JP2003133605A - 強誘電体素子およびそれを用いたアクチュエータ、インクジェットヘッドならびにインクジェット記録装置 - Google Patents

強誘電体素子およびそれを用いたアクチュエータ、インクジェットヘッドならびにインクジェット記録装置

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JP2003133605A JP2001328841A JP2001328841A JP2003133605A JP 2003133605 A JP2003133605 A JP 2003133605A JP 2001328841 A JP2001328841 A JP 2001328841A JP 2001328841 A JP2001328841 A JP 2001328841A JP 2003133605 A JP2003133605 A JP 2003133605A
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正吾 松原
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貴徳 中野
Kazuo Nishimura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強誘電体膜の絶縁性向上とともに信頼性およ
び耐圧性の向上を図ることのできる強誘電体素子を得
る。 【解決手段】 共通電極11と、共通電極11上に形成
された強誘電体機能膜10と、強誘電体機能膜10上に
形成された個別電極3とを有し、強誘電体機能膜10
を、強誘電体膜10aおよび当該強誘電体膜10aの構
成元素の少なくとも一種類の元素を含む絶縁強化膜10
bで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強誘電体素子およ
びそれを用いたアクチュエータ、インクジェットヘッド
ならびにインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置のインクジェ
ットヘッドは、インク液を収容する圧力室を持つ圧力室
部品と、この圧力室からインク滴を吐出させるためのア
クチュエータ部である強誘電体素子とを備えている。強
誘電体素子には、強誘電体膜と、この強誘電体膜に電圧
を印加して収縮及び伸張させる個別電極及び共通電極と
を備えており、強誘電体膜の圧電効果により変位する振
動板により、インク滴を圧力室のノズル孔から吐出させ
るように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、強誘電体素子
においては、強誘電体膜を形成するときに、異物の混入
などにより、内部に結晶構造欠陥や結晶粒の異常成長が
発生し、強誘電体膜と異常成長粒との界面に隙間やピン
ホールなどの欠陥が生じる。そして、そのような強誘電
体膜を用いて強誘電体素子を作成した場合には、欠陥を
起点にして個別電極と共通電極との間で膜が本来有する
絶縁耐圧よりも低い電圧印加によっても絶縁破壊が生じ
ることがある。
【0004】また、上記のような欠陥に水分が入ると膜
の絶縁性が著しく劣化する問題があった。そこで、強誘
電体膜の絶縁性を強化して絶縁破壊を防止するために、
以下のような技術が開示されている。
【0005】すなわち、特開平2−49471号公報に
は、下部電極と、この下部電極上に形成されたポリシリ
コン酸化膜と、ポリシリコン酸化膜上に形成された強誘
電体膜と、強誘電体膜上に形成された上部電極からなる
半導体素子が開示されている。
【0006】また、特許第3111416号公報には、
半導体上に形成されたトランジスタなどの能動素子と、
強誘電体からなるキャパシタとの間に、主成分がSiN
からなる絶縁膜を形成する技術が開示されている。
【0007】そして、特許第3139491号公報に
は、強誘電体が2つの電極で挟まれた構造を有する強誘
電体素子において、少なくとも一方の電極の周辺部と強
誘電体膜との間にSiO2膜からなる常誘電体層を形成
する技術が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のような従来の技
術では、ポリシリコン酸化膜やSiN膜などを積層して
強誘電体膜の耐圧性を向上させているが、これらは強誘
電体膜との密着性が悪く、信頼性に問題があった。
【0009】また、ポリシリコン酸化膜やSiN膜など
の誘電率は10以下で、強誘電体膜の誘電率100〜1
000よりも著しく小さいために、膜厚を厚くして耐圧
性を十分に確保すると強誘電体膜に印加される電圧が低
下する。このため、アクチュエータの駆動電圧が高くな
る問題があった。
【0010】そこで、本発明は、強誘電体膜の絶縁性向
上とともに信頼性および耐圧性の向上を図ることのでき
る強誘電体素子およびそれを用いたアクチュエータ、イ
ンクジェットヘッドならびにインクジェット記録装置を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の強誘電体素子は、第1の電極と、第1の電
極上に形成された強誘電体機能膜と、強誘電体機能膜上
に形成された第2の電極とを有し、強誘電体機能膜は、
強誘電体膜および当該強誘電体膜の構成元素の少なくと
も一種類の元素を含む絶縁強化膜から構成されているも
のである。
【0012】このように、強誘電体膜および当該強誘電
体膜の構成元素の少なくとも一種類の元素を含む絶縁強
化膜からなる強誘電体機能膜が電極間に形成されている
ので、強誘電体膜の絶縁性低下の原因となる欠陥(強誘
電体膜と異常成長粒との界面に生じる隙間やピンホール
など)が絶縁強化膜により完全に被覆されて強誘電体膜
の絶縁性が向上するとともに、強誘電体膜と絶縁強化膜
との密着性が良好で且つ絶縁強化膜の誘電率が強誘電体
膜の誘電率と近くなって強誘電体膜の信頼性および耐圧
性が向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、第1の電極と、第1の電極上に形成された強誘電体
機能膜と、強誘電体機能膜上に形成された第2の電極と
を有し、強誘電体機能膜は、強誘電体膜および当該強誘
電体膜の構成元素の少なくとも一種類の元素を含む絶縁
強化膜から構成されている強誘電体素子であり、強誘電
体膜の欠陥が絶縁強化膜に被覆されて強誘電体膜の絶縁
性が向上するとともに、強誘電体膜と絶縁強化膜との密
着性が良好で且つ絶縁強化膜の誘電率が強誘電体膜の誘
電率と近くなって強誘電体膜の信頼性および耐圧性が向
上するという作用を有する。
【0014】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、強誘電体膜が、Pb、La、Z
r、Tiの少なくとも一種類の元素を含むペロブスカイ
ト型酸化物である強誘電体素子であり、強誘電体膜の欠
陥が絶縁強化膜に被覆されて強誘電体膜の絶縁性が向上
するとともに、強誘電体膜と絶縁強化膜との密着性が良
好で且つ絶縁強化膜の誘電率が強誘電体膜の誘電率と近
くなって駆動電圧を低減するという作用を有する。
【0015】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
2記載の発明において、絶縁強化膜のPb含有量が強誘
電体膜のPb含有量よりも多い強誘電体素子であり、強
誘電体膜表面のPb濃度が高くなり、結晶性が低下して
絶縁強化膜の絶縁性がより強化されるという作用を有す
る。
【0016】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
2または3記載の発明において、絶縁強化膜の酸素含有
量が強誘電体膜の酸素含有量よりも多い強誘電体素子で
あり、絶縁強化膜の絶縁性の強化を図ることができると
いう作用を有する。
【0017】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1〜4の何れか一項に記載の発明において、絶縁強化膜
の結晶性が強誘電体膜の結晶性よりも低い強誘電体素子
であり、強誘電体膜の欠陥が絶縁強化膜に被覆されて強
誘電体膜の絶縁性が向上するとともに、強誘電体膜と絶
縁強化膜との密着性が良好で且つ絶縁強化膜の誘電率が
強誘電体膜の誘電率と近くなって強誘電体膜の信頼性お
よび耐圧性が向上するという作用を有する。
【0018】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
1〜5の何れか一項に記載の発明において、絶縁強化膜
は、パイロクロア型酸化物とペロブスカイト型酸化物の
少なくとも何れか一方を含む多結晶膜またはアモルファ
ス膜である強誘電体素子であり、強誘電体膜の欠陥が絶
縁強化膜に被覆されて強誘電体膜の絶縁性が向上すると
ともに、強誘電体膜と絶縁強化膜との密着性が良好で且
つ絶縁強化膜の誘電率が強誘電体膜の誘電率と近くなっ
て強誘電体膜の信頼性および耐圧性が向上するという作
用を有する。
【0019】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
1〜6の何れか一項に記載の強誘電体素子が用いられて
いるアクチュエータであり、安定した変位動作を行うこ
とが可能になるという作用を有する。
【0020】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
7記載のアクチュエータと、インク液が収容され、アク
チュエータの変位が作用する複数の圧力室とを備えたイ
ンクジェットヘッドであり、安定したインク吐出を行う
ことが可能になるという作用を有する。
【0021】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
8記載のインクジェットヘッドを備えたインクジェット
式記録装置であり、安定したインク吐出により高画質の
印字を行うことが可能になるという作用を有する。
【0022】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図5を用いて説明する。なお、これらの図面におい
て同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複
した説明は省略されている。
【0023】図1は本発明の一実施の形態である強誘電
体素子が用いられたインクジェット式記録装置の全体概
略構成を示す斜視図、図2は図1のインクジェット式記
録装置におけるインクジェットヘッドの全体構成を示す
断面図、図3は図2の要部を示す斜視図、図4は図2の
インクジェットヘッドのアクチュエータ部の構成を示す
断面図、図5は本発明の一実施の形態である強誘電体素
子を示す断面図、図6は圧電変位を測定するカンチレバ
ーの構成を示す説明図、図7はアクチュエータの作製方
法を示す断面図である。
【0024】図1に示すインクジェット式記録装置40
は、強誘電体素子の圧電効果を利用して記録を行う本発
明のインクジェットヘッド41を備え、このインクジェ
ットヘッド41から吐出したインク滴を紙等の記録媒体
42に着弾させて、記録媒体42に記録を行うものであ
る。インクジェットヘッド41は、主走査方向Xに配置
したキャリッジ軸43に設けられたキャリッジ44に搭
載されていて、キャリッジ44がキャリッジ軸43に沿
って往復動するのに応じて、主走査方向Xに往復動す
る。さらに、インクジェット式記録装置40は、記録媒
体42をインクジェットヘッド41の幅方向(すなわ
ち、主走査方向X)と略垂直方向の副走査方向Yに移動
させる複数個のローラ(移動手段)45を備える。
【0025】図2は本発明の実施の形態のインクジェッ
トヘッド41の全体構成を示し、図3はその要部の構成
を示す。
【0026】図2および図3において、Aは圧力室部品
であって、圧力室用開口部1が形成される。Bは圧力室
用開口部1の上端開口面を覆うように配置されるアクチ
ュエータ部、Cは圧力室用開口部1の下端開口面を覆う
ように配置されるインク液流路部品である。圧力室部品
Aの圧力室用開口部1は、その上下に位置するアクチュ
エータ部Bおよびインク液流路部品Cにより区画されて
圧力室2となる。アクチュエータ部Bには、圧力室2の
上方に位置する個別電極(第2の電極)3が配置されて
いる。これ等圧力室2および個別電極3は、図2から判
るように、千鳥状に多数配列されている。インク液流路
部品Cには、インク液供給方向に並ぶ圧力室2間で共用
する共通液室5と、この共通液室5を圧力室2に連通す
る供給口6と、圧力室2内のインク液が流出するインク
流路7とが形成される。Dはノズル板であって、インク
流路7に連通するノズル孔8が形成されている。また、
図2において、EはICチップであって、ボンディング
ワイヤーBWを介して多数の個別電極3に対して電圧を
供給する。
【0027】次に、アクチュエータ部Bの構成を図4に
基づいて説明する。
【0028】同図において、アクチュエータ部Bは、図
2に示したインク液供給方向とは直交する方向の断面図
を示す。同図では、直交方向に並ぶ4個の圧力室2を持
つ圧力室部品Aが参照的に描かれている。
【0029】このアクチュエータ部Bは、各圧力室2の
上方に位置する個別電極3、この個別電極3の直下に位
置する強誘電体機能膜10、この強誘電体機能膜10の
圧電効果により変位し振動する振動板11とを有する。
振動板11は、導電性物質で形成されていて、各圧力室
2で共通する共通電極(第1の電極)を兼用する。さら
に、アクチュエータ部Bは、各圧力室2の相互を区画す
る区画壁2aの上方に位置する縦壁13を持つ。なお、
同図中、14は圧力室部品Aとアクチュエータ部Bとを
接着する接着剤である。各縦壁13は、接着剤14を用
いた接着時に、一部の接着剤14が区画壁2aの外方に
はみ出した場合にも、この接着剤14が振動板11に付
着せず、振動板11が所期通りの変位、振動を起こすよ
うに、圧力室2の上面と振動板11の下面との距離を拡
げる役割を持つ。但し、振動板と共通電極は別体となっ
ていてもよい。
【0030】そして、個別電極3、強誘電体機能膜10
および共通電極11で強誘電体素子が構成されている。
【0031】なお、個別電極3は例えばPt(白金)
で、振動板11は例えばCr(クロム)、Cu(銅)、
Mo(モリブデン)またはTa(タンタル)で、形成さ
れている。また、個別電極3は厚さ0.1〜1.0μm
に、強誘電体機能膜10は厚さ2〜6μmに、振動板1
1は厚さ3〜10μmに、各々成膜されている。
【0032】図5に示すように、強誘電体機能膜10
は、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)からなるペ
ロブスカイト型酸化物である強誘電体膜10aと、この
強誘電体膜10aの構成元素の少なくとも一種類の元素
(この場合には、Pb、Zr、Tiの少なくとも一種類
の元素)を含む絶縁強化膜10bとから構成されてい
る。
【0033】なお、強誘電体膜10aにはPLT膜{例
えば(Pb0.9La0.1)TiO3}やPLZT膜{例え
ば(Pb0.9La0.1)(Zr0.52Ti0.48)O3}など
を適用することもできる。したがって、この場合には、
絶縁強化膜10bは、Pb、La、Tiの少なくとも何
れか一種類の元素を含むことになる。
【0034】また、図5はアクチュエータ部Bで、縦壁
13に相当する基板上に、共通電極11、強誘電体膜1
0a、絶縁強化膜10b、個別電極3を順次成膜してい
るために、絶縁強化膜10bは強誘電体膜10aと個別
電極3との間に位置しているが、例えばMgO基板に個
別電極、強誘電体膜、絶縁強化膜、共通電極を成膜し、
これを縦壁に相当する基板に接着した後にMgO基板を
エッチング除去する場合には、絶縁強化膜は強誘電体膜
と共通電極との間に位置することになる。したがって、
図5においては、強誘電体膜10aが振動板11側に、
絶縁強化膜10bが個別電極3側に形成されているが、
その逆でもよい。さらに、絶縁強化膜10bは一層でな
くてもよく、強誘電体膜10aの両側に形成するように
してもよい。また、強誘電体膜10aと絶縁強化膜10
bの積層の繰り返し構造であってもよい。
【0035】なお、PLT膜を成膜しておき、その上に
PZT膜などの強誘電体膜10aを成膜するようにすれ
ば、強誘電体膜10aの結晶性が向上する。
【0036】ここで、絶縁強化膜10bは、パイロクロ
ア型酸化物膜の多結晶膜、ペロブスカイト型酸化物の多
結晶膜、または結晶性を持たないアモルファス膜、等の
低結晶性膜である。なお、絶縁強化膜10bは、パイロ
クロア型酸化物の多結晶膜とペロブスカイト型酸化物の
多結晶膜とで形成されていてもよい。
【0037】このような低結晶性膜は、例えば以下の条
件の何れか、あるいは組み合わせで作製される。
【0038】つまり、第1の条件は、成膜温度を強誘電
体膜作製時(500〜600℃)よりも下げるというも
のである。これにより、室温でアモルファス膜が、例え
ば350〜450℃でパイロクロア膜が作製される。な
お、第1の条件は、別途のスパッタ装置は不要で成膜条
件を変えるだけなので、容易に所望の薄膜が作製される
という利点がある。
【0039】第2の条件は、スパッタリング時の圧力を
強誘電体膜作製時(0.1〜0.3Pa)よりも上げ、
例えば2〜3Paにするというものである。
【0040】そして、第3の条件は、酸素分圧(O2
Ar流量比)を強誘電体膜作製時(2〜10%)よりも
上げ、例えば30〜50%にするというものである。
【0041】但し、成膜はスパッタリング法に限定され
るものではなく、たとえば有機金属を用いたMO−CV
D法やゾル・ゲル法など他の成膜技術を適用できるのは
勿論である。
【0042】このように、本実施の形態の強誘電体素子
は、強誘電体膜10aおよびこの強誘電体膜10aの構
成元素の少なくとも一種類の元素を含む絶縁強化膜10
bからなる強誘電体機能膜10が電極3,振動板(共通
電極)11間に形成されているので、強誘電体膜10a
と異常成長粒との界面に生じる隙間やピンホールなど、
強誘電体膜10aの絶縁性低下の原因となる欠陥が絶縁
強化膜10bにより完全に被覆されることになり、強誘
電体膜10aの絶縁性が向上する。
【0043】また、このように、絶縁強化膜10bが強
誘電体膜10aの構成元素の少なくとも一種類の元素を
含んだ膜となっているので、強誘電体膜10aとの密着
性が良好になって強誘電体膜10aの信頼性が向上す
る。
【0044】さらに、絶縁強化膜10bが強誘電体膜1
0aの構成元素の少なくとも一種類の元素を含んだ膜と
なっているので、絶縁強化膜10bの誘電率が強誘電体
膜10aの誘電率と近くなって駆動電圧の低減を図るこ
とが可能になる。
【0045】ここで、成膜時において、絶縁強化膜10
bのPb含有量を強誘電体膜10aのPb含有量よりも
多くすれば、強誘電体膜10a表面のPb濃度が高くな
り、結晶性が低下して強誘電体膜10a内部の結晶粒の
異常成長を止めることができ、さらに欠陥部を覆うので
絶縁強化膜10bの絶縁性がより強化される。
【0046】また、成膜時において、絶縁強化膜10b
の酸素含有量を強誘電体膜10aの酸素含有量よりも多
くすれば、絶縁強化膜10bの絶縁性の強化を図ること
ができる。
【0047】さらに、絶縁強化膜10bの結晶性を強誘
電体膜10aの結晶性よりも低くすれば、同様に、絶縁
強化膜10bの絶縁性の強化を図ることができる。
【0048】ここで、結晶性はX線回折法もしくは電子
線回折法で測定される。例えば、強誘電体膜がエピタキ
シャル単結晶膜である場合には電子線回折パターンはス
ポットパターンを示すが、低結晶性膜が多結晶である場
合はリングパターンとなる。更に、アモルファス膜の場
合はリング形状が不明瞭になってハロー状パターンとな
る。X線回折法の場合は、強誘電体膜から得られる特定
の回折ピークの半値幅によって結晶性を判断する。強誘
電体膜にペロブスカイト型PZTを用いた場合について
説明する。例えばPZT膜からの回折される(001)
回折ピークの半値幅はPZT膜の結晶性を表す。このP
ZT膜上に絶縁強化膜として低結晶性膜を形成すると、
PZT膜からの回折線が低結晶成膜からの散乱を受けて
PZT(001)回折ピークの半値幅が増加する。PZ
T(001)回折ピークの半値幅がa0からaに増加し
た場合の半値幅の増加率をp=(a−a0)/a0と定
義すると、1<p≦2.5が望ましい。更には1.2<
p≦2.5が望ましく、更には1.5<p≦2.5が望
ましい。p>2.5の場合は、強誘電体膜の特性が著し
く低下して駆動電圧が増加するので望ましくない。駆動
電圧の増加を30%以内に抑えるためには1<p≦2.
5であることが必要である。絶縁耐圧を20%以上向上
するには1.2<p≦2.5が必要であり、更に50%
以上向上するには1.5<p≦2.5である必要があ
る。
【0049】ここで、実施の形態として、図5におい
て、縦壁13にMgO基板上を用い、MgO基板上に、
振動板11にPt、強誘電体膜10aにPZT{Pb
(Zr0. 53Ti0.47)O3}、個別電極3にPtを用
い、絶縁強化膜10bに種々の膜を用いて膜の圧電特性
と絶縁特性を評価した。
【0050】先ず、(100)方位のMgO単結晶基板
上にPt膜0.2μmとPZT膜2.7μmを連続成膜
した。成膜装置としてはRFマグネトロンスパッタ装置
を用いた。Pt膜はArガス、0.3Pa、基板温度6
50℃で成膜し、PZT膜はArに酸素分圧10%のA
r混合ガス、0.3Pa、基板温度620℃で成膜し
た。粉末X線回折装置を用いて膜の結晶構造を解析する
と、Pt膜とPZT膜のいずれもMgO単結晶基板の
(001)方位にそろったエピタキシャル膜であった。
【0051】次に、同じPZTターゲットを用い、RF
マグネトロンスパッタ装置により絶縁強化膜0.3μm
を形成した。
【0052】サンプルAは、基板温度を400℃で成膜
した。他のスパッタ条件はPZT膜と同じにした。
【0053】サンプルBは、スパッタ圧を2Paで成膜
した。他のスパッタ条件はPZT膜と同じにした。
【0054】サンプルCは、酸素分圧を50%で成膜し
た。他のスパッタ条件はPZT膜と同じにした。
【0055】比較例Dは、比較例として、SiO2膜を
スパッタにより形成した。
【0056】比較例Eは、比較例として、PZT3μm
を形成し、絶縁強化膜は形成しなかった。
【0057】サンプルA,B,Cについて粉末X線回折
装置を用いて膜の結晶構造を解析すると、絶縁強化膜の
構造は、アモルファス、パイロクロア多結晶、ペロブス
カイト多結晶、あるいはこれらの結晶相の混合であるこ
とがわかった。また、強誘電体膜と絶縁強化膜の組成を
EPMA分析で測定し、(表1)の結果を得た。絶縁強
化膜は強誘電体膜に比べてPb含有量(Pb/(Zr+
Ti)原子比)、あるいは、酸素含有量(O/(Zr+
Ti)原子比)が多い。
【0058】
【表1】
【0059】上記のサンプルにPt膜を室温でスパッタ
成膜して、上部電極とした。各サンプルの絶縁破壊電圧
と、同じ圧電変位を得るために上下電極に印加する電圧
(駆動電圧)の相対値を(表2)にまとめた。絶縁破壊
電圧は素子のリーク電流密度が1μA/cm2以上とな
る電圧と定義した。圧電変位は、図6に示す、長さ15
mm、幅2mmの板状のカンチレバーを作製し、一端を
固定して電圧を印加した時のもう一端の変位をレーザー
ドップラー変位計で測定した。
【0060】
【表2】
【0061】以上のように、本発明を用いることにより
高い絶縁性が得られるとともに、駆動電圧を低減するこ
とができる。
【0062】本実施の形態では、(100)方位のMg
O単結晶基板上にエピタキシャル成長した強誘電体膜を
用いたが、例えばSi基板や石英基板上にPt多結晶
膜、強誘電体多結晶膜を形成しても本発明の効果を損な
うものではない。
【0063】次にインクジェットヘッドのアクチュエー
タ作製について図7を用いて説明する。図7(a)はサ
ンプルAの構成であり、71はMgO単結晶基板、72
は振動板かつ共通電極となるPt膜、73は強誘電体膜
であるPZTエピタキシャル膜、74は絶縁強化膜であ
る低結晶膜、75は個別電極であるPt膜である。次に
MgO基板の所望の部分をエッチングにより除去して図
7(b)の構造体を形成する。MgO基板のエッチング
は80℃に過熱した燐酸水溶液を用いた。MgOを残し
たい部分にはレジストを塗布して燐酸によるエッチング
を阻止すればよい。Pt膜は燐酸によって溶解しないの
で、MgOエッチングはPt膜に達するとそれ以上進行
することはない。また、一部MgOを残して振動板とし
てとして用いてもよい。更にMgO基板側の面にインク
遮断層76としてレジストやポリイミドを形成する。こ
のような工法で、図5のアクチュエータ部Bに相当する
アクチュエータを作製でき、更に図4に示すインクジェ
ットヘッドを作製することができる。
【0064】以上に説明した本実施の形態では、本発明
の強誘電体素子をインクジェット式記録装置のインク吐
出に用いられるアクチュエータに適用した場合について
説明したが、その焦電性を利用した温度センサや、電気
光学効果を利用した光変調デバイス、光弾性効果を利用
した光アクチュエータ、SAWデバイスに用いるなど、
他の種々の用途に適用することが可能である。
【0065】また、本実施の形態では、説明の便宜上、
個別電極3を第2の電極とし、共通電極11を第1の電
極としたが、個別電極3を第1の電極とし、共通電極
(振動板11)を第2の電極としてもよい。
【0066】なお、以上説明した強誘電体素子を用いた
アクチュエータによれば、安定した変位動作を行うこと
が可能になり、このようなアクチュエータを用いたイン
クジェットヘッドによれば、安定したインク吐出を行う
ことが可能になる。そして、このようなインクジェット
ヘッドを備えたインクジェット式記録装置によれば、安
定したインク吐出により高画質の印字を行うことが可能
になる。
【0067】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、強誘電
体膜および当該強誘電体膜の構成元素の少なくとも一種
類の元素を含む絶縁強化膜からなる強誘電体機能膜が電
極間に形成されているので、強誘電体膜の絶縁性低下の
原因となる欠陥が絶縁強化膜により完全に被覆されて強
誘電体膜の絶縁性が向上するとともに、強誘電体膜と絶
縁強化膜との密着性が良好で且つ絶縁強化膜の誘電率が
強誘電体膜の誘電率と近くなって駆動電圧を低減できる
という有効な効果が得られる。
【0068】また、絶縁強化膜のPb含有量を強誘電体
膜のPb含有量よりも多くすれば、強誘電体膜表面のP
b濃度が高くなり、結晶性が低下して絶縁強化膜の絶縁
性がより強化されるという有効な効果が得られる。
【0069】絶縁強化膜の酸素含有量を強誘電体膜の酸
素含有量よりも多くすれば、絶縁強化膜の絶縁性の強化
を図ることができるという有効な効果が得られる。
【0070】絶縁強化膜の結晶性を強誘電体膜の結晶性
よりも低くすれば、絶縁強化膜の絶縁性の強化を図るこ
とができるという有効な効果が得られる。
【0071】このような強誘電体素子を用いたアクチュ
エータによれば、安定した変位動作を行うことが可能に
なるという有効な効果が得られる。
【0072】このようなアクチュエータを用いたインク
ジェットヘッドによれば、安定したインク吐出を行うこ
とが可能になるという有効な効果が得られる。
【0073】そして、このようなインクジェットヘッド
を備えたインクジェット式記録装置によれば、安定した
インク吐出により高画質の印字を行うことが可能になる
という有効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である強誘電体素子が用
いられたインクジェット式記録装置の全体概略構成を示
す斜視図
【図2】図1のインクジェット式記録装置におけるイン
クジェットヘッドの全体構成を示す断面図
【図3】図2の要部を示す斜視図
【図4】図2のインクジェットヘッドのアクチュエータ
部の構成を示す断面図
【図5】本発明の一実施の形態である強誘電体素子を示
す断面図
【図6】圧電変位を測定するカンチレバーの構成を示す
説明図
【図7】アクチュエータの作製方法を示す断面図
【符号の説明】
3 個別電極(第2の電極) 10 強誘電体機能膜 10a 強誘電体膜 10b 絶縁強化膜 11 振動板(共通電極(第1の電極)を兼ねる) 41 インクジェットヘッド 40 インクジェット式記録装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 和夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 原 慎太郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF65 AF70 AF93 AG43 AG47 AP16 AP52 BA04 BA14

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の電極と、 前記第1の電極上に形成された強誘電体機能膜と、 前記強誘電体機能膜上に形成された第2の電極とを有
    し、 前記強誘電体機能膜は、強誘電体膜および当該強誘電体
    膜の構成元素の少なくとも一種類の元素を含む絶縁強化
    膜から構成されていることを特徴とする強誘電体素子。
  2. 【請求項2】前記強誘電体膜が、Pb、La、Zr、T
    iの少なくとも一種類の元素を含むペロブスカイト型酸
    化物であることを特徴とする請求項1記載の強誘電体素
    子。
  3. 【請求項3】前記絶縁強化膜のPb含有量が強誘電体膜
    のPb含有量よりも多いことを特徴とする請求項2記載
    の強誘電体素子。
  4. 【請求項4】前記絶縁強化膜の酸素含有量が前記強誘電
    体膜の酸素含有量よりも多いことを特徴とする請求項2
    または3記載の強誘電体素子。
  5. 【請求項5】前記絶縁強化膜の結晶性が前記強誘電体膜
    の結晶性よりも低いことを特徴とする請求項1〜4の何
    れか一項に記載の強誘電体素子。
  6. 【請求項6】前記絶縁強化膜は、パイロクロア型酸化物
    とペロブスカイト型酸化物の少なくとも何れか一方を含
    む多結晶膜またはアモルファス膜であることを特徴とす
    る請求項1〜5の何れか一項に記載の強誘電体素子。
  7. 【請求項7】請求項1〜6の何れか一項に記載の強誘電
    体素子が用いられていることを特徴とするアクチュエー
    タ。
  8. 【請求項8】請求項7記載のアクチュエータと、 インク液が収容され、前記アクチュエータの変位が作用
    する複数の圧力室とを備えたことを特徴とするインクジ
    ェットヘッド。
  9. 【請求項9】請求項8記載のインクジェットヘッドを備
    えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
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