JP2003143341A - 画像読取記録装置 - Google Patents

画像読取記録装置

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JP2003143341A
JP2003143341A JP2001335793A JP2001335793A JP2003143341A JP 2003143341 A JP2003143341 A JP 2003143341A JP 2001335793 A JP2001335793 A JP 2001335793A JP 2001335793 A JP2001335793 A JP 2001335793A JP 2003143341 A JP2003143341 A JP 2003143341A
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recording medium
unit
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JP2001335793A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Terajima
英之 寺嶋
Kazuyuki Morinaga
和幸 森永
Masaaki Ishihara
正昭 石原
Hideaki Nagahara
英明 永原
Katsumi Obana
克己 小花
Takayuki Nishinohara
隆行 西ノ原
Naohiro Iwata
直宏 岩田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の電気基板を接続する複数のケーブルが
電気的に干渉を受けないようにする。 【解決手段】 ファクシミリ装置は、画像を記録された
原稿が搬送される原稿搬送路を搬送される原稿の画像を
読み取る画像読取部と、画像が記録される記録紙Pが搬
送される記録紙搬送路を搬送される記録紙に画像を記録
する記録部3と、各部を制御する主制御基板71、及び
副制御基板と、主制御基板71と副制御基板を電気的に
接続するケーブル95、及びフレキ91と、を備えて、
ケーブル95は1MBps以上の信号が伝達される信号
線を有し、フレキ91は1MBps未満の信号が伝達さ
れる信号線を有し、かつノイズを発生しやすいケーブル
95とノイズの影響を受けやすいフレキ91は互いに離
間して配設してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像が記録された
記録媒体の画像の読み取りと、画像が形成されていない
被記録媒体への画像の記録とを行う画像読取記録装置、
特に、装置内の各信号ケーブルが互いに電気的に干渉し
ないようにした画像読取記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像読取機能と画像記録機能とを
兼ね備えた画像読取記録装置には、記録媒体の画像を読
み取って送信する送信機能と画像情報を受信して被記録
媒体に画像を記録する画像記録機能とを備えたファクシ
ミリ装置と、記録媒体の画像を読み取る画像読取機能と
読み取った画像を被記録媒体に複写する画像記録機能と
を備えた複写機、スキャナプリンタ等がある。そして、
被記録媒体に画像を記録する画像記録手段には、電子写
真方式、レーザビームプリンタ方式、インクジェットプ
リンタ方式等がある。
【0003】なお、被記録媒体には、記録紙を例に挙げ
て、また、記録媒体には原稿を例に挙げて説明する。記
録紙は、インクを転写できるようになっている。
【0004】図10に、画像読取記録装置の一例である
ファクシミリ装置の全体構造の概略断面図を示す。
【0005】ファクシミリ装置317は、装置本体30
1に、記録紙Pを1枚ずつ分離して自動的に給送する自
動給紙部(以下、「ASF(Auto Sheet F
eeder)部」という)302、ASF部302から
搬送された記録紙Pに画像を記録する記録部303等を
備えている。記録紙Pは、矢印Fに沿って搬送される。
【0006】また、ファクシミリ装置317は、装置本
体301に、原稿Dを1枚ずつ分離して給送する自動原
稿供給部(以下、「ADF(Auto Documen
tFeeder)部」という)306、ADF部306
の下流側に配置されて、ADF部306から搬送された
原稿Dの画像を読み取る読取部307等も備えている。
原稿Dは、矢印Gに沿って搬送される。
【0007】さらに、装置本体301には、装置本体3
01に着脱可能で、装置本体301に装着したときには
読取部となるハンドスキャナ310を設けてある。AD
F部306の上方には、操作パネル311を配設してあ
る。操作パネル311は、装置本体301の操作を行う
不図示の操作ボタンと、ファクシミリ装置の状態を表示
する表示部312と、操作ボタンのスイッチ及び表示部
312を実装している操作基板313とで構成されてい
る。装置本体301内の下部には、装置本体301の各
種動作を制御する制御基板314と、この制御基板31
4に電気を供給する電源ユニット315等が配設してあ
る。操作基板313と制御基板314は14芯のケーブ
ル316によって接続してある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ファクシミ
リ装置を始めとする画像読取記録装置は、情報技術、半
導体技術の進歩によって高機能化が進み、特に、ユーザ
とのインタフェースになる表示部が大型化、精細化、カ
ラー化と日々進歩している。これにともない、操作基板
と制御基板とを接続しているケーブルの本数が増えて、
信号が高密度化して単位時間あたりに送る情報量が増え
ている。
【0009】このため、従来のファクシミリ装置のよう
に用途の異なる様々な信号線を1つの経路にまとめる
と、互いの信号が干渉し合って、影響し合うため、ファ
クシミリ装置の誤動作、画像不良、ロックなどの様々な
不具合が発生することが考えられる。
【0010】本発明は、複数の電気基板を接続する複数
のケーブルが電気的に干渉を受けないようにして、装置
の誤作動、ロック等の不具合を改善して、動作の信頼性
を向上した画像読取記録装置を提供することを目的とし
ている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の画像読取記録装置は、画像を記録された記
録媒体が搬送される記録媒体搬送路を搬送される前記記
録媒体の画像を読み取る画像読取手段と、画像が記録さ
れる被記録媒体が搬送される被記録媒体搬送路を搬送さ
れる被記録媒体に画像を記録する画像記録手段と、各部
を制御する第1の電気基板、及び第2の電気基板と、前
記第1の電気基板と前記第2の電気基板を電気的に接続
する第1のケーブル、及び第2のケーブルと、を備え、
前記第1のケーブルは1MBps以上の信号が伝達され
る信号線を有し、前記第2のケーブルは1MBps未満
の信号が伝達される信号線を有し、かつ前記第1のケー
ブルと前記第2のケーブルは互いに離間して配設されて
いる。
【0012】本発明の画像読取記録装置の前記第1の電
気基板と前記第2の電気基板は、前記記録媒体搬送路と
前記被記録媒体搬送路との少なくとも一方の搬送路を間
にして上下方向に配設され、前記第1のケーブルは前記
記録媒体搬送路と前記被記録媒体搬送路との間に位置す
る搬送路の一方の側に配設され、前記第2のケーブルは
他方の側に配設されている。
【0013】上記目的を達成するため、本発明の画像読
取記録装置は、画像を記録された記録媒体が搬送される
記録媒体搬送路を搬送される前記記録媒体の画像を読み
取る画像読取手段と、画像が記録される被記録媒体が搬
送される被記録媒体搬送路を搬送される被記録媒体に画
像を記録する画像記録手段と、各部を制御する第1の電
気基板、及び第2の電気基板と、アースとして使用され
る金属部材と、前記第1の電気基板と前記第2の電気基
板を電気的に接続する第1のケーブル、及び第2のケー
ブルと、前記第1の電気基板と前記金属部材とを電気的
に接続するアースケーブルと、を備え、前記第1のケー
ブルは1MBps以上の信号が伝達される信号線を有
し、前記第2のケーブルは1MBps未満の信号が伝達
される信号線を有し、かつ前記第1のケーブルと前記第
2のケーブルと前記アースケーブルは互いに離間して配
設されている。
【0014】本発明の画像読取記録装置の前記第1の電
気基板と前記第2の電気基板は、前記記録媒体搬送路と
前記被記録媒体搬送路との少なくとも一方の搬送路を間
にして上下方向に配設され、前記第1のケーブルは前記
記録媒体搬送路と前記被記録媒体搬送路との間に位置す
る搬送路の一方の側に配設され、前記第2のケーブルと
前記アースケーブルは他方の側に互いに離間して配設さ
れている。
【0015】本発明の画像読取記録装置の前記第1の電
気基板は前記画像読取手段を制御する電気基板であっ
て、前記第2の電気基板は記録部を制御する電気基板で
ある。
【0016】本発明の画像読取記録装置の前記第1の電
気基板と前記第2の電気基板は、それぞれCPUを有し
ている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の画像読
取記録装置を図に基づいて説明する。
【0018】画像読取記録装置の一例であるファクシミ
リ装置120は、記録媒体の画像を読み取って送信した
り、画像情報を受信して被記録媒体に画像を記録したり
することができるようになっている。さらに、このファ
クシミリ装置120は、記録媒体の画像を読み取って、
その画像を被記録媒体に複写することもできるようにな
っている。
【0019】なお、被記録媒体には、普通紙、普通紙の
代用品であるプラスチック製の薄いもの、OHP用紙、
ロール巻きの長尺用紙を繰り出して切断処理したシート
等の記録紙、あるいは封筒等がある。また、記録媒体に
は、原稿、文字や絵等の画像を形成してある用紙等があ
る。以下、被記録媒体には記録紙を例に挙げて、また、
記録媒体には原稿を例に挙げて説明する。本実施形態の
記録紙は、インクを転写できるようになっている。
【0020】(ファクシミリ装置の構造の概略)ファク
シミリ装置120の構造を、ファクシミリ装置120の
下部から概略説明する。装置本体16の最下部後方に
は、図3に示す電源基板79、コードレス子機基板78
を配設してあり、手前側には副制御基板76を有する底
板ユニット1を配設してある。
【0021】図2において、底板ユニット1の上部に
は、装置本体16のフレームとして機能する下カバー2
4を配設してある。下カバー24には、記録紙Pを1枚
ずつに分離して給送する自動給紙部(以下、「ASF
(Auto Sheet Feeder)部」という)
2、及びこのASF部2から搬送された記録紙Pに画像
を記録する記録部3からなるプリンタユニット4と、装
置本体16に着脱自在に設けられて、装置本体16に装
着したときには読取部12の一部を形成するハンドスキ
ャナ5と、原稿Dを1枚ずつ分離して給送する自動原稿
供給部(以下、「ADF(Auto Document
Feeder)部」という)6と、このADF部6か
ら搬送された原稿Dを装置本体外へ搬送する原稿搬送部
7とを取り付けてあり、これらによって下カバーユニッ
ト8が構成されている。
【0022】下カバーユニット8の上部には、装置本体
16の外装および原稿搬送路の下側のガイドを構成する
上カバーユニット9を配設してある。上カバーユニット
9の上方には、装置本体16の操作を行うボタン類や装
置の状態を示す表示部206(図9参照)を有する操作
パネル部10と原稿搬送路の上側ガイドとして機能する
ADFフレームユニット11とを一体にして形成した操
作部ユニット15を回動自在に取り付けてある。
【0023】(ファクシミリ装置の制御系)次に、ファ
クシミリ装置の制御系を図9に示すブロック図に基づい
て説明する。
【0024】制御系は、ファクシミリ装置120の主制
御基板71、ファクシミリ装置120全体に電力を供給
する電源基板79、電話機に接続するネットワーク・コ
ントロール・ユニット(NCU(Network Co
ntrol Unit))203、操作部205から入
力した内容等を表示する表示部206、及び周辺コンピ
ュータからのデータを得るUSBコネクタ76bが実装
されて、主に記録系を制御する副制御基板76等で構成
されている。
【0025】主制御基板71は、ファクシミリ装置12
0全体の制御を行うCPU71a1と、各種プログラム
や各種データ等を格納したROM71a2と、上記CP
U71a1のワークエリアとして使用されると共に、各
種データの一時保存を行うRAM71a3、ファクシミ
リデータをデジタルからアナログにアナログからデジタ
ルへ変調、復調するFAXモデム71e等を有してい
る。
【0026】また、ASIC71bは、読み取り画像デ
ータの各ラインのイメージを格納するラインメモリを含
んでおり、ファクシミリ装置が原稿Dの読取送信、若し
くは記録紙Pに複写を行うとき、原稿Dを読み取る読取
部12からの1ライン分のイメージデータを格納し、ま
た、画像データの受信の場合には復号化された1ライン
分のデータを格納するようになっている。上記ラインメ
モリを含むASIC71bに格納された画像データは、
CPU71a1を通って、記録系制御コードを追加して
副制御基板76に配置したCPU76a1に出力され
て、CPU76a1、ASIC76a2によって記録系
制御コードを解読され、最後に、プリンタで印字できる
ようにデータ変換されて、記録紙Pに画像として記録さ
れる。
【0027】また、符号化/復号化部71cは、送信す
る画像情報を、MH符号化等により符号化したり、受信
した符号化画像データを復号化したりして、イメージデ
ータに変換するようになっている。バッファメモリ71
dは、送受信された符号化画像データを格納するように
なっている。
【0028】また、本実施形態の制御系は、FAXモデ
ム71e以外に、もう1つのモデムを備えている。その
もう1つのモデムは、データモデム71fである。この
データモデム71fは、電話回線を通じてやり取りされ
るファクシミリ以外の情報を外部装置と電話回線を通じ
てやり取りするようになっている。やり取りされた情報
の中で表示に関係する情報は、操作性の面から高速でデ
ータの転送をする必要がある。このため、本実施形態の
制御系は、表示に関するデータを、主制御基板71から
直接、表示部206へ転送できるようになっている。
【0029】さらに、本実施形態のファクシミリ装置1
20は、子機電話としてコードレス電話を使用すること
ができるようになっている。このため、子機電話内のコ
ードレス子機基板207と、主制御基板71内のASI
C71bとが無線でつながっている。
【0030】(ファクシミリ装置のプリンタとしての制
御部)次に、本実施形態のファクシミリ装置120をプ
リンタとして用いた場合の記録制御について説明する。
まず、周辺コンピュータからデータ、及び記録系制御コ
ードが、USBコネクタ76bによってファクシミリ装
置120内に取り込まれる。そして、そのデータ、及び
記録系制御コードが副制御基板76のCPU76a1に
出力されて、CPU76a1、ASIC76a2が記録
系制御コードを解読する。これによって、記録部3で記
録紙Pにプリント記録が行われる。このとき、主制御基
板71のCPU71a1は、プリント記録の制御を行わ
ないようなっている。このようにすることによって、フ
ァクシミリ制御と記録系制御との切り分けを行い、制御
を単純化している。
【0031】また、副制御基板76上には、記録モータ
を駆動する記録モータドライバ76dを実装してある。
記録モータドライバ76dは、副制御基板76のCPU
76a1からの制御信号に基づいて記録モータを駆動す
るようになっている。一方、ファクシミリ装置120の
構造の都合上、読み取りモータを駆動する読み取りモー
タドライバ76cも副制御基板76上には実装してあ
る。記録モータドライバ76dは、主制御基板71から
の制御信号に基づいて読み取りモータを駆動するように
なっている。
【0032】電源供給に関しては、電源基板79を副制
御基板76に電気的に接続してある。主制御基板71へ
の電源供給は副制御基板76を通じて行われるようにな
っている。
【0033】(ファクシミリ装置のプリンタ(記録)部
分に関する構成)次に、ファクシミリ装置120の記録
動作を説明する。図1、図2において、記録紙Pは、記
録紙搬送路117に沿って矢印Sの方向へ搬送されるよ
うになっている。記録紙積載トレイ26は、装置本体1
6に着脱自在に設けられて、ASF部2にセットされた
記録紙Pの後端が垂れ下がらないように支持している。
記録紙積載トレイ26のカバーである記録紙カバー27
は、ADF部6にセットした原稿Dのトレイとしても使
用されるようになっている。記録紙挿入口である開口部
29は、記録紙Pを装置本体16に受け入れるため開口
している。
【0034】圧板30は、圧板30の支点30aを中心
に上下方向に回動自在に装置本体16に設けてある。圧
板30の上面30bには複数枚の記録紙Pが積載載置さ
れるようになっている。押圧ばね31は、この圧板30
を上方へ押圧して回動させるため下カバー24の上部に
設けてある。しかし、この圧板30は、初期状態におい
て、不図示の機構によって、押圧ばね31の押圧力に抗
して下方に保持されている。1対の記録紙幅スライダ3
2(他方は、図示省略)は、記録紙Pの搬送方向に対し
て交差する方向に位置調節自在に装置本体16に設けて
ある。記録紙幅スライダ32は、ユーザが記録紙Pの搬
送方向に対して交差する方向に移動させることによって
記録紙Pの幅を揃えると共に、開口部29に対して位置
規制するようになっている。
【0035】なお、記録紙の幅とは、記録紙を記録紙ト
レイ26に載置したときのその記録紙の載置状態におい
て、記録紙の搬送方向と交差する方向のサイズのことを
言う。例えば、A4サイズの記録紙を、長手方向を記録
紙の搬送方向に沿って記録紙トレイ26に載置したとき
のA4サイズの記録紙の幅は、短辺のサイズ(210m
m)が幅サイズとなり、短辺を記録紙の搬送方向に沿っ
て記録紙トレイ26に載置したときのA4サイズの記録
紙の幅は、長辺のサイズ(297mm)が幅サイズにな
る。
【0036】ピックアップローラ33は、記録紙積載ト
レイ26にセットされた複数枚の記録紙Pを、1枚ずつ
に分離して搬送するようになっている。分離シート34
は、ピックアップローラ33によって記録紙Pが複数枚
重なって搬送されてきたとき、記録紙Pを分離して、1
枚の記録紙Pだけ、搬送されるようにしている。センサ
35は、1枚ずつ分離給送された記録紙Pの先端を検知
するようになっている。
【0037】インクカートリッジ36は、装置本体16
に着脱自在に設けられて、記録紙Pにインクを吐出して
画像を記録するようになっている。ガイドシャフト38
は、インクカートリッジ36が記録紙Pの搬送方向に対
して交差する方向に往復動作するときのガイドである。
給送ローラ39は、不図示の駆動源によって回転するよ
うになっている。この給送ローラ39には、ピンチころ
40が不図示のばねにより圧接して従動回転するように
なっている。さらに、給送ローラ39とピンチころ40
の下流側には、拍車41と、この拍車41に圧接する排
紙ローラ42とを配設してある。
【0038】(ファクシミリ装置のプリンタ(記録)動
作)以上の構成において、外部からのファクシミリ信
号、あるいは読取部12からの読取信号が送られてくる
と、不図示の記録紙搬送モータが始動する。記録紙搬送
モータの始動にともなって、圧板30は、不図示の機構
による保持状態を解除されて、圧板30に積載されて開
口部29に進入している記録紙Pの先端を上方へ持ち上
げる。また、ピックアップローラ33が時計方向に回転
する。この結果、圧板30に積載された複数枚の記録紙
Pの内、上層部の記録紙は、ピックアップローラ33に
接して矢印Sの方向に搬送されて、下層部の記録紙Pは
分離シート34によって堰きとめられる。そして、最上
位の記録紙Pが1枚ずつ分離されて、記録部3へと搬送
される。
【0039】1枚に分離された記録紙Pの先端はセンサ
35によって検知される。センサ35の検知動作によっ
て、不図示のモータが所定ステップ数だけ回転する。記
録紙Pは、モータによって回転する給送ローラ39とピ
ンチころ40のニップ部に挟持されて搬送され、先端が
インクカートリッジ36の下の印字位置まで搬送される
と、給送ローラ39が一旦停止する。そして、記録紙P
は印字位置で停止する。このとき、圧板30は初期状態
に保持されて待機状態になる。
【0040】給送ローラ39が一旦停止して、記録紙P
も一旦停止すると、インクカートリッジ36が、ガイド
シャフト38を案内にして、不図示のモータによって記
録紙Pの搬送方向に対して交差する方向に1往復する。
インクカートリッジ36は、印字位置まで搬送されて停
止している記録紙Pにインクを吐出して画像を記録す
る。インクカートリッジ36には記録紙搬送方向に数ラ
イン分のインク吐出ノズルを設けてある。このため、イ
ンクカートリッジ36は、1回分の往復移動で数ライン
分の画像を記録紙Pに記録することができる。
【0041】インクカートリッジ36が1往復分動作終
了すると、上記不図示の記録紙搬送モータが回転して、
給送ローラ39が記録紙Pをインクカートリッジ36の
1往復で記録したライン数分だけ搬送する。そして、イ
ンクカートリッジ36が次の画像データを記録紙に引き
続いて記録する。以下、同様にして、インクカートリッ
ジ36の往復動作と記録紙Pの搬送動作との繰り返しに
よって、インクカートリッジ36によって、記録紙Pに
画像が記録される。
【0042】このようにして、ファクシミリ装置120
は、1頁分の画像データが終了するか、または、センサ
35が記録紙Pの後端を検知した後、上記不図示の記録
紙搬送モータが所定のステップ数だけ記録紙Pを搬送し
たところで、記録紙の後端が印字位置にくると記録紙1
頁分の記録動作を終了する。そして、ファクシミリ装置
120は、装置本体16の前面の下方に設けた開口部4
3に記録紙Pを排出して一連の記録動作を終了する。そ
して、ファクシミリ装置120は、次頁の画像データが
あれば、上記の一連の動作を繰り返して記録紙に画像を
記録する。
【0043】(ファクシミリ装置の読取部分に関する構
成)次に、ファクシミリ装置120の読取動作を説明す
る。原稿Dは、搬送経路に沿って矢印E方向に搬送され
るようになっている。このために、原稿Dは、開口部4
4にセットされ、かつセットされた原稿Dの幅を規制す
る原稿スライダ45とにより所定の位置にセットされる
ようになっている。センサ46は、原稿Dの有無を検知
するようになっている。ADF部6は、原稿Dを1枚ず
つ搬送するようになっている。ADF部6は、分離ロー
ラ47、支点48aを中心に回動可能に設けられた分離
片48、及び分離片48を反時計方向に付勢するばね5
0等を有して、分離片48によって原稿Dを分離ローラ
47に圧接するようになっている。
【0044】給送ローラ49には、この給送ローラ49
に対向する給送ころ51が板ばね52によって圧接して
いる。給送ローラ49の下流側には、原稿Dの画像情報
をセンサ部が直接接触して読み取るコンタクトイメージ
センサ(CIS)53と、このCIS53に対向する位
置に設けた読取り白基準板54とを配設してある。CI
S53は、原稿Dを読み取る前に、白基準板54の白基
準を読み取って読取信号の出力レベルの補正を行い、原
稿を読み取っているとき、原稿Dの上方(裏側)から自
重で乗り原稿Dのばたつきを防止するようになってい
る。
【0045】CIS53の下流側には、排紙ローラ55
と排紙ローラ55とを対向圧接して配設してある。排紙
ローラ55は、板ばね52によりローラ55aに圧接さ
れて従動回転するようになっている。また、ハンドスキ
ャナ5の装置本体1への着脱状態を検知するセンサ56
も設けてある。
【0046】(ファクシミリ装置の読取部に関する動
作)ユーザがADF部6の開口部44に原稿Dをセット
すると、センサ46は原稿Dのセット完了を検知する。
これに続いて、ユーザが操作パネル部10に設けた読取
開始ボタン(不図示)を押すと、不図示の読取モータが
始動して、分離ローラ47が反時計方向に回転する。こ
の結果、原稿Dは、反時計方向に回転する分離ローラ4
7に圧接する分離片48によって捌かれながら、最下層
の1枚の原稿のみ、分離されて読取部12へ搬送され
る。
【0047】このようにして、ADF部6で分離された
原稿Dは、給送ローラ49と給送ころ51とのニップ部
に導かれて、挟持されて搬送される。給送ローラ49付
近に設けた不図示のセンサにより原稿の先端が検知され
ると、不図示の読取モータは所定のステップ数回転した
後、停止する。原稿Dは、CIS53の上流側の所定の
位置に停止する。その後、CIS53が白基準板54の
シェーディングデータを読み取り、読取信号の出力レベ
ルの補正を行う。そして、不図示の読取モータが再度回
転して、原稿Dを所定のステップ数だけ搬送し、CIS
53の読取ラインに到達させる。その後、CIS53
は、原稿Dの下面を1ラインずつ順次読み取る。読み取
りを終えた原稿Dは、排紙ローラ55とローラ55aの
ニップ部に導かれて挟持搬送され、装置本体16の前面
に設けた開口部57から機外へ排出される。
【0048】原稿Dが複数枚セットされているとき、セ
ンサ46が原稿無しを検知するまで、不図示の読取モー
タが回転して、ADF部6が原稿Dを1枚ずつ分離・搬
送し、CIS53が画像データを読み取る動作を繰り返
す。
【0049】(操作パネル部の構成)次に、操作パネル
部10の構成を説明する。操作パネル部10のユーザイ
ンタフェースは、操作ボタン13と表示ユニット14等
で構成されている。
【0050】操作ボタン13は、電話番号の入力やファ
クシミリ送信、受信などその他の機能を行うために設け
てある。
【0051】表示ユニット14は、電話番号や装置の状
態、例えば「ファクシミリ送信中」などを表示して、ユ
ーザにファクシミリ装置の動作状態を報せるために設け
てある。操作ボタン13は、キートップ58と、ゴムキ
ー59と、操作基板60とで構成されている。ゴムキー
59は、スイッチとしての機能と、ボタンの操作感(ク
リック力)を与える機能とを備えている。操作基板60
には、ゴムキー59の裏面に印刷された不図示のカーボ
ンに対して接触/非接触状態でキーのON/OFFの切
り替えをするカーボンパターンを印刷してある。
【0052】また、表示ユニット14は、操作パネル部
筐体61に回転自在に軸支してある。これにより、例え
ば、ユーザが立った状態で操作する場合、表示ユニット
14を一番見やすい角度に倒してファクシミリ装置12
0を操作することができる。また、椅子に座ってファク
シミリ装置を操作する場合、表示ユニット14を起こす
ことで、見やすい角度にすることができる。さらに、表
示ユニット14を起こしたことで、離れた位置からでも
表示ユニット14の表示内容を確認することができる。
例えば、発信人番号通知の電話がかかってきたときな
ど、ファクシミリの傍に行かなくても、離れた位置で確
認することができる。
【0053】図2において、表示ユニット14は、外装
であり、かつ内部部品を保持しているLCD下カバー6
2及びLCD上カバー63と、バックライトの光源にな
る不図示のLEDと、このLEDが実装されている不図
示のLED基板と、このLEDの光をLCDモジュール
の裏面に導くためのアクリルなどの透明樹脂で成形した
導光板64と、この導光板64によって導いた光を拡散
して均一に発光させる拡散シート65と、情報を表示す
るLCDモジュール66と、外部からの静電気の避雷針
になるアースシート67と、LCDモジュール66の表
面を覆う透明樹脂のクリアカバー68と、LCD上カバ
ー63と弾性を持たせた不図示の接続片と一体に成型し
た操作ボタン69と、この操作ボタン69に対向するス
イッチ70が実装されたスイッチ基板72等で構成され
ている。
【0054】図3に示す表示ユニット14のLCDの真
下には5つの操作ボタン69を配設してある。LCDの
表示部206の下側の、操作ボタン69に対応する位置
に文字を表示してある。表示された文字に対応するキー
を操作することによって、LCDの表示内容を選択する
ことができるようになっている。
【0055】(ファクシミリ装置全体の電装のレイアウ
ト)次に、ファクシミリ装置全体の電装のレイアウトを
説明する。図4は操作部ユニット15の分解斜視図であ
る。図5は底板ユニット1の分解斜視図である。図6は
装置本体16から外した底板ユニット1の斜視図であ
る。
【0056】なお、各図における左右は、ファクシミリ
装置120をユーザが使用するとき、ファクシミリ装置
120に向き合ったときの左側をファクシミリ装置12
0の左側、右側を右側とする。したがって、図3、図4
は、ファクシミリ装置120を正面から見た図であるか
ら、図の左側がファクシミリ装置120の左側になる。
また、図6は、ファクシミリ装置120を裏側から見た
図であるから、図の左側がファクシミリ装置120の右
側になる。
【0057】図4に示す、記録以外の動作を制御する主
制御基板71は、図3に示す操作部ユニット15内で図
4に示す操作基板60の下側に取り付けてある。図2、
図6に示すように、ネットワーク・コントロール・ユニ
ット基板(以下、「NCU基板」という)73は下カバ
ー24に取り付けてある。NCU基板73の取り付け位
置は、図2に示す、下カバー24と底板74とで形成し
た空間A内の上方である。
【0058】図6に示すように、NCU基板73に実装
されたモジュラー端子75は、装置後面に形成した孔7
5aに係合するようになっている。また、図5に示す、
底板74は金属板である。底板74には、記録動作を制
御する副制御基板76と、無線ユニット77が実装され
たコードレス子機基板78と、各デバイスおよび各基板
に電気を供給する電源基板79とを締結してある。
【0059】副制御基板76に実装した、パーソナルコ
ンピュータ(PC)に接続するインタフェース(US
B)80を装置の側面に配置するため、副制御基板76
は手前側の右端に配置してある。コードレス子機基板7
8は、装置後方左側にあるアンテナ81と接続するた
め、後方左側に配置してある。電源基板79は、電源ケ
ーブル82を装置後方より装置外に出すため、後方左側
に配置してある。図5に示す、アンテナ81は、底板7
4と絶縁するためにアンテナホルダ83を介してコード
レス子機基板78に締結してある。
【0060】次に、それぞれの基板の接続を図1、図
2、図4に基づいて説明する。表示ユニット14の手前
側の端面からは、LCDモジュール66に一体に形成し
たLCDフレキ84と、不図示のLED基板から出てい
るLEDケーブル85と、アースシート67に締結した
GNDケーブル86aと、スイッチ基板72に取り付け
たスイッチ基板フレキ87とが出ている。これらのケー
ブル85,86a、及びフレキ84,87は、操作パネ
ル部筐体61の孔61aを通って操作部ユニット15の
内部に収納してある。
【0061】LEDケーブル85とスイッチ基板フレキ
87は、操作基板60の裏面に実装したコネクタにそれ
ぞれ接続してある。LCDフレキ84は、操作基板60
と主制御基板71との隙間を通って、主制御基板71の
手前側の裏面に実装したコネクタに接続してある。ま
た、操作基板60と主制御基板71はフレキケーブル8
8によって接続してある。つまり、LCDモジュール6
6は、直接、主制御基板71に接続してある。
【0062】不図示のLED、スイッチ基板72は、操
作基板60を介して主制御基板71に接続してある。こ
のように、LCDモジュール66を主制御基板71に直
接接続してあると、カラー表示やFAX受信データの表
示など高密度なデータの表示や動画などの高速なデータ
の表示において、LCDモジュール66のノイズ等によ
る影響を最小限にして、誤表示やロックなどを防ぐこと
ができる。
【0063】GNDケーブル86aは底板74に接続し
てある。ハンドスキャナ5は伸縮可能にするためにらせ
ん状に成型したハンドスキャナケーブル89によって主
制御基板71に接続してある。ハンドスキャナケーブル
89はパネルカバー61の側面の切り欠き61bから装
置内部に収納してある。
【0064】主制御基板71の左側のエリアからは、主
制御基板71と各基板とを接続するフレキ及びケーブル
が出ている。すなわち、主制御基板71の左側のエリア
からは、図5に示す副制御基板76と接続して、モータ
の制御信号、記録紙センサの信号等を伝達する第1のフ
レキ91と、図6に示すNCU基板73と接続するフレ
キ92と、コードレス子機基板78と接続するフレキ9
3と、図5に示す副制御基板76を介して電源基板79
からの電気を主制御基板71に供給する電源ケーブル9
4と、底板74と接続するGNDケーブル86bが出て
いる。主制御基板71の右側のエリアには、図2に示す
ハンドスキャナ5と図4に示す主制御基板71とを接続
するハンドスキャナケーブル89と、図4に示す主制御
基板71と図5に示す副制御基板76とを接続するケー
ブル95とが接続してある。このケーブル95は、主制
御基板71と副制御基板76をセントロニクスインター
フェイスで接続しデータを転送するものであり、その信
号は約1Mbps程度の速度で動いている。一方フレキ
91の信号はセントロニクスインターフェイスに比べて
遅い速度で動いている。
【0065】フレキ91は主制御基板71の左側のエリ
アから出て、ケーブル95は主制御基板71の右側のエ
リアから出て、後述する原稿搬送路107と、記録紙搬
送路117との両側を通って、副制御基板76に至って
いる。このため、ケーブル91は、フレキ95のノイズ
の影響を受けるようなことがない。
【0066】また、図4に示す、ADFフレーム96
は、後方の両サイドに一体成型した1対の腕97(片方
は図示省略)によって、装置本体16に回動自在に取り
付けてある。ADFフレーム96は、基板71,60を
含む操作パネル部10と合体したとき、腕97の部分か
らフレキ91,92,93およびケーブル86a,86
b,86c,89,94,95が出るようになってい
る。具体的には、左側の腕からは3本のフレキ91,9
2,93と1本のケーブル94と3本のGNDケーブル
86a,86b,86cとが、右側の腕からは1本のケ
ーブル95が、右の側面からはハンドスキャナケーブル
89が出ている。これらのケーブルおよびフレキは、上
カバー98に形成した、上記腕97に係合して図3に示
す操作部ユニット15の回動中心となる部分に隣接して
形成した底板まで貫通する孔を通って、図6に示す、下
カバー24の裏面の孔24a,24bから底板74側に
出ている。
【0067】操作部ユニット15から出たケーブルおよ
びフレキは、左右2つの経路を通って対向する基板に接
続してある。さらに、左側の孔24a(図6参照)は、
壁で仕切られて2つに分かれており、GNDケーブル8
6a,86b,86cとその他のケーブルの経路を分離
している。
【0068】また、図6に示す下カバー24からは、ハ
ンドスキャナ5の装着状態を検出する不図示のセンサに
接続したケーブル99と、記録部3の各ローラに動力を
供給するモータの束線100と、インクカートリッジ3
6と、副制御基板76を接続するキャリッジフレキ10
1と、記録紙Pの有無を検出するセンサのケーブル10
2と、記録部3のインクカートリッジ36を動かすモー
タの束線103と、装置の左側面に取り付けられたスピ
ーカ104用のスピーカケーブル105と、読取部12
の各ローラに動力を供給するためのモータの束線106
と、GNDケーブル86a,86b,86cとが出てい
る。これらのケーブルは、図5に示す副制御基板76、
NCU基板73、電源基板79の所定のコネクタにそれ
ぞれ接続してある。また、雷対策のためNCU基板73
と電源基板79はGNDケーブル86dで互いに接続し
てある。
【0069】以上説明したように、主制御基板71と副
制御基板76とを接続するケーブルは2つに分けて、さ
らに左右別の位置から接続されている。これは以下の理
由からである。これらのケーブルは、組立性を考えると
約300mmから約500mm程度の長さが必要であ
り、それぞれの信号の干渉を受けやすく誤動作やロック
が起こりやすくなる。そこで、ノイズを放射しやすい高
速に動く信号線を有するケーブル95と、ノイズの影響
を受けやすい低速に動く信号線を有するフレキ91とに
信号線を分けて、ノイズに影響を受けやすい信号線を有
するフレキ91と電源線であるケーブル95は装置本体
16の左側を通し、ノイズを放射しやすい信号線を有す
るケーブル95は単独で右側を通して副制御基板76と
接続している。
【0070】また、GND線86a,86b,86c
は、装置本体16が静電気を受けたときの避雷針となる
ため、電位が大きくゆれる可能性がある。これが他の信
号線に影響し誤動作やロックなどを引き起こす原因にな
る可能性があるため、信号線と電源線は別の孔を通して
接触しないようにしている。これにより、装置の誤動作
やロックなどの装置本体の不具合を改善し、動作の信頼
性を向上している。
【0071】次に、ROMの交換について説明する。
【0072】図7に示すように、操作部ユニット15
は、装置本体16に開閉自在に取り付けてある。操作部
ユニット15の開閉角度は、インクカートリッジ36の
交換と、ジャム処理とを容易に行える角度、具体的に
は、原稿搬送路107の下面108に対して上面116
が約70度である。
【0073】ADFフレーム96には、操作部ユニット
15の回転の支点109を中心とした円弧状のダンパア
ーム110を取り付けてある。ダンパアーム110の外
側には歯111を形成してある。装置本体16には、歯
111に係合するように一方向に回転負荷のある不図示
の歯車を取り付けてある。ダンパアーム110と上記不
図示の歯車は、ラックとピニオンの関係で作動するよう
になっている。そして、ダンパアーム110と上記不図
示の歯車の前述した回転負荷は、操作部ユニット15を
閉じるときに作用して、操作部ユニット15を閉めると
きのダンパとして働くようになっている。
【0074】また、ダンパアーム110の先端には、溝
112を形成してある。溝112は、上カバーユニット
9に形成した不図示のボスに係合して、角度約70度以
上、操作部ユニット15が開かないようにストッパとし
ての機能を有している。
【0075】図8に示すように、上カバーユニット9に
形成した不図示のボスと溝112の係合は、ユーザによ
っては解除することができないようになっている。しか
し、工具を使って爪を変形することにより溝112とボ
スを外して、操作部ユニット15を上カバーユニット9
に対して鉛直状態にまで開けることができるようになっ
ている。主制御基板71の原稿搬送路107の上側に
は、2つのROM113a、113bを実装してある。
【0076】図7に示す、ADFフレーム96のROM
113a,113bに対向する位置に窓114を形成し
てある。窓114には、蓋115を取り付けてある。蓋
115は、ADFフレーム96に対して、奥側を爪で引
っ掛けて、手前側をねじで止めてある。
【0077】上記構成によって、操作部ユニット15が
上カバーユニット9に対して約70度しか開かないた
め、ユーザは、蓋115のねじを外しても蓋115を外
すことができない。仮に、蓋115を外すことができて
も、ROM113a,113bを抜き取るスペースがな
いため、ユーザは、ROM113a,113bを抜き取
ることができない。しかし、メーカでの修理時や、工場
での組立時などでは、工具でストッパ部を外して、操作
部ユニット15を上カバーユニット9に対して鉛直まで
開けて蓋115を外すことができるので、ROM113
a,113bを抜き取ることができる。
【0078】以上説明したように、ファクシミリ装置
(画像読取記録装置)120は、画像を記録された原稿
(記録媒体)Dが搬送される原稿搬送路(記録媒体搬送
路)107を搬送される原稿の画像を読み取る画像読取
部(画像読取手段)12と、画像が記録される記録紙
(被記録媒体)Pが搬送される記録紙搬送路(被記録媒
体搬送路)117を搬送される記録紙に画像を記録する
記録部(画像記録手段)3と、各部を制御する主制御基
板(第1の電気基板)71、及び副制御基板(第2の電
気基板)76と、主制御基板71と副制御基板76を電
気的に接続するケーブル(第1のケーブル)95、及び
フレキ(第2のケーブル)91と、を備えて、ケーブル
95は1MBps以上の信号が伝達される信号線を有
し、フレキ91は1MBps未満の信号が伝達される信
号線を有し、かつノイズを発生しやすいケーブル95と
ノイズの影響を受けやすいフレキ91は互いに離間して
配設してあるので、信号線の電気的干渉や影響で発生す
る装置の誤動作や、ロックなどの不具合を改善して、動
作の信頼性を向上させることができる。
【0079】なお、主制御基板71と副制御基板76
は、原稿搬送路107と記録紙搬送路117とを間にし
て上下方向に配設してあるが、少なくとも一方の搬送路
を間にして上下に配設してあってもよい。このように、
主制御基板71と副制御基板76とを、少なくとも一方
の搬送路を間にして上下に配設して、ケーブル95を原
稿搬送路107と記録紙搬送路117との間に位置する
搬送路の一方の側に配設し、フレキ91を他方の側に配
設すると、主制御基板71、副制御基板76、搬送路を
効率良く配置して、ファクシミリ装置120を小型にす
ることができる。
【0080】ファクシミリ装置120は、主制御基板7
1、及び副制御基板76の他に、アースとして使用され
る底板(金属部材)74も備え、さらに、ケーブル9
5、及びフレキ91の他に、主制御基板71と底板74
とを電気的に接続するGNDケーブル(アースケーブ
ル)86bも備えても、ケーブル95とフレキ91とG
UDケーブル86bは互いに離間して配設してあるの
で、信号線の電気的干渉や影響で発生する装置の誤動作
や、ロックなどの不具合を改善して、動作の信頼性を向
上させることができる。
【0081】また、主制御基板71と副制御基板76と
を、少なくとも一方の搬送路を間にして上下に配設し
て、ケーブル95を原稿搬送路107と記録紙搬送路1
17との間に位置する搬送路の一方の側に配設し、フレ
キ91とGNDケーブル86bを他方の側に互いに離間
して配設すると、主制御基板71、副制御基板76、搬
送路を効率良く配置して、ファクシミリ装置120を小
型にすることができる。
【0082】本実施形態のファクシミリ装置120は、
主制御基板71と副制御基板76とのそれぞれにCPU
71a1,76a1を有しているので、コストダウンを
図って、CPUの負荷を分散し、それぞれの制御基板の
機能に合わせたCPUを搭載することができる。また、
CPU同士の通信に対して信号線の干渉や影響で発生す
る装置の誤動作やロックなどの本体の不具合を改善し、
動作信頼性を向上することができる。
【0083】
【発明の効果】本発明の画像読取記録装置は、情報を多
く送ることができるがノイズを発生しやすいケーブル
と、情報の送り量が少なくてノイズの影響を受けやすい
ケーブルとを分離して配置したので、ケーブル同士の電
気的な干渉や、影響で発生する装置の誤動作やロックな
どの不具合を少なくして、動作の信頼性を向上させるこ
とができる。
【0084】本発明の画像読取記録装置は、電気基板を
搬送路の上下方向に配設して、ケーブルを搬送路の側部
に配設すると、電気基板と搬送路を効率良く配置して、
小型にすることができる。
【0085】本発明の画像読取記録装置は、第1の電気
基板と第2の電気基板のそれぞれにCPUを設けると、
コストダウンを図って、CPUの負荷を分散し、それぞ
れの電気基板の機能に合わせたCPUを搭載することが
できる。また、CPU同士の通信に対して信号線の干渉
や影響で発生する装置の誤動作やロックなどの本体の不
具合を改善し、動作信頼性を向上することができる。
【0086】本発明の画像読取記録装置は、情報を多く
送ることができるがノイズを発生しやすいケーブルと、
情報の送り量が少なくてノイズの影響を受けやすいケー
ブルと、静電気などで大きく電位のゆれるアースケーブ
ルを分離して配置したので、ケーブル同士の電気的な干
渉や、影響で発生する装置の誤動作やロックなどの不具
合を少なくして、動作の信頼性を向上させることができ
る。
【0087】本発明の画像読取記録装置は、電気基板を
搬送路の上下方向に配設して、第1のケーブルを搬送路
の一方の側に配設して、第2のケーブルとアースケーブ
ルとを他方の側に互いに離間して配設すると、電気基板
と搬送路を効率良く配置して、小型にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の画像読取記録装置であるフ
ァクシミリ装置の原稿と記録紙との搬送方向に沿った主
断面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】図1のファクシミリ装置の分解斜視図である。
【図4】図1のファクシミリ装置の操作部ユニットの分
解斜視図である。
【図5】図1のファクシミリ装置の底板ユニットの分解
斜視図である。
【図6】図1のファクシミリ装置の装置本体から底板ユ
ニットを外したときのファクシミリ装置の斜視図であ
る。
【図7】図1のファクシミリ装置の操作部ユニットを開
けたときの断面図である。
【図8】図1のファクシミリ装置のROMの交換を説明
するための主断面図である。
【図9】図1のファクシミリ装置の制御ブロック図であ
る。
【図10】従来例のファクシミリ装置の原稿と記録紙と
の搬送方向に沿った主断面図である。
【符号の説明】
A 下カバーと底板とで形成した空間 P 記録紙(被記録媒体) D 原稿(記録媒体) 1 底板ユニット 2 自動給紙部・ASF部 3 記録部(画像記録手段) 4 プリンタユニット 5 ハンドスキャナ 6 自動原稿供給部・ADF部 7 原稿搬送部 11 ADFフレームユニット 12 読取部(画像読取手段) 13 操作ボタン 14 表示ユニット 15 操作部ユニット 16 装置本体 26 記録紙積載トレイ 27 記録紙カバー 29 開口部・記録紙挿入口 71 記録以外の動作を制御する主制御基板(第1
の電気基板) 71a1 CPU 72 スイッチ基板 74 底板(金属部材) 76 副制御基板(第2の電気基板) 76a1 CPU 78 コードレス子機基板 79 電源基板 86d GNDケーブル(アースケーブル) 91 第1のフレキ(第2のケーブル) 95 ケーブル(第1のケーブル) 107 原稿搬送路(記録媒体搬送路) 117 記録紙搬送路(被記録媒体搬送路) 120 ファクシミリ装置(画像読取記録装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 正昭 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 永原 英明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小花 克己 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 西ノ原 隆行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岩田 直宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C061 AP01 AP03 AP04 AQ05 AQ06 AS02 AS04 AS06 AS13 BB08 CG01 CG06 CP01 CP09 2H027 JA20 JC14 JC18 ZA07 ZA09 2H071 AA06 AA22 AA35 AA38 BA20 DA01 DA23 DA34 EA08 5C062 AA02 AA05 AD06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を記録された記録媒体が搬送される
    記録媒体搬送路を搬送される前記記録媒体の画像を読み
    取る画像読取手段と、 画像が記録される被記録媒体が搬送される被記録媒体搬
    送路を搬送される被記録媒体に画像を記録する画像記録
    手段と、 各部を制御する第1の電気基板、及び第2の電気基板
    と、 前記第1の電気基板と前記第2の電気基板を電気的に接
    続する第1のケーブル、及び第2のケーブルと、を備
    え、 前記第1のケーブルは1MBps以上の信号が伝達され
    る信号線を有し、前記第2のケーブルは1MBps未満
    の信号が伝達される信号線を有し、かつ前記第1のケー
    ブルと前記第2のケーブルは互いに離間して配設されて
    いることを特徴とする画像読取記録装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の電気基板と前記第2の電気基
    板は、前記記録媒体搬送路と前記被記録媒体搬送路との
    少なくとも一方の搬送路を間にして上下方向に配設さ
    れ、前記第1のケーブルは前記記録媒体搬送路と前記被
    記録媒体搬送路との間に位置する搬送路の一方の側に配
    設され、前記第2のケーブルは他方の側に配設されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像読取記録装
    置。
  3. 【請求項3】 画像を記録された記録媒体が搬送される
    記録媒体搬送路を搬送される前記記録媒体の画像を読み
    取る画像読取手段と、 画像が記録される被記録媒体が搬送される被記録媒体搬
    送路を搬送される被記録媒体に画像を記録する画像記録
    手段と、 各部を制御する第1の電気基板、及び第2の電気基板
    と、 アースとして使用される金属部材と前記第1の電気基板
    と前記第2の電気基板を電気的に接続する第1のケーブ
    ル、及び第2のケーブルと、 前記第1の電気基板と前記金属部材とを電気的に接続す
    るアースケーブルと、を備え、 前記第1のケーブルは1MBps以上の信号が伝達され
    る信号線を有し、前記第2のケーブルは1MBps未満
    の信号が伝達される信号線を有し、かつ前記第1のケー
    ブルと前記第2のケーブルと前記アースケーブルは互い
    に離間して配設されていることを特徴とする画像読取記
    録装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の電気基板と前記第2の電気基
    板は、前記記録媒体搬送路と前記被記録媒体搬送路との
    少なくとも一方の搬送路を間にして上下方向に配設さ
    れ、前記第1のケーブルは前記記録媒体搬送路と前記被
    記録媒体搬送路との間に位置する搬送路の一方の側に配
    設され、前記第2のケーブルと前記アースケーブルは他
    方の側に互いに離間して配設されていることを特徴とす
    る請求項3に記載の画像読取記録装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の電気基板は前記画像読取手段
    を制御する電気基板であって、前記第2の電気基板は記
    録部を制御する電気基板であることを特徴とする請求項
    1又は3に記載の画像読取記録装置
  6. 【請求項6】 前記第1の電気基板と前記第2の電気基
    板は、それぞれCPUを有していることを特徴とする請
    求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像読取記録装
    置。
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