JP2003251771A - ポリオレフィン防炎性ラミネートシート - Google Patents

ポリオレフィン防炎性ラミネートシート

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JP2003251771A
JP2003251771A JP2002052838A JP2002052838A JP2003251771A JP 2003251771 A JP2003251771 A JP 2003251771A JP 2002052838 A JP2002052838 A JP 2002052838A JP 2002052838 A JP2002052838 A JP 2002052838A JP 2003251771 A JP2003251771 A JP 2003251771A
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Yuichi Kaihara
祐一 貝原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐候性、機械的強度及び柔軟性に優れ、焼却
時に有毒ガスを発生しない上に残存する灰分のない難燃
性を有するポリオレフィン防炎性ラミネートシートを提
供する。 【解決手段】 ポリオレフィン樹脂フラットヤーンを経
緯糸に用いた織編物の少なくとも片面に下記一般式
(1)で示される窒素含有化合物からなる難燃剤を含有
するポリオレフィン樹脂ラミネート層を積層してなるポ
リオレフィン防炎性ラミネートシート。 H(R1)Nー(CH2)aーN(R2)ー(CH2)bーN(R2')ー(CH2)cーN(R1)H (1) (式中、R1は下記一般式(2)で示されるピペリジル基を
含有するトリアジン誘導体基であり、R2、R2'は R1また
は水素原子を表し、a,b及びcはそれぞれ、2〜5の
正数を表す。) 【化1】 (式中、R3は炭素原子数1〜10のアルキル基または水
素原子を表し、R4は炭素原子数5〜10のシクロアルキ
ル基または炭素原子数1〜4のアルキル基で置換された
炭素原子数5〜10のシクロアルキル基を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工事用の養生シー
トや風管用のシートに好適に用いられるポリオレフィン
防炎性ラミネートシートに関する。
【0002】
【従来の技術】ビルや家屋建設等の建築工事現場におけ
る安全防止のための養生シートや、トンネル工事現場に
おける送風のための風管用のシートは、通常易燃性であ
る熱可塑性樹脂製のシートが多用されており、溶接の火
花等により燃え広がる危険性がある。そのために、例え
ば、JISM7102「ビニール加工布風管」の付属書
表1に防炎性規格が規定されており、これに合格するよ
うに種々の難燃化処理が施されているのが通例である。
従来、防炎性の工事用シートや風管用のシートとして
は、ポリエステルやナイロンなどのマルチフィラメント
糸を用いた織編布にポリ塩化ビニルフィルムを積層した
シートが一般的に用いられている。その利点は、織編布
の強力が十分であるうえに柔軟性があり、ポリ塩化ビニ
ル層により防炎性が付与されているものであるが、欠点
として、積層されるポリ塩化ビニルは燃焼時に有毒ガス
が発生するという問題や、可塑剤がブリードすることに
よる汚れや臭い等の問題があるとともに、重量が大きく
高所における展張作業などでは取り扱いが困難であっ
た。また、ポリ塩化ビニルは低温時には硬化し取り扱い
が困難であるとともに脆くなり強力が低下するという問
題もあった。
【0003】このような問題を解決するために、近年、
有毒ガスの発生の恐れのないポリオレフィン、例えば、
高密度ポリエチレンのフラットヤーンからなる織編布の
両面に、難燃剤を含有させた低密度ポリエチレンフイル
ムをラミネートした防炎性ラミネートシートが試みられ
ている。難燃剤としては、一般にハロゲン系難燃剤、り
ん系難燃剤及び水酸化マグネシウムなどの無機系難燃剤
等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ハ
ロゲン系難燃剤やりん系難燃剤は焼却時にダイオキシン
等の有毒ガスを発生して環境汚染問題となるばかりでな
く、腐食性ガスによる装置の腐食などの問題があった。
そこで、近年では、燃焼時に有害ガスの発生がなく、低
煙性で、無公害型の難燃剤として水酸化アルミニウム、
水酸化マグネシウムなどの無機金属化合物の水和物を添
加する方法(例えば、特開平2−53845号公報、特
開平2−145632号公報など)が種々検討されてい
るが、多量添加しないと効果がなく、また、無機系難燃
剤は焼却後に灰分が発生しフィルターの目詰まりなどの
トラブルを生じるという問題があった。本発明は、上記
の問題点に着目してなされたもので、耐候性、機械的強
度及び柔軟性に優れ、焼却時に有毒ガスを発生しない上
に残存する灰分のない難燃性を有するポリオレフィン防
炎性ラミネートシートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な課題を解決すべく、鋭意検討を重ねた結果、特定のト
リアジン誘導体を難燃剤として少量添加することによ
り、上記目的が達成されることを見出し、本発明を完成
するに至った。即ち、本発明の要旨は、ポリオレフィン
樹脂フラットヤーンを経緯糸に用いた織編物の少なくと
も片面に下記一般式(1)で示される窒素含有化合物か
らなる難燃剤を含有するポリオレフィン樹脂ラミネート
層を積層してなるポリオレフィン防炎性ラミネートシー
ト。 H(R1)Nー(CH2)aーN(R2)ー(CH2)bーN(R2')ー(CH2)cーN(R1)H (1) (式中、R1は下記一般式(2)で示されるピペリジル基を
含有するトリアジン誘導体基であり、R2、R2'は R1また
は水素原子を表し、a,b及びcはそれぞれ、2〜5の
正数を表す。)
【化3】 (式中、R3は炭素原子数1〜10のアルキル基または水
素原子を表し、R4は炭素原子数5〜10のシクロアルキ
ル基または炭素原子数1〜4のアルキル基で置換された
炭素原子数5〜10のシクロアルキル基を表す。)
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のポリオレフィンフラット
ヤーンに用いられるポリオレフィン樹脂としては、高密
度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、分岐状低密度ポ
リエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、メタロセン触
媒を用いて製造されたエチレン・α−オレフィン共重合
体、エチレンー酢酸ビニル共重合体、エチレンーアクリ
ル酸エステル共重合体などのポリエチレン系樹脂や、プ
ロピレン単独重合体、エチレン−プロピレンブロック共
重合体、エチレン−プロピレンランダム共重合体などの
ポリプロピレン系樹脂などが挙げられる。これらのうち
では、延伸効果にすぐれ、高強力の得られる高密度ポリ
エチレンが好ましい。上記ポリオレフィンのメルトフロ
ーレート(以下、MFRと記載する)は、好ましくは
0.1〜10g/10分、より好ましくは0.5〜5g/
10分である。
【0007】本発明においては、上記ポリオレフィン樹
脂に、下記一般式(1)で示される窒素含有化合物から
なる難燃剤を配合して用いるのが好ましい。難燃剤の配
合割合は、上記ポリオレフィン樹脂に対して0.1〜5
重量%、好ましくは0.5〜4重量%の範囲である。上
記配合量が上記範囲未満では難燃性が不十分であり、上
記範囲を超えると難燃性の効果がそれ以上向上せず、逆
にコストアップにつながるので好ましくない。
【0008】本発明のポリオレフィンフラットヤーンを
形成する方法は、上記ポリオレフィン樹脂と難燃材の混
合物を押出機にて溶融混練し、インフレーション法また
はTダイ法にてフィルムを成形し、約10〜20mm幅
にスリットした後延伸し、次いで熱処理してフラットヤ
ーンを形成する。延伸処理は上記ポリオレフィンの融点
以下、軟化点以上の温度下に行われるが、加熱方式とし
ては、熱ロール式、熱板式、赤外線式、熱風式等いずれ
の方式も採用できる。スリットされたポリオレフィンフ
ィルムは加熱され、前後ロールの周速度差により延伸を
行う。延伸倍率は好ましくは3〜15倍、より好ましく
は5〜10倍である。上記フラットヤーンの単糸繊度
は、好ましくは100〜10000デシテクス(以下、
dtと略記する)、より好ましくは400〜3000dtで
ある。
【0009】このようにして得られたポリオレフィンフ
ラットヤーンを経緯糸に用いて織成して織編布を形成す
る。織編布の組織としては、特に限定されるものではな
く、織物では、例えば、平織、綾織、模紗織、絽織、絡
み織などが挙げられ、編物ではラッセル編、トリコット
編み、ミラニーズ編等が挙げられる。上記経緯糸の打込
密度は通常5〜40本/2.54cm、好ましくは10
〜30本/2.54cmの範囲である。
【0010】上記ポリオレフィンフラットヤーンの織編
布の少なくとも片面、好ましくは両面に上記一般式
(1)で示される窒素含有化合物からなる難燃剤を含有
するポリオレフィン樹脂ラミネート層を積層してポリオ
レフィン防炎性ラミネートシートを形成する。上記ラミ
ネート層に用いられるポリオレフィン樹脂としては、高
密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、分岐状低密度
ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、メタロセン
触媒を用いて製造されたエチレン・α−オレフィン共重
合体、エチレンー酢酸ビニル共重合体、エチレンーアク
リル酸エステル共重合体などのポリエチレン系樹脂や、
プロピレン単独重合体、エチレン−プロピレンブロック
共重合体、エチレン−プロピレンランダム共重合体など
のポリプロピレン系樹脂などが挙げられ、これらは単独
または2種以上組み合わせて用いられる。上記ポリオレ
フィン樹脂のMFRは、好ましくは1〜50g/10
分、より好ましくは5〜30g/10分である。
【0011】本発明に使用される難燃剤としては、下記
一般式(1)で示される窒素含有化合物が用いられる。 H(R1)Nー(CH2)aーN(R2)ー(CH2)bーN(R2')ー(CH2)cーN(R1)H (1) (式中、R1は下記一般式(2)で示されるピペリジル基
を含有するトリアジン誘導体基であり、R2、R2'は R1
たは水素原子を表し、a,b及びcはそれぞれ、2〜5
の正数を表す。)
【化4】 (式中、R3は炭素原子数1〜10のアルキル基または水
素原子を表し、R4は炭素原子数5〜10のシクロアルキ
ル基または炭素原子数1〜4のアルキル基で置換された
炭素原子数5〜10のシクロアルキル基を表す。)
【0012】上記一般式(1)で示される窒素含有化合物
として、下記一般式(3)で示される窒素含有化合物が好
ましく、特に下記一般式(3)と下記一般式(4)の組み合
わせのものが好ましい。 H(R1)Nー(CH2)3ーN(R1)ー(CH2)2ーNHー(CH2)3ーN(R1)H (3) 即ち、上記一般式(3)で示される窒素含有化合物は、上
記一般式(1)において、Rが上記一般式(2)で示され
るピペリジル基を含有するトリアジン誘導体基であり、
R2がR1であり、R2'が水素原子であり、a,b及びcが
それぞれ、3,2,3の正数である窒素含有化合物であ
る。
【化5】 また、上記一般式(4)で示されるものは、上記一般式
(1)または(3)のR1を示すものであり、上記一般式(2)
のR3が炭素原子数4のブチル基であり、R4が炭素原子数
6のシクロヘキシル基であるピペリジル基を含有するト
リアジン誘導体基である。
【0013】本発明においては、上記ラミネート層に上
記一般式(1)で示される窒素含有化合物からなる難燃
剤を配合する方法としては、上記ポリオレフィン樹脂と
難燃剤を混合して直接ラミネート押出機に供給してもよ
いし、予めポリオレフィン樹脂中に高濃度の難燃材を含
有するマスターバッチを製造し、このマスターバッチと
して供給してもよい。上記難燃剤はポリオレフィン樹脂
の加工温度領域で融点を有し、ポリオレフィン樹脂に相
溶性を有するので、ラミネート層の透明性は良好であ
る。即ち、従来の難燃剤は融点が高く、ポリオレフィン
樹脂に分散状態で白濁したものを用いているので、透明
性が悪いのに比べ、本発明で用いるはポリオレフィン樹
脂に相溶性を有するので、ラミネート層の透明性は著し
く向上する。上記難燃剤の配合割合は、上記ポリオレフ
ィン樹脂ラミネート層の総重量に対して0.1〜5重量
%、好ましくは0.5〜4重量%の範囲である。上記配
合量が上記範囲未満では難燃性が不十分であり、上記範
囲を超えると難燃性の効果がそれ以上向上せず、逆にコ
ストアップにつながるので好ましくない。
【0014】上記ラミネート層を積層する方法として
は、公知の押出ラミネート法、ドライラミネート法、熱
圧着ラミネート法などが採用できるが、押出ラミネート
法が成形性の点で好ましい。上記織編布/ラミネート層
との構成比率としては、重量比で、通常5/1〜1/5
の範囲であり、ラミネート層の厚みとしては、通常10
〜100μmの範囲、好ましくは20〜80μmの範囲
である。
【0015】このようにして織編布の両面にポリオレフ
ィン樹脂ラミネート層を積層して得られたシートは、通
常、工事用の養生シート用途などに用いられるために縁
を折曲げて熱接着し後加工が施される。熱接着法として
は、超音波溶着法、熱風溶着法等公知の方法が採用でき
るが、折曲げたシート縁部の内面同士を熱接着する方法
としては熱風溶着法が好ましい。このようにして得られ
たシート状物は、JISL1091A−2法に規定する
防炎性規格に合格する性能を有しているものが好まし
い。
【0016】また、ポリオレフィン防炎性ラミネートシ
ートはいずれも屋外で使用され、長期間日光に晒される
ために高い耐候性が必要とされている。本発明で用いる
難燃剤は、ピペリジル基を有するトリアジン誘導体であ
り、それ自身がヒンダードアミン系の光安定剤として働
くため、非常に高い耐候性を有する。さらに、耐候性を
改良する方法としては、紫外線吸収剤や光安定剤等の耐
候剤を添加する方法を採用することもできる。
【0017】紫外線吸収剤の具体例としては、具体的に
は2-エチルヘキシル-2-シアノ-3,3’−ジフェニル
アクリレート、エチル-2-シアノ-3,3’-ジフェニル
アクリレート、オクチル-2-シアノ-3,3’-ジフェニ
ルアクリレート等のシアノアクリレート系紫外線吸収
剤、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキ
シ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-オ
クトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸
収剤、2-(2′-ヒドロキシ -5′-メチルフェニル)
ベンゾトリアゾール、2-(2′-ヒドロキシ-5′-t-オ
クチルフェニル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリア
ゾール系紫外線吸収剤、レゾルシノールモノベンゾエー
ト、2,4-ジ-t-ブチルフェニル-3′-5′-ジ-t-ブチ
ル-4′-ヒドロキシベンゾエート等のベンゾエート系紫
外線吸収剤などが挙げられる。
【0018】ヒンダードアミン系光安定剤としては、ビ
ス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)セバケ
ート、テトラキス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペ
リジル)-1,2,3,4-ブタンテトラカルボキシレー
ト、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジ
ル)・ジ(トリデシル)-1,2,3,4-ブタンテトラカ
ルボキシレート、1-(2-ヒドロキシエチル)-2,2,
6,6-テトラメチル-4-ピペリジノールとコハク酸ジエ
チルの重縮合物等が挙げられる。
【0019】上記ポリオレフィン樹脂には、本発明の趣
旨を逸脱しない範囲において、酸化防止剤、分散剤、滑
剤、帯電防止剤、顔料、無機充填剤、架橋剤、発泡剤、
核剤等の通常用いられる添加剤を配合してもよい。
【0020】
【実施例】実施例1 高密度ポリエチレン(密度=0.950g/cm、M
FR=0.6g/10分)に対し、上記一般式(3)及び
一般式(4)で示されるものを組み合わせた窒素含有化合
物からなる難燃剤を2重量%配合し、これを65mmφ
の押出機を用いて溶融温度230℃でTダイ法を用いて
フィルムに押出し、チルロールで冷却してフィルムを形
成した。このフィルムを10mm幅にスリットし、つい
で熱ロール法で延伸倍率9倍で延伸して繊度1100dt
のフラットヤーンを得た。このフラットヤーンを用い
て、縦横14本×14本/2.54cmの打込密度で、
平織の織布を形成した。このようにして得られた織布の
両面に、低密度ポリエチレン(MFR=8.0g/10
分、密度=0.917g/cm)に上記一般式(3)及
び一般式(4)で示されるものを組み合わせた窒素含有化
合物からなる難燃剤を2重量%配合した混合物を用いて
押出ラミネート法にて溶融温度240℃でポリエチレン
ラミネート層を積層した。ポリエチレンラミネート層の
厚みは50μmであった。得られたラミネートシートに
つき、JISL1091A−2法による燃焼試験では炭
化長10cm以下、炭化面積10cm接で、区分3に
合格であった。
【0021】比較例1 実施例1において、難燃剤をメラミンシアヌレート(商
品名:MC−610、日産化学株式会社製)に変え、分
岐状低密度ポリエチレン100重量部に対し、上記メラ
ミンシアヌレート10重量部を配合して行ったこと以外
は同様にして行った。その結果、得られたラミネートシ
ートの燃焼試験では、炭化長20cm以上、炭化面積無
限大で、防炎性規格に不合格であった。なお、上記防炎
性規格に合格するのに必要なメラミンシアヌレートの配
合量は分岐状低密度ポリエチレン100重量部に対し、
30重量部必要であり、本発明で用いる難燃剤はわずか
2重量%配合することで十分効果を有するのに比べ、大
量添加しないと満足する難燃効果が得られないことがわ
かった。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ポリオ
レフィン樹脂フラットヤーンを経緯糸に用いた織編布の
両面に、ポリオレフィン樹脂ラミネート層を積層した構
成のポリオレフィンラミネートシートであって、それぞ
れのポリオレフィン樹脂に上記記一般式(1)で示され
る窒素含有化合物からなる難燃剤をしてなるものであっ
て、ハロゲン系難燃剤やりん系難燃剤のように有毒ガス
の発生の恐れがなく、かつ無機系難燃剤のように燃焼後
の灰分の残存する恐れのなく、少量の配合することによ
って透明性、耐候性、柔軟性、機械的強力及び難燃性に
優れたポリオレフィン防炎性ラミネートシートを提供す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AH07B AH07C AH07K AK03A AK03B AK03C AK05 AK06 BA02 BA03 BA06 BA07 BA10B BA10C CA08B CA08C DG12A DG13A GB07 JJ07 YY00B YY00C 4H028 AA29 AA30 BA04 BA06 4J002 BB001 BB031 BB051 BB061 BB071 BB121 BB151 BP021 EU186 FD040 FD050 FD136 GL00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン樹脂フラットヤーンを経
    緯糸に用いた織編物の少なくとも片面に下記一般式
    (1)で示される窒素含有化合物からなる難燃剤を含有
    するポリオレフィン樹脂ラミネート層を積層してなるポ
    リオレフィン防炎性ラミネートシート。 H(R1)Nー(CH2)aーN(R2)ー(CH2)bーN(R2')ー(CH2)cーN(R1)H (1) (式中、R1は下記一般式(2)で示されるピペリジル基を
    含有するトリアジン誘導体基であり、R2、R2'は R1また
    は水素原子を表し、a,b及びcはそれぞれ、2〜5の
    正数を表す。) 【化1】 (式中、R3は炭素原子数1〜10のアルキル基または水
    素原子を表し、R4は炭素原子数5〜10のシクロアルキ
    ル基または炭素原子数1〜4のアルキル基で置換された
    炭素原子数5〜10のシクロアルキル基を表す。)
  2. 【請求項2】 難燃剤の配合量がポリオレフィン樹脂に
    対して0.1〜5重量%の範囲である請求項1に記載の
    難燃性に優れた熱可塑性樹脂繊維。
  3. 【請求項3】 難燃剤が下記一般式(3)で示される窒
    素含有化合物である請求項1に記載の難燃性に優れた熱
    可塑性樹脂繊維。 H(R1)Nー(CH2)3ーN(R1)ー(CH2)2ーNHー(CH2)3ーN(R1)H (3) (式中、R1は下記一般式(4)で示されるピペリジル基を
    含有するトリアジン誘導体基である。) 【化2】
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