JP2003248174A - レーザ走査型共焦点顕微鏡装置、画像記録方法、及び記録媒体 - Google Patents
レーザ走査型共焦点顕微鏡装置、画像記録方法、及び記録媒体Info
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- JP2003248174A JP2003248174A JP2002363922A JP2002363922A JP2003248174A JP 2003248174 A JP2003248174 A JP 2003248174A JP 2002363922 A JP2002363922 A JP 2002363922A JP 2002363922 A JP2002363922 A JP 2002363922A JP 2003248174 A JP2003248174 A JP 2003248174A
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Abstract
て用いる測定にレーザ走査型顕共焦点微鏡装置を適用可
能にする。 【解決手段】レーザ走査型共焦点顕微鏡装置の画像記録
方法として、少なくとも波長の異なる複数のレーザ光の
各々をスポット光として試料上に走査し、このスポット
光に基づく試料からの光を検出し、得られた画像情報を
切り分けて記録する、ようにする。
Description
ン濃度の平面的定量測定等に好適なレーザ走査型顕共焦
点微鏡装置、その画像記録方法、及びそのプログラムを
記録した記録媒体に関する。
らのレーザ光を対物レンズにより微小なスポット光に絞
り、このスポット光により観察試料上を走査し、その観
察試料からの光、例えば透過光、反射光、又は蛍光等
を、フォトマルチプライヤ等の光電変換器により電気信
号に変換し、画像モニター上に観察画像を表示するレー
ザ走査型顕共焦点微鏡装置が知られている。
野における研究手法として、イオン感受性指示薬を用い
て細胞内遊離イオン濃度を定量する方法が急速に広がっ
ている。例えば、細胞内のカルシウムイオン濃度の測定
では、サンプルである細胞にカルシウムイオン感受性指
示薬である蛍光試薬 fura-2 を用いた蛍光計測が行われ
ている。このときの蛍光計測では、細胞の特定領域を異
なる2つの波長(340nm、380nm)で励起し、
刺激物質( Bradykinin )を投与後、それぞれの蛍光強
度の比を求めることにより定量し、その強度変化の分光
蛍光光度計による測定や顕微鏡による観察等といったこ
とが行われている。
ura-2 を用いたカルシウムイオン濃度の測定を行う蛍光
顕微鏡装置が提案されている。この蛍光顕微鏡装置は、
透過波長の異なる複数の干渉フィルタを任意に切り換え
ることにより、光源からの光のうち、その切り換えられ
たフィルタにより透過された波長の光のみをサンプルに
照射させ、そのサンプルからの光を撮像して画像処理す
る等して試料像を取得するようにし、蛍光試薬 fura-2
を用いた2波長励起1波長蛍光測定等のような、波長の
異なる複数の光を励起光として用いる測定を行えるよう
にしたものである。
案には、レーザ走査型顕共焦点微鏡装置を用いてその測
定を行う場合の構成については何も開示されておらず、
単に光学的に二次元像を取得する通常の光学顕微鏡装置
を用いた場合の構成が開示されているだけである。
点微鏡装置を用いて、前述の蛍光試薬 fura-2 を用いた
カルシウムイオン濃度の測定や、水素イオン濃度の測定
や、巨大分子濃度の測定等に適用される、2波長励起1
波長蛍光測定等のような、波長の異なる複数の光を励起
光として用いる測定を行う場合の構成については何も提
案されていなかった。
励起1波長蛍光測定等のような、少なくとも波長の異な
る複数の光を励起光として用いる測定に適用可能なレー
ザ走査型顕共焦点微鏡装置、その画像記録方法、及びそ
のプログラムを記録した記録媒体を提供することであ
る。
少なくとも波長の異なる複数のレーザ光の各々をスポッ
ト光として試料上に走査し、前記スポット光に基づく前
記試料からの光を検出し、得られた画像情報を切り分け
て記録する、レーザ走査型共焦点顕微鏡装置の画像記録
方法である。
報を切り分けて記録することができるので、走査された
レーザ光毎に、当該レーザ光によって得られた画像情報
を切り分けて記録することができ、複数のレーザ光を励
起光として用いる測定にレーザ走査型共焦点顕微鏡装置
を適用させることができる。
おいて、前記走査では、1ピクセル毎に前記複数のレー
ザ光の各々をスポット光として試料上に走査し、前記記
録では、前記画像情報を1ピクセル毎に切り分けて記録
する。この方法によれば、1ピクセル走査されたレーザ
光毎に、当該レーザ光によって得られた画像情報を切り
分けて記録することができる。
おいて、前記走査では、1ライン毎に前記複数のレーザ
光の各々をスポット光として試料上に走査し、前記記録
では、前記画像情報を1ライン毎に切り分けて記録す
る。この方法によれば、1ライン走査されたレーザ光毎
に、当該レーザ光によって得られた画像情報を切り分け
て記録することができる。
おいて、前記走査では、1フレーム毎に前記複数のレー
ザ光の各々をスポット光として試料上に走査し、前記記
録では、前記画像情報を1フレーム毎に切り分けて記録
する。この方法によれば、1フレーム走査されたレーザ
光毎に、当該レーザ光によって得られた画像情報を切り
分けて記録することができる。
おいて、更に、前記1ピクセル毎に切り分けた画像情報
を用いて演算を行い、該演算の結果を表示する。この方
法によれば、好ましくは、1ピクセル毎に、各レーザ光
により得られた画像情報の比(輝度値の比、強度比等)
の演算やユーザの所望とする演算等といった演算を行わ
せて、その演算結果を表示させることができる。
おいて、更に、前記1ライン毎に切り分けた画像情報を
用いて演算を行い、該演算の結果を表示する。この方法
によれば、好ましくは、1ライン毎に、各レーザ光によ
り得られた画像情報の比(輝度値の比、強度比等)の演
算やユーザの所望とする演算等といった演算を行わせ
て、その演算結果を表示させることができる。
点顕微鏡装置の画像記録制御をコンピュータに実行させ
るためのプログラムを記録した記録媒体であって、少な
くとも波長の異なる複数のレーザ光の各々をスポット光
として試料上に走査し、前記スポット光に基づく前記試
料からの光を検出し、得られた画像情報を切り分けて記
録する、ことを前記コンピュータに実行させるためのプ
ログラムを記録した記録媒体である。
るプログラムをコンピュータに実行させることにより、
上記第一の態様と同様の作用・効果を得る。本発明の第
八の態様は、上記第七の態様において、前記走査では、
1ピクセル毎に前記複数のレーザ光の各々をスポット光
として試料上に走査し、前記記録では、前記画像情報を
1ピクセル毎に切り分けて記録する。
用・効果を得る。本発明の第九の態様は、上記第七の態
様において、前記走査では、1ライン毎に前記複数のレ
ーザ光の各々をスポット光として試料上に走査し、前記
記録では、前記画像情報を1ライン毎に切り分けて記録
する。
用・効果を得る。本発明の第十の態様は、上記第七の態
様において、前記走査では、1フレーム毎に前記複数の
レーザ光の各々をスポット光として試料上に走査し、前
記記録では、前記画像情報を1フレーム毎に切り分けて
記録する。
用・効果を得る。本発明の第十一の態様は、試料に照射
させるレーザ光を少なくとも波長の異なるレーザ光に切
り換える切換手段と、前記試料上に、前記切換部により
切り換えられたレーザ光であるスポット光を走査する走
査手段と、前記スポット光に基づく前記試料からの光を
アナログ電気信号に変換する光電変換手段と、前記アナ
ログ電気信号をデジタル電気信号に変換する複数のA/
D変換手段と、前記切換部によるレーザ光の切り換え状
態に応じて、前記アナログ電気信号の入力先を前記複数
のA/D変換部のうちの何れか1つに切り換える信号分
岐切換手段と、前記デジタル電気信号に応じた画像を表
示する表示手段と、を備えたレーザ走査型共焦点顕微鏡
装置である。
状態に応じてアナログ電気信号の入力先となるA/D変
換手段が切り換えられるので、切り換えられたA/D変
換手段の出力(画像情報)を取得していくことで、照射
したレーザ光毎に、当該レーザ光によって得られた画像
情報を取得することができ、複数のレーザ光を励起光と
して用いる測定にレーザ走査型共焦点顕微鏡装置を適用
させることができる。
毎に、試料に照射させるレーザ光を少なくとも波長の異
なるレーザ光に切り換える切換手段と、前記試料上に、
前記切換部により切り換えられたレーザ光であるスポッ
ト光を走査する走査手段と、前記スポット光に基づく前
記試料からの光をアナログ電気信号に変換する光電変換
手段と、前記アナログ電気信号をデジタル電気信号に変
換するA/D変換手段と、前記切換部によるレーザ光の
切り換え状態に応じて、1ピクセル走査に対応する前記
デジタル電気信号に、何れのレーザ光が照射されたこと
により得られたものであるか及び何れのピクセルを走査
したのもであるかを示す識別情報を、付帯させて記録す
る記録手段と、該記録部に記録された前記デジタル電気
信号に応じた画像を表示する表示手段と、を備えたレー
ザ走査型共焦点顕微鏡装置である。
応する画像情報に識別情報が付帯されるので、後に、そ
の識別情報から何れのレーザ光により得られたものであ
るかを特定することができる。よって、複数のレーザ光
を励起光として用いる測定にレーザ走査型共焦点顕微鏡
装置を適用させることができる。また、その識別情報か
ら何れのピクセルを走査したものであるかを特定するこ
ともできるので、その識別情報に基づいて画像構築を行
うことが可能になる。
に、試料に照射させるレーザ光を少なくとも波長の異な
るレーザ光に切り換える切換手段と、前記試料上に、前
記切換部により切り換えられたレーザ光であるスポット
光を走査する走査手段と、前記スポット光に基づく前記
試料からの光をアナログ電気信号に変換する光電変換手
段と、前記アナログ電気信号をデジタル電気信号に変換
するA/D変換手段と、前記切換部によるレーザ光の切
り換え状態に応じて、1ライン走査に対応する前記デジ
タル電気信号に、何れのレーザ光が照射されたことによ
り得られたものであるか及び何れのラインを走査したの
もであるかを示す識別情報を、付帯させて記録する記録
手段と、該記録部に記録された前記デジタル電気信号に
応じた画像を表示する表示手段と、を備えたレーザ走査
型顕共焦点微鏡装置である。
する画像情報に識別情報が付帯されるので、後に、その
識別情報から何れのレーザ光により得られたものである
かを特定することができる。よって、複数のレーザ光を
励起光として用いる測定にレーザ走査型共焦点顕微鏡装
置を適用させることができる。また、その識別情報から
何れのラインを走査したものであるかを特定することも
できるので、その識別情報に基づいて画像構築を行うこ
とが可能になる。
毎に、試料に照射させるレーザ光を少なくとも波長の異
なるレーザ光に切り換える切換手段と、前記試料上に、
前記切換部により切り換えられたレーザ光であるスポッ
ト光を走査する走査手段と、前記スポット光に基づく前
記試料からの光をアナログ電気信号に変換する光電変換
手段と、前記アナログ電気信号をデジタル電気信号に変
換するA/D変換手段と、前記切換部によるレーザ光の
切り換え状態に応じて、1フレーム走査に対応する前記
デジタル電気信号に、何れのレーザ光が照射されたこと
により得られたものであるかを示す識別情報を、付帯さ
せて記録する記録手段と、該記録部に記録された前記デ
ジタル電気信号に応じた画像を表示する表示手段と、を
備えたレーザ走査型共焦点顕微鏡装置である。
応する画像情報に識別情報が付帯されるので、後に、そ
の識別情報から何れのレーザ光により得られたものであ
るかを特定することができる。よって、複数のレーザ光
を励起光として用いる測定にレーザ走査型共焦点顕微鏡
装置を適用させることができる。
を参照しながら説明する。図1は、本発明の第一の実施
の形態に係るレーザ走査型顕共焦点微鏡装置の構成例を
示す図である。
走査型顕共焦点微鏡装置は、レーザ走査型顕共焦点微鏡
本体1、コンピュータ2、操作パネル3、レーザ光源装
置4、及び画像モニター5等を含んで構成され、レーザ
走査型顕共焦点微鏡本体1、操作パネル3、及びレーザ
光源装置4は、それぞれコンピュータ2に接続されてい
る。
用ダイクロックミラー101、走査ユニット102、レ
ボルバ103、対物レンズ104、ステージ105、ダ
イクロックミラー107、レンズ108、コンフォーカ
ルアパーチャ109、及び光電変換器110等を含んで
構成されている。この共焦点顕微鏡本体1において、レ
ーザ光源装置4から入射されたレーザ光は、励起用ダイ
クロイックミラー101により反射され、走査ユニット
102に入射される。走査ユニット102は、X軸方向
走査用のガルバノメータミラーとY軸方向走査用のガル
バノメータミラー等を有し、励起用ダイクロックミラー
101により反射されたレーザ光を、コンピュータ2か
ら出力される走査制御信号に従ってXY走査するととも
に、X軸方向走査による1ラインの走査毎に走査制御終
了信号をコンピュータ2へ出力する。或いは、必要に応
じて、1ピクセルの走査毎に走査制御終了信号を出力す
るようにすることも可能である。この走査ユニット10
2によりXY走査されたレーザ光は、レボルバ103に
取り付けられた対物レンズ104を介して、ステージ1
05上に載置された観察試料106上にスポット光とし
て照射される。このスポット光による観察試料106か
らの光(反射光、透過光、又は蛍光等)は、入射光路に
戻され、ダイクロイックミラー107により反射され
て、レンズ108により集光される。このレンズ108
による集光位置には、コンフォーカルアパーチャ109
が配置され、共焦点光学系を形成している。このコンフ
ォーカルアパーチャ109を通過した光は、フォトマル
チプライヤ等の光電変換器110に入力され、アナログ
電気信号に変換されて、コンピュータ2に入力される。
クボール、ジョイスティツク、若しくはマウス等のポイ
ンティングデバイス等を備え、観察者からの各種指示を
受け付け、それをコンピュータ2へ通知する。例えば、
観察者からレーザ光の走査開始指示、画像入力指示、光
電変換器110の感度調整指示等を受け付け、それをコ
ンピュータへ通知する。
なるレーザ光を発する複数のレーザ光源と、AOTF
(音響光学素子)或いはAOM/EOM等の光学素子及
びシャッター等を含むレーザ光源切り換え装置401等
を備え、コンピュータ2の制御の基に、レーザ走査型顕
共焦点微鏡本体1へ入射させるレーザ光を切り換える。
例えば、そのレーザ光は、操作パネル3を介した観察者
による指示に基づいて切り換えられる。
力されたデジタルデータに応じた画像や走査メニュー等
を表示する。コンピュータ2は、計算・処理部2a、A
/D入力CH2b、メモリ2c、及び制御プログラム2
dが記録されている記録媒体(不図示)等を備えてい
る。A/D入力CH2bは、光電変換器110から出力
された、観察試料106に応じたアナログ電気信号をデ
ジタル電気信号に変換する。メモリ2cは、位置情報の
メモリ領域と画像メモリ領域とを有し、位置情報のメモ
リ領域には、走査最終ライン位置(或いは走査最終ピク
セル位置)等が記憶され、画像メモリ領域には、A/D
入力CH2bによりA/D変換されたデジタル電気信
号、すなわち観察試料106に応じた画像情報が記憶さ
れる。例えば、画像メモリ領域には、1024画素×7
68画素×12ビット(4096階調)の画素に対応す
る画像情報が記憶される。計算・処理部2aは、いわゆ
るCPU(中央演算処理部)であり、不図示の記録媒体
に記録されている制御プログラム2dに従って、このレ
ーザ走査型顕共焦点微鏡装置全体の動作を制御する。例
えば、操作パネル3を介して通知された観察者からの走
査開始指示に応じて、走査制御信号を走査ユニット10
2へ出力し、光電変換器110から出力された観察試料
106に応じたアナログ電気信号を、A/D入力CH2
bによりデジタル電気信号(画像情報)に変換させてメ
モリ2cに転送し、そのメモリ2cに転送された画像情
報を画像モニター5へ出力し、その画像情報に応じた画
像(観察試料像)を画像モニター5に表示させる等の処
理を行う。また、その他、操作パネル3を介して通知さ
れた観察者からの指示に応じて、走査メニュー等を画像
モニター5に表示させる処理や、A/D入力CH2bの
ゲイン,オフセット等の設定処理や、光電変換器110
の印加電圧,ゲイン,オフセット等の設定処理や、走査
ユニット102の設定処理や、出射させるレーザ光の設
定等のレーザ光源装置4の設定処理等も行う。
されたアナログ電気信号が、A/D入力CH2bにより
デジタル電気信号に変換されてメモリ2cに転送される
までの構成について、更に詳しく説明する。但し、本実
施の形態において、コンピュータ2は、A/D入力CH
2bを複数搭載可能に構成されており、本例では、2波
長励起1波長蛍光測定等に対応して、2つのA/D入力
CH2b(2b−1,2b−2)が備えられているもの
とする。
図に示したように、前述の光電変換器110とA/D入
力CH2bの間には、計算・処理部2aの制御の基に、
レーザ光源装置4によるレーザ光の切り換え状態に応じ
て、光電変換器110の出力先をA/D入力CH2b−
1又は2b−2の何れかへ切り換える信号分岐切り換え
装置2eが設けられている。このような構成により、光
電変換器110から出力されたアナログ電気信号は、信
号分岐切り換え装置2eによる切り換えに応じて、A/
D入力CH2b−1又は2b−2の何れかに入力されて
デジタル電気信号に変換され、メモリ2cの画像メモリ
領域へ転送される。これにより、観察試料106からの
光に応じた画像情報を、例えば1フレーム毎(又は1ラ
イン毎或いは1ピクセル毎等)に切り分けてメモリ2c
に格納することが可能になる。
2eは、コンピュータ2の内部に備えられているもので
あるが、これがその外部に備えられるようにしても良
い。続いて、上述した構成のレーザ走査型顕共焦点微鏡
装置によって行われる制御処理について説明する。ここ
では、その制御処理の一例として、蛍光試薬 fura-2 を
用いた2波長励起1波長蛍光測定処理について説明す
る。尚、この測定処理は、計算・処理部2aが、前述の
不図示の記録媒体に記録されている制御プログラム2d
を読み込んで実行することによって実現される。
介して観察者から、レーザ光源装置4から出射させる波
長の異なる2種類のレーザ光の設定指示や、A/D入力
CH2b−1及び2b−2のゲインやオフセットの設定
指示、等といった本測定に係る各種設定指示が受け付け
られ、各指示に応じた設定が為される。本例では、この
ときに、波長の異なる2種類のレーザ光として、波長A
のレーザ光と波長Bのレーザ光が設定指示されたものと
する。
示が受け付けられると、走査ユニット102が制御され
て実際に観察試料106上の走査が開始される。まず、
レーザ光源装置4の切り換え制御により波長Aのレーザ
光が照射されて1フレームの走査が行われ、波長Aのレ
ーザ光による観察試料106からの光に応じた1フレー
ムの画像情報が取得される。但し、このときには、レー
ザ光源装置4によるレーザ光の切り換え状態が波長Aの
レーザ光が照射されるように切り換えられていることに
対応して、その波長Aのレーザ光が照射されたときの観
察試料106からの光に対応するアナログ電気信号がA
/D入力CH2b−1に入力されるように信号分岐切り
換え装置2eが切り換えられ、そのA/D入力CH2b
−1によりA/D変換されたデジタル電気信号(画像情
報)は、メモリ2cの画像メモリ領域に格納される。こ
れにより、メモリ2cの画像メモリ領域には、A/D入
力CH2b−1から出力されたデジタル電気信号(画像
情報)に基づく1フレームの画像情報(Frame画像
202−a)が格納される。
切り換え制御により波長Bのレーザ光が照射されて1フ
レームの走査が行われ、波長Bのレーザ光による観察試
料106からの光に応じた1フレームの画像情報が取得
される。但し、このときには、レーザ光源装置4による
レーザ光の切り換え状態が波長Bのレーザ光が照射され
るように切り換えられていることに対応して、その波長
Bのレーザ光が照射されたときの観察試料106からの
光に対応するアナログ電気信号がA/D入力CH2b−
2に入力されるように信号分岐切り換え装置2eが切り
換えられ、そのA/D入力CH2b−2によりA/D変
換されたデジタル電気信号(画像情報)は、メモリ2c
の画像メモリ領域に格納される。これにより、メモリ2
cの画像メモリ領域には、A/D入力CH2b−2から
出力されたデジタル電気信号(画像情報)に基づく1フ
レームの画像情報(Frame画像202−b)が格納
される。
納されたFrame画像202−aとFrame画像2
02−bとが画像モニター5へ出力されて、それぞれの
画像情報に対応する画像、すなわち波長Aのレーザ光を
照射することにより得られた観察試料像と波長Bのレー
ザ光を照射することにより得られた観察試料像とが画像
モニター5に表示されると共に、それらの画像情報を用
いて所定の演算が行われ、その演算結果に基づく画像が
画像モニター5に表示される。
用いて画像情報の比(輝度値の比、強度比等)が求めら
れ、その比に基づいてカルシウムイオン濃度が求めら
れ、その求められたカルシウムイオン濃度に基づく画像
が画像モニター5に表示される。また、その画像情報の
比を求める際に、それぞれの画像情報の輝度値を均一に
するために、必要に応じて、(波長Aのレーザ光に係る
画像情報の輝度値−100)/(波長Bのレーザ光に係
る画像情報の輝度値−1000)等といった演算も行わ
れる。また、その他、それらの画像情報を用いてユーザ
の要求に応じた演算を行わせ、その演算結果やその演算
結果に基づく画像を画像モニター5に表示させるように
しても良い。
ura-2 を使用した2波長励起1波長蛍光測定を行うこと
が可能なレーザ走査型顕共焦点微鏡装置を実現すること
ができる。また、波長Aのレーザ光による画像情報が取
得されてから、波長Bのレーザ光による画像情報が取得
されるまでに、1フレームの画像情報取得に要する時間
差が生じるものの、観察しながらほぼリアルタイムにカ
ルシウムイオン濃度の定量計測が可能になる。また、A
/D入力CH2b−1,2b−2毎に、ゲイン及びオフ
セットの設定が可能であるので、A/D入力CH2b−
1に波長Aのレーザ光に特化したゲイン及びオフセット
を設定し、A/D入力CH2b−2に波長Bのレーザ光
に特化したゲイン及びオフセットを設定する、といった
各波長のレーザ光に特化したゲイン及びオフセットの調
整が可能になり、よりノイズがカットされた画像の取得
が可能になり、画像比較を、より容易にすることができ
る。
02−aとFrame画像202−bの両方のFram
e画像がメモリ2cに格納された後に、それらを画像モ
ニター5へ出力するようにしているが、先に格納された
Frame画像を、先に画像モニター5へ出力するよう
にしても良い。このようにすることで、よりリアルタイ
ムに画像を表示させることが可能になる。
ーザ光によるアナログ電気信号をA/D入力CH2b−
2へ、波長Bのレーザ光によるアナログ電気信号をA/
D入力CH2b−1へ出力させるように、信号分岐切り
換え装置2eが切り換え制御されるものであっても良
い。
た構成を、例えば、信号分岐切り換え装置2eを省い
て、光電変換器110の出力先を直接A/D入力CH2
b−1及び2bー2とし、そのA/D入力CH2b−1
及び2b−2に設定するサンプリングクロックにより、
対応する何れか1つのA/D入力CH2bにA/D変換
させるように構成しても良く、或いは何れのA/D入力
CH2bにもA/D変換させ、その変換されたデジタル
電気信号の相関により、使用するデジタル電気信号を取
得するように構成しても良い。
が2つのA/D入力CH2bを備えて、励起波長として
波長の異なる2種類のレーザ光を用いた測定が行われる
ものであったが、3つ以上のA/D入力CHを備えるよ
うに構成しても良く、その場合には、励起波長として波
長の異なる3種類以上のレーザ光を用いた測定が可能に
なる。
説明する。本実施の形態は、光電変換器10から出力さ
れたアナログ電気信号が、A/D入力CH2bによりデ
ジタル電気信号に変換されてメモリ2cに転送されるま
での構成及び制御処理が、前述の第一の実施の形態と異
なる。そこで、ここでは、その構成及び制御処理につい
て説明する。
る、光電変換器110から出力されたアナログ電気信号
が、A/D入力CH2bによりデジタル電気信号に変換
されてメモリ2cに転送されるまでの構成例を示した図
である。同図に示したように、その構成は図2に示した
ものとは異なり、信号分岐切り換え装置2eを備えてお
らず、光電変換器110の出力先は1つのA/D入力C
H2bのみである。また、A/D入力CH2bによりA
/D変換されたデジタル電気信号(画像情報)に基づく
1フレームの画像情報は、計算・処理部2aの制御の基
に、レーザ光源装置4によるレーザ光の切り換え状態に
応じて、その画像情報の基となる観察試料106からの
光が何れの波長によるレーザ光により生じたものである
かを示す波長識別情報が付帯されて、メモリ2cに格納
される。これにより、観察試料106からの光に応じた
画像情報を、例えば1フレーム毎(又は1ライン毎或い
は1ピクセル毎等)に切り分けてメモリ2cに格納する
ことが可能になる。
査型顕共焦点微鏡装置によって行われる制御処理につい
て説明する。ここでは、その制御処理の一例として、蛍
光試薬 fura-2 を用いた2波長励起1波長蛍光測定処理
について説明する。尚、この測定処理は、計算・処理部
2aが、前述の不図示の記録媒体に記録されている制御
プログラム2dを読み込んで実行することによって実現
される。
介して観察者から、レーザ光源装置4から出射させる波
長の異なる2種類のレーザ光の設定指示等の本測定に係
る各種設定指示が受け付けられ、各指示に応じた設定が
為される。尚、本例においても、波長の異なる2種類の
レーザ光として、波長Aのレーザ光と波長Bのレーザ光
が設定指示されたものとする。
示が受け付けられると、走査ユニット102が制御され
て実際に観察試料106上の走査が開始される。まず、
レーザ光源装置4の切り換え制御により波長Aのレーザ
光が照射されて1フレームの走査が行われ、波長Aのレ
ーザ光による観察試料106からの光に応じた1フレー
ムの画像情報が取得される。但し、このときには、レー
ザ光源装置4によるレーザ光の切り換え状態が波長Aの
レーザ光が照射されるように切り換えられていることに
対応して、波長Aのレーザ光による観察試料106から
の光に対応するデジタル電気信号(画像情報)に基づく
1フレームの画像情報(Frame画像202−a)に
は、波長Aのレーザ光によるものであることを示す波長
識別情報(例えばCH1)が計算・処理部2aにより付
帯されてメモリ2cに格納される。
切り換え制御により波長Bのレーザ光が照射されて1フ
レームの走査が行われ、波長Bのレーザ光による観察試
料106からの光に応じた1フレームの画像情報が取得
される。但し、このときには、レーザ光源装置4による
レーザ光の切り換え状態が波長Bのレーザ光が照射され
るように切り換えられていることに対応して、波長Bの
レーザ光による観察試料106からの光に対応するデジ
タル電気信号(画像情報)に基づく1フレームの画像情
報(Frame画像202−b)には、波長Bのレーザ
光によるものであることを示す波長識別情報(例えばC
H2)が付帯されてメモリ2cに格納される。
とによって、後に、メモリ2cに格納されている画像情
報が何れの波長のレーザ光によるものであるかを特定す
ることができると共に、その画像情報の分類が可能にな
る。以降の処理については、前述の第一の実施の形態と
同様であるが、本第二の実施の形態では、画像モニター
5への画像の表示や、カルシウムイオン濃度の定量計測
のための画像情報間の比(輝度値の比、強度比)の計算
(再計算含む)等といった画像情報を用いた演算は、画
像情報に付帯されている波長識別情報に基づいて行われ
る。
構成により、蛍光試薬 fura-2 を使用した2波長励起1
波長蛍光測定を行うことが可能なレーザ走査型顕共焦点
微鏡装置を実現することができ、その装置に係るコスト
を、より安価にすることができる。また、波長Aのレー
ザ光による画像情報が取得されてから、波長Bのレーザ
光による画像情報が取得されるまでに、1フレームの画
像情報取得に要する時間差が生じるものの、観察しなが
らほぼリアルタイムにカルシウムイオン濃度の定量計測
が可能になる。また、第一の実施の形態における信号分
岐切り換え装置2eを持たないので、この信号分岐切り
換え装置2eのハード的な切り換え走査による処理時間
のロスを防ぐことができる。
蛍光測定を例に説明したが、前述したように、メモリ2
cに格納される1フレームの画像情報には、何れのレー
ザ光によるものであるかを特定するための波長識別情報
が付帯されるようになるので、励起波長として波長の異
なる3種類以上のレーザ光を用いた測定にも適用可能で
あることは述べるまでもない。
説明する。本実施の形態は、前述の第二の実施の形態と
構成は同じであるが、制御処理が異なる。そこで、ここ
では、その制御処理の一例として、蛍光試薬 fura-2 を
使用した2波長励起1波長蛍光測定処理について説明す
る。尚、この測定処理は、コンピュータ2の計算・処理
部2aが、前述の不図示の記録媒体に記録されている制
御プログラム2dを読み込んで実行することによって実
現される。
る、蛍光試薬 fura-2 を使用した2波長励起1波長蛍光
測定処理の処理内容を示すフローチャートである。尚、
同図に示したフローは、操作パネル3を介して観察者か
ら、レーザ光源装置4から出射させる波長の異なる2種
類のレーザ光の設定指示等の本測定に係る各種設定指示
が受け付けられた後に走査開始指示が受け付けられたと
きに開始される処理である。尚、本例においても、波長
の異なる2種類のレーザ光として、波長Aのレーザ光と
波長Bのレーザ光が設定指示されたものとする。
4では、レーザ光源装置4の切り換え制御により、1ラ
インの走査ごとに波長Aのレーザ光と波長Bのレーザ光
が交互に照射され、波長Aのレーザ光による1ラインの
走査が行われたときの観察試料106からの光に対応す
るデジタル電気信号(画像情報)と、波長Bのレーザ光
によるレーザ光による1ラインの走査が行われたときの
観察試料106からの光に対応するデジタル電気信号
(画像情報)が、メモリ2cの画像メモリ領域に交互に
格納される。但し、この場合、同一のラインに対して、
波長Aのレーザ光による走査と波長Bのレーザ光による
走査の2回の走査が行われる。すなわち、1ラインに対
しての波長Aのレーザ光による走査が行われると、続い
てその同一ラインに対しての波長Bのレーザ光による走
査が行われ、それが終了すると、次の1ラインに対して
同様にして走査が行われ、1フレームの走査が終了する
まで、そのような1ライン毎の走査が繰り返される。ま
た、1ラインの走査が行われたときの観察試料106か
らの光に対応するデジタル電気信号(画像情報)に基づ
く1ラインの画像情報がメモリ2cの画像メモリ領域に
格納されるときには、その画像情報に、何れの波長のレ
ーザ光によるものであるかを特定するためのタグと何れ
のラインの画像情報であるかを特定するための位置情報
を含む識別情報が付帯されて格納される。尚、タグはレ
ーザ光源装置4によるレーザ光の切り換え状態等に応じ
て決定され、位置情報は走査ユニット102から送られ
る走査制御終了信号等に基づいて決定される。例えば、
波長Aのレーザ光による1ライン目の走査に基づく画像
情報であることを示す識別情報は、TagA&L1や、
CH1−L1等になる(同図参照)。この場合、Tag
A及びCH1が波長Aのレーザ光によるものであること
を示すタグであり、L1が1ライン目の画像情報である
ことを示す位置情報である。
4によりメモリ2cの画像メモリ領域に格納された1ラ
イン毎の画像情報に付帯されている識別情報に基づい
て、その1ライン毎の画像情報を用いて、波長Aのレー
ザ光による1フレームの画像情報(同図の画像A)と波
長Bのレーザ光による1フレームの画像情報(同図の画
像B)がデータ構築される。
波長Aのレーザ光による1フレームの画像情報と波長B
のレーザ光による1フレームの画像情報が画像モニター
5へ出力されて、それぞれの画像情報に対応する画像が
画像モニター5に表示されると共に、それらの画像情報
を用いて第一の実施の形態で述べたような所定の演算が
行われ、その演算結果に基づく画像が表示される。そし
て、本ステップの処理が終わると、本フローが終了す
る。
て、蛍光試薬 fura-2 を使用した2波長励起1波長蛍光
測定が行われるようになる。続いて、前述のS405の
処理で説明した、1フレームの画像情報のデータ構築例
について更に詳しく説明する。
タ構築例を示した図である。同図に示したように、波長
Aと波長Bのレーザ光による1ラインの走査毎に、その
1ラインの走査が行われたときの観察試料106からの
光が、光電変換器110によりアナログ電気信号に変換
され、続くA/D入力CH2bによりデジタル電気信号
(画像情報)に変換され、そのデジタル電気信号に基づ
く1ラインの画像情報が、前述の識別情報が付帯されて
メモリ2cの画像メモリ領域に格納される、といった処
理が繰り返される。これにより、メモリ2cの画像メモ
リ領域には、CH1−L1の画像情報(波長Aのレーザ
光による1ライン目の画像情報)、CH2−L1の画像
情報(波長Bのレーザ光による1ライン目の画像情
報)、CH1−L2の画像情報(波長Aのレーザ光によ
る2ライン目の画像情報)、・・・といった具合に、波
長Aと波長Bのレーザ光による1ライン走査に対応する
画像情報が交互に格納され、波長Aのレーザ光による1
フレーム分の走査と波長Bのレーザ光による1フレーム
分の走査が全て終了した後に、それらの識別情報に基づ
いてデータ構築が行われ、波長Aのレーザ光によって得
られたFrame画像202−aと波長Bのレーザ光に
よって得られたFrame画像202−b、すなわち、
波長Aのレーザ光を照射したときに得られた観察試料像
に対応する1フレームの画像情報と波長Bのレーザ光を
照射したときに得られた観察試料像に対応する1フレー
ムの画像情報が得られる。
試薬 fura-2 を使用した2波長励起1波長蛍光測定を行
うことが可能なレーザ走査型顕共焦点微鏡装置を実現す
ることができる。また、波長Aのレーザ光による画像情
報が取得されてから、波長Bのレーザ光による画像情報
が取得されるまでの時間差は、1ラインの画像情報取得
に要する時間になるので、よりリアルタイムにカルシウ
ムイオン濃度等の定量計測が可能になる。
蛍光測定を例に説明したが、前述したように、メモリ2
cに格納される1ラインの画像情報には、何れの波長の
レーザ光によるものであるかを特定するためのタグと何
れのラインの画像情報であるかを特定するための位置情
報を含む識別情報が付帯されるようになるので、励起波
長として波長の異なる3種類以上のレーザ光を用いた測
定にも適用可能であることは述べるまでもない。
にレーザ光源装置4による波長の異なるレーザ光の切り
換えが行われるものであったが、例えば、それが1ピク
セル走査毎に行われるようにしても良く、或いは所定範
囲の走査毎に行われるようにしても良い。その場合に
は、識別情報に、何れの1ピクセルであるか或いは何れ
の所定範囲であるかを特定するための位置情報を含める
ようにすれば良い。
について説明する。前述の第三の実施の形態では、メモ
リ2cに波長Aのレーザ光による1フレーム分の画像情
報と波長Bのレーザ光による1フレーム分の画像情報と
が全て格納された後にデータ構築が行われ、構築された
それぞれの画像情報に応じたフレーム画像が画像モニタ
ー5に表示されると共に、構築されたそれぞれの画像情
報を用いた所定の演算による演算結果に基づく画像が画
像モニター5に表示されるものであったが、本変形例で
は、同一ラインに対する、波長Aのレーザ光による1ラ
イン走査によって得られた画像情報と波長Bのレーザ光
による1ライン走査によって得られた画像情報とが、メ
モリ2cに格納される毎に、それぞれの1ライン走査に
よって得られた画像情報に応じたそれぞれのライン画像
が画像モニター5に表示されると共に、それぞれの1ラ
イン走査によって得られた画像情報を用いた所定の演算
による演算結果に基づくライン画像が表示されるもので
ある。
形例に係る2波長励起1波長蛍光測定処理の処理内容を
示すフローチャートであり、前述の図4に対応するフロ
ーチャートである。尚、この測定処理は、コンピュータ
2の計算・処理部2aが、前述の不図示の記録媒体に記
録されている制御プログラム2dを読み込んで実行する
ことによって実現される。
対象となる1ライン(同一ライン)に対しての、波長A
のレーザ光によって得られた画像情報と波長Bのレーザ
光によって得られた画像情報とが取得される。S602
では、前ステップで取得されたそれぞれの画像情報につ
いて、波長Aのレーザ光によって得られたものであるか
否かが判定され、その判定結果がYesの場合にはS6
03へ処理が進み、Noの場合にはS604へ処理が進
む。
ザ光によって得られた画像情報であると判定された画像
情報に、波長Aのレーザ光によって得られたものである
ことを示すタグ(同図のタグ名A)と何れのラインの画
像情報であるかを特定するための位置情報を含む識別情
報が付帯される。
光によって得られた画像情報であると判定されなかった
画像情報に、波長Bのレーザ光によって得られたもので
あることを示すタグ(同図のタグ名B)と何れのライン
の画像情報であるかを特定するための位置情報を含む識
別情報が付帯される。
別情報が付帯されたそれぞれの画像情報が、メモリ2c
に格納(保存)される。S606では、前ステップでメ
モリ2cに格納されたそれぞれの画像情報を用いて前述
の所定の演算が行われる。すなわち、同一ラインに対す
る、波長Aのレーザ光によって得られた画像情報と波長
Bのレーザ光によって得られた画像情報とを用いて前述
の所定の演算が行われる。
納されたそれぞれの画像情報に応じたそれぞれの画像
(ライン画像)と、S606で求められた演算結果に基
づく画像(ライン演算結果画像)とが画像モニター5に
表示される。S608では、前ステップで表示されたラ
イン画像が、走査対象となるラインのうちの最終ライン
に対してのものであるか否かが判定され、その判定結果
がYesの場合には本フローが終了し、Noの場合に
は、走査対象ラインを次のラインにしてS601へ処理
が戻る。
て、1ライン走査毎に、波長Aのレーザ光によって得ら
れた画像情報に応じたライン画像と、波長Bのレーザ光
によって得られた画像情報に応じたライン画像と、それ
ぞれの画像情報を用いた前述の所定の演算によって得ら
れた演算結果に基づくライン演算結果画像が表示される
ようになり、よりリアルタイムに画像及び演算結果を表
示させることが可能になる。また、本フローは1フレー
ム分の画像データ取得を説明するものであるが、このフ
ローを何度も繰り返せば、リアルタイムでレシオ計測を
行うことができる。
情報が取得されるものであったが、1ピクセル走査毎に
画像情報が取得されるようにしても良い。すなわち、同
一ピクセルに対する、波長Aのレーザ光による1ピクセ
ル走査によって得られた画像情報と波長Bのレーザ光に
よる1ピクセル走査によって得られた画像情報とが、メ
モリ2cに格納される毎に、それぞれの1ピクセル走査
によって得られた画像情報に応じたそれぞれのピクセル
画像を画像モニター5に表示させると共に、それぞれの
1ピクセル走査によって得られた画像情報を用いた前述
の所定の演算による演算結果に基づくピクセル演算結果
画像を表示させるようにしても良い。
(前述の変形例含む)において、レーザ走査型顕共焦点
微鏡装置のコンピュータ2に備えられた計算・処理部2
aによって行われる制御処理を、例えば図7に示したコ
ンピュータに実行させることも可能である。この場合、
同図に示したように、計算・処理部2aによって実行さ
れるプログラム2dを、CD−ROM、フロッピー(登
録商標)ディスク(或いはMO、DVD、CD−R、C
D−RW、リムーバブルハードディスク等であっても良
い)等の可搬記憶媒体11に記憶しておき、その可搬記
憶媒体11をコンピュータ12の媒体駆動装置13によ
り読み取り、読み取ったプログラムをコンピュータ12
の内部のメモリ(RAM又はハードディスク等)14に
格納し、そのプログラムをコンピュータ12が実行する
ようにしても良い。或いは、そのプログラムを情報提供
者の外部の装置(サーバー等)内の記憶手段(データベ
ース等)15に記憶しておき、通信によりコンピュータ
12に転送して内部のメモリ14に記憶し、そのプログ
ラムをコンピュータ12が実行するようにしても良い。
尚、これらに記憶されるプログラムは、前述の計算・処
理部2aによって行われる制御処理の一部の処理のみを
実行するものであっても良い。
(前述の変形例含む)では、カルシウムイオン濃度を求
めたが、水素イオン等のイオン濃度や、巨大分子濃度等
も同様にして求められる。また、上述の第一乃至第三の
実施の形態(前述の変形例含む)では、波長の異なるレ
ーザ光を切り換えるものであったが、強度の異なるレー
ザ光を切り換えるようにしても良い。この場合、上述の
波長識別情報及びタグの代わりに、何れの強度のレーザ
光によるものであるかを特定するための強度識別情報及
びタグを用いるようにすれば良い。
装置、その画像記録方法、及びそのプログラムを記録し
た記録媒体について詳細に説明したが、本発明は上記実
施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて、各種の改良及び変更を行っても良いのはもちろ
んである。
よれば、細胞内のカルシウムイオン濃度や水素イオン濃
度等のイオン濃度や、巨大分子濃度等の測定に適用され
る、2波長励起1波長蛍光測定等のような、波長の異な
る複数の光を励起光として用いる測定にレーザ走査型顕
共焦点微鏡装置を適用することが可能になる。
共焦点顕微鏡装置の構成例を示す図である。
から出力されたアナログ電気信号が、A/D入力CHに
よりデジタル電気信号に変換されてメモリに転送される
までの構成例を示した図である。
から出力されたアナログ電気信号が、A/D入力CHに
よりデジタル電気信号に変換されてメモリに転送される
までの構成例を示した図である。
1波長蛍光測定処理の処理内容を示すフローチャートで
ある。
図である。
波長励起1波長蛍光測定処理の処理内容を示すフローチ
ャートである。
である。
Claims (14)
- 【請求項1】 少なくとも波長の異なる複数のレーザ光
の各々をスポット光として試料上に走査し、 前記スポット光に基づく前記試料からの光を検出し、 得られた画像情報を切り分けて記録する、 ことを特徴とするレーザ走査型共焦点顕微鏡装置の画像
記録方法。 - 【請求項2】 前記走査では、1ピクセル毎に前記複数
のレーザ光の各々をスポット光として試料上に走査し、 前記記録では、前記画像情報を1ピクセル毎に切り分け
て記録する、 ことを特徴とする請求項1記載のレーザ走査型共焦点顕
微鏡装置の画像記録方法。 - 【請求項3】 前記走査では、1ライン毎に前記複数の
レーザ光の各々をスポット光として試料上に走査し、 前記記録では、前記画像情報を1ライン毎に切り分けて
記録する、 ことを特徴とする請求項1記載のレーザ走査型共焦点顕
微鏡装置の画像記録方法。 - 【請求項4】 前記走査では、1フレーム毎に前記複数
のレーザ光の各々をスポット光として試料上に走査し、 前記記録では、前記画像情報を1フレーム毎に切り分け
て記録する、 ことを特徴とする請求項1記載のレーザ走査型共焦点顕
微鏡装置の画像記録方法。 - 【請求項5】 更に、 前記1ピクセル毎に切り分けた画像情報を用いて演算を
行い、 該演算の結果を表示する、 ことを特徴とする請求項2記載のレーザ走査型共焦点顕
微鏡装置の画像記録方法。 - 【請求項6】 更に、 前記1ライン毎に切り分けた画像情報を用いて演算を行
い、 該演算の結果を表示する、 ことを特徴とする請求項3記載のレーザ走査型共焦点顕
微鏡装置の画像記録方法。 - 【請求項7】 レーザ走査型共焦点顕微鏡装置の画像記
録制御をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録した記録媒体であって、 少なくとも波長の異なる複数のレーザ光の各々をスポッ
ト光として試料上に走査し、 前記スポット光に基づく前記試料からの光を検出し、 得られた画像情報を切り分けて記録する、 ことを前記コンピュータに実行させるためのプログラム
を記録した記録媒体。 - 【請求項8】 前記走査では、1ピクセル毎に前記複数
のレーザ光の各々をスポット光として試料上に走査し、 前記記録では、前記画像情報を1ピクセル毎に切り分け
て記録する、 ことを前記コンピュータに実行させるためのプログラム
を記録した請求項7記載の記録媒体。 - 【請求項9】 前記走査では、1ライン毎に前記複数の
レーザ光の各々をスポット光として試料上に走査し、 前記記録では、前記画像情報を1ライン毎に切り分けて
記録する、 ことを前記コンピュータに実行させるためのプログラム
を記録した請求項7記載の記録媒体。 - 【請求項10】 前記走査では、1フレーム毎に前記複
数のレーザ光の各々をスポット光として試料上に走査
し、 前記記録では、前記画像情報を1フレーム毎に切り分け
て記録する、 ことを前記コンピュータに実行させるためのプログラム
を記録した請求項7記載の記録媒体。 - 【請求項11】 試料に照射させるレーザ光を少なくと
も波長の異なるレーザ光に切り換える切換手段と、 前記試料上に、前記切換部により切り換えられたレーザ
光であるスポット光を走査する走査手段と、 前記スポット光に基づく前記試料からの光をアナログ電
気信号に変換する光電変換手段と、 前記アナログ電気信号をデジタル電気信号に変換する複
数のA/D変換手段と、 前記切換部によるレーザ光の切り換え状態に応じて、前
記アナログ電気信号の入力先を前記複数のA/D変換部
のうちの何れか1つに切り換える信号分岐切換手段と、 前記デジタル電気信号に応じた画像を表示する表示手段
と、 を備えたことを特徴とするレーザ走査型共焦点顕微鏡装
置。 - 【請求項12】 1ピクセル走査毎に、試料に照射させ
るレーザ光を少なくとも波長の異なるレーザ光に切り換
える切換手段と、 前記試料上に、前記切換部により切り換えられたレーザ
光であるスポット光を走査する走査手段と、 前記スポット光に基づく前記試料からの光をアナログ電
気信号に変換する光電変換手段と、 前記アナログ電気信号をデジタル電気信号に変換するA
/D変換手段と、 前記切換部によるレーザ光の切り換え状態に応じて、1
ピクセル走査に対応する前記デジタル電気信号に、何れ
のレーザ光が照射されたことにより得られたものである
か及び何れのピクセルを走査したのもであるかを示す識
別情報を、付帯させて記録する記録手段と、 該記録部に記録された前記デジタル電気信号に応じた画
像を表示する表示手段と、 を備えたことを特徴とするレーザ走査型共焦点顕微鏡装
置。 - 【請求項13】 1ライン走査毎に、試料に照射させる
レーザ光を少なくとも波長の異なるレーザ光に切り換え
る切換手段と、 前記試料上に、前記切換部により切り換えられたレーザ
光であるスポット光を走査する走査手段と、 前記スポット光に基づく前記試料からの光をアナログ電
気信号に変換する光電変換手段と、 前記アナログ電気信号をデジタル電気信号に変換するA
/D変換手段と、 前記切換部によるレーザ光の切り換え状態に応じて、1
ライン走査に対応する前記デジタル電気信号に、何れの
レーザ光が照射されたことにより得られたものであるか
及び何れのラインを走査したのもであるかを示す識別情
報を、付帯させて記録する記録手段と、 該記録部に記録された前記デジタル電気信号に応じた画
像を表示する表示手段と、 を備えたことを特徴とするレーザ走査型顕共焦点微鏡装
置。 - 【請求項14】 1フレーム走査毎に、試料に照射させ
るレーザ光を少なくとも波長の異なるレーザ光に切り換
える切換手段と、 前記試料上に、前記切換部により切り換えられたレーザ
光であるスポット光を走査する走査手段と、 前記スポット光に基づく前記試料からの光をアナログ電
気信号に変換する光電変換手段と、 前記アナログ電気信号をデジタル電気信号に変換するA
/D変換手段と、 前記切換部によるレーザ光の切り換え状態に応じて、1
フレーム走査に対応する前記デジタル電気信号に、何れ
のレーザ光が照射されたことにより得られたものである
かを示す識別情報を、付帯させて記録する記録手段と、 該記録部に記録された前記デジタル電気信号に応じた画
像を表示する表示手段と、 を備えたことを特徴とするレーザ走査型共焦点顕微鏡装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002363922A JP2003248174A (ja) | 2001-12-18 | 2002-12-16 | レーザ走査型共焦点顕微鏡装置、画像記録方法、及び記録媒体 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001-383952 | 2001-12-18 | ||
JP2001383952 | 2001-12-18 | ||
JP2002363922A JP2003248174A (ja) | 2001-12-18 | 2002-12-16 | レーザ走査型共焦点顕微鏡装置、画像記録方法、及び記録媒体 |
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Publication Number | Publication Date |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005181380A (ja) * | 2003-12-16 | 2005-07-07 | Olympus Corp | 顕微鏡制御装置、顕微鏡の制御方法、及びプログラム、並びに走査型レーザ顕微鏡 |
JP2006023387A (ja) * | 2004-07-06 | 2006-01-26 | Olympus Corp | 顕微鏡 |
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-
2002
- 2002-12-16 JP JP2002363922A patent/JP2003248174A/ja active Pending
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JP4527970B2 (ja) * | 2003-12-16 | 2010-08-18 | オリンパス株式会社 | 顕微鏡制御装置、顕微鏡の制御方法、及びプログラム、並びに走査型レーザ顕微鏡 |
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