JP2003180621A - 電子内視鏡 - Google Patents

電子内視鏡

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JP2003180621A
JP2003180621A JP2001388188A JP2001388188A JP2003180621A JP 2003180621 A JP2003180621 A JP 2003180621A JP 2001388188 A JP2001388188 A JP 2001388188A JP 2001388188 A JP2001388188 A JP 2001388188A JP 2003180621 A JP2003180621 A JP 2003180621A
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JP
Japan
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tip
lens frame
optical component
electronic endoscope
lens
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Application number
JP2001388188A
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English (en)
Inventor
Kazuaki Kojima
一哲 小島
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】先端からの衝撃による第1のレンズ枠と第2の
レンズ枠との嵌合部での剥離を防止しする。 【解決手段】前記先端部本体13は、前記固定用ビス1
5がねじ込まれるようにビス孔13dが形成されてい
る。前記固定用ビス15は、前記先端部本体13のビス
孔13dにねじ込まれ、前記撮像ユニット14の第2の
レンズ枠31の固定部31aを前記先端部本体13の段
差部13cとで挟み込むことにより、前記撮像ユニット
14を固定するものである。先端からの衝撃は、前記先
端光学部品28、前記第2のレンズ枠31の固定部31
aを介して前記先端部本体13へと伝わるため、前記第
1のレンズ枠29と前記第2のレンズ枠31の嵌合部分
には力が加わらず、この部分の剥離は防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体像を対物レ
ンズで結像した画像を撮像する固体撮像素子を用いた電
子内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、医療用内視鏡の場合、使用し
た内視鏡を確実に滅菌処理することが感染症等を防止す
るために必要不可欠である。洗浄液で消毒や滅菌をする
場合は、消毒作業が煩雑であり、洗浄液の廃液処理に多
大な費用が必要となる欠点がある。
【0003】そこで、最近では、煩雑な作業を伴わない
高圧高温水蒸気滅菌(オートクレーブ等)が内視鏡機
器、特に硬性鏡では主流になりつつある。特に電子内視
鏡においては、先端部に湿気などの水分が僅かにでも浸
入すると、対物光学系に内側から曇りを生じさせたり、
固体撮像素子や固体撮像素子からの信号を処理する電子
部品を搭載した基板などを腐食させたり、短絡させたり
する恐れが生じ、このような状態で得られる内視鏡画像
は画質が著しく低下したものになってしまう。
【0004】そのため、対物光学系と固体撮像素子と基
板により構成される撮像ユニットへの水分の浸入を防
ぎ、構成部材の劣化を防止するための手段が種々提案さ
れている。
【0005】特に、撮像ユニット先端部など高温高圧水
蒸気が直接影響する部分は特に耐性が要求される。そこ
で、現在、先端光学部品の接合を半田付け等により気密
に接合するといった技術がある。
【0006】このような技術の一例として、本件出願人
による特願2001−069104号に記載の内視鏡で
は、先端光学部品を半田により保持した第1のレンズ枠
にその他のレンズを保持する第2のレンズ枠を嵌合・固
定し、第1のレンズ枠と先端部本体とを固定することで
撮像ユニット全体を固定している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特願2
001−069104号に記載の内視鏡では、先端から
の衝撃に対して、先端光学部品を通して、第1のレンズ
枠と第2のレンズ枠との嵌合部に力が加わるため、この
部分での剥離が生じ、対物レンズユニット内部に水分が
浸入する恐れがあった。
【0008】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
であり、先端からの衝撃に対して、第1のレンズ枠と第
2のレンズ枠との嵌合部での剥離を防止することができ
る高温高圧水蒸気滅菌に対応した電子内視鏡を提供する
ことを目的にしている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載の電子内視鏡は、挿入部の先端に配置さ
れた硬質の先端部本体と、複数の光学部品により構成さ
れる対物光学系と、前記対物光学系の最先端に配置され
た先端光学部品とを有する内視鏡において、前記先端光
学部品を半田により保持し、少なくとも前記先端光学部
品と嵌合する部分に半田接合用表面を有する第1のレン
ズ枠と、前記先端光学部品の後端側に配置され、前記第
1のレンズ枠に嵌合するとともに、前記複数の光学部品
を保持する第2のレンズ枠と、を有し、前記第2のレン
ズ枠は、該第2のレンズ枠の外側面に設けた固定部で前
記先端部本体と固定したことを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の電子内視鏡は、請求項1
記載の電子内視鏡であって、前記第2のレンズ枠の先端
側端面が前記先端光学部品の後端面に突き当てられてい
ることを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の電子内視鏡は、請求項1
記載の電子内視鏡であって、前記第2のレンズ枠の外側
面に設けた固定部が前記先端部本体に突き当てられて固
定されていることを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の電子内視鏡は、請求項1
記載の電子内視鏡であって、前記第2のレンズ枠は、該
第2のレンズ枠の外側面に設けた固定部に固定用ビスが
嵌まり、該固定用ビスを介して先端部本体に固定されて
いることを特徴とする。
【0013】請求項5に記載の電子内視鏡は、請求項1
記載の電子内視鏡であって、前記先端光学部品と前記第
2のレンズ枠の先端側端面とで、光学絞りまたは黒処理
した間隔管を固定し配置したことを特徴とする。
【0014】請求項6に記載の電子内視鏡は、請求項1
記載の電子内視鏡であって、前記先端光学部品と前記第
2のレンズ枠に保持されている最先端の光学部品とで、
光学絞りまたは黒処理した間隔管を固定し配置したこと
を特徴とする。
【0015】請求項7に記載の電子内視鏡は、複数の光
学部品により構成される対物光学系と、前記対物光学系
の最先端に配置された先端光学部品とを有する内視鏡に
おいて、前記先端光学部品の側面の少なくとも前側全周
を除く部分に低反射コートが施され、前記低反射コート
を覆うとともに全側面に半田接合用のメタルコートが施
されている先端光学部品を有することを特徴とする。
【0016】請求項8に記載の電子内視鏡は、請求項7
記載の電子内視鏡であって、前記先端光学部品の側面の
前側及び後側全周を除く部分に低反射コートが施され、
前記低反射コートを完全に覆うとともに全側面に半田接
合用のメタルコートが施されている先端光学部品を有す
ることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図4は本発明の第1の
実施の形態に係り、図1は撮像装置としての電子内視鏡
の全体構成を示す説明図、図2は電子内視鏡の挿入部の
先端部の断面図、図3は撮像ユニットを示す断面図、図
4は対物レンズユニットの断面図である。
【0018】(構成)まず、図1を用いて電子内視鏡の
全体構成を説明する。図1に示すように、本実施の形態
の電子内視鏡1は、挿入部2と、操作部3と、ユニバー
サルコード4とを有して構成されている。
【0019】挿入部2は、体腔内に挿入できるように細
長に形成されている。操作部3は、挿入部2の手元側に
連設され、術者が把持して種々の操作を行うようになっ
ている。ユニバーサルコード4は、一端が操作部3に接
続され、この操作部3から延設している。
【0020】このユニバーサルコード4の他端には、コ
ネクタ部5が設けられている。コネクタ部5には、図示
しない光源装置、CCU(カメラコントロールユニッ
ト)に接続されるようになっている。この場合、コネク
タ部5には、ライトガイドコネクタ6とカメラコネクタ
7が設けられている。光源装置には、ライトガイドコネ
クタ6が接続され、CCUにはカメラコネクタ7が接続
されるようになっている。
【0021】操作部3には、湾曲操作レバー11と、鉗
子等の処置具を挿入する処置具挿入口12などが設けら
れている。
【0022】前記挿入部2は、先端部8と、湾曲部9
と、可撓管10とから構成されている。
【0023】可撓管10は、可撓性を有し、前記操作部
3に連設されている。
【0024】湾曲部9は、可撓管10の先端側に設けら
れ、前記湾曲操作レバー11の操作により湾曲可能にな
っている。先端部8は前記湾曲部9の先端に連設されて
いる。
【0025】次に、先端部8について図2を用いて詳細
に説明する。図2に示すように、前記先端部8は、金属
製の先端部本体13と、撮像ユニット14と、固定用ビ
ス15と、接着剤16とを有して構成されている。
【0026】撮像ユニット14は、先端側に、先端光学
部品28と第1のレンズ枠29と第2のレンズ枠31と
を有する。
【0027】固定用ビス15は、前記先端部本体13と
前記撮像ユニット14を固定する。接着剤16は、前記
先端部本体13と前記撮像ユニット14の先端側の一部
を覆う。
【0028】前記先端部本体13は、金属製で、撮像ユ
ニット14が装着できるように連通する装着孔13a、
13bが形成されている。また、前記先端部本体13
は、前記撮像ユニット14の第2のレンズ枠31の固定
部31aが突きあたるように段差部13cが形成されて
いる。
【0029】また、前記先端部本体13は、前記固定用
ビス15がねじ込まれるようにビス孔13dが形成され
ている。
【0030】前記固定用ビス15は、前記先端部本体1
3のビス孔13dにねじ込まれ、前記撮像ユニット14
の固定部31aを前記先端部本体13の段差部13cと
で挟み込むことにより、前記撮像ユニット14を固定す
るものである。
【0031】また、前記ビス孔13dは、固定用ビス1
5により固定した後に透湿性の低い接着剤101などが
充填され、外部からの水分の浸入を防止するようになっ
ている。さらに、ビス孔13dは、先端カバー102に
より覆われている。
【0032】前記接着剤16は、前記先端部本体13と
前記撮像ユニット14との嵌合部を覆い、かつ図4に示
す対物レンズユニット17の先端の半田30aを覆うよ
うに設けてある。これは、嵌合部からの水分の浸入を防
ぎ、前記半田30a表面の凹凸をなくすことにより洗浄
性を向上させる。また、前記接着剤16に黒色のものを
用いることにより、前記半田30aの金属光沢によるフ
レアの発生を防ぐ効果もある。この場合、前記接着剤1
6は透湿性の低く、高温高湿に耐性のある接着剤を使用
している。
【0033】次に、撮像ユニット14について図3を用
いて詳細に説明する。図3に示すように、前記撮像ユニ
ット14は、対物レンズユニット17と、固体撮像素子
固定枠18と、カバーレンズ19と、ガラスリッド20
と、固体撮像素子21と、基板22とで構成されてい
る。
【0034】前記対物レンズユニット17は固体撮像素
子固定枠18の先端側に嵌合して固定されている。固体
撮像素子固定枠18の後端側にはカバーレンズ19が嵌
合している。カバーレンズ19の後端側の面にはガラス
リッド20を介して固体撮像素子21に接続されてい
る。これにより、固体撮像素子21は、ガラスリッド2
0及びカバーレンズ19を介して固体撮像素子固定枠1
8に固定され、対物レンズユニット17の結像位置に位
置決めされている。
【0035】基板22は、固体撮像素子21に電気的に
接続され、固体撮像素子21からの電気信号の処理と撮
像ケーブル25に信号を伝送するための電子部品を搭載
している。
【0036】尚、前記撮像ユニット14内の前記固体撮
像素子21および前記基板22は、固体撮像素子固定枠
18と嵌合したシールド枠23に覆われており、その内
部は絶縁性の封止剤26で充填されている。封止剤26
は、前記基板22や前記撮像ケーブル25を固定してい
る。
【0037】また、前記封止剤26に透湿性の低い封止
剤を用いることにより水分の浸入がし難い構造になる。
また、熱収縮チューブ24は、前記固体撮像素子固定枠
18から前記シールド枠23、前記撮像ケーブル25を
保護するケーブル保護チューブ27の先端側までを覆っ
ている。熱収縮チューブ24は、前記シールド枠23内
に充填した封止剤26の流れ出しを防止していると共
に、固体撮像素子21や電子部品などに水分の浸入を軽
減する効果もある。
【0038】前記撮像ケーブル25は、前記撮像ユニッ
ト14内の基板22からの信号を伝送するためのもので
あり、図1に示した挿入部2内を経て操作部3からユニ
バーサルケーブル4内を挿通されてコネクタ部5の側部
に設けたカメラコネクタ7に接続される。
【0039】前記撮像ケーブル25の構造は、中心側か
ら芯線、絶縁被覆、シールド線、絶縁被覆を有する同軸
線25aを複数本束ね、この束ねられた同軸線25a
を、さらに絶縁被覆25b、総合シールド線25c、絶
縁被覆25dで覆って構成されている。
【0040】前記保護チューブ27は、前記撮像ケーブ
ル25を保護するためのもので可撓性を有する。保護チ
ューブ27の先端部付近は図示しないが糸縛り等により
前記撮像ケーブル25に固定されている。また、前記保
護チューブ27の先端側は前記熱収縮チューブ24によ
り覆われている。
【0041】次に、対物レンズユニット17について図
4を用いて詳細に説明する。図4に示すように、前記対
物レンズユニット17は、先端光学部品28と、第1の
レンズ枠29と、第2のレンズ枠31と、光学部品群3
2とで構成されている。
【0042】第1のレンズ枠29は、前記先端光学部品
28を保持する。光学部品群32は、先端側から、レン
ズ32a、絞り32b、間隔管32c、レンズ32d、
絞り32e、レンズ32f、絞り32g、間隔管32h
及びレンズ32iを配置して構成されている。
【0043】第2のレンズ枠31は、前記光学部品32
を保持し、前記第1のレンズ枠29に嵌合し、前記先端
光学部品28の後端面に先端側端部があてつけられてい
る。
【0044】尚、本実施の形態では前記第1のレンズ枠
29の後端側端部と前記第2のレンズ枠の固定部31a
とは、突き当たらないように設計されている。
【0045】前記先端光学部品28は、その外周面に半
田付けやロー付けを可能とするための金メッキ、ニッケ
ルメッキ等のメタルコート28aが施されている。
【0046】先端光学部品28は、メタルコート28a
を介して半田30aより前記第1のレンズ枠29と気密
接合されている。尚、前記先端光学部品28の形状は、
平板ガラスに限らず、凹凸部分をもつレンズ等でもよ
い。
【0047】前記第1のレンズ枠29は、前記先端光学
部品28との嵌合部分にメタルコート29aが施されて
いる。また、前記第1のレンズ枠29は、先端側端部に
もメタルコート29aを施すことにより、半田30aの
介在する部分を多くして、より確実に前記先端光学部品
28と気密接合を行うことができるようにしている。
【0048】また、前記第1のレンズ枠29の外周面
は、半田の流れ出しを防止するためメタルコートを2次
加工、またはマスキングによりメタルコートがないよう
に形成してある。
【0049】前記第2のレンズ枠31は、すくなくとも
先端側端部と内側面に黒色の低反射表面処理が施されて
いる。また、第2のレンズ枠31の外側面には固定部3
1aが形成されている。前記光学部品群32のレンズ3
2aと32iとは全周に渡り接着剤で第2のレンズ枠3
1に固定されている。
【0050】このような構成により、電子内視鏡1は、
挿入部2の先端に配置された硬質の先端部本体13と、
複数の光学部品により構成される対物光学系の光学部品
群32と、前記対物光学系の最先端に配置された先端光
学部品28とを有する。
【0051】第1のレンズ枠29は、前記先端光学部品
28を半田30aにより保持し、少なくとも前記先端光
学部品28と嵌合する部分に半田接合用表面を有する。
【0052】第2のレンズ枠31は、前記先端光学部品
28の後端側に配置され、前記第1のレンズ枠29に嵌
合するとともに、前記複数の光学部品を保持する。
【0053】前記第2のレンズ枠31は、該第2のレン
ズ枠31の外側面に設けた固定部31aで前記先端部本
体13と固定している。
【0054】(作用)以上の構成により、第1の実施の
形態では、先端部8の先端からの衝撃は、前記先端光学
部品28、前記第2のレンズ枠31の固定部31aを介
して前記先端部本体13へと伝わるため、前記第1のレ
ンズ枠29と前記第2のレンズ枠31の嵌合部分には力
が加わらず、この部分の剥離は防止でき、対物レンズユ
ニット内部に水分が浸入することを防止できる。
【0055】(効果)第1の実施の形態によれば、第2
のレンズ枠31は、該第2のレンズ枠31の外側面に設
けた固定部31aで前記先端部本体13と固定したの
で、第2のレンズ枠31が前記先端部本体13に支えら
れることになり、先端からの衝撃に対して、第1のレン
ズ枠29と第2のレンズ枠31との嵌合部での剥離を防
止し、対物レンズユニット17内部に水分が浸入するこ
とを防止でき、高温高圧水蒸気滅菌に対応した電子内視
鏡1を提供することができる。
【0056】図5は図4に示した先端光学部品の他の例
を示す断面図である。図5に示すように、先端光学部品
128は、平面128aと凹面128bをもつ先端光学
部品である。
【0057】前記先端光学部品128の凹面128b側
の平面および外周面には、光を散乱させる効果のある砂
目加工部128cが施され、その上には、黒色の低反射
コート128dが施され、さらにその上に前記第1のレ
ンズ枠と半田接合を行うためのメタルコート128eが
施されている。
【0058】これにより、前記先端光学部品128の凹
面側128bの平面および外周面からのフレアを低減で
きる。尚、フレアの低減の効果が砂目加工のみで許容で
きる場合は、低反射コート128dはなくてもよい。ま
た、先端光学部品の形状は、平行平板でも構わない。
【0059】また、第1のレンズ枠29について、図6
乃至図10に示す構成をとることも可能である。
【0060】図6乃至図10はそれぞれ第1のレンズ枠
29の第1乃至第5の例を示す断面図である。
【0061】図6乃至図10に示す第1のレンズ枠29
は、先端光学部品と半田により気密接合に関するもの
で、特に半田の流れ出しを防止することを目的としてい
る。半田の流れ出しは、第2のレンズ枠31や先端部本
体13との嵌合に影響があるため制御する必要がある。
【0062】図6に示す第1のレンズ枠29は、その内
径部に先端側より径が小さくなるような段差部29bを
設けることにより、半田30aの流れ出しを防止するも
のである。
【0063】半田は、0.05mm程度の段差があると
流れ出しを止めることができる。但し、この段差は0.
05mmに限定するものではなく半田作業行程において
流れ出しが生じない段差であればよい。
【0064】図7に示す第1のレンズ枠29は、マスキ
ングなどにより前記先端光学部品28との嵌合する部分
と先端部端面のみメタルコート29aを施したものであ
る。
【0065】半田は、第1のレンズ枠29の材質にもよ
るが基本的にメタルコート29aのほうが半田の濡れ性
がよい。このためメタルコート29aがあるところのみ
半田が流れるため、半田30aの量を制御することによ
りメタルコートがある部分以外への流れ出しを防止でき
る。
【0066】図8に示す第1のレンズ枠29は、その内
径側の先端光学部品との嵌合部以外の部分29cを2次
加工によりメタルコートをなくした構造である。これに
より図7と同様の効果が得られる。
【0067】図9に示す第1のレンズ枠29は、その内
径側の一部に2次加工により切り欠き29dをいれるこ
とによりメタルコートされた部分が寸断され、それより
先への半田30aの流れ出しを防止することができる。
【0068】尚、図6乃至図9に示す第1のレンズ枠2
9の外周面は、マスキングや2次加工によりメタルコー
トがない構造になっている。これは、半田の外周面への
流れ出しを防止するものである。
【0069】図10に示す第1のレンズ枠29は、前記
第1のレンズ枠を加工後、メタルコートを施し、2次加
工により面取り部29eを形成することによりメタルコ
ートを寸断され、そこから先への半田30aの流れ出し
を防止するものである。また、このような構造をとれ
ば、マスキングや精度の必要な2次加工が要らないため
コストも低減される。
【0070】光学部品群32のレンズ32aと第2のレ
ンズ枠31の構成について、図11に示す構成をとるこ
とも可能である。
【0071】図11は図4に示した光学部品群32のレ
ンズ32aと第2のレンズ枠31の他の例を示す断面図
である。図12は図11の示す構造による効果を示すた
めの比較例を示す断面図である。
【0072】図12に示すレンズ32aの表面よりも第
2のレンズ枠31の先端側端面が突出している構成で
は、全周を固定する程度の接着作業は可能であるが、レ
ンズ32aの面取り部32kを覆い隠すといった接着作
業は、レンズ表面に接着剤が流れ出してしまうため難作
業である。しかし、このレンズの面取り部32kの反射
を抑えることはフレアを防止・低減するうえで有利でな
る。
【0073】そこで図11に示すように、あらかじめ、
レンズ32aの面取り部32kに黒色の蒸着絞り32m
を形成する。これによりレンズ面取り部32kでのフレ
アの発生を防止でき、前記第2のレンズ枠31との接着
作業も全周を固定する程度であるため作業性も向上す
る。
【0074】撮像ユニット内部への水分の浸入を防止す
るとともにリペア時の作業性を向上させるために、図1
3及び図14に示す構成をとることも可能である。
【0075】図13は図3に示した撮像ユニットの第1
の他の例を示す断面図である。
【0076】図13に示すように、撮像ユニット214
のケーブル端側は、撮像ケーブル25の総合シールド2
5bを長めに残し、外皮上に折り曲げる。そして、折り
返した前記総合シールド25b上に固定環34を嵌め、
その一部をかしめる。この後に、前記固定環34の両端
と前記総合シールド25bを半田30bにより接合し、
それからシールド枠23と前記固定環34を全周にわた
り半田30cにより気密に接合を行う。
【0077】尚、前記シールド枠23と固体撮像素子枠
18も半田30dにより接合されている。これにより、
ケーブル端側からの撮像ユニット14内部への水分の浸
入を防ぐことができ、電子部品などの劣化を防止でき
る。
【0078】図14は図3に示した撮像ユニットの第2
の他の例を示す断面図である。図14に示すように、撮
像ユニット224のケーブル端側は、撮像ケーブル25
の総合シールド25bをシールド枠23の後端に配置し
たシールド抑え35の後端面側に放射状に配置し半田3
0eにより気密に接合する。
【0079】前記シールド抑え35と前記シールド枠2
3、前記シールド枠と固体撮像素子枠18も半田30
f、30dにより気密に接合されている。これにより、
ケーブル端側からの撮像ユニット224内部への水分の
浸入を防ぐことができ、電子部品などの劣化を防止でき
る。
【0080】図15及び図16は図3に示した撮像ユニ
ットと先端部本体の接続構造の第1の他の例を示し、図
15は撮像ユニットと先端部本体の接続前の状態を示す
断面図、図16は撮像ユニットと先端部本体の接続後の
状態を示す断面図である。
【0081】図15に示すように、前記先端部本体11
3は、前記撮像ユニット14を挟み込めるように第1の
先端部本体113eと第2の先端部本体113fの2体
で形成されている。
【0082】図16に示すように、撮像ユニット14と
先端部本体113の接続後の状態では、前記先端部本体
113の先端側は、前記撮像ユニットの第1のレンズ枠
29と半田30gにより気密に接合されている。前記先
端部本体113の後端側は、前記撮像ユニット14の撮
像ケーブル25の総合シールド25bと半田30hによ
り気密に接合されている。
【0083】尚、前記第1の先端部本体113eと前記
第2の先端部本体113fも図示しないが半田により気
密に接合されている。これにより、撮像ユニット自体が
気密な空間内に保持されるため水分の浸入を防ぐことが
でき、電子部品などの劣化を防止できる。
【0084】図17は図3に示した撮像ユニットと先端
部本体の接続構造の第2の他の例を示す撮像ユニットと
先端部本体の接続後の状態を示す断面図である。
【0085】図17に示すように、先端部本体123の
内周部123bの部分および段差部123cの全面には
テフロン(R)コートなどの接着剤が密着しにくくなる
ような表面処理部36が施してある。先端部本体123
の内周部123bには、前記撮像ユニット14を組み付
けて、撮像ケーブル先端を覆うように透湿性の低い封止
剤37を充填している。
【0086】このような構成ならば前記撮像ユニット1
4への水分の浸入は前記封止剤37で遮断されるため電
子部品などの劣化を防止できる。また、先端部本体12
3から撮像ユニット14を抜くといったリペア時にも、
先端部本体の内周部123bの部分に封止剤が密着しな
いため抜きやすくなりリペア時の作業性が向上する。
尚、先端部本体123の内周部123bの部分に後端方
向にその径が大きくなるように勾配をつけるとさらに抜
きやすくなりリペア時の作業性が向上する。
【0087】図18及び図19は図17に示した撮像ユ
ニットと先端部本体の接続構造の変形例を示し、図18
は撮像ユニットを封止剤で覆う方法を示す断面図、図1
9は撮像ユニットを封止剤で覆った状態を示す断面図で
ある。
【0088】図18及び図19に示した変形例は、あら
かじめ、封止剤37で覆われた撮像ユニット14を形成
するものである。
【0089】具体的には、封止剤37などが密着しにく
いテフロン(R)等の材質または表面処理し、撮像ユニ
ットが装着できるように形成した先端部本体ダミー38
に、撮像ユニット14を装着し、その隙間に撮像ケーブ
ル25先端を覆うように透湿性の低い封止剤37で充填
し、前記先端部本体ダミー38より取り出すことで図1
9に示す状態に形成される。
【0090】このように封止剤37で覆われた撮像ユニ
ット14を先端部本体に取り付けることにより、図17
に示した例と同様の効果が得られる。
【0091】図20及び図21は図3に示したレンズ枠
と先端部本体の構造の第1の変形例を示し、図20はレ
ンズ枠と先端部本体の接続前の状態を示す断面図、図2
1はレンズ枠と先端部本体の接続後の状態を示す断面図
である。
【0092】図20に示すように、前記レンズ枠39の
固定部39aに溝39bを形成し、対峙する先端部本体
133の段差部133cにも同様の溝133gを形成し
てある。これらの溝の断面積の合計より、断面積が広く
なるように配置した柔らかく錆びにくい金属40をこれ
らの溝で挟み、固定用ビス15等で固定部39aを矢印
方向に加圧することにより、図21に示すように前記金
属40は変形し両者は気密に接合される。このような接
合により、先端側からの水分の浸入を防ぐことができ、
撮像ユニットの劣化を防止できる。
【0093】また、先端部本体13からレンズ枠39を
外すといったリペア時でも、接着剤と違い固着されてい
ないため簡単にはずすことができリペア時の作業性も向
上する。尚、ここではレンズ枠39の固定部39aと先
端部本体133の段差部133cの両方に溝を設けた
が、気密が保てれば片側のみに溝を設ける構成でもよ
い。
【0094】図22は図3に示したレンズ枠と先端部本
体の構造の第2の変形例を示す断面図である。
【0095】図22に示すように、撮像ユニットのレン
ズ枠139の外周部にV溝139cを形成し、先端部本
体143にビス孔143d、143hを形成している。
ビス孔143d、143hには、それぞれ固定用ビス1
5及び取り出し用ビス41が螺入されるようになってい
る。ビス孔143d、143hは、そのV溝139cの
前側を撮像ユニットの固定用ビス15が、後側を撮像ユ
ニットの取り出し用ビス41が配置されるように形成さ
れている。
【0096】このような構成であれば、水分の浸入を防
止するためにレンズ枠139と先端部本体143とが強
固に接着固定されていても、リペア時に、取り出し用ビ
ス41を押し込むことでレンズ枠139が後端側に移動
し接着力が弱まり抜けやすくなるため、リペア時の作業
性が向上する。
【0097】また、先端光学部品と第1のレンズ枠とを
確実かつ気密に接合させるために、図23に示す構成を
とることも可能である。
【0098】図23は先端光学部品と第1のレンズ枠の
接続構造の第2の例を示す断面図である。
【0099】先端光学部品28と第1のレンズ枠29を
確実かつ気密に接合させるためには、先端光学部品28
と第1のレンズ枠29とのクリアランスを均等にし、半
田が均等に流れ込みようにすることが望ましい。
【0100】そこで、図23に示すように、接合に用い
る半田リング55後端部の内径側に突起部55aを形成
し、半田リング55の内径側に先端光学部品28が嵌ま
るようにし、半田リングの突起部55aの外周側に第1
のレンズ枠29が嵌まるようにしたのち接合を行う。
【0101】これにより、半田が先端光学部品28の全
周に均等に流れ、確実かつ気密に接合され、水分の浸入
を防止でき、光学部品の劣化や曇りを防止できる。尚、
接合時には、先端光学部品28と第1のレンズ枠29の
内周面とが、略垂直になるようにレンズ支持台56が設
けてあり、矢印に示すように先端光学部品28の先端側
から荷重57がかけられている。
【0102】図24は図4に示した対物レンズユニット
の他の例を示す断面図である。図24に示す対物レンズ
ユニット217は、先端光学部品28と半田30により
接合した第1のレンズ枠29に、第2のレンズ枠231
を嵌合し、第2のレンズ枠231の先端側端面で、先端
光学部品側面のメタルコート28aからの1次反射光3
3を遮断するものである。この場合、第2のレンズ枠2
31を比較的厚めに形成し、第2のレンズ枠231に挿
入される光学部品群のレンズ232aを小さめに形成し
ているこのような構成であれば、第2のレンズ枠231
の先端側端部により先端光学部品側面のメタルコート2
8aからの1次反射33を遮断でき、フレアが軽減され
る。
【0103】(第2の実施の形態)図25は本発明の第
2の実施の形態に係る電子内視鏡の挿入部の先端部の断
面図である。図25の説明においては、第1の実施の形
態と異なる部分のみ説明する。
【0104】(構成)図25において、先端部本体13
と対物レンズユニット317との固定は、第2のレンズ
枠331の外周に形成してある固定用溝331aと固定
用ビス315を用いている。
【0105】第2のレンズ枠331の固定用溝331a
には、固定用ビス315が嵌まり、第2のレンズ枠33
1は、この固定用ビス315を介して先端部本体13と
固定されている。尚、固定用溝331aの形状は、固定
ビス315の先端315a形状に合わせて形成してあ
る。
【0106】光学部品群59は、先端側から、レンズ5
9a、絞り59b、間隔管59c、レンズ59d、間隔
管59e、絞り59f、レンズ59g、絞り59h、間
隔管59i及びレンズ59jを配置して構成されてい
る。
【0107】対物レンズユニット317は、先端光学部
品28と半田30aにより接合した第1のレンズ枠29
に、絞り58を落とし込み、その後、第2のレンズ枠3
31を嵌合させ、後端側から光学部品群59を落とし込
み最後のレンズ59jにおいて接着固定して形成するも
のである。
【0108】この構成では、先端光学部品28の後端面
と絞り58が接触するように配置できるため、先端光学
部品28の側面からの1次反射333を遮断でき、フレ
アが軽減される。尚、絞り58の代わりに黒処理した間
隔管などを用いてもよい。
【0109】先端光学部品28は、その厚みを薄くする
ことによりフレアの原因であるメタルコート28aの面
積を小さくし、その外径と絞り58との関係は、先端光
学部品側面のメタルコート28aからの1次反射光33
3を遮断し、かつ、ケラレがないように設計されてい
る。
【0110】尚、本実施の形態では、強度の確保のため
硝材にサファイアを用いているが、強度が確保されるな
らば他の硝材でもよい。
【0111】(作用)以上の構成により、先端からの衝
撃は、前記先端光学部品28、前記第2のレンズ枠の固
定溝、固定用ビス315を介して前記先端部本体13へ
と伝わるため、前記第1のレンズ枠29と前記第2のレ
ンズ枠331の嵌合部分には力が加わらず、この部分の
剥離は防止できる。また、先端光学部品28の厚みを薄
くしたり、先端光学部品の後端面と絞り58が接触する
よう構成でき、先端光学部品28の側面からの1次反射
333を遮断を容易に行える。
【0112】(効果)以上説明したように第2の実施の
形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果が得られ
るとともに、先端光学部品28の後端面と絞り58が接
触するように配置できるため、先端光学部品28の側面
からの1次反射333を遮断でき、フレアが軽減され
る。
【0113】(第3の実施の形態)ところで、特開20
00−139821号公報に記載の内視鏡装置では、先
端光学部品の少なくとも外周面に、最下層を構成する低
反射コートと最上層を構成するメタルコートとを有する
コート面を形成し、レンズ枠と半田により気密に接合さ
れている。
【0114】この構成では、低反射コートと先端光学部
品との密着強度が弱いと、この境界面より剥がれてしま
い、水分が浸入する恐れがある。
【0115】第3の実施の形態は上記事情を鑑みてなさ
れたものであり、先端光学部品の外周面に施したコート
面の最下層に配置された低反射コートの密着強度にかか
わらず、先端光学部品とレンズ枠との確実かつ気密に半
田接合されるようにした高圧高温水蒸気滅菌に対応した
内視鏡を提供することを目的としている。
【0116】図26は本発明の第3の実施の形態に係る
電子内視鏡の先端光学部品の断面図である。図26に図
示しない部分の構成は、図1乃至図4に示した第1の実
施の形態と同様になっている。
【0117】(構成)図26に示すように、前記先端光
学部品428の凹面側の平面および外周面には、光を散
乱させる効果のある砂目加工部428cが施れている。
先端光学部品428は、その側面の中央部に低反射コー
ト428bを施し、その低反射コート428bを覆い隠
すように全側面にメタルコート428aを施してある。
【0118】(作用)以上の構成により、直接、先端光
学部品428とメタルコート428aが密着している部
分ができるため、低反射コート428bと先端光学部品
428との境界面で剥れが生じても、低反射コート42
8bが密着強度の強いメタルコート428aで覆われて
いおり、水分の浸入による対物レンズユニット内の光学
系の曇りや光学部品の劣化による視野不良を防止できる
とともに、低反射コート428bでフレアの発生を防止
できる。
【0119】(効果)このような第3の実施の形態によ
れば、先端光学部品428はメタルコート428aによ
りレンズ枠39と半田30aに確実かつ気密に接合でき
るので、対物レンズユニット内の光学系の曇りや光学部
品の劣化による視野不良を防止でき、フレアの発生を防
止できる。
【0120】図27は本発明の第3の実施の形態の変形
例に係る電子内視鏡の先端光学部品の断面図である。
【0121】図27に示すように、本変形例では、先端
側にのみ、先端光学部品428とメタルコート428a
が密着している部分が形成されている。
【0122】本変形例では、フレア発生の原因であるメ
タルコート428a部分が、図26の実施の形態より減
るため、よりフレアが軽減される。その他の効果は、図
26の実施の形態と同様である。
【0123】図28は図1乃至図27に示したものを含
む電子内視鏡に用いることが可能な高温高圧水蒸気滅菌
装置を示すブロック図である。
【0124】図28に示すように、高温高圧水蒸気滅菌
装置50は、消毒・滅菌槽43と、蒸気発生装置44
と、槽内加圧・吸引ポンプ45と、槽内圧力検出装置4
6と、圧力制御手段47と、チューブ51と、乾燥気体
タンク54とを有して構成されている。
【0125】消毒・滅菌槽43は、電子内視鏡42など
の内視鏡を収納して消毒及び滅菌を行う。蒸気発生装置
44は、消毒・滅菌槽43に消毒・滅菌を行うための蒸
気を送り込む。槽内加圧・吸引ポンプ45は、消毒・滅
菌槽43内を加圧したり減圧したりする。槽内圧力検出
装置46は、消毒・滅菌槽43内の圧力を検出する。圧
力制御手段47は、消毒・滅菌槽43内の電子内視鏡4
2と接続され、電子内視鏡42内部の圧力を制御する。
【0126】上記圧力制御手段47は、圧力制御部48
と内視鏡内部加圧・吸引ポンプ49とから構成されてい
る。
【0127】圧力制御部48は槽内圧力検出装置46で
検出された槽内の圧力情報が入力される。内視鏡内部加
圧・吸引ポンプ49は、圧力制御部48の制御の下で、
電子内視鏡42の内部を加圧したり吸引したりする。
【0128】内視鏡内部加圧・吸引ポンプ49は、チュ
ーブ51を介して電子内視鏡42の例えばコネクタ52
に形成された内部連通部コネクタ53に接続される。
【0129】乾燥気体タンク54は乾燥した気体が充填
されている。内視鏡内部加圧・吸引ポンプ49は、電子
内視鏡42内部に充填する気体を、滅菌前にあらかじめ
乾燥気体タンク54からの乾燥した気体より置換する。
【0130】図29は図28の高温高圧水蒸気滅菌装置
による効果を示すための比較例を示すブロック図であ
る。
【0131】図29に示す高温高圧水蒸気滅菌装置15
0は、特開平5−285103号公報に示されている装
置と同様の構成である。
【0132】この構成では、消毒・滅菌槽内43を検出
し、電子内視鏡42内部の圧力を同等もしくはやや高く
することにより内部への蒸気の浸入を防ぐようにしてい
る。
【0133】一方、図28に示すように、高温高圧水蒸
気滅菌装置50は、電子内視鏡内部42に充填する気体
を、滅菌前にあらかじめ乾燥気体タンク54より置換
し、滅菌時に同様に乾燥気体を供給することでさらに電
子内視鏡内部の水分がなくなるため、電子部品や光学部
品の劣化による内視鏡の性能劣化を防ぐことができる。
【0134】このように、高温高圧蒸気滅菌を行う際に
内視鏡にダメージを与えることのない高温高圧水蒸気滅
菌装置として図28に示す構成をとることも可能であ
る。
【0135】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施の形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0136】(付記項1) 挿入部の先端に配置された
硬質の先端部本体と、複数の光学部品により構成される
対物光学系と、前記対物光学系の最先端に配置された先
端光学部品とを有する内視鏡において、前記先端光学部
品を半田により保持し、少なくとも前記先端光学部品と
嵌合する部分に半田接合用表面を有する第1のレンズ枠
と、前記先端光学部品の後端側に配置され、前記第1の
レンズ枠に嵌合するとともに、前記複数の光学部品を保
持する第2のレンズ枠と、を有し、前記第2のレンズ枠
は、該第2のレンズ枠の外側面に設けた固定部で前記先
端部本体と固定したことを特徴とする電子内視鏡。
【0137】(付記項2) 前記第2のレンズ枠の先端
側端面が前記先端光学部品の後端面に突き当てられてい
ることを特徴とする付記項1記載の電子内視鏡。
【0138】(付記項3) 前記第2のレンズ枠の外側
面に設けた固定部が前記先端部本体に突き当てられて固
定されていることを特徴とする付記項1記載の電子内視
鏡。
【0139】(付記項4) 前記第2のレンズ枠は、該
第2のレンズ枠の外側面に設けた固定部に固定用ビスが
嵌まり、該固定用ビスを介して先端部本体に固定されて
いることを特徴とする付記項1記載の電子内視鏡。
【0140】(付記項5) 前記先端光学部品と前記第
2のレンズ枠の先端側端面とで、光学絞りまたは黒処理
した間隔管を固定し配置したことを特徴とする付記項1
記載の電子内視鏡。
【0141】(付記項6) 前記先端光学部品と前記第
2のレンズ枠に保持されている最先端の光学部品とで、
光学絞りまたは黒処理した間隔管を固定し配置したこと
を特徴とする付記項1記載の電子内視鏡。
【0142】(付記項7) 複数の光学部品により構成
される対物光学系と、前記対物光学系の最先端に配置さ
れた先端光学部品とを有する内視鏡において、前記先端
光学部品の側面の少なくとも前側全周を除く部分に低反
射コートが施され、前記低反射コートを覆うとともに全
側面に半田接合用のメタルコートが施されている先端光
学部品を有することを特徴とする電子内視鏡。
【0143】(付記項8) 前記先端光学部品の側面の
前側及び後側全周を除く部分に低反射コートが施され、
前記低反射コートを完全に覆うとともに全側面に半田接
合用のメタルコートが施されている先端光学部品を有す
ることを特徴とする付記項7記載の電子内視鏡。
【0144】
【発明の効果】以上述べた様に請求項1乃至6に記載の
電子内視鏡によれば、前記第2のレンズ枠の外側面に設
けた固定部で前記先端部本体と固定したので、第2のレ
ンズ枠が前記先端部本体に支えられることになり、先端
からの衝撃に対して、第1のレンズ枠と第2のレンズ枠
との嵌合部での剥離を防止し、対物レンズユニット内部
に水分が浸入することを防止でき、光学部品の曇りや劣
化および電子部品の劣化が防止でき、高温高圧水蒸気滅
菌に好適な電子内視鏡を提供することができる。
【0145】請求項7及び8に記載の電子内視鏡によれ
ば、先端光学部品は前記低反射コートを覆うメタルコー
トによりレンズ枠と半田に確実かつ気密に接合できるの
で、対物レンズユニット内の光学系の曇りや光学部品の
劣化による視野不良を防止でき、フレアの発生を防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置とし
ての電子内視鏡の全体構成を示す説明図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る電子内視鏡の
挿入部の先端部の断面図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る撮像ユニット
を示す断面図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る対物レンズユ
ニット17の断面図。
【図5】図4に示した先端光学部品の他の例を示す断面
図。
【図6】図4に示した第1のレンズ枠の第1の例を示す
断面図。
【図7】図4に示した第1のレンズ枠の第2の例を示す
断面図。
【図8】図4に示した第1のレンズ枠の第3の例を示す
断面図。
【図9】図4に示した第1のレンズ枠の第4の例を示す
断面図。
【図10】図4に示した第1のレンズ枠の第5の例を示
す断面図。
【図11】図4に示した光学部品群のレンズと第2のレ
ンズ枠の他の例を示す断面図。
【図12】図11の示す構造による効果を示すための比
較例を示す断面図。
【図13】図3に示した撮像ユニットの第1の他の例を
示す断面図。
【図14】図3に示した撮像ユニットの第2の他の例を
示す断面図。
【図15】図3に示した撮像ユニットと先端部本体の接
続構造の第1の他の例の接続前の状態を示す断面図。
【図16】図3に示した撮像ユニットと先端部本体の接
続構造の第1の他の例の接続後の状態を示す断面図。
【図17】図3に示した撮像ユニットと先端部本体の接
続構造の第2の他の例を示す断面図。
【図18】図17に示した撮像ユニットと先端部本体の
接続構造の変形例の撮像ユニットを封止剤で覆う方法を
示す断面図。
【図19】図17に示した撮像ユニットと先端部本体の
接続構造の変形例の撮像ユニットを封止剤覆った状態を
示す断面図。
【図20】図3に示したレンズ枠と先端部本体の構造の
第1の変形例の接続前の状態を示す断面図。
【図21】図3に示したレンズ枠と先端部本体の構造の
第1の変形例の接続後の状態を示す断面図。
【図22】図3に示したレンズ枠と先端部本体の構造の
第2の変形例を示す断面図。
【図23】先端光学部品と第1のレンズ枠の接続構造の
第2の例を示す断面図。
【図24】図4に示した対物レンズユニットの他の例を
示す断面図。
【図25】本発明の第2の実施の形態に係る電子内視鏡
の挿入部の先端部の断面図。
【図26】本発明の第3の実施の形態に係る電子内視鏡
の先端光学部品の断面図。
【図27】本発明の第3の実施の形態の変形例に係る電
子内視鏡の先端光学部品の断面図。
【図28】図1乃至図27に示した電子内視鏡に用いる
ことが可能な高温高圧水蒸気滅菌装置を示すブロック
図。
【図29】図28の高温高圧水蒸気滅菌装置による効果
を示すための比較例を示すブロック図。
【符号の説明】
1 …電子内視鏡 2 …挿入部 3 …操作部 4 …ユニバーサルコード 5 …コネクタ部 8 …先端部 9 …湾曲部 13 …先端部本体 14 …撮像ユニット 15 …固定用ビス 16 …接着剤 17 …対物レンズユニット 18 …固体撮像素子固定枠 19 …カバーガラス 20 …ガラスリッド 21 …固体撮像素子 22 …基板 23 …シールド枠 24 …熱収縮チューブ 25 …撮像ケーブル 26 …封止剤 28 …先端光学部品 29 …第1のレンズ枠 30 …半田 31 …第2のレンズ枠 32 …光学部品群

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部の先端に配置された硬質の先端部
    本体と、複数の光学部品により構成される対物光学系
    と、前記対物光学系の最先端に配置された先端光学部品
    とを有する電子内視鏡において、 前記先端光学部品を半田により保持し、少なくとも前記
    先端光学部品と嵌合する部分に半田接合用表面を有する
    第1のレンズ枠と、 前記先端光学部品の後端側に配置され、前記第1のレン
    ズ枠に嵌合するとともに、前記複数の光学部品を保持す
    る第2のレンズ枠と、 を有し、前記第2のレンズ枠は、該第2のレンズ枠の外
    側面に設けた固定部で前記先端部本体と固定したことを
    特徴とする電子内視鏡。
  2. 【請求項2】 前記第2のレンズ枠の先端側端面が前記
    先端光学部品の後端面に突き当てられていることを特徴
    とする請求項1記載の電子内視鏡。
  3. 【請求項3】 前記第2のレンズ枠の外側面に設けた固
    定部が前記先端部本体に突き当てられて固定されている
    ことを特徴とする請求項1記載の電子内視鏡。
  4. 【請求項4】 前記第2のレンズ枠は、該第2のレンズ
    枠の外側面に設けた固定部に固定用ビスが嵌まり、該固
    定用ビスを介して先端部本体に固定されていることを特
    徴とする請求項1記載の電子内視鏡。
  5. 【請求項5】 前記先端光学部品と前記第2のレンズ枠
    の先端側端面とで、光学絞りまたは黒処理した間隔管を
    固定し配置したことを特徴とする請求項1記載の電子内
    視鏡。
  6. 【請求項6】 前記先端光学部品と前記第2のレンズ枠
    に保持されている最先端の光学部品とで、光学絞りまた
    は黒処理した間隔管を固定し配置したことを特徴とする
    請求項1記載の電子内視鏡。
  7. 【請求項7】 複数の光学部品により構成される対物光
    学系と、前記対物光学系の最先端に配置された先端光学
    部品とを有する電子内視鏡において、 前記先端光学部品の側面の少なくとも前側全周を除く部
    分に低反射コートが施され、前記低反射コートを覆うと
    ともに全側面に半田接合用のメタルコートが施されてい
    る先端光学部品を有することを特徴とする電子内視鏡。
  8. 【請求項8】 前記先端光学部品の側面の前側及び後側
    全周を除く部分に低反射コートが施され、前記低反射コ
    ートを完全に覆うとともに全側面に半田接合用のメタル
    コートが施されている先端光学部品を有することを特徴
    とする請求項7記載の電子内視鏡。
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