JP2003185064A - 配管部材 - Google Patents

配管部材

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JP2003185064A
JP2003185064A JP2001385933A JP2001385933A JP2003185064A JP 2003185064 A JP2003185064 A JP 2003185064A JP 2001385933 A JP2001385933 A JP 2001385933A JP 2001385933 A JP2001385933 A JP 2001385933A JP 2003185064 A JP2003185064 A JP 2003185064A
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copolymer
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Takumi Sato
藤 匠 佐
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SABIC Innovative Plastics Japan KK
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GE Plastics Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高強度で、高耐熱性、難燃性、防食性、耐候
性、耐薬品性、絶縁性に優れ、鋼材との接着性が十分に
高く、経済性にも優れた樹脂被覆付配管部材を提供す
る。 【解決手段】(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂:1
0〜80重量%、(B)シンジオタクチック構造を有す
るポリスチレン系樹脂:10〜80重量%、(C)
(B)成分以外のポリスチレン系樹脂:10〜80重量
%(ただし(A)と(B)と(C)との合計は100重
量%)の量で含む樹脂組成物で被覆されてなることを特
徴とする配管部材。上記樹脂組成物が、上記(A)と
(B)と(C)との合計100重量部に対し、(D)耐
衝撃性改良剤を1〜50重量部の量で含むことを特徴と
する配管部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、表面が樹脂保護層で被覆
された配管部材に関する。さらに詳しくは、本発明に係
る配管部材は、埋設、屋外、屋内のいずれの環境におい
ても使用可能であって、適用範囲が非常に広く、ガス、
石油類、水等の輸送用配管として好適な配管部材に関す
る。
【0002】
【発明の技術的背景】鋼管を腐食から保護するために、
鋼管の外面を比較的厚い熱可塑性樹脂フィルムやカバー
などで被覆して防食保護層とした樹脂被覆鋼管は、石油
(原油)用ラインパイプ、都市ガス供給管、プラント配
管、水道や温泉水供給管などとして従来から広く使用さ
れている。また、鋼管以外に、鋼管杭、鋼矢板、形鋼、
棒鋼などについても、表面を防食樹脂で被覆することが
行われてきた。
【0003】これら鋼材の保護層に用いる熱可塑性樹脂
としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレ
フィン類が主であるが、その他に塩化ビニル樹脂、各種
ポリアミド樹脂、各種フッ素系樹脂、各種飽和ポリエス
テル樹脂等が、使用環境、要求性能に応じて使い分けら
れている。たとえば、特開昭52−94519号公報に
は鋼管表面をポリオレフィン系樹脂で被覆した鋼管およ
び継手が開示され、特開平3−279742号公報に
は、JIS K6767で規定する加熱寸法変化率が5%以
下で、かつ、ヤング率が12〜25kg/cm2であるパイプ
カバー用架橋ポリオレフィン発泡体が開示されている。
しかしながら、これらの各種熱可塑性樹脂には一長一短
があり、あらゆる環境で鋼管を保護できる防食性能を持
ったものは、必ずしも得られていなかった。たとえば、
鋼材の防食被覆用に最も多く利用されているポリオレフ
ィン類は、耐薬品性に優れているが、耐熱性や耐候性が
低く、燃焼性が高い。また、鋼材との接着性に乏しいた
め、通常はエポキシプライマーを塗布した後、変性ポリ
オレフィン接着層を介してポリオレフィン樹脂被覆を行
う必要があり、製造操作が複雑になるなどの問題点があ
った。
【0004】また、塩化ビニル樹脂は、難燃性に優れて
いるが、安定性が低く、脱塩酸反応により徐々に塩酸を
放出する。ポリアミドや飽和ポリエステル樹脂は吸水性
があり、地中埋設、特に湿潤土壌に埋設されるような環
境下では電気抵抗が低くなって、母材が電気腐食を受け
る可能性がある。フッ素樹脂は、防食性、難燃性、安定
性、電気抵抗のすべてに優れているが、非常に高価であ
る上、鋼材への接着性に乏しく、そのためその防食性を
十分に生かすことができない。さらに、融点が高いた
め、接着に400 ℃以上の高温を要するという問題も
ある。
【0005】さらに、ポリフェニレンエーテル系樹脂か
らなる保護層を設けることも提案されている。たとえ
ば、特開平8-238717号公報では、鋼材表面に、
(1)(A)ポリフェニレンエーテル樹脂10〜100
重量%、および(B)スチレン系ポリマー90〜0重量
%からなる樹脂成分:100重量部、(2)スチレン系
ゴム重合体からなるゴム成分:0〜50重量部、(3)
難燃剤:0〜40重量部という組成を有するポリフェニ
レンエーテル樹脂組成物からなる被覆を有する鋼管が開
示されている。しかしながら、特開平8-238717
号公報に記載されたポリフェニレンエーテル系樹脂は、
耐薬品性がポリオレフィン系樹脂に比べて低いので、保
護層を設けても必ずしも防食性能に優れたものは得られ
ていなかった。また、ポリフェニレンエーテル系樹脂ま
たはその組成物を使用する場合、接着層を有する場合が
あるなど、工程が煩雑であるなどの問題点もあった。
【0006】ところで、シンジオタクチック構造を有す
るポリスチレン系樹脂は、結晶性を有するため、耐薬品
性に優れ、さらに、分子構造上はスチレン骨格を主体に
しているため、従来のアタクチック型スチレン系重合体
と同様、その他の樹脂との相溶性も良好である。たとえ
ば、特公平7−55995号公報では、シンジオタクチ
ック構造を有するスチレン系重合体1〜99重量%と、
前記シンジオタクチック構造を有するスチレン系重合体
以外の熱可塑性樹脂99〜1重量%とからなる熱可塑性
樹脂組成物が開示されている。しかしながら、特公平7
−55995号公報に記載された熱可塑性樹脂組成物
は、耐熱性が従来の熱可塑性樹脂組成物に比べ改善され
ているものの、配管被覆用途に使用しても、難燃性、防
食性、耐候性、耐薬品性、絶縁性に優れる被覆付配管部
材を得ることはできなかった。
【0007】また、本出願人は、特開平11−1583
66号公報において、(A)ポリフェニレンエーテル系
樹脂、(B)シンジオタクチック構造を有するスチレン
系樹脂と共に、(C)ハイインパクトスチレン系樹脂を
含み、(A)10〜90重量部に対して(C)90〜1
0重量部、かつ(A)および(C)の合計40重量部よ
り多く95重量部以下に対して(B)5重量部以上60
重量部未満を含む樹脂組成物を提案している。この樹脂
組成物は、ポリフェニレンエーテル樹脂の特徴である高
い寸法精度および優れた諸特性を保持しつつ、実用的な
耐薬品性を有している。
【0008】
【発明の目的】本発明は、高強度で、耐熱性、難燃性、
防食性、耐候性、耐薬品性、絶縁性に優れ、鋼材との接
着性が充分に高く、経済性にも優れた樹脂被覆付配管部
材を提供することを目的としている。
【0009】
【発明の概要】本発明に係る配管部材は、(A)ポリフ
ェニレンエーテル系樹脂:10〜80重量%、(B)シ
ンジオタクチック構造を有するポリスチレン系樹脂:1
0〜80重量%、(C)(B)成分以外のポリスチレン
系樹脂:10〜80重量%の量で含み(ただし(A)と
(B)と(C)との合計は100重量%)で含む樹脂組
成物で被覆されてなることを特徴としている。
【0010】前記樹脂組成物が、上記(A)と(B)と
(C)との合計100重量部に対し、(D)耐衝撃性改
良剤を1〜50重量部の量で含むことが好ましい。前記
(C)(B)成分以外のポリスチレン系樹脂が、ハイイ
ンパクトスチレン系樹脂であることが好ましい。前記樹
脂組成物による被覆が、樹脂組成物からなるフィルム、
あるいは、樹脂組成物の射出成形品であることが好まし
い。
【0011】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る配管部材につ
いて具体的に説明する。本発明に係る配管部材は、
(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂、(B)シンジオ
タクチック構造を有するポリスチレン系樹脂、(C)
(B)成分以外のポリスチレン系樹脂を含む樹脂組成物
で、表面が被覆されており、本発明の好ましい態様にお
いては、さらに(D)耐衝撃性改良剤を含む樹脂組成物
で、表面が被覆されている。
【0012】[(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂] (A)ポリフェニレンエーテル系樹脂(PPE系樹脂)
としては、公知のものを特に制限なく使用できる。PP
E系樹脂とは、たとえば一般式 (I):
【0013】
【化1】
【0014】(式中R1 、R2 、R3 およびR4 はそれ
ぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、
置換炭化水素基、アルコキシ基、シアノ基、フェノキシ
基またはニトロ基を表し、nは重合度を表わす整数であ
る)で示される構成単位を有する重合体の総称である。
本発明で使用されるポリフェニレンエーテル系樹脂
(A)は、上記一般式で示される1種の構成単位からな
る単独重合体であっても、二種以上が組合わされた共重
合体であってもよい。
【0015】R1、R2、R3およびR4の具体例として
は、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチル、プロピル、
アリル、フェニル、ベンジル、メチルベンジル、クロロ
メチル、ブロモメチル、シアノエチル、シアノ、メトキ
シ、エトキシ、フェノキシ、ニトロ等の基が挙げられ
る。ポリフェニレンエーテル系樹脂の具体例としては、
ポリ(2,6-ジメチル-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2,
6-ジエチル-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2-メチル
-6-エチル-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2-メチル
-6-プロピル-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2,6-ジ
プロピル-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2-エチル-
6-プロピル-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2,6-ジメ
トキシ-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2,6-ジクロロ
メチル-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2,6-ジブロモ
メチル-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2,6-ジフェニ
ル-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2,6-ジトリル-1,4-
フェニレン)エーテル、ポリ(2,6-ジクロロ-1,4-フェニ
レン)エーテル、ポリ(2,6-ジベンジル-1,4-フェニレン)
エーテル、ポリ(2,5-ジメチル-1,4-フェニレン)エーテ
ルなどが挙げられる。
【0016】より好ましいPPE系樹脂としては、上記
式(I)におけるR1およびR2がアルキル基、特に炭素
原子数1〜4のアルキル基であるポリマーであり、nは
通常50以上が好ましい。また共重合体であるPPE系
樹脂としては上記ポリフェニレンエーテル構成単位中に
アルキル三置換フェノール、たとえば2,3,6-トリメチル
フェノールを一部含有する共重合体を挙げることができ
る。またこれらのPPE系樹脂に、スチレン系化合物が
グラフトした共重合体も好適に使用することができる。
スチレン系化合物として、たとえばスチレン、α-メチ
ルスチレン、ビニルトルエン、クロロスチレンなどが挙
げられる。
【0017】〔(B)シンジオタクチック構造を有する
ポリスチレン系樹脂〕本発明に用いられる(B)シンジ
オタクチック構造を有するポリスチレン系樹脂は、配管
部材を被覆する樹脂組成物に含有される。ここで、シン
ジオタクチック構造とは、炭素−炭素結合から形成され
る主鎖に対してフェニル基あるいは置換フェニル基が交
互に反対方向に位置する立体構造を指す。そのタクティ
シティーは同位体炭素による核磁気共鳴法(13C−NM
R法)により定量される。13C−NMR法により測定さ
れるタクティシティーは、連続する複数個の構成単位の
存在割合、例えば2個の場合はダイアッド、3個の場合
はトリアッド、5個の場合はペンタッドによって示すこ
とができる。
【0018】本発明において、シンジオタクチック構造
を有するポリスチレン系樹脂とは、通常はダイアッド率
75%以上、好ましくは85%以上、またはラセミペン
タッド率30%以上、好ましくは50%以上のシンジオ
タクティシティーを有するスチレン系重合体である。こ
のようなシンジオタクチック構造を有するポリスチレン
系樹脂(B)としては、ポリスチレン、ポリ(アルキル
スチレン)、ポリ(ハロゲン化スチレン)、ポリ(アル
コキシスチレン)、ポリ(ビニル安息香酸エステル)お
よびこれらの混合物、あるいはこれらを主成分とする共
重合体を挙げることができる。上記ポリ(アルキルスチ
レン)としては、ポリ(メチルスチレン)、ポリ(エチ
ルスチレン)、ポリ(イソプロピルスチレン)、ポリ
(ターシャリーブチルスチレン)などを挙げることがで
きる。また、上記ポリ(ハロゲン化スチレン)として
は、ポリ(クロロスチレン)、ポリ(ブロモスチレ
ン)、ポリ(フルオロスチレン)などを挙げることがで
きる。さらに、ポリ(アルコキシスチレン)としては、
ポリ(メトキシスチレン)、ポリ(エトキシスチレン)
などを挙げることができる。これらのうち特に好ましい
シンジオタクチック構造を有するスチレン系樹脂として
は、ポリスチレン、ポリ(p−メチルスチレン)、ポリ
(m−メチルスチレン)、ポリ(p−ターシャリーブチ
ルスチレン)、ポリ(p−クロロスチレン)、ポリ(m
−クロロスチレン)、ポリ(p−フルオロスチレン)、
さらにはスチレンとp−メチルスチレンとの共重合体を
用いることが好ましい。
【0019】また、シンジオタクチック構造を有するポ
リスチレン系樹脂(B)の分子量は、特に制限はない
が、重量平均分子量において、好ましくは10,000
以上、さらに好ましくは50,000以上のものが望ま
しい。このポリスチレン系樹脂の重量平均分子量が1
0,000未満であると耐薬品性が不足する傾向があ
る。さらに、分子量分布についてもその広狭は制約がな
く、様々なものを用いることができる。シンジオタクチ
ック構造を有するポリスチレン系樹脂(B)は、融点が
200〜310℃であって、従来のアタクチック構造の
ポリスチレン系重合体に比べて耐熱性が優れている。
【0020】このようなシンジオタクチック構造を有す
るポリスチレン系樹脂(B)は、例えば不活性炭化水素
溶媒中または溶媒の不存在下に、チタン化合物、および
水とトリアルキルアルミニウムの縮合生成物を触媒とし
て、スチレン系単量体(上記スチレン系樹脂に対応する
単量体)を重合することにより製造することができ(例
えば特開昭62−104818号公報、特開昭63−2
68709号公報)、市販のものが使用できる。
【0021】また、シンジオタクチック構造を有するポ
リスチレン系樹脂(B)は、極性基を有する変性剤によ
り変性されていてもよい。その極性基としては、例え
ば、酸ハイドライド、カルボニル基、酸無水物、酸アミ
ド、カルボン酸エステル、酸アジド、スルフォン基、ニ
トリル基、シアノ基、イソシアン酸エステル、アミノ
基、イミド基、水酸基、エポキシ基、オキサゾリン基、
チオール基などが挙げられる。特に好ましい極性基は酸
無水物とエポキシ基であり、酸無水物の中では無水マレ
イン酸基が好ましい。〔(C)(B)成分以外のポリスチレン系樹脂〕 本発明
に用いられる上記(B)シンジオタクチック構造を有す
るスチレン系樹脂以外のポリスチレン系樹脂(C)は、
配管部材を被覆する樹脂組成物に含有される。このよう
なポリスチレン系樹脂(C)としては、特に制限はない
が、例えばアタクチック構造のポリスチレン、アイソタ
クチック構造のポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂、
さらに、弾性体(ゴム状物質)とスチレン系樹脂とのグ
ラフト重合体(ハイインパクトスチレン系樹脂)などが
挙げられる。本発明に用いられるポリスチレン系樹脂
(C)としては、ハイインパクトスチレン系樹脂を用い
ることが好ましい。上記ポリスチレン系樹脂(C)とし
て、ハイインパクトスチレン系樹脂を用いると、その樹
脂組成物から得られる樹脂被覆層は、その強度が向上す
るため好ましい。そのようなハイインパクトスチレン系
樹脂は、それ自体公知であり、弾性体(ゴム状物質)と
スチレン系樹脂の一部とがグラフト重合しており、その
[弾性体(ゴム状物質)/スチレン系樹脂]グラフト重
合体が、スチレン系樹脂中に、約0.1〜4.0μmの
大きさに、通称サラミ構造と呼ばれる形状に、溶融時、
固体時共に安定分散しているものである。このハイイン
パクトスチレン系樹脂は、添加型熱可塑性エラストマ
ー、例えばスチレン−ブタジエン−スチレン共重合体
(SBS)および水素化・スチレン−ブタジエン−スチ
レンブロック共重合体(SEBS)のような、プラスチ
ック溶融時に一旦溶融分散するものではない。
【0022】このようなハイインパクトスチレン系樹脂
は、例えばスチレン系モノマーに弾性体(ゴム状物質)
を溶解し、任意の公知の重合法を行うことによって製造
することができる。重合は、バッチ式、連続式を問わな
い。重合方法としては、例えば乳化重合法、塊状重合
法、塊状懸濁2段階法などが挙げられる。上記スチレン
系モノマーとしては、例えば一般式(II):
【0023】
【化2】
【0024】(上記式中、Rは水素原子または炭素原子
数1〜4のアルキル基であり、Zはハロゲン原子または
炭素原子数1〜4のアルキル基である置換基を示し、p
は0〜5の整数である)で示される。上記弾性体(ゴム
状物質)としては、例えばポリブタジエン、ポリイソプ
レン、ブチルゴム、EPDM、エチレン−プロピレン共
重合体、天然ゴム、エピクロルヒドリンのような天然ま
たは合成エラストマー物質が挙げられ、好ましくはポリ
ブタジエンである。
【0025】本発明では、ハイインパクトスチレン系樹
脂としては、ハイインパクトポリスチレン(スチレンと
ポリブタジエンを使用)を用いることが好ましい。本発
明に用いられるハイインパクトスチレン系樹脂は、市販
されていて入手可能であり、例えば三菱化学(株)から
発売されているダイアレックスHTシリーズ、日本ポリ
スチレン(株)から発売されているトーポレックスシリ
ーズなどが挙げられる。〔(D)耐衝撃性改良剤〕 本発明の好ましい態様におい
て用いられる(D)耐衝撃性改良剤は、配管部材を被覆
する樹脂組成物に含有され、この(D)耐衝撃性改良剤
は、得られる成型品の耐衝撃性を改良するために添加さ
れるものである。
【0026】本発明に用いられる耐衝撃性改良剤(D)
としては、たとえば、スチレン−ブタジエン共重合体ま
たはその水素添加物、スチレン−イソプレン共重合体ま
たはその水素添加物、スチレン−ブチレン共重合体、ス
チレン−エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プ
ロピレン−スチレン共重合体などのスチレン系ゴム状重
合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテ
ン共重合体、エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重
合体などのエチレン−α-オレフィン系ゴム状重合体、
天然ゴム、ブタジエン重合体、イソプレン重合体、クロ
ロブタジエン重合体、ブタジエン・アクリロニトリル共
重合体、イソブチレン重合体、イソブチレン−ブタジエ
ン共重合体、イソブチレン−イソプレン共重合体、パー
フルオロゴム、フッ素ゴム、クロロプレンゴム、ブチル
ゴム、シリコーンゴム、チオコールゴム、多硫化ゴム、
ポリウレタンゴム、ポリエーテルゴム、エピクロルヒド
リンゴム、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラ
ストマー等が挙げられる。
【0027】これらのなかでも、スチレン−ブタジエン
共重合体またはその水素添加物、スチレン−イソプレン
共重合体またはその水素添加物、スチレン−ブチレン共
重合体、スチレン−エチレン−プロピレン共重合体、エ
チレン−プロピレン−スチレン共重合体等のスチレン系
ゴム状重合体、およびエチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−ブテン共重合体、エチレン−プロピレン−非
共役ジエン共重合体等のエチレン−α-オレフィン系ゴ
ム状重合体が好ましく、スチレン−ブタジエン共重合体
またはその水素添加物を用いることが特に好ましい。
【0028】上記スチレン系ゴム状重合体は、スチレン
で代表されるビニル芳香族化合物と共役ジエンとのエラ
ストマー性のランダム共重合体またはブロック共重合体
である。耐衝撃性改良剤(D)としては、スチレン系の
硬質ブロックとジエン系の軟質ブロックとに分かれたブ
ロック共重合体が、ゴム弾性が大きいので、一般に好ま
しい。スチレン系ブロック共重合体ゴムとしては、スチ
レンブロック(S)とブタジエンブロック(B)を有す
るブロック共重合体(例、SB、SBS、SBSBS等
の線状ブロック型、およびラジアルブロック型の共重合
体)が挙げられる。また、酸、エポキシなどの官能基を
含有する官能性単量体により変性した変性ゴムを用いて
もよい。
【0029】そのようなスチレン系ブロック共重合体ゴ
ムの製造方法としては、多くの方法が提案されている
が、代表的な方法は、特公昭40−2798号公報に記
載の方法である。この方法では、リチウム触媒またはチ
ーグラー型触媒を用い、不活性溶媒中でビニル芳香族化
合物と共役ジエンとを逐次重合させる。必要であれば、
逐次重合後にカップリング反応で分子を結合する。この
ような反応によりスチレン系ブロック共重合体ゴムが製
造される。さらに、スチレン系水添ブロック共重合体ゴ
ムを製造する場合、上記重合後に、水素添加を行う。水
素添加率は、共役ジエン系軟質ブロックの少なくとも5
0%、好ましくは80%以上であることが望ましい。な
お、スチレン系硬質ブロック中の芳香族性不飽和結合の
25%以下が水素添加されていてもよい。
【0030】このような耐衝撃性改良剤(D)として、
スチレンから誘導される構成単位の含量(スチレン含
量)が、60重量%以上であるスチレン−ブタジエン系
水添共重合体が好ましく、とくに65重量%以上のこの
スチレン−ブタジエン系水添ブロック共重合体が望まし
い。このようなスチレン−ブタジエン系水添ブロック共
重合体としては、水添スチレン−ブタジエン−スチレン
トリブロック共重合体(SEBS)(タフテックH10
43;旭化成(株)製)などが知られている。
【0031】スチレン系ブロック共重合体ゴムとして
は、ブロック共重合体ゴムの数平均分子量が10,00
0〜1,000,000 、好ましくは20,000〜
300,000 であり、ブロック共重合体ゴム中のビ
ニル芳香族硬質ブロックの数平均分子量が 1,000
〜200,000 、好ましくは 2,000〜10
0,000 、共役ジエン軟質ブロックの数平均分子量
が 1,000〜200,000 、好ましくは 2,
000〜100,000 であり、ビニル芳香族系硬質
ブロック/共役ジエン系軟質ブロックの重量比が2/9
8〜60/40、好ましくは10/90〜40/60の
範囲内のものが望ましい。
【0032】耐衝撃性改良剤(D)として使用されるエ
チレン−α−オレフィン系ゴム状重合体としては、エチ
レン含量が30〜93モル%の範囲であり、さらには3
5〜90モル%の範囲にあるものが好ましい。このよう
なエチレン含量のものは、組成物の耐衝撃性改良効果に
優れている。なお該エチレン−α−オレフィン共重合体
のエチレン含量が93モル%より大きくなっても、また
は30モル%より小さくなっても該エチレン−α−オレ
フィン系ゴム状共重合体は高結晶性となり、組成物の耐
衝撃性の改良効果が充分とはいえない。また、該エチレ
ン−α−オレフィン系ゴム状共重合体の190℃におけ
るメルトフローレート[MFR、荷重2160gで19
0℃にて測定した値(ASTM D−1238E条件)]が0.1
ないし80g/10分の範囲にあることが望ましく、特
に0.2ないし50g/10分の範囲にあることが好ま
しい。該エチレン−α−オレフィン系ゴム状共重合体の
MFRがこの範囲にあれば、耐衝撃性を充分に改良する
ことができる。
【0033】また、該エチレン−α−オレフィン系ゴム
状共重合体の密度は0.90g/cm3以下の範囲にあ
ることが好ましく、さらに好ましくは0.85〜0.8
9g/cm3の範囲にある。さらに該エチレン−α−オ
レフィン系ゴム状共重合体は低結晶性ないしは非晶性の
ものが好適であり、その結晶化密度は通常0〜50%の
範囲であり、好ましくは0〜40%の範囲である。
【0034】該エチレン−α−オレフィン系ゴム状共重
合体を構成するα−オレフィン成分単位は、炭素数が3
〜18のα−オレフィンであり、プロピレン、1−ブテ
ン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−デ
センなどを例示することができ、これらの1種または2
種以上の混合物が用いられる。該エチレン−α−オレフ
ィン共重合体は、通常エチレン成分とα−オレフィンと
の共重合体であるが、5モル%以下の範囲でジエン成分
を含有していても差しつかえない。ジエン成分の具体例
としては、ジシクロペンタジエン、エチリデンノルボル
ネンなどが挙げられる。
【0035】[組成物の組成]本発明で使用される樹脂
組成物は、上記(A)から(C)を、(A)ポリフェニ
レンエーテル系樹脂:10〜80重量%、(B)シンジ
オタクチック構造を有するポリスチレン系樹脂:10〜
80重量%、(C)(B)成分以外のポリスチレン系樹
脂:10〜80重量%の量で含んでいる。なお(A)と
(B)と(C)との合計を100重量%とする。
【0036】このように、本発明では、(A)ポリフェ
ニレンエーテル系樹脂、(B)シンジオタクチック構造
を有するポリスチレン系樹脂、(C)(B)成分以外の
ポリスチレン系樹脂とをいずれも含む組成物を使用して
いるので、耐薬品性、耐熱性、耐候性、強度、難燃性が
いずれも高く、防食性能に優れた被覆層を形成すること
ができる。このように(A)〜(C)をいずれも含む組
成物を使用しているので、接着層を形成する必要がな
く、工程が簡便であり、経済性に優れている。
【0037】また、本発明の樹脂組成物は、ポリオレフ
ィン系樹脂を、実質上、含有しない。そのため、従来よ
りも強度が向上した被覆層を形成することができる。ま
た(A)と(B)と(C)との合計を100重量%とし
たときに、(A)を10〜80重量%、好ましくは10
〜70重量%、より好ましくは20〜50重量%、
(B)を10〜80重量%、好ましくは10〜70重量
%、より好ましくは20〜50重量%、(C)を10〜
80重量%、好ましくは20〜80重量%、より好まし
くは30〜60重量%の組成であることが望ましい。
(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂の量が上記範囲よ
りも少ないと、耐熱性の改善が不充分になることがあ
り、上記範囲よりも多いと流動性が悪くなることがあ
る。また(B)シンジオタクチック構造を有するポリス
チレン系樹脂の量が上記範囲よりも少ないと、耐溶剤性
や流動性が低下することがあり、上記範囲よりも多いと
耐熱性が低下することがある。さらに(C)(B)成分
以外のポリスチレン系樹脂の量が上記範囲よりも少ない
と、流動性が悪くなることがあり、上記範囲よりも多い
と機械強度や耐熱性が低下することがある。
【0038】また、本発明で使用される樹脂組成物は、
さらに(D)耐衝撃改質剤を含むことが好ましい。その
ような(D)耐衝撃改質剤は、上記(A)と(B)と
(C)との合計100重量部に対し、1〜50重量部、
好ましくは2〜40重量部、さらに好ましくは3〜30
重量部の量で含まれていることが望ましい。このような
量で含まれていれば、上記耐衝撃性に優れた被覆層を形
成することができる。
【0039】以上の(A)〜(D)成分の他に、本発明
の目的を損なわない範囲において、他の高分子化合物や
各種添加剤をさらに配合することも可能である。他の高
分子化合物としては、α-オレフィンとこれに共重合可
能なビニル単量体 (たとえば、アクリル酸エステル類、
メタクリル酸エステル類、酢酸ビニル、スチレン、アク
リロニトリル、グリシジル(メタ)アクリレート等)との
共重合体;ポリ塩化ビニル、ポリエチルメタクリレー
ト、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピリジン、ポリビニル
カルバゾール、ポリアクリルアミド、ポリアクリロニト
リルなどの付加重合型高分子化合物;ポリカーボネー
ト、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ
アリーレンエステル、ポリフェニレンスルフィド、ポリ
アミド、ポリアセタールなどの縮合型高分子化合物;シ
リコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド、ポリアミドイ
ミド;ならびにフェノール樹脂、アルキッド樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂などの各
種熱硬化性樹脂等が挙げられる。これら他の高分子化合
物の配合量は、(A)〜(C)成分の合計100 重量
部に対して500 重量部以下、特に100 重量部以下
とすることが好ましい。
【0040】本発明で用いる樹脂組成物には、強化・機
能付与等を目的に充填材を配合して用いることができ
る。使用可能な充填材としては、ガラス繊維、カーボン
繊維、アラミド繊維、アルミニウムやステンレスなどの
金属繊維およびウィスカーを含む強化用繊維;ならびに
シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、
クレー、カオリン、硫酸マグネシウム、カーボンブラッ
ク、TiO2、ZnO、Sb23などの無機充填材が挙
げられる。これら充填材の配合量は、(A)〜(C)成
分の合計100 重量部に対して100 重量部以下、特
に50重量部以下とすることが好ましい。
【0041】配合可能な他の添加剤としては、ハロゲン
系、リン酸エステル系等の難燃剤、Sb23 などの難
燃助剤、ミネラルオイル等の滑剤、フタル酸エステルな
どの可塑剤、さらには染料、顔料、帯電防止剤、酸化防
止剤、耐候性付与剤等が挙げられる。これらの添加剤の
添加量としては、たとえば樹脂組成物の流動性、混練性
を阻害しない範囲であれば特に制限されるものではな
い。
【0042】樹脂組成物の調製 本発明で用いる樹脂組成物を製造するための方法に特に
制限はなく、通常の方法が満足に使用可能であり、通常
溶融混合法が好適に採用される。少量の溶剤の使用も可
能であるが、一般に必要はない。装置としては特に押出
機、バンバリーミキサー、ローラー、ニーダー等を例と
して挙げることができる。これら装置を回分的または連
続的に運転することができる。また、成分の混合順序は
特に限定されない。
【0043】たとえば、押出機等で溶融混練する場合、
各成分をすべて配合して混練してもよいし、一つの押出
機において複数のフィード口を設けシリンダーに沿って
1種以上の各成分を順次フィードしてもよい。溶融混練
により得られた樹脂組成物は、そのまま直ちに本発明に
よる配管部材の被覆に使用してもよく、あるいは冷却固
化してペレット、粉末等の形態にしたのち、再度、必要
に応じて添加剤を添加し、再度溶融してもよい。
【0044】[配管部材の被覆]前記樹脂組成物による
配管部材の被覆は、従来より鋼材の樹脂被覆に用いられ
ている任意の被覆方法を利用して行うことができる。な
お、配管部材としては、水道用配管、ガス用配管などに
使用されるものが挙げられ、直管および継手から構成さ
れる。本発明で使用される配管部材は、鋼材であって
も、コンクリートからなるものであっても、さらには塩
化ビニルなどの樹脂からなるものであってもよい。
【0045】被覆する配管部材は、常法に従って前処理
をすることができる。たとえば、鋼材の場合、前処理と
しては、表面清浄化のための脱脂、酸洗、ショットブラ
スト処理など、耐食性向上のためのクロメート処理、リ
ン酸塩処理などがあり、これらを組み合わせて行うこと
もできる。また、被覆する樹脂組成物の接着性に応じ
て、必要であれば、被覆層と配管部材との間に、接着強
度を高めるために接着層を介在させてもよい。この接着
層は、配管部材表面にたとえばエポキシ樹脂系プライマ
ーを塗布し、焼付・乾燥して形成したプライマー層でよ
い。また、接着性熱可塑性樹脂、たとえばマレイン酸、
フマル酸等の有機酸または有機酸無水物で変性されたポ
リエチレンの薄いフィルムを接着層としてあらかじめ配
管部材表面に被覆しておいてもよい。
【0046】上記樹脂組成物による被覆方法としては、
たとえば、樹脂組成物を溶融し押出成形によりフィル
ム状に成形したのち、該フィルムで配管部材を被覆する
フィルム被覆方法、鋼管などの配管部材表面に押出機
から溶融樹脂組成物をフィルム状に押出して被覆する押
出被覆法、樹脂組成物を、射出成形(配管部材のイン
サート成形等)で直接被覆層を形成する射出成形法、
粉末状の樹脂組成物を空気の噴出により流動状態にした
流動層内に、予熱した配管部材を浸漬して、樹脂組成物
を被覆する流動浸漬法、粉末状の樹脂組成物を予熱し
た配管部材に静電粉体ガンにより吹き付ける吹付被覆
法、該樹脂組成物を溶解しうる非水溶媒に溶解したの
ち、被膜表面に塗布して被覆しても塗布法などを用いる
ことができる。特に小径直管の被覆においては、その生
産性から、フィルム被覆法、押出被覆法、射出成形法お
よび流動浸漬法が好適である。押出被覆法は、丸ダイと
Tダイのいずれかを用いる方式が採用されるが、一般に
小径直管などの小型の配管部材には丸ダイ方式が、大径
直管などの大型の配管部材にはTダイ方式が好適であ
る。また、継手のような異形の配管部材の被覆には流動
浸漬法や吹付被覆法が好適である。
【0047】特に本発明では、前記樹脂組成物による被
覆が、樹脂組成物からなるフィルム、あるいは、樹脂組
成物の射出成形品であることが好ましい。本発明の配管
部材の被覆部位は特に制限されない。即ち、必ずしも配
管部材表面の全面が本発明の樹脂組成物により被覆され
ている必要はなく、少なくとも表面の一部が被覆されて
いればよい。たとえば、直管の場合には、一般に外面を
本発明に従って本発明の樹脂組成物で被覆する。内面は
未処理でもよく、樹脂塗装その他の処理を施してもよ
く、さらに内面をも樹脂組成物で被覆してもよい。
【0048】被覆層の厚さとしては、容易に破損しない
程度の厚さであれば特に制限はなく、通常0.05〜2
0mm、好ましくは0.1〜10mm程度の厚さであれ
ばよい。本発明に係る配管部材の用途は、特に限定され
るものではないが、防食性、耐候性、難燃性、耐衝撃
性、強度に優れるため、種々の環境での使用が可能であ
り、特に小径用ガス管被覆に最適である。すなわち、小
径用ガス管は家屋やビルへの埋設引き込み管、立ち上げ
管、屋内配管として、地中埋設、屋内、屋外のいずれに
も使用できる。従来、使用場所ごとにポリエチレン被覆
鋼管、亜鉛メッキ鋼管、塩ビ被覆鋼管などを使い分けて
きた。本発明の被覆配管部材を使用すれば、1種類の被
覆配管部材ですべての場所に対応でき、作業性、経済性
の点でも有利である。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、高強度で、耐熱性、難
燃性、防食性、耐候性、耐薬品性、絶縁性に優れ、鋼材
との接着性が充分に高く、経済性にも優れた樹脂被覆付
配管部材を得ることができる。このような樹脂被覆付配
管部材は、被覆樹脂と鋼材との接着強度が高いため、防
食性が著しく高く、地中埋設、屋外、屋内のいずれの環
境でも高度な防食性を発揮できる。
【0050】
【実施例】以下、本発明について実施例により説明する
が、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものでは
ない。成分(A):ポリフェニレンエーテル系樹脂(PPE) 固有粘度が0.46dl/gのポリ(2,6−ジメチル
−1,4−フェニレン)エーテル(日本ジーイープラス
チックス(株)製)成分(B):シンジオタクチック構造を有するポリスチ
レン系樹脂 ザレック130ZC、出光石油化学(株)製;分子量1
8万、13C−NMRの分析によるラセミペンダット率で
表したシンジオタクティシティーが98%)成分(C):(B)成分以外のポリスチレン系樹脂 ハイインパクトスチレン系樹脂(HIPS)(870S
T、日本ポリスチレン(株)製)成分(D):相溶化剤 スチレン量が全体の33%である、水添スチレン−ブタ
ジエン−スチレントリブロック共重合体(SEBS)
(クレイトンG1651、シェルジャパン(株)製)
【0051】
【実施例1〜4、比較例1〜3】成形物の調製 上述の各材料を用い、表1に示す組成で、二軸押出機に
より、押出し条件を、スクリュー回転数200rpm、
バレル設定温度270〜280℃として押出しを行な
い、切断してペレットを製造した。
【0052】このように製造されたペレットを用い、東
洋機械金属(株)製の80t射出成形機により試験片を
成形した。成形条件は、バレル温度280℃、金型温度
50℃に設定した。得られた試験片を用いて、以下の試
験を行った。結果を表1に示す。荷重たわみ温度 ASTM D648にしたがって、厚み1/4 インチの試
験片を荷重18.6kg/cm2 にて測定した。
【0053】アイゾット衝撃強度 ASTM D256にしたがって、厚み3.2 mmの試験片
について、ノッチ付きで測定した。引張強度 ASTM D638にしたがって測定した。
【0054】曲げ強度 ASTM D638にしたがって測定した。曲げ弾性率 1.6 mm厚の試験片について、ASTM D790にした
がって測定した。耐薬品性テスト 上述の各材料を用い、表1に示す組成の各サンプルを射
出成形して得たASTM−1試験片を歪み治具に歪み1
%の状態で固定し、その表面に防錆剤及び切削油を塗布
した。常温及び65℃で72時間放置した後、試験片表
面にクラックが発生しているかの有無を目視観察した。
防錆剤としては、呉工業(株)製:CRC5−56を使
用し、切削剤としてユシロ化学(株)製:ユシロカット
UB75を使用した。
【0055】 <評価基準> ○:試験片表面にクラック無し ×:試験片表面にクラック有り配管部材の評価 呼径1.5インチの配管用継手に上記組成物を用いてイ
ンサート成形法により樹脂被覆を行った。得られた配管
部材を用いて、製品としての落下試験と耐薬品性試験
(防錆剤、切削油)を行った。なお、防錆剤、切削油は
上記と同様のものも用いた。
【0056】その結果、実施例1〜4では、落下試験、
耐薬品性試験のいずれの試験においても樹脂被覆のクラ
ックや割れは認められず、配管の被覆として充分耐えう
るものであった。一方比較例1,2では耐薬品性試験に
てクラックが生じ、また比較例3では樹脂被覆が落下試
験にて割れを生じ、配管部材として実用に耐えうるもの
ではなかった。
【0057】
【表1】
【0058】以上の結果より、本発明に係る配管部材は
耐薬品性に優れ、かつ衝撃強度、引張強度に優れてい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H111 AA01 BA01 BA07 BA15 BA34 CA52 CA53 CB03 DA08 DA11 DA12 DA26 DB03 DB08 DB11 DB17 DB18 EA05 4J002 AC014 AC034 AC064 AC074 AC084 AC094 AC114 BB044 BB154 BB184 BC02X BC02Y BC044 BD124 CH024 CH044 CH07W CK024 CN024 CP034 GL00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂:1
    0〜80重量%、 (B)シンジオタクチック構造を有するポリスチレン系
    樹脂:10〜80重量%、 (C)(B)成分以外のポリスチレン系樹脂:10〜8
    0重量%(ただし(A)と(B)と(C)との合計は1
    00重量%)の量で含む樹脂組成物で被覆されてなるこ
    とを特徴とする配管部材。
  2. 【請求項2】上記樹脂組成物が、上記(A)と(B)と
    (C)との合計100重量部に対し、(D)耐衝撃性改
    良剤を1〜50重量部の量で含むことを特徴とする請求
    項1に記載の配管部材。
  3. 【請求項3】上記(C)(B)成分以外のポリスチレン
    系樹脂が、ハイインパクトスチレン系樹脂であることを
    特徴とする請求項1または2に記載の配管部材。
  4. 【請求項4】前記樹脂組成物による被覆が、樹脂組成物
    からなるフィルム、あるいは、樹脂組成物の射出成形品
    であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の配管部材。
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