JP2003054440A - ショックアブソーバの上端取付構造 - Google Patents

ショックアブソーバの上端取付構造

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JP2003054440A
JP2003054440A JP2001243628A JP2001243628A JP2003054440A JP 2003054440 A JP2003054440 A JP 2003054440A JP 2001243628 A JP2001243628 A JP 2001243628A JP 2001243628 A JP2001243628 A JP 2001243628A JP 2003054440 A JP2003054440 A JP 2003054440A
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wall portion
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bracket
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体重量や車輌製造コストの増大を招来する
ことなくショックアブソーバ上端の取付剛性を向上させ
る。 【解決手段】 下端にてサスペンション部材に連結され
たショックアブソーバ18の上端取付構造であって、シ
ョックアブソーバの上端を支持する支持部としての本体
22と、該本体と一体的に接続され車体に連結固定され
る連結部材26及び28とを備えたブラケット20を有
する。連結部材26及び28はホイールハウス10の縦
壁部10Aに連結固定されるよう構成され、車輪のバウ
ンド、リバウンドに伴うショックアブソーバ18の枢動
中心Pはホイールハウス10の縦壁部10Aに沿って見
て縦壁部10Aの平面内に位置し、ショックアブソーバ
18の軸線42に沿う方向の荷重の大部分が縦壁部10
Aに沿って車体に伝達される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車輌の
ショックアブソーバに係り、更に詳細にはショックアブ
ソーバの上端を車体に取り付けるための取付構造に係
る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌に於いて車体の振動を制
振するショックアブソーバは、従来より一般に、実質的
に上下方向に延在し、下端にてサスペンションアームや
車輪支持部材の如きサスペンション部材に連結され、上
端にてブラケットを介して車体に取り付けられている。
車輪のバウンド、リバウンドに伴い発生される減衰力等
によるショックアブソーバの荷重は、ショックアブソー
バの上端により車体へ伝達され、また車輪のバウンド、
リバウンドに伴ってショックアブソーバは上端の周りに
枢動しなければならないので、例えば実開平5−190
72号公報に記載されている如く、ショックアブソーバ
の上端はホイールハウスの上壁の如き車体の取付面部に
ブラケット及びゴムブッシュ装置を介して取り付けられ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしショックアブソ
ーバ上端の従来の取付構造に於いては、ショックアブソ
ーバの上端を支持するブラケットが取り付けられる車体
の取付面部は実質的に水平に延在し、ショックアブソー
バの軸線は取付面部に直交しているため、減衰力等によ
るショックアブソーバの荷重はブラケットを介して車体
の取付面部に実質的に垂直に作用し、そのため取付面部
がショックアブソーバの荷重に起因して変形され易く、
ショックアブソーバ上端の取付剛性を十分に向上させる
ことが困難である。
【0004】また従来の一般的な取付構造に於いては、
ショックアブソーバの荷重による車体の取付面部の変形
を効果的に低減すべく車体の取付面部を強固に補強しよ
うとすると、車体重量の増大や車輌製造コストの増大を
招くという問題があり、また取付面部の補強によっては
ショックアブソーバ上端の取付剛性を効果的に十分に向
上させることができないという問題がある。
【0005】本発明は、ショックアブソーバ上端の従来
の取付構造に於ける上述の問題に鑑みてなされたもので
あり、本発明の主要な課題は、ショックアブソーバの荷
重の方向と車体の取付面部の方向とをできるだけ近付け
ることにより、車体重量や車輌製造コストの増大を招来
することなくショックアブソーバ上端の取付剛性を向上
させることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の主要な課題は、本
発明によれば、上記請求項1の構成、即ち下端にてサス
ペンション部材に連結されたショックアブソーバの上端
取付構造にして、前記ショックアブソーバの上端を支持
する支持部と該支持部と一体的に接続され車体に連結固
定される連結部とを備えたブラケットを有し、前記連結
部は前記車体の実質的に上下方向に延在する縦壁部に連
結固定されるよう構成されていることを特徴とするショ
ックアブソーバの上端取付構造によって達成される。
【0007】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、車
輪のバウンド、リバウンドに伴う前記ショックアブソー
バの枢動中心が前記縦壁部により郭定される面に位置す
るよう構成される(請求項2の構成)。
【0008】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項1又は2の構成に於い
て、前記縦壁部はホイールハウスの側壁部であるよう構
成される(請求項3の構成)。
【0009】
【発明の作用及び効果】上記請求項1の構成によれば、
下端にてサスペンション部材に連結されたショックアブ
ソーバの上端を取り付けるためのブラケットは、ショッ
クアブソーバの上端を支持する支持部と該支持部と一体
的に接続され車体に連結固定される連結部とを有し、連
結部は車体の実質的に上下方向に延在する縦壁部に連結
固定されるよう構成されているので、減衰力等に起因す
るショックアブソーバの荷重の大部分は縦壁部に沿って
作用し、縦壁部に垂直に作用する応力は小さく、従って
ショックアブソーバの荷重に起因する縦壁部の変形を確
実に且つ効果的に低減してショックアブソーバ上端の取
付剛性を確実に且つ効果的に向上させることができる。
【0010】また上記請求項1の構成によれば、上述の
如く縦壁部に垂直に作用する応力は小さいので、ショッ
クアブソーバの軸線が車体の取付面部に直交する従来の
一般的な取付構造の場合に比して取付面部としての縦壁
部の補強は軽度であってよく、従って取付面部の補強に
伴う車体重量や車輌製造コストの増大を低減することが
できる。
【0011】また上記請求項2の構成によれば、車輪の
バウンド、リバウンドに伴うショックアブソーバの枢動
中心が縦壁部により郭定される面に位置するので、ショ
ックアブソーバの枢動中心が縦壁部外に位置する構成の
場合に比して、ショックアブソーバの荷重を効率的に縦
壁部に伝達させることができ、従って縦壁部に作用する
曲げ応力やモーメントを低減してその変形を一層確実に
低減しその耐久性を向上させることができる。
【0012】また上記請求項3の構成によれば、縦壁部
はホイールハウスの側壁部であるので、新たな車体部材
を追加することなくホイールハウスの側壁部を有効に利
用してショックアブソーバの上端を車体に取り付け、そ
の取付剛性を向上させることができる。
【0013】
【課題解決手段の好ましい態様】本発明の一つの好まし
い態様によれば、上記請求項1乃至3の構成に於いて、
車体の縦壁部にはリインフォースが固定され、ブラケッ
トの連結部は車体の縦壁部及びリインフォースに連結固
定されるよう構成される(好ましい態様1)。
【0014】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項1乃至3の構成に於いて、車輪が中立位
置にある場合について見て、車体の縦壁部に対するショ
ックアブソーバの軸線の傾斜角の大きさは15°以下で
あるよう構成される(好ましい態様2)。
【0015】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様1の構成に於いて、車体の縦壁部
及びリインフォースは互いに共働してショックアブソー
バの上端部を受け入れる凹部を郭定するよう構成される
(好ましい態様3)。
【0016】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様1の構成に於いて、車体の縦壁部
及びリインフォースはサイドメンバに結合されるよう構
成される(好ましい態様4)。
【0017】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様3の構成に於いて、車体の縦壁部
はショックアブソーバの上端部に対応する位置に切欠き
を有し、リインフォースは切欠きの周囲にて車体の縦壁
部に固定され、切欠きと共働してショックアブソーバの
上端部を受け入れる凹部を郭定するよう構成される(好
ましい態様5)。
【0018】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様5の構成に於いて、リインフォー
スはショックアブソーバのインボード側に於いて縦壁部
の切欠きを塞ぐよう構成される(好ましい態様6)。
【0019】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項2の構成に於いて、ブラケットの連結部
はショックアブソーバの枢動中心の上下の位置に於いて
車体の縦壁部に連結固定されるよう構成される(好まし
い態様7)。
【0020】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項1乃至3の構成に於いて、ブラケットの
支持部はサスペンションスプリングの上端を支持するア
ッパスプリングシートを郭定するよう構成される(好ま
しい態様8)。
【0021】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様4の構成に於いて、サイドメンバ
は補強部を有し、ブラケットの連結部は車体の縦壁部、
リインフォース及びサイドメンバの補強部に連結固定さ
れるよう構成される(好ましい態様9)。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照しつつ、本
発明を好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0023】図1は本発明によるショックアブソーバの
上端取付構造の一つの実施形態を車輌のアウトボード側
の上方より見た状態にて示す斜視図、図2は図1に示さ
れた取付構造を車輌のインボード側の上方より見た状態
にて示す斜視図、図3は図1及び図2に示された取付構
造を示す縦断面図、図4はショックアブソーバの軸線を
通り車輌横方向に延在する切断面にて切断して取付構造
を示す縦断面図、図5は図1及び図2に示されたリイン
フォースを示す拡大斜視図、図6は図1に示されたブラ
ケットを示す拡大斜視図、図7は図3に示された取付構
造の連結部を示す拡大縦断面図である。尚これらの図に
於いて、図示の簡略化の目的で板状部材の切断面を示す
ハッチングは省略されている。
【0024】これらの図に於いて、10は図には示され
ていない車輪を覆うホイールハウスを示しており、ホイ
ールハウス10は実質的に車輌前後方向に沿って上下方
向に延在する実質的に半円形の縦壁部(側壁部)10A
と、該縦壁部と一体をなす半円筒部10Bとよりなり、
縦壁部10A及び半円筒部10Bは互いに滑らかに接続
されている。縦壁部10Aの下縁部のインボード側には
車輌前後方向に延在しアウトボード方向に開いコの字形
の断面形状を有するサイドメンバ12が溶接により一体
的に結合されている。
【0025】縦壁部10Aの中央部には下向きに開いた
U形の切欠き14が形成されており、切欠き14は半釣
鐘状をなすリインフォース16により塞がれている。リ
インフォース16は周縁にフランジ部16Aを有し、該
フランジ部が切欠き14の周囲に面接触状態にて溶接さ
れることにより、インボード方向に膨出する状態にて縦
壁部10Aの外面に固定されている。フランジ部16A
には四つのボルト挿通孔16Bが設けられている。サイ
ドメンバ12にはリインフォース16を受け入れる窪み
12Aが設けられており、該窪みの部分及びその両側に
於いてリインフォース16に溶接されている。
【0026】リインフォース16内の上方部分にはショ
ックアブソーバ18の上端を支持するブラケット20が
配置されている。ブラケット20は実質的に釣鐘状をな
す本体22と、本体22の上端と一体に結合され上向き
に開いた皿形のロアリテーナ24と、本体22の側面に
固定された二つの連結部材26及び28とを有し、本体
22の下端はサスペンションスプリング30の上端を支
持するアッパスプリングシート32を郭定している。
【0027】連結部材26及び28は本体22に対し径
方向に互いに隔置され、連結部材26は三つの強化リブ
26A〜26Cとこれらの強化リブを一体に接続するフ
ランジ部26Dとよりなる実質的にE形の断面形状を有
し、連結部材28は三つの強化リブ28A〜28Cとこ
れらの強化リブを一体に接続するフランジ部28Dとよ
りなる実質的にE形の断面形状を有している。フランジ
部26D及び28Dは縦壁部10Aに面接触するよう実
質的に同一の平面を郭定し、これらのフランジ部により
郭定される平面は本体22の軸線34に対し角度θ傾斜
している。またフランジ部26D及び28Dにはリイン
フォース16のフランジ部16Aに設けられたボルト挿
通孔16Bに整合するボルト挿通孔36及び38が二つ
ずつ設けられている。
【0028】尚角度θはできるだけ小さい値であること
が好ましく、ホイールハウス10の縦壁部10Aに対す
るブラケット20の軸線34の傾斜方向を正として、図
には示されていない車輪が中立位置にあるときの角度θ
は−15°〜15°、好ましくは−13°〜13°であ
ることが好ましい。
【0029】図3及び図4に示されている如く、ショッ
クアブソーバ18はシリンダ40と該シリンダの軸線4
2に沿ってシリンダに往復動可能に嵌合するピストン
(図示せず)とよりなり、シリンダ40に対しピストン
のロッド部44が上方に延在するよう配設されている。
図には示されていない車輪が中立位置にあるときには、
軸線42はブラケット20の軸線34に整合し、従って
軸線42が縦壁部10Aに対しなす角度φは角度θと同
一である。
【0030】ショックアブソーバ18はホイールハウス
10内にて縦壁部10Aに近接して実質的に上下方向に
延在するよう配置され、ロッド部44の上端にて本発明
の取付構造によりホイールハウス10の縦壁部10Aに
取り付けられ、下端にて図には示されていない車輪支持
部材又はサスペンションアームの如きサスペンション部
材に連結されている。
【0031】ブラケット20の本体22の上端及びロア
リテーナ24の中央には孔が設けられ、それらの孔には
軸線34に沿って延在する円筒形のカラー46が嵌合
し、ショックアブソーバ18のロッド部44はカラー4
6に嵌合している。ロッド部44は拡径部44Aを有
し、拡径部44Aの上面に実質的に下向きに開いた皿形
をなすロアリテーナ48が当接している。アッパリテー
ナとして機能するブラケット20の本体22の上端部と
ロアリテーナ48との間にはゴムブッシュ50が配置さ
れ、ブラケット20の本体22の上端部、ロアリテーナ
48、ゴムブッシュ50は互いに共働してロアゴムブッ
シュ装置52を郭定している。
【0032】ロアリテーナ24の上方にてロッド部44
の上端には実質的に上向きに開いた皿形をなすアッパリ
テーナ54が嵌合しカラー46の上端に当接している。
カラー46の下端はロアリテーナ48の上面に当接し、
ロッド部44の上端に螺合するナット56によりアッパ
リテーナ54とロアリテーナ48との間に挾持されてる
いる。アッパリテーナ54とロアリテーナ24との間に
はゴムブッシュ58が配置され、アッパリテーナ54、
ロアリテーナ24、ゴムブッシュ58は互いに共働して
アッパゴムブッシュ装置60を郭定している。
【0033】尚62はロアリテーナ48の下面に固定さ
れロッド部44に嵌合するバウンドストッパを示してお
り、該バウンドストッパの下端近傍にはショックアブソ
ーバ18に沿って下方へ延在するダストブーツ64が固
定されている。また66はアッパリテーナ54の外縁部
に取り付けられロッド部44の上端を覆うキャップ部材
を示しているが、このキャップ部材66は省略されても
よい。
【0034】図3に詳細に示されている如く、アッパゴ
ムブッシュ装置60及びロアゴムブッシュ装置52は互
いに共働してアッパリテーナ54とブラケット20の上
端との接合面により郭定される仮想の平面68とショッ
クアブソーバ18の軸線42との交点Pにショックアブ
ソーバの枢動中心を郭定しており、交点Pはホイールハ
ウス10の縦壁部10Aに沿って車輌の前後方向に見て
縦壁部10Aにより郭定される平面に位置している。
【0035】また図3に示されている如く、サイドメン
バ12は上壁12Aと側壁12Bと下壁12Cとを有
し、上壁12Aの外縁には上下方向に延在するフランジ
部12Dが一体に形成され、下壁12Cの外縁には上下
方向に延在するフランジ部12Eが一体に形成されてい
る。フランジ部12D及び12Eはホイールハウス10
の縦壁部10Aに溶接されており、フランジ部12Dは
リインフォース16に対応する位置に於いて高さが増大
され、補強部として機能するようになっている。上壁1
2A及び下壁12Cと側壁12Bとの角部の内側はそれ
ぞれリインフォース70及び72により補強されてい
る。また上壁12A及びフランジ部12Dにはリインフ
ォース74が溶接されている。
【0036】図7に詳細に示されている如く、リインフ
ォース74には四つのボルト挿通孔16Bに整合する四
つのボルト挿通孔が設けられており、フランジ部12D
の補強部には二つのボルト挿通孔16Bに整合する二つ
のボルト挿通孔が設けられている。各部材のボルト挿通
孔にはアウトボード側よりボルト76が挿通され、ボル
ト76の先端に螺合するナット78によりブラケット2
0の連結部材26及び28、ホイールハウス10の縦壁
部10A、サイドメンバ12のフランジ部12D、リイ
ンフォース74が互いに一体的に連結されている。
【0037】かくして図示の実施形態によれば、ショッ
クアブソーバ18の上端を車体に取り付けるためのブラ
ケット18は、ショックアブソーバの上端を支持する支
持部としての本体22と、該本体に一体的に固定された
二つの連結部26及び28とを有し、連結部26及び2
8はホイールハウス10の上下方向に延在する縦壁部1
0Aに連結固定されているので、ショックアブソーバ1
8より車体へ伝達される荷重の大部分は縦壁部10Aに
沿って作用し、縦壁部に垂直に作用する応力は小さく、
これによりショックアブソーバの荷重に起因する縦壁部
10Aの変形を確実に且つ効果的に低減してショックア
ブソーバ上端の取付剛性を確実に且つ効果的に向上させ
ることができる。
【0038】また図示の実施形態によれば、減衰力等に
起因してショックアブソーバ18の上端よりその軸線4
2に沿って車体に作用する荷重をFとすると、ホイール
ハウス10の縦壁部10Aと軸線42とがなす角度φは
小さい値であるので、ショックアブソーバ18より縦壁
部10Aに垂直に作用する応力Fsinφも小さい値であ
り、従ってショックアブソーバの軸線が車体の取付面部
に直交する従来の一般的な取付構造の場合に比して、取
付面部としての縦壁部10Aに対する補強は強固に行わ
れる必要がなく、取付面部の補強に伴う車体重量や車輌
製造コストの増大を確実に低減することができる。
【0039】特に図示の実施形態によれば、図には示さ
れていない車輪のバウンド、リバウンドに伴うショック
アブソーバ18の枢動中心Pはホイールハウス10の縦
壁部10Aに沿って車輌の前後方向に見て縦壁部10A
により郭定される平面に位置するので、ショックアブソ
ーバの枢動中心が縦壁部の平面外に位置する構成の場合
に比して、ショックアブソーバの荷重を効率的に縦壁部
10Aに伝達させることができ、これにより縦壁部に作
用する曲げ応力やモーメントを低減してその変形を一層
確実に低減しその耐久性を向上させることができる。
【0040】また図示の実施形態によれば、ショックア
ブソーバ18の上端が取り付けられる縦壁部10Aはホ
イールハウス10の側壁部であるので、上下方向に延在
する新たな車体部材を追加することなくホイールハウス
10の側壁部を有効に利用してショックアブソーバ18
の上端を車体に取り付け、その取付剛性を確実に向上さ
せることができる。
【0041】また図示の実施形態によれば、リインフォ
ース16は、ブラケット20が取り付けられるホイール
ハウス10の縦壁部10Aを補強する機能に加えて、ホ
イールハウス10に設けられた切欠き14を塞ぐ機能を
も果たすので、これらの機能がそれぞれ別の部材によっ
て達成される構造の場合に比して、ショックアブソーバ
の上端取付構造を簡略化することができる。
【0042】また図示の実施形態によれば、ブラケット
20の連結部材26及び28はホイールハウス10の縦
壁部10A及びリインフォース16に加えて、サイドメ
ンバ12のフランジ部12D及びこれに結合されたリイ
ンフォース74に対しても連結固定されるので、ブラケ
ット20の連結部材26及び28がホイールハウス10
の縦壁部10A若しくはリインフォース16に対し連結
固定される構造の場合に比して、ショックアブソーバ1
8の上端の取付剛性を確実に且つ効果的に向上させるこ
とができる。
【0043】以上に於いては本発明を特定の実施形態に
ついて詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限
定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の
実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであ
ろう。
【0044】例えば上述の実施形態に於いては、ホイー
ルハウス10に切欠き14が形成され、該切欠きがリイ
ンフォース16により塞がれているが、ホイールハウス
10の縦壁部10Aにリインフォース16と同様の形状
の凹部が形成され、該凹部にショックアブソーバ18の
上端部が配置され、凹部の周りの縦壁部10Aにブラケ
ット20の連結部材26及び28が固定されるよう構成
されてもよい。
【0045】また上述の実施形態に於いては、ショック
アブソーバ18の枢動中心Pはホイールハウス10の縦
壁部10Aに沿って車輌の前後方向に見て縦壁部10A
により郭定される平面に位置しているが、ショックアブ
ソーバ18の枢動中心Pは縦壁部10Aにより郭定され
る平面外に位置していてもよい。また図示の実施例に於
ける縦壁部10Aは平板状をなし、縦壁部10Aにより
郭定される面は平面であるが、縦壁部は湾曲し縦壁部に
より郭定される面は曲面であってもよい。
【0046】また上述の実施形態に於いては、ブラケッ
ト20の上端部はロアゴムブッシュ装置52のアッパリ
テーナとして機能し、ブラケット20の下端部はサスペ
ンションスプリング30の上端を支持するアッパスプリ
ングシート32として機能するようになっているが、ロ
アゴムブッシュ装置50のアッパリテーナ及びアッパス
プリングシート32は互いに別の部材であってもよい。
【0047】また上述の実施形態に於いては、サイドメ
ンバ12の補強部として機能するフランジ部12D及び
リインフォース74が設けられ、ブラケット20の連結
部26及び28はフランジ部12D及びリインフォース
74に対しても固定されるようになっているが、サイド
メンバ12の補強部及びリインフォース74の少なくと
も一方が省略されてもよい。
【0048】更に上述の実施形態に於いては、ブラケッ
ト20の連結部26及び28をホイールハウス10の縦
壁部10A等に連結固定するボルト76及びナット78
はショックアブソーバ18の枢動中心Pよりも下方に位
置しているが、ボルト76及びナット78がショックア
ブソーバ18の枢動中心Pの上下の位置に配設され、こ
れによりショックアブソーバの上端の取付剛性が更に一
層向上するよう構成されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるショックアブソーバの上端取付構
造の一つの実施形態を車輌のアウトボード側の上方より
見た状態にて示す斜視図である。
【図2】図1に示された取付構造を車輌のインボード側
の上方より見た状態にて示す斜視図である。
【図3】図1及び図2に示された取付構造を示す縦断面
図である。
【図4】ショックアブソーバの軸線を通り車輌横方向に
延在する切断面にて切断して取付構造を示す縦断面図で
ある。
【図5】図1及び図2に示されたリインフォースを示す
拡大斜視図である。
【図6】図1に示されたブラケットを示す拡大斜視図で
ある。
【図7】図3に示された取付構造の連結部を示す拡大縦
断面図である。
【符号の説明】
10…ホイールハウス 10A…縦壁部 12…サイドメンバ 14…切欠き 16…リインフォース 18…ショックアブソーバ 20…ブラケット 22…本体 26、28…連結部材 52…ロアゴムブッシュ装置 60…アッパゴムブッシュ装置 74…リインフォース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下端にてサスペンション部材に連結された
    ショックアブソーバの上端取付構造にして、前記ショッ
    クアブソーバの上端を支持する支持部と該支持部と一体
    的に接続され車体に連結固定される連結部とを備えたブ
    ラケットを有し、前記連結部は前記車体の実質的に上下
    方向に延在する縦壁部に連結固定されるよう構成されて
    いることを特徴とするショックアブソーバの上端取付構
    造。
  2. 【請求項2】車輪のバウンド、リバウンドに伴う前記シ
    ョックアブソーバの枢動中心が前記縦壁部により郭定さ
    れる面に位置するよう構成されていることを特徴とする
    請求項1に記載のショックアブソーバの上端取付構造。
  3. 【請求項3】前記縦壁部はホイールハウスの側壁部であ
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載のショックア
    ブソーバの上端取付構造。
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