JP2000010511A - 蓄光型表示体 - Google Patents

蓄光型表示体

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JP2000010511A
JP2000010511A JP10178725A JP17872598A JP2000010511A JP 2000010511 A JP2000010511 A JP 2000010511A JP 10178725 A JP10178725 A JP 10178725A JP 17872598 A JP17872598 A JP 17872598A JP 2000010511 A JP2000010511 A JP 2000010511A
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Yuichi Hirooka
勇一 広岡
Mitsuaki Imaba
光明 今場
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HIROHISA KK
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    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09FDISPLAYING; ADVERTISING; SIGNS; LABELS OR NAME-PLATES; SEALS
    • G09F13/00Illuminated signs; Luminous advertising
    • G09F13/20Illuminated signs; Luminous advertising with luminescent surfaces or parts
    • G09F13/22Illuminated signs; Luminous advertising with luminescent surfaces or parts electroluminescent

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の技術は、光源式発光表示パネルや二重
印刷方式で蓄光を行っていたが、発光のために電源が必
要であり、装置の大型化、コスト高等の問題があり、ま
た、二重印刷方式では、蓄光層の薄いものは、蓄光輝度
が弱く、発光寿命が短い、コスト高となる等の問題があ
った。 【解決手段】 本発明の蓄光型表示体は、紫外光で発光
する蓄光材料粒子と透明ビヒクルをペースト状にした混
和物である蓄光層を透明層に形成し、該透明層に対し、
直接光透過画像層を形成し、蓄光層側の裏側に白色また
は銀色の光反射層を形成した蓄光型表示体であって、輝
度寿命が長く蓄光層と画像層との間の接着強度が高い、
品質の安定した長時間持続性に富んだ蓄光型表示体を提
供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄光型表示体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の発光パネルは、透過画像パターン
が被着されたシート状でなる透過画像シートをEL(エ
レクトロルミネッセンス)により発光表示するパネル
や、蓄光材料を印刷インクに混入してシート状に印刷
し、その上に任意の画像を印刷することが知られてい
る。このようなパネルは、例えば、バックライト型発光
パネルと比較して、可撓性に富むため変形や切断加工が
容易であり、軽量で小スペースで発光表示ができるた
め、発光ポスター等の表示体、特に夜間表示用に最適で
ある。また、他の発光体として、蓄光型発光シートとし
て蓄光粒子を透明なシート状樹脂部材に含有して形成
し、所定の形状に切断してフィルム状のまま貼りつけた
り、基材シートの上に前記蓄光材料を印刷ペースト状に
調整し、スクリーン印刷した所謂二層重ね印刷方式のも
のが知られている。
【0003】尚、過去の文献を調査した結果、実開昭55
-141169号の表示装置があった。この構成は、裏面に蓄
光性表示層を備えた透光性の表示板と該表示板の内側に
位置して表示板の内面に対して光を照射するように配置
された光源を取付けた基板とからなる表示装置である。
この表示装置は、熱可塑性樹脂に蓄光材料を混入したも
のを文字・図形等に貼り付ける。または、蓄光材料を混
入した物質を主成分としたもので文字・図形を描くもの
である。この構成により光源の消灯後も表示板を見るこ
とができる特徴がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した光源式発光表
示パネルは、発光に電源を必要とし、屋外ポスター等の
商用電源から離れた場所での使用は、配線等の設置、加
工が高価となり経済的負担が大きな問題となる。勿論、
乾電池をパネル内に内蔵できるが、電池の寿命による電
池の交換等の手間が煩雑となり、ランニングコストの増
大を招き、最終的に装置の大型化、コスト高等の避けら
れない問題がある。また、ペースト状の蓄光材料を印刷
インクに混入し、基材フィルムの上に印刷し、更にこの
蓄光層の上に透過画像層を印刷する所謂二重印刷方式で
は、蓄光層の薄いものは蓄光輝度が弱く、発光寿命が短
い問題がある。また重ねて印刷すると、印刷、乾燥等の
工程が増大し、コスト高となる。また、蓄光時間を長
く、輝度を高くするために蓄光材料の含有量を増やすと
表面に蓄光層が露出し、接着力低下の原因となる。
【0005】また、前記文献は、蓄光材料を混入した物
質を貼り付けたり、描いたりするものであり、文字・図
形の精度が荒く、細部まで表現できない等の問題があっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点に
鑑み、装置の大きさ、重量等を格段に低減でき、管理が
簡単でかつ商用電源を使用しなくとも夜の間中発光可能
な蓄光型表示体を提供する。また、文字・図形等に蓄光
材料を使わず、光透過性画像と蓄光層を別々に形成す
る。
【0007】請求項1は、光反射層を基材として、該光
反射層上に紫外光で発光する蓄光材料粒子と透明ビヒク
ルの混和物である蓄光層、該蓄光層上に接着可能な透明
層、該接着可能な透明層上に無機質顔料をベースに着色
光感光性フィルム画像体等の光透過性画像体の光透過画
像層を形成したことを特徴とする蓄光型表示体である。
上記の構成により、蓄光材料中のビヒクル、及び透過
画像体のインク中のビヒクルがベース基材と直接接触
し、接着強度を保持できる。
【0008】請求項2は、蓄光型表示体において、蓄光
材料含有量が7%以上60%以下の時、蓄光層と接着可能
な光透過画像層の形成に当たり、蓄光層と光透過画像層
との間に透明層と接着層を形成したことを特徴とする蓄
光型表示体である。
【0009】蓄光材料は無機質で固く、含有量が増える
と蓄光層(蓄光+ビヒクル)の上部に蓄光材料が露出し、
その上に印刷、画像体等を形成する場合、密着不良の問
題を起こす。
【0010】このため本発明では、第一工程として、接
着可能な透明層(透明フィルム)〔以下、透明層とする〕
上に蓄光ペースト(蓄光+ペースト層)を作り、この上に
光反射層(白色または銀色フィルム層)を形成する。
【0011】第二工程として、透明層を裏返して蓄光層
側を下側にして表面の透明層上に直接任意の画像を印
刷、または透明層上に粘着薄膜層を形成し、その上に光
透過画像層を形成することにより、画像体の均一な面を
作ることができる。特にこの特徴を最大限発揮するに
は、蓄光材料含有量の7%以上の時に顕著な効果を発揮
する。また画像体と一体化した時の作業性を考慮すると
最大60%以下が適正である。
【0012】請求項3は、光反射層を基材として、該光
反射層上に紫外光で発光する蓄光材料粒子と透明ビヒク
ルの混和物である蓄光層を形成し、蓄光材料粒子と透明
ビヒクルとの比重差で下側に蓄光材料粒子層、上側にビ
ヒクル材料層、ビヒクル材料層上に光透過画像層を形成
したことを特徴とする蓄光型表示体である。
【0013】上記の構成により構造が簡単で作業工程も
大幅に改善できる。
【0014】請求項4は、フィルムを基材として、該フ
ィルム上に、蓄光材料の混合率が、7重量%以上60重量
%以下で、厚みが0.1mm〜3.0mmになる様均一に形成した
蓄光材料と熱溶融接着材料の混合物、該混合物上に熱溶
融接着性樹脂を含有する画像体を一体形成したことを特
徴とする蓄光型表示体である。
【0015】また、請求項5は、蓄光型表示体におい
て、混合物上に熱溶融接着層を介して、光透過画像層を
一体形成したことを特徴とする蓄光型表示体である。
【0016】上記の構成により、第13図、第14図に
示した如く、優れた輝度と屈曲性と取り扱い易い作業性
を発揮する。
【0017】特に第13図、第14図の太枠で示した範
囲で顕著な効果が認められた。また、ビヒクルは、熱溶
融接着材料、つまりホットメルト材料層で形成されてお
り、常温では粘着性がなくサラサラしているため、取り
扱いが容易であり、任意のサイズ、形状に切断して加熱
圧着ロールを通すだけで一体化が可能なため、大幅に工
程の簡略化が図れる。
【0018】請求項6は、蓄光材料の混合率が、7重量
%以上60重量%以下で、厚みが0.1mm〜3.0mmになる様均
一に形成した蓄光材料と熱溶融接着材料の混合物を基材
として、該混合物上に光透過性透明フィルム、該光透過
性透明フィルム上に光透過画像層を形成した時、光透過
画像層及び蓄光材料と熱溶融接着材料の混合物に使用す
るビヒクルが、熱溶融接着層で形成されてなる蓄光型表
示体である。
【0019】上記の構成により、作業時にベタ付きがな
く、しかも光透過性透明フィルム一枚の表と裏を利用し
て直接、光透過画像層と蓄光層を形成するため、構造及
び加工が簡素化され、大幅な作業工程の簡略化が図れ
る。
【0020】請求項7は、光反射層を基材として、該光
反射層上に0.1mm〜3.0mmの厚さで、紫外光で発光する蓄
光材料における、励起スペクトルの相異なる複数の物質
の組成を混合して微細な粒子を形成し、該粒子と透明ビ
ヒクルと溶剤等の混和物である蓄光層、該蓄光層上に光
透過画像層を形成したことを特徴とする蓄光型表示体で
ある。
【0021】また、請求項8は、蓄光型表示体におい
て、蓄光層に線状、ドット状、市松模様等の模様を形成
し、該模様上に光透過画像層を形成したことを特徴とす
る蓄光型表示体である。
【0022】上記の構成により、初期の輝度が高く、残
光時間の長い蓄光型表示体を提供することができる。
【0023】例えば、蓄光材料のSr4Al14O25と
SrAl2O4を比較した場合、前者は、初期の輝度が低
く、完全励起するには、後者の約2倍の光エネルギーを
必要とする。後者は、初期エネルギーが少量で完全励起
できるが、完全励起時間が短い。つまり、使用する際、
一長一短で実用として問題が多かった。この問題を解決
するため、本発明では、励起スペクトルの相異なる物質
の組成を混合すること、及び線状、ドット状、市松模様
等に印刷して印刷物上に光透過画像層を形成することに
より、蓄光型表示体の初期から長時間に渡り残光の保持
が可能である。
【0024】請求項9は、接着可能な透明層の裏側に、
紫外光で発光する蓄光材料粒子と透明ビヒクルの混和物
である蓄光層、前記接着可能な透明層の表側に、無機質
顔料をベースに着色光感光性フィルム等の光透過性画像
体の光透過画像層を形成し、前記蓄光層に面して紫外光
を有する光源であるEL層等を直接、光透過画像層と蓄
光層と紫外光光源と一体形成したことを特徴とする蓄光
型表示体である。
【0025】また、請求項10は、蓄光型表示体におい
て、光反射層を介して光透過画像層と蓄光層と紫外光光
源を一体形成したことを特徴とする蓄光型表示体であ
る。
【0026】上記の構成により、表示体全体がシート状
に形成できる効果があり、壁、窓ガラス等の面に設置で
きる。また、光源を切っても蓄光層の光で長い時間表示
できる効果がある。
【0027】請求項11は、蓄光型表示体において、太
陽電池と組合せ任意の時間、光源と蓄光層とを交互に発
光させることを特徴とする蓄光型表示体である。
【0028】また、請求項12は、蓄光型表示体におい
て、光透過画像層は、色の3原色のシアン、マゼンダ、
イエロー、及びブラック等の複数のフィルムの中から選
択して形成したことを特徴とする蓄光型表示体である。
【0029】上記の構成により、太陽電池と組合せるこ
とで商用電源が不要となり、電気引き込み線が不要とな
る。しかも蓄光材料と一体化しているため、間欠作動が
可能となり、消費電力を大幅に低減できる効果がある。
【0030】請求項13は、透明、または半透明の光透
過性熱可塑性樹脂に蓄光材料を混入した混和物をフィル
ム状またはシート状に形成し、該フィルムまたはシート
に直接、または接着層を介して光透過画像層を形成した
ことを特徴とする蓄光型表示体である。
【0031】また、請求項14は、蓄光型表示体におい
て、フィルム状またはシート状に形成された混和物の下
層部の蓄光材料含有量が多い面を反転し上側にして、光
透過画像層を直接、または接着層を介して形成したこと
を特徴とする蓄光型表示体である。
【0032】また、請求項15は、蓄光型表示体におい
て、前記光透過性熱可塑性樹脂に蓄光材料を混入した混
和物を、一旦ペレット化または塊状化した後、熱溶融さ
せてフィルム化またはシート化し、該フィルムまたはシ
ートの上に光透過性画像層を形成したことを特徴とする
蓄光型表示体である。
【0033】また、請求項16は、蓄光型表示体におい
て、蓄光層の光透過画像層側とは反対側に白色または半
透明乳白色の光反射層を形成したことを特徴とする蓄光
型表示体である。
【0034】上記の構成により、残光が長く、かつ輝度
の高い蓄光型表示体ができる。
【0035】
【作用】上記の様にした場合の作用効果を以下に説明す
る。
【0036】蓄光材料に混入するビヒクルは、塩化ビニ
ール、ポリエステル樹脂、アクリルエステル樹脂等の使
用が可能である。特に可塑性を用いて液状にして蓄光材
料を混入すると含有量の多い混和物が得られる。実験で
は、7%〜60%が蓄光の含有量としては適正である。量
が少なくなると輝度が劣り、60%以上になると輝度が高
くなるが可撓性に劣り、折り曲げて亀裂が入ったり剥が
れたりする。本発明者らの実験では、加工面からは60%
以下、輝度面からは7%以上60%以下の含有量が適正で
ある。特に70%以上になると蓄光材料の粒子が表面に露
出して、画像体と接着する時の障害になっていた。
【0037】本発明は、これらの問題点を改善して加工
工程が簡単で、輝度が高く、品質の安定した蓄光型表示
体を提供するものである。
【0038】すなわち、紫外光で発光する蓄光材料粒子
と透明ビヒクルである塩化ビニール、ポリエステル樹
脂、アクリルエステル樹脂等と混合、またはペースト状
にした混和物である蓄光層を接着可能な透明層の裏側に
形成し、該接着可能な透明層の表側に直接光透過画像層
を形成し、かつ蓄光層側に白色または銀色の光反射層を
形成することと、蓄光材料含有量が7%以上60%以下に
形成した時、蓄光層と接着可能な光透過画像層を形成す
るに当たり、蓄光層と光透過画像層との間に透明層と接
着層を形成することにより解決できる。
【0039】更に、ビヒクルと蓄光粒子の比重差で下側
に濃度の高い蓄光材料粒子層、上側にビヒクル材料層が
形成され、かつビヒクル材料層の上に光透過画像層を直
接形成するか、接着層を介して形成することにより、加
工工程が簡素化され、品質の安定した蓄光型表示体を得
ることができる。
【0040】また、本発明では、励起スペクトルの異な
る蓄光材料を混合、または組み合わせることにより、蓄
光型表示体は長時間に渡り残光の保持が可能である。
【0041】また、蓄光材料の励起スペクトルと光源の
発光スペクトルの交差領域を持つ光源装置を一体化した
構造を特徴としており、この方法は、蓄光層の励起スペ
クトルと、蓄光層を励起させる光源スペクトルの交差す
る領域を持つ光源装置において、蓄光層の表側に光透過
画像層を、蓄光層の裏側に白色で紫外光透過の光反射層
を介して、前記蓄光層を励起させる光源を形成し、光源
の電源遮断時に前記蓄光を励起させる発光スペクトルの
交差領域の波長で蓄光層を発光させ、蓄光上の光透過画
像層を表示するものである。
【0042】本発明の蓄光型表示体は、一枚のベース基
材の表と裏に直接蓄光層と光透過画像層を形成している
ため、管理に手間がかからず、輝度寿命が長く蓄光層と
画像層との間の接着強度が高く、品質も安定しており、
長時間持続性に富んだ蓄光型表示体である。ポスター、
宣伝広告、掲示板、非常用の案内板等、様々な用途に使
用可能である。
【0043】
【実施例】本発明の蓄光型表示体について以下の実施例
で説明する。
【0044】本発明の蓄光型表示体の一実施例を第1図
〜第3図を基に説明する。第1図は、1が接着可能な透
明層(以下、透明層とする)、2はこの透明層1上に蓄光
ペーストを形成した蓄光層である。第2図中3は下側矢
印部から照射した光Lを反射する光反射層である。この
状態で反転させ(第3図参照)、光反射層3を下側、透明
層1を上側とする。第3図は、この状態で光透過画像層
4を形成する。光透過画像層4は印刷、クロマリン(商
品名)、ビューカラー(商品名)、インキジェット、静電
印刷等でも可能である。
【0045】本発明の他の実施例を第4図で説明する。
第4図は特にフィルム上の画像を形成する場合で、接着
層5を形成すると、蓄光層2と光透過画像層4との接着
強度のバランスが保たれ、良好な品質を発揮する。この
場合、印刷は省くこともできる。また、耐光性を要求す
る場合、最外層に紫外線吸収フィルムの接着も可能であ
る(図示せず)。勿論、これらは何等限定するものではな
い。このように形成すると、蓄光層2上に平らなフィル
ム層が形成され、印刷や画像形成時の凹凸による不良が
低減できる。
【0046】本発明の他の実施例を第5図により説明す
る。第5図は、光反射層3上に直接蓄光層2を形成し、
蓄光表面が外部に出ないように、任意厚みtを有するよ
うにビヒクル材料層22を調整する。この状態で固化さ
せ、ビヒクル材料層22が上側に、蓄光材料の濃度の高
い蓄光材料粒子層21が下側になるように形成し、ビヒ
クル材料層22上に光透過画像層4を形成したものであ
る。また、第6図は第5図中のビヒクル材料層22の部
分拡大図である。
【0047】本発明の他の実施例を第7図により説明す
る。第7図は、フィルム8上に蓄光材料と熱溶融接着材
料の混合物7(以下、混合物7とする)を形成し、混合物
7上に熱溶融接着性樹脂を含有する画像体6(以下、画
像体6とする)を形成する。混合物7と画像体6には熱
溶融接着材料(ホットメルト材料層)が混合されており、
常温では粘着性がなくサラサラしている。尚、画像体6
の代わりに熱溶融接着層を介して光透過画像層4の形成
も可能である(図示せず)。
【0048】第8図は、混合物7上に、光透過性透明フ
ィルム9を形成し、その上に光透過画像層4を形成す
る。
【0049】第9図は、光反射層3上に励起スペクトル
の相異なる蓄光層10を形成し、その上に光透過画像層
4を形成する。励起スペクトルの相異なる蓄光層10
は、励起スペクトルの相異なる複数の物質の組成を混合
して微細な粒子を形成した蓄光層である。また、第10
図は、第9図の励起スペクトルの相異なる蓄光層10の
拡大正面図である。aは線状模様であり、bはドット状
の模様である。
【0050】第11図は、蓄光層2の下にEL層11、
該EL層11の下に絶縁層12を形成したものである。
EL層11を形成することによって、蓄光層2とEL層
11の光源によって長時間の発光表示が可能である。
尚、光反射層3を蓄光層2とEL層11の間に形成する
ことも可能である(図示せず)。
【0051】第12図は、光透過性熱可塑性樹脂13
(以下、熱可塑性樹脂とする)に蓄光材料を混入し、フィ
ルム状(シート状)に形成した図である。aのように蓄光
材料粒子は比重が重いため下層部に蓄光材料粒子層21
を形成する。つまり、蓄光材料含有量は上層部が少な
く、下層部が多くなっている。その後、bのように、熱
可塑性樹脂13を反転させ、蓄光材料含有量の多い面を
上にする。そして、cのように、光透過画像層4を熱可
塑性樹脂13上に形成する。これにより、残光が長く、
かつ輝度の高い蓄光型表示体ができる。
【0052】尚、熱可塑性樹脂13は、アクリル樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリ
ルブタジエンスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リブロビレン樹脂等がある。
【0053】第13図は、輝度における蓄光材料の含有
量とシート厚を示した表である。特に、太線で示した範
囲で顕著な効果がみられる。また、第14図は、屈曲性
における蓄光材料の含有量とシート厚を示した表であ
る。第13図と同様に、太線で示した範囲で顕著な効果
がみられる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明の蓄光型
表示体は、構造が簡単な上、接着強度が強化され、初期
の輝度が高く、残光時間が長い。また、文字・図形等に
蓄光材料を使わず、光透過性の画像と蓄光層を別々に形
成するため、画像の細部に至るまで表現することができ
る。また、EL層を形成することによって、光源を使用
した際にも、表示体全体がシート状に形成できるため、
壁や窓ガラス等の面に設置でき、光源を切っても、蓄光
層の光で長時間表示できる効果がある。また、熱可塑性
樹脂と蓄光材料の混和物をフィルム状等にしたとき、蓄
光材料含有量の多い面を上側にして光透過画像層を形成
することによって、より残光が長くなり、かつ輝度の高
い蓄光型表示体ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【第1図】本発明の一実施例を示す断面図である。
【第2図】第1図に光反射層を形成した断面図である。
【第3図】第2図を反転させ光透過画像層を形成した断
面図である。
【第4図】第3図に接着層を形成した本発明の他の実施
例を示す断面図である。
【第5図】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【第6図】第5図の部分拡大図である。
【第7図】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【第8図】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【第9図】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【第10図】a 第9図の蓄光層の模様を示す拡大正面
図である。 b 第9図の蓄光層の他の模様を示す拡大正面図であ
る。
【第11図】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【第12図】a 本発明の他の実施例を示す断面図であ
る。 b 第12図aを反転させた断面図である。 c 第12図bに光透過画像層4を形成した断面図であ
る。
【第13図】輝度に及ぼす蓄光材料の含有量とシート厚
を示した表である。
【第14図】屈曲性に及ぼす蓄光材料の含有量とシート
厚を示した表である。
【符号の説明】
1 透明層 2 蓄光層 21 蓄光材料粒子層 22 ビヒクル材料層 3 光反射層 4 光透過画像層 5 接着層 6 熱溶融接着性樹脂を含有する画像体 7 蓄光材料と熱溶融接着材料の混合物 8 フィルム 9 光透過性透明フィルム 10 励起スペクトルの相異なる蓄光層 11 EL層 12 絶縁層 13 熱可塑性樹脂 t 厚み L 光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C096 AA01 AA15 AA22 AA24 AA27 BA01 BA03 BA04 BB34 BB39 CA28 CC02 CC07 CC37 CH02 DD05 EA03 EA08 FA02 FA03

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光反射層を基材として、該光反射層上に
    紫外光で発光する蓄光材料粒子と透明ビヒクルの混和物
    である蓄光層、該蓄光層上に接着可能な透明層、該接着
    可能な透明層上に無機質顔料をベースに着色光感光性フ
    ィルム画像体等の光透過性画像体の光透過画像層を形成
    したことを特徴とする蓄光型表示体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の蓄光型表示体におい
    て、蓄光材料含有量が7%以上60%以下の時、蓄光層と
    接着可能な光透過画像層の形成に当たり、蓄光層と光透
    過画像層との間に透明層と接着層を形成したことを特徴
    とする蓄光型表示体。
  3. 【請求項3】 光反射層を基材として、該光反射層上に
    紫外光で発光する蓄光材料粒子と透明ビヒクルの混和物
    である蓄光層を形成し、蓄光材料粒子と透明ビヒクルと
    の比重差で下側に蓄光材料粒子層、上側にビヒクル材料
    層、該ビヒクル材料層上に光透過画像層を形成したこと
    を特徴とする蓄光型表示体。
  4. 【請求項4】 フィルムを基材として、該フィルム上
    に、蓄光材料の混合率が、7重量%以上60重量%以下
    で、厚みが0.1mm〜3.0mmになる様均一に形成した蓄光材
    料と熱溶融接着材料の混合物、該混合物上に熱溶融接着
    性樹脂を含有する画像体を一体形成したことを特徴とす
    る蓄光型表示体。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の蓄光型表示体におい
    て、混合物上に熱溶融接着層を介して、光透過画像層を
    一体形成したことを特徴とする蓄光型表示体。
  6. 【請求項6】 蓄光材料の混合率が、7重量%以上60重
    量%以下で、厚みが0.1mm〜3.0mmになる様均一に形成し
    た蓄光材料と熱溶融接着材料の混合物を基材として、該
    混合物上に光透過性透明フィルム、該光透過性透明フィ
    ルム上に光透過画像層を形成した時、光透過画像層及び
    蓄光材料と熱溶融接着材料の混合物に使用するビヒクル
    が、熱溶融接着層で形成されてなる蓄光型表示体。
  7. 【請求項7】 光反射層を基材として、該光反射層上に
    0.1mm〜3.0mmの厚さで、紫外光で発光する蓄光材料にお
    ける、励起スペクトルの相異なる複数の物質の組成を混
    合して微細な粒子を形成し、該粒子と透明ビヒクルと溶
    剤等の混和物である蓄光層、該蓄光層上に光透過画像層
    を形成したことを特徴とする蓄光型表示体。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の蓄光型表示体におい
    て、蓄光層に線状、ドット状、市松模様等の模様を形成
    し、該模様上に光透過画像層を形成したことを特徴とす
    る蓄光型表示体。
  9. 【請求項9】 接着可能な透明層の裏側に、紫外光で発
    光する蓄光材料粒子と透明ビヒクルの混和物である蓄光
    層、前記接着可能な透明層の表側に、無機質顔料をベー
    スに着色光感光性フィルム等の光透過性画像体の光透過
    画像層を形成し、前記蓄光層に面して紫外光を有する光
    源であるEL層等を直接、光透過画像層と蓄光層と紫外
    光光源と一体形成したことを特徴とする蓄光型表示体。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の蓄光型表示体におい
    て、光反射層を介して光透過画像層と蓄光層と紫外光光
    源を一体形成したことを特徴とする蓄光型表示体。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の蓄光型表示体におい
    て、太陽電池と組合せ、任意の時間、光源と蓄光層とを
    交互に発光させることを特徴とする蓄光型表示体。
  12. 【請求項12】 請求項9に記載の蓄光型表示体におい
    て、光透過画像層は、色の3原色のシアン、マゼンダ、
    イエロー、及びブラック等の複数のフィルムの中から選
    択して形成したことを特徴とする蓄光型表示体。
  13. 【請求項13】 透明、または半透明の光透過性熱可塑
    性樹脂に蓄光材料を混入した混和物をフィルム状または
    シート状に形成し、該フィルムまたはシートに直接、ま
    たは接着層を介して光透過画像層を形成したことを特徴
    とする蓄光型表示体。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の蓄光型表示体にお
    いて、フィルム状またはシート状に形成された混和物の
    下層部の蓄光材料含有量が多い面を反転し上側にして、
    光透過画像層を直接、または接着層を介して形成したこ
    とを特徴とする蓄光型表示体。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の蓄光型表示体にお
    いて、前記光透過性熱可塑性樹脂に蓄光材料を混入した
    混和物を、一旦ペレット化または塊状化した後、熱溶融
    させてフィルム化またはシート化し、該フィルムまたは
    シートの上に光透過性画像層を形成したことを特徴とす
    る蓄光型表示体。
  16. 【請求項16】 請求項13に記載の蓄光型表示体にお
    いて、蓄光層の光透過画像層側とは反対側に白色または
    半透明乳白色の光反射層を形成したことを特徴とする蓄
    光型表示体。
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