JP2003129839A - 内燃機関用の排気装置の排気マニホルド - Google Patents

内燃機関用の排気装置の排気マニホルド

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キム・ハーフェマン
Christoph Pleuss
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Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】内燃機関の騒音、特に振動による騒音の発生を
阻止するマニホルドの提供。 【解決手段】内燃機関用の排気装置の排気マニホルド
が、分岐した管マニホルドを有する。エンジン側に連結
されている排気管が、この管マニホルド内へ引き込まれ
ていて、この管マニホルドの一部内で統合されていて、
この管マニホルドの終端側で保持されている。管マニホ
ルド内のこれらの排気管は、ほぼ同一方向に指向されて
配置されていて、その終端側で互いに１つの１／４の円
領域を形成する。これらの排気管の解放端部が、一方で
は縁部側を包囲する所定の当接面つまり縁部によって互
いに接合されていて、他方では同一方向に指向されたこ
れらの排気管は、別の延在方向に沿って間隙によって間
隔をあけて向き合って配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、請求項１の上位概
念に記載の内燃機関用の排気装置の排気マニホルドに関
する。
【０００２】
【従来の技術】複数の排気管を有する排気マニホルド
が、ヨーロッパ特許発明第 0 806 598号明細書から公知
である。これらの排気管は、共通の領域内で平面上に互
いに接合されていて、かつ直角に離れるように延在して
同じ方向に並んでいない。さらに、一緒にされた複数の
排気管が１本の環状の領域に統合されていて、これらの
管がそれぞれ１／４円領域を形成し、かつ、これらの１
／４円領域が、その角側だけで互いに隣接し、さらに互
いに１つの間隙を有する排気マニホルドが、米国特許発
明第 6,122,911号明細書から公知である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、内燃
機関の排気装置用の改良された排気マニホルドを提供す
ることにある。この内燃機関では、騒音、特に振動によ
る騒音(Klappergeraeusche) が阻止される。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
り、請求項１の特徴によって解決される。その他の好適
な特徴は、従属請求項に記載されている。
【０００５】本発明で主に得られる利点は、特に排気管
が近くで並んで存在し、同一方向に配置されているとき
に、これらの排気管を十分に分離させることによって、
騒音を減少させることが可能である点にある。さらに、
これらの排気管は、管マニホルド内で同一方向に配置さ
れていて、その終端側で１つの円横断面を互いに形成す
る。この場合、これらの排気管は、その解放端部で一方
では所定の縁側で迂回する位置決め表面によって互いに
接続されている。他方では、これらの同一方向に指向さ
れた排気管は、別の延在方向では１つの間隙によって互
いに間隔をあけて向き合っている。これらの排気管を管
マニホルド内と固定フランジ内とで連結することによっ
て、そしてこれらの固定部分間に存在するこれらの配管
の間隔によって、いわゆる振動による騒音が発生し得な
いことが保証されている。
【０００６】これらの騒音を回避するため、管マニホル
ド内に引き込まれている排気管の解放端部がそれぞれ、
１／４円領域として三角形状に形成されていて、各管の
端部が幅の狭い縁部を有することが本発明により実施さ
れている。この幅の狭い縁部は、排気管のその他の領域
に対して外側に突出している。そして、間隙が、これら
の排気管と排気管との間に形成される。これによって、
これらの排気管が、比較的幅の狭い領域にわたる管の縁
部の面だけで−異なる温度のときでも限定的に−互いに
接触し合っていて、管のその他の領域は、間隙を介して
僅かに分離されている。これらの互いに接触し合ってい
る管の縁部は、扁平に形成されているか、又は互いに嵌
合する複数の細い溝を有する。
【０００７】管マニホルド内の共振を回避するため、こ
の管マニホルドは、管マニホルドの外部管に対して間隔
をあけて内部管の湾曲部分を有する。この内部管の湾曲
部分内では、排気管の解放端部が縁部に差込まれて配置
されていて、リングつまりいわゆる糸ニットリング(Dra
htgestrickring) が、この縁部の領域内の外部管と内部
管の湾曲部分との間に設けられている。管マニホルドの
この構造と排気管の解放端のこの収容によって、騒音の
発生が著しく回避される。何故なら、一方ではこれらの
排気管が、外部管と直接接触せず、他方では排気管の解
放端部面に沿った縁部が、管ニットリング(Rohrgestric
kring)を介して外部管に間接的に連結しているからであ
る。
【０００８】以上により、排気管は、露出して配置され
ているか、又は間隙だけを介して向き合って配置されて
いる。つまり、エンジン側で固定フランジによって保持
されている排気マニホルドのハウジング内の排気管が、
別に敷設されている排気管にすべりばめを介してそれぞ
れ連結されていて、かつ、これらの排気管が、固定フラ
ンジから管マニホルド内の収容部にかけて縁部を介して
露出して配置されている。排気マニホルドのハウジング
内の排気管と排気管との間のすべりばめは、一方では熱
膨張を吸収し、他方では排気管の起こりうる振動を排気
管と排気管との間の摩擦によって低減する。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
で示して詳しく説明する。
【００１０】内燃機関用の排気装置の排気マニホルド１
は、エンジン側の固定フランジ３を有する排気マニホル
ドのハウジング２と、このハウジング２内に配置された
８気筒エンジンの片側用の排気管４〜７とから主に構成
される。
【００１１】排気管４〜７，４ａ〜７ａは、エンジンの
固定フランジ３から管マニホルド８内の入口開口部１０
まで延在している。この入口開口部１０内では、これら
の配管４〜７，４ａ〜７ａの解放端部が、***した扁平
な縁部１１によって内部管１２内に保持されている。
【００１２】図３，５と併せて図４中に詳しく示したよ
うに、縁部１１は、僅かな幅ａであり、かつ排気管４ａ
〜７ａのそれ以外の管断面から突出している。その結
果、これらの排気管の同一方向に指向して隣接している
領域が、互いに間隙２１を有し、かつ間隙の間隔ｂで向
き合って配置されている。
【００１３】排気管４ａ〜７ａの解放端部は、その終端
側では１／４円領域に形成されていて、全体で断面に沿
って１つの環状の開口部を形成する。これらの１／４円
領域２０はそれぞれ、縁部１１を有する。この縁部１１
は、例えば約５mmの幅を有する。そして、排気管４ａ〜
７ａ間の間隙２１は、約 b= ２mmである。
【００１４】内部管１２は、管マニホルド８の外部管１
３に対して間隔ｃをあけてその内側に配置されている。
この内部管１２は、フランジ２２に向かって外部管１３
と一体化されている。スぺーサリング、つまりいわゆる
Drahtgestrickring１４が、縁部１１の領域内の外部管
１３と内部管１２との間に設けられている。
【００１５】エンジン側の排気管４〜７は、図２で詳し
く示されたようにフランジ３に連結されていて、すべり
ばめ連結部１５を介して隣接している別の排気管４ａ〜
７ａに接合されている。この接合時には、排気管４ａ〜
７ａが、図６で詳しく示されたように対応する排気管４
〜７に差し込まれる。これらの排気管４〜７，４ａ〜７
ａは、固定フランジ３内で管マニホルド８内の連結部ま
で内部管１２内の縁部１１を介して間隔をあけて向き合
って配置されているか、又は、これらの４〜７，４ａ〜
７ａは、ハウジング２内で内壁に対して間隔をあけて敷
設されている。
【図面の簡単な説明】
【図１】固定フランジ及び管マニホルドを有する排気マ
ニホルドの正面図である。
【図２】内部に存在する複数の排気管を有する図１の排
気マニホルドの俯瞰図である。
【図３】管マニホルドの図４の線III−IIIに沿った断面
図である。
【図４】接合された排気管を有する管マニホルドの図５
の線IV−IVに沿った断面図である。
【図５】図１のＺ方向から見た管マニホルドの正面図で
ある。
【図６】排気管のすべりばめの図２の線VI−VIに沿った
断面図である。
【符号の説明】
１ 排気マニホルド ２ 排気マニホルドのハウジング ３ 固定フランジ ４ 排気管 ５ 排気管 ６ 排気管 ７ 排気管 ４ａ 排気管 ５ａ 排気管 ６ａ 排気管 ７ａ 排気管 ８ 管マニホルド １０ 入口開口部 １１ 縁部 １２ 内部管 １３ 外部管 １４ スぺーサリング １５ すべりばめの連結部 ２１ 間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 キム・ハーフェマン ドイツ連邦共和国、アイトリンゲン、シュ ロスホフ、15 (72)発明者 クリストフ・プロイス ドイツ連邦共和国、レンニンゲン、ドロッ セルヴエーク、11 Ｆターム(参考） 3G004 BA04 BA05 DA02 DA14 EA05 FA01 GA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項０１】 分岐した管マニホルドを伴う内燃機関
    用の排気装置の排気マニホルドであって、エンジン側に
    連結されている排気管が、この管マニホルド内へ引き込
    まれていて、この管マニホルドの一部内で統合されてい
    て、この管マニホルドの終端側で保持されている排気マ
    ニホルドにおいて、排気管（４ａ〜７ａ）が、管マニホ
    ルド（８）内で同一方向に指向されて配置されていて、
    その終端側で互いに１つの１／４円領域を形成し、この
    場合、これらの排気管（４ａ〜７ａ）の解放端部が、一
    方では縁部側を包囲する所定の幅（ａ）の当接面（縁部
    １１）によって互いに接合されていて、他方では同一方
    向に指向されたこれらの排気管（４ａ〜７ａ）が、別の
    延在方向に沿って間隙（２１）によって間隔をあけて向
    き合っていることを特徴とする排気マニホルド。
  2. 【請求項０２】 管マニホルド（８）内に引き込まれて
    いる排気管（４ａ〜７ａ）の解放端部がそれぞれ、１／
    ４円領域（２０）として三角形状に形成されていて、各
    管の終端部が幅の狭い縁部（１１）を有し、この幅の狭
    い縁部（１１）は、排気管（４ａ〜７ａ）のその他の領
    域に対して外側に突出し、間隙（２１）が、これらの排
    気管（４ａ〜７ａ）の間に形成されることを特徴とする
    請求項１に記載の排気マニホルド。
  3. 【請求項０３】 縁部（１１）は、約５mmの幅（ａ）を
    有し、排気管（４ａ〜７ａ）の間の間隙（２１）は、約
    ｂ= ２mmの長さであることを特徴とする請求項１又は２
    に記載の排気マニホルド。
  4. 【請求項０４】 内部管の湾曲部分（１２）が、管マニ
    ホルド（８）の外部管（１３）に対して間隔をあけて配
    置されていて、排気管（４ａ〜７ａ）の解放端部が、縁
    部（１１）に差し込まれて配置されていて、糸ニットリ
    ング（１４）が、この縁部（１１）の領域内の外部管
    （１３）と内部管の湾曲部分（１２）との間に設けられ
    ていることを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に
    記載の排気マニホルド。
  5. 【請求項０５】 エンジン側で固定フランジ（３）によ
    って保持されている排気マニホルドのハウジング（２）
    内の排気管（４〜７）が、別に敷設されている排気管
    （４ａ〜７ａ）にすべりばめ（１５）を介してそれぞれ
    連結されていること、及び、これらの排気管（４〜７）
    及び（４ａ〜７ａ）が、固定フランジ（３）から管マニ
    ホルド（８）内の収容部にかけて縁部（１１）を介して
    露出して配置されていることを特徴とする請求項１〜４
    のいずれか１項に記載の排気マニホルド。
JP2002246700A 2001-09-01 2002-08-27 内燃機関用の排気装置の排気マニホルド Pending JP2003129839A (ja)

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