JP5059688B2 - 玉縁縫いミシン - Google Patents

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Description

本発明は、布送り方向長さの異なる複数の大押さえを交換して使用可能とした玉縁縫いミシンに関する。
玉縁縫いは、四角く開口したポケットの開口部を塞ぐ弁のように玉布の縫いつけが行われる。また、玉縁縫いにおいて、ポケットの開口部を弁のように塞いだ玉布の隙間から垂れ下がるフラップ布の縫いつけがしばしば行われる。
玉縁縫いミシンは、上述の玉縁縫いを行うためのミシンであり、載置台上の身頃生地を玉布と共に保持する一対の大押さえを備える大押さえ機構と、フラップ布を大押さえ上で保持するフラップ保持機構と、大押さえ機構を縫い方向に沿って搬送(布送り)する大押さえ送り機構と、搬送される布地に対して縫製を行う縫製手段と、布地の布送り方向に沿って大押さえの上面に形成された反射面からの反射光を検出するフラップセンサとを備えている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、玉縁縫いの縫い長さは、ポケットの開口部の大きさ(縫い方向の幅)によって変化する。当該開口部の大きさが変化するとフラップ布の大きさ(縫い方向の幅)も変化する。このため、一般的なポケットの大きさに対応するため(標準仕様)の大押さえ機構及びフラップ保持機構では、玉縁縫いの縫い長さが長い場合等にはフラップ布を保持するフラップ保持機構やその土台となる大押さえの縫い方向(布送り方向)の長さが不足することがある。そこで、大押さえ機構及びフラップ保持機構をユニット化し、大きなポケットの玉縁縫いを行える長さの大押さえ機構及びフラップ保持機構を有する(長尺仕様)大押さえユニットと、上述の標準仕様の大押さえユニットとを交換可能な玉縁縫いミシンが知られている。
特開2007−097772号公報
ところで、大押さえユニットにはそれぞれ適正な二本針の針幅や縫い長さの最大長といったパラメータが設けられており、縫いの制御を行う制御装置に大押さえユニットの種類ごとのパラメータが記憶されている。つまり、玉縁縫いを行う際にはそのとき取り付けられている大押さえユニットの種類に応じたパラメータを用いて縫いを行う必要がある。
しかしながら、従来の玉縁縫いミシンでは、上述のパラメータの設定を手動で行う必要があった。このため、オペレータが大押さえユニットを異なる種類のユニットに交換した際に、パラメータを交換後の大押さえユニットに対応したパラメータに設定する作業を失念すると、大押さえユニットとパラメータとが適合しなくなる。この場合、縫製作業中にエラーが発生して縫製作業が中断することにより作業効率が低下したり、あるいは誤った設定のまま縫製が行われることにより縫い品質が低下したりする問題があった。
本発明は、上述の問題点に鑑み、大押さえの長さ変更に伴う不具合が生じない玉縁縫いミシンを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、載置台上の身頃生地を玉布とともに保持する左右一対の大押さえと、少なくとも何れか一方の前記大押さえに設けられ、当該大押さえの上面でフラップ布を保持するフラップ保持機構と、前記一対の大押さえを所定の布送り方向に沿って移送する布送り機構と、前記フラップ保持機構が設けられた少なくとも一つの大押さえの上面に布送り方向に沿って形成されたフラップ端部検出用の反射部と、前記反射部に光照射を行うと共に、その反射光を受光して前記フラップ布による当該反射光の検出状態の変化により前記フラップ布の端部を検出するフラップセンサと、を備え、前記大押さえは前記布送り機構に対して、布送り方向に沿った方向の長さが異なる複数のものが交換可能に設けられ、当該複数の大押さえのうちいずれか一対の大押さえを前記布送り機構に取り付けて縫いを行う玉縁縫いミシンにおいて、前記各大押さえの反射部又は反射部の延長線上に、各大押さえの布送り方向の長さに対応して異なる反射光の検出パターンを生じさせるサイズ識別部が設けられ、前記各検出パターンと前記大押さえの長さとの対応関係を示す対応データを記憶する記憶手段と、前記フラップセンサによる反射光の検出パターンと前記対応データとから前記大押さえの長さを判別する判別手段と、を備えることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、各大押さえの反射部又は反射部の延長線上に、各大押さえの布送り方向の長さに応じて異なる反射光の検出パターンを生じさせるサイズ識別部が設けられている。これによって、フラップセンサによる反射光の検出パターンはそのとき布送り機構に対して取り付けられている大押さえの長さに応じて異なるものとなる。また、記憶手段が各検出パターンと大押さえの長さとの対応関係を示す対応データを記憶しており、判別手段がフラップセンサによる反射光の検出パターンと当該対応データとから大押さえの長さを判別する。つまり、フラップセンサの検出パターンから判別手段が自動的に大押さえの長さを判別する。従って、例えば大押さえの長さによって変更の必要が生じる玉縁縫いミシンの各種設定について、判別手段の判別結果に応じて自動的に大押さえの長さに応じた設定となるようにすることで、玉縁縫いミシンの設定を常に大押さえの長さに応じた適正な設定とすることが可能となる。よって、大押さえの長さと玉縁縫いミシンの設定と適合せずに縫製作業中にエラーが発生して縫製作業が中断することにより作業効率が低下する従来の問題を解消でき、玉縁縫いミシンの作業効率が大幅に向上する。また、誤った設定のまま縫製が行われることにより縫い品質が低下したりする従来の問題を解消でき、縫い品質が大幅に向上する。
(玉縁縫い)
以下に説明する本実施形態たる玉縁縫いミシン10は、玉縁縫いを行うためのミシンである。まず、図1に基づいて玉縁縫いについて説明する。図1は玉縁縫いの縫製直後の状態を示す平面図である。
玉縁縫いは、ポケットの開口部を形成するための縫いの手法であり、ポケットの開口部が長方形状のものと平行四辺形状のものとがあるが、ここでは長方形状のものを例に説明する。
玉縁縫いは、身頃生地Cの表面に玉布Tを載置し、さらにその上にフラップ布Fを配置して二本の縫い目N,Nにより縫い合わせることで形成される。また、二本の縫い目N,Nの間には当該縫い目N,Nと平行に直線状の切れ目Lが形成され、さらに当該直線状の切れ目Lの両端部にはV字状の切れ目V,Vが形成される。
フラップ布Fは、一方の側縁部が一方の縫い目Nにより玉布Tと共に身頃生地Cに縫いつけられるようになっている。
上記V字状切れ目V,Vは、直線切れ目Lの端部と二本の縫い目N,Nの端部とを結ぶ線分と一致するように形成される。
そして、図1のように縫い目Nと切れ目L、Vが形成された状態で、玉布Tは切れ目L、Vから身頃生地Cの裏面側に折り込まれ、フラップ布Fは二点鎖線で示すように縫い目Nを軸に反転した状態でポケットの開口部から外部に垂れ下がった状態となる。
なお、縫い目N,N及び切れ目Lの長さ並びにフラップ布Fの縫い目Nに沿った方向の幅はポケットの開口部の大きさに対応して決定される。
(発明の実施形態の全体構成)
以下、本発明の実施の形態である玉縁縫いミシン10について図2乃至図11に基づいて説明する。図2は玉縁縫いミシン10の全体の概略構成を示す斜視図を示し、図3は玉縁縫いミシン10の正面図である。なお、本実施の形態においては、各図中に示したXYZ軸を基準にしてミシン10の各部の方向を定めるものとする。ミシン10を水平面に設置した状態において、Z軸方向は鉛直方向となる方向を示し、X軸方向は水平且つ布送り方向Eと一致する方向を示し、Y軸方向は水平且つX軸方向に直交する方向を示す。
本実施形態たる玉縁縫いミシン10は、身頃生地Cと玉布Tとを重ねて二本の縫い針13,13で所定の長さで縫着すると共に、二本の縫い目N,Nの間を縫い方向に沿って直線状の切れ目Lを形成し、さらに、当該切れ目Lの両端部にV字状の切れ目V,Vを形成するミシンである。また、身頃生地Cと玉布Tの縫着の際には、二本針13,13の内の一方で身頃生地Cに対するフラップ布Fの縫着も行われる。また、玉縁縫いミシン10は、後述する大押さえ41A,41BのX軸方向の長さが異なる複数の大押さえを有し、そのうちいずれかひとつの大押さえを大押さえユニット40に取り付けて縫いを行うミシンである。
かかる玉縁縫いミシン10は、縫製の作業台となる載置台としてのテーブル11と、身頃生地Cの布送り方向に延設された左右一対の大押さえ41A,41Bによりテーブル11上の身頃生地Cを玉布Tと共に上方から保持すると共に大押さえ41A,41Bを布送り方向Eに移動させることで身頃生地C,玉布T及びフラップ布Fの搬送を行う大押さえユニット40と、大押さえユニット40を布送り方向に搬送する布送り機構25と、身頃生地Cに縫着するフラップ布Fを各大押さえ41A,41Bの上面に設けられた載置部41a,41aで保持する左右一対のフラップ保持機構55,55と、身頃生地Cに縫着する玉布Tにバインダー12を当てて当該玉布Tの両側縁部を折り返すバインダー機構と、大押さえユニット40によりX軸方向に沿って送られる身頃生地Cと玉布に二本の縫い針13,13により縫製を行う縫製手段としての針上下動機構70と、縫い針13,13よりも布送り方向下流側で動メス14を昇降させて身頃生地Cと玉布に切れ目Lを形成するセンターメスとしてのメス機構と、縫い針13から縫い糸を捕捉して下糸を絡ませる釜機構と、テーブル11上に設置されて針上下動機構70とメス機構とを格納保持するミシンフレーム80と、直線状の切れ目の両端となる位置に略V字状の切れ目V,Vを形成するコーナーメス機構90と、身頃生地Cの布送り方向Eに沿って各大押さえ41A,41Bの載置部41a,41aの上面に形成された反射面41c,41cに向かって光照射を行う発光部と反射面41c,41cからの反射光を受光する受光素子とを有し、受光部によって受光される反射光の光量の増減によってフラップ布Fの前端及び後端を検出する検出する左右一対のフラップ端部センサとしてのフラップセンサ30,30と、上記各構成の動作制御を行う動作制御装置60を備えている。以下各部を詳説する。
(テーブル及びミシンフレーム)
テーブル11はその上面がX−Y平面に平行であって、水平な状態で使用される。そして、テーブル11における縫い針13による針落ち位置には針板15が装着されている。針板15には、二本の縫い針13が個別に挿入される針穴と、メス機構の動メス14が挿通されるスリットが形成されている。
また、テーブル11上には、ミシンフレーム80のベッド部81を格納する凹部が形成されており、ミシンフレーム80は当該凹部に設置されている。さらに、テーブル11には、ミシンフレーム80の布送り方向下流側に大押さえユニット40が装着された布送り機構25とコーナーメス機構90とが配置され、布送り方向上流側にはバインダー機構(バインダー12以外は図示略)が配置されている。
ミシンフレーム80は、主に、テーブル11に設置されるベッド部81とそこから立設された縦胴部82とその上部から水平に延設されたアーム部83とから構成されている。
そして、ミシンフレーム80の下部にはミシンモータ16が配設され、ベッド部81の内部にはミシンモータ16から図示しないベルトを介してミシンフレーム80に伝達される回転駆動力を釜機構に伝える下軸がY軸方向に沿った状態で支持されており、アーム部83の内部には針上下動機構70の上下動駆動力をミシンモータ16から伝達する上軸がY軸方向に沿った状態で支持されている。
上軸と下軸にはそれぞれプーリが固定装備されると共に、ミシンフレーム80の縦胴部82内を通されたタイミングベルトで連結されている。
(針上下動機構)
図4は針上下動機構70の斜視図である。針上下動機構70は、各縫い針13,13を個別に下端部に保持する二本の針棒72,72と、各針棒72,72を上下動可能に支持する支持枠79と、二本の針棒72,72を同時に保持する針棒抱き74と、ミシンモータ16により回転駆動を行うミシン主軸76と、ミシン主軸76の一端部に固定連結され回転運動を行う回転錘77と、回転錘77の回転中心から偏心した位置に一端部が連結されると共に他端部が針棒抱き74に連結されたクランクロッド78とを有している。
また、ミシン主軸76も、アーム部83の内部でY軸方向に沿って回転可能に支持されており、ミシンモータ16により全回転の回転駆動力が付与される。ミシン主軸76が回転されると、回転錘77も同様に回転を行い、クランクロッド78の一端部はミシン主軸76を中心として円運動を行い、他端部では、一端部側の円運動のZ軸方向の移動成分のみが針棒抱き74に伝達されて各針棒72,72が往復上下動を行うようになっている。
また、各縫い針13,13は針棒72,72に対するY軸方向の取り付け位置を調節可能に設けられており、当該取り付け位置の調節によって各縫い針13,13の針幅を調節することが可能となっている。また、各縫い針13,13の交換によっても針幅を変更することが可能となっている。当該針幅によって玉縁縫いの縫い目N,Nの間隔(図1における左右方向の位置間隔)が決定するので、針幅はそのとき行う縫製作業の縫い目N,Nの間隔に合わせて設定される。なお、針幅を変更する場合は針板15を当該針幅に対応した針穴が設けられたものに交換する。
(メス機構)
メス機構は、直線状の切れ目を形成する動メス14と、動メス14を下端部に備えると共にアーム部83内で上下動可能に支持されたメス棒と、メス棒の上下動の駆動源となるメスモータ17と、メスモータ17からの回転駆動力を上下方向の往復の駆動力に替えて伝達する伝達機構と、動メス14を昇降により待機位置と切断位置とに切り替えるエアシリンダ14aを備えている。
上記動メス14は、二本針13に隣接すると共に当該二本針13よりも布送り方向下流側(図3における左方)に配置されている。
メスモータ17は、身頃生地Cの送り動作と共に回転駆動を行い、伝達機構により動メス14を上下動させて、メス幅に応じた切れ目を繰り返し形成して直線状の切れ目を形成する。
(釜機構)
釜機構は、ミシンフレーム80のベッド部81内に設けられている。この釜機構は、二本の縫い針13,13に個別に対応する二つの水平釜と、各水平釜の回転軸に設けられた釜歯車と、下軸に固定装備されて各釜歯車に個別に回転駆動力を付与する伝達歯車とを備えている。
下軸は、ミシンモータ16により回転駆動されると、各伝達歯車を介して釜歯車に回転駆動力を伝達し、さらに、釜軸を介して各水平釜が回転されるようになっている。各水平釜は、縫い針13の先端部が針板15の下側まで下降したときに、縫い針13から縫い糸を捕捉し、捕捉状態で回転することで縫い糸のループに水平釜にくぐらせて下糸を挿通させ、縫い糸と下糸とを絡ませる作業を行う。このように、縫い針13と水平釜との協働により縫いが行われるようになっている。つまり、針上下動機構70と釜機構とにより縫製手段が構成されている。
(バインダー機構)
バインダー機構は、断面形状が逆T字状であって玉布を巻き付けるようにセットして長手方向に沿って送り出すバインダー12と、バインダー12を昇降可能に支持する支持機構(図示略)とを有している。
上記バインダー12は、テーブル11の上面に対向する底板と当該平板の上面に垂直に立設された立板とから断面視で逆T字状の形状を成している。
支持機構は、バインダー12の昇降動作の駆動源となる図示しないエアシリンダと、当該エアシリンダを駆動する電磁弁18(図8参照)と、エアシリンダの駆動力を上下方向の移動力に替えてバインダー12に付与する複数のリンク体とを備えている。
そして、布セット時及び縫製時には、バインダー機構は、エアシリンダによりバインダー12の先端部が二本針13,13の針落ち位置を通過する布送り方向に沿って針落ち位置の直前に当該バインダー12を下降させて玉布をバインダー12に沿って折り曲げると共に身生地とセットする。そして、縫製開始して布送りするときはバインダー12をこの降下位置に固定したまま、後述する大押さえユニット40の一対の大押さえ部材41A,41Bを布送り方向に移動する。そうすると、玉布Tはバインダー12に沿って折り曲げられた状態で長手方向に玉布Tを送り出すことでバインダー12から玉布Tを外し、身頃生地Cへの縫着が行われる。
(大押さえユニット)
図5は大押さえユニット40の斜視図である。この図に示すように、大押さえユニット40は、縫い針13を挟んだ両側の位置において上方から身頃生地Cを押さえる一対の大押さえ41A,41Bと、各大押さえ41A,41Bの下側に個別配置されると共に布送りの際に身頃生地Cを載置する二つの敷き板47(図2参照)と、各大押さえ41A,41Bを個別に保持する一対のアーム部材48と、二つの大押さえ41A,41Bをアーム部材48を介して昇降可能に支持する支持体42と、支持体42に保持される各アーム部材48をY軸方向に沿って位置調節可能とする大押さえ41A,41Bの間隔調節機構49と、支持体42に対して大押さえ41A,41Bを上下に移動させるエアシリンダ43と、エアシリンダ43の駆動を制御する電磁弁44(図5参照)とを備えている。
各大押さえ41A,41Bは、断面形状がやや楔状、平面視形状は長方形状の平板であって、その厚さが薄くなる縁部を互いに向かい合わせた状態で支持体42に支持されている。また、二つの大押さえ41A,41Bは、二本針13を挟んでY軸方向に並んで配置されると共に、それぞれ長手方向がX軸方向に沿うようにアーム部材48に支持されている。
さらに、各大押さえ41A,41Bは上面板と底面板とから構成され、各大押さえ41A,41Bはいずれも他方の大押さえ側に向かって開口した隙間を備えている。そして、各大押さえ41A,41Bの隙間には、進退可能な押さえ板50,50が格納されている。各大押さえ41A,41Bの押さえ板50,50は、各アーム部材48に設けられたエアシリンダ51,51により、相互に接離する方向(Y軸方向)に沿って往復移動可能となっている。このエアシリンダ51,51は、動作制御装置60に制御される電磁弁52,52(図5参照)により駆動を行うと共に、各押さえ板50,50を互いに接近移動させて、前述した玉布の両端部をバインダー12に巻き付けるように折りたたみ、且つその状態を維持することを可能としている。
また、各大押さえ41A,41Bの上面は、フラップ布を載置する載置部41aとして機能すると共に、その長手方向全長に渡って「反射部」としての長尺状の反射面41c、41cが形成されている。反射面41c、41cは、後述するフラップ保持機構55により保持されたフラップ布Fの布送り方向上流端部位置と下流端部位置とを検出するために用いるものである。図6は大押さえ41Aの上面の載置部41aにフラップ布Fがセットされた状態を示す平面図である。この図6に示すように、フラップ布Fにより、長手方向における反射面41cの一部分が遮蔽されると、その遮蔽部分の反射率の低下をフラップセンサ30によって検出することにより、フラップ布Fの布送り方向上流端部(後端部)位置と下流端部(前端部)位置とが動作制御装置60において認識されるようになっている。
また、大押さえ41Aに設けられた反射面41cには後述するサイズ識別部41d(41e)が設けられている(図7参照)。
各アーム部材48は、支持体42の一端部側にY軸方向に沿って設けられた支軸42aにより揺動可能に支持されている。そして、各アーム部材48の先端部側で大押さえ42を保持すると共に後端部側がエアシリンダ43により昇降され、その結果、各アーム部材は揺動して大押さえ41A,41Bの昇降を行うようになっている。
間隔調節機構49は、各アーム部材48と支軸42aと間に設けられている。各間隔調節機構49は、支軸42aに沿って移動するアーム部材48を締結して任意の位置に固定することができる。これにより、各アーム部材48を介して各大押さえ41A,41BはY軸方向における任意の位置に調節することができ、各大押さえ41A,41Bの相互間距離も調節することができる。
各敷き板47は、それぞれ大押さえ41A,41Bの下側において、テーブル11の上面に載置された状態で支持体42に固定装備され、大押さえ41A,41Bと共に布送り方向Eに沿って移動を行う。各敷き板47は、X軸方向に沿って延設されると共にY軸方向についておおよそ大押さえ41A,41Bと同一幅に設定されている。また、各敷き板47は、縫製時には針板15を覆うことがないように二本針13を挟んで配置されている。
各敷き板47は常にテーブル11の上面高さ位置し、これに対して各大押さえ41A,41Bが下降することで身頃生地Cを挟持状態を保持を行うこととなる。つまり、各敷き板47は、身頃生地Cの下側にあって、当該身頃生地Cの搬送時に直接テーブル11の上面に摺動されないように保護するためのものである。
エアシリンダ43は、電磁弁44により、各アーム部材48を介して各大押さえ41A,41Bを上位置と下位置とに切替可能であり、上位置の時には各大押さえ41A,41Bを敷き板47の上面から離間させ、下位置の時には各大押さえ41A,41Bを敷き板47の上面高さまで下降させる。かかるエアシリンダ43の電磁弁44は、動作制御装置60により動作制御が行われる。
(フラップ保持機構)
フラップ保持機構55は、図5に示すように、何れか一方の大押さえ41の上面でフラップ布が保持されるように各大押さえ41A,41Bに対応してそれぞれの上面に個別に設けられている。各フラップ保持機構55は、大押さえ41A,41Bの上面に接離可能となるようにアーム部材48に回動支持されたフラップ押さえ部材56と、フラップ押さえ部材56に回動力を付与するエアシリンダ57によりフラップ布Fの保持と解除とを行う。
かかるフラップ保持機構55は、フラップ布Fの縫着端部をX軸方向に沿わせた状態で保持するためのものであって、当該フラップ布Fの縫着端部が各大押さえ41A,41Bの移動時に一方の縫い針13の針落ち位置を通過するようにフラップ布Fの保持を行う。そして、フラップ布Fは、当該フラップ布Fの長手方向全長に渡って大押さえ41A,41Bの反射面41c(大押さえ41Aについては反射面41dも)を上から覆う状態で、フラップ保持機構55に保持されるようになっている。
なお、フラップ保持機構55は、各大押さえ41A,41Bごとに個別に設けられているが、フラップ布Fの縫着作業時には何れか一方のみが選択されて使用される。
なお、大押さえユニット40は、大押さえ41A,41B、載置部41a,41a、押さえ板50,50、二つの敷板47,47、フラップ押さえ部材56,56及び反射面41c、41cのX軸方向の長さが異なる二つのユニットがある。一方は一般的な衣服のポケットの開口部における玉縁縫いに対応した長さ(標準仕様)の大押さえユニットであり、他方は標準仕様では対応できない長大な開口部を有するポケットの玉縁縫いに対応するための長さ(長尺仕様)の大押さえユニットである。なお、以下の説明において長尺仕様の大押さえユニットと、それらの各構成については「C」を付加するものとする。また、標準仕様の大押さえユニット40の大押さえ41Aの反射面41cには後述するサイズ識別部41d(図7(a)参照)が、長尺仕様の大押さえユニット40Cの大押さえ41CAの反射面41Ccにはサイズ識別部41Ce(図7(b)参照)が設けられている。
(布送り機構)
布送り機構25は、大押さえユニット40の支持体42が装着される装着部材26と、装着部材26をX軸方向に沿って移動させる駆動手段としての押さえモータ27と、押さえモータ27の回転駆動力をX軸方向に沿った直動駆動力に変換して装着部材26に伝達するタイミングベルト28とを備えている。
装着部材26は、その上部が大押さえユニット40の支持体42を装着可能に設けられると共に、その下部がタイミングベルト28に固定支持されている。
タイミングベルト28は、押さえモータ27の回転軸と、押さえモータ27の上流側(図3の左側)に設けられた支持軸24とを連結するように設けられたベルトであり、テーブル11に近い側の外周部の所定位置において装着部材26の下端部を固定支持している。押さえモータ27の駆動をタイミングベルト28がX軸方向の運動を装着部材26に伝達することで、装着部材26に装着された大押さえユニット40をX軸方向について任意に位置決めすることを可能としている。
(フラップセンサ)
フラップセンサ30は、各大押さえ41A,41Bに対応してそれぞれ個別に設けられ、ミシンフレーム80のアーム部正面側においてY軸方向に沿って並んで設けられている。これら各フラップセンサ30は、各大押さえ41A,41Bの移動経路の上方であって二本針13よりも布送り方向上流側(図3における右側)に設けられている。
各フラップセンサ30は、前述した大押さえ41A,41Bの反射面41cに向かって鉛直上方から照射光を照射する発光素子33と、反射面41cからの照射光の反射光を検出して検出信号を動作制御装置60に入力する受光素子31と、当該受光素子31をミシンアーム部83の外面上で支持する支持ブラケット32とを備えている。なお、発光素子33と受光素子31とは、同一容器に一体で収納されている。
支持ブラケット32は、受光素子31及び発光素子33を下方に向けた状態で大押さえ41A,41Bの反射面41cの上方で支持している。発光素子33による照射光が反射面41cに照射されると、照射光は反射面41cで反射して受光素子31に検出される。このとき、フラップ布Fの端部が発光素子33の照射光の照射範囲に入ると、反射面41cがフラップ布Fで遮られることにより受光素子31に検出される光のパターンが変わる。受光素子31は当該光のパターンの変化によりフラップ布Fの端部を検出して検出信号を動作制御装置60に入力する。なお、受光素子31は光の検出がされたときにOFF、光の検出がされなかったときにONの信号を動作制御装置60に入力する。
また、後述するサイズ識別部41d、41eによっても受光素子31に検出される光のパターンが変化する。受光素子31は当該光のパターンの変化によって生じるON/OFFによってサイズ識別部41d又は41eを検出して検出信号を動作制御装置60に入力する。
(コーナーメス機構)
コーナーメス機構90は、テーブル11の下方であって大押さえユニット40による大押さえ41A,41Bの通過経路における動メス14よりも布送り方向下流側(図3における左方)に配置されており、大押さえユニット40によりコーナーメス91の作業位置に搬送された身頃生地Cを下方からコーナーメス91を突き通すことで直線状の切れ目の両端となる位置に略V字状の切れ目Vを形成する。
即ち、コーナーメス機構90は、コーナーメス91を上下動させるエアシリンダ92と、エアシリンダ92の駆動を行う電磁弁93と、コーナーメス91をX軸方向に沿って移動位置決めする駆動モータ94とを備えている。
上記コーナーメス91は、上方から見たその断面形状がV字状に形成され、下方から各布地を突き通すことでV字状の切れ目Vを形成する。
即ち、縫い目と直線状の切れ目が形成された身頃生地C及び玉布Tが、大押さえユニット40により、布送り方向Eにおける動メス14よりも下流側の所定位置まで搬送されると、コーナーメス91を切れ目の一端側の下方位置に位置決めして上昇させ、次いで、切れ目の他端側の下方位置にコーナーメス91を位置決めして上昇させ、二つのV字状の切れ目Vを形成する。
(サイズ識別部)
次に、サイズ識別部について詳説する。図7は大押さえ41A,41Bの上面図である。図7(a)は標準仕様の大押さえユニット40の大押さえ41A,41B、図7(b)は長尺仕様の大押さえユニット40Cの大押さえ41CA,41CBを示す。
図7(a)に示すように、標準仕様の大押さえユニットの大押さえ41A上に設けられた反射面41cには、サイズ識別部41dが設けられている。サイズ識別部41dは、反射面41c上であって大押さえ41Aの上流側端部(図3の右側)付近においてY軸方向に設けられた3本の遮蔽部であり、反射面41c上に3本の縞模様を形成している。当該遮蔽部はフラップセンサ30の発光素子33による照射光をほとんど反射しない。このため、当該遮蔽部の上方にフラップセンサ30が位置する場合、フラップセンサ30のうち大押さえ41Aの上方に設けられた一方の受光素子31による光の検出はなされない。つまり、布送り機構25の駆動によって大押さえユニット40が布送り方向に搬送されてフラップセンサ30がサイズ識別部41d上を通過する際、当該3本の遮蔽部によって受光素子31に光が検出されないタイミングすなわちONとなるタイミングが3回生じる。
一方、図7(b)に示すように、長尺仕様の大押さえユニットの大押さえ41CA上に設けられた反射面41Ccには、サイズ識別部41Ceが設けられている。サイズ識別部41Ceは、反射面41c上であって大押さえ41Aの上流側端部(図3の右側)付近においてY軸方向に設けられた2本の遮蔽部であり、反射面41c上に2本の縞模様を形成している。布送り機構25の駆動によって大押さえユニット40が布送り方向に搬送されてフラップセンサ30がサイズ識別部41Ce上を通過する際、当該2本の遮蔽部によって受光素子31がONとなるタイミングが2回生じる。
上述のように、フラップセンサ30の受光素子31に光が検出されないタイミングの回数は、布送り機構25に装着されている大押さえユニットによって異なる。受光素子31のON/OFFは動作制御手段60に入力され、動作制御手段60は受光素子31がONとなった回数から大押さえユニットの判別を行う。
なお、布送り機構25に装着された大押さえユニット40(40C)は縫製作業の開始前にはフラップセンサ30よりも上流側(図3の左側)に位置しており、玉縁縫いミシン10の起動スイッチ66(図8参照)がONされてオペレータによって後述する縫製データ69aの選択がなされると、動作制御装置60は移動記憶20を下流方向(図3の右側)へ移動させてオペレータが生地セットを行える位置へと大押さえユニット40(40C)を移動させる。つまり、大押さえユニット40(40C)上に設けられた反射面41c(41Cc)は、大押さえ41A,41B(41CA,41CB)の先端側(図7の下側)から支持部42(42C)が設けられた側(図7の上側)へと向かって順次フラップセンサ30の発光素子33による光の照射を受け、受光素子31によるON/OFF検出が行われる。
(玉縁縫いミシンの制御系)
次に、玉縁縫いミシン10の制御系に関する構成について詳説する。図8は玉縁縫いミシン10の制御系を示すブロック図である。この図に示すように、動作制御装置60には、各種の制御の状態情報を表示する表示パネル64と、縫製に関する各種の設定を入力する設定スイッチ65と、縫製の開始を入力する起動スイッチ66と、操作ペダル68とが図示しない入出力回路を介して接続されている。
起動スイッチ66は、縫製の開始を入力するための手段であり、当該起動スイッチ66の入力が行われると、操作ペダル68による入力が可能となる。
操作ペダル68は、上述の起動スイッチ66の入力後、踏み込みが行われることで、大押さえ41A、41Bを矢印E方向に布送りさせると共に、縫い制御モード時に玉縁縫いミシン10の各部に縫い動作を実行させる指示入力手段である。つまり、前述の起動スイッチ66と操作ペダル68の二段階の操作を経て縫製を実行させることが可能となっている。
また、動作制御装置60には、その制御の対象となるミシンモータ16,押さえモータ45,メスモータ17、コーナーメスの駆動モータ94、針切り替えソレノイド73がそれぞれドライバ16a,45a,17a,94a、73aを介して接続されている。
また、動作制御装置60には、バインダー12の上下動を行うエアシリンダ、大押さえ41A,41B(41CA,41CB)の昇降を行うエアシリンダ43、押さえ板50を作動させるエアシリンダ51、フラップ布F保持を行うエアシリンダ57、コーナーメス91の昇降を行うエアシリンダ92及び動メス14の待機状態と使用可能状態と切り替えるエアシリンダの作動を制御する電磁弁18,44,52,58,93,20がドライバ18a,44a,52a,93a,20aを介して接続されている。
さらに、動作制御装置60には、一対のフラップセンサ30の各発光素子33(図8では一つのみ図示)が電源回路33aを介して接続されており、各受光素子31(図8では一つのみ図示)がインターフェイス31aを介して接続されている。
さらに、動作制御装置60には、大押さえユニット40(40C)の支持台42(42C)の布送り方向下流側端部に設けられた被検出部(図示せず)を検出する大押さえ41A,41B(41CA,41CB)の原点センサ19(19C)がインターフェイス19aを介して接続されている。かかる原点センサ19(19C)は大押さえ41A,41B(41CA,41CB)を布送り方向下流側の終点又は終点近くまで搬送すると被検出部の検出を行うように配置されており、動作制御装置60は、かかる検出位置を原点として、そこから押さえモータ45の回転角度をカウントすることで大押さえ41A、41B(41CA,41CB)の移動後の位置を求めている。
動作制御装置60は、各種の制御を行うCPU61と、後述するサイズ識別プログラム62aが記憶されているROM62と、CPU61の処理に関する各種データをワークエリアに格納するRAM63と、CPU61が玉縁縫いミシン10の各種動作制御を行うための各種設定データ等を書き換え可能に記憶する記憶手段としてのEEPROM69とを備えている。
EEPROM69には、各受光素子31、31と縫い針13と動メス14の布送り方向における相対的な位置関係や各発光素子33,33による各反射面41a、41cに対する照射位置のY軸方向における位置関係を位置データとして記憶している。また、これにより、受光素子31でフラップ布Fの前端部(布送り方向下流端部)や後端部(布送り方向上流端部)が検出されると、CPU61は、位置データを参照して端部検出からどの程度の距離を搬送した後に縫いを開始又は終了するかを判断し、また、同様に、縫い開始からどの程度の距離を搬送して布切断を開始又は終了するかを判断する。
また、EEPROM69にはサイズ識別部41d、41Ceによって生じるフラップセンサ30の受光素子31の光の検出の有無の差から大押さえユニットを判別するための判別データ69aが記憶されている。判別データ69aは、受光素子31による光の有無の検出パターン(ON/OFF)と大押さえユニットの種類との対応付けがなされたデータである。判別データ69aは、受光素子31が3回ONとなる検出パターンと標準仕様の大押さえユニット40とを、また2回ONとなる検出パターンと長尺仕様の大押さえユニット40Cとを対応付けしている。
また、EEPROM69には縫製データ69aが記憶されている。縫製データ69aは少なくとも、縫い目N,Nの縫い長さ、縫い目N,Nの間隔(図1における左右方向の位置間隔)を示すデータを含んでいる。CPU61は玉縁縫いの縫い制御を行う際に縫製データ69aを読み込み、当該縫製データの縫い目N,Nの縫い長さに基づいて玉縁縫いミシン10の各部の動作を制御する。なお、ポケットの開口部やフラップ布Fの有無等の各種縫製条件に応じて各種データが異なる複数の縫製データ69aがEEPROM69に記憶されており、当該複数の縫製データ69aのうちいずれかひとつがオペレータによって選択される。縫製データ69aの選択は設定スイッチ65の操作によって行われる。
さらに、EEPROM69には大押さえユニット40、40Cの種類毎に設定された個別の縫製パラメータ69bが記憶されている。縫製パラメータ69bは少なくとも、各縫い針13,13のY軸方向の針幅と、縫い目N,Nの縫い長さの最大長を示すパラメータを含んでいる。縫製パラメータ69bに含まれる標準仕様の大押さえユニット40に対応した針幅は8〜20[mm]、縫い長さの最大長は220[mm]以下であり、長尺仕様の大押さえユニット40Cに対応した針幅は20〜32[mm]、縫い長さの最大長は250[mm]以下である。
(サイズ識別プログラム)
次に、サイズ識別プログラム62aについて詳説する。CPU61は、サイズ識別プログラム62aを実行処理することで、受光素子31から入力された検出パターンとEEPROM69に記憶された判別データ69aとから、布送り機構25に装着されている大押さえユニット40が標準仕様あるいは長尺仕様のいずれであるかを判別する。
上述のように、玉縁縫いミシン10の起動スイッチ66がONされてオペレータによって後述する縫製データ69aの選択がなされると、動作制御装置60は移動記憶20を下流方向へ移動させてオペレータが生地セットを行える位置へと大押さえユニット40を移動させる。このときCPU61はサイズ識別プログラム62aを呼び出して待機する。その後、フラップセンサ30から検出パターンが入力され、当該検出パターンが3回ONとなる検出パターンだった場合は標準仕様の大押さえユニット40と判別し、当該検出パターンが2回ONとなる検出パターンだった場合は長尺仕様の大押さえユニット40Cと判別する。
従って、サイズ識別プログラム62aを実行処理することでCPU61は「判別手段」として機能する。また、判別データ69aを記憶するEEPROM69は「記憶手段」として機能する。
なお、サイズ識別プログラム62aによる大押さえユニットの種類の判定が行われると、CPU61は表示パネル64に大押さえの長さに関する表示を行う。
また、CPU61はサイズ識別プログラム62aの実行処理によって判別された大押さえユニット40(40C)の種類に応じて縫製パラメータ69bを読み込み、上述のように縫製データとの各種比較処理を行う。CPU61は縫製データ69aの縫い目N,Nの間隔と縫製パラメータ69bの針幅とを比較し、縫製データ69aの縫い目N,Nの間隔が縫製パラメータ69bの針幅の範囲内にない場合はエラーを出力して玉縁縫いミシン10を停止させる。また、CPU61は縫製データ69aの縫い長さと縫製パラメータ69bの縫い長さの最大長とを比較し、縫製データ69aの縫い長さが縫製パラメータ69bの縫い長さの最大長を越える場合はエラーを出力して玉縁縫いミシン10を停止させる。
(玉縁縫いミシンの動作)
次に、玉縁縫いミシン10の動作について、図9及至図11のフローチャートを用いて詳説する。図9は玉縁縫いミシン10の動作を示すフローチャート、図10は標準仕様の縫製処理における玉縁縫いミシン10の動作を示すフローチャート、図11は長尺仕様の縫製処理における玉縁縫いミシン10の動作を示すフローチャートである。
玉縁縫いミシン10の起動スイッチ66がONされると(ステップS1)、動作制御装置60のCPU61は玉縁縫いミシン10の各部を初期化する。当該初期化によって、布送り機構25はフラップセンサ30より上流側(図3の左側)に大押さえユニット40(40C)を移動させる。その後、オペレータによって縫製データ69aが選択され、CPU61は選択された縫製データ69aを読み込む(ステップS2)。
ステップS2の後、CPU61は布送り機構25の押さえモータ27を駆動して大押さえユニット40(40C)を下流方向(図3の右側)へと移動させる(ステップS3)。このとき、フラップセンサ30によるON/OFF検出も併せて開始される。その後、大押さえユニット40(40C)の移動に伴い、サイズ識別部41d(41Ce)がフラップセンサ30の下方を上流側から下流側に移動すると、サイズ識別部41d(41Ce)の遮蔽部によって受光素子31がONとなり(ステップS4:YES)、サイズ識別部41d(41Ce)の遮蔽部の数に応じたON回数の検出パターンが入力される(ステップS5)。CPU61は、サイズ識別プログラム62aを呼び出して実行処理すると共に判別データ69aを読み込み、ステップS5で入力されたON回数と判別データ69aとから大押さえユニット40(40C)の種類を判別する(ステップS6)。具体的には、ON回数が3回だった場合は標準仕様の大押さえユニット40、ON回数が2回だった場合は長尺仕様の大押さえユニット40Cとして判別する。このとき、判定結果に応じた大押さえの長さに対応した表示が表示パネル64に行われる。その後、布送り機構25が大押さえユニット40(40C)を終点(オペレータによる生地セット位置)まで移動させると(ステップS7:YES)、布送り機構25による大押さえユニット40(40C)の移動が終了する(ステップS8)。
その後、CPU61はステップS6で判別した大押さえユニット40,40Cの種類に応じた縫製パラメータ69bを読み込む。具体的には、標準仕様の大押さえユニット40であるかどうか判別し(ステップS9)、標準仕様である場合は標準仕様の縫製パラメータを読み込み(ステップS10)、そうでない場合すなわち長尺仕様の大押さえユニット40Cである場合は長尺仕様の縫製パラメータを読み込む(ステップS11)。その後、オペレータによって身頃生地C,玉布Tやフラップ布Fがセットされ、操作ペダル68が踏み込まれてONとなると(ステップS12)、大押さえユニット40,40Cの種類に応じた縫製処理が行われる。具体的には、標準仕様の大押さえユニット40である場合は標準仕様の縫製処理を行い(ステップS13)、長尺仕様の大押さえユニット40Cである場合には長尺仕様の縫製処理を行う(ステップS14)。ステップS13又はステップS14に示す各縫製処理のいずれか一方が終了すると、ミシンの動作は終了する。
次に、大押さえユニット40、40Cの種類に応じた縫製処理の処理内容について詳説する。まず、上述のステップS13に示す標準仕様の縫製処理について図10を用いて詳説する。
まず、CPU61は縫製データ69aの縫い長さ設定が220[mm]以下であるかどうか判定し(ステップS21)、そうでない場合すなわち220[mm]を超えている場合は(ステップS21:NO)、エラーを出力する(ステップS29)。縫い長さが220[mm]以下であった場合(ステップS21:YES)、CPU61は縫製データ69aの針幅が8〜20[mm]の範囲内かどうか判定し(ステップS22)、そうでない場合は(ステップS22:NO)、エラーを出力する(ステップS29)。ステップS21及びステップS22の判定は縫製データ69aの縫い長さ及び針幅と縫製パラメータ69bの縫い長さ及び針幅との比較処理によって行われる。
ステップS22において縫製データ69aの針幅が8〜20[mm]の範囲内であった場合(ステっプS22:YES)、CPU61は布送り機構25の押さえモータ27を駆動して大押さえユニット40を矢印E方向に搬送する布送り動作を開始する(ステップS23)。その後、大押さえユニット40が縫い開始位置に位置するとCPU61はミシンモータ16を駆動して針上下動機構70及び釜機構を動作させて縫い動作を行う(ステップS24)。また、ステップS24の縫い動作開始後、CPU61はメス機構を駆動して(ステップS25)、身頃生地C及び玉布Tに直線状の切れ目Lを形成する。その後、ステップS24の縫い動作及びステップS25のメス機構の動作が完了すると、CPU61は身頃生地C及び玉布TにV字状の切れ目V,Vを施す位置をコーナーメス機構90のコーナーメス91の上方へと移動させ、コーナーメス機構90のエアシリンダ92を駆動してコーナーメス91を動作させて(ステップS26)V字状の切れ目V,Vを施す。その後、CPU61は大押さえユニット40を終了位置へ移動させ(ステップS27)、ミシンの動作を停止させる(ステップS28)。以上で標準仕様の縫製処理は終了する。なお、ステップS27の終了位置は、縫製開始前の位置と同じ位置である。
次に、上述のステップS14に示す長尺仕様の縫製処理について図11を用いて詳説する。
まず、CPU61は縫製データ69aの縫い長さ設定が250[mm]以下であるかどうか判定し(ステップS31)、そうでない場合すなわち250[mm]を超えている場合は(ステップS31:NO)、エラーを出力する(ステップS29)。縫い長さが250[mm]以下であった場合(ステップS31:YES)、CPU61は縫製データ69aの針幅が20〜32[mm]の範囲内かどうか判定し(ステップS32)、そうでない場合は(ステップS32:NO)、エラーを出力する(ステップS29)。ステップS31及びステップS32の判定は縫製データ69aの縫い長さ及び針幅と縫製パラメータ69bの縫い長さ及び針幅との比較処理によって行われる。
ステップS32において縫製データ69aの針幅が20〜32[mm]の範囲内であった場合(ステっプS22:YES)、CPU61は標準仕様の縫製処理と同様の布送り動作を開始する(ステップS23)。以後、ステップS23〜ステップS28までの処理は標準仕様の縫製処理と同様であるので詳説は省略する。
(本発明による玉縁縫いミシンの作用効果)
上述の実施例によれば、標準仕様及び長尺仕様の大押さえユニットの大押さえ41Aの反射面41c上に、サイズ識別部41d、41Ceが設けられている。これによって、フラップセンサ30の受光素子31のON回数はそのとき布送り機構25に取り付けられている大押さえユニットの種類に応じて異なるものとなる。また、EEPROM69が各検出パターンのON回数と大押さえユニット40,40Cの種類との対応関係を示す対応データ69aを記憶しており、CPU61はサイズ識別プログラム62aを実行してフラップセンサ30による検出パターンが示すON回数と対応データ69aとから大押さえ41A,41B(41CA,41CB)の長さを判別する。また、CPU61は当該判別結果に応じた縫製パラメータ69bを読み込んで玉縁縫いミシンの設定を大押さえユニット40,40Cの種類に応じた設定とする。よって、大押さえの長さと玉縁縫いミシンの設定と適合せずに縫製作業中にエラーが発生して縫製作業が中断することにより作業効率が低下する従来の問題を解消でき、玉縁縫いミシンの作業効率が大幅に向上する。また、誤った設定のまま縫製が行われることにより縫い品質が低下したりする従来の問題を解消でき、縫い品質が大幅に向上する。
(その他)
なお、大押さえユニットの種類判別すなわち大押さえの長さ判別は、生地セット前に行われる大押さえの上流側から下流側への移動毎に行ってもよいし、起動スイッチ66または主電源(図示略)ONの直後1回のみとしてもよい。また、大押さえユニット40(40C)の着脱を検出する機構を布送り機構25等に設けて、当該機構によって着脱が検出された直後の生地セット前の大押さえの移動時に判別を行うようにしてもよい。
また、上述の実施の形態において、サイズ識別部41d、41Ceは遮蔽部の数の差によって受光素子31のON回数を異なるものとすることで大押さえユニット40(40C)の判別を可能としているが、反射面41c(41Cc)又は反射面41c(41Cc)の延長線上にサイズ識別部が設けられることで受光素子31によるON/OFFの検出パターンが大押さえ41A,41B(41CA,41CB)の長さ毎に異なった検出パターンとなればよく、上述の実施の形態に限定されない。
図12及至図14は他の実施例によるサイズ識別部が設けられた大押さえ41A(41CA)を示す説明図である。図12は反射面41c(41Cc)の上流側にサイズ識別部を設けた場合、図13はサイズ識別部の遮蔽部のX軸方向の幅を異なるものとした場合、図14は反射面41c(41Cc)のX軸方向の長さを異なるものとした場合を示す。また、図12(a)、図13(a)、図14(a)は標準仕様の大押さえユニット40の大押さえ41A、図12(b)、図13(b)、図14(b)は長尺仕様の大押さえユニット40Cの大押さえ41CAを示す。
例えば、図12(a)、(b)に示すように、反射面41c(41Cc)の上流側(図3の左側)にサイズ識別部41f,41Cgを設けても良い。また、図13(a)、(b)に示すように、サイズ識別部41h,41Ciの遮蔽部のX軸方向の幅を異なるものとしても良い。また、図14(a)、(b)に示すように、反射面41c(41Cc)の長さH1,H2を異なるものとしても良い。図13(a),(b),図14(a),(b)に示すサイズ識別部の場合、判定手段はフラップセンサのON又はOFFの発生時間の差から大押さえユニットの種類を判別する必要がある。また、対応データもフラップセンサのON又はOFFの発生時間と大押さえユニットの種類との対応付けとする必要がある。なお、図13(a)(b)に示すサイズ識別部を反射面41c(41Cc)の上流側としても構わない。また、上述の実施の形態や図12及至図14に示す例以外であっても、フラップセンサの検出パターンが異なるものとなるサイズ識別部であればどのようなものでも良い。例えば、一方の大押さえユニットの反射面のみにサイズ識別部を設けてサイズ識別部の有無を検出パターンによって判別するようにしてもよい。
このとき、サイズ識別部として機能するものが設けられる位置は、原則としてフラップ布Fの端部が位置しない反射面41c(41Cc)の端部付近であることが望ましい。
また、上述の実施の形態の玉縁縫いミシン10の形態に限らず、本発明の特徴を逸脱しない範囲で別の形態を取っても良い。例えば、大押さえユニット40のように二つの大押さえ41A,41B(41CA、41CB)やその付近の構成がユニット化した形態に限らず、二つの大押さえのみが交換可能となっている構成でもよいし、二つの大押さえが個別に交換可能に設けられていてもよい。また、三種類以上の大押さえの長さについてそれぞれ異なるフラップセンサの検出パターンが生じるサイズ識別部が設けられる構成でもよい。
また、動作制御装置60はCPU61が各種プログラム、データ及びパラメータを呼び出して処理するソフトウェア制御を行っているが、玉縁縫いミシンの各種動作毎に専用の装置を設けても良い。また、アナログ回路による制御を行ってもよい。
玉縁縫いの縫製直後の状態を示す平面図である。 玉縁縫いミシンの全体の概略構成を示す斜視図である。 玉縁縫いミシンの正面図である。 針上下動機構の斜視図である。 大押さえ送り機構の斜視図である。 大押さえの上面の載置部にフラップ布がセットされた状態を示す平面図である。 大押さえの上面図である。図7(a)は標準仕様の大押さえユニットの大押さえ、図7(b)は長尺仕様の大押さえユニットの大押さえを示す。 玉縁縫いミシンの制御系を示すブロック図である。 玉縁縫いミシンの動作を示すフローチャートである。 標準仕様の縫製処理における玉縁縫いミシンの動作を示すフローチャートである。 長尺仕様の縫製処理における玉縁縫いミシンの動作を示すフローチャートである。 反射面の上流側にサイズ識別部を設けた場合の大押さえを示す説明図である。なお、図12(a)は標準仕様の大押さえユニットの大押さえ、図12(b)は長尺仕様の大押さえユニットの大押さえを示す。 サイズ識別部の遮蔽部のX軸方向の幅を異なるものとした場合の大押さえを示す説明図である。なお、図13(a)は標準仕様の大押さえユニットの大押さえ、図13(b)は長尺仕様の大押さえユニットの大押さえを示す。 反射面のX軸方向の長さを異なるものとした場合の大押さえを示す説明図である。なお、図14(a)は標準仕様の大押さえユニットの大押さえ、図14(b)は長尺仕様の大押さえユニットの大押さえを示す。
符号の説明
25 布送り機構
27 押さえモータ
30 フラップセンサ
31 受光素子
33 発光素子
40、40C 大押さえユニット
41A,41B、41CA,41CB 大押さえ
41c、41Cc 反射面
41d、41Ce サイズ識別部
60 動作制御装置
61 CPU
62 ROM
69 EEPROM

Claims (1)

  1. 載置台上の身頃生地を玉布とともに保持する左右一対の大押さえと、
    少なくとも何れか一方の前記大押さえに設けられ、当該大押さえの上面でフラップ布を保持するフラップ保持機構と、
    前記一対の大押さえを所定の布送り方向に沿って移送する布送り機構と、
    前記フラップ保持機構が設けられた少なくとも一つの大押さえの上面に布送り方向に沿って形成されたフラップ端部検出用の反射部と、
    前記反射部に光照射を行うと共に、その反射光を受光して前記フラップ布による当該反射光の検出状態の変化により前記フラップ布の端部を検出するフラップセンサと、を備え、
    前記大押さえは前記布送り機構に対して、布送り方向に沿った方向の長さが異なる複数のものが交換可能に設けられ、当該複数の大押さえのうちいずれか一対の大押さえを前記布送り機構に取り付けて縫いを行う玉縁縫いミシンにおいて、
    前記各大押さえの反射部又は反射部の延長線上に、各大押さえの布送り方向の長さに対応して異なる反射光の検出パターンを生じさせるサイズ識別部が設けられ、
    前記各検出パターンと前記大押さえの長さとの対応関係を示す対応データを記憶する記憶手段と、
    前記フラップセンサによる反射光の検出パターンと前記対応データとから前記大押さえの長さを判別する判別手段と、を備えることを特徴とする玉縁縫いミシン。
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