JP3504438B2 - 夜光性再帰反射シート - Google Patents

夜光性再帰反射シート

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JP3504438B2 JP18533196A JP18533196A JP3504438B2 JP 3504438 B2 JP3504438 B2 JP 3504438B2 JP 18533196 A JP18533196 A JP 18533196A JP 18533196 A JP18533196 A JP 18533196A JP 3504438 B2 JP3504438 B2 JP 3504438B2
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  • Illuminated Signs And Luminous Advertising (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は道路標識、案内標識、工
事標識等の標識類;自動車、オートバイ等の車輌のナン
バープレート類;衣服、救命具等の安全資材類;看板、
車輌等のマーキング資材などにおいて有用な再帰反射シ
ートに関し、詳しくは、再帰反射要素が配置されている
再帰反射領域と、蓄光顔料と樹脂成分とを含有する蓄光
発光領域とからなる夜光性再帰反射シートにおいて、該
再帰反射シートが特定範囲の再帰反射性能を有し、且つ
特定範囲の残光輝度を有する夜光性再帰反射シートに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光を光源方向に向けて再帰反
射させる再帰反射シートはよく知られており、その再帰
反射性能に基づく夜間の優れた視認性を利用して上記の
ような広い分野で使用されている。例えば、再帰反射シ
ートを用いた道路標識、工事標識等は、夜間等におい
て、走行する自動車等の車輌のヘッドライト等の光源か
らの光を光源方向、すなわち走行する車輌の方向へ向け
て反射させ、標識の視認者である車輌の運転者に対し優
れた視認性を提供し、明確な情報伝達を可能にするとい
う優れた特性を有している。
【0003】しかしながらこれら再帰反射シートは、当
然のことながら、光源よりの光を受けた時のみ光を再帰
反射し光源方向に対して優れた視認性を発揮するもので
あり、例えば、夜間等において全く光源がない場合はそ
の視認性を発揮することができず、また光源があった場
合でも、視認する場所が光源方向と大きく離れて異なっ
ている場合はその視認性が著しく劣るなど、極限られた
条件下でしかその優れた視認性が得られないものであっ
た。
【0004】このため、より高い安全性や宣伝効果等が
求められるようになってきた近年においては、再帰反射
性能しか有しない従来型の再帰反射シートではその視認
性が不十分であり、特に夜間等において、光源がなかっ
たり限定されていたりする場合の視認性、及び、光源方
向とは異なる方向に対する視認性を併わせ持つ優れた再
帰反射シートが強く望まれるようになってきた。
【0005】このような要望に答えることを目的として
再帰反射シートの視認性を向上させるための種々の試み
がなされており、例えば、特開平5−173008号公報に
は、支持体層として透明な樹脂層を用い、該支持体層の
背面(光入射側とは反対側の表面)に蓄光顔料の層を有
する、再帰反射性とともに蓄光発光性を有するカプセル
レンズ型再帰反射シートについて開示されている。しか
しながらここで用いられている蓄光顔料による発光はそ
の発光量が乏しい上、この提案では蓄光顔料の層が微小
球レンズの層の下にあるため、蓄光顔料から発光した光
は主として微小球レンズの間隙部分を通過したものだけ
が視認されることになるので、視認性向上の点では全く
不十分なものとならざるをえなかった。
【0006】またPCT国際特許公開WO 93/14422には、
キューブコーナー形成側の表面と支持体層とを連結する
結合部に燐光性顔料(phosphrescent pigment)を含有
する蛍光性(photoluminescent)カプセルキューブコー
ナー型再帰反射シートが開示されている。またこの公報
には、封入レンズ型再帰反射シート及びカプセルレンズ
型再帰反射シートに蛍光性を付与する方法についても示
唆されている。しかしながらこの第2の提案において
も、燐光性顔料の発光量は前記第1の提案の蓄光顔料と
同様にそれほど大きなものではなく、標識類などとして
用いてもある程度離れた位置からその記載内容を確認で
きるほどに視認性の高いものとはなりえなかった。
【0007】さらに、例えば、特開平6−43819号公報
には蛍光着色剤を再帰反射シートと組み合わせ視認性を
向上させることが提案されているが、従来の蛍光着色剤
は一般に耐候性が悪く、道路標識等長期の耐候性を必要
とするような用途に使用することは適当でなく、また、
発光強度も充分であるとはいい難く、視認性においても
その向上効果は不充分である。
【0008】一般に視認性を向上させるためには、内照
式看板、電光式看板、外照式看板等が用いられている
が、これらを道路標識や案内標識などのように高所設置
型の標識類に用いる場合、内照式看板及び電光式看板等
ではそのメンテナンスが容易でなく、標識自体も大掛か
りで高価なものになるという問題点がある。その上、内
照式看板においては、従来より色の境界がにじんだり文
字が潰れたりする問題が発生しており、伝達したい内容
を正確に表現することが困難であった。
【0009】また電光式看板においては、発光素子が大
きく、且つそれぞれ独立しているために、発光素子の寿
命に伴う発光面のむらが生じ易い上、線発光または点発
光であるため表現したい文字又はデザインを正確に表現
することができないという問題点がある。さらに外照式
看板においては、光源方向のみならず光源方向以外の視
認者に対しても優れた視認性を示すという長所を有する
半面、案内標識などの情報量の多い標識においては、該
案内標識から隔たった位置では光量の不足などのため、
自動車の運転者がその内容を識別することは困難であ
り、接近した時点でその内容全てを瞬時に視認すること
が要求されるという不都合もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれら従来技
術の欠点に鑑み、非常に簡単、かつ安価な方法により、
夜間等においても優れた視認性を有する再帰反射シート
を提供しようとするものである。
【0011】本発明者等は再帰反射シートの種々視認性
について検討した結果、再帰反射シートの一部分に、受
光した光を蓄光して、その光が取り除かれた後において
も相当長時間にわたって発光を継続する蓄光顔料と樹脂
成分とを含有してなる蓄光発光樹脂組成物によって蓄光
発光領域を形成して、該再帰反射シートの再帰反射性能
及び残光輝度がそれぞれ特定領域となるように好適に組
み合わせ配置することによって、優れた視認性を有する
夜光性再帰反射シートが得られることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0012】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、再帰反射要素が配置されている再帰反射領域と、蓄
光顔料と樹脂成分とを含有する蓄光発光領域とからなる
夜光性再帰反射シートにおいて、該再帰反射シートが、
入射角5゜、観察角0.2゜の角度条件下70cd/Lx・m2以上の
再帰反射性能を有し、且つ該再帰反射シートを暗中に12
時間放置した後D65常用光源を受光強度1000Lxで30分間
照射し、次いで暗中に10分間放置した時に暗中で120mcd
/m2以上の残光輝度を有することを特徴とする夜光性再
帰反射シートが提供される。
【0013】以下、本発明の夜光性発光性再帰反射シー
トについて図1〜6を参照しつつさらに詳細に説明す
る。
【0014】本発明の夜光性再帰反射シートにおいて、
再帰反射領域の構成要素である再帰反射要素は特に限定
されるものではなく、例えば、ガラスビーズ等の微小球
レンズと金属膜光反射層からなるレンズ型再帰反射要
素、相対する面が互いに約90゜の角度で向かい合うよう
に配置されているキューブコーナー型再帰反射要素など
を挙げることができる。
【0015】また再帰反射領域の構造も特に限定される
ものではなく、例えば、オープンレンズ型再帰反射構
造、カプセルレンズ型再帰反射構造、封入レンズ型再帰
反射構造、カプセルキューブコーナー型再帰反射構造、
金属蒸着キューブコーナー型再帰反射構造などを構造を
とることができる。
【0016】オープンレンズ型再帰反射構造は、支持体
層、及び、該支持体層の光入射側の表面に、多数の微小
球レンズが実質的に一層に並ぶように光反射性金属膜で
覆われたそのほぼ半球面を埋設支持された構造となって
いる。
【0017】カプセルレンズ型再帰反射構造は、例え
ば、図2、図4及び図6に示されている断面模式図の再
帰反射構造のように、再帰反射領域が、光透過性被覆
層、支持体層、該支持体層の該光透過性被覆層に面する
側の表面に設けられた、多数の微小球レンズが実質的に
一層に並ぶようにそのほぼ半球面を埋設支持されてお
り、且つその埋設されている半球面が光反射性金属膜で
覆われているレンズ型再帰反射要素の層、並びに、光透
過性被覆層と該レンズ型再帰反射要素の層の間の空気層
よりなり、該空気層は該光透過性被覆層と該支持体層の
間に間隙を残すようにしてこれら両層を結合部により部
分的に連結することにより形成されており、そして該結
合部によって多数の密封小区画空室に分割されているも
のをいう。
【0018】封入レンズ型再帰反射構造は、再帰反射領
域が、光透過性支持体層、該光透過性支持体層の光入射
側と反対側の面に実質的に一層に並ぶようにそのほぼ半
球部分を埋設支持されている多数の微小球レンズの層、
該微小球レンズの埋設されていない側のほぼ半球部分の
表面に沿って形成されている層であり、且つその該微小
球レンズと接していない側の表面に該微小球レンズの実
質的な焦点がくるような厚さを有するように設けられた
光透過性の焦点層、並びに、該焦点層の微小球レンズと
接していない側の表面に形成されている光反射性金属膜
よりなるものをいう。また必要に応じて支持体層の光入
射側の表面上に、さらに光透過性の表面保護層を積層す
ることもできる。
【0019】カプセルキューブコーナー型再帰反射構造
は、光透過性被覆層、該被覆層の背面に配置されたキュ
ーブコーナー型再帰反射要素の層、支持体層、並びに、
該キューブコーナー型再帰反射要素の層と該支持体層の
間の空気層よりなり、該空気層は該キューブコーナー型
再帰反射要素の層と該支持体層の間に間隙を残すように
してこれら両層を結合部により部分的に連結することに
より形成されており、そして該結合部によって多数の密
封小区画空室に分割されているものをいう。また必要に
応じて光透過性被覆層の光入射側の表面上に、さらに光
透過性表面保護層を積層することもできる。
【0020】金属蒸着キューブコーナー型再帰反射構造
とは、少なくとも光透過性被覆層、該被覆層の背面に配
置されたキューブコーナー型再帰反射要素の層、並び
に、該キューブコーナー型再帰反射要素の全表面に形成
されている光反射性金属膜よりなるものをいう。また必
要に応じて光透過性被覆層の光入射側の表面上に、さら
に光透過性表面保護層を積層することもできる。
【0021】本発明の夜光性再帰反射シートに用いられ
る支持体層としては、前記の蓄光発光樹脂組成物におけ
る樹脂成分に用いられるのと同様の樹脂、例えば、アク
リル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩
化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリオレフィン系
樹脂、フッ素系樹脂、ポリアミド系樹脂等を単独で、又
はそれぞれ他の樹脂成分と共重合させた形で、もしくは
ブレンドして用いることができる。
【0022】支持体層は、イソシアネート系架橋剤、メ
ラミン系架橋剤、金属系架橋剤等により架橋してもよ
く、また、必要に応じて、セルロース誘導体、多段重合
型内部架橋樹脂、着色剤、UV発光蛍光剤、蓄光顔料、
熱安定剤等の各種充填剤を含んでもよい。支持体層の厚
さは、通常、20〜200μm程度であるのが好ましい。
【0023】なおレンズ型再帰反射構造の場合、支持体
層は必ずしも一層である必要はなく、必要に応じて、ガ
ラスビーズを埋設して支持する結合層と該結合層のガラ
スビーズを埋設していない側の表面に接するように積層
される補強層とからなっていてもよい。該補強層の厚さ
は、通常、10〜100μm、特に30〜80μmの範囲内に設定
するのが好都合である。また該結合層と補強層との中間
に、両層の接着性をより高めるための中間層を有してい
てもよい。
【0024】本発明の夜光性再帰反射シートに使用可能
な光透過性被覆層及び必要に応じて積層される光透過性
表面保護層は、少なくとも20%以上、好ましくは40%以
上の全光線透過率を有し、ある程度の柔軟性を有するも
のであればその材質には特に制限はなく、例えば、アク
リル系樹脂フィルム、フッ素系樹脂フィルム、ポリウレ
タン系樹脂フィルム、塩化ビニル系樹脂フィルム、ポリ
カーボネート系樹脂フィルム、ポリエステル系樹脂フィ
ルム、ポリオレフィン系樹脂フィルムなどが挙げられ
る。
【0025】これら被覆層及び表面保護層は一般に、未
延伸のものであることが好ましい。その理由は、一軸又
は多軸延伸したフィルムは機械的強度は大きくなるもの
の、フィルム中に歪が残り、得られる再帰反射シートの
耐久性を損なうことがあるからである。被覆層の厚さ
は、再帰反射シートの用途等に応じて広い範囲にわたり
変えることができるが、通常、20〜200μm、好ましくは
40〜150μm、特に好ましくは50〜100μmの範囲内に設定
するのがよい。また表面保護層の厚さは、同様に通常、
10〜200μm、好ましくは20〜150μm、特に好ましくは30
〜100μmの範囲内に設定するのがよい。
【0026】以上述べた各種の再帰反射構造を有する再
帰反射シート及びその製造方法は、例えばオープンレン
ズ型再帰反射シートは米国特許第2,326,634号明細書、
特開昭57−189839号公報等に、例えばカプセルレンズ型
再帰反射シートは特開昭60−194405号公報(=米国特許
第4,653,854号明細書)等に、例えば封入レンズ型再帰
反射シートは特公昭56−2921号公報(=米国特許第4,02
5,674号明細書)等に、例えばカプセルキューブコーナ
ー型再帰反射シートは米国特許第3,417,959号明細書等
に、例えば金属蒸着キューブコーナー型再帰反射シート
は特開昭49−106839号公報(=米国特許第3,712,706号
明細書)等に記載されており、ここではこれらの文献の
引用をもってそれらの具体的記述に代える。
【0027】本発明の夜光性再帰反射シートは、以上述
べた再帰反射領域とともに、夜間など光のない所でも発
光する蓄光発光領域を有する点に大きな特徴がある。従
って本発明の夜光性再帰反射シートは、日中、優れた視
認性を示すことはもちろん、夜間においては、再帰反射
領域が、例えば自動車のヘッドライト等の光源よりの光
を光源方向に向けて再帰反射し、自動車の運転者等の光
源方向の視認者に対し優れた視認性を提供するよう機能
する。また蓄光発光領域は、日中の太陽光、また夜間の
蛍光灯、自動車のヘッドライト等の照明の光を蓄光し、
たとえ光源が全く無くなった暗闇においても徐々に光を
放出発光し、運転者や歩行者等に対して優れた夜光性、
夜間視認性を提供する。
【0028】本発明の夜光性再帰反射シートにおいて、
蓄光発光領域は受光した光を蓄光して徐々に放出発光す
る蓄光顔料及び樹脂成分を含有してなるものである。
【0029】また本発明の夜光性再帰反射シートの蓄光
性能としては、該再帰反射シートを暗中に12時間放置し
た後、これにD65常用光源を受光強度1000Lxで30分間照
射し、次いで暗中に10分間放置した時に暗中で120mcd/
m2以上、好ましくは140mcd/m2以上の残光輝度を有する
ように、蓄光顔料の種類、配合量及び蓄光発光領域の割
合を選択する必要がある。残光輝度が該下限値未満と小
さ過ぎては、蓄光発光領域の充分な視認性が得られない
ので好ましくない。なお上記蓄光発光領域の残光輝度
は、後記する方法に従って測定する。
【0030】本発明における蓄光発光領域は、樹脂成分
100重量部に対して、蓄光顔料を好ましくは100〜900重
量部、より好ましくは150〜800重量部、さらに好ましく
は200〜700重量部含有する蓄光発光樹脂組成物により形
成される。蓄光顔料の添加量が該下限値以上であれば充
分な蓄光発光機能が得られ優れた視認性が得られるので
好ましく、また、該上限値以下であれば形成された蓄光
発光領域が硬くなり過ぎて脆くなるなどの不都合が生ず
ることがなく、機械強度、柔軟性等の特性が損なわれる
ことがないので好ましい。
【0031】上記の蓄光顔料は、日中の太陽光、また夜
間の蛍光灯、自動車のヘッドライト等の照明の光を蓄光
して暗中でも徐々に発光するものであって、前記の残光
輝度条件を満足する蓄光発光領域を形成することができ
るものである限り特に限定されるものではないが、蓄光
性能のよさの観点から酸化物系蓄光顔料、特に一般式M
Al24(式中、Mは少なくとも1種のアルカリ土類金
属を表わす)で表わされる金属酸化物を母結晶とし、賦
活剤として希土類金属原子を1×10-6〜0.2の割合(但
し金属M原子と希土類金属原子との合計原子数を1とす
る)で含有してなる蓄光顔料であるのが好ましい。この
アルカリ土類金属としては、Ca、Ba及びSrからなる
群から選ばれる少なくとも1種の金属であるのが好まし
く、また希土類金属としては、Sc、Y、La、Ce、P
r、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Y
b及びLuからなる群から選ばれる少なくとも1種の金
属であるのがよい。このような蓄光顔料は、さらに必要
に応じて共賦活剤としてMn、Sn及びBiからなる群か
ら選ばれる少なくとも1種の金属を1×10-6〜0.2の割
合(但し金属M原子、希土類金属原子及び共賦活剤金属
の合計原子数を1とする)で含有してなる蓄光顔料であ
ることが好ましい。
【0032】このような蓄光顔料としては、例えば、S
rAl24:Eu、SrAl24:Eu,Dy、SrAl24:Eu,
Nd、SrAl24:Eu,Pr、SrAl24:Eu,Sm、SrA
l24:Eu,Tb、SrAl24:Eu,Ho、SrAl24:Eu,
Mn、SrAl24:Eu,Sn、SrAl24:Eu,Bi、CaA
l24:Eu,Nd、CaAl24:Eu,Sm、CaAl24:Eu,
Tm、CaAl24:Eu,Nd,La、CaAl24:Eu,Nd,C
e、CaAl24:Eu,Nd,Pr、CaAl24:Eu,Nd,S
m、CaAl24:Eu,Nd,Gd、CaAl24:Eu,Nd,T
b、CaAl24:Eu,Nd,Dy、CaAl24:Eu,Nd,H
o、CaAl24:Eu,Nd,Er、CaAl24:Eu,Nd,T
m、CaAl24:Eu,Nd,Yb、CaAl24:Eu,Nd,L
u、CaAl24:Eu,Nd,Mn、CaAl24:Eu,Nd,S
n、CaAl24:Eu,Nd,Bi、Ca0.9Sr0.1Al24:E
u,Nd,La、Ca0.9Sr0.1Al24:Eu,Nd,Dy、Ca0.7
Sr0.3Al24:Eu,Nd,Dy、Ca0.9Sr0.1Al24:E
u,Nd,Ho、Ca0.7Sr0.3Al24:Eu,Nd,Hoなどが挙
げられる。これらは1種または2種以上の混合物として
使用することができる。
【0033】これら蓄光顔料としては、下記の方法に従
って測定した残光特性が、一般に150mcd/m2以上、好ま
しくは200mcd/m2以上、さらに好ましくは250mcd/m2
上のものを用いるのがよい。
【0034】残光特性の測定:試料の蓄光顔料粉末0.05
gを内径8mmのアルミニウム製試料皿に秤り取り(試料
の量0.1g/cm2)、約12時間暗中に保管して残光を消去
した後、D65常用光源を用いて受光強度1000Lxで30分間
照射し、次いで暗中に10分間放置してから該試料より約
30cmの距離から輝度計〔ミノルタカメラ(株)製「LS-10
0」〕を用いて試料の残光特性を測定する。
【0035】蓄光発光領域を形成する蓄光発光樹脂組成
物に蓄光顔料とともに含有される樹脂成分は、蓄光顔料
を分散、保持できる樹脂であればその材質は特に限定さ
れるものではなく、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン
系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、塩化ビニ
ル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポ
リプロピレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等が挙げ
られ、これらはそれぞれ単独でもしくは共重合された形
で、又はブレンドして用いられるが、これらの中で耐候
性に優れ、加工適正の良好なアクリル系樹脂、ウレタン
系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂が好まし
く、アクリル系樹脂が最も好適である。
【0036】また上記蓄光発光樹脂組成物中には、樹脂
成分及び蓄光顔料のほかに、必要に応じて、通常の着色
剤、蛍光発色剤等のその他の着色剤や、光安定剤、熱安
定剤、充填材、架橋剤等の各種添加剤を配合してもよ
い。
【0037】本発明の夜光性再帰反射シートの構造にお
いて、該再帰反射シートの一部分に設けられる蓄光発光
領域の配置は特に限定されるものではなく、それぞれ所
望の部位に、所望の形状で形成すればよく、例えば、再
帰反射領域と蓄光発光領域を別々に部分的に配置しても
よく、また全面を再帰反射領域又は蓄光発光領域とし、
その上部又は下部に蓄光発光領域又は再帰反射領域を部
分的に、又は全面に亘って配置してもよい。さらに、前
記の封入レンズ型再帰反射構造やカプセル型再帰反射構
造など多層構造からなる再帰反射領域の中間層位置、例
えば光透過性被覆層や光透過性表面保護層の下に、部分
的又は全面に亘って蓄光発光領域を配置することもでき
る。
【0038】ただし、一般に光非透過性の蓄光顔料を含
有する蓄光発光樹脂組成物を用いて、光非透過性の蓄光
発光領域を再帰反射領域の再帰反射要素の上部に形成・
配置する場合は、該蓄光発光領域の下部に位置する再帰
反射要素の再帰反射性能が損なわれてしまうため、再帰
反射要素の上部全面に亘って配置することは避ける必要
がある。また光非透過性の再帰反射領域又は再帰反射領
域の光非透過性部分を蓄光発光領域の上部に配置する場
合についても同様に、下部に位置する蓄光発光領域の蓄
光発光性能が損なわれてしまうため、蓄光発光領域の上
部全面に亘って配置することは避ける必要がある。
【0039】このような本発明の夜光性再帰反射シート
構造の諸態様の中でも、道路標識や案内標識など耐久性
を要求される表示装置に用いられるときには、蓄光発光
領域を、前記のごとく一般的に有機系蛍光剤に比べて耐
光性、耐熱性、耐溶剤性等に優れている無機系蛍光剤を
含有する蓄光発光樹脂組成物を用いて形成するのが好ま
しいが、該無機系蛍光剤は一般に光非透過性であるた
め、前記のように蓄光発光領域は、再帰反射領域の上部
全面に亘って配置することはできず、例えば、オープン
型、カプセル型又は封入型等の構造のレンズ型再帰反射
要素を有する再帰反射領域と組み合わせる場合には、こ
れらの再帰反射領域の上に部分的に形成するのがよい。
また支持体層を蓄光顔料を含有する蓄光発光樹脂組成物
で形成したり、通常の支持体層の上部表面に該蓄光発光
樹脂組成物により蓄光発光層を形成した後、前記のよう
にガラスビーズを一層に並ぶように埋設して該ガラスビ
ーズ相互間の間隙部分を蓄光発光領域とすることもで
き、さらにこれらを組み合わせることもできる。
【0040】また、これらの再帰反射領域のうちでも、
カプセルレンズ型再帰反射構造又は封入レンズ型再帰反
射構造を有する再帰反射領域と組み合わせる場合には、
蓄光発光領域の耐久性や耐汚染性等の観点から、該蓄光
発光領域をこれらの再帰反射構造における光透過性被覆
層の下に形成するのが好ましく、特にカプセルレンズ型
再帰反射構造を有する再帰反射領域と組み合わせる場合
には、該被覆層とレンズ型再帰反射要素を保持する支持
体層とを部分的に連結している結合部を蓄光発光領域と
し、これに必要に応じて、該被覆層のカプセル側表面に
蓄光発光層を部分的に設けて蓄光発光領域としたり、上
記のようにガラスビーズ相互間の間隙部分も蓄光発光領
域としたりしてこれらを組み合わせるのが好ましい。ま
た封入レンズ型再帰反射構造と組み合わせる場合には、
支持体層の光入射側の表面、すなわち微小球レンズを埋
設していない側の表面、及び/又は、該支持体層の光入
射側に積層される表面保護層の支持体層側の表面に蓄光
発光領域を形成し、この蓄光発光領域を表面保護層と支
持体層とによりサンドウィッチ状に挟み込むようにする
のが好ましい。
【0041】さらにカプセルキューブコーナー型再帰反
射構造を有する再帰反射領域と組み合わせる場合には、
上記と同様の理由により蓄光発光領域を光透過性被覆層
の下、及び/又は、必要に応じて該被覆層の光入射側表
面上に積層される光透過性表面保護層の下に形成するの
が好ましい。具体的には、光透過性被覆層と支持体層と
を部分的に連結している結合部の一部又は全部を蓄光発
光領域とすることができ、また被覆層の光入射側の表
面、すなわちキューブコーナーが形成されていない側の
表面、及び/又は、該被覆層の光入射側に積層される表
面保護層の被覆層側の表面に蓄光発光領域を形成するこ
ともできる。さらにキューブコーナー型再帰反射要素は
光透過性被覆層の背面に形成され、それ自体透明性を有
しているので、該蓄光発光領域は支持体層上に、蓄光発
光層として全面に亘って又は部分的に任意の面積で形成
することもできる。
【0042】さらにまた金属蒸着キューブコーナー型再
帰反射構造を有する再帰反射領域と組み合わせる場合に
は、被覆層の光入射側の表面、すなわちキューブコーナ
ーが形成されていない側の表面、及び/又は、該被覆層
の光入射側に積層される表面保護層の被覆層側の表面に
蓄光発光領域を形成することができる。
【0043】本発明における蓄光発光層の形成方法とし
ては、特に限定されるものではなく、例えば、前記の蓄
光発光樹脂組成物をスクリーン印刷、グラビア印刷等の
印刷手段を用いれば、複雑なパターンであっても比較的
容易に形成することができるので好ましい。中でも1回
の印刷で厚い層を形成することが可能なスクリーン印刷
により形成するのが特に好ましい。
【0044】また本発明の好適な態様である夜光性カプ
セル型再帰反射シートにおいては、前記のように被覆層
と支持体層とを部分的に連結する結合部を、被覆層又は
支持体層上に蓄光発光樹脂組成物を用いて、印刷手段に
より蓄光発光層として形成し、次いでこれを支持体層又
は被覆層に加熱により融着するか又は適宜の接着剤によ
り接着するのが好ましい。
【0045】さらに支持体層を蓄光発光樹脂組成物で形
成するか、又は、通常の支持体層の上に蓄光発光樹脂組
成物により蓄光発光層を形成しておき、これら支持体層
又は支持体層と蓄光発光層との積層物を、エンボスロー
ルなどにより部分的に加熱溶融変形させて被覆層と支持
体層とを部分的に連結する結合部とすることも可能であ
る。この方法を採用することにより、本発明の夜光性カ
プセル型再帰反射シートを連続的に長尺状ロールシート
として製造することができるので、工業的には特に好ま
しい方法である。
【0046】本発明の夜光性再帰反射シートにおいて、
蓄光発光領域が光非透過性の蓄光顔料で形成される場合
には、一般に、該再帰反射シートの光入射側の表面の総
面積を100%としたとき、再帰反射領域の面積の割合が1
5〜50%、好ましくは20〜40%の範囲内であり、蓄光発
光領域の面積の割合が85〜50%、好ましくは80〜60%の
範囲内であって、且つ再帰反射領域と蓄光発光領域の面
積の割合の合計が少なくとも90%の範囲内、好ましくは
100%となるように適宜設定されるのがよい。
【0047】なお上記の再帰反射領域の面積とは、実際
に再帰反射機能を有している部分の面積をいい、例えば
カプセルレンズ型再帰反射領域の場合には、光入射側の
表面の総面積から、該再帰反射領域より光入射側の部
分、すなわち光透過性被覆層や光透過性表面保護層の表
面、直接再帰反射領域の上に印刷等により形成される光
非透過性の蓄光発光領域、及び支持体層の部分的加熱溶
融変形により形成される結合部など再帰反射性能喪失部
分の面積を差し引いた値に相当する。
【0048】封入レンズ型再帰反射領域の場合には、光
入射側の表面の総面積から、該再帰反射領域より光入射
側の部分、すなわち光透過性被覆層や光透過性表面保護
層の表面に印刷等により形成される光非透過性の蓄光発
光領域など再帰反射性能喪失部分の面積を差し引いた値
に相当する。
【0049】またカプセルキューブコーナー型再帰反射
要素の場合には、光入射側の表面の総面積から、該再帰
反射領域より光入射側の部分、すなわち光透過性被覆層
や光透過性表面保護層の表面に印刷等により形成される
光非透過性の蓄光発光領域、及び印刷等や支持体層の部
分的加熱溶融変形により形成される結合部など再帰反射
性能喪失部分の占める面積を差し引いた値となる。
【0050】以下、本発明の夜光性再帰反射シートにつ
いて、図1〜6に示す好適態様を参照しつつさらに具体
的に説明する。
【0051】図1はカプセルレンズ型構造の再帰反射領
域を有する本発明の夜光性再帰反射シートを光入射側か
ら見た平面模式図の一例である。(5)は蓄光発光層であ
り蓄光発光領域(7)を形成する。(8)は再帰反射要素を内
包する密封小区画空室(カプセル)であり再帰反射領域
(6)を形成する。
【0052】図2は図1のA−Aにおける断面模式図で
ある。図2において、(1)は光透過性被覆層、(9)は支持
体層であり、この中にガラスビーズ(3)のほぼ下半球面
が埋め込まれている。(2)は光透過性被覆層(1)と支持体
層(9)を連結する結合部であり、この結合部を配置する
ことによりカプセル(8)を形成する。ガラスビーズ(3)の
支持体層(9)に埋設されている側の下半球面には光反射
膜となる金属蒸着膜(4)が形成されており、光源方向に
向けて光を再帰反射させる再帰反射要素として機能す
る。該結合部(2)は蓄光発光樹脂組成物により、例えば
スクリーン印刷などの印刷手段によって蓄光発光層(5)
として形成されており、蓄光発光領域(7)として機能す
る。そしてこの結合部(2)が配置されていないガラスビ
ーズ(3)が埋め込まれている部分が再帰反射領域(6)とな
っている。
【0053】図3はカプセルレンズ型構造の再帰反射領
域を有する本発明の夜光性再帰反射シートで、図1とは
異なる態様の夜光性再帰反射シートを光入射側から見た
平面模式図の一例である。(5)は蓄光発光層であり、蓄
光発光領域(7)を形成すると共に、ガラスビーズ(3)の金
属蒸着膜(4)が形成された側のほぼ下半球面が埋め込ま
れている。(8)はエンボス加工により形成される結合部
(2)によって囲まれ、再帰反射要素を部分的に内包する
カプセルであり、そのうち再帰反射要素の存在する部分
が再帰反射領域(6)を形成している。
【0054】図4は図3のB−Bにおける断面模式図で
ある。図2における場合と同様、(1)は光透過性被覆
層、(9)は支持体層であり、この層中にガラスビーズ(3)
のほぼ下半球面が埋め込まれており、(2)は光透過性被
覆層(1)と支持体層(9)を連結する結合部であり、この結
合部を配置することによりカプセル(8)を形成してい
る。またガラスビーズ(3)の下半球面に金属蒸着膜(4)が
形成された再帰反射要素であること、結合部(2)が蓄光
発光樹脂組成物により形成されていることは図2と同様
であるが、支持体層(9)は複数の層により構成され、そ
の被覆層(1)側の表面には蓄光発光層(5)が全面にわたり
形成され、また該蓄光発光層(5)に接して補強層(10)が
形成されていること、ガラスビーズ(3)は該蓄光発光層
(5)に埋設されているが、該蓄光発光層(5)の全面にわた
って埋設されているのではなく、その一部分にのみ埋設
されていること、該結合部(2)が支持体層(9)の背面から
のエンボス加工によって該蓄光発光層(5)が加熱溶融成
形されたものであることなどの点で図2とは異なってお
り、蓄光発光層(5)のガラスビーズ(3)が埋設されていな
い部分及び結合部(2)が蓄光発光領域(7)を形成し、この
結合部(2)が配置されていないガラスビーズ(3)が埋め込
まれている部分が再帰反射領域(6)となっている。
【0055】図5はカプセルレンズ型構造の再帰反射領
域を有する本発明以外の夜光性再帰反射シートを光入射
側から見た平面模式図である。(5)は蓄光発光層であり
蓄光発光領域(7)を形成するとともに結合部(2)を兼ねて
いる。(8)は再帰反射要素を内包するカプセルであり再
帰反射領域(6)を形成する。
【0056】図6は図5のC−Cにおける断面模式図で
ある。図2における場合と同様、(1)は光透過性被覆
層、(9)は支持体層であり、この層中にガラスビーズ(3)
のほぼ下半球面が埋め込まれており、(2)は光透過性被
覆層(1)と支持体層(9)を連結する結合部であり、この結
合部を配置することによりカプセル(8)を形成してい
る。またガラスビーズ(3)の下半球面に金属蒸着膜(4)が
形成された再帰反射要素であること、結合部(2)が蓄光
発光樹脂組成物により形成されていることは図2と同様
であるが、結合部(2)が細い網目上の連続線状に形成さ
れているのみである点で図2とは異なっている。
【0057】図2、図4及び図6において、結合部(2)
は本来再帰反射シートとしての非反射部分であり、再帰
反射性能に寄与していない。該結合部(2)に蓄光発光領
域(7)を設けることは、再帰反射性能に影響を与えず夜
間の視認者に対して視認性を向上させるので好適であ
る。また前記のように、蓄光発光領域(7)である結合部
(2)を蓄光顔料を含有する支持体層の部分的熱溶融変形
によって形成することも、支持体層と光透過性被覆層と
の間に高い密着性が得られるので好ましい態様である。
なおこれらの実施態様において、光透過性被覆層及び光
透過性表面保護層は、その下に形成されている蓄光発光
領域(7)の蓄光を阻害しないようにするため、蓄光に必
要な光を透過するものとする必要がある。
【0058】
【実施例】以下、実施例により、本発明をさらに具体的
に説明する。なお、再帰反射性能、残光輝度及び視認性
評価の測定は、以下の方法により測定した。
【0059】(1) 再帰反射性能 再帰反射性能測定器として、アドバンスト・レトロ・テ
クノロジー社(Advanced Retro Technology, INC.)製
「モデル(MODEL)920」を用い、100mm×100mmの夜光性
再帰反射シートの試料の再帰反射光量をJIS Z-9117に準
じて、観測角0.2゜、入射角5゜により適宜の5点につい
て測定して、その平均値をもって夜光性再帰反射シート
の再帰反射性能とした。
【0060】(2) 残光輝度 100mm×100mmの夜光性再帰反射シートの試料を暗中に12
時間放置した後、D65常用光源を用いて受光強度1000Lx
で30分間照射し、次いで暗中に10分間放置してから該試
料より約30cmの距離から輝度計〔ミノルタカメラ(株)
製「LS-100」〕を用いて蓄光発光領域表面の適宜の場所
5点について約5mmφの残光量を測定し、次式に従って
夜光性再帰反射シートの残光輝度を決定した。 残光輝度(mcd/m2)=平均残光量×蓄光発光領域の面
積占有率(%)÷100
【0061】(3) 視認性評価 300mm×300mmのアルミニウム板に、表示部として夜光性
再帰反射シートの切り文字「N」を用い、背景部として
カプセルレンズ型再帰反射シート〔「ニッカライト ULS
F806」(青)、ニッカポリマ(株)製〕を用いて試験片
を作成し、この試験片を暗中に12時間放置した後、D65
常用光源を用いて受光強度1000Lxで30分間照射し、次い
で暗中に8時間放置してから試験片から約30m離れた地
点での暗中における切り文字の視認性を下記の基準に従
って評価した。
【0062】 3:普通に文字が視認できる 2:辛うじて文字が視認できる 1:全く文字が見えない
【0063】実施例1 厚さ約20μmのポリエチレン(PE)層を紙にラミネート
した仮支持体を約105℃に加熱し、この上に平均粒子径
約65μm、屈折率約1.91のガラスビーズを均一に且つ密
に単層で分散させた後、ニップロールにより加圧してガ
ラスビーズをその直径の約1/3だけPE中に埋め込んだ
後、仮支持体のガラスビーズが露呈している面にアルミ
ニウムを真空蒸着して、ガラスビーズのほぼ半球面に厚
さ約0.1μmの金属蒸着膜を形成した。
【0064】次に、剥離処理を施した厚さ20μmのポリ
エチレンテレフタレート(PET)工程フィルム上に、ア
クリル系樹脂溶液〔メチルメタクリレート(MMA)40重
量%、エチルメタクリレート(EA)55重量%、2-ヒドロ
キシエチルメタクリレート(HEMA)5重量%を共重合さ
せた固形分50重量%のアクリル系樹脂のメチルイソブチ
ルケトン(MIBK)/トルエン(1/1)溶液〕100重量
部とルチル型二酸化チタン30重量部を混合して得られる
混合溶液に対し、アクリル系多段重合型内部架橋樹脂溶
液〔MMA/ブチルアクリレート(BA)/スチレン(St)
系共重合体の20重量%MIBK溶液〕10重量部及びセルロー
スアセテートブチレート(CAB)の固形分15重量%MIBK
溶液13重量部を混合して得られる混合溶液を塗布・乾燥
して厚さ約75μmの支持体層を得た。
【0065】次に、先に作った仮支持体上の金属蒸着さ
れたガラスビーズの上に、支持体層を重ね合わせ、80℃
に加熱しながら加圧してガラスビーズの直径の約1/3を
該支持体層中に埋め込んだ。次いでこの仮支持体/支持
体層積層物から仮支持体を引き剥がして、ガラスビーズ
が露出している支持体層上に、アクリル系樹脂溶液(固
形分約50重量%)〔「ニッセツ KP-1538S」、日本カー
バイド工業(株)製〕100重量部、キレート系架橋剤(固
形分約6.5重量%)〔「ニッセツ CK-401」、日本カーバ
イド工業(株)製〕7.8重量部及び蓄光顔料〔「N-夜
光」、根本特殊化学(株)製〕300重量部からなる蓄光発
光樹脂組成物の溶液を、80メッシュのシルクスクリーン
を用いて図1に示すような模様に印刷し、乾燥厚さ約20
0μmの蓄光発光層(結合部)を形成した。
【0066】得られた支持体層の蓄光発光層の上に、被
覆層として厚さ75μmのアクリル系フィルム〔「アクリ
プレン」、三菱レイヨン(株)製〕をのせ、80℃の加熱
ロールを用いて圧着することにより、カプセルレンズ型
構造の夜光性再帰反射シートを得た。
【0067】得られた再帰反射シートは、該再帰反射シ
ートの光入射側表面の面積100%に対して、その蓄光発
光領域が約61%、再帰反射領域が約39%であった。また
この再帰反射シートは、表1に示すとおり再帰反射性能
及び残光輝度がともに優れており、本発明の目的を充分
に満足するものであった。
【0068】実施例2 実施例1と同様な仮支持体をロータリーカッターを用い
て図3に示すようなパターンに打ち抜き加工した後、実
施例1と同様にしてガラスビーズを埋め込み、真空蒸着
膜を形成した。
【0069】次に、実施例1で用いたと同様のPET工程
フィルム上に、アクリル系樹脂溶液〔MMA 20重量%、EA
65重量%、HEMA 15重量%を共重合させた固形分50重量
%のアクリル系樹脂のMIBK/トルエン(1/1)溶液〕
100重量部、ルチル型二酸化チタン21.5重量部、及び固
形分75重量%のヘキサメチレンジイソシアネート(HMD
I)系架橋剤〔1-メトキシプロピルアセテート-2/キシ
レン(1/1)溶液〕14.2重量部の混合溶液を塗布・乾
燥して厚さ約30μmの補強層を形成した。
【0070】さらに、この補強層の上に、上記とは異な
るアクリル系樹脂溶液〔MMA 40重量%、EA 55重量%、H
EMA 5重量%を共重合させた固形分50重量%のアクリル
系樹脂のMIBK/トルエン(1/1)溶液〕100重量部と
蓄光顔料「N-夜光」120重量部を混合して得られる混合
溶液を塗布・乾燥して厚さ約250μmの蓄光発光層を形成
することにより、補強層/蓄光発光層積層型の支持体層
を得た。
【0071】次に、先に作った仮支持体上の金属蒸着さ
れたガラスビーズの上に、この支持体層の蓄光発光層が
接するように重ね合わせ、80℃に加熱しながら加圧して
ガラスビーズの直径の約1/3を該結合剤層中に埋め込ん
だ後、35℃で14日間熟成して補強層の架橋を実質的に完
結させた。次いでこの仮支持体/支持体層積層物より仮
支持体を引き剥がした。
【0072】次いで支持体層のガラスビーズが転写され
た側の表面上に、被覆層として厚さ50μmのアクリル系
フィルム「アクリプレン」を重ね合わせ、線幅1.3mmの
網目状凸彫刻を施した表面温度約190℃の金属エンボス
ロールと表面温度約60℃のゴムロールの間を、アクリル
系フィルムがゴムロールと接触するようにして通過させ
ながら、金属エンボスロールをPET工程フィルム側から
押圧して支持体層の結合層を部分的に熱溶融成形して、
カプセルレンズ型構造の夜光性再帰反射シートを得た。
【0073】得られた再帰反射シートは、該再帰反射シ
ートの光入射側表面の面積100%に対して、その蓄光発
光領域が約69%、再帰反射領域が約25%であった。また
この再帰反射シートは、表1に示すとおり再帰反射性能
及び残光輝度がともに優れており、本発明の目的を充分
に満足するものであった。
【0074】実施例3 実施例2において、打ち抜き加工のパターンを若干変更
する以外は実施例2と同様にしてカプセルレンズ型構造
の夜光性再帰反射シートを得た。得られた再帰反射シー
トは、該再帰反射シートの光入射側表面の面積100%に
対して、その蓄光発光領域が約77%、再帰反射領域が約
18%であった。またこの再帰反射シートは、表1に示す
とおり再帰反射性能及び残光輝度がともに優れており、
暗中に8時間放置した後にも残光が確認でき、本発明の
目的を充分に満足するものであった。
【0075】比較例 実施例1において、シルクスクリーンの模様を図5のも
のに変える以外は実施例1と同様にしてカプセルレンズ
型構造の夜光性再帰反射シートを得た。得られた再帰反
射シートは、表1に示すとおり再帰反射性能には優れて
いるものの、残光輝度が低く、暗中で2時間程度放置し
ておくと残光が確認できなくなった。
【0076】
【発明の効果】本発明の夜光性再帰反射シートは、再帰
反射要素が配置されてなる再帰反射領域と、蓄光顔料と
樹脂成分とを含有する蓄光発光領域とからなる夜光性再
帰反射シートにおいて、該再帰反射シートが特定範囲の
再帰反射性能を有し、且つ特定範囲の残光輝度を有する
ことを特徴とするものである。
【0077】このことにより本発明の夜光性再帰反射シ
ートは、日中、太陽光等の光を反射し優れた視認性を示
すことはもちろん、夜間においても再帰反射領域が、例
えば自動車のヘッドライト等の光源よりの光を光源方向
に向けて再帰反射し、自動車の運転者等の光源方向の視
認者に対し優れた視認性を提供するよう機能する。また
蓄光発光領域は、日中の太陽光、また夜間の蛍光灯、自
動車のヘッドライト等の照明の光を蓄光し、たとえ光源
が全くなった暗闇においても徐々に光を放出発光し、運
転者や歩行者等に対して優れた夜光性、夜間視認性を提
供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】カプセルレンズ型構造の再帰反射領域を有する
本発明の夜光性再帰反射シートを光入射側から見た平面
模式図の一例である。
【図2】図1のA−Aにおける断面模式図である。
【図3】カプセルレンズ型構造の再帰反射領域を有して
いる、図1とは異なる態様の本発明の夜光性再帰反射シ
ートを光入射側から見た平面模式図の一例である。
【図4】図3のB−Bにおける断面模式図である。
【図5】カプセルレンズ型構造の再帰反射領域を有する
本発明以外の夜光性再帰反射シートを光入射側から見た
平面模式図の一例である。
【図6】図5のC−Cにおける断面模式図である。
【符号の説明】
1・・・・・・光透過性被覆層 2・・・・・・結合部 3・・・・・・ガラスビーズ 4・・・・・・金属蒸着膜 5・・・・・・蓄光発光層 6・・・・・・再帰反射領域 7・・・・・・蓄光発光領域 8・・・・・・密封小区画空室(カプセル) 9・・・・・・支持体層 10・・・・・・補強層
【表1】
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−160615(JP,A) 特開 平5−173008(JP,A) 特開 平2−115890(JP,A) 特開 平7−11250(JP,A) 特開 平8−129351(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09F 13/16 - 13/20 G02B 5/128

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】再帰反射要素が配置されている再帰反射領
    域と、蓄光顔料と樹脂成分とを含有する蓄光発光領域と
    からなる夜光性再帰反射シートにおいて、蓄光発光領域
    が再帰反射領域の上に部分的に形成され、 再帰反射シ
    ートの光入射側表面の面積 100 %に対して、再帰反射領
    域の面積の割合が 20 40 %の範囲内であり、蓄光発光領
    域の面積の割合が 80 60 %の範囲内であり、且つ再帰反
    射領域と蓄光発光領域の面積の割合の合計が少なくとも
    90 %の範囲内であって、該再帰反射シートが、入射角5
    ゜、観察角0.2゜の角度条件下70cd/Lx・m2以上の再帰
    反射性能を有し、且つ該再帰反射シートを暗中に12時間
    放置した後D65常用光源を受光強度1000Lxで30分間照射
    し、次いで暗中に10分間放置した時に暗中で120mcd/m2
    以上の残光輝度を有することを特徴とする夜光性再帰反
    射シート。
  2. 【請求項2】蓄光顔料が酸化物系蓄光顔料である請求項
    1に記載の夜光性再帰反射シート。
  3. 【請求項3】蓄光顔料が一般式MAl2O4(式中、Mは
    少なくとも1種のアルカリ土類金属を表わす)で表わさ
    れる金属酸化物を母結晶とし、賦活剤として希土類金属
    原子を1×10-6〜0.2の割合(但し金属M原子と希土類
    金属原子との合計原子数を1とする)で含有してなる蓄
    光顔料である請求項1又は2に記載の夜光性再帰反射シ
    ート。
  4. 【請求項4】アルカリ土類金属がCa、Ba及びSrから
    なる群から選ばれる少なくとも1種の金属である請求項
    3に記載の夜光性再帰反射シート。
  5. 【請求項5】希土類金属がSc、Y、La、Ce、Pr、N
    d、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及
    びLuからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属で
    ある請求項3に記載の夜光性再帰反射シート。
  6. 【請求項6】蓄光顔料がさらに必要に応じて共賦活剤と
    してMn、Sn及びBiからなる群から選ばれる少なくと
    も1種の金属を1×10-6〜0.2の割合(但し金属M原
    子、希土類金属原子及び共賦活剤金属の合計原子数を1
    とする)で含有してなる蓄光顔料である請求項1又は2
    に記載の夜光性再帰反射シート。
  7. 【請求項7】蓄光発光領域が、樹脂成分100重量部に対
    し蓄光顔料を100〜900重量部含有する請求項1に記載の
    夜光性再帰反射シート。
  8. 【請求項8】樹脂成分が、アクリル系樹脂、ウレタン系
    樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂及びフッ
    素系樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも1種の樹脂
    を主成分として含有してなるものである請求項1又は7
    項に記載の夜光性再帰反射シート。
  9. 【請求項9】再帰反射要素が、実質的に一層に並ぶよう
    に配置された多数の微小球レンズを含むレンズ型再帰反
    射要素である請求項1に記載の夜光性再帰反射シート。
  10. 【請求項10】再帰反射領域が、光透過性被覆層、支持
    体層、該支持体層の該光透過性被覆層に面する側の表面
    に設けられた、多数の微小球レンズが実質的に一層に並
    ぶようにそのほぼ半球面を埋設支持されており、且つそ
    の埋設されている半球面が光反射性金属膜で覆われてい
    るレンズ型再帰反射要素の層、並びに、光透過性被覆層
    と該レンズ型再帰反射要素の層の間の空気層よりなり、
    該空気層は該光透過性被覆層と該支持体層の間に間隙を
    残すようにしてこれら両層を部分的に結合部により連結
    することにより形成されており、そして該結合部によっ
    て多数の密封小区画空室に分割されているカプセルレン
    ズ型再帰反射領域である請求の範囲第1項に記載の夜光
    性再帰反射シート。
  11. 【請求項11】蓄光発光領域の少なくとも一部が、光透
    過性被覆層の支持体層側の表面及び/又は支持体層の微
    小球レンズ埋設側表面に形成されている請求項10に記
    載の夜光性再帰反射シート。
  12. 【請求項12】結合部の少なくとも一部が蓄光発光領域
    である請求項10に記載の夜光性再帰反射シート。
  13. 【請求項13】結合部が印刷手段により形成されている
    請求項10又は12に記載の夜光性再帰反射シート。
  14. 【請求項14】結合部が支持体層の加熱溶融成形によっ
    て形成されている請求項10又は12に記載の夜光性再
    帰反射シート。
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