JP2003104033A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2003104033A
JP2003104033A JP2001297527A JP2001297527A JP2003104033A JP 2003104033 A JP2003104033 A JP 2003104033A JP 2001297527 A JP2001297527 A JP 2001297527A JP 2001297527 A JP2001297527 A JP 2001297527A JP 2003104033 A JP2003104033 A JP 2003104033A
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JP
Japan
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air
vehicle
temperature
opening
air conditioner
Prior art date
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JP2001297527A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Yanagimachi
柳町  佳宣
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内気吸い込みで冷暖房を行う場合の吹き出し
温度をより冷たく、又はより暖かくすることのできる車
両用空調装置1を提供する。 【解決手段】 空調ユニット3にて温度調節された吹出
風の一部を、内気吸込口5に向けて導く風洩らし口21
を設けた。これにより、送風ユニット2の内気吸込口5
から取り込む空気の温度(吸込空気温度)が、冷房時に
は冷たく、暖房時には暖かくなることから、吹出温度を
より冷たく、又はより暖かくすることができる。また、
冷暖房効率が良くなることより、冷房時においてはコン
プレッサの稼動時間を少なくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
搭載して冷房や暖房を行う空調装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、密閉された車室内空間を冷暖房す
る上で、その車両の熱負荷や内装品の熱容量等のデータ
より必要冷暖房能力を算出し、その必要冷暖房能力が発
揮できるよう各熱交換器、コンプレッサ、送風機等空調
システムを構成する各機器の能力が決定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の車両用
空調装置において空調用の空気を取り込む送風機は、前
席側に設置する空調装置であればインストルメントパネ
ルの奥で、熱のこもり易い場所に配置されている。ま
た、後席側に設置する空調装置では、送風機も含めて天
井や座席横の内装材と車両外板との間等に配置され、熱
のこもり易い場所からの内気吸い込みしかできないもの
もある。
【0004】そのため、内気吸い込みで冷房を開始する
と、熱のこもった場所から熱い空気を吸い込んで冷やす
こととなり、なかなか吹出温度が下がりきらないという
問題点がある。これにより、各機器を能力の大きいもの
に置き換えざるを得ない場合もあるがコストや搭載性で
問題となる。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑みて成さ
れたものであり、その目的は、内気吸い込みで冷暖房を
行う場合の吹き出し温度をより冷たく、又はより暖かく
することのできる車両用空調装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では以下の技術的手段を採用する。
【0007】請求項1の発明では、空調部(3)にて温
度調節された吹出風の一部を、内気吸込口(5)に向け
て導く風洩らし口(21)を設けたことを特徴とする。
これにより、送風部(2)の内気吸込口(5)から取り
込む空気の温度(吸込空気温度)が、冷房時には冷た
く、暖房時には暖かくなることから、吹出温度をより冷
たく、又はより暖かくすることができる。また、冷暖房
効率が良くなることより、冷房時においてはコンプレッ
サの稼動時間を少なくすることができる。
【0008】請求項2の発明では、車両側の配風ダクト
として空調部(3)に接続され、吹出風をサイドフェイ
ス吹出口(20a)へ導くサイドフェイスダクト(2
0)に風洩らし口(21)を設けたことを特徴とする。
【0009】前席側に設置する空調装置で、内気吸込口
(5)へ温度調節された吹出風を導こうとすると、内気
吸込口(5)は空気流れ上最上流部であり、位置的には
車両左右方向の助手席側にオフセットして配置されてお
り、これに対し、温度調節された吹出風となるのは空気
流れ上最下流部付近であり、位置的には車両左右方向の
略中央部となる。
【0010】これを空調装置のケースを利用して送風路
を設けようとすると困難な場合があるが、サイドフェイ
スダクト(20)は温度調節された吹出風を前席の左右
に位置するサイドフェイス吹出口(20a)へ導くもの
であるため、助手席側の内気吸込口(5)に近い位置で
温度調節された吹出風の一部を洩らして還流させるのに
都合の良い部材となる。これにより、温度調節された吹
出風の一部を内気吸込口(5)へ導く構造が容易に実現
できる。
【0011】請求項3の発明では、風洩らし口(2
1)、又はそこからの送風通路中に送風を断続させる開
閉手段(23)を設けたことを特徴とする。これによ
り、風洩らし口(21)から吹出風の一部を内気吸込口
(5)へ導くことの効果を状況によって判断し、送風す
るかしないかを選択することができる。
【0012】請求項4の発明では、送風部(2)に内気
循環と外気導入とを切り替える内外気切替手段(7)を
備え、内外気切替手段(7)が内気循環側となる時に開
閉手段(23)が開くように連動させたことを特徴とす
る。
【0013】これにより、効果の得られる内気循環の時
には開閉手段(23)が連動して開き、効果の得られな
い外気導入の時には開閉手段(23)が連動して閉じる
ことにより車室内への吹出風量が減らすようなことがな
い。
【0014】請求項5の発明では、制御手段(27)
は、内外気切替手段(7)が内気循環側、且つ、車室内
温度と設定温度との温度差が所定値以上の時に開閉手段
(23)を開くようにしたことを特徴とする。
【0015】これにより、内気循環の時で、特に効果の
得たい車室内温度と設定温度との温度差が大きい時に開
閉手段(23)を開き、それ以外の時には開閉手段(2
3)を閉じことにより車室内への吹出風量を減らすよう
なことがない。因みに、上記各手段の括弧内の符号は、
後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示
す一例である。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)次に、本発明の
第1実施形態を図面に基づき説明する。図1はその第1
実施形態における車両用空調装置1の模式図であり、本
発明を水冷エンジン搭載車両の前席側に設置する車両用
空調装置1に適用したものである。
【0017】本実施形態による車両用空調装置1の通風
系は、大別して、送風ユニット(送風部)2と、空調ユ
ニット(空調部)3との2つの部分に分かれている。送
風ユニット2は車室内の計器盤下方部のうち、中央部か
ら助手席側へオフセットして配置されており、これに対
し、空調ユニット3は車室内の計器盤下方部のうち、車
両左右方向の略中央部に配置されている。
【0018】空気流路をなす空調ケース4の空気上流部
位には、車室内気を吸入するための内気吸入口5と外気
を吸入するための外気吸入口6とが形成されると共に、
これらの吸入口5、6を選択的に開閉する内外気切替ド
ア(内外気切替手段)7が設けられている。この内外気
切替ドア7の下流側部位には、送風ブロワ8が配設され
ており、この送風ブロワ8により両吸入口5、6から吸
入された空気が、後述する各吹出口14、15、19に
向けて送風されている。
【0019】送風ブロワ8の空気下流側には、空気冷却
手段をなすエバポレータ9が配設されており、送風ブロ
ワ8により送風された空気は全てこのエバポレータ9を
通過する。エバポレータ9の空気下流側には、空気加熱
手段をなすヒータコア10が配設されており、このヒー
タコア10は、図示しないエンジンの冷却水を熱源とし
て空気を加熱している。
【0020】また、空調ケース4には、ヒータコア10
をバイパスするバイパス通路11が形成されており、ヒ
ータコア10の空気上流側には、ヒータコア10を通る
風量とバイパス通路11を通る風量との風量割合を調節
するエアミックスドア12が配設されている。そして、
図示しないサーボモータ等の駆動手段にてこのエアミッ
クスドア12の開度を調節して、風量割合を調節してい
る。そして、ヒータコア10の上方部にはヒータコア1
0を通った温風とバイパス通路11を通った冷風とが合
流して混合される空気混合部13が形成されている。
【0021】また、空調ケース4の最下流側部位には、
車室内乗員の上半身に空調空気を吹き出すためのフェイ
ス開口部14と、車室内乗員の足元に空気を吹き出すた
めのフット開口部15と、車室の左右から車室内乗員の
上半身に空調空気を吹き出すためのサイドフェイス開口
部19が形成されている。他の開口部として、フロント
ガラスの内面に向かって空気を吹き出すための図示しな
いデフロスタ開口部があるが、本実施形態では省略す
る。
【0022】上記開口部14、15の空気上流側部位に
は、フェイス・フットドア16が配設されていて、この
ドアを図示しないサーボモータ等の駆動手段によってそ
れぞれの開口部を開閉することにより、吹出モードが切
り換えられる。そして、各開口部の先には車両側の配風
ダクトが接続される。
【0023】具体的には、フェイス開口部14には乗員
の上半身に向けたフェイス吹出口17aへ導くフェイス
ダクト17が、フット開口部15には乗員の足元に向け
たフット吹出口18aへ導くフットダクト18が、サイ
ドフェイス開口部19には前席の左右から乗員の上半身
に向けたサイドフェイス吹出口20aへ導くサイドフェ
イスダクト20がそれぞれ接続されている。
【0024】21は、本発明の要部である空調ユニット
3にて温度調節された吹出風の一部を、内気吸込口5に
向けて導く風洩らし口である。本実施形態ではサイドフ
ェイスダクト20に風洩らし口21を設け、助手席側の
内気吸込口5に近い位置で温度調節された吹出風の一部
を洩らして還流させている。
【0025】図1中には、助手席側のサイドフェイス吹
出口20aの裏側あたりに風洩らし口21を設け、直接
吹出風の一部を内気吸込口5へ導く形態と、サイドフェ
イスダクト20の他の部分や空調ケース4に風洩らし口
21を設け、そこから風洩らし専用ダクト22を用いて
吹出風の一部を内気吸込口5へ導く形態と、便宜上、こ
の両方の形態を図1中に併記している。
【0026】また、この風洩らし口21、又はそこから
の送風通路中に送風を断続させる風洩らしドア(開閉手
段)23を設けている。この風洩らしドア23は、先の
送風ユニット2に設けられた内外気切替ドア7と連動す
るようになっており、内外気切替ドア7が内気循環側と
なる時に風洩らしドア23が開くようなっている。
【0027】具体的な連動方法は、本実施形態では、車
室内前方の計器盤部に設置される空調用の操作パネル中
の手動の内外気切替レバー24から、コントロールケー
ブル25を介して内外気切替ドア7の開閉がなされ、同
じ内外気切替レバー24からもう1本のコントロールケ
ーブル26を介して風洩らしドア23の開閉もなされる
ようになっている。
【0028】但し、これら内外気切替ドア7と風洩らし
ドア23は、それぞれサーボモータ等の駆動手段によっ
て開閉され、電気的な制御によって連動するものであっ
ても良い。
【0029】また、27は図示しないサーボモータ等の
駆動手段及び送風ブロワ8等を制御する電子制御装置
(ECU)であり、制御装置21は中央演算装置(CP
U)、随時読み込み書き込み可能な記憶装置(RAM)
及び読み込み専用の記憶装置(ROM)等からなる周知
のマイクロコンピュータである。
【0030】この制御装置27には、図示しない所望の
車室内温度を設定する設定器と、車室内の温度を検出す
る内気温センサと、外気の温度を検出する外気温センサ
と、車室内に侵入する日射量を検出する日射センサと、
エバポレータ9からの冷気の温度を検出する出口温セン
サと、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサと、
サーボモータに付いていてエアミックスドア12の開度
を検出するポテンションメーターとが入力接続されてい
る。
【0031】制御装置27は、これらセンサ群からの入
力信号に基づいて、図示しない送風ブロワ8を駆動する
モータコントローラや、エアミックスドア12を駆動す
るサーボモータや、モード切替ドア16を駆動するサー
ボモータに制御信号を出力する。
【0032】次に、本実施形態での特徴を説明する。
【0033】まず、空調ユニット3にて温度調節された
吹出風の一部を、内気吸込口5に向けて導く風洩らし口
21を設けている。これにより、送風ユニット2の内気
吸込口5から取り込む空気の温度(吸込空気温度)が、
冷房時には冷たく、暖房時には暖かくなることから、吹
出温度をより冷たく、又はより暖かくすることができ
る。また、冷暖房効率が良くなることより、冷房時にお
いてはコンプレッサの稼動時間を少なくすることができ
る。
【0034】また、車両側の配風ダクトとして空調ユニ
ット3に接続され、吹出風をサイドフェイス吹出口20
aへ導くサイドフェイスダクト20に風洩らし口21を
設ける。これにより、温度調節された吹出風の一部を内
気吸込口5へ導く構造が容易に実現できている。
【0035】また、風洩らし口21、又はそこからの送
風通路中に送風を断続させる風洩らしドア23を設けて
いる。これにより、風洩らし口21から吹出風の一部を
内気吸込口5へ導くことの効果を状況によって判断し、
送風するかしないかを選択することができる。
【0036】また、送風ユニット2の内外気切替ドア7
と風洩らしドア23とを連動させ、内外気切替ドア7が
内気循環側となる時に風洩らしドア23が開くようにし
ている。これにより、効果の得られる内気循環の時には
風洩らしドア23が連動して開き、効果の得られない外
気導入の時には風洩らしドア23が連動して閉じること
により車室内への吹出風量が減らすようなことがない。
【0037】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態を図2に基づき説明する。第1実施形態とは制御装
置27が実行する制御プログラムに、風洩らしドア23
の開閉に関する制御プログラムを付加した点のみ異な
る。
【0038】制御装置27は、当該車両の図示しないイ
グニッションスイッチのON時にバッテリから給電され
て作動状態になり、この空調装置1の作動を開始させる
エアコンスイッチのON時に制御装置27内に記憶され
た制御プログラムの実行を開始する。
【0039】この制御装置27は、第1実施形態で示し
た種々のセンサ他の検出信号や乗員の要求に応じて、車
室内が所望の空調状態となるように自動制御するコンピ
ュータである。制御装置27が持つ種々の制御機能は従
来技術と同様であり、ここでの説明を省略する。以下、
本実施形態でメインプログラムに付加した風洩らしドア
23の開閉に関するプログラムを、図2のフローチャー
トに沿って説明する。
【0040】まずステップS1で、当空調装置が外気モ
ード(外気導入)が選択されているのか、内気モード
(内気循環)が選択されているのかを判定する。内気モ
ードが選択されている場合はステップS2へ進み、外気
モードが選択されている場合は後述するステップS4へ
進む。
【0041】ステップS2では、前述した図示しない所
望の車室内温度を設定する設定器で設定されている目標
車室内温度と、同じく図示しない車室内の温度を検出す
る内気温センサで検出される現在の車室内温度との温度
差が、所定値より大きいか小さいかを判定する。その温
度差が本実施形態では3℃より大きい場合にはステップ
S3へ進み、3℃より小さい場合はステップS4へ進
む。
【0042】そして、ステップS3では風洩らしドア2
3を開いて当プログラムを繰り返し、ステップS4では
風洩らしドア23を閉じて当プログラムを繰り返すもの
である。
【0043】このように制御装置27は、内外気切替モ
ードが内気循環側で、且つ、現在の車室内温度と目標と
する設定温度との温度差が所定値以上大きい時に風洩ら
しドア23を開くようにしている。これにより、内気循
環の時で、特に効果の得たい車室内温度と設定温度との
温度差が大きい時に風洩らしドア23を開き、それ以外
の時には風洩らしドア23を閉じことにより車室内への
吹出風量を減らすようなことがない。
【0044】(第3実施形態)図3は、本発明の第3実
施形態における車両用空調装置1の模式図であり、本発
明を、車室内が大きいワンボックス車等の後席側に設置
され、後席側空間を空調する後席用空調装置1に適用し
たものである。図3において、1は後席用空調装置を示
し、この空調装置1の主体は車両後方部の床面近傍位置
において車両外壁と車両内壁との間に設置される。そし
て空調装置1は、大別して車両前後方向に並ぶように配
置された送風ユニット2と、空調ユニット3とからな
る。
【0045】送風ユニット2は、空調装置1内部に車室
内後部の内気を吸引するためのものであって、本実施形
態では空調装置1は内気のみを吸い込むようになってい
る。そのため、送風ユニット2の車両幅方向(図3の紙
面表裏方向)の両側には、それぞれ図示しない内気吸入
口5が形成されている。また、送風ユニット2には送風
ブロワ8が備えられており、この送風ブロワ8は、遠心
ファンと図示しないファン駆動用モータとを有し、遠心
ファンはスクロール状の空調ケース4内に配置されてい
る。
【0046】送風ユニット2の空気下流側は、空調ケー
ス4で車両前後方向に延びる流路が形成されている。こ
の流路は、送風ユニット2から送風された送風空気を下
方から上方へ向かって流れを変更させてエバポレータ9
に導入するためのものである。この流路により送風ユニ
ット2の出口部が空調ユニット3の入口部に接続され
る。
【0047】空調ユニット3は、送風ユニット2より車
両後方側に配置されており、空調ケース4により流路が
下方から上方に延びるように形成されている。空調ユニ
ット3のケース4内には、空気冷却手段をなすエバポレ
ータ9と、その空気下流側位置に空気加熱手段をなすヒ
ータコア10が配設されている。
【0048】エバポレータ9及びヒータコア10は、空
調ユニット3内に、その通風面が略水平となるように車
両上下方向に積層して配置されている。従って、上記送
風ブロワ8から送風された送風空気は、上記流路によっ
て車両前方から後方へ向かって流れた後、空調ユニット
3のケース4内に導入される。そして、ケース4内に導
入された送風空気は、下方から上方に向かうように流れ
を変更して、上記エバポレータ9およびヒータコア10
を通過する。
【0049】エバポレータ9は、図示しない圧縮機、凝
縮器、受液器、減圧器と共に配管結合された周知の冷凍
サイクルを構成するものであり、ケース4内の空気を冷
却除湿する。ヒータコア10は、自動車エンジンからの
温水(冷却水)を熱源とする加熱用熱交換器であり、上
記エバポレータ9にて冷却された冷風を加熱する。
【0050】本実施形態では、ヒータコア10への温水
量を調整する図示しない温水弁をヒータコア10の温水
回路に設け、この温水弁の開度調整によりヒータコア1
0への温水量を調整することにより、車室内への吹出空
気温度を調整する。また、空調ユニット3のケース4内
には、エバポレータ9を通過した空気(冷風)がヒータ
コア10をバイパスして流れる冷風バイパス通路が設け
られており、この冷風バイパス通路は、冷風バイパスド
ア28にて開閉される。
【0051】空調ユニット3のケース4において、ヒー
タコア10の下流側部位(車両上方部位)には、空気通
路としてのフェイス用開口部14とフット用開口部15
とが形成されている。フェイス用開口部14は、ヒータ
コア10で温度調整された空調風を後席側乗員の上半身
に向けて送風するためのものであり、図示しないフェイ
ス用ダクトを介して車両天井部の図示しない後席用フェ
イス吹出口に連結されている。
【0052】一方、フット用開口部15は、ヒータコア
10で温度調整された空調風を後席側乗員の足元部に向
けて送風するためのものであり、図示しないフット用ダ
クトを介して後席乗員の足元部に位置する図示しない後
席用フット吹出口に連結されている。これらフェイス用
開口部14とフット用開口部15はスライドドア16に
て開閉され、これにより、吹出モードとして周知のフェ
イスモード、バイレベルモード、フットモードが切替可
能になっている。
【0053】次に、本実施形態での特徴を説明する。
【0054】空調ユニット3にて温度調節された吹出風
の一部を、図示しない内気吸込口に向けて導く風洩らし
口21を、空調ケース4に一体として設けている。これ
により、送風ユニット2の図示しない内気吸込口から取
り込む空気の温度(吸込空気温度)が、冷房時には冷た
く、暖房時には暖かくなることから、吹出温度をより冷
たく、又はより暖かくすることができる。また、冷暖房
効率が良くなることより、冷房時においてはコンプレッ
サの稼動時間を少なくすることができる。
【0055】(第4実施形態)図4は、本発明の第4実
施形態における車両用冷房装置1の模式図である。第3
実施形態の後席用空調装置1がエバポレータ9とヒータ
コア10を備えていてエアコンとして冷暖房可能なのに
対し、本実施形態の後席用冷房装置1はヒータコア10
を備えておらず、クーラ仕様として冷房のみ可能であ
り、リヤクーラとして大型乗用車の後席後方のリヤトレ
イ下のトランク内等に配置される。
【0056】よって、エバポレータ9の下流側部位(車
両上方部位)には、第3実施形態の様な空気を加熱する
ヒータコア10や、ヒータコア10をバイパスさせるた
めの冷風バイパスドア28や、吹出モード切替ドア16
等はなく、空気通路としてフェイス用開口部14だけが
形成されている。このフェイス用開口部14から、図示
しないフェイス用ダクトを介して車両天井部の図示しな
い後席用フェイス吹出口等に連結され、エバポレータ9
で冷却された空調風が後席側乗員の上半身に向けて送風
されるようになっている。
【0057】この冷房装置1において、エバポレータ9
で冷却された空調風の一部を、図示しない内気吸込口に
向けて導く風洩らし口21を、空調ケース4に一体とし
て設けると共に、風洩らし口21、又はそこからの送風
通路中に送風を断続させる風洩らしドア23を設けてい
る。
【0058】この様に、リヤクーラ等ではエバポレータ
9下流の冷風洩らしによって図示しない内気吸込口から
取り込む空気の温度(吸込空気温度)が冷たくなること
から、吹出温度をより冷たくすることができる。また、
冷房効率が良くなることより、冷房時のコンプレッサの
稼動時間を少なくすることができる。因みに、風洩らし
ドア23の作動、及び効果は第1、第2実施形態と同様
である。
【0059】(他の実施形態)上述の実施形態では、風
洩らしドア23を内外気切替ドア7と連動させるか、更
に制御プログラムで温度差により開閉を行っているが、
乗員の判断と操作で風洩らしドア23を単独で開閉でき
るものであっても良い。
【0060】また、上述の実施形態では送風ユニット2
の下流に空調ユニット3が配置されているが、逆に空調
ユニット3の下流に送風ユニットが配置された、いわゆ
る吸込式の空調装置に本発明を適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における車両用空調装置
の模式図である。
【図2】本発明の第2実施形態における風洩らしドアの
開閉に関するフローチャートである。
【図3】本発明の第3実施形態における後席用空調装置
の模式図である。
【図4】本発明の第4実施形態における後席用冷房装置
の模式図である。
【符号の説明】
2 送風ユニット(送風部) 3 空調ユニット(空調部) 5 内気吸入口 7 内外気切替ドア(内外気切替手段) 20 サイドフェイスダクト 20a サイドフェイス吹出口 21 風洩らし口 23 風洩らしドア(開閉手段) 27 制御装置(制御手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内空気を取り込む内気吸入口(5)
    を持ち、その内気吸入口(5)から車室内空気を取り込
    んで再び車室内へ向けて送風する送風部(2)と、 前記送風部(2)から送られてくる空気を加熱又は冷却
    による温度調節をして車室内へ導く空調部(3)とから
    なる車両用空調装置において、 前記空調部(3)にて温度調節された吹出風の一部を、
    前記内気吸込口(5)に向けて導く風洩らし口(21)
    を設けたことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 車両側の配風ダクトとして前記空調部
    (3)に接続され、前記吹出風をサイドフェイス吹出口
    (20a)へ導くサイドフェイスダクト(20)に前記
    風洩らし口(21)を設けたことを特徴とする請求項1
    に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記風洩らし口(21)、又はそこから
    の送風通路中に送風を断続させる開閉手段(23)を設
    けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車
    両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記送風部(2)に内気循環と外気導入
    とを切り替える内外気切替手段(7)を備え、 前記内外気切替手段(7)が内気循環側となる時に前記
    開閉手段(23)が開くように連動させたことを特徴と
    する請求項3に記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 所望の車室内温度を設定すると、車両の
    環境情報に基づいて車室内がその設定温度となるように
    空調状態を自動制御する制御手段(27)を備え、 前記制御手段(27)は、前記内外気切替手段(7)が
    内気循環側、且つ、車室内温度と前記設定温度との温度
    差が所定値以上の時に前記開閉手段(23)を開くよう
    にしたことを特徴とする請求項3に記載の車両用空調装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7422050B2 (en) * 2003-07-25 2008-09-09 Denso Corporation Air conditioning apparatus for vehicle
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