされて、前記アース部
    材によってアースされていることを特徴とする情報表示
    機器。
  2. 【請求項2】 前記光源が蛍光灯であり、 前記蛍光灯のインバータ部材と、 前記インバータ部材を電気ノイズから遮蔽するインバー
    タカバー部材と、を備え、 前記表示手段と前記インバータ部材との間に前記インバ
    ータカバー部材を配設したことを特徴とする請求項1に
    記載の情報表示機器。
  3. 【請求項3】 記録媒体の画像情報を読み取る画像読取
    手段と、 情報を表示する情報表示機器と、を備え、 前記情報表示機器は、請求項1又は2に記載の情報表示
    機器であることを特徴とする画像処理装置。
JP2002073373A 2002-03-15 2002-03-15 情報表示機器及び該機器を備えた画像処理装置 Pending JP2003271064A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002073373A JP2003271064A (ja) 2002-03-15 2002-03-15 情報表示機器及び該機器を備えた画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002073373A JP2003271064A (ja) 2002-03-15 2002-03-15 情報表示機器及び該機器を備えた画像処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003271064A true JP2003271064A (ja) 2003-09-25

Family

ID=29203052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002073373A Pending JP2003271064A (ja) 2002-03-15 2002-03-15 情報表示機器及び該機器を備えた画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003271064A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007264169A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Kyocera Mita Corp 接地構造およびこの接地構造が採用された画像形成装置
JP2008026740A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Sharp Corp 薄型ディスプレイ装置
JP2019066105A (ja) * 2017-10-02 2019-04-25 ホシザキ株式会社 貯蔵庫

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007264169A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Kyocera Mita Corp 接地構造およびこの接地構造が採用された画像形成装置
JP2008026740A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Sharp Corp 薄型ディスプレイ装置
JP2019066105A (ja) * 2017-10-02 2019-04-25 ホシザキ株式会社 貯蔵庫
JP6993831B2 (ja) 2017-10-02 2022-01-14 ホシザキ株式会社 貯蔵庫

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4251151B2 (ja) 電子機器
JP4797694B2 (ja) 多機能装置
JP2007036605A (ja) 多機能装置
JP4954671B2 (ja) 画像読取装置
JP6142626B2 (ja) 画像読取装置
JP2003271064A (ja) 情報表示機器及び該機器を備えた画像処理装置
US20230216969A1 (en) Image forming apparatus
US20100149608A1 (en) Scanning apparatus with flatbed and sheet-feeding scanning functions
JP3880363B2 (ja) 画像処理装置
KR20160079704A (ko) 시트 반송 장치 및 화상독취장치
JP2005124074A (ja) ファクシミリ装置
JPH0646758B2 (ja) 小型ファクシミリ装置
JP4503026B2 (ja) ファクシミリ装置およびその給排紙機構
JP2019080275A (ja) 画像読取り装置
JP4563953B2 (ja) 画像形成装置
JP3391920B2 (ja) ファクシミリ装置
JP2003143341A (ja) 画像読取記録装置
JP2004106389A (ja) 記録装置及び複合機
JP2003274069A (ja) 画像処理装置
JP2006245765A (ja) 読取記録装置
JP2003080797A (ja) 画像形成装置
JP2003219081A (ja) 画像読取/形成装置
JP2002247284A (ja) 画像読取装置および画像形成装置
JP2023135492A (ja) 操作パネルおよび複合機
JP2003087465A (ja) 画像形成装置