JP2003214510A - 伝動装置用摺接ガイド - Google Patents

伝動装置用摺接ガイド

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JP2003214510A
JP2003214510A JP2002010809A JP2002010809A JP2003214510A JP 2003214510 A JP2003214510 A JP 2003214510A JP 2002010809 A JP2002010809 A JP 2002010809A JP 2002010809 A JP2002010809 A JP 2002010809A JP 2003214510 A JP2003214510 A JP 2003214510A
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Japan
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guide
reinforcing plate
guide body
transmission
transmission device
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JP2002010809A
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Hiroshi Horie
博史 堀江
Masahiko Konno
雅彦 近能
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Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/18Means for guiding or supporting belts, ropes, or chains
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0863Finally actuated members, e.g. constructional details thereof
    • F16H2007/0872Sliding members

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂製ガイド本体と補強板とのガタツキ
に起因する振動騒音を抑制することができ、成型精度と
組みつけ精度を軽減して安価な金型コストで成型負担の
少ない安価な伝動装置用摺接ガイドを提供すること。 【解決手段】 伝動媒体が接触摺動する合成樹脂製ガイ
ド本体110を補強するための補強板120が前記合成
樹脂製ガイド本体110のスリットに嵌め込まれている
伝動装置用摺接ガイドにおいて、前記補強板120が、
ガイド本体110と一体成形して垂直板状部分112の
スリット112aに架設された複数ヶ所のスナップ係止
手段113によって抜け止め抱持されていることによ
り、伝動走行時の振動騒音を抑制して成型精度と組みつ
け精度を軽減したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動側スプロケッ
ト、従動側スプロケット及びこれらスプロケットに捲回
されて循環走行するチェーンによって駆動側から従動側
へ動力を伝達するチェーン伝動装置、あるいは、駆動側
プーリ、従動側プーリ及びこれらプーリに捲回されて循
環走行するベルトによって駆動側から従動側へ動力を伝
達するベルト伝動装置に用いられる滑り機能を備えた伝
動装置用摺接ガイドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、チェーン、ベルト等により動力
を伝達するエンジン、駆動装置等の伝動装置には、例え
ば、テンショナレバーとして1つの取付軸を中心に揺動
自在に取り付けられて使用される可動式摺接ガイドや、
チェーンガイド、ガイドレール、ベルトガイド等として
使用される固定式摺接ガイドが備えられており、これら
の可動式摺接ガイドや固定式摺接ガイドは、エンジン、
駆動装置等の躯体に取付ボルト、ピン等で取り付けられ
て、循環走行するチェーン、ベルトに摺接して適切な張
力を付与したり、走行中のチェーン、ベルトの振動、横
振れを防止したりしている。
【0003】すなわち、図9に示す従来の伝動装置用可
動ガイド500は、走行するチェーンが表面に接触摺動
するシュー部分511とこのシュー部分511の裏面に
ガイド長手方向に亘って設けられ且つ端部に開口するス
リット512aが長手方向に亘って形成された垂直板5
12とを備えた合成樹脂製ガイド本体510と、前記ス
リット512aに嵌め込まれる金属製補強板520とで
構成されており、さらに、図10乃至図12に示すよう
に、該垂直板512には窓部512fが設けられ、この
窓部512fには前記金属製補強板520が嵌め込まれ
る方向に延びる舌片512gが形成されており、前記舌
片512gが前記スリット512aに進入する膨出面5
12hを有するとともに該舌片512gの端部には前記
膨出面512hに連続する截頭面512iを有してお
り、前記金属製補強板520に凹所522が設けられ、
該金属製補強板520の凹所522が前記舌片512g
の截頭面512iに係止するようになっている(特願2
001−071170号参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の伝動装
置用可動ガイド500は、図12に示すように、合成樹
脂製ガイド本体510と金属製補強板520との成型誤
差や組みつけ誤差によって、前記舌片512gの截頭面
512iと金属製補強板520の凹所522との間に隙
間Sが生じており、エンジン稼働時に舌片512gと金
属製補強板520とのガタツキに起因する振動騒音が発
生するという問題があった。
【0005】また、従来の合成樹脂製ガイド本体510
は、図13に示すように、通常の成型加工に比較する
と、膨出面512hに連続する截頭面512iなどの複
雑なガイド形態を備えているため、最低4つに分割され
る成型金型(m1,m2,m3,m4)を必要として、
成型金型の部品点数が増えるとともに高精度の成型金型
が要求されて金型コストが嵩むばかりでなく、成型金型
が分割されている分だけ成型時間を要するという問題が
あった。
【0006】そこで、本発明の目的は、前述したような
従来技術の問題点を解消するものであって、伝動走行時
に合成樹脂製ガイド本体と補強板とのガタツキに起因す
る振動騒音を抑制することができ、成型精度と組みつけ
精度を軽減して安価な金型コストで成型負担の少ない安
価な伝動装置用摺接ガイドを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本請求項1に係る発明の
伝動装置用摺接ガイドは、走行するチェーン、ベルト等
の伝動媒体が表面に接触摺動するシュー部分と前記シュ
ー部分の裏側にガイド長手方向に亘って設けられた垂直
板状部分とを備えたガイド本体が合成樹脂で一体成形さ
れ、前記ガイド本体を補強する補強板が前記垂直板状部
分の垂直端部に開口してガイド長手方向に亘って形成さ
れたスリットに嵌め込まれている伝動装置用摺接ガイド
において、前記補強板が、前記ガイド本体と一体成形し
て前記垂直板状部分のスリットに架設された複数ヶ所の
スナップ係止手段によって抜け止め抱持されていること
によって、前記課題を解決するものである。
【0008】また、本請求項2に係る発明の伝動装置用
摺接ガイドは、前述した請求項1記載の伝動装置用摺接
ガイドが有する構成に加えて、前記スナップ係止手段に
は、前記補強板の垂直端面に当接して補強板をスリット
内に押圧する凸状押圧部が形成されていることによっ
て、前記課題をさらに解決するものである。
【0009】また、本請求項3に係る発明の伝動装置用
摺接ガイドは、前述した請求項1または請求項2記載の
伝動装置用摺接ガイドが有する構成に加えて、前記補強
板には、前記ガイド本体の躯体取付孔と共締めして嵌め
込み位置決めする挿通孔がガイド長手方向の少なくとも
一端部側に穿設されていることによって、前記課題をよ
り一段と解決するものである。
【0010】ここで、本発明で意味するところの伝動装
置用摺接ガイドについては、チェーン、ベルトなどの動
力伝達媒体を摺接状態で走行させながら案内又は緊張す
る固定ガイド又は可動ガイドの何れであっても構わな
い。
【0011】そして、本発明においてガイド本体を構成
する合成樹脂の材質は、格別限定されるものではない
が、チェーン、ベルト等との接触摺動面がシューとして
の機能を有する耐摩耗性、潤滑性に優れた、例えば、商
品名ナイロンで市販されているナイロン6、ナイロン6
6、ナイロン46、全芳香族ナイロンなどの、所謂、エ
ンジニアリングプラスチックが好ましく、更に、強度が
要求される場合には繊維強化プラスチックが良い。
【0012】また、前記補強板の材質は、格別限定され
るものではないが、鉄系金属、アルミニウム、マグネシ
ウム、チタン等の非鉄金属や、ガイド曲げ剛性、ガイド
強度に優れたエンジニアリングプラスチック、繊維強化
プラスチック等が好ましい。更に、前記補強板の形態
は、ガイド本体のスリットから嵌め込まれて補強するこ
とができるものであれば格別限定されるものではなく、
例えば、板厚方向に開口して肉抜き、すなわち、減量化
された窓部を設けたものであっても何ら差し支えない。
【0013】
【作用】本発明の伝動装置用摺接ガイドは、上述したよ
うな装置構成を備えているため、以下のような本発明に
特有の作用を奏する。まず、走行するチェーン、ベルト
等の伝動媒体が表面に接触摺動するシュー部分と前記シ
ュー部分の裏側にガイド長手方向に亘って設けられた垂
直板状部分とを備えたガイド本体が合成樹脂で一体成形
され、前記ガイド本体を補強する補強板が前記垂直板状
部分の垂直端部に開口してガイド長手方向に亘って形成
されたスリットに嵌め込まれていることによって、エン
ジン、駆動装置等の伝動装置に取り付けられてチェー
ン、ベルト等の伝動媒体が合成樹脂からなるガイド本体
のシュー部分に接触してガイド長手方向に摺動する、所
謂、滑走機能を発揮するため、走行中のチェーン、ベル
ト等に適切な張力を付与したり、走行中のチェーン、ベ
ルト等に発生する振動、横振れを抑制する。
【0014】そして、前記補強板が、前記ガイド本体と
一体成形して前記垂直板状部分のスリットに架設された
複数ヶ所のスナップ係止手段によって抜け止め抱持され
ていることにより、ガイド本体を補強するための補強板
がガイド本体のスリット内に嵌め込まれた状態で確実に
固定されるので、走行時にガイド本体と補強板とのガタ
ツキに起因する伝動装置用摺接ガイドの振動騒音を抑制
する。
【0015】また、前記補強板には、前記ガイド本体の
躯体取付孔と共締めして嵌め込み位置決めする挿通孔が
ガイド長手方向の少なくとも一端部側に穿設されている
ことによって、補強板がガイド本体から外れることがな
く、走行中のチェーン、ベルト等に起因して発生するガ
イド本体と補強板との間の接触振動を抑制する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の伝動装置用摺接ガイドの
好ましい実施の形態である実施例を図面に基づいて説明
する。まず、本発明である伝動装置用摺接ガイドの第1
実施例は、図1乃至図4に示すように、エンジン、駆動
装置等の取付軸を中心に揺動自在に取り付けられて、循
環走行するチェーンを摺接状態で走行させながら適切な
張力を付与するためのテンショナレバーと称する伝動装
置用可動ガイド100として具体化したものである。図
1は、第1実施例である伝動装置用可動ガイド100の
組み立て図であり、図2は、伝動装置用可動ガイド10
0で採用したスナップ係止手段を拡大したもので、
(a)はスナップ係止手段の係止アーム側からみた斜視
図、(b)はスナップ係止手段の係合突起側からみた斜
視図である。また、図3は、伝動装置用可動ガイド10
0の組み立て断面図であり、図4は、伝動装置用可動ガ
イド100に用いた成型金型の模式図であって、(a)
は図1のX−X断面からみた模式図、(b)はY−Y断
面からみた模式図である。
【0017】図1に示す第1実施例の伝動装置用可動ガ
イド100は、合成樹脂で一体成形されたガイド本体1
10と、鋼板より打ち抜き加工された金属製の補強板1
20とで構成される2ピース構造を備え、このガイド本
体110に対して前記補強板120を矢印方向から組み
込んで補強したものである。
【0018】ここで、前記ガイド本体110は、走行す
るチェーンが接触摺動する摺動面を表面に有するシュー
部分111と、シュー部分111の裏側にガイド長手方
向に亘って垂直に設けられた垂直板状部分112とで構
成され、さらに、この垂直板状部分112には、ガイド
長手方向に亘って垂直端部側に開口するスリット112
aと、エンジン、駆動装置等の躯体に取り付けるための
躯体取付孔112bを有するボス部112cと、ガイド
本体構造を補強する複数の補強リブ112dと、図示し
ていないエンジン、駆動装置等の躯体側壁に取り付けら
れたテンショナに当接してチェーン張力を調整するテン
ショナ当接部112eがそれぞれ設けられている。
【0019】そして、本実施例の伝動装置用可動ガイド
100において最も特徴とするところは、図1乃至図2
に示すように、前記ガイド本体110に一体成形された
スナップ係止手段113を有していることであり、この
スナップ係止手段113は、前記垂直板状部分112の
ガイド長手方向に亘って垂直端部側に開口するスリット
112aの前後二ヶ所に架設されて、前記垂直板状部分
112の一方側に延設したフック状の係止アーム113
aと前記垂直板状部分112の他方側に突設した係合突
起113bとで構成され、図3に示すように、前記係止
アーム113aが回動して係合突起113bと係合する
ことによって前記前記補強板120を抜け止め抱持する
ようになっている。
【0020】さらに、本実施例の伝動装置用可動ガイド
100に用いた成型金型について説明すると、図4の
(a)、(b)に示すように、成型分割ラインLを分割
基準面とした上側金型M1と下側金型M2からなる簡便
な成型金型を採用することによって、成型負担を軽減す
るようになっている。
【0021】他方、前記補強板120は、前記ガイド本
体110のシュー部分111と反対側のスリット112
aから嵌め込まれて前記ガイド本体110を補強するも
のであって、この補強板120に、図示しない取付ボル
トによって前記ガイド本体110の躯体取付孔112b
と共締めされて嵌め込み位置決めされる挿通孔121が
設けられているので、エンジンの躯体側壁に取り付けた
場合に補強板120がガイド本体110から外れること
がない。
【0022】このようにして得られた本第1実施例の伝
動装置用可動ガイド100は、金属製の補強板120が
垂直板状部分112のスリット112aに嵌め込まれて
いることによって、走行中のチェーンに発生する振動、
横振れを抑制して、チェーンの安定した伝動走行を確保
することができ、従来のアルミダイキャスト製可動ガイ
ドと比較しても遜色がないガイド曲げ剛性、ガイド強度
を発揮することができる。
【0023】また、本第1実施例の伝動装置用可動ガイ
ドは、前記補強板120が前記ガイド本体110と一体
成形して前記垂直板状部分112のスリット112aに
架設された複数ヶ所のスナップ係止手段113によって
抜け止め抱持されていることにより、補強板120がガ
イド本体110のスリット112a内に嵌め込まれた状
態で確実に固定されるので 、走行時にガイド本体11
0と補強板120とのガタツキに起因する振動騒音を抑
制することができるとともに、補強板120とガイド本
体110との組みつけズレを解消して相互の偏摩耗を低
減することができ、しかも、前記ガイド本体110と補
強板120との間で要求される成型精度や組みつけ精度
の許容範囲が拡大するので、熱変形するような安価な合
成樹脂材料であっても採用でき、ガイドコストを低減す
ることができる。
【0024】しかも、本第1実施例の伝動装置用可動ガ
イドを解体処分する際には、スナップ係止手段113の
フック状の係止アーム113aと係合突起113bとの
係合を解除して前記ガイド本体110から補強板120
を引き出すという簡単な操作によって前記ガイド本体1
10と補強板120との分離・解体が可能になり、伝動
装置用部品のリサイクル化に寄与することができる。
【0025】つぎに、本発明である伝動装置用摺接ガイ
ドの第2実施例は、エンジン、駆動装置等の取付軸を中
心に揺動自在に取り付けられて、循環走行するチェーン
を摺接状態で走行させながら適切な張力を付与するため
のテンショナレバーと称する伝動装置用可動ガイド20
0として具体化したものである。ここで、本第2実施例
の伝動装置用可動ガイド200は、前述した第1実施例
と同様なガイド構造を備えているため、その説明を省略
するが、本実施例の最も特徴とするスナップ係止手段2
13について図5に示す伝動装置用可動ガイド200の
組み立て断面図に基づいて説明する。
【0026】すなわち、図5に示すように、本第2実施
例の伝動装置用可動ガイド200におけるスナップ係止
手段213は、前記ガイド本体210と一体成形され、
前記ガイド本体210に形成された垂直板状部分212
の一方側に延設したフック状の係止アーム213aと前
記垂直板状部分212の他方側に突設した係合突起21
3bとで構成されている。さらに、前記スナップ係止手
段213には、前記補強板220の垂直端面に当接して
補強板220をスリット212a内に押圧する凸状押圧
部213cが形成されている。
【0027】このようにして得られた本第2実施例の伝
動装置用可動ガイド200は、前述した第1実施例と同
様に、前記係止アーム213aが回動して係合突起21
3bと係合することによって前記前記補強板220を抜
け止め抱持するようになっているが、これに加えて、前
記スナップ係止手段213に凸状押圧部213cが形成
されていることによって、この凸状押圧部213cがチ
ェーン走行時にガイド本体と補強板とのガタツキに起因
する伝動装置用摺接ガイドの振動騒音をより確実に抑制
するとともに、前記ガイド本体210と補強板220と
の間で要求される成型精度や組みつけ精度の許容範囲を
さらに拡大することができる。
【0028】本発明である伝動装置用摺接ガイドの第3
実施例は、エンジン、駆動装置等の取付軸を中心に揺動
自在に取り付けられて、循環走行するチェーンを摺接状
態で走行させながら適切な張力を付与するためのテンシ
ョナレバーと称する伝動装置用可動ガイド300として
具体化したものである。ここで、本第3実施例の伝動装
置用可動ガイド300は、前述した第1実施例に比べる
と補強リブ312dの配置形態が異なっているものの、
基本的に同様なガイド構造を備えているため、その説明
を省略するが、本実施例の最も特徴とするスナップ係止
手段313について図に基づいて説明する。
【0029】すなわち、図6乃至図7に示すように、本
第3実施例の伝動装置用可動ガイド300におけるスナ
ップ係止手段313は、前記ガイド本体310に形成さ
れた垂直板状部分312の一方側に延設したフック状の
係止アーム313aと前記垂直板状部分312の他方側
に突設した係合突起313bとで構成され、前記ガイド
本体310のガイド先端部、および、ガイド基端部にお
いてそれぞれ一体成形されている。
【0030】このようにして得られた本第3実施例の伝
動装置用可動ガイド300は、前述した第1実施例と同
様に、前記ガイド本体310のガイド先端部、および、
ガイド基端部にそれぞれ一体成形された係止アーム31
3aが回動して係合突起313bと係合することによっ
て前記前記補強板320をガイド長手方向から抜け止め
抱持するようになっており、チェーン走行時にガイド本
体と補強板との間に生じるガイド長手方向のガタツキに
起因した伝動装置用摺接ガイドの振動騒音をより確実に
抑制することができる。
【0031】さらに、本発明である伝動装置用摺接ガイ
ドの第4実施例は、エンジン、駆動装置等の側壁に取り
付けられて、循環走行するチェーンを摺接状態で走行さ
せながらチェーンの振動、横振れを防止するためのガイ
ドレバーと称する伝動装置用固定ガイド400として具
体化したものである。図8に示す第4実施例の伝動装置
用固定ガイド400は、合成樹脂で一体成形されたガイ
ド本体410と、鋼板より打ち抜き加工された金属製の
補強板420とで構成される2ピース構造を備え、この
ガイド本体410に対して前記補強板420を矢印方向
から組み込んで補強したものである。
【0032】ここで、前記ガイド本体410は、走行す
るチェーンが接触摺動する摺動面を表面に有するシュー
部分411と、シュー部分411の裏側にガイド長手方
向に亘って垂直に設けられた垂直板状部分412とで構
成され、さらに、この垂直板状部分412には、ガイド
長手方向に亘って垂直端部側に開口するスリット412
aと、エンジン、駆動装置等の躯体に取り付けるための
躯体取付孔412bを有するボス部412cと、ガイド
本体構造を補強する複数の補強リブ412dがそれぞれ
設けられている。
【0033】そして、本第4実施例の伝動装置用固定ガ
イド400において最も特徴とするところは、図8に示
すように、前記ガイド本体410に一体成形されたスナ
ップ係止手段413を有していることであり、このスナ
ップ係止手段413は、前記垂直板状部分412のガイ
ド長手方向に亘って垂直端部側に開口するスリット41
2aの前後二ヶ所に架設されて、前記垂直板状部分41
2の一方側に延設したフック状の係止アーム413aと
前記垂直板状部分412の他方側に突設した係合突起4
13bとで構成され、図3に示すように、前記係止アー
ム413aが回動して係合突起413bと係合すること
によって前記補強板420を抜け止め抱持するようにな
っている。
【0034】他方、前記補強板420は、前記ガイド本
体410のシュー部分411と反対側のスリット412
aから嵌め込まれて前記ガイド本体410を補強するも
のであって、この補強板420に、図示しない取付ボル
トによって前記ガイド本体410の躯体取付孔412b
と共締めされて嵌め込み位置決めされる挿通孔421が
設けられているので、エンジンの躯体側壁に取り付けた
場合に補強板420がガイド本体410から外れること
がない。
【0035】このようにして得られた本第4実施例の伝
動装置用固定ガイド400は、金属製の補強板420が
垂直板状部分412のスリット412aに嵌め込まれて
いることによって、走行中のチェーンに発生する振動、
横振れを抑制して、チェーンの安定した伝動走行を確保
することができ、また、補強板420が、前記ガイド本
体410に形成されたスリット412aの前後二ヶ所の
スナップ係止手段413によって抜け止め抱持されてい
ることにより、補強板420がスリット412a内に嵌
め込まれた状態で確実に固定されるので 、走行時にガ
イド本体410と補強板420とのガタツキに起因する
振動騒音を抑制することができるとともに、前記ガイド
本体410と補強板420との間で要求される成型精度
や組みつけ精度の許容範囲が拡大するので、熱変形する
ような安価な合成樹脂材料であっても採用でき、ガイド
コストを低減することができる。
【0036】しかも、本第4実施例の伝動装置用可動ガ
イドを長期に亙って使用した後に解体処分する際は、ス
ナップ係止手段413のフック状の係止アーム413a
と係合突起413bとの係合を解除して前記ガイド本体
410から補強板420を引き出すという簡単な操作に
よってこれらの分離・解体が可能になり、伝動装置用部
品のリサイクル化に寄与することができる。
【0037】
【発明の効果】本発明の伝動装置用摺接ガイドは、上述
したような装置構成を備えているため、以下のような本
発明に特有の効果を奏する。まず、走行するチェーン、
ベルト等の伝動媒体が表面に接触摺動するシュー部分と
前記シュー部分の裏側にガイド長手方向に亘って設けら
れた垂直板状部分とを備えたガイド本体が合成樹脂で一
体成形され、前記ガイド本体を補強する補強板が前記垂
直板状部分の垂直端部に開口してガイド長手方向に亘っ
て形成されたスリットに嵌め込まれていることによっ
て、走行中の伝動媒体に適切な張力を付与したり、走行
中の伝動媒体に発生する振動、横振れを抑制することが
できるので、伝動媒体の安定した伝動走行を確保するこ
とができる。
【0038】そして、前記補強板が、前記ガイド本体と
一体成形して前記垂直板状部分のスリットに架設された
複数ヶ所のスナップ係止手段によって抜け止め抱持され
ていることにより、補強板がガイド本体のスリット内に
嵌め込まれた状態で確実に固定されるので、走行時にガ
イド本体と補強板とのガタツキに起因する伝動装置用摺
接ガイドの振動騒音を抑制することができるとともに、
補強板とガイド本体との組みつけズレを解消して相互の
偏摩耗を低減することができ、しかも、前記ガイド本体
と補強板との間で要求される成型精度や組みつけ精度の
許容範囲が拡大するので、熱変形するような安価な合成
樹脂材料であっても採用でき、ガイドコストを低減する
ことができる。
【0039】また、前記スナップ係止手段には、前記補
強板の垂直端面に当接して補強板をスリット内に押圧す
る凸状押圧部が形成されていることによって、前述した
請求項1記載の伝動装置用摺接ガイドが奏する効果に加
えて、従来のような走行時にガイド本体と補強板とのガ
タツキに起因する伝動装置用摺接ガイドの振動騒音をよ
り確実に抑制することができる。
【0040】さらに、前記補強板には、前記ガイド本体
の躯体取付孔と共締めして嵌め込み位置決めする挿通孔
がガイド長手方向の少なくとも一端部側に穿設されてい
ることによって、前述した請求項1または請求項2記載
の伝動装置用摺接ガイドが奏する効果に加えて、補強板
がガイド本体から外れることがなく、また、走行中のチ
ェーン、ベルト等に起因して発生するガイド本体と補強
板との間の振動を抑制してこれに起因する振動騒音を抑
制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例である伝動装置用可動ガ
イドの組み立て図。
【図2】 第1実施例で採用したスナップ係止手段を拡
大したもので、(a)はスナップ係止手段の係止アーム
側からみた斜視図、(b)はスナップ係止手段の係合突
起側からみた斜視図。
【図3】 第1実施例である伝動装置用可動ガイドの組
み立て断面図。
【図4】 第1実施例に用いた成型金型の模式図であっ
て、(a)は図1のX−X断面からみた模式図、(b)
はY−Y断面からみた模式図。
【図5】 本発明の第2実施例である伝動装置用可動ガ
イドの組み立て断面図。
【図6】 本発明の第3実施例である伝動装置用可動ガ
イドの組み立て図。
【図7】 本発明の第3実施例で採用したスナップ係止
手段の係止動作図。
【図8】 本発明の第4実施例である伝動装置用固定ガ
イドの組み立て図。
【図9】 従来の伝動装置用可動ガイドの組み立て図。
【図10】従来の伝動装置用可動ガイドにおけるガイド
先端付近の拡大図。
【図11】従来の伝動装置用可動ガイドにおけるガイド
基端付近の拡大図。
【図12】図11のZ−Z断面からみた断面図。
【図13】従来の伝動装置用可動ガイドに用いた成型金
型の模式図。
【符号の説明】
100,200,300,400,500 ・・・ 伝
動装置用摺接ガイド 110,210,310,410,510 ・・・ ガ
イド本体 111,211,311,411,511 ・・・ シ
ュー部分 112,212,312,412,512 ・・・ 垂
直板状部分 112a,212a,312a,412a,512a
・・・ スリット 112b,312b,412b,512b ・・・ 躯
体取付孔 112c,312c,412c,512c ・・・ ボ
ス部 112d,212d,312d,412d,512d
・・・ 補強リブ 112e,312e,512e ・・・ テンショナ当
接部 512f ・・・ 窓部 512g ・・・ 舌片 512h ・・・ 膨出部 512i ・・・ 截頭部 113,213,313,413 ・・・ スナップ係
止手段 113a,213a,313a,413a ・・・ 係
止アーム 113b,213b,313b,413b ・・・ 係
合突起 213c ・・・ 凸状押圧部 120,220,320,420,520 ・・・ 補
強板 121,221,321,421,521 ・・・ 挿
通孔 521 ・・・ 凹所 L ・・・ 成型分割ライン M1 ・・・ 上側金型 M2 ・・・ 下側金型 m1,m2,m3,m4 ・・・ 成型金型 S ・・・ 隙間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行するチェーン、ベルト等の伝動媒体
    が表面に接触摺動するシュー部分と前記シュー部分の裏
    側にガイド長手方向に亘って設けられた垂直板状部分と
    を備えたガイド本体が合成樹脂で一体成形され、前記ガ
    イド本体を補強する補強板が前記垂直板状部分の垂直端
    部に開口してガイド長手方向に亘って形成されたスリッ
    トに嵌め込まれている伝動装置用摺接ガイドにおいて、 前記補強板が、前記ガイド本体と一体成形して前記垂直
    板状部分のスリットに架設された複数ヶ所のスナップ係
    止手段によって抜け止め抱持されていることを特徴とす
    る伝動装置用摺接ガイド。
  2. 【請求項2】 前記スナップ係止手段には、前記補強板
    の垂直端面に当接して補強板をスリット内に押圧する凸
    状押圧部が形成されていることを特徴とする請求項1記
    載の伝動装置用摺接ガイド。
  3. 【請求項3】 前記補強板には、前記ガイド本体の躯体
    取付孔と共締めして嵌め込み位置決めする挿通孔がガイ
    ド長手方向の少なくとも一端部側に穿設されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の伝動装置用
    摺接ガイド。
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