JP2003266010A - 液滴吐出による材料の配置方法、表示装置、表示装置の製造方法、及び、電子機器 - Google Patents

液滴吐出による材料の配置方法、表示装置、表示装置の製造方法、及び、電子機器

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JP2003266010A
JP2003266010A JP2002330881A JP2002330881A JP2003266010A JP 2003266010 A JP2003266010 A JP 2003266010A JP 2002330881 A JP2002330881 A JP 2002330881A JP 2002330881 A JP2002330881 A JP 2002330881A JP 2003266010 A JP2003266010 A JP 2003266010A
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Tatsuya Ito
達也 伊藤
Satoru Kataue
悟 片上
Tomoki Kawase
智己 川瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液状材料を基材上の領域に液滴として吐出さ
せ、配置する場合に、液滴の広がり不足や隣接する領域
間の液滴の混入を低減することのできる方法を提供する
ことにある。また、表示装置において、液滴の広がり不
足や隣接する領域間における液滴の混入を低減すること
のできる構造及び製造方法を提供する。 【解決手段】 基板12上に形成された隔壁6Cによっ
て実質的に方形状の領域7が形成されている。各領域7
は、この領域7を取り囲む隔壁6Cの内面6X,6Yの
うち、領域7の長辺を構成する内面6Xが凹凸形状に形
成されている。そして、領域7を挟んで対峙する一対の
隔壁6Cの間隔が、領域7の長辺の伸びる方向に沿って
増減するように構成されている。また、領域7の長辺の
伸びる方向に沿って隔壁6Cの幅が増減するようにも構
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液滴吐出による材
料の配置方法、表示装置、表示装置の製造方法、及び、
電子機器に係り、特に、カラーフィルタ或いは電気光学
装置として好適な構造及び製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、各種の表示装置においては、カ
ラー表示を可能にするためにカラーフィルタが設けられ
ている。カラーフィルタは、例えば、ガラスやプラスチ
ックなどで構成された基板上に、R(赤)、G(緑)、
B(青)の各色のドット状のフィルタエレメントを、い
わゆるストライプ配列、デルタ配列、モザイク配列など
といった所定の配列パターンで配列させたものである。
【0003】また、表示装置としては、液晶装置やEL
(エレクトロルミネッセンス)装置などの電気光学装置
を典型例として、ガラスやプラスチックなどで構成され
た基板上に、その光学状態を独立して制御可能な表示ド
ットを配列させたものがある。この場合、各表示ドット
には液晶やEL発光部が設けられる。表示ドットの配列
態様としては、例えば、縦横の格子(ドットマトリク
ス)状に配列させたのものが一般的である。
【0004】カラー表示可能な表示装置においては、通
常、例えば上記のR,G,Bの各色に対応する表示ドッ
ト(液晶やEL発光部)が形成され、全色に対応する例
えば3個の表示ドットによって一つの画素(ピクセル)
が構成される。そして、一つの画素内に含まれる複数の
表示ドットの階調をそれぞれ制御することによってカラ
ー表示を行うことが可能になる。
【0005】上記の表示装置の製造工程においては、例
えば、感光性樹脂を基板上に塗布し、この感光性樹脂に
露光処理及び現像処理を施すことにより、格子状の隔壁
(バンク)を形成してから、この隔壁により画成された
領域に、例えばヘッドなどによって吐出された液滴を着
弾させ、乾燥させることによって表示要素(すなわち、
上記のカラーフィルタのフィルタエレメントや表示ドッ
トを構成する液晶又はEL発光部など)を構成する場合
がある。この方法では、フォトリソグラフィ法などによ
って表示要素を各色毎にパターニングする必要がないの
で、携帯電話や携帯型情報端末などの携帯型電子機器に
用いられる小型の表示装置を効率的に製造することがで
き、また、プロジェクタ等に用いられる高精細な表示装
置をも容易に製造することができるという利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
カラーフィルタ或いは表示装置(電気光学装置)の製造
方法においては、図13に示すように、隔壁6によって
画成された領域(フィルタエレメント形成領域、液晶封
入領域、或いは、EL発光部形成領域など)7内に液滴
8を着弾させる場合、1又は複数(図示例では3つ)の
液滴8によって一つの領域7内に液状材料8Aが導入さ
れる。しかしながら、図13(a)に示すように液滴8
の量が比較的少ない場合には、領域7内における液状材
料A,Bの広がりが不十分となって、領域7内に液状材
料A,Bによって満たされない空隙部(色抜け部)が形
成されるときがあり、このときには、表示のコントラス
トが低下する。これとは逆に、図13(b)に示すよう
に液滴8の量が比較的多い場合には、領域7内における
液状材料A,Bが着弾時に大きく広がりすぎて、隔壁6
を乗り越えて隣接する領域7内に侵入してしまうときが
あり、このときには、隣接する領域7に異種材料の混合
或いは混色が生ずるため、やはり表示のコントラストが
低下する。
【0007】特に、図13(c)に示すように液滴8を
基板12に向けて吐出させた場合には、基板12上に液
滴8が着弾すると、図13(d)に示すように着弾時の
衝撃によって一時的に液状材料Aが大きく広がるため、
図13(e)に示すように、最終的に基板12上に液状
材料Aが配置されたときに、本来液状材料Aが存在する
べき領域よりも外側に液状材料Aの一部が残存するとき
がある。したがって、液滴8の吐出速度が速い場合に
は、液状材料Aの量が上記の領域7を満たす程度の量で
しかないにも拘わらず、隣接する領域7に液状材料Aが
混入してしまう可能性が高くなる。
【0008】したがって、上記のような原因による表示
品位の低下を抑制するためには、液滴8の量を領域7の
寸法に合わせて所定量に設定し、かつ、実際に吐出され
る量を正確に制御しなければならないが、高精細な表示
装置を製造する場合には、液滴8の量がきわめて僅かな
量になるために、液滴の量を高精度に制御することは一
般に困難であり、生産効率が低下するとともに製品の歩
留まりの低下を来たす恐れがある。
【0009】また、上記のように液状材料の広がり不足
や隣接領域間における液滴の混入に起因する不良を防止
するためには、或る程度隣接する領域の間隔を広げる必
要があるが、これは、表示装置としての開口率の低下を
招くとともに、高精細な表示態様を実現することを困難
にするという問題を生じさせる。
【0010】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、液状材料を基材上の領域に液滴と
して吐出させ、配置する場合に、液滴の広がり不足や隣
接する領域間の液滴の混入を低減することのできる方法
を提供することにある。また、表示装置において、液滴
の広がり不足や隣接する領域間における液滴の混入を低
減することのできる構造及び製造方法を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の液滴吐出による材料の配置方法は、液状材料
を液滴として吐出し、基材上に配置する液滴吐出による
材料の配置方法であって、前記基材上に隔壁が形成され
る工程と、前記隔壁によって画成される実質的に方形状
若しくは帯状の領域に前記液滴が着弾される工程とを有
し、前記領域を挟んで対峙する一対の前記隔壁の間隔が
前記隔壁の延長方向に沿って増減するように形成され、
前記液滴は、前記隔壁の間隔が極大となる部分に対応す
る位置に着弾されることを特徴とする。
【0012】この発明によれば、隔壁によって画成され
た領域に液滴を着弾させる際に、領域内における隔壁の
間隔が隔壁の延長方向に沿って増減するように形成さ
れ、液滴は、隔壁の間隔が極大となる部分に対応する位
置に着弾されることにより、液滴が着弾時において周囲
に広がっても、その着弾位置において隔壁の間隔が極大
となっているため、液状材料を領域内に留め易くなり、
その結果、液状材料が隔壁を乗り越えにくくなり、隣接
領域間の液状材料の混入が生じ難くなる。したがって、
液滴の量のマージンを拡大することが可能になり、製造
が容易になるとともに、生産効率を高めることも可能に
なり、また、液滴量を多めにすることによって領域内に
おける液状材料の広がり不足も低減でき、さらに、製品
の品位(例えば表示品位)を向上させることができる。
【0013】ここで、隔壁の延長方向としては、方形状
の領域が設けられている場合には、領域のいずれかの辺
に沿った方向であり、帯状の領域が設けられている場合
には、領域自体が伸びる方向が挙げられる。また、上記
において、隔壁の間隔は滑らかに増減し、領域に臨む隔
壁の内面が曲面状に構成されていることが望ましい。こ
れによれば、滑らかな曲面状の隔壁の内面によって液状
材料が領域内で広がりやすくなるので、液状材料の広が
り不足をも低減できる。
【0014】本発明において、前記領域は実質的に矩形
であり、前記隔壁は、前記領域の矩形の長辺に沿って前
記間隔が増減するように形成されることが好ましい。
【0015】この発明によれば、矩形の領域において、
長辺に沿って隔壁の間隔が増減していることにより、本
来混入が生じ易い短辺方向に液状材料が溢れて隣接領域
に混入することを低減できるので、特に高い効果を得る
ことができる。
【0016】本発明において、前記隔壁は、前記領域に
対応する範囲において前記隔壁の延長方向に沿ってその
幅が実質的に一定であるように形成されることが好まし
い。
【0017】この発明によれば、隔壁の幅が隔壁の延長
方向に沿って実質的に一定であることにより、液状材料
に対する隔壁による閉じ込め効果を上記延長方向に沿っ
てほぼ一定にすることが可能になり、隣接領域間の液状
材料の混入をより安定的に低減できるとともに、全面積
に対する領域の面積割合(例えば表示装置の開口率)を
高めることができる。この場合、より具体的には、或る
隔壁において、その1側に存在する領域において隔壁の
間隔が広がっている部分では、他側に存在する領域にお
いて隔壁の間隔が狭まっているように構成することが、
領域の面積割合を大きく構成する上でより望ましい。
【0018】本発明において、前記隔壁は、前記領域に
対応する範囲において前記隔壁の延長方向に沿ってその
幅が増減するように形成されることが好ましい。
【0019】この発明によれば、隔壁の幅がその延長方
向に沿って増減するように構成されていることにより、
隔壁の幅の増減によって隔壁の間隔が増減するように構
成することが可能になり、例えば、隔壁の幅が減少して
いる部分では隔壁の間隔が広くなり、隔壁の幅が増大し
ている部分では隔壁の間隔が狭くなるように構成できる
ため、領域の配列態様を変えずに隣接領域間の液状材料
の混入を低減できる。
【0020】次に、本発明の別の液滴吐出による材料の
配置方法は、液状材料を液滴として吐出し、基材上に配
置する液滴吐出による材料の配置方法であって、前記基
材上に隔壁が形成される工程と、前記隔壁によって画成
される実質的に方形状若しくは帯状の領域に前記液滴が
着弾される工程とを有し、前記隔壁の幅は、前記領域に
対応する範囲において前記隔壁の延長方向に沿って増減
するように形成され、前記液滴は、前記隔壁の幅が極大
となる部分に対応する位置に着弾されることを特徴とす
る。
【0021】この発明によれば、隔壁の幅が極大となる
部分に対応する位置に液滴が着弾されることにより、液
滴が着弾時において周囲に広がっても、その着弾位置に
おいて隔壁の幅が極大となっているため、液状材料が隔
壁を乗り越えにくくなり、隣接領域間の液状材料の混入
が生じ難くなる。したがって、液滴の量のマージンを拡
大することが可能になり、製造が容易になるとともに、
生産効率を高めることも可能になり、また、液滴量を多
めにすることによって領域内における液状材料の広がり
不足も低減でき、さらに、製品の品位(例えば表示品
位)を向上させることができる。
【0022】ここで、隔壁の延長方向としては、方形状
の領域が設けられている場合には、領域のいずれかの辺
に沿った方向であり、帯状の領域が設けられている場合
には、領域自体が伸びる方向が挙げられる。また、上記
において、隔壁の幅は滑らかに増減し、領域に臨む隔壁
の内面が曲面状に構成されていることが望ましい。これ
によれば、滑らかな曲面状の隔壁の内面によって液状材
料が領域内で広がりやすくなるので、液状材料の広がり
不足をも低減できる。
【0023】本発明において、前記領域は実質的に矩形
であり、前記隔壁は、前記領域の矩形の長辺に沿ってそ
の幅が増減するように形成されることが好ましい。
【0024】この発明によれば、矩形の領域において、
長辺に沿って隔壁の幅が増減していることにより、本来
混入が生じ易い短辺方向に液状材料が溢れて隣接領域に
混入することを低減できるので、特に高い効果を得るこ
とができる。
【0025】次に、本発明の異なる液滴吐出による材料
の配置方法は、液状材料を液滴として吐出し、基材上に
配置する液滴吐出による材料の配置方法であって、前記
基材上に隔壁が形成される工程と、前記隔壁によって画
成される実質的に方形状の領域に前記液滴が着弾される
工程とを有し、前記隔壁の幅は、前記領域の一辺の略中
央部に対応する位置において大きく、前記領域の前記一
辺の両端部に対応する位置において小さくなるように形
成され、前記液滴は、前記領域の略中央位置に着弾され
ることを特徴とする。
【0026】この発明によれば、方形状の領域の一辺の
略中央部に対応する位置において隔壁の幅が大きく、同
一辺の両端部に対応する位置において隔壁の幅が小さい
ことにより、液状材料の液滴が領域の略中央位置に着弾
したとき、当該液滴の広がりを隔壁の大きな幅を有する
部分によって妨げることが可能になるので、隣接する領
域に液状材料が混入することを低減することができる。
この場合に、上記領域が矩形であり、その長辺の略中央
部に対応する位置において隔壁の幅が大きく、その長辺
の両端部に対応する位置において隔壁の幅が小さくなる
ように形成することが望ましい。なお、液滴の着弾位置
として領域の略中央位置に液滴を着弾させるのであれ
ば、さらに、領域の別の位置にも追加的に液滴を着弾さ
せるようにしても構わない。
【0027】また、上記と同様に、方形状の領域の一辺
の略中央部に対応する位置において隔壁の幅が大きく、
同一辺の両端部に対応する位置において隔壁の幅が小さ
い場合においては、液状材料が領域内に導入された後に
静的に保持された状態においても、隣接する領域との間
の液状材料の混合(例えば混色)を低減することが可能
になる。この効果は、上記とは異なり、液滴の着弾位置
の如何に拘わらず(すなわち液滴が領域の中央に着弾し
ない場合においても)生ずる。
【0028】次に、本発明のまた別の液滴吐出による材
料の配置方法は、液状材料を液滴として吐出し、基材上
に配置する液滴吐出による材料の配置方法であって、前
記基材上に遮光部が形成される工程と、前記遮光部が構
成されていない実質的に方形状若しくは帯状の開口部に
前記液滴が着弾される工程とを有し、前記開口部を挟ん
で対峙する一対の前記遮光部の間隔が前記遮光部の延長
方向に沿って増減するように形成され、前記液滴は、前
記遮光部の間隔が極大となる部分に対応する位置に着弾
されることを特徴とする。
【0029】この発明によれば、遮光部が構成されてい
ない開口部に液滴を着弾させる際に、開口部内における
遮光部の間隔が隔壁の延長方向に沿って増減するように
形成され、液滴は、遮光部の間隔が極大となる部分に対
応する位置に着弾されることにより、液滴が着弾時にお
いて周囲に広がっても、その着弾位置において遮光部の
間隔が極大となっているため、遮光部に物理的な厚みや
液状材料の広がりを妨げる性質(例えば液状材量をはじ
く性質など)がある場合には遮光部によって液状材料の
隣接領域への混入が妨げられるため、隣接開口部間の液
状材料の混入が生じ難くなる。また、遮光部に物理的な
厚みがなく液状材料の広がりを妨げる性質もない場合で
も、液滴の着弾位置から離れた場所において液状材料の
広がり不足が生じる場所が存在しても遮光部によって隠
蔽し易くなる。したがって、液滴の量のマージンを拡大
することが可能になり、製造が容易になるとともに、生
産効率を高めることも可能になり、また、液滴量を多め
にすることによって開口部内における液状材料の広がり
不足も低減でき、液滴量の少なめにすることによって液
状材料間の混合を低減できるなど、材料の量の調整幅を
拡大することができることなどにより、さらに、製品の
品位(例えば表示品位)を向上させることができる。
【0030】ここで、遮光部の延長方向としては、方形
状の開口部が設けられている場合には、開口部のいずれ
かの辺に沿った方向であり、帯状の開口部が設けられて
いる場合には、開口部自体が伸びる方向が挙げられる。
また、上記において、遮光部の間隔は滑らかに増減し、
開口部に臨む隔壁の輪郭が曲面状に構成されていること
が望ましい。これによれば、滑らかな曲面状の遮光部の
輪郭によって液状材料が開口部内を満たし易くなるの
で、液状材料の広がり不足をも低減できる。
【0031】本発明において、前記開口部は実質的に矩
形であり、前記遮光部は、前記開口部の矩形の長辺に沿
って前記間隔が増減するように形成されることが好まし
い。
【0032】この発明によれば、矩形の開口部におい
て、長辺に沿って遮光部の間隔が増減していることによ
り、遮光部に物理的な厚みや液状材料の広がりを妨げる
性質がある場合には本来混入が生じ易い短辺方向に液状
材料が溢れて隣接する開口部に混入することを低減で
き、遮光部に物理的な厚みがなく液状材料の広がりを妨
げる性質もない場合でも液滴の着弾位置から離れた場所
での液状材料の広がり不足を遮光部により隠蔽し易くす
ることができるので、特に高い効果を得ることができ
る。
【0033】本発明において、前記遮光部は、前記開口
部に対応する範囲において前記遮光部の延長方向に沿っ
てその幅が実質的に一定であるように形成されることが
好ましい。
【0034】この発明によれば、遮光部の幅が遮光部の
延長方向に沿って実質的に一定であることにより、遮光
部に物理的な厚みや液状材料の広がりを妨げる性質があ
る場合には、液状材料の隣接する開口部への混入防止効
果を上記延長方向に沿ってほぼ一定にすることが可能に
なり、隣接開口部間の液状材料の混入をより安定的に低
減でき、また、遮光部に物理的な厚みがなく液状材料の
広がりを妨げる性質もない場合でも、全面積に対する開
口部の面積割合(例えば表示装置の開口率)を高めるこ
とができる。この場合、より具体的には、或る遮光部に
おいて、1側に存在する開口部において遮光部の間隔が
広がっている部分では、他側に存在する開口部における
遮光部の間隔が狭まっているように構成することが、開
口部の面積割合を大きく構成する上でより望ましい。
【0035】本発明において、前記遮光部は、前記開口
部に対応する範囲において前記遮光部の延長方向に沿っ
てその幅が増減するように形成されることが好ましい。
【0036】この発明によれば、遮光部の幅がその延長
方向に沿って増減するように構成されていることによ
り、遮光部の幅の増減によって遮光部の間隔が増減する
ように構成することが可能になり、例えば、遮光部の幅
が減少している部分では遮光部の間隔が広くなり、遮光
部の幅が増大している部分では遮光部の間隔が狭くなる
ように構成できるため、開口部の配列態様を変えなくて
も、隣接開口部間の液状材料の混入を低減でき(遮光部
に物理的な厚みや液状材料の広がりを妨げる性質がある
場合)、或いは、液状材料の広がり不足の隠蔽(遮光部
に物理的な厚みがなく液状材料の広がりを妨げる性質も
ない場合)が可能になる。
【0037】次に、本発明の更に別の液滴吐出による材
料の配置方法は、液状材料を液滴として吐出し、基材上
に配置する液滴吐出による材料の配置方法であって、前
記基材上に遮光部が形成される工程と、前記遮光部が構
成されていない実質的に方形状若しくは帯状の開口部に
前記液滴が着弾される工程とを有し、前記遮光部の幅
は、前記開口部に対応する範囲において前記遮光部の延
長方向に沿って増減するように形成され、前記液滴は、
前記遮光部の幅が極大となる部分に対応する位置に着弾
されることを特徴とする。
【0038】この発明によれば、遮光部の幅が極大とな
る部分に対応する位置に液滴が着弾されることにより、
液滴が着弾時において周囲に広がっても、その着弾位置
において遮光部の幅が極大となっているため、遮光部に
物理的な厚みや液状材料の広がりを妨げる性質がある場
合には液状材料が遮光部を越えにくくなり、隣接開口部
間の液状材料の混入が生じ難くなる。また、遮光部に物
理的な厚みがなく液状材料の広がりを妨げる性質もない
場合でも、隣接する液状材料の混合を遮光部によって隠
蔽する効果が得られる。したがって、液滴の量のマージ
ンを拡大することが可能になり、製造が容易になるとと
もに、生産効率を高めることも可能になり、また、液滴
量を多めにすることによって開口部内における液状材料
の広がり不足も低減でき、液滴量の少なめにすることに
よって液状材料間の混合を低減できるなど、材料の量の
調整幅を拡大することができることなどにより、さら
に、製品の品位(例えば表示品位)を向上させることが
できる。
【0039】ここで、遮光部の延長方向としては、方形
状の開口部が設けられている場合には、開口部のいずれ
かの辺に沿った方向であり、帯状の開口部が設けられて
いる場合には、開口部自体が伸びる方向が挙げられる。
また、上記において、遮光部の幅は滑らかに増減し、開
口部に臨む遮光部の輪郭が曲面状に構成されていること
が望ましい。これによれば、滑らかな曲面状の遮光部の
輪郭によって液状材料が開口部内で広がりやすくなるの
で、液状材料の広がり不足をも低減できる。
【0040】本発明において、前記開口部は実質的に矩
形であり、前記遮光部は、前記開口部の矩形の長辺に沿
ってその幅が増減するように形成されることが好まし
い。
【0041】この発明によれば、矩形の開口部におい
て、長辺に沿って遮光部の幅が増減していることによ
り、遮光部に物理的な厚みや液状材料の広がりを妨げる
性質がある場合には本来混入が生じ易い短辺方向に液状
材料が溢れて隣接する開口部に混入することを低減で
き、遮光部に物理的な厚みがなく液状材料の広がりを妨
げる性質もない場合でも隣接する液状材料の混合を遮光
部により隠蔽し易くすることができるので、特に高い効
果を得ることができる。
【0042】本発明において、前記遮光部は、前記基材
上に形成された隔壁によって構成されることが好まし
い。
【0043】この発明によれば、隔壁によって遮光部が
構成されることにより、隔壁が液状材料の閉じ込め機能
と、遮光機能の双方を兼ねていることとなるので、製造
工程を短縮し、製造コストを低減できるとともに、構造
を簡易なものとすることができるので、開口部の配列密
度の増大を図ることが容易になる。
【0044】次に、本発明のさらに異なる液滴吐出によ
る材料の配置方法は、液状材料を液滴として吐出し、基
材上に配置する液滴吐出による材料の配置方法であっ
て、前記基材上に遮光部が形成される工程と、前記遮光
部が形成されていない実質的に方形状の開口部に前記液
滴が着弾される工程とを有し、前記遮光部の幅は、前記
開口部の一辺の略中央部に対応する位置において大き
く、前記開口部の前記一辺の両端部に対応する位置にお
いて小さくなるように形成され、前記液滴は、前記開口
部の略中央位置に着弾されることを特徴とする。
【0045】この発明によれば、方形状の開口部の一辺
の略中央部に対応する位置において遮光部の幅が大き
く、同一辺の両端部に対応する位置において遮光部の幅
が小さいことにより、液状材料の液滴が開口部の略中央
位置に着弾したとき、当該液滴の広がりを遮光部の大き
な幅を有する部分によって受け入れることが可能になる
ので、遮光部に物理的な厚みや液状材料の広がりを妨げ
る性質がある場合には隣接する開口部に液状材料が混入
することを低減することができ、遮光部に物理的な厚み
がなく液状材料の広がりを妨げる性質もない場合でも隣
接する液状材料の混合を遮光部により隠蔽し易くするこ
とができる。この場合に、上記開口部が矩形であり、そ
の長辺の略中央部に対応する位置において遮光部の幅が
大きく、その長辺の両端部に対応する位置において遮光
部の幅が小さくなるように形成することが望ましい。な
お、液滴の着弾位置として開口部の略中央位置に液滴を
着弾させるのであれば、さらに、開口部の別の位置にも
追加的に液滴を着弾させるようにしても構わない。
【0046】また、上記と同様に、方形状の領域の一辺
の略中央部に対応する位置において遮光部の幅が大き
く、同一辺の両端部に対応する位置において遮光部の幅
が小さい場合においては、液状材料が領域内に導入され
た後に静的に保持された状態においても、遮光部に物理
的な厚みや液状材料の広がりを妨げる性質がある場合に
は隣接する領域との間の液状材料の混合(例えば混色)
を低減することが可能になる。また、遮光部に物理的な
厚みがなく液状材料の広がりを妨げる性質もない場合で
も中央部近傍における隣接する液状材料の混合を遮光部
により隠蔽し易くすることができる。これらの効果は、
上記とは異なり、液滴の着弾位置の如何に拘わらず(す
なわち液滴が領域の中央に着弾しない場合においても)
生ずる。
【0047】次に、本発明の表示装置は、基材上に、隔
壁と、該隔壁によって画成された実質的に方形状若しく
は帯状の領域内に配置された表示要素とを有する表示装
置であって、前記領域を挟んで対峙する一対の前記隔壁
の間隔が前記隔壁の延長方向に沿って増減するように構
成されていることを特徴とする。
【0048】この発明によれば、液状材料の液滴を領域
内に導入することによって表示要素を形成する場合にお
いて、隔壁によって画成された領域に液滴を着弾させる
際に、領域内における隔壁の間隔が隔壁の延長方向に沿
って増減するように形成されることにより、隔壁の間隔
が極大となる部分に対応する位置に液滴が着弾されるこ
とにより、着弾時において液滴が周囲に広がっても、そ
の着弾位置において隔壁の間隔が極大となっているた
め、液状材料を領域内に留め易くなり、その結果、液状
材料が隔壁を乗り越えにくくなり、隣接領域間の液状材
料の混入が生じ難くなる。したがって、液滴の量のマー
ジンを拡大することが可能になり、製造が容易になると
ともに、生産効率を高めることも可能になり、また、液
滴量を多めにすることによって領域内における液状材料
の広がり不足も低減できる。さらに、材料の混入や広が
り不足が低減されることにより、隔壁の幅を低減するこ
とが可能になり、表示要素の密度を向上させることも容
易になるため、高精細な表示を可能にすることができ
る。その上、材料の混入に起因する混色や材料の広がり
不足による色抜け等を低減できるため製品の品位(例え
ば表示品位)を向上させることもできる。
【0049】ここで、隔壁の延長方向としては、方形状
の領域が設けられている場合には、領域のいずれかの辺
に沿った方向であり、帯状の領域が設けられている場合
には、領域自体が伸びる方向が挙げられる。また、上記
において、隔壁の間隔は滑らかに増減し、領域に臨む隔
壁の内面が曲面状に構成されていることが望ましい。こ
れによれば、滑らかな曲面状の隔壁の内面によって液状
材料が領域内で広がりやすくなるので、液状材料の広が
り不足をも低減できる。
【0050】本発明において、前記領域は実質的に矩形
であり、前記隔壁は、前記領域の矩形の長辺に沿って前
記間隔が増減するように構成されていることが好まし
い。
【0051】この発明によれば、矩形の領域において、
長辺に沿って隔壁の間隔が増減していることにより、本
来混入が生じ易い短辺方向に液状材料が溢れて隣接領域
に混入することを低減できるので、特に高い効果を得る
ことができる。
【0052】本発明において、前記隔壁は、前記領域に
対応する範囲において前記隔壁の延長方向に沿ってその
幅が実質的に一定であるように構成されていることが好
ましい。
【0053】この発明によれば、隔壁の幅が隔壁の延長
方向に沿って実質的に一定であることにより、液状材料
に対する隔壁による閉じ込め効果を上記延長方向に沿っ
てほぼ一定にすることが可能になり、隣接領域間の液状
材料の混入をより安定的に低減できるとともに、全面積
に対する領域の面積割合である表示装置の開口率を高め
ることができる。この場合、より具体的には、或る隔壁
において、その1側に存在する領域において隔壁の間隔
が広がっている部分では、他側に存在する領域において
隔壁の間隔が狭まっているように構成することが、開口
率を大きく構成する上でより望ましい。
【0054】本発明において、前記隔壁は、前記領域に
対応する範囲において前記隔壁の延長方向に沿ってその
幅が増減するように構成されていることが好ましい。
【0055】この発明によれば、隔壁の幅がその延長方
向に沿って増減するように構成されていることにより、
隔壁の幅の増減によって隔壁の間隔が増減するように構
成することが可能になり、例えば、隔壁の幅が減少して
いる部分では隔壁の間隔が広くなり、隔壁の幅が増大し
ている部分では隔壁の間隔が狭くなるように構成できる
ため、領域の配列態様を変えずに隣接領域間の液状材料
の混入を低減できる。
【0056】次に、本発明の別の表示装置は、基材上
に、隔壁と、該隔壁によって画成された領域内に配置さ
れた表示要素とを有する表示装置であって、前記隔壁
は、前記領域に対応する範囲においてその幅が前記隔壁
の延長方向に沿って増減するように構成されていること
を特徴とする。
【0057】この発明によれば、液状材料の液滴を領域
内に導入することによって表示要素を形成する場合にお
いて、隔壁の幅が極大となる部分に対応する位置に液滴
が着弾されることにより、液滴が着弾時において周囲に
広がっても、その着弾位置において隔壁の幅が極大とな
っているため、液状材料が隔壁を乗り越えにくくなり、
隣接領域間の液状材料の混入が生じ難くなる。したがっ
て、液滴の量のマージンを拡大することが可能になり、
製造が容易になるとともに、生産効率を高めることも可
能になり、また、液滴量を多めにすることによって領域
内における液状材料の広がり不足も低減でき、さらに、
製品の品位(例えば表示品位)を向上させることができ
る。
【0058】ここで、隔壁の延長方向としては、方形状
の領域が設けられている場合には、領域のいずれかの辺
に沿った方向であり、帯状の領域が設けられている場合
には、領域自体が伸びる方向が挙げられる。また、上記
において、隔壁の幅は滑らかに増減し、領域に臨む隔壁
の内面が曲面状に構成されていることが望ましい。これ
によれば、滑らかな曲面状の隔壁の内面によって液状材
料が領域内で広がりやすくなるので、液状材料の広がり
不足をも低減できる。
【0059】本発明において、前記領域は実質的に矩形
であり、前記隔壁は、前記領域の矩形の長辺に沿ってそ
の幅が増減するように構成されていることが好ましい。
【0060】この発明によれば、矩形の領域において、
長辺に沿って隔壁の幅が増減していることにより、本来
混入が生じ易い短辺方向に液状材料が溢れて隣接領域に
混入することを低減できるので、特に高い効果を得るこ
とができる。
【0061】次に、本発明の異なる表示装置は、基材上
に、隔壁と、該隔壁によって画成される実質的に方形状
若しくは帯状の領域内に配置された表示要素とを有する
表示装置であって、前記隔壁の幅は、前記領域の一辺の
略中央部に対応する位置において大きく、前記領域の前
記一辺の両端部に対応する位置において小さくなるよう
に構成されていることを特徴とする。
【0062】この発明によれば、吐出された液状材料の
液滴を上記領域へ着弾させて表示要素を形成する場合に
は、方形状の領域の一辺の略中央部に対応する位置にお
いて隔壁の幅が大きく、同一辺の両端部に対応する位置
において隔壁の幅が小さいことにより、液状材料の液滴
が領域の略中央位置に着弾したとき、当該液滴の広がり
を隔壁の大きな幅を有する部分によって妨げることが可
能になるので、隣接する領域に液状材料が混入すること
を低減することができる。この場合に、上記領域が矩形
であり、その長辺の略中央部に対応する位置において隔
壁の幅が大きく、その長辺の両端部に対応する位置にお
いて隔壁の幅が小さくなるように形成することが望まし
い。
【0063】次に、本発明のまた別の表示装置は、基材
上に、遮光部と、該遮光部が形成されていない実質的に
方形状若しくは帯状の開口部内に配置された表示要素と
を有する表示装置であって、前記開口部を挟んで対峙す
る一対の前記遮光部の間隔が前記遮光部の延長方向に沿
って増減するように構成されていることを特徴とする。
【0064】この発明によれば、液状材料の液滴を開口
部内に導入することによって表示要素を形成する場合に
おいて、遮光部が形成されていない開口部に液滴を着弾
させる際に、開口部内における遮光部の間隔が遮光部の
延長方向に沿って増減するように形成されていることに
より、遮光部の間隔が極大となる部分に対応する位置に
液滴が着弾されることにより、着弾時において液滴が周
囲に広がっても、その着弾位置において遮光部の間隔が
極大となっているため、液状材料が遮光部を越えにくく
なり、隣接開口部間の液状材料の混入が生じ難くなると
共に、液滴の着弾位置から離れた場所では液状材料の広
がり不足を間隔の狭くなった遮光部によって隠蔽し易く
なる。したがって、液滴の量のマージンを拡大すること
が可能になり、製造が容易になるとともに、生産効率を
高めることも可能になり、また、液滴量を多めにするこ
とによって開口部内における液状材料の広がり不足も低
減でき液滴量の少なめにすることによって液状材料間の
混合を低減できるなど、材料の量の調整幅を拡大するこ
とができる。さらに、材料の混入や広がり不足が低減さ
れることにより、遮光部の幅を低減することが可能にな
り、表示要素の密度を向上させることも容易になるた
め、高精細な表示を可能にすることができる。その上、
材料の混入に起因する混色や材料の広がり不足による色
抜け等を低減できるため製品の品位(例えば表示品位)
を向上させることもできる。
【0065】ここで、遮光部の延長方向としては、方形
状の開口部が設けられている場合には、領域のいずれか
の辺に沿った方向であり、帯状の開口部が設けられてい
る場合には、開口部自体が伸びる方向が挙げられる。ま
た、上記において、遮光部の間隔は滑らかに増減し、開
口部に臨む遮光部の輪郭が曲面状に構成されていること
が望ましい。これによれば、滑らかな曲面状の遮光部の
輪郭によって液状材料が開口部内で広がりやすくなるの
で、液状材料の広がり不足をも低減できる。
【0066】本発明において、前記開口部は実質的に矩
形であり、前記遮光部は、前記開口部の矩形の長辺に沿
って前記間隔が増減するように構成されていることが好
ましい。
【0067】この発明によれば、矩形の開口部におい
て、長辺に沿って遮光部の間隔が増減していることによ
り、本来混入が生じ易い短辺方向に液状材料が溢れて隣
接開口部に混入することを低減でき、或いは、液滴の着
弾位置から離れた場所で液状材料の広がり不足を隠蔽し
易くなるので、特に高い効果を得ることができる。
【0068】本発明において、前記遮光部は、前記開口
部に対応する範囲において前記遮光部の延長方向に沿っ
てその幅が実質的に一定であるように構成されているこ
とが好ましい。
【0069】この発明によれば、遮光部の幅が遮光部の
延長方向に沿って実質的に一定であることにより、隣接
開口部間の液状材料の混入をより安定的に低減できると
ともに、全面積に対する開口部の面積割合である表示装
置の開口率を高めることができる。この場合、より具体
的には、或る遮光部において、その1側に存在する開口
部において遮光部の間隔が広がっている部分では、他側
に存在する開口部において遮光部の間隔が狭まっている
ように構成することが、開口率を大きく構成する上でよ
り望ましい。
【0070】本発明において、前記遮光部は、前記開口
部に対応する範囲において前記遮光部の延長方向に沿っ
てその幅が増減するように構成されていることが好まし
い。
【0071】この発明によれば、遮光部の幅がその延長
方向に沿って増減するように構成されていることによ
り、遮光部の幅の増減によって遮光部の間隔が増減する
ように構成することが可能になり、例えば、遮光部の幅
が減少している部分では遮光部の間隔が広くなり、遮光
部の幅が増大している部分では遮光部の間隔が狭くなる
ように構成できるため、開口部の配列態様を変えずに隣
接開口部間の液状材料の混入を低減でき、或いは、液状
材料の広がり不足の隠蔽が可能になる。
【0072】次に、本発明の更に別の表示装置は、基材
上に、遮光部と、該遮光部が形成されていない実質的に
方形状若しくは帯状の開口部内に配置された表示要素と
を有する表示装置であって、前記遮光部は、前記開口部
に対応する範囲においてその幅が前記遮光部の延長方向
に沿って増減するように構成されていることを特徴とす
る。
【0073】この発明によれば、液状材料の液滴を開口
部内に導入することによって表示要素を形成する場合に
おいて、遮光部の幅が極大となる部分に対応する位置に
液滴が着弾されることにより、液滴が着弾時において周
囲に広がっても、その着弾位置において遮光部の幅が極
大となっているため、液状材料が遮光部を越えにくくな
り、隣接開口部間の液状材料の混入が生じ難くなり、或
いは、隣接する液状材料の混合を遮光部によって隠蔽す
る効果が得られる。したがって、液滴の量のマージンを
拡大することが可能になり、製造が容易になるととも
に、生産効率を高めることも可能になり、また、液滴量
を多めにすることによって領域内における液状材料の広
がり不足も低減でき、液滴量の少なめにすることによっ
て液状材料間の混合を低減できるなど、材料の量の調整
幅を拡大することができることなどにより、さらに、製
品の品位(例えば表示品位)を向上させることができ
る。
【0074】ここで、遮光部の延長方向としては、方形
状の開口部が設けられている場合には、開口部のいずれ
かの辺に沿った方向であり、帯状の開口部が設けられて
いる場合には、開口部自体が伸びる方向が挙げられる。
また、上記において、遮光部の幅は滑らかに増減し、開
口部に臨む遮光部の輪郭が曲面状に構成されていること
が望ましい。これによれば、滑らかな曲面状の遮光部の
輪郭によって液状材料が開口部内で広がりやすくなるの
で、液状材料の広がり不足をも低減できる。
【0075】本発明において、前記開口部は実質的に矩
形であり、前記遮光部は、前記開口部の矩形の長辺に沿
ってその幅が増減するように構成されていることが好ま
しい。
【0076】この発明によれば、遮光部の幅がその延長
方向に沿って増減するように構成されていることによ
り、遮光部の幅の増減によって遮光部の間隔が増減する
ように構成することが可能になり、例えば、遮光部の幅
が減少している部分では遮光部の間隔が広くなり、遮光
部の幅が増大している部分では遮光部の間隔が狭くなる
ように構成できるため、開口部の配列態様を変えずに隣
接開口部間の液状材料の混入を低減でき、或いは、隣接
する液状材料の混合の隠蔽が可能になる。
【0077】次に、本発明のさらに異なる表示装置は、
基材上に、遮光部と、該遮光部が形成されていない実質
的に方形状の開口部内に配置された表示要素とを有する
表示装置であって、前記遮光部の幅は、前記開口部の一
辺の略中央部に対応する位置において大きく、前記開口
部の前記一辺の両端部に対応する位置において小さくな
るように構成されていることを特徴とする。
【0078】この発明によれば、吐出された液状材料の
液滴を上記開口部へ着弾させて表示要素を形成する場合
には、方形状の開口部の一辺の略中央部に対応する位置
において遮光部の幅が大きく、同一辺の両端部に対応す
る位置において遮光部の幅が小さいことにより、液状材
料の液滴が開口部の略中央位置に着弾したとき、当該液
滴の広がりを遮光部の大きな幅を有する部分によって受
け入れることが可能になるので、遮光部に物理的な厚み
や液状材料の広がりを妨げる性質がある場合には隣接す
る開口部に液状材料が混入することを低減することがで
き、遮光部に物理的な厚みがなく液状材料の広がりを妨
げる性質もない場合でも隣接する液状材料の混合を遮光
部により隠蔽し易くすることができる。この場合に、上
記開口部が矩形であり、その長辺の略中央部に対応する
位置において遮光部の幅が大きく、その長辺の両端部に
対応する位置において遮光部の幅が小さくなるように形
成することが望ましい。
【0079】本発明において、前記遮光部は、前記基材
上に形成された隔壁によって構成されることが好まし
い。
【0080】この発明によれば、隔壁によって遮光部が
構成されることにより、隔壁が液状材料の閉じ込め機能
と、遮光機能の双方を兼ねていることとなるので、製造
工程を短縮し、製造コストを低減できるとともに、構造
を簡易なものとすることができるので、開口部の配列密
度の増大を図ることが容易になる。
【0081】本発明において、前記表示要素は、カラー
フィルタの構成要素であるフィルタエレメントである場
合がある。ここで、フィルタエレメントは、例えば、複
数の色のものが所定のパターン、例えば、ストライプ配
列、デルタ配列、モザイク配列等で配列される。したが
って、隣接領域間若しくは隣接開口部間の混色や各領域
若しくは開口部の色抜け等を防止しつつ、液滴量のマー
ジンの確保や遮光部の幅を低減させることが可能にな
る。
【0082】本発明において、前記表示要素は、表示ド
ットを構成するEL発光部である場合もある。ここで、
EL発光部として、複数の色の光を発光するものが所定
のパターン、例えば、ストライプ配列、デルタ配列、モ
ザイク配列等で配列されることが好ましい。この場合、
隣接領域間若しくは隣接開口部間の混色や各領域若しく
は開口部の色抜け等を防止しつつ、液滴量のマージンの
確保や遮光部の幅を低減させることが可能になる。
【0083】次に、本発明の電子機器は、上記いずれか
に記載の表示装置を有することを特徴とする。電子機器
としては、特に、携帯電話や携帯型情報端末などの携帯
型電子機器であることが好ましく、また、プロジェクタ
等のような高精細な表示態様の表示装置が要求される電
子機器であることが好ましい。
【0084】次に、本発明の表示装置の製造方法は、基
材上に、隔壁と、該隔壁によって画成された実質的に方
形状若しくは帯状の領域内に配置された表示要素とを有
する表示装置の製造方法であって、前記基材上に隔壁が
形成される工程と、吐出された液状材料の液滴が前記領
域に着弾される工程とを有し、前記領域を挟んで対峙す
る一対の前記隔壁の間隔が前記隔壁の延長方向に沿って
増減するように形成され、前記液滴は、前記隔壁の間隔
が極大となる部分に対応する位置に着弾されることを特
徴とする。
【0085】この発明によれば、隔壁によって画成され
た領域に液滴を着弾させる際に、領域内における隔壁の
間隔が隔壁の延長方向に沿って増減するように形成され
ることにより、隔壁の間隔が極大となる部分に対応する
位置に液滴が着弾されることにより、着弾時において液
滴が周囲に広がっても、その着弾位置において隔壁の間
隔が極大となっているため、液状材料を領域内に留め易
くなり、その結果、液状材料が隔壁を乗り越えにくくな
り、隣接領域間の液状材料の混入が生じ難くなる。した
がって、液滴の量のマージンを拡大することが可能にな
り、製造が容易になるとともに、生産効率を高めること
も可能になり、また、液滴量を多めにすることによって
領域内における液状材料の広がり不足も低減できる。さ
らに、材料の混入や広がり不足が低減されることによ
り、隔壁の幅を低減することが可能になり、表示要素の
密度を向上させることも容易になるため、高精細な表示
を可能にすることができる。その上、材料の混入に起因
する混色や材料の広がり不足による色抜け等を低減でき
るため製品の品位(例えば表示品位)を向上させること
もできる。
【0086】ここで、隔壁の延長方向としては、方形状
の領域が設けられている場合には、領域のいずれかの辺
に沿った方向であり、帯状の領域が設けられている場合
には、領域自体が伸びる方向が挙げられる。また、上記
において、隔壁の間隔は滑らかに増減し、領域に臨む隔
壁の内面が曲面状に構成されていることが望ましい。こ
れによれば、滑らかな曲面状の隔壁の内面によって液状
材料が領域内で広がりやすくなるので、液状材料の広が
り不足をも低減できる。
【0087】本発明において、前記領域は実質的に矩形
であり、前記隔壁は、前記領域の矩形の長辺に沿って前
記間隔が増減するように形成されることが好ましい。
【0088】この発明によれば、矩形の領域において、
長辺に沿って隔壁の間隔が増減していることにより、本
来混入が生じ易い短辺方向に液状材料が溢れて隣接領域
に混入することを低減できるので、特に高い効果を得る
ことができる。
【0089】本発明において、前記隔壁は、前記領域に
対応する範囲において前記隔壁の延長方向に沿ってその
幅が実質的に一定であるように形成されることが好まし
い。
【0090】この発明によれば、隔壁の幅が隔壁の延長
方向に沿って実質的に一定であることにより、液状材料
に対する隔壁による閉じ込め効果を上記延長方向に沿っ
てほぼ一定にすることが可能になり、隣接領域間の液状
材料の混入をより安定的に低減できるとともに、全面積
に対する領域の面積割合である表示装置の開口率を高め
ることができる。この場合、より具体的には、或る隔壁
において、その1側に存在する領域において隔壁の間隔
が広がっている部分では、他側に存在する領域において
隔壁の間隔が狭まっているように構成することが、開口
率を大きく構成する上でより望ましい。
【0091】本発明において、前記隔壁は、前記領域に
対応する範囲において前記隔壁の延長方向に沿ってその
幅が増減するように形成されることが好ましい。
【0092】この発明によれば、隔壁の幅がその延長方
向に沿って増減するように構成されていることにより、
隔壁の幅の増減によって隔壁の間隔が増減するように構
成することが可能になり、例えば、隔壁の幅が減少して
いる部分では隔壁の間隔が広くなり、隔壁の幅が増大し
ている部分では隔壁の間隔が狭くなるように構成できる
ため、領域の配列態様を変えずに隣接領域間の液状材料
の混入を低減できる。
【0093】次に、本発明の表示装置の製造方法は、基
材上に、隔壁と、該隔壁によって画成された実質的に方
形状若しくは帯状の領域内に配置された表示要素とを有
する表示装置の製造方法であって、前記基材上に隔壁が
形成される工程と、吐出された液状材料の液滴が前記領
域に着弾される工程とを有し、前記隔壁の幅は、前記領
域に対応する範囲において前記隔壁の延長方向に沿って
増減するように形成され、前記液滴は、前記隔壁の幅が
極大となる部分に対応する位置に着弾されることを特徴
とする。
【0094】この発明によれば、液状材料の液滴を領域
内に導入することによって表示要素を形成する場合にお
いて、隔壁の幅が極大となる部分に対応する位置に液滴
が着弾されることにより、液滴が着弾時において周囲に
広がっても、その着弾位置において隔壁の幅が極大とな
っているため、液状材料が隔壁を乗り越えにくくなり、
隣接領域間の液状材料の混入が生じ難くなる。したがっ
て、液滴の量のマージンを拡大することが可能になり、
製造が容易になるとともに、生産効率を高めることも可
能になり、また、液滴量を多めにすることによって領域
内における液状材料の広がり不足も低減でき、さらに、
製品の品位(例えば表示品位)を向上させることができ
る。
【0095】ここで、隔壁の延長方向としては、方形状
の領域が設けられている場合には、領域のいずれかの辺
に沿った方向であり、帯状の領域が設けられている場合
には、領域自体が伸びる方向が挙げられる。また、上記
において、隔壁の幅は滑らかに増減し、領域に臨む隔壁
の内面が曲面状に構成されていることが望ましい。これ
によれば、滑らかな曲面状の隔壁の内面によって液状材
料が領域内で広がりやすくなるので、液状材料の広がり
不足をも低減できる。
【0096】本発明において、前記領域は実質的に矩形
であり、前記隔壁は、前記領域の矩形の長辺に沿ってそ
の幅が増減するように形成されることが好ましい。
【0097】この発明によれば、矩形の領域において、
長辺に沿って隔壁の幅が増減していることにより、本来
混入が生じ易い短辺方向に液状材料が溢れて隣接領域に
混入することを低減できるので、特に高い効果を得るこ
とができる。
【0098】次に、本発明の異なる表示装置の製造方法
は、基材上に、隔壁と、該隔壁によって画成された実質
的に方形状の領域内に配置された表示要素とを有する表
示装置の製造方法であって、前記基材上に隔壁が形成さ
れる工程と、吐出された液状材料の液滴が前記領域に着
弾される工程とを有し、前記隔壁の幅が、前記領域の一
辺の略中央部に対応する位置において大きく、前記領域
の前記一辺の両端部に対応する位置において小さくなる
ように形成され、前記液滴は、前記領域の略中央位置に
着弾されることを特徴とする。
【0099】この発明によれば、方形状の領域の一辺の
略中央部に対応する位置において隔壁の幅が大きく、同
一辺の両端部に対応する位置において隔壁の幅が小さい
ことにより、液状材料の液滴が領域の略中央位置に着弾
したとき、当該液滴の広がりを隔壁の大きな幅を有する
部分によって妨げることが可能になるので、隣接する領
域に液状材料が混入することを低減することができる。
この場合に、上記領域が矩形であり、その長辺の略中央
部に対応する位置において隔壁の幅が大きく、その長辺
の両端部に対応する位置において隔壁の幅が小さくなる
ように形成することが望ましい。なお、液滴の着弾位置
として領域の略中央位置に液滴を着弾させるのであれ
ば、さらに、領域の別の位置にも追加的に液滴を着弾さ
せるようにしても構わない。
【0100】次に、本発明の表示装置の製造方法は、基
材上に、遮光部と、該遮光部が形成されていない実質的
に方形状若しくは帯状の開口部内に配置された表示要素
とを有する表示装置の製造方法であって、前記基材上に
遮光部が形成される工程と、吐出された液状材料の液滴
が前記開口部に着弾される工程とを有し、前記開口部を
挟んで対峙する一対の前記遮光部の間隔が前記遮光部の
延長方向に沿って増減するように形成され、前記液滴
は、前記遮光部の間隔が極大となる部分に対応する位置
に着弾されることを特徴とする。
【0101】この発明によれば、遮光部が形成されてい
ない開口部に液滴を着弾させる際に、開口部内における
遮光部の間隔が遮光部の延長方向に沿って増減するよう
に形成されていることにより、遮光部の間隔が極大とな
る部分に対応する位置に液滴が着弾されることにより、
着弾時において液滴が周囲に広がっても、その着弾位置
において遮光部の間隔が極大となっているため、液状材
料が遮光部を越えにくくなり、隣接開口部間の液状材料
の混入が生じ難くなると共に、液滴の着弾位置から離れ
た場所では液状材料の広がり不足を間隔の狭くなった遮
光部によって隠蔽し易くなる。したがって、液滴の量の
マージンを拡大することが可能になり、製造が容易にな
るとともに、生産効率を高めることも可能になり、ま
た、液滴量を多めにすることによって開口部内における
液状材料の広がり不足も低減でき、液滴量の少なめにす
ることによって液状材料間の混合を低減できるなど、材
料の量の調整幅を拡大することができる。さらに、材料
の混入や広がり不足が低減されることにより、遮光部の
幅を低減することが可能になり、表示要素の密度を向上
させることも容易になるため、高精細な表示を可能にす
ることができる。その上、材料の混入に起因する混色や
材料の広がり不足による色抜け等を低減できるため製品
の品位(例えば表示品位)を向上させることもできる。
【0102】ここで、遮光部の延長方向としては、方形
状の開口部が設けられている場合には、領域のいずれか
の辺に沿った方向であり、帯状の開口部が設けられてい
る場合には、開口部自体が伸びる方向が挙げられる。ま
た、上記において、遮光部の間隔は滑らかに増減し、開
口部に臨む遮光部の輪郭が曲面状に構成されていること
が望ましい。これによれば、滑らかな曲面状の遮光部の
輪郭によって液状材料が開口部内で広がりやすくなるの
で、液状材料の広がり不足をも低減できる。
【0103】本発明において、前記開口部は実質的に矩
形であり、前記遮光部は、前記開口部の矩形の長辺に沿
って前記間隔が増減するように形成されることが好まし
い。
【0104】この発明によれば、矩形の開口部におい
て、長辺に沿って遮光部の間隔が増減していることによ
り、本来混入が生じ易い短辺方向に液状材料が溢れて隣
接開口部に混入することを低減でき、或いは、液滴の着
弾位置から離れた場所で液状材料の広がり不足を隠蔽し
易くなるので、特に高い効果を得ることができる。
【0105】本発明において、前記遮光部は、前記開口
部に対応する範囲において前記遮光部の延長方向に沿っ
てその幅が実質的に一定であるように形成されることが
好ましい。
【0106】この発明によれば、遮光部の幅が遮光部の
延長方向に沿って実質的に一定であることにより、隣接
開口部間の液状材料の混入をより安定的に低減できると
ともに、全面積に対する開口部の面積割合である表示装
置の開口率を高めることができる。この場合、より具体
的には、或る遮光部において、その1側に存在する開口
部において遮光部の間隔が広がっている部分では、他側
に存在する開口部において遮光部の間隔が狭まっている
ように構成することが、開口率を大きく構成する上でよ
り望ましい。
【0107】本発明において、前記遮光部は、前記開口
部に対応する範囲において前記遮光部の延長方向に沿っ
てその幅が増減するように形成されることが好ましい。
【0108】この発明によれば、遮光部の幅がその延長
方向に沿って増減するように構成されていることによ
り、遮光部の幅の増減によって遮光部の間隔が増減する
ように構成することが可能になり、例えば、遮光部の幅
が減少している部分では遮光部の間隔が広くなり、遮光
部の幅が増大している部分では遮光部の間隔が狭くなる
ように構成できるため、開口部の配列態様を変えずに隣
接開口部間の液状材料の混入を低減でき、或いは、液状
材料の広がり不足の隠蔽が可能になる。
【0109】次に、本発明の表示装置の製造方法は、基
材上に、遮光部と、該遮光部が形成されていない実質的
に方形状若しくは帯状の開口部内に配置された表示要素
とを有する表示装置の製造方法であって、前記基材上に
遮光部が形成される工程と、吐出された液状材料の液滴
が前記領域に着弾される工程とを有し、前記遮光部の幅
は、前記開口部に対応する範囲において前記遮光部の延
長方向に沿って増減するように形成され、前記液滴は、
前記遮光部の幅が極大となる部分に対応する位置に着弾
されることを特徴とする。
【0110】この発明によれば、遮光部の幅が極大とな
る部分に対応する位置に液滴が着弾されることにより、
液滴が着弾時において周囲に広がっても、その着弾位置
において遮光部の幅が極大となっているため、液状材料
が遮光部を越えにくくなり、隣接開口部間の液状材料の
混入が生じ難くなり、或いは、隣接する液状材料の混合
を遮光部によって隠蔽する効果が得られる。したがっ
て、液滴の量のマージンを拡大することが可能になり、
製造が容易になるとともに、生産効率を高めることも可
能になり、また、液滴量を多めにすることによって領域
内における液状材料の広がり不足も低減でき、液滴量の
少なめにすることによって液状材料間の混合を低減でき
るなど、材料の量の調整幅を拡大することができること
などにより、さらに、製品の品位(例えば表示品位)を
向上させることができる。
【0111】ここで、遮光部の延長方向としては、方形
状の開口部が設けられている場合には、開口部のいずれ
かの辺に沿った方向であり、帯状の開口部が設けられて
いる場合には、開口部自体が伸びる方向が挙げられる。
また、上記において、遮光部の幅は滑らかに増減し、開
口部に臨む遮光部の輪郭が曲面状に構成されていること
が望ましい。これによれば、滑らかな曲面状の遮光部の
輪郭によって液状材料が開口部内で広がりやすくなるの
で、液状材料の広がり不足をも低減できる。
【0112】本発明において、前記開口部は実質的に矩
形であり、前記遮光部は、前記開口部の矩形の長辺に沿
ってその幅が増減するように形成されることが好まし
い。
【0113】この発明によれば、遮光部の幅がその延長
方向に沿って増減するように構成されていることによ
り、遮光部の幅の増減によって遮光部の間隔が増減する
ように構成することが可能になり、例えば、遮光部の幅
が減少している部分では遮光部の間隔が広くなり、遮光
部の幅が増大している部分では遮光部の間隔が狭くなる
ように構成できるため、開口部の配列態様を変えずに隣
接開口部間の液状材料の混入を低減でき、或いは、隣接
する液状材料の混合の隠蔽が可能になる。
【0114】次に、本発明のさらに異なる表示装置の製
造方法は、基材上に、遮光部と、該遮光部が形成されて
いない実質的に方形状の領域内に配置された表示要素と
を有する表示装置の製造方法であって、前記基材上に遮
光部が形成される工程と、吐出された液状材料の液滴が
前記遮光部に着弾される工程とを有し、前記遮光部の幅
が、前記開口部の一辺の略中央部に対応する位置におい
て大きく、前記開口部の前記一辺の両端部に対応する位
置において小さくなるように形成され、前記液滴は、前
記開口部の略中央位置に着弾されることを特徴とする。
【0115】この発明によれば、方形状の開口部の一辺
の略中央部に対応する位置において遮光部の幅が大き
く、同一辺の両端部に対応する位置において遮光部の幅
が小さいことにより、液状材料の液滴が開口部の略中央
位置に着弾したとき、当該液滴の広がりを遮光部の大き
な幅を有する部分によって受け入れることが可能になる
ので、遮光部に物理的な厚みや液状材料の広がりを妨げ
る性質がある場合には隣接する開口部に液状材料が混入
することを低減することができ、遮光部に物理的な厚み
がなく液状材料の広がりを妨げる性質もない場合でも隣
接する液状材料の混合を遮光部により隠蔽し易くするこ
とができる。この場合に、上記開口部が矩形であり、そ
の長辺の略中央部に対応する位置において遮光部の幅が
大きく、その長辺の両端部に対応する位置において遮光
部の幅が小さくなるように形成することが望ましい。な
お、液滴の着弾位置として開口部の略中央位置に液滴を
着弾させるのであれば、さらに、開口部の別の位置にも
追加的に液滴を着弾させるようにしても構わない。
【0116】また、上記と同様に、方形状の領域の一辺
の略中央部に対応する位置において遮光部の幅が大き
く、同一辺の両端部に対応する位置において遮光部の幅
が小さい場合においては、液状材料が領域内に導入され
た後に静的に保持された状態においても、遮光部に物理
的な厚みや液状材料の広がりを妨げる性質がある場合に
は隣接する領域との間の液状材料の混合(例えば混色)
を低減することが可能になる。また、遮光部に物理的な
厚みがなく液状材料の広がりを妨げる性質もない場合で
も中央部近傍における隣接する液状材料の混合を遮光部
により隠蔽し易くすることができる。これらの効果は、
上記とは異なり、液滴の着弾位置の如何に拘わらず(す
なわち液滴が領域の中央に着弾しない場合においても)
生ずる。
【0117】本発明において、前記遮光部は、前記基材
上に形成された隔壁によって構成されることが好まし
い。
【0118】この発明によれば、隔壁によって遮光部が
構成されることにより、隔壁が液状材料の閉じ込め機能
と、遮光機能の双方を兼ねていることとなるので、製造
工程を短縮し、製造コストを低減できるとともに、構造
を簡易なものとすることができるので、開口部の配列密
度の増大を図ることが容易になる。
【0119】本発明において、前記表示要素は、カラー
フィルタの構成要素であるフィルタエレメントである場
合がある。ここで、フィルタエレメントは、例えば、複
数の色のものが所定のパターン、例えば、ストライプ配
列、デルタ配列、モザイク配列等で配列される。したが
って、隣接領域間若しくは隣接開口部間の混色や各領域
若しくは開口部の色抜け等を防止しつつ、液滴量のマー
ジンの確保や遮光部の幅を低減させることが可能にな
る。
【0120】本発明において、前記表示要素は、表示ド
ットを構成するEL発光部である場合もある。ここで、
EL発光部として、複数の色の光を発光するものが所定
のパターン、例えば、ストライプ配列、デルタ配列、モ
ザイク配列等で配列されることが好ましい。この場合、
隣接領域間若しくは隣接開口部間の混色や各領域若しく
は開口部の色抜け等を防止しつつ、液滴量のマージンの
確保や遮光部の幅を低減させることが可能になる。
【0121】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る液滴吐出による材料の配置方法、表示装置、表示
装置の製造方法、及び、電子機器の実施形態について詳
細に説明する。本発明の特徴的な構成及び方法について
説明する前に、まず、カラーフィルタ基板の構造及び製
造方法と、EL発光パネルの構造及び製造方法について
順次説明する。
【0122】[カラーフィルタ基板及びその製造方法]
図5は、カラーフィルタ基板の製造工程を示す工程断面
図(a)〜(g)であり、図6は、カラーフィルタ基板
の製造工程の手順を示す概略フローチャートである。
【0123】最初に、図5(a)に示すように、透光性
を有するガラスやプラスチック等で構成された基板12
の表面上に、スピンコーティング(回転塗布)、流延塗
布、ロール塗布などの種々の方法によって放射線感応性
素材6Aを塗布する(図6に示すステップS31)。放
射線感応性素材6Aとしては、樹脂組成物であることが
好ましい。塗布後における上記素材6Aの厚さは、通常
0.1〜10μm、好ましくは0.5〜3.0μmであ
る。
【0124】上記の樹脂組成物は、例えば、(i)バイ
ンダー樹脂、多官能性単量体、光重合開始剤等を含有す
る、放射線の照射により硬化する放射線感応性樹脂組成
物や、(ii)バインダー樹脂、放射線の照射により酸
を発生する化合物、放射線の照射により発生した酸の作
用により架橋し得る架橋性化合物等を含有する、放射線
の照射により硬化する放射線感応性樹脂組成物などを用
いることができる。これらの樹脂組成物は、通常、その
使用に際して溶媒を混合して液状組成物として調製され
るが、この溶媒は、高沸点溶媒でも低沸点溶媒でもよ
い。本発明の素材6Aとしては、特開平10−8645
6号公報に記載されているような、(a)ヘキサフルオ
ロプロピレンと不飽和カルボン酸(無水物)と他の共重
合可能なエチレン性不飽和単量体との共重合体、(b)
放射線の照射により酸を発生する化合物、(c)放射線
の照射により発生した酸の作用により架橋しうる架橋性
化合物、(d)前記(a)成分以外の含フッ素有機化合
物、並びに、(e)前記(a)〜(d)成分を溶解しう
る溶媒、を含有する組成物であることが好ましい。
【0125】次に、上記素材6Aに所定のパターンマス
クを介して放射線を照射(露光)する(図6のステップ
S32)。本明細書において放射線というときは、可視
光、紫外線、X線、電子線などが含まれるが、波長が1
90〜450nmの範囲にある放射線(光)が好まし
い。
【0126】その後、上記素材6Aを現像する(図6の
ステップS33)ことによって、図5(b)に示す隔壁
(バンク)6Bを形成する。この隔壁6Bは、上記パタ
ーンマスクに対応した形状(ネガパターン又はポジパタ
ーン)に構成される。隔壁6Bの形状としては、例え
ば、方形状のフィルタエレメント形成領域7を平面上に
おいて縦横に配列させることのできるように画成する格
子状であることが好ましい。素材6Aを現像するのに用
いられる現像液としては、アルカリ現像液が用いられ
る。このアルカリ現像液としては、例えば、炭酸ナトリ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、硅素ナトリ
ウム、メタ硅素ナトリウム、アンモニア水、エチルアミ
ン、n−プロピルアミン、ジエチルアミン、ジ−n−プ
ロピルアミン、トリエチルアミン、メチルジエチルアミ
ン、ジメチルエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、コリン、
ピロール、ピペリジン、1,8−ジアザビシクロ[5,
4,0]−7−ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ
[4,3,0]−5−ノネン等の水溶液が好ましい。こ
のアルカリ現像液には、例えば、メタノール、エタノー
ル等の水溶性有機溶媒や界面活性剤等を適量添加するこ
ともできる。なお、アルカリ現像液による現像後は、通
常、水洗が行われる。
【0127】その後、図5(c)に示すように、上記隔
壁6Bは、例えば200℃程度にてベーク(焼成)され
て隔壁6Cとなる(図6のステップS34)。焼成温度
は、上記の素材6Aに応じて適宜調整される。また、素
材6Aによってはベーク処理を要しない場合もあり得
る。なお、本実施形態では、隔壁6Cは遮光性の素材で
構成されているために、各領域7を画成する(区画す
る)文字通りの隔壁としての機能と、領域7以外の部分
を遮光する遮光層としての機能とを併せ持つものとなっ
ている。もっとも、隔壁としての機能のみを有するよう
に構成しても構わない。この場合、隔壁とは別に、金属
等で構成される遮光層を別途形成してもよい。
【0128】次に、上記のようにして形成された隔壁6
Cによって画成される各領域7に、アクリル樹脂等の基
材に着色剤(顔料、染料など)を混入したフィルタエレ
メント材料13(図示例では13R(赤の着色材),1
3G(緑の着色材),13B(青の着色材))を導入す
る。フィルタエレメント材料13を各領域7に導入する
方法としては、フィルタエレメント材料13を、溶媒な
どを混合することによって液状材料として形成し、この
液状材料を上記領域7に導入する。より具体的には、本
実施形態では、後述する液滴吐出ヘッドを用いた液滴吐
出によって液状材料を液滴8の形態で領域7内に着弾さ
せることによって材料の導入を行っている。
【0129】上記のフィルタエレメント材料13は、液
状材料として導入され、その後に、乾燥若しくは低温
(例えば60℃)での焼成によるプレベーク(仮焼成)
を行うことによって、仮固化若しくは仮硬化される。例
えば、フィルタエレメント材料13Rの導入を行い(図
5(d)及び図6のステップS35))、その後に、フ
ィルタエレメント材料13Rのプレベークを行ってフィ
ルタエレメント3Rを形成し(図6のステップS3
6)、次に、フィルタエレメント材料13Gの導入を行
い(図5(e)及び図6のステップS37)、フィルタ
エレメント材料13Gのプレベークを行ってフィルタエ
レメント3Gを形成し(図6のステップS38)、さら
に、フィルタエレメント13Bの導入を行い(図5
(f)及び図6のステップS39)、しかる後に、フィ
ルタエレメント13Bのプレベークを行ってフィルタエ
レメント3Bを形成する(図6のステップS40)。こ
のようにして、全ての色のフィルタエレメント材料が各
領域7に導入され、仮固化若しくは仮硬化された表示要
素であるフィルタエレメント3(3R,3G,3B)が
形成されることにより、表示素材(カラーフィルタ基
板)が形成される。
【0130】次に、上記のようにして構成された表示素
材であるカラーフィルタ基板を検査する(図6のステッ
プS41)。この検査は、例えば、肉眼若しくは顕微鏡
等で、上記隔壁6C及び表示要素であるフィルタエレメ
ント3を観察する。この場合、カラーフィルタ基板を撮
影し、その撮影画像に基づいて自動的に検査を行っても
構わない。この検査によって、表示要素であるフィルタ
エレメント3に欠陥が見つかった場合には、そのカラー
フィルタ基板を以下に説明する基体再生工程に移行させ
る。
【0131】ここで、フィルタエレメント3の欠陥と
は、フィルタエレメント3が欠如している場合(いわゆ
るドット抜け)、フィルタエレメント3が形成されてい
るが、領域7内に配置された材料の量(体積)が多すぎ
たり少なすぎたりして不適切である場合、フィルタエレ
メント3が形成されているが、塵埃等の異物が混入して
いたり付着していたりする場合などである。
【0132】上記検査において表示素材に欠陥が発見さ
れなかった場合には、例えば200℃程度の温度でベー
ク(焼成)処理を行い、表示素材であるフィルタエレメ
ント3(3R,3G,3B)を完全に固化若しくは硬化
させる(図6のステップS42)。このベーク処理の温
度はフィルタエレメント材料13の組成等によって適宜
に決定できる。また、特に高温に加熱することなく、単
に通常とは異なる雰囲気(窒素ガス中や乾燥空気中等)
などで乾燥若しくはエージングさせるだけでもよい。最
後に、図5(g)に示すように、上記フィルタエレメン
ト3の上に透明な保護層14が形成される。
【0133】[EL発光パネル及びその製造方法]次
に、図7及び図8を参照して、EL発光パネル及びその
製造方法について説明する。ここで、図7は、EL発光
パネルの製造工程を示す工程断面図(a)〜(g)であ
り、図8は、EL発光パネルの製造工程の手順を示す概
略フローチャートである。
【0134】このEL発光パネルを製造する場合には、
透光性のガラスやプラスチック等で構成された基板12
上に、例えば、図7(a)に示す第1電極201を形成
する。EL発光パネルがパッシブマトリクス型である場
合には第1電極201は帯状に形成され、また、基板1
2上に図示しないTFD素子やTFT素子といった能動
素子を形成してなるアクティブマトリクス型である場合
には第1電極201は表示ドット毎に独立して形成され
る。これらの構造の形成方法としては、例えばフォトリ
ソグラフィ法、真空状着法、スパッタリング法、パイロ
ゾル法などを用いることができる。第1電極201の材
料としてはITO(Indium-Tin Oxide)、酸化スズ、酸
化インジウムと酸化亜鉛との複合酸化物などを用いるこ
とができる。
【0135】次に、上記第1電極201上に、上記カラ
ーフィルタ基板の場合と同様に放射線感応性素材6Aを
同様の方法で塗布する(図8に示すステップS61)。
そして、上記と同様の方法で、放射線照射(露光)処理
(図8のステップS62)及び現像処理(図8のステッ
プS63)を行い、図7(b)に示すように、隔壁(バ
ンク)6Bを形成する。
【0136】このバンク6Bは、格子状に形成され、各
表示ドットに形成された第1電極201の間を隔てるよ
うに、すなわち、表示ドットに対応するEL発光部形成
領域7が構成されるように、形成される。また、上記カ
ラーフィルタ基板の場合と同様に、遮光機能をも有する
ことが好ましい。この場合には、コントラストの向上、
発光材料の混色の防止、画素と画素との間からの光漏れ
などを防止することができる。隔壁6Bの材料として
は、基本的に上記カラーフィルタ基板の隔壁に採用され
た各種の素材を用いることができる。ただし、この場合
には特に、後述するEL発光材料の溶媒に対して耐久性
を有するものであることが望ましく、さらに、フロロカ
ーボンガスプラズマ処理によりテトラフルオロエチレン
化できること、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、
感光性ポリイミドなどといった有機材料が好ましい。
【0137】次に、機能性液状体としての正孔注入層用
材料を塗布する直前に、基板12に酸素ガスとフロロカ
ーボンガスプラズマの連続プラズマ処理を行う。これに
より、ポリイミド表面は撥水化され、ITO表面は親水
化され、液滴を微細にパターニングするための基板側の
濡れ性の制御ができる。プラズマを発生する装置として
は、真空中でプラズマを発生する装置でも、大気中でプ
ラズマを発生する装置でも同様に用いることができる。
また、このプロセスとは別に、或いは、このプロセスの
代りに、上記隔壁6Bに200℃程度にてベーク(焼
成)処理を施す(図8のステップS64)。これによっ
て、隔壁6Cが形成される。
【0138】次に、図7(c)に示すように、正孔注入
層用材料202Aを液滴8の形で吐出し、領域7に着弾
させる(図8のステップS65)。この正孔注入層用材
料202Aは、正孔注入層としての素材を溶媒などによ
って液状化したものである。その後、プレベーク処理と
して真空(1torr)中、室温、20分という条件で
溶媒を除去し、さらにその後、図5(d)に示すよう
に、大気中、20℃(ホットプレート上)、10分の熱
処理により、発光層用材料と相溶しない正孔注入層20
2を形成する(図8のステップS66)。上記条件で
は、正孔注入層202の膜厚は40nmであった。
【0139】次に、図7(d)に示すように、各領域7
内の正孔注入層202の上に、機能性液状体であるEL
発光材料としてのR発光層用材料及びG発光層用材料を
上記と同様に液滴として導入する(図8のステップS6
7)。そして、これら発光層用材料の塗布後、プレベー
ク処理として、真空(1torr)中、室温、20分な
どという条件で溶媒を除去した(図8のステップS6
8)。その後、窒素雰囲気中、150℃、4時間の熱処
理により共役化させてR色発光層203RおよびG色発
光層203Gを形成した(図8のステップS69)。熱
処理により共役化した発光層は溶媒に不溶である。上記
条件により形成されたR発光層203R及びG発光層2
03Gの膜厚は50nmであった。
【0140】なお、発光層を形成する前に正孔注入層2
20に酸素ガスとフロロカーボンガスプラズマの連続プ
ラズマ処理を行っても良い。これにより、正孔注入層2
20上にフッ素化物層が形成され、イオン化ポテンシャ
ルが高くなることにより正孔注入効率が増し、発光効率
の高い有機EL装置を提供できる。
【0141】次に、図5(e)に示すように、機能性液
状体であるEL発光材料としてのB色発光層203Bを
上記と同様に液滴8の状態で上記R発光層203RとG
発光層203Gの形成されていない領域7に導入すると
ともに、上記R発光層203R及びG発光層203G上
にも重ねて導入する(図8のステップS70)。この
後、プレベーク処理として、真空(1torr)中、室
温、20分などという条件で溶媒を除去し(図8のステ
ップS71)、これにより、図7(f)に示すようにB
発光層203Bを形成した。このようにB発光層203
Bを重ねて配置することにより、R、G、Bの3原色を
形成するのみならず、R色発光層203RおよびG色発
光層203Gとバンク205との段差を埋めて平坦化す
ることができる。これにより、上下電極間のショートを
確実に防ぐことができる。一方、B色発光層203Bの
膜厚を調整することで、B色発光層203BはR色発光
層203RおよびG色発光層203Gとの積層構造にお
いて、電子注入輸送層として作用してB色には発光しな
い。以上のようなB色発光層203Bの形成方法として
は、例えば湿式法として一般的なスピンコート法を採用
することもできるし、あるいは、R色発光層203Rお
よびG色発光層203Gの形成法と同様の方法を採用す
ることもできる。
【0142】上記のR色発光層203R,G色発光層2
03G及びB色発光層203Bの配列態様としては、必
要とされる表示性能に応じて、ストライプ配列、デルタ
配列、モザイク配列などの公知のパターンを適宜用いる
ことができる。
【0143】次に、上記のように各表示ドットに正孔注
入層202、及び、R色発光層203R,G色発光層2
03G又はB色発光層203Bが形成されたEL発光パ
ネルについて、目視或いは顕微鏡等による観察、或い
は、画像処理などによる検査を行う(図8のステップS
72)。そして、この検査によって各表示ドット内のE
L発光部(正孔注入層202と、R色発光層203R,
G色発光層203G又はB色発光層203Bとの積層体
によって構成される。)に不良(ドット抜け、積層構造
の不良、発光部の材料の過多、塵埃等の異物の混入な
ど)が発見された場合には、プロセスから排除される。
また、この検査で不良が発見されない場合には、図7
(g)に示すように、対向電極213を形成する(図8
のステップS73)。対向電極213はそれが面電極で
ある場合には、例えば、Mg、Ag、Al、Liなどを
材料として、蒸着法、スパッタ法などといった成膜法を
用いて形成できる。また、対向電極213がストライプ
状電極である場合には、成膜された電極層をフォトリソ
グラフィ法などといったパターニング手法を用いて形成
できる。最後に、図7(g)に示すように、対向電極2
13の上に保護層214が適宜の材料(樹脂モールド
材、無機絶縁膜など)によって形成される(図8のステ
ップS74)ことにより、目標とするEL発光パネルが
製造される。
【0144】[第1実施形態]次に、以上説明したカラ
ーフィルタ基板やEL発光パネルの製造工程において適
用可能な本発明の第1実施形態の要部について詳細に説
明する。図1は、第1実施形態の基板12上の構造を示
す平面図(a)、この(a)中のB−B線に沿った断面
構造を示す概略断面図(b)及びC−C線に沿った断面
構造を示す概略断面図(c)である。
【0145】この実施形態においては、基板12上に形
成された隔壁6Cによって実質的に方形状(図示例では
矩形状)の領域7が形成されている。この領域7は、図
示例では、縦横にマトリクス状に配列されている。図1
には、上記カラーフィルタ基板やEL発光パネルを形成
する場合におけるフィルタエレメント3、正孔注入層2
02又はEL発光層203等の表示要素を形成するため
の材料を導入する前の状態を示してある。
【0146】各領域7は、この領域7を取り囲む隔壁6
Cの内面6X,6Yのうち、領域7の長辺を構成する内
面6Xが凹凸形状に形成されている。そして、領域7を
挟んで対峙する一対の隔壁6Cの間隔が、領域7の長辺
の伸びる方向(図示X方向)に沿って増減するように構
成されている。また、領域7の長辺の伸びる方向(図示
X方向)に沿って隔壁6Cの幅が増減するようにも構成
されている。
【0147】上記領域7内には、表示要素、すなわちカ
ラーフィルタ基板のフィルタエレメント3やEL発光パ
ネルの正孔注入層202及びEL発光層203、が形成
される。このために、各種材料が液滴8の形で各領域7
に導入される。本実施形態では、領域7の内部におい
て、図1(a)に示す着弾設定位置Pに上記液滴が着弾
するように設定される。着弾設定位置Pは、図示のよう
に、上記X方向に増減する隔壁6Cの幅が極大となる部
分(図示B−B断面部分)に対応する位置に設定されて
いる。なお、図示例では、一つの領域7内に3箇所の着
弾設定位置Pが設けられ、3つの液滴によって一つの表
示要素が構成されるようになっている。
【0148】この実施形態によれば、液滴8が上記の着
弾設定位置Pに着弾したとき、図13(d)に示すよう
に一時的に大きく広がっても、その着弾設定位置Pの側
方(図示左右)にある隔壁6Cの部分は幅が広くなって
いるので、隔壁6Cを乗り越えて隣接する両側の領域7
に液状材料が混入する危険性を低減できる。したがっ
て、液滴量のマージンを大きく確保することが可能にな
るので、液滴量の制御が容易になり、液滴量を増やすこ
とにより表示要素の広がり不足(例えば色抜け部分の発
生)を防止することができる。そして、これらの結果、
製造効率の向上や製品歩留まりの向上を図ることが可能
になる。
【0149】[第2実施形態]次に、上記のカラーフィ
ルタ基板やEL発光パネルの製造工程において適用可能
な本発明の第2実施形態の要部について詳細に説明す
る。図2は、第2実施形態の基板12上の構造を示す平
面図(a)、この(a)中のB−B線に沿った断面構造
を示す概略断面図(b)及びC−C線に沿った断面構造
を示す概略断面図(c)である。
【0150】この実施形態においても、基板12上に形
成された隔壁6Cによって実質的に方形状(図示例では
矩形状)の領域7が形成されている。この領域7は、図
示例では、縦横にマトリクス状に配列されている。図2
には、上記カラーフィルタ基板やEL発光パネルを形成
する場合におけるフィルタエレメント3、正孔注入層2
02又はEL発光層203等の表示要素を形成するため
の材料を導入する前の状態を示してある。
【0151】各領域7は、この領域7を取り囲む隔壁6
Cの内面6X,6Yのうち、領域7の長辺を構成する内
面6Xが凹凸形状に形成されている。そして、領域7を
挟んで対峙する一対の隔壁6Cの間隔が、領域7の長辺
の伸びる方向(図示X方向)に沿って増減するように構
成されている。また、領域7の長辺の伸びる方向(図示
X方向)に沿って隔壁6Cの幅が増減するようにも構成
されている。
【0152】上記領域7内には、表示要素、すなわちカ
ラーフィルタ基板のフィルタエレメント3やEL発光パ
ネルの正孔注入層202及びEL発光層203、が形成
される。このために、各種材料が液滴8の形で各領域7
に導入される。本実施形態では、領域7の内部におい
て、図2(a)に示す着弾設定位置Pに上記液滴が着弾
するように設定される。着弾設定位置Pは、図示のよう
に、上記X方向に増減する隔壁6Cの間隔が極大となる
部分、すなわち、領域7の幅が極大となる部分(図示B
−B断面部分)、に対応する位置に設定されている。な
お、図示例では、一つの領域7内に3箇所の着弾設定位
置Pが設けられ、3つの液滴によって一つの表示要素が
構成されるようになっている。
【0153】この実施形態によれば、液滴8が上記の着
弾設定位置Pに着弾したとき、図13(d)に示すよう
に一時的に大きく広がっても、その着弾設定位置Pにお
ける隔壁6Cの間隔が大きくなっているので、液滴8の
一時的拡大を大きな領域7の幅によって受け入れること
が可能になるため、隔壁6Cを乗り越えて隣接する両側
の領域7に液状材料が混入する危険性を低減できる。し
たがって、液滴量のマージンを大きく確保することが可
能になるので、液滴量の制御が容易になり、また、液滴
量を増やすことにより表示要素の広がり不足(例えば色
抜け部分の発生)を防止することができる。そして、こ
れらの結果、製造効率の向上や製品歩留まりの向上を図
ることが可能になる。
【0154】[第3実施形態]次に、上記のカラーフィ
ルタ基板やEL発光パネルの製造工程において適用可能
な本発明の第3実施形態の要部について詳細に説明す
る。図3は、第3実施形態の基板12上の構造を示す平
面図(a)、この(a)中のB−B線に沿った断面構造
を示す概略断面図(b)及びC−C線に沿った断面構造
を示す概略断面図(c)である。
【0155】この実施形態においても、基板12上に形
成された隔壁6Cによって実質的に方形状(図示例では
矩形状)の領域7が形成されている。この領域7は、図
示例では、一列毎に互い違い、或いは、千鳥状に、配列
されている。図3には、上記カラーフィルタ基板やEL
発光パネルを形成する場合におけるフィルタエレメント
3、正孔注入層202又はEL発光層203等の表示要
素を形成するための材料を導入する前の状態を示してあ
る。
【0156】各領域7は、この領域7を取り囲む隔壁6
Cの内面6X,6Yのうち、領域7の長辺を構成する内
面6Xが凹凸形状に形成されている。そして、領域7を
挟んで対峙する一対の隔壁6Cの間隔が、領域7の長辺
の伸びる方向(図示X方向)に沿って増減するように構
成されている。また、領域7の長辺の伸びる方向(図示
X方向)に沿って隔壁6Cの幅が実質的に一定になるよ
うに構成されている。すなわち、本実施形態の場合、隣
接する領域7間を隔てるように配置された隔壁6C(図
示例ではX方向に伸びる部分)は、全体としてY方向に
蛇行しながらX方向に伸びるように構成されている。
【0157】上記領域7内には、表示要素、すなわちカ
ラーフィルタ基板のフィルタエレメント3やEL発光パ
ネルの正孔注入層202及びEL発光層203、が形成
される。このために、各種材料が液滴8の形で各領域7
に導入される。本実施形態では、領域7の内部におい
て、図3(a)に示す着弾設定位置Pに上記液滴が着弾
するように設定される。着弾設定位置Pは、図示のよう
に、上記X方向に増減する隔壁6Cの間隔が極大となる
部分、すなわち領域7の幅が極大となる部分、に対応す
る位置に設定されている。なお、図示例では、一つの領
域7内に3箇所の着弾設定位置Pが設けられ、3つの液
滴によって一つの表示要素が構成されるようになってい
る。
【0158】この実施形態によれば、液滴8が上記の着
弾設定位置Pに着弾したとき、図13(d)に示すよう
に一時的に大きく広がっても、その着弾設定位置Pにお
ける隔壁6Cの間隔が大きくなっているので、液滴8の
一時的拡大を大きな領域7の幅によって受け入れること
が可能になるため、隔壁6Cを乗り越えて隣接する両側
の領域7に液状材料が混入する危険性を低減できる。し
たがって、液滴量のマージンを大きく確保することが可
能になるので、液滴量の制御が容易になり、また、液滴
量を増やすことにより表示要素の広がり不足(例えば色
抜け部分の発生)を防止することができる。そして、こ
れらの結果、製造効率の向上や製品歩留まりの向上を図
ることが可能になる。
【0159】また、本実施形態では、隣接する領域7に
挟まれた隔壁6Cの部分がX方向に実質的に一定の幅を
有するように構成されているので、X方向に見て、隔壁
6Cによる液状材料の閉じ込め効果をほぼ一定にするこ
とができ、その結果、隣接領域間における材料の混入を
より低減することができ、より安定した製品歩留まりを
得ることが可能になる。
【0160】[第4実施形態]次に、上記のカラーフィ
ルタ基板やEL発光パネルの製造工程において適用可能
な本発明の第4実施形態の要部について詳細に説明す
る。図4は、第4実施形態の基板12上の構造を示す平
面図(a)、この(a)中のB−B線に沿った断面構造
を示す概略断面図(b)及びC−C線に沿った断面構造
を示す概略断面図(c)である。
【0161】この実施形態においては、基板12上に形
成された隔壁6Cによって実質的に方形状(図示例では
矩形状)の領域7が形成されている。この領域7は、図
示例では、縦横にマトリクス状に配列されている。図4
には、上記カラーフィルタ基板やEL発光パネルを形成
する場合におけるフィルタエレメント3、正孔注入層2
02又はEL発光層203等の表示要素を形成するため
の材料を導入する前の状態を示してある。
【0162】各領域7は、この領域7を取り囲む隔壁6
Cの内面6X,6Yのうち、領域7の長辺を構成する内
面6Xが凹凸形状に形成されている。そして、領域7を
挟んで対峙する一対の隔壁6Cの間隔が、領域7の長辺
の伸びる方向(図示X方向)に沿って増減するように構
成されている。また、領域7の長辺の伸びる方向(図示
X方向)に沿って隔壁6Cの幅が増減するようにも構成
されている。
【0163】本実施形態では、特に、一対の領域7に挟
まれた隔壁6Cの幅が、領域7のX方向の略中央部に対
応する位置において大きく、領域7のX方向の両端部に
おいて小さくなるように構成されている。
【0164】上記領域7内には、表示要素、すなわちカ
ラーフィルタ基板のフィルタエレメント3やEL発光パ
ネルの正孔注入層202及びEL発光層203、が形成
される。このために、各種材料が液滴8の形で各領域7
に導入される。本実施形態では、領域7の内部におい
て、図4(a)に示す着弾設定位置Pに上記液滴が着弾
するように設定される。着弾設定位置Pは、図示のよう
に、上記X方向に増減する隔壁6Cの幅が極大となる部
分(図示B−B断面部分)に対応する、領域7内の略中
央位置に設定されている。また、この略中央位置の両側
(図示上下両側)に、さらに一つずつの着弾設定位置P
が設定されている。なお、図示例では、一つの領域7内
に3箇所の着弾設定位置Pが設けられ、3つの液滴によ
って一つの表示要素が構成されるようになっている。
【0165】この実施形態によれば、液滴8が上記の着
弾設定位置Pに着弾したとき、図13(d)に示すよう
に一時的に大きく広がっても、その着弾設定位置Pの側
方(図示左右)にある隔壁6Cの部分は幅が広くなって
いるので、領域7の略中央位置において液滴8が着弾し
た場合には、隔壁6Cを乗り越えて隣接する両側の領域
7に液状材料が混入する危険性を低減できる。したがっ
て、液滴量のマージンを大きく確保することが可能にな
るので、液滴量の制御が容易になり、液滴量を増やすこ
とにより表示要素の広がり不足(例えば色抜け部分の発
生)を防止することができる。そして、これらの結果、
製造効率の向上や製品歩留まりの向上を図ることが可能
になる。
【0166】また、上記のように領域の中央部分におい
て、隔壁の幅が広がり、或いは、隔壁の間隔が狭まって
いることにより、液滴の着弾時ではなく着弾後に領域内
に液状材料が静的に保持されている状態においても、隣
接する領域との間の液状材料の混合(例えば混色)を低
減することが可能になる。この効果は、上記とは異な
り、液滴の着弾位置の如何に拘わらず(すなわち液滴が
領域の中央に着弾しない場合においても)生ずる。
【0167】なお、上記の第1乃至第4実施形態におい
ては、隔壁6Cは全て実質的に透光性を有しない素材に
よって形成されていること、すなわち遮光層にもなって
いること、が好ましい。この場合、隔壁6Cの形成され
ている領域は遮光部となる。ただし、本発明において
は、隔壁が遮光機能を有するものである場合に限定され
るものではなく、多少とも透光性を有する素材で構成さ
れていても構わない。
【0168】[第5実施形態]次に、上記のカラーフィ
ルタ基板やEL発光パネルの製造工程において適用可能
な本発明の第5実施形態の要部について詳細に説明す
る。図9は、第5実施形態の基板12上の構造を示す平
面図(a)、この(a)中のB−B線に沿った断面構造
を示す概略断面図(b)及びC−C線に沿った断面構造
を示す概略断面図(c)である。
【0169】この実施形態においては、基板12上に
は、上記第1乃至第4実施形態とは異なり、遮光層6D
が形成される。本明細書では、この遮光層のような遮光
手段で光学的に遮光された領域のことを遮光部という。
以下も同様である。遮光層などの遮光手段は、基板12
上に形成されている必要は必ずしもなく、例えば、2枚
の基板が対向配置される表示装置(電気光学装置)にお
いて、表示要素が配置される基板とは異なる他の基板上
に形成されていても構わない。この点は、以下に示す全
ての実施形態においても同様である。この遮光層6D
は、例えば、Cr,Al,Ag、その他の合金などの金
属薄膜で構成されていてもよく、或いは、黒色樹脂等の
ブラックマトリクスで構成されていてもよい。遮光層6
Dは、公知のフォトリソグラフィ法や選択的な成膜法な
どによって形成される。また、上記遮光層6D上には隔
壁6Eが形成される。この隔壁6Eは上記第1乃至第4
実施形態と同様の素材によって形成されていてもよい
が、本実施形態では遮光層6Dが設けられているため、
透光性の素材で構成されていても構わない。
【0170】本実施形態では、上記遮光層6Dが形成さ
れていない実質的に方形状(図示例では矩形状)の開口
部6Fが形成されている。この開口部6Fは、図示例で
は、縦横にマトリクス状に配列されている。図9には、
上記カラーフィルタ基板やEL発光パネルを形成する場
合におけるフィルタエレメント3、正孔注入層202又
はEL発光層203等の表示要素を形成するための材料
を導入する前の状態を示してある。
【0171】各開口部6Fは、この開口部6Fを取り囲
む遮光層6Dの内縁6X,6Yのうち、開口部6Fの長
辺を構成する内縁6Xが凹凸形状に形成されている。そ
して、開口部6Fを挟んで対峙する一対の遮光層6Dの
間隔が、開口部6Fの長辺の伸びる方向(図示X方向)
に沿って増減するように構成されている。また、開口部
6Fの長辺の伸びる方向(図示X方向)に沿って遮光層
6Dの幅が増減するようにも構成されている。
【0172】上記開口部6Fには、表示要素、すなわち
カラーフィルタ基板のフィルタエレメント3やEL発光
パネルの正孔注入層202及びEL発光層203、が形
成される。このために、各種材料が液滴8の形で各開口
部6Fに導入される。本実施形態では、開口部6F上に
おける図9(a)に示す着弾設定位置Pに上記液滴が着
弾するように設定される。着弾設定位置Pは、図示のよ
うに、上記X方向に増減する遮光層6Dの幅が極大とな
る部分(図示B−B断面部分)に対応する位置に設定さ
れている。なお、図示例では、一つの開口部6F内に3
箇所の着弾設定位置Pが設けられ、3つの液滴によって
一つの表示要素が構成されるようになっている。
【0173】この実施形態によれば、液滴8が上記の着
弾設定位置Pに着弾したとき、図13(d)に示すよう
に一時的に大きく広がっても、その着弾設定位置Pの側
方(図示左右)にある遮光層6Dの部分は幅が広くなっ
ているので、図示例のように基板12上において物理的
な厚みのある遮光層6Dが形成されている場合や、この
遮光層6Dに液状材料の広がりを阻止する性質がある場
合(例えば、遮光層6Dが液状材料をはじく性質(濡れ
性が低い性質)がある場合など)においては、遮光層6
D及び隔壁6Eを越えて隣接する両側の開口部6D上に
液状材料が混入する危険性を低減できる。また、基板1
2上に遮光層が形成されていてもその厚みが極めて薄い
場合や、他の基板上に遮光層が形成されている場合のよ
うに、基板上の遮光層に物理的な厚みが実質的になく、
しかも、液状材料の広がりを阻止する性質もないときに
は、上記のように液状材料の混入が遮光層によって妨げ
られるといった効果は生じないが、例えば隣接する液状
材料同士が相互に混合されてしまっても、当該混合され
た部分が遮光層によって隠蔽されるため、混色などの、
材料の混合に起因する不具合を生じさせないようにする
ことが可能になる。したがって、液滴量のマージンを大
きく確保することが可能になるので、液滴量の制御が容
易になり、例えば、液滴量を増やすことにより表示要素
の広がり不足(例えば色抜け部分の発生)を防止するこ
とができる。そして、これらの結果、製造効率の向上や
製品歩留まりの向上を図ることが可能になる。
【0174】[第6実施形態]次に、上記のカラーフィ
ルタ基板やEL発光パネルの製造工程において適用可能
な本発明の第6実施形態の要部について詳細に説明す
る。図10は、第6実施形態の基板12上の構造を示す
平面図(a)、この(a)中のB−B線に沿った断面構
造を示す概略断面図(b)及びC−C線に沿った断面構
造を示す概略断面図(c)である。
【0175】この実施形態においても、基板12上には
遮光層6Dが形成される。この遮光層6Dは、例えば、
Cr,Al,Ag、その他の合金などの金属薄膜で構成
されていてもよく、或いは、黒色樹脂等のブラックマト
リクスで構成されていてもよい。遮光層6Dは、公知の
フォトリソグラフィ法や選択的な成膜法などによって形
成される。また、上記遮光層6D上には隔壁6Eが形成
される。この隔壁6Eは上記第1乃至第4実施形態と同
様の素材によって形成されていてもよいが、本実施形態
では遮光層6Dが設けられているため、透光性の素材で
構成されていても構わない。
【0176】この実施形態において、基板12上に形成
された遮光層6Dが形成されていない実質的に方形状
(図示例では矩形状)の開口部6Fが形成されている。
この開口部6Fは、図示例では、縦横にマトリクス状に
配列されている。図10には、上記カラーフィルタ基板
やEL発光パネルを形成する場合におけるフィルタエレ
メント3、正孔注入層202又はEL発光層203等の
表示要素を形成するための材料を導入する前の状態を示
してある。
【0177】各開口部6Fは、この開口部6Fを取り囲
む遮光層6Dの内縁6X,6Yのうち、開口部6Fの長
辺を構成する内縁6Xが凹凸形状に形成されている。そ
して、開口部6Fを挟んで対峙する一対の遮光層6Dの
間隔が、開口部6Fの長辺の伸びる方向(図示X方向)
に沿って増減するように構成されている。また、開口部
6Fの長辺の伸びる方向(図示X方向)に沿って遮光層
6Dの幅が増減するようにも構成されている。
【0178】上記開口部6Fには、表示要素、すなわち
カラーフィルタ基板のフィルタエレメント3やEL発光
パネルの正孔注入層202及びEL発光層203、が形
成される。このために、各種材料が液滴8の形で各開口
部6F上に導入される。本実施形態では、開口部6Fに
おいて、図10(a)に示す着弾設定位置Pに上記液滴
が着弾するように設定される。着弾設定位置Pは、図示
のように、上記X方向に増減する遮光層6Dの間隔が極
大となる部分、すなわち、開口部6Fの幅が極大となる
部分(図示B−B断面部分)、に対応する位置に設定さ
れている。なお、図示例では、一つの領域7内に3箇所
の着弾設定位置Pが設けられ、3つの液滴によって一つ
の表示要素が構成されるようになっている。
【0179】この実施形態によれば、液滴8が上記の着
弾設定位置Pに着弾したとき、図13(d)に示すよう
に一時的に大きく広がっても、その着弾設定位置Pにお
ける遮光層6Dの間隔が大きくなっているので、液滴8
の一時的拡大を大きな開口部6Fの幅によって受け入れ
ることが可能になるため、図示例のように基板12上に
おいて物理的な厚みのある遮光層6Dが形成されている
場合や、この遮光層6Dに液状材料の広がりを阻止する
性質がある場合(例えば、遮光層6Dが液状材料をはじ
く性質(濡れ性が低い性質)がある場合など)において
は、遮光層6D及び隔壁6Eを越えて隣接する両側の開
口部6Fに液状材料が混入する危険性を低減できる。ま
た、基板12上に遮光層が形成されていてもその厚みが
極めて薄い場合や、他の基板上に遮光層が形成されてい
る場合のように、基板上の遮光層に物理的な厚みが実質
的になく、しかも、液状材料の広がりを阻止する性質も
ないときには、上記のように液状材料の混入が遮光層に
よって妨げられるといった効果は生じないが、着弾位置
から離れた場所では遮光層の間隔が狭くなっているの
で、液滴の着弾位置から離れた場所において液状材料の
広がり不足が生じても、この液状材料の広がり不足によ
り液状材料の存在しない部分が遮光層によって隠蔽され
るため、色抜けなどの、材料の広がり不足に起因する不
具合を生じさせないようにすることが可能になる。した
がって、液滴量のマージンを大きく確保することが可能
になるので、液滴量の制御が容易になり、例えば、液滴
量を減らすことにより表示要素の混合(例えば混色の発
生)を防止することができる。そして、これらの結果、
製造効率の向上や製品歩留まりの向上を図ることが可能
になる。
【0180】[第7実施形態]次に、上記のカラーフィ
ルタ基板やEL発光パネルの製造工程において適用可能
な本発明の第7実施形態の要部について詳細に説明す
る。図11は、第7実施形態の基板12上の構造を示す
平面図(a)、この(a)中のB−B線に沿った断面構
造を示す概略断面図(b)及びC−C線に沿った断面構
造を示す概略断面図(c)である。
【0181】この実施形態においても、基板12上には
遮光層6Dが形成される。この遮光層6Dは、例えば、
Cr,Al,Ag、その他の合金などの金属薄膜で構成
されていてもよく、或いは、黒色樹脂等のブラックマト
リクスで構成されていてもよい。遮光層6Dは、公知の
フォトリソグラフィ法や選択的な成膜法などによって形
成される。また、上記遮光層6D上には隔壁6Eが形成
される。この隔壁6Eは上記第1乃至第4実施形態と同
様の素材によって形成されていてもよいが、本実施形態
では遮光層6Dが設けられているため、透光性の素材で
構成されていても構わない。
【0182】この実施形態において、基板12上に形成
された遮光層6Dが形成されていない実質的に方形状
(図示例では矩形状)の開口部6Fが形成されている。
この開口部6Fは、図示例では、一列毎に互い違い、或
いは、千鳥状に、配列されている。図11には、上記カ
ラーフィルタ基板やEL発光パネルを形成する場合にお
けるフィルタエレメント3、正孔注入層202又はEL
発光層203等の表示要素を形成するための材料を導入
する前の状態を示してある。
【0183】各開口部6Fは、この開口部6Fを取り囲
む遮光層6Dの内縁6X,6Yのうち、開口部6Fの長
辺を構成する内縁6Xが凹凸形状に形成されている。そ
して、開口部6Fを挟んで対峙する一対の遮光層6Dの
間隔が、開口部6Fの長辺の伸びる方向(図示X方向)
に沿って増減するように構成されている。また、開口部
6Fの長辺の伸びる方向(図示X方向)に沿って遮光層
6Dの幅が実質的に一定になるように構成されている。
すなわち、本実施形態の場合、隣接する開口部6F間を
隔てるように配置された遮光層6D(図示例ではX方向
に伸びる部分)は、全体としてY方向に蛇行しながらX
方向に伸びるように構成されている。
【0184】上記開口部6Fには、表示要素、すなわち
カラーフィルタ基板のフィルタエレメント3やEL発光
パネルの正孔注入層202及びEL発光層203、が形
成される。このために、各種材料が液滴8の形で各開口
部6F上に導入される。本実施形態では、開口部6Fに
おいて、図11(a)に示す着弾設定位置Pに上記液滴
が着弾するように設定される。着弾設定位置Pは、図示
のように、上記X方向に増減する遮光層6Dの間隔が極
大となる部分、すなわち開口部6Fの幅が極大となる部
分、に対応する位置に設定されている。なお、図示例で
は、一つの開口部6F内に3箇所の着弾設定位置Pが設
けられ、3つの液滴によって一つの表示要素が構成され
るようになっている。
【0185】この実施形態によれば、液滴8が上記の着
弾設定位置Pに着弾したとき、図13(d)に示すよう
に一時的に大きく広がっても、その着弾設定位置Pにお
ける遮光層6Dの間隔が大きくなっているので、液滴8
の一時的拡大を大きな開口部6Fの幅によって受け入れ
ることが可能になるため、図示例のように基板12上に
おいて物理的な厚みのある遮光層6Dが形成されている
場合や、この遮光層6Dに液状材料の広がりを阻止する
性質がある場合(例えば、遮光層6Dが液状材料をはじ
く性質(濡れ性が低い性質)がある場合など)において
は、遮光層6D及び隔壁6Eを乗り越えて隣接する両側
の開口部6Fに液状材料が混入する危険性を低減でき
る。また、基板12上に遮光層が形成されていてもその
厚みが極めて薄い場合や、他の基板上に遮光層が形成さ
れている場合のように、基板上の遮光層に物理的な厚み
が実質的になく、しかも、液状材料の広がりを阻止する
性質もないときには、上記のように液状材料の混入が遮
光層によって妨げられるといった効果は生じないが、着
弾位置から離れた場所では遮光層の間隔が狭くなってい
るので、液滴の着弾位置から離れた場所において液状材
料の広がり不足が生じても、この液状材料の広がり不足
により液状材料の存在しない部分が遮光層によって隠蔽
されるため、色抜けなどの、材料の広がり不足に起因す
る不具合を生じさせないようにすることが可能になる。
したがって、液滴量のマージンを大きく確保することが
可能になるので、液滴量の制御が容易になり、また、例
えば、液滴量を減らすことにより表示要素の混入(例え
ば混色の発生)を防止することができる。そして、これ
らの結果、製造効率の向上や製品歩留まりの向上を図る
ことが可能になる。
【0186】[第8実施形態]次に、上記のカラーフィ
ルタ基板やEL発光パネルの製造工程において適用可能
な本発明の第8実施形態の要部について詳細に説明す
る。図12は、第8実施形態の基板12上の構造を示す
平面図(a)、この(a)中のB−B線に沿った断面構
造を示す概略断面図(b)及びC−C線に沿った断面構
造を示す概略断面図(c)である。
【0187】この実施形態においても、基板12上には
遮光層6Dが形成される。この遮光層6Dは、例えば、
Cr,Al,Ag、その他の合金などの金属薄膜で構成
されていてもよく、或いは、黒色樹脂等のブラックマト
リクスで構成されていてもよい。遮光層6Dは、公知の
フォトリソグラフィ法や選択的な成膜法などによって形
成される。また、上記遮光層6D上には隔壁6Eが形成
される。この隔壁6Eは上記第1乃至第4実施形態と同
様の素材によって形成されていてもよいが、本実施形態
では遮光層6Dが設けられているため、透光性の素材で
構成されていても構わない。
【0188】この実施形態において、基板12上に形成
された遮光層6Dが形成されていない実質的に方形状
(図示例では矩形状)の開口部6Fが形成されている。
この開口部6Fは、図示例では、縦横にマトリクス状に
配列されている。図12には、上記カラーフィルタ基板
やEL発光パネルを形成する場合におけるフィルタエレ
メント3、正孔注入層202又はEL発光層203等の
表示要素を形成するための材料を導入する前の状態を示
してある。
【0189】各開口部6Fは、この開口部6Fを取り囲
む遮光層6Dの内縁6X,6Yのうち、開口部6Fの長
辺を構成する内縁6Xが凹凸形状に形成されている。そ
して、開口部6Fを挟んで対峙する一対の遮光層6Dの
間隔が、開口部6Fの長辺の伸びる方向(図示X方向)
に沿って増減するように構成されている。また、開口部
6Fの長辺の伸びる方向(図示X方向)に沿って遮光層
6Dの幅が増減するようにも構成されている。
【0190】本実施形態では、特に、一対の開口部6F
に挟まれた遮光層6Dの幅が、開口部6FのX方向の略
中央部に対応する位置において大きく、開口部6FのX
方向の両端部において小さくなるように構成されてい
る。
【0191】上記開口部6Fには、表示要素、すなわち
カラーフィルタ基板のフィルタエレメント3やEL発光
パネルの正孔注入層202及びEL発光層203、が形
成される。このために、各種材料が液滴の形で各開口部
6Fに導入される。本実施形態では、開口部6Fにおい
て、図12(a)に示す着弾設定位置Pに上記液滴8が
着弾するように設定される。着弾設定位置Pは、図示の
ように、上記X方向に増減する遮光層6Dの幅が極大と
なる部分に対応する、開口部6Fの略中央位置に設定さ
れている。また、この略中央位置の両側(図示上下両
側)に、さらに一つずつの着弾設定位置Pが設定されて
いる。なお、図示例では、一つの開口部6Fに3箇所の
着弾設定位置Pが設けられ、3つの液滴によって一つの
表示要素が構成されるようになっている。
【0192】この実施形態によれば、液滴8が上記の着
弾設定位置Pに着弾したとき、図13(d)に示すよう
に一時的に大きく広がっても、その着弾設定位置Pの側
方(図示左右)にある遮光層6Dの部分は幅が広くなっ
ているので、開口部6Fの略中央位置において液滴8が
着弾した場合には、図示例のように基板12上において
物理的な厚みのある遮光層6Dが形成されている場合
や、この遮光層6Dに液状材料の広がりを阻止する性質
がある場合(例えば、遮光層6Dが液状材料をはじく性
質(濡れ性が低い性質)がある場合など)においては、
遮光層6D及び隔壁6Eを越えて隣接する両側の開口部
6Fに液状材料が混入する危険性を低減できる。また、
基板12上に遮光層が形成されていてもその厚みが極め
て薄い場合や、他の基板上に遮光層が形成されている場
合のように、基板上の遮光層に物理的な厚みが実質的に
なく、しかも、液状材料の広がりを阻止する性質もない
ときには、上記のように液状材料の混入が遮光層によっ
て妨げられるといった効果は生じないが、例えば隣接す
る液状材料同士が相互に混合されてしまっても、当該混
合された部分が遮光層によって隠蔽されるため、混色な
どの、材料の混合に起因する不具合を生じさせないよう
にすることが可能になる。したがって、液滴量のマージ
ンを大きく確保することが可能になるので、液滴量の制
御が容易になり、例えば、液滴量を増やすことにより表
示要素の広がり不足(例えば色抜け部分の発生)を防止
することができる。そして、これらの結果、製造効率の
向上や製品歩留まりの向上を図ることが可能になる。
【0193】また、上記のように領域の中央部分におい
て、遮光部の幅が広がり、或いは、遮光部の間隔が狭ま
っていることにより、液滴の着弾時ではなく着弾後に領
域内に液状材料が静的に保持されている状態において
も、遮光部に物理的な厚みや液状材料の広がりを妨げる
性質がある場合には隣接する領域との間の液状材料の混
合(例えば混色)を低減することが可能になる。また、
遮光部に物理的な厚みがなく液状材料の広がりを妨げる
性質もない場合でも中央部近傍における隣接する液状材
料の混合を遮光部により隠蔽し易くすることができる。
これらの効果は、上記とは異なり、液滴の着弾位置の如
何に拘わらず(すなわち液滴が領域の中央に着弾しない
場合においても)生ずる。
【0194】以上説明した第5乃至第8実施形態におい
ては、いずれも、基板12上に遮光層6Dを形成し、そ
の上に隔壁6Eを形成しているが、これとは逆に、隔壁
6E上に遮光層6Dを形成してもよい。また、遮光層は
別途、異なる部材(例えば基板12に対向する基板な
ど)に形成してもよい。さらに、隔壁6Eを形成せず、
遮光層6Dのみを複数の開口部6Fを画成するように形
成してもよい。
【0195】[液滴吐出装置の構成例]次に、上記の各
実施形態に用いることのできる液滴吐出装置の構成につ
いて説明する。図14は、液滴吐出装置の全体構成を示
す概略斜視図、図15は、液滴吐出装置の主要部を部分
的に示す部分斜視図である。
【0196】液滴吐出装置16は、図14に示すよう
に、液滴吐出ヘッドの一例としてプリンタなどで用いら
れるヘッド22を備えたヘッドユニット26と、ヘッド
22の位置を制御するヘッド位置を制御するヘッド位置
制御装置17と、基板12の位置を制御する基板位置制
御装置18と、ヘッド22を基板12に対して走査方向
Xに走査移動させる走査駆動手段としての走査駆動装置
19と、ヘッド22を基板12に対して走査方向と交差
(直交)する送り方向Yに送る送り駆動装置21と、基
板12を液滴吐出装置16内の所定の作業位置へ供給す
る基板供給装置23と、この液滴吐出装置16の全般の
制御を司るコントロール装置24とを有する。
【0197】上記のヘッド位置制御装置17、基板位置
制御装置18、走査駆動装置19、送り駆動装置21の
各装置は、ベース9の上に設置される。また、これらの
各装置は、必要に応じてカバー14によって覆われる。
【0198】ヘッド22は、例えば、図16に示すよう
に、複数のノズル27が配列されてなるノズル列28を
有する。ノズル27の数は例えば180であり、ノズル
27の孔径は例えば28μmであり、ノズル27のピッ
チtは例えば141μmである。図16に示す基準方向
Sはヘッド22の標準の走査方向を示し、配列方向Tは
ノズル列28におけるノズル27の配列方向を示す。
【0199】ヘッド22は、例えば、図17(a)及び
(b)に示すように、ステンレス等で構成されるノズル
プレート29と、これに対向する振動板31と、これら
を互いに接合する複数の仕切り部材23とを有する。ノ
ズルプレート29と振動板31との間には、仕切り部材
32によって複数の材料室33と液溜り34とが形成さ
れる。これらの材料室33と液溜り34とは通路38を
介して互いに連通している。
【0200】振動板31の適所には材料供給孔36が形
成されている。この材料供給孔36には材料37が接続
される。材料37は、R,G,Bのうちの一色、例えば
R色のフィルタエレメント材料などで構成される材料M
を材料供給孔36へ供給する。このように供給された材
料Mは、液溜り34に充満し、さらに通路38を通って
材料室33に充満する。
【0201】ノズルプレート29には、材料室33から
材料Mをジェット状に噴出するためのノズル27が設け
られている。また、振動板31の材料室33に臨む面の
裏面には、この材料室33に対応させて材料加圧体39
が取り付けられている。この材料加圧体39は、図17
(b)に示すように、圧電素子41並びにこれを挟持す
る一対の電極42a及び42bを有する。圧電素子41
は、電極42a及び42bへの通電によって矢印Cで示
す外側へ突出するように撓み変形し、これにより材料室
33の容積が増大する。すると、増大した容積分に相当
する材料Mが液溜り34から通路38を通って材料室3
3へ流入する。
【0202】その後、圧電素子41への通電を解除する
と、この圧電素子41と振動板31とは共に元の形状に
戻り、これにより、材料室33も元の容積に戻るため、
材料室33の内部にある材料Mの圧力が上昇し、ノズル
27から材料Mが液滴8となって噴出する。なお、ノズ
ル27の周辺部には、液滴8の飛行曲りやノズル27の
孔詰まりなどを防止するために、例えば、Ni−テトラ
フルオロエチレン共析メッキ層からなる撥材料層43が
設けられる。
【0203】次に、図15を参照して、上記のヘッド2
2の周囲に配置された、ヘッド位置制御装置17、基板
位置制御装置18、走査駆動装置19、送り駆動装置2
1、及び、その他の手段について説明する。ヘッド位置
制御装置17は、ヘッドユニット26に取り付けられた
ヘッド22を平面(水平面)内にて回転させるαモータ
44と、ヘッド22を送り方向Yと平行な軸線周りに揺
動回転させるβモータ46と、ヘッド22を走査方向X
と平行な軸線周りに揺動回転させるγモータ47と、ヘ
ッド22を上下方向へ平行移動させるZモータ48とを
有する。
【0204】また、基板位置制御装置18は、基板12
を載せるテーブル49と、このテーブル49を平面(水
平面)内にて回転させるθモータ51とを有する。ま
た、走査駆動装置19は、走査方向Xへ伸びるXガイド
レール52と、例えばパルス駆動されるリニアモータを
内蔵したXスライダ53とを有する。このXスライダ5
3は、例えば内蔵するリニアモータの稼動により、Xガ
イドレール52に沿って走査方向Xへ平行移動する。
【0205】さらに、送り駆動装置19は、送り方向Y
へ伸びるYガイドレール54と、例えばパルス駆動され
るリニアモータを内蔵したYスライダ56とを有する。
Yスライダ56は、例えば内蔵するリニアモータの稼動
により、Yガイドレール54に沿って送り方向Yへ平行
移動する。
【0206】Xスライダ53やYスライダ56内におい
てパルス駆動されるリニアモータは、該モータに供給す
るパルス信号によって出力軸の回転角度制御を精密に行
うことができる。したがって、Xスライダ53に支持さ
れたヘッド22の走査方向X上の位置やテーブル49の
送り方向Y上の位置などを高精度に制御できる。なお、
ヘッド22やテーブル49の位置制御はパルスモータを
用いた位置制御に限られず、サーボモータを用いたフィ
ードバック制御やその他任意の方法によって実現するこ
とができる。
【0207】上記テーブル49には、基板12の平面位
置を規制する位置決めピン50a,50bが設けられて
いる。基板12は、後述する基板供給装置23によって
位置決めピン50a,50bに走査方向X側及び送り方
向Y側の端面を当接させた状態で、位置決め保持され
る。テーブル49には、このような位置決め状態で保持
された基板12を固定するための、例えば空気吸引(真
空吸着)などの、公知の固定手段を設けることが望まし
い。
【0208】本実施形態の液滴吐出装置16において
は、図15に示すように、テーブル49の上方に複数組
(図示例では2組)の撮像装置91R,91L及び92
R,92Lが配置されている。ここで、撮像装置91
R,91L及び92R,92Lは、図15において鏡筒
のみを示し、他の部分及びその支持構造は省略してあ
る。これらの観察手段である撮像装置としては、CCD
カメラ等を用いることができる。なお、図14には、こ
れらの撮像装置について図示を省略してある。
【0209】図14に示す基板供給装置23は、基板1
2を収容する基板収容部57と、基板12を搬送するロ
ボットなどの基板移載機構58とを有する。基板移載機
構58は、基台59と、基台59に対して昇降移動する
昇降軸61と、昇降軸61を中心として回転する第1ア
ーム62と、第1アーム62に対して回転する第2アー
ム63と、第2アーム63の先端下面に設けられた吸着
パッド64とを有する。この吸着パッド64は空気吸引
(真空吸着)などによって基板12を吸着保持すること
ができるように構成されている。
【0210】また、図14に示すように、上記ヘッド2
2の走査軌跡下であって、送り駆動装置21の一方の脇
位置に、キャッピング装置76及びクリーニング装置7
7が配設されている。さらに、送り駆動装置21の他方
の脇位置には電子天秤78が設置されている。ここで、
キャッピング装置76はヘッド22が待機状態にあると
きにノズル27(図16参照)の乾燥を防止するための
装置である。クリーニング装置77は、ヘッド22を洗
浄するための装置である。電子天秤78は、ヘッド22
内の個々のノズル27から吐出される材料の液滴8の重
量をノズル毎に測定する装置である。さらに、ヘッド2
2の近傍には、ヘッド22と一体に移動するヘッド用カ
メラ81が取り付けられている。
【0211】図14に示すコントロール装置24は、プ
ロセッサを収容したコンピュータ本体部66と、キーボ
ード等の入力装置67と、CRT等の表示装置68とを
有する。コンピュータ本体部66には、図13に示すC
PU(中央処理ユニット)69と、各種情報を記憶する
メモリである情報記録媒体71とを備えている。
【0212】上記のヘッド位置制御装置17、基板位置
制御装置18、走査駆動装置19、送り駆動装置21、
及び、ヘッド22内の圧電素子41(図17(b)参
照)を駆動するヘッド駆動回路72の各機器は、図18
に示すように、入出力インターフェイス73及びバス7
4を介してCPU69に接続されている。また、基板供
給装置23、入力装置67、表示装置68、キャッピン
グ装置76、クリーニング装置77及び電子天秤78
も、上記と同様に入出力インターフェイス73及びバス
74を介してCPU69に接続されている。
【0213】情報記録媒体71としてのメモリは、RA
M(ランダムアクセスメモリ)、ROM(リードオンリ
メモリ)などといった半導体メモリや、ハードディス
ク、CD−ROM読み取り装置、ディスク型記録媒体な
どといった外部記憶装置などを含む概念であり、機能的
には、液滴吐出装置16の動作の制御手順が記述された
プログラムソフトを記憶する記憶領域や、ヘッド22に
よる材料の基板12内における吐出位置を座標データと
して記憶するための記憶領域や、図15に示す送り方向
Yへの基板12の送り移動量を記憶するための記憶領域
や、CPU69のためのワークエリアやテンポラリファ
イルなどとして機能する領域や、その他各種の記憶領域
が設定される。
【0214】CPU69は、情報記憶媒体71であるメ
モリ内に記憶されたプログラムソフトに従って、基板1
2の表面の所定位置に、材料を吐出するための制御を行
うものである。具体的な機能実現部としては、図18に
示すように、クリーニング処理を実現するための演算を
行うクリーニング演算部、キャッピング処理を実現する
ためのキャッピング演算部、電子天秤78を用いた重量
測定を実現するための演算を行う重量測定演算部、及
び、液滴吐出によって材料を基板12の表面上に着弾さ
せ、所定のパターンにて描画するための描画演算部を有
する。
【0215】上記描画演算部には、ヘッド22を描画の
ための初期位置へ設置するための描画開始位置演算部、
ヘッド22を走査方向Xへ所定の速度で走査移動させる
ための制御を演算する走査制御演算部、基板12を送り
方向Yへ所定の送り移動量だけずらすための制御を演算
する送り制御演算部、ヘッド22内の複数のノズル27
のうちのいずれを作動させて材料を吐出するかを制御す
るための演算を行うノズル吐出制御演算部などといった
各種の機能演算部を有する。
【0216】なお、上記実施形態では、上述の各機能
を、CPU69を用いるプログラムソフトによって実現
しているが、上述の各機能を、CPUを用いない電子回
路によって実現できる場合には、そのような電子回路を
用いても構わない。
【0217】次に、上記構成からなる液滴吐出装置16
の動作を、図19に示すフローチャートに基づいて説明
する。オペレータによる電源投入によって液滴吐出装置
16が作動すると、最初にステップS1において初期設
定が実現される。具体的には、ヘッドユニット26や基
板供給装置23やコントロール装置24などが予め決め
られた初期状態にセットされる。
【0218】次に、重量測定タイミングが到来(ステッ
プS2)すると、図15に示すヘッドユニット26を走
査駆動装置19によって図14に示す電子天秤78の所
まで移動させる(ステップS3)。そして、ノズル27
から吐出される材料の量を、電子天秤78を用いて測定
する(ステップS4)。さらに、このように測定された
ノズル27の材料吐出特性に合わせて、各ノズル27の
圧電素子41に印加する電圧を調節する(ステップS
5)。
【0219】この後、クリーニングタイミングが到来
(ステップS6)すれば、ヘッドユニット26を走査駆
動装置19によってクリーニング装置77の所まで移動
させ(ステップS7)、そのクリーニング装置77によ
ってヘッド22をクリーニングする(ステップS8)。
【0220】重量測定タイミングやクリーニングタイミ
ングが到来しない場合、或いは、重量測定やクリーニン
グが終了した場合には、ステップ9において図14に示
す基板供給装置23を作動させて基板12をテーブル4
9へ供給する。具体的には、基板収容部57内の基板1
2を吸着パッド64によって吸着保持し、昇降軸61、
第1アーム62及び第2アーム63を移動させて基板1
2をテーブル49まで搬送し、さらにテーブル49の適
所に予め設けてある位置決めピン50a,50b(図1
5参照)に押し付ける。なお、テーブル49上における
基板12の位置ずれを防止するため、空気吸引(真空吸
着)などの手段によって基板12をテーブル49に固定
することが望ましい。
【0221】次に、図15に示す撮像装置91R,91
Lによって基板12を観察しながら、θモータ51の出
力軸を微小角度単位で回転させることにより、テーブル
49を平面(水平面)内にて回転させ、基板12を位置
決めする(ステップS10)。より具体的には、基板1
2の左右両端にそれぞれ形成されたアライメントマーク
を、図15に示す上記一対の撮像装置91R,91L又
は92R,92Lによってそれぞれ撮影し、これらのア
ライメントマークの撮像位置によって基板12の平面姿
勢を演算して求め、この平面姿勢に応じてテーブル49
を回転させて角度θを調整する。
【0222】この後、図14に示すヘッド用カメラ81
によって基板12を観察しながら、ヘッド22によって
描画を開始する位置を演算によって決定する(ステップ
S11)。そして、走査駆動装置19及び送り駆動装置
21を適宜に作動させて、ヘッド22を描画開始位置へ
移動させる(ステップS12)。
【0223】このとき、ヘッド22は、図16に示す基
準方向Sが走査方向Xに合致した姿勢となるようにして
もよく、或いは、基準方向Sが所定角度で走査方向に対
して傾斜する姿勢となるように構成してもよい。この所
定角度は、ノズル27のピッチと、基板12の表面上に
おいて材料を着弾させるべき位置のピッチとが異なる場
合が多く、ヘッド22を走査方向Xへ移動させるとき
に、配列方向Tに配列されたノズル27のピッチの送り
方向Yの寸法成分が基板12の送り方向Yの着弾位置の
ピッチと幾何学的に等しくなるようにするための措置で
ある。
【0224】図19に示すステップS12でヘッド22
が描画開始位置に置かれると、ステップS13において
ヘッド22は走査方向Xへ一定の速度で直線的に走査移
動される。この走査中において、ヘッド22のノズル2
7からインクの液滴が基板12の表面上へ連続的に吐出
される。
【0225】なお、このときのインクの液滴の吐出量
は、一度の走査によってヘッド22がカバーすることの
できる吐出範囲において全量が吐出されるように設定さ
れていてもよいが、例えば、一度の走査によって本来吐
出されるべき量の数分の一(例えば4分の一)の材料を
吐出するように構成し、ヘッド22を複数回走査する場
合に、その走査範囲が送り方向Yに相互に部分的に重な
るように設定し、全ての領域において数回(例えば4
回)材料の吐出が行われるように構成してもよい。
【0226】ヘッド22は、基板12に対する1ライン
分の走査が終了(ステップS14)すると、反転移動し
て初期位置へと復帰し(ステップS15)、送り方向Y
に所定量(設定された送り移動量だけ)移動する(ステ
ップS16)。その度、ステップS13で再び走査さ
れ、材料が吐出され、これ以降、上記の動作を繰り返し
行って、複数ラインに亘って走査が行われる。ここで、
1ライン分の走査が終了すると、そのまま送り方向Yに
所定量移動し、反転して、逆向きに走査されるというよ
うに、交互に走査方向を反転させるように駆動してもよ
い。
【0227】ここで、後述するように、基板12内に複
数のカラーフィルタが形成される場合について説明する
と、基板12内のカラーフィルタ領域一列分について全
て材料の吐出が完了する(ステップS17)と、ヘッド
22は所定量送り方向Yに移動し、再び上記と同様にス
テップS13乃至S16の動作を繰り返す。そして、最
終的に基板12上の全列のカラーフィルタ領域に対して
材料の吐出が終了する(ステップS18)と、ステップ
S20において基板供給装置23又は別の搬出機構によ
って、処理後の基板12が外部へ排出される。その後、
オペレータから作業終了の指示がない限り、上記のよう
に基板12の供給と、材料吐出作業を繰り返し行う。
【0228】オペレータから作業終了の指示がある(ス
テップS21)と、CPU69は図14においてヘッド
22をキャッピング装置76の所まで搬送し、そのキャ
ッピング装置76によってヘッド22に対してキャッピ
ング処理を施す(ステップS22)。
【0229】以上説明した液滴吐出装置は、本発明に係
る配置方法や製造方法において用いることができるもの
であるが、本発明はこれに限られることはなく、液滴を
吐出し、所定の着弾予定位置に着弾させることができる
ものであれば、如何なる装置を用いることも可能であ
る。
【0230】なお、本発明においては、上記液滴吐出装
置のヘッドなどの液滴吐出ヘッドを、上記領域若しくは
上記開口部の長手方向(例えば、実質的に矩形状の領域
若しくは開口部であればその長辺が伸びる方向、実質的
に帯状の領域若しくは開口部であればその伸びる方向)
に走査して複数の液滴を順次吐出させていくことが好ま
しい。より具体的には、上記第1乃至第8実施形態にお
いては、図1乃至図4並びに図9乃至図12に図示する
X方向を液滴吐出ヘッドの走査方向とすることが、効率
的に材料を配置していく上で望ましい。
【0231】[表示装置(電気光学装置)及びその製造
方法]次に、本発明に係る表示装置(電気光学装置)及
びその製造方法の実施形態について説明する。図20
は、本発明に係る表示装置(電気光学装置)の製造方法
の一例としての、液晶装置の製造方法の実施形態を示し
ている。また、図21は、当該製造方法によって製造さ
れる表示装置(電気光学装置)の一例としての液晶装置
の実施形態を示している。さらに、図22は、図21の
IX−IX線に沿った液晶装置の断面構造を示している。最
初に、液晶装置の一例の構造について図21及び図22
を参照して説明する。なお、この液晶装置の一例は、単
純マトリクス方式でフルカラー表示を行う半透過反射型
の液晶装置である。
【0232】図21に示すように、液晶装置101は、
液晶パネル102に半導体チップ等として構成された液
晶駆動用IC103a及び液晶駆動用IC103bを実
装し、配線接続要素としてのFPC(フレキシブル印刷
回路)104を液晶パネル102に接続したものであ
る。液晶装置101は、液晶パネル102の裏面側に照
明装置106をバックライトとして設けることによって
構成されている。
【0233】液晶パネル102は、第1基板107aと
第2基板107bとをシール材108によって貼り合わ
せることによって形成される。シール材108は、例え
ば、スクリーン印刷などによってエポキシ系樹脂を第1
基板107a又は第2基板107bの内側表面に環状
(周回状)に付着することによって形成される。また、
シール材108の内部には図22に示すように導電性材
料によって球状又は円筒状に形成された導通材109が
分散状態で含まれる。
【0234】図22に示すように、第1基板107aは
透明なガラス、透明なプラスチックなどによって形成さ
れた板状の基材111aを有する。この基材111aの
内側表面(図17の上側表面)には反射膜112が形成
されている。また、その上に絶縁膜113が積層され、
その上に第1電極114aが矢印D方向から見てストラ
イプ状(図21参照)に形成されている。さらにその上
には配向膜116aが形成される。また、基材111a
の外側表面(図22の下側表面)には偏光板117aが
貼着などによって装着される。
【0235】図21においては、第1電極114aの配
列を判り易くするために、それらの間隔を実際よりも大
幅に広く描いてある。したがって、図面上で描かれてい
る第1電極114aの本数よりも実際には多数の第1電
極114aが基材111上に形成されている。
【0236】図22に示すように、第2基板107bは
透明なガラスや透明なプラスチックなどによって形成さ
れた板状の基材111bを有する。この基材111bの
内側表面(図22の下側表面)にはカラーフィルタ11
8が形成され、その上に第2電極114が上記第1電極
114aと直交する方向へ矢印Dから見てストライプ状
(図21参照)に形成されている。さらにその上には配
向膜116bが形成されている。また、基材111bの
外側表面(図22の上側表面)には偏光板117bが貼
着などによって装着されている。
【0237】図21においては、第2電極114bの配
列を判り易くするために、第1電極の場合と同様に、そ
れらの間隔を実際よりも大幅に広く描いてある。したが
って、図面上で描かれている第1電極114aの本数よ
りも実際には多数の第1電極114aが基材111上に
形成されている。
【0238】図22に示すように、第1基板107a、
第2基板107b及びシール材108によって囲まれる
間隙、いわゆるセルギャップ内には液晶L、例えばST
N(スーパー捩れネマチック)液晶、が封入されてい
る。第1基板107a又は第2基板107bの内側表面
には微小で球形のスペーサ119が多数分散され、これ
らのスペーサ119がセルギャップ内に存在することに
より、そのセルギャップが均一に維持されるようになっ
ている。
【0239】第1電極114aと第2電極114bとは
互いに直交する方向に伸びるように配設されている。そ
れらが平面的に交差する部分は、図22の矢印D方向か
ら見てドットマトリクス状に配列されている。そして、
そのドットマトリクス状の各交差点が一つの表示ドット
を構成する。カラーフィルタ118は、R(赤)・G
(緑)・B(青)の各色要素(フィルタエレメント)を
矢印D方向から見て所定のパターン、例えば、ストライ
プ配列、デルタ配列、モザイク配列などのパターンで配
列させることによって構成されている。上記の一つの表
示ドットはR,G,Bのそれぞれ一つずつに対応してい
る。そして、R,G,Bの3色の表示ドットにより一つ
の画素(ピクセル)が構成されるようになっている。
【0240】マトリクス状に配列される表示ドットを選
択的にオン状態にすることにより、液晶パネル102の
第2基板107bの外側に文字、数字などといった像が
表示される。このようにして像が表示される領域が有効
表示領域であり、図21及び図22において矢印Vによ
って示される。
【0241】図22に示すように、反射膜112はAP
C合金、アルミニウムなどといった光反射性材料によっ
て形成される。また、この反射膜112には、第1電極
114aと第2電極114bの交点である各表示ドット
に対応する位置に開口121が形成されている。したが
って、開口121は図22の矢印Dから見て表示ドット
と同様にマトリクス状に配列されている。
【0242】第1電極114aおよび第2電極114b
は、例えば、透明導電材であるITO(インジウムスズ
酸化物)によって形成される。また、配向膜116a,
116bは、ポリイミド系樹脂を一様な厚さの膜状に付
着させることによって形成される。これらの配向膜11
6a,116bがラビング処理を受けることにより、第
1基板107a及び第2基板107bの表面上における
液晶分子の初期配向が決定される。
【0243】図21に示すように、第1基板107aは
第2基板107bよりも広い面積に形成されており、こ
れらの基板をシール材108によって貼り合わせたと
き、第1基板107aは第2基板107bの外側へ張り
出す基板張出部107cを有する。そして、この基板張
出部107cには、第1電極114aから伸び出る引出
し配線114c、シール材108の内部に存在する導通
材109(図22参照)を介して第2基板107b上の
第2電極114bと導通する引出し配線114d、液晶
駆動用IC103aの入力用バンプ、すなわち入力用端
子に接続される金属配線114e、及び、液晶駆動用I
C103bの入力用バンプに接続される金属配線114
fなどといった各種の配線が所定のパターンにて形成さ
れている。
【0244】このとき、第1電極114aから伸びる引
出し配線114c及び第2電極114bに通電する引出
し配線114dは、それらの電極と同じ材料であるIT
Oによって形成される。また、液晶駆動用IC103
a,103bの入力側の配線である金属配線114e,
114fは、電気抵抗値の低い金属材料、例えばAPC
合金によって形成される。このAPC合金は、主として
Agを含み、これにPd及びCuを添加した合金、例え
ば、Ag;98wt%、Pd;1wt%、Cu;1wt
%の組成を有する合金である。
【0245】液晶駆動用IC103a,103bは、A
CF(異方性導電膜)122によって基板張出部107
cの表面に接着されて実装される。すなわち、本実施形
態では、基板上に半導体チップが直接に実装される構
造、いわゆるCOG(チップオングラス)方式の液晶パ
ネルとして形成されている。このCOG方式の実装構造
においては、ACF122の内部に含まれる導電粒子に
よって、液晶駆動用IC103a,103bの入力側バ
ンプと金属配線114e,114fとが導電接続され、
液晶駆動用IC103a,103bの出力側バンプと引
出し配線114c,114dとが導電接続される。
【0246】図21において、FPC104は、可撓性
の樹脂フィルム123と、チップ部品124を含んで構
成された回路126と、金属配線端子127とを有す
る。回路126は樹脂フィルム123の表面に半田付け
その他の導電接続手法によって直接に搭載される。ま
た、金属配線端子127はAPC合金、Cr,Cuその
他の導電材料によって形成される。FPC104のうち
金属配線端子127が形成された部分は、第1基板10
7aのうち金属配線114e,114fが形成された部
分にACF122によって接続される。そして、ACF
122の内部に含まれる導電粒子により、基板側の金属
配線114e,114fとFPC側の金属配線端子12
7とが導通する。
【0247】FPC104の反対側の辺端部には外部接
続端子131が形成され、この外部接続端子131が図
示しない外部回路に接続される。そして、この外部回路
から伝送される信号に基づいて液晶駆動用IC103
a,103bが駆動され、第1電極114a及び第2電
極114bの一方に走査信号が供給され、他方にデータ
信号が供給される。これにより、有効表示領域V内に配
列された表示ドットが個々に電圧制御され、その結果、
液晶Lの配向が個々に制御される。
【0248】図21に示す照明装置106は、図22に
示すように、アクリル樹脂などによって構成された導光
体132と、この導光体132の光出射面132bに設
けられた拡散シート133と、導光体132の光出射面
132bの反対側に設けられた反射シート134と、発
光源としてのLED(発光ダイオード)136とを有す
る。
【0249】LED136はLED基板137に支持さ
れ、そのLED基板137は、例えば導光体132と一
体に形成された支持部(図示せず)に装着される。LE
D基板137が支持部の所定位置に装着されることによ
り、LED136が導光体132の側辺端面である光取
込み面132aに対向する位置に置かれる。なお、符号
138は液晶パネル102に加わる衝撃を緩衝するため
の緩衝部材を示している。
【0250】LED136が発光すると、その光は光取
込み面132aから取り込まれて導光体132の内部へ
導かれ、反射シート134や導光体132の壁面で反射
しながら伝播する間に光出射面132bから拡散シート
133を通して外部へ平面光として出射される。
【0251】以上説明した液晶装置101は、太陽光、
室内光といった外部光が十分に明るい場合には、図22
において第2基板107b側から外部光が液晶パネル1
02の内部へ取り込まれ、その光が液晶Lを通過した後
に反射膜112で反射して再び液晶Lへ供給される。液
晶Lは、これを挟持する電極114a,114bによっ
てR,G,Bの表示ドット毎に配向制御される。したが
って、液晶Lへ供給された光は表示ドット毎に変調さ
れ、その変調によって偏光板117bを通過する光と通
過できない光とによって液晶パネル102の外部に文
字、数字などといった像が表示され、反射型の表示が行
われる。
【0252】他方、外部光の光量が充分に得られない場
合には、LED136が発光して導光体132の光出射
面132bから平面光が出射され、その光が反射膜11
2に形成された開口121を通して液晶Lへ供給され
る。このとき、反射型の表示と同様に、供給された光
が、配向制御される液晶Lによって表示ドット毎に変調
される。これにより、外部へ像が表示され、透過型の表
示が行われる。
【0253】上記構成の液晶装置101は、例えば、図
20に示す製造方法によって製造される。この製造方法
においては、工程P1〜P6の一連の工程が第1基板1
07aを形成する工程であり、工程P11〜工程P14
の一連の工程が第2基板107bを形成する工程であ
る。第1基板形成工程と第2基板形成工程は、通常、そ
れぞれが独自に行われる。
【0254】まず、第1基板形成工程では、透光性ガラ
ス、透光性プラスチックなどによって形成された大面積
のマザー原基板の表面に液晶パネル102の複数個分の
反射膜112をフォトリソグラフィ法などを用いて形成
する。さらに、その上に絶縁膜113を周知の成膜法を
用いて成形する(工程P1)。次に、フォトリソグラフ
ィ法などを用いて第1電極114a、引出し配線114
c,114dおよび金属配線114e,114fを形成
する(工程P2)。
【0255】この後、第1電極114aの上に塗布、印
刷などによって配向膜116aを形成し(工程P3)、
さらにその配向膜116aに対してラビング処理を施す
ことにより液晶の初期配向を決定する(工程P4)。次
に、例えばスクリーン印刷などによってシール材108
を環状に形成し(工程P5)、さらにその上に球状のス
ペーサ119を分散する(工程P6)以上により、液晶
パネル102の第1基板107a上のパネルパターンを
複数個分有する大面積のマザー第1基板が形成される。
【0256】以上の第1基板形成工程とは別に、第2基
板形成工程(図20の工程P11〜工程P14)を実施
する。まず、透光性ガラス、透光性プラスチックなどに
よって形成された大面積のマザー原基材を用意し、その
表面に液晶パネル102の複数個分のカラーフィルタ1
18を形成する(工程P11)。このカラーフィルタ1
18の形成工程は図5及び図6に示した製造方法を用い
て行われ、隔壁若しくは遮光層のその製造方法中のR、
G、Bの各色フィルタエレメントの形成は、図14に示
す液滴吐出装置16を用いてヘッド22のノズル27か
らフィルタエレメント材料の材料としての液滴を吐出す
ることにより実行される。
【0257】マザー基板12すなわちマザー原料基材の
上にカラーフィルタ118が形成されると、次に、フォ
トリソグラフィ法によって第2電極114bが形成され
る(工程P12)。さらに、塗布、印刷などによって配
向膜116bが形成される(工程P13)。次に、その
配向膜116bに対してラビング処理が施されて液晶の
初期配向が決められる(工程P14)。以上により、液
晶パネル102の第2基板107b上のパネルパターン
を複数個分有する大面積のマザー第2基板が形成され
る。
【0258】以上により、大面積のマザー第1基板およ
びマザー第2基板が形成された後、それらのマザー基板
をシール材108を間に挟んでアライメント、すなわち
位置合わせした上で互いに貼り合わせる(工程P2
1)。これにより、液晶パネル複数個分のパネル部分を
含んでいて未だ液晶が封入されていない状態の空のパネ
ル構造体が形成される。
【0259】次に、完成した空のパネル構造体の所定の
位置にスクライブ溝、すなわち分断用溝を形成し、さら
にそのスクライブ溝を基準としてパネル構造体に応力又
は熱を加え、或いは光を照射する等の方法により基板を
ブレイク(破断)させることによって分断する(工程P
22)。これにより、各液晶パネル部分のシール材10
8の液晶注入用開口110(図21参照)が外部へ露出
する状態の、いわゆる短冊状の空のパネル構造体が形成
される。
【0260】その後、露出した液晶注入用開口110を
通して各液晶パネル部分の内部に液晶Lを注入し、さら
に各液晶注入用開口110を樹脂などによって封止する
(工程P23)。通常の液晶注入処理は、液晶パネル部
分の内部を減圧し、内外圧力差によって液晶を注入する
ことによって行われる。例えば、貯留容器の中に液晶を
貯留し、その液晶が貯留された貯留容器と短冊状の空パ
ネルとをチャンバなどに入れ、そのチャンバなどを真空
状態にしてからそのチャンバの内部において液晶の中に
短冊状の空パネルを浸漬する。その後、チャンバを大気
圧に開放すると、空パネルの内部は真空状態なので、大
気圧によって加圧される液晶が液晶注入用開口を通して
パネルの内部へ導入される。その後、液晶注入後の液晶
パネル構造体のまわりには液晶が付着するので、液晶注
入処理後の短冊状パネルは工程P24において洗浄処理
を受ける。
【0261】その後、液晶注入および洗浄が終わった後
の短冊状パネルに対して、再び所定位置にスクライブ溝
を形成する。さらに、そのスクライブ溝を基準にして短
冊状パネルを分断する。このことにより、複数個の液晶
パネル102が個々に切り出される(工程P25)。こ
うして作製された個々の液晶パネル102に対して、図
21に示すように、液晶駆動用IC103a,103b
を実装し、照明装置106をバックライトとして装着
し、さらにFPC104を接続することにより、目標と
する液晶装置101が完成する(工程P26)。
【0262】なお、個々のフィルタエレメント3は、ヘ
ッド22の1回の走査によって形成されるのではなく
て、複数回の走査によってN回(例えば、上記第1乃至
第8実施形態における図示例では3回、或いは、4
回)、重ねて材料吐出を受けることにより所定の膜厚に
形成されてもよい。この場合には、仮に複数のノズル2
7間において材料吐出量にバラツキが存在する場合で
も、複数のフィルタエレメント3間で膜厚にバラツキが
生じることを防止でき、上記の縞状の色ムラもさらに低
減され、それ故、カラーフィルタの光透過特性を平面的
に均一にすることができる。
【0263】また、本実施形態の液晶装置及びその製造
方法では、図14に示す液滴吐出装置16を用いること
によりヘッド22を用いた材料吐出によってフィルタエ
レメント3を形成するようにしているので、フォトリソ
グラフィ法を用いる方法のような複雑な工程を経る必要
がなく、また材料を浪費することもない。
【0264】なお、上記実施形態では、表示装置として
液晶パネルを備えた液晶装置について説明したが、上記
と同様のカラーフィルタを備えた表示装置として、液晶
装置以外の他の電気光学装置、例えば、EL装置、プラ
ズマディスプレイパネルなどにカラーフィルタを設けた
ものに適用することも可能である。すなわち、例えばE
L装置の場合、EL発光機能を有する複数の表示ドット
に対応するフィルタエレメントを備えたカラーフィルタ
を平面的に重ねることによって、上記実施形態と同様の
効果を得ることができる。
【0265】[その他の実施の形態]
【0266】以上、好ましい実施の形態を挙げて本発明
を説明したが、本発明は上記各実施の形態に限定される
ものではなく、以下に示すような変形をも含み、本発明
の目的を達成できる範囲で、他のいずれの具体的な構造
および形状に設定できる。
【0267】すなわち、例えば、図14および図15に
示したカラーフィルタの製造装置(液滴吐出装置)で
は、ヘッド22を走査方向Xへ移動させてマザー基板1
2を走査し、マザー基板12を送り駆動装置21によっ
て移動させることにより、ヘッド22のマザー基板12
に対する送り動作を実現しているが、これとは逆に、マ
ザー基板12の移動によって走査を実行し、ヘッド22
の移動によって送り動作を実行することもできる。さら
には、ヘッド22を移動させずにマザー基板12を移動
させたり、双方を相対的に逆方向に移動させたりするな
ど、少なくともいずれか一方を相対的に移動させ、ヘッ
ド22がマザー基板12の表面に沿って相対的に移動す
るいずれの構成とすることができる。
【0268】また、上記実施の形態では、圧電素子の撓
み変形を利用して材料を吐出する構造のヘッドを用いた
が、他の任意の構造のヘッド、例えば加熱により発生す
るバブルにより材料を吐出する方式のヘッドなどを用い
ることもできる。
【0269】そして、液滴吐出装置16が製造に使用さ
れるのは、上述のカラーフィルタや液晶装置、EL装置
に限定されるものではなく、FED(Field Emission D
isplay:フィールドエミッションディスプレイ)などの
電子放出装置、PDP(Plasma Display Panel:プラズ
マディスプレイパネル)、電気泳動装置すなわち荷電粒
子を含有する機能性液状体である材料を各画素の隔壁間
の凹部に吐出し、各画素を上下に挟持するように配設さ
れる電極間に電圧を印加して荷電粒子を一方の電極側に
寄せて各画素での表示をする装置、薄型のブラウン管、
CRT(Cathode-Ray Tube:陰極線管)ディスプレイな
ど、基板(基材)を有し、その上方の領域に所定の層を
形成する工程を有する様々な表示装置(電気光学装置)
に用いることができる。
【0270】本発明の装置や方法は、カラーフィルタや
表示装置(電気光学装置)を含む、基板(基材)を有す
るデバイスであって、その基板(基材)に液滴8を吐出
する工程を用いることができる各種デバイスの製造工程
において用いることができる。例えば、プリント回路基
板の電気配線を形成するために、液状金属や導電性材
料、金属含有塗料などを吐出して金属配線などをする構
成、基材上に形成される微細なマイクロレンズを吐出に
て光学部材を形成する構成、基板上に塗布するレジスト
を必要な部分だけに塗布するように吐出する構成、プラ
スチックなどの透光性基板などに光を散乱させる凸部や
微小白パターンなどを吐出形成して光散乱板を形成する
構成、DNA(deoxyribonucleic acid:デオキシリボ核
酸)チップ上にマトリクス配列するスパイクスポットに
RNA(ribonucleic acid:リボ核酸)を吐出させて蛍
光標識プローブを作製してDNAチップ上でハイブリタ
ゼーションさせるなど、基材に区画されたドット状の位
置に、試料や抗体、DNA(deoxyribonucleic acid:デ
オキシリボ核酸)などを吐出させてバイオチップを形成
する構成などにも利用できる。
【0271】また、上記の液晶装置としても、TFTな
どのトランジスタやTFDのアクティブ素子を画素に備
えたアクティブマトリクス液晶パネルなど、画素電極を
取り囲む隔壁6を形成し、この隔壁6にて形成される凹
部に材料を吐出してカラーフィルタ1を形成するような
構成のもの、画素電極上に材料として色材および導電材
を混合したものを吐出して、画素電極上に形成するカラ
ーフィルタ1を導電性カラーフィルタとして形成する構
成、基板間のギャップを保持するためのスペーサの粒を
吐出形成する構成など、液晶装置の電気光学系を構成す
るいずれの部分にも適用可能である。
【0272】さらに、カラーフィルタ1に限られず、E
L装置など、他のいずれの電気光学装置に適用でき、E
L装置としても、R、G、Bの3色に対応するELが帯
状に形成されるストライプ型や、上述したように、各画
素毎に発光層に流す電流を制御するトランジスタを備え
たアクティブマトリックス型の表示装置、あるいはパッ
シブマトリックス型に適用するものなど、いずれの構成
でもできる。
【0273】そして、上記各実施形態の電気光学装置が
組み込まれる電子機器としては、例えば図23に示すよ
うなパーソナルコンピュータ490に限らず、図24に
示すような携帯電話491やPHS(Personal Handy p
hone System)などの携帯型電話機、電子手帳、ページ
ャ、POS(Point Of Sales)端末、ICカード、ミニ
ディスクプレーヤ、液晶プロジェクタ、エンジニアリン
グ・ワークステーション(Engineering Work Station:
EWS)、ワードプロセッサ、テレビ、ビューファイン
ダ型またはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、電子
卓上計算機、カーナビゲーション装置、タッチパネルを
備えた装置、時計、ゲーム機器などの様々な電子機器に
適用できる。
【0274】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
材料の混入や広がり不良の発生を低減できる。また、表
示装置においては、混色や色抜けを防止することができ
る。そして、これらにより、高品位の製品を製造するこ
とが可能になり、また、高密度の構造を実現することが
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1実施形態の構造を示すため
の部分平面図(a)、B−B線に沿った断面構造を示す
断面図(b)及びC−C線に沿った断面構造を示す断面
図(c)である。
【図2】 本発明に係る第2実施形態の構造を示すため
の部分平面図(a)、B−B線に沿った断面構造を示す
断面図(b)及びC−C線に沿った断面構造を示す断面
図(c)である。
【図3】 本発明に係る第3実施形態の構造を示すため
の部分平面図(a)、B−B線に沿った断面構造を示す
断面図(b)及びC−C線に沿った断面構造を示す断面
図(c)である。
【図4】 本発明に係る第4実施形態の構造を示すため
の部分平面図(a)、B−B線に沿った断面構造を示す
断面図(b)及びC−C線に沿った断面構造を示す断面
図(c)である。
【図5】 本発明に係る表示装置の製造方法の実施形態
として、カラーフィルタ基板の製造工程を示す概略工程
断面図(a)〜(g)である。
【図6】 同実施形態におけるカラーフィルタ基板の製
造工程の手順を示す概略フローチャートである。
【図7】 本発明に係る表示装置の製造方法の実施形態
として、EL発光パネルの製造工程を示す概略工程断面
図(a)〜(g)である。
【図8】 同実施形態におけるEL発光パネルの製造工
程の手順を示す概略フローチャートである。
【図9】 本発明に係る第5実施形態の構造を示すため
の部分平面図(a)、B−B線に沿った断面構造を示す
断面図(b)及びC−C線に沿った断面構造を示す断面
図(c)である。
【図10】 本発明に係る第6実施形態の構造を示すた
めの部分平面図(a)、B−B線に沿った断面構造を示
す断面図(b)及びC−C線に沿った断面構造を示す断
面図(c)である。
【図11】 本発明に係る第7実施形態の構造を示すた
めの部分平面図(a)、B−B線に沿った断面構造を示
す断面図(b)及びC−C線に沿った断面構造を示す断
面図(c)である。
【図12】 本発明に係る第8実施形態の構造を示すた
めの部分平面図(a)、B−B線に沿った断面構造を示
す断面図(b)及びC−C線に沿った断面構造を示す断
面図(c)である。
【図13】 従来構造の液滴導入前後の細部を拡大して
示す部分拡大平面図(a)及び(b)、並びに、液滴の
着弾時の経時変化を示す説明図(c)〜(e)である。
【図14】 本発明に係る液滴吐出装置、或いは、表示
装置の製造装置(カラーフィルタの製造装置、液晶装置
の製造装置およびEL装置の製造装置といった各製造装
置)の主要部分である液滴吐出装置の一実施の形態を示
す斜視図である。
【図15】 図14の装置の主要部を拡大して示す斜視
図である。
【図16】 図15の装置の主要部であるヘッドを拡大
して示す斜視図である。
【図17】 ヘッドの内部構造を示す図であって、
(a)は一部破断斜視図を示し、(b)は(a)のJ−
J線に従った断面構造を示す。
【図18】 液滴吐出装置に用いられる電気制御系を示
すブロック図である。
【図19】 図18の制御系によって実行される制御の
流れを示すフローチャートである。
【図20】 本発明に係る液晶装置の製造方法の一実施
の形態を示す工程図である。
【図21】 本発明に係る液晶装置の製造方法によって
製造される液晶装置の一例を分解状態で示す斜視図であ
る。
【図22】 図21におけるIX−IX線に従って液晶装置
の断面構造を示す断面図である。
【図23】 表示装置(電気光学装置)を備えた電子機
器であるパーソナルコンピュータを示す斜視図である。
【図24】 表示装置(電気光学装置)を備えた電子機
器である携帯電話を示す斜視図である。
【符号の説明】
3(3R,3G,3B)・・・フィルタエレメント 6(6B,6C,6E)・・・隔壁 7・・・領域(フィルタエレメント形成領域或いはEL
発光部形成領域) 6D・・・遮光層 6F・・・開口部 8・・・液滴 12・・・基板(或いはマザー基板) 16・・・液滴吐出装置 22・・・ヘッド 27・・・ノズル 202・・・正孔注入層 203(203R,203G,203B)・・・EL発
光層 P・・・着弾予定位置
フロントページの続き (72)発明者 川瀬 智己 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H088 FA09 HA01 HA12 HA14 2H091 FA02 FA34 FC12 GA01 4D075 AC07 AC93 CA47 CB07 CB08 DA07 DB13 DB39 DB42 DC24 EA07 EB22 EB33 EB39 EC11 EC17 5G435 AA17 BB05 BB12 GG12 KK10

Claims (50)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状材料を液滴として吐出し、基材上に
    配置する液滴吐出による材料の配置方法であって、 前記基材上に隔壁が形成される工程と、前記隔壁によっ
    て画成される実質的に方形状若しくは帯状の領域に前記
    液滴が着弾される工程とを有し、 前記領域を挟んで対峙する一対の前記隔壁の間隔が前記
    隔壁の延長方向に沿って増減するように形成され、 前記液滴は、前記隔壁の間隔が極大となる部分に対応す
    る位置に着弾されることを特徴とする液滴吐出による材
    料の配置方法。
  2. 【請求項2】 前記領域は実質的に矩形であり、前記隔
    壁は、前記領域の矩形の長辺に沿って前記間隔が増減す
    るように形成されることを特徴とする請求項1に記載の
    液滴吐出による材料の配置方法。
  3. 【請求項3】 前記隔壁は、前記領域に対応する範囲に
    おいて前記隔壁の延長方向に沿ってその幅が実質的に一
    定であるように形成されることを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の液滴吐出による材料の配置方法。
  4. 【請求項4】 前記隔壁は、前記領域に対応する範囲に
    おいて前記隔壁の延長方向に沿ってその幅が増減するよ
    うに形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載の液滴吐出による材料の配置方法。
  5. 【請求項5】 液状材料を液滴として吐出し、基材上に
    配置する液滴吐出による材料の配置方法であって、 前記基材上に隔壁が形成される工程と、前記隔壁によっ
    て画成される実質的に方形状若しくは帯状の領域に前記
    液滴が着弾される工程とを有し、 前記隔壁の幅は、前記領域に対応する範囲において前記
    隔壁の延長方向に沿って増減するように形成され、 前記液滴は、前記隔壁の幅が極大となる部分に対応する
    位置に着弾されることを特徴とする液滴吐出による材料
    の配置方法。
  6. 【請求項6】 前記領域は実質的に矩形であり、前記隔
    壁は、前記領域の矩形の長辺に沿ってその幅が増減する
    ように形成されることを特徴とする請求項4又は請求項
    5に記載の液滴吐出による材料の配置方法。
  7. 【請求項7】 液状材料を液滴として吐出し、基材上に
    配置する液滴吐出による材料の配置方法であって、 前記基材上に隔壁が形成される工程と、前記隔壁によっ
    て画成される実質的に方形状の領域に前記液滴が着弾さ
    れる工程とを有し、 前記隔壁の幅は、前記領域の一辺の略中央部に対応する
    位置において大きく、 前記領域の前記一辺の両端部に対応する位置において小
    さくなるように形成され、 前記液滴は、前記領域の略中央位置に着弾されることを
    特徴とする液滴吐出による材料の配置方法。
  8. 【請求項8】 液状材料を液滴として吐出し、基材上に
    配置する液滴吐出による材料の配置方法であって、 前記基材上に遮光部が形成される工程と、前記遮光部が
    構成されていない実質的に方形状若しくは帯状の開口部
    に前記液滴が着弾される工程とを有し、 前記開口部を挟んで対峙する一対の前記遮光部の間隔が
    前記遮光部の延長方向に沿って増減するように形成さ
    れ、 前記液滴は、前記遮光部の間隔が極大となる部分に対応
    する位置に着弾されることを特徴とする液滴吐出による
    材料の配置方法。
  9. 【請求項9】 前記開口部は実質的に矩形であり、前記
    遮光部は、前記開口部の矩形の長辺に沿って前記間隔が
    増減するように形成されることを特徴とする請求項8に
    記載の液滴吐出による材料の配置方法。
  10. 【請求項10】 前記遮光部は、前記開口部に対応する
    範囲において前記遮光部の延長方向に沿ってその幅が実
    質的に一定であるように形成されることを特徴とする請
    求項8又は請求項9に記載の液滴吐出による材料の配置
    方法。
  11. 【請求項11】 前記遮光部は、前記開口部に対応する
    範囲において前記遮光部の延長方向に沿ってその幅が増
    減するように形成されることを特徴とする請求項8又は
    請求項9に記載の液滴吐出による材料の配置方法。
  12. 【請求項12】 液状材料を液滴として吐出し、基材上
    に配置する液滴吐出による材料の配置方法であって、 前記基材上に遮光部が形成される工程と、前記遮光部が
    構成されていない実質的に方形状若しくは帯状の開口部
    に前記液滴が着弾される工程とを有し、 前記遮光部の幅は、前記開口部に対応する範囲において
    前記遮光部の延長方向に沿って増減するように形成さ
    れ、 前記液滴は、前記遮光部の幅が極大となる部分に対応す
    る位置に着弾されることを特徴とする液滴吐出による材
    料の配置方法。
  13. 【請求項13】 前記開口部は実質的に矩形であり、前
    記遮光部は、前記開口部の矩形の長辺に沿ってその幅が
    増減するように形成されることを特徴とする請求項11
    又は請求項12に記載の液滴吐出による材料の配置方
    法。
  14. 【請求項14】 前記遮光部は、前記基材上に形成され
    た隔壁によって構成されることを特徴とする請求項8乃
    至請求項13のいずれか1項に記載の液滴吐出による材
    料の配置方法。
  15. 【請求項15】 液状材料を液滴として吐出し、基材上
    に配置する液滴吐出による材料の配置方法であって、 前記基材上に遮光部が形成される工程と、前記遮光部が
    形成されていない実質的に方形状の開口部に前記液滴が
    着弾される工程とを有し、 前記遮光部の幅は、前記開口部の一辺の略中央部に対応
    する位置において大きく、前記開口部の前記一辺の両端
    部に対応する位置において小さくなるように形成され、 前記液滴は、前記開口部の略中央位置に着弾されること
    を特徴とする液滴吐出による材料の配置方法。
  16. 【請求項16】 基材上に、隔壁と、該隔壁によって画
    成された実質的に方形状若しくは帯状の領域内に配置さ
    れた表示要素とを有する表示装置であって、 前記領域を挟んで対峙する一対の前記隔壁の間隔が前記
    隔壁の延長方向に沿って増減するように構成されている
    ことを特徴とする表示装置。
  17. 【請求項17】 前記領域は実質的に矩形であり、前記
    隔壁は、前記領域の矩形の長辺に沿って前記間隔が増減
    するように構成されていることを特徴とする請求項16
    に記載の表示装置。
  18. 【請求項18】 前記隔壁は、前記領域に対応する範囲
    において前記隔壁の延長方向に沿ってその幅が実質的に
    一定であるように構成されていることを特徴とする請求
    項16又は請求項17に記載の表示装置。
  19. 【請求項19】 前記隔壁は、前記領域に対応する範囲
    において前記隔壁の延長方向に沿ってその幅が増減する
    ように構成されていることを特徴とする請求項16又は
    請求項17に記載の表示装置。
  20. 【請求項20】 基材上に、隔壁と、該隔壁によって画
    成された領域内に配置された表示要素とを有する表示装
    置であって、 前記隔壁は、前記領域に対応する範囲においてその幅が
    前記隔壁の延長方向に沿って増減するように構成されて
    いることを特徴とする表示装置。
  21. 【請求項21】 前記領域は実質的に矩形であり、前記
    隔壁は、前記領域の矩形の長辺に沿ってその幅が増減す
    るように構成されていることを特徴とする請求項19又
    は請求項20に記載の表示装置。
  22. 【請求項22】 基材上に、隔壁と、該隔壁によって画
    成される実質的に方形状若しくは帯状の領域内に配置さ
    れた表示要素とを有する表示装置であって、 前記隔壁の幅は、前記領域の一辺の略中央部に対応する
    位置において大きく、前記領域の前記一辺の両端部に対
    応する位置において小さくなるように構成されているこ
    とを特徴とする表示装置。
  23. 【請求項23】 基材上に、遮光部と、該遮光部が形成
    されていない実質的に方形状若しくは帯状の開口部内に
    配置された表示要素とを有する表示装置であって、 前記開口部を挟んで対峙する一対の前記遮光部の間隔が
    前記遮光部の延長方向に沿って増減するように構成され
    ていることを特徴とする表示装置。
  24. 【請求項24】 前記開口部は実質的に矩形であり、前
    記遮光部は、前記開口部の矩形の長辺に沿って前記間隔
    が増減するように構成されていることを特徴とする請求
    項23に記載の表示装置。
  25. 【請求項25】 前記遮光部は、前記開口部に対応する
    範囲において前記遮光部の延長方向に沿ってその幅が実
    質的に一定であるように構成されていることを特徴とす
    る請求項23又は請求項24に記載の表示装置。
  26. 【請求項26】 前記遮光部は、前記開口部に対応する
    範囲において前記遮光部の延長方向に沿ってその幅が増
    減するように構成されていることを特徴とする請求項2
    3又は請求項24に記載の表示装置。
  27. 【請求項27】 基材上に、遮光部と、該遮光部が形成
    されていない実質的に方形状若しくは帯状の開口部内に
    配置された表示要素とを有する表示装置であって、 前記遮光部は、前記開口部に対応する範囲においてその
    幅が前記遮光部の延長方向に沿って増減するように構成
    されていることを特徴とする表示装置。
  28. 【請求項28】 前記開口部は実質的に矩形であり、前
    記遮光部は、前記開口部の矩形の長辺に沿ってその幅が
    増減するように構成されていることを特徴とする請求項
    26又は請求項27に記載の表示装置。
  29. 【請求項29】 基材上に、遮光部と、該遮光部が形成
    されていない実質的に方形状の開口部内に配置された表
    示要素とを有する表示装置であって、前記遮光部の幅
    は、前記開口部の一辺の略中央部に対応する位置におい
    て大きく、前記開口部の前記一辺の両端部に対応する位
    置において小さくなるように構成されていることを特徴
    とする表示装置。
  30. 【請求項30】 前記遮光部は、前記基材上に形成され
    た隔壁によって構成されることを特徴とする請求項23
    乃至請求項29のいずれか1項に記載の表示装置。
  31. 【請求項31】 前記表示要素は、カラーフィルタの構
    成要素であるフィルタエレメントであることを特徴とす
    る請求項16乃至請求項30のいずれか1項に記載の表
    示装置。
  32. 【請求項32】 前記表示要素は、表示ドットを構成す
    るEL発光部であることを特徴とする請求項16乃至請
    求項30のいずれか1項に記載の表示装置。
  33. 【請求項33】 請求項16乃至請求項32のいずれか
    1項に記載の表示装置を有することを特徴とする電子機
    器。
  34. 【請求項34】 基材上に、隔壁と、該隔壁によって画
    成された実質的に方形状若しくは帯状の領域内に配置さ
    れた表示要素とを有する表示装置の製造方法であって、 前記基材上に隔壁が形成される工程と、 吐出された液状材料の液滴が前記領域に着弾される工程
    とを有し、 前記領域を挟んで対峙する一対の前記隔壁の間隔が前記
    隔壁の延長方向に沿って増減するように形成され、 前記液滴は、前記隔壁の間隔が極大となる部分に対応す
    る位置に着弾されることを特徴とする表示装置の製造方
    法。
  35. 【請求項35】 前記領域は実質的に矩形であり、前記
    隔壁は、前記領域の矩形の長辺に沿って前記間隔が増減
    するように形成されることを特徴とする請求項34に記
    載の表示装置の製造方法。
  36. 【請求項36】 前記隔壁は、前記領域に対応する範囲
    において前記隔壁の延長方向に沿ってその幅が実質的に
    一定であるように形成されることを特徴とする請求項3
    4又は請求項35に記載の表示装置の製造方法。
  37. 【請求項37】 前記隔壁は、前記領域に対応する範囲
    において前記隔壁の延長方向に沿ってその幅が増減する
    ように形成されることを特徴とする請求項34又は請求
    項35に記載の表示装置の製造方法。
  38. 【請求項38】 基材上に、隔壁と、該隔壁によって画
    成された実質的に方形状若しくは帯状の領域内に配置さ
    れた表示要素とを有する表示装置の製造方法であって、 前記基材上に隔壁が形成される工程と、 吐出された液状材料の液滴が前記領域に着弾される工程
    とを有し、 前記隔壁の幅は、前記領域に対応する範囲において前記
    隔壁の延長方向に沿って増減するように形成され、 前記液滴は、前記隔壁の幅が極大となる部分に対応する
    位置に着弾されることを特徴とする表示装置の製造方
    法。
  39. 【請求項39】 前記領域は実質的に矩形であり、前記
    隔壁は、前記領域の矩形の長辺に沿ってその幅が増減す
    るように形成されることを特徴とする請求項37又は請
    求項38に記載の表示装置の製造方法。
  40. 【請求項40】 基材上に、隔壁と、該隔壁によって画
    成された実質的に方形状の領域内に配置された表示要素
    とを有する表示装置の製造方法であって、 前記基材上に隔壁が形成される工程と、 吐出された液状材料の液滴が前記領域に着弾される工程
    とを有し、 前記隔壁の幅が、前記領域の一辺の略中央部に対応する
    位置において大きく、前記領域の前記一辺の両端部に対
    応する位置において小さくなるように形成され、 前記液滴は、前記領域の略中央位置に着弾されることを
    特徴とする表示装置の製造方法。
  41. 【請求項41】 基材上に、遮光部と、該遮光部が形成
    されていない実質的に方形状若しくは帯状の開口部内に
    配置された表示要素とを有する表示装置の製造方法であ
    って、 前記基材上に遮光部が形成される工程と、 吐出された液状材料の液滴が前記開口部に着弾される工
    程とを有し、 前記開口部を挟んで対峙する一対の前記遮光部の間隔が
    前記遮光部の延長方向に沿って増減するように形成さ
    れ、 前記液滴は、前記遮光部の間隔が極大となる部分に対応
    する位置に着弾されることを特徴とする表示装置の製造
    方法。
  42. 【請求項42】 前記開口部は実質的に矩形であり、前
    記遮光部は、前記開口部の矩形の長辺に沿って前記間隔
    が増減するように形成されることを特徴とする請求項4
    1に記載の表示装置の製造方法。
  43. 【請求項43】 前記遮光部は、前記開口部に対応する
    範囲において前記遮光部の延長方向に沿ってその幅が実
    質的に一定であるように形成されることを特徴とする請
    求項41又は請求項42に記載の表示装置の製造方法。
  44. 【請求項44】 前記遮光部は、前記開口部に対応する
    範囲において前記遮光部の延長方向に沿ってその幅が増
    減するように形成されることを特徴とする請求項41又
    は請求項42に記載の表示装置の製造方法。
  45. 【請求項45】 基材上に、遮光部と、該遮光部が形成
    されていない実質的に方形状若しくは帯状の開口部内に
    配置された表示要素とを有する表示装置の製造方法であ
    って、 前記基材上に遮光部が形成される工程と、 吐出された液状材料の液滴が前記領域に着弾される工程
    とを有し、 前記遮光部の幅は、前記開口部に対応する範囲において
    前記遮光部の延長方向に沿って増減するように形成さ
    れ、 前記液滴は、前記遮光部の幅が極大となる部分に対応す
    る位置に着弾されることを特徴とする表示装置の製造方
    法。
  46. 【請求項46】 前記開口部は実質的に矩形であり、前
    記遮光部は、前記開口部の矩形の長辺に沿ってその幅が
    増減するように形成されることを特徴とする請求項44
    又は請求項45に記載の表示装置の製造方法。
  47. 【請求項47】 基材上に、遮光部と、該遮光部が形成
    されていない実質的に方形状の領域内に配置された表示
    要素とを有する表示装置の製造方法であって、 前記基材上に遮光部が形成される工程と、 吐出された液状材料の液滴が前記遮光部に着弾される工
    程とを有し、 前記遮光部の幅が、前記開口部の一辺の略中央部に対応
    する位置において大きく、前記開口部の前記一辺の両端
    部に対応する位置において小さくなるように形成され、 前記液滴は、前記開口部の略中央位置に着弾されること
    を特徴とする表示装置の製造方法。
  48. 【請求項48】 前記遮光部は、前記基材上に形成され
    た隔壁によって構成されることを特徴とする請求項41
    乃至請求項47のいずれか1項に記載の表示装置の製造
    方法。
  49. 【請求項49】 前記表示要素は、カラーフィルタの構
    成要素であるフィルタエレメントであることを特徴とす
    る請求項34乃至請求項48のいずれか1項に記載の表
    示装置の製造方法。
  50. 【請求項50】 前記表示要素は、表示ドットを構成す
    るEL発光部であることを特徴とする請求項34乃至請
    求項48のいずれか1項に記載の表示装置の製造方法。
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