JP2003038303A - クッション装置 - Google Patents

クッション装置

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JP2003038303A
JP2003038303A JP2001228259A JP2001228259A JP2003038303A JP 2003038303 A JP2003038303 A JP 2003038303A JP 2001228259 A JP2001228259 A JP 2001228259A JP 2001228259 A JP2001228259 A JP 2001228259A JP 2003038303 A JP2003038303 A JP 2003038303A
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登 佐々木
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芳雄 小熊
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明はクッション本体を薄肉の隔壁で形
成した場合に、その周辺部を有効に利用することができ
るようにしたクッション装置を提供することにある。 【解決手段】 弾性材料によって薄肉の隔壁が格子状に
成形されたクッション本体2と、このクッション本体の
上面と下面とにそれぞれ設けられた板状の上面弾性材1
6及び下面弾性材17と、上記クッション本体の上面側
と下面側との周縁に沿って取付けられた枠線7と、上記
クッション本体の外周面で、上記上面弾性材と下面弾性
材との間に上記クッション本体と一体的に設けられた側
部弾性材11と、上記クッション本体及び上記側部弾性
材を被覆した外装地18とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はベッド用のマット
レスや車両用シートなどに好適するクッション装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】たとえばクッション装置である、ベッド
用のマットレスにおいては、快適な寝心地を損なうこと
なく人体を弾性的に支持する機能、すなわち良好なクッ
ション性能が要求される。
【0003】上記マットレスはクッション体を有し、こ
のクッション体の上下面にシート状の弾性材を積層し、
この積層体を外装地によって被覆して構成されている。
上記クッション体としてはスプリングユニットが用いら
れることが多い。スプリングユニットは、多数のコイル
ばねをヘリカル線によって行列状に連結して形成されて
いる。
【0004】クッション体をコイルばねによって形成し
たマットレスの場合、コイルばねは利用者の荷重を受け
て圧縮変形すると、その変形量に応じて反発力を生じる
から、その反発力によってマットレス上に仰臥した利用
者は身体が圧迫され、快適な寝心地が損なわれるという
ことがある。
【0005】上記クッション体をコイルばねに代わり、
ゲル化材料によって形成することが提案されている。ゲ
ル化材料によって形成されたクッション体は、高い熱容
量と高効率の熱伝達を有するため、手触りが冷たいとい
うことがあったり、製造コストが高くなるということが
あったり、さらに拘束された状態ではほとんど緩衝力が
ないなどのことがあり、クッション体を形成するには適
していないということがあった。
【0006】そこで、米国特許第5,749,111号
明細書に示されているように、ゲル化材料によって形成
されたクッション体に、隔壁によって囲まれた複数の空
洞の柱を形成することで、上述した問題を解消するとい
うことが行なわれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、複数の空洞
の柱が形成されたゲル化材料からなるクッション体は、
荷重を受けると周辺部が他の部分よりも大きくつぶれ易
いため、安定性が悪いということがあったり、有効使用
面積が減少するなどのことがあった。
【0008】そこで、上記米国特許では、クッション体
の外周面に合成樹脂などの材料によって板状に形成され
た補強側壁を設けるということが行なわれている。
【0009】しかしながら、クッション体の外周面に補
強側壁を設けると、この補強側壁は、荷重に対して空洞
を形成する隔壁とともに一体的に弾性変形し難いから、
利用者に不快感を与えるなどクッション体の性能低下を
招くということがある。
【0010】この発明は、荷重に対して反発力をほとん
ど生じることがなく、しかも利用者に不快感を与えるな
どの性能低下を招くことがないようにしたクッション装
置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、弾性
材料によって薄肉の隔壁が格子状に成形されたクッショ
ン本体と、このクッション本体の上面と下面とにそれぞ
れ設けられた板状の上面弾性材及び下面弾性材と、上記
クッション本体の上面側と下面側との周縁に沿って取付
けられた枠線と、上記クッション本体の外周面で、上記
上面弾性材と下面弾性材との間に上記クッション本体と
一体的に設けられた側部弾性材と、上記クッション本体
及び上記側部弾性材を被覆した外装地とを具備したこと
を特徴とするクッション装置にある。
【0012】請求項2の発明は、上記クッション本体
は、矩形枠状の外側隔壁と、この外側隔壁内に格子状に
設けられた内側隔壁とによって形成された複数のブロッ
クに分割され、これらブロックは互いの外側隔壁を接合
させるとともに、その接合部分の全部もしくは一部が接
着剤或いは超音波溶着によって一体的に結合されている
ことを特徴とする請求項1記載のクッション装置にあ
る。
【0013】請求項3の発明は、上記接着剤は合成ゴム
系の接着剤であることを特徴とする請求項2記載のクッ
ション装置にある。
【0014】請求項4の発明は、上記側部弾性材は、保
持手段によって上記クッション本体に一体的に保持され
ていることを特徴とする請求項1記載のクッション装置
にある。
【0015】請求項5の発明は、上記保持手段は、上記
側部弾性材の上面と側面とにわたって設けられ一端が上
記クッション体の上面側の枠線に連結固定され他端が上
記外装地に連結固定されたフランジ布であることを特徴
とする請求項3記載のクッション装置にある。
【0016】請求項6の発明は、上記側部弾性材の上端
面と下端面は、上記上面弾性材と下面弾性材とにそれぞ
れ接着固定されていることを特徴とする請求項1記載の
クッション装置にある。
【0017】この発明によれば、クッション本体が弾性
材料によって薄肉の隔壁が格子状に形成された構成であ
っても、その上下面側の周縁に設けられた枠線、上面と
下面とに設けられた上面弾性材と下面弾性材、さらに外
周面にクッション本体と一体的に設けられた側部弾性材
によって補強されるから、有効使用面積を拡大すること
ができるとともに、柔軟なクッション本体の全体形状を
維持することができる。しかも、クッション本体に側部
弾性材が一体的に設けられているため、クッション本体
に圧縮変形された状態から元の形状に戻すための復元力
を確実に与えることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照しながら説明する。
【0019】図1乃至図5はこの発明の第1の実施の形
態を示す。図1はクッション装置としてのベッド用のマ
ットレス1を示し、このマットレス1はクッション本体
2を備えている。このクッション本体2は複数のブロッ
ク3に分割されている。この実施の形態では、図1と図
2に示すようにクッション本体2は9つのブロック3に
分割されている。
【0020】上記ブロック3はエラストマーなどの弾性
材料によって矩形枠状に形成された外側隔壁4と、この
外側隔壁4内に格子状に設けられた内側隔壁5とによっ
て構成されている。このブロック3は、通常射出成形さ
れる。
【0021】格子の形状は、隔壁5の高さ50〜300
mm、隔壁5の幅20〜200mmである。隔壁4,5
の厚さは0.5mm〜5mm、好ましくは1.5〜3m
mである。硬度の高いエラストマーを用いて隔壁を薄く
しても、反対に硬度の低いエラストマーを用いて隔壁を
厚くしても、寝たときに自然なクッション性が失われ
る。人体の体重に対して、底付きすることなく、柔らか
な自然なクッション性を出すには、エラストマーの硬度
と、隔壁の厚さが重要な要素となる。この観点からし
て、隔壁にショアーA25〜35の硬度のエラストマー
を用い、隔壁の厚さを1.5〜3.0mmにするのがよ
い。
【0022】この発明で用いるエラストマ−は、熱可塑
性エラストマーやゴムである。熱可塑性エラストマー
は、常温ではゴム状弾性体として挙動するが、温度上昇
によって組成変形する物質である。熱可塑性エラストマ
ーとしては、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポ
リオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル
系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラ
ストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリ
アミド系熱可塑性エラストマー、1,2−ポリブタジエ
ン系熱可塑性エラストマー、フッ素ゴム系熱可塑性エラ
ストマー、塩素化ポリエチレン系熱可塑性エラストマ
ー、動的架橋熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。
【0023】また、ゴムとしては天然ゴム、合成ゴムが
用いられる。合成ゴムとしてはポリブタジエンゴム、ポ
リイソプレンゴム、ブタジエンスチレンゴム、ブタジエ
ンアクリルニトリルゴム、イソブチレンゴムなどが挙げ
られる。
【0024】上述したエラストマーのうち、とくにポリ
スチレン系熱可塑性エラストマーが柔軟性に富み、耐久
性が良いので、クッション本体2を形成するのに好まし
い。
【0025】上記複数のブロック3は、隣り合う外側隔
壁4を接合させて配置され、外側隔壁4の互いに接合し
た面を部分的或いは全面にわたって接着剤6によって接
着固定されている。この実施の形態では、接着剤6は、
図2(a)、(b)に示すように外側隔壁4に部分的に
塗布される。
【0026】上記接着剤6としては硬化時に柔軟性を有
する、たとえば合成ゴム系の接着剤が用いられる。それ
によって、9つのブロック3は一体的に結合され、しか
も接着剤6によって接着固定された外側隔壁4の柔軟性
が損なわれることがない。
【0027】上記クッション本体2の上面と下面との周
縁には、それぞれ全長にわたって枠線7がC字状クリッ
プ8によって取付けられている。C字状クリップ8が取
付けられる各ブロック3の外側隔壁4の上下端部にはそ
れぞれ不織布9が接着などの手段によって設けられてい
る。そのため、C字状クリップ8によってブロック3の
外側隔壁4が損傷するのが防止されている。
【0028】上記クッション本体2の外周面には側部弾
性材11が全長にわたって設けられている。この側部弾
性材11は、ウレタンフォームなどの発泡合成樹脂によ
って断面形状は矩形状で、高さ寸法はクッション本体2
とほぼ同じブロック形状に形成されている。
【0029】図5に示すように、上記側部弾性材11に
は、その外側面及び上下面にわたって保持手段としての
フランジ布13が設けられている。フランジ布13の一
端部はクッション本体2の上面の周縁に設けられた枠線
7にそれぞれC字状クリップ14によって連結固定さ
れ、他端部は後述する外装地18に連結固定されてい
る。上記フランジ布13は、上記側部弾性材11の4つ
の辺にそれぞれ所定の長さで部分的に設けられている。
【0030】上記クッション本体2と側部弾性材11と
の上面には合成樹脂によって成形された、シート状部材
としてのメッシュ15が積層されている。このメッシュ
15はクッション本体2の上面に加わる荷重を分散させ
る機能を有する。
【0031】上記メッシュ15の上面と、上記クッショ
ン本体2及び側部弾性材11の下面には、それぞれウレ
タンフォームなどのシート状の上面弾性材16と、下面
弾性材17とがそれぞれ設けられている。
【0032】上面弾性材16の周辺部は上記メッシュ1
5を介して側部弾性材11の上面に接着固定され、下面
弾性材17の周辺部は上記側部弾性材11の下面に接着
剤によって接着固定されている。つまり、クッション本
体1は、この上下面及び外周面を覆った上下面の弾性材
16,17と側部弾性材11とが一体的に結合されてい
る。
【0033】上記上下面の弾性材16,17と、上記側
部弾性材11の外周面とは上記外装地18によって被覆
される。この外装地18は、上記上面弾性材16に接合
される上鏡部18aと、上記下面弾性材17に接合され
る下鏡部18bと、上下端部を上記上鏡部18aと下鏡
部18bとの周縁部にテープ19によって一体的に縫合
したまち部18cとからなる。そして、上記フランジ布
13の他端部は下鏡部18bとまち部18cとの縫合個
所に一体に縫合されている。
【0034】したがって、上記フランジ布13は、側部
弾性材11を上記クッション体2に一体的に保持してい
る。つまり、クッション体2は上記側部弾性材11とと
もに圧縮変形する。
【0035】このように構成されたマットレス1上に利
用者が仰臥すると、利用者の荷重によってクッション本
体2を構成する各ブロック3の外側隔壁4と内側隔壁5
とが屈曲変形する。
【0036】クッション本体2の上面に加わる荷重はメ
ッシュ15によって分散するとともに、部分的に大きく
落ち込むのを防止する。さらに、クッション本体2の上
下面の周縁部にはそれぞれ枠線7が設けられている。
【0037】そのため、クッション本体2の各ブロック
3の外側隔壁4と内側隔壁5とは、メッシュ15によっ
て局部的に大きく屈曲するのが阻止されるとともに、上
側の枠線7によってほぼ一体的に屈曲変形する。つま
り、各ブロック3の外側隔壁4と内側隔壁5はほぼ均一
に屈曲変形することになるから、利用者は快適な寝心地
を得ることができる。
【0038】マットレス1に加わる荷重によってクッシ
ョン本体2が圧縮変形すると、このクッション本体2の
外周面にフランジ布13によって一体的に保持された側
部弾性材11も一体的に圧縮変形する。つまり、クッシ
ョン本体2は枠線7によって周辺部が他の部分よりも大
きく屈曲変形するのが防止される。
【0039】マットレス1から荷重が除去されると、圧
縮変形した側部弾性材11が復元し、その復元力がフラ
ンジ布13を介して上側の枠線7に伝達されるから、こ
の上側の枠線7によってクッション本体2が復元するこ
とになる。つまり、屈曲された各ブロック3の外側隔壁
4と内側隔壁5とは、これらが備えた復元力だけでな
く、側部弾性材11の復元力によって復元する。
【0040】そのため、薄肉の外側隔壁4と内側隔壁5
とによって形成された各ブロック3の復元力が弱くて
も、クッション本体2は上記側部弾性材11の復元力に
よって各ブロック3の屈曲した外側隔壁4と内側隔壁5
とを確実に復元させるため、マットレス1としての良好
な性能を備えることができる。
【0041】側部弾性材11の復元力が大きいと、その
復元力がマットレス1上に仰臥した利用者の身体を圧迫
することになる。そのため、側部弾性材11の弾力性
(硬さ)を発泡率などによって変えることで、屈曲変形
したクッション本体2を確実に復元させることができる
とともに、利用者の身体を強く圧迫することのない弾力
性にすることができる。
【0042】上記クッション本体2を複数のブロック3
に分割し、これらブロック3を第1の合成ゴム系の接着
剤6によって一体的に連結するようにした。そのため、
複数に分割されたブロック3は、クッション本体2を1
つのブロックとして成形する場合に比べて小さな金型に
よって成形することができるから、その製造を容易に、
しかも安価に行なうことができる。
【0043】図6乃至図9はこの発明の第2の実施の形
態を示す。この第2の実施の形態は、クッション本体2
の上面と下面との周縁に設けられた枠線7のうち、下面
の枠線7の枠内には、枠線7よりも小さな矩形状の複数
の補助枠線65、この場合には2つの補助枠線65が設
けられている。
【0044】上記クッション本体2は、平面形状がほぼ
正方形の複数のブロック3を配置して構成されている。
この実施の形態では、縦5個、横3個のブロック3が行
列状に配置されている。上記補助枠線65は幅寸法が1
つのブロック3の幅寸法に対応し、長さ寸法が3つのブ
ロック3の幅寸法に対応する大きさの矩形枠状に形成さ
れている。
【0045】なお、各ブロック3の互いに接合する外側
隔壁4は、上記第1の実施の形態と同様、合成ゴム系の
接着剤或いは超音波溶着によって接合固定されている。
【0046】各補助枠線65は、クッション本体2の縦
方向の2番目と4番目のブロック3の下面に幅方向に沿
って設置され、各補助枠線65の幅方向両側は、それぞ
れ縦方向に接合する2列のブロック3の外側隔壁4の下
端にU字状クリップ66によって連結されている。な
お、枠線7はC字状クリップ8によって外側隔壁4に取
付けられる。
【0047】つまり、1つの補助枠線65は、縦方向の
3列のブロック3(合計で9つのブロック3)を一体的
に結合している。さらに、補助枠線65の長手方向両端
は、枠線7の両側にそれぞれクリップ67によって連結
固定されている。
【0048】図9(a)〜(e)は上記U字状クリップ
66の詳細形状を示す。すなわち、U字状クリップ66
は金属板によって一対の挟持片71がU字状の連結部7
2を介して一体成形されている。各挟持片71の周辺部
の連結部72が形成された部分を除く三辺は外面側に向
かって所定の曲率で折り曲げられている。それによっ
て、一対の挟持片71の三辺の縁部は曲面部73に形成
されている。
【0049】一方の挟持片71には内面側に突出した凸
部74が形成され、他方の挟持片71にはこの凸部74
よりも大きな凹部75が形成されている。
【0050】連結する一対のブロック3の接合された外
側隔壁4を上記U字状クリップ66の一対の挟持片71
で挟み、このクリップ66を図示せぬ工具を用いて一対
の挟持片71が接近する方向に変形させる。それによっ
て、一対の外側隔壁4は、一対の挟持片71の内面によ
って挟持される。
【0051】また、外側隔壁4の一部分は、一方の挟持
片71に形成された凸部74と、他方の挟持片71に形
成された凹部75とに対応する形状に変形し、クリップ
66が挟持した外側隔壁4から抜出するのが防止される
から、一対の外側隔壁4を強固に挟持固定することがで
きる。
【0052】各挟持片71の縁部は曲面部73に形成さ
れている。そのため、クリップ66を変形させて一対の
外側隔壁4を挟持したときに、各挟持片71の縁部によ
って外側隔壁4を傷付けるのを防止することができる。
【0053】このように、クッション本体2を構成する
複数のブロック3の外側隔壁4の下端部を、枠線7及び
2つの補助枠線65によって連結するようにしたこと
で、隣り合う複数のブロック3を強固に連結することが
できる。
【0054】そのため、クッション本体2を複数のブロ
ック3によって形成した場合に、長期の使用によって各
ブロック3の連結状態が損なわれるのを防止することが
できる。
【0055】しかも、クッション本体2の下面に設けら
れた補助枠線65は、各ブロック3の形状を維持した
り、重量を支持する機能を有するから、輸送或いは持ち
運び時にクッション本体2の形状が損なわれるのを防止
できる。
【0056】この第2の実施の形態において、クッショ
ン本体2の幅方向に隣り合うブロック3の外側隔壁4を
接着剤或いは超音波溶着によって接合固定し、長手方向
において隣り合う各ブロック3の外側隔壁4を補助枠線
65によって連結固定するようにしてもよい。
【0057】図10(a),(b)はこの発明の第3の
実施の形態を示す。この実施の形態は、クッション本体
2を構成する9つのブロック3のうち、利用者の荷重に
よって圧縮される度合が大きなブロック3、たとえば図
10(a)に示すように中央に位置するブロック3の内
側隔壁5によって隔別された空間部内にウレタンフォー
ムなどの弾性材料によって形成された弾性ブロック81
を設けるようにした。
【0058】上記弾性ブロック81は、内側隔壁5によ
って区画された空間部の断面形状とほぼ同じ矩形状で、
高さ寸法は図10(b)に示すように約半分に形成され
ている。
【0059】それによって、利用者の身体の上記中央の
ブロック3によって支持された部分が中央のブロック3
を大きく圧縮変形して落ち込んでも、上記弾性ブロック
81によって弾性的に支持されるから、利用者に違和感
を感じさせることがない。
【0060】なお、上記各実施の形態では、クッション
本体の上面にフェルトとメッシュが設けられたマットレ
スについて説明したが、クッション本体の上下両面にフ
ェルトとメッシュが設けられている構成のマットレスで
あってもよい。
【0061】また、クッション本体は複数のブロックに
分割したが、分割しなくともよい。さらに、側部弾性材
はフランジ布によってクッション本体に連結したが、他
の手段、たとえばクッション本体の外周面に接着固定す
るなどの手段によって設けるようにしてもよい。また、
この発明のクッション装置はベッド用のマットレスだけ
でなく、車両用シートにも適用することができる。
【0062】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、クッシ
ョン本体が弾性材料によって薄肉の隔壁が格子状に形成
された構成であっても、その上下面側の周縁に設けられ
た枠線、上面と下面とに設けられた上面弾性材と下面弾
性材、さらに外周面に設けられた側部弾性材によって補
強されるから、有効使用面積を拡大することができると
ともに、柔軟なクッション本体の全体形状を維持するこ
とができる。
【0063】しかも、クッション本体に側部弾性材が一
体的に設けられるため、この側部弾性材によってクッシ
ョン本体に圧縮変形された状態から元の形状に戻するた
めの復元力を確実に与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示すマットレス
の一部断面した斜視図。
【図2】(a)はクッション本体と枠線を示す分解斜視
図、(b)は接着剤が塗布されたブロックの外側隔壁の
正面図。
【図3】外側隔壁と枠線との連結構造を示す斜視図。
【図4】マットレスの組立状態を示す一部分の側部断面
図。
【図5】側部弾性材をクッション本体に一体的に結合す
る構造の一部分を示す分解斜視図。
【図6】この発明の第2の実施の形態を示すクッション
本体と枠線との分解斜視図。
【図7】クッション本体の下面に補助枠線を取付けた状
態を示す下面図。
【図8】クッション本体の下面に補助枠線を取付けた状
態を示す側断面図。
【図9】(a)〜(e)は上記各実施の形態に用いられ
るU字状クリップを示し、(a)は斜視図、(b)は側
面図、(c)は断面図、(d)は外側隔壁に枠線を連結
固定した状態の縦断面図、(e)は外側隔壁に枠線を連
結固定した状態の横断面図。
【図10】(a)はこの発明の第3の実施の形態を示す
クッション本体の平面図、(b)は側断面図。
【符号の説明】
2…クッション本体 3…ブロック 4…外側隔壁 5…内側隔壁 7…枠線 11…側部弾性材 13…フランジ布 16…上面弾性材 17…下面弾性材 18…外装地
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小熊 芳雄 東京都昭島市中神町1148番地 フランスベ ッド株式会社東京工場内 (72)発明者 川村 昇司 東京都昭島市中神町1148番地 フランスベ ッド株式会社東京工場内 Fターム(参考) 3B096 AB07 AB10 AD02 AD07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性材料によって薄肉の隔壁が格子状に
    成形されたクッション本体と、 このクッション本体の上面と下面とにそれぞれ設けられ
    た板状の上面弾性材及び下面弾性材と、 上記クッション本体の上面側と下面側との周縁に沿って
    取付けられた枠線と、 上記クッション本体の外周面で、上記上面弾性材と下面
    弾性材との間に上記クッション本体と一体的に設けられ
    た側部弾性材と、 上記クッション本体及び上記側部弾性材を被覆した外装
    地とを具備したことを特徴とするクッション装置。
  2. 【請求項2】 上記クッション本体は、矩形枠状の外側
    隔壁と、この外側隔壁内に格子状に設けられた内側隔壁
    とによって形成された複数のブロックに分割され、これ
    らブロックは互いの外側隔壁を接合させるとともに、そ
    の接合部分の全部もしくは一部が接着剤或いは超音波溶
    着によって一体的に結合されていることを特徴とする請
    求項1記載のクッション装置。
  3. 【請求項3】 上記接着剤は合成ゴム系の接着剤である
    ことを特徴とする請求項2記載のクッション装置。
  4. 【請求項4】 上記側部弾性材は、保持手段によって上
    記クッション本体に一体的に保持されていることを特徴
    とする請求項1記載のクッション装置。
  5. 【請求項5】 上記保持手段は、上記側部弾性材の上面
    と側面とにわたって設けられ一端が上記クッション体の
    上面側の枠線に連結固定され他端が上記外装地に連結固
    定されたフランジ布であることを特徴とする請求項3記
    載のクッション装置。
  6. 【請求項6】 上記側部弾性材の上端面と下端面は、上
    記上面弾性材と下面弾性材とにそれぞれ接着固定されて
    いることを特徴とする請求項1記載のクッション装置。
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