JP2003091241A - 電子写真用ラベルシート及びこれを用いた画像形成方法 - Google Patents

電子写真用ラベルシート及びこれを用いた画像形成方法

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JP2003091241A JP2001285717A JP2001285717A JP2003091241A JP 2003091241 A JP2003091241 A JP 2003091241A JP 2001285717 A JP2001285717 A JP 2001285717A JP 2001285717 A JP2001285717 A JP 2001285717A JP 2003091241 A JP2003091241 A JP 2003091241A
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孝 荻野
Kiyoshi Hosoi
清 細井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着器への巻付きや巻付き跡の発生が抑えら
れ、カールが小さく、印刷物を高温高湿環境下に放置し
てもトナークラックが発生しない電子写真用ラベルシー
ト及び画像形成方法を提供すること。 【解決手段】 ラベル基材及びセパレーター基材が、双
方とも樹脂フィルムからなり、ラベル体及びセパレータ
ーの150℃、5分間熱処理後のMD方向熱収縮率差
(セパレーター熱収縮率−ラベル体熱収縮率)が−0.
3%〜0.1%の範囲であり、セパレーターの135℃
における引張り弾性率E(N/mm2)と、前記セパレ
ーターの23℃・50%R.H.環境における厚さt
(mm)と、で表されるセパレーターのコシの強さE・
3が0.21N・mm以上であることを特徴とする電
子写真用ラベルシート及びそれを用いた画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機及びプリンターに使用される電子写真用ラベルシー
ト、及びこれを用いた画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の複写機やプリンターのカ
ラー化、デジタル化に伴い、電子写真方式の高画質化、
高速化が検討されている。特に、電子写真方式のフルカ
ラー複写機およびプリンターにおいては、画像の高画質
化と高速処理に対応するために、画像の入出力のデジタ
ル化が進み、画像入力方法、入力した画像の処理方法、
現像方法、転写方法、定着方法等が大きく改善されてき
た。また、現像剤や感光体等の各構成要素もデジタル高
精細、高発色カラー記録に対応して改善されてきた。
【0003】フルカラー複写機及びプリンターの高画質
化に伴い、記録媒体として、上質紙のみならず、坪量の
高いコート紙、キャストコート紙、プラスチック材料、
シール材料等、多様なメディアが使用されてきている。
特にシール及びラベル材料等はラベルとして使用した
り、写真シールとしての用途が様々提案されてきてい
る。かかるシール及びラベルの材料は、上質紙、コート
紙、プラスチック等をベースとして開発されている。
【0004】しかし、記録媒体が上質紙ベースからなる
場合は、定着時に加熱溶融されたトナーが上質紙中に入
り込み易いため、画像にザラツキ感があり、画像光沢が
不均一となる。このため、高画質な画像を得ることがで
きない。記録媒体がコート紙ベースからなる場合は、高
湿環境下において、定着時の加熱により前記記録媒体が
火膨れを発生しやすいため使用に耐えられない。記録媒
体がフィルムベースの場合は、定着時の加熱により前記
記録媒体のコシが弱くなるため、定着器への巻つき(以
下、「定着器巻つき」と略す場合がある)や巻つき跡が
発生し易い。更に、前記記録媒体が熱収縮することによ
り、記録媒体の一部ないし全体が円弧状に湾曲するカー
ルも発生し易しやすい。このため、発生したカールが著
しい場合は、機械内部で記録媒体の端部が折れ曲がり、
端部折れが発生する。フルカラー複写機及びプリンター
は、高画質化に加えて、高速化への対応も進んできてい
ることから、加熱式の定着器において記録媒体にかかる
熱の負荷も大きくなり、上記した定着器におけるトラブ
ルが多くなっている。
【0005】上記した定着器におけるカールに関する問
題を改善するため、特開2000−235275号公
報、特許第1941236号明細書、特許第02807
062号公報によれば、フィルムメディア(電子写真用
ラベルシート)全体の熱収縮率を規定することにより、
カールを改善しようとしている。しかし、ラベルシート
(電子写真用ラベルシート)は、粘着剤(粘着層)を介
して仮接着された表面基材(ラベル体)と裏面基材(セ
パレーター)との形態や構成等が異なるため、表面基材
と裏面基材の熱収縮差が大きい場合には、複写機・プリ
ンター機内でのトラブルを誘発するような大きいカール
が発生する。このため、前記公報に記載の技術では、ラ
ベルシートのカールに関する問題は解決できない。
【0006】一方、特開平11−300898号公報に
は、ラベル体基材(ラベル基材)の熱収縮率を規定した
技術が開示されている。しかし、当該技術では、セパレ
ーターの熱収縮率が大きい場合、カールに関する問題を
抑えることができない。これらの問題を改善するため
に、特開平06−337537号公報には、ラベルシー
トの表裏各々(ラベル体およびセパレーター)の熱収縮
率を1%以下に規定した技術が開示されている。しかし
当該公報に記載の技術では、表裏各々の熱収縮率が1%
以内でも、表裏の熱収縮率の差が大きい場合には、カー
ルの発生を抑えることが困難であるため、カールに関す
る問題が発生する場合がある。
【0007】ところで、記録媒体として樹脂フィルムを
用いた場合は、定着時に加熱した際に、前記フィルムの
コシが急激に弱くなるため、前記樹脂フイルムが定着器
に巻き付いたり、前記樹脂フィルムに巻つき跡が発生し
易い。また、前記樹脂フィルムを用いて印刷された印刷
物の画像光沢を均一化することはできない。一方、ラベ
ル体及び/又はセパレーターの基材として上質紙を用い
て、ラベルシートとした場合は、温湿度の変化により、
前記ラベルシートが大きく伸縮することによりカールが
発生したり、前記ラベルシートが伸びることによりラベ
ル体に印刷された画像が、前記ラベルシートの伸びに追
従できずに割れが発生する(以下、かかる割れを「トナ
ークラック」と略す)。
【0008】また、特開昭62−116945号公報、
特開平11−231671号公報には、定着器巻つきを
改善するために、常温時における記録媒体の弾性・コシ
について規定した技術が開示されている。しかし、定着
時の加熱により記録媒体の弾性・コシが極端に低下する
ため、常温時の記録媒体の弾性・コシを規定しても、定
着器巻つきを抑えることができない。
【0009】一方、特開平7−248636号公報に
は、画像光沢を均一化するために、ラベルシートのラベ
ル体にガラス転移温度が50〜80℃の熱可塑性樹脂か
らなる厚みが4μm以上の受像層(トナー受像層)を設
け、定着時にトナーを前記受像層に埋め込むことによ
り、画像の光沢を均一化させる技術が開示されている。
当該公報に記載の技術では、受像層を有するために画像
光沢を均一化することができる。しかし、カールの発生
防止に関しては特に考慮されていないため、定着後にカ
ールが発生し易い。また、前記受像層が離型性を有して
いないため、前記ラベルシートは、定着器への巻つき
や、巻つき跡が発生し易くなる。
【0010】以上のことから、前記各公報に記載の技術
により作製されたラベルシートを用いて印刷した場合、
印刷時にラベルシートの定着器への巻つき及び巻つき跡
の発生を防止できない。また、かかるラベルシートの定
着器への巻つきが起こらない場合でも、印刷物のカール
の発生、著しいカールの発生による端部折れ、温湿度の
変化による印刷物のトナークラックの発生等の問題を防
止することが困難である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決することを課題とする。すなわち、本発明は、
印刷時にラベルシートの定着器への巻つき及び巻つき跡
の発生を防止することができ、さらに、印刷物のカール
の発生、著しいカールの発生による端部折れ、温湿度の
変化による印刷物のトナークラックの発生等の問題を防
止することができる樹脂フィルムベースの電子写真用ラ
ベルシート及びこれを用いた画像形成方法を提供するこ
とを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
により達成される。すなわち、本発明は、 <1> ラベル基材の片面に粘着層が設けられたラベル
体と、該粘着層と剥離可能に仮接着された少なくともセ
パレーター基材からなるセパレーターと、から構成され
る電子写真用ラベルシートであって、前記ラベル基材及
び前記セパレーター基材が、双方とも樹脂フィルムから
なり、前記ラベル体及び前記セパレーターの下式(1)
で表されるMD方向熱収縮率差Aが、−0.3%〜0.
1%の範囲であり、前記セパレーターの下式(2)で表
されるコシの強さBが、0.21N・mm以上であるこ
とを特徴とする電子写真用ラベルシートである。
【0013】・式(1) A=S−L [上記式中、Sは前記セパレーターの150℃、5分間
熱処理後におけるMD方向熱収縮率(%)を表し、Lは
前記ラベル体の150℃、5分間熱処理後におけるMD
方向熱収縮率(%)を表す。] ・式(2) B=E・t3 [上記式中、Eは前記セパレーターの135℃における
引張り弾性率(N/mm 2)を表し、tは前記セパレー
ターの23℃・50%R.H.環境における厚さ(m
m)を表す。]
【0014】<2> 前記ラベル基材の粘着層が設けら
れた面と反対側の面に、少なくとも、130℃における
貯蔵弾性率が、4Pa〜250Paの範囲である熱可塑
性樹脂を含有してなるトナー受像層が形成されてなるこ
とを特徴とする<1>に記載の電子写真用ラベルシート
である。
【0015】<3> 前記トナー受像層が、離型剤を1
質量%〜10質量%の範囲で含有してなることを特徴と
する<2>に記載の電子写真用ラベルシートである。
【0016】<4> 少なくとも<1>〜<3>のいず
れか1に記載の電子写真用ラベルシートのラベル体上
に、トナーを用いてトナー画像を形成するトナー画像形
成工程と、前記トナー画像を定着する定着工程とを含む
画像形成方法であって、前記定着工程が、前記トナーを
加熱溶融して定着する工程であることを特徴とする画像
形成方法である。
【0017】<5> 定着工程が、ベルト式定着装置を
用いて行うことを特徴とする<4>に記載の画像形成方
法である。
【0018】<6> 定着工程が、定着処理を2回行う
工程であり、且つ、2回目の定着処理がベルト式定着装
置を用いて行うことを特徴とする<4>に記載の画像形
成方法である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明を、電子写真用ラベ
ルシート(以下、「ラベルシート」と略す場合がある)
と画像形成方法とに大きくわけて、詳細を説明する。
【0020】〔電子写真用ラベルシート〕図1は本発明
の電子写真用ラベルシートの構成を示す模式断面図であ
る。本発明のラベルシートは、ラベル基材4の片面に粘
着層5が設けられたラベル体1と、該粘着層5と剥離可
能に仮接着された少なくともセパレーター基材8からな
るセパレーター6と、から構成される。ラベル体1に
は、さらに、ラベル基材4の粘着層5が設けられた面と
反対側の面にトナー受像層2を設けることができる。ま
た、ラベル基材4とトナー受像層2の間にアンカーコー
ト層3を設けることもできる。セパレーター6には、さ
らに、セパレーター基材8の片面に剥離層7又は帯電防
止処理層9を設けることができ、あるいは、セパレータ
ー基材8の片面に剥離層7を、もう一方の面に帯電防止
層9を、それぞれ設けることができる。但し、ラベル体
1とセパレーター6とを剥離可能に仮接着してラベルシ
ートとした時に、剥離層7は粘着層5と接するように位
置し、帯電防止層9はラベルシートの外側を向くように
位置する。
【0021】本発明の電子写真用ラベルシートは、ラベ
ル基材4及びセパレーター基材8が、双方とも樹脂フィ
ルムからなり、ラベル体1及びセパレーター6の下式
(1)で表されるMD方向熱収縮率差Aが、−0.3%
〜0.1%の範囲であり、セパレーター6の下式(2)
で表されるコシの強さBが、0.21N・mm以上であ
ることを特徴とする。 ・式(1) A=S−L [上記式中、Sはセパレーター6の150℃、5分間熱
処理後におけるMD方向熱収縮率(%)を表し、Lはラ
ベル体1の150℃、5分間熱処理後におけるMD方向
熱収縮率(%)を表す。] ・式(2) B=E・t3 [上記式中、Eはセパレーター6の135℃における引
張り弾性率(N/mm2)を表し、tはセパレーター6
の23℃・50%R.H.環境における厚さ(mm)を
表す。]
【0022】ラベル基材4の材料は、樹脂フィルムが用
いられる。該樹脂フィルムとしては、特に限定されない
が、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンナフタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、
ポリイミド、ポリスチレン等のフィルムが挙げられる。
また、ラベル基材4は、予め熱処理することにより熱収
縮させた樹脂フィルムを用いることが好ましい。
【0023】セパレーター基材8の材料は、樹脂フィル
ムが用いられる。該樹脂フィルムとしては特に限定され
ないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレ
ン、ポリイミド、ポリスチレン等のフィルムが挙げられ
る。また、これら樹脂フィルムに充填材等を配合しても
よい。前記樹脂フィルムは100℃以上の耐熱性を有す
ることが好ましい。セパレーター基材8は、予め熱処理
することにより熱収縮させた樹脂フィルムを用いること
が好ましい。
【0024】本発明のラベルシートは、ラベル基材4及
びセパレーター基材8の双方が、樹脂フィルムからなる
ため、温湿度の変化に対して、ラベルシートが大きく伸
縮しないためカールが発生するのを防止することができ
ると共に、トナークラックが発生するのを防止すること
ができる。
【0025】MD方向熱収縮率差Aは、−0.3%〜
0.1%の範囲が好ましく、−0.2%〜0.0%の範
囲がより好ましい。MD方向熱収縮率差Aが0.1%を
超えた場合は、定着後のラベルシートが、画像側の面
(トナー受像層2が形成されている場合は当該面)を円
弧の内側にして大きなカールが発生しやすい。かかるカ
ールの発生に伴い、ラベルシートの端部折れや定着器巻
つき等のトラブルが起こる。一方、MD方向熱収縮率差
Aが−0.3%未満の場合は、定着後のラベルシート
が、画像側の面を円弧の外側にして大きなカールが発生
しやすい。また、かかるカールの発生が著しい場合、端
部折れ等の問題が発生する。
【0026】セパレーター6の150℃、5分間熱処理
後におけるMD方向熱収縮率S(以下、「熱収縮率S」
と略す)と、ラベル体1の150℃、5分間熱処理後に
おけるMD方向熱収縮率L(以下、「熱収縮率L」と略
す)は、ラベルシートの、ラベル体1とセパレーター6
と、を引きはがして、各々を150℃、5分間熱処理
し、加熱処理後のラベル体1およびセパレーター6のM
D方向の熱収縮率をJIS K7133に基づき測定さ
れる。
【0027】熱収縮率S及び熱収縮率Lの測定を以下に
具体的に説明する。まず、製造されたラベルシートのM
D方向を確認し、ラベルシートを120mm角に切り出
す。その後、23℃・50%R.H.の恒温恒湿室に1
時間放置し、切り出したラベルシートの表裏面に100
mm角の加熱前後の長さを測定するための四角形を、図
2に示す本発明の電子写真用ラベルシートの熱収縮率差
を求めるための、熱収縮率測定用試験片の寸法図、に基
づき描いて、加熱前のMD方向の寸法(MDL01、MD
L02)を精密に計測する。その後、前記ラベルシートの
ラベル体1とセパレーター6とを引きはがして、両者を
通風オーブンで150℃・5分間加熱し、更に23℃・
50%R.H.の前記恒温恒湿室で1時間放冷した後、
加熱処理後の、ラベル体1のMD方向の寸法(MDL
L、MDL2L)と、セパレーター6のMD方向の寸法
(MDL1S、MDL2S)と、を測定する。なお、MD
方向とはラベル基材あるいはセパレーター基材を製造す
る際の、製造時の流れ方向のことである。
【0028】次に、上記したように測定された加熱前後
のMD方向の寸法値を用いて、熱収縮率Sを下式(3)
により、熱収縮率Lを下式(4)により、加熱前のMD
方向の寸法(MDL01、MDL02)に対する百分率の平
均値として求める。 ・式(3) S={(MDL1S−MDL01)/MDL01+(MDL
S−MDL02)/MD L02}/2 ・式(4) L={(MDL1L−MDL01)/MDL01+(MDL
L−MDL02)/MD L02}/2 従って、MD方向熱収縮率差Aは、前記した式(1)、
即ち、A=S−Lにより求められる。なお、熱収縮率S
および熱収縮率Lの値が、負の場合はラベル体1および
セパレーター6の収縮、正の場合はラベル体1およびセ
パレーター6の伸び、に相当する。
【0029】セパレーター6のコシの強さBは、0.2
1N・mm以上が好ましく、0.26N・mm以上がよ
り好ましい。セパレーター6のコシの強さBが、0.2
1N・mm未満の場合は、定着時に加熱した際に、セパ
レーターのコシが弱くなるため、ラベルシートが定着器
に巻き付いたり、あるいは、カールの発生や、かかるカ
ールの発生に伴う端部折れ等の問題が発生する。
【0030】セパレーター6のコシの強さBの算出方法
を下記に示す。製造されたラベルシートのラベル体1と
セパレーター6とを引きはがす。次に、恒温室に設置さ
れた引張り試験器の測定チャックに、幅10mm×長さ
150mmに切断したセパレーターをセットする。この
まま135℃の恒温室に約1時間放置した後、引張り速
度300mm/分で引っ張り測定を実施することによ
り、セパレーターの135℃における引張り弾性率E
(N/mm2)を求めた。このセパレーターの135℃
における引張り弾性率E(N/mm2)に、セパレータ
ーの23℃・50%R.H.環境における厚さ(mm)
の3乗をかけて、前記の式(2)で表されるセパレータ
ーのコシの強さB、即ち、E・t3(N・mm)として
算出する。
【0031】既述の如く、本発明の電子写真用ラベルシ
ートは、ラベル基材4及びセパレーター基材8が、双
方とも樹脂フィルムからなり、ラベル体1及びセパレ
ーター6のMD方向熱収縮率差Aが、−0.3%〜0.
1%の範囲であり、セパレーター6のコシの強さB
が、0.21N・mm以上である。このため、印刷時に
ラベルシートの定着器への巻つき発生と、巻つき跡の発
生と、を防止することができ、さらに、印刷物のカール
の発生、著しいカールの発生による端部折れ、温湿度の
変化による印刷物のトナークラックの発生等の問題を防
止することができる。これらの効果は、上記〜の要
素が組み合わさることによって、顕著に発揮される。
【0032】本発明のラベルシートは、ラベル基材4の
粘着層5が設けられた面と反対側の面に、少なくとも、
130℃における貯蔵弾性率が、4Pa〜250Paの
範囲である熱可塑性樹脂を含有してなるトナー受像層2
が形成されてなることが好ましい。
【0033】トナー受像層2が熱可塑性樹脂を含有する
ことにより、定着時にトナーを加熱溶融した際に、トナ
ー受像層2の内部にトナーを埋め込むことができるた
め、前記トナーに起因した印刷物表面の凹凸を無くし、
画像光沢を均一にすることが可能となる。また、トナー
受像層2が離型剤を含有することにより、トナー受像層
2に、離型性能が付与されるため、オフセット現象や、
定着器の巻き付き等を防止することが可能となる。
【0034】前記熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリ
スチレン樹脂、スチレン−酢酸ビニル系樹脂、アクリル
樹脂、スチレン−アクリル酸エステル樹脂、スチレン−
メタクリル酸エステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエ
ステル樹脂等が挙げられる。また、前記離型剤として
は、カルナバワックス、ライスワックス、キャンデリラ
ワックス、パラフィンワックス、オレフィンワックス等
が挙げられる。
【0035】前記熱可塑性樹脂の130℃/10rad
/secにおける貯蔵弾性率は、4Pa〜250Paの
範囲が好ましく、4Pa〜100Paの範囲がより好ま
しい。前記貯蔵弾性率が4Pa未満の場合は、定着時に
加熱した際に前記熱可塑性樹脂が軟化し過ぎることによ
り、オフセット現象や、定着器巻つきが発生し易くなる
場合がある。一方、前記貯蔵弾性率が250Paを超え
た場合は、トナー受像層2へのトナー埋め込み性が劣化
するため、画像光沢の均一性が劣る場合がある。なお、
前記貯蔵弾性率の測定は、レオメトリックス社製ダイナ
ミックアナライザーRDAIIを使用し評価した。
【0036】本発明の電子写真用ラベルシートは、トナ
ー受像層2が、離型剤を、1質量%〜10質量%の範囲
で含有してなることが好ましく、1質量%〜5質量%の
範囲で含有してなることがより好ましい。
【0037】トナー受像層2に含有される前記離型剤の
含有量が1質量%未満の場合、定着時にラベルシートと
定着器との剥離性が低下するため、ラベルシートの定着
器への巻つきが発生する場合がある。一方、前記含有量
が10質量%を超えると画像光沢の均一性が低下する場
合がある。なお、前記離型剤は、その離型剤の種類によ
り離型効果が異なることから、離型剤の種類により含有
量を調整することが好ましい。
【0038】トナー受像層2の厚みは、3μm〜15μ
mの範囲が好ましく、4μm〜10μmの範囲がより好
ましい。前記厚みが3μm未満の場合は、トナーの埋め
込み性が悪くなり、画像光沢の均一性が劣る場合があ
る。前記厚みが15μmを超えた場合は、定着時に加熱
した際に、オフセット現象や、ラベルシートの定着器へ
の巻つきが発生し易くなる場合がある。
【0039】トナー受像層2にはトナー転写性を良くす
るために各種界面活性剤や金属酸化物粉末等を添加する
ことが好ましい。また、トナー受像層2の表面電気抵抗
率(Ω)の対数値は、28℃・85%R.H.のときに
は7.0〜9.5の範囲内であることが好ましく、10
℃・15%R.H.のときには10.8〜12.0の範
囲内であることが好ましい。
【0040】ラベル基材4に用いられる樹脂フィルムに
は、定着時に加熱した際に、ラベル体1の熱収縮を抑
え、且つ、白さを調節するために、二酸化チタンや炭酸
カルシウムなどの填料を配合することが好ましい。ま
た、トナー受像層2をラベル基材4に設ける場合、ラベ
ル基材4の表面には、トナー受像層2を構成する熱可塑
性樹脂との接着性を高めるため、コロナ放電処理が施さ
れたり、ポリウレタン系、水性樹脂系、酢酸ビニル系、
アクリル系等の材料からなるアンカーコート層3が、ラ
ベル基材4とトナー受像層2との間に設けられることが
好ましい。アンカーコート層3の厚さは、0.1μm〜
2.0μmの範囲が好ましい。
【0041】ラベル基材4の厚みは、25μm〜150
μmの範囲が好ましく、40μm〜100μmの範囲が
より好ましい。この厚みが25μm未満の場合、ラベル
シートからラベル体1を剥離した後のラベル体1の取り
扱いが困難になる場合がある。一方、前記厚みが150
μmを超える場合、印刷時にトナー画像をラベルシート
のラベル体に転写する際の、転写性が劣る場合がある。
【0042】粘着層5としては、アクリル系、ゴム系等
の粘着剤を使用することができる。粘着層5の塗工厚み
は、5μm〜30μmの範囲が好ましく、10μm〜2
0μmの範囲がより好ましい。この厚みが30μmを超
える場合は、前記粘着剤がラベルシートの端面からはみ
出し、はみ出した粘着剤が複写機・プリンター内部を汚
染して、給紙不良等を引き起こす場合がある。一方、前
記厚みが5μm未満の場合は、ラベル体1とセパレータ
ー6と、を仮接着する粘着力が不足する。このため、複
写機・プリンター内部で、印刷時にラベルシートが、ラ
ベル体1とセパレーター6と、に剥離して、さらに、剥
離したラベル体1及び/あるいはセパレーター6が複写
機・プリンター内部の部材に貼り付くことにより給紙不
良が発生する場合がある。
【0043】なお、本発明のラベルシートを剥離した状
態では、粘着層5は、ラベル基材4の片面に設けられて
いる。しかし、ラベルシートを製造する際には、例え
ば、セパレーター6の片面(セパレーター6に剥離層7
が設けられている場合は、剥離層7の上)に粘着層5を
形成しておき、次に、セパレーター6の粘着層5が設け
られた面と、ラベル基材4の表面に何も設けられていな
い片面と、を貼り合わせてラベルシートとしてもよい。
この場合であっても、該ラベルシートを剥離した際に
は、粘着層5はラベル基材4と粘着したまま、セパレー
ター6から剥離される。
【0044】セパレーター基材8の厚みは、25μm〜
150μmの範囲が好ましく、50μm〜100μmの
範囲がより好ましい。前記厚みが25μm未満の場合、
ラベルシートとして取り扱い難くなる場合がある。一
方、前記厚みが150μmを超えた場合、印刷時にトナ
ー画像をラベルシートのラベル体に転写する際の、転写
性が劣る場合がある。
【0045】セパレーター基材8の片面に剥離層7を設
ける場合は、紫外線硬化型シリコーン樹脂や熱硬化型シ
リコーン樹脂等を塗工することによって形成することが
できる。剥離層7の厚みは、特に限定されないが、0.
05μm〜1μmの範囲が好ましい。
【0046】トナーの転写性を向上させるため、セパレ
ーター6の、ラベル体1と仮接着される面の反対面に、
帯電防止層9を設けることが好ましい。帯電防止層9に
は各種界面活性剤や金属酸化物粉末等が含まれていても
よい。さらに、帯電防止層9の表面電気抵抗率(Ω)の
対数値は28℃・85%R.H.のときには7.0〜
9.5の範囲内が好ましく、10℃・15%R.H.の
ときには10.8〜12.0の範囲内が好ましい。ま
た、走行安定性を確保するため、セパレーター6のラベ
ル体1と仮接着される面の反対面に、サンディング処理
等の粗面化処理を施すことが好ましい。
【0047】〔画像形成方法〕本発明の画像形成方法
は、上記に説明した本発明の電子写真用ラベルシートの
ラベル体上にトナーを用いてトナー画像を形成するトナ
ー画像形成工程と、前記トナー画像を定着する定着工程
とを含む画像形成方法であって、定着工程が、前記トナ
ーを加熱溶融して定着することを特徴とする。また、本
発明の画像形成方法は、前記定着工程に、ベルト式定着
装置を用いることもできる。さらに、本発明の画像形成
方法は、前記定着工程が、定着処理を2回行う工程であ
り、且つ、2回目の定着処理に前記ベルト式定着装置を
用いることもできる。
【0048】図3は本発明の画像形成方法に用いるカラ
ー画像形成装置の好適な一例を示す概略構成図である。
前記カラー画像形成装置は、定着装置25を内蔵した図
3の左側に図示されたカラー画像形成装置本体20と、
図3の右側に図示されたベルト式定着装置58を内蔵し
た二次定着ユニット50と、からなる。図3に示すカラ
ー画像形成装置20と、カラー画像形成装置20に内蔵
される定着装置25と、二次定着ユニット50に内蔵さ
れるベルト式定着装置58と、を用いて実施される、本
発明の画像形成方法の一例を以下に説明する。
【0049】まず、電子写真用ラベルシートのラベル体
上にトナーを用いてトナー画像を形成するトナー画像形
成工程は、カラー画像形成装置本体20にて実施され
る。なお、前記トナー画像形成工程は、少なくとも、潜
像担持体に潜像を形成する潜像形成工程と、該潜像を少
なくともトナーを含む電子写真用現像剤を用いて現像
し、トナー画像を得る現像工程と、現像されたトナー画
像をラベルシートのラベル体に転写する転写工程と、か
らなる。
【0050】前記トナー画像を定着する定着工程は、カ
ラー画像形成装置本体20に内蔵された定着装置25に
て前記トナーを加熱溶融して定着する。但し、前記定着
工程は、定着装置25の代わりに、ベルト式定着装置5
8と同等の機能および構成を有する定着装置を用いて行
うこともできる。本例において、前記定着工程は、定着
装置25及び二次定着ユニット50を用いて定着処理を
2回行う工程であり、且つ、2回目の定着処理が、二次
定着ユニット50に内蔵されたベルト式定着装置58を
用いて行う構成となっている。
【0051】次に、二次定着ユニット50を構成する各
部分と、二次定着ユニット50により2回目の定着処理
を行う場合のラベルシートの搬送路と、について説明す
る。二次定着ユニット50は、カラー画像形成装置本体
20から排出される電子写真用ラベルシートが導入され
る導入口51を備えており、この導入口51の内部に
は、ラベルシートの搬送路を切り替える切り替えゲート
52が設けられている。前記カラー画像形成装置本体2
0から排出されるラベルシートに2回目の定着処理を施
さずに外部の第1排出トレイ55上に排出する場合に
は、切り替えゲート52によってラベルシートの搬送路
が上方の第1の搬送路53に切り替えられ、前記ラベル
シートが排出ロール54によって第1排出トレイ55上
に排出される。
【0052】一方、前記カラー画像形成装置本体20か
ら排出されるラベルシートに2回目の定着処理を施す場
合には、切り替えゲート52によってラベルシートの搬
送路が下方の第2の搬送路56に切り替えられ、ラベル
シートが搬送ベルト57によって、ベルト式定着装置5
8に搬送される。搬送されたラベルシートはベルト式定
着装置58により定着処理を受けて、排出ロール59に
よって第2の排出トレイ60に排出される。
【0053】図3に示す画像形成装置では、定着装置2
5によりフルカラーのトナー画像の定着処理が行われた
ラベルシートに対し、再度、ベルト定着装置58によ
り、2回目の定着処理が行われる。但し、切り替えゲー
ト52の操作により、ベルト式定着装置58による、2
回目の定着処理が行われることを省いてもよい。
【0054】次に、ベルト式定着装置58の構成と、ベ
ルト式定着装置58を用いて行われる定着処理について
説明する。図4は本発明の画像形成方法に用いるカラー
画像形成装置(図3に図示)の二次定着ユニットに内蔵
されるベルト式定着装置の模式断面図である。ベルト式
定着装置58の主たる構成は、図4に示すように、加熱
ロール61と、剥離ロール62と、ウォーク制御ロール
63と、からなる3つのロールにより周動可能に張架さ
れた定着ベルト64、及び、定着ベルト64を介して加
熱ロール61に圧接する加圧ロール65からなる。
【0055】定着処理は、定着ベルト64と加圧ロール
65の圧接部(ニップ部)72を定着ベルト64側にト
ナー画像が位置するように本発明のラベルシートを通過
させ、該トナー画像を加熱加圧することでトナーを加熱
溶融して行われる。さらに、前記ラベルシートは圧接部
72で定着された後、定着ベルト64がある程度冷却さ
れた状態で、定着ベルト64から剥離される。
【0056】次に、ベルト式定着装置58の各部分の構
成と機能について詳細に説明する。図5は本発明の画像
形成方法に用いるカラー画像形成装置のベルト式定着装
置(図4に図示)の加熱ロールあるいは加圧ロールの模
式断面図である。加熱ロール61は、例えば、アルミニ
ウムやステンレス等からなる金属製コア66の表面に、
JIS K6253に基づき測定されるゴム硬度が、好
ましくは20°〜60°の範囲であるシリコーンゴム等
からなる弾性体層67を、好ましくは1mm〜3mmの
範囲の厚さで被覆し、更に、弾性体層67の表面にPF
Aチューブ等からなる離型層68を被覆して、所定の外
径に形成したものが用いられる。この加熱ロール61の
内部には、加熱源として、発熱量が、好ましくは300
W〜350Wの範囲であるハロゲンランプ69が配設さ
れている。ハロゲンランプ69により、加熱ロール61
の表面温度が所定の温度(好ましくは130℃〜195
℃の範囲)となるように加熱する。
【0057】また、加圧ロール65としては、例えば、
図5に示す加熱ロール61と同様に構成したものが用い
られ、アルミニウムやステンレス等からなる金属製コア
66の表面に、JIS K6253に基づき測定される
ゴム硬度が、好ましくは20°〜60°の範囲であるシ
リコーンゴム等からなる弾性体層67を、厚さが好まし
くは1mm〜3mmの範囲で被覆し、更に、弾性体層6
7の表面にPFAチューブ等からなる離型層68を被覆
して、所定の外径に形成したものが用いられる。この加
圧ロール65の内部には、加熱源として、発熱量が、好
ましくは、300W〜350Wの範囲であるハロゲンラ
ンプ69が配設されている。ハロゲンランプ69によ
り、加圧ロール65の表面温度が所定の温度(好ましく
は85℃〜155℃の範囲)となるように内部から加熱
される。尚、加圧ロール65においては、加熱源を省略
してもよい。
【0058】加熱ロール61と加圧ロール65とは、定
着ベルト64を介して、図示しない加圧手段により、好
ましくはニップ圧が100kPa〜200kPaの範囲
で互いに圧接するように構成されている。
【0059】定着ベルト64は、既述の如く、加熱ロー
ル61と、剥離ロール62と、ウォーク制御ロール63
と、からなる3つのロールにより周動可能に張架されて
おり、図示しない駆動源により回転駆動される加熱ロー
ル61により、所定の移動速度で周動される。定着ベル
ト64としては、例えば、厚さ80μmのポリイミド製
の無端状フィルム上に、厚さ50μmのシリコーンゴム
層を被覆した構成を有するものが用いられる。
【0060】また、定着ベルト64の内面側には、加熱
ロール61と剥離ロール62との間に、定着ベルト64
を強制的に冷却する冷却用ヒートシンク70が配設され
ている。冷却用ヒートシンク70により、定着ベルト6
4に密着している定着後のラベルシートが冷却される。
この際、定着ベルト64は、剥離ロール62付近におい
て、50℃〜80℃の範囲に冷却される。なお、定着ベ
ルト64には、冷却用ヒートシンク70と加熱ロール6
1との間に、定着ベルト64に一定のテンションを付与
する小径のテンションロール71が配設されている。
【0061】次に、ベルト式定着装置58により行われ
る本発明のラベルシートの定着処理について詳細に説明
する。図4に示すように、カラートナー画像Tが転写さ
れた、あるいは転写後に1回目の定着処理が行われたラ
ベルシート10が、圧接部72を図4の左から右方向へ
通過する。この時、前記ラベルシート10はカラートナ
ー画像Tが加熱ロール61側に位置するようにして圧接
部72に導入される。ラベルシート10は、圧接部72
を通過する間に、カラートナー画像Tがラベルシート1
0上で加熱溶融されて定着される。同時に、ラベルシー
ト10は、その表面に形成されたトナー受像層2が加熱
されて軟化するため、定着ベルト64の表面に密着した
状態となる。
【0062】その後、定着ベルト64の表面に密着した
ラベルシート10は、密着した状態で、定着ベルト64
と共に搬送される。その間、定着ベルト64は冷却用の
ヒートシンク70によって強制的に冷却されるため、カ
ラートナー画像Tが定着されたトナー受像層2も冷却さ
れて固化する。この際、冷却によりラベルシート10の
コシが回復する。定着ベルト64に密着しているラベル
シート10は、そのコシが回復したため、剥離ロール6
2により、定着ベルト64から剥離される。ラベルシー
ト10が剥離された定着ベルト64の表面は、クリーナ
73によって残留トナー等が除去され、次の定着処理に
備える。
【0063】このため、カラー画像形成装置本体20で
トナー画像が転写された後に定着処理された電子写真用
ラベルシートは、カラー画像形成装置本体20に内蔵さ
れた定着装置25により定着処理が行われる際に、定着
処理時にラベルシートの定着器巻つきや巻つき跡の発生
が抑えられ、定着処理後のラベルシートあるいは印刷物
のカール高さが小さく、さらに、端部折れも発生しな
い。また、前記定着処理後に得られた印刷物の画像光沢
の均一性も優れている。さらに、本発明の電子写真用ラ
ベルシート10は、定着装置25による定着処理後にベ
ルト式定着装置58により2回目の定着処理が行われる
ことにより、トナー画像が一段と受像層に埋め込まれる
ため、印刷物の画像光沢が非常に均一化する。また、2
回目の定着処理時にラベルシート10の定着器巻つきや
巻つき跡の発生が抑えられ、2回目の定着処理後の印刷
物カール高さが小さく、さらに、端部折れも発生しな
い。また、上述した定着装置25による定着処理後およ
び2回目の定着処理後に得られた印刷物は高温高湿環境
下に放置してもトナークラックが発生しない。従って、
本発明の電子写真用ラベルシート及びこれを用いた画像
形成方法は、実用上、極めて有用である。
【0064】
【実施例】以下に本発明を、実施例を挙げてより具体的
に説明する。但し、本発明は以下の実施例に限定される
ものではない。なお、実施例および比較例は、ラベルシ
ートの各種特性値に対して、画像光沢の均一性、カール
高さH、端部折れ、一次定着器における定着器巻つき、
二次定着器における定着器巻つき、二次定着後の印刷物
の高温高湿時トナークラック、及び、トナー定着性につ
いて評価した。評価結果は表1及び表2に示した。
【0065】[実施例A1]ラベル基材として、予め熱
処理することにより熱収縮率を−0.45%に抑えたロ
ール状のポリエチレンテレフタレートフィルム(白PE
TフィルムA、厚み:50μm)を用いた。このラベル
基材の片面に、ポリウレタンを構成する主剤と、架橋剤
溶液と、を質量比で、該主剤:該架橋剤溶液が14.
1:1.0の割合に混合した塗工液を、厚みが1.0μ
mになるように塗工した後、フローティング乾燥してア
ンカーコート層を形成した。次に、前記アンカーコート
層上に、乾燥厚みが7μmとなるように下記のトナー受
像層塗工液をコンマコーターにより塗工・乾燥して、粘
着層を設けていないラベル体とし、かかる粘着層を設け
ていないラベル体をロール状に巻き取った。
【0066】(トナー受像層塗工液) ・界面活性剤(カチオン系界面活性剤、エレガン264
−WAX;日本油脂(株)製): 0.5質量部 ・熱可塑性樹脂(ポリエステル樹脂、貯蔵弾性率:4P
a、タフトンNE382:花王(株)製)): 10質
量部 ・離型剤(ライスワックス、TOA−RO1:東亜化成
(株)製): 0.3質量部 ・溶媒(トルエン): 90質量部
【0067】セパレーター基材としては、予め熱処理す
ることにより熱収縮を抑えた、耐熱性ポリエチレンテレ
フタレートフィルムZ(75μm)を用いた。該セパレ
ーター基材の片面に、サンディングによるマット処理
と、帯電防止処理と、を施し、マット処理及び帯電防止
処理された面と反対側の面に剥離層としてシリコーン樹
脂層を設けてセパレーターとした。次に、セパレーター
の上に設けられた前記剥離層の上に、アクリル系粘着剤
溶液を乾燥厚みが15μmになるようにコンマコーター
によって塗工・乾燥して、粘着層を設けた。その後、前
記セパレーターの粘着層が設けられた面と、ロール状に
巻き取った前記粘着層を設けていないラベル体の受像層
が形成されていない面と、をラミネーターで前記粘着層
に空気が混入しないように貼り合わせて、実施例A1の
電子写真用ラベルシートを得た。
【0068】実施例A1で得られたセパレーターのコシ
の強さBは0.21N・mmであった。また、実施例A
1で得られたラベル体の熱収縮率L、及び、セパレータ
ーの熱収縮率Sは、各々−0.45%、及び、−0.3
5%であり、それゆえ、MD方向熱収縮率差Aは0.1
%であった。
【0069】[実施例A2]ラベル基材として、予め熱
処理することにより熱収縮率を−0.25%に抑えたロ
ール状のポリエチレンテレフタレートフィルム(白PE
TフィルムB、厚み:50μm)を用いた。このラベル
基材の片面に、ポリウレタンを構成する主剤と、架橋剤
溶液と、を質量比で、該主剤:該架橋剤溶液が14.
1:1.0の割合に混合した塗工液を、厚みが1.0μ
mになるように塗工した後、フローティング乾燥してア
ンカーコート層を形成した。
【0070】次に、前記アンカーコート層上に、実施例
A1と同じトナー受像層塗工液を乾燥厚みが3μmとな
るようにコンマコーターにより塗工・乾燥して粘着層を
設けていないラベル体とし、かかる粘着層を設けていな
いラベル体をロール状に巻き取った。セパレーターは実
施例A1と同じものを使用し、実施例A1と同様に前記
ラベル体と前記セパレーターを貼り合わせて、実施例A
2の電子写真用ラベルシートを得た。実施例A2で得ら
れたセパレーターのコシの強さBは0.21N・mmで
あった。また、実施例A2で得られたラベル体の熱収縮
率L、及び、セパレーターの熱収縮率Sは、、各々−
0.25%、及び、−0.35%であり、それゆえ、M
D方向熱収縮率差Aは−0.1%であった。
【0071】[実施例A3]ラベル基材として、予め熱
処理することにより熱収縮率を−0.05%に抑えたロ
ール状のポリエチレンテレフタレートフィルム(白PE
TフィルムC、厚み:50μm)を用いた。このラベル
基材の片面に、ポリウレタンを構成する主剤と、架橋剤
溶液と、を質量比で、該主剤:該架橋剤溶液が14.
1:1.0の割合に混合した塗工液を、厚みが1.0μ
mになるように塗工した後、フローティング乾燥してア
ンカーコート層を形成した。
【0072】次に、前記アンカーコート層上に、乾燥厚
みが7μmとなるように実施例A1のトナー受像層塗工
液をコンマコーターにより塗工・乾燥して粘着層を設け
ていないラベル体とし、かかる粘着層を設けていないラ
ベル体をロール状に巻き取った。セパレーター基材とし
て予め熱処理することにより熱収縮を抑え、且つ引っ張
り強度を高めた耐熱性ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムX(75μm)を用いた以外は、実施例A1と同様
のセパレーターを用いた。次に、実施例A1と同様の手
順で、前記ラベル体と前記セパレーターとを貼り合わ
せ、実施例A3の電子写真用ラベルシートを得た。
【0073】実施例A3で得られたセパレーターのコシ
の強さBは0.27N・mmであった。また実施例A3
で得られたラベル体の熱収縮率L、及び、セパレーター
の熱収縮率Sは、各々−0.05%、及び、−0.35
%であり、それゆえ、MD方向熱収縮率差Aは−0.3
%であった。
【0074】[実施例A4]ラベル基材として、予め熱
処理することにより熱収縮率を−0.45%に抑えたロ
ール状のポリエチレンテレフタレートフィルム(白PE
TフィルムA、厚み:50μm)を用いた。このラベル
基材の片面に、ポリウレタンを構成する主剤と、架橋剤
溶液と、を質量比で、該主剤:該架橋剤溶液が14.
1:1.0の割合に混合した塗工液を、厚みが1.0μ
mになるように塗工した後、フローティング乾燥してア
ンカーコート層を形成した。次に、前記アンカーコート
層上に、乾燥厚みが7μmになるように下記トナー受像
層塗工液をコンマコーターによって塗工・乾燥して粘着
層を設けていないラベル体とし、かかる粘着層を設けて
いないラベル体をロール状に巻き取った。
【0075】(トナー受像層塗工液) ・界面活性剤(カチオン系界面活性剤、エレガン264
−WAX;日本油脂(株)製): 0.5質量部 ・熱可塑性樹脂(ポリエステル樹脂、貯蔵弾性率:4P
a、タフトンNE382:花王(株)製)): 10質
量部 ・離型剤(ライスワックス、TOA−RO1:東亜化成
(株)製): 1.0質量部 ・溶媒(トルエン): 90質量部
【0076】セパレーターは実施例A1と同じものを使
用し、実施例A1と同様に、前記ラベル体と前記セパレ
ーターを貼り合わせて、実施例A4の電子写真用ラベル
シートを得た。実施例A4で得られたセパレーターのコ
シの強さBは0.21N・mmであった。また、ラベル
体の熱収縮率L、及び、セパレーターの熱収縮率Sは、
各々−0.45%、及び、−0.35%であり、それゆ
え、MD方向熱収縮率差Aは0.1%であった。
【0077】[実施例A5]ラベル基材として、予め熱
処理することにより熱収縮率を−0.45%に抑えたロ
ール状のポリエチレンテレフタレートフィルム(白PE
TフィルムA、厚み:50μm)を用いた。このラベル
基材の片面に、ポリウレタンを構成する主剤と、架橋剤
溶液と、を質量比で、該主剤:該架橋剤溶液が14.
1:1.0の割合に混合した塗工液を、厚みが1.0μ
mになるように塗工した後、フローティング乾燥してア
ンカーコート層を形成した。
【0078】次に、前記アンカーコート層上に、乾燥厚
みが15μmになるように実施例A1と同じトナー受像
層塗工液をコンマコーターによって塗工・乾燥して粘着
層を設けていないラベル体とし、かかる粘着層を設けて
いないラベル体をロール状に巻き取った。セパレーター
は、実施例A1と同じものを使用し実施例A1と同様
に、前記ラベル体と前記セパレーターを貼り合わせて、
実施例A5の電子写真用ラベルシートを得た。実施例A
5で得られたセパレーターのコシの強さBは0.21N
・mmであった。また実施例A5で得られたラベル体の
熱収縮率L、及び、セパレーターの熱収縮率Sは、各々
−0.45%、及び、−0.35%であり、それゆえ、
MD方向熱収縮率差Aは0.1%であった。
【0079】[実施例A6]ラベル基材として、予め熱
処理することにより熱収縮率を−0.45%に抑えたロ
ール状のポリエチレンテレフタレートフィルム(白PE
TフィルムA、厚み:50μm)を用いた。このラベル
基材の片面に、ポリウレタンを構成する主剤と、架橋剤
溶液と、を質量比で、該主剤:該架橋剤溶液が14.
1:1.0の割合に混合した塗工液を、厚みが1.0μ
mになるように塗工した後、フローティング乾燥してア
ンカーコート層を形成した。次に、前記アンカーコート
層上に、乾燥厚みが7μmになるように下記のトナー受
像層塗工液をコンマコーターにより塗工・乾燥して粘着
層を設けていないラベル体とし、かかる粘着層を設けて
いないラベル体をロール状に巻き取った。
【0080】(トナー受像層塗工液) ・界面活性剤(カチオン系界面活性剤、エレガン264
−WAX;日本油脂(株)製): 0.5質量部 ・熱可塑性樹脂(ポリエステル樹脂、貯蔵弾性率:4P
a、タフトンNE382:花王(株)製): 10質量
部 ・離型剤(ライスワックス、TOA−RO1:東亜化成
(株)製): 0.1質量部 ・溶媒(トルエン): 90質量部
【0081】セパレーターは実施例A1と同じものを使
用し、実施例A1と同様に、前記ラベル体と前記セパレ
ーターを貼り合わせて、実施例A6の電子写真用ラベル
シートを得た。実施例A6で得られたセパレーターのコ
シの強さBは0.21N・mmであった。また、実施例
A6で得られたラベル体の熱収縮率L、及び、セパレー
ターの熱収縮率Sは、各々−0.45%、及び、−0.
35%であり、それゆえ、MD方向熱収縮率差Aは0.
1%であった。
【0082】[実施例A7]ラベル基材として、予め熱
処理することにより熱収縮率を−0.25%に抑えたロ
ール状のポリエチレンテレフタレートフィルム(白PE
TフィルムB、厚み:50μm)を用いた。このラベル
基材の片面に、ポリウレタンを構成する主剤と、架橋剤
溶液と、を質量比で、該主剤:該架橋剤溶液が14.
1:1.0の割合に混合した塗工液を、厚みが1.0μ
mになるように塗工した後、フローティング乾燥してア
ンカーコート層を形成した。
【0083】次に、前記アンカーコート層上に、乾燥厚
みが7μmとなるように実施例A1と同じトナー受像層
塗工液をコンマコーターによって塗工・乾燥して粘着層
を設けていないラベル体とし、かかる粘着層を設けてい
ないラベル体をロール状に巻き取った。セパレーター基
材として予め熱処理することにより熱収縮を抑えた、耐
熱性ポリエチレンテレフタレートフィルムY(100μ
m)を用いた以外は、実施例A1と同様のセパレーター
を用いた。次に、実施例A1と同様に、前記ラベル体と
前記セパレーターを貼り合わせて、実施例A7の電子写
真用ラベルシートを得た。実施例A7で得られたセパレ
ーターのコシの強さBは0.70N・mmであった。ま
た、実施例A7で得られたラベル体の熱収縮率L、及
び、セパレーターの熱収縮率Sは、各々−0.25%、
及び、−0.25%であり、それゆえ、MD方向熱収縮
率差Aは0.0%であった。
【0084】[実施例A8]ラベル基材として、予め熱
処理することにより熱収縮率を−0.25%に抑えたロ
ール状のポリエチレンテレフタレートフィルム(白PE
TフィルムB、厚み:50μm)を用いた。このラベル
基材の片面に、ポリウレタンを構成する主剤と、架橋剤
溶液と、を質量比で、該主剤:該架橋剤溶液が14.
1:1.0の割合に混合した塗工液を、厚みが1.0μ
mになるように塗工した後、フローティング乾燥してア
ンカーコート層を形成した。次に、前記アンカーコート
層上に下記のトナー受像層塗工液を乾燥厚みが7μmに
なるようにコンマコーターにより塗工・乾燥して粘着層
を設けていないラベル体とし、かかる粘着層を設けてい
ないラベル体をロール状に巻き取った。
【0085】(トナー受像層塗工液) ・界面活性剤(カチオン系界面活性剤、エレガン264
−WAX;日本油脂(株)製): 0.5質量部 ・熱可塑性樹脂(ポリエステル樹脂、貯蔵弾性率:25
0Pa、FX試作品T): 10質量部 ・離型剤(ライスワックス、TOA−RO1:東亜化成
(株)製): 0.3質量部 ・溶媒(トルエン): 90質量部
【0086】セパレーターは、セパレーター基材が実施
例A7と同じものを用いた以外は、実施例A1と同様の
セパレーターを用いた。次に、実施例A1と同様に、前
記ラベル体と前記セパレーターを貼り合わせて、実施例
A8の電子写真用ラベルシートを得た。実施例A8で得
られたセパレーターのコシの強さBは0.70N・mm
であった。また、実施例A8で得られたラベル体の熱収
縮率L、及び、セパレーターの熱収縮率Sは、各々−
0.25%、及び、−0.25%であり、それゆえ、M
D方向熱収縮率差Aは0.0%であった。
【0087】[実施例A9]ラベル基材として、予め熱
処理することにより熱収縮率を−0.45%に抑えたロ
ール状のポリエチレンテレフタレートフィルム(白PE
TフィルムA、厚さ:50μm)を用いた。このラベル
基材の片面に、ポリウレタンを構成する主剤と、架橋剤
溶液と、を質量比で、該主剤:該架橋剤溶液が14.
1:1.0の割合に混合した塗工液を、厚みが1.0μ
mになるように塗工した後、フローティング乾燥してア
ンカーコート層を形成した。
【0088】次に、前記アンカーコート層上に、乾燥厚
みが2μmになるように実施例A1と同じトナー受像層
塗工液をコンマコーターによって塗工・乾燥して粘着層
を設けていないラベル体とし、かかる粘着層を設けてい
ないラベル体をロール状に巻き取った。セパレーターは
実施例A1と同じものを使用し、実施例A1と同様に、
前記ラベル体と前記セパレーターを貼り合わせて、実施
例A9の電子写真用ラベルシートを得た。実施例A9で
得られたセパレーターのコシの強さBは0.21N・m
mであった。また、実施例A9で得られたラベル体の熱
収縮率L、及び、セパレーターの熱収縮率Sは、各々−
0.45%、及び、−0.35%であり、それゆえ、M
D方向熱収縮率差Aは0.1%であった。
【0089】[実施例A10]ラベル基材として、予め
熱処理することにより熱収縮率を−0.45%に抑えた
ロール状のポリエチレンテレフタレートフィルム(白P
ETフィルムA、厚み:50μm)を用いた。このラベ
ル基材の片面に、ポリウレタンを構成する主剤と、架橋
剤溶液と、を質量比で、該主剤:該架橋剤溶液が14.
1:1.0の割合に混合した塗工液を、厚みが1.0μ
mになるように塗工した後、フローティング乾燥してア
ンカーコート層を形成した。
【0090】次に、前記アンカーコート層上に、乾燥厚
みが7μmになるように下記のトナー受像層塗工液をコ
ンマコーターにより塗工・乾燥して粘着層を設けていな
いラベル体とし、かかる粘着層を設けていないラベル体
をロール状に巻き取った。 (トナー受像層塗工液) ・界面活性剤(カチオン系界面活性剤、エレガン264
−WAX;日本油脂(株)製): 0.5質量部 ・熱可塑性樹脂(ポリエステル樹脂、貯蔵弾性率:40
0Pa、FX試作品M): 10質量部 ・離型剤(ライスワックス、TOA−RO1:東亜化成
(株)製): 0.3質量部 ・溶媒(トルエン): 90質量部
【0091】セパレーターは実施例A1と同じものを使
用し、実施例A1と同様に、前記ラベル体と前記セパレ
ーターを貼り合わせて、実施例A10の電子写真用ラベ
ルシートを得た。実施例A10で得られたセパレーター
のコシの強さBは0.21N・mmであった。また、実
施例A10で得られたラベル体の熱収縮率L、及び、セ
パレーターの熱収縮率Sは、各々−0.45%、及び、
−0.35%であり、それゆえ、MD方向熱収縮率差A
は0.1%であった。
【0092】[実施例A11]ラベル基材として、予め
熱処理することにより熱収縮率を−0.45%に抑えた
ロール状のポリエチレンテレフタレートフィルム(白P
ETフィルムA、厚さ:50μm)を用いた。このラベ
ル基材の片面に、ポリウレタンを構成する主剤と、架橋
剤溶液と、を質量比で、該主剤:該架橋剤溶液が14.
1:1.0の割合に混合した塗工液を、厚みが1.0μ
mになるように塗工した後、フローティング乾燥してア
ンカーコート層を形成した。
【0093】次に、前記アンカーコート層上に、乾燥厚
みが17μmになるように実施例A1と同じトナー受像
層塗工液をコンマコーターによって塗工・乾燥して粘着
層を設けていないラベル体とし、かかる粘着層を設けて
いないラベル体をロール状に巻き取った。セパレーター
は実施例A1と同じものを使用し、実施例A1と同様
に、前記ラベル体と前記セパレーターを貼り合わせて、
実施例A11の電子写真用ラベルシートを得た。実施例
A11で得られたセパレーターのコシの強さBは0.2
1N・mmであった。また、実施例A11で得られたラ
ベル体の熱収縮率L、及び、セパレーターの熱収縮率S
は、各々−0.45%、及び、−0.35%であり、そ
れゆえ、MD方向熱収縮率差Aは0.1%であった。
【0094】[実施例A12]ラベル基材として、予め
熱処理することにより熱収縮率を−0.45%に抑えた
ロール状のポリエチレンテレフタレートフィルム(白P
ETフィルムA、厚み:50μm)を用いた。このラベ
ル基材の片面に、ポリウレタンを構成する主剤と、架橋
剤溶液と、を質量比で、該主剤:該架橋剤溶液が14.
1:1.0の割合に混合した塗工液を、厚みが1.0μ
mになるように塗工した後、フローティング乾燥してア
ンカーコート層を形成した。
【0095】次に、前記アンカーコート層上に、トナー
受像層塗工液中の離型剤添加量を1.2質量部とした以
外は、乾燥厚みが7μmになるように実施例A1と同じ
トナー受像層塗工液をコンマコーターによって塗工・乾
燥して粘着層を設けていないラベル体とし、かかる粘着
層を設けていないラベル体をロール状に巻き取った。セ
パレーターは実施例A1と同じものを使用し、実施例A
1と同様に前記ラベル体と前記セパレーターを貼り合わ
せて、実施例A12の電子写真用ラベルシートを得た。
実施例A12で得られたセパレーターのコシの強さBは
0.21N・mmであった。また、実施例A12で得ら
れたラベル体の熱収縮率L、及び、セパレーターの熱収
縮率Sは、各々−0.45%、及び、−0.35%であ
り、それゆえ、MD方向熱収縮率差Aは0.1%であっ
た。
【0096】[実施例A13]トナー受像層を設けてい
ないこと以外は実施例A1と同様にして実施例A13の
電子写真用ラベルシートを得た。
【0097】[比較例A1]ラベル体として実施例A1
と同じものを使用した。また、セパレーター基材として
は、予め熱処理することにより熱収縮を抑えた、耐熱性
ポリエチレンテレフタレートフィルムW(75μm)を
用いた。当該セパレーター基材の片面に、サンディング
によるマット処理と、帯電防止処理とを施し、マット処
理及び帯電防止処理された面と反対側の面に剥離層とし
てシリコーン樹脂層を設けてセパレーターとした。次
に、実施例A1と同様に、前記ラベル体と前記セパレー
ターを貼り合わせて、比較例A1の電子写真用ラベルシ
ートを得た。比較例A1で得られたセパレーターのコシ
の強さBは0.14N・mmであった。また、比較例A
1で得られたラベル体の熱収縮率L、及び、セパレータ
ーの熱収縮率Sは、各々−0.45%、及び、−0.3
5%であり、それゆえ、MD方向熱収縮率差Aは0.1
%であった。
【0098】[比較例A2]ラベル基材として、予め熱
処理の施されていないロール状のポリエチレンテレフタ
レートフィルム(白PETフィルムD、厚み:50μ
m)を用いた。このラベル基材の片面に、ポリウレタン
を構成する主剤と、架橋剤溶液と、を質量比で、該主
剤:該架橋剤溶液が14.1:1.0の割合に混合した
塗工液を、厚みが1.0μmになるように塗工した後、
フローティング乾燥してアンカーコート層を形成した。
次に、前記アンカーコート層上に、乾燥厚みが7μmに
なるように実施例A1のトナー受像層塗工液をコンマコ
ーターにより塗工・乾燥して粘着層を設けていないラベ
ル体とし、かかる粘着層を設けていないラベル体をロー
ル状に巻き取った。
【0099】セパレーター基材として予め熱処理するこ
とにより熱収縮を抑えた、耐熱性ポリエチレンテレフタ
レートフィルムW(75μm)を用いた以外は、実施例
A1と同様のセパレーターを用いた。次に、実施例A1
と同様の手順で、前記ラベル体と前記セパレーターとを
貼り合わせ、実施例A2の電子写真用ラベルシートを得
た。比較例A2で得られたセパレーターのコシの強さB
は0.14N・mmであった。比較例A2のラベル体の
熱収縮率L、及び、セパレーターの熱収縮率Sは、各々
−0.75%、及び、−0.35%であり、それゆえ、
MD方向熱収縮率差Aは0.4%であった。
【0100】[比較例A3]ラベル体として比較例A2
と同じものを使用した。また、セパレーターは、実施例
A3と同じものを使用した。次に、実施例A1と同様の
手順で、前記ラベル体と前記セパレーターとを貼り合わ
せ、比較例A3の電子写真用ラベルシートを得た。比較
例A3で得られたセパレーターのコシの強さBは0.2
7N・mmであった。また、比較例A3で得られたラベ
ル体の熱収縮率L、及び、セパレーターの熱収縮率S
は、各々−0.75%、及び、−0.35%であり、そ
れゆえ、MD方向熱収縮率差Aは0.4%であった。
【0101】[比較例A4]ラベル体は、実施例A3と
同じものを使用した。また、セパレーター基材として、
予め熱処理の施されていない耐熱性ポリエチレンテレフ
タレートフィルムW(75μm)を用いた以外は、実施
例A1と同様のセパレーターを用いた。次に、実施例A
1と同様の手順で、前記ラベル体と前記セパレーターと
を貼り合わせ、比較例A4の電子写真用ラベルシートを
得た。比較例A4で得られたセパレーターのコシの強さ
Bは0.21N・mmであった。比較例A4のラベル体
の熱収縮率L、及び、セパレーターの熱収縮率Sは、各
々−0.05%、及び、−0.5%であり、それゆえ、
MD方向熱収縮率差Aは0.45%であった。
【0102】[比較例A5]ラベル基材として、ロール
状の坪量104.7g/m2の印刷用コート紙を用い
た。このラベル基材の片面に、ポリウレタンを構成する
主剤と、架橋剤溶液と、を質量比で、該主剤:該架橋剤
溶液が14.1:1.0の割合に混合した塗工液を、厚
みが1.0μmになるように塗工した後、フローティン
グ乾燥してアンカーコート層を形成した。次に、前記ア
ンカーコート層上に、乾燥厚みが1μmになるように下
記のトナー受像層塗工液をコンマコーターにより塗工・
乾燥して粘着層を設けていないラベル体とし、かかる粘
着層を設けていないラベル体をロール状に巻き取った。
【0103】(トナー受像層塗工液) ・界面活性剤(カチオン系界面活性剤、エレガン264
−WAX;日本油脂(株)製): 0.5質量部 ・熱可塑性樹脂(ポリエステル樹脂、貯蔵弾性率:4P
a、タフトンNE382:花王(株)製)): 10質
量部 ・離型剤(ライスワックス、TOA−RO1:東亜化成
(株)製): 0.3質量部 ・溶媒(トルエン): 90質量部
【0104】セパレーターは、上質紙の片面にポリエチ
レン(PE)フィルムによりラミネートし、該ラミネー
ト面に剥離層としてシリコーン樹脂層を設け、また、ラ
ミネート面と反対側に炭酸カルシウムを含む水溶性塗料
を塗工した剥離紙(坪量98g/m2)を用いた。
【0105】次に、セパレーターの上に設けられた前記
剥離層の上に、アクリル系粘着剤溶液を乾燥厚みが15
μmになるようにコンマコーターによって塗工・乾燥し
て、粘着層を設けた。その後、前記セパレーターの粘着
層が設けられた面と、ロール状に巻き取ったラベル体の
受像層が形成されていない面と、をラミネーターで粘着
層に空気が混入しないよう重ね合わせ、比較例A5の電
子写真用ラベルシートを得た。
【0106】[比較例A6]比較例A1の、ラベル体を
用いた以外は、比較例A5と同様にして比較例A6の電
子写真用ラベルシートを得た。
【0107】〔品質評価方法〕上記の如く作製された実
施例と比較例の電子写真用ラベルシートを常温常湿環境
(22℃・55%R.H.)にて、図3に示した画像形
成装置と同じ構成からなるカラープリンタ(富士ゼロッ
クス(株)製:DCC500)を用いてトナー画像を転
写し、さらに、前記カラープリンタのプリンタードライ
バーの厚紙2モードによる1回目の定着処理を行った
後、ベルト定着装置58により、加熱ロール61及び加
圧ロール65の表面温度を共に170℃に加熱した状態
で、ベルト走行速度を52mm/s、ニップ圧を120
kPaとして、2回目の定着処理を行った。得られた定
着処理後の電子写真用ラベルシートは、トナー画像の光
沢均一性と、カール高さと、トナー定着性と、端部折れ
と、高温高湿時のトナークラックと、について評価する
と共に、印刷時の一次定着器(定着装置25に相当)及
び二次定着器(ベルト式定着装置58に相当)での巻つ
きトラブル発生の有無について評価した。評価結果は表
1及び表2に示した。
【0108】[画像光沢の均一性評価]チャートとして
イエロー、マゼンタ、シアンの各1次色、レッド、グリ
ーン、ブルーの各2次色、及びイエロー、マゼンタ、シ
アンからなる3次色を有し、かつ網点面積率が0〜10
0%のに広く分布しているものを採用して、画出し評価
を行い、下記の評価基準で目視評価した。 ○ :光沢ムラがなく極めて優れている。実用上問題な
い。 ○−:光沢ムラが殆どなく良好である。実用上問題な
い。 △ :光沢ムラがあり僅かに劣っている。実用上問題が
ある。 × :光沢ムラが多く劣っている。実用上問題がある。
【0109】[カール高さ評価]定着装置25により定
着処理を行い、さらにベルト定着装置58により2回目
の定着処理を行った後、排紙されたラベルシートを直ち
に平坦な場所に置き、1分間放置後に、図6に示すよう
に、平坦な箇所からのカール高さh(mm)をノギスに
て計測した。なお、カール高さhは図6に示す本発明の
電子写真用ラベルシートの排出後のカール高さhを定義
した模式断面図、に基づき測定した。カール高さHの評
価は、連続して印刷された5枚のラベルシートの4隅中
のカール高さhの最大値を求め、これを5枚について平
均した値により評価した。カール高さHは、±15mm
未満であれば実用上問題なし、±15mm以上は実用上
問題があると判断した。カール高さHの正値(+)は画
像側の面(トナー受像層2が形成されている場合は当該
面)のカールの発生を、負値(−)は画像側の面(トナ
ー受像層2が形成されている場合は当該面)とは反対側
のカールの発生を表す。
【0110】[定着器巻つき確認]一次定着器(定着装
置25)から排出された直後について、定着器巻つきが
発生しているかどうか、また、定着器剥離不良による光
沢むらが発生している箇所があるかどうか、を目視にて
確認した。また二次定着器(ベルト式定着装置58)に
て、定着器巻つきが発生しているかどうかを確認した。 ○:定着器巻つき未発生。定着器剥離不良による光沢む
らの発生なし。実用上問題ない。 △:定着器巻つき未発生。定着器剥離不良による光沢む
ら発生。実用上問題がある。 ×:定着器巻つきが発生。実用上問題がある。
【0111】[端部折れ]排紙されたラベルシートが、
排出方向に対してラベルシートの端部で折れ曲がってい
る箇所があるかどうかを目視で確認した。 ○:折れ曲がりはなく、実用上問題ない。 △:軽微に折れ曲がりがあり、実用上問題がある。 ×:折れ曲がっていて、ラベルシートからセパレーター
を剥がしても、ラベル体に折れが残る。
【0112】[トナー定着性]少なくとも、プロセスブ
ラックによる2cm×2cm四角形を含む画像が形成さ
れたラベルシートを、図7に示すように、前記四角形の
画像部分で内側に折込み、幅3cm、直径5cm、重さ
470gの円柱状のおもりを、前記折り込み上に転がし
た後、折り込みを開いてトナーの剥がれ具合を目視およ
び指で触って確認した。 ○:全く剥がれていない。 △:少し剥がれるが実用上問題ない。 ×:軽くさわっただけで簡単に剥がれてしまう。
【0113】[高温高湿時トナークラック]少なくと
も、プロセスブラックによる3.5cm×10cm矩形
の画像が形成されたA4のトナー画像をラベルシートに
形成し、当該ラベルシートを28℃・85%R.H.の
環境下にて16時間以上放置した時の、前記矩形の画像
部分における割れを目視にて確認した。 ○:全く割れていない。 △:やや割れているが、目立たなく実用上問題がない。 ×:割れていて目立つ。
【0114】
【表1】
【0115】
【表2】
【0116】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、印刷時に
ラベルシートの定着器への巻つき及び巻つき跡の発生を
防止することができ、さらに、印刷物のカールの発生、
著しいカールの発生による端部折れや、温湿度の変化に
よる印刷物のトナークラックの発生等の問題を防止する
ことができる樹脂フィルムベースの電子写真用ラベルシ
ート及びこれを用いた画像形成方法を提供することがで
き、実用上極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電子写真用ラベルシートの構成を示
す模式的断面図である。
【図2】 本発明の電子写真用ラベルシートの熱収縮率
差を求めるための、熱収縮率測定用試験片の寸法図であ
る。
【図3】 本発明の画像形成方法に用いるカラー画像形
成装置の好適な一例を示す概略構成図である。
【図4】 本発明の画像形成方法に用いるカラー画像形
成装置(図3に図示)の二次定着ユニットに内蔵される
ベルト式定着装置の模式断面図である。
【図5】 本発明の画像形成方法に用いるカラー画像形
成装置のベルト式定着装置(図4に図示)の加熱ロール
あるいは加圧ロールの模式断面図である。
【図6】 本発明の電子写真用ラベルシートの排出後の
カール高さhを定義した模式断面図である。
【図7】 本発明の電子写真用ラベルシートのトナー定
着性評価方法を説明するための概略説明図である。
【符号の説明】
1 ラベル体 2 トナー受像層 3 アンカーコート層 4 ラベル基材 5 粘着層 6 セパレーター 7 剥離層 8 セパレーター基材 9 帯電防止処理層 10 ラベルシート 20 カラー画像形成装置本体 25 定着装置 50 二次定着ユニット 51 導入口 52 切り替えゲート 53 第1の搬送路 54 排出ロール 55 第1排出トレイ 56 第2の搬送路 57 搬送ベルト 58 ベルト式定着装置 59 排出ロール 60 第2の排出トレイ 61 加熱ロール 62 剥離ロール 63 ウォーク制御ロール 64 定着ベルト 65 加圧ロール 66 金属製コア 67 弾性体層 68 離型層 69 ハロゲンランプ 70 冷却用ヒートシンク 71 テンションロール 72 圧接部(ニップ部) 73 クリーナー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラベル基材の片面に粘着層が設けられた
    ラベル体と、該粘着層と剥離可能に仮接着された少なく
    ともセパレーター基材からなるセパレーターと、から構
    成される電子写真用ラベルシートであって、 前記ラベル基材及び前記セパレーター基材が、双方とも
    樹脂フィルムからなり、 前記ラベル体及び前記セパレーターの下式(1)で表さ
    れるMD方向熱収縮率差Aが、−0.3%〜0.1%の
    範囲であり、 前記セパレーターの下式(2)で表されるコシの強さB
    が、0.21N・mm以上であることを特徴とする電子
    写真用ラベルシート。 ・式(1) A=S−L [上記式中、Sは前記セパレーターの150℃、5分間
    熱処理後におけるMD方向熱収縮率(%)を表し、Lは
    前記ラベル体の150℃、5分間熱処理後におけるMD
    方向熱収縮率(%)を表す。] ・式(2) B=E・t3 [上記式中、Eは前記セパレーターの135℃における
    引張り弾性率(N/mm 2)を表し、tは前記セパレー
    ターの23℃・50%R.H.環境における厚さ(m
    m)を表す。]
  2. 【請求項2】 前記ラベル基材の粘着層が設けられた面
    と反対側の面に、少なくとも、130℃における貯蔵弾
    性率が、4Pa〜250Paの範囲である熱可塑性樹脂
    を含有してなるトナー受像層が形成されてなることを特
    徴とする請求項1に記載の電子写真用ラベルシート。
  3. 【請求項3】 前記トナー受像層が、離型剤を1質量%
    〜10質量%の範囲で含有してなることを特徴とする請
    求項2に記載の電子写真用ラベルシート。
  4. 【請求項4】 少なくとも請求項1〜3のいずれか1に
    記載の電子写真用ラベルシートのラベル体上に、トナー
    を用いてトナー画像を形成するトナー画像形成工程と、
    前記トナー画像を定着する定着工程とを含む画像形成方
    法であって前記定着工程が、前記トナーを加熱溶融して
    定着する工程であることを特徴とする画像形成方法。
  5. 【請求項5】 定着工程が、ベルト式定着装置を用いて
    行うことを特徴とする請求項4に記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 定着工程が、定着処理を2回行う工程で
    あり、且つ、2回目の定着処理がベルト式定着装置を用
    いて行うことを特徴とする請求項4に記載の画像形成方
    法。
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