JPWO2018229886A1 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

冷凍サイクル装置は、液冷媒又は冷凍機油である液体を貯留する液溜め部と、前記液溜め部に設けられ、前記液溜め部内の液面の高さの検出に用いられる検出装置(20)と、を備え、前記検出装置は、前記液溜め部内の液面の高さの検出に用いられる情報を生成するセンサ部(203)を有し、前記センサ部の上面(203a)は、上方に凸となる曲面に形成されている、あるいは、水平面に対して傾いている。

Description

本発明は、液冷媒又は冷凍機油である液体を貯留する液溜め部と、該液溜め部内の液面の高さの検出に用いられる検出装置と、を備えた冷凍サイクル装置に関する。
従来、液冷媒又は冷凍機油である液体を貯留する液溜め部を備えた冷凍サイクル装置が知られている。このような冷凍サイクル装置においては、液溜め部に、該液溜め部内の液面の高さの検出に用いられる検出装置が設けられている。
液溜め部内の液面の高さを検出装置で検出する液面検出機構は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された液面検出機構は、液体及び気体が収容される容器と、上端部が容器の上面部に接続されて固定された支持材と、支持材の下端部に取り付けられた発熱抵抗体(発熱素子)と、発熱抵抗体の両端にかかる電圧を検出する電圧計と、を有している。
液面高さを検出する際のセンサ部となる発熱抵抗体が容器内の液体に浸漬しているときと、液体に浸漬しておらず、気体に接触しているときとでは、電圧計で検出される電圧値が異なる。そこで、特許文献1に記載の液量検出機構は、発熱抵抗体が液体に浸漬しているか否かにより相違する電圧値に基づいて、容器内の液面の高さが発熱抵抗体よりも上方に存在するか下方に存在するかを検出することができる。
特開昭59−27223号公報
冷凍サイクル装置においては、該冷凍サイクル装置の運転中、液溜め部内の気体が存在する領域には、つまり液溜め部内における液面よりも上方の領域には、ガス状冷媒だけでなく、液溜め部内に貯留される液体が滴状になって存在する。このため、従来の冷凍サイクル装置においては、この滴状の液体が検出装置のセンサ部である発熱抵抗体に付着して滞留したままの状態になり、発熱抵抗体が液体に浸漬していると誤判定してしまう場合がある。すなわち、従来の冷凍サイクル装置は、液面が発熱抵抗体よりも下方に存在するにもかかわらず、液面が発熱抵抗体よりも上方に位置していると誤判定してしまうという課題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、液溜め部内の液面高さの誤判定を防止できる冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、液冷媒又は冷凍機油である液体を貯留する液溜め部と、前記液溜め部に設けられ、前記液溜め部内の液面の高さの検出に用いられる検出装置と、を備え、前記検出装置は、前記液溜め部内の液面の高さの検出に用いられる情報を生成するセンサ部を有し、前記センサ部の上面は、上方に凸となる曲面に形成されている、あるいは、水平面に対して傾いている。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、センサ部に液滴が付着しても、該センサ部に液滴が滞留することを防止できる。このため、本発明に係る冷凍サイクル装置は、液溜め部内の液面高さの誤判定を防止することができる。
本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の冷媒回路構成等の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置が有する液溜め部の構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置が有する液溜め部の構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の検出装置が有する各構成の機能を説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置が有する検出装置の構成の一例を示す図であり、当該検出装置が液溜め部内に設置された状態を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置が有する検出装置の構成の一例を示す図であり、当該検出装置が液溜め部内に設置された状態を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置が有する検出装置の構成の一例を示す図であり、当該検出装置が液溜め部内に設置された状態を示す図である。 比較例となる検出装置の構成の一例を示す図であり、当該検出装置が液溜め部内に設置された状態を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置が有する検出装置の構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置が有する検出装置の構成の別の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置が有する検出装置の構成の別の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る冷凍サイクル装置において、発信面及び受信面に親水処理が施された検出装置のセンサ部近傍を示す要部拡大図である。 本発明の実施の形態3に係る冷凍サイクル装置において、発信面及び受信面に疎水処理又は撥水処理が施された検出装置のセンサ部近傍を示す要部拡大図である。 比較例であり、発信面及び受信面に親水処理、疎水処理及び撥水処理のいずれも施されていない検出装置のセンサ部近傍を示す要部拡大図である。 本発明の実施の形態4に係る冷凍サイクル装置における検出装置の設置構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る冷凍サイクル装置における検出装置の設置構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る冷凍サイクル装置における検出装置の設置構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態5に係る冷凍サイクル装置において、表面に親水処理が施された熱電素子近傍を示す要部拡大図である。 本発明の実施の形態5に係る冷凍サイクル装置において、表面に疎水処理又は撥水処理が施された熱電素子近傍を示す要部拡大図である。 比較例であり、表面に親水処理、疎水処理及び撥水処理のいずれも施されていない熱電素子近傍を示す要部拡大図である。 本発明の実施の形態6に係る冷凍サイクル装置の圧縮機の構成の一例を概略的に示す縦断面図である。 本発明の実施の形態6に係る冷凍サイクル装置の冷媒回路構成等の一例を示す図である。 図22に示す冷凍サイクル装置に用いられるオイルセパレータの構成の一例を概略的に示す縦断面図である。
以下、各実施の形態において、本発明に係る冷凍サイクル装置の一例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する各実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実物とは異なる場合がある。また、以下、特に説明しない限り、同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の冷媒回路構成等の一例を示す図である。図1を参照して、冷凍サイクル装置1の冷媒回路等について説明する。
冷凍サイクル装置1は、圧縮機11と、凝縮器12と、絞り装置13と、蒸発器14と、液溜め部15と、液溜め部15内の液面の高さの検出に用いられる検出装置20と、制御装置50とを主に有している。冷凍サイクル装置1は、図中矢印で示すように、冷媒回路を圧縮機11、凝縮器12、絞り装置13、蒸発器14及び液溜め部15の順に流れる冷媒を備えている。
圧縮機11は、ガス冷媒を高温高圧に圧縮して吐出する機能を有するものである。圧縮機11は、冷媒吸入側が液溜め部15に接続され、冷媒吐出側が凝縮器12に接続されている。圧縮機11は、例えば、インバータ圧縮機等で構成することができる。
凝縮器12(放熱器)は、該凝縮器12を流れる冷媒と熱交換対象とを熱交換させ、冷媒を凝縮させて高圧液冷媒にするものである。例えば、冷凍サイクル装置1を空気調和装置として用い、該空気調和装置で冷房運転を行う場合、熱交換対象は室外空気となる。この際、凝縮器12を流れる冷媒と室外空気との熱交換を促進するため、凝縮器12の近傍に、室外空気を凝縮器12に送風する送風機を設けてもよい。この送風機は、凝縮器12と共に室外機に搭載される。
絞り装置13は、冷媒を減圧させるものであり、例えばキャピラリーチューブ、あるいは、開度を調整することができる絞り弁等で構成することができる。絞り装置13は、上流側が凝縮器12に接続され、下流側が蒸発器14に接続されている。
蒸発器14は、該蒸発器14を流れる冷媒と熱交換対象とを熱交換させ、冷媒を蒸発させるものである。蒸発器14は、上流側が絞り装置13に接続され、下流側が液溜め部15に接続されている。例えば、冷凍サイクル装置1を空気調和装置として用い、該空気調和装置で冷房運転を行う場合、熱交換対象は室内空気となる。この際、蒸発器14を流れる冷媒と室内空気との熱交換を促進するため、蒸発器14の近傍に、室内空気を蒸発器14に送風する送風機を設けてもよい。この送風機は、蒸発器14と共に室内機に搭載される。
液溜め部15は、液冷媒を貯留するものである。液溜め部15は、上流側が蒸発器14に接続され、下流側が圧縮機11の吸入側に接続されている。以下、図2及び図3を用いて、液溜め部15の一例を説明する。
図2及び図3は、本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置が有する液溜め部の構成の一例を示す図である。なお、図2(a)は、液溜め部15の縦断面図となっている。図2(b)は、液溜め部15の容器15Aの側面図となっている。図3(a)は、液溜め部15の縦断面図となっている。図3(b)は、液溜め部15の容器15Aの底面図となっている。また、図2及び図3は、容器15A内に液冷媒L及びガス冷媒Gが存在している状態を模式的に示している。以下、図2及び図3を参照して、液溜め部15の構成について説明する。
液溜め部15は、液冷媒を貯留する容器15Aを有している。図2では、縦断面が円形状となる円筒状の容器15Aを例示している。また、図3では、横断面が円形状となる円筒状の容器15Aを例示している。なお、容器15Aの形状は、特に限定されない。また、液溜め部15は、一方の端部が蒸発器14と接続された入口管151を有している。入口管151は、途中部が例えば容器15Aの上部に固定されている。そして、入口管151は、例えば他方の端部等、容器15A内に配置されている箇所に開口部を有している。すなわち、蒸発器14から流出した冷媒は、この開口部から、容器15A内へ流入する。蒸発器14から容器15A内へ流入する冷媒が気液二相状態となっている場合、容器15A内へ流入した気液二相状態の冷媒は、液冷媒とガス冷媒とに分離する。そして、液冷媒は容器15A内の下部に貯留され、ガス冷媒は容器15A内の上部に貯留される。
また、液溜め部15は、一方の端部が圧縮機11の吸入側に接続された出口管152を有している。出口管152は、途中部が例えば容器15Aの上部に固定されている。そして、出口管152は、例えば他方の端部等、容器15A内においてガス冷媒が存在する領域に配置されている箇所に開口部を有している。すなわち、液溜め部15内に貯留されているガス冷媒は、この開口部から出口管152へ流入し、圧縮機11に吸入される。
再び図1を参照すると、検出装置20は、液溜め部15に貯留された液冷媒の液面高さを検出するのに利用される。検出装置20は、液溜め部15内の液面の高さの検出に用いられる情報を生成するセンサ部を有している。そして、液溜め部15内の液面の高さは、センサ部によって生成された情報に基づいて、制御装置50で算出される。後述のように、本実施の形態1では、検出装置20のセンサ部として、温度によって抵抗値が変化する熱電素子を用いている。以下、図4を用いて、本実施の形態1に係る検出装置20が有する各構成の機能について説明する。
なお、図4は、検出装置20が有する各構成の機能を説明するための図であり、検出装置20が有する各構成の形状及び配置等を限定するものではない。また、図1では、検出装置20は、液溜め部15の上部から内部に設置されている。しかしながら、この設置構成は、本実施の形態1に係る検出装置20の設置構成を限定するものではない。例えば、液溜め部15内の側面に、検出装置20を設置する構成でもよい。
図4は、本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の検出装置が有する各構成の機能を説明するための図である。
検出装置20は、温度によって抵抗値が変化する熱電素子203と、一端が該熱電素子203と電気的に接続された2本の通電体202と、を備えている。そして、検出装置20の各通電体202の他端は、電線201を介して、制御装置50と電気的に接続されている。なお、本実施の形態1及び以下の実施の形態では、電線201は、検出装置20に電力を供給する電力供給用電線と、検出装置20と制御装置50との間で情報の伝達を行う通信用電線との総称とする。すなわち、電線201は、電力供給用電線及び通信用電線のうちの少なくとも一方で構成されているものとする。なお、検出装置20と制御装置50との間での情報の伝達は、無線で行われてもよい。
熱電素子203は、電線201及び通電体202を介して制御装置50から供給される電力によって自ら発熱する、自己発熱式の熱電素子である。熱電素子203として、例えば、素子温度により素子抵抗が変化することを利用したNTCサーミスタ又はPTCサーミスタ等の熱電素子を用いることができる。なお、NTCとは、「negative temperature coefficient」の略であり、PTCとは、「positive temperature coefficient」の略である。
熱電素子203は、制御装置50から供給される電力により発熱する。熱電素子203は、自身の有する熱(温度)と、自身の抵抗値との間に一定の関連性がある。例えば、熱電素子203がPTCサーミスタである場合には、自身の温度と抵抗値との間には比例関係が成立する。また、熱電素子203がNTCサーミスタである場合には、自身の温度と抵抗値との間には反比例の関係が成立する。
例えば、熱電素子203が発熱式のPTCサーミスタである場合には、熱電素子203の温度が増大するほどに熱電素子203の抵抗値が増大することになる。熱電素子203が液冷媒に触れている場合には、ガス冷媒に触れている場合よりも、熱電素子203の温度が低下することになるので、それに対応して熱電素子203の抵抗値も低下する。逆に、熱電素子203がガス冷媒に触れており、そのガス冷媒の速度がそれほど大きくない場合には、液冷媒に触れている場合よりも、抵抗値が高くなる。
このように、検出装置20の熱電素子203が液冷媒に触れているか、ガス冷媒に触れているかによって、熱電素子203の抵抗値が相違することになる。この抵抗値の相違により、液溜め部15内の液冷媒の液面高さが熱電素子203よりも上方に存在するか下方に存在するかを検出することができる。すなわち、本実施の形態1に係る検出装置20においては、センサ部である熱電素子203は、液溜め部15内の液面の高さの検出に用いられる情報として、液面の高さによって変化する抵抗値を生成する。
再び図1を参照する。制御装置50は、専用のハードウェア、又はメモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)で構成されている。なお、CPUは、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、又はプロセッサともいう。
制御装置50が専用のハードウェアである場合、制御装置50は、例えば、単一回路、複合回路、ASIC(application specific integrated circuit)、FPGA(field−programmable gate array)、又はこれらを組み合わせたものが該当する。制御装置50が実現する各機能部のそれぞれを、個別のハードウェアで実現してもよいし、各機能部を一つのハードウェアで実現してもよい。
制御装置50がCPUの場合、制御装置50が実行する各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア及びファームウェアはプログラムとして記述され、メモリに格納される。CPUは、メモリに格納されたプログラムを読み出して実行することにより、制御装置50の各機能を実現する。ここで、メモリは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、又はEEPROM等の、不揮発性又は揮発性の半導体メモリである。
なお、制御装置50の機能の一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアで実現するようにしてもよい。
本実施の形態1に係る制御装置50は、液溜め部15に貯留された液冷媒の液面高さを検出するための機能部として、電力供給部51、液面高さを算出する算出部52、及び記憶部53を有する。電力供給部51は、検出装置20に電力を供給するものである。算出部52は、検出装置20のセンサ部で生成された液面の高さの検出に用いられる情報に基づき、液溜め部15に貯留された液冷媒の液面高さを検出するものである。記憶部53は、センサ部で生成された情報から液溜め部15内の液冷媒の液面高さを算出するためのデータ等を記憶しているものである。
例えば、算出部52は、熱電素子203に供給されている電圧値及び電流値等から、熱電素子203の抵抗値を演算する。また、算出部52は、熱電素子203の抵抗値から、記憶部53に記憶されている所定のテーブルを用いて熱電素子203の温度を演算する。そして、算出部52は、熱電素子203の温度に基づいて、液溜め部15に貯留された液冷媒の液面高さがどこにあるかを算出する。詳しくは、算出部52は、液溜め部15に貯留された液冷媒の液面高さが熱電素子203よりも上方に存在するか下方に存在するかを算出する。なお、記憶部53に記憶されている所定のテーブルとは、熱電素子203の抵抗値と温度との関係を示すテーブルである。
なお、例えば、電力供給部51は、熱電素子203に間欠的に電力を供給する構成としてもよい。そして、算出部52は、熱電素子203の温度の上昇度合いにより、液溜め部15に貯留された液冷媒の液面高さがどこにあるかを算出してもよい。
また例えば、算出部52は、熱電素子203の温度が規定温度に達するまでの時間から、液溜め部15に貯留された液冷媒の液面高さがどこにあるかを算出してもよい。
また例えば、算出部52は、熱電素子203の抵抗値を温度に換算せず、熱電素子203の抵抗値に基づいて、液溜め部15に貯留された液冷媒の液面高さがどこにあるかを算出してもよい。
また、制御装置50は、機能部として、判定部を有していてもよい。判定部は、例えば、算出部52が算出した液冷媒の液面高さに基づいて、液溜め部15内の液冷媒が容器15Aからオーバーフローするか否かを判定する。また例えば、判定部は、算出部52が算出した液冷媒の液面高さに基づいて、冷凍サイクル装置1の冷媒回路に充填されている冷媒が漏洩しているか否かを判定する。冷凍サイクル装置1を設置した後に冷媒を充填する際、算出部52が算出した液冷媒の液面高さに基づいて冷媒の充填量を算出する機能部等を、制御装置50に設けてもよい。
ここで、液溜め部15に流入してくる液冷媒の一部は、滴状となって液溜め部15に流入してくる場合がある。そして、この滴状の液冷媒が、検出装置20の熱電素子203に付着する場合がある。また、液溜め部15内の液冷媒が減少し、熱電素子203が液冷媒に浸漬した状態から浸漬しない状態となった場合にも、滴状の液冷媒が熱電素子203に付着する場合がある。このように滴状の液冷媒が熱電素子203に付着した場合、滴状の液冷媒が熱電素子203に滞留したままの状態になっていると、算出部52は、熱電素子203が液冷媒に浸漬していると誤判定してしまう場合がある。すなわち、算出部52は、液冷媒の液面が熱電素子203よりも下方に存在するにもかかわらず、液冷媒の液面が熱電素子203よりも上方に位置していると誤判定してしまうという場合がある。
そして、液溜め部15内の液冷媒の液面高さを誤判定した場合には、例えば次のような不都合が発生する場合がある。
例えば、従来、冷媒回路の低圧側に液溜め部を設けた冷凍サイクル装置において、該液溜め部に貯留されている液冷媒の量が多い場合、蒸発器の出口過熱度を高めにして、過熱ガス化した冷媒を液溜め部内に流入させる制御を行う場合がある。液溜め部に貯留されていた液冷媒の一部を、冷媒回路の高圧側となる凝縮器に貯留させるためである。本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1においてこのような制御を行った際、液溜め部15内の液面位置を誤判定してしまうと、次のような課題が発生してしまう。詳しくは、液溜め部15内の液冷媒の液面が熱電素子203よりも下方に存在するにもかかわらず、液冷媒の液面が熱電素子203よりも上方に位置していると誤判定してしまうと、必要以上の液冷媒が凝縮器12に集まってしまう。このため、冷媒回路の高圧側の圧力が過度に上昇し、冷凍サイクル装置1は、正常に運転できなくなってしまう。
そこで、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1においては、熱電素子203を次のような形状としている。
図5〜図7は、本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置が有する検出装置の構成の一例を示す図であり、当該検出装置が液溜め部内に設置された状態を示す図である。また、図8は、比較例となる検出装置の構成の一例を示す図であり、当該検出装置が液溜め部内に設置された状態を示す図である。
図5及び図6に示すように、本実施の形態1に係る検出装置20の熱電素子203の上面203aは、上方に凸となる曲面に形成されている。あるいは、図7に示すように、本実施の形態1に係る検出装置20の熱電素子203の上面203aは、水平面に対して傾いている。
液溜め部15内の液冷媒が減少し、熱電素子203が液冷媒に浸漬した状態から浸漬しない状態となった場合に、滴状の液冷媒は、熱電素子203の上面203aに滞留しやすい。例えば、図8に示す比較例では、熱電素子203の上面203aは、平面に形成され、水平面に対して平行となっている。このような熱電素子203においては、滴状の液冷媒が熱電素子203の上面203aに滞留してしまう。このため、算出部52は、熱電素子203が液冷媒に浸漬していると誤判定してしまう。すなわち、算出部52は、液冷媒の液面が熱電素子203よりも下方に存在するにもかかわらず、液冷媒の液面が熱電素子203よりも上方に位置していると誤判定してしまう。
一方、本実施の形態1に係る検出装置20においては、熱電素子203の上面203aが上方に凸となる曲面となっているか、あるいは水平面に対して傾いている。したがって、熱電素子203の上面203aに滴状の液冷媒が付着しても、滴状の液冷媒は上面203aからすぐに滑り落ちる。このため、本実施の形態1に係る検出装置20においては、滴状の液冷媒が熱電素子203に滞留することを防止できる。したがって、本実施の形態1に係る検出装置20においては、液溜め部15内の液冷媒の液面が熱電素子203よりも下方に存在するにもかかわらず、液冷媒の液面が熱電素子203よりも上方に位置していると誤判定してしまうことを防止できる。
以上、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1は、液冷媒を貯留する液溜め部15と、液溜め部15に設けられ、液溜め部15内の液面の高さの検出に用いられる検出装置20と、を備えている。また、検出装置20は、液溜め部15内の液面の高さの検出に用いられる情報を生成するセンサ部として熱電素子203を有している。そして、熱電素子203の上面203aは、上方に凸となる曲面に形成されている、あるいは、水平面に対して傾いている。
このため、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1は、滴状の液冷媒が熱電素子203に滞留することを防止できる。このため、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1は、液溜め部15内の液冷媒の液面が熱電素子203よりも下方に存在するにもかかわらず、液冷媒の液面が熱電素子203よりも上方に位置していると誤判定してしまうことを防止できる。すなわち、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1は、算出部52が液溜め部15内の液冷媒の液面高さを誤判定してしまうことを防止できる。
このため、例えば、液溜め部15の容器15Aから液冷媒がオーバーフローするか否かの検出に検出装置20を用いた場合、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1は、液溜め部15の容器15Aから液冷媒がオーバーフローするか否かの誤検出を防止できる。したがって、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1は、圧縮機11への液冷媒の戻りを防止でき、圧縮機11の故障を防止できるので、圧縮機11の信頼性を高めることができる。
また例えば、冷凍サイクル装置1設置後の冷媒充填時、冷媒充填量の把握に検出装置20を用いた場合、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1は、液溜め部15の容器15A内の液量を把握できることから、冷媒回路への冷媒の過充填を防止することができる。
また例えば、液溜め部15内の液冷媒の量の変化を検出装置20を用いて検出し、冷媒回路内からの冷媒漏洩を検知する場合、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1は、冷媒漏洩を的確に検出することができる。このため、冷媒が大気へ放出されることを抑制できるので、地球温暖化を抑制することができる。また、可燃性冷媒を冷媒回路内に充填する冷凍サイクル装置においては、冷媒漏洩を適切に検出することが特に重要となる。このため、可燃性冷媒を冷媒回路内に充填する冷凍サイクル装置として本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1を採用することは、非常に有用である。
なお、本実施の形態1に係る検出装置20においては、自己発熱式の熱電素子203を用いた。すなわち、センサ部である熱電素子203が、加熱部の機能も有する構成となっていた。しかしながら、本実施の形態1に係る検出装置20は、センサ部である熱電素子203として自己発熱式でない熱電素子を用い、加熱部を熱電素子203とは別に備えていてもよい。この場合、加熱部として、例えば、抵抗体等を採用することができる。また、熱電素子203として、サーミスタ等、種々の熱電素子を採用することができる。熱電素子203に加熱部を接触させ、該加熱部に通電して熱電素子203を加熱することにより、自己発熱式の熱電素子203を用いた場合と同様の機能を果たすことができる。
また、本実施の形態1では、液溜め部15内に検出装置20を1つのみ設置した。しかしながら、液溜め部15内に複数の検出装置20を設置してもよい。例えば、検出装置20のそれぞれの熱電素子203が異なる高さとなるように、各検出装置20を配置することにより、液溜め部15内の液面高さをより正確に把握できるようになる。
実施の形態2.
検出装置20のセンサ部は、熱電素子203に限定されるものではない。発信部及び受信部を有するセンサ部を備えた検出装置を、冷凍サイクル装置1に搭載される検出装置20として用いてもよい。この場合、検出装置20のセンサ部を以下のように構成することにより、液溜め部15内の液面高さの誤判定を防止できる。なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
本実施の形態2に係る検出装置20は、発信部及び受信部を有するセンサ部を備えている。発信部は、発信面209を有し、発信面209から信号を出力するものである。受信部は、受信面210を有し、発信部から出力された信号を受信面210から受けるものである。このようなセンサ部を有する検出装置としては、例えば、静電容量式検出装置、光学式検出装置、及び超音波式検出装置がある。
図9は、本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置が有する検出装置の構成の一例を示す図である。なお、図9(a)は、検出装置20を示す斜視図である。図9(b)は、図9(a)に符号Wで示す電極板204の上面204a近傍を矢印X方向から観察した側面図である。また、図9(c)は、図9(a)に符号Yで示す電極板204の上面204a近傍を矢印Z方向から観察した側面図である。
図9に示す検出装置20は、静電容量式検出装置である。この検出装置20は、センサ部として、互いの表面が対向する2枚の電極板204を有している。これらの電極板204は、通電体202及び電線201を介して制御装置50と接続されている。このように構成された検出装置20においては、2枚の電極板204に通電し、電極板204間の静電容量を計測する。液溜め部15内の液冷媒の液面高さが変化すると、電極板204間の液冷媒に接する部分とガス冷媒に接する部分の割合が変化する。この結果、液冷媒とガス冷媒とは比誘電率に差があるため、電極板204間の静電容量が変化する。このため、制御装置50の算出部52は、電極板204間の静電容量に基づき、液溜め部15内の液冷媒の液面高さを算出することができる。
すなわち、静電容量式の検出装置20のセンサ部は、液溜め部15内の液面の高さの検出に用いられる情報として、電極板204間の静電容量を生成する。ここで、静電容量式の検出装置20においては、2枚の電極板204に通電することにより、電極板204間の誘電体が分極する。そして、一方の電極板204はプラスに帯電し、他方の電極板204はマイナスに帯電する。つまり、2枚の電極板204の一方が、センサ部の発信部に相当する。また、2枚の電極板204の他方が、センサ部の受信部に相当する。また、一方の電極板204側から他方の電極板204側に変位する電子が、信号に相当する。また、一方の電極板204おける他方の電極板204と対向する表面が、発信面209に相当する。また、他方の電極板204おける一方の電極板204と対向する表面が、受信面210に相当する。
また、本実施の形態2に係る静電容量式の検出装置20においては、各電極板204の上面204aは、上方に凸となる曲面に形成されている、あるいは、水平面に対して傾いている。図9に示す一例では、発信面209を有する電極板204の上面204aは、発信面209側の端部から発信面209側とは反対側の端部に向かって下降するように、傾いている。また、図9に示す一例では、受信面210を有する電極板204の上面204aは、受信面210側の端部から受信面210側とは反対側の端部に向かって下降するように、傾いている。
ここで、電極板204の上面204aに液冷媒が滞留した場合、上面204aに滞留していた多量の液冷媒が電極板204間に一気に流れ落ち、発信面209と受信面210との間に、液冷媒がブリッジしてしまうことが懸念される。ブリッジとは、発信面209及び受信面210の双方に接触した状態で、液冷媒が表面張力によって発信面209と受信面210との間に滞留することである。このような場合、算出部52は、電極板204の周囲がガス冷媒であるにもかかわらず、電極板204が液冷媒に浸漬していると誤判定してしまう。すなわち、算出部52は、液溜め部15内の液冷媒の液面高さを誤判定してしまう。
一方、本実施の形態2に係る静電容量式の検出装置20においては、各電極板204の上面204aが上方に凸となる曲面となっているか、あるいは水平面に対して傾いている。したがって、各電極板204の上面204aに滴状の液冷媒が付着しても、滴状の液冷媒は上面204aからすぐに滑り落ちる。このため、本実施の形態2に係る静電容量式の検出装置20においては、発信面209と受信面210との間に液冷媒がブリッジしてしまうことを防止できる。したがって、本実施の形態2に係る静電容量式の検出装置20においては、算出部52が液溜め部15内の液冷媒の液面高さを誤判定してしまうことを防止できる。
図10は、本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置が有する検出装置の構成の別の一例を示す斜視図である。
図10に示す検出装置20は、超音波式検出装置(超音波振動式検出装置)である。この検出装置20は、センサ部として、発信部205及び受信部206を有している。そして、発信部205の発信面209と受信部206の受信面210とが対向するように、発信部205及び受信部206は配置されている。このように構成された検出装置20においては、発信部205は、発信面209から超音波の波動を発信する。そして、受信部206は、受信面210から、超音波の波動を受ける。発信面209と受信面210との間に液冷媒がある場合とガス冷媒がある場合とでは、受信部206が受信する超音波の波動の減衰量が異なる。このため、制御装置50の算出部52は、受信部206が受信する超音波の波動の減衰量に基づき、液溜め部15内の液冷媒の液面高さを算出することができる。
すなわち、超音波式の検出装置20のセンサ部は、液溜め部15内の液面の高さの検出に用いられる情報として、受信部206が受信する超音波の波動の減衰量を生成する。つまり、発信部205から発信される超音波の波動が、信号に相当する。
また、本実施の形態2に係る超音波式の検出装置20においては、発信部205の上面205a及び受信部206の上面206aは、上方に凸となる曲面に形成されている、あるいは、水平面に対して傾いている。図10に示す一例では、発信部205の上面205aは、発信面209側の端部から発信面209側とは反対側の端部に向かって下降するように、傾いている。また、図10に示す一例では、受信部206の上面206aは、受信面210側の端部から受信面210側とは反対側の端部に向かって下降するように、傾いている。
ここで、発信部205の上面205a及び受信部206の上面206aに液冷媒が滞留した場合、発信部205の上面205a及び受信部206の上面206aに滞留していた多量の液冷媒が、発信部205と受信部206との間に一気に流れ落ちる。このような場合、発信面209と受信面210との間に、液冷媒がブリッジしてしまうことが懸念される。そして、このような場合、算出部52は、発信部205及び受信部206の周囲がガス冷媒であるにもかかわらず、発信部205及び受信部206が液冷媒に浸漬していると誤判定してしまう。すなわち、算出部52は、液溜め部15内の液冷媒の液面高さを誤判定してしまう。
一方、本実施の形態2に係る超音波式の検出装置20においては、発信部205の上面205a及び受信部206の上面206aが上方に凸となる曲面となっているか、あるいは水平面に対して傾いている。したがって、発信部205の上面205a及び受信部206の上面206aに滴状の液冷媒が付着しても、滴状の液冷媒は発信部205の上面205a及び受信部206の上面206aからすぐに滑り落ちる。このため、本実施の形態2に係る超音波式の検出装置20においては、発信面209と受信面210との間に液冷媒がブリッジしてしまうことを防止できる。したがって、本実施の形態2に係る超音波式の検出装置20においては、算出部52が液溜め部15内の液冷媒の液面高さを誤判定してしまうことを防止できる。
図11は、本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置が有する検出装置の構成の別の一例を示す斜視図である。
図11に示す検出装置20は、光学式検出装置である。この検出装置20は、センサ部として、発信部207及び受信部208を有している。そして、発信部207の発信面209と受信部208の受信面210とが対向するように、発信部207及び受信部208は配置されている。このように構成された検出装置20においては、発信部207は、発信面209から光を発する。そして、受信部208は、受信面210から、受光する。液冷媒とガス冷媒とでは、光の透過量が異なる。このため、発信面209と受信面210との間に液冷媒がある場合とガス冷媒がある場合とでは、受信部208での受光量が異なる。このため、制御装置50の算出部52は、受信部208での受光量に基づき、液溜め部15内の液冷媒の液面高さを算出することができる。
すなわち、光学式の検出装置20のセンサ部は、液溜め部15内の液面の高さの検出に用いられる情報として、受信部208での受光量を生成する。つまり、発信部207から発せられる光が、信号に相当する。
また、本実施の形態2に係る光学式の検出装置20においては、発信部207の上面207a及び受信部208の上面208aは、上方に凸となる曲面に形成されている、あるいは、水平面に対して傾いている。図11に示す一例では、発信部207の上面207aは、発信面209側の端部から発信面209側とは反対側の端部に向かって下降するように、傾いている。また、図11に示す一例では、受信部208の上面208aは、受信面210側の端部から受信面210側とは反対側の端部に向かって下降するように、傾いている。
ここで、発信部207の上面207a及び受信部208の上面208aに液冷媒が滞留した場合、発信部207の上面207a及び受信部208の上面208aに滞留していた多量の液冷媒が、発信部207と受信部208との間に一気に流れ落ちる。このような場合、発信面209と受信面210との間に、液冷媒がブリッジしてしまうことが懸念される。そして、このような場合、算出部52は、発信部207及び受信部208の周囲がガス冷媒であるにもかかわらず、発信部207及び受信部208が液冷媒に浸漬していると誤判定してしまう。すなわち、算出部52は、液溜め部15内の液冷媒の液面高さを誤判定してしまう。
一方、本実施の形態2に係る光学式の検出装置20においては、発信部207の上面207a及び受信部208の上面208aが上方に凸となる曲面となっているか、あるいは水平面に対して傾いている。したがって、発信部207の上面207a及び受信部208の上面208aに滴状の液冷媒が付着しても、滴状の液冷媒は発信部207の上面207a及び受信部208の上面208aからすぐに滑り落ちる。このため、本実施の形態2に係る光学式の検出装置20においては、発信面209と受信面210との間に液冷媒がブリッジしてしまうことを防止できる。したがって、本実施の形態2に係る光学式の検出装置20においては、算出部52が液溜め部15内の液冷媒の液面高さを誤判定してしまうことを防止できる。
以上、本実施の形態2に係る冷凍サイクル装置1においても、実施の形態1と同様に、検出装置20のセンサ部の上面が、上方に凸となる曲面に形成されている、あるいは、水平面に対して傾いている。このため、本実施の形態2に係る冷凍サイクル装置1も、実施の形態1と同様に、算出部52が液溜め部15内の液冷媒の液面高さを誤判定してしまうことを防止できる。
実施の形態3.
発信部及び受信部を有するセンサ部を備えた検出装置20を冷凍サイクル装置1に用いる場合、発信面209及び受信面210の表面に親水処理、疎水処理又は撥水処理のいずれかを施してもよい。発信面209及び受信面210の表面に親水処理、疎水処理又は撥水処理のいずれかを施すことにより、液溜め部15内の液面高さの誤判定をさらに防止することができる。なお、本実施の形態3において、特に記述しない項目については実施の形態1又は実施の形態2と同様とし、同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
本実施の形態3に係る検出装置20においては、発信面209及び受信面210の表面に、親水処理、疎水処理又は撥水処理のいずれかが施されている。換言すると、発信面209及び受信面210の表面は、親水状態、疎水状態又は撥水状態のいずれかの状態となっている。
図12は、本発明の実施の形態3に係る冷凍サイクル装置において、発信面及び受信面に親水処理が施された検出装置のセンサ部近傍を示す要部拡大図である。図13は、本発明の実施の形態3に係る冷凍サイクル装置において、発信面及び受信面に疎水処理又は撥水処理が施された検出装置のセンサ部近傍を示す要部拡大図である。また、図14は、比較例であり、発信面及び受信面に親水処理、疎水処理及び撥水処理のいずれも施されていない検出装置のセンサ部近傍を示す要部拡大図である。なお、図12〜図14は、検出装置20の一例として、静電容量式の検出装置20を示している。
図14に示す比較例に係る検出装置20のセンサ部(2枚の電極板204)は、発信面209及び受信面210に、親水処理、疎水処理及び撥水処理のいずれも施されていない。このような比較例に係る検出装置20においては、発信面209と受信面210との間の距離が小さい場合等には、発信面209と受信面210との間に液冷媒がブリッジしてしまうことがある。詳しくは、比較例に係る検出装置20は、液溜め部15内の液冷媒が減少し、検出装置20のセンサ部が液冷媒に浸漬した状態から浸漬しない状態となった際、発信面209と受信面210との間に液冷媒がブリッジしてしまうことがある。したがって、比較例に係る検出装置20を用いた場合、算出部52は、センサ部の周囲がガス冷媒であるにもかかわらず、センサ部が液冷媒に浸漬していると誤判定してしまう場合がある。すなわち、比較例に係る検出装置20を用いた場合、算出部52は、液溜め部15内の液冷媒の液面高さを誤判定してしまう場合がある。
一方、図12に示す本実施の形態3に係る検出装置20においては、発信面209及び受信面210の表面が親水状態となっている。このため、検出装置20のセンサ部が液冷媒に浸漬した状態から浸漬しない状態となった際、発信面209と受信面210との間で液冷媒はブリッジしない。このため、発信面209及び受信面210の表面が親水状態となった本実施の形態3に係る検出装置20においては、発信面209及び受信面210の表面に滴状の液冷媒が付着しても、滴状の液冷媒は、重力によってすぐに落下する。すなわち、発信面209及び受信面210の表面に滞留しない。このため、発信面209及び受信面210の表面が親水状態となった本実施の形態3に係る検出装置20を用いた場合、算出部52が液溜め部15内の液冷媒の液面高さを誤判定してしまうことをさらに防止できる。ここで、本実施の形態3では、接触角が45°以下になる状態を、親水状態とする。接触角とは、静止液体の自由表面が固体表面に接触する場所において、液面と固体表面とがなす角度を意味する。
また、図13に示す本実施の形態3に係る検出装置20においては、発信面209及び受信面210の表面が疎水状態又は撥水状態なっている。このため、発信面209及び受信面210の表面に滴状の液冷媒が付着した際、これら表面と滴状の液冷媒との接地面積が小さくなる。このため、発信面209及び受信面210の表面が疎水状態又は撥水状態となった本実施の形態3に係る検出装置20においては、発信面209及び受信面210の表面に滴状の液冷媒が付着しても、滴状の液冷媒は、重力によってすぐに落下する。すなわち、発信面209及び受信面210の表面に滞留しない。このため、発信面209及び受信面210の表面が疎水状態又は撥水状態となった本実施の形態3に係る検出装置20を用いた場合、算出部52が液溜め部15内の液冷媒の液面高さを誤判定してしまうことをさらに防止できる。ここで、本実施の形態3では、熱電素子203の表面に疎水処理を施すことにより、接触角が90°以上になっている状態を、疎水状態とする。また、本実施の形態3では、熱電素子203の表面に撥水処理を施すことにより、接触角が90°以上になっている状態を、撥水状態とする。
なお、図12及び図13では、発信面209及び受信面210が水平面に対して傾くように、センサ部を設けている。しかしながら、発信面209及び受信面210の表面に付着した滴状の液冷媒が液溜め部15内のガス冷媒の流れによって移動できる場合、発信面209及び受信面210が水平面に対して平行となるように、センサ部を設けてもよい。滴状の液冷媒が発信面209及び受信面210の表面に滞留することを防止でき、算出部52が液溜め部15内の液冷媒の液面高さを誤判定してしまうことを防止できる。
以上、本実施の形態3に係る冷凍サイクル装置1においては、検出装置20の発信面209及び受信面210は、親水状態、疎水状態又は撥水状態のいずれかの状態となっている。したがって、本実施の形態3に係る冷凍サイクル装置1は、算出部52が液溜め部15内の液冷媒の液面高さを誤判定してしまうことをさらに防止できる。
実施の形態4.
実施の形態3で示した検出装置20を冷凍サイクル装置1に搭載する場合、センサ部の設置姿勢を以下のようにするとよい。滴状の液冷媒が発信面209及び受信面210の表面に滞留することをより防止でき、算出部52が液溜め部15内の液冷媒の液面高さを誤判定してしまうことをより防止できる。なお、本実施の形態4において、特に記述しない項目については実施の形態3と同様とし、同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。また、本実施の形態4では、検出装置20の一例として、静電容量式の検出装置20を用い、センサ部の好適な設置姿勢を説明する。
図15〜図17は、本発明の実施の形態4に係る冷凍サイクル装置における検出装置の設置構成の一例を示す図である。なお、図15〜図17では、検出装置20の設置構成が見やすいように、液溜め部15の入口管151及び出口管152の図示を省略している。また、図15(a)は、内部に検出装置20が設置された液溜め部15の縦断面図となっている。より詳しくは、図15(a)は、図15(c)のA−A位置での縦断面図となっている。図15(b)は、図15(a)のB−B位置での縦断面図となっている。図15(c)は、図15(a)のC−C位置での横断面図となっている。また、図16及び図17は、内部に検出装置20が設置された液溜め部15の縦断面図となっている。
実施の形態3で示した検出装置20を液溜め部15内に設置する場合、図15〜図17に示すような姿勢で設置することが好ましい。詳しくは、検出装置20は、センサ部(2枚の電極板204)の発信面209及び受信面210が水平面に対して傾いて配置されていることが好ましい。また、図15に示すように、検出装置20は、センサ部の発信面209及び受信面210が垂直に配置されていることがより好ましい。
このように検出装置20を液溜め部15内に設けることにより、発信面209及び受信面210の表面に付着した滴状の液冷媒は、重力により、発信面209及び受信面210から落下する。すなわち、このように検出装置20を液溜め部15内に設けることにより、発信面209及び受信面210の表面に付着した滴状の液冷媒を排除する際、重力を用いることができる。したがって、このように検出装置20を液溜め部15内に設けることにより、滴状の液冷媒が発信面209及び受信面210の表面に滞留することをより防止でき、算出部52が液溜め部15内の液冷媒の液面高さを誤判定してしまうことをより防止できる。
実施の形態5.
センサ部として熱電素子203を備えた検出装置20を冷凍サイクル装置1に用いる場合においても、熱電素子203の表面に親水処理、疎水処理又は撥水処理のいずれかを施すことにより、液溜め部15内の液面高さの誤判定をさらに防止することができる。なお、本実施の形態5において、特に記述しない項目については実施の形態1〜実施の形態4のいずれかと同様とし、同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
本実施の形態5に係る検出装置20は、熱電素子203の表面に、親水処理、疎水処理又は撥水処理のいずれかが施されている。換言すると、熱電素子203の表面は、親水状態、疎水状態又は撥水状態のいずれかの状態となっている。
図18は、本発明の実施の形態5に係る冷凍サイクル装置において、表面に親水処理が施された熱電素子近傍を示す要部拡大図である。図19は、本発明の実施の形態5に係る冷凍サイクル装置において、表面に疎水処理又は撥水処理が施された熱電素子近傍を示す要部拡大図である。また、図20は、比較例であり、表面に親水処理、疎水処理及び撥水処理のいずれも施されていない熱電素子近傍を示す要部拡大図である。
図20に示す比較例に係る検出装置20の熱電素子203は、熱電素子203の表面に、親水処理、疎水処理及び撥水処理のいずれも施されていない。このような比較例に係る検出装置20においては、熱電素子203の近傍に液溜め部15の容器15A等の部材が配置されている場合、熱電素子203の近傍に配置された部材と熱電素子203との間に、液冷媒がブリッジしてしまうことがある。詳しくは、比較例に係る検出装置20は、液溜め部15内の液冷媒が減少し、熱電素子203が液冷媒に浸漬した状態から浸漬しない状態となると、熱電素子203の近傍に配置された部材と熱電素子203との間に、液冷媒がブリッジしてしまうことがある。したがって、比較例に係る検出装置20を用いた場合、算出部52は、熱電素子203の周囲がガス冷媒であるにもかかわらず、熱電素子203が液冷媒に浸漬していると誤判定してしまう。すなわち、比較例に係る検出装置20を用いた場合、算出部52は、液溜め部15内の液冷媒の液面高さを誤判定してしまう。
一方、図18に示す本実施の形態5に係る検出装置20においては、熱電素子203の表面が親水状態となっている。このため、熱電素子203が液冷媒に浸漬した状態から浸漬しない状態となった場合、熱電素子203の近傍に配置された部材と熱電素子203との間で、液冷媒はブリッジしない。このため、熱電素子203の表面が親水状態となった本実施の形態5に係る検出装置20においては、熱電素子203の表面に滴状の液冷媒が付着しても、滴状の液冷媒は、重力によってすぐに落下し、熱電素子203の表面に滞留しない。このため、熱電素子203の表面が親水状態となった本実施の形態5に係る検出装置20を用いた場合、算出部52が液溜め部15内の液冷媒の液面高さを誤判定してしまうことをさらに防止できる。なお、本実施の形態5では、接触角が45°以下になる状態を、親水状態とする。
また、図19に示すように、熱電素子203の表面が疎水状態又は撥水状態となった本実施の形態5に係る検出装置20においては、熱電素子203の表面に滴状の液冷媒が付着した際、熱電素子203の表面と滴状の液冷媒との接地面積が小さくなる。このため、熱電素子203の表面が疎水状態又は撥水状態となった本実施の形態5に係る検出装置20においては、熱電素子203の表面に滴状の液冷媒が付着しても、滴状の液冷媒は、重力によってすぐに落下し、熱電素子203の表面に滞留しない。このため、熱電素子203の表面が疎水状態又は撥水状態となった本実施の形態5に係る検出装置20を用いた場合、算出部52が液溜め部15内の液冷媒の液面高さを誤判定してしまうことをさらに防止できる。なお、本実施の形態5では、熱電素子203の表面に疎水処理を施すことにより、接触角が90°以上になっている状態を、疎水状態とする。また、本実施の形態5では、熱電素子203の表面に撥水処理を施すことにより、接触角が90°以上になっている状態を、撥水状態とする。
以上、本実施の形態5に係る冷凍サイクル装置1においては、熱電素子203の表面が親水状態、疎水状態又は撥水状態のいずれかの状態となっている。したがって、本実施の形態5に係る冷凍サイクル装置1は、算出部52が液溜め部15内の液冷媒の液面高さを誤判定してしまうことをさらに防止できる。
実施の形態6.
本発明に係る液溜め部は、つまり検出装置20が設けられる液溜め部は、上述した液溜め部15に限定されるものではない。本発明に係る液溜め部は、冷媒回路において液冷媒又は冷凍機油を貯留する液溜め部であればよい。本実施の形態6では、上述した液溜め部15以外の液溜め部に検出装置20を設ける例のいくつかを紹介する。なお、本実施の形態6において、特に記述しない項目については実施の形態1〜実施の形態5のいずれかと同様とし、同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図21は、本発明の実施の形態6に係る冷凍サイクル装置の圧縮機の構成の一例を概略的に示す縦断面図である。
図21に示す圧縮機11は、容器11A、吸入部110、吐出部111、圧縮部112、モータ部113、軸部114、及び液溜め部115を有している。液溜め部115は、容器11Aの底部に設けられ、圧縮部112に供給される冷凍機油を貯留するものである。また、軸部114は、圧縮部112とモータ部113とを接続し、圧縮部112にモータ部113の回転力を伝達するものである。この軸部114には、液溜め部115に貯留された冷凍機油を吸引する油ポンプ、該油ポンプで吸引された冷凍機油を圧縮部112へ導く流路が設けられている。
吸入部110で吸入されたガス冷媒がモータ部113の回転力により圧縮部112で圧縮され、高圧高温ガス冷媒が吐出部111から吐出される。冷媒が圧縮される際には、圧縮部112の摩擦を軽減するため、液溜め部115に貯留されている冷凍機油が、軸部114の流路を通じて圧縮部112に供給される。圧縮部112に供給された冷凍機油は、圧縮部112の潤滑に用いられた後に、図中矢印で示すように部品の隙間から滲み出て滴下し、液溜め部115に貯留される。
液溜め部115に貯留されている冷凍機油が多すぎると、モータ部113の少なくとも一部が、冷凍機油に浸漬する。このため、モータ部113が回転する際、冷凍機油が抵抗となるため、圧縮機11の効率が低下する。一方、液溜め部115に貯留されている冷凍機油が少なすぎると、圧縮部112に冷凍機油を十分に供給することができなくなる。このため、圧縮部112の摩擦が大きくなり、圧縮機11が故障してしまう場合がある。
したがって、液溜め部115に貯留される冷凍機油を適正量に制御する必要がある。このため、図21に示す圧縮機11においては、液溜め部115に貯留される冷凍機油の量を把握するために、検出装置20が液溜め部115に設置されている。なお、液溜め部115に設置される検出装置20の数は、任意である。例えば、液溜め部115に1つの検出装置20を設置し、該検出装置20によって冷凍機油の必要最低量(必要最低液面高さ)を検出することにより、圧縮機11の故障を防止できる。また例えば、図21に示すように、液溜め部115に複数の検出装置20を設置することにより、検出装置20によって、モータ部113が浸漬しない冷凍機油の最高液面高さを検出することもできる。これにより、圧縮機11の故障を防止しつつ、圧縮機11の効率の低下を防止することもできる。
ここで、圧縮機11の液溜め部115に設置された検出装置20には、圧縮機11の駆動中、検出装置20の上方に配置された圧縮部112から、冷凍機油が滴下してくる。このため、検出装置20のセンサ部に、滴状の冷凍機油が付着しやすい。つまり、圧縮機11の液溜め部115に設置された検出装置20は、冷凍機油の液面がセンサ部よりも下方に存在するにもかかわらず、冷凍機油の液面がセンサ部よりも上方に位置していると誤判定しやすい条件下に設置されている。そして、冷凍機油の液面高さが誤判定された場合、圧縮機11の冷凍機油が枯渇し、潤滑不良により圧縮機焼き付き等の故障を発生させてしまう。
しかしながら、実施の形態1〜実施の形態5の説明でわかるように、検出装置20は、センサ部に滴状の冷凍機油が付着しても、滴状の冷凍機油がセンサ部に滞留することを防止できる。つまり、検出装置20は、冷凍機油の液面高さの誤判定を防止できる。したがって、図21に示す圧縮機11は、故障を防止できる。
図22は、本発明の実施の形態6に係る冷凍サイクル装置の冷媒回路構成等の一例を示す図である。また、図23は、図22に示す冷凍サイクル装置に用いられるオイルセパレータの構成の一例を概略的に示す縦断面図である。
図22に示す冷凍サイクル装置1は、圧縮機11と凝縮器12との間に、オイルセパレータ16を備えている。圧縮機11から吐出されたガス冷媒中には、冷凍機油が混在している。オイルセパレータ16は、冷凍機油とガス冷媒とを分離し、冷凍機油を圧縮機11の吸入側へ戻すものである。なお、図22には、冷凍サイクル装置1を空気調和装置として用いる際に凝縮器12に送風する、送風機12Aも図示している。また、図22には、冷凍サイクル装置1を空気調和装置として用いる際に蒸発器14に送風する、送風機14Aも図示している。
図22及び図23に示すように、オイルセパレータ16は、容器16A、配管161,162、バイパス配管163、及び開閉弁17を備えている。容器16Aは、ガス冷媒から分離された冷凍機油を貯留するものである。容器16Aの内部には、貯留された冷凍機油の液面高さを検出するため、検出装置20が設置されている。すなわち、図22に示す冷凍サイクル装置1は、オイルセパレータ16を、本発明に係る液溜め部として用いている。
配管161は、圧縮機11の吐出側と容器16Aとを接続する配管である。配管162は、容器16Aの例えば上部と凝縮器12とを接続し、容器16A内のガス冷媒を凝縮器12へ送る配管である。バイパス配管163は、容器16Aの例えば下部と圧縮機11の吸入側とを接続し、容器16A内に貯留された冷凍機油を圧縮機11の吸入側へ戻す配管である。開閉弁17は、バイパス配管163に設けられ、バイパス配管163の流路を開閉する弁である。
オイルセパレータ16で分離された冷凍機油を圧縮機11の吸引側に戻す際、圧縮機11が吸入するガス冷媒の温度が上昇する。このため、オイルセパレータ16で分離された冷凍機油を圧縮機11の吸引側に常時戻す構成にすると、冷凍サイクル装置1の効率が低下する。このため、図22に示す冷凍サイクル装置1は、オイルセパレータ16の容器16Aに検出装置20を設置している。そして、図22に示す冷凍サイクル装置1は、冷凍機油が一定量溜まったことを検知すると、開閉弁17を開いてバイパス配管163の流路を開き、冷凍機油を圧縮機11の吸引側に戻す制御を行う。
ここで、冷凍サイクル装置1の運転中、オイルセパレータ16の容器16A内は、ガス冷媒に混在した滴状の冷凍機油が飛散している状態となる。このため、検出装置20のセンサ部に、滴状の冷凍機油が付着しやすい。つまり、検出装置20は、冷凍機油の液面がセンサ部よりも下方に存在するにもかかわらず、冷凍機油の液面がセンサ部よりも上方に位置していると誤判定しやすい条件下に設置されている。そして、冷凍機油の液面高さが誤判定された場合、頻繁に冷凍機油を圧縮機11の吸引側に戻すこととなり、冷凍サイクル装置1の効率が低下する。また、圧縮機11が吸入するガス冷媒の温度が上昇しすぎて過熱度が大きくなった場合、圧縮機11が吐出するガス冷媒の温度が過度に上昇してしまい、圧縮機11の故障を誘発する場合もある。
しかしながら、実施の形態1〜実施の形態5の説明でわかるように、検出装置20は、センサ部に滴状の冷凍機油が付着しても、滴状の冷凍機油がセンサ部に滞留することを防止できる。つまり、検出装置20は、冷凍機油の液面高さの誤判定を防止できる。したがって、図22に示す冷凍サイクル装置1は、冷凍サイクル装置1の効率低下を防止でき、圧縮機11の故障を防止できる。
なお、実施の形態1〜実施の形態6に記載の各構成は、適宜組み合わせることができる。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 冷凍サイクル装置、11 圧縮機、11A 容器、12 凝縮器、13 絞り装置、14 蒸発器、15 液溜め部、15A 容器、16 オイルセパレータ、16A 容器、17 開閉弁、20 検出装置、50 制御装置、51 電力供給部、52 算出部、53 記憶部、110 吸入部、111 吐出部、112 圧縮部、113 モータ部、114 軸部、115 液溜め部、151 入口管、152 出口管、161 配管、162 配管、163 バイパス配管、201 電線 202 通電体、203 熱電素子、203a 上面、204 電極板、204a 上面、205 発信部、205a 上面、206 受信部、206a 上面、207 発信部、207a 上面、208 受信部、208a 上面、209 発信面、210 受信面。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、液冷媒又は冷凍機油である液体を貯留する液溜め部と、前記液溜め部に設けられ、前記液溜め部内の液面の高さの検出に用いられる検出装置と、を備え、前記検出装置は、前記液溜め部内の液面の高さの検出に用いられる情報を生成するセンサ部を有し、前記センサ部の上面は、水平面に対して傾いている。

Claims (8)

  1. 液冷媒又は冷凍機油である液体を貯留する液溜め部と、
    前記液溜め部に設けられ、前記液溜め部内の液面の高さの検出に用いられる検出装置と、
    を備え、
    前記検出装置は、前記液溜め部内の液面の高さの検出に用いられる情報を生成するセンサ部を有し、
    前記センサ部の上面は、上方に凸となる曲面に形成されている、あるいは、水平面に対して傾いている冷凍サイクル装置。
  2. 前記センサ部は、
    発信面を有し、前記発信面から信号を出力する発信部と、
    受信面を有し、前記発信部から出力された前記信号を前記受信面から受ける受信部と、
    を備え、
    前記発信面及び前記受信面の表面が親水状態である請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記センサ部は、
    発信面を有し、前記発信面から信号を出力する発信部と、
    受信面を有し、前記発信部から出力された前記信号を前記受信面から受ける受信部と、
    を備え、
    前記発信面及び前記受信面の表面が疎水状態又は撥水状態である請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記検出装置は、静電容量式検出装置、光学式検出装置、又は超音波式検出装置である請求項2又は請求項3に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記発信面及び前記受信面は、水平面に対して傾いて配置されている請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記発信面及び前記受信面は、垂直に配置されている請求項5に記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記センサ部は、温度によって抵抗値が変化する熱電素子であり、
    前記熱電素子の表面が親水状態である請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  8. 前記センサ部は、温度によって抵抗値が変化する熱電素子であり、
    前記熱電素子の表面が疎水状態又は撥水状態である請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
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