JP2003176735A - 建設機械の制御装置 - Google Patents

建設機械の制御装置

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JP2003176735A JP2002275938A JP2002275938A JP2003176735A JP 2003176735 A JP2003176735 A JP 2003176735A JP 2002275938 A JP2002275938 A JP 2002275938A JP 2002275938 A JP2002275938 A JP 2002275938A JP 2003176735 A JP2003176735 A JP 2003176735A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速作業モードと低速作業モードの切換えが
安定的に実行されるようにする。 【解決手段】 エンジン19によって駆動される第1の
油圧ポンプ12と第2の油圧ポンプ13とを有し、各油
圧ポンプ12,13の油路には各種のアクチュエータの
コントロールバルブ1〜8が接続されており、之等のコ
ントロールバルブ1〜8はリモコン弁11によって操作
され、且つ、作業モードが低速作業モード又は高速作業
モードの何れかに切換わることができるように構成され
た建設機械に於いて、上記エンジン19の水温を検知す
るためのラジエータ水温センサを設け、該ラジエータ水
温センサによる検出値がエンジン19の暖機に達したと
き、コントローラ21の指令信号により、低速作業モー
ド又は高速作業モードの何れかによる作業が可能となる
ように構成された建設機械の制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械の制御装
置に関するものであり、特に、低速作業モードと高速作
業モードの何れかに切換えて作業を実施できるように構
成された建設機械の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の此種建設機械の制御装置を図2、
図3及び図7に従って説明する。図2はポンプ性能線図
であり、図3はエンジン性能線図を示す。之等の図面は
本発明の実施の形態の説明に於ても用いられる。図7は
主として油圧ショベルの制御回路図である。
【0003】図7に於て、12は第1の油圧ポンプであ
り、13は第2の油圧ポンプを示す。該第1及び第2の
油圧ポンプ12,13の油路にはブーム、アーム、バケ
ットシリンダ等の各種のアクチュエータ用のコントロー
ルバルブ1〜8が接続されている。又、前記第1及び第
2の油圧ポンプ12,13はエンジン19によって駆動
される。更に、該エンジン19はエンジンガバナーのコ
ントロールアクチュエータ20によって燃料噴射量及び
燃料噴射タイミングが調整される。該エンジンガバナー
のコントロールアクチュエータ20はコントローラ21
からの指令信号によって作動する。又、前記第1及び第
2の油圧ポンプ12,13からの吐出油は電磁比例弁か
ら成るアクチュエータ15によって制御される。該アク
チュエータ15は前記コントローラ21からの指令信号
によって作動する。
【0004】又、この建設機械は低速作業モード又は高
速作業モードに切換えて作業が行われるように構成され
ているが、該切換えは前記コントローラ21に結線され
ている作業モード選択スイッチ26をオペレータの手動
による切換動作によって行われる。尚、図中符号14は
パイロットポンプであり、22はバッテリを示す。
【0005】図2及び図3に示すように、作業モードは
スピード及びパワーに優れているAモード(以下、高速
作業モードと称す)と、低燃費及び微操作に適したBモ
ード(以下、低速作業モードと称す)とから成り、前記
作業モード選択スイッチ26をオペレータの手動による
切換動作によってオペレータが欲する前記何れかの作業
モードが選択される。該作業モード選択スイッチ26の
オン・オフは前記コントローラ21が認識し、例えば、
該作業モード選択スイッチがオンのときには、コントロ
ーラ21は前記高速作業モードが選択されたと判断し、
該コントローラ21はエンジン19をコントロールする
エンジンガバナーのアクチュエータ20に指令信号を転
送して該エンジン19を前記高速作業モードに切換えて
高速回転させると同時に、前記第1及び第2の油圧ポン
プ12,13の吐出油をコントロールするアクチュエー
タ15にも指令信号を転送し、そして、該アクチュエー
タ15によって之等第1及び第2の油圧ポンプ12,1
3はその吐出油が高速モードに適した高出力状態に切換
わる。
【0006】又、該作業モード選択スイッチ26がオペ
レータの手動によってオフに切換えられたときには、前
記エンジン19及び第1並びに第2の各油圧ポンプ1
2,13も夫々の出力が低速作業モードに切換わるよう
に、前記コントローラ21からの指令信号が前記各アク
チュエータ20及び15に転送されて該低速作業モード
による作業が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記作業モード選択ス
イッチをオペレータの手動によって高速作業モードに切
換えられているとき、この高速作業モードによる作業は
スピード及びパワーに優れているので、高速又は大きな
負荷を必要とする作業には適しているのであるが、この
高速作業モードによる一連の作業中に於て、負荷の軽い
動作又は微操作を行っているときにもエンジン出力は高
いままで行われるので、無駄な燃料が消費される。そこ
で、この無駄な燃料消費を回避するにはその都度、前記
作業モード選択スイッチを手動によって低速作業モード
に切換えねばならないのであるが、該切換動作は非常に
手間がかかる。一般には、オペレータはかかる切換え動
作を行わっていないので、前述のような無駄な燃料が消
費されることになる。
【0008】又、オペレータが前記作業モード選択スイ
ッチを切換えて低速作業モードが選択されて該低速作業
モードによる作業が行われているとき、この低速作業モ
ードはオペレータの微操作及びエンジンの燃費の節減の
ためには優れているが、該低速作業モードによる一連の
作業中に於て機械を早く動作させたいとき、或いは大き
なパワーを必要とするときには、スピード或いはパワー
が不足し、オペレータの欲するスピード及びパワーを満
足させることはできない。之を回避するためにその都
度、前記作業モード選択スイッチの切換え動作を手動で
行うことは非常に手間がかかる。
【0009】そこで、高速作業モードと低速作業モード
の何れかを選択して作業を実施する建設機械であって、
従来例のようにオペレータが手動によって煩雑な作業モ
ード選択スイッチの切換え操作をすることなく、エンジ
ンの低燃費及び適正なる作業スピードの双方を満足でき
るようにした建設機械の制御装置に於いて、高速作業モ
ード及び低速作業モードの切換えを安定的に行い、又は
建設機械の走行中に作業モードの切換えを行わないよう
にするために解決すべき技術的課題が生じてくるのであ
り、本発明は該課題を解決することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、エンジンによって駆
動される第1の油圧ポンプと第2の油圧ポンプとを有
し、各油圧ポンプの油路には各種のアクチュエータのコ
ントロールバルブが接続されており、之等のコントロー
ルバルブはリモコン弁によって操作され、且つ、作業モ
ードが低速作業モード又は高速作業モードの何れかに切
換わることができるように構成された建設機械に於い
て、上記エンジンのラジエータの水温を検知するための
ラジエータ水温センサを設け、該ラジエータ水温センサ
による検出値がエンジンの暖機に達したとき、コントロ
ーラの指令信号により、上記低速作業モード又は高速作
業モードの何れかによる作業が可能となるように構成さ
れた建設機械の制御装置、及び、エンジンによって駆動
される第1の油圧ポンプと第2の油圧ポンプとを有し、
各油圧ポンプの油路には各種のアクチュエータのコント
ロールバルブが接続されており、之等のコントロールバ
ルブはリモコン弁によって操作され、且つ、作業モード
が低速作業モード又は高速作業モードの何れかに切換わ
ることができるように構成された建設機械に於いて、上
記第1及び第2の油圧ポンプの作動油の温度を検知する
ための作動油センサを設け、該作動油センサによる検出
値が油圧系の暖機に達したとき、コントローラの指令信
号により上記低速作業モード又は高速作業モードの何れ
かによる作業が可能となるように構成された建設機械の
制御装置、並びにエンジンによって駆動される第1の油
圧ポンプと第2の油圧ポンプとを有し、各油圧ポンプの
油路には各種のアクチュエータのコントロールバルブが
接続されており、之等のコントロールバルブはリモコン
弁によって操作され、且つ、作業モードが低速作業モー
ド又は高速作業モードの何れかに切換わることができる
ように構成された建設機械に於いて、上記第1及び第2
の油圧ポンプのパイロット油路に圧力センサを設け、建
設機械の走行時に、走行用のコントロールバルブの切換
えにより該パイロット油路が遮断され、前記圧力センサ
によって検出された油圧が上昇したときは、コントロー
ラの指令信号により上記低速作業モード又は高速作業モ
ードの切換え動作が行われないように構成された建設機
械の制御装置を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明及び本発明に関連す
る第1〜第3の制御装置について図1乃至図6に従って
説明する。尚、説明の都合上、従来例と同一構成部分に
ついては同一符号を付してその説明を省略する。
【0012】図1は油圧ショベルの制御回路の一例を示
す。但し、本発明の建設機械は該油圧ショベルに限定さ
れるものではない。該油圧ショベルの制御回路はエンジ
ン19にて駆動される第1の油圧ポンプ12の油路には
ブーム用のコントロールバルブ3が接続されており、第
2の油圧ポンプ13の油路にはアーム用のコントロール
バルブ5が接続されている。更に、該第1及び第2の油
圧ポンプ12,13の各油路には走行用のコントロール
バルブ4,8が接続されるとともに、その他、バケット
シリンダ等の各種アクチュエータ用のコントロールバル
ブ1〜3及び6,7が接続されている。
【0013】そこで、先ず、図1に従って本発明に関連
する第1の制御装置について説明する。図1に於て該ア
ーム用のコントロールバルブ5は第2の油圧ポンプ13
の油路の最下流側に接続されており、そして、該油路は
ネガコン絞り弁9を介してタンク10に接続されてい
る。又、該ネガコン絞り弁9の上流側に圧力センサ16
が設けられ、そして、該圧力センサ16をコントローラ
21に結線し、前記アーム側のコントロールバルブ5の
作動油の油圧を該圧力センサ16が検出して該検出信号
をコントローラ21に入力できるように構成されてい
る。又、該アーム側のコントロールバルブ5の制御はリ
モコン弁11の操作レバー11aの操作によって行われ
る。そこで、低速作業モードによる作業が行われている
とき、オペレータが建設機械に速い動作を要求するとき
には、前記リモコン弁11の操作レバー11aの動きに
現われる。この動きは前記ネガコン絞り弁9の上流側に
設けられている前記圧力センサ16によって検知され
る。而して、この圧力波形は図5に示すように、前記リ
モコン弁11の未操作の状態からフル動作の位置まで緩
慢に操作した場合に於いてはパターンXのような波形と
なり、又、速く操作した場合に於てはパターンYのよう
な波形となる。この圧力を前記圧力センサ16で検出
し、この検出信号が前記コントローラ21に入力される
のである。この検出信号の入力を受けたコントローラ2
1は所定のサンプリング時間で図6に示す後述の演算処
理を行う。
【0014】即ち、油圧ショベルが低速作業モードによ
って作業が行われているときには、該コントローラ21
は図5に於て前記アーム側のコントロールバルブ5の油
圧を監視して、前記リモコン弁11の未操作時の圧力
と、フル動作時の圧力の間の任意の圧力PN1とPN2
との関連を比較演算する。このPN1及びPN2はコン
トローラ21に予め格納されている定数である。又、該
コントローラ21は常にt1 秒前の前記ネガコン絞り弁
9のネガコン圧P1を記憶することができるようにして
おく。該ネガコン圧P1もコントローラ21に予め格納
されている定数である。
【0015】そこで、今、該ネガコン圧がPN1以下の
圧力PO に達したときには、t1 秒前の圧力P1とPN
2とを比較する。その演算結果がP1<PN2であると
きには、前記リモコン弁11の操作レバー11aの操作
が緩慢であると判断し、該建設機械は低速作業モードを
そのまま保持して該低速作業モードによる作業が続行さ
れる。若し、P1≧PN2に達したときには、コントロ
ーラ21は該リモコン弁11の早い操作が要求されてい
るものと判断し、該低速作業モードはコントローラ21
の指令信号により高速作業モードに切換わる。この切換
えは従来例と同様に、該コントローラ21からの切換指
令信号がエンジン19及び第1並びに第2の油圧ポンプ
12,13を制御する夫々のアクチュエータ20及び1
5に転送されることによって行われる。
【0016】次に、本発明に関連する第2の制御装置に
ついて説明する。オペレータが建設機械に所定の力を要
求するときには、該要求される力は第1及び第2の油圧
ポンプ12,13の圧力の和として現われる。そこで、
この圧力を検出するために、該第1及び第2の油圧ポン
プ12,13の夫々の圧力Pm1,Pm2を之等油圧ポ
ンプ12,13の下流側に夫々設けられた圧力センサ1
7,18によって検出し、そして、之等の検出信号をコ
ントローラ21に入力する。該コントローラ21は所定
のサンプリング時間で、図6に示す後述の演算処理を行
う。そして、更に、之等の各油圧ポンプ12,13の圧
力Pm1,Pm2の和を演算し、この演算結果がPm1
+Pm2≧PH(PHは高負荷を判定する任意の圧力で
あって、このPHはコントローラ21に予め格納されて
いる定数)となり、且つ、この状態がt2 秒以上経過し
たときには、該コントローラ21は前述のように切換指
令信号を出力して低速作業モードから高速作業モードへ
切換えるのである。而して、前述のt2 秒の経過を待つ
理由は負荷変動が激しく、頻繁に作業モードが切換って
オペレータに異和感を与えないようにするためである。
【0017】更に又、本発明に関連する第3の制御装置
について説明する。油圧ショベルのような建設機械に於
ては、諸種の動作中で、ブーム下げ動作はブームの自重
落下力も作用するので、エンジン19の高出力は要求さ
れない。而して、このブーム下げ動作は、前記第1の油
圧ポンプ12の圧力として現われる。そこで、この圧力
を前記圧力センサ18で検出し、この検出信号を前記コ
ントローラ21に入力する。該油圧ショベルが高速作業
モードにあるときには、コントローラ21は前記圧力セ
ンサ18の検知圧力Pm2と、ブーム下げを判定する圧
力PL(PLはコントローラ21に予め格納されている
常数)とを比較演算し、Pm2≧PLのときには高速作
業モードが保持されて該高速作業モードによる作業が続
行され、Pm2<PLに達したとき、コントローラ21
の切換指令信号がエンジン19及び第1並びに第2の油
圧ポンプ12,13の夫々のアクチュエータ20,15
に転送されて高速作業モードが低速作業モードに切換え
られることになる。
【0018】次に、本発明の請求項1記載の発明につい
て説明する。前述の高速作業モード及び低速作業モード
の切換えを安定的に行うことができるようにするため
に、図4に示すように、前記エンジン19近傍にラジエ
ータ水温センサ23を設け、該ラジエータ水温センサ2
3を前記コントローラ21に結線し、そして、該ラジエ
ータの水温がエンジン19の暖機に適する温度に達した
か否かを該コントローラ21が演算し、該ラジエータの
水温がエンジン19の暖機に適した水温に達した状態を
該コントローラ21が判断したとき、前述の本発明に関
連する第1〜第3の制御装置における低速作業モードか
ら高速作業モードえの切換え、又は高速作業モードから
低速作業モードえの切換えを可能にしたものである。
【0019】次に、本発明の請求項2記載の発明の実施
の形態について図4に従って説明する。この実施の形態
は、前述の請求項1記載の発明の実施の形態と同様に、
前述の本発明に関連する第1〜第3の制御装置における
低速作業モードから高速作業モードえの切換え、又は高
速作業モードから低速作業モードえの切換動作を安定し
た状態で行うことができるようにするために、前記第1
及び第2の油圧ポンプ12,13の作動油を検出するた
めの作動油温センサ24をタンク近傍に設け、該作動油
温センサ24をコントローラ21に結線し、そして、該
作動油温が油圧系の暖機に達したか否かを該コントロー
ラ21が演算して、該作動油温が油圧系の暖機に達した
とき、該コントローラ21の指令信号によって前述の低
速作業モード又は高速作業モードの夫々の切換え動作が
できるように構成されている。
【0020】次に、本発明の請求項3記載の発明の実施
の形態について説明する。この実施の形態は、建設機械
の走行中に於て前述の作業モードの切換えが行われる場
合は、オペレータにショックを与える虞れがあるので、
建設機械の走行中に於ては作業モードの切換えを行わな
いように構成されたものである。
【0021】建設機械の走行時には、前記コントロール
バルブ4,8によりパイロット油路が遮断され、そし
て、パイロット油路の油圧が上昇して図4に示す圧力ス
イッチ25がオンする。該圧力スイッチ25はコントロ
ーラ21に結線されており、従って、圧力スイッチ25
の前記オン信号がコントローラ21に入力され、該コン
トローラ21はこのオン信号を受信して作業モードの切
換えを実行すべきか否かを演算処理し、建設機械が走行
中であると判断したときには該作業モードの切換えの指
令信号を出力せず、作業モードの切換えが行われない。
依って、建設機械は安定した走行が可能となる。
【0022】次に、本発明及び本発明に関連する前記第
1〜第3の制御装置の作業手順を図6のフローチャート
に従って説明する。先ず、エンジン19近傍に設けたラ
ジエータ水温センサ23の検出値がエンジン19の暖機
に適した水温に達したか否か、又は、作動油温センサ2
4の検出値が油圧系の暖機に達したか否かをコントロー
ラ21にて判断し、(ステップS1 )暖機未完了のとき
は作業モードの切換動作は行われない。暖機完了のとき
は建設機械が走行中であるか否かをコントローラ21が
判断し、(ステップS2 )もし、走行中であれば作業モ
ードの切換動作は行われない。走行を停止し、高速作業
モード(A)が選択されたか、低速作業モード(B)が
選択されたかを判断し、(ステップS3 )もし、高速作
業モード(A)が選択され、高速作業モード(A)で作
業しているとき、第1の油圧ポンプ12の圧力Pm2が
常数のPLに対して、Pm2<PLであるか否かをコン
トローラ21が判断し、(ステップS4 )もし、Pm2
>PLであれば高速作業モード(A)で作業が続行され
る。Pm2<PLの場合は、コントローラ21の指令信
号により低速作業モード(B)に自動的に切換っても低
速作業モード(B)による作業が行われる。(ステップ
5 )又、前記ステップS3 に於て、低速作業モード
(B)が選択され、低速作業モードで作業していると
き、第1及び第2の油圧ポンプ12,13の夫々の圧力
Pm1及びPm2を圧力センサ17,18によって検出
し、コントローラ21が之等の和を演算し、之等の和が
定数PHに対してPm1+Pm2≦PHであるか否かを
判断する(ステップS6 )。もし、Pm1+Pm2≦P
Hであれば、ステップS7 に進み、ここで、図5に示す
ようにネガコン圧PO が予め、コントローラ21に格納
されている定数PN1に対し、PO <PN1であるか否
かを判断し、もし、PO >PN1であれば低速作業モー
ドによる作業が続行され、PO <PN1であればステッ
プS8 に進み、ここでt1 秒前のネガコン圧P1が予め
コントローラ21に格納されている常数PN2に対し、
P1<PN2であるか否かを判断し、もし、P1>PN
2であれば高速作業モードに自動的に切換って高速作業
モードによる作業が行われる。もし、P1<PN2のと
きは低速作業モードによる作業が続行される。
【0023】又、ステップS6 に於て、Pm1+Pm2
≧PHのときはステップS9 に進み、ここでPm1+P
m2≧PHの状態がt2 秒以上経過したか否かをコント
ローラ21が判断し、もし、t2 秒以上経過したと判断
したときにはステップS10に進み、高速作業モードに自
動的に切換って高速作業モードによる作業が行われる。
もし、t2 秒経過していないときには、低速作業モード
による作業が続行される。
【0024】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
【0025】
【発明の効果】本発明は上記一実施の形態に於て詳述し
たように、スピード及びパワーに優れている高速作業モ
ードと燃費及び微操作に適した低速作業モードの何れか
が選択されて作業を行うとき、オペレータの欲する何れ
かの作業モードに自動的に切換って該作業モードによる
作業を行うことができるのであるが、このとき請求項1
記載の発明は、エンジンのラジエータの水温を検知する
ためのラジエータ水温センサを設け、該ラジエータ水温
センサによる検出値がエンジンの暖機に達したとき、コ
ントローラの指令信号により低速作業モード又は高速作
業モードの何れかによる作業を可能にするように構成さ
れているため、この切換えが安定的に実行されることが
できる。
【0026】又、請求項2記載の発明は、第1及び第2
の油圧ポンプの作動油の温度を検知するための作動油セ
ンサを設け、この作動油センサによる検出値が油圧系の
暖機に達したとき、コントローラの指令信号により低速
作業モード又は高速作業モードの何れかによる作業が可
能となるように構成されているので、この切換えが安定
的に実行されることができる。
【0027】請求項3記載の発明は、第1及び第2の油
圧ポンプのパイロット油路に圧力センサを設け、建設機
械の走行時に、走行用のコントロールバルブの切換えに
より該パイロット油路が遮断され、前記圧力センサによ
って検出された油圧が上昇したときは、コントローラの
指令信号により低速作業モード又は高速作業モードの切
換え動作が行われないように構成されて成るので、建設
機械の走行中には前記作業モードの切換えが行われず、
建設機構の安定した走行が可能となる等、正に著大なる
効果を奏する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関連する第1〜第3の制御装置を示
し、油圧ショベルの制御回路図。
【図2】ポンプの性能線図。
【図3】エンジンの性能線図。
【図4】請求項1〜3記載の発明の制御装置を示し、油
圧ショベルの制御回路図。
【図5】ネガコン圧の圧力波形図。
【図6】本発明の作業手順を示すフローチャート図。
【図7】従来の高速作業モードと低速作業モードの切換
えを示す油圧ショベルの制御回路図。
【符号の説明】
1〜8 各アクチュエータのコントロールバルブ 9 ネガコン絞り弁 10 油圧タンク 11 リモコン弁 12 第1の油圧ポンプ 13 第2の油圧ポンプ 14 パイロットポンプ 15 電磁比例弁から成るアクチュエータ 16,17,18 圧力センサ 19 エンジン 20 エンジンガバナーのコントロールアクチ
ュエータ 21 コントローラ 23 ラジエータ水温センサ 24 作動油温センサ 25 圧力スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンによって駆動される第1の油圧
    ポンプと第2の油圧ポンプとを有し、各油圧ポンプの油
    路には各種のアクチュエータのコントロールバルブが接
    続されており、之等のコントロールバルブはリモコン弁
    によって操作され、且つ、作業モードが低速作業モード
    又は高速作業モードの何れかに切換わることができるよ
    うに構成された建設機械に於いて、上記エンジンのラジ
    エータの水温を検知するためのラジエータ水温センサを
    設け、該ラジエータ水温センサによる検出値がエンジン
    の暖機に達したとき、コントローラの指令信号により、
    上記低速作業モード又は高速作業モードの何れかによる
    作業が可能となるように構成されたことを特徴とする建
    設機械の制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンによって駆動される第1の油圧
    ポンプと第2の油圧ポンプとを有し、各油圧ポンプの油
    路には各種のアクチュエータのコントロールバルブが接
    続されており、之等のコントロールバルブはリモコン弁
    によって操作され、且つ、作業モードが低速作業モード
    又は高速作業モードの何れかに切換わることができるよ
    うに構成された建設機械に於いて、上記第1及び第2の
    油圧ポンプの作動油の温度を検知するための作動油セン
    サを設け、該作動油センサによる検出値が油圧系の暖機
    に達したとき、コントローラの指令信号により上記低速
    作業モード又は高速作業モードの何れかによる作業が可
    能となるように構成されたことを特徴とする建設機械の
    制御装置。
  3. 【請求項3】 エンジンによって駆動される第1の油圧
    ポンプと第2の油圧ポンプとを有し、各油圧ポンプの油
    路には各種のアクチュエータのコントロールバルブが接
    続されており、之等のコントロールバルブはリモコン弁
    によって操作され、且つ、作業モードが低速作業モード
    又は高速作業モードの何れかに切換わることができるよ
    うに構成された建設機械に於いて、上記第1及び第2の
    油圧ポンプのパイロット油路に圧力センサを設け、建設
    機械の走行時に、走行用のコントロールバルブの切換え
    により該パイロット油路が遮断され、前記圧力センサに
    よって検出された油圧が上昇したときは、コントローラ
    の指令信号により上記低速作業モード又は高速作業モー
    ドの切換え動作が行われないように構成されたことを特
    徴とする建設機械の制御装置。
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