JP2003215040A - 冷凍サイクルにおける潤滑油の状態検出装置 - Google Patents

冷凍サイクルにおける潤滑油の状態検出装置

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JP2003215040A
JP2003215040A JP2002015793A JP2002015793A JP2003215040A JP 2003215040 A JP2003215040 A JP 2003215040A JP 2002015793 A JP2002015793 A JP 2002015793A JP 2002015793 A JP2002015793 A JP 2002015793A JP 2003215040 A JP2003215040 A JP 2003215040A
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lubricating oil
light
light receiving
compressor
optical fibers
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Takahiro Yamaguchi
貴弘 山口
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトで低コストな装置で、冷凍サイク
ルにおける潤滑油の状態を精度よく検出し得るようにす
る。 【解決手段】 冷凍サイクルにおける潤滑油の状態検出
装置を、気密耐圧構造の固定部材14内に平行に設置さ
れた複数の光ファイバ15,16A,16B・・と、該
光ファイバ15,16A,16B・・に接続された光源
17および受光部18A,18B・・と、該受光部18
A,18B・・に受光された光から潤滑油の状態を判定
する判定手段19とを備え、前記光源17からの光を前
記光ファイバ15を介して潤滑油に照射し、該潤滑油中
に添加された着色剤からの光を前記光ファイバ16A,
16B・・を介して前記受光部18A,18B・・に受
光するように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、冷凍サイクルに
おける潤滑油の状態検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、図1に示す冷凍サイクルは、圧
縮機1、凝縮器2、減圧機構3および蒸発器4を順次冷
媒配管5,6,7,8により接続して構成されている。
【0003】上記のような構成の冷凍サイクルにおいて
は、冷媒とともに潤滑油が循環することとなっている
が、 圧縮機内の潤滑油が液冷媒により希釈されて潤滑油の
粘度が低下し、潤滑不良を生じる、 圧縮機内において潤滑油が発泡すると、圧縮機へ潤滑
油を供給するためのオイルポンプによる潤滑油の吸い上
げができなくなる、 過渡的な運転状態により圧縮機内から潤滑油が流出し
てしまい、油溜まり部の油面が低下する ことにより、圧縮機の焼き付きが生じ、冷凍サイクルが
運転できなくなるという問題が生じる。
【0004】そこで、冷凍サイクルにおける潤滑油の状
態(例えば、希釈度、発泡状態あるいは油面低下)を検
出して、圧縮機の焼き付きを未然に防止する対策が従来
から実施されている。
【0005】例えば、蒸発器と圧縮機との間の吸入配管
の途中に、潤滑油や冷媒の流量を検出する流量検出装置
を設けるようにしている(特開平10−288431号
公報参照)。
【0006】上記流量検出装置は、光源からの光を吸入
配管と同軸に接続された透光円筒部材内部へ入射させる
第1透光部と、該透光円筒部材内部を流れる潤滑油が前
記第1透光部から入射された光を受けて発する蛍光を吸
入配管外部へ出射させる第2透光部と、前記潤滑油の流
量を前記第2透光部から出射される蛍光の光量として検
出する蛍光量検出手段とにより構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した流
量検出装置の場合、透光円筒部材内を流れる冷媒は低圧
低温であるため、透光円筒部材の外側に結露が生じるこ
とがあり、光源からの光や内方から出射される蛍光が結
露に遮られることとなって、検出誤差が大きくなるとい
う不具合が生じる。また、第1透光部から入射される光
と、第2透光部から出射される蛍光との方向に所定の角
度が必要となるため、装置自体が大きくならざるを得な
いという不具合もある。さらに、高精度な光軸調整や高
精度な透光円筒部材加工を必要とするという問題もあ
る。なお、圧縮機の油溜まり部における潤滑油の状態を
検出する適正な検出手段はなかった。
【0008】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、コンパクトで低コストな装置で、冷凍サイクルに
おける潤滑油の状態を精度よく検出し得るようにするこ
とを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、圧縮機1、凝縮器
2、減圧機構3および蒸発器4を順次冷媒配管5〜8に
より接続してなる冷凍サイクルの適所に設けられる冷凍
サイクルにおける潤滑油の状態検出装置を、気密耐圧構
造の固定部材14内に平行に設置された複数の光ファイ
バ15,16A,16B・・と、該光ファイバ15,1
6A,16B・・に接続された光源17および受光部1
8A,18B・・と、該受光部18A,18B・・に受
光された光から潤滑油の状態を判定する判定手段19と
を備え、前記光源17からの光を前記光ファイバ15を
介して潤滑油に照射し、該潤滑油中に添加された着色剤
からの光を前記光ファイバ16A,16B・・を介して
前記受光部18A,18B・・に受光するように構成し
ている。
【0010】上記のように構成したことにより、気密耐
圧構造の固定部材14内に平行に設置された複数の光フ
ァイバ15,16A,16B・・と、該光ファイバ1
5,16A,16B・・に接続された光源17および受
光部18A,18B・・と、該受光部18A,18B・
・に受光された光から潤滑油の状態を判定する判定手段
19とを備えて構成したことにより、高度な加工精度を
必要とすることなく、コンパクトな構造とすることがで
きるとともに、取付誤差による感度変化や振動によるノ
イズ発生の心配もない。しかも、光源17からの光を光
源側光ファイバ15を介して潤滑油に照射し、該潤滑油
中に添加された着色剤からの光を光源側光ファイバ15
と平行な受光部側光ファイバ16A,16B・・を介し
て受光部18A,18B・・に受光するように構成した
ことにより、高精度の光軸調整を行う必要がなくなる。
【0011】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の冷凍サイクルにおける潤滑油の状態検出装置にお
いて、前記受光部側光ファイバ18A,18B・・を、
前記光源側光ファイバ15からの視野X0と受光部光フ
ァイバ18A,18B・・の視野X1,X2・・とが交叉
する空間Y1,Y2・・を選択的に観測するように構成し
た場合、光源側光ファイバ15からの視野X0と受光部
光ファイバ16A,16B・・の視野X1,X2・・とが
交叉する空間Y1,Y2・・に存在する情報(即ち、光強
度)を検出できることとなり、潤滑油の状態変化を的確
に検出することができる。
【0012】請求項3の発明におけるように、請求項1
および2のいずれか一項記載の冷凍サイクルにおける潤
滑油の状態検出装置において、前記圧縮機1の底部ある
いは前記蒸発器4と圧縮機1との間の吸入配管8に設け
るとともに、前記判定手段19を、前記受光部18A,
18B・・に受光された光の強度信号の直流値成分の変
化から潤滑油の希釈度を検出する機能を備えて構成した
場合、受光部18A,18B・・に受光された光の強度
信号の直流値成分の変化から潤滑油の希釈度を検出でき
ることとなり、潤滑油の粘度低下を予知することができ
る。
【0013】請求項4の発明におけるように、請求項1
および2のいずれか一項記載の冷凍サイクルにおける潤
滑油の状態検出装置において、前記蒸発器4と圧縮機1
との間の吸入配管8に設けるとともに、前記受光部18
A,18B・・を、前記着色剤からの光とそれ以外の波
長帯とに感度をもつ2種類の受光素子をもち、光強度の
比較により油量とミスト状の液冷媒量とをそれぞれ計測
する機能を備えて構成した場合、2種類の受光素子をも
つ受光部18A,18B・・へ受光された光強度の比較
により油量とミスト状の液冷媒量とがそれぞれ計測でき
ることとなり、潤滑油と液冷媒の量を個別に知ることが
できる。
【0014】請求項5の発明におけるように、請求項
1、2、3および4のいずれか一項記載の冷凍サイクル
における潤滑油の状態検出装置において、前記受光部側
光ファイバ16A,16B・・の先端に、検出エリアを
移動させるための光路屈折部材32を設けた場合、受光
側光ファイバ16A,16B・・の視野領域を自由に調
整できることとなり、設置個所を自由に選択できる。
【0015】請求項6の発明におけるように、請求項
1、2、3、4および5のいずれか一項記載の冷凍サイ
クルにおける潤滑油の状態検出装置において、前記圧縮
機1の底部に設けるとともに、前記判定手段19を、前
記受光部18A,18B・・に受光された光の強度信号
の交流値成分から任意の周波数成分を選択して潤滑油の
発泡を検出する機能を備えて構成した場合、受光部18
A,18B・・に受光された光の強度信号の交流値成分
から任意の周波数成分を選択して潤滑油の発泡を検出で
きることとなり、圧縮機1への潤滑油供給不足を予知す
ることができる。
【0016】請求項7の発明におけるように、請求項
1、2、3、4、5および6のいずれか一項記載の冷凍
サイクルにおける潤滑油の状態検出装置において、前記
圧縮機1の側面における油面下限設定高さ位置Pに設け
るとともに、前記判定手段19を、前記受光部18A,
18B・・に受光された光の強度信号の直流値成分の有
無から潤滑油の油面低下を検出する機能を備えて構成し
た場合、受光部18A,18B・・に受光された光の強
度信号の直流値成分の有無から潤滑油の油面低下を検出
できることとなり、圧縮機1への潤滑油供給不足を予知
することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の好適な実施の形態について詳述する。
【0018】この潤滑油の状態検出装置Aは、図1に示
すように、圧縮機1、凝縮器2、減圧機構3および蒸発
器4を順次冷媒配管5,6,7,8により接続して構成
された冷凍サイクルに適用されるものであり、圧縮機1
の底部、圧縮機1の側面における油面下限設定高さ位置
あるいは蒸発器4と圧縮機1との間の吸入配管8に設け
られる。
【0019】まず、図2に示すように、低圧ドーム式密
閉型圧縮機1の密閉ケーシング9の底部(即ち、油溜ま
り部10の底部)においてオイルポンプ11(圧縮機の
回転軸を兼用している)の吸込口11aと対向する位置
および前記密閉ケーシング9の側面における油面下限設
定高さ位置Pに前記潤滑油の状態検出装置Aを設ける場
合について説明する。符号12は圧縮部、13はモータ
部である。
【0020】上記状態検出装置Aは、図3および図4に
示すように、気密耐圧構造の固定部材14内に平行に設
置された複数の光ファイバ15,16A,16Bと、該
光ファイバ15,16A,16Bに接続された光源17
および受光部18A,18Bと、該受光部18A,18
Bに受光された光から潤滑油の状態を判定する判定手段
として作用する回路基板19とを備えており、該光源1
7からの光を前記光源側光ファイバ15を介して潤滑油
に照射し、該潤滑油中に添加された油溶性の着色剤から
の光を前記受光部側光ファイバ16A,16Bを介して
前記受光部18A,18Bにそれぞれ受光するように構
成されている。なお、本実施の形態においては、前記着
色剤として、冷媒の漏洩検知用として用いられる蛍光剤
が採用されており、該蛍光剤が光源17からの光を受け
て蛍光を発することとなっている。従って、本実施の形
態においては、受光部18A,18Bは、蛍光剤からの
蛍光を受光することとなるが、着色剤として蛍光を発し
ないものを採用した場合、受光部18A,18Bは、着
色剤からの反射光を受光することとなる。
【0021】前記受光部側光ファイバ16A,16B
は、前記光源側光ファイバ15からの視野X0と受光部
側光ファイバ16A,16Bの視野X1,X2とが交叉す
る空間Y1,Y2(図3に斜線で示す空間)を選択的に観
測するように構成されている。上記のように構成されて
いるので、高度な加工精度を必要とすることなく、コン
パクトな構造とすることができるとともに、取付誤差に
よる感度変化や振動によるノイズ発生の心配もない。し
かも、光源17からの光を光源側光ファイバ15を介し
て潤滑油に照射し、該潤滑油中の着色剤(例えば、蛍光
剤)からの光(例えば、蛍光)を光源側光ファイバ15
と平行な受光部側光ファイバ16A,16Bを介して受
光部18A,18Bに受光するように構成したことによ
り、高精度の光軸調整を行う必要がなくなる。
【0022】ところで、上記した状態検出装置Aによる
潤滑油の状態検出の態様について、図5を参照して説明
する。
【0023】図5に、状態検出装置Aからの信号処理系
の概略図であり、判定手段としての回路基板19を示し
ている。
【0024】状態検出装置Aにおける受光部18A,1
8Bからの信号は、増幅器20A,20Bにより増幅さ
れ、例えば、信号波形aおよびbとされる。これらの信
号波形a,bにおいては、潤滑油が発泡していないとき
(即ち、フォーミングが発生していないとき)には、イ
で示すように濃度推移のみの直流成分のみとなるが、潤
滑油が発泡しているとき(即ち、フォーミングが発生し
ているとき)には、ロで示すように脈動する交流成分と
なる。
【0025】これらの信号波形a,bは、合流点P1
おいて+−されて信号波形cとされ、バンドパスフィル
タ21により濾波されて信号波形dとされ、整流回路2
2により信号波形eとされ、ローパスフィルタ23によ
り濾波されて信号波形fとされる。信号波形fにおいて
交流成分は平均化されてフォーミングが発生しているこ
とを示すこととなる。
【0026】なお、受光部18Bからの信号のみによっ
てもフォーミング判定を行うことが可能であり、信号波
形bをバンドパスフィルタ24で濾波し、整流回路25
を経てローパスフィルタ26で濾波すればよい。
【0027】一方、受光部18Aからの信号波形をロー
パスフィルタ27により濾波して信号波形gとし、光強
度ー油濃度変換テーブル28により油濃度を検出するこ
ともできる。また、光強度ー油濃度変換テーブル28に
より求められた結果を2値化することにより、光強度信
号の有無から油面が油面下限高さより低くなっているこ
とを判断することも可能である。
【0028】さらに、受光部18A,18Bからの信号
波形を合流点P2において加算した後、ローパスフィル
タ29により濾波し、その後光強度ー油濃度変換テーブ
ル30により油濃度を検出することもできる。
【0029】つまり、前記状態検出装置Aは、受光部1
8A,18Bに受光された光(例えば、蛍光)の強度信
号の直流値成分の変化から潤滑油の希釈度を検出する機
能と、受光部18A,18Bに受光された光(例えば、
蛍光)の強度信号の交流値成分から任意の周波数成分を
選択して潤滑油の発泡を検出する機能と、受光部18
A,18Bに受光された光(例えば、蛍光)の強度信号
の直流値成分の有無から潤滑油の油面低下を検出する機
能とを備えているのである。
【0030】次に、この状態検出装置Aを吸入配管8に
設置する場合について説明する。
【0031】この場合、図6ないし図8に示すように、
吸入配管8の途中に流路を狭く絞る流路狭窄部材31を
設け、該流路狭窄部材31に対して状態検出装置Aを取
り付けるようにしている。このようにした理由は、吸入
配管8を流れる冷媒はガス冷媒であり、潤滑油は管壁に
沿った環状流となっているので、潤滑油を流路中央に寄
せて状態検出装置Aによる検出をし易くするためであ
る。
【0032】この場合、潤滑油の発泡は生じないため、
潤滑油の濃度変化のみを検出することとなる。
【0033】ところで、吸入配管8の管径が小さい場合
には、光源側光ファイバ15からの視野X0と受光部側
光ファイバ16A,16Bの視野X1,X2とが交叉でき
ない場合が生ずることがあるが、その場合には、図9な
いし図11に示すように、受光部側光ファイバ16A,
16Bの先端に、検出エリアを移動させるための光路屈
折部材(例えば、プリズム32)を設ければよい。この
ようにすると、受光側光ファイバ16A,16Bの視野
領域を自由に調整できることとなり、設置個所を自由に
選択できる。
【0034】なお、光源側光ファイバを介して逆方向に
伝送される蛍光強度を検出できるように構成すれば、光
源側光ファイバの端面に形成される油膜の厚さを計測す
ることも可能である。
【0035】また、着色剤を含む潤滑油に吸収散乱され
にくい波長帯の光を照射するようにしてもよく、その場
合、後方散乱光強度から液冷媒量を同時に検出すること
ができる。
【0036】この場合、前記受光部18A,18B・・
を、前記着色剤からの光とそれ以外の波長帯とに感度を
もつ2種類の受光素子をもち、光強度の比較により油量
とミスト状の液冷媒量とをそれぞれ計測する機能を備え
て構成することもできる。その場合、2種類の受光素子
をもつ受光部18A,18B・・へ受光された光強度の
比較により油量とミスト状の液冷媒量とがそれぞれ計測
できることとなり、潤滑油と液冷媒の量を個別に知るこ
とができる。
【0037】さらに、状態検出装置Aを、光ファイバと
光源および受光部とを一体に成形した光集積素子で構成
する場合もある。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、圧縮機1、凝
縮器2、減圧機構3および蒸発器4を順次冷媒配管5〜
8により接続してなる冷凍サイクルの適所に設けられる
冷凍サイクルにおける潤滑油の状態検出装置を、気密耐
圧構造の固定部材14内に平行に設置された複数の光フ
ァイバ15,16A,16B・・と、該光ファイバ1
5,16A,16B・・に接続された光源17および受
光部18A,18B・・と、該受光部18A,18B・
・に受光された光から潤滑油の状態を判定する判定手段
19とを備え、前記光源17からの光を前記光ファイバ
15を介して潤滑油に照射し、該潤滑油中に添加された
着色剤からの光を前記光ファイバ16A,16B・・を
介して前記受光部18A,18B・・に受光するように
構成しているので、高度な加工精度を必要とすることな
く、コンパクトな構造とすることができるとともに、取
付誤差による感度変化や振動によるノイズ発生の心配も
ないという効果がある。しかも、光源17からの光を光
源側光ファイバ15を介して潤滑油に照射し、該潤滑油
中に添加された着色剤からの光を光源側光ファイバ15
と平行な受光部側光ファイバ16A,16B・・を介し
て受光部18A,18B・・に受光するように構成した
ことにより、高精度の光軸調整を行う必要がなくなると
いう効果もある。
【0039】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の冷凍サイクルにおける潤滑油の状態検出装置にお
いて、前記受光部側光ファイバ18A,18B・・を、
前記光源側光ファイバ15からの視野X0と受光部光フ
ァイバ18A,18B・・の視野X1,X2・・とが交叉
する空間Y1,Y2・・を選択的に観測するように構成し
た場合、光源側光ファイバ15からの視野X0と受光部
光ファイバ16A,16B・・の視野X1,X2・・とが
交叉する空間Y1,Y2・・に存在する情報(即ち、光強
度)を検出できることとなり、潤滑油の状態変化を的確
に検出することができる。
【0040】請求項3の発明におけるように、請求項1
および2のいずれか一項記載の冷凍サイクルにおける潤
滑油の状態検出装置において、前記圧縮機1の底部ある
いは前記蒸発器4と圧縮機1との間の吸入配管8に設け
るとともに、前記判定手段19を、前記受光部18A,
18B・・に受光された光の強度信号の直流値成分の変
化から潤滑油の希釈度を検出する機能を備えて構成した
場合、受光部18A,18B・・に受光された光の強度
信号の直流値成分の変化から潤滑油の希釈度を検出でき
ることとなり、潤滑油の粘度低下を予知することができ
る。
【0041】請求項4の発明におけるように、請求項1
および2のいずれか一項記載の冷凍サイクルにおける潤
滑油の状態検出装置において、前記蒸発器4と圧縮機1
との間の吸入配管8に設けるとともに、前記受光部18
A,18B・・を、前記着色剤からの光とそれ以外の波
長帯とに感度をもつ2種類の受光素子をもち、光強度の
比較により油量とミスト状の液冷媒量とをそれぞれ計測
する機能を備えて構成した場合、2種類の受光素子をも
つ受光部18A,18B・・へ受光された光強度の比較
により油量とミスト状の液冷媒量とがそれぞれ計測でき
ることとなり、潤滑油と液冷媒の量を個別に知ることが
できる。
【0042】請求項5の発明におけるように、請求項
1、2、3および4のいずれか一項記載の冷凍サイクル
における潤滑油の状態検出装置において、前記受光部側
光ファイバ16A,16B・・の先端に、検出エリアを
移動させるための光路屈折部材32を設けた場合、受光
側光ファイバ16A,16B・・の視野領域を自由に調
整できることとなり、設置個所を自由に選択できる。
【0043】請求項6の発明におけるように、請求項
1、2、3、4および5のいずれか一項記載の冷凍サイ
クルにおける潤滑油の状態検出装置において、前記圧縮
機1の底部に設けるとともに、前記判定手段19を、前
記受光部18A,18B・・に受光された光の強度信号
の交流値成分から任意の周波数成分を選択して潤滑油の
発泡を検出する機能を備えて構成した場合、受光部18
A,18B・・に受光された光の強度信号の交流値成分
から任意の周波数成分を選択して潤滑油の発泡を検出で
きることとなり、圧縮機1への潤滑油供給不足を予知す
ることができる。
【0044】請求項7の発明におけるように、請求項
1、2、3、4、5および6のいずれか一項記載の冷凍
サイクルにおける潤滑油の状態検出装置において、前記
圧縮機1の側面における油面下限設定高さ位置Pに設け
るとともに、前記判定手段19を、前記受光部18A,
18B・・に受光された光の強度信号の直流値成分の有
無から潤滑油の油面低下を検出する機能を備えて構成し
た場合、受光部18A,18B・・に受光された光の強
度信号の直流値成分の有無から潤滑油の油面低下を検出
できることとなり、圧縮機1への潤滑油供給不足を予知
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般の冷凍サイクルの構成を示す冷媒回路図で
ある。
【図2】本願発明の実施の形態にかかる冷凍サイクルに
おける潤滑油の状態検出装置の使用例を示す圧縮機の要
部断面図である。
【図3】本願発明の実施の形態にかかる冷凍サイクルに
おける潤滑油の状態検出装置の拡大断面図である。
【図4】本願発明の実施の形態にかかる冷凍サイクルに
おける潤滑油の状態検出装置の拡大平面図である。
【図5】本願発明の実施の形態にかかる冷凍サイクルに
おける潤滑油の状態検出装置における判定手段の概略構
成(即ち、信号処理系)を示す説明図である。
【図6】本願発明の実施の形態にかかる冷凍サイクルに
おける潤滑油の状態検出装置の他の使用例を示す吸入配
管の拡大断面図である。
【図7】図6のVII−VII断面図である。
【図8】図6のVIII−VIII断面図である。
【図9】本願発明の実施の形態にかかる冷凍サイクルに
おける潤滑油の状態検出装置のもう一つの他の使用例を
示す吸入配管の拡大断面図である。
【図10】図9のX−X断面図である。
【図11】図9のXI−XI断面図である。
【符号の説明】
1は圧縮機、2は凝縮器、3は減圧機構、4は蒸発器、
8は吸入配管、10は油溜まり部、14は固定部材、1
5は光源側光ファイバ、16A,16Bは受光部側光フ
ァイバ、17は光源、18A,18Bは受光部、19は
判定手段(回路基板)、32は光路屈折部材(プリズ
ム)、Aは状態検出装置、Pは油面下限設定位置、
0,X1,X2は視野、Y1,Y2は空間。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(1)、凝縮器(2)、減圧機構
    (3)および蒸発器(4)を順次冷媒配管(5)〜
    (8)により接続してなる冷凍サイクルの適所に設けら
    れる冷凍サイクルにおける潤滑油の状態検出装置であっ
    て、気密耐圧構造の固定部材(14)内に平行に設置さ
    れた複数の光ファイバ(15),(16A),(16
    B)・・と、該光ファイバ(15),(16A),(1
    8B)・・に接続された光源(17)および受光部(1
    8A),(18B)・・と、該受光部(18A),(1
    8B)・・に受光された光から潤滑油の状態を判定する
    判定手段(19)とを備え、前記光源(17)からの光
    を前記光ファイバ(15)を介して潤滑油に照射し、該
    潤滑油中に添加された油溶性の着色剤からの光を前記光
    ファイバ(16A),(16B)・・を介して前記受光
    部(18A),(18B)・・に受光するように構成し
    たことを特徴とする冷凍サイクルにおける潤滑油の状態
    検出装置。
  2. 【請求項2】 前記受光部側光ファイバ(16A),
    (16B)・・を、前記光源側光ファイバ(15)から
    の視野(X0)と受光部側光ファイバ(16A),(1
    6B)・・の視野(X1),(X2)・・とが交叉する空
    間(Y1),(Y2)・・を選択的に観測するように構成
    したことを特徴とする前記請求項1記載の冷凍サイクル
    における潤滑油の状態検出装置。
  3. 【請求項3】 前記圧縮機(1)の底部あるいは前記蒸
    発器(4)と圧縮機(1)との間の吸入配管(8)に設
    けられており、前記判定手段(19)は、前記受光部
    (18A),(18B)・・に受光された光の強度信号
    の直流値成分の変化から潤滑油の希釈度を検出する機能
    を備えていることを特徴とする前記請求項1および2の
    いずれか一項記載の冷凍サイクルにおける潤滑油の状態
    検出装置。
  4. 【請求項4】 前記蒸発器(4)と圧縮機(1)との間
    の吸入配管(8)に設けられており、前記受光部(18
    A),(18B)・・は、前記着色剤からの光とそれ以
    外の波長帯とに感度をもつ2種類の受光素子をもち、光
    強度の比較により油量とミスト状の液冷媒量とをそれぞ
    れ計測する機能を備えて構成したことを特徴とする前記
    請求項1および2のいずれか一項記載の冷凍サイクルに
    おける潤滑油の状態検出装置。
  5. 【請求項5】 前記受光部側光ファイバ(16A),
    (16B)・・の先端には、検出エリアを移動させるた
    めの光路屈折部材(32)を設けたことを特徴とする前
    記請求項1、2、3および4のいずれか一項記載の冷凍
    サイクルにおける潤滑油の状態検出装置。
  6. 【請求項6】 前記圧縮機(1)の底部に設けられてお
    り、前記判定手段(19)は、前記受光部(18A),
    (18B)・・に受光された光の強度信号の交流値成分
    から任意の周波数成分を選択して潤滑油の発泡を検出す
    る機能を備えていることを特徴とする前記請求項1、
    2、3、4および5のいずれか一項記載の冷凍サイクル
    における潤滑油の状態検出装置。
  7. 【請求項7】 前記圧縮機(1)における油面下限設定
    高さ位置(P)に設けられており、前記判定手段(1
    9)は、前記受光部(18A),(18B)・・に受光
    された光の強度信号の直流値成分の有無から潤滑油の油
    面低下を検出する機能を備えていることを特徴とする前
    記請求項1、2、3、4、5および6のいずれか一項記
    載の冷凍サイクルにおける潤滑油の状態検出装置。
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