JP4733308B2 - クッション装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はベッド用のマットレスや車両用シートなどに好適するクッション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえばクッション装置である、ベッド用のマットレスにおいては、快適な寝心地を損なうことなく人体を弾性的に支持する機能、すなわち良好なクッション性能が要求される。
【0003】
上記マットレスはクッション体を有し、このクッション体の上下面にシート状の弾性材を積層し、この積層体を外装地によって被覆して構成されている。上記クッション体としてはスプリングユニットが用いられることが多い。スプリングユニットは、多数のコイルばねをヘリカル線によって行列状に連結して形成されている。
【0004】
クッション体をコイルばねによって形成したマットレスの場合、コイルばねは利用者の荷重を受けて圧縮変形すると、その変形量に応じて反発力を生じるから、その反発力によってマットレス上に仰臥した利用者は身体が圧迫され、快適な寝心地が損なわれるということがある。
【0005】
上記クッション体をコイルばねに代わり、ゲル化材料によって形成することが提案されている。ゲル化材料によって形成されたクッション体は、高い熱容量と高効率の熱伝達を有するため、手触りが冷たいということがあったり、製造コストが高くなるということがあったり、さらに拘束された状態ではほとんど緩衝力がないなどのことがあり、クッション体を形成するには適していないということがあった。
【0006】
そこで、米国特許第5,749,111号明細書に示されているように、ゲル化材料によって形成されたクッション体に、隔壁によって囲まれた複数の空洞の柱を形成することで、上述した問題を解消するということが行なわれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、複数の空洞の柱が形成されたゲル化材料からなるクッション体は、荷重を受けると周辺部が他の部分よりも大きくつぶれ易いため、安定性が悪いということがあったり、有効使用面積が減少するなどのことがあった。
【0008】
そこで、上記米国特許では、クッション体の外周面に合成樹脂などの材料によって板状に形成された補強側壁を設けるということが行なわれている。
【0009】
しかしながら、クッション体の外周面に補強側壁を設けると、この補強側壁は、荷重に対して空洞を形成する隔壁とともに一体的に弾性変形し難いから、利用者に不快感を与えるなどクッション体の性能低下を招くということがある。
【0010】
この発明は、荷重に対して反発力をほとんど生じることがなく、しかも利用者に不快感を与えるなどの性能低下を招くことがないようにしたクッション装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、弾性材料によって薄肉の隔壁が格子状に成形されたクッション本体と、
このクッション本体の上面と下面とにそれぞれ設けられた板状の上面弾性材及び下面弾性材と、
上記クッション本体の上面側と下面側との周縁に沿って取付けられた枠線と、
上記クッション本体の外周面で、上記上面弾性材と下面弾性材との間に上記クッション本体と一体的に設けられた側部弾性材と、
上記クッション本体及び上記側部弾性材を被覆した外装地と
を具備したことを特徴とするクッション装置にある。
【0012】
請求項2の発明は、上記クッション本体は、矩形枠状の外側隔壁と、この外側隔壁内に格子状に設けられた内側隔壁とによって形成された複数のブロックに分割され、これらブロックは互いの外側隔壁を接合させるとともに、その接合部分の全部もしくは一部が接着剤或いは超音波溶着によって一体的に結合されていることを特徴とする請求項1記載のクッション装置にある。
【0013】
請求項3の発明は、上記接着剤は合成ゴム系の接着剤であることを特徴とする請求項2記載のクッション装置にある。
【0014】
請求項4の発明は、上記側部弾性材は、保持手段によって上記クッション本体に一体的に保持されていることを特徴とする請求項1記載のクッション装置にある。
【0015】
請求項5の発明は、上記保持手段は、上記側部弾性材の上面と側面とにわたって設けられ一端が上記クッション体の上面側の枠線に連結固定され他端が上記外装地に連結固定されたフランジ布であることを特徴とする請求項3記載のクッション装置にある。
【0016】
請求項6の発明は、上記側部弾性材の上端面と下端面は、上記上面弾性材と下面弾性材とにそれぞれ接着固定されていることを特徴とする請求項1記載のクッション装置にある。
【0017】
この発明によれば、クッション本体が弾性材料によって薄肉の隔壁が格子状に形成された構成であっても、その上下面側の周縁に設けられた枠線、上面と下面とに設けられた上面弾性材と下面弾性材、さらに外周面にクッション本体と一体的に設けられた側部弾性材によって補強されるから、有効使用面積を拡大することができるとともに、柔軟なクッション本体の全体形状を維持することができる。しかも、クッション本体に側部弾性材が一体的に設けられているため、クッション本体に圧縮変形された状態から元の形状に戻すための復元力を確実に与えることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0019】
図1乃至図5はこの発明の第1の実施の形態を示す。図1はクッション装置としてのベッド用のマットレス1を示し、このマットレス1はクッション本体2を備えている。このクッション本体2は複数のブロック3に分割されている。この実施の形態では、図1と図2に示すようにクッション本体2は9つのブロック3に分割されている。
【0020】
上記ブロック3はエラストマーなどの弾性材料によって矩形枠状に形成された外側隔壁4と、この外側隔壁4内に格子状に設けられた内側隔壁5とによって構成されている。このブロック3は、通常射出成形される。
【0021】
格子の形状は、隔壁5の高さ50〜300mm、隔壁5の幅20〜200mmである。隔壁4,5の厚さは0.5mm〜5mm、好ましくは1.5〜3mmである。硬度の高いエラストマーを用いて隔壁を薄くしても、反対に硬度の低いエラストマーを用いて隔壁を厚くしても、寝たときに自然なクッション性が失われる。人体の体重に対して、底付きすることなく、柔らかな自然なクッション性を出すには、エラストマーの硬度と、隔壁の厚さが重要な要素となる。この観点からして、隔壁にショアーA25〜35の硬度のエラストマーを用い、隔壁の厚さを1.5〜3.0mmにするのがよい。
【0022】
この発明で用いるエラストマ−は、熱可塑性エラストマーやゴムである。熱可塑性エラストマーは、常温ではゴム状弾性体として挙動するが、温度上昇によって組成変形する物質である。熱可塑性エラストマーとしては、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、1,2−ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー、フッ素ゴム系熱可塑性エラストマー、塩素化ポリエチレン系熱可塑性エラストマー、動的架橋熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。
【0023】
また、ゴムとしては天然ゴム、合成ゴムが用いられる。合成ゴムとしてはポリブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、ブタジエンスチレンゴム、ブタジエンアクリルニトリルゴム、イソブチレンゴムなどが挙げられる。
【0024】
上述したエラストマーのうち、とくにポリスチレン系熱可塑性エラストマーが柔軟性に富み、耐久性が良いので、クッション本体2を形成するのに好ましい。
【0025】
上記複数のブロック3は、隣り合う外側隔壁4を接合させて配置され、外側隔壁4の互いに接合した面を部分的或いは全面にわたって接着剤6によって接着固定されている。この実施の形態では、接着剤6は、図2(a)、(b)に示すように外側隔壁4に部分的に塗布される。
【0026】
上記接着剤6としては硬化時に柔軟性を有する、たとえば合成ゴム系の接着剤が用いられる。それによって、9つのブロック3は一体的に結合され、しかも接着剤6によって接着固定された外側隔壁4の柔軟性が損なわれることがない。
【0027】
上記クッション本体2の上面と下面との周縁には、それぞれ全長にわたって枠線7がC字状クリップ8によって取付けられている。C字状クリップ8が取付けられる各ブロック3の外側隔壁4の上下端部にはそれぞれ不織布9が接着などの手段によって設けられている。そのため、C字状クリップ8によってブロック3の外側隔壁4が損傷するのが防止されている。
【0028】
上記クッション本体2の外周面には側部弾性材11が全長にわたって設けられている。この側部弾性材11は、ウレタンフォームなどの発泡合成樹脂によって断面形状は矩形状で、高さ寸法はクッション本体2とほぼ同じブロック形状に形成されている。
【0029】
図5に示すように、上記側部弾性材11には、その外側面及び上下面にわたって保持手段としてのフランジ布13が設けられている。フランジ布13の一端部はクッション本体2の上面の周縁に設けられた枠線7にそれぞれC字状クリップ14によって連結固定され、他端部は後述する外装地18に連結固定されている。上記フランジ布13は、上記側部弾性材11の4つの辺にそれぞれ所定の長さで部分的に設けられている。
【0030】
上記クッション本体2と側部弾性材11との上面には合成樹脂によって成形された、シート状部材としてのメッシュ15が積層されている。このメッシュ15はクッション本体2の上面に加わる荷重を分散させる機能を有する。
【0031】
上記メッシュ15の上面と、上記クッション本体2及び側部弾性材11の下面には、それぞれウレタンフォームなどのシート状の上面弾性材16と、下面弾性材17とがそれぞれ設けられている。
【0032】
上面弾性材16の周辺部は上記メッシュ15を介して側部弾性材11の上面に接着固定され、下面弾性材17の周辺部は上記側部弾性材11の下面に接着剤によって接着固定されている。つまり、クッション本体1は、この上下面及び外周面を覆った上下面の弾性材16,17と側部弾性材11とが一体的に結合されている。
【0033】
上記上下面の弾性材16,17と、上記側部弾性材11の外周面とは上記外装地18によって被覆される。この外装地18は、上記上面弾性材16に接合される上鏡部18aと、上記下面弾性材17に接合される下鏡部18bと、上下端部を上記上鏡部18aと下鏡部18bとの周縁部にテープ19によって一体的に縫合したまち部18cとからなる。そして、上記フランジ布13の他端部は下鏡部18bとまち部18cとの縫合個所に一体に縫合されている。
【0034】
したがって、上記フランジ布13は、側部弾性材11を上記クッション体2に一体的に保持している。つまり、クッション体2は上記側部弾性材11とともに圧縮変形する。
【0035】
このように構成されたマットレス1上に利用者が仰臥すると、利用者の荷重によってクッション本体2を構成する各ブロック3の外側隔壁4と内側隔壁5とが屈曲変形する。
【0036】
クッション本体2の上面に加わる荷重はメッシュ15によって分散するとともに、部分的に大きく落ち込むのを防止する。さらに、クッション本体2の上下面の周縁部にはそれぞれ枠線7が設けられている。
【0037】
そのため、クッション本体2の各ブロック3の外側隔壁4と内側隔壁5とは、メッシュ15によって局部的に大きく屈曲するのが阻止されるとともに、上側の枠線7によってほぼ一体的に屈曲変形する。つまり、各ブロック3の外側隔壁4と内側隔壁5はほぼ均一に屈曲変形することになるから、利用者は快適な寝心地を得ることができる。
【0038】
マットレス1に加わる荷重によってクッション本体2が圧縮変形すると、このクッション本体2の外周面にフランジ布13によって一体的に保持された側部弾性材11も一体的に圧縮変形する。つまり、クッション本体2は枠線7によって周辺部が他の部分よりも大きく屈曲変形するのが防止される。
【0039】
マットレス1から荷重が除去されると、圧縮変形した側部弾性材11が復元し、その復元力がフランジ布13を介して上側の枠線7に伝達されるから、この上側の枠線7によってクッション本体2が復元することになる。つまり、屈曲された各ブロック3の外側隔壁4と内側隔壁5とは、これらが備えた復元力だけでなく、側部弾性材11の復元力によって復元する。
【0040】
そのため、薄肉の外側隔壁4と内側隔壁5とによって形成された各ブロック3の復元力が弱くても、クッション本体2は上記側部弾性材11の復元力によって各ブロック3の屈曲した外側隔壁4と内側隔壁5とを確実に復元させるため、マットレス1としての良好な性能を備えることができる。
【0041】
側部弾性材11の復元力が大きいと、その復元力がマットレス1上に仰臥した利用者の身体を圧迫することになる。そのため、側部弾性材11の弾力性(硬さ)を発泡率などによって変えることで、屈曲変形したクッション本体2を確実に復元させることができるとともに、利用者の身体を強く圧迫することのない弾力性にすることができる。
【0042】
上記クッション本体2を複数のブロック3に分割し、これらブロック3を第1の合成ゴム系の接着剤6によって一体的に連結するようにした。そのため、複数に分割されたブロック3は、クッション本体2を1つのブロックとして成形する場合に比べて小さな金型によって成形することができるから、その製造を容易に、しかも安価に行なうことができる。
【0043】
図6乃至図9はこの発明の第2の実施の形態を示す。この第2の実施の形態は、クッション本体2の上面と下面との周縁に設けられた枠線7のうち、下面の枠線7の枠内には、枠線7よりも小さな矩形状の複数の補助枠線65、この場合には2つの補助枠線65が設けられている。
【0044】
上記クッション本体2は、平面形状がほぼ正方形の複数のブロック3を配置して構成されている。この実施の形態では、縦5個、横3個のブロック3が行列状に配置されている。上記補助枠線65は幅寸法が1つのブロック3の幅寸法に対応し、長さ寸法が3つのブロック3の幅寸法に対応する大きさの矩形枠状に形成されている。
【0045】
なお、各ブロック3の互いに接合する外側隔壁4は、上記第1の実施の形態と同様、合成ゴム系の接着剤或いは超音波溶着によって接合固定されている。
【0046】
各補助枠線65は、クッション本体2の縦方向の2番目と4番目のブロック3の下面に幅方向に沿って設置され、各補助枠線65の幅方向両側は、それぞれ縦方向に接合する2列のブロック3の外側隔壁4の下端にU字状クリップ66によって連結されている。なお、枠線7はC字状クリップ8によって外側隔壁4に取付けられる。
【0047】
つまり、1つの補助枠線65は、縦方向の3列のブロック3(合計で9つのブロック3)を一体的に結合している。さらに、補助枠線65の長手方向両端は、枠線7の両側にそれぞれクリップ67によって連結固定されている。
【0048】
図9(a)〜(e)は上記U字状クリップ66の詳細形状を示す。すなわち、U字状クリップ66は金属板によって一対の挟持片71がU字状の連結部72を介して一体成形されている。各挟持片71の周辺部の連結部72が形成された部分を除く三辺は外面側に向かって所定の曲率で折り曲げられている。それによって、一対の挟持片71の三辺の縁部は曲面部73に形成されている。
【0049】
一方の挟持片71には内面側に突出した凸部74が形成され、他方の挟持片71にはこの凸部74よりも大きな凹部75が形成されている。
【0050】
連結する一対のブロック3の接合された外側隔壁4を上記U字状クリップ66の一対の挟持片71で挟み、このクリップ66を図示せぬ工具を用いて一対の挟持片71が接近する方向に変形させる。それによって、一対の外側隔壁4は、一対の挟持片71の内面によって挟持される。
【0051】
また、外側隔壁4の一部分は、一方の挟持片71に形成された凸部74と、他方の挟持片71に形成された凹部75とに対応する形状に変形し、クリップ66が挟持した外側隔壁4から抜出するのが防止されるから、一対の外側隔壁4を強固に挟持固定することができる。
【0052】
各挟持片71の縁部は曲面部73に形成されている。そのため、クリップ66を変形させて一対の外側隔壁4を挟持したときに、各挟持片71の縁部によって外側隔壁4を傷付けるのを防止することができる。
【0053】
このように、クッション本体2を構成する複数のブロック3の外側隔壁4の下端部を、枠線7及び2つの補助枠線65によって連結するようにしたことで、隣り合う複数のブロック3を強固に連結することができる。
【0054】
そのため、クッション本体2を複数のブロック3によって形成した場合に、長期の使用によって各ブロック3の連結状態が損なわれるのを防止することができる。
【0055】
しかも、クッション本体2の下面に設けられた補助枠線65は、各ブロック3の形状を維持したり、重量を支持する機能を有するから、輸送或いは持ち運び時にクッション本体2の形状が損なわれるのを防止できる。
【0056】
この第2の実施の形態において、クッション本体2の幅方向に隣り合うブロック3の外側隔壁4を接着剤或いは超音波溶着によって接合固定し、長手方向において隣り合う各ブロック3の外側隔壁4を補助枠線65によって連結固定するようにしてもよい。
【0057】
図10(a),(b)はこの発明の第3の実施の形態を示す。この実施の形態は、クッション本体2を構成する9つのブロック3のうち、利用者の荷重によって圧縮される度合が大きなブロック3、たとえば図10(a)に示すように中央に位置するブロック3の内側隔壁5によって隔別された空間部内にウレタンフォームなどの弾性材料によって形成された弾性ブロック81を設けるようにした。
【0058】
上記弾性ブロック81は、内側隔壁5によって区画された空間部の断面形状とほぼ同じ矩形状で、高さ寸法は図10(b)に示すように約半分に形成されている。
【0059】
それによって、利用者の身体の上記中央のブロック3によって支持された部分が中央のブロック3を大きく圧縮変形して落ち込んでも、上記弾性ブロック81によって弾性的に支持されるから、利用者に違和感を感じさせることがない。
【0060】
なお、上記各実施の形態では、クッション本体の上面にフェルトとメッシュが設けられたマットレスについて説明したが、クッション本体の上下両面にフェルトとメッシュが設けられている構成のマットレスであってもよい。
【0061】
また、クッション本体は複数のブロックに分割したが、分割しなくともよい。さらに、側部弾性材はフランジ布によってクッション本体に連結したが、他の手段、たとえばクッション本体の外周面に接着固定するなどの手段によって設けるようにしてもよい。
また、この発明のクッション装置はベッド用のマットレスだけでなく、車両用シートにも適用することができる。
【0062】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、クッション本体が弾性材料によって薄肉の隔壁が格子状に形成された構成であっても、その上下面側の周縁に設けられた枠線、上面と下面とに設けられた上面弾性材と下面弾性材、さらに外周面に設けられた側部弾性材によって補強されるから、有効使用面積を拡大することができるとともに、柔軟なクッション本体の全体形状を維持することができる。
【0063】
しかも、クッション本体に側部弾性材が一体的に設けられるため、この側部弾性材によってクッション本体に圧縮変形された状態から元の形状に戻するための復元力を確実に与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示すマットレスの一部断面した斜視図。
【図2】(a)はクッション本体と枠線を示す分解斜視図、(b)は接着剤が塗布されたブロックの外側隔壁の正面図。
【図3】外側隔壁と枠線との連結構造を示す斜視図。
【図4】マットレスの組立状態を示す一部分の側部断面図。
【図5】側部弾性材をクッション本体に一体的に結合する構造の一部分を示す分解斜視図。
【図6】この発明の第2の実施の形態を示すクッション本体と枠線との分解斜視図。
【図7】クッション本体の下面に補助枠線を取付けた状態を示す下面図。
【図8】クッション本体の下面に補助枠線を取付けた状態を示す側断面図。
【図9】(a)〜(e)は上記各実施の形態に用いられるU字状クリップを示し、(a)は斜視図、(b)は側面図、(c)は断面図、(d)は外側隔壁に枠線を連結固定した状態の縦断面図、(e)は外側隔壁に枠線を連結固定した状態の横断面図。
【図10】(a)はこの発明の第3の実施の形態を示すクッション本体の平面図、(b)は側断面図。
【符号の説明】
2…クッション本体
3…ブロック
4…外側隔壁
5…内側隔壁
7…枠線
11…側部弾性材
13…フランジ布
16…上面弾性材
17…下面弾性材
18…外装地
Claims (6)
- 弾性材料によって薄肉の隔壁が格子状に成形されたクッション本体と、
このクッション本体の上面と下面とにそれぞれ設けられた板状の上面弾性材及び下面弾性材と、
上記クッション本体の上面側と下面側との周縁に沿って取付けられた枠線と、
上記クッション本体の外周面で、上記上面弾性材と下面弾性材との間に上記クッション本体と一体的に設けられた側部弾性材と、
上記クッション本体及び上記側部弾性材を被覆した外装地と
を具備したことを特徴とするクッション装置。 - 上記クッション本体は、矩形枠状の外側隔壁と、この外側隔壁内に格子状に設けられた内側隔壁とによって形成された複数のブロックに分割され、これらブロックは互いの外側隔壁を接合させるとともに、その接合部分の全部もしくは一部が接着剤或いは超音波溶着によって一体的に結合されていることを特徴とする請求項1記載のクッション装置。
- 上記接着剤は合成ゴム系の接着剤であることを特徴とする請求項2記載のクッション装置。
- 上記側部弾性材は、保持手段によって上記クッション本体に一体的に保持されていることを特徴とする請求項1記載のクッション装置。
- 上記保持手段は、上記側部弾性材の上面と側面とにわたって設けられ一端が上記クッション体の上面側の枠線に連結固定され他端が上記外装地に連結固定されたフランジ布であることを特徴とする請求項3記載のクッション装置。
- 上記側部弾性材の上端面と下端面は、上記上面弾性材と下面弾性材とにそれぞれ接着固定されていることを特徴とする請求項1記載のクッション装置。
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JP4547189B2 (ja) | マットレス装置 |
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