JP2003139198A - 短繊維の接着処理方法及びゴム組成物並びに動力伝動用ベルト - Google Patents

短繊維の接着処理方法及びゴム組成物並びに動力伝動用ベルト

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JP2003139198A
JP2003139198A JP2002006584A JP2002006584A JP2003139198A JP 2003139198 A JP2003139198 A JP 2003139198A JP 2002006584 A JP2002006584 A JP 2002006584A JP 2002006584 A JP2002006584 A JP 2002006584A JP 2003139198 A JP2003139198 A JP 2003139198A
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belt
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Takashi Kinoshita
隆史 木下
Keiji Takano
啓二 高野
Sumiko Takeuchi
寿美子 竹内
Takeshi Kimura
武志 木村
Takeshi Takehara
剛 竹原
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴム組成物に良分散し接着力に優れた短繊維
の接着処理方法及び強度が高く、耐摩耗効果に優れたゴ
ム組成物並びに動力伝動ベルトを提供する。 【解決手段】 Vリブドベルト1は、接着ゴム層2内に
ベルト長手方向に沿って心線3が埋設され、接着ゴム層
2の下部に、ベルト長手方向に複数のリブを設けた圧縮
ゴム層4を、接着ゴム層2の上部には、伸張層として基
布5が積層した構造を有する。この圧縮ゴム層4にはポ
リパラフェニレンベンゾビスオキサゾール短繊維がゴム
100質量部に対して1〜40質量部配合されており、
該短繊維はフィラメントの状態でニトリルゴム変性エポ
キシ樹脂とアルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂
を含む処理液により接着処理が施されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は短繊維の接着処理方
法及びゴム組成物並びに動力伝動用ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴム工業分野、なかでも自動車用
部品の高機能、高性能化に伴って、厳しい使用環境にも
耐えうるゴム製品が望まれている。ゴム製品は、原料ゴ
ムの選定及び配合剤等の組み合わせによりその特性が定
まるが、近年では補強性、耐摩耗等を改善する目的で短
繊維を配合することが一般になされている。
【0003】自動車用部品に用いられるゴム製品のなか
に動力伝動用ベルトがあり、例えば自動車のエアーコン
プレッサーやオルタネータ等の補機駆動の動力伝動に広
く利用されている。この種のベルトでは、リブ部に綿、
ナイロン、ビニロン、レーヨン、アラミド繊維などの短
繊維群をベルト幅への配向性を保って埋設することによ
り、ベルトの摩擦伝動部の耐側圧性を高め、更に埋設し
た短繊維の一部をベルト側面より意図的に突出させるこ
とによって、リブ部の摩擦性能および粘着による発音の
抑止効果を狙った動力伝動用ベルトも提案されている。
【0004】また、上記ベルトの効果をさらに向上させ
るために、摩擦伝動部の両側壁面に突出させる短繊維と
してアラミド繊維を用いることで、アラミド繊維特有の
耐摩耗性によるベルト自体の耐久性の向上を意図した伝
動ベルトが、特開平1−164839号公報に開示され
ている。しかし、ベルトの圧縮ゴム層内に埋設させたア
ラミド繊維をリブ部表面から突出させ、あるいは突出し
て折れ曲げた場合には、アラミド繊維の剛性が高過ぎ
て、ベルト走行時に耳ざわりなこすれ音が発生すること
が問題となっていた。また、伝動ベルトのなかで変速ベ
ルトは最も使用条件が厳しく、自動車業界の動向として
は排気量が更に大きいエンジンに適用される傾向にあ
る。更に、省エネルギー化、コンパクト化の社会的要請
を背景に、より使用条件が厳しくなっているのが現状で
あり、耐摩耗性、耐圧縮性に加えて、耐屈曲性の要求が
すすんでいる。これら近年求められる要求では、耐摩耗
性に優れるといわれるアラミド繊維でも不十分である場
合があり、こういった問題を背景に、従来の短繊維の代
替となる新規の短繊維の開発が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記問題に鑑みて本発
明者が鋭意研究を重ねた結果、短繊維としてポリパラフ
ェニレンベンゾビスオキサゾール短繊維(PBO短繊
維)を配合したゴム組成物及び動力伝動用ベルトは、従
来のゴム組成物及び動力伝動用ベルトよりも高い物性値
を有し、なかでも耐摩耗、耐屈曲効果が飛躍的に向上す
ることを知見したるものである。
【0006】尚、ゴム組成物へ配合される短繊維は、ゴ
ム組成物中への分散性、接着性を改良すべく短繊維に接
着処理を施す必要がある。
【0007】繊維の接着処理方法としては、例えば特公
昭60−24131号公報には、カルボキシル基含有ア
クリロニトリル−ブタジエンゴムラテックスからなるR
FL液で処理する方法、特公平5−41525公報、特
公平5−41526公報、特公平5−41527公報に
は、イソシアネート化合物、エポキシ化合物及びシラン
カップリング剤から選ばれた活性化合物、RFL液及び
ハロゲン含有重合体を主成分とする接着剤組成物で処理
する方法、特公平6−41528公報にはエポキシ化合
物あるいはイソシアネート化合物で第1処理した後、R
FL液で第2処理し、そしてゴム配合物と塩化ゴムを溶
剤に溶かしたゴム糊で第3処理する方法が開示されてい
る。
【0008】しかし、前記技術をPBO短繊維に適用し
た場合、ゴム組成物との接着力が充分満足できるもので
はなく、また分散性に欠き、ゴム中で短繊維が塊りとな
って分散不良になることから、クラックが発生しやすい
といった問題があった。この問題はPBO繊維の分子構
造に起因し、他の繊維に比べゴムとの接着が困難である
と共に、従来の手法ではRFL液による後処理を必須と
することからコストや手間がかかるという問題もあっ
た。
【0009】従って本発明の目的は、ポリパラフェニレ
ンベンゾビスオキサゾール短繊維を配合したゴム組成物
及び動力伝動用ベルトを提供することにあり、またゴム
と該短繊維の有効な接着方法を提供することにある。こ
の接着処理は種々の繊維に適用可能であるが特にポリパ
ラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維に対して有効
であり、またポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾー
ル短繊維を含有するゴム組成物及び動力伝達用ベルト
は、従来の短繊維を含有するゴム製品よりも高い物性を
示し、なかでも耐摩耗性に優れるということを知見した
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本願請求項1記載
の発明は、ゴム組成物に分散して配合される短繊維の接
着処理方法において、該繊維をフィラメントの状態でニ
トリルゴム変性エポキシ樹脂とアルキルフェノール・ホ
ルムアルデヒド樹脂を含む処理液で処理した後、これを
所望の長さにカットすることを特徴とする短繊維の接着
処理方法にある。短繊維を該処理液で処理することで、
RFL液で処理しなくともゴムとの接着性が強固である
と共に短繊維の分散性に優れる。
【0011】本願請求項2記載の発明は、ゴム組成物に
分散して配合される短繊維の接着処理方法にあって、該
繊維をフィラメントの状態でニトリルゴム変性エポキシ
樹脂とアルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂を含
む処理液で処理した後、更にRFL液で処理し、これを
所望の長さにカットすることを特徴とする短繊維の接着
処理方法にある。前述の処理液に加え更にRFL液で処
理することにより、ゴムとの接着性が向上する。
【0012】本願請求項3記載の発明は、請求項1又は
2に記載の短繊維の接着処理方法にあって、アルキルフ
ェノール・ホルムアルデヒド樹脂とニトリルゴム変性エ
ポキシ樹脂の質量比が2/10〜10/10であること
を特徴とする。樹脂の配合比を特定の範囲に設定するこ
とで、短繊維の分散性に優れると共に強固な接着力が得
られる。
【0013】本願請求項4記載の発明は、請求項1乃至
3のいずれかに記載の短繊維の接着処理方法にあって、
繊維はポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維
であることを特徴とする。本技術は、種々の繊維のなか
でもゴムとの接着性が困難であるポリパラフェニレンベ
ンゾビスオキサゾール繊維に対して有効である。
【0014】本願請求項5記載の発明は、ポリパラフェ
ニレンベンゾビスオキサゾール短繊維を分散して配合し
たゴム組成物にあって、短繊維の配合量はゴム100質
量部に対して1〜40質量部であることを特徴とする。
配合量を特定の範囲に規定することで作業性及び分散性
が良いとともに、耐摩耗効果を充分に発揮できるゴム組
成物を提供できる。
【0015】本願請求項6記載の発明は、請求項5記載
のゴム組成物にあって、アラミド短繊維が併用して配合
されてなることを特徴とする。ポリパラフェニレンベン
ゾビスオキサゾール繊維を用いた製品は高コストである
ことが問題とされていたが、アラミド繊維と併用するこ
とで、高い諸物性を保ちつつ比較的低コストに抑える事
が可能である。
【0016】本願請求項7記載の発明は、請求項5又は
6記載のゴム組成物にあって、少なくともポリパラフェ
ニレンベンゾビスオキサゾール短繊維は請求項4記載の
接着処理方法が施されてなることを特徴とする。
【0017】本願請求項8記載の発明は、ベルト長さ方
向に沿って心線を埋設した接着ゴム層と、圧縮ゴム層と
からなる動力伝動用ベルトにおいて、少なくとも上記圧
縮ゴム層が、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾー
ル短繊維を含有するゴム組成物で構成したことを特徴と
する。
【0018】本願請求項9記載の発明は、請求項8記載
の動力伝動用ベルトにあって、動力伝動用ベルトとは、
ベルト長さ方向に沿って心線を埋設した接着ゴム層と、
ベルト長さ方向に延びる複数のリブ部を有する圧縮ゴム
層とからなるVリブドベルトであることを特徴とする。
【0019】本願請求項10記載の発明は、請求項8記
載の動力伝動用ベルトにあって、動力伝動用ベルトと
は、ベルト長さ方向に沿って心線を埋設した接着ゴム層
と、圧縮ゴム層とからなるVベルトであることを特徴と
する。
【0020】本願請求項11記載の発明は、請求項8乃
至10のいずれかに記載の動力伝動用ベルトにあって、
圧縮ゴム層にアラミド繊維が併用して配合されてなるこ
とを特徴とする。
【0021】本願請求項12記載の発明は、請求項8乃
至11のいずれかに記載の動力伝動用ベルトにあって、
少なくともポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール
短繊維は請求項4記載の接着処理が施されてなることを
特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】ポリパラフェニレンベンズビスオ
キサゾール繊維(PBO繊維)は、ジアミノレゾルシノ
ールとテレフタル酸をポリリン酸溶媒中で縮重合したポ
リマーを紡糸することで得られる。従来の凡用繊維より
もはるかに高い物性値を有し、例えば機械的物性におい
てはアラミド繊維以上の強度及び弾性率を示す。また、
アラミド繊維に比べて耐切創性が高いというのも大きな
特徴である。
【0023】上記理由からPBO短繊維をゴム組成物に
配合すると、高い補強効果及び耐摩耗効果を付与でき
る。またアラミド繊維に比べ耐切創性が高いことから、
動力伝動用ベルトの圧縮ゴム層にPBO短繊維を含有す
るゴムを用いた際、短繊維がゴム表面を覆う効果がアラ
ミド短繊維よりも高く、ひいては走行時に発生する騒音
減少効果に優れると共にその持続性が期待できる。しか
しその分子骨格上、官能基をほとんど含有していないこ
とから従来の短繊維と比べてゴムとの接着が困難であ
り、特殊な接着処理が必要となる。
【0024】よってゴムに分散して配合するPBO短繊
維は、下記方法によって接着処理されることが好まし
い。まず未処理繊維をフィラメントの状態で、ニトリル
ゴム変性エポキシ樹脂、アルキルフェノール・ホルムア
ルデヒド樹脂、架橋剤、そして溶剤からなる室温設定し
た処理液に0.5〜30秒間浸漬した後、150〜25
0°Cに調節したオーブンに1〜5分間通して乾燥され
る。この処理を行うことで該処理液が短繊維内部まで浸
透してフィラメントの接着性が改善される。尚、作業性
の良好さ及び接着効果並びに短繊維の分散性を考慮する
と、処理液の固形分濃度は1〜20質量%に調節される
ことが好ましい。溶剤としてはトルエン、キシレンなど
の芳香族炭化水素、メチルエチルケトンなどの脂肪族ケ
トンが用いられる。
【0025】ニトリルゴム変性エポキシ樹脂は、分子内
に2個以上のエポキシ基を持つエポキシ樹脂をニトリル
ゴムで変性したエポキシプレポリマーであり、ベースの
エポキシとしては、グリセリン、プロピレングリコール
類とエピクロルヒドリン等のハロゲン含有エポキシ化合
物との反応生成物、又はヒドロキノン、ビスフェノール
A等の多価フェノールとハロゲン含有エポキシ類との反
応生成物が使用される。特に、末端に2個のエポキシ基
を持つビスフェノールA型エポキシ樹脂を使用したもの
が好適である。
【0026】アルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹
脂は、フェノールあるいはクレゾール、クロロフェノー
ルなどの1価フェノール、又はレゾルシン、カテコール
などの多価フェノールの1種又は2種以上のフェノール
と、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなどの1種又
は2種以上のアルデヒドとを酸あるいはアルカリ触媒の
存在下で縮合したものである。
【0027】上記アルキルフェノール・ホルムアルデヒ
ド樹脂とニトリルゴム変性エポキシ樹脂の質量比は2/
10〜10/10が好ましい。2/10未満の場合には
ゴムとの接着性が低下し、一方10/10を超えると、
ゴムとの接着性が低下すると共に処理剤の可撓性が低下
するため短繊維の柔軟性が低下する。
【0028】架橋剤としては、3級アミン、イミダゾー
ル、酸無水物などが使用される。特に、3級アミンが好
適である。通常、エポキシ樹脂に対し3〜30質量%の
範囲で使用される。
【0029】尚、場合に応じて以下の後処理を施すこと
が好ましい。上記処理液を含浸させた繊維をレゾルシン
・ホルマリン初期縮合物とゴムラテックスを混合したR
FL液で処理する。この場合、レゾルシンとホルマリン
のモル比は3/1〜1/3にすることが接着力を高める
上で好適である。また、RFL液はレゾルシン・ホルマ
リン初期縮合物とゴムラテックスの固形分質量比が1/
1〜1/5で、かつRFL液の固形分付着量が3〜10
質量%であることがRFL液による接着力の効果を高め
る上で好ましい。1/1を超えると、短繊維の凝集力が
大きくなって分散性が悪くなり、逆に1/5未満になる
と、ゴムと短繊維との接着力が低下し、引張強さも低下
する。更に、RFL液の固形分付着量が10質量%を超
えると、処理液が固まって短繊維のフィラメント同士が
分割しにくくなり、逆に3質量%未満の場合にはRFL
液による分散性及び引張強さの向上効果が期待できな
い。また、ゴムラテックスとしては、スチレン−ブタジ
エン−ビニルピリジン三元共重合体、クロロスルフォン
化ポリエチレン、水素化ニトリルゴム、エピクロルヒド
リン、天然ゴム、SBR、クロロプレンゴム、オレフィ
ン−ビニルエステル共重合体、EPDM等のラテックス
が挙げられる。尚、接着処理を施す際の処理液の温度は
5〜40°Cに調節し、また浸漬時間は0.5〜30秒
であり、200〜250°Cに調節したオーブンに1〜
3分間通して熱処理される。
【0030】さらに、上記処理に加えオーバーコート処
理することも可能である。ゴム配合物をトルエン、キシ
レンなどの芳香族炭化水素、メチルエチルケトンなどの
脂肪族ケトンから選ばれた、ゴム配合物の良溶媒となる
溶剤に溶かしたゴム糊に浸漬しオーバーコート処理す
る。浸漬時間は0.5〜30秒であり、80〜200°
Cに調節したオーブンに1〜3分間通して熱処理され
る。
【0031】上記の如く接着処理を施した繊維を所望の
長さにカットし、短繊維を得ることができる。本発明で
使用するポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール短
繊維(PBO短繊維)は、繊維長1〜20mm、繊維径
が1〜3デニールのものが適当である。
【0032】尚、本発明では、未処理フィラメント糸を
ニトリルゴム変性エポキシ樹脂の代わりにエポキシ樹脂
からなる前処理液で処理した短繊維をゴム組成物に配合
することもできる。但しこの場合は、RFL液による後
処理を必須とするとともに、ニトリルゴム変性エポキシ
樹脂からなる処理液に比べその接着力が劣ることを留意
する必要がある。また本発明に係る接着処理はPBO繊
維に対して有効であるのは上に述べた通りであるが、
綿、ナイロン、ビニロン、レーヨン、アラミド繊維とい
ったPBO以外の繊維に対してももちろん有効である。
【0033】本発明では、このように接着処理した短繊
維を分散して配合したゴム組成物を動力伝動用ベルトの
ゴム部材の一部に用いることができる。図1に本発明に
係る動力伝動ベルトの一例としてVリブドベルト1を示
す。Vリブドベルト1は、接着ゴム層2内にベルト長手
方向に沿って心線3が埋設され、接着ゴム層2の下部
に、ベルト長手方向に複数のリブを設けた圧縮ゴム層4
を有している。また接着ゴム層2の上部には、伸張層と
して基布5が積層した構造を有する。
【0034】基布5は、織物、編物、不織布から選択さ
れる帆布である。構成する繊維素材としては、公知公用
のものが使用できるが、例えば綿、麻等の天然繊維や、
金属繊維、ガラス繊維等の無機繊維、そしてポリアミ
ド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリ
スチレン、ポリフロルエチレン、ポリアクリル、ポリビ
ニルアルコール、全芳香族ポリエステル、アラミド等の
有機繊維が挙げられる。
【0035】上記基布5は、公知技術に従ってレゾルシ
ン−ホルマリン−ラテックス液(RFL液)に浸漬後、
未加硫ゴムを基布5に擦り込むフリクションを行った
り、またRFL液に浸漬後にゴムを溶剤に溶かしたソー
キング液に浸漬処理する。尚、RFL液には適宜カーボ
ンブラック液を混合して処理反を黒染めしたり、公知の
界面活性剤を0.1〜5.0質量%加えてもよい。
【0036】上記圧縮ゴム層4の主材ゴムには、天然ゴ
ム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、スチレ
ン−ブタジエン共重合体ゴム、クロロプレンゴム、エチ
レン−プロピレンゴムのようなエチレン−α−オレフィ
ン系共重合体ゴム、ニトリルゴム(NBR)、水素化ニ
トリルゴム(H−NBR)に不飽和カルボン酸金属塩を
添加したもの、アルキル化クロロスルフォン化ポリエチ
レン(ACSM)、クロロスルフォン化ポリエチレンゴ
ム(CSM)等を主成分とし、これにカーボンブラック
のような補強剤、充填剤、軟化剤、老化防止剤、加硫助
剤、硫黄あるいは有機過酸化物のような加硫剤等が添加
混合される。
【0037】一方、接着ゴム層2は圧縮ゴム層4と同種
のゴムが使用可能である。配合物としては短繊維は混入
しないほうが好ましいが、必要に応じてカーボンブラッ
ク、シリカのような増強剤、炭酸カルシウム、タルクの
ような充填剤、可塑剤、安定剤、加工助剤、着色剤のよ
うな通常のゴム配合に用いるものが使用される。
【0038】尚、本発明に係る動力伝動用ベルトである
Vリブドベルト1の圧縮ゴム層4には、上述の如く接着
処理を施したPBO短繊維を添加することが好ましい。
前記短繊維を添加することで圧縮ゴム層4の耐側圧性を
向上させるとともに、プーリと接する面となる圧縮ゴム
層4の表面に該短繊維を突出させ、圧縮ゴム層4の摩擦
係数を低下させて、ベルト走行時の騒音を軽減する。ま
た該短繊維の機械的物性が高いことからベルト補強効果
に優れると共に耐摩耗効果がある。また、上記ゴム層中
の短繊維の方向はベルトの長手方向に対して直角方向を
向いているのを90°としたときほとんどの短繊維が7
0°〜110°の範囲内に配向されていることが望まし
い。尚、PBO繊維は列理直角方向伸びが大きく、アラ
ミド短繊維を配合した場合に比べて耐屈曲性に優れる。
【0039】ゴム組成物におけるPBO短繊維の好適な
配合条件としては、PBO繊維の繊維長さは1〜20m
mで、その配合量はゴム100質量部に対して1〜40
質量部であることが好ましい。尚、Vリブドベルトの圧
縮ゴム層においてPBO短繊維が前述の効果を十分に発
揮するためには、PBO繊維の繊維長さは1〜10mm
で、その配合量はゴム100質量部に対して1〜30質
量部であることが望ましい。更に好ましくは繊維長は1
〜5mm、配合量は5〜20質量部である。尚、PBO
短繊維の添加量が1質量部未満の場合には、圧縮ゴム層
4のゴムが粘着しやすくなって摩耗する欠点があり、ま
た一方30質量部を超えると短繊維がゴム中に均一に分
散しなくなりクラックが発生しやすくなる。また、PB
O短繊維を単独に添加することは必須ではなく、他の素
材からなる短繊維を添加することも可能である。この場
合、耐摩耗性、補強性を考慮するとアラミド繊維を選択
することが好ましい。
【0040】PBO短繊維含有ゴム組成物を作製する方
法としては、まず第1ステップのマスターバッチ練りと
して、バンバリミキサーのような密閉式混練機に、ゴム
100質量部に1〜40質量部の短繊維と1〜10質量
部の軟化剤を投入して混練した後、混練したマスターバ
ッチをいったん放出し、これを20〜50°Cまで冷却
する。これはゴムのスコーチを防止するためである。次
いで、得られたマスターバッチに所定量の補強剤、充填
剤、老化防止剤、加硫促進剤、加硫剤等をバンバリミキ
サー、オープンロールを用いて仕上げ練りする。また、
ゴム種によっては混練したマスターバッチをいったん放
出し、冷却する必要はなく、連続して仕上げ練りを行う
ことも可能である。尚、混練り方法としては、上記方法
に限るものでなく、また混練り手段も例えばバンバリー
ミキサー、ロール、ニーダー、そして押出機等限定する
ものでなく、適宜公知の手段、方法によって混練するこ
とができる。また加硫方法も限定されるものでなく、モ
ールド加熱、熱空気加熱、回転ドラム式加硫機、射出成
形機等の加硫装置を用いた公知の手段で加硫される。
【0041】心線3としては、ポリエステル繊維、アラ
ミド繊維、ガラス繊維が使用され、中でもエチレン−
2,6−ナフタレートを主たる構成単位とするポリエス
テル繊維フィラメント群を撚り合わせた総デニール数が
4,000〜8,000の接着処理したコードが、ベル
トスリップ率を低くでき、ベルト寿命を延長させるため
に好ましい。このコードの上撚り数は10〜23/10
cmであり、また下撚り数は17〜38/10cmであ
る。総デニールが4,000未満の場合には、心線のモ
ジュラス、強力が低くなり過ぎ、また8,000を越え
ると、ベルトの厚みが厚くなって、屈曲疲労性が悪くな
る。
【0042】エチレン−2,6−ナフタレートは、通常
ナフタレン−2,6−ジカルボン酸またはそのエステル
形成性誘導体を触媒の存在下で適当な条件のもとにエチ
レングリコールと縮重合させることによって合成させ
る。このとき、エチレン−2,6−ナフタレートの重合
完結前に適当な1種または2種以上の第3成分を添加す
れば、共重合体ポリエステルが合成される。
【0043】また、心線3にはゴムとの接着性を改善す
る目的で接着処理が施される。このような接着処理とし
ては繊維をレゾルシン−ホルマリン−ラテックス(RF
L)液に浸漬後、加熱乾燥して表面に均一に接着層を形
成するのが一般的である。しかし、これに限ることなく
エポキシ又はイソシアネート化合物で前処理を行なった
後に、RFL液で処理する方法等もある。
【0044】接着処理されたコードは、スピニングピッ
チ、即ち心線の巻き付けピッチを1.0〜1.3mmに
することで、モジュラスの高いベルトに仕上げることが
できる。1.0mm未満になると、コードが隣接するコ
ードに乗り上げて巻き付けができず、一方1.3mmを
越えると、ベルトのモジュラスが徐々に低くなる。
【0045】次にVリブドベルト1の製造方法の一例を
以下に示す。まず、円筒状の成形ドラムの周面に基布と
接着ゴムを巻き付けた後、この上にロープからなる心線
を螺旋状にスピニングし、更に圧縮ゴムを順次巻き付け
て積層体を得た後、これを加硫して加硫スリーブを得
る。次に、加硫スリーブを駆動ロールと従動ロールに掛
架し、所定の張力下で走行させ、更に回転させた研削ホ
イールを走行中の加硫スリーブに当接するように移動し
て加硫スリーブの圧縮ゴム層表面に3〜100個の複数
の溝状部を一度に研削する。このようにして得られた加
硫スリーブを駆動ロールと従動ロールから取り外し、該
加硫スリーブを他の駆動ロールと従動ロールに掛架して
走行させ、カッターによって所定に幅に切断して個々の
Vリブドベルトに仕上げる。
【0046】尚、上記Vリブドベルト1は本発明の実施
の一形態であって、これに限定されるものではない。例
えば、本発明に係る動力伝動ベルトの他の一例としてV
ベルト6を図2に示す。Vベルト6は、接着ゴム層9内
にベルト長手方向に沿って心線11が埋め込まれ、接着
ゴム層9の上部下部に隣接して伸張ゴム層7と圧縮ゴム
層10を有し、伸張ゴム層7はその表面に基布8が積層
した構造を有する。尚、必要に応じて、圧縮ゴム層10
にベルト長手方向に所定間隔でコグ部を設けてもよい。
また、この圧縮ゴム層10には本発明に係るPBO短繊
維が5〜40質量部、更に好ましくは10〜30質量部
配合されている。尚、各々のゴム層には上述のVリブド
ベルト1と同様のゴムを使用することができる。
【0047】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。 1.短繊維の接着処理方法の比較 (実施例1)1,100dtex/667filame
ntの構成を有するPBO繊維を表1に示すA処理液に
浸漬した後、200°Cで1分間熱処理した。次に表2
に示すRFL液に浸漬した後、200°Cで1分間熱処
理した。この処理原糸をカットし、繊維長3mm、繊維
径1.7dtexのPBO短繊維を得た。
【0048】(実施例2)1,100dtex/667
filamentの構成を有するPBO繊維を表1に示
すA処理液に浸漬した後、200°Cで1分間熱処理し
た。この処理原糸をカットし、繊維長3mm、繊維径
1.7dtexのPBO短繊維を得た。
【0049】(比較例1)1,100dtex/667
filamentの構成を有するPBO繊維を表1に示
すB処理液に浸漬した後、200°Cで1分間熱処理し
た。次に表2に示すRFL液に浸漬した後、200°C
で1分間熱処理した。この処理原糸をカットし、繊維長
3mm、繊維径1.7dtexのPBO短繊維を得た。
【0050】(比較例2)1,100dtex/667
filamentの構成を有するPBO繊維を表1に示
すB処理液に浸漬した後、200°Cで1分間熱処理し
た。この処理原糸をカットし、繊維長3mm、繊維径
1.7dtexのPBO短繊維を得た。
【0051】(比較例3)1,100dtex/667
filamentの構成を有する未処理のPBO繊維を
カットし、繊維長3mm、繊維径1.7dtexのPB
O短繊維を得た。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】得られた短繊維を夫々表3に示す配合でバ
ンバリーミキサーにて混練りし、ロールにて圧延して厚
み1mmのゴムシートが得られた。尚、短繊維の配合量
はゴム100重部に対して15質量部である。また短繊
維は圧延ロールによりゴムの押出し方向に配向されてい
る。このゴムシートを型に入れて153°Cで20分加
硫し、得られたゴム組成物の物性を測定した。DIN摩
耗試験はJIS K6264により試験し、サンプルは
摩耗面に対し垂直に短繊維が配向するよう作製した。測
定結果を表4に示す。
【0055】
【表3】
【0056】
【表4】
【0057】表4より、NBR変性エポキシ樹脂とアル
キルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂を含む処理液A
で接着処理をした短繊維を含有する実施例のゴム組成物
は引張強力や切断伸度が高く、ゴムと短繊維が強固に接
着していることが推察された。また処理液Aのみで接着
処理した実施例2に比べ、更にRFL液で処理した実施
例1のほうがゴムとの接着に優れているということも知
見できた。更に、比較例よりも実施例のほうが平行/直
角の引張強力比が高い、つまり平行方向の引張強力が直
角方向の引張強力に比べ高いことから、実施例では短繊
維の配向性が良く、ひいてはゴムへの分散性が良いとい
うことが判明した。
【0058】2.短繊維含有ゴム組成物及び動力伝動用
ベルト(Vリブドベルト)の比較 (実施例3)1,100dtex/667filame
ntの構成を有するPBO繊維を表1に示すA処理液に
浸漬した後、200°Cで1分間熱処理した。次に表2
に示すRFL液に浸漬した後、200°Cで1分間熱処
理した。この処理原糸をカットし、繊維長3mm、繊維
径1.7dtexのPBO短繊維を得た。
【0059】(実施例4〜10)1,100dtex/
667filamentの構成を有するPBO繊維を表
1に示すA処理液に浸漬した後、200°Cで1分間熱
処理した。この処理原糸をカットし、繊維長3mm、繊
維径1.7dtexのPBO短繊維を得た。
【0060】(比較例4)1,670dtex/1,0
00filamentの構成を有するアラミド繊維を表
2に示す示すRFL液に浸漬した後、200°Cで1分
間熱処理した。この処理原糸をカットし、繊維長3m
m、繊維径1.7dtexのアラミド短繊維を得た。
【0061】得られた短繊維を夫々表4に示す配合でバ
ンバリーミキサーにて混練りし、ロールにて圧延して厚
み1mmのゴムシートを得た。尚、ゴム100質量部に
対する短繊維の配合量は表5に示す。このゴムシートを
型に入れて153°Cで20分加硫し、得られたゴム組
成物の物性を測定した。
【0062】また上記で得られたゴムシートを圧縮ゴム
層に用いたVリブドベルトを作製した。Vリブドベルト
の製造工程として、まず、円筒状モールドに経糸と緯糸
とが綿糸からなる平織物にクロロプレンゴムをフリクシ
ョンしたゴム付帆布を1プライ巻き付けた後、クロロプ
レンゴム組成物からなる接着ゴムシートを巻き、更にそ
の上にポリエステル繊維からなるコードをスピニング
し、そして先に得られたゴムシートからなる圧縮ゴム層
を巻き付け成形を終えた。これを公知の方法で160°
C、30分で加硫して円筒状の加硫ゴムスリーブを得
た。
【0063】上記加硫ゴムスリーブを研磨機の駆動ロー
ルと従動ロールに装着して、張力を付与した後に回転さ
せた。150メッシュのダイヤモンドを表面に装着した
研磨ホイールを1,600rpmで回転させ、これを加
硫スリーブに当接させてリブ部を研磨した。研磨機から
取り出したスリーブを切断機に設置した後、回転しなが
ら切断した。
【0064】作製したVリブドベルトは、心線が接着ゴ
ム層内に埋設され、その上側にゴム付綿帆布を1プライ
積層し、他方接着ゴム層の下側にはゴム圧縮部があって
3個のリブがベルト長手方向に設けられている。このV
リブドベルトはRMA規格による長さ1,100mmの
K型3リブドベルトであり、リブピッチ3.56mm、
リブ高さ2.9mm、リブ角度40°であった。また圧
縮ゴム層に配合されている短繊維はベルト幅方向に配向
している。
【0065】得られたVリブドベルトを図3のレイアウ
トにて6%のスリップを強制的に与えて24時間走行試
験し、走行前と走行後のベルト質量を測定して摩耗減量
を算出した。結果を表5に記載する。また、走行前のベ
ルトと摩耗減量測定後のベルトを用いて、図4に示すレ
イアウトでプーリにベルトをかけ、プーリ回転時のベル
ト張力を測定した。その後、下式により各々の摩擦係数
を算出し、摩擦係数の差を求めた。尚、Tは測定された
ベルト張力である。 摩擦係数 = (2×ln(T/17.2))/π 更に、図5のレイアウトにて走行試験し、リブゴム部に
心線まで達するクラックが発生するまでの時間を測定し
た。これら結果を表5に併記する。
【0066】
【表5】
【0067】3.短繊維含有ゴム組成物及び動力伝動用
ベルト(Vベルト)の比較 (実施例11〜15)1,100dtex/667fi
lamentの構成を有するPBO繊維を表1に示すB
処理液に浸漬した後、200°Cで1分間熱処理した。
次に表2に示すRFL液に浸漬した後、200°Cで1
分間熱処理した。この処理原糸をカットし、繊維長3m
m、繊維径1.7dtexのPBO短繊維を得た。
【0068】(実施例16)1,100dtex/66
7filamentの構成を有するPBO繊維を表1に
示すB処理液に浸漬した後、200°Cで1分間熱処理
した。次に表2に示すRFL液に浸漬した後、200°
Cで1分間熱処理した。この処理原糸をカットし、繊維
長1mm、繊維径1.7dtexのPBO短繊維を得
た。
【0069】(実施例17)1,100dtex/66
7filamentの構成を有するPBO繊維を表1に
示すB処理液に浸漬した後、200°Cで1分間熱処理
した。次に表2に示すRFL液に浸漬した後、200°
Cで1分間熱処理した。この処理原糸をカットし、繊維
長5mm、繊維径1.7dtexのPBO短繊維を得
た。
【0070】(実施例18)1,100dtex/66
7filamentの構成を有するPBO繊維を表1に
示すB処理液に浸漬した後、200°Cで1分間熱処理
した。次に表2に示すRFL液に浸漬した後、200°
Cで1分間熱処理した。この処理原糸をカットし、繊維
長3mm、繊維径1.7dtexのPBO短繊維を得
た。更に、2,040dtex/312filamen
tの構成を有するナイロン繊維を表2に示すRFL液に
浸漬した後、200°Cで1分間熱処理した。この処理
原糸をカットし、繊維長3mm、繊維径6.7dtex
のナイロン短繊維を得た。
【0071】(比較例5)2,040tex/312f
ilamentの構成を有するナイロン繊維を表2に示
す示すRFL液に浸漬した後、200°Cで1分間熱処
理した。この処理原糸をカットし、繊維長3mm、繊維
径6.7dtexのナイロン短繊維を得た。
【0072】(比較例6〜8)1,670dtex/
1,000filamentの構成を有するアラミド繊
維を表2に示す示すRFL液に浸漬した後、200°C
で1分間熱処理した。この処理原糸をカットし、繊維長
3mm、繊維径1.7dtexのアラミド短繊維を得
た。
【0073】(比較例9)1,670dtex/1,0
00filamentの構成を有するアラミド繊維を表
2に示す示すRFL液に浸漬した後、200°Cで1分
間熱処理した。この処理原糸をカットし、繊維長3m
m、繊維径1.7dtexのアラミド短繊維を得た。更
に、2,040dtex/312filamentの構
成を有するナイロン繊維を表2に示すRFL液に浸漬し
た後、200°Cで1分間熱処理した。この処理原糸を
カットし、繊維長3mm、繊維径6.7dtexのナイ
ロン短繊維を得た。
【0074】得られた短繊維を夫々表3に示す配合でバ
ンバリーミキサーにて混練りし、ロールにて圧延して厚
み1mmのゴムシートを得た。尚、ゴム100質量部に
対する短繊維の配合量は表6に示す。このゴムシートを
型に入れて153°Cで20分加硫し、得られたゴム組
成物の物性を測定した。
【0075】また上記で得られたゴムシートを圧縮ゴム
層に用いたVベルトを作製した。Vベルトの製造工程と
して、まず、円筒状モールドに経糸と緯糸とが綿糸から
なる平織物にクロロプレンゴムをフリクションしたゴム
付帆布を1プライ巻き付けた後、クロロプレンゴム組成
物からなる接着ゴムシートを巻き、更にその上にポリエ
ステル繊維からなるコードをスピニングし、そして先に
得られたゴムシートからなる圧縮ゴム層を巻き付け成形
を終えた。これを公知の方法で160°C、30分で加
硫して円筒状の加硫ゴムスリーブを得た。
【0076】上記加硫ゴムスリーブを切断機に設置した
後、回転しながら切断した。作製したVベルトは、心線
が接着ゴム層内に埋設され、その上側にゴム付綿帆布を
1プライ積層し、他方接着ゴム層の下側にはゴム圧縮部
が設けられている。このVベルトの寸法を測定した結果
を表6に記す。また圧縮ゴム層に配合されている短繊維
はベルト幅方向に配向している。
【0077】得られたVベルトを図6のレイアウトにて
6%のスリップを強制的に与えて24時間走行試験し、
走行前と走行後のベルト質量を測定して摩耗減量を算出
した。結果を表6に記載する。また、上記ベルトを用い
て、図7に示すレイアウトにて走行試験し、V芯ゴム部
に心線まで達するクラックが発生するまでの時間(A)
を測定した。更に、図8に示すレイアウトにて走行試験
し、V芯ゴム部に心線まで達するクラックが発生するま
での時間(B)を測定した。これら結果を表6に併記す
る。
【0078】
【表6】
【0079】この結果、PBO短繊維を配合した実施例
は、ナイロン短繊維、アラミド短繊維を配合した比較例
に比べて、ゴム組成物の物性及び動力伝動用ベルトの性
能に優れていることが分かる。またPBO短繊維は単独
で配合するのみならず、他の短繊維と配合しても高い効
果を奏することも判明した。なかでも耐摩耗性について
はナイロンに比べ格段に優れた効果があり、アラミドよ
りも高い効果が見られる。しかし、アラミド短繊維を配
合したベルトでは、耐摩耗性の向上につれ、伸張度やク
ラックに対する耐久度に問題が見られた。
【0080】4.短繊維含有ゴム組成物の比較 (実施例19)1,100dtex/667filam
entの構成を有するPBO繊維を表1に示すB処理液
に浸漬した後、200°Cで1分間熱処理した。次に表
2に示すRFL液に浸漬した後、200°Cで1分間熱
処理した。この処理原糸をカットし、繊維長3mm、繊
維径1.7dtexのPBO短繊維を得た。
【0081】(実施例20)1,100dtex/66
7filamentの構成を有するPBO繊維を表1に
示すB処理液に浸漬した後、200°Cで1分間熱処理
した。次に表2に示すRFL液に浸漬した後、200°
Cで1分間熱処理した。この処理原糸をカットし、繊維
長3mm、繊維径1.7dtexのPBO短繊維を得
た。更に、1,670dtex/1,000filam
entの構成を有するアラミド繊維を表2に示すRFL
液に浸漬した後、200°Cで1分間熱処理した。この
処理原糸をカットし、繊維長3mm、繊維径1.7dt
exのアラミド短繊維を得た。
【0082】(比較例10)1,670dtex/1,
000filamentの構成を有するアラミド繊維を
表2に示す示すRFL液に浸漬した後、200°Cで1
分間熱処理した。この処理原糸をカットし、繊維長3m
m、繊維径1.7dtexのアラミド短繊維を得た。
【0083】得られた短繊維を夫々表7に示す配合でバ
ンバリーミキサーにて混練りし、ロールにて圧延して厚
み1mmのゴムシートを得た。尚、ゴム100質量部に
対する短繊維の配合量は表8に示す。このゴムシートを
型に入れて153°Cで20分加硫し、得られたゴム組
成物の物性を測定した。
【0084】
【表7】
【0085】
【表8】
【0086】この結果、PBO短繊維とアラミド短繊維
を併用した実施例は、アラミド繊維のみを配合した比較
例に比べて、高い耐摩耗及び補強効果を奏することが判
明した。
【0087】
【発明の効果】以上のように本願請求項記載の発明で
は、短繊維をニトリルゴム変性エポキシ樹脂及びアルキ
ルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂を主成分とする処
理液で処理することで、ゴムへの分散性に優れると共
に、ゴムとの強固な接着力を短繊維に付与できることが
判明した。更に、RFL液で後処理すると前述の効果の
向上が見られた。またPBO短繊維を配合したゴム組成
物及び動力伝動用ベルトは、強度が高く、耐摩耗効果に
優れるとともに耐屈曲性が高いことが分かった。またP
BO短繊維以外の短繊維、なかでもアラミド短繊維、を
併用しても高い効果を奏することが知見できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る動力伝動用ベルトであるVリブド
ベルトの断面斜視図である。
【図2】本発明に係る動力伝動用ベルトであるVベルト
の断面斜視図である。
【図3】ベルト摩耗減量測定に係る走行試験のレイアウ
トを示す図である。
【図4】ベルト摩擦係数測定に係るベルト張力測定試験
のレイアウトを示す図である。
【図5】ベルトクラック発生時間測定に係る走行試験の
レイアウトを示す図である。
【図6】ベルト摩耗減量測定に係る走行試験のレイアウ
トを示す図である。
【図7】ベルトクラック発生時間測定に係る走行試験の
レイアウトを示す図である。
【図8】ベルトクラック発生時間測定に係る走行試験の
レイアウトを示す図である。
【符号の説明】
1 Vリブドベルト 2 接着ゴム層 3 心線 4 圧縮ゴム層 5 基布 6 Vベルト 7 伸張ゴム層 8 基布 9 接着ゴム層 10 圧縮ゴム層 11 心線
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16G 5/06 C08L 21:00 // C08L 21:00 D06M 15/72 (72)発明者 木村 武志 兵庫県神戸市長田区浜添通4丁目1番21号 三ツ星ベルト株式会社内 (72)発明者 竹原 剛 兵庫県神戸市長田区浜添通4丁目1番21号 三ツ星ベルト株式会社内 Fターム(参考) 4F072 AA04 AB05 AC10 AC12 AD02 AG03 AH06 AH11 AK14 AL19 4L033 AA06 AB01 AB03 AB05 AC11 CA34 CA49 CA68 CA70

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム組成物に分散して配合される短繊維
    の接着処理方法において、該繊維をフィラメントの状態
    でニトリルゴム変性エポキシ樹脂とアルキルフェノール
    ・ホルムアルデヒド樹脂を含む処理液で処理した後、こ
    れを所望の長さにカットすることを特徴とする短繊維の
    接着処理方法。
  2. 【請求項2】 ゴム組成物に分散して配合される短繊維
    の接着処理方法において、該繊維をフィラメントの状態
    でニトリルゴム変性エポキシ樹脂とアルキルフェノール
    ・ホルムアルデヒド樹脂を含む処理液で処理した後、更
    にRFL液で処理し、これを所望の長さにカットするこ
    とを特徴とする短繊維の接着処理方法。
  3. 【請求項3】 アルキルフェノール・ホルムアルデヒド
    樹脂とニトリルゴム変性エポキシ樹脂の質量比が2/1
    0〜10/10である請求項1又は2に記載の短繊維の
    接着処理方法。
  4. 【請求項4】 繊維がポリパラフェニレンベンゾビスオ
    キサゾール繊維である請求項1乃至3のいずれかに記載
    の短繊維の接着処理方法。
  5. 【請求項5】 ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾ
    ール短繊維をゴム100質量部に対して1〜40質量部
    の割合で分散して配合したことを特徴とするゴム組成
    物。
  6. 【請求項6】 アラミド短繊維が併用して配合されてな
    る請求項5記載のゴム組成物。
  7. 【請求項7】 少なくともポリパラフェニレンベンゾビ
    スオキサゾール短繊維は請求項4記載の接着処理方法が
    施されてなる請求項5又は6記載のゴム組成物。
  8. 【請求項8】 ベルト長さ方向に沿って心線を埋設した
    接着ゴム層と、圧縮ゴム層とからなる動力伝動用ベルト
    において、少なくとも上記圧縮ゴム層が、ポリパラフェ
    ニレンベンゾビスオキサゾール繊維を含有するゴム組成
    物で構成したことを特徴とする動力伝動用ベルト。
  9. 【請求項9】 動力伝動用ベルトとは、ベルト長さ方向
    に沿って心線を埋設した接着ゴム層と、ベルト長さ方向
    に延びる複数のリブ部を有する圧縮ゴム層とからなるV
    リブドベルトである請求項8記載の動力伝動用ベルト。
  10. 【請求項10】 動力伝動用ベルトとは、ベルト長さ方
    向に沿って心線を埋設した接着ゴム層と、圧縮ゴム層と
    からなるVベルトである請求項8記載の動力伝動用ベル
    ト。
  11. 【請求項11】 圧縮ゴム層にアラミド繊維が併用して
    配合されてなる請求項8乃至10のいずれかに記載の動
    力伝動用ベルト。
  12. 【請求項12】 少なくともポリパラフェニレンベンゾ
    ビスオキサゾール短繊維は請求項4記載の接着処理が施
    されてなる請求項8乃至11のいずれかに記載の動力伝
    動用ベルト。
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