JP2003161750A - 電子部品の温度特性試験方法および装置 - Google Patents
電子部品の温度特性試験方法および装置Info
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Abstract
の温度特性試験方法および装置の提供。 【解決手段】電子部品を所定温度に維持した状態で該電
子部品の特性を試験する電子部品の温度特性試験装置に
おいて、前記電子部品を所定温度に維持された温度調節
ユニットに接触させ、該電子部品の温度を制御する。
Description
に特性に温度依存性がある電子部品の温度特性試験装置
に関する。
あるため、複数の温度における周波数特性を測定し、周
波数特性の温度特性を試験する必要がある。すなわち、
水晶振動子においては−40〜90℃の範囲で3〜5点
またはそれ以上の温度で周波数特性を測定し、特性分類
や良品、不良品の判定を行っている。
品の温度特性を試験するために、一括式温度特性試験装
置や連続式温度特性試験装置が開発されている。以下に
水晶振動子の一括式温度特性試験装置および連続式温度
特性試験装置についてそれぞれ一例を示す。
例を図1、図2に示す。温度槽1の内部に設けられたモ
ーター3によって回転する回転軸4に、水晶振動子Xを
外周に沿って配列した円板状トレーTをセットし、温度
槽1の蓋2を閉める。
ガスを放出し、送風機7によって冷却ガスを循環させ、
温度槽1の内部温度が測定温度に到達したら、冷却源5
からの冷却ガスの放出量を電磁弁6で制御して内部温度
を一定に保つ。
レーTを回転軸4によって回転し、測定プローブ9の場
所に水晶振動子Xが移動してきたら、円板状トレーTの
回転を停止し、エアーシリンダー10により測定プロー
ブ9を下降して、水晶振動子Xに測定プローブ9を接触
する。測定プローブ9には測定器11が結線されてい
て、測定プローブ9に接触された水晶振動子Xの周波数
特性を測定器11で測定する。水晶振動子Xの周波数特
性の測定が終了したら、エアーシリンダー10により測
定プローブ9を上昇する。
円板状トレーTに搭載された全ての水晶振動子Xについ
て周波数特性の測定を行う。
定時は、ヒーター8を加熱させ、ヒーター8を通して加
熱されたガスを送風機7によって循環させ、温度槽1の
内部温度が測定温度に到達したら、ヒーター8の加熱を
ON/OFF制御して内部温度を一定に保つ。内部温度
が測定温度で安定したら、円板状トレーTを順次回転し
つつ、円板状トレーTに搭載された全ての水晶振動子X
についての周波数特性の測定を行う。
い、周波数特性の温度特性を試験する。
3、図4に示す。温度槽21〜25は冷凍機またはヒー
ターによって水晶振動子の測定温度に対応してそれぞれ
別の温度に設定されていて、周波数特性の測定を行う温
度の順番に横並びに連結される。(例えば、−40℃→
0℃→25℃→50℃→85℃といった順番に温度設定
された温度槽を連結する)
通過口26が開けられていて、温度槽21の入口27か
ら温度槽25の出口28まで通しでコンベア29が設置
されている。温度槽21の入口27から水晶振動子Xを
搭載したキャリアCが投入されると、コンベア29はモ
ーター30で駆動する送り機構31によりキャリアCを
1枚分ずつピッチ送りして温度槽内部へと引き込んでゆ
く。
め、水晶振動子Xの温度はキャリアCが温度槽内部を送
られるにつれ測定温度に近づいてゆく。やがて、キャリ
アCが温度槽内部を温度槽幅の3/4ほど送られたとこ
ろで、水晶振動子Xの温度は測定温度で安定し測定可能
な状態となる。
プローブ32を下降して、水晶振動子Xに測定プローブ
32を接触する。測定プローブ32には測定器35が結
線されていて、測定プローブ32に接触された水晶振動
子Xの周波数特性を測定器35で測定する。水晶振動子
Xの周波数特性の測定が終了したら、エアーシリンダー
33により測定プローブ32を上昇する。そして、スラ
イドユニット34で測定プローブ32を後方に順次移動
してキャリアCに搭載された全ての水晶振動子Xに対す
る測定プローブ32の接触と測定器35による周波数特
性の測定が終了したら、送り機構31によりキャリアC
をピッチ送りして、次の温度槽へと搬送してゆく。
1、温度槽22、・・・温度槽25と搬送され、各温度
槽の測定温度において水晶振動子Xの周波数特性の測定
を行い、周波数特性の温度特性を試験する。
置は全温度に対する特性の測定を一台の温度槽で行うた
め電子部品一個あたりの試験時間が非常に長くなり、量
産ラインの生産能力に合わせるためには複数台を設置す
る必要がる。
定温度の数だけ配した温度槽が各測定温度における特性
の測定を分担するため電子部品一個あたりの試験時間が
短くなり、量産ラインの生産能力に合わせるためには1
台を設置すればよい。
装置が複数の温度槽で構成されるため、装置が非常に大
きいものになり、スペース面、コスト面でみると一括式
温度特性試験装置を複数台設置した場合と何ら変わりが
無く、両者とも省スペース化、低コスト化のネックにな
る設備であった。
り、省スペース化、低コスト化がなされた電子部品の温
度特性試験方法および装置を提供することを目的とす
る。
部品を所定温度に維持した状態で該電子部品の特性を試
験する電子部品の温度特性試験装置において、前記電子
部品が所定温度に維持された温度調節ユニットに接触
し、該電子部品の温度が制御されることを特徴とする電
子部品の温度特性試験装置を提供する。
維持した状態で該電子部品の特性を試験する電子部品の
温度特性試験装置において、前記電子部品が所定温度に
維持された温度調節ユニットに導熱材を介して接触し、
該電子部品の温度が制御されることを特徴とする電子部
品の温度特性試験装置を提供する。
明において、前記電子部品の複数個が所定ピッチ間隔を
おいて載置され、かつ、所定ピッチ毎に移動するインデ
ックステーブルを有する電子部品の温度特性試験装置を
提供する。
温度を温度調節ユニットの温度に短時間で到達させるこ
とが可能となり、温度特性試験の高速化が可能となる。
さらにインデックステーブルで電子部品の移動を行うこ
とにより、電子部品の温度特性試験を連続的に行うこと
が可能となる。また、インデックステーブルで移動する
電子部品は短時間で温度調節ユニットの温度に到達する
ため、温度調節ユニットの小型化がはかれ、温度特性試
験装置の省スペース化が可能となる。
明において、前記インデックステーブルの電子部品の各
載置位置には貫通孔が設けられており、該インデックス
テーブルの下方には、上面に所定ピッチ間隔毎の突起が
設けられた前記温度調節ユニットが配されており、該温
度調節ユニットを上昇させると、前記突起が前記貫通孔
に該貫通孔の下から嵌挿され、該突起が電子部品の下面
と接触する構造となっている電子部品の温度特性試験装
置を提供する。
明において、前記インデックステーブルは断熱材で形成
されているとともに、該インデックステーブルの電子部
品の載置位置はインデックステーブルの上下面に貫通す
る孔に導熱材が貫挿されることにより形成されており、
インデックステーブルの下方には、前記温度調節ユニッ
トが配されており、該温度調節ユニットの上面が前記導
熱材の下面と接触する構造となっている電子部品の温度
特性試験装置を提供する。
れば、インデックステーブルに載置されている電子部品
の下面から温度調節ユニットの温度を伝導することが可
能となり、電子部品の上方の視認性を向上することが可
能となる。通常、電子部品の上面には電子部品の特性を
測定するための測定プローブが接触されるが、この測定
プローブの位置調整の作業性が向上し、また、電子部品
と測定プローブの接触状態が確認しやすくなるため、結
果的に測定プローブの接触不良による測定ミスが低減で
きる。
導率が0.1kcal/m・h・℃以下の素材が好まし
く、硬質ウレタンフォームやポリスチレンフォームなど
が好ましい。また、請求項5における導熱材とは、熱伝
導率が100kcal/m・h・℃以上の素材が好まし
く、アルミニウムや窒化アルミニウムなどが好ましい。
おいて、前記インデックステーブルの下方には前記温度
調節ユニットが配されており、該インデックステーブル
の上方には前記電子部品とわずかな隙間を置いて断熱板
が配されている電子部品の温度特性試験装置を提供す
る。
ンデックステーブルの上方に電子部品とわずかな隙間を
置いて断熱板を配することにより、電子部品から放熱さ
れる熱が断熱板と電子部品の間に滞留し、電子部品の放
熱を抑えることができる。これにより、電子部品の温度
は、高速かつ高精度に所定温度に到達し維持される。
からの視認性がよい透明アクリルや透明塩化ビニールが
好ましい。また、請求項6における電子部品と断熱板の
隙間は5mm以下が好ましい。
おいて、前記温度調節ユニットが複数の温度条件に対応
して温度条件の数だけ配されている電子部品の温度特性
試験装置を提供する。
数の温度に設定された温度調節ユニットが配されること
により、インデックステーブルに載置されてインデック
ステーブルの移動により搬送される電子部品は複数の温
度調節ユニットと接触し、複数の温度条件において特性
の測定が可能となる。
おいて、前記温度調節ユニットが1台だけ配され、前記
電子部品が前記インデックステーブルを1回りするたび
に該温度調節ユニットの温度を変化させることにより、
複数の温度条件に対応した電子部品の温度特性試験装置
を提供する。
ンデックステーブルに載置されてインデックステーブル
の移動により搬送される電子部品がインデックステーブ
ルを1回りするたびに温度調節ユニットの温度を変化さ
せることにより、温度調節ユニットが1台だけでも複数
の温度条件において特性の測定が可能となる。
おいて、前記インデックステーブルをロータリー式イン
デックステーブルで形成し、前記電子部品が該ロータリ
ー式インデックステーブルの外周に沿って載置される電
子部品の温度特性試験装置を提供する。
ンデックステーブルをロータリー式インデックステーブ
ルで形成することにより、直線式インデックステーブル
に比べて装置幅が短くなり、装置の省スペース化が可能
となる。また、ロータリー式インデックステーブルはモ
ーター1台で駆動できるため電子部品の搬送機構が簡素
化され装置の低コスト化がはかれる。
において、温度特性試験が終了した前記電子部品が試験
結果ごとに分類排出される電子部品の温度特性試験装置
を提供する。
温度特性試験装置の中で電子部品が分類排出されること
により、温度特性試験が終了した電子部品の分類を外部
の専用装置で行う必要が無く、生産ライン全体でみると
省スペース化と低コスト化がはかれる。また、試験後に
すぐ分類排出してしまうので、人為的な要因による分類
ミスをなくす効果もある。
明において、温度特性試験装置が密閉容器内に配されて
おり、該密閉容器内に乾燥ガスが充填可能となっている
電子部品の温度特性試験装置を提供する。
温度特性試験装置を密閉容器内に配し、その中に乾燥ガ
スを充填することにより、温度調節ユニットを低温にし
たときの温度調節ユニットの結露を防止することが可能
となる。これにより、温度調節ユニット周辺部の防錆が
はかれると共に、電子部品への熱伝導を妨げる温度調節
ユニット表面の結露が防止できる。
に維持した状態で該電子部品の特性を試験する電子部品
の温度特性試験方法において、前記電子部品を所定温度
に維持した温度調節ユニットに接触させ、該電子部品の
温度を制御して電子部品の特性を試験することを特徴と
する電子部品の温度特性試験方法を提供する。
式温度特性試験装置を図5〜9に示す。図5において、
気密性の保たれた密閉容器41の内部には、インデック
ステーブル44が配され、インデックステーブル44へ
の水晶振動子Xの供給部にはパーツフィーダー50が配
され、排出部には分類ボックス53が配されている。
回転するインデックステーブル44の外周には、全周に
渡って断熱性樹脂で形成された円弧状プレート45が装
着されている。円弧状プレート45は外周に沿ってポケ
ット45aが等間隔で設けられており、ポケット45a
の中心部には貫通孔45bが設けられている。
弧状プレート45の下側には、インデックステーブル4
4の外周に沿って温度調節ユニット46が測定温度の数
だけ設置されている。(ここでは5点測定の例で5台の
温度調節ユニットが設置されている)
加工された円弧状アルミニウム板46bを乗せた2枚の
ペルチェ素子46aがエアーシリンダー46dにより上
下する構造になっている。円弧状プレート45によって
搬送される水晶振動子Xが各温度調節ユニット46の長
さの3/4ほど進んだ場所には、測定プローブ47が設
置されている。
を埋め込んだプローブプレート47aがエアーシリンダ
ー47cによって上下する構造になっていて、コンタク
トピン47bは測定器48に結線されている。
動子Xの供給部には、水晶振動子Xを供給するためのパ
ーツフィーダー50とパーツフィーダー50から取り出
した水晶振動子Xを供給口49の場所にある円弧状プレ
ート45に供給するためのワークハンドラー51が設置
されている。
動子Xの排出部には、周波数特性ランクで分類された良
品の水晶振動子Xと不良項目で分類された不良品の水晶
振動子Xを分類排出するための分類ボックス53と排出
口52の場所にある円弧状プレート45から取り出した
水晶振動子Xを分類ボックス53に分類排出するための
ワークハンドラー55が設置されている。なお、分類ボ
ックス53は、回転式テーブル54の外周に沿って装着
された構造になっている。
造になっていて、水晶振動子Xの出し入れで前面の扉4
2を開けるとき以外は外気と遮断されている。密閉容器
41の内部には、窒素ガスを充填するためのノズル56
が設置されている。
まず、密閉容器41の前面の扉42を開けて水晶振動子
Xをパーツフィーダー50に投入し、分類ボックス53
は空にしておく。次に、扉42を閉めてノズル56から
温度調節ユニット46の結露を防止するための窒素ガス
を吹き出す。密閉容器41の内部に窒素ガスが充填され
たら、各温度調節ユニット46の円弧状アルミニウム板
46bの表面温度が測定温度になるように2枚のペルチ
ェ素子46aの温度を調節する。このとき、各温度調節
ユニット46は水晶振動子Xの周波数特性を測定する測
定温度の順番に従って別々の温度に設定する。(例え
ば、5台の温度調節ユニット46を−40℃→0℃→2
5℃→50℃→85℃といった順番に温度設定する)
を開始する。まず、パーツフィーダー50により水晶振
動子Xは姿勢制御されて先端部50aに送られる。
aの水晶振動子Xを取り出し、供給口49の場所にある
円弧状プレート45のポケット45aに移載する。円弧
状プレート45に水晶振動子Xが供給されたら、ダイレ
クトドライブモーター43によってインデックステーブ
ル44をピッチ送りし、円弧状プレート45に載置され
た水晶振動子Xをポケット一個分だけ周方向に搬送す
る。
デックステーブル44のピッチ送りを繰り返すことによ
り、水晶振動子Xは供給口49から各温度調節ユニット
46を経由して排出口52の方に連続的に搬送されてゆ
く。
は、インデックステーブル44のピッチ送りが終了する
と同時にエアーシリンダー46dにより円弧状アルミニ
ウム板46bを上昇し、円弧状アルミニウム板46bに
加工された突起46cを円弧状プレート45の貫通孔4
5bに嵌挿して水晶振動子Xと突起46cを接触させ
る。そして、所定時間が経過したらエアーシリンダー4
6dにより円弧状アルミニウム板46bを下降し、突起
46cを貫通孔45bから引き抜く。
るたびにこの動作を繰り返すことにより水晶振動子Xと
突起46cは接触を繰り返し、水晶振動子Xの温度は各
温度調節ユニット46の設定温度に近づいてゆく。そし
て、各温度調節ユニット46の長さの3/4ほど進んだ
場所で、測定温度に到達した水晶振動子Xにエアーシリ
ンダー47cによりプローブプレート47aを下降して
コンタクトピン47bを接触し、測定器48により水晶
振動子Xの周波数特性を測定する。そして、水晶振動子
Xの周波数特性の測定が終了したら、エアーシリンダー
47cによりプローブプレート47aを上昇する。
周波数特性の測定が終了したら、次に排出する水晶振動
子Xについて良品か不良品かを判定し、さらに良品につ
いては周波数特性ランクを計算し、周波数特性ランクま
たは不良項目に対応した分類ボックス53を回転式テー
ブル54によってインデックステーブル44側に回転す
る。そして、排出口52に水晶振動子Xが搬送された
ら、ワークハンドラー55で排出口52の場所にある円
弧状プレート45のポケット45aから水晶振動子Xを
取り出し、インデックステーブル44側にある分類ボッ
クス53に排出する。
0が空になり、インデックステーブル44上の水晶振動
子Xがなくなるまで繰り返し行われる。
波数特性の測定、排出の各作業は並行して行われるた
め、水晶振動子X一個あたりの試験時間(水晶振動子X
が排出される時間間隔)は測定温度の数によらず短時間
ですむ。また、従来例に示した連続式温度特性試験装置
を構成する温度槽1台分程度のスペースで複数の温度で
の周波数特性の測定ができるため、大幅な省スペース化
が実現できる。
器の連続式温度特性試験装置について説明する。温度補
償型水晶発振器は、水晶振動子に温度補償回路と発振回
路を付加した電子部品であるが、周波数特性の温度特性
が極めて平坦であるという特徴がある。最近では、温度
補償回路をIC化したものもあり、こうしたIC内蔵型
の温度補償型水晶発振器は、通常、5〜7点の温度に対
して、温度補償前の周波数特性を測定し、その周波数特
性を温度補償するための補正データをICに書き込み、
5点〜7点の温度に対して、温度補償後の周波数特性を
測定して温度特性試験を行っている。
度補償型水晶発振器の連続式温度特性試験装置を図6〜
9、10に示す。図10において、気密性の保たれた密
閉容器61の内部には、インデックステーブル64が配
され、インデックステーブル64への温度補償型水晶発
振器Yの供給部にはパーツフィーダー50が配され、排
出部には分類ボックス67が配される。このように、装
置全体の構成は実施例1で説明した水晶振動子の連続温
度特性試験装置とほぼ同じであるが、温度調節ユニット
46と測定プローブ47がそれぞれ11台設置され、分
類ボックス67は固定式テーブル68に装着されてい
る。
施例1と同様にパーツフィーダー50からインデックス
テーブル64に供給された温度補償型水晶発振器Yは、
インデックステーブル64のピッチ送りにより供給口6
5から11台の温度調節ユニット46を経由して排出口
66の方に連続的に搬送されてゆく。
は、実施例1と同様の動作で温度補償型水晶発振器Yと
温度調節ユニット46の突起46cを接触させる。
3/4ほど進んだ場所で、実施例1と同様の動作で、測
定温度に到達した温度補償型水晶発振器Yにコンタクト
ピン47bを接触させる。
所では温度補償前の周波数特性を測定し、中間1台の測
定プローブ47の場所では周波数特性を温度補償するた
めの補正データをICに書き込み、後半5台の測定プロ
ーブ47の場所では、温度補償後の周波数特性を測定す
る。
周波数特性の測定が終了したら、良品か不良品かを判定
し、良品または不良項目に対応した分類ボックス67に
温度補償型水晶発振器Yを分類排出する。
0が空になり、インデックステーブル64上の温度補償
型水晶発振器Yがなくなるまで繰り返し行われる。
温度特性試験装置について説明する。実施例1および2
では、本発明を連続式温度試験装置に応用した例を示し
たが、実施例3のように、全温度の設定を1台の温度調
節ユニットで行う一括式温度特性試験装置にも応用する
ことができる。
括式温度特性試験装置を図6〜9、15に示す。図15
において、気密性の保たれた密閉容器81の内部には、
インデックステーブル84が配され、インデックステー
ブル84への水晶振動子Xの供給部には供給トレー86
およびワークハンドラー87が配される。また、温度調
節ユニット46と測定プローブ47は1台だけ設置され
る。
ず、密閉容器81の前面の扉82を開けて水晶振動子X
を装填した供給トレー86をセットする。次に、扉82
を閉めてノズル88から温度調節ユニット46の結露を
防止するための窒素ガスを吹き出す。
たら、装置の自動運転を開始する。まず、ワークハンド
ラー87で供給トレー86から水晶振動子Xを取り出
し、供給口85の場所にある円弧状プレート45のポケ
ット45aに移載する。円弧状プレート45に水晶振動
子Xが供給されたら、ダイレクトドライブモーター83
によってインデックステーブル84をピッチ送りし、円
弧状プレート45に載置された水晶振動子Xをポケット
一個分だけ周方向に搬送する。
デックステーブル84のピッチ送りを繰り返すことによ
り、水晶振動子Xはインデックステーブル84の全周に
渡って円弧状プレート45に載置される。
ミニウム板46bの表面温度が最初の測定温度になるよ
うに2枚のペルチェ素子46aの温度を調節する。
測定温度に到達したら、インデックステーブル84のピ
ッチ送りを行い、水晶振動子Xを温度調節ユニット46
の方に搬送する。
実施例1と同様の動作で水晶振動子Xと温度調節ユニッ
ト46の突起46cを接触させる。
/4ほど進んだ場所で、実施例1と同様の動作で、測定
温度に到達した水晶振動子Xにコンタクトピン47bを
接触させる。
周波数特性を測定する。
円弧状プレート45に載置されたすべての水晶振動子X
の周波数特性の測定が終了したら、温度調節ユニット4
6の円弧状アルミニウム板46bの表面温度が次の測定
温度になるように2枚のペルチェ素子46aの温度を調
節する。
って、インデックステーブル84の全周に渡って円弧状
プレート45に載置されたすべての水晶振動子Xの周波
数特性の測定を行う。
返し行い、全ての測定温度における水晶振動子Xの周波
数特性の測定を行う。
レート45から水晶振動子Xを取り出し、供給トレー8
6に排出する。
が設けられた円弧状プレート45を使用したが、図11
に示すように、円弧状プレート70の貫通孔70bに導
熱材70cを貫挿させ、温度調節ユニット71の円弧状
アルミニウム板71bと導熱材70cを接触させて、導
熱材70cと接触する水晶振動子Xまたは温度補償型水
晶発振器Yに間接的に温度調節ユニット71の熱を伝達
してもよい。この場合、導熱材70cを円弧状プレート
70の下面から突出させることにより、円弧状アルミニ
ウム板71bを平板にすることができる。
45bが設けられた円弧状プレート45を使用したが、
図13に示すように、円弧状プレート75を導熱材で形
成し、温度調節ユニット76の円弧状アルミニウム板7
6bと円弧状プレート75を接触させて、円弧状プレー
ト75と接触する水晶振動子Xまたは温度補償型水晶発
振器Yに間接的に温度調節ユニット76の熱を伝達して
もよい。この場合、円弧状プレート75は断熱材で形成
されるインデックステーブル外周部77に貫挿される。
この場合も、円弧状プレート75をインデックステーブ
ル外周部77の下面から突出させることにより、円弧状
アルミニウム板76bを平板にすることができる。
シリンダー46dにより円弧状アルミニウム板46bを
上昇させ水晶振動子Xまたは温度補償型水晶発信器Yと
円弧状アルミニウム板46bを接触させ熱伝導を行って
いたが、導熱材70cを円弧状プレート70の下面から
突出させた構造あるいは、円弧状プレート75をインデ
ックステーブル外周部77の下面から突出させた構造で
あれば、導熱材70cと円弧状アルミニウム板71bあ
るいは、円弧状プレート75と円弧状アルミニウム板7
6bを接触させたままの状態でインデックステーブルを
ピッチ送りしてゆくこともできる。
節ユニット46を円弧状プレート45の下側に設置した
が、図12に示すように、温度調節ユニット73を円弧
状プレート72の上側に設置して、円弧状アルミニウム
板73bを水晶振動子Xの上面に接触させてもよい。こ
の場合、水晶振動子Xまたは温度補償型水晶発振器Yの
表裏は実施例1、2および3と反対になり、測定プロー
ブ75のコンタクトピン74bを下から接触することに
なる。そして、円弧状プレート72には、コンタクトピ
ン74bを嵌挿するための貫通孔72bが設けられる。
プレート45の上側には何も設置されていなかったが、
図14に示すように、断熱板80を円弧状プレート78
の上側に設置して、電子部品からの放熱される熱を断熱
板との間に滞留させ、電子部品の放熱を抑えるようにし
てもよい。
の温度を温度調節ユニットの温度に短時間で到達させる
ことが可能となり、温度特性試験の高速化が可能とな
る。さらにインデックステーブルで電子部品の移動を行
うことにより、電子部品の温度特性試験を連続的に行う
ことが可能となる。また、インデックステーブルで移動
する電子部品は短時間で温度調節ユニットの温度に到達
するため、温度調節ユニットの小型化がはかれ、温度特
性試験装置の省スペース化が可能となる。
ックステーブルに載置されている電子部品の下面から温
度調節ユニットの温度を伝導することが可能となり、電
子部品の上方の視認性を向上することが可能となる。通
常、電子部品の上面には電子部品の特性を測定するため
の測定プローブが接触されるが、この測定プローブの位
置調整の作業性が向上し、また、電子部品と測定プロー
ブの接触状態が確認しやすくなるため、結果的に測定プ
ローブの接触不良による測定ミスが低減できる。
ーブルの上方に電子部品とわずかな隙間を置いて断熱板
を配することにより、電子部品から放熱される熱が断熱
板と電子部品の間に滞留し、電子部品の放熱を抑えるこ
とができる。これにより、電子部品の温度は、高速かつ
高精度に所定温度に到達し維持される。
定された温度調節ユニットが配されることにより、イン
デックステーブルに載置されてインデックステーブルの
移動により搬送される電子部品は複数の温度調節ユニッ
トと接触し、複数の温度条件において特性の測定が可能
となる。
ーブルに載置されてインデックステーブルの移動により
搬送される電子部品がインデックステーブルを1回りす
るたびに温度調節ユニットの温度を変化させることによ
り、温度調節ユニットが1台だけでも複数の温度条件に
おいて特性の測定が可能となる。
ーブルをロータリー式インデックステーブルで形成する
ことにより、直線式インデックステーブルに比べて装置
幅が短くなり、装置の省スペース化が可能となる。ま
た、ロータリー式インデックステーブルはモーター1台
で駆動できるため電子部品の搬送機構が簡素化され装置
の低コスト化がはかれる。
装置の中で電子部品が分類排出されることにより、温度
特性試験が終了した電子部品の分類を外部の専用装置で
行う必要が無く、生産ライン全体でみると省スペース化
と低コスト化がはかれる。また、試験後にすぐ分類排出
してしまうので、人為的な要因による分類ミスをなくす
効果もある。
装置を密閉容器内に配し、その中に乾燥ガスを充填する
ことにより、温度調節ユニットを低温にしたときの温度
調節ユニットの結露を防止することが可能となる。これ
により、温度調節ユニット周辺部の防錆がはかれると共
に、電子部品への熱伝導を妨げる温度調節ユニット表面
の結露が防止できる。
装置の縦断面図
装置の円板状トレーの平面図
装置の平面図
装置の部分拡大平面図
の平面図
の部分拡大縦断面図
6の平面図
正面図
70周辺の部分拡大縦断面図
72周辺の部分拡大縦断面図
75周辺の部分拡大縦断面図
78周辺の部分拡大縦断面図
冷却源、6…電磁弁、7…送風機、8…ヒーター、9…
測定プローブ、10…エアーシリンダー、11…測定器 21…温度槽1、22…温度槽2、23…温度槽3、2
4…温度槽4、25…温度槽5、26…通過口、27…
入口、28…出口、29…コンベア、30…モーター、
31…送り機構、32…測定プローブ、33…エアーシ
リンダー、34…スライドユニット、35…測定器 41…密閉容器、42…扉、43…ダイレクトドライブ
モーター、44…インデックステーブル、45…円弧状
プレート、45a…ポケット、45b…貫通孔、46…
温度調節ユニット、46a…ペルチェ素子、46b…円
弧状アルミニウム板、46c…突起、46d…エアーシ
リンダー、47…測定プローブ、47a…プローブプレ
ート、47b…コンタクトピン、47c…エアーシリン
ダー、48…測定器、49…供給口、50…パーツフィ
ーダー、50a…先端部、51…ワークハンドラー、5
2…排出口、53…分類ボックス、54…回転式テーブ
ル、55…ワークハンドラー、56…ノズル 61…密閉容器、62…扉、63…ダイレクトドライブ
モーター、64…インデックステーブル、65…供給
口、66…排出口、67…分類ボックス、68…固定式
テーブル 70…円弧状プレート、70a…ポケット、70b…貫
通孔、70c…導熱材、71b…円弧状アルミニウム板 72…円弧状プレート、72a…ポケット、72b…貫
通孔、73b…円弧状アルミニウム板、74a…プロー
ブプレート、74b…コンタクトピン 75…円弧状プレート、75a…ポケット、76b…円
弧状アルミニウム板、77…インデックステーブル外周
部 78…円弧状プレート、79b…円弧状アルミニウム
板、80…断熱板 81…密閉容器、82…扉、83…ダイレクトドライブ
モーター、84…インデックステーブル、85…供給
口、86…供給トレー、87…ワークハンドラー、88
…ノズル
Claims (12)
- 【請求項1】電子部品を所定温度に維持した状態で該電
子部品の特性を試験する電子部品の温度特性試験装置に
おいて、前記電子部品が所定温度に維持された温度調節
ユニットに接触し、該電子部品の温度が制御されること
を特徴とする電子部品の温度特性試験装置。 - 【請求項2】電子部品を所定温度に維持した状態で該電
子部品の特性を試験する電子部品の温度特性試験装置に
おいて、前記電子部品が所定温度に維持された温度調節
ユニットに導熱材を介して接触し、該電子部品の温度が
制御されることを特徴とする電子部品の温度特性試験装
置。 - 【請求項3】前記電子部品の複数個が所定ピッチ間隔を
おいて載置され、かつ、所定ピッチ毎に移動するインデ
ックステーブルを有する請求項1または2に記載の電子
部品の温度特性試験装置。 - 【請求項4】前記インデックステーブルの電子部品の各
載置位置には貫通孔が設けられており、該インデックス
テーブルの下方には、上面に所定ピッチ間隔毎の突起が
設けられた前記温度調節ユニットが配されており、該温
度調節ユニットを上昇させると、前記突起が前記貫通孔
に該貫通孔の下から嵌挿され、該突起が電子部品の下面
と接触する構造となっている請求項1または3に記載の
電子部品の温度特性試験装置。 - 【請求項5】前記インデックステーブルは断熱材で形成
されているとともに、該インデックステーブルの電子部
品の載置位置はインデックステーブルの上下面に貫通す
る孔に導熱材が貫挿されることにより形成されており、
インデックステーブルの下方には、前記温度調節ユニッ
トが配されており、該温度調節ユニットの上面が前記導
熱材の下面と接触する構造となっている請求項2または
3に記載の電子部品の温度特性試験装置。 - 【請求項6】前記インデックステーブルの下方には前記
温度調節ユニットが配されており、該インデックステー
ブルの上方には前記電子部品とわずかな隙間を置いて断
熱板が配されている請求項1〜5のいずれかに記載の電
子部品の温度特性試験装置。 - 【請求項7】前記温度調節ユニットが複数の温度条件に
対応して温度条件の数だけ配されている請求項1〜6の
いずれかに記載の電子部品の温度特性試験装置。 - 【請求項8】前記温度調節ユニットが1台だけ配され、
前記電子部品が前記インデックステーブルを1回りする
たびに該温度調節ユニットの温度を変化させることによ
り、複数の温度条件に対応した請求項1〜6のいずれか
に記載の電子部品の温度特性試験装置。 - 【請求項9】前記インデックステーブルをロータリー式
インデックステーブルで形成し、前記電子部品が該ロー
タリー式インデックステーブルの外周に沿って載置され
る請求項1〜8のいずれかに記載の電子部品の温度特性
試験装置。 - 【請求項10】温度特性試験が終了した前記電子部品が
試験結果ごとに分類排出される請求項1〜9のいずれか
に記載の電子部品の温度特性試験装置。 - 【請求項11】温度特性試験装置が密閉容器内に配され
ており、該密閉容器内に乾燥ガスが充填可能となってい
る請求項1〜10のいずれかに記載の電子部品の温度特
性試験装置。 - 【請求項12】電子部品を所定温度に維持した状態で該
電子部品の特性を試験する電子部品の温度特性試験方法
において、前記電子部品を所定温度に維持した温度調節
ユニットに接触させ、該電子部品の温度を制御して電子
部品の特性を試験することを特徴とする電子部品の温度
特性試験方法。
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