JP2003255870A - 蓄光機能を有する表示部材およびその製造方法 - Google Patents

蓄光機能を有する表示部材およびその製造方法

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JP2003255870A JP2002282629A JP2002282629A JP2003255870A JP 2003255870 A JP2003255870 A JP 2003255870A JP 2002282629 A JP2002282629 A JP 2002282629A JP 2002282629 A JP2002282629 A JP 2002282629A JP 2003255870 A JP2003255870 A JP 2003255870A
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修 筒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで残光輝度が極めて高い蓄光機
能を発揮する表示部材を提供する。 【解決手段】 表示部材は透光性部材11の裏面に画像
部1が形成され、白抜き文字部2または透明部3に対応
した裏面には透明接着層12が設けられ、この透明接着
層12に大粒径蓄光材粒子13が一層状、即ち一部が透
明接着層12に付着し他の部分が露出した状態で密に配
置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は残光が長時間継続す
る蓄光機能を有する表示部材とその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】蓄光機能を有する従来の表示部材として、
プラスチック板の一面に糊を印刷し、蓄光材粉末を塗布
(降り掛け)することで付着させたもの(例えば、特許
文献1参照)、マグカップの一部に蓄光性意匠手段を設
け、この蓄光性意匠手段内に粒径15μm以上2mm以
下の蓄光材粒子を混ぜ込んだもの(例えば、特許文献2
参照)、基材シートの一面に0.5〜3mmの蓄光材粒
子が樹脂中に分散したエマルション層を設けたもの(例
えば、特許文献3参照)、透光性部材の一面に着色層を
設け、その裏面に蓄光層を設け、或いは裏面に反射層を
設け、さらに情報を蓄光材で印刷したもの(例えば、特
許文献4参照)、粗粒からなる蓄光材の間に細粒からな
る蓄光材を埋め蓄光材の含有割合を増加させたもの(例
えば、特許文献5参照)、透明ビーズ層を表示体に設け
たもの(例えば、特許文献6参照)、蓄光材の裏面に透
明樹脂を充填しかつ保持した時計の文字盤(例えば、特
許文献7参照)が知られている。また、SrAl
:Eu2+,Dy3+蓄光材について、粒径が大
きいほど残光の初期強度が大きいことが報告されてい
る。つまり、残光の初期強度は蓄光材塗膜の厚さ或いは
蓄光材シートの厚みではなく蓄光材の粒径に依存するこ
とが明らかにされている。また、初期強度が大きいこと
は残光の持続時間も長くなる。(例えば、非特許文献1
参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平10−31440号公報(
【0052】〜
【0067】、図12、図13)
【特許文献2】特開2000−80361号公報(公報
第2頁請求項2)
【特許文献3】特開2000−290643号公報(
【0017】段落)
【特許文献4】特開2001−166716号公報(公
報第5頁図11)
【特許文献5】特開平10−884048号公報(
【0010】段落)
【特許文献6】特開平11−109864号公報(
【0014】段落)
【特許文献7】特開平9−15347号公報(
【0004】〜
【0011】段落)
【非特許文献1】資料と素材Vol 114 p965-969(199
8)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来にあっては蓄光材
の粒子をできるだけ細かくして樹脂と混ぜて塗料とし、
或いはシート状に成形している。例えば、特許文献1に
あっては粉末状の蓄光材を糊(接着層)に降り掛けるこ
とで、蓄光材粉末の大きな比重により蓄光材粉末が糊の
内部に侵入させている。即ち、糊の中に蓄光材粉末を分
散させるようにしている。前記非特許文献1にも示され
るように、蓄光材は粒径が小さいと残光の初期強度小さ
くなりと残光時間が短くなる。特許文献1のように粉末
状の蓄光材では十分な残光輝度が得られず、更に糊の中
に蓄光材粉末が分散した状態では更に残光輝度は小さく
なる。
【0005】一方、大粒径の蓄光材については、前記特
許文献1、2に開示されている。しかしながら、これら
の先行技術にあっては、例えば、20W蛍光ランプのラ
ンプカバーに貼り付けた後の暗所放置後1時間の残光輝
度が17mcd/mmとなっているように、充分な残
光輝度が得られていない。これら先行技術において充分
な残光輝度が得られないのは、蓄光材をアクリル樹脂系
エマルションなどに分散させているためと考えられる。
【0006】また、特許文献4〜7のように、蓄光材を
シート状に成形し、この蓄光材シートと画像又は文字を
形成したシートを重ね、画像又は文字を形成したシート
の透明部分から蓄光材シートを視認するタイプの表示部
材にあっては、画像又は文字と重なる部分の蓄光材シー
トは蓄光材として機能しないため無駄であり、必要な部
分を光らすために無駄な蓄光材を大量に用いることにな
り、コスト的に実施することはできない。
【0007】
【課題を解決するための手段】同じ厚さの蓄光材層を設
けるのであれば、先行技術に開示されるような、微細
(粉末状)な蓄光材を塗料中に練り混んだもの或いは大
粒径の蓄光材粒子であっても樹脂中に分散したものよ
り、目的とする蓄光材層の厚みと同じ粒径の蓄光材粒子
そのもので蓄光材層を構成するのが最も残光輝度の点か
ら有利である点に着目して本発明を成したものである。
【0008】即ち、本発明に係る表示部材は、透光性部
材の裏面の一部に透明接着層が設けられ、この透明接着
層に透明接着層の厚みよりも大径の蓄光材粒子の一部が
付着し他の部分が接着層から露出することで蓄光材粒子
が一層状に配置された構成である。所定の厚み範囲のス
ペースに一層状に蓄光材粒子のみを配置することで、最
も残光輝度が大きな表示部材が得られる。
【0009】透光性部材の裏面のうち蓄光材を付着せし
める箇所は、画像または文字と出来るだけ重さならない
ようにすることがコスト的に好ましい。また、1層状で
あっても蓄光材粒子が密に付着していることが必要であ
り、蓄光材粒子の径はは、D50=100μm以上、D50
=300μm以上、好ましくは500μm以上、更に好
ましくは1000μm以上である。ここで、D50とは蓄
光材の粒度分布において小さい粒子から50重量%まで
累計したときの最大粒子径をいう。
【0010】また、機械化して蓄光材を自動プリントす
る場合、例えば、シルクスクリーンやローラなどで接着
剤のみを塗布し、この接着剤の上に蓄光材粒子を降り掛
けるような場合には、蓄光材粒子が大きすぎると接着剤
にくっつかないことがあるので、自動化する場合にはD
50=100〜300μmが最も好ましい。
【0011】また、本発明に係る別の表示部材は、複数
枚の透光性シートからなる透光性部材の間に蓄光印刷層
が設けられ、この蓄光印刷層と厚み方向において重なる
透光性部材の裏面に透明接着層が設けられ、この透明接
着層に透明接着層の厚みよりも大径の蓄光材粒子の一部
が付着し他の部分が接着層から露出することで蓄光材粒
子が一層状に配置された構成とした。このように、微細
な蓄光材を含む印刷層を設けることで、発光面を平滑に
且つ外観的にもきれいにすることができる。そして微細
な蓄光材は残光輝度が小さいが、その裏側にバックライ
トとして機能する大粒径蓄光材を配置することで、残光
輝度を大きくすることができる。尚、蓄光印刷層に含有
される蓄光材の粒径としては、D50が300μm以下、
好ましくは150μm〜15μmである。
【0012】また、本発明に係る別の表示部材は、透光
性部材の裏面の一部に蓄光印刷層が設けられ、この蓄光
印刷層の裏面に透明接着層が設けられ、この透明接着層
に透明接着層の厚みよりも大径の蓄光材粒子の一部が付
着し他の部分が接着層から露出することで蓄光材粒子が
一層状に配置された構成とした。
【0013】また蓄光材の残光輝度を高めるには、大粒
径蓄光材の裏側に反射シートを設け、蓄光材からの発光
を全て利用することが有効である。また、付着した大粒
径蓄光材の裏側から薄い透明樹脂層で蓄光材を保持する
ことも有効である。このようにすることで、蓄光材の剥
離が防止できるとともに、水分による蓄光材の機能低下
を防止することができる。更に、蓄光材の隙間に屈折率
の高い透明樹脂を充填することにより、蓄光材表面での
太陽光等の反射を少なくすることが出来、残光輝度を大
きくすることができる。
【0014】また、本発明に係る表示部材としては1層
状の大粒径蓄光材を複数層積層したものも含む。積層す
ることで残光輝度を高めると共に均一な発光となる。更
に、大粒径蓄光材のみを付着せしめると大粒径蓄光材の
粒子間に隙間ができる。この隙間を中粒径または小粒径
の蓄光材で埋めることで、残光強度を高めることができ
る。例えば、中粒径蓄光材の粒子径としては、D50=3
00〜100μm、小粒径蓄光材の粒子径としては、D
50=100μm以下とする。また、表示部材としては一
部に塩ビシートなどの再帰反射シートや自反射機能をも
ったガラスビーズを付着したものとすることができる。
【0015】一方、本発明に係る蓄光機能を有する表示
部材の製造方法は、透光性部材の裏面側に透明接着層を
形成し、この透明接着層に透明接着層の厚みよりも大径
の蓄光材を降りかけ又は押し付けて透明接着層に蓄光材
の一部のみを付着せしめ他の部分を接着層から露出せし
めて一層状に配置するようにした。
【0016】また、本発明に係る蓄光機能を有する表示
部材の他の製造方法は、画像または文字を表示した透光
性部材に紫外線硬化樹脂膜を備えたシートを重ね、この
シートに前記画像または文字の逆画像を形成した露光用
フィルムを重ね、この逆画像を形成した露光用フィルム
をマスクとして紫外線硬化樹脂膜に露光を施して光が当
たった部分を硬化させ、光が当たらなかった部分を透明
な未硬化樹脂膜として残し、次いで、逆画像を形成した
露光用フィルムを剥離して未硬化樹脂膜を露出せしめ、
この露出した未硬化樹脂膜に未硬化樹脂膜の厚みよりも
大径の蓄光材粒子を降りかけ又は押し付けて未硬化樹脂
膜に蓄光材粒子の一部を付着せしめ他の部分を接着層か
ら露出せしめて蓄光材粒子を一層状に配置するようにし
た。
【0017】従来の印刷法では大粒径の蓄光材を必要な
箇所のみに付着せしめることはできなかったが、上記し
たように、蓄光材の粒径よりも薄い接着層(未硬化樹脂
膜)に蓄光材を降りかけ又は押し付けることでそれが可
能になった。
【0018】また、付着した大粒径蓄光材の裏側に防水
などの目的で透明樹脂層を設ける場合には、裏側から透
明樹脂を吹き付けるようにすればよい。更に、大粒径蓄
光材の粒子間に中粒径または小粒径蓄光材が充填された
表示部材を製造する場合には、先に大粒径蓄光材を1層
状に付着せしめ、この後中粒径蓄光材または小粒径蓄光
材を降りかけ又は押し付ける必要がある。尚、一部にガ
ラスビーズを付着せしめる場合にも、蓄光材と同様に降
りかけ又は押し付ければよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る表示部材
の平面図、図2は同表示部材の断面図であり、表示部材
は平面図において、画像部1、白抜き文字部2および透
明部3からなる。尚、画像部1には図形、文字なども含
まれる。尚、図示例にあっては画像や文字を設けた例を
示したが画像や文字を設けないものも本発明に含まれ
る。
【0020】断面図を参照して表示部材を説明すると、
表示部材はガラス板、プラスチック板、プラスチックシ
ートなどからなる透光性部材11の裏面に画像部1が形
成され、白抜き文字部2または透明部3に対応した裏面
には透明接着層12が設けられ、この透明接着層12に
当該透明接着層12の厚みよりもその粒径が大きな蓄光
材粒子13が一層状に密に付着している。この実施例に
あっては蓄光材粒子13として粒径1000μ以上の大
粒径のものを選定している。尚、前記蓄光材粒子13は
裏側から薄い透明樹脂層にてカバーしてもよい。
【0021】また、前記画像部1の裏面側には反射層1
5が形成されている。この反射層15は例えばスクリー
ン印刷によってTiO層を形成する。そして、蓄光材
粒子13および反射層15の裏側に反射シート16を貼
着している。反射シート16としては例えばアルミ箔、
TiOコートシートなどを用いる。そして、反射シー
ト16の裏側に防水性ベースシート17を取り付けてい
る。尚、前記反射層15、反射シート16及び防水性ベ
ースシート17については省略してもよい。
【0022】次に、図3に基づいて表示部材の製造方法
を説明する。先ず、図3(a)に示すように、透光性部
材(シート)11の上に紫外線硬化樹脂膜を備えたシー
ト20を重ねる。透光性部材11には画像部1が形成さ
れ更に画像部1の上にはスクリーン印刷などの方法によ
ってTiO層などの反射層15が形成されている。シ
ート20は接着層20a、紫外線硬化樹脂膜20bおよ
び保護膜20cの三層構造をなしている。
【0023】次いで、図3(b)に示すように、画像部
1の逆画像が形成された露光用フィルム21をシート2
0の上に重ねる。重ねる際には画像部1と逆画像とが一
致するように重ねる。そして、この逆画像を形成した露
光用フィルム21をマスクとして紫外線硬化樹脂膜に露
光を施して光が当たった部分を硬化させ、光が当たらな
かった部分を透明な未硬化樹脂膜として残す。
【0024】次いで、図3(c)に示すように、露光用
フィルム21および保護膜20cを剥離する。その結
果、未硬化樹脂膜が露出する。この未硬化樹脂膜は接着
剤として機能する。
【0025】そして、上記樹脂層の上に大粒径の蓄光材
13を降りかける。すると、硬化した部分は接着機能を
有さず、未硬化樹脂膜のみが接着剤として機能するの
で、図3(d)に示すように、透明部3に大粒径の蓄光
材13が一部のみが付着し他の部分は露出した状態で一
層状に付着する。なお、降りかける代わりにトレイなど
に盛った蓄光材13に未硬化樹脂膜を押し付けることで
も蓄光材13を一層状に付着せしめることができる。
【0026】この後、図3(e)に示すように、必要に
応じて一層状に付着した大粒径の蓄光材13の裏面に透
明樹脂をスプレーし、更に、図3(f)に示すように、
裏側に反射シート16を貼着する。そして、発泡樹脂シ
ートなどの防水性ベースシート17を取り付ることで、
図2に示した表示部材が完成する。
【0027】尚、図示例では露光によって画像部1以外
の白抜き文字部2または透明部3に接着層を形成するよ
うにしたが、スタンプ、スクリーン印刷あるいは刷毛塗
りなどで所定範囲に接着層を形成してもよい。
【0028】図4は別実施例に係る表示部材の断面図で
あり、この実施例にあってはシート状透光性部材11の
裏面側に画像部1が形成され、この画像部1以外の透明
部3に微細な粒径の蓄光材を含有する蓄光印刷層30が
設けられ、この蓄光印刷層30の裏側に透明接着層12
を介して大粒径蓄光材13が一層状に付着し、更にこの
一層状の大粒径蓄光材13の裏側に透明接着剤を介して
大粒径蓄光材13が一層状に付着し、トータルで2層状
に付着している。大粒径蓄光材13はバックライトとし
て作用するので、3層以上積層してもよい。
【0029】図5は別実施例に係る表示部材の断面図で
あり、この実施例にあっては透光性部材11を2枚の透
光性シート11a、11bで構成し、これら透光性シー
ト11a、11bの間に画像部1を設けるとともに、透
明部3に微細な粒径の蓄光材を含有する蓄光印刷層30
を形成し、更に塩ビシートなどの再帰反射シート31も
透光性シート11a、11bの間に固着している。そし
て、透光性シート11aの裏面側で厚み方向において蓄
光印刷層30と重なる部分に前記方法にて2層状に大粒
径蓄光材13を積層している。この実施例も大粒径蓄光
材13がバックライトとして作用するので残光輝度を高
めることができ、しかも発光部において粒子の粗さが目
立つことがない。更に、再帰反射シート31の耐久性も
向上する。
【0030】図6は別実施例に係る表示部材の断面図で
あり、この実施例にあっては大粒径蓄光材13を複数層
積層するとともに、各大粒径蓄光材13の間に中粒径ま
たは小粒径蓄光材13aを充填している。充填の方法
は、先に大粒径蓄光材13を透明接着層に降りかけて付
着せしめた後に、中粒径または小粒径蓄光材13aを降
りかけるようにする。逆にすると大粒径蓄光材13を付
着せしめることができない。
【0031】図7は別実施例に係る表示部材の平面図、
図8は図7に示した表示部材の断面図であり、この実施
例にあっては、透明部3の一部を蓄光材13で発光せし
めるとともに、他の一部に自反射機能を有するガラスビ
ーズ23による反射機能を持たせている。ガラスビーズ
23の保持方法は蓄光材13と同様に、接着層の上に降
りかけるか接着層にガラスビーズ23を押し付ける。
尚、複数の実施例を図示して説明したが、本発明はこれ
らを組み合わせたものも含む。
【0032】
【発明の効果】以下の(表)は、蓄光材の粒径と暗所放置
後10分、60分の残光輝度を実験した結果を示すもの
であり、この(表)から蓄光材の粒径を大きくすること、
及び複数層積層することで残光輝度が大きくなることが
分る。
【0033】
【表1】
【0034】以上の(表)からも明らかなように本発明
によれば、暗所放置後10分間および60分間の残光輝
度が従来であればそれぞれ5mcd/mm、0.9m
cd/mmであったものが、粒径150μmの蓄光材
を用い、且つ一層状に密に配置することで、それぞれ1
20mcd/mm、25mcd/mmとなり、従来に
比較しても20倍以上の残光輝度の表示部材を得ること
ができる。したがって、交通標識、警告板、案内板など
極めて広い用途が考えられる。また、使用する蓄光材の
量も発光させたい箇所のみに使用すればよいので、コス
ト的にも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表示部材の平面図
【図2】同表示部材の断面図
【図3】(a)〜(f)は本発明に係る表示部材の製造
手順を説明した図
【図4】別実施例に係る表示部材の断面図
【図5】別実施例に係る表示部材の断面図
【図6】別実施例の断面図
【図7】別実施例に係る表示部材の平面図
【図8】図7に示した表示部材の断面図
【符号の説明】
1…画像部、2…白抜き文字部2、3…透明部、11…
透光性部材、12…透明接着層、13…大粒径蓄光材粒
子、13a…中粒径または小粒径蓄光材粒子、15…反
射層、16…再帰反射シート、17…防水性ベースシー
ト、20…紫外線硬化樹脂膜を備えたシート、21…逆
画像が形成された露光用フィルム、22…透明樹脂、2
3…自反射機能を持ったガラスビーズ、30…蓄光材印
刷層、31…再帰反射シート。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性部材の裏面の一部に透明接着層が
    設けられ、この透明接着層に透明接着層の厚みよりも大
    径の蓄光材粒子の一部が付着し他の部分が接着層から露
    出することで蓄光材粒子が一層状に配置されていること
    を特徴とする蓄光機能を有する表示部材。
  2. 【請求項2】 複数枚の透光性シートからなる透光性部
    材の間に蓄光印刷層が設けられ、この蓄光印刷層と厚み
    方向において重なる透光性部材の裏面に透明接着層が設
    けられ、この透明接着層に透明接着層の厚みよりも大径
    の蓄光材粒子の一部が付着し他の部分が接着層から露出
    することで蓄光材粒子が一層状に配置されていることを
    特徴とする蓄光機能を有する表示部材。
  3. 【請求項3】 透光性部材の裏面の一部に蓄光印刷層が
    設けられ、この蓄光印刷層の裏面に透明接着層が設けら
    れ、この透明接着層に透明接着層の厚みよりも大径の蓄
    光材粒子の一部が付着し他の部分が接着層から露出する
    ことで蓄光材粒子が一層状に配置されていることを特徴
    とする蓄光機能を有する表示部材。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3に記載の蓄光機能
    を有する表示部材において、前記一層状の蓄光材の裏側
    に反射シートまたは白色系シートが設けられていること
    を特徴とする蓄光機能を有する表示部材。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3に記載の蓄光機能
    を有する表示部材において、前記一層状の蓄光材の接着
    層から露出した部分は裏側から透明樹脂で保持されてい
    ることを特徴とする蓄光機能を有する表示部材。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項3に記載の蓄光機能
    を有する表示部材において、前記一層状の蓄光材の裏側
    に透明接着を介して別の蓄光材が一層状に付着している
    ことを特徴とする蓄光機能を有する表示部材。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項3に記載の蓄光機能
    を有する表示部材において、前記一層状の蓄光材の粒子
    間にこれよりも小径の蓄光材が保持又は付着されている
    ことを特徴とする蓄光機能を有する表示部材。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7に記載の蓄光機能
    を有する表示部材において、前記一層状をなす蓄光材の
    粒子径はD50が150μm以上であることを特徴とする
    蓄光機能を有する表示部材。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項7に記載の蓄光機能
    を有する表示部材において、一部の透明接着層に再帰反
    射シートまたは自反射機能をもったガラスビーズが付着
    していることを特徴とする蓄光機能を有する表示部材。
  10. 【請求項10】 透光性部材の裏面側に透明接着層を形
    成し、この透明接着層に透明接着層の厚みよりも大径の
    蓄光材を降りかけ又は押し付けて透明接着層に蓄光材の
    一部のみを付着せしめ他の部分を接着層から露出せしめ
    て一層状に配置することを特徴とする蓄光機能を有する
    表示部材の製造方法。
  11. 【請求項11】 画像または文字を表示した透光性部材
    に紫外線硬化樹脂膜を備えたシートを重ね、このシート
    に前記画像または文字の逆画像を形成した露光用フィル
    ムを重ね、この逆画像を形成した露光用フィルムをマス
    クとして紫外線硬化樹脂膜に露光を施して光が当たった
    部分を硬化させ、光が当たらなかった部分を透明な未硬
    化樹脂膜として残し、次いで、逆画像を形成した露光用
    フィルムを剥離して未硬化樹脂膜を露出せしめ、この露
    出した未硬化樹脂膜に未硬化樹脂膜の厚みよりも大径の
    蓄光材粒子を降りかけ又は押し付けて未硬化樹脂膜に蓄
    光材粒子の一部を付着せしめ他の部分を接着層から露出
    せしめて蓄光材粒子を一層状に配置することを特徴とす
    る蓄光機能を有する表示部材の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項10または請求項11に記載の
    蓄光機能を有する表示部材の製造方法において、前記透
    明接着層または未硬化樹脂膜に蓄光材粒子を一層状に付
    着せしめた後、この一層状の蓄光材粒子の裏側から透明
    樹脂を吹き付けて蓄光材粒子を保持するようにしたこと
    を特徴とする蓄光機能を有する表示部材の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項10または請求項11に記載の
    蓄光機能を有する表示部材の製造方法において、前記透
    明接着層または未硬化樹脂膜に蓄光材粒子を降りかけ又
    は押し付けて蓄光材粒子の一部を付着せしめ他の部分を
    接着層または未硬化樹脂膜から露出せしめて蓄光材粒子
    を一層状に付着せしめた後、この一層状の蓄光材の裏側
    に透明接着層を浸漬または刷毛塗りなどの手段で設け、
    この透明接着層に蓄光材を再び降りかけ又は押し付けて
    大粒径蓄光材を一層状に付着せしめることを特徴とする
    蓄光機能を有する表示部材の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項10または請求項11に記載の
    蓄光機能を有する表示部材の製造方法において、前記透
    明接着層または未硬化樹脂膜に蓄光材を降りかけ又は押
    し付けて蓄光材粒子の一部を付着せしめ他の部分を接着
    層または未硬化樹脂膜から露出せしめて蓄光材粒子を一
    層状に付着せしめた後、前記蓄光材粒子よりも小径の蓄
    光材粒子を降りかけ又は押し付けて一層状蓄光材の粒子
    間にこれよりも小径の蓄光材を保持又は付着せしめるこ
    とを特徴とする蓄光機能を有する表示部材の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項10乃至請求項14に記載の蓄
    光機能を有する表示部材の製造方法において、前記蓄光
    材を一層状に付着せしめた後、その裏側に反射層を設け
    ることを特徴とする蓄光機能を有する表示部材の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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