JP2003181170A - ボタン穴かがり縫いミシン - Google Patents

ボタン穴かがり縫いミシン

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JP2003181170A
JP2003181170A JP2001380431A JP2001380431A JP2003181170A JP 2003181170 A JP2003181170 A JP 2003181170A JP 2001380431 A JP2001380431 A JP 2001380431A JP 2001380431 A JP2001380431 A JP 2001380431A JP 2003181170 A JP2003181170 A JP 2003181170A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 課題は、下糸及び芯糸の残り長さを短くする
こと、及び、確実に下糸及び芯糸を切断することであ
る。 【解決手段】 鳩目穴かがり縫いミシン1は、上下動自
在な布押え55,56と、上昇位置と切断位置との間で
移動自在なメス受け9と、布切りメス11と、送り板5
8に設けられた上メス61及び下メス62と、上メス6
1及び下メス62を開放位置から閉じ位置へと駆動する
エアシリンダ65と、布押え55,56を上下駆動する
押え駆動シリンダ59と、メス受け9を上下駆動する布
切りモータ8と、布切りモータ8、エアシリンダ65及
び押え駆動シリンダ59を制御する制御装置100とを
備える。縫製及び鳩目穴形成後に布押え55,56が上
昇してから、メス受け9が上昇位置と切断位置との間に
おいて所定高さに位置した際に、制御装置100がエア
シリンダ65を作動させて、上メス61及び下メス62
が閉じ位置へ移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボタン穴を布に形
成するとともに、ボタン穴の形成前又は形成後にボタン
穴の周囲にかがり縫いを施すボタン穴かがり縫いミシン
に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる鳩目穴かがり縫いミシンは、送
り台に載置された布に鳩目穴を形成するとともに、鳩目
穴の形成前又は形成後に鳩目穴の周囲にかがり縫いを施
すものである。鳩目穴かがり縫いミシンでは、針の上下
動及び振り運動に協働してルーパ機構が動作すること
で、上糸、下糸及び芯糸からなるかがり縫い目が布に形
成される。また、布切りメスが布の上方から布に向けて
下降し、布の下方に配されるメス受けに対して布切りメ
スが合致することで、布に鳩目穴が形成される。また、
縫製の際又は布切りの際に布が送り台にしっかり保持さ
れるように、鳩目穴かがり縫いミシンは布押え機構を具
備しており、布押え機構の布押えと送り台との間に布が
挟持される。
【0003】縫製後に上糸、下糸及び芯糸を切断する必
要があるため、鳩目穴かがり縫いミシンは下糸切断ハサ
ミ(上メス及び下メス等から構成されている。)及び上
糸切断メスを具備しており、上糸切断メスによって上糸
が切断されるとともに下糸切断ハサミによって下糸及び
芯糸が切断される。
【0004】ところで、上糸の残り長さ(かがり縫いの
終了箇所から切断箇所までの長さ)を短くするために、
上糸切断メスはルーパ機構に設けられている。一方、下
糸及び芯糸の残り長さを短くするために、下糸切断ハサ
ミは送り台上に設けられており、縫製及び布切りの際に
は布が下メスと布押えとの間に挟持されている。
【0005】つまり、縫製及び布切りの際には下メスが
布押えによって押し付けられている。縫製及び布切り終
了後に下メスが確実に動作できるようにするためには、
下糸及び芯糸切断の際に布押えで下メスを押し付けるこ
とを解除する必要がある。したがい、縫製及び布切りの
終了後に布押えが上昇した後に、上メス及び下メスが互
いに閉じることで、下糸及び芯糸が切断される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
鳩目穴かがり縫いミシンでは、下糸及び芯糸の切断の際
に布押えが上昇するため、布が浮き上がったり、送り台
からはみ出た部分の重みによって布がずれたりすること
がある。そのため、下糸及び芯糸の残り長さが長くなっ
てしまったり、しいては下糸及び芯糸が切断されなかっ
たりすることがある。そこで、本発明は、下糸及び芯糸
の残り長さを短くすること、及び、確実に下糸及び芯糸
を切断することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、例えば図1、図2又は図
4に示すように、下メス(例えば、下メス62)より上
方に載置された被縫製物(例えば、布200)を布押え
(例えば、右布押え56)と前記下メスとの間に挟持し
つつボタン穴かがり縫い目を前記被縫製物に形成する前
又は後に、布切りメス(例えば、布切りメス11)又は
メス受け(例えば、メス受け9)のうちの一方の部材を
他方の部材に向けて下降させることにより前記被縫製物
にボタン穴(例えば、鳩目穴)を形成し、ボタン穴かが
り縫い目及びボタン穴の形成後に前記布押えを上昇させ
て、前記被縫製物の下方に配された上メス(例えば、上
メス61)及び前記下メスを互いに閉じることにより前
記被縫製物から延出する下糸を切断するボタン穴かがり
縫いミシン(例えば、鳩目穴かがり縫いミシン1)にお
いて、前記一方の部材を上昇位置と切断位置との間で上
下動させる布切り駆動手段(例えば、布切りモータ8)
と、前記上メス及び前記下メスを互いに開いた開放位置
と互いに閉じた閉じ位置との間で往復移動させる糸切り
駆動手段(例えば、エアシリンダ65)と、前記布切り
駆動手段及び前記糸切り駆動手段を制御して、前記布切
りメス又は前記メス受けのうちの前記一方の部材が上昇
位置と切断位置との間の被縫製物上面近傍に位置する際
に前記上メス及び前記下メスを開放位置から閉じ位置へ
移動させる制御手段(例えば、制御装置100)と、を
備えることを特徴とする。
【0008】請求項1記載の発明では、布切りメス又は
メス受けのうちの一方の部材が上昇位置と切断位置との
間における被縫製物上面近傍に位置する際に、上メス及
び下メスが開放位置から閉じ位置へ移動する。そのた
め、布押えが上昇していたとしても、被縫製物が一方の
部材に当たるから、被縫製物が一方の部材より上方に浮
き上がることが防止され、更に、被縫製物がずれること
が防止される。従って、被縫製物の浮き上がり或いはず
れが防止されることで、下糸が引き出されなくなるか
ら、上メス及び下メスによって下糸が短い残り長さで切
断される。また、被縫製物の浮き上がり或いはずれが防
止されることで、下糸の切断箇所が一様になるから、下
糸が確実に切断されて、切断不良の発生が抑えられる。
【0009】請求項2記載の発明は、例えば図4に示す
ように、請求項1記載のボタン穴かがり縫いミシンにお
いて、前記上メス及び前記下メスが開放位置から閉じ位
置へ移動する際における前記一方の部材の位置を設定す
るための設定手段(例えば、操作パネル106及び制御
装置100)を具備し、前記制御手段が、前記設定手段
によって設定された位置に前記一方の部材が位置する際
に前記上メス及び前記下メスを開放位置から閉じ位置へ
移動させることを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明では、上メス及び下メ
スが開放位置から閉じ位置へ移動する際における一方の
部材(布切りメス又はメス受けの何れか)の位置が設定
されると、その設定された位置に一方の部材が位置した
場合に上メス及び下メスが開放位置から閉じ位置へ移動
する。つまり、上メス及び下メスが移動する際の一方の
部材の位置が設定可能であるため、様々な厚さの被縫製
物に対しても適切な位置で、被縫製物が一方の部材に当
たり、様々の厚さの被縫製物に対応可能である。従っ
て、あらゆる厚さの被縫製物に対して、短い残り糸で下
糸が確実に切断される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、図面を用いて本発明の具
体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲を図示例に
限定するものではない。図1で示すように、本発明が適
用された鳩目穴かがり縫いミシン1は、ベッド部2と、
ベッド部2の後端部に立設された縦胴部3と、縦胴部3
の上部からベッド部2と略平行になるように延出するア
ーム部4と、アーム部4の前端部から下方へ延出する針
棒13と、針棒13の下端部に取り付けられた針12
と、ベッド部2内において針12の直下に設けられたル
ーパ機構6と、ミシン1全体を制御する制御装置100
(図4に図示)と、制御装置100にデータを入力する
ための操作パネル106と、縫製開始を指示するために
用いられる押えスイッチ107とを備えている。
【0012】更に、鳩目穴かがり縫いミシン1は、針棒
上下動機構(図示略)と、針振り機構(図示略)と、ル
ーパ機構6とを具備している。針棒上下動機構は、ミシ
ンモータ108(図4に図示)の動力を針棒13に伝動
して、針棒13及び針12を上下に駆動するものであ
る。針振り機構は、ミシンモータ108の動力を針棒1
3に伝動して、針棒13及び針12を左右へ往復に振る
ものである。
【0013】ルーパ機構6は、針棒13の直下における
ベッド部2内に設けられた二つのルーパスプレッタ1
4,14と、鳩目穴(ボタン穴の一種である。)の丸孔
部が縫製されている時にルーパスプレッタ14,14を
鉛直線を中心に回転させる旋回機構7と備える。ルーパ
スプレッタ14,14は針棒13の上下動及び針振り運
動と同期して作動し、これにより針12と協働して布
(被縫製物)200に鳩目穴の周囲にかがり縫いを施す
ものである。なお、ルーパ機構6には、布200と針1
2との間に架け渡された上糸をかがり縫い後に切断する
上糸切断メスが設けられている。
【0014】更に、鳩目穴かがり縫いミシン1は、布2
00が載置される送り台5を具備する。送り台5は前後
左右に移動自在となってベッド部2の前部に設けられて
いる。送り台5は、X送りモータ109(図4に図示)
によって前後に駆動されるとともに、Y送りモータ11
0(図4に図示)によって左右に駆動される。
【0015】更に、図1及び図2に示すように、鳩目穴
かがり縫いミシン1は、かがり縫い時に布200を押さ
える押え装置50と、かがり縫い後又はかがり縫い前に
布200に鳩目穴を形成する布切り装置10と、布20
0とルーパ機構6との間に架け渡された下糸及び芯糸を
切断する下糸切断装置60と、を備える。
【0016】押え装置50は、左送り板51と、右送り
板52と、左押え腕53と、右押え腕54と、左布押え
55と、右布押え56と、左受け板57と、右受け板5
8と、押え駆動シリンダ59(図4に図示)とを備え
る。
【0017】左送り板51及び右送り板52は、送り台
5の上面を構成するものであり、送り台5に固定されて
いる。平面視して、左送り板51及び右送り板52は、
針棒13の直下に配されている針板21を中心にして互
いに左右に対称となって配設されている。左押え腕53
の基端部が左右方向の軸心周りに回転自在となって左送
り板51の後端部に取り付けられている。左押え腕53
の先端部には、左布押え55が揺動自在に取り付けられ
ている。同様に、右押え腕54の基端部が左右方向の軸
心周りに回転自在となって右送り板52の後端部に取り
付けられており、右押え腕54の先端部に右布押え56
が揺動自在に取り付けられている。左受け板57は左送
り板51の上面において左送り板51の右側縁部に固定
されている。右受け板58は右送り板52の上面におい
て右送り板52の左側縁部に固定されている。右受け板
58の前後方向の長さは、左受け板57の前後方向の長
さより短くなっている。
【0018】以上の押え装置50では、エアシリンダで
ある押え駆動シリンダ59によって左右の押え腕53,
54が上下に回転駆動されることで、左右の布押え5
5,56が上下動するようになっている。左受け板57
及び右受け板58上に布200が載置されて、左右の布
押え55,56が下降すると、布200が左受け板57
と左布押え55との間に挟持されるとともに右受け板5
8と右布押え56との間に挟持される。
【0019】下糸切断装置60は、上メス61と、下メ
ス62と、カム片63と、リンク機構64と、エアシリ
ンダ(つまり、糸切り駆動手段)65とを備える。下メ
ス62の後端が右受け板58の前端に隣接して配置され
ており、下メス62の厚さは右受け板58の厚さとほぼ
同等である。下メス62の左側縁が刃となっている。ま
た、下メス62の前後中間部が段ネジ66によって回転
自在となって、下メス62が右送り板52の上面にに取
り付けられている。下メス62には、前方へ延出するカ
ム当接部67が設けられている。
【0020】上メス61は、左布押え55の後端縁より
後方に配置されており、下メス62の上に重なってい
る。上メス61の中間部が段ネジ66によって回転自在
となって、上メス61が右送り板52の上面に取り付け
られている。上メス61の先端部分は右送り板52の左
側縁から左方へ延出しており、その先端部分が刃となっ
ている。また、上メス61には、前方へ延出するカム当
接部68が設けられている。カム当接部68は、下メス
62のカム当接部67より左方に配されている。
【0021】カム片63は前後に長尺となっており、カ
ム当接部67とカム当接部68の間に配されている。カ
ム片63はカム当接部67の左側縁に当接するととも
に、カム当接部68の右側縁に当接している。カム片6
3の前後中間部が段ネジ69によって回転自在となっ
て、右送り板52の上面に取り付けられている。なお、
右送り板52の上面にねじりバネ70,71が設けられ
ており、カム当接部67及びカム当接部68が互いにカ
ム片63を挟む方向へねじりバネ70,71がカム当接
部67及びカム当接部68を付勢している。
【0022】リンク機構64は、リンク片72と、リン
ク片73と、リンク腕74とを備える。リンク片72の
一端部は回転自在となってカム片63の後端部に取り付
けられている。リンク片72の他端部は回転自在となっ
てリンク片73の一端部に取り付けられている。リンク
片73の他端部は、リンク腕74の一端部に固定されて
いる。リンク片73の他端部及びリンク腕74の一端部
は回転自在となって右送り板52に取り付けられてい
る。
【0023】リンク腕74の他端部は、エアシリンダ6
5の出力ロッド75に連結している。エアシリンダ65
は出力ロッド75を進退するものであり、出力ロッド7
5が進退することでリンク腕74はその一端部を中心に
して左右に回転するようになっている。
【0024】以上の下糸切断装置60では、右布押え5
6が下降した場合右受け板58と右布押え56との間に
布が挟持されるが、更に、下メス62に布が載置され、
右布押え56と下メス62との間に布が挟持される。こ
こで、上メス61及び下メス62の上方に布200が配
される。
【0025】また、エアシリンダ65が出力ロッド75
を右へ送ると、平面視してカム片63が段ネジ69を中
心に時計回りに回転し、カム当接部67及びカム当接部
68がカム片63によって押し広げられる。これによ
り、平面視して、下メス62が段ネジ66を中心に反時
計回りに回転するとともに、上メス61が段ネジ66を
中心に時計回りに回転し、上メス61及び下メス62が
互いに閉じた閉じ位置に移動する。この動作により、針
板21から布に掛けられた下糸及び芯糸が切断される。
一方、エアシリンダ65が出力ロッド75を左へ送る
と、平面視してカム片63が反時計回りに回転し、ねじ
りバネ70,71によってカム当接部67及びカム当接
部68は互いに閉じる。これにより、下メス62が時計
回りに回転するとともに、上メス61が反時計回りに回
転し、上メス61及び下メス62が互いに開いた開放位
置に移動する。
【0026】図1及び図3に示すように、布切り装置1
0は、針棒13の後方において上下動自在に設けられて
いるメス受け9と、メス受け9の直下において送り板5
1,52の下方に設けられている布切りメス11と、メ
ス受け9を上下に駆動するメス駆動機構15と、を備え
る。
【0027】メス駆動機構15は、布切りモータ(つま
り、布切り駆動手段)8と、ボールねじ24と、リンク
27,27と、レバー28と、回転軸26と、ギア40
と、ラック部材41等とを備えており、以下のように構
成されている。即ち、ステッピングモータである布切り
モータ8がベッド部2内の後部に固定されており、その
駆動取出軸16は上方に延出している。布切りモータ8
の駆動取出軸16にはピニオン31が固定されており、
このピニオン31はギア32に噛み合っている。ギア3
2は、上下に延在するボールねじ24の下端部に固定さ
れている。ボールねじ24は、回転自在となっている。
ボールねじ24にナット33が噛み合っており、ナット
33は土台34に固定されている。土台34は上下動自
在となってガイド37に支持されている。ガイド37は
上下に延在しており、縦胴部3内に固定されている。ガ
イド37は土台34を上下方向に案内するものであっ
て、土台34がボールねじ24を中心にして回転するこ
とを防止するものである。
【0028】土台34には、リンク27の一端部が前後
方向の軸回りに回転自在となって取り付けられている。
リンク27の他端部は、前後方向の軸回りに回転自在と
なってレバー28の一端部に取り付けられている。レバ
ー28の他端部は回転軸26の後端部に固定されてい
る。回転軸26は前後に延在しており、回転自在となっ
てアーム部4内に設けられている。回転軸26の前端部
にはギア40が固定されている。一方、アーム部4内の
前端部には、上下に延在するラック部材41が設けられ
ている。ラック部材41は、上下動自在となってアーム
部4に支持されており、ラック部材41の下端部にメス
受け9が固定されている。また、ラック部材41は、ギ
ア40に噛み合っている。
【0029】以上の布切り装置10では、布切りモータ
8の回転がボールねじ24に伝動し、ボールねじ24の
回転運動が土台34の上下運動に変換される。土台34
の上下運動が、リンク27及びレバー28によって回転
軸26の回転運動に変換される。更に、回転軸26の回
転運動が、ギア40及びラック部材41によってメス受
け9の上下運動に変換される。つまり、布切りモータ8
が作動すると、メス受け9が上下動するようになってい
る。メス受け9が下降することによって、布がメス受け
9及び布切りメス11に挟まれて、布切りメス11が布
200を切り込んで、布200に鳩目穴が形成される。
なお、布切りモータ8の駆動取出軸16には、布切りモ
ータ8によって駆動されるメス受け9の原点位置を検出
する原点検出センサ105が設けられている。
【0030】制御装置100は、CPU101と、RA
M102と、ROM103と、これらを接続するシステ
ムバスとを有する演算処理装置を基本構成としている。
更に、制御装置100は駆動回路104を具備してお
り、駆動回路104はシステムバスを介してCPU10
1に接続されている。駆動回路104には、ミシンモー
タ108、エアシリンダ65、布切りモータ8、押え駆
動シリンダ59、X送りモータ109及びY送りモータ
110が接続されている。
【0031】操作パネル106はインターフェースを介
してCPU101に接続されている。操作パネル106
は、作業者等に操作されたことを検知して、その旨をC
PU101に出力するものである。これにより、作業者
は操作パネル106を操作することで、所定の設定項目
についての設定値を変更して入力することができる。押
えスイッチ107はインターフェースを介してCPU1
01に接続されている。押えスイッチ107は、作業者
に押されることによってオン信号を出力するものであ
る。CPU101に出力するものである。
【0032】原点検出センサ105はインターフェース
を介してCPU101に接続されている。CPU101
は、この原点検出センサ105から出力される検出信号
と、布切りモータ8に対して出力するパルス信号のパル
ス数とからメス受け9の上下位置を制御することができ
る。
【0033】ROM103には、鳩目穴かがり縫いミシ
ン1を制御するための制御プログラム及びこの制御プロ
グラムで使用される制御データが格納されている。CP
U101は、RAM102を作業領域としてROM10
3に格納された制御プログラムに従った演算を行えると
ともに、操作パネル106又は原点検出センサ105か
ら入力される信号に基づいて種々の演算処理を行える。
そして、CPU101は演算結果に応じた信号をミシン
モータ108、エアシリンダ65、布切りモータ8、押
え駆動シリンダ59、X送りモータ109及びY送りモ
ータ110に出力できる。つまり、制御装置100は、
CPU101の演算によりミシンモータ108、エアシ
リンダ65、布切りモータ8、押え駆動シリンダ59、
X送りモータ109及びY送りモータ110を制御で
き、制御プログラムに従ったタイミングでミシンモータ
108、エアシリンダ65、布切りモータ8、押え駆動
シリンダ59、X送りモータ109及びY送りモータ1
10を作動できる。なお、制御装置100は、上糸切断
メスの駆動源を制御して、上糸切断メスを所定タイミン
グで作動できる。
【0034】以上のように構成される鳩目穴かがり縫い
ミシン1の動作及び制御装置100の処理の流れについ
て説明する。この鳩目穴かがり縫いミシン1は、鳩目穴
かがり縫いの前にボタン穴を布に施す「先メス」という
動作、及び、鳩目穴かがり縫いの後にボタン穴を布に施
す「後メス」という動作の両方を行える。鳩目穴かがり
縫いミシン1が「先メス」を行うか或いは「後メス」を
行うかの選択は、鳩目穴かがり縫いミシン1が縫製を行
う前に作業者が操作パネル106を予め操作することで
行われる。
【0035】まず、図5を参照して、「先メス」につい
て説明する。初期状態では、送り台5は、前後の移動範
囲内で最前方となる初期位置に位置しており、上メス6
1及び下メス62は、互いに開いた開放位置に位置して
いる。更に、初期状態では、図7(a)に示すように、
メス受け9は、上下の移動範囲内で最上方となる上昇位
置に位置しており、布押え55,56は、上下の移動範
囲内である最上方となる待機位置に位置している。待機
位置における布押え55,56の高さは、上昇位置にお
けるメス受け9の高さと実質的に同じである。
【0036】作業者が送り台5に布200を載置した
後、作業者が押えスイッチ107を押す(ステップS
1:Yes)。すると、制御装置100が押え駆動シリ
ンダ59を作動させて、押え駆動シリンダ59によって
布押え55,56が下降する(ステップS2)。これに
より、布200が左受け板57と左布押え55との間に
挟持され、右受け板58と右布押え56との間に挟持さ
れ、更に、下メス62と右布押え56との間に挟持され
る。
【0037】次いで、制御装置100がX送りモータ1
09及びY送りモータ110を作動させて、X送りモー
タ109及びY送りモータ110によって送り台5が布
切り位置へと移動し、送り台5は布切り位置で停止する
(ステップS3)。布切り位置とは、平面視して左受け
板57と右受け板58との間に布切りメス11が位置す
るような位置である。
【0038】次いで、制御装置100が布切りモータ8
を作動させて、布切りモータ8によってメス受け9が下
降する(ステップS4)。そして、図7(b)及び図9
に示すように、メス受け9が布切りメス11に合致する
ような切断位置へ下降する。メス受け9が切断位置へ移
動することで、布200に鳩目穴が形成される。なお、
鳩目穴は、後に形成されるかがり縫い目内に形成され
る。
【0039】次いで、制御装置100が布切りモータ8
を逆回転方向へ作動させて、布切りモータ8によってメ
ス受け9が初期の上昇位置へと移動して、上昇位置でメ
ス受け9が停止する(ステップS5)。次いで、制御装
置100がX送りモータ109及びY送りモータ110
を作動させて、送り台5を縫製位置へと移動する(ステ
ップS6)。縫製位置とは、平面視して左受け板57と
右受け板58との間に針12が位置するような位置であ
る。
【0040】次いで、制御装置100がミシンモータ1
08、X送りモータ109及びY送りモータ110を制
御することで、針12が上下動するとともに左右に振ら
れ、ルーパスプレッタ14,14が針棒13の上下動及
び針振り運動と同期して作動し、更に、送り台5が移動
することで、鳩目穴の周囲にかがり縫いが施される(ス
テップS7)。次いで、制御装置100が上糸切断メス
の駆動源を制御することで、上糸切断メスが作動して、
布200と針12との間に架け渡された上糸が切断され
る(ステップS8)。
【0041】次いで、制御装置100が布切りモータ8
を作動させて、布切りモータ8によってメス受け9が下
降する(ステップS9)。メス受け9が下降している
間、制御装置100は、原点検出センサ105から出力
される検出信号と布切りモータ8を駆動するパルス信号
のパルス数とに基づいて、メス受け9の高さ(つまり、
切断位置からの距離或いは上昇位置からの距離)を検出
している(ステップS10)。そして、メス受け9の高
さが所定高さに達したと制御装置100が判断したら
(ステップS10:Yes)、制御装置100が布切り
モータ8を停止して、メス受け9がその所定高さで停止
する(ステップS11)。所定高さは、上昇位置より低
くかつ切断位置より高い位置であって、下メス62の上
面よりやや高い位置である。つまり、所定高さに位置す
るメス受け9は布200の上面近傍に位置することにな
る。次いで、制御装置100は押え駆動シリンダ59を
作動させて、押え駆動シリンダ59によって布押え5
5,56が待機位置へと移動する(ステップS12)。
なお、この際、メス受け9は、布押え55,56より低
い位置に位置している(つまり、所定高さは、待機位置
より低い。)。
【0042】次いで、制御装置100がエアシリンダ6
5を作動させて、エアシリンダ65によって上メス61
及び下メス62が互いに閉じた閉じ位置へ移動して、下
糸及び芯糸が上メス61及び下メス62によって切断さ
れる(ステップS13)。この際、図7(c)及び図8
に示すように、布200が受け板57,58から多少浮
き上がった状態となるが、所定高さで停止したメス受け
9に布200が当たって、布200がメス受け9によっ
て下方へ押さえられる。つまり、所定高さに位置するメ
ス受け9より上方へ布200が浮き上がることがメス受
け9によって防止されるとともに、布200がずれてし
まうことがメス受け9によって防止されるから、比較的
布200に近い位置で上メス61及び下メス62が下糸
及び芯糸を鋏む。従って、いわゆる残り糸(布200側
に残った糸であって縫い終り箇所から切断箇所までの糸
の長さ)が短くなる。
【0043】次いで、制御装置100がエアシリンダ6
5を制御すると、エアシリンダ65のロッドが引かれ
て、ねじりバネ70,71によって上メス61及び下メ
ス62が互いに開いた開放位置へ移動する(ステップS
14)。次いで、制御装置100が布切りモータ8を逆
回転方向へ作動させて、布切りモータ8によってメス受
け9が上昇位置へと移動する(ステップS15)。次い
で、、制御装置100がX送りモータ109及びY送り
モータ110を作動させて、X送りモータ109及びY
送りモータ110によって送り台5が初期位置へと移動
する(ステップS16)。
【0044】次に、図6を参照して、「後メス」につい
て説明する。「後メス」でも、初期状態では、送り台5
が初期位置に位置しており、上メス61及び下メス62
が開放位置に位置しており、メス受け9が上昇位置に位
置しており、布押え55,56が待機位置に位置してい
る。
【0045】作業者が送り台5に布200を載置した
後、作業者が押えスイッチ107を押す(ステップS2
1:Yes)と、制御装置100が押え駆動シリンダ5
9を作動させて、布押え55,56が下降し(ステップ
S22)、布200が受け板57,58と布押え55,
56との間に挟持されるとともに、下メス62と右布押
え56との間に挟持される。
【0046】次いで、制御装置100がX送りモータ1
09及びY送りモータ110を作動させて、X送りモー
タ109及びY送りモータ110によって送り台5が縫
製位置へと移動する(ステップS23)。次いで、制御
装置100がミシンモータ108、X送りモータ109
及びY送りモータ110を制御することで、針12が上
下動するとともに左右に振られ、ルーパスプレッタ1
4,14が針棒13の上下動及び針振り運動と同期して
作動し、更に、送り台5が移動することで、布200に
かがり縫いが施される(ステップS24)。次いで、制
御装置100が上糸切断メスの駆動源を制御すること
で、上糸切断メスによって上糸が切断される(ステップ
S25)
【0047】次いで、制御装置100がX送りモータ1
09及びY送りモータ110を作動させて、X送りモー
タ109及びY送りモータ110によって送り台5が布
切り位置へと移動し、送り台5は布切り位置で停止する
(ステップS26)。次いで、制御装置100が布切り
モータ8を作動させて、布切りモータ8によってメス受
け9が下降し(ステップS27)、メス受け9が布切り
メス11に合致するような切断位置へ下降する(図7
(b)及び図9に図示)。メス受け9が切断位置へ移動
することで、かがり縫い内において布200に鳩目穴が
形成される。布切りモータ8の作動とほぼ同時に、制御
装置100は押え駆動シリンダ59を作動させて、布押
え55,56が待機位置へと移動する(ステップS2
8)。
【0048】次いで、制御装置100が布切りモータ8
を逆回転方向へ作動させて、布切りモータ8によってメ
ス受け9が上昇する(ステップS29)。メス受け9が
上昇している間、制御装置100は、原点検出センサ1
05から出力される検出信号と布切りモータ8を駆動す
るパルス信号のパルス数とに基づいて、メス受け9の高
さ(つまり、切断位置からの距離或いは上昇位置からの
距離)を検出している。そして、メス受け9の高さが所
定高さに達したと制御装置100が判断したら(ステッ
プS30:Yes)、制御装置100がエアシリンダ6
5を作動させて、エアシリンダ65によって上メス61
及び下メス62が互いに閉じた閉じ位置へ移動して、下
糸及び芯糸が上メス61及び下メス62によって切断さ
れる(ステップS31)。メス受け9が上昇位置へと移
動すると、制御装置100は布切りモータ8を停止する
(ステップS32)。以上のように、「後メス」の場
合、メス受け9が上昇している最中に上メス61及び下
メス62が駆動されるから、布200がメス受け9に当
たる(図7(c)及び図8に図示)。これにより、メス
受け9より上方へ布200が浮き上がることがメス受け
9によって防止されるとともに、布200がずれてしま
うことがメス受け9によって防止されるから、比較的布
200に近い位置で上メス61及び下メス62が下糸及
び芯糸を鋏む。従って、いわゆる残り糸が短くなる。ま
た、メス受け9の上昇中に上メス61及び下メス62が
駆動されるから、一つのボタン穴かがり縫いに関するサ
イクルタイムの短縮が図られる。
【0049】メス受け9が上昇位置に位置したら、制御
装置100がエアシリンダ65を制御すると、エアシリ
ンダ65のロッドが引かれて、ねじりバネ70,71に
よって上メス61及び下メス62が互いに開いた開放位
置へ移動する(ステップS33)。次いで、制御装置1
00がX送りモータ109及びY送りモータ110を作
動させて、送り台5が初期位置へと移動する(ステップ
S34)。
【0050】以上のように、「先メス」であれ「後メ
ス」であれ、メス受け9が所定高さに位置する際に、制
御装置100がエアシリンダ65を作動させて、下糸及
び芯糸が上メス61及び下メス62によって切断され
る。ところで、本実施の形態では、制御装置100がエ
アシリンダ65を作動させる時におけるメス受け9の高
さ(つまり、所定高さの値)を設定できるようになって
いる。
【0051】つまり、上記ステップS1又はステップS
21の前に、作業者が操作パネル106を予め操作する
ことで、所定高さの値を入力することができる。作業者
が所定高さの値を入力すると、制御装置100はその値
をRAM102に一次記憶して、その値に設定する。そ
して、ステップS10又はステップS30において、メ
ス受け9の高さがRAM102に格納された値になった
とき、制御装置100はエアシリンダ65を作動させ、
上メス61及び下メス62が開放位置から閉じ位置へと
移動する。エアシリンダ65の作動時におけるメス受け
9の高さを設定することができるため、布の厚さが種々
ある場合でも適切な高さでメス受け9に布が当たり、種
々の厚さの布に対応することが可能である。
【0052】以上のように、本実施の形態では、鳩目穴
かがり縫い後及び鳩目穴形成後に右布押え56が上昇す
るため(ステップS12又はステップS28)、右布押
え56に阻害されることなく、上メス61及び下メス6
2が互いに閉じるように移動することができる。布押え
55,56が上昇することで、布200が多少浮き上が
るが、所定高さに位置するメス受け9に布200が当た
ることで、布200がメス受け9より浮き上がることが
抑えられる。そのため、下糸及び芯糸がルーパ機構6か
ら引き出されないから、残り長さを短くして下糸及び芯
糸を切断することが可能である。
【0053】また、所定高さに位置するメス受け9に布
200が当たることで、これが抵抗となり送り台5から
はみ出た布200の重さで布200がずれることが防止
される。布200の浮き上がり及びずれが防止されるこ
とで、下糸及び芯糸の切断箇所が一様になるから、下糸
及び芯糸が確実に切断されるとともに切断不良の発生が
抑えられる。更に、従来では下糸及び芯糸の切断の際に
は人手によって布を抑えていたが、そのような手間も省
ける。
【0054】また、「後メス」の場合には、メス受け9
の上昇中に、上メス61及び下メス62が開放位置から
閉じ位置へと移動するから、鳩目穴かがり縫いミシン1
の一連の動作が同時に行われる。従って、縫製に係る一
連のサイクルタイムが短縮化する。
【0055】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、
種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。例えば、
本発明が適用されるのは、鳩目穴ボタン穴かがり縫いミ
シンに限らず、眠り目穴ボタン穴かがり縫いミシンにも
適用できる。
【0056】また、「後メス」の場合に、メス受け9の
上昇中に上メス61及び下メス62が互いに閉じる動作
をしだした(ステップS31)が、メス受け9が所定高
さに上昇して停止した後に、上メス61及び下メス62
が互いに閉じる動作をしだしても良い。この場合、サイ
クルタイムの短縮化が図れないが、逆に、メス受け9が
停止するために布200が確実にメス受け9に当たって
布200がそれ以上浮き上がることが防止されるから、
確実に下糸及び芯糸が上メス61及び下メス62によっ
て切断される。
【0057】また、「先メス」の場合に、メス受け9が
一度上昇位置で停止した(ステップS5)後にメス受け
9が所定高さへと下降した(ステップS9)が、メス受
け9が縫製の際等(ステップS6等)に邪魔とならなけ
れば、ステップS5においてメス受け9が所定高さで停
止していても良い。
【0058】また、メス受け9が上下動していたが、逆
に、布切りメス11がラック部材41に取り付けられ
て、メス受け9がベッド部2内に配設されて、布切りメ
ス11が上下動しても良い。
【0059】また、メス受け9が所定高さに位置する際
に、上メス61及び下メス62が互いに閉じる位置へ移
動したが、縫製後及びボタン穴形成後に布押え55,5
6が所定高さに位置する際に、上メス61及び下メス6
2が互いに閉じる位置へ移動しても良い。この場合、布
押え55,56の上下の駆動源としては、エアシリンダ
ではなく、モータの方が望ましい。モータであれば、布
押え55,56によって布200を挟持した挟持位置と
待機位置との間で布押え55,56を停止することが可
能であるためである。
【0060】また、上メス61若しくは下メス62の駆
動源又は布押え55,56の駆動源としては、エアシリ
ンダに限らず、ソレノイド又はモータであっても良い。
【0061】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、布押えが
上昇していたとしても、被縫製物が一方の部材に当たる
から、被縫製物が一方の部材より上方に浮き上がること
が防止され、更に、被縫製物がずれることが防止され
る。そのため、下糸が引き出されなくなるから、上メス
及び下メスによって下糸が短い残り長さで切断される。
また、被縫製物の浮き上がり或いはずれが防止されるこ
とで、下糸の切断箇所が一様になるから、下糸が確実に
切断される。
【0062】請求項2記載の発明によれば、上メス及び
下メスが移動する際の一方の部材の位置が設定可能であ
るから、様々な厚さの被縫製物に対しても適切な位置
で、布が一方の部材に当たり、様々の厚さの被縫製物に
対応可能である。従って、あらゆる厚さの被縫製物に対
して、短い残り糸で下糸が確実に切断される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された鳩目穴かがり縫いミシンの
具体的態様が示される図面であって、内部構成が示され
た側面図である。
【図2】上記鳩目穴かがり縫いミシンの送り台の具体的
態様が示された平面図である。
【図3】上記鳩目穴かがり縫いミシンの内部構成が示さ
れた背面図である。
【図4】上記鳩目穴かがり縫いミシンの制御系が示され
たブロック図である。
【図5】上記鳩目穴かがり縫いミシンの制御装置の処理
が示されたフローチャートである。
【図6】上記制御装置の処理が示されたフローチャート
である。
【図7】上記鳩目穴かがり縫いミシンの動作を説明する
ための図面であって、布切りメス及びメス受けが主に示
された側面図である。
【図8】上記鳩目穴かがり縫いミシンの前端部分を主に
示した側面図であって、メス受けが所定高さに位置して
いる際の図面である。
【図9】上記鳩目穴かがり縫いミシンの前端部分を主に
示した側面図であって、メス受けが切断位置に位置して
いる際の図面である。
【符号の説明】
1 鳩目穴かがり縫いミシン(ボタン穴かがり縫い
ミシン) 8 布切りモータ(布切り駆動手段) 9 メス受け 10 布切り装置 11 布切りメス 15 メス駆動機構 50 押え装置 55 左布押え(布押え) 56 右布押え(布押え) 57 左受け板 58 右受け板 59 押え駆動シリンダ 60 下糸切断装置 61 上メス 62 下メス 65 エアシリンダ(糸切り駆動手段) 100 制御装置(制御手段、設定手段) 105 原点検出センサ 106 操作パネル(設定手段) 200 布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 AA05 AA24 BA06 CC05 CE00 CE27 EB10 EE03 EE07 EE16 FH01 FH02 FH03 FH07 GD01 GE03 GE12 JA02 JA03 JA11 JA13 JA28 JA31 JA32 KA04 LA82 LB01 LB02 MA02 MA09 NA28 NA41 NA48 NB03 NB12 NB16 NC03 NC11 NC18 PA03 QA06 QA07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下メスより上方に載置された被縫製物を
    布押えと前記下メスとの間に挟持しつつボタン穴かがり
    縫い目を前記被縫製物に形成する前又は後に、布切りメ
    ス又はメス受けのうちの一方の部材を他方の部材に向け
    て下降させることにより前記被縫製物にボタン穴を形成
    し、ボタン穴かがり縫い目及びボタン穴の形成後に前記
    布押えを上昇させて、前記被縫製物の下方に配された上
    メス及び前記下メスを互いに閉じることにより前記被縫
    製物から延出する下糸を切断するボタン穴かがり縫いミ
    シンにおいて、 前記一方の部材を上昇位置と切断位置との間で上下動さ
    せる布切り駆動手段と、 前記上メス及び前記下メスを互いに開いた開放位置と互
    いに閉じた閉じ位置との間で往復移動させる糸切り駆動
    手段と、 前記布切り駆動手段及び前記糸切り駆動手段を制御し
    て、前記布切りメス又は前記メス受けのうちの前記一方
    の部材が上昇位置と切断位置との間の被縫製物上面近傍
    に位置する際に前記上メス及び前記下メスを開放位置か
    ら閉じ位置へ移動させる制御手段と、を備えることを特
    徴とするボタン穴かがり縫いミシン。
  2. 【請求項2】 前記上メス及び前記下メスが開放位置か
    ら閉じ位置へ移動する際における前記一方の部材の位置
    を設定するための設定手段を具備し、 前記制御手段が、前記設定手段によって設定された位置
    に前記一方の部材が位置する際に前記上メス及び前記下
    メスを開放位置から閉じ位置へ移動させることを特徴と
    する請求項1記載のボタン穴かがり縫いミシン。
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