JP2003210081A - 釣り用リールの部品組立体 - Google Patents

釣り用リールの部品組立体

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JP2003210081A
JP2003210081A JP2002013291A JP2002013291A JP2003210081A JP 2003210081 A JP2003210081 A JP 2003210081A JP 2002013291 A JP2002013291 A JP 2002013291A JP 2002013291 A JP2002013291 A JP 2002013291A JP 2003210081 A JP2003210081 A JP 2003210081A
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drag
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Keigo Kitajima
啓吾 北島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 釣り用リールの部品組立体において、加工コ
ストを低減できるようにする。 【解決手段】 スピニングリールのドラグつまみ61
は、つまみ本体65と、押圧体66と、抜け止めばね6
8とを備えている。つまみ本体65は、後端面に開口し
て形成された円形の凹部65aと、前端面から凹部65
aの外縁部を通って後端面の手前側まで周方向に間隔を
隔てかつ円形の軸方向に沿って形成された複数の係止溝
65bとを有し型成形された部品である。押圧体66
は、少なくとも一部が凹部65aに収納される部品であ
る。抜け止めばね68は、複数の係止溝65aに係止さ
れる複数の角部68aと、角部68aと一体形成され押
圧体66に開口側から接触する接触部68bとを有し、
押圧体66を抜け止めするために凹部65aの開口側か
ら装着可能な弾性を有する部材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組立体、特に、釣
り用リールに用いられる部品組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】フロントドラグ形のスピニングリールで
は、スプール(第1部品の一例)内にドラグ機構のドラ
グディスク(第2部品の一例)が収納されている。ドラ
グディスクは、スプール軸に螺合するドラグつまみによ
ってドラグ力が調整される。スプールは、スプール軸の
先端に回転自在に装着されており、ドラグディスクのう
ち少なくとも1枚はスプール軸に回転不能に装着されて
いる。スプールには、ドラグディスクを収納するための
円柱状の凹部が前端面に形成されている。凹部に収納さ
れたドラグディスクを抜け止めするために、従来、凹部
の前側にたとえば機械加工により形成された環状溝と、
金属製の弾性を有する線材を多角形状に折り曲げて形成
されたばね部材とが用いられている。従来のドラグディ
スクの抜け止め構造では、ばね部材の角部を環状溝に係
止し、角部の間の直線部をドラグディスクに接触させて
ドラグディスクの抜け止めを行っている。
【0003】ドラグつまみは、スプール軸に螺合する合
成樹脂製のつまみ本体(第1部品の一例)と、スプール
軸に回転不能に装着されドラグディスクを押圧する合成
樹脂製の押圧体(第2部品の一例)とを有している。つ
まみ本体は、円板状の部材であり前端面に操作用のつま
み部が、たとえば直径に沿うように突出して形成されて
いる。つまみ本体の後端面には凹部が形成され、その凹
部に押圧体の少なくとも一部が収納されている。押圧体
は、鍔部を有する実質的に円柱状の部材であり、この鍔
部が凹部に収納され抜け止め構造により抜け止めされて
つまみ本体と押圧体とが一体で前後移動する。凹部に収
納された押圧体を抜け止めするために、従来、凹部の後
側にたとえば機械加工により形成された環状溝と、金属
製の弾性を有する線材を多角形状に折り曲げて形成され
たばね部材とが用いられている。従来の押圧体の抜け止
め構造では、ドラグディスクの抜け止め構造と同様にば
ね部材の角部を環状溝に係止し、角部の間の直線部をド
ラグディスクに接触させてドラグディスクの抜け止めを
行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の抜け止め構
造では、いずれの構造ともスプール又はつまみ本体の凹
部に環状溝を機械加工により形成し、その環状溝にばね
部材の角部を係止し、直線部をドラグディスク又は押圧
体に接触して抜け止めしている。このため、スプールや
つまみ本体をたとえば型成形により形成しても、成形後
に機械加工により環状溝を形成しなければならず、加工
コストが増大する本発明の課題は、釣り用リールの部品
組立体において、加工コストを低減できるようにするこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明1に係る釣り用リー
ルの部品組立体は、釣り用リールに用いられる部品組立
体であって、第1部品と、第2部品と、抜け止め部材と
を備えている。第1部品は、第1端面に開口して形成さ
れた円形の凹部と、第1端面と対向する第2端面から凹
部の外縁部を通って第1端面の手前側まで周方向に間隔
を隔てかつ円形の軸方向に沿って形成された複数の係止
溝とを有し型成形された部品である。第2部品は、少な
くとも一部が凹部に収納される部品である。抜け止め部
材は、複数の係止溝に係止される複数の係合部と、係合
部と一体形成され第2部品に開口側から接触する接触部
とを有し、第2部品を抜け止めするために凹部の開口側
から装着可能な弾性を有する部材である。
【0006】この部品組立体では、第1部品の凹部の開
口側から第2部品の少なくとも一部を収納し、この状態
で開口側から抜け止め部材を開口を通るように圧縮しな
がら凹部内に収納し、凹部の外縁部に形成された係止溝
に係合部を位置決めして圧縮状態を解除する。すると、
係止溝は、凹部の第1端面より手前側までしか形成され
ていないので、第1端面とのあいだで段差が生じ、その
段差に係合部が係止されて抜け止め部材は第1部品の開
口側に移動できなくなる。また、この状態で第2部品の
開口側に接触部が接触して第2部品も開口側に移動でき
なくなる。このため、第2部品が抜け止めされる。この
係止溝は、第2端面側から第1端面に向けて形成されて
いるので、型成形時に型により形成することができる。
ここでは、抜け止め部材を係止するための構造を型成形
により形成できるので、抜け止め部材の係止構造を機械
加工することなく実現でき、加工コストを低減すること
ができる。
【0007】発明2に係る釣り用リールの部品組立体
は、発明1に記載の組立体において、抜け止め部材は、
弾性を有する線材を折り曲げて形成され、第2部品の外
周面より突出する複数の係合部と、複数の突出部を連結
する接触部とを有する。この場合には、線材を折り曲げ
て係合部及び接触部を作って抜け止め部材を形成できる
ので、抜け止め部材のコストを低減できる。
【0008】発明3に係る釣り用リールの部品組立体
は、発明2に記載の組立体において、抜け止め部材は、
線材を多角形状に折り曲げて形成したものであり、突出
部は多角形の角部であり、接触部は角部を連結する直線
部である、この場合には、線材を単純な多角形状に折り
曲げるだけで抜け止め部材を形成できるので、抜け止め
部材の形成が容易であるとともに抜け止め部材のコスト
を低減できる。
【0009】発明4に係る釣り用リールの部品組立体
は、発明1から3のいずれかに記載の組立体において、
第2部品は、第1部品に対して相対回転自在である。こ
の場合には、第2部品が相対回転しても第2部品が第1
部品から抜けなくなる。発明5に係る釣り用リールの部
品組立体は、発明1から3のいずれかに記載の組立体に
おいて、第2部品は、第1部品に対して相対回転不能で
ある。この場合に、第2部品が相対回転しないので確実
に抜け止めできる。
【0010】発明6に係る釣り用リールの部品組立体
は、発明1から5のいずれかに記載の組立体において、
第1部品は、スピニングリールのスプール軸の先端に螺
合してドラグ機構のドラグ力を調整するためのドラグつ
まみのつまみ本体であり、第2部品は、つまみ本体に収
納されドラグ機構を押圧する実質的に円柱状のドラグつ
まみの押圧部材である。この場合には、ドラグつまみの
加工コストを低減できる。
【0011】発明7に係る釣り用リールの部品組立体
は、発明6に記載の組立体において、つまみ本体は、ス
プール軸に螺合するナット部と、凹部の中心部に形成さ
れナット部を回転不能かつ軸方向移動自在に収納するナ
ット収納部とを有し、押圧部材とナット部とを離反する
方向に付勢する付勢部材をさらに備えている。この場合
には、付勢部材を介して付勢部材がナット部により押圧
されるので、ナット部で押圧部材を直接押圧する場合に
比べて押圧力が徐々に変化しドラグ調整範囲が広くな
る。
【0012】発明8に係る釣り用リールの部品組立体
は、発明8に記載の組立体において、つまみ本体は、ナ
ット収納部から第1端面に向けて形成された筒状のガイ
ド部を有し、付勢部材は、ガイド部の内周側に装着され
ている。この場合には、つまみ本体を回して付勢部材が
圧縮されるときにガイド部で案内されるので径方向にず
れにくくなる。
【0013】発明9に係る釣り用リールの部品組立体
は、発明1から5のいずれかに記載の組立体において、
第1部品は、スピニングリールのスプール軸の先端にド
ラグ機構を介して装着されるスプールであり、第2部品
は凹部に収納されドラグ機構を構成する1又は複数のド
ラグディスクである。この場合には、スプールの加工コ
ストを低減できる。
【0014】発明10に係る釣り用リールの部品組立体
は、発明1から9のいずれかに記載の組立体において、
第2端面に固定され、係止溝を塞ぐシール部材をさらに
備える。この場合には、この場合には、第2端面に開口
する係止溝がシール部材により塞がれるので係止溝から
凹部内へのホコリや砂や液体などの異物の進入を防止で
きるとともに、第2端面が外部に露出している場合には
シール部材により意匠性を向上させることができる。
【0015】発明11に係る釣り用リールの部品組立体
は、発明1から10のいずれかに記載の組立体におい
て、凹部は、第1端面から円柱状に形成されており、係
止溝は、第2端面から凹部の前記外縁部である内周面に
半円形の窪みを形成し得るように形成された丸穴により
形成される。この場合には、凹部が円柱状に形成されて
いるので、第2部品を相対回転自在に容易に収納できる
とともに、係合部が係止される係止溝が円形の丸穴によ
り形成されるので、第1部品を形成するための型の製作
が容易である。
【0016】発明12に係る釣り用リールの部品組立体
は、発明1から11のいずれかに記載の組立体におい
て、第1部品は型成形により製作された合成樹脂製の部
材であり、凹部及び係止溝は型成形により形成されてい
る。この場合には、第1操作部材が型成形により凹部及
び係止溝も含めて形成された合成樹脂製の部材であるの
で、製造コストを削減できるとともに軽量化を図ること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】〔全体構成及びリール本体の構
成〕図1及び図2において、本発明の一実施形態を採用
したスピニングリールは、ハンドル1を回転自在に支持
するリール本体2と、ロータ3と、スプール4とを備え
ている。ロータ3は、スプール4に釣り糸を巻き付ける
ものであり、リール本体2の前部に回転自在に支持され
ている。スプール4は、外周面に釣り糸を巻き取るもの
であり、ロータ3の前部に前後移動自在に配置されてい
る。なお、ハンドル1は、図1に示すリール本体2の左
側と、図2に示すリール本体2の右側とのいずれにも装
着可能である。
【0018】リール本体2は、開口を有するリールボデ
ィ2aと、開口を塞ぐようにリールボディ2aに着脱自
在に装着された蓋部材2bと、蓋部材2bから斜め上前
方に延びる竿取付脚2cとを有している。リールボディ
2aは、内部に空間を有しており、その空間内には、ロ
ータ3をハンドル1の回転に連動して回転させるロータ
駆動機構5と、スプール4を前後に移動させて釣り糸を
均一に巻き取るためのオシレーティング機構6とが設け
られている。
【0019】ロータ駆動機構5は、ハンドル1が固定さ
れたハンドル軸10とともに回転するフェースギア11
と、このフェースギア11に噛み合うピニオンギア12
とを有している。ピニオンギア12は筒状に形成されて
おり、その前部12aはロータ3の中心部を貫通してお
り、ナット13によりロータ3と固定されている。ピニ
オンギア12は、その軸方向の中間部と後端部とが、そ
れぞれ軸受14a,14bを介してリール本体2に回転
自在に支持されている。
【0020】オシレーティング機構6は、スプール4の
中心部にドラグ機構60を介して連結されたスプール軸
15を前後方向に移動させてスプール4を同方向に移動
させるための機構である。オシレーティング機構6は、
スプール軸15の下方に平行に配置された螺軸21と、
螺軸21に沿って前後方向に移動するスライダ22と、
螺軸21の先端に固定された中間ギア23とを有してい
る。スライダ22にはスプール軸15の後端が回転不能
に固定されている。中間ギア23は、図示しない減速機
構を介してピニオンギア12に噛み合っている。このた
め、オシレーティング機構6の前後移動速度が遅くな
り、釣り糸をスプール4に緻密に巻き付ける密巻を実現
できる。
【0021】〔ロータの構成〕ロータ3は、図2に示す
ように、円筒部30と、円筒部30の側方に互いに対向
して設けられた第1及び第2ロータアーム31,32と
を有している。円筒部30と両ロータアーム31,32
とは、たとえばアルミニウム合金製であり一体成形され
ている。
【0022】円筒部30の前部には前壁33が形成され
ており、前壁33の中央部にはボス部33aが形成され
ている。ボス部33aの中心部には貫通孔が形成されて
おり、この貫通孔をピニオンギアの前部12a及びスプ
ール軸15が貫通している。前壁33の前部にナット1
3が配置されており、ナット13の内部にスプール軸1
5を回転自在に支持する軸受35が配置されている。
【0023】第1ロータアーム31は、円筒部30から
外方に凸に湾曲して前方に延びており、円筒部30との
接続部は円筒部30の周方向に広がり湾曲している。第
1ロータアーム31の先端の外周側には、第1ベール支
持部材40が揺動自在に装着されている。第1ベール支
持部材40の先端には、釣り糸をスプール4に案内する
ためのラインローラ41が装着されている。
【0024】第2ロータアーム32は、円筒部30から
外方に凸に湾曲して前方に延びている。第2ロータアー
ム32は、先端部から円筒部30との接続部分に向けて
2股に分岐しており、円筒部30と周方向に間隔を隔て
た2カ所で接続されている。第2ロータアーム32の先
端外周側には、第2ベール支持部材42が揺動自在に装
着されている。
【0025】ラインローラ41と第2ベール支持部材4
2との間には線材を略U状に湾曲させた形状のベール4
3が固定されている。これらの第1及び第2ベール支持
部材40,42、ラインローラ41及びベール43によ
り釣り糸をスプール4に案内するベールアーム44が構
成される。ベールアーム44は、図2に示す糸案内姿勢
とそれから反転した糸開放姿勢との間で揺動自在であ
る。
【0026】ロータ3の円筒部30の内部にはロータ3
の逆転を禁止・解除するための逆転防止機構50が配置
されている。逆転防止機構50は、内輪が遊転するロー
ラ型のワンウェイクラッチ51と、ワンウェイクラッチ
51を作動状態(逆転禁止状態)と非作動状態(逆転許
可状態)とに切り換える切換機構52とを有している。
【0027】〔スプールの構成〕スプール4は、ロータ
3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との
間に配置されており、スプール軸15の先端にドラグ機
構60を介して装着されている。スプール4は、図3及
び図4に示すように、スプール本体53と、スプール本
体53の前端部に取り付けられた前フランジ部54とを
有している。
【0028】スプール本体53は、外周に釣り糸が巻か
れる筒状の糸巻胴部55と、糸巻胴部55の後端部に一
体成形された大径筒状のスカート部56と、糸巻胴部5
5の内周側に挿入された挿入部材57と、糸巻胴部55
を挿入部材57に固定するための固定部材58とを有し
ている。糸巻胴部55及びスカート部56は、たとえば
アルミニウム合金の薄板をプレス加工により一体成形し
て得られた大小2段の筒状の部材である。糸巻胴部55
は、スカート部に連なる径方向外方に延びる後フランジ
部55aを有している。後フランジ部55aの後面に固
定部材58が配置されている。
【0029】スカート部56は、後端が折り曲げられて
補強されており、その前部外周面には、糸止め90を装
着するための装着凹部56aが形成されている。装着凹
部56aには、糸止め90が貫通する貫通孔56bが形
成されている。糸止め90は、合成樹脂製の部材であ
り、釣り糸を係止する板状の糸止め部90aと、糸止め
部の下面から径方向内方に延びる取付部90bとを有し
ている。取付部90bは、固定部材58に形成された糸
止め装着部58aに取り付けられている。糸止め装着部
58aは、固定部材58の前面及び外周面に僅かに凹ん
で形成されており、糸止め装着部58aには、糸止め9
0が装着される円錐台形状の突起部58bが形成されて
いる。
【0030】挿入部材57は、図3〜図6に示すよう
に、糸巻胴部55の内周側に挿入され、ドラグ機構60
が収納される合成樹脂製の筒状部材であり、たとえばイ
ンジェクション成形により形成されている。挿入部材5
7は、糸巻胴部55が装着される外筒部57aと、外筒
部57aの前端部に大径に形成されたフランジ固定部5
7bと、外筒部57aの内周部に形成された壁面部57
cと、外筒部57aの内周側で壁面部57cから前方に
突出する内筒部57dと、壁面部57cの内周部に後方
に突出して形成された筒状の軸支持部57eとを有して
いる。
【0031】外筒部57aの前端部のフランジ固定部5
7aの根元部分には、周方向に間隔を隔てて前フランジ
部54を回り止めするための4つの回り止め突起57f
が形成されている。この回り止め突起57fに係止され
る切欠き54aが前フランジ部54の先端内周面に形成
されている。また、外筒部57aの前端外周面は、図7
に示すように、前方に行くに連れて拡径するテーパ面と
なっている。この拡がり角度αはたとえば1度から5度
の範囲である。このような範囲でテーパ面を形成する
と、薄肉金属製の糸巻胴部55を外筒部57aにはめ込
むときに圧入することができ、糸巻胴部55と外筒部5
7aとの隙間をなくし、その間での糸噛みを防止するこ
とができる。
【0032】フランジ固定部57bは、前フランジ部5
4を糸巻胴部55とで挟持するために設けられている。
フランジ固定部57bは前フランジ部54の前面と所定
の交差角βで接触するように、後面にテーパ面57nが
形成されている。このようなテーパ面57nを形成する
ことにより前フランジ部54との間に隙間が生じにくく
なり、糸噛みを防止できるとともに外観を向上させるこ
とができる。
【0033】壁面部57cの後面外周側には、外筒部5
7aとにまたがって後方に突出する4つの取付ボス57
gが形成されている。この取付ボス57gに取付ボルト
59がねじ込まれて糸巻胴部55及びスカート部56が
挿入部材57に固定されている。また、壁面部57cに
は、ドラグ機構60の第1発音機構63(後述)を装着
するための装着ボス57kやばね止め部57mなども形
成されている。
【0034】内筒部57dの内周側は、ドラグ機構60
を収納する凹部64となっており、その内周面には、ド
ラグ機構60を回り止めするための1対の第1係止溝5
7hが形成されている。第1係止溝57hは、矩形断面
の溝であり、径方向に対向する位置にスプール軸15に
沿って形成されている。また、内筒部57dの内周面に
は、ドラグ機構60を抜け止めするために周方向に間隔
を隔てて4つの第2係止溝57iが形成されている。第
2係止溝57iは、壁面部57c側からスプール軸15
に沿って壁面部57cを貫通する丸穴を内周面(凹部6
4の外縁部)を通って形成することにより略半円形の断
面になるように形成されている。第2係止溝57iは、
内筒部57dの前端面より手前側までしか形成されてい
ない。この前端面側の形成端57jで抜け止めばね70
(後述)を係止する。
【0035】固定部材58は、円板状の合成樹脂製の部
材であり、取付ボルト59が貫通する4つの貫通孔58
cが形成されている。また、挿入部材57の後端面に芯
出しされる段差凹部58dが形成されている。さらに前
面側に後フランジ部55aの傾斜に合わせて僅かに前方
に凸に傾斜した押圧面58eが形成されている。固定部
材58は、取付ボルト59により挿入部材57の後面に
芯出しされた状態で装着され、押圧面58eで後フラン
ジ部55aを押圧して糸巻胴部55を挿入部材57に固
定している。また、糸巻胴部55により前フランジ部5
4をフランジ固定部57aに向けて押圧して前フランジ
部54を固定している。
【0036】前フランジ部54は、たとえば,アルミニ
ウム合金製の環状部材であり、板状の金属薄板を打ち抜
きプレス加工後に切削加工して形成されたものである。
図7に示すように、前フランジ部54の外周面54cは
機械加工により断面視円形に丸められている。前フラン
ジ部54の内周面には、前述した切欠き54aと、切欠
き54aの後面側に糸巻胴部55の前端面が当接するよ
うに形成された環状の当接凹部54bとが形成されてい
る。これらの切欠き54a及び当接凹部54bは、打ち
抜き加工時に同時に形成されている。前フランジ部54
は、糸巻胴部55及びスカート部56を挿入部材57に
固定することにより挿入部材57に固定されている。す
なわち、前フランジ部54に向けして押圧した状態で糸
巻胴部55を挿入部材57に固定することにより糸巻胴
部55とフランジ固定部57bとで前フランジ部54を
挟持して固定している。
【0037】〔ドラグ機構の構成〕ドラグ機構60は、
図3及び図4に示すように、挿入部材57の内筒部57
dの凹部64内に配置され、スプール4の糸繰り出し方
向への回転を制動してスプール4にドラグ力を作用させ
るための機構である。ドラグ機構60は、スプール軸1
5の先端に螺合するドラグつまみ61と、ドラグつまみ
により押圧される、たとえば4枚のドラグディスク62
a〜62dと、ドラグ作動時に発音する第1発音機構6
3とを備えている。
【0038】ドラグつまみ61は、図8から図10に示
すように、ドラグ力を手で調整する操作を行うためのつ
まみ本体65と、つまみ本体65により押圧される押圧
体66と、つまみ本体65と押圧体66との間に配置さ
れたコイルバネ67と、押圧体66をつまみ本体65に
対して抜け止めするための抜け止め部材68と、ドラグ
操作時に発音する第2発音機構75とを有している。
【0039】つまみ本体65は、後端面に開口して形成
された円形の凹部65aと、前端面から凹部65aの外
縁部を通って後端面の手前側まで周方向に間隔を隔てか
つスプール軸方向に沿って形成されたたとえば4つのの
係止溝65bとを有し、合成樹脂製のたとえばインジェ
クション成形された鍔付き円筒状の部材である。係止溝
65bは、前端面から形成された丸穴により凹部65a
の外縁に半円状に形成されかつ凹部65aの後端部より
手前側まで形成されている。この係止溝65bの形成端
65fに抜け止めばね68が係止される。係止溝65b
を形成するための丸穴はつまみ本体65の前面に貼られ
たシール71により隠されている。このようにシール7
1を貼って丸孔を塞ぐことにより、型成形するために丸
穴により係止溝65b形成しても、水などの異物が内部
に入りにくくなる。
【0040】つまみ本体65の中心部には、四角形のナ
ット69が回転不能かつ軸方向移動自在に装着されるナ
ット装着部65cが形成されている。つまみ本体65の
前部には、略台形状に形成されたつまみ突起65dが直
径に沿って形成されている。つまみ本体65の後面に
は、第2発音機構75を収納するための装着穴65eが
形成されている。ナット69は、スプール軸15の先端
に形成された雄ねじ部15aに螺合している。コイルバ
ネ67は、ナット69と押圧体66との間に圧縮状態に
装着されている。
【0041】押圧体66は、つまみ本体65に回転自在
かつ軸方向に抜け止めされた状態で連結され、スプール
軸15に対して回転不能な部材である。押圧体66は、
コイルバネ67の後端に接触してコイルバネ67のばね
力の変化によりドラグディスク62a〜62dへの押圧
力が変化する。押圧体66は、円筒部66aと円筒部6
6aより大径のリング状の鍔部66bとを有する鍔付き
有底筒状の部材である。円筒部66aの内周部には、ス
プール軸15の先端に形成された互いに平行な面取り部
15bに回転不能に係止する長溝形状の係止孔66cが
形成されている。この円筒部66a内にコイルバネ67
が収納されている。鍔部66bの前端面には周方向に多
数の半球状の音出し穴76が並べて形成されている。押
圧体66は、抜け止めばね68によりつまみ本体65と
連結されている。
【0042】コイルバネ67は、ナット69と押圧体6
6との間に圧縮状態に装着されている。具体的には、コ
イルバネ67は、押圧体の円筒部66aにガイドされた
状態でナット69と円筒部66aの底部とに接触して配
置されている。抜け止めばね68は、弾性を有する金属
線材を折り曲げて形成された部材である。抜け止めばね
68は、装着時に圧縮して四角形になるように形成さ
れ、非装着時に僅かに拡がるように形成されている。こ
の四角形の角部68aが係止溝65bの形成端65fに
係止され、角部68aを連結する接触部68bが押圧体
66の鍔部66bの後面側に接触する。これにより押圧
体66が凹部65aに抜け止めされた状態で収納され
る。
【0043】第2発音機構75は、押圧体66に音出し
穴76と、装着穴65eに装着された音出しピン77
と、音出しピン77を音出し穴76に向けて付勢するコ
イルバネ78とを有している。音出し穴76は、装着穴
65eと対向可能な位置に周方向に間隔を隔てて多数形
成されている。音出しピン77は、中央部分が大径で先
端及び後端が小径でさらに先端が半球状に丸められたピ
ンであり、ドラグ操作時につまみ本体65と押圧体66
とが相対回転すると、音出し穴76との衝突を繰り返し
て発音する。
【0044】ドラグディスク62aは、図4に示すよう
に、押圧体66に接触し、かつスプール軸15に対して
回転不能な金属製の円板部材である。ドラグディスク6
2bは、スプール4及びスプール軸15に対して回転自
在なたとえばフェルト製の円板部材である。ドラグディ
スク62cは、スプール4に対して回転不能な金属製の
円板部材である。ドラグディスク62dは、スプール4
及びスプール軸15に対して回転自在なたとえばフェル
ト製の円板部材である。ドラグディスク62aの中心部
には、スプール軸15の面取り部15bに係合する長溝
形状の係止孔62eが形成されている。ドラグディスク
62cの外周面には、径方向外方に突出する一対の耳部
62fが形成されているこの耳部62fは、スプール4
の第1係止溝57hに係止されている。これにより、ド
ラグディスク62cは、スプール4に対して回転不能に
なっている。
【0045】ドラグディスク62の前面には、抜け止め
ばね70が接触している。抜け止めばね70は、抜け止
めばね68と同様な4角形状であり、それぞれの角部7
0aが第2係止溝57iの形成端57jに係止され、接
触部70bがドラグディスク62a〜62dに接触して
ドラグディスク62a〜62dが抜け止めされている。
これにより、ドラグつまみ61を外してもドラグディス
ク62a〜62dが脱落しない。
【0046】第1発音機構63は、ドラグの作動により
スプール軸15とスプール4とが相対回転すると発音す
る機構である。第1発音機構63は、図3、図4及び図
11に示すようにスプール軸15に回転不能に装着され
た音出し部材81と、挿入部材57に揺動自在に装着さ
れ音出し部材81と衝突を繰り返す爪部材82と、爪部
材82を付勢する板ばね83とを有している。
【0047】音出し部材81は、内周部に面取り部15
bに係止される長溝形状の係止孔81aを有し、外周部
に径方向に突出し、周方向に間隔を隔てて配置された多
数の凹凸部81bを有するギア形状の円板部材である。
音出し部材81の両側には、スプール4の前後位置を調
整するためのスプールワッシャ84が装着されている。
スプールワッシャ84は、スプール軸15に回転不能に
装着されており、スプールワッシャ84の枚数を変えて
スプール4の前後位置を変化させることによりスプール
4における糸巻形状を任意に調整することができる。
【0048】爪部材82は、図12に示すように、スプ
ール4の挿入部材57に揺動自在に装着された本体部8
2aと、音出し部材81の凹凸部81bに衝突する爪部
82bと、板ばね83に接触する接触面82cとを有し
ている。爪部82bは、本体部82aの揺動中心SCよ
りスプール軸15側に形成されている。爪部82bは、
他の部分よりスプール軸方向の長さが長く形成されてい
る。接触面82cは、揺動中心SCを挟んでスプール軸
15と逆側に円弧状に本体部82aに形成され形成され
た円弧は、揺動中心SCと爪部82bとを結ぶ直線L1
を境に第1側(図12右側)の半径R1が第2側(図1
2左側)の半径R2より小さい。接触面82cの両側の
角部は丸められており、その第1側の丸め半径R3は第
2側の丸め半径R4より大きい。
【0049】ばね止め部57mと取付ボス57gのひと
つとに挟持されて挿入部材57に装着されている。板ば
ね83は、本体部82aの異なる半径で僅かに湾曲した
部分に接触して爪部材82を音出し部材81に最も接触
する方向に付勢している。具体的には、爪部材82は、
板ばね83の装着部分に大きな半径の角部が位置するよ
うに配置されている。板ばね83は、3箇所でジグザグ
に逆側に折り曲げられた金属製の板状部材であり、接触
面82cの第1側に近い一端がスプール4の挿入部材5
7に装着されている。具体的には、ばね止め部57mと
装着ボス57gとの境界部分に挟まれた状態で装着ボス
57gに形成された突起部57pで折り曲げられさらに
逆側に折り曲げられて接触面82cに第1側から接触し
ている。そして、爪部材82の爪部82bを音出し部材
81に衝突する衝突姿勢に付勢している。すなわち、接
触面82cにおいて、揺動中心SCから最も距離が短い
のは直線L1状の境界部分であり、それから第1側及び
第2側に行くに連れて距離が長くなる。その長くなる割
合は、半径R1が半径R2より短くかつ半径R3が半券
R4より大きいので、第1側が第2側に比べて小さくな
っている。このため、板ばね83は、爪部材82の接触
面82cで押圧されると、爪部82bが音出し部材81
に接触する境界部分で接触面に接触するように爪部材8
2を付勢し、爪部材82を衝突姿勢にする。
【0050】このように爪部材82及び板ばね83を配
置すると、爪部材82の押圧力がスプールの回転方向に
関わらず変動しにくくなる。なぜなら、板ばね83は、
突起部57pとの接触部分から変位するので、もし爪部
材82の接触部分の半径が同じであると、爪部材82が
図13に示すように時計回りに揺動する場合と図12に
示すように反時計回りに揺動する場合とで、板ばね83
の装着部分に近い第1側で板ばね83を押圧する時計回
りに揺動する場合の方が板ばね83の変位が大きくな
る。そこで、時計回りに揺動する際の板ばね83の変位
を小さくするために、板ばね83の装着部分に近い第1
側の半径R1を第2側に比べて小さくするとともに丸め
半径R3を大きくしているのである。これにより、回転
方向による音の変化が生じにくくなる。また、爪部82
bをスプール軸方向に延ばしているので、スプール4の
位置をスプールワッシャ84により調整しても爪部82
bが常に音出し部材81に接触する。
【0051】〔リールの操作及び動作〕釣りを行う前に
魚の大きさや種類に合わせてドラグ力を調整する。ドラ
グ力を調整するには、ドラグつまみ61を回す。ドラグ
つまみ61をたとえば時計回りに回すとスプール軸15
に螺合するナット69によりコイルばね67を介して押
圧体66がドラグディスク62aを押圧する。これによ
りドラグ力が大きくなる。このとき、押圧体66とつま
み本体65との相対回転により第2発音機構75の音出
しピン77が音出し穴76への衝突を所定間隔で繰り返
し、歯切れがよい軽快なクリック音を発生する。
【0052】キャスティング時にはベールアーム44を
糸開放姿勢に反転させる。これにより第1ベール支持部
材40及び第2ベール支持部材42は揺動する。この状
態で釣り竿を握る手の人差し指で釣り糸を引っかけなが
ら釣り竿をキャスティングする。すると釣り糸は仕掛け
の重さにより勢いよく放出される。この状態でハンドル
1を糸巻取方向に回転させると、ロータ駆動機構5によ
りロータ3が糸巻取方向に回転し、ベールアーム44が
ベール反転機構により糸巻取位置に復帰し釣り糸がスプ
ール4に巻き付けられる。
【0053】この状態で魚がかかってドラグが作動する
と、スプール4がスプール軸15に対して回転する。す
ると、第1発音機構63が発音してそのことを釣り人に
報知する。そして、設定されたドラグ力でスプール4が
糸繰り出し方向に回転する。ドラグ作動時の第1発音機
構63による発音の際には、図12に示すように、スプ
ール4は後方から見て反時計回りに回転するので、板ば
ね83は接触面82cの第2側に接触する。また、スプ
ール4を手で糸巻取方向に回転させたときには、図13
に示すようにスプール4は、後方から見て時計回りに回
転する。このようにスプール4の回転方向が異なる場
合、爪部材82の揺動方向によって従来は板ばね83の
変位が変化し音色が異なっている。しかし、本願発明で
は、板ばね83の装着側に近い第1側の半径R1を小さ
くしかつ丸め半径R3を大きくしたので、ばね装着側に
近く少ない押圧量でばねが大きく変位する第1側が第2
側に比べて揺動量に対して押圧量が小さくなる。このた
め、第1側と第2側とで同じ揺動量に対して板ばね83
の変位の変動が少なくなり、付勢力が変動しにくくな
る。このため、スプールの回転方向にかかわらず音色が
安定する。
【0054】釣りを行う前などに、予め複数種の釣り糸
を巻き付けたスプール4を用意し、スプール4を釣りに
合わせて交換することがある。この場合には、ドラグつ
まみ61を緩めてスプール軸15から外す。このとき、
抜け止めばね68により押圧体66がつまみ本体65に
連結されているので、押圧体66がつまみ本体65から
脱落することがない。また、ドラグディスク62a〜6
2dも抜け止めばね70により抜け止めされているので
スプール4から脱落することがない。
【0055】このような抜け止めばね68,70を、従
来は機械加工により形成された環状の溝部で係止してい
たので、溝部を形成するために機械加工が必要になる。
しかし、本実施形態では、挿入部材57又はつまみ本体
65の成形時に型により形成された係止溝57i,65
bにより抜け止めばね70,68を係止しているので、
係止のための機械加工が不要になる。このため、加工コ
ストを削減できる。
【0056】〔他の実施形態〕 (a)前記実施形態では、部品組立体としてスピニング
リールのスプールとドラグディスク又はつまみ本体と押
圧体を例に説明したが、本発明はこれに限定されず、全
ての釣り用リールの部品組立体に適用できる。たとえ
ば、釣り用リールのワンウェイクラッチやシール部材の
抜け止め構造にも本発明を適用できる。
【0057】(b)前記実施形態では、抜け止め部材と
しての抜け止めばねを線材を4角形に折り曲げて形成し
たが、3角形や5角形などの他の多角形であってもよ
い。また、多角形ではなく、係止溝に係止される部分だ
けに突出部が形成されるように折り曲げて形成してもよ
い。 (c)前記実施形態では、抜け止め部材として金属製の
線材を折り曲げて形成したが、弾性を有するものであれ
ば合成樹脂成形品等の他の材質であってもよい。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、抜け止め部材を係止す
るための構造を型成形により形成できるので、抜け止め
部材の係止構造を機械加工することなく実現でき、加工
コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用したスピニングリー
ルの側面図。
【図2】その側面断面図。
【図3】そのスプール部分の断面拡大図。
【図4】スプールの分解斜視図。
【図5】スプールの正面図。
【図6】図5のVI−VI断面図。
【図7】スプール先端部分の断面拡大図。
【図8】ドラグつまみの分解斜視図。
【図9】ドラグつまみの正面図。
【図10】図9のX−X断面図。
【図11】スプールの背面側に配置された第1発音機構
の全体図。
【図12】その拡大部分図。
【図13】その拡大部分図。
【符号の説明】
4 スプール 15 スプール軸 57 挿入部材 57i 第2係止溝 60ドラグ機構 61 ドラグつまみ 62a〜62d ドラグディスク 64,65a 凹部 65 つまみ本体 65b 係止溝 65c ナット装着部 66 押圧体 67 コイルバネ 68,70 抜け止めばね 68a,70a 角部 68b,70b 接触部 69 ナット 71 シール

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】釣り用リールに用いられる部品組立体であ
    って、 第1端面に開口して形成された円形の凹部と、前記第1
    端面と対向する第2端面から前記凹部の外縁部を通って
    前記第1端面の手前側まで周方向に間隔を隔てかつ前記
    円形の軸方向に沿って形成された複数の係止溝とを有す
    る第1部品と、 少なくとも一部が前記凹部に収納される第2部品と、 前記複数の係止溝に係止される複数の係合部と、前記係
    合部と一体形成され前記第2部品に前記開口側から接触
    する接触部とを有し、前記第2部品を抜け止めするため
    に前記凹部の開口側から装着可能な弾性を有する抜け止
    め部材と、を備えた釣り用リールの部品組立体。
  2. 【請求項2】前記抜け止め部材は、弾性を有する線材を
    折り曲げて形成され、前記第2部品の外周面より突出す
    る複数の前記係合部と、前記複数の突出部を連結する前
    記接触部とを有する、請求項1に記載の釣り用リールの
    部品組立体。
  3. 【請求項3】前記抜け止め部材は、前記線材を多角形状
    に折り曲げて形成したものであり、前記突出部は前記多
    角形の角部であり、前記接触部は前記角部を連結する直
    線部である、請求項2に記載の釣り用リールの部品組立
    体。
  4. 【請求項4】前記第2部品は、前記第1部品に対して相
    対回転自在である、請求項1から3のいずれかに記載の
    釣り用リールの部品組立体。
  5. 【請求項5】前記第2部品は、前記第1部品に対して相
    対回転不能である、請求項1から3のいずれかに記載の
    釣り用リールの部品組立体。
  6. 【請求項6】前記第1部品は、スピニングリールのスプ
    ール軸の先端に螺合してドラグ機構のドラグ力を調整す
    るためのドラグつまみのつまみ本体であり、 前記第2部品は、つまみ本体に一部が収納され前記ドラ
    グ機構のドラグディスクを押圧する実質的に円形の押圧
    部材である、請求項1から5のいずれかに記載の釣り用
    リールの部品組立体。
  7. 【請求項7】前記つまみ本体は、前記スプール軸に螺合
    するナットと、前記凹部の中心部に形成され前記ナット
    を回転不能かつ軸方向移動自在に収納するナット収納部
    とを有し、 前記押圧部材と前記ナットとを離反する方向に付勢する
    付勢部材をさらに備えた、請求項6に記載の釣り用リー
    ルの部品組立体。
  8. 【請求項8】前記押圧部材は、前記スプール軸に回転不
    能に装着された有底筒状のガイド部と、前記ガイド部よ
    り大径の鍔部とを有し、 前記鍔部が前記つまみ本体に収納され、前記ガイド部の
    内周側に前記付勢部材が装着されている、請求項8に記
    載の釣り用リールの部品組立体。
  9. 【請求項9】前記第1部品は、スピニングリールのスプ
    ール軸の先端にドラグ機構を介して装着されるスプール
    であり、 前記第2部品は前記凹部に収納され前記ドラグ機構を構
    成する1又は複数のドラグディスクである、請求項1か
    ら5のいずれかに記載の釣り用リールの部品組立体。
  10. 【請求項10】前記第2端面に固定され、前記係止溝を
    塞ぐシール部材をさらに備える、請求項1から9のいず
    れかに記載の釣り用リールの部品組立体。
  11. 【請求項11】前記凹部は、前記第1端面から円柱状に
    形成されており、 前記係止溝は、前記第2端面から前記凹部の前記外縁部
    である内周面に断面半円形の溝を形成し得るように形成
    された丸穴により形成される、請求項1から10のいず
    れかに記載の釣り用リールの部品組立体。
  12. 【請求項12】前記第1部品は型成形により製作された
    合成樹脂製の部材であり、前記凹部及び前記係止溝は型
    成形により形成されている、請求項1から11のいずれ
    かに記載のスピニングリールの部品組立体。
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