JP2003048373A - インクジェット用記録材料及びそれを用いたインクジェット記録方法及び記録物 - Google Patents

インクジェット用記録材料及びそれを用いたインクジェット記録方法及び記録物

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JP2003048373A
JP2003048373A JP2002095011A JP2002095011A JP2003048373A JP 2003048373 A JP2003048373 A JP 2003048373A JP 2002095011 A JP2002095011 A JP 2002095011A JP 2002095011 A JP2002095011 A JP 2002095011A JP 2003048373 A JP2003048373 A JP 2003048373A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送性、搬送精度が良好な、高い光沢を有す
るインクジェット用記録材料に関し、特に、印字直後の
顔料インクのチョーキングを改良したインクジェット用
記録材料を得る。 【解決手段】 耐水性支持体の片面に一次粒子の平均粒
径が3〜30nmの無機微粒子を含有するインク受容層を
設け、反対面に有機ポリマーを含有する裏塗り層を設け
たインクジェット用記録材料において、該耐水性支持体
の裏塗り層を設ける面のJIS−B−0601で規定さ
れるカットオフ値0.8mmでの中心線平均粗さRaをA
(μm)、該裏塗り層の有機ポリマーの密度をB(g/c
m3)、有機ポリマーの固形塗設量をC(g/m2)とする
と、Aが1〜5μmであり、A、B及びCが下記の式
(1)を満足することを特徴とするインクジェット用記
録材料。 式(1) 0.6×A≦C/B<6

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送性と搬送精度
が良好な、高いインク吸収性を有する高光沢のインクジ
ェット用記録材料に関し、更には顔料インクで印字した
直後のチョーキングを改良したインクジェット記録方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式に使用される記
録材料として、通常の紙やインクジェット記録用紙と称
される支持体上に非晶質シリカ等の顔料をポリビニルア
ルコール等の水溶性バインダーからなる多孔質のインク
吸収層を設けてなる記録材料が知られている。
【0003】また、特公平3−56552号、特開平2
−188287号、同平10−81064号、同平10
−119423号、同平10−175365号、同平1
0−193776号、同10−203006号、同10
−217601号、同平11−20300号、同平11
−20306号、同平11−34481号公報等には、
気相法による合成シリカ微粒子(以降、気相法シリカと
称す)を用いることが開示されている。また、特開平2
―276671号、同平3−67684号、同平3−2
51488号、同平4−67986号、同平4−263
983号、同平5−16517号公報等には、アルミナ
水和物を用いることが開示されている。これら気相法シ
リカやアルミナ水和物は、一次粒子の平均粒径が数nm〜
数十nmの超微粒子であり、高い光沢感とインク吸収性が
得られるという特徴がある。近年、フォトライクの記録
シートが要望される中、益々光沢感が重要視されてきて
おり、ポリオレフィン樹脂被覆紙(紙の両面にポリエチ
レン等のポリオレフィン樹脂をラミネートしたもの)や
ポリエステルフィルム等の耐水性支持体上にこれら微粒
子を主体とするインク受容層の塗設された記録材料が提
案されている。
【0004】しかしながら、これらポリオレフィン樹脂
被覆紙やポリエステルフィルム等の耐水性支持体を使用
したインクジェット記録材料は紙のインクジェット用紙
と比較して、プリンターでの搬送性、搬送精度に劣り、
連続給紙が困難な場合や充分な印字品質が得られない場
合があった。特に現在ではプリンターの高速化が進んで
おり、印字品質を保つために更なる搬送精度の向上が望
まれている。
【0005】また、このような耐水性支持体にインク受
容層を設ける場合、支持体自体のインク吸収性が望めな
いため比較的多くの塗布量を設ける必要が有る。このよ
うな場合、吸収層の素材により、環境に依存したカール
の問題が発生し、搬送性が低下する。
【0006】上記の様な問題点を改良するために、通常
インク受容層と異なる裏面に裏塗り層が設けられてい
る。
【0007】紙のインクジェット記録材料の搬送性を改
良する手段として、特開平7−266550号や同平6
−278357号公報には記録材料間及び記録材料と給
紙ロール間との摩擦係数が規定されている。しかしなが
ら、耐水性支持体を用いた記録用紙に関しては、通常の
紙と比較して剛性や弾性力が異なっており、摩擦係数の
みで判断できない部分があった。また、特開平8―19
7839号公報にはフィルムを支持体とし、裏塗り層を
設けた記録用紙が、特開平9―142011号公報には
樹脂被覆紙を支持体としたゼラチン裏塗り記録用紙が提
案されているが、インク受容層がポリマー成分からなっ
ているためにインク吸収性に劣り、高速プリンターでの
高画質印字は不充分である他、搬送精度の改良、顔料イ
ンクでのチョーキング改良については記載されていな
い。
【0008】特開2000−296669号公報には気
相法シリカやアルミナ化合物のような微粒子を主体とし
たインク受容層を設け、裏塗り層にポリマーラテックス
を使用することにより染料インクでの光沢ムラを改良す
ることが提案されている。しかしながら、支持体として
規則的、又は不規則な形状の微粒面を有するものを用い
たり、インク受容層面に処理を施すことでインク受容層
の表面を微粒面としたものであり、表面光沢が低く、搬
送精度からは逆に低下する方向であるが、搬送精度の改
良について記載されていない。また、顔料インクでの印
字品質及びインクのチョーキングへの効果についても記
載がない。
【0009】このように、種々の項目では改良がなされ
ているが、耐水性支持体を用いたインクジェット用記録
材料であり、高光沢でカールバランスのとれた、搬送性
が良好で搬送精度に優れた用紙の開発はまだ不十分であ
った。
【0010】従来からインクジェット記録方式では、イ
ンクとして各種の水溶性染料を水または水と有機溶媒と
の混合物に溶解させた水溶性染料インクが主流である。
水溶性染料インクはインクジェット記録装置のインク吐
出ヘッドのメンテナンス性に優れており(目詰まりがな
い)、また、印字後の発色性、解像力等に優れている。
しかし、水溶性なるが故に記録画像の耐水性に問題があ
る他、水溶性染料は本来耐候性(光や空気、温湿度によ
る画像の退色や消失)が劣るため特に記録シートを屋外
展示する場合急速に画像が退色したり、消失したりする
欠点がある。
【0011】一方、顔料インクは耐水性や保存性に優れ
るものの、発色性に劣ると言われていた。しかしなが
ら、最近の顔料インクの中には、従来のものよりも発色
性に優れたインクが登場してきており、顔料インク用の
インクジェット記録材料の重要性も高まってきている。
【0012】顔料インク特有の発色性以外の問題点とし
ては、チョーキングが挙げられる。顔料インクは染料と
比較して大きな粒子であり、印字後、記録用紙の表面に
残存する。定着性が良好でない場合、印字部分を擦ると
インクがはがれるというチョーキングの現象が発生しイ
ンクジェット記録材料の大きな問題点となっていた。特
に、微細粒子を用いた空隙構造を有するインクジェット
用記録材料では印字後の乾燥性が良好であるため、印字
後短い時間で印字用紙を積み重ね、チョーキングの発生
を引き起こしてしまう可能性が高かった。
【0013】搬送性や耐ブロッキング性改良に特開平7
−25133号公報にはインク受容層に平均粒径5〜1
5μmの球状微粒子ポリマーの使用が、特開平7−17
9025号公報には裏塗り層への同球状粒子ポリマーの
使用が提案されているが、前者では白紙部の光沢低下の
問題が有り、後者では搬送精度と顔料インクのチョーキ
ングの問題があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高い
インク吸収性を有する高光沢の空隙型インクジェット記
録用シートであり、搬送性が良好で搬送精度を向上した
インクジェット用記録材料であり、特に、顔料インクで
印字直後のチョーキングを改良したインクジェット記録
用シートを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、耐水性支
持体のインク受容層を設ける面と異なる裏面の粗さと裏
塗り層構成、及びインク受容層構成とが搬送精度、印字
品質、顔料インクでのチョーキングに及ぼす影響につい
て鋭意検討した。その結果、耐水性支持体の裏面の表面
粗さと有機ポリマーによる表面被覆率が搬送精度に大き
く影響すること、特に顔料インクのチョーキングにおい
ては、前記裏面の表面粗さと表面被覆率に加えてインク
受容層を構成する気相法シリカ、またはアルミナ水和物
の平均粒子径が影響すること、及び以下の手段により目
的が達成されることを見出した。
【0016】即ち、本発明(1)は、耐水性支持体の片
面に一次粒子の平均粒径が3〜30nmの無機微粒子を含
有するインク受容層を設け、反対面に有機ポリマーを含
有する裏塗り層を設けたインクジェット用記録材料にお
いて、該耐水性支持体の裏塗り層を設ける面のJIS−
B−0601で規定されるカットオフ値0.8mmでの中
心線平均粗さRaをA(μm)、該裏塗り層の有機ポリ
マーの密度をB(g/cm3)、有機ポリマーの固形塗設量
をC(g/m2)とすると、Aが1〜5μmであり、A、B
及びCが下記の式(1)を満足することを特徴とするイ
ンクジェット用記録材料である。 式(1) 0.6×A≦C/B<6 また、本発明(2)は、前記無機微粒子が気相法シリカ
およびアルミナ水和物の少なくとも1種である前記発明
(1)のインクジェット用記録材料である。更に、本発
明(3)は、前記耐水性支持体の裏塗り層を設ける面の
有機ポリマーによる表面被覆率が70%以上である前記
発明(1)または(2)のインクジェット用記録材料で
ある。また、本発明(4)は、前記インク受容層が2層
以上であり、耐水性支持体に最も近い層に含有される無
機微粒子の平均一次粒子径が耐水性支持体から最も離れ
た層に含有される無機微粒子の平均一次粒子径より小さ
いことを特徴とする前記発明(1)〜(3)のいずれか
一つのインクジェット用記録材料である。更に、本発明
(5)は、前記インク受容層が2層以上であり、耐水性
支持体から最も離れたインク受容層がアルミナ水和物を
含有している前記発明(1)〜(4)のいずれか一つの
インクジェット用記録材料である。また、本発明(6)
は、前記インク受容層に平均粒径が1μm以上で5μm未
満の微粒子と5〜20μmの微粒子を合計で0.1〜
1.5g/m2含有することを特徴とする前記発明(1)〜
(5)のいずれか一つのインクジェット用記録材料であ
る。更に、本発明(7)は、インク組成物を付着させて
記録材料に印字を行う記録方法であって、インクジェッ
ト用記録材料として前記発明(1)〜(6)のいずれか
一つのインクジェット用記録材料を用いることを特徴と
する記録方法である。また、本発明(8)は、インク組
成物の液滴を吐出し、該液滴を記録材料に付着させて印
字を行うインクジェット記録方法であって、インクジェ
ット用記録材料として前記発明(1)〜(6)のいずれ
か一つのインクジェット用記録材料を用いることを特徴
とするインクジェット記録方法である。更に、本発明
(9)は、前記発明(7)または(8)の記録方法によ
って記録された記録物である。また、本発明(10)
は、前記発明(1)〜(6)のいずれか一つのインクジ
ェット用記録材料又は前記発明(9)の記録物に顔料イ
ンクを用いて印字することを特徴とするインクジェット
記録方法である。更に、本発明(11)は、前記発明
(10)の記録方法によって記録された記録物である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明におけるインクジェット用記録材料は、一次粒子
の平均粒径が3〜30nmの無機微粒子を含有するインク
受容層を耐水性支持体の片面(以降、「おもて面」と記
載)に設け、反対面(以降、「裏面」と記載)に有機ポ
リマーを含有する裏塗り層を設けており、耐水性支持体
の裏面のJIS−B−0601で規定されるカットオフ
値0.8mmで測定した中心線平均粗さRaをA(μ
m)、裏塗り層の有機ポリマーの密度をB(g/cm3)、有
機ポリマーの固形塗設量をC(g/m2)とすると、A〜C
が前記の式(1)を満足することにより搬送性と搬送精
度が良好な、高いインク吸収性と光沢を有し、顔料イン
クで印字した場合には直後のチョーキングが改良され
る。
【0018】チョーキングとは、インクジェット用記録
材料のインク受容層の最表面に存在する印字部の顔料イ
ンクが、記録材料の裏面等と接触することにより擦れ、
ひどい場合は剥離する現象である。耐水性支持体の裏面
が比較的平滑な微粗面加工されている樹脂被覆紙やフィ
ルムに裏塗り層がない場合、紙に比較して弾力性は低い
が、インク受容層表面の顔料インクと接触する面が平滑
であることからチョーキングは発生しにくい。しかしな
がら、低い弾力性により搬送ロールとの接触面積が低
く、搬送精度に劣るために使用が難しい。耐水性支持体
の裏面が粗面加工されており、裏塗り層がない場合は給
紙性は良好であるが、搬送精度、チョーキングに劣る。
【0019】本発明で使用される耐水性支持体のおもて
面の中心線平均粗さは一般的には2μm以下、好ましく
は0.1〜1.3μmとすることでインク受容層を設け
た後の光沢性が良好となる。耐水性支持体の裏面の中心
線平均粗さAは1〜5μmであり、有機ポリマー主体の
裏塗り層を前記C/Bが0.6×A以上、6未満とする
ことで記録材料裏面の凹部分の一定量以上を主として有
機ポリマーにより埋めることで弾力性が賦与され、搬送
ロールとの接触面積が増大するために搬送精度が向上
し、弾力性と平滑性が向上するので顔料インクでのチョ
ーキングが改良されると推測される。C/Bが0.6×
Aよりも小さいと充分な搬送精度が得られず、6以上に
なるとカール性、及び搬送性が悪化するので好ましくな
い。尚、Aが1μm未満では裏塗り層を設けなくても有
機ポリマー主体の裏塗り層を設けても搬送性に劣り、搬
送性改良のために裏塗り層に微粒子を多量に含有させる
と搬送精度が低下するので好ましくない。Aが5μmよ
り大きいと搬送精度改良には裏塗り層の有機ポリマー量
が多く必要となり、カール性が悪化するので好ましくな
い。
【0020】本発明では裏塗り層は有機ポリマーを含有
しており、裏塗り層全体に対して有機ポリマーの割合は
固形分で50重量%以上が好ましく、より好ましくは7
0重量%以上である。50重量%以上とすることで搬送
ロールと記録用シートの裏面とが接触した時の弾力性が
良好となり、搬送精度が向上することから印字品質が良
好となる。また、有機ポリマー成分の増加により裏面の
凹凸が少なくなる為、顔料インクで印字した場合のチョ
−キングが発生しにくくなるので好ましい。
【0021】更に、裏塗り層の有機ポリマーによる耐水
性支持体裏面の表面被覆率を70%以上、より好ましく
は90%以上とすることにより搬送精度と顔料インクで
のチョーキングが更に改良される。表面被覆率を70%
以上とすることで搬送ロールと記録材料裏面の有機ポリ
マーとが接触する面積が充分な程度に増大し、弾力性が
高くなることから搬送精度が向上し、弾力性と平滑性が
向上するので顔料インクのチョーキングが改良されると
予想される。この被覆率が、70%に満たない場合、ポ
リマーの性質に加えて耐水性支持体そのものの性質もイ
ンクジェット特性に影響を与えるが、耐水性支持体で
は、紙と異なり素材そのものの弾力性が小さいため、搬
送精度は低くなる。
【0022】本発明で表面被覆率とは、耐水性支持体の
裏面を被覆する塗り層中の有機ポリマーの割合であり、
支持体表面の状態により同一塗布量における被覆率が異
なる。本発明の裏塗り層の表面被覆率は、裏塗り層に食
紅を添加して着色し、支持体に塗布してシートを作製
し、マイクロスコープ(KEYENCE社製、VH−6
300)で画像を取り込み、(食紅染色部分面積/全面
積)×100で算出した。この裏塗り層の表面被覆率に
裏塗り層に占める有機ポリマーの容積率をかけた値を、
有機ポリマーによる表面被覆率として算出される。尚、
裏塗り層が既に支持体に設けられている場合は、使用さ
れている有機ポリマーが支持体と異なる原子を含有する
場合にはEDAX観察等で塗布部分を特定することで、
ヨウ素澱粉反応のように有機ポリマーが薬剤で着色可能
な場合には着色された部分の目視観察により表面被覆率
が得られる。
【0023】また、前記被覆率は顔料インクのチョーキ
ングにも関与する。チョーキングとは、インクジェット
用記録材料のインク受容層の最表面に存在する顔料イン
クが、記録用シート裏面等と接触することにより擦れ、
ひどい場合は剥離する現象である。耐水性支持体の裏面
が比較的平滑な微粗面加工されている樹脂被覆紙やフィ
ルムに裏塗り層がない場合、インク受容層表面の顔料イ
ンクと接触する面が平滑であることからチョーキングは
発生しにくい。しかしながら、裏塗り層がないことから
弾力性が低く、搬送精度が著しく悪化するために使用が
難しい。つまり、インク受容層の顔料インクと接触する
面を平滑にし、弾力性を持たせることでチョーキングが
良好で、かつ、搬送ロールとの摩擦係数や搬送ロールと
の接触点を増加することで搬送精度を良化するような裏
塗り層を設けることが必要となる。
【0024】本発明において用いられる耐水性支持体と
しては、透明な支持体も不透明な支持体も用いることが
できる。透明な支持体としては、従来公知のものが何れ
も使用でき、例えばポリエステル樹脂、ジアセテート樹
脂、トリアセテート樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリイミド樹脂、セロハ
ン、セルロイド等のフィルムもしくは板及びガラス板等
が挙げられ、これらの中でもポリエチレンテレフタレー
トからなるフィルムが最も好ましく用いられる。
【0025】不透明な耐水性支持体としては、合成紙、
樹脂被覆紙、前記透明支持体に顔料等を入れて不透明化
したフィルム、発泡フィルム等の従来公知のものがいず
れも使用できる。光沢、平滑性の点から樹脂被覆紙、各
種フィルムがより好ましいが、手触り感、高級感からは
写真用支持体に類似の樹脂被覆紙と白色度と強度が高い
顔料入りのポリエチレンテレフタレートからなるフィル
ムがさらに好ましく用いられる。
【0026】本発明の耐水性支持体の裏面の中心線平均
粗さAを1〜5μmとする方法は樹脂フィルムの製造時
に大粒径の無機粒子等を添加したり、表面形状を適度に
粗面化したロール間を通して処理することなどにより調
節出来る。尚、本発明の耐水性支持体はその厚さが約5
0〜300μm程度のものであることが好ましい。
【0027】本発明において好ましく用いられる耐水性
支持体としての樹脂被覆紙を構成する原紙は、特に制限
はなく、一般に用いられている紙が使用できるが、より
好ましくは例えば写真用支持体に用いられているような
平滑な原紙が好ましい。原紙を構成するパルプとしては
天然パルプ、再生パルプ、合成パルプ等を1種もしくは
2種以上混合して用いられる。この原紙には一般に製紙
で用いられているサイズ剤、紙力増強剤、填料、帯電防
止剤、蛍光増白剤、染料等の添加剤が配合される。
【0028】さらに、表面サイズ剤、表面紙力剤、蛍光
増白剤、帯電防止剤、染料、アンカー剤等が表面塗布さ
れていても良い。
【0029】また、原紙の厚みに関しては特に制限はな
いが、紙を抄造中または抄造後カレンダー等にて圧力を
印加して圧縮するなどした表面平滑性の良いものが好ま
しく、その坪量は30〜250g/m2が好ましい。
【0030】樹脂被覆紙の樹脂としては、ポリオレフィ
ン樹脂や電子線で硬化する樹脂を用いることができる。
ポリオレフィン樹脂としては、低密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ
ペンテンなどのオレフィンのホモポリマーまたはエチレ
ン−プロピレン共重合体などのオレフィンの2つ以上か
らなる共重合体及びこれらの混合物であり、各種の密
度、溶融粘度指数(メルトインデックス)のものを単独
にあるいはそれらを混合して使用できる。
【0031】また、樹脂被覆紙の樹脂中には、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシウムなどの白色顔
料、ステアリン酸アミド、アラキジン酸アミドなどの脂
肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシ
ウムなどの脂肪酸金属塩、イルガノックス1010、イ
ルガノックス1076などの酸化防止剤、コバルトブル
ー、群青、セシリアンブルー、フタロシアニンブルーな
どのブルーの顔料や染料、コバルトバイオレット、ファ
ストバイオレット、マンガン紫などのマゼンタの顔料や
染料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤などの各種の添加剤を
適宜組み合わせて加えるのが好ましい。
【0032】本発明において好ましく用いられる支持体
である樹脂被覆紙は、走行する原紙上にポリオレフィン
樹脂の場合は、加熱溶融した樹脂を流延する、いわゆる
押出コーティング法により製造され、その両面が樹脂に
より被覆される。また、電子線により硬化する樹脂の場
合は、グラビアコーター、ブレードコーターなど一般に
用いられるコーターにより樹脂を塗布した後、電子線を
照射し、樹脂を硬化させて被覆する。また、樹脂を原紙
に被覆する前に、原紙にコロナ放電処理、火炎処理など
の活性化処理を施すことが好ましい。支持体のインク受
容層が塗布されるおもて面は、その用途に応じて押出コ
ーティング時のクーリングロールの表面形状により光沢
面、マット面などに加工されるが、本発明では特に光沢
面が優位に用いられる。カール防止の点から支持体の裏
面にも樹脂を被覆したほうが好ましく、おもて面と同様
にしてクーリングロールにより中心線平均粗さが1〜5
μmになるよう加工される。おもて面あるいは必要に応
じておもてと裏の両面にもコロナ放電処理、火炎処理な
どの活性処理を施すことができる。また、樹脂被覆層の
厚みとしては特に制限はないが、一般に5〜50μmの
厚みにおもて面またはおもて面と裏面にコーティングさ
れる。
【0033】本発明の耐水性支持体の裏塗り層に使用さ
れる有機ポリマーとしては特に限定されるものではな
く、インクジェット記録材料に通常バインダーとして使
用されるポリマーやポリマー分子の分散液であるラテッ
クスが使用できる。具体的には、ゼラチン、ポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピリジ
ニウムハライド、各種変性ポリビニルアルコール等のビ
ニルホルマールおよびその誘導体、ポリアクリルアミ
ド、ポリジメチルアクリルアミド、ポリジメチルアミノ
アクリレート、ポリアクリル酸ソーダ、アクリル酸メタ
クリル酸共重合体塩、ポリメタクリル酸ソーダ、アクリ
ル酸ビニルアルコール共重合体塩等のアクリル基を含む
ポリマー、澱粉、酸化澱粉、カルボキシル澱粉、ジアル
デヒド澱粉、カチオン化澱粉、デキストリン、アルギン
酸ソーダ、天然ゴム、アラビアゴム、アクリレートゴ
ム、スチレン−ブタジエンゴム等のゴム類、カゼイン、
プルラン、デキストラン、メチルセルロース、エチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース等の天然ポリマーまたはその誘導体、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ポリビニルエーテル、ポリグリセリン、マレイン酸アル
キルビニルエーテル共重合体、マレイン酸N−ビニルピ
ロール共重合体、スチレン無水マレイン酸共重合体、ポ
リエチレンイミン、ポリウレタン等の合成ポリマー等を
挙げることができる。
【0034】これら有機ポリマーは単独で用いても2種
以上を混合させてもよい。また、好ましいガラス転移温
度は−10℃から120℃である。−10℃より低くな
ると、粘着性が生じ搬送ロールに粘着することから搬送
性が低下する。また、120℃を超えると、弾力性が低
下し好ましい効果が得られにくい。粘着性が生じない方
が好ましいことから、有機ポリマーを架橋させて耐水化
したり、乾燥させるだけで耐水皮膜となるようなラテッ
クスを使用することが特に望ましい。
【0035】本発明の裏塗り層には、無機顔料または有
機顔料を添加することができる。これらはインクジェッ
ト用記録材料のシート表裏間の摩擦係数を低下させ、連
続搬送性を改良する効果がある。好ましい添加量は、使
用する顔料の粒子径によって異なるが、裏塗り層の有機
ポリマーの30重量%以下である。50重量%を超える
と、搬送ロールと裏塗りの有機ポリマーとの弾性力が低
下し搬送精度が低下する。また、好ましい顔料の粒子径
は、裏塗り層の膜厚の0.8〜1.5倍である。粒子径
があまりにも小さすぎると、シート間の摩擦係数を低下
させる効果が減少し、また、大きすぎると裏塗り層に凹
凸が生じ、顔料インクのチョーキングが発生しやすくな
る。
【0036】また、裏塗り層には無機顔料、有機顔料の
ほかに、界面活性剤、硬膜剤、着色染料、着色顔料、紫
外線吸収剤、酸化防止剤、顔料の分散剤、消泡剤、レベ
リング剤、防腐剤、蛍光増白剤、粘度安定剤、pH調節
剤、無機帯電防止剤、有機帯電防止剤などの公知の各種
添加剤を添加することもできる。但し、裏塗り層全体の
固形分の70重量%以上は有機ポリマーとなるように添
加量を調節する。
【0037】本発明のインク受容層に用いられる一次粒
子の平均粒径が3〜30nmの無機微粒子としては、合成
シリカ、アルミナ、アルミナ水和物、炭酸カルシウム等
公知の各種微粒子が挙げられ、二種以上の無機微粒子を
含有させてもよい。特に気相法によるシリカやアルミ
ナ、アルミナ水和物が高い光沢性が得られるので好まし
い。
【0038】インク受容層の一次粒子の平均粒径が3〜
30nmの無機微粒子は8g/m2以上含有するのが好まし
く、10〜35g/m2の範囲で用いるのがより好ましい。
8g/m2より少ないと、インク吸収性が劣り、多すぎると
強度が低下し、ひび割れが発生しやすい。無機微粒子と
ともに用いられる親水性バインダー量は、インク吸収性
からは無機微粒子に対して35重量%以下が好ましく、
特に10〜30重量%が特に好ましい。
【0039】本発明において、一次粒子の平均粒径が3
〜30nmの無機微粒子はインク吸収性からはインク受容
層の全固形分に対して50重量%以上、好ましくは60
重量%以上、より好ましくは65重量%以上含有させ
る。
【0040】合成シリカには、湿式法によるものと気相
法によるものがある。湿式法シリカとしては、ケイ酸
ナトリウムの酸などによる複分解やイオン交換樹脂層を
通して得られるシリカゾル、またはこのシリカゾルを
加熱熟成して得られるコロイダルシリカ、シリカゾル
をゲル化させ、その生成条件を変えることによって数ミ
クロンから10ミクロン位の一次粒子がシロキサン結合
をした三次元的な二次粒子となったシリカゲル、更には
シリカゾル、ケイ酸ナトリウム、アルミン酸ナトリウ
ム等を加熱生成させて得られるもののようなケイ酸を主
体とする合成ケイ酸化合物等がある。
【0041】気相法シリカは、乾式法とも呼ばれ、一般
的には火炎加水分解法によって作られる。具体的には四
塩化ケイ素を水素及び酸素と共に燃焼して作る方法が一
般的に知られているが、四塩化ケイ素の代わりにメチル
トリクロロシランやトリクロロシラン等のシラン類も、
単独または四塩化ケイ素と混合した状態で使用すること
ができる。気相法シリカは、日本アエロジル(株)から
アエロジル、トクヤマ(株)からQSタイプとして市販
されており入手することができる。本発明の気相法シリ
カの一次粒子の平均粒径は3〜30nmであり、好ましく
は3〜25nmである。気相法シリカは凝集して適度な空
隙を有する二次粒子となっており、50〜300nm程度
の二次粒子になる迄超音波や高圧ホモジナイザー、対向
衝突型ジェット粉砕機等で粉砕、分散させたものがイン
ク吸収性と光沢性が良好であり好ましい。
【0042】本発明におけるアルミナ水和物はAl23
・nH2O(n=1〜3)の構成式で表される。nが1
の場合がベーマイト構造のアルミナ水和物を表し、nが
1より大きく3未満の場合が擬ベーマイト構造のアルミ
ナ水和物を表す。例えば特開平2−276671号、同
平3−67684号、同平3−251488号、同平4
−67986号、同平4−263983号、同平5−1
6517号公報等に記載のアルミナ水和物を適宜使用で
きる。
【0043】本発明の気相法シリカ及びアルミナ水和物
の平均一次粒子径とは、分散された粒子の電子顕微鏡観
察により一定面積内に存在する100個の粒子各々の投
影面積に等しい円の直径を粒子の粒径として求めた。本
発明で使用される気相法シリカ及びアルミナ水和物微粒
子の一次粒子の平均粒径は3〜30nmであり、好ましく
は3〜25nmである。尚、本発明の気相法シリカ及びア
ルミナ水和物微粒子の平均二次粒子径は希薄分散液をレ
ーザー回折/散乱式粒度分布測定装置で測定され、本発
明では50〜400nmが一般的であり、好ましくは50
〜300nmである。
【0044】本発明のインク受容層には、皮膜としての
特性を維持するために親水性バインダーを有する。この
親水性バインダーとしては、公知の各種バインダーを用
いることができる。親水性バインダーの使用に当たって
は、親水性バインダーがインクの初期の浸透時に膨潤し
て空隙を塞いでしまわないことが重要であり、この観点
から比較的室温付近で膨潤性の低い親水性バインダーが
好ましく用いられる。特に好ましい親水性バインダーは
完全または部分ケン化のポリビニルアルコールまたはカ
チオン変性ポリビニルアルコールである。
【0045】ポリビニルアルコールの中でも特に好まし
いのは、ケン化度が80%以上の部分または完全ケン化
したものである。平均重合度500〜5000のポリビ
ニルアルコールが好ましい。
【0046】また、カチオン変性ポリビニルアルコール
としては、例えば特開昭61−10483号公報に記載
のような、第1〜3級アミノ基や第4級アンモニウム基
をポリビニルアルコールの主鎖あるいは側鎖中に有する
ポリビニルアルコールである。
【0047】また、他の親水性バインダーも併用するこ
とができるが、ポリビニルアルコールに対して20重量
%以下であることが好ましい。
【0048】本発明ではインク受容層の各層において、
一次粒子の平均粒径が3〜30nmの無機微粒子に対する
親水性バインダーの重量比は、一般的には0.05〜
0.45の範囲で選択される。好ましい重量比は0.0
6〜0.40の範囲で選択される。
【0049】本発明のインクジェット用記録材料は、イ
ンク受容層のJIS−K−7105に規定されるヘーズ
値が40%以下であること好ましく、より好ましくは3
0%以下である。40%より高いと印字濃度が下がり、
発色性も低下する。
【0050】本発明の各層のインク受容層は、耐水性改
良目的等でカチオン性化合物を含有するのが好ましい。
カチオン性化合物としては、カチオン性ポリマー、水溶
性金属化合物が挙げられる。
【0051】本発明に用いられるカチオン性化合物とし
ては、例えばカチオン性ポリマーや水溶性金属化合物が
挙げられる。カチオン性ポリマーとしては、ポリエチレ
ンイミン、ポリジアリルアミン、ポリアリルアミン、特
開昭59−20696号、同59−33176号、同5
9−33177号、同59−155088号、同60−
11389号、同60−49990号、同60−838
82号、同60−109894号、同62−19849
3号、同63−49478号、同63−115780
号、同63−280681号、特開平1−40371
号、同6−234268号、同7−125411号、同
10−193776号公報等に記載された1〜3級アミ
ノ基、4級アンモニウム塩基を有するポリマーが好まし
く用いられる。これらのカチオンポリマーの分子量は、
5,000〜10万程度が好ましい。
【0052】これらのカチオン性ポリマーの使用量は前
記気相法シリカまたはアルミナ水和物に対して1〜10
重量%、好ましくは2〜7重量%である。
【0053】本発明に用いられる水溶性金属化合物とし
て、例えば水溶性の多価金属塩が挙げられる。カルシウ
ム、バリウム、マンガン、銅、コバルト、ニッケル、ア
ルミニウム、鉄、亜鉛、ジルコニウム、クロム、マグネ
シウム、タングステン、モリブデンから選ばれる金属の
水溶性塩が挙げられる。具体的には例えば、酢酸カルシ
ウム、塩化カルシウム、ギ酸カルシウム、硫酸カルシウ
ム、酢酸バリウム、硫酸バリウム、リン酸バリウム、塩
化マンガン、酢酸マンガン、ギ酸マンガンニ水和物、硫
酸マンガンアンモニウム六水和物、塩化第二銅、塩化ア
ンモニウム銅(II)ニ水和物、硫酸銅、塩化コバルト、
チオシアン酸コバルト、硫酸コバルト、硫酸ニッケル六
水和物、塩化ニッケル六水和物、酢酸ニッケル四水和
物、硫酸ニッケルアンモニウム六水和物、アミド硫酸ニ
ッケル四水和物、硫酸アルミニウム、亜硫酸アルミニウ
ム、チオ硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、硝
酸アルミニウム九水和物、塩化アルミニウム六水和物、
臭化第一鉄、塩化第一鉄、塩化第二鉄、硫酸第一鉄、硫
酸第二鉄、臭化亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛六水和物、硫
酸亜鉛、フェノールスルホン酸亜鉛、酢酸ジルコニウ
ム、塩化ジルコニウム、塩化酸化ジルコニウム八水和
物、ヒドロキシ塩化ジルコニウム、酢酸クロム、硫酸ク
ロム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム六水和物、
クエン酸マグネシウム九水和物、りんタングステン酸ナ
トリウム、クエン酸ナトリウムタングステン、12タング
ストりん酸n水和物、12タングストけい酸26水和物、塩
化モリブデン、12モリブドりん酸n水和物等が挙げられ
る。
【0054】また、カチオン性化合物として、無機系の
含アルミニウムカチオンポリマーである塩基性ポリ水酸
化アルミニウム化合物が挙げられる。塩基性ポリ水酸化
アルミニウム化合物とは、主成分が下記の一般式A、B
又はCで示され、例えば〔Al6(OH)15〕3+、
〔Al8(OH)20〕4+、〔Al13(OH)3
4〕5+、〔Al21(OH)60〕3+、等のような
塩基性で高分子の多核縮合イオンを安定に含んでいる水
溶性のポリ水酸化アルミニウムである。
【0055】 〔Al2(OH)nCl(6−n)〕m ・・式A 〔Al(OH)3〕nAlCl3 ・・式B Aln(OH)mCl(3n−m) 0<m<3n ・・式C
【0056】これらのものは多木化学(株)よりポリ塩
化アルミニウム(PAC)の名で水処理剤として、浅田
化学(株)よりポリ水酸化アルミニウム(Paho)の
名で、また、(株)理研グリーンよりピュラケムWTの
名で、また他のメーカーからも同様の目的を持って上市
されており、各種グレードの物が容易に入手できる。本
発明ではこれらの市販品をそのままでも使用できるが、
pHが不適当に低い物もあり、その場合は適宜pHを調節し
て用いることも可能である。
【0057】本発明において、上記水溶性金属化合物の
インク受容層中の含有量は、0.1〜8g/m2、好ましく
は0.2〜5g/m2である。
【0058】上記したカチオン性化合物は2種以上を併
用することができる。例えば、カチオン性ポリマーと水
溶性金属化合物を併用してもよい。
【0059】本発明における各層のインク受容層は、皮
膜の脆弱性を改良するために各種油滴を含有することが
好ましいが、そのような油滴としては室温における水に
対する溶解性が0.01重量%以下の疎水性高沸点有機
溶媒(例えば、流動パラフィン、ジオクチルフタレー
ト、トリクレジルホスフェート、シリコンオイル等)や
重合体粒子(例えば、スチレン、ブチルアクリレート、
ジビニルベンゼン、ブチルメタクリレート、ヒドロキシ
エチルメタクリレート等の重合性モノマーを一種以上重
合させた粒子)を含有させることができる。そのような
油滴としては好ましくは親水性バインダーに対して10
〜50重量%の範囲で用いることができる。
【0060】本発明において、各層のインク受容層に
は、耐水性、ドット再現性を向上させる目的で適当な硬
膜剤で硬膜することができる。硬膜剤の具体的な例とし
ては、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒドの如きア
ルデヒド系化合物、ジアセチル、クロルペンタンジオン
の如きケトン化合物、ビス(2−クロロエチル尿素)−
2−ヒドロキシ−4,6−ジクロロ−1,3,5トリア
ジン、米国特許第3,288,775号記載の如き反応
性のハロゲンを有する化合物、ジビニルスルホン、米国
特許第3,635,718号記載の如き反応性のオレフ
ィンを持つ化合物、米国特許第2,732,316号記
載の如きN−メチロール化合物、米国特許第3,10
3,437号記載の如きイソシアナート類、米国特許第
3,017,280号、同2,983,611号記載の
如きアジリジン化合物類、米国特許第3,100,70
4号記載の如きカルボジイミド系化合物類、米国特許第
3,091,537号記載の如きエポキシ化合物、ムコ
クロル酸の如きハロゲンカルボキシアルデヒド類、ジヒ
ドロキシジオキサンの如きジオキサン誘導体、クロム明
ばん、硫酸ジルコニウム、ほう酸及びほう酸塩の如き無
機硬膜剤等があり、これらを1種または2種以上組み合
わせて用いることができる。硬膜剤の添加量はインク受
容層を構成する水溶性ポリマー100gに対して0.0
1〜10gが好ましく、より好ましくは0.1〜5gで
ある。
【0061】本発明において、各層のインク受容層に
は、更に、界面活性剤、硬膜剤の他に着色染料、着色顔
料、インク染料の定着剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、
顔料の分散剤、消泡剤、レベリング剤、防腐剤、蛍光増
白剤、粘度安定剤、pH調節剤などの公知の各種添加剤を
添加することもできる。
【0062】インク受容層が少なくとも2層以上からな
る場合、支持体に近い層の気相法シリカまたはアルミナ
水和物の一次粒子の平均粒径が、支持体から最も遠い層
の気相法シリカまたはアルミナ水和物の一次粒子の平均
粒径より小さいことが顔料インクで印字する場合のチョ
ーキング防止からは好ましい。
【0063】本発明のインクジェット用記録材料は光沢
性が高く、光沢感が低い記録材料と比較して顔料インク
のチョーキングが目立つ傾向にある。光沢感を維持し、
顔料インクのチョーキングを改良するには、インク受容
層表面でのインクとの結合力を増強する必要がある。顔
料インクは染料インクと比較して粒子が大きいため、記
録材料のインク受容層に大きな粒子を用いることが好ま
しく、支持体から最も遠い層の粒子が下層の粒子より大
きなことが望ましい。
【0064】本発明のインク受容層のJIS−B−06
01によるカットオフ値0.8mmで測定した中心線平均
粗さは、好ましくは1.3μm以下であれば高光沢で搬
送精度も良好である。
【0065】また、本発明の記録材料でインク受容層が
2層以上の構成にした場合、支持体から最も遠い層がア
ルミナ水和物を含有するほうが好ましい。無機微粒子中
ではアルミナ水和物は表面光沢が高く、より光沢性のあ
るインクジェット用記録材料を得ることができる。つま
り、インク吸収性向上の目的等で、単層では光沢感が著
しく低くなる層を下層に使用したとしても、非常に高い
光沢感を有するインクジェット用記録材料が得られる。
また特に顔料インクで印字した場合、印字部の光沢感が
高くなることもその利点としてあげられる。
【0066】インク受容層の支持体から最も遠い層の固
形分塗布量は、全体の塗布量の1/10から1/3が光
沢性とインク吸収性からは望ましい。
【0067】又、気相法シリカやアルミナ化合物などの
微細粒子を用いた空隙構造を有する高光沢のインクジェ
ット用記録材料は、表面が弱く、平滑性が高いので製
造、加工時のロール等との擦れや複数枚重ねて給紙して
印字する場合に表面に傷が発生しやすい欠点を有してい
る。又、給紙時や印字装置内部での搬送性に問題が発生
しやすい。
【0068】表面傷を軽減するために、特公昭63−6
5036号、同63−65038号公報等にはインク受
容層表面に3μm以上の大粒径の充填材粒子を添加する
ことを、搬送性やブロッキング性を改良するために特開
平7−25133号公報には平均粒径5〜15μmの球
状微粒子ポリマーの使用が提案されているが、表面光沢
性の高いインクジェット記録材料では、光沢性、搬送性
と表面傷とを満足するのは困難であった。
【0069】本発明の記録材料では、インク受容層中に
1μm以上かつ5μm未満の微粒子及び5μm以上かつ2
0μm以下の微粒子を同時に含有することにより、表面
光沢を減少させることなく搬送性と表面傷が改良され、
特に支持体から最も遠いインク受容層に含有することで
その効果が増大するので好ましい。支持体の裏面に有機
ポリマーからなる裏塗り層を設けることにより搬送精度
が向上することで印字品質が良化する。さらに、表面に
添加する微粒子によりインク受容層表面に適度な凹凸が
生じ、加わる圧力が小さい場合にはインク受容層表面の
顔料インクと裏面等との接触点が減少することから顔料
インクのチョーキングも良化し、2種類の微粒子の合計
で0.05〜2g/m2程度の添加、好ましくは合計で0.
1〜1.5g/m2添加する程度では搬送ロール間での高い
圧力の場合には接触面積の低下は殆ど無く、搬送精度に
は影響しない。
【0070】本発明における1μm以上かつ5μm未満と
5μm以上かつ20μm以下の大小2種類の微粒子は、例
えば酸化チタン、でんぷん粒子、シリカ粒子、炭酸カル
シウム、ガラスビーズ、硫酸バリウム、ポリカーボネー
ト、ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレ
ート、ポリブチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ
アクリレート、ポリウレタン共重合体等の無機、有機の
素材からなる粒子であり、特に粒径が小さいために光沢
感に影響を与えにくい小粒径微粒子は耐傷性の観点から
比較的硬い有機系微粒子が好ましく、粒径が大きいため
光沢感に影響を与えやすい大粒径微粒子は、無機系微粒
子の方が多孔質であるためインクを微粒子表面および内
部で保持しやすく、比較的光沢感(特に印字部光沢感)
に影響を与えにくいために好ましい。両者とも粒子の形
状は不定型でもよいが、滑り性がよく耐傷性が向上する
ため球状ものが好ましい。
【0071】本発明におけるインク受容層への1μm以
上かつ5μm未満と5μm以上かつ20μm以下の大小2
種類の微粒子の固形分含有量は、合計で0.05〜2.
0g/m 2であり、好ましくは0.1〜1.5g/m2である。
0.05g/m2より少ないと搬送性と表面傷改良効果が少
なく、2.0g/m2より多いと光沢性が低下する。
【0072】本発明では、支持体のインク受容層を設け
る面上に天然高分子化合物や合成樹脂を主体とするプラ
イマー層を設けるのが好ましい。該プライマー層の上
に、本発明の無機微粒子含有のインク受容層を塗布した
後、冷却し、比較的低温で乾燥することによって、更に
インク受容層の透明性が向上する。
【0073】支持体上に設けられるプライマー層はゼラ
チン、カゼイン等の天然高分子化合物や合成樹脂を主体
とする。係る合成樹脂としては、アクリル樹脂、ポリエ
ステル樹脂、塩化ビニリデン、塩化ビニル樹脂、酢酸ビ
ニル樹脂、ポリスチレン、ポリアミド樹脂、ポリウレタ
ン樹脂等が挙げられる。
【0074】上記プライマー層は、支持体上に0.01
〜5μmの膜厚(乾燥膜厚)で設けられる。好ましくは
0.05〜5μmの範囲である。
【0075】本発明において、インク受容層や裏塗り層
を構成している各層の塗布方法は、公知の塗布方法を用
いることができる。例えば、スライドビード方式、カー
テン方式、エクストルージョン方式、エアナイフ方式、
ロールコーティング方式、ケッドバーコーティング方式
等がある。
【0076】本発明では、スライドビード方式等のよう
なインク受容層を構成する各層を乾燥工程を設けず殆ど
同時に塗布することにより各層に要求される特性が効率
よく得られ、生産効率の点からも好ましい。即ち、各層
を湿潤状態で積層することで各層に含有される成分が下
層へ浸透しにくいので乾燥後も各層の成分構成が良く保
たれるためと予想される。
【0077】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明の内容は実施例に限られるものではない。
尚、部及び%は固形分の重量部、重量%を示す。
【0078】<支持体1の作製>広葉樹晒クラフトパル
プ(LBKP)と針葉樹晒サルファイトパルプ(NBS
P)の1:1混合物をカナディアン スタンダード フ
リーネスで300mlになるまで叩解し、パルプスラリー
を調製した。これにサイズ剤としてアルキルケテンダイ
マーを対パルプ0.5重量%、強度剤としてポリアクリ
ルアミドを対パルプ1.0重量%、カチオン化澱粉を対
パルプ2.0重量%、ポリアミドエピクロロヒドリン樹
脂を対パルプ0.5重量%添加し、水で希釈して1%ス
ラリーとした。このスラリーを長網抄紙機で坪量170
g/m2になるように抄造し、乾燥調湿してポリオレフィン
樹脂被覆紙の原紙とした。抄造した原紙に、密度0.9
18g/cm3の低密度ポリエチレン100重量%の樹脂に
対して、10重量%のアナターゼ型チタンを均一に分散
したポリエチレン樹脂組成物を320℃で溶融し、20
0m/分で厚さ35μmになるように押出コーティング
し、微粗面加工されたクーリングロールを用いて押出被
覆して表樹脂層を設けた。微粗面加工後の中心線平均粗
さは0.11μmであった。もう一方の面には密度0.
962g/cm3の高密度ポリエチレン樹脂70重量部と密
度0.918の低密度ポリエチレン樹脂30重量部のブ
レンド樹脂組成物を同様に320℃で溶融し、厚さ30
μmになるように押出コーティングし、粗面加工された
クーリングロールを用いて押出被覆して裏樹脂層を設け
た。粗面加工後の中心線平均粗さは1.32μmであっ
た。
【0079】上記ポリオレフィン樹脂被覆紙表裏樹脂層
両面に高周波コロナ放電処理を施した後、表樹脂層面
に、下記組成の下引き層をゼラチンが50mg/m2となる
ように塗布乾燥して支持体1を作製した。
【0080】 <下引き層> 石灰処理ゼラチン 100部 スルフォコハク酸−2−エチルヘキシルエステル塩 2部 クロム明ばん 10部
【0081】<支持体2の作製>支持体1の裏樹脂層コ
ーティング後の粗面加工されたクーリングロールに代え
て表面粗さの異なる粗面加工されたロールを用いる以外
は、支持体1と同様にして作成した。粗面加工後の中心
線平均粗さは1.94μmであった。
【0082】<支持体3の作製>支持体1の裏樹脂層コ
ーティング後の粗面加工されたクーリングロールに代え
て表樹脂層の場合と同じ微粗面加工されたロールを用い
る以外は、支持体1と同様にして作成した。微粗面加工
後の中心線平均粗さは0.10μmであった。
【0083】<裏塗り層の塗設>上記支持体1の裏樹脂
層に下記に示す塗布液をバーコーターで塗布し、120
℃で5分乾燥させて作製した。
【0084】表面被覆率を求める為に、下記に示す塗液
100mlに0.2%の食紅を2ml添加し塗布液を作製
し、バーコーターで塗布し、120℃で5分乾燥させ
て、表面被覆率測定用の記録用シートを作製した。
【0085】 <裏塗り層塗布液1> アクリルエステル系エマルジョン 100部 (ダイセル社製;密度1.18g/cm3) ST−O(コロイダルシリカ、日産化学社製) 5部 エタノール 10部
【0086】 <裏塗り層塗布液2> アクリルエステル系エマルジョン 100部 (ダイセル社製;1.18g/cm3) ST−O(コロイダルシリカ、日産化学社製) 60部 エタノール 10部
【0087】 <裏塗り層塗布液3> アクリル系エマルジョン 100部 (ダイセル社製;密度1.24g/cm3) ST−O(コロイダルシリカ、日産化学社製) 5部 活性剤 0.5部
【0088】 <裏塗り層塗布液4> ポリビニルアルコール 100部 (クラレ社製;密度1.25g/cm3) ST−O(コロイダルシリカ、日産化学社製) 5部 活性剤 0.5部
【0089】<インク受容層の塗設>支持体の裏面樹脂
層に裏塗り層塗布液を塗布後、表樹脂層面に下記組成の
インク受容層を塗布し乾燥した。2層塗布の場合は、イ
ンク受容層塗布液を同時にスライドビード塗布装置で塗
布し乾燥してインクジェット用記録材料を作製した。無
機微粒子を16重量%の固形分濃度になるように高圧ホ
モジナイザーで分散した後調製した。これらの塗布液に
より、単層の場合には乾燥固形分が26g/m2、2層の場
合には支持体に近いインク受容層(以降、「下層」と称
す)は20g/m2、支持体から離れたインク受容層(以
降、「上層」と称す)は6g/m2になるように塗布、乾燥
した。乾燥条件は5℃で30秒間冷却後、全固形分濃度
が90重量%までを45℃10%RHで乾燥し、次いで
35℃10%RHで乾燥した。
【0090】 <インク受容層塗布液1> 気相法シリカ 100部 (平均一次粒径7nm) ジメチルジアリルアンモニウムクロライドホモポリマー 4部 ほう酸 4部 ポリビニルアルコール 25部 (ケン化度88%、平均重合度3500) 界面活性剤 0.3部
【0091】 <インク受容層塗布液2> 気相法シリカ 100部 (平均一次粒径12nm) ジメチルジアリルアンモニウムクロライドホモポリマー 4部 ほう酸 4部 ポリビニルアルコール 20部 (ケン化度88%、平均重合度3500) 界面活性剤 0.3部
【0092】 <インク受容層塗布液3> アルミナ水和物(擬べーマイト) 100部 (平均一次粒径15nm) ほう酸 2部 ポリビニルアルコール 20部 (ケン化度88%、平均重合度3500) 界面活性剤 0.3部 酢酸ジルコニウム 2部
【0093】 <インク受容層塗布液4> 気相法シリカ 100部 (平均一次粒径12nm) ジメチルジアリルアンモニウムクロライドホモポリマー 4部 ほう酸 4部 ポリビニルアルコール 20部 (ケン化度88%、平均重合度3500) 界面活性剤 0.3部 ポリスチレンビーズ(平均粒子径3μm) 0.7部 ポリスチレンビーズ(平均粒子径17μm) 0.2部
【0094】実施例1 上記支持体1に裏塗り塗布液1を塗布乾燥後、インク受
容層塗布液1を塗布乾燥し、実施例1の記録材料を作製
した。
【0095】その他、実施例2〜10及び比較例1〜4
については表1のような支持体、塗布液を用いて実施例
1と同様に実施例2〜10及び比較例1〜4の記録材料
を作製した。
【0096】実施例、比較例で作製したインクジェット
用記録材料について下記の評価を行った。その結果を表
2に示す。
【0097】<表面被覆率>裏面被覆率測定用に作製し
た食紅入り記録材料を用いて被覆率を算出した。具体的
にはマイクロスコープ(KEYENCE社製、VH−6
300)で画像を取り込み、(食紅染色部分面積/全面
積)×100で裏塗り層の表面被覆率を算出した。この
裏塗り層の表面被覆率に裏塗り層に占めるポリマーの容
積割合を掛けた値を、ポリマーによる表面被覆率とし
た。
【0098】<白紙部光沢>記録材料の印字前の白紙部
光沢感を斜光で観察し、下記の基準で評価した。 ◎:カラー写真並みの高い光沢感がある ○:カラー写真よりやや下がるが良好な光沢感がある △:アート紙、コート紙並みの光沢感がある ×:上質紙の沈んだ光沢感がある
【0099】<チョーキング>記録材料の1枚に顔料イ
ンク搭載のインクジェットプリンター(EPSON社
製、MC−5000)で1cm画のグレーベタを印字し
た。印字直後、別の1枚の裏面に接するように印字部分
を重ねさらにその上に50gの分銅を置き、一定速度で
印字した記録用シートに分銅をのせたまま10cm引い
た。印字部分のインクのはがれ方の程度を目視で観察
し、下記の基準で総合評価した。 ◎:インクが全くはがれていない ○:印字部分に若干傷が見られるが問題ないレベルであ
る △:インクがはがれており問題となるレベルである ×:インクがほとんどはがれてしまい非常に問題となる
レベルである
【0100】<搬送性>記録材料の50枚をインクジェ
ットプリンター(EPSON社製、PM−780C)で
連続搬送し、下記の基準で判断した。 ◎:全く搬送エラーが発生しない ○:搬送エラーの発生が1回である △:搬送エラーが2〜5回である ×:搬送エラーが5回以上である
【0101】<搬送精度>記録材料を染料インク搭載の
インクジェットプリンター(EPSON社製、PM−8
00C)でグレーベタを印字し、印字品質を目視評価し
た。 ◎:ベタが均一になっている ○:ベタ部分にバンディングが見られるが問題にならな
いレベルである △:ベタ部分にバンディングが見られ問題になるレベル
である ×:ベタ部分にひどいバンディングが見られる
【0102】
【表1】
【0103】
【表2】
【0104】表2から明らかなように、実施例1〜10
の本発明のインクジェット用記録材料は比較例1〜5の
記録材料よりも顔料インク印字でのチョーキング,搬送
精度、搬送性、白紙部光沢を同時に良化していることが
判る。尚、実施例1〜10、比較例1〜4は全てインク
吸収性は良好であった。特に実施例6のインクジェット
用記録材料の白紙部光沢、実施例7と10のインクジェ
ット用記録材料のインク受容層の耐傷性が非常に良好で
あった。
【0105】
【発明の効果】上記結果から明らかなように、本発明の
インクジェット用記録材料は、特に高い光沢感を有し、
かつ搬送性、搬送精度に優れており、同時に、顔料イン
クで印字直後のインクのチョーキングが生じにくいイン
クジェット用記録材料が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳永 幸雄 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号 三 菱製紙株式会社内 (72)発明者 丸山 雅彦 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA13 FC06 2H086 BA15 BA16 BA24 BA33 BA34 BA44 BA46

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐水性支持体の片面に一次粒子の平均粒
    径が3〜30nmの無機微粒子を含有するインク受容層を
    設け、反対面に有機ポリマーを含有する裏塗り層を設け
    たインクジェット用記録材料において、該耐水性支持体
    の裏塗り層を設ける面のJIS−B−0601で規定さ
    れるカットオフ値0.8mmでの中心線平均粗さRaをA
    (μm)、該裏塗り層の有機ポリマーの密度をB(g/c
    m3)、有機ポリマーの固形塗設量をC(g/m2)とする
    と、Aが1〜5μmであり、A、B及びCが下記の式
    (1)を満足することを特徴とするインクジェット用記
    録材料。 式(1) 0.6×A≦C/B<6
  2. 【請求項2】 前記無機微粒子が気相法シリカおよびア
    ルミナ水和物の少なくとも1種である請求項1に記載の
    インクジェット用記録材料。
  3. 【請求項3】 前記耐水性支持体の裏塗り層を設ける面
    の有機ポリマーによる表面被覆率が70%以上である請
    求項1または2に記載のインクジェット用記録材料。
  4. 【請求項4】 前記インク受容層が2層以上であり、耐
    水性支持体に最も近い層に含有される無機微粒子の平均
    一次粒子径が耐水性支持体から最も離れた層に含有され
    る無機微粒子の平均一次粒子径より小さいことを特徴と
    する請求項1〜3の何れか1項に記載のインクジェット
    用記録材料。
  5. 【請求項5】 前記インク受容層が2層以上であり、耐
    水性支持体から最も離れたインク受容層がアルミナ水和
    物を含有している請求項1〜4の何れか1項に記載のイ
    ンクジェット用記録材料。
  6. 【請求項6】 前記インク受容層に平均粒径が1μm以
    上で5μm未満の微粒子と5〜20μmの微粒子を合計で
    0.1〜1.5g/m2含有することを特徴とする請求項1
    〜5の何れか1項に記載のインクジェット用記録材料。
  7. 【請求項7】 インク組成物を付着させて記録材料に印
    字を行う記録方法であって、インクジェット用記録材料
    として請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクジェ
    ット用記録材料を用いることを特徴とする記録方法。
  8. 【請求項8】 インク組成物の液滴を吐出し、該液滴を
    記録材料に付着させて印字を行うインクジェット記録方
    法であって、インクジェット用記録材料として請求項1
    〜6のいずれか1項に記載のインクジェット用記録材料
    を用いることを特徴とするインクジェット記録方法。
  9. 【請求項9】 請求項7または8に記載の記録方法によ
    って記録された記録物。
  10. 【請求項10】 請求項1〜6の何れか1項に記載のイ
    ンクジェット用記録材料又は請求項9に記載の記録物に
    顔料インクを用いて印字することを特徴とするインクジ
    ェット記録方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の記録方法によって
    記録された記録物。
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