JP2003232244A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射制御装置

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電磁駆動される燃料噴射弁を備える内燃機関に
ついて、その低温始動時の燃料噴射態様をより的確に制
御することのできる内燃機関の燃料噴射制御装置を提供
する。 【解決手段】この装置は、電磁駆動式の燃料噴射弁2を
備える。燃料噴射弁2は、電磁コイル43への通電によ
り発生される電磁力によりアーマチャが電磁コイル43
側に吸引されることで開弁される。燃料噴射弁2から噴
射される燃料の噴射時期及び噴射量は、電磁コイル43
への通電時期及び通電時間に応じて制御される。機関1
の始動操作後の経過時間と燃料噴射弁2の推定温度とに
基づいて燃料噴射弁2から噴射される燃料量を減量補正
する。その減量補正量は、機関1の始動操作後の経過時
間が短いほど、且つ燃料噴射弁2の推定温度が低いほど
大きく設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁駆動式の燃料
噴射弁が設けられた内燃機関の燃料噴射制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えばコモンレール式のディーゼル機関
等に採用されているこの種の燃料噴射制御装置では、燃
料噴射にかかる制御に際し、機関運転状態に基づいて噴
射時期や噴射時間等といった各種制御量が求められ、そ
れら求められた制御量に基づき燃料噴射弁が駆動制御さ
れる。これにより、基本的にはその都度の機関運転状態
に適した量の燃料が内燃機関に噴射供給されるようにな
り、機関の運転も適正に維持される。
【0003】ただし、よく知られているように、燃料は
通常、自身の温度上昇に伴って体積弾性係数や粘性が低
下する。そしてこれは、燃料噴射弁の開弁速度の低下
や、燃料供給通路に設けられる各種の弁からの燃料リー
ク量の増大を招く等、燃料の圧送効率を低下させる原因
となる。
【0004】このため、燃料噴射弁を同じ時間だけ開弁
駆動した場合であっても、燃料の温度が高いときと低い
ときとでは、同燃料噴射弁から異なる量の燃料が内燃機
関に対して噴射供給されることとなり、ひいては内燃機
関の気筒内圧力の不要な変化を招くこととなる。そして
これは、気筒内圧力の過度な上昇による内燃機関の耐久
性の低下や、機関出力の不安定化等といった不都合を招
く一因となる。
【0005】そこで従来は、例えば特開平9−6054
2号公報に見られるように、燃料温度を検出するととも
に、検出された燃料温度に応じて燃料噴射弁の開弁時
間、すなわち噴射時間(噴射量)を補正する装置なども
提案されている。こうした補正処理を行うことで、燃料
の温度にかかわらず、内燃機関に対して所望量の燃料を
噴射供給することが可能になり、上述した気筒内圧力の
不要な変化等も抑制することができるようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電磁駆動式
の燃料噴射弁は通常、図5に例示するように、弁体であ
るニードル41と、このニードル41を閉弁方向に付勢
するバネ42と、電磁コイル43と、アーマチャ44
と、このアーマチャ44を電磁コイル43から離間させ
る方向に付勢するバネ45とが、ケース46内に一体に
収容される構造になっている。また、ケース46内に
は、内燃機関の気筒に対して燃料を噴射するための噴孔
47をはじめ、それぞれ燃料の蓄圧配管(コモンレー
ル)や燃料タンクへのリターン配管に接続される燃料通
路が設けられている。
【0007】そして、この燃料噴射弁の開弁駆動に際し
ては、電磁コイル43に通電を行って上記バネ45の付
勢力に抗する方向、すなわち電磁コイル43側に吸引す
る方向にアーマチャ44を移動させる。これにより、上
記コモンレールやリターン配管に接続される燃料通路間
での圧力バランスが変化し、これに伴ってニードル41
が上記噴孔47とコモンレールとの連通を許容する方向
に移動される。すなわち、同噴孔47からの燃料噴射が
開始される。
【0008】一方、同燃料噴射弁の閉弁駆動に際して
は、電磁コイル43への通電を停止する。これにより、
アーマチャ44が上記バネ42の付勢力によって同図5
に示される位置に移動する。このとき、上記燃料通路間
も遮断されてその圧力バランスが保たれるため、上記ニ
ードル41は、バネ42の付勢力によって上記噴孔47
とコモンレールとの連通を遮断する方向に移動される。
すなわち、同噴孔47からの燃料噴射が停止される。
【0009】このような構造の燃料噴射弁にあって、内
燃機関に対して所望量の燃料を精度よく噴射供給するた
めには、上記アーマチャ44に作用する磁束、換言すれ
ば吸引力を電磁コイル43を通じて精度よくコントロー
ルすることが望まれる。しかしながら、上記アーマチャ
44に作用する吸引力は、電磁コイル43に供給される
電流量が一定の条件下であっても、機関の低温始動直後
のごく短い期間において不要に増大してしまうことが発
明者らによって確認されている。
【0010】以下、その理由について図6〜図8を参照
しつつ説明する。通常、内燃機関の運転が開始される
と、これに伴って上記アーマチャ44が燃料噴射弁内で
の摺動を開始し、その摺動面において摩擦熱を発生する
ようになる。ここで、アーマチャ44は燃料噴射弁のケ
ース46と比べてその体積が極めて小さいため、熱容量
も小さい。このため、機関の低温始動時、すなわち燃料
噴射弁の温度が低いときには先ず、アーマチャ44の温
度が上昇するようになる。そしてその後、燃料噴射弁の
駆動制御が継続されると、上記ケース46の温度も次第
に上昇し、これに伴ってそれらの温度差も次第に小さく
なる。換言すれば、機関の低温始動直後のごく短い期間
に着目すると、アーマチャ44とケース46との熱膨張
量に大きな差異が生じるようになる。
【0011】そして、燃料噴射弁によっては、こうした
熱膨張量の差異により、開弁状態における電磁コイル4
3とアーマチャ44とのギャップGpが一時的に小さく
なる。すなわち、図6に、上記ギャップGpとアーマチ
ャ44に作用する吸引力との関係を示すように、電磁コ
イル43が発生する電磁力が一定の条件下であっても、
上記ギャップGpが小さくなると、アーマチャ44に作
用する吸引力は大きくなる。
【0012】このため、図7にアーマチャ44のリフト
量の推移の一例を示すように、燃料噴射を開始する際
に、上記ギャップGpが小さくなっている時には、図7
に一点鎖線で示すように、ギャップGpが小さくなって
いない定常時(実線)と比べて、アーマチャ44の開弁
方向へのリフト速度やリフト時期が早くなる。その結
果、燃料噴射率も、図8に示すように、実線で示す定常
時の燃料噴射率に比べて、同図8に一点鎖線で示す上記
ギャップGpが小さくなった時における燃料噴射率が高
くなるなど、燃料噴射量の不要な増大を招くことともな
る。
【0013】しかも、こうしてアーマチャ44の開弁方
向へのリフト速度やリフト時期が早くなる分だけ、一回
の燃料噴射において上記アーマチャ44に作用する磁束
の総量も多くなる。すなわち、電磁コイル43への通電
が停止されたときの、同磁気回路に残留する磁束が大と
なる。このため、電磁コイル43への通電が停止された
後も、アーマチャ44に作用する磁束の減少が長引き、
ひいてはアーマチャ44の閉弁方向へのリフト速度やリ
フト時期も遅くなる(図7参照)。そしてその結果、燃
料噴射率の低下もその分だけ遅くなり(図8参照)、こ
れによっても燃料噴射量の不要な増大が避けられない。
【0014】そして、機関低温始動時におけるこうした
燃料噴射量の不要な増大も、結局は内燃機関の気筒内圧
力の不要な上昇を招き、これが過度となる場合には、内
燃機関としての耐久性にも影響を及ぼすようになる。
【0015】なお、上述のように、燃料温度を検出する
ものにあっては、その検出される燃料温度に基づいて燃
料噴射弁の各部の温度を推定し、その推定される各部の
温度に基づき燃料噴射量を減量補正することで、上述し
た燃料噴射量の不要な増大を補償することも考えられ
る。しかし、上述した電磁コイル43とアーマチャ44
とのギャップGpの縮小化は、機関低温始動直後のごく
短い期間においてのみ生じるものであるのに対し、燃料
温度の方はこのような期間内では殆ど変化しない。この
ため、単に燃料温度に基づいて燃料噴射量の減量補正を
施したところで、上記問題の解消には至らない。
【0016】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、電磁駆動される燃料噴射弁
を備える内燃機関について、その低温始動時の燃料噴射
態様をより的確に制御することのできる内燃機関の燃料
噴射制御装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。先
ず、請求項1に記載の発明は、電磁コイルへの通電に基
づくアーマチャのリフト操作を通じて燃料噴射態様が決
定される電磁駆動式の燃料噴射弁を備え、該燃料噴射弁
に供給される燃料の内燃機関に対する噴射時期及び噴射
量が、前記電磁コイルへの通電時期及び通電時間に応じ
て制御される内燃機関の燃料噴射制御装置において、前
記機関の低温始動時における前記電磁コイルと前記アー
マチャとのギャップ変化に起因する燃料噴射態様の変化
を補正する補正手段を備えることをその要旨とする。
【0018】上記構成によれば、機関が低温始動される
ことにより、換言すれば燃料噴射弁の温度が低いときに
機関が始動されることによって、電磁コイルとアーマチ
ャとのギャップが一時的に変化する場合であっても、同
ギャップの変化に伴う燃料噴射態様の変化を補正するこ
とが可能になる。従って、電磁駆動される燃料噴射弁を
備える内燃機関について、その低温始動時の燃料噴射態
様をより的確に制御することができるようになる。
【0019】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、前記燃料
噴射弁は、前記電磁コイルへの通電による前記アーマチ
ャの該電磁コイル側に吸引される方向へのリフト操作に
応じて開弁されるものであり、前記補正手段は、前記機
関の始動操作後の経過時間と前記燃料噴射弁の推定温度
とに基づいて同燃料噴射弁から噴射される燃料量を減量
補正するものであることをその要旨とする。
【0020】上記構成によれば、電磁コイルとアーマチ
ャとのギャップの一時的な縮小に伴って燃料噴射弁から
噴射される燃料量が不要に増大する場合において、機関
始動操作後の経過時間と燃料噴射弁の推定温度とに基づ
き同ギャップの縮小度合いを求め、その求められた縮小
度合いに応じて上記燃料量を減量補正することが可能に
なる。従って、燃料噴射弁から噴射される燃料量の不要
な増大を好適に補償することができるようになる。
【0021】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、前記補正
手段は、前記機関の始動操作後の経過時間が短いほど、
且つ、前記燃料噴射弁の推定温度が低いほど、前記燃料
噴射弁から噴射される燃料量の減量補正量を大とするこ
とをその要旨とする。
【0022】上述したギャップの縮小度合い、ひいては
これに伴う燃料噴射弁から噴射される燃料量の増大度合
いは、機関始動操作後における経過時間が短いほど、ま
た燃料噴射弁の温度が低いときほど大きい。この点、上
記構成によれば、こうした傾向に応じた上記燃料量につ
いての減量補正が可能になり、その不要な増大を好適に
補償することができるようになる。
【0023】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、前記燃料
噴射弁は、前記電磁コイルへの通電による前記アーマチ
ャの該電磁コイル側に吸引される方向へのリフト操作に
応じて開弁されるものであり、前記補正手段は、前記機
関の始動操作後の経過時間と前記燃料噴射弁の推定温度
とに基づいて同燃料噴射弁に供給される燃料の圧力を減
圧補正するものであることをその要旨とする。
【0024】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、前記補正
手段は、前記機関の始動操作後の経過時間が短いほど、
且つ、前記燃料噴射弁の推定温度が低いほど、前記燃料
噴射弁に供給される燃料の圧力の減圧補正量を大とする
ことをその要旨とする。
【0025】よく知られているように、燃料噴射弁に供
給される燃料の圧力(噴射圧)を減圧すると、同弁から
噴射される燃料量は減少する。従って、上記ギャップの
縮小度合いに応じたかたちで噴射圧を減圧補正すること
で、請求項4に記載の発明によれば請求項2に記載の発
明と同様の効果が、また請求項5に記載の発明によれば
請求項3に記載の発明と同様の効果がそれぞれ得られる
ようになる。
【0026】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、前記燃料
噴射弁は、前記電磁コイルへの通電による前記アーマチ
ャの該電磁コイル側に吸引される方向へのリフト操作に
応じて開弁されるものであり、前記補正手段は、前記機
関の始動操作後の経過時間と前記燃料噴射弁の推定温度
とに基づいて同燃料噴射弁から噴射される燃料の噴射時
期を遅角補正するものであることをその要旨とする。
【0027】これもよく知られているように、燃料噴射
弁から噴射される燃料の噴射時期を遅角すると、内燃機
関における気筒内圧力のピーク値は低下する。従って、
上記構成によれば、上記ギャップの縮小度合いに応じた
かたちで噴射時期を遅角補正することで、少なくとも同
ギャップの一時的な縮小に伴う気筒内圧力の不要な上昇
を好適に抑制することができるようになる。
【0028】また、請求項7に記載の発明は、請求項6
記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、前記補正
手段は、前記機関の始動操作後の経過時間が短いほど、
且つ、前記燃料噴射弁の推定温度が低いほど、前記燃料
噴射弁から噴射される燃料の噴射時期の遅角補正量を大
とすることをその要旨とする。
【0029】ギャップの一時的な縮小に伴って気筒内圧
力が上昇する場合には、その上昇度合いは、機関始動操
作後における経過時間が短いほど、また燃料噴射弁の温
度が低いときほど大きい。この点、上記構成によれば、
こうした傾向に応じた噴射時期の遅角補正が可能にな
り、気筒内圧力の不要な増大を好適に補償することがで
きるようになる。
【0030】また、請求項8に記載の発明は、請求項1
記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、前記燃料
噴射弁は、前記電磁コイルへの通電による前記アーマチ
ャの該電磁コイル側に吸引される方向へのリフト操作に
応じて開弁されるものであり、前記補正手段は、前記機
関の始動操作後の経過時間と前記燃料噴射弁の推定温度
とに基づいて、同燃料噴射弁から噴射される燃料量の減
量補正、及び同燃料噴射弁に供給される燃料の圧力の減
圧補正、及び同燃料噴射弁から噴射される燃料の噴射時
期の遅角補正の少なくとも1つを実行するものであるこ
とをその要旨とする。
【0031】また、請求項9に記載の発明は、請求項8
記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、前記補正
手段は、前記機関の始動操作後の経過時間が短いほど、
且つ、前記燃料噴射弁の推定温度が低いほど、前記燃料
噴射弁から噴射される燃料量についてはその減量補正量
を大とし、前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力につ
いてはその減圧補正量を大とし、前記燃料噴射弁から噴
射される燃料の噴射時期についてはその遅角補正量を大
とすることをその要旨とする。
【0032】請求項8または請求項9に記載の発明によ
れば、上記ギャップの一時的な縮小に伴う燃料噴射弁か
ら噴射される燃料量の不要な増大と気筒内圧力の不要な
上昇とを共に、若しくは、少なくとも気筒内圧力の不要
な上昇を、好適に補償することができるようになる。
【0033】なお、燃料噴射弁の温度を推定するに際し
ては、同温度が好適に反映される機関パラメータに基づ
いて推定する構成、すなわち、例えば請求項10による
ように、機関の冷却水温度に基づいて推定する、といっ
た構成や、請求項11によるように、機関に吸入される
空気の温度に基づいて推定する、といった構成を採用す
ることができる。これら冷却水温度や吸入空気の温度は
いずれも、内燃機関に通常備えられるセンサにて測定可
能であり、燃料噴射弁の温度推定に際し、新たなセンサ
の配設等も不要である。なお、空間的に、あるいはコス
ト的に余裕があれば、燃料噴射弁各部の温度を直接測定
するセンサ等を設けるようにしても勿論よい。
【0034】また、請求項12に記載の発明は、請求項
1〜11のいずれかに記載の内燃機関の燃料噴射制御装
置において、前記補正手段は、前記機関の始動が完了し
てから前記燃料噴射弁の各部の温度がほぼ均一になるま
での所定の期間に限って前記補正を実行することをその
要旨とする。
【0035】上記構成によれば、上記ギャップの一時的
な縮小が生じるおそれのある期間に限って燃料噴射態様
の変化に対する補正が実行されることとなり、前記実情
に沿ったより的確な補正が実現されるようになる。
【0036】また、請求項13に記載の発明は、請求項
1〜12のいずれかに記載の内燃機関の燃料噴射制御装
置において、前記機関が、前記燃料噴射弁に供給される
燃料を畜圧する手段を備えるとともに、前記燃料噴射弁
から噴射される燃料を気筒内に直接噴射供給する筒内噴
射式の内燃機関であることをその要旨とする。
【0037】通常、筒内噴射式の内燃機関では、内部圧
力が高められた状態の気筒内に燃料を直接噴射供給する
必要があるために、その燃料噴射弁には燃料が極めて高
い圧力に蓄圧された上で供給されている。このため、上
記ギャップが一時的に小さくなってアーマチャのリフト
速度やリフト時期が変化すると、これに伴う燃料噴射弁
から噴射される燃料量についての誤差が顕著に表れるよ
うになる。この点、上記構成によれば、こうした筒内噴
射式の内燃機関において、その燃料噴射態様の不要な変
化を好適に補正することができるようになる。
【0038】また、請求項14に記載の発明は、請求項
13記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、前記
内燃機関が、コモンレール式のディーゼル機関であるこ
とをその要旨とする。
【0039】筒内噴射式の内燃機関のなかでもコモンレ
ール式のディーゼル機関は、燃焼行程における気筒内圧
力が極めて高いために、その噴射圧も極めて高く設定さ
れている。このため、上記ギャップが一時的に小さくな
ったときには、燃料噴射弁から噴射される燃料量につい
ての誤差が顕著に表れる上に、これに伴って気筒内圧力
が上昇した場合における機関の耐久性の低下に対する懸
念も大きくなる。この点、上記構成によれば、こうした
コモンレール式のディーゼル機関にあって、その耐久性
に影響を及ぼすおそれのある気筒内圧力の不要な上昇に
ついてもこれを好適に抑制することができるようにな
る。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる内燃機関の
燃焼噴射制御装置の一実施の形態について、図1〜図3
を参照して説明する。
【0041】図1は、本実施の形態にかかる内燃機関の
燃料噴射制御装置、詳しくは、車載された蓄圧式(コモ
ンレール式)ディーゼル機関の燃料噴射にかかるシステ
ムの概略構成を示している。
【0042】同図1に示すように、ディーゼル機関1に
は、複数の気筒(本実施の形態では4つの気筒)♯1〜
♯4が設けられており、各気筒♯1〜♯4の燃焼室に対
して燃料を噴射する電磁駆動式の燃料噴射弁2が配設さ
れている。燃料噴射弁2から機関1の各気筒♯1〜♯4
への燃料噴射は、同弁2に設けられた電磁コイル43へ
の通電と同通電の遮断とを切り換えることにより制御さ
れている。なお、この燃料噴射弁2としては、先の図5
に例示した構造を有する燃料噴射弁を想定している。
【0043】この燃料噴射弁2は、各気筒共通の蓄圧配
管としてのコモンレール4に接続されており、上記電磁
コイル43への通電が行われている間、すなわち開弁駆
動されている間、コモンレール4内の燃料が燃料噴射弁
2より機関1の各気筒♯1〜♯4に噴射されるようにな
っている。コモンレール4には、こうした燃料噴射を可
能とするだけの高い圧力の燃料が連続的に蓄積されるよ
うになっている。
【0044】コモンレール4は、供給配管5を介して燃
料ポンプ6の吐出ポート6aに接続されている。供給配
管5の途中には、逆止弁7が設けられている。この逆止
弁7によって、燃料ポンプ6からコモンレール4への燃
料の供給が許容され、且つコモンレール4から燃料ポン
プ6への燃料の逆流が規制されるようになっている。
【0045】燃料ポンプ6は、吸入ポート6bを介して
燃料タンク8に接続されており、その途中にはフィルタ
9が設けられている。この燃料ポンプ6は、機関1の回
転に同期する図示しないカムによってプランジャを往復
運動させることによって駆動される。これにより、燃料
ポンプ6は、燃料タンク8からフィルタ9を介して燃料
を吸入し、その燃料を要求される所定圧にまで高めてコ
モンレール4に供給する。
【0046】さらに、燃料ポンプ6の吐出ポート6a近
傍には、圧力制御弁10が設けられている。圧力制御弁
10は、オン信号に応じて自身の弁体を閉じ、吐出ポー
ト6aからコモンレール4に向かう燃料の供給を許容す
るようになっている。また、この圧力制御弁10は、オ
フ信号に応じて自身の弁体を開き、吐出ポート6aから
吐出されない分の余剰燃料を、燃料ポンプ6に設けられ
たリターンポート6cからリターン配管11を経て燃料
タンク8へと戻すようになっている。そして、こうした
圧力制御弁10のオン・オフ制御(開閉弁制御)によっ
て、吐出ポート6aからコモンレール4側へと吐出され
る燃料圧力(ひいては吐出量)が調整されるようになっ
ている。
【0047】また、コモンレール4にはリリーフ弁12
が設けられており、同リリーフ弁12は所定の条件が満
たされた場合に開かれるようになっている。これによ
り、コモンレール4内の高圧燃料がリターン配管11を
経て燃料タンク8へと戻されて、コモンレール4内の圧
力が低下されるようになっている。
【0048】さて、機関1には、その状態を検出するた
めに、以下の各種センサ等が設けられている。すなわ
ち、アクセルペダル15の近傍には、その踏み込み量
(アクセル開度)ACCを検出するためのアクセルセン
サ21が設けられている。
【0049】さらに、機関1のシリンダブロックには、
その冷却水の温度THWを検出するための水温センサ2
2が設けられている。併せて、機関1の吸気通路13の
上流に設けられるエアクリーナ(図示略)の近傍には、
機関1に吸入される空気の温度THAを検出するための
吸気温センサ23が設けられている。
【0050】加えて、上述のリターン配管11には燃料
温度THFを検出するための燃温センサ24が、コモン
レール4には、該コモンレール4内の燃料の圧力(ひい
ては噴射圧)PFを検出するための燃圧センサ25がそ
れぞれ設けられている。
【0051】また、本実施の形態においては、機関1の
クランクシャフト(図示略)に設けられたパルサの近傍
にクランク角センサ26が設けられている。さらに、ク
ランクシャフトの回転は、吸気弁31及び排気弁32を
開閉動作させるためのカムシャフト(図示略)にタイミ
ングベルト等を介して伝達される。
【0052】このカムシャフトは、クランクシャフトの
1/2回転の回転速度で回転するよう設定されている。
このカムシャフトに設けられたパルサの近傍には、カム
角センサ27が設けられている。そして、本実施の形態
では、これら両センサ26,27から出力されるパルス
信号により、機関回転速度NE及びクランク角が算出さ
れるとともに、各気筒♯1〜♯4におけるピストンの上
死点が算出(気筒が判別)されるようになっている。
【0053】また、上記機関1には、同機関1を始動さ
せるためのスタータ(図示略)が設けられている。この
スタータには、その作動状態を検知するスタータスイッ
チ28が設けられている。スタータスイッチ28は、機
関1の始動操作に際して、運転者によりイグニッション
スイッチ(図示略)がOFF位置の状態からスタート位
置まで操作され、スタータが作動しているとき(クラン
キング状態にあるとき)にスタータ信号STを「オン」
として出力する。また、このスタータスイッチ28は、
機関1の始動が完了すると(自律運転状態になると)、
あるいは機関1の始動に失敗してイグニッションスイッ
チがスタート位置からON位置まで戻されると、スター
タ信号STを「オフ」として出力する。
【0054】本実施の形態においては、上記機関1の各
種制御を司るための電子制御装置33が設けられてい
る。この電子制御装置33は、前述したアクセルセンサ
21、水温センサ22、吸気温センサ23、燃温センサ
24、燃圧センサ25、クランク角センサ26、カム角
センサ27、スタータスイッチ28等の出力信号を取り
込む。そして、電子制御装置33は、これらの出力信号
に基づき把握される機関1の運転条件に応じて、燃料噴
射弁2、圧力制御弁10、リリーフ弁12等を制御す
る。
【0055】以下、本実施の形態にかかる燃料噴射制御
の概要について説明する。上記電子制御装置33は、上
記各種の制御の一環として、燃料噴射弁2からの燃料の
噴射制御を行っている。この燃料噴射制御は、以下のよ
うに行われる。
【0056】すなわち先ず、電子制御装置33は、機関
1の運転状態に応じた燃料の噴射量(「最終噴射量Q
f」)及び燃料噴射時期を算出する。そしてそのときの
機関回転速度NEや噴射圧PFに応じて、上記算出され
た最終噴射量Qfに応じた量の噴射に必要な噴射時間を
算出する。
【0057】そして、ここで算出された燃料噴射時期に
なると、電子制御装置33は燃料噴射弁2の電磁コイル
43への通電を開始して、コモンレール4より供給され
る高圧燃料の各気筒♯1〜♯4への噴射を開始する。そ
の後、上記算出された噴射時間だけ電磁コイル43への
通電を維持して必要な量の燃料噴射を行った後、同電磁
コイル43への通電を遮断して燃料噴射を終了する。
【0058】また、電子制御装置33は、こうした燃料
噴射制御を行う一方で、コモンレール4内に蓄圧された
燃料の圧力(噴射圧)の制御を併せ行っている。この噴
射圧制御は、以下のように行われる。
【0059】すなわち先ず、電子制御装置33は、その
ときの機関回転速度NEや最終噴射量Qfに応じて、好
ましい噴射圧である基準噴射圧を算出する。そして、電
子制御装置33は、圧力制御弁10及びリリーフ弁12
を制御して、コモンレール4内の燃料の圧力PFを上記
算出された基準噴射圧に保持するように調整する。
【0060】ここで、前述したように、上記機関1で
は、低温始動直後のごく短い期間において燃料噴射弁2
のケース46とアーマチャ44と間に温度差が生じ、こ
れに伴って電磁コイル43とアーマチャ44との間のギ
ャップGp(図5)が一時的に縮小する。また、これに
起因して燃料噴射弁2から噴射される燃料量が不要に増
大するようになることについても、前述した通りであ
る。
【0061】そして、こうしたギャップGpの一時的な
縮小についての度合いは、機関1の始動操作後における
経過時間や、燃料噴射弁2の温度に応じて変化すること
が発明者等により確認された。具体的には、機関1の始
動操作後における経過時間が一定の条件下に着目する
と、燃料噴射弁2の温度が低いときほど上記温度差は大
きく、上記ギャップGpも小さい。また、機関1、ひい
ては燃料噴射弁2の駆動制御が継続されると、それに伴
って上記温度差も次第に小さくなり、ギャップGpの一
時的な縮小も解消されるようになる。
【0062】そこで、本実施の形態では、こうしたギャ
ップGpの変化傾向に着目し、機関1の始動操作後にお
ける経過時間と燃料噴射弁2の推定温度とに基づいて最
終噴射量Qfを減量補正することで、同弁2から噴射さ
れる燃料量の不要な増大を補償するようにしている。な
お、本実施の形態では、上記燃料噴射弁2の温度を吸気
温度THAに基づいて推定するようにしている。具体的
には、上記燃料噴射弁2の推定温度として、同温度が好
適に反映される機関パラメータである吸気温度THAを
代用するようにしている。
【0063】上記補正の傾向として具体的には、その補
正に際して算出される補正係数K1の算出に用いるマッ
プを図2に示すように、吸気温度THAが低いほど、且
つ機関始動後における経過時間が短いほど、同補正係数
K1を大きな値として算出するようにしている。なお、
この補正係数K1は「1」以上の数として算出される。
【0064】そして、上記目標噴射量Qtを、上記最終
噴射量Qf及び補正係数K1に基づいて以下に示す
(1)式から算出するとともに、算出した目標噴射量Q
tに基づいて噴射時間を算出するようにしている。 目標噴射量Qt←Qf×(1/K1) …(1) これにより、上記補正係数K1が大きな値として算出さ
れるほど、目標噴射量Qtが減量される(噴射時間が短
縮される)ようになり、燃料噴射弁2から噴射される燃
料量についての、上記ギャップGpの一時的な縮小に伴
って生じる不要な増大分が補償されるようになってい
る。
【0065】以下、こうした機関1の低温始動時におけ
る補正処理を含む噴射時間の算出処理の詳細な処理手順
について、図3に示すフローチャートを参照して説明す
る。なお、このフローチャートに示される一連の処理
は、前記電子制御装置33によって所定の制御周期をも
って繰り返し実行される。また、この処理は、機関1が
自律運転状態となった後、すなわち始動が完了した後に
おいてのみ実行される。
【0066】この処理では先ず、上記各センサ21〜2
7及びスタータスイッチ28を通じて、各機関パラメー
タACC,THW,THA,THF,PF,NE,ST
が検出される(ステップS100)。その後、これら各
機関パラメータに基づいて機関1の運転状態が判断され
た上で、その運転状態に応じた最終噴射量Qf、燃料噴
射時期、及び基準噴射圧が、上述したように算出される
(ステップS101)。
【0067】そしてその後、上記低温始動補正処理が実
行される(ステップS102〜S105)。この処理で
は先ず、以下の(条件a)〜(条件c)が全て満たされ
るか否かが判断される(ステップS102)。 ・(条件a):冷却水温度THWが所定温度T1(例え
ば0℃)未満である。 ・(条件b):吸気温度THAが所定温度T2(例えば
0℃)未満である。 ・(条件c):機関始動操作後の経過時間、すなわちス
タータ信号STが「オン」となった後の経過時間が所定
時間C(例えば5分)未満である。
【0068】なお、上記各所定温度T1,T2、及び所
定時間Cは、機関の始動が完了してから前記燃料噴射弁
の各部の温度がほぼ均一になるまでの所定の期間を(条
件a)〜(条件c)を通じて判断することが可能となる
値が実験等によって求められた上で、予め設定されてい
る。具体的には、これら(条件a)〜(条件c)が全て
満たされることをもって、前記ギャップGpの一時的な
縮小、ひいてはこれに伴う燃料噴射弁2から噴射される
燃料量の不要な増大を招くおそれがあると判断される。
【0069】そして、これら(条件a)〜(条件c)の
全てが満たされる場合には(ステップS102:YE
S)、燃料噴射弁2から噴射される燃料量が不要に増大
するおそれがあるとして、上述したように、先の図2に
示したマップに基づく補正係数K1の算出が実行される
(ステップS103)。なお、上記マップは、吸気温度
THA及び機関始動後の経過時間から補正係数K1を算
出するためのマップであり、これら吸気温度THA、機
関始動後の経過時間及び補正係数K1の関係が実験等に
よって求められた上で、予め電子制御装置33の適宜の
メモリに記憶されている。
【0070】一方、上記(条件a)〜(条件c)のいず
れか1つでも満たされない場合には(ステップS10
2:NO)、燃料噴射弁2から噴射される燃料量が不要
に増大するおそれはないとして、上記補正係数K1が
「1」に設定される(ステップS104)。
【0071】こうして補正係数K1が算出若しくは設定
された後、この補正係数K1及び最終噴射量Qfに基づ
いて、上記(1)式から目標噴射量Qtが算出される
(ステップS105)。
【0072】そしてその後、機関回転速度NE、及び噴
射圧PFに基づいて、上記目標噴射量Qtに応じた量の
燃料を上記機関1に対して噴射供給するために必要な噴
射時間が算出される(ステップS106)。
【0073】以下、上述した燃料噴射制御が具体的にど
のように行われるかを、図4に示すタイミングチャート
を参照して説明する。なお、この図4は、本実施の形態
の燃料噴射制御を始動後増量処理が併せて行われる機関
1に適用した場合における目標噴射量Qtについての補
正量の推移の一例を示している。この始動後増量処理
は、機関1が完爆状態になった直後における機関回転速
度NEを安定させるために実行される処理であり、目標
噴射量Qtについての補正係数K2は冷却水温度THW
に基づき設定される。この補正係数K2は具体的には、
冷却水温度THWが低いほど大きな値として算出され
る。なお、この補正係数K2は「1」以上の数として算
出される。そして、目標噴射量Qtは、最終噴射量Q
f、及び各補正係数K1,K2に基づいて、下式から算
出される。 Qt=Qf×(1/K1)×K2 さて、機関1の始動操作がなされると(タイミングt
1)、その後同機関1が自律運転状態になるまでの期間
においては(タイミングt1〜t2)、上述した低温始
動補正処理及び始動後増量処理は実行されず、別途の処
理を通じて、機関1の自律運転状態への円滑な移行が可
能な目標噴射量Qtが算出される。このため、この期間
にあっては、上記目標噴射量Qtについての補正量が
「0」に設定されている。
【0074】そしてその後、機関1が自律運転状態にな
ると(タイミングt2)、上記低温始動補正処理及び始
動後増量処理の実行が共に開始される。このとき、始動
後増量処理では、図4中に矢印Dで示す分だけ目標噴射
量Qtを増量する値として補正係数K2が算出される。
これとは逆に、低温始動補正処理では、図4中に矢印E
で示す分だけ目標噴射量Qtを減量する値として補正係
数K1が算出される。従って、このときにおける目標噴
射量Qtについての補正量は、それら補正係数K1,K
2を乗じた値に対応する量となる(本例では、目標噴射
量Qtを減量する側の量に設定される)。
【0075】その後、機関1の稼動が継続されると(タ
イミングt2以降)、冷却水温度THWが徐々に上昇す
る。そして、これに伴って図4中に一点鎖線で示すよう
に、始動後増量処理により算出される補正係数K2は、
目標噴射量Qtについての増量度合いを徐々に減少させ
るように推移する。これに対して、低温始動補正処理に
より算出される補正係数K1は、目標噴射量Qtについ
ての減量度合いを徐々に減少させるように推移する。そ
して、このときにおける上記補正量は、図4に実線で示
すように、それら補正係数K1,K2を乗じた値に対応
して推移する(本例では、目標噴射量Qtを徐々に増量
させるように推移する)。
【0076】そして、低温始動補正処理において、前記
マップ(図2)から算出される補正係数K1が「1」に
なると(タイミングt3)、その後において上記補正量
は、始動後増量処理により算出される補正係数K2の推
移に応じて推移するようになる。すなわち、目標噴射量
Qtについての増量度合いを徐々に減少させるように推
移するようになる(タイミングt3以降)。
【0077】その後、冷却水温度THWが十分に上昇
し、始動後増量処理により算出される補正係数K1が
「1」になると(タイミングt4)、上記補正量は
「0」になる。
【0078】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、以下に記載する効果が得られるようになる。 (1)本実施の形態では、機関1の始動操作後の経過時
間と燃料噴射弁2の推定温度とに基づいて目標噴射量Q
tを減量補正するようにしている。これにより、電磁コ
イル43とアーマチャ44とのギャップGpの一時的な
縮小に伴って燃料噴射弁2から噴射される燃料量が不要
に増大する場合において、同ギャップGpの縮小度合い
を求めた上で、その求めた縮小度合いに応じた噴射時間
の短縮、ひいては同弁2から噴射される燃料量の減量補
正が可能になる。従って、燃料噴射弁2から噴射される
燃料量の不要な増大を好適に補償することができように
なって、機関1の低温始動時において同燃料量をより的
確に制御することができるようになる。
【0079】(2)また本実施の形態では、機関1の始
動操作後の経過時間が短いほど、且つ燃料噴射弁2の推
定温度が低いほど目標噴射量Qtを減量するようにし
た。これにより、燃料噴射弁2の温度特性に応じたかた
ちで噴射時間を短縮することができるようになり、同弁
2から噴射される燃料量の不要な増大を好適に補償する
ことができるようになる。
【0080】(3)また本実施の形態では、機関の始動
が完了してから燃料噴射弁2の各部の温度がほぼ均一に
なるまでの所定の期間に限って目標噴射量Qtを減量補
正するようにした。このため、上記ギャップGpの一時
的な縮小が生じるおそれのある期間に限って噴射時間を
短縮することができるようになり、低温始動補正処理を
効率よく実行することができるようになる。
【0081】(4)また本実施の形態では、上述した目
標噴射量Qtの減量補正を、燃料噴射弁2から噴射され
る燃料を気筒内に直接噴射供給する筒内噴射式の内燃機
関の燃料噴射制御装置により実行するようにした。ここ
で通常、筒内噴射式の内燃機関では、内部圧力が高めら
れた状態の気筒内に燃料を直接噴射供給する必要がある
ために、その燃料噴射弁には燃料が極めて高い圧力に蓄
圧された上で供給されている。このため、上記ギャップ
Gpが一時的に縮小すると、これに伴う燃料噴射弁2か
ら噴射される燃料量についての増大量も極めて多量なも
のとなる。これに対して、本実施の形態によれば、こう
した筒内噴射式の内燃機関にあって、その燃料噴射弁2
から噴射される燃料量の不要な増大を好適に補償するこ
とができるようになる。
【0082】(5)特に本実施の形態では、上述した目
標噴射量Qtの減量補正を、コモンレール式のディーゼ
ル機関1の燃料噴射制御装置により実行するようにし
た。筒内噴射式の内燃機関のなかでもコモンレール式の
ディーゼル機関は、燃焼行程における気筒内圧力が極め
て高いために、その噴射圧が極めて高く設定されてい
る。このため、上記ギャップGpが一時的に小さくなっ
たときには、燃料噴射弁2から噴射される燃料量につい
ての増大量が極めて多量なものとなる上に、これに伴っ
て生じる気筒内圧力の過度な上昇、ひいては機関1の耐
久性の低下に対する懸念も大きくなる。これに対して、
本実施の形態によれば、こうしたコモンレール式のディ
ーゼル機関1にあって、その耐久性に影響を及ぼすおそ
れのある気筒内圧力の不要な上昇を好適に抑制すること
ができるようになる。
【0083】なお、上記実施の形態は、以下のように変
更して実施してもよい。 ・上記実施の形態において、所定温度T2を、気筒内圧
力の過度な上昇を招くおそれがあることを(条件b)を
通じて判断することが可能になる値として設定するよう
にしてもよい。ここで、よく知られているように、内燃
機関にあっては、吸気温度THAが低いときほど気筒内
への空気の充填効率が高くなって、その圧縮行程におけ
る気筒内圧力が上昇する。従って、吸気温度THAが低
いときほど気筒内圧力の上昇が過度なものとなり易い。
この点、上記構成によれば、このように気筒内圧力の過
度な上昇を招き易い期間に限って前述した低温始動補正
処理を実行することが可能になる。
【0084】・また、気筒内圧力の過度な上昇を抑制す
る上では、気筒内圧力を検出するためのセンサを別途設
け、気筒内圧力が所定圧力を超えて高まったときに限っ
て目標噴射量Qtを減量補正するといった構成を採用す
ることもできる。
【0085】・上記実施の形態では、目標噴射量Qtを
減量補正して噴射時間を短縮するようにしたが、これに
代えて、基準噴射圧を減圧補正するようにしてもよい。
これもよく知られているように、燃料噴射弁に供給され
る燃料の圧力(噴射圧)を減圧すると、同弁から噴射さ
れる燃料量は減少する。従って、前記ギャップGpの縮
小度合いに応じて基準噴射圧を減圧補正することで、燃
料噴射弁2から噴射される燃料量の不要な増大を好適に
補償することができようになり、ひいては機関1の低温
始動時において同燃料量をより的確に制御することがで
きるようになる。なお、上記基準噴射圧についての減圧
補正量は、機関1の始動操作後の経過時間が短いほど、
且つ燃料噴射弁2の推定温度が低いほど、大とすればよ
い。
【0086】・また、目標噴射量Qtを減量補正するこ
とや、基準噴射圧を減圧補正することに代えて、燃料噴
射時期を遅角補正するようにしてもよい。燃料噴射弁か
ら噴射される燃料の噴射時期を遅角すると、内燃機関に
おける気筒内圧力のピーク値が低下することもよく知ら
れている。従って、上記ギャップGpの縮小度合いに応
じたかたちで噴射時期を遅角補正することで、少なくと
も同ギャップGpの一時的な縮小に伴う気筒内圧力の不
要な上昇を好適に抑制することができるようになる。
【0087】一方、前述したように、上記ギャップGp
の一時的な縮小は、アーマチャ44のリフト速度やリフ
ト時期が一時的に早くなることに起因して生じる。すな
わち、ギャップGpの一時的な縮小が生じているときに
は、噴射時期が不要に早くなっている。これに対して、
ギャップGpの縮小度合いに応じて噴射時期を遅角補正
する上記構成によれば、こうした噴射時期の不要な早期
化についてもこれを好適に補償することができるように
なる。
【0088】なお、上記気筒内圧力の不要な上昇におけ
る上昇幅、及び噴射時期の不要な早期化における進角幅
は、機関1の始動操作後における経過時間が短いほど、
また燃料噴射弁2の温度が低いときほど大きい。従っ
て、機関1の始動操作後の経過時間が短いほど、且つ燃
料噴射弁2の推定温度が低いほど、噴射時期の遅角補正
量を大とすればよい。これにより、そのときどきの気筒
内圧力の上昇幅や、噴射時期の進角幅に応じて噴射時期
を遅角補正することが可能になり、気筒内圧力の不要な
増大や、噴射時期の不要な早期化を好適に補償すること
ができるようになる。
【0089】・また、上述した噴射時間の短縮補正、噴
射圧の減圧補正、及び噴射時期の遅角補正のいずれか2
つを組み合わせて実行する、あるいはそれら全てを併せ
て実行するようにしてもよい。要は、上記ギャップGp
の一時的な縮小に伴って生じる噴射量や、噴射時期、あ
るいは噴射圧といった燃料噴射態様の変化を好適に補償
することができればよい。
【0090】・上記実施の形態では、燃料噴射弁2の温
度を吸気温度THAに基づいて推定するようにした。こ
の推定に用いる機関パラメータとしては、吸気温度TH
Aに限らず、例えば冷却水温度THW等、燃料噴射弁2
の温度が好適に反映される機関パラメータであれば適宜
採用可能である。また、空間的に、あるいはコスト的に
余裕があるのであれば、こうした機関パラメータに基づ
く燃料噴射弁2の温度の推定に代えて、新たなセンサを
設ける等して同弁2各部の温度を直接測定することも勿
論可能である。
【0091】・上記実施の形態では、本発明にかかる燃
料噴射制御装置を、コモンレール式のディーゼル機関1
に適用するようにした。これに限らず、他の型式のディ
ーゼル機関や、筒内噴射式のガソリン機関、あるいは吸
気ポート噴射式のガソリン機関などにも、本発明にかか
る燃料噴射制御装置を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる内燃機関の燃料噴射制御装置の
一実施の形態についてその概略構成を示すブロック図。
【図2】補正係数の算出に用いられるマップのマップ構
造を示す略図。
【図3】噴射時間を算出する処理についてその処理手順
を示すフローチャート。
【図4】同実施の形態による目標噴射量の補正態様の推
移の一例を示すタイミングチャート。
【図5】燃料噴射弁の正面断面構造を示す正面断面図。
【図6】ギャップとアーマチャに作用する吸引力との関
係を示すグラフ。
【図7】アーマチャのリフト量の推移の一例を示すグラ
フ。
【図8】燃料噴射率の推移の一例を示すグラフ。
【符号の説明】
1…ディーゼル機関、2…燃料噴射弁、4…コモンレー
ル、5…供給配管、6…燃料ポンプ、6a…吐出ポー
ト、6b…吸入ポート、6c…リターンポート、7…逆
止弁、8…燃料タンク、9…フィルタ、10…圧力制御
弁、11…リターン配管、12…リリーフ弁、13…吸
気通路、15…アクセルペダル、21…アクセルセン
サ、22…水温センサ、23…吸気温センサ、24…燃
温センサ、25…燃圧センサ、26…クランク角セン
サ、27…カム角センサ、28…スタータスイッチ、3
1…吸気弁、32…排気弁、33…電子制御装置、41
…ニードル、42…バネ、43…電磁コイル、44…ア
ーマチャ、45…バネ、46…ケース、47…噴孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 武裕 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 佐藤 武 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 山本 幸久 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 Fターム(参考) 3G301 HA02 HA04 JA03 JA21 KA02 LB11 LC01 MA11 MA18 NE06 NE12 NE23 PA10Z PB01Z PB08Z PE04Z PE08Z PF03Z PF16Z

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁コイルへの通電に基づくアーマチャの
    リフト操作を通じて燃料噴射態様が決定される電磁駆動
    式の燃料噴射弁を備え、該燃料噴射弁に供給される燃料
    の内燃機関に対する噴射時期及び噴射量が、前記電磁コ
    イルへの通電時期及び通電時間に応じて制御される内燃
    機関の燃料噴射制御装置において、 前記機関の低温始動時における前記電磁コイルと前記ア
    ーマチャとのギャップ変化に起因する燃料噴射態様の変
    化を補正する補正手段を備えることを特徴とする内燃機
    関の燃料噴射制御装置。
  2. 【請求項2】前記燃料噴射弁は、前記電磁コイルへの通
    電による前記アーマチャの該電磁コイル側に吸引される
    方向へのリフト操作に応じて開弁されるものであり、前
    記補正手段は、前記機関の始動操作後の経過時間と前記
    燃料噴射弁の推定温度とに基づいて同燃料噴射弁から噴
    射される燃料量を減量補正するものである請求項1記載
    の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  3. 【請求項3】前記補正手段は、前記機関の始動操作後の
    経過時間が短いほど、且つ、前記燃料噴射弁の推定温度
    が低いほど、前記燃料噴射弁から噴射される燃料量の減
    量補正量を大とする請求項2記載の内燃機関の燃料噴射
    制御装置。
  4. 【請求項4】前記燃料噴射弁は、前記電磁コイルへの通
    電による前記アーマチャの該電磁コイル側に吸引される
    方向へのリフト操作に応じて開弁されるものであり、前
    記補正手段は、前記機関の始動操作後の経過時間と前記
    燃料噴射弁の推定温度とに基づいて同燃料噴射弁に供給
    される燃料の圧力を減圧補正するものである請求項1記
    載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  5. 【請求項5】前記補正手段は、前記機関の始動操作後の
    経過時間が短いほど、且つ、前記燃料噴射弁の推定温度
    が低いほど、前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力の
    減圧補正量を大とする請求項4記載の内燃機関の燃料噴
    射制御装置。
  6. 【請求項6】前記燃料噴射弁は、前記電磁コイルへの通
    電による前記アーマチャの該電磁コイル側に吸引される
    方向へのリフト操作に応じて開弁されるものであり、前
    記補正手段は、前記機関の始動操作後の経過時間と前記
    燃料噴射弁の推定温度とに基づいて同燃料噴射弁から噴
    射される燃料の噴射時期を遅角補正するものである請求
    項1記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  7. 【請求項7】前記補正手段は、前記機関の始動操作後の
    経過時間が短いほど、且つ、前記燃料噴射弁の推定温度
    が低いほど、前記燃料噴射弁から噴射される燃料の噴射
    時期の遅角補正量を大とする請求項6記載の内燃機関の
    燃料噴射制御装置。
  8. 【請求項8】前記燃料噴射弁は、前記電磁コイルへの通
    電による前記アーマチャの該電磁コイル側に吸引される
    方向へのリフト操作に応じて開弁されるものであり、前
    記補正手段は、前記機関の始動操作後の経過時間と前記
    燃料噴射弁の推定温度とに基づいて、同燃料噴射弁から
    噴射される燃料量の減量補正、及び同燃料噴射弁に供給
    される燃料の圧力の減圧補正、及び同燃料噴射弁から噴
    射される燃料の噴射時期の遅角補正の少なくとも1つを
    実行するものである請求項1記載の内燃機関の燃料噴射
    制御装置。
  9. 【請求項9】前記補正手段は、前記機関の始動操作後の
    経過時間が短いほど、且つ、前記燃料噴射弁の推定温度
    が低いほど、前記燃料噴射弁から噴射される燃料量につ
    いてはその減量補正量を大とし、前記燃料噴射弁に供給
    される燃料の圧力についてはその減圧補正量を大とし、
    前記燃料噴射弁から噴射される燃料の噴射時期について
    はその遅角補正量を大とする請求項8記載の内燃機関の
    燃料噴射制御装置。
  10. 【請求項10】前記補正手段は、前記燃料噴射弁の温度
    を前記機関の冷却水温度に基づいて推定する請求項2〜
    9のいずれかに記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  11. 【請求項11】前記補正手段は、前記燃料噴射弁の温度
    を前記機関に吸入される空気の温度に基づいて推定する
    請求項2〜9のいずれかに記載の内燃機関の燃料噴射制
    御装置。
  12. 【請求項12】前記補正手段は、前記機関の始動が完了
    してから前記燃料噴射弁の各部の温度がほぼ均一になる
    までの所定の期間に限って前記補正を実行する請求項1
    〜11のいずれかに記載の内燃機関の燃料噴射制御装
    置。
  13. 【請求項13】請求項1〜12のいずれかに記載の内燃
    機関の燃料噴射制御装置において、 前記機関が、前記燃料噴射弁に供給される燃料を畜圧す
    る手段を備えるとともに、前記燃料噴射弁から噴射され
    る燃料を気筒内に直接噴射供給する筒内噴射式の内燃機
    関であることを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装
    置。
  14. 【請求項14】前記内燃機関が、コモンレール式のディ
    ーゼル機関である請求項13記載の内燃機関の燃料噴射
    制御装置。
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