JP2003042304A - 密封装置 - Google Patents

密封装置

Info

Publication number
JP2003042304A
JP2003042304A JP2001227543A JP2001227543A JP2003042304A JP 2003042304 A JP2003042304 A JP 2003042304A JP 2001227543 A JP2001227543 A JP 2001227543A JP 2001227543 A JP2001227543 A JP 2001227543A JP 2003042304 A JP2003042304 A JP 2003042304A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet metal
oil seal
retainer
metal retainer
sealing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001227543A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4957937B2 (ja
Inventor
Hideyuki Furuyama
秀之 古山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP2001227543A priority Critical patent/JP4957937B2/ja
Publication of JP2003042304A publication Critical patent/JP2003042304A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4957937B2 publication Critical patent/JP4957937B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 板金製のリテーナ2とオイルシール11との
組み合わせよりなる密封装置1において、専用の加硫成
形機や大型の接着剤塗布設備を用意する必要がなく、接
着剤の塗布作業時に板金製リテーナ2を傷付けることが
なく、成形のサイクルタイムが短く、加硫成形時に板金
製リテーナ2が変形することがない密封装置1を提供す
る。 【解決手段】 エンジンのシリンダブロック等のハウジ
ングに取り付けられる板金製リテーナ2と、この板金製
リテーナ2に保持されてクランクシャフト等の回転部材
に摺動自在に密接するオイルシール11とを有する密封
装置1であって、板金製リテーナ2とオイルシール11
とを互いに別体に成形し、オイルシール11を板金製リ
テーナ2の内周に嵌合することにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密封装置に係り、
更に詳しくは、リテーナとオイルシールとの組み合わせ
よりなる密封装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図7に示すように、エンジン
のシリンダブロック51に取り付けられるリテーナ54
と、このリテーナ54に保持されてクランクシャフト5
2の周面に摺動自在に密接するオイルシール55とを有
する密封装置53が知られている(実公平3−1868
1号公報参照)。
【0003】しかしながら、この密封装置53において
は、ゴム状弾性材製のオイルシール55が板金製のリテ
ーナ54に対して一体成形されているために、以下のよ
うな不都合がある。
【0004】 すなわち、上記一体成形は、ゴム状弾
性材製のオイルシール55を加硫成形するときに、その
ゴム材料を板金製のリテーナ54に焼き付けるものであ
る。したがって、オイルシール55を加硫成形するとき
に板金製リテーナ54を加硫成形機内にセットする必要
があり、よって特有の形状を備えた板金製リテーナ54
をセットすることができるような専用の加硫成形機を用
意しなければならない。 また、加硫成形に先立って板金製リテーナ54のゴ
ム接着面に接着剤を塗布する必要があるために、大型の
接着剤塗布設備を用意しなければならず、また塗布作業
時に板金製リテーナ54を傷付けないように工夫しなけ
ればならない。 また、加硫成形に先立って板金製リテーナ54に予
熱を加える必要があるために、成形時におけるサイクル
タイムが長い。 また、加硫成形によって板金製リテーナ54が変形
する虞があるために、変形した場合には、加硫後に二次
加工を実施しなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
みて、板金製リテーナとオイルシールとの組み合わせよ
りなる密封装置において、上記従来技術のように専用の
加硫成形機や大型の接着剤塗布設備を用意する必要がな
く、接着剤の塗布作業時に板金製リテーナを傷付けるこ
とがなく、成形のサイクルタイムが短く、加硫成形時に
板金製リテーナが変形することがない密封装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】またこれに加えて、オイルシールが板金製
のリテーナから外れにくい構造であり、更にシール性に
優れた構造である密封装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1による密封装置は、エンジンのシ
リンダブロック等のハウジングに取り付けられる板金製
リテーナと、前記板金製リテーナに保持されてクランク
シャフト等の回転部材に摺動自在に密接するオイルシー
ルとを有する密封装置であって、前記板金製リテーナと
前記オイルシールとを互いに別体に成形し、前記オイル
シールを前記板金製リテーナの内周に嵌合したことを特
徴とするものである。
【0008】また、本発明の請求項2による密封装置
は、エンジンのシリンダブロック等のハウジングに取り
付けられる板金製リテーナと、前記板金製リテーナに保
持されてクランクシャフト等の回転部材に摺動自在に密
接するオイルシールとを有する密封装置であって、前記
板金製リテーナと前記オイルシールとを互いに別体に成
形し、前記オイルシールは、金属製の取付環と、前記取
付環に一体成形されたゴム状弾性材製のシールリップと
を備えており、前記オイルシールを前記金属製取付環を
もって前記板金製リテーナの内周に嵌合したことを特徴
とするものである。
【0009】更にまた、本発明の請求項3による密封装
置は、上記した請求項1または2の密封装置において、
板金製リテーナに密接して前記板金製リテーナとオイル
シールとの間を密封するゴム状弾性材製のリップ部、ビ
ード部または外周シール部を前記オイルシールに設けた
ことを特徴とするものである。
【0010】上記構成を備えた本発明の請求項1による
密封装置のように、板金製リテーナとオイルシールとを
互いに別体に成形してオイルシールを単品で製品形状に
成形してから板金製リテーナの内周に嵌合するようにす
ると、オイルシールを加硫成形するときに板金製リテー
ナを加硫成形機に入れる必要がないために、専用の加硫
成形機を用意する必要がない。また、加硫成形に先立っ
て板金製リテーナに接着剤を塗布する必要がないため
に、大型の接着剤塗布設備を用意する必要がなく塗布作
業時に板金製リテーナを傷付けないように工夫する必要
がない。また、加硫成形に先立って板金製リテーナに予
熱を加える必要がないために、成形のサイクルタイムを
比較的短くすることが可能となる。更にまた、加硫成形
によって板金製リテーナが変形する虞がないために、加
硫後に二次加工を実施する必要がない。
【0011】また、上記構成を備えた本発明の請求項2
による密封装置においても同様に、板金製リテーナとオ
イルシールとを互いに別体に成形してオイルシールを単
品で製品形状に成形してから板金製リテーナの内周に嵌
合するものであるために、オイルシールを加硫成形する
ときに板金製リテーナを加硫成形機に入れる必要がな
く、よって専用の加硫成形機を用意する必要がない。ま
た、加硫成形に先立って板金製リテーナに接着剤を塗布
する必要がないために、大型の接着剤塗布設備を用意す
る必要がなく、塗布作業時に板金製リテーナを傷付けな
いように工夫する必要がない。また、加硫成形に先立っ
て板金製リテーナに予熱を加える必要がないために、成
形のサイクルタイムを比較的短くすることが可能とな
る。更にまた加硫成形によって板金製リテーナが変形す
る虞がないために、加硫後に二次加工を実施する必要が
ない。
【0012】また、この請求項2による密封装置におい
ては併せて、オイルシールがその構成要素である金属製
取付環をもって板金製リテーナの内周に嵌合されている
ために、嵌合が金属同士の嵌合となり、よって比較的大
きな嵌合力が確保される。したがって、板金製リテーナ
の嵌合面に抜きテーパー等が形成されている場合であっ
ても、オイルシールがリテーナから脱落しにくい。
【0013】すなわち、板金リテーナの場合、オイルシ
ールを嵌合する内周面は、板金を絞り加工等のための型
を抜くために、拡径する方向のテーパーが形成される。
このテーパー部分に外周ゴム嵌合のオイルシールを用い
ると、嵌合力が低下する可能性がある。したがって、本
案のように外周金属嵌合のオイルシールを適用すること
によって、高い嵌合力を維持することが可能となる。更
に、シール性が要求される場合には、オイルシールが金
属嵌合される状態を維持したままシールを設けることに
より、高い嵌合力(優れた抜け防止性)と優れたシール
性の双方を確保することが可能となる。
【0014】また、上記構成を備えた本発明の請求項3
による密封装置においては、板金製リテーナに密接して
この板金製リテーナとオイルシールとの間を密封するゴ
ム状弾性材製のリップ部、ビード部または外周シール部
がオイルシールに設けられているために、上記したよう
に金属同士が嵌合する場合であっても、板金製リテーナ
とオイルシールとの間を十分にシールすることが可能と
なる。
【0015】尚、本件出願には、以下の技術的事項が含
まれる。
【0016】すなわち、上記目的を達成するため、本件
出願が提案する一の密封装置は、板金リテーナにオイル
シールを打ち込んだことを特徴とするものである。
【0017】また、この板金リテーナにオイルシールを
打ち込んだ密封装置において、リテーナとオイルシール
の嵌合力確保のため、金属嵌合とし、更に、リテーナと
オイルシールの密封性を確保するため、オイルシールに
サイドリップを設けた形状、ビードを設けた形状または
外周に一部ゴムを回した形状にしたことを特徴とするも
のであり、あるいは嵌合力確保のため、オイルシールの
外周は金属とし、更にシール性確保のため、サイドリッ
プ付き、ビード付きまた外周ゴム付きとしたことを特徴
とするものである。
【0018】上記したようにリテーナにオイルシールを
嵌合後、リテーナに多少の抜きテーパーがあっても金属
嵌合であれば、十分な嵌合力が得られる。
【0019】また、サイドリップを設けた場合には、こ
のサイドリップが所定の締め代を持つため、シール性も
確保できる。また、オイルシールの大気側面にビードを
設けた場合には、リテーナにオイルシールを嵌合後、ビ
ードを潰すようにするため、シール性が確保できる。ま
た、オイルシールの外周に一部ゴムを回した場合にはリ
テーナにオイルシールを嵌合後、外周ゴムに嵌合代があ
るため、シール性が確保される。
【0020】したがって、これらの構成によれば、リテ
ーナとオイルシールを嵌合後、十分な嵌合力を有し、リ
テーナとオイルシール間のシール性も確保できる板金リ
テーナオイルシールを提供することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施例を図面にし
たがって説明する。
【0022】第一実施例・・・図1は、本発明の第一実
施例に係る密封装置1の正面図であり、そのA−A線拡
大断面が図2に示されている。また、図3は同密封装置
1の要部拡大断面図である。
【0023】当該実施例に係る密封装置1は、エンジン
のシリンダブロックに取り付けられてクランクシャフト
の周面に摺動自在に密接するものであって、以下のよう
に構成されている。
【0024】すなわち先ず、板金製のリテーナ2が設け
られており、この板金製リテーナ2の内周にオイルシー
ル11が所定の大きさの嵌合代をもって非接着で嵌合さ
れている。
【0025】板金製のリテーナ2は、円筒状のオイルシ
ール保持部3の軸方向一端側に平板状の外縁部4を一体
成形するとともに、軸方向他端側に同じく平板状を呈す
る環状の内向きフランジ部5を一体成形したものであっ
て、外縁部4の下側に当該リテーナ2をオイルパンに取
り付けるための張出し部6が一体成形されている。ま
た、外縁部4には、当該リテーナ2をシリンダブロック
に取り付けるためのボルト穴7が所要数設けられてお
り、また当該外縁部4を補強するための補強用ビード8
および外周屈曲部9が設けられている。このリテーナ2
は、板金をプレス加工することによって上記各部が一体
成形されている。
【0026】オイルシール11は、金属製の取付環12
と、この取付環12に一体成形されたゴム状弾性材製の
シールリップ15とを備えている。
【0027】金属製の取付環12は、上記板金製リテー
ナ2のオイルシール保持部3の内周に所定の大きさの嵌
合代をもって嵌合される円筒状の取付部13を有してお
り、この取付部13の軸方向一端部に環状のシールリッ
プ保持部14が径方向内方に向けて一体成形されてい
る。この取付環12は、板金等をプレス加工することに
よって上記各部が一体成形されている。
【0028】ゴム状弾性材製のシールリップ15は、上
記取付環12のシールリップ保持部14に加硫接着され
た環状のシールリップ本体16を有しており、このシー
ルリップ本体16に主リップ17および副リップ18が
一体成形されている。主リップ17には、その外周にガ
ータスプリング19が嵌着されており、またその内周に
ネジシール20が設けられている。
【0029】上記構成の密封装置1は、板金製リテーナ
2とオイルシール11とを互いに別体に成形し、オイル
シール11を図示したような単品で製品形状に成形して
から板金製リテーナ2の内周に嵌合するものである。し
たがって、以下の作用効果を奏することが可能である。
【0030】すなわち先ず、オイルシール11のシール
リップ15を加硫成形するときに板金製リテーナ2を加
硫成形機に入れる必要がないために、専用の加硫成形機
を用意する必要がない。また、加硫成形に先立って板金
製リテーナ2に加硫接着用の接着剤を塗布する必要がな
いために、大型の接着剤塗布設備を用意する必要がな
く、塗布作業時に板金製リテーナ2を傷付けないように
工夫する必要がない。また、加硫成形に先立って板金製
リテーナ2に予熱を加える必要がないために、成形のサ
イクルタイムを比較的短くすることができる。また、加
硫成形によって板金製リテーナ2が変形する虞がないた
めに、加硫後に二次加工を実施する必要がない。したが
って、これらを理由として、高品質でありながら比較的
製造し易くかつ低コストな密封装置1を提供することが
できる。
【0031】また、この密封装置1においては、オイル
シール11がその構成要素である金属製の取付環12を
もって板金製リテーナ2の内周に嵌合されているため
に、嵌合が金属同士の嵌合となり、よって比較的大きな
嵌合力が確保される。したがって、板金製リテーナ2の
オイルシール保持部3の内面に抜きテーパー等が形成さ
れていても、オイルシール11が板金製リテーナ2から
脱落することがない。
【0032】尚、この実施例では、オイルシール11に
おけるゴム状弾性材製のシールリップ15の端部15a
が板金製リテーナ2の内向きフランジ部5に全周に亙っ
て密接することにより、板金製リテーナ2とオイルシー
ル11との間のシール性が確保されているが、この両者
2、11間のシール性の確保については、以下のような
構成であっても良い。
【0033】第二実施例・・・図4に示すように、オイ
ルシール11におけるゴム状弾性材製のシールリップ1
5の端部15aに環状のリップ部21を一体成形し、こ
のリップ部21を板金製リテーナ2の内向きフランジ部
5の端面に全周に亙って密接させる。リップ部21は所
謂外向きリップである。
【0034】第三実施例・・・図5に示すように、オイ
ルシール11におけるゴム状弾性材製のシールリップ1
5の端部15aに環状のビード部22を一体成形し、こ
のビード部22を板金製リテーナ2の内向きフランジ部
5の端面に全周に亙って密接させる。図では、ビード部
22が断面山形ないし三角形状のものとして二本、互い
に平行に設けられているが、その断面形状および形成本
数等は特に限定されるものではない。
【0035】第四実施例・・・また、図6に示すよう
に、オイルシール11におけるゴム状弾性材製のシール
リップ15の端部15a外周面に環状の外周シール部2
3を一体成形し、この外周シール部23を板金製リテー
ナ2におけるオイルシール保持部3の内面に全周に亙っ
て密接させる。この外周シール部23を形成するための
空間を確保するため、取付環12の取付部13には、そ
のシールリップ保持部14側に円錐面状のテーパー部1
3aが設けられている。
【0036】尚、これらの第二ないし第四実施例に係る
密封装置1の他の構成は、上記第一実施例と同じである
ので、その説明を省略する。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0038】すなわち先ず、上記構成を備えた本発明の
請求項1による密封装置においては板金製リテーナとオ
イルシールとを互いに別体に成形するとともにオイルシ
ールを板金製リテーナの内周に嵌合するようにしたため
に、オイルシールを加硫成形するときに板金製リテーナ
を加硫成形機に入れる必要がなく、よって専用の加硫成
形機を用意する必要がない。また、加硫成形に先立って
板金製リテーナに接着剤を塗布する必要がないために、
大型の接着剤塗布設備を用意する必要がなく、塗布作業
時に板金製リテーナを傷付けないように工夫する必要が
ない。また、加硫成形に先立って板金製リテーナに予熱
を加える必要がないために、成形のサイクルタイムを比
較的短くすることが可能となる。更にまた、加硫成形に
よって板金製リテーナが変形する虞がないために、加硫
後に二次加工を実施する必要がない。したがって、以上
の理由により高品質でありながら比較的製造し易くかつ
低コストな密封装置を提供することができる。
【0039】また、上記構成を備えた本発明の請求項2
による密封装置においては同様に、板金製リテーナとオ
イルシールとを互いに別体に成形するとともにオイルシ
ールを板金製リテーナの内周に嵌合するようにしたため
に、オイルシールを加硫成形するときに板金製リテーナ
を加硫成形機に入れる必要がなく、よって専用の加硫成
形機を用意する必要がない。また、加硫成形に先立って
板金製リテーナに接着剤を塗布する必要がないために、
大型の接着剤塗布設備を用意する必要がなく、塗布作業
時に板金製リテーナを傷付けないように工夫する必要が
ない。また、加硫成形に先立って板金製リテーナに予熱
を加える必要がないために、成形のサイクルタイムを比
較的短くすることが可能となる。更にまた、加硫成形に
よって板金製リテーナが変形する虞がないために、加硫
後に二次加工を実施する必要がない。したがって、以上
の理由により高品質でありながら比較的製造し易くかつ
低コストな密封装置を提供することができる。
【0040】また、この請求項2による密封装置におい
ては併せて、オイルシールがその構成要素である金属製
の取付環をもって板金製のリテーナの内周に嵌合されて
いるために、リテーナに対するオイルシールの嵌合が金
属同士の嵌合であり、よって比較的大きな嵌合力が確保
される。したがって、板金製リテーナの嵌合面に抜きテ
ーパー等が形成されている場合であっても、オイルシー
ルがリテーナから脱落しにくいものである。
【0041】また、上記構成を備えた本発明の請求項3
による密封装置においては、板金製リテーナに密接して
板金製リテーナとオイルシールとの間を密封するゴム状
弾性材製のリップ部、ビード部または外周シール部がオ
イルシールに設けられているために、上記したように金
属同士が嵌合する場合であっても、板金製リテーナとオ
イルシールとの間を十分にシールすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る密封装置の正面図
【図2】図1におけるA−A線拡大断面図
【図3】同密封装置の要部拡大断面図
【図4】本発明の第二実施例に係る密封装置におけるオ
イルシールの要部断面図
【図5】本発明の第三実施例に係る密封装置におけるオ
イルシールの要部断面図
【図6】本発明の第四実施例に係る密封装置におけるオ
イルシールの要部断面図
【図7】従来例に係る密封装置の装着状態を示す断面図
【符号の説明】
1 密封装置 2 板金製リテーナ 3 オイルシール保持部 4 外縁部 5 内向きフランジ部 6 張出し部 7 ボルト穴 8 補強用ビード 9 外周屈曲部 11 オイルシール 12 取付環 13 取付部 13a テーパー部 14 シールリップ保持部 15 シールリップ 15a 端部 16 シールリップ本体 17 主リップ 18 副リップ 19 ガータスプリング 20 ネジシール 21 リップ部 22 ビード部 23 外周シール部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのシリンダブロック等のハウジ
    ングに取り付けられる板金製リテーナ(2)と、前記板
    金製リテーナ(2)に保持されてクランクシャフト等の
    回転部材に摺動自在に密接するオイルシール(11)と
    を有する密封装置(1)であって、 前記板金製リテーナ(2)と前記オイルシール(11)
    とを互いに別体に成形し、前記オイルシール(11)を
    前記板金製リテーナ(2)の内周に嵌合したことを特徴
    とする密封装置。
  2. 【請求項2】 エンジンのシリンダブロック等のハウジ
    ングに取り付けられる板金製リテーナ(2)と、前記板
    金製リテーナ(2)に保持されてクランクシャフト等の
    回転部材に摺動自在に密接するオイルシール(11)と
    を有する密封装置(1)であって、 前記板金製リテーナ(2)と前記オイルシール(11)
    とを互いに別体に成形し、 前記オイルシール(11)は、金属製の取付環(12)
    と、前記取付環(12)に一体成形されたゴム状弾性材
    製のシールリップ(15)とを備えており、 前記オイルシール(11)を前記金属製取付環(12)
    をもって前記板金製リテーナ(2)の内周に嵌合したこ
    とを特徴とする密封装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の密封装置において、 板金製リテーナ(2)に密接して前記板金製リテーナ
    (2)とオイルシール(11)との間を密封するゴム状
    弾性材製のリップ部(21)、ビード部(22)または
    外周シール部(23)を前記オイルシール(11)に設
    けたことを特徴とする密封装置。
JP2001227543A 2001-07-27 2001-07-27 密封装置 Expired - Lifetime JP4957937B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001227543A JP4957937B2 (ja) 2001-07-27 2001-07-27 密封装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001227543A JP4957937B2 (ja) 2001-07-27 2001-07-27 密封装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003042304A true JP2003042304A (ja) 2003-02-13
JP4957937B2 JP4957937B2 (ja) 2012-06-20

Family

ID=19060188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001227543A Expired - Lifetime JP4957937B2 (ja) 2001-07-27 2001-07-27 密封装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4957937B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005220932A (ja) * 2004-02-03 2005-08-18 Nok Corp 密封装置
JP2007187234A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Nabtesco Corp オイルシール
WO2009034871A1 (ja) 2007-09-14 2009-03-19 Eagle Industry Co., Ltd. リップタイプシールの装着構造
JP2010185580A (ja) * 2010-06-03 2010-08-26 Eagle Ind Co Ltd リップタイプシールの装着構造
KR101215001B1 (ko) * 2008-12-25 2012-12-24 스미도모쥬기가이고교 가부시키가이샤 오일 씰 및 회전장치
US9163731B2 (en) 2008-05-15 2015-10-20 Eagle Industry Co., Ltd. Lip type seal

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5032351A (ja) * 1973-07-25 1975-03-29
JPS603362A (ja) * 1983-06-17 1985-01-09 松田 敏雄 振動装置付生コン圧送パイプ
JPH0318681Y2 (ja) * 1986-07-11 1991-04-19
JPH0441158A (ja) * 1990-06-07 1992-02-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 選別機における自動ロット切替方式
JPH06185540A (ja) * 1992-07-22 1994-07-05 Carl Freudenberg:Fa 伝動装置のクラッチレリーズベアリングに用いられる、一体に形成されたシール装置を備えたガイドスリーブ
JPH08135799A (ja) * 1994-11-10 1996-05-31 Nok Corp 密封装置
JP2000046189A (ja) * 1998-07-28 2000-02-18 Nok Corp 密封装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5032351A (ja) * 1973-07-25 1975-03-29
JPS603362A (ja) * 1983-06-17 1985-01-09 松田 敏雄 振動装置付生コン圧送パイプ
JPH0318681Y2 (ja) * 1986-07-11 1991-04-19
JPH0441158A (ja) * 1990-06-07 1992-02-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 選別機における自動ロット切替方式
JPH06185540A (ja) * 1992-07-22 1994-07-05 Carl Freudenberg:Fa 伝動装置のクラッチレリーズベアリングに用いられる、一体に形成されたシール装置を備えたガイドスリーブ
JPH08135799A (ja) * 1994-11-10 1996-05-31 Nok Corp 密封装置
JP2000046189A (ja) * 1998-07-28 2000-02-18 Nok Corp 密封装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005220932A (ja) * 2004-02-03 2005-08-18 Nok Corp 密封装置
JP2007187234A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Nabtesco Corp オイルシール
WO2009034871A1 (ja) 2007-09-14 2009-03-19 Eagle Industry Co., Ltd. リップタイプシールの装着構造
US8011672B2 (en) 2007-09-14 2011-09-06 Eagle Industry Co., Ltd. Installation structure for lip type seal
US9163731B2 (en) 2008-05-15 2015-10-20 Eagle Industry Co., Ltd. Lip type seal
KR101215001B1 (ko) * 2008-12-25 2012-12-24 스미도모쥬기가이고교 가부시키가이샤 오일 씰 및 회전장치
JP2010185580A (ja) * 2010-06-03 2010-08-26 Eagle Ind Co Ltd リップタイプシールの装着構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP4957937B2 (ja) 2012-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6553664B1 (en) Method of making a segmented gasket having a continuous seal member
JP5216084B2 (ja) リップタイプシール
KR20110093961A (ko) 립타입 시일
JP2009127833A (ja) リップタイプシール
JPWO2015137491A1 (ja) ガスケット
WO2007052685A1 (ja) 密封装置
JP2006342829A (ja) 密封装置
JP3177086B2 (ja) 密封装置
US4300773A (en) Sealing device
US20210396316A1 (en) Gasket
WO2006070725A1 (ja) 軸封装置
JP2003042304A (ja) 密封装置
JP5016423B2 (ja) リップタイプシール
JP3157077B2 (ja) ベアリングシール
US6814356B2 (en) Installation structure of bearing seal
JP2010242823A (ja) 密封装置
JPH05180350A (ja) 等速自在継手用ブーツの締付け構造および方法
JP3873469B2 (ja) 密封装置
JP2005207512A (ja) オイルシール用補強環
JP2009097551A (ja) シール部材
JP2007182957A (ja) 密封装置
JP2518289Y2 (ja) 密封装置
JP2004232689A (ja) 密封装置
JP2007298074A (ja) オイルシール
JP2006207706A (ja) リップシールとその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080613

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100519

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110404

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111005

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111104

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20111206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120223

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120307

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4957937

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150