JP2003262715A - 材料の除去方法、基材の再生方法、表示装置の製造方法、及び該製造方法によって製造された表示装置を備えた電子機器 - Google Patents

材料の除去方法、基材の再生方法、表示装置の製造方法、及び該製造方法によって製造された表示装置を備えた電子機器

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JP2003262715A JP2002063850A JP2002063850A JP2003262715A JP 2003262715 A JP2003262715 A JP 2003262715A JP 2002063850 A JP2002063850 A JP 2002063850A JP 2002063850 A JP2002063850 A JP 2002063850A JP 2003262715 A JP2003262715 A JP 2003262715A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隔壁により画成された領域に表示要素を導入
してなる表示素材を有効に再利用することのできる方
法、及び、この方法を用いた表示装置の製造方法を提供
する。 【解決手段】 基体再生工程では、(a)に示すカラー
フィルタ基板を、(b)に示すように、現像液E中に浸
漬する。この現像液Eとしては、上記隔壁6を形成する
ための現像処理に用いることのできる上述の現像液、特
に、上記のアルカリ溶液を用いる。この現像液Eは、上
記隔壁を形成するために用いた現像液自体でなくともよ
い。この現像液Eへの浸漬工程では、超音波洗浄槽を用
いることによって、表示要素であるフィルタエレメント
3に振動や応力を加えることにより、(c)に示すよう
に、表示要素であるフィルタエレメント3が剥離する。
その後、(d)に示すように水洗を行い、(e)に示す
ように乾燥させて、カラーフィルタ基板の形成工程に戻
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は材料の除去方法、基
材の再生方法、表示装置の製造方法及び該製造方法によ
って製造された表示装置を備えた電子機器に係り、特
に、基材上に構成されたカラーフィルタやEL発光パタ
ーンを剥離して除去し、基材を再使用するための方法と
して好適な製造技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、各種の表示装置においては、カ
ラー表示を可能にするためにカラーフィルタが設けられ
ている。カラーフィルタは、例えば、ガラスやプラスチ
ックなどで構成された基板上に、R(赤)、G(緑)、
B(青)の各色のドット状のフィルタエレメントを、い
わゆるストライプ配列、デルタ配列、モザイク配列など
といった所定の配列パターンで配列させたものである。
【0003】また、表示装置としては、液晶装置やEL
(エレクトロルミネッセンス)装置などの電気光学装置
を典型例として、ガラスやプラスチックなどで構成され
た基板上に、その光学状態を独立して制御可能な表示ド
ットを配列させたものがある。この表示ドットの配列態
様としては、例えば、縦横の格子(ドットマトリクス)
状に配列させたのものが一般的である。
【0004】カラー表示可能な表示装置においては、通
常、例えば上記のR,G,Bの各色に対応する表示ドッ
トが形成され、全色に対応する例えば3個の表示ドット
によって一つの画素(ピクセル)が構成される。そし
て、一つの画素内に含まれる複数の表示ドットの階調を
それぞれ制御することによってカラー表示を行うことが
可能になる。
【0005】上記の表示装置の製造工程においては、例
えば、感光性樹脂を基板上に塗布し、この感光性樹脂に
露光処理及び現像処理を施すことにより、格子状の隔壁
(バンク)を形成してから、この隔壁により画成された
領域に、例えばヘッドなどによって吐出された液滴を着
弾させ、乾燥させることによって表示要素(すなわち、
上記のカラーフィルタのフィルタエレメントや表示ドッ
トなど)を構成する場合がある。この方法では、フォト
リソグラフィ法などによって表示要素を各色毎にパター
ニングする必要がないので、携帯電話や携帯型情報端末
などの携帯型電子機器に用いられる小型の表示装置を効
率的に製造することができ、また、プロジェクタ等に用
いられる高精細な表示装置をも容易に製造することがで
きるという利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
製造工程においては、基板上に表示要素が多数配列され
た表示素材としての基材(カラーフィルタ基板、液晶パ
ネル、ELパネルなど)を形成する必要があるので、表
示要素が欠落したり、表示要素内に塵埃等の異物が混入
したりするなどの不良が発生する場合がある。従来は、
このような不良の表示素材としての基材はそのまま廃棄
しているが、廃棄物が増大している昨今では、処分が難
しく、環境汚染を引き起こす恐れがある。
【0007】そこで、上記のように表示素材としての基
材に不良が発生した場合には、基板上の隔壁と表示要素
とを酸で溶解させたり、プラズマアッシングなどによっ
て分解させたりして、基板上の構成要素を全て除去し、
基板を洗浄して再び上記の隔壁の形成工程に導入すると
いった、表示素材としての基材の剥離再生方法が考えら
れる。この方法を採用すれば、基板を再利用することが
可能になる。
【0008】ところが、この剥離再生方法においては、
基板上の全ての構成要素を分解除去してしまうので、再
生された基板を用いて製造工程の最初から製造し直す必
要があることから、製造効率を向上させることはでき
ず、基板のみが再利用されるだけであるなど、再生のメ
リットが少ないという問題点がある。
【0009】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、隔壁により画成された領域に表示
要素を導入してなる表示素材としての基材を有効に再利
用することのできる方法、及び、この方法を用いた表示
装置の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の材料の除去方法は、基材上に形成された隔
壁により画成された領域に配置された材料を除去する材
料の除去方法であって、前記隔壁が前記基材上に残さ
れ、前記表示要素が除去されることを特徴とする。
【0011】この発明によれば、材料に欠落や不完全さ
がある場合、或いは、材料に異物が混入した場合などに
おいて、材料を取り除く一方、隔壁を残存させることに
より、基材上に残された隔壁によって画成された領域に
再度材料のみを配置させることが可能になるので、基材
上に新たに隔壁を作り直す必要がなくなるため、従来よ
りも生産効率を高めることができ、無駄な廃棄物もさら
に低減できる。
【0012】本発明において、前記隔壁は、放射線感応
性素材に放射線照射処理(露光)及び現像処理が施され
ることにより形成されたものであり、前記材料が前記現
像処理に用いることの可能な現像物質により剥離若しく
は溶解されることが好ましい。
【0013】この発明によれば、隔壁の形成工程中の現
像処理に用いることの可能な現像物質を基材上の材料に
適用させて(例えば材料を現像液に浸漬させて)剥離す
るようにしていることにより、当該現像物質によって隔
壁が損傷を受けることはほとんどないため、隔壁をその
ままに残存させて材料のみを剥離若しくは溶解させるこ
とが可能になる。
【0014】ここで、放射線感応性素材とは、放射線照
射処理において可視光、紫外線、X線、電子線などの種
々の放射線を照射することによって変性し、後の現像処
理によって、照射された部分又は照射されなかった部分
が除去されるように構成されたものを言う。また、現像
処理に用いることの可能な現像物質とは、放射線照射処
理が施された放射線感応性素材に適用することによっ
て、上記隔壁を形成し得るもの、例えば現像液、を言
う。したがって、隔壁の形成工程において現実に使用さ
れたものに限定されない。
【0015】本発明において、前記材料が剥離若しくは
溶解される際に、前記材料に振動又は応力が加えられる
ことが好ましい。
【0016】この発明によれば、材料に振動又は応力を
加えることによって、材料を剥離若しくは溶解させやす
くなる。より具体的には、材料を他の部材で擦ったり、
現像物質(現像液)を介して超音波を加えたり、シャワ
ー状に、或いは、高圧で、現像液を吹付けたり、といっ
た処理を実施する。この場合、現像物質を適用させる
(現像液に浸漬させる)前に振動又は応力を加えてもよ
いが、材料に現像物質を少なくとも適用させた(現像液
が付着した)状態で振動又は応力を加えることがより好
ましい。
【0017】本発明において、前記材料は、液状材料が
前記隔壁により画成された領域に導入されることにより
形成されたものであることが好ましい。
【0018】この発明によれば、液状材料を隔壁により
画成された領域に導入することによって材料を当該領域
内に配置する場合には、隔壁を残存させて材料のみを除
去することがより容易になる。この場合には、例えば、
液状材料を液滴の状態で液滴吐出ヘッドから吐出させ、
上記領域内に着弾させることによって容易に材料を配置
できる。液滴吐出ヘッドとしては、ヘッドを用いること
ができる。
【0019】本発明において、前記材料は、固化される
前の状態で除去されることが好ましい。
【0020】この発明によれば、上記のように液状材料
を領域内に導入する場合、液状材料を乾燥させたり、硬
化させたりして固化させる必要があるが、本発明におい
ては、液状材料が固化される前の状態で除去されるの
で、隔壁に与える損傷度合を低減させたり、より容易に
表示要素を除去したりすることが可能になる。ここで、
材料が固化される前の状態とは、液状材料がそのままの
液状を保っている場合、或いは、仮乾燥やプレベーク
(仮焼成)処理が施されてはいるものの、完全には固化
されておらず、その後に、自然乾燥やベーク処理(本焼
成)が実施される必要のある状態を言う。
【0021】本発明において、前記材料はカラーフィル
タを構成するフィルタエレメントであることが好まし
い。
【0022】上記材料のフィルタエレメントは、領域内
における材料の抜け、材料の過不足、異物の混入などに
よって不良が発生する可能性があるが、本発明によれ
ば、フィルタエレメントのみを除去して再びカラーフィ
ルタを構成することができるので、カラーフィルタ或い
はこのカラーフィルタを有する種々の物品の生産効率を
向上させることが可能になり、しかも、カラーフィルタ
の品位を向上させることができる。
【0023】本発明において、前記材料はEL発光部で
あることが好ましい。
【0024】この発明によれば、材料がEL発光部であ
ることにより、EL発光部のみを除去して再びEL発光
装置を構成することができるので、EL発光装置或いは
このEL発光装置を有する種々の物品の生産効率を向上
させることが可能になり、しかも、EL発光装置の表示
品位を向上させることができる。ここで、EL発光部が
正孔注入層とEL発光層の2層で構成されている場合、
或いは、正孔注入層、EL発光層及び電子注入層の3層
で構成されている場合には、これらの2層又は3層の全
てを除去してもよく、或いは、これらのうちの上層のみ
を除去するようにしてもよい。
【0025】次に、本発明の基材の再生方法は、基材上
に形成された材料を除去した後、該基材に再び材料を形
成する基材の再生方法において、前記材料を除去する工
程においては、上記のうちいずれかに記載の材料の除去
方法を採用することを特徴とする。
【0026】この発明によれば、隔壁を残存させて材料
のみを除去してから、再び材料を形成するようにしてい
ることにより、基材上に隔壁を形成し直す必要がなくな
るため、工数を削減でき、全体として製造コストの低減
を図ることができる。
【0027】次に、本発明の表示装置の製造方法は、基
材上に隔壁が形成される工程と、前記隔壁により画成さ
れた領域に表示要素が導入されて基材が形成される工程
と、前記基材が検査される工程と、前記表示要素に不良
が発見された場合に、前記隔壁が前記基材上に残され、
前記表示要素が除去される工程と、前記表示要素が除去
された後に再び前記隔壁により画成された領域に表示要
素が導入されて前記基材が形成される工程と、を有する
ことを特徴とする。
【0028】この発明によれば、表示装置の製造過程に
おいて、基材の表示要素に不良が発生した場合には、隔
壁を残存させて表示要素を除去することにより、基材上
に残された隔壁により画成された領域に再び表示要素を
導入するだけで、隔壁を新たに形成しなおす必要なく、
基材を形成することが可能になるので、生産効率を向上
させることができる。
【0029】本発明において、前記隔壁が形成される工
程では、放射線感応性素材に放射線照射処理及び現像処
理を施すことにより前記隔壁が形成され、前記表示要素
が除去される工程では、前記表示要素が前記現像処理に
用いることの可能な現像物質により剥離若しくは溶解さ
せられることが好ましい。
【0030】この発明によれば、隔壁の形成工程中の現
像処理に用いることの可能な現像物質を基材の表示要素
に適用させて(表示要素を現像液に浸漬させて)剥離若
しくは溶解させるようにしていることにより、当該現像
物質によって隔壁が損傷を受けることはほとんどないた
め、隔壁をそのままに残存させて表示要素のみを剥離若
しくは溶解させることが可能になる。
【0031】本発明において、前記表示要素が剥離若し
くは溶解される際に、前記表示要素に振動又は応力が加
えられることが好ましい。
【0032】この発明によれば、表示要素に振動又は応
力を加えることによって、表示要素を剥離若しくは溶解
させやすくなる。より具体的には、表示要素を他の部材
で擦ったり、現像物質(現像液)を介して超音波を加え
たり、シャワー状に、或いは、高圧で、現像液を吹付け
たり、といった処理を実施する。この場合、現像物質を
適用させる(現像液に浸漬させる)前に振動又は応力を
加えてもよいが、表示要素に現像物質を少なくとも作用
させた(現像液が付着した)状態で振動又は応力を加え
ることがより好ましい。
【0033】本発明において、前記表示要素が導入され
て基材が形成される工程では、前記表示要素としての液
状材料が前記隔壁により画成された領域に導入されるこ
とが好ましい。
【0034】この発明によれば、液状材料を隔壁により
画成された領域に導入することによって表示要素を当該
領域内に配置する場合には、隔壁を残存させて表示要素
のみを除去することがより容易になる。この場合には、
例えば、液状材料を液滴の状態で液滴吐出ヘッドから吐
出させ、上記領域内に着弾させることによって容易に表
示要素を配置できる。液滴吐出ヘッドとしては、ヘッド
を用いることができる。
【0035】本発明において、前記表示要素に不良が発
見されなかった場合に、前記表示要素が完全に固化され
る工程を有し、前記表示要素が除去される工程では、前
記表示要素が、完全に固化される前の状態で除去される
ことが好ましい。
【0036】この発明によれば、表示要素に不良が発見
されなかった場合に表示要素を完全に固化させることに
よって、表示要素に不良を有する基材に対して無駄な処
理を行う必要がなくなるとともに、表示要素を除去する
工程では、表示要素が完全に固化される前の状態となっ
ているため、表示要素を容易に除去することが可能にな
り、これにより、隔壁に損傷を与え難くなる。
【0037】本発明において、前記表示要素はカラーフ
ィルタを構成するフィルタエレメントであることが好ま
しい。
【0038】上記表示要素のフィルタエレメントは、領
域内における材料の抜け、材料の過不足、異物の混入な
どによって不良が発生する可能性があるが、本発明によ
れば、フィルタエレメントのみを除去して再びカラーフ
ィルタを構成することができるので、カラーフィルタ或
いはこのカラーフィルタを有する種々の物品の生産効率
を向上させることが可能になり、しかも、カラーフィル
タの品位を向上させることができる。この場合、表示装
置としては、カラーフィルタを有する表示装置であれば
何ら限定されないが、例えば、液晶装置やEL装置など
の電気光学装置である場合がある。
【0039】本発明において、前記表示要素はEL発光
体であることが好ましい。
【0040】この発明によれば、表示要素がEL発光体
であることにより、EL発光体のみを除去して再びEL
発光装置を構成することができるので、EL発光装置或
いはこのEL発光装置を有する種々の物品の生産効率を
向上させることが可能になり、しかも、EL発光装置の
表示品位を向上させることができる。ここで、EL発光
体が正孔注入層とEL発光層の2層で構成されている場
合、或いは、正孔注入層、EL発光層及び電子注入層の
3層で構成されている場合には、これらの2層又は3層
の全てを除去してもよく、或いは、これらのうちの上層
のみを除去するようにしてもよい。
【0041】次に、本発明の電子機器は、表示装置を搭
載した電子機器において、上記のうちいずれかに記載の
製造方法によって製造された表示装置を含むことを特徴
とする。
【0042】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る表示素材としての基材の再生方法及び表示装置の
製造方法の実施形態について詳細に説明する。本発明の
表示素材としての基材は、基本的に、基材上に隔壁を形
成し、この隔壁によって画成された領域に表示要素を配
置したものである。ここで、基材としては、単なる基板
であってもよく、或いは、基板に電極や他の層を形成し
たものであってもよい。また、表示要素としては、カラ
ーフィルタのフィルタエレメントであってもよく、表示
装置に配列される表示ドットの全部若しくは一部を構成
するものであってもよい。以下、表示素材としての基材
がカラーフィルタ基板である実施形態、表示素材として
の基材或いは表示装置がEL発光パネルである実施形
態、また、基材としてのカラーフィルタを備えた表示装
置(電気光学装置)の実施形態などについて順次説明す
る。
【0043】[カラーフィルタ基板の再生方法及び製造
方法]まず、本発明に係る表示素材としての基材の再生
方法の実施形態について説明する。図1は、本発明に係
る表示素材としてのカラーフィルタ基板の製造工程を示
す工程断面図(a)〜(g)である。また、図3は、上
記製造工程の概略手順を示す概略フローチャートであ
る。これら図1及び図3を参照して、以下に、カラーフ
ィルタ基板の製造工程について説明する。
【0044】最初に、図1(a)に示すように、透光性
を有するガラスやプラスチック等で構成された基板12
の表面上に、スピンコーティング(回転塗布)、流延塗
布、ロール塗布などの種々の方法によって放射線感応性
素材6Aを塗布する(図3に示すステップS31)。放
射線感応性素材6Aとしては、樹脂組成物であることが
好ましい。塗布後における上記素材6Aの厚さは、通常
0.1〜10μm、好ましくは0.5〜3.0μmであ
る。
【0045】上記の樹脂組成物は、例えば、(i)バイ
ンダー樹脂、多官能性単量体、光重合開始剤等を含有す
る、放射線の照射により硬化する放射線感応性樹脂組成
物や、(ii)バインダー樹脂、放射線の照射により酸
を発生する化合物、放射線の照射により発生した酸の作
用により架橋し得る架橋性化合物等を含有する、放射線
の照射により硬化する放射線感応性樹脂組成物などを用
いることができる。これらの樹脂組成物は、通常、その
使用に際して溶媒を混合して液状組成物として調製され
るが、この溶媒は、高沸点溶媒でも低沸点溶媒でもよ
い。本発明の素材6Aとしては、特開平10−8645
6号公報に記載されているような、(a)ヘキサフルオ
ロプロピレンと不飽和カルボン酸(無水物)と他の共重
合可能なエチレン性不飽和単量体との共重合体、(b)
放射線の照射により酸を発生する化合物、(c)放射線
の照射により発生した酸の作用により架橋しうる架橋性
化合物、(d)前記(a)成分以外の含フッ素有機化合
物、並びに、(e)前記(a)〜(d)成分を溶解しう
る溶媒、を含有する組成物であることが好ましい。
【0046】次に、上記素材6Aに所定のパターンマス
クを介して放射線を照射(露光)する(図3のステップ
S32)。本明細書において放射線というときは、可視
光、紫外線、X線、電子線などが含まれるが、波長が1
90〜450nmの範囲にある放射線(光)が好まし
い。
【0047】その後、上記素材6Aを現像する(図3の
ステップS33)ことによって、図1(b)に示す隔壁
(バンク)6Bを形成する。この隔壁6Bは、上記パタ
ーンマスクに対応した形状(ネガパターン又はポジパタ
ーン)に構成される。隔壁6Bの形状としては、例え
ば、方形状のフィルタエレメント形成領域7を平面上に
おいて縦横に配列させることのできるように画成する格
子状であることが好ましい。素材6Aを現像するのに用
いられる現像液としては、アルカリ現像液が用いられ
る。このアルカリ現像液としては、例えば、炭酸ナトリ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、硅素ナトリ
ウム、メタ硅素ナトリウム、アンモニア水、エチルアミ
ン、n−プロピルアミン、ジエチルアミン、ジ−n−プ
ロピルアミン、トリエチルアミン、メチルジエチルアミ
ン、ジメチルエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、コリン、
ピロール、ピペリジン、1,8−ジアザビシクロ[5,
4,0]−7−ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ
[4,3,0]−5−ノネン等の水溶液が好ましい。こ
のアルカリ現像液には、例えば、メタノール、エタノー
ル等の水溶性有機溶媒や界面活性剤等を適量添加するこ
ともできる。なお、アルカリ現像液による現像後は、通
常、水洗が行われる。
【0048】その後、図1(c)に示すように、上記隔
壁6Bは、例えば200℃程度にてベーク(焼成)され
て隔壁6Cとなる(図3のステップS34)。焼成温度
は、上記の素材6Aに応じて適宜調整される。また、素
材6Aによってはベーク処理を要しない場合もあり得
る。なお、本実施形態では、隔壁6Cは遮光性の素材で
構成されているために、各領域7を画成する(区画す
る)文字通りの隔壁としての機能と、領域7以外の部分
を遮光する遮光層としての機能とを併せ持つものとなっ
ている。もっとも、隔壁としての機能のみを有するよう
に構成しても構わない。この場合、隔壁とは別に、金属
等で構成される遮光層を別途形成してもよい。
【0049】次に、上記のようにして形成された隔壁6
Cによって画成される各領域7に、フィルタエレメント
材料13(図示例では13R(赤の着色材),13G
(緑の着色材),13B(青の着色材))を導入する。
フィルタエレメント材料13を各領域7に導入する方法
としては、適宜の方法(例えば、放射線感応性の着色材
を用いたフォトリソグラフィ法や気相成長法など)を用
いることができるが、特に、フィルタエレメント材料1
3を、溶媒などを混合することによって液状材料として
形成し、この液状材料を上記領域7に導入することが好
ましい。より具体的には、本実施形態では、後述する液
滴吐出ヘッド(ヘッド)を用いた液滴吐出によって液状
材料を液滴8の形態で領域7内に着弾させることによっ
て材料の導入を行っている。
【0050】フィルタエレメント材料13としては、ア
クリル樹脂などのベース素材(好ましくは樹脂素材)に
対して顔料、染料その他の着色材を分散させたものを用
いることができる。また、液状材料として構成するため
には、上記のベース素材と着色材のほかに、適宜の溶
媒、例えば有機溶媒、を混合することが好ましい。
【0051】上記のフィルタエレメント材料13は、液
状材料として導入され、その後に、乾燥若しくは低温
(例えば60℃)での焼成によるプレベーク(仮焼成)
を行うことによって、仮固化若しくは仮硬化される。例
えば、フィルタエレメント材料13Rの導入を行い(図
1(d)及び図3のステップS35))、その後に、フ
ィルタエレメント材料13Rのプレベークを行ってフィ
ルタエレメント3Rを形成し(図3のステップS3
6)、次に、フィルタエレメント材料13Gの導入を行
い(図1(e)及び図3のステップS37)、フィルタ
エレメント材料13Gのプレベークを行ってフィルタエ
レメント3Gを形成し(図3のステップS38)、さら
に、フィルタエレメント13Bの導入を行い(図1
(f)及び図3のステップS39)、しかる後に、フィ
ルタエレメント13Bのプレベークを行ってフィルタエ
レメント3Bを形成する(図3のステップS40)。こ
のようにして、全ての色のフィルタエレメント材料が各
領域7に導入され、仮固化若しくは仮硬化された表示要
素であるフィルタエレメント3(3R,3G,3B)が
形成されることにより、表示素材(カラーフィルタ基
板)が形成される。
【0052】次に、上記のようにして構成された表示素
材であるカラーフィルタ基板を検査する(図3のステッ
プS41)。この検査は、例えば、肉眼若しくは顕微鏡
等で、上記隔壁6C及び表示要素であるフィルタエレメ
ント3を観察する。この場合、カラーフィルタ基板を撮
影し、その撮影画像に基づいて自動的に検査を行っても
構わない。この検査によって、表示要素であるフィルタ
エレメント3に欠陥が見つかった場合には、そのカラー
フィルタ基板を以下に説明する基体再生工程に移行させ
る。
【0053】ここで、フィルタエレメント3の欠陥と
は、フィルタエレメント3が欠如している場合(いわゆ
るドット抜け)、フィルタエレメント3が形成されてい
るが、領域7内に配置された材料の量(体積)が多すぎ
たり少なすぎたりして不適切である場合、フィルタエレ
メント3が形成されているが、塵埃等の異物が混入して
いたり付着していたりする場合などである。
【0054】上記検査において表示素材としての基材に
欠陥が発見されなかった場合には、例えば200℃程度
の温度でベーク(焼成)処理を行い、表示素材としての
基材であるフィルタエレメント3(3R,3G,3B)
を完全に固化若しくは硬化させる(図3のステップS4
2)。このベーク処理の温度はフィルタエレメント材料
13の組成等によって適宜に決定できる。また、特に高
温に加熱することなく、単に通常とは異なる雰囲気(窒
素ガス中や乾燥空気中等)などで乾燥若しくはエージン
グさせるだけでもよい。また、ここで言う「完全に」と
は、表示素材として最終的に使用可能な状態に完全に到
達しているという意味であり、フィルタエレメント3か
ら完全に流動性が失われている、或いは、完全に液体成
分が滅失されているといった意味では必ずしもない。最
後に、図1(g)に示すように、上記フィルタエレメン
ト3の上に透明な保護層14が形成される。
【0055】なお、上記のプロセスにおいては、表示素
材(カラーフィルタ基板)の検査を全てのフィルタエレ
メント3(3R,3G,3B)が導入された時点で行っ
ているが、必ずしもこのような態様に限定されるもので
はない。例えば、フィルタエレメント材料13Rのみを
領域7に導入した直後に、フィルタエレメント3Rのみ
について検査を行うなど、一部のフィルタエレメント3
の形成、或いは、一部の仮固化若しくは仮硬化前のフィ
ルタエレメント材料13の導入のみが行われた状態で、
当該形成若しくは導入の検査を行っても構わない。この
場合、一部の検査が行われてそこで欠陥が発見された場
合には直ちに後述する基体再生工程に移行してもよく、
或いは、全ての検査が行われた後に基体再生工程に移行
してもよい。
【0056】次に、上記の表示素材の検査において、表
示要素であるフィルタエレメント3の欠陥(不良)が発
見された場合に行う基体再生工程について図2及び図4
を参照して説明する。図2は、基体再生工程の工程断面
図(a)〜(e)であり、図4は、基体再生工程の概略
手順を示す概略フローチャートである。
【0057】この基体再生工程では、まず、図2(a)
に示すカラーフィルタ基板を、図2(b)に示すよう
に、現像液E中に浸漬する(図4に示すステップS5
1)。この現像液Eとしては、上記隔壁6を形成するた
めの現像処理に用いることのできる上述の現像液、特
に、上記のアルカリ溶液を用いる。この現像液Eは、上
記隔壁6Bを形成するために用いた現像液自体を用いる
ことも可能であるが、その現像液自体ではなくともよ
い。例えば、上記隔壁6Bを形成する工程では炭酸ナト
リウム水溶液を用いるが、この基体再生工程にて用いる
現像液Eは水酸化カリウム水溶液を用いるといったこと
も可能である。
【0058】この現像液Eへの浸漬工程では、超音波洗
浄槽を用いることによって、表示要素であるフィルタエ
レメント3に超音波振動を加えたり、布やスポンジなど
によって軽く擦ったり、現像液Eをシャワー状に吹付け
たり、現像液Eを高圧で吹付けたりすることによって、
物理的な振動や応力を加えることが好ましい。この場
合、現像液Eが表示要素であるフィルタエレメント3に
接触した状態(浸漬した状態)で上記の振動や応力を加
えることが好ましいが、具体的な態様としては、表示素
材であるカラーフィルタ基板を一旦現像液Eから取り出
して振動や応力を加え、再び現像液E中に浸漬させても
構わない。もっとも、このようなことを全くせずに、表
示素材を単に現像液E中に浸漬させるだけでもよい。
【0059】上記のように表示素材であるカラーフィル
タ基板を現像液Eへ浸漬させ、必要に応じて振動や応力
を加えることにより、図2(c)及び図4のステップ5
2に示すように、表示要素であるフィルタエレメント3
(3R,3G,3B)が剥離する。このとき、フィルタ
エレメント3の一部が現像液Eに溶解することにより、
基板12や隔壁6Cから剥離しやすくなる。一方、基板
12上に形成されている隔壁6Cは、現像液Eがその隔
壁6C自身のパターニング時に用いられ得る現像液であ
ることから、ほとんど損傷を受けず、そのまま残存す
る。特に本実施形態の場合、隔壁6Cは、その形成工程
において現像された後に図3のステップS34において
焼成されているので、通常は、現像液Eによっては全く
影響を受けない。
【0060】その後、図2(d)に示すように水洗を行
い(図4のステップS53)、その後、乾燥させること
(図4のステップS54)によって、図2(e)に示す
ように、基板12上に隔壁6Cのみが残存した基体が再
生される。その後、このように構成された基体を目視或
いは顕微鏡により観察することなどによって、基体の検
査を行う(図4のステップS55)。ここで、この基体
について基板や隔壁6Cの損傷(欠け、剥離、キズな
ど)などの不良が存在する場合には、当該基体は廃棄処
分され(図4のステップS56)、当該不良が発見され
ない場合には、当該基体は図3に示すステップS35、
すなわち、カラーフィルタの描画工程に戻される。
【0061】このように再生された上記基体に対して
は、そのまま、図3に示すステップS35以降の各処理
が施され、上記と同様に、表示素材(カラーフィルタ基
板)が形成される。
【0062】以上説明した実施形態においては、基体再
生工程において、基板12上に形成された隔壁6Cを残
した状態でフィルタエレメント3のみが除去されるの
で、基体再生後に隔壁の形成工程から処理をやり直す必
要がなくなり、再生された基体を直ちにフィルタエレメ
ントの形成工程に導入することができるため、生産効率
を高めることができ、製造コストの低減にも大きく寄与
することができる。
【0063】また、本実施形態のカラーフィルタ基板の
製造方法では、後述する液滴吐出装置を用いることによ
り、材料吐出によってR、G、Bの各色のフィルタエレ
メント3R,3G,3Bを形成するので、フォトリソグ
ラフィ法を用いる方法のような複雑な工程を経る必要も
なく、また材料を浪費することもない。
【0064】[EL発光パネルの再生方法及び製造方
法]次に、図5乃至図8を参照して、本発明に係る表示
素材としての基材の再生方法及び表示装置の製造方法の
実施形態について説明する。図5には、表示装置として
のEL発光パネルの製造方法を示す工程断面図(a)〜
(g)を示す。図6には、表示素材としてのEL発光パ
ネルの基体の再生方法を示す工程断面図(a)〜(e)
を示す。また、図7は、表示装置としてのEL発光パネ
ルの製造手順の概略を示す概略フローチャートである。
図8は、表示素材としてのEL発光パネルの基体の再生
処理手順の概略を示す概略フローチャートである。
【0065】このEL発光パネルを製造する場合には、
透光性のガラスやプラスチック等で構成された基板12
上に、例えば、図5(a)に示す第1電極201を形成
する。EL発光パネルがパッシブマトリクス型である場
合には第1電極201は帯状に形成され、また、基板1
2上に図示しないTFD素子やTFT素子といった能動
素子を形成してなるアクティブマトリクス型である場合
には第1電極201は表示ドット毎に独立して形成され
る。これらの構造の形成方法としては、例えばフォトリ
ソグラフィ法、真空状着法、スパッタリング法、パイロ
ゾル法などを用いることができる。第1電極201の材
料としてはITO(Indium-Tin Oxide)、酸化スズ、酸
化インジウムと酸化亜鉛との複合酸化物などを用いるこ
とができる。
【0066】次に、上記第1電極201上に、上記カラ
ーフィルタ基板の場合と同様に放射線感応性素材6Aを
同様の方法で塗布する(図7に示すステップS61)。
そして、上記と同様の方法で、放射線照射(露光)処理
(図7のステップS62)及び現像処理(図7のステッ
プS63)を行い、図5(b)に示すように、隔壁(バ
ンク)6Bを形成する。
【0067】このバンク6Bは、格子状に形成され、各
表示ドットに形成された第1電極201の間を隔てるよ
うに、すなわち、表示ドットに対応するEL発光部形成
領域7が構成されるように、形成される。また、上記カ
ラーフィルタ基板の場合と同様に、遮光機能をも有する
ことが好ましい。この場合には、コントラストの向上、
発光材料の混色の防止、画素と画素との間からの光漏れ
などを防止することができる。隔壁6Bの材料として
は、基本的に上記カラーフィルタ基板の隔壁に採用され
た各種の素材を用いることができる。ただし、この場合
には特に、後述するEL発光材料の溶媒に対して耐久性
を有するものであることが望ましく、さらに、フロロカ
ーボンガスプラズマ処理によりテトラフルオロエチレン
化できること、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、
感光性ポリイミドなどといった有機材料が好ましい。
【0068】次に、機能性液状体としての正孔注入層用
材料を塗布する直前に、基板12に酸素ガスとフロロカ
ーボンガスプラズマの連続プラズマ処理を行う。これに
より、ポリイミド表面は撥水化され、ITO表面は親水
化され、液滴を微細にパターニングするための基板側の
濡れ性の制御ができる。プラズマを発生する装置として
は、真空中でプラズマを発生する装置でも、大気中でプ
ラズマを発生する装置でも同様に用いることができる。
また、このプロセスとは別に、或いは、このプロセスの
代りに、上記隔壁6Bに200℃程度にてベーク(焼
成)処理を施す(図7のステップS64)。これによっ
て、隔壁6Cが形成される。
【0069】次に、図5(c)に示すように、正孔注入
層用材料202Aを液滴8の形で吐出し、領域7に着弾
させる(図7のステップS65)。この正孔注入層用材
料202Aは、正孔注入層としての素材を溶媒などによ
って液状化したものである。その後、プレベーク処理と
して真空(1torr)中、室温、20分という条件で
溶媒を除去し、図5(d)に示すように、正孔注入層2
02を形成する(図7のステップS66)。上記条件で
は、正孔注入層202の膜厚は40nmであった。
【0070】次に、図5(d)に示すように、各領域7
内の正孔注入層202の上に、機能性液状体であるEL
発光材料としてのR発光層用材料を上記と同様に液滴と
して導入する(図7のステップS67)。そして、これ
ら発光層用材料の塗布後、プレベーク処理として、真空
(1torr)中、室温、20分などという条件で溶媒
を除去した(図7のステップS68)。上記条件により
形成されたR発光層203Rの膜厚は50nmであっ
た。
【0071】さらに、領域7内の正孔注入層202の上
に、機能性液状体であるEL発光材料としてのG発光層
用材料を上記と同様に液滴8として導入する(図7のス
テップS69)。そして、これら発光層用材料の塗布
後、プレベーク処理として、真空(1torr)中、室
温、20分などという条件で溶媒を除去した(図7のス
テップS70)。上記条件により形成されたG発光層2
03Gの膜厚は50nmであった。
【0072】次に、図5(e)に示すように、機能性液
状体であるEL発光材料としてのB色発光層203Bを
上記と同様に液滴8の状態で領域7に導入する。図示例
では、上記R色発光層やG色発光層の形成されていない
B色ドットの領域7にのみB色発光層203Bを形成す
る(図7のステップS71)。そして、この後、プレベ
ーク処理として、真空(1torr)中、室温、20分
などという条件で溶媒を除去した(図7のステップS7
2)。
【0073】上記のR色発光層203R,G色発光層2
03G及びB色発光層203Bの配列態様としては、必
要とされる表示性能に応じて、ストライプ配列、デルタ
配列、モザイク配列などの公知のパターンを適宜用いる
ことができる。
【0074】なお、上記図示例とは異なり、上記のステ
ップ71において、B色発光層203BをB色ドット以
外に、既にR色発光層203R、G色発光層203Gの
形成された表示ドットにおいて、上記R色発光層203
RやG色発光層203Gの上に重ねて形成してもよい。
これにより、R、G、Bの3原色を形成するのみなら
ず、R色発光層203RおよびG色発光層203Gと隔
壁6Cとの段差を埋めて平坦化することができる。これ
により、上下電極間のショートを確実に防ぐことができ
る。この場合、B色発光層203Bの膜厚を調整するこ
とで、B色発光層203BはR色発光層203Rおよび
G色発光層203Gとの積層構造において、電子輸送層
として作用してB色には発光しない。以上のようなB色
発光層203Bの形成方法としては、例えば湿式法とし
て一般的なスピンコート法を採用することもできるし、
あるいは、R色発光層203RおよびG色発光層203
Gの形成法と同様の方法を採用することもできる。
【0075】なお、上記の各色発光層を形成する前に正
孔注入層220に酸素ガスとフロロカーボンガスプラズ
マの連続プラズマ処理を行っても良い。これにより、正
孔注入層220上にフッ素化物層が形成され、イオン化
ポテンシャルが高くなることにより正孔注入効率が増
し、発光効率の高い有機EL装置を提供できる。
【0076】次に、上記のように各表示ドットに正孔注
入層202、及び、R色発光層203R,G色発光層2
03G又はB色発光層203Bが形成されたEL発光パ
ネルについて、目視或いは顕微鏡等による観察、或い
は、画像処理などによる検査を行う(図7のステップS
73)。そして、この検査によって各表示ドット内のE
L発光部(正孔注入層202と、R色発光層203R,
G色発光層203G又はB色発光層203Bとの積層体
によって構成される。)に不良(ドット抜け、積層構造
の不良、発光部の材料の過多、塵埃等の異物の混入な
ど)が発見された場合には、後述する基体再生工程へ移
行される。また、この検査で不良が発見されない場合に
は、例えば、窒素雰囲気中、150℃、4時間の熱処理
により各発光層を共役化させる。
【0077】その後、図5(f)に示すように、対向電
極213を形成することにより、目標とするELパネル
が製造される。対向電極213はそれが面電極である場
合には、例えば、Mg、Ag、Al、Liなどを材料と
して、蒸着法、スパッタ法などといった成膜法を用いて
形成できる。また、対向電極213がストライプ状電極
である場合には、成膜された電極層をフォトリソグラフ
ィ法などといったパターニング手法を用いて形成でき
る。最後に、図5(g)に示すように、対向電極213
の上には、保護層214が適宜の材料(樹脂モールド
材、無機絶縁膜など)によって形成される。
【0078】一方、上記図7のステップS73において
行われた検査において表示要素であるEL発光部の不良
が発見された場合に行われる図6及び図8に示す基体再
生工程について説明する。図6(a)に示すEL発光パ
ネルは、図7のステップS73において行われた検査に
よって領域7内に配置されたEL発光部に不良が発見さ
れたものであり、このEL発光パネルは、図6(b)に
示すように、現像液E中に浸漬される(図8のステップ
S81)。この現像液Eは、先の実施形態と同様に、図
7のステップS73において行われた現像処理で用いる
ことの可能な現像液である。したがって、先の実施形態
に記載した各種の現像液を用いることができる。また、
図7のステップS73において使用された現像液自体に
限定されない点もまた先の実施形態と同様である。
【0079】さらに、この工程においては、先の実施形
態と同様に、EL発光部に対して振動や応力が加えられ
る。振動や応力を加える態様についても、先の実施形態
と全く同様である。
【0080】上記のようにすると、図6(c)に示すよ
うに、現像液Eによって領域7からEL発光部、すなわ
ち、正孔注入層202及びEL発光層203R,203
G,203Bが剥離する(図7のステップS82)。そ
の後、基板12と隔壁6Cのみとなった基体は、図6
(d)に示すように水洗され(図7のステップS8
3)、図6(e)に示すように乾燥される(図7のステ
ップS84)。
【0081】その後、上記基体は目視若しくは顕微鏡に
よる観察、或いは、画像処理等による自動検査などによ
って検査される(図7のステップS85)。そして、基
板12や隔壁6Cに損傷が発見された場合には基体は廃
棄され(図7のステップS86)、損傷が発見されない
場合には、基体は上記の図7に示すステップS65に導
入される。
【0082】以上説明したELパネルの製造方法によれ
ば、基体再生工程において、基板12上に形成された隔
壁6Cを残した状態でEL発光部(正孔注入層202及
びEL発光層203R,203G,203B)のみが除
去されるので、基体再生後に隔壁の形成工程から処理を
やり直す必要がなくなり、再生された基体を直ちにEL
発光部の形成工程に導入することができるため、生産効
率を高めることができ、製造コストの低減にも大きく寄
与することができる。
【0083】また、本実施形態のELパネルの製造方法
では、後述する液滴吐出装置を用いることにより、材料
吐出によってR、G、Bの各色のEL発光部を形成する
ので、フォトリソグラフィ法を用いる方法のような複雑
な工程を経る必要もなく、また材料を浪費することもな
い。
【0084】[液滴吐出装置の構成例]次に、上記の各
実施形態に用いることのできる液滴吐出装置の構成につ
いて説明する。図9は、液滴吐出装置の全体構成を示す
概略斜視図、図10は、液滴吐出装置の主要部を部分的
に示す部分斜視図である。
【0085】液滴吐出装置16は、図9に示すように、
液滴吐出ヘッドの一例としてプリンタなどで用いられる
ヘッド22を備えたヘッドユニット26と、ヘッド22
の位置を制御するヘッド位置を制御するヘッド位置制御
装置17と、基板12の位置を制御する基板位置制御装
置18と、ヘッド22を基板12に対して走査方向Xに
走査移動させる走査駆動手段としての走査駆動装置19
と、ヘッド22を基板12に対して走査方向と交差(直
交)する送り方向Yに送る送り駆動装置21と、基板1
2を液滴吐出装置16内の所定の作業位置へ供給する基
板供給装置23と、この液滴吐出装置16の全般の制御
を司るコントロール装置24とを有する。
【0086】上記のヘッド位置制御装置17、基板位置
制御装置18、走査駆動装置19、送り駆動装置21の
各装置は、ベース9の上に設置される。また、これらの
各装置は、必要に応じてカバー14によって覆われる。
【0087】ヘッド22は、例えば、図11に示すよう
に、複数のノズル27が配列されてなるノズル列28を
有する。ノズル27の数は例えば180であり、ノズル
27の孔径は例えば28μmであり、ノズル27のピッ
チtは例えば141μmである。図11に示す基準方向
Sはヘッド22の標準の走査方向を示し、配列方向Tは
ノズル列28におけるノズル27の配列方向を示す。
【0088】ヘッド22は、例えば、図12(a)及び
(b)に示すように、ステンレス等で構成されるノズル
プレート29と、これに対向する振動板31と、これら
を互いに接合する複数の仕切り部材32とを有する。ノ
ズルプレート29と振動板31との間には、仕切り部材
32によって複数の材料室33と液溜り34とが形成さ
れる。これらの材料室33と液溜り34とは通路38を
介して互いに連通している。
【0089】振動板31の適所には材料供給孔36が形
成されている。この材料供給孔36には材料供給装置3
7が接続される。材料供給装置37は、R,G,Bのう
ちの一色、例えばR色のフィルタエレメント材料などで
構成される材料Mを材料供給孔36へ供給する。このよ
うに供給された材料Mは、液溜り34に充満し、さらに
通路38を通って材料室33に充満する。
【0090】ノズルプレート29には、材料室33から
材料Mをジェット状に噴出するためのノズル27が設け
られている。また、振動板31の材料室33に臨む面の
裏面には、この材料室33に対応させて材料加圧体39
が取り付けられている。この材料加圧体39は、図12
(b)に示すように、圧電素子41並びにこれを挟持す
る一対の電極42a及び42bを有する。圧電素子41
は、電極42a及び42bへの通電によって矢印Cで示
す外側へ突出するように撓み変形し、これにより材料室
33の容積が増大する。すると、増大した容積分に相当
する材料Mが液溜り34から通路38を通って材料室3
3へ流入する。
【0091】その後、圧電素子41への通電を解除する
と、この圧電素子41と振動板31とは共に元の形状に
戻り、これにより、材料室33も元の容積に戻るため、
材料室33の内部にある材料Mの圧力が上昇し、ノズル
27から材料Mが液滴8となって噴出する。なお、ノズ
ル27の周辺部には、液滴8の飛行曲りやノズル27の
孔詰まりなどを防止するために、例えば、Ni−テトラ
フルオロエチレン共析メッキ層からなる撥材料層43が
設けられる。
【0092】次に、図10を参照して、上記のヘッド2
2の周囲に配置された、ヘッド位置制御装置17、基板
位置制御装置18、走査駆動装置19、送り駆動装置2
1、及び、その他の手段について説明する。ヘッド位置
制御装置17は、ヘッドユニット26に取り付けられた
ヘッド22を平面(水平面)内にて回転させるαモータ
44と、ヘッド22を送り方向Yと平行な軸線周りに揺
動回転させるβモータ46と、ヘッド22を走査方向X
と平行な軸線周りに揺動回転させるγモータ47と、ヘ
ッド22を上下方向へ平行移動させるZモータ48とを
有する。
【0093】また、基板位置制御装置18は、基板12
を載せるテーブル49と、このテーブル49を平面(水
平面)内にて回転させるθモータ51とを有する。ま
た、走査駆動装置19は、走査方向Xへ伸びるXガイド
レール52と、例えばパルス駆動されるリニアモータを
内蔵したXスライダ53とを有する。このXスライダ5
3は、例えば内蔵するリニアモータの稼動により、Xガ
イドレール52に沿って走査方向Xへ平行移動する。
【0094】さらに、送り駆動装置19は、送り方向Y
へ伸びるYガイドレール54と、例えばパルス駆動され
るリニアモータを内蔵したYスライダ56とを有する。
Yスライダ56は、例えば内蔵するリニアモータの稼動
により、Yガイドレール54に沿って送り方向Yへ平行
移動する。
【0095】Xスライダ53やYスライダ56内におい
てパルス駆動されるリニアモータは、該モータに供給す
るパルス信号によって出力軸の回転角度制御を精密に行
うことができる。したがって、Xスライダ53に支持さ
れたヘッド22の走査方向X上の位置やテーブル49の
送り方向Y上の位置などを高精度に制御できる。なお、
ヘッド22やテーブル49の位置制御はパルスモータを
用いた位置制御に限られず、サーボモータを用いたフィ
ードバック制御やその他任意の方法によって実現するこ
とができる。
【0096】上記テーブル49には、基板12の平面位
置を規制する位置決めピン50a,50bが設けられて
いる。基板12は、後述する基板供給装置23によって
位置決めピン50a,50bに走査方向X側及び送り方
向Y側の端面を当接させた状態で、位置決め保持され
る。テーブル49には、このような位置決め状態で保持
された基板12を固定するための、例えば空気吸引(真
空吸着)などの、公知の固定手段を設けることが望まし
い。
【0097】本実施形態の液滴吐出装置16において
は、図10に示すように、テーブル49の上方に複数組
(図示例では2組)の撮像装置91R,91L及び92
R,92Lが配置されている。ここで、撮像装置91
R,91L及び92R,92Lは、図10において鏡筒
のみを示し、他の部分及びその支持構造は省略してあ
る。これらの観察手段である撮像装置としては、CCD
カメラ等を用いることができる。なお、図9には、これ
らの撮像装置について図示を省略してある。
【0098】図9に示す基板供給装置23は、基板12
を収容する基板収容部57と、基板12を搬送するロボ
ットなどの基板移載機構58とを有する。基板移載機構
58は、基台59と、基台59に対して昇降移動する昇
降軸61と、昇降軸61を中心として回転する第1アー
ム62と、第1アーム62に対して回転する第2アーム
63と、第2アーム63の先端下面に設けられた吸着パ
ッド64とを有する。この吸着パッド64は空気吸引
(真空吸着)などによって基板12を吸着保持すること
ができるように構成されている。
【0099】また、図9に示すように、上記ヘッド22
の走査軌跡下であって、送り駆動装置21の一方の脇位
置に、キャッピング装置76及びクリーニング装置77
が配設されている。さらに、送り駆動装置21の他方の
脇位置には電子天秤78が設置されている。ここで、キ
ャッピング装置76はヘッド22が待機状態にあるとき
にノズル27(図11参照)の乾燥を防止するための装
置である。クリーニング装置77は、ヘッド22を洗浄
するための装置である。電子天秤78は、ヘッド22内
の個々のノズル27から吐出されるインクの液滴8の重
量をノズル毎に測定する装置である。さらに、ヘッド2
2の近傍には、ヘッド22と一体に移動するヘッド用カ
メラ81が取り付けられている。
【0100】図9に示すコントロール装置24は、プロ
セッサを収容したコンピュータ本体部66と、キーボー
ド等の入力装置67と、CRT等の表示装置68とを有
する。コンピュータ本体部66には、図13に示すCP
U(中央処理ユニット)69と、各種情報を記憶するメ
モリである情報記録媒体71とを備えている。
【0101】上記のヘッド位置制御装置17、基板位置
制御装置18、走査駆動装置19、送り駆動装置21、
及び、ヘッド22内の圧電素子41(図12(b)参
照)を駆動するヘッド駆動回路72の各機器は、図13
に示すように、入出力インターフェイス73及びバス7
4を介してCPU69に接続されている。また、基板供
給装置23、入力装置67、表示装置68、キャッピン
グ装置76、クリーニング装置77及び電子天秤78
も、上記と同様に入出力インターフェイス73及びバス
74を介してCPU69に接続されている。
【0102】情報記録媒体71としてのメモリは、RA
M(ランダムアクセスメモリ)、ROM(リードオンリ
メモリ)などといった半導体メモリや、ハードディス
ク、CD−ROM読み取り装置、ディスク型記録媒体な
どといった外部記憶装置などを含む概念であり、機能的
には、液滴吐出装置16の動作の制御手順が記述された
プログラムソフトを記憶する記憶領域や、ヘッド22に
よる材料の基板12内における吐出位置を座標データと
して記憶するための記憶領域や、図10に示す送り方向
Yへの基板12の送り移動量を記憶するための記憶領域
や、CPU69のためのワークエリアやテンポラリファ
イルなどとして機能する領域や、その他各種の記憶領域
が設定される。
【0103】CPU69は、情報記憶媒体71であるメ
モリ内に記憶されたプログラムソフトに従って、基板1
2の表面の所定位置に、材料を吐出するための制御を行
うものである。具体的な機能実現部としては、図13に
示すように、クリーニング処理を実現するための演算を
行うクリーニング演算部、キャッピング処理を実現する
ためのキャッピング演算部、電子天秤78を用いた重量
測定を実現するための演算を行う重量測定演算部、及
び、液滴吐出によって材料を基板12の表面上に着弾さ
せ、所定のパターンにて描画するための描画演算部を有
する。
【0104】上記描画演算部には、ヘッド22を描画の
ための初期位置へ設置するための描画開始位置演算部、
ヘッド22を走査方向Xへ所定の速度で走査移動させる
ための制御を演算する走査制御演算部、基板12を送り
方向Yへ所定の送り移動量だけずらすための制御を演算
する送り制御演算部、ヘッド22内の複数のノズル27
のうちのいずれを作動させて材料を吐出するかを制御す
るための演算を行うノズル吐出制御演算部などといった
各種の機能演算部を有する。
【0105】なお、上記実施形態では、上述の各機能
を、CPU69を用いるプログラムソフトによって実現
しているが、上述の各機能を、CPUを用いない電子回
路によって実現できる場合には、そのような電子回路を
用いても構わない。
【0106】次に、上記構成からなる液滴吐出装置16
の動作を、図14に示すフローチャートに基づいて説明
する。オペレータによる電源投入によって液滴吐出装置
16が作動すると、最初にステップS1において初期設
定が実現される。具体的には、ヘッドユニット26や基
板供給装置23やコントロール装置24などが予め決め
られた初期状態にセットされる。
【0107】次に、重量測定タイミングが到来(ステッ
プS2)すると、図10に示すヘッドユニット26を走
査駆動装置19によって図9に示す電子天秤78の所ま
で移動させる(ステップS3)。そして、ノズル27か
ら吐出される材料の量を、電子天秤78を用いて測定す
る(ステップS4)。さらに、このように測定されたノ
ズル27の材料吐出特性に合わせて、各ノズル27の圧
電素子41に印加する電圧を調節する(ステップS
5)。
【0108】この後、クリーニングタイミングが到来
(ステップS6)すれば、ヘッドユニット26を走査駆
動装置19によってクリーニング装置77の所まで移動
させ(ステップS7)、そのクリーニング装置77によ
ってヘッド22をクリーニングする(ステップS8)。
【0109】重量測定タイミングやクリーニングタイミ
ングが到来しない場合、或いは、重量測定やクリーニン
グが終了した場合には、ステップ9において図9に示す
基板供給装置23を作動させて基板12をテーブル49
へ供給する。具体的には、基板収容部57内の基板12
を吸着パッド64によって吸着保持し、昇降軸61、第
1アーム62及び第2アーム63を移動させて基板12
をテーブル49まで搬送し、さらにテーブル49の適所
に予め設けてある位置決めピン50a,50b(図10
参照)に押し付ける。なお、テーブル49上における基
板12の位置ずれを防止するため、空気吸引(真空吸
着)などの手段によって基板12をテーブル49に固定
することが望ましい。
【0110】次に、図10に示す撮像装置91R,91
Lによって基板12を観察しながら、θモータ51の出
力軸を微小角度単位で回転させることにより、テーブル
49を平面(水平面)内にて回転させ、基板12を位置
決めする(ステップS10)。より具体的には、基板1
2の左右両端にそれぞれ形成されたアライメントマーク
を、図10に示す上記一対の撮像装置91R,91L又
は92R,92Lによってそれぞれ撮影し、これらのア
ライメントマークの撮像位置によって基板12の平面姿
勢を演算して求め、この平面姿勢に応じてテーブル49
を回転させて角度θを調整する。
【0111】この後、図9に示すヘッド用カメラ81に
よって基板12を観察しながら、ヘッド22によって描
画を開始する位置を演算によって決定する(ステップS
11)。そして、走査駆動装置19及び送り駆動装置2
1を適宜に作動させて、ヘッド22を描画開始位置へ移
動させる(ステップS12)。
【0112】このとき、ヘッド22は、図11に示す基
準方向Sが走査方向Xに合致した姿勢となるようにして
もよく、或いは、基準方向Sが所定角度で走査方向に対
して傾斜する姿勢となるように構成してもよい。この所
定角度は、ノズル27のピッチと、基板12の表面上に
おいて材料を着弾させるべき位置のピッチとが異なる場
合が多く、ヘッド22を走査方向Xへ移動させるとき
に、配列方向Tに配列されたノズル27のピッチの送り
方向Yの寸法成分が基板12の送り方向Yの着弾位置の
ピッチと幾何学的に等しくなるようにするための措置で
ある。
【0113】図14に示すステップS12でヘッド22
が描画開始位置に置かれると、ステップS13において
ヘッド22は走査方向Xへ一定の速度で直線的に走査移
動される。この走査中において、ヘッド22のノズル2
7から材料の液滴が基板12の表面上へ連続的に吐出さ
れる。
【0114】なお、このときの材料の液滴の吐出量は、
一度の走査によってヘッド22がカバーすることのでき
る吐出範囲において全量が吐出されるように設定されて
いてもよいが、例えば、一度の走査によって本来吐出さ
れるべき量の数分の一(例えば4分の一)の材料を吐出
するように構成し、ヘッド22を複数回走査する場合
に、その走査範囲が送り方向Yに相互に部分的に重なる
ように設定し、全ての領域において数回(例えば4回)
材料の吐出が行われるように構成してもよい。
【0115】ヘッド22は、基板12に対する1ライン
分の走査が終了(ステップS14)すると、反転移動し
て初期位置へと復帰し(ステップS15)、送り方向Y
に所定量(設定された送り移動量だけ)移動する(ステ
ップS16)。その度、ステップS13で再び走査さ
れ、材料が吐出され、これ以降、上記の動作を繰り返し
行って、複数ラインに亘って走査が行われる。ここで、
1ライン分の走査が終了すると、そのまま送り方向Yに
所定量移動し、反転して、逆向きに走査されるというよ
うに、交互に走査方向を反転させるように駆動してもよ
い。
【0116】ここで、後述するように、基板12内に複
数のカラーフィルタが形成される場合について説明する
と、基板12内のカラーフィルタ領域一列分について全
てインクの吐出が完了する(ステップS17)と、ヘッ
ド22は所定量送り方向Yに移動し、再び上記と同様に
ステップS13乃至S16の動作を繰り返す。そして、
最終的に基板12上の全列のカラーフィルタ領域に対し
て材料の吐出が終了する(ステップS18)と、ステッ
プS20において基板供給装置23又は別の搬出機構に
よって、処理後の基板12が外部へ排出される。その
後、オペレータから作業終了の指示がない限り、上記の
ように基板12の供給と、材料吐出作業を繰り返し行
う。
【0117】オペレータから作業終了の指示がある(ス
テップS21)と、CPU69は図9においてヘッド2
2をキャッピング装置76の所まで搬送し、そのキャッ
ピング装置76によってヘッド22に対してキャッピン
グ処理を施す(ステップS22)。
【0118】[表示装置(電気光学装置)の製造方法]
次に、本発明に係る表示装置(電気光学装置)の製造方
法の実施形態について説明する。図15は、本発明に係
る表示装置(電気光学装置)の製造方法の一例として
の、液晶装置の製造方法の実施形態を示している。ま
た、図16は、当該製造方法によって製造される表示装
置(電気光学装置)の一例としての液晶装置の実施形態
を示している。さらに、図17は、図16のIX−IX線に
沿った液晶装置の断面構造を示している。最初に、液晶
装置の一例の構造について図16及び図17を参照して
説明する。なお、この液晶装置の一例は、単純マトリク
ス方式でフルカラー表示を行う半透過反射型の液晶装置
である。
【0119】図16に示すように、液晶装置101は、
液晶パネル102に半導体チップ等として構成された液
晶駆動用IC103a及び液晶駆動用IC103bを実
装し、配線接続要素としてのFPC(フレキシブル印刷
回路)104を液晶パネル102に接続したものであ
る。液晶装置101は、液晶パネル102の裏面側に照
明装置106をバックライトとして設けることによって
構成されている。
【0120】液晶パネル102は、第1基板107aと
第2基板107bとをシール材108によって貼り合わ
せることによって形成される。シール材108は、例え
ば、スクリーン印刷などによってエポキシ系樹脂を第1
基板107a又は第2基板107bの内側表面に環状
(周回状)に付着することによって形成される。また、
シール材108の内部には図17に示すように導電性材
料によって球状又は円筒状に形成された導通材109が
分散状態で含まれる。
【0121】図17に示すように、第1基板107aは
透明なガラス、透明なプラスチックなどによって形成さ
れた板状の基材111aを有する。この基材111aの
内側表面(図17の上側表面)には反射膜112が形成
されている。また、その上に絶縁膜113が積層され、
その上に第1電極114aが矢印D方向から見てストラ
イプ状(図16参照)に形成されている。さらにその上
には配向膜116aが形成される。また、基材111a
の外側表面(図17の下側表面)には偏光板117aが
貼着などによって装着される。
【0122】図16においては、第1電極114aの配
列を判り易くするために、それらの間隔を実際よりも大
幅に広く描いてある。したがって、図面上で描かれてい
る第1電極114aの本数よりも実際には多数の第1電
極114aが基材111上に形成されている。
【0123】図17に示すように、第2基板107bは
透明なガラスや透明なプラスチックなどによって形成さ
れた板状の基材111bを有する。この基材111bの
内側表面(図17の下側表面)にはカラーフィルタ11
8が形成され、その上に第2電極114が上記第1電極
114aと直交する方向へ矢印Dから見てストライプ状
(図16参照)に形成されている。さらにその上には配
向膜116bが形成されている。また、基材111bの
外側表面(図17の上側表面)には偏光板117bが貼
着などによって装着されている。
【0124】図16においては、第2電極114bの配
列を判り易くするために、第1電極の場合と同様に、そ
れらの間隔を実際よりも大幅に広く描いてある。したが
って、図面上で描かれている第1電極114aの本数よ
りも実際には多数の第1電極114aが基材111上に
形成されている。
【0125】図17に示すように、第1基板107a、
第2基板107b及びシール材108によって囲まれる
間隙、いわゆるセルギャップ内には液晶L、例えばST
N(スーパー捩れネマチック)液晶、が封入されてい
る。第1基板107a又は第2基板107bの内側表面
には微小で球形のスペーサ119が多数分散され、これ
らのスペーサ119がセルギャップ内に存在することに
より、そのセルギャップが均一に維持されるようになっ
ている。
【0126】第1電極114aと第2電極114bとは
互いに直交する方向に伸びるように配設されている。そ
れらが平面的に交差する部分は、図17の矢印D方向か
ら見てドットマトリクス状に配列されている。そして、
そのドットマトリクス状の各交差点が一つの表示ドット
を構成する。カラーフィルタ118は、R(赤)・G
(緑)・B(青)の各色要素(フィルタエレメント)を
矢印D方向から見て所定のパターン、例えば、ストライ
プ配列、デルタ配列、モザイク配列などのパターンで配
列させることによって構成されている。上記の一つの表
示ドットはR,G,Bのそれぞれ一つずつに対応してい
る。そして、R,G,Bの3色の表示ドットにより一つ
の画素(ピクセル)が構成されるようになっている。
【0127】マトリクス状に配列される表示ドットを選
択的にオン状態にすることにより、液晶パネル102の
第2基板107bの外側に文字、数字などといった像が
表示される。このようにして像が表示される領域が有効
表示領域であり、図16及び図17において矢印Vによ
って示される。
【0128】図17に示すように、反射膜112はAP
C合金、アルミニウムなどといった光反射性材料によっ
て形成される。また、この反射膜112には、第1電極
114aと第2電極114bの交点である各表示ドット
に対応する位置に開口121が形成されている。したが
って、開口121は図17の矢印Dから見て表示ドット
と同様にマトリクス状に配列されている。
【0129】第1電極114aおよび第2電極114b
は、例えば、透明導電材であるITO(インジウムスズ
酸化物)によって形成される。また、配向膜116a,
116bは、ポリイミド系樹脂を一様な厚さの膜状に付
着させることによって形成される。これらの配向膜11
6a,116bがラビング処理を受けることにより、第
1基板107a及び第2基板107bの表面上における
液晶分子の初期配向が決定される。
【0130】図16に示すように、第1基板107aは
第2基板107bよりも広い面積に形成されており、こ
れらの基板をシール材108によって貼り合わせたと
き、第1基板107aは第2基板107bの外側へ張り
出す基板張出部107cを有する。そして、この基板張
出部107cには、第1電極114aから伸び出る引出
し配線114c、シール材108の内部に存在する導通
材109(図17参照)を介して第2基板107b上の
第2電極114bと導通する引出し配線114d、液晶
駆動用IC103aの入力用バンプ、すなわち入力用端
子に接続される金属配線114e、及び、液晶駆動用I
C103bの入力用バンプに接続される金属配線114
fなどといった各種の配線が所定のパターンにて形成さ
れている。
【0131】このとき、第1電極114aから伸びる引
出し配線114c及び第2電極114bに通電する引出
し配線114dは、それらの電極と同じ材料であるIT
Oによって形成される。また、液晶駆動用IC103
a,103bの入力側の配線である金属配線114e,
114fは、電気抵抗値の低い金属材料、例えばAPC
合金によって形成される。このAPC合金は、主として
Agを含み、これにPd及びCuを添加した合金、例え
ば、Ag;98wt%、Pd;1wt%、Cu;1wt
%の組成を有する合金である。
【0132】液晶駆動用IC103a,103bは、A
CF(異方性導電膜)122によって基板張出部107
cの表面に接着されて実装される。すなわち、本実施形
態では、基板上に半導体チップが直接に実装される構
造、いわゆるCOG(チップオングラス)方式の液晶パ
ネルとして形成されている。このCOG方式の実装構造
においては、ACF122の内部に含まれる導電粒子に
よって、液晶駆動用IC103a,103bの入力側バ
ンプと金属配線114e,114fとが導電接続され、
液晶駆動用IC103a,103bの出力側バンプと引
出し配線114c,114dとが導電接続される。
【0133】図16において、FPC104は、可撓性
の樹脂フィルム123と、チップ部品124を含んで構
成された回路126と、金属配線端子127とを有す
る。回路126は樹脂フィルム123の表面に半田付け
その他の導電接続手法によって直接に搭載される。ま
た、金属配線端子127はAPC合金、Cr,Cuその
他の導電材料によって形成される。FPC104のうち
金属配線端子127が形成された部分は、第1基板10
7aのうち金属配線114e,114fが形成された部
分にACF122によって接続される。そして、ACF
122の内部に含まれる導電粒子により、基板側の金属
配線114e,114fとFPC側の金属配線端子12
7とが導通する。
【0134】FPC104の反対側の辺端部には外部接
続端子131が形成され、この外部接続端子131が図
示しない外部回路に接続される。そして、この外部回路
から伝送される信号に基づいて液晶駆動用IC103
a,103bが駆動され、第1電極114a及び第2電
極114bの一方に走査信号が供給され、他方にデータ
信号が供給される。これにより、有効表示領域V内に配
列された表示ドットが個々に電圧制御され、その結果、
液晶Lの配向が個々に制御される。
【0135】図16に示す照明装置106は、図17に
示すように、アクリル樹脂などによって構成された導光
体132と、この導光体132の光出射面132bに設
けられた拡散シート133と、導光体132の光出射面
132bの反対側に設けられた反射シート134と、発
光源としてのLED(発光ダイオード)136とを有す
る。
【0136】LED136はLED基板137に支持さ
れ、そのLED基板137は、例えば導光体132と一
体に形成された支持部(図示せず)に装着される。LE
D基板137が支持部の所定位置に装着されることによ
り、LED136が導光体132の側辺端面である光取
込み面132aに対向する位置に置かれる。なお、符号
138は液晶パネル102に加わる衝撃を緩衝するため
の緩衝部材を示している。
【0137】LED136が発光すると、その光は光取
込み面132aから取り込まれて導光体132の内部へ
導かれ、反射シート134や導光体132の壁面で反射
しながら伝播する間に光出射面132bから拡散シート
133を通して外部へ平面光として出射される。
【0138】以上説明した液晶装置101は、太陽光、
室内光といった外部光が十分に明るい場合には、図17
において第2基板107b側から外部光が液晶パネル1
02の内部へ取り込まれ、その光が液晶Lを通過した後
に反射膜112で反射して再び液晶Lへ供給される。液
晶Lは、これを挟持する電極114a,114bによっ
てR,G,Bの表示ドット毎に配向制御される。したが
って、液晶Lへ供給された光は表示ドット毎に変調さ
れ、その変調によって偏光板117bを通過する光と通
過できない光とによって液晶パネル102の外部に文
字、数字などといった像が表示され、反射型の表示が行
われる。
【0139】他方、外部光の光量が充分に得られない場
合には、LED136が発光して導光体132の光出射
面132bから平面光が出射され、その光が反射膜11
2に形成された開口121を通して液晶Lへ供給され
る。このとき、反射型の表示と同様に、供給された光
が、配向制御される液晶Lによって表示ドット毎に変調
される。これにより、外部へ像が表示され、透過型の表
示が行われる。
【0140】上記構成の液晶装置101は、例えば、図
15に示す製造方法によって製造される。この製造方法
においては、工程P1〜P6の一連の工程が第1基板1
07aを形成する工程であり、工程P11〜工程P14
の一連の工程が第2基板107bを形成する工程であ
る。第1基板形成工程と第2基板形成工程は、通常、そ
れぞれが独自に行われる。
【0141】まず、第1基板形成工程では、透光性ガラ
ス、透光性プラスチックなどによって形成された大面積
のマザー原基板の表面に液晶パネル102の複数個分の
反射膜112をフォトリソグラフィ法などを用いて形成
する。さらに、その上に絶縁膜113を周知の成膜法を
用いて成形する(工程P1)。次に、フォトリソグラフ
ィ法などを用いて第1電極114a、引出し配線114
c,114dおよび金属配線114e,114fを形成
する(工程P2)。
【0142】この後、第1電極114aの上に塗布、印
刷などによって配向膜116aを形成し(工程P3)、
さらにその配向膜116aに対してラビング処理を施す
ことにより液晶の初期配向を決定する(工程P4)。次
に、例えばスクリーン印刷などによってシール材108
を環状に形成し(工程P5)、さらにその上に球状のス
ペーサ119を分散する(工程P6)以上により、液晶
パネル102の第1基板107a上のパネルパターンを
複数個分有する大面積のマザー第1基板が形成される。
【0143】以上の第1基板形成工程とは別に、第2基
板形成工程(図15の工程P11〜工程P14)を実施
する。まず、透光性ガラス、透光性プラスチックなどに
よって形成された大面積のマザー原基材を用意し、その
表面に液晶パネル102の複数個分のカラーフィルタ1
18を形成する(工程P11)。このカラーフィルタ1
18の形成工程は図1及び図3に示した製造方法を用い
て行われ、その製造方法中のR、G、Bの各色フィルタ
エレメントの形成は、図9の液滴吐出装置16を用いて
ヘッド22のノズル27からフィルタエレメント材料の
材料としての液滴を吐出することにより実行される。こ
れらカラーフィルタの製造方法およびヘッド22の制御
方法は既に説明した内容と同じであるので、それらの説
明は省略する。
【0144】マザー基板12すなわちマザー原料基材の
上にカラーフィルタ118が形成されると、次に、フォ
トリソグラフィ法によって第2電極114bが形成され
る(工程P12)。さらに、塗布、印刷などによって配
向膜116bが形成される(工程P13)。次に、その
配向膜116bに対してラビング処理が施されて液晶の
初期配向が決められる(工程P14)。以上により、液
晶パネル102の第2基板107b上のパネルパターン
を複数個分有する大面積のマザー第2基板が形成され
る。
【0145】以上により、大面積のマザー第1基板およ
びマザー第2基板が形成された後、それらのマザー基板
をシール材108を間に挟んでアライメント、すなわち
位置合わせした上で互いに貼り合わせる(工程P2
1)。これにより、液晶パネル複数個分のパネル部分を
含んでいて未だ液晶が封入されていない状態の空のパネ
ル構造体が形成される。
【0146】次に、完成した空のパネル構造体の所定の
位置にスクライブ溝、すなわち分断用溝を形成し、さら
にそのスクライブ溝を基準としてパネル構造体に応力又
は熱を加え、或いは光を照射する等の方法により基板を
ブレイク(破断)させることによって分断する(工程P
22)。これにより、各液晶パネル部分のシール材10
8の液晶注入用開口110(図16参照)が外部へ露出
する状態の、いわゆる短冊状の空のパネル構造体が形成
される。
【0147】その後、露出した液晶注入用開口110を
通して各液晶パネル部分の内部に液晶Lを注入し、さら
に各液晶注入用開口110を樹脂などによって封止する
(工程P23)。通常の液晶注入処理は、液晶パネル部
分の内部を減圧し、内外圧力差によって液晶を注入する
ことによって行われる。例えば、貯留容器の中に液晶を
貯留し、その液晶が貯留された貯留容器と短冊状の空パ
ネルとをチャンバなどに入れ、そのチャンバなどを真空
状態にしてからそのチャンバの内部において液晶の中に
短冊状の空パネルを浸漬する。その後、チャンバを大気
圧に開放すると、空パネルの内部は真空状態なので、大
気圧によって加圧される液晶が液晶注入用開口を通して
パネルの内部へ導入される。その後、液晶注入後の液晶
パネル構造体のまわりには液晶が付着するので、液晶注
入処理後の短冊状パネルは工程P24において洗浄処理
を受ける。
【0148】その後、液晶注入および洗浄が終わった後
の短冊状パネルに対して、再び所定位置にスクライブ溝
を形成する。さらに、そのスクライブ溝を基準にして短
冊状パネルを分断する。このことにより、複数個の液晶
パネル102が個々に切り出される(工程P25)。こ
うして作製された個々の液晶パネル102に対して、図
16に示すように、液晶駆動用IC103a,103b
を実装し、照明装置106をバックライトとして装着
し、さらにFPC104を接続することにより、目標と
する液晶装置101が完成する(工程P26)。
【0149】なお、個々のフィルタエレメント3は、ヘ
ッド22の1回の走査によって形成されるのではなく
て、複数回の走査によってN回(例えば4回)、重ねて
材料吐出を受けることにより所定の膜厚に形成されても
よい。この場合には、仮に複数のノズル27間において
材料吐出量にバラツキが存在する場合でも、複数のフィ
ルタエレメント3間で膜厚にバラツキが生じることを防
止でき、上記の縞状の色ムラもさらに低減され、それ
故、カラーフィルタの光透過特性を平面的に均一にする
ことができる。
【0150】また、本実施形態の液晶装置及びその製造
方法では、図9に示す液滴吐出装置16を用いることに
よりヘッド22を用いた材料吐出によってフィルタエレ
メント3を形成するようにしているので、フォトリソグ
ラフィ法を用いる方法のような複雑な工程を経る必要が
なく、また材料を浪費することもない。
【0151】なお、上記実施形態では、表示装置として
液晶パネルを備えた液晶装置について説明したが、上記
と同様のカラーフィルタを備えた表示装置として、液晶
装置以外の他の電気光学装置、例えば、EL装置、プラ
ズマディスプレイパネルなどにカラーフィルタを設けた
ものに適用することも可能である。すなわち、例えばE
L装置の場合、EL発光機能を有する複数の表示ドット
に対応するフィルタエレメントを備えたカラーフィルタ
を平面的に重ねることによって、上記実施形態と同様の
効果を得ることができる。
【0152】尚、本発明の材料の除去方法、基材の再生
方法及び表示装置の製造方法、並びに、その製造方法に
より製造された表示装置を有する電子機器は、上述の図
示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸
脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論
である。例えば、本発明の基材としては、上記のカラー
フィルタ基板やEL発光パネルに限らず、液晶パネル、
蛍光パネル、プラズマディスプレイパネルなどの種々の
表示装置の一部又は主要部を構成するものとすることが
できる。また、本発明の表示装置としては、上記の液晶
装置やEL装置以外の種々の電気光学装置はもちろんの
こと、CRTその他の各種の表示装置とすることができ
る。
【0153】そして、上記各実施形態の表示装置(電気
光学装置)が組み込まれる電子機器としては、例えば図
18に示すようなパーソナルコンピュータ490に限ら
ず、図19に示すような携帯電話491やPHS(Pers
onal Handy phone System)などの携帯型電話機、電子
手帳、ページャ、POS(Point Of Sales)端末、IC
カード、ミニディスクプレーヤ、液晶プロジェクタ、エ
ンジニアリング・ワークステーション(Engineering Wo
rk Station:EWS)、ワードプロセッサ、テレビ、ビ
ューファインダ型またはモニタ直視型のビデオテープレ
コーダ、電子卓上計算機、カーナビゲーション装置、タ
ッチパネルを備えた装置、時計、ゲーム機器などの様々
な電子機器が挙げられる。
【0154】また、本明細書では、表示装置についての
み実施例をあげたが、本発明の材料の除去方法、材料の
再生方法は、表示装置以外にも用いることができる。例
えば、基材上に電気配線を形成するために、液状金属や
導電性材料などを吐出して金属配線を形成する製造工
程、微細なマイクロレンズを形成する製造工程、基板上
に塗布するレジストを必要な部分だけに塗布する工程、
透光性基板などに光を散乱させる凸部や微小白パターン
などを形成する製造工程、DNA(deoxyribonucleic a
cid:デオキシリボ核酸)チップ上にマトリクス配列する
スパイクスポットにRNA(ribonucleic acid:リボ核
酸)を吐出して蛍光標識プローブを作成する製造工程、
基板に区画されたドット状の位置に、試料や抗体、DN
A(deoxyribonucleic acid:デオキシリボ核酸)などを
吐出してバイオチップを形成する製造工程にも利用でき
る。
【0155】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
材料(表示要素)に不良がある場合に、材料(表示要
素)を取り除く一方、隔壁を残存させることにより、基
材上に残された隔壁によって画成された領域に再度材料
(表示要素)を配置させることが可能になるので、基材
上に新たに隔壁を作り直す必要がなくなるため、従来よ
りも生産効率を高めることができ、無駄な廃棄物もさら
に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る材料の除去方法、基材の再生方
法及び表示装置の製造方法の実施形態として、カラーフ
ィルタ基板の製造工程を示す概略工程断面図(a)〜
(g)である。
【図2】 同実施形態における基体再生工程を示す概略
工程断面図(a)〜(e)である。
【図3】 同実施形態におけるカラーフィルタ基板の製
造工程の手順を示す概略フローチャートである。
【図4】 同実施形態における基体再生工程の手順を示
す概略フローチャートである。
【図5】 本発明に係る材料の除去方法、基材の再生方
法及び表示装置の製造方法の実施形態として、EL発光
パネルの製造工程を示す概略工程断面図(a)〜(g)
である。
【図6】 同実施形態における基体再生工程を示す概略
工程断面図(a)〜(e)である。
【図7】 同実施形態におけるEL発光パネルの製造工
程の手順を示す概略フローチャートである。
【図8】 同実施形態における基体再生工程の手順を示
す概略フローチャートである。
【図9】 本発明に係る液滴吐出装置、或いは、表示装
置の製造装置(カラーフィルタの製造装置、液晶装置の
製造装置およびEL装置の製造装置といった各製造装
置)の主要部分である液滴吐出装置の一実施の形態を示
す斜視図である。
【図10】 図9の装置の主要部を拡大して示す斜視図
である。
【図11】 図10の装置の主要部であるヘッドを拡大
して示す斜視図である。
【図12】 ヘッドの内部構造を示す図であって、
(a)は一部破断斜視図を示し、(b)は(a)のJ−
J線に従った断面構造を示す。
【図13】 液滴吐出装置に用いられる電気制御系を示
すブロック図である。
【図14】 図13の制御系によって実行される制御の
流れを示すフローチャートである。
【図15】 本発明に係る表示装置(液晶装置)の製造
方法の一実施の形態を示す工程図である。
【図16】 本発明に係る表示装置(液晶装置)の製造
方法によって製造される液晶装置の一例を分解状態で示
す斜視図である。
【図17】 図16におけるIX−IX線に従って液晶装置
の断面構造を示す断面図である。
【図18】 表示装置を備えた電気機器であるパーソナ
ルコンピュータを示す斜視図である。
【図19】 表示装置を備えた電気機器である携帯電話
を示す斜視図である。
【符号の説明】
3(3R,3G,3B)・・・フィルタエレメント 6(6B,6C)・・・隔壁 7・・・領域(フィルタエレメント形成領域或いはEL
発光部形成領域) 8・・・液滴 12・・・基板(或いはマザー基板) E・・・現像液 16・・・液滴吐出装置
フロントページの続き (72)発明者 片上 悟 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H048 BA02 BA11 BA55 BA58 BA64 BB02 BB41 BB42 2H096 AA30 LA02 LA30

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に形成された隔壁により画成され
    た領域に配置された材料を除去する材料の除去方法であ
    って、 前記隔壁が前記基材上に残され、前記材料が除去される
    ことを特徴とする材料の除去方法。
  2. 【請求項2】 前記隔壁は、放射線感応性素材に放射線
    照射処理及び現像処理が施されることにより形成された
    ものであり、 前記材料が前記現像処理に用いることの可能な現像物質
    により剥離若しくは溶解されることを特徴とする請求項
    1に記載の材料の除去方法。
  3. 【請求項3】 前記材料が剥離若しくは溶解される際
    に、前記材料に振動又は応力が加えられることを特徴と
    する請求項2に記載の材料の除去方法。
  4. 【請求項4】 前記材料は、液状材料が前記隔壁により
    画成された領域に導入されることにより形成されること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記
    載の材料の除去方法。
  5. 【請求項5】 前記材料は、固化される前の状態で除去
    されることを特徴とする請求項4に記載の材料の除去。
  6. 【請求項6】 前記材料はカラーフィルタを構成するフ
    ィルタエレメントであることを特徴とする請求項1乃至
    請求項5のいずれか1項に記載の材料の除去方法。
  7. 【請求項7】 前記材料はEL発光体であることを特徴
    とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の材
    料の除去方法。
  8. 【請求項8】 基材上に形成された材料を除去した後、
    該基材に再び材料を形成する基材の再生方法において、 前記材料を除去する工程においては、請求項1乃至請求
    項7のうちいずれかに記載の材料の除去方法を採用する
    ことを特徴とする基材の再生方法。
  9. 【請求項9】 基材上に隔壁を形成する工程と、 前記隔壁により画成された領域に表示要素が導入され、
    基材が形成される工程と、 前記基材が検査される工程と、 前記表示要素に不良が発見された場合に、前記隔壁が前
    記基材上に残され、前記表示要素が除去される工程と、 前記表示要素が除去された後に再び前記隔壁により画成
    された領域に表示要素を配置する工程と、を有すること
    を特徴とする表示装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記隔壁が形成される工程では、放射
    線感応性素材に放射線照射処理及び現像処理が施される
    ことにより前記隔壁が形成され、 前記表示要素が除去される工程では、前記表示要素が前
    記現像処理に用いることの可能な現像物質により剥離若
    しくは溶解させられることを特徴とする請求項9に記載
    の表示装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記表示要素が剥離若しくは溶解され
    る際に、前記表示要素に振動又は応力が加えられること
    を特徴とする請求項10に記載の表示装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記表示要素が導入され、基材が形成
    される工程では、前記表示要素としての液状材料が前記
    隔壁により画成された領域に導入されることを特徴とす
    る請求項9乃至請求項11のいずれか1項に記載の表示
    装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記表示要素に不良が発見されなかっ
    た場合に、前記表示要素が固化される工程を有し、 前記表示要素が除去される工程では、前記表示要素が、
    固化される前の状態で除去されることを特徴とする請求
    項12に記載の表示装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記表示要素はカラーフィルタを構成
    するフィルタエレメントであることを特徴とする請求項
    9乃至請求項13のいずれか1項に記載の表示装置の製
    造方法。
  15. 【請求項15】 前記表示要素はEL発光体であること
    を特徴とする請求項9乃至請求項13のいずれか1項に
    記載の表示装置の製造方法。
  16. 【請求項16】表示装置を搭載した電子機器において、
    請求項9乃至請求項15のうちいずれかに記載の製造方
    法によって製造された表示装置を含むことを特徴とする
    電子機器。
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