JP2003079293A - 魚釣用電動リールの減速装置 - Google Patents

魚釣用電動リールの減速装置

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JP2003079293A
JP2003079293A JP2001273351A JP2001273351A JP2003079293A JP 2003079293 A JP2003079293 A JP 2003079293A JP 2001273351 A JP2001273351 A JP 2001273351A JP 2001273351 A JP2001273351 A JP 2001273351A JP 2003079293 A JP2003079293 A JP 2003079293A
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spool
planetary
reel
planetary gear
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Kenji Maruyama
憲二 丸山
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Johshuya Co Ltd
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Johshuya Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、モータ駆動時における音が静か
で、作動が安定し、耐久性があり、しかも小型・軽量な
魚釣用電動リールの減速装置を提供する。 【解決手段】 本発明の請求項1に記載の魚釣用電動リ
ールの減速装置は、リール本体1の両側板2a,2b間
に回転可能に支持したスプール4と、該スプール4を回
転し得るように前記リール本体1に装着した手動ハンド
ル5と、前記スプール4を回転し得るように前記リール
本体1又は前記スプール4に装着されたスプール駆動モ
ータ31と、前記手動ハンドル5又は/及びスプール駆
動モータ31の駆動を前記スプール4に伝達する少なく
とも1段の遊星歯車減速機構とを備えた魚釣用電動リー
ルの減速装置において、前記遊星歯車機構の太陽歯車2
6と内歯歯車20との間の遊星歯車24を4個以上にし
たものであり、請求項2に記載の魚釣用電動リールの減
速装置は、請求項1に記載の遊星歯車24を合成樹脂に
て形成したものです。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、魚釣用電動リール
の減速装置の改良に関するものです。
【0002】
【従来の技術】近年の船釣においては、リール本体の両
側板間に回転可能に支持したスプールをリール本体又は
スプールに装着されたスプール駆動モータ又は/及び手
動ハンドルにて回転させることによって釣糸を巻き取る
電動リールが多用されています。
【0003】スプール駆動モータをスプールに装着した
魚釣用電動リールは、例えば特開平10―309156
号公報に示されています。
【0004】この魚釣用電動リールは、リール本体の左
右側板間に回転可能に支持されたスプール内に内装され
たスプール駆動モータの両端から回転軸を突出させ、該
回転軸の一方をリール本体に一方向クラッチを介して一
方向のみに回転可能に設け、他方の回転軸に固定した第
1太陽歯車とスプールに一体的に形成した内歯歯車とを
遊星歯車にて連結して1段目の遊星歯車減速機構を構成
すると共に、該1段目の遊星歯車減速機構の遊星歯車を
支承する第1腕車に一体的に形成した第2太陽歯車と前
記内歯歯車とを遊星歯車にて連結して2段目の遊星歯車
減速機構を構成し、該2段目の遊星歯車減速機構の遊星
歯車を支承する第2腕車の一方向への回転を規制するこ
とによってスプール駆動モータによるスプールの回転を
可能にしています。
【0005】そして、手動ハンドルによるスプールの回
転は、該手動ハンドルと駆動連結されたピニオンと前記
第2腕車とを駆動伝達可能に連結し、前記第2腕車を回
転が規制されていない方向に回転させることによって第
2腕車に支承された遊星歯車と前記内歯歯車を介して可
能としています。
【0006】また、スプール駆動モータをリール本体に
装着した魚釣用電動リールは、例えば特許第31596
37号公報に開示されています。
【0007】この魚釣用電動リールは、リール本体の左
右側板間に回転可能にスプールと駆動伝達軸とを支持す
ると共にスプール駆動モータを回転不能に装着し、該ス
プール駆動モータの両端から突出させた回転軸の一方を
リール本体に一方向クラッチを介して一方向のみに回転
可能に設け、他方の回転軸に固定した第1太陽歯車と前
記モータのケースに一体的に形成した内歯歯車とを遊星
歯車にて連結して1段目の遊星歯車減速機構を構成する
と共に、該1段目の遊星歯車減速機構の遊星歯車を支承
する第1腕車に一体的に形成した歯車と前記駆動伝達軸
の一端に固着した歯車とを駆動連結し、前記駆動伝達軸
の他端に固着した第2太陽歯車とスプールに一体的に形
成した内歯歯車とを遊星歯車にて連結して2段目の遊星
歯車減速機構を構成し、該2段目の遊星歯車減速機構の
遊星歯車を支承する第2腕車の一方向への回転を規制す
ることによってスプール駆動モータによるスプールの回
転を可能にしています。また、本公報には、第1腕車に
形成した歯車と前記駆動伝達軸に固着した歯車との駆動
連結歯車列から分岐させて遊星歯車減速機構を配置し、
該遊星歯車減速機構の内歯歯車をリール本体に回転可能
に軸支し、該内歯歯車の外周に形成した歯車か前記第1
腕車に形成した歯車と前記駆動伝達軸に固着した歯車と
の駆動連結歯車列中の歯車かの何れかと歯車を選択噛合
わせる変速機構も開示されています。
【0008】そして、手動ハンドルによるスプールの回
転は、該手動ハンドルと駆動連結されたピニオンと前記
第2腕車とを駆動伝達可能に連結し、前記第2腕車を回
転が規制されていない方向に回転させることによって第
2腕車に支承された遊星歯車とスプールに一体的に形成
した内歯歯車を介して可能としています。
【0009】しかし、従来の1段目及び2段目の遊星歯
車減速機構、或は変速機構として組み込まれた遊星歯車
減速機構における遊星歯車は、太陽歯車と内歯歯車との
間の設置スペースの問題から太陽歯車の回りに3個配置
されているのが一般であり、遊星歯車が3個の場合は、
駆動時に内歯歯車が何れかの方向に逃げて3個の内の何
れかの一部の遊星歯車しか噛合わなくなるために、個々
の遊星歯車自体の強度を必要以上に高めなければなら
ず、このため、3個の遊星歯車が金属で形成されている
のが実情です。しかし、遊星歯車の金属化は、太陽歯
車、遊星歯車、内歯歯車相互の歯車の噛合い不良とも相
俟ってモータ回転時における音の増大を招き、カワハギ
等のデリケートな魚の釣には敬遠されるものでした。
【0010】そこで、前記モータ回転時における音の低
減策として、遊星歯車を工業用合成樹脂にて形成するこ
とが試みられていますが、内歯歯車の作動不安定性は、
太陽歯車、遊星歯車、内歯歯車相互のみならず、減速機
構から駆動伝達される歯車群の噛合い不良をも招くため
に、これら歯車の作動音の低減が図れないばかりか、各
歯車の噛合い不良は、各歯車の磨耗・焼付きの原因にな
って、装置、しいては魚釣用電動リール自体の耐久性の
低下にも繋がるものでした。また、これら遊星歯車の合
成樹脂化は、強度を維持する上で厚肉化しなければなら
なくなるために、各遊星歯車減速機構、しいては魚釣用
電動リール全体の大型化や重量の増大を招く問題も生じ
るものでした。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、モータ駆動
時における音が静かで、作動が安定し、耐久性があり、
しかも小型・軽量な魚釣用電動リールの提供が可能な減
速装置の提供を目的とします。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の魚釣用電動リールの減速装置は、リール本体の両側板
間に回転可能に支持したスプールと、該スプールを回転
し得るように前記リール本体に装着した手動ハンドル
と、前記スプールを回転し得るように前記リール本体又
は前記スプールに装着されたスプール駆動モータと、前
記手動ハンドル又は/及びスプール駆動モータの駆動を
前記スプールに伝達する少なくとも1段の遊星歯車減速
機構とを備えた魚釣用電動リールの減速装置において、
前記遊星歯車機構の太陽歯車と内歯歯車との間の遊星歯
車を4個以上にしたものであり、請求項2に記載の魚釣
用電動リールの減速装置は、請求項1に記載の遊星歯車
を合成樹脂にて形成したものです。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る魚釣用電動リールの実施
形態について、図1乃至図3を用いて説明します。
【0014】図1は、本発明の実施の形態に係る魚釣用
電動リールの平面断面図で、図2は、図1におけるA−
A断面図、図3は、図1におけるB−B要部断面図をそ
れぞれ示し、この実施の形態における魚釣用電動リール
の減速機構は、リール本体1の左右側板2a,2b間に
回転不能に装着されたスプール駆動モータ31の回転軸
31aの一方をリール本体1に一方向クラッチ13を介
して一方向のみに回転可能に設け、他方の回転軸31a
に固定した第1太陽歯車27と前記モータ31のケース
2dに回転可能に装着した内歯歯車20とを連結する遊
星歯車25を従来と同様に3個にし、該遊星歯車25を
支承する第1腕車46に一体的に形成された第2太陽歯
車26と前記内歯歯車20とを連結する遊星歯車24を
4個にして、2段階でスプール4の回転を減速可能にし
ています。
【0015】この実施の形態の全体構成について詳細に
説明しますと、リール本体1は、左右側板2a、2bを
図示しない複数の支柱で連結した枠体2と、左右側板2
a、2bの外側に取付けられた駆動機構を覆うように左
右側板2a、2bに取り付けられる左右カバー体3a、
3bと、下部に取付けられたリール脚39とから構成さ
れており、スプール4は、前記左側板2aに着脱自在に
取付けられたブラケット2cに設けたスプール軸受11
と右カバー体3bに取付けられたたスプール軸受12と
によってリール本体1に回転可能に支承されたスプール
軸4aに同軸的に一体に設けることによってリール本体
1の左右側板2a、2b間に回転可能に支承されていま
す。
【0016】次に、手動ハンドル5及びスプール駆動モ
ータ31による駆動連結末端部材のピニオンギヤ6との
駆動連結構造について説明しますと、手動ハンドル5
は、図示しない軸受を介して右側板2bと右カバー体3
bとに軸支されたハンドル軸5aの右カバー体3bから
の突出端に取付けられており、ハンドル軸5aは、複数
の摩擦板からなるドラグ機構7を介して相互回転可能に
主歯車8が外装されています。また、ハンドル軸5aに
は、図3に矢印Aで示す釣糸巻き取り回転方向のみに回
転可能なように右カバー体3bとの間に転がり型一方向
クラッチ9が設けられています。そして、前記ドラグ機
構7は、ハンドル軸5aの手動ハンドル5の近傍に螺合
されたドラグ調整摘み7aを正・逆転させることによっ
て前記複数の摩擦板間の摩擦力を調整してハンドル軸5
aと主歯車8との間の制動力を調整できるようにしてい
ます。また、前記主歯車8は、後述するスプール駆動モ
ータ31の回転軸31aに組み込まれて前記右カバー体
3bに軸受を介して回転可能に支承された遊星歯車減速
機構10の第2腕輪23と一体回転可能に設けられた第
1歯車19に噛合されています。
【0017】ここで、前記スプール駆動モータ31のモ
ータ軸31aに組み込まれた遊星歯車減速機構10につ
いて説明しますと、スプール駆動モータ31は、前記枠
体2の左右側板2a,2b間に一体的に取付けられたモ
ータケース2d内に回転不能に収納され、この回転軸3
1aは、左側板2a側端部と前記モータケース3dとの
間に設けられた転がり型一方向クラッチ13によって釣
糸巻取り回転方向のみに回転可能なように設けられてい
ます。そして、該回転軸31aの右側板2b側端部に
は、第1太陽歯車27が固着され、該第1太陽歯車27
には、モータ軸31aに回転自在に外装された第1腕輪
46の略円盤状部の回転軸心から偏心した同一円心上に
等間隔(回転軸心に対して回転角度120度間隔)にス
プール駆動モータ31側に延出させた3本の軸46aに
回転可能にそれぞれ支承した第1遊星歯車25が第1太
陽歯車27を取巻くように噛合され、該第1遊星歯車2
5は、前記モータケース2dに軸受14にて回転可能に
支承された内歯歯車20に常時噛合しています。また、
該第1腕輪46のスプール駆動モータ31とは反対の側
には、一体に回転する第2太陽歯車26が設けられ、該
第2太陽歯車26には、モータ軸31aに回転自在に外
装された前述の第2腕輪23の略円盤状部の回転軸心か
ら偏心した同一円心上に等間隔(回転軸心に対して回転
角度90度間隔)にスプール駆動モータ31側に延出さ
せた4本の軸23aに回転可能にそれぞれ支承した第2
遊星歯車24が第2太陽歯車26を取巻くように噛合さ
れ、該第2遊星歯車24も前記内歯歯車20に常時噛合
しています。
【0018】そして、内歯歯車20の外周には、内歯歯
車20と一体回転可能な歯車66が設けられ、該歯車6
6は、リール本体1に軸支された連結歯車28と噛合し
ており、該連結歯車28は、駆動連結末端部材である前
記ピニオンギヤ6の歯部6aに噛合しています。また、
内歯歯車20には、更に同軸的に一体回転するように歯
車16が設けられており、該歯車16は、レベルワイン
ド機構29のトラバースカム軸29aの端部に固着され
た従動歯車32に噛合しています。
【0019】従って、スプール駆動モータ31を駆動し
た場合、回転軸31aの釣糸巻取り回転方向の回転運動
は、第1太陽歯車27を回転させて、第1遊星歯車25
を自転させながら内歯車20及び第1太陽歯車27と噛
合しつつ第1太陽歯車27の回りを第1腕輪46と共に
公転しながら該第1腕輪46の他面に形成した第2太陽
歯車26を回転させ、該第2太陽歯車26の回転運動
は、更に第2遊星歯車24を自転させますが、第2腕輪
23は前記右カバー体3bとハンドル軸5aとの間に介
在させた転がり型一方向クラッチ9によってハンドル軸
5a及び第1歯車19と共に釣糸巻取り回転方向とは逆
方向の回転を拘束されていますので、回転されることな
く一定位置に静止されて、第2遊星歯車24は第2太陽
歯車26の回りを公転することなく噛合した内歯歯車2
0を減速回転させ、内歯歯車20の外周に設けた歯車6
6と連結歯車28を介してピニオンギヤ6を回転させる
と共に、同軸的に一体回転するように設けられた歯車1
6と従動歯車32とを介してトラバースカム軸29aを
回転させてレベルワインド機構29を作動させます。
【0020】また、手動ハンドル5を釣糸巻取り回転方
向に回転操作した場合、手動ハンドル5の回転運動は、
ハンドル軸5aからドラッグ機構7を介して主歯車8に
伝達され、該主歯車8に噛合した第1歯車19を介して
第2腕輪23を回転させ、該第2腕輪23に支持された
第2遊星歯車24をこれを噛合した第2太陽歯車26の
回りを公転させながら自転させます。この時に、第2遊
星歯車24の公転運動が、第2太陽歯車26から回転軸
31aに伝達されますが、回転軸31aは、一方向クラ
ッチ13によって釣糸巻取り回転方向とは逆方向への回
転が規制されていますので、第2遊星歯車24は、非回
転状態の第2太陽歯車26の周りを自転しながら公転し
て内歯歯車20を回転させ、以下、前述のスプール駆動
モータ31による駆動時と同様にしてピニオンギヤ6を
回動させると共にレベルワインド機構29を作動させま
す。
【0021】次に、ピニオンギヤ6からスプール4に駆
動伝達するためのクラッチ機構について説明しますと、
前記ピニオンギヤ6は、前記スプール軸4aに軸方向に
摺動可能に外装され、前記スプール4と対向する端面に
は、スプール軸4aに交差する方向に植設されたクラッ
チピン15aと結合するクラッチ凹部15bが形成され
ており、クラッチピン15aとクラッチ凹部15bとが
結合している時には、ピニオンギヤ6がスプール軸4a
に回止めされた状態となり、スプール4は、ピニオンギ
ヤ6と一体に回転するように構成されています。そし
て、クラッチピン15aとクラッチ凹部15bとの結合
が解除された時には、スプール軸4aに一体に設けられ
たスプール4は自由回転可能に構成されています。
【0022】そして、スプール軸4aのクラッチピン1
5aとピニオンギヤ6のクラッチ凹部15bとの結合、
或は結合解除について説明しますと、この作動は、ピニ
オンギヤ6のスプール4の反対側端部付近に形成した環
状溝に回転可能かつ摺動不能に係合させたシフター41
によりピニオンギヤ6をスプール軸4aに対して摺動さ
せて行います。即ち、シフター41の両端は、右側板2
bからスプール軸4aと平行に立設された一対の軸41
a,41aに摺動可能に支持されると共に該軸41a,
41aに外装されたバネ41b,41bによってクラッ
チピン15aとクラッチ凹部15bとが係合しようとす
る方向に常時付勢されています。
【0023】また、右側板2bとシフター41との間に
は,リール本体1の左右側板2a,2b間に上下動可能
に掛け渡されたクラッチOFFレバー15cを押し下げ
操作することにより、スプール軸4a並びにピニオンギ
ヤ6と同一軸芯にて図3の矢印B方向に回動させてのク
ラッチOFF位置と図3の状態に復帰させてのクラッチ
ON位置とに回転切換可能に支持されると共にデッドポ
イントバネ40bにてクラッチOFF/ONの両位置に
振分け付勢されたカム板40が設けられています。そし
て、図示の状態でのクラッチOFFレバー15cの押し
下げ操作によるカム板40の矢印B方向への回動によっ
て、カム板40のシフター41と対向する面に突設され
たカム40a、40aの作用によってシフター41と共
にピニオンギヤ6を前記バネ41b,41bによる付勢
力に抗してスプール軸4aの軸方向のスプール4とは反
対側に移動してクラッチピン15aとクラッチ凹部15
bとの結合を解除するように設けられています。
【0024】そして、前記カム板40は、前述の矢印B
方向への回動によって、一端に枢支した爪41cを前記
ハンドル軸5aの内端に形成したラチェット5bの回転
軌跡内に侵入させると共に、他端にて係合させて右側板
2bに軸支させたクラッチONレバー15dを右カバー
体3bの窓口から突出させ、手動ハンドル5によるラチ
ェット5bの回転操作、或はクラッチONレバー15d
の右カバー体3bの窓口内への押し込み操作によってカ
ム板40を反矢印B方向に回動復帰させ、シフター41
と共にピニオンギヤ6を前記バネ41b,41bの付勢
力にてスプール軸4aの軸方向のスプール4側に移動し
てクラッチピン15aとクラッチ凹部15bとを結合し
て、スプール4を手動ハンドル5又はスプール駆動モー
タ31にて回転駆動し得るように設けられています。
【0025】従って、本実施形態に係わるクラッチ機構
15は、クラッチON状態においては、スプールの回転
を規制して底や棚の探りを行うことができ、魚の当たり
時には、手動ハンドル5の回転操作、又は/及びスプー
ル駆動モータ31の駆動操作によるピニオンギヤ6の巻
取り駆動に伴ってスプール4を巻取り駆動してスプール
4に釣糸を巻き取ることができます。
【0026】魚の取り込み並びに餌の付替え完了後に
は、クラッチOFFレバー15cの押し下げ操作によっ
てクラッチOFFの状態に切換えることができて、スプ
ール4に巻き取られた釣糸が仕掛けや錘等の自重にてス
プール回転フリー状態で繰り出しできます。
【0027】所定長さの釣糸を繰出しての棚への到達時
には、手動ハンドル5の回転操作、又はクラッチONレ
バー15cの押し込み操作にてクラッチON状態に復帰
させての釣糸の繰出し停止を行うことができ、この状態
で前述の底や棚の探り動作ができます。
【0028】また、本実施形態における減速装置10に
おける第2太陽歯車26には、モータ軸31aに回転自
在に外装された第2腕輪23の略円盤状部の回転軸心か
ら偏心した同一円心上に等間隔に4個の第2遊星歯車2
4が第2太陽歯車26を取巻くように配置され、内歯歯
車20は、4個の第2遊星歯車24に噛合した状態で支
承されておりますので、駆動時においても内歯歯車20
は、逃げることなく安定した状態で回転されます。
【0029】従って、内歯歯車20の作動の安定化は、
第2太陽歯車26、第2遊星歯車24、及び内歯歯車2
0の噛合いの安定化を招いて、各歯車26,24,20
間の作動音の低減が図れるのみならず、各歯車26,2
4,20の噛合い安定化は、各歯車間における無理な作
動が生じないので磨耗や焼付きに起因してのトラブル防
止が図れて耐久性の向上が図れるのみならず、一部の歯
車への無理な負荷が生じないので各歯車の強度が求めら
れなくなって、各歯車の小径・薄肉化を図ることがで
き、減速装置の小型・軽量化、しいては、魚釣用電動リ
ールの小型・軽量化を図ることができます。
【0030】また、内歯歯車20の作動の安定化は、前
後の歯車列8,19,66,28,6a,16,32の
噛合いの安定化を招いて、これらの歯車列間の作動音の
低減が図れるのみならず、これら歯車の噛合い不良に起
因してのトラブルの削減並びにこれら歯車の設計自由度
の向上も図れ、これら歯車列の強度や収納スペースの低
減による魚釣用リールの小型・軽量化をも併せて行うこ
とができます。
【0031】また、本発明における減速装置10は、内
歯歯車20の作動の安定化に基づく第2太陽歯車26、
第2遊星歯車24、及び内歯歯車20の噛合いの安定化
によって、一部の歯車のみへの負荷の方よりが防止でき
て第2遊星歯車24の強度低下が可能になるため、該第
2遊星歯車24の合成樹脂化、並びに小径・薄肉化を可
能とするので、これによる作動音の低減並びに軽量化を
も可能にします。
【0032】また、本実施形態における減速装置10に
おいては、第2腕輪23に配置する第2遊星歯車24の
みを4個にし、第1腕輪46に配置する第1遊星歯車2
5は、従来と同様に3個にしたが、このように遊星減速
機構を2段階に重ねて設置する場合は、何れか一方の遊
星減速機構の遊星歯車24のみを4個にすることによっ
て内歯歯車との作動の安定化が図れるので、他方の遊星
減速機構の遊星歯車25を3個にしても他方の遊星減速
機構を構成する各歯車の噛合いの安定化を図ることがで
き、前記4個の遊星歯車24を配した場合と同様の効果
を創出することができます。
【0033】尚、本実施形態における内歯歯車20のよ
うに外周に設けた歯車66にて連結歯車28を介してピ
ニオンギヤ6を回転させたり、歯車16にて従動歯車3
2を介してトラバースカム軸29aを回転させたりする
場合においては、遊星歯車24の小径化は、内歯歯車2
0及びこれに形成される歯車16,66の小径化を可能
として、他の歯車列との減速比率の向上を図ることがで
きます。
【0034】更に、本実施形態においては、リール本体
1に装着したスプール駆動モータ31の減速装置10の
内歯歯車20をモータケース2dに回転可能に支持さ
せ、該減速装置10を手動ハンドル5からピニオンギヤ
6への駆動伝達歯車列中に介在させるようにしました
が、本発明は、従来技術として挙げたような遊星歯車減
速機構を備えた減速装置に実施しても同様の効果を創出
し得ます。
【0035】更に、本実施形態においては、遊星減速機
構の遊星歯車を4個にした場合で説明したが、この遊星
歯車の数は4個に限定されるものではなく、4個以上で
あれば幾つでも良く、この数が増せば増すほどに内歯歯
車の作動の安定性・各歯車間の噛合い状況の向上が図れ
るものです。そして、本発明による魚釣用電動リールは
上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記
載した範囲で種々の変形や改良が可能です。
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、モ
ータ駆動時における音が静かで、作動が安定し、耐久性
があり、しかも小型・軽量な魚釣用電動リールの減速装
置が提供できます。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る魚釣用電動リールの
平面断面図。
【図2】図1におけるA−A断面図。
【図3】図1におけるB−B要部断面図。
【符号の説明】
1 リール本体 2a,2b 側板 4 スプール 5 手動ハンドル 10 減速装置 20 内歯歯車 26,27 太陽歯車 24,25 遊星歯車 31 スプール駆動モータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体の両側板間に回転可能に支持
    したスプールと、該スプールを回転し得るように前記リ
    ール本体に装着した手動ハンドルと、前記スプールを回
    転し得るように前記リール本体又は前記スプールに装着
    されたスプール駆動モータと、前記手動ハンドル又は/
    及びスプール駆動モータの駆動を前記スプールに伝達す
    る少なくとも1段の遊星歯車減速機構とを備えた魚釣用
    電動リールの減速装置において、前記遊星歯車機構の太
    陽歯車と内歯歯車との間の遊星歯車を4個以上にしたこ
    とを特徴とする魚釣用電動リールの減速装置。
  2. 【請求項2】 前記遊星歯車を合成樹脂にて形成したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の魚釣用電動リールの減
    速装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011015653A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Shimano Inc 電動リールのスプール駆動装置
US8138469B2 (en) 2008-06-12 2012-03-20 Milestone Av Technologies Llc Universal projector interface having at least one arm assembly including an elongate arm member and a shiftable coupling portion with sustainable alignment
CN103363025A (zh) * 2012-04-11 2013-10-23 慈溪市鱼乐渔具有限公司 可同时实现线轮自转和上下摆动的齿轮传动装置
CN109247314A (zh) * 2018-10-08 2019-01-22 南平市佳创机电科技有限公司 一种电力驱动的筏钓架竿结构及筏钓轮驱动装置

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