JP4815079B2 - クッション装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はベッド用のマットレス、ソファー、椅子、車両用シートなどに使用されるクッション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえばクッション装置である、ベッド用のマットレスにおいては、快適な寝心地を損なうことなく人体を弾性的に支持する機能、すなわち良好なクッション性能が要求される。
【0003】
上記マットレスはクッション体を有し、このクッション体の上下面にシート状の弾性材を積層し、この積層体を外装地によって被覆して構成されている。上記クッション体としてはスプリングユニットが用いられることが多い。スプリングユニットは、多数のコイルスプリングをヘリカル線によって行列状に連結して形成されている。
【0004】
クッション体をコイルスプリングによって形成したマットレスの場合、コイルスプリングは利用者の荷重を受けて圧縮変形すると、その変形量に応じて反発力を生じるから、その反発力によってマットレス上に仰臥した利用者は身体が圧迫され、快適な寝心地が損なわれるということがある。
【0005】
上記クッション体をコイルスプリングに代わり、ゲル化材料によって形成することが提案されている。ゲル化材料によって形成されたクッション体は、高い熱容量と高効率の熱伝達を有するため、手触りが冷たいということがあったり、製造コストが高くなるということがあったり、さらに拘束された状態ではほとんど緩衝力がないなどのことがあり、クッション体を形成するには適していないということがあった。
【0006】
そこで、米国特許第5,749,111号明細書に示されているように、ゲル化材料によって形成されたクッション体に、隔壁によって囲まれた複数の空洞の柱を形成することで、上述した問題を解消するということが行なわれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような構造のクッション体によれば、隔壁が荷重によって屈曲するため、緩衝性に優れるという利点を有する。しかしながら、屈曲した隔壁は反発力が小さいため、クッション体上に仰臥した利用者は身体の重い部分が深く沈み、寝返りが打ち難くいということがあった。
【0008】
この発明は、荷重に対して反発力がほとんど生じることがなく、しかも利用者が寝返りを打ち易くしたクッション装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、多数のコイルスプリングを並列連結して構成され上下面の周縁部に枠線が設けられたスプリングユニットと、
弾性材料によって薄肉の隔壁が格子状に形成され上記スプリングユニットの上面に積層されるとともに外側面に側部弾性材が設けられ上下面の少なくとも上面の周縁部に枠線が設けられたクッション本体と、
上記スプリングユニット、上記側部弾性材及び上記クッション体を一体的に保持した保持手段と、
上記スプリングユニットとクッション本体との積層体を被覆した外装体を具備し、
上記保持手段は、一端が上記クッション本体の上面周縁に設けられた枠線に固定され、中途部が上記側部弾性材とスプリングユニットの外周面を覆うとともに上記スプリングユニットの上面の周縁に設けられた枠線に固定され、他端が上記スプリングユニットの下面周縁に導かれて上記外装体に連結固定されたフランジ布であることを特徴とするクッション装置にある。
【0019】
請求項2の発明は、多数のコイルスプリングを並列連結して構成され上下面の周縁部に枠線が設けられたスプリングユニットと、
弾性材料によって薄肉の隔壁が格子状に形成され上記スプリングユニットの上面に積層されるとともに外側面に側部弾性材が設けられたクッション本体と、
上記スプリングユニット、上記側部弾性材及び上記クッション体を一体的に保持した保持手段と、
上記スプリングユニットとクッション本体との積層体を被覆した外装体を具備し、
上記保持手段は、一端が上記クッション本体の外側隔壁の上部に連結固定され、中途部が上記側部弾性材とスプリングユニットの外周面を覆うとともに上記スプリングユニットの上面の周縁に設けられた枠線に固定され、他端が上記スプリングユニットの下面周縁に導かれて上記外装体に連結固定されたフランジ布であることを特徴とするクッション装置にある。
【0024】
この発明によれば、クッション本体によって利用者を反発力のない弾力性で支えるから、利用者の身体が圧迫されるのが防止されるとともに、スプリングユニットのもつ反発力によって利用者の身体を弾性的に支え、身体の重い部分が大きく沈むのを抑制するから、利用者が寝返りを比較的容易に打つことが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0026】
図1乃至図5はこの発明の第1の実施の形態を示す。図1はクッション装置としてのベッド用のマットレス1を示し、このマットレス1はスプリングユニット101と、このスプリングユニット101の上面に不織布やサイザルなどのシート状の上部保護材102を介して積層されたクッション本体2を備えている。
【0027】
上記スプリングユニット101は、図2に示すように多数のコイルスプリング103を行列状に配置し、隣り合うコイルスプリング103の上端面と下端面とはそれぞれヘリカル線104によって連結されている。
【0028】
スプリングユニット101の上下面の周縁部には枠線105がクリップ106によって取付けられている。さらに、スプリングユニット101の下面には下部保護材107が接合されている。
【0029】
なお、上部保護材102と下部保護材107とは、周辺部が上記クリップ106によって枠線105とともにスプリングユニット101に取付けられている。
【0030】
上記クッション本体2は複数のブロック3に分割されている。この実施の形態では、図1乃至図3に示すようにクッション本体2は9つのブロック3に分割されている。
【0031】
上記ブロック3はエラストマーなどの弾性材料によって矩形枠状に形成された外側隔壁4と、この外側隔壁4内に格子状に設けられた内側隔壁5とによって構成されている。このブロック3は、通常射出成形される。
【0032】
格子の形状は、隔壁5の高さ50〜300mm、隔壁5の幅20〜200mmである。隔壁4,5の厚さは0.5mm〜5mm、好ましくは1.5〜3mmである。硬度の高いエラストマーを用いて隔壁を薄くしても、反対に硬度の低いエラストマーを用いて隔壁を厚くしても、寝たときに自然なクッション性が失われる。人体の体重に対して、底付きすることなく、柔らかな自然なクッション性を出すには、エラストマーの硬度と、隔壁の厚さが重要な要素となる。この観点からして、隔壁にショアーA25〜35の硬度のエラストマーを用い、隔壁の厚さを1.5〜3.0mmにするのがよい。
【0033】
この発明で用いるエラストマ−は、熱可塑性エラストマーやゴムである。熱可塑性エラストマーは、常温ではゴム状弾性体として挙動するが、温度上昇によって組成変形する物質である。熱可塑性エラストマーとしては、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、1,2−ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー、フッ素ゴム系熱可塑性エラストマー、塩素化ポリエチレン系熱可塑性エラストマー、動的架橋熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。
【0034】
また、ゴムとしては天然ゴム、合成ゴムが用いられる。合成ゴムとしてはポリブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、ブタジエンスチレンゴム、ブタジエンアクリルニトリルゴム、イソブチレンゴムなどが挙げられる。
【0035】
上述したエラストマーのうち、とくにポリスチレン系熱可塑性エラストマーが柔軟性に富み、耐久性が良いので、クッション本体2を形成するのに好ましい。
【0036】
上記複数のブロック3は、隣り合う外側隔壁4を接合させて配置され、外側隔壁4の互いに接合した面を部分的或いは全面にわたって接着剤によって接着固定されている。
【0037】
上記接着剤としては硬化時に柔軟性を有する、たとえば合成ゴム系の接着剤が用いられる。それによって、9つのブロック3は一体的に結合され、しかも接着剤によって接着固定された外側隔壁4の柔軟性が損なわれることがない。
【0038】
図2に示すように、上記クッション本体2の上面と下面との周縁には、それぞれ全長にわたって枠線7がC字状クリップ8によって取付けられている。
【0039】
上記クッション本体2の外周面には枠状に成形された側部弾性材11が全長にわたって設けられている。この側部弾性材11は、ウレタンフォームなどの発泡合成樹脂によって断面形状は矩形状で、高さ寸法はクッション本体2とほぼ同じに形成されている。
【0040】
図3と図4に示すように、上記側部弾性材11の上面及び外側面は保持手段としてのフランジ布13の一端部によって覆われている。このフランジ布13の一端はクッション本体2の上面の周縁に枠線7とともにC字状クリップ8によって連結固定され、中途部は上記スプリングユニット101の上面周縁部に枠線105とともにクリップ106によって連結されている。そして、フランジ布13の他端部はスプリングユニッ101の外周面を覆い、末端は後述する外装体18に連結固定されている。
【0041】
それによって、スプリングユニット101、クッション本体2、側部弾性材11及び外装体18が一体化されている。なお、上記フランジ布13は、図3に示すようにクッション本体2の幅方向両側に設けられている。
【0042】
上記クッション本体2と側部弾性材11との上面には合成樹脂によって成形された、シート状部材としてのメッシュ15が積層されている。このメッシュ15はクッション本体2の上面に加わる荷重を分散させる機能を有する。
【0043】
上記メッシュ15の上面には、ウレタンフォームなどのシート状の上面弾性材16がそれぞれ設けられている。上面弾性材16の周辺部は上記メッシュ15を介して側部弾性材11の上面に接着固定されている。
【0044】
また、クッション本体2の下端面、つまりブロック3の外側隔壁4と内側隔壁5との下端面は上記上部保護材102の上面に接着固定されている。それによって、クッション本体1は、この上面弾性材16、上部保護材102及び側部弾性材11と一体的に結合されている。
【0045】
上記スプリングユニット101とクッション本体2とは上記外装地18によって被覆される。この外装地18は、上記上面弾性材16を被覆する上鏡部18aと、スプリングユニット101の下面を被覆した下鏡部18bと、上下端部を上記上鏡部18aと下鏡部18bとの周縁部にテープ19によって一体的に縫合したまち部18cとからなる。そして、上記フランジ布13の末端部は下鏡部18bとまち部18cとの縫合個所に一体に縫合されている。
【0046】
したがって、上記フランジ布13は、外装体18をスプリングユニット101とクッション本体2とに連結している。それによって、外装体18がスプリングユニット101とクッション本体2に対してずれ動くのを防止している。
【0047】
さらに、フランジ布13は、側部弾性材11をクッション本体2に一体的に結合している。それによって、クッション本体2の周辺部は側部弾性材11と一体的に弾性変形するようになっている。
【0048】
このように構成されたマットレス1上に図5に示すように利用者Uが仰臥すると、利用者Uの荷重によってクッション本体2を構成する各ブロック3の外側隔壁4と内側隔壁5とが屈曲変形する。
【0049】
クッション本体2の上面に加わる荷重はメッシュ15によって分散されるとともに、クッション本体2が部分的に大きく落ち込むのを防止する。さらに、クッション本体2の上下面の周縁部にはそれぞれ枠線7が設けられている。そのため、クッション本体2の各ブロック3の外側隔壁4と内側隔壁5とは、メッシュ15によって局部的に大きく屈曲するのが阻止されるとともに、上側の枠線7によってほぼ一体的に屈曲変形する。つまり、各ブロック3の外側隔壁4と内側隔壁5はほぼ均一に屈曲変形することになるから、利用者は快適な寝心地を得ることができる。
【0050】
マットレス1に加わる荷重によってクッション本体2が圧縮変形すると、このクッション本体2の外周面にフランジ布13によって一体的に保持された側部弾性材11も一体的に圧縮変形する。つまり、クッション本体2は枠線7によって周辺部が他の部分よりも大きく屈曲変形するのが防止される。
【0051】
上記クッション本体2はスプリングユニット101上に設けられている。そのため、マットレス1上に仰臥した利用者の荷重によって上記クッション本体2のブロック3の外側と内側の隔壁4,5が屈曲変形しても、利用者の身体はスプリングユニット101によって弾性的に支持される。
【0052】
利用者の身体がスプリングユニット101によって弾性的に支持されることで、利用者の身体の臀部などの重たい部分が深く沈みすぎることが防止される。それによって、クッション本体2の反発力が小さくても、利用者は比較的楽に寝返りを打つことができる。
【0053】
利用者の身体にはクッション本体2の低反発力が作用し、スプリングユニット101の高反発力が直接作用するということがない。そのため、利用者はスプリングユニット101の反発力によって身体が圧迫されるということがほとんどない。
【0054】
また、クッション本体2をスプリングユニット101上に設けたことで、マットレス1としてのクッション性能を低下させることなく、クッション本体2の高さ寸法、つまりブロック3を形成する外側隔壁4や内側隔壁5の高さ寸法を小さくすることができる。それによって、スプリングユニット101とクッション本体2との二重構造であっても、マットレス1の厚さ寸法を比較的薄くすることが可能となる。
【0055】
マットレス1から荷重が除去されると、圧縮変形した側部弾性材11が復元し、その復元力がフランジ布13を介してマットレス本体2の上側の枠線7に伝達されるから、この上側の枠線7によってクッション本体2が復元することになる。つまり、屈曲された各ブロック3の外側隔壁4と内側隔壁5とは、これらが備えた復元力だけでなく、側部弾性材11の復元力によって復元する。
【0056】
そのため、薄肉の外側隔壁4と内側隔壁5とによって形成された各ブロック3の復元力が弱くても、クッション本体2は上記側部弾性材11の復元力によって各ブロック3の屈曲した外側隔壁4と内側隔壁5とを確実に復元させるため、マットレス1としての良好な性能を備えることができる。
【0057】
側部弾性材11の復元力が大きいと、その復元力がマットレス1上に仰臥した利用者の身体を圧迫することになる。そのため、側部弾性材11の弾力性(硬さ)を発泡率などによって変えることで、屈曲変形したクッション本体2を確実に復元させることができるとともに、利用者の身体を強く圧迫することのない弾力性にすることができる。
【0058】
上記クッション本体2を複数のブロック3に分割し、これらブロック3を第1の合成ゴム系の接着剤6によって一体的に連結するようにした。そのため、複数に分割されたブロック3は、クッション本体2を1つのブロックとして成形する場合に比べて小さな金型によって成形することができるから、その製造を容易に、しかも安価に行なうことができる。
【0059】
図6乃至図8はこの発明の第2の実施の形態を示す。この第2の実施の形態は、クッション本体2の上面と下面との周縁に設けられた枠線7のうち、下面の枠線7の枠内には、この枠線7よりも小さな矩形状の複数の補助枠線65、この場合には2つの補助枠線65が設けられている。
【0060】
上記クッション本体2は、平面形状がほぼ正方形の複数のブロック3を配置して構成されている。この実施の形態では、縦5個、横3個のブロック3が行列状に配置されている。上記補助枠線65は幅寸法が1つのブロック3の幅寸法に対応し、長さ寸法が3つのブロック3の幅寸法に対応する大きさの矩形枠状に形成されている。
【0061】
なお、各ブロック3の互いに接合する外側隔壁4は、上記第1の実施の形態と同様、合成ゴム系の接着剤或いは超音波溶着によって接合固定されている。
【0062】
各補助枠線65は、クッション本体2の縦方向の2番目と4番目のブロック3の下面に幅方向に沿って設置され、各補助枠線65の幅方向両側は、それぞれ縦方向に接合する2列のブロック3の外側隔壁4の下端にU字状クリップ66によって連結されている。なお、枠線7はC字状クリップ8によって外側隔壁4に取付けられる。
【0063】
つまり、1つの補助枠線65は、縦方向の3列のブロック3(合計で9つのブロック3)を一体的に結合している。さらに、補助枠線65の長手方向両端は、枠線7の両側にそれぞれクリップ67によって連結固定されている。
【0064】
このように、クッション本体2を構成する複数のブロック3の外側隔壁4の下端部を、枠線7及び2つの補助枠線65によって連結するようにしたことで、隣り合う複数のブロック3を強固に連結することができる。
【0065】
そのため、クッション本体2を複数のブロック3によって形成した場合に、長期の使用によって各ブロック3の連結状態が損なわれるのを防止することができる。
【0066】
しかも、クッション本体2の下面に設けられた補助枠線65は、各ブロック3の形状を維持したり、重量を支持する機能を有するから、輸送或いは持ち運び時にクッション本体2の形状が損なわれるのを防止できる。
【0067】
この第2の実施の形態において、クッション本体2の幅方向に隣り合うブロック3の外側隔壁4を接着剤或いは超音波溶着によって接合固定し、長手方向において隣り合う各ブロック3の外側隔壁4を補助枠線65によって連結固定するようにしてもよい。
【0068】
図9乃至図11はこの発明の第3の実施の形態を示す。この実施の形態は、クッション本体2の外周面に、この外周に設けられる枠状の側部弾性材11の内周面を接着固定した。
【0069】
つまり、第1の実施の形態に示された保持手段としてのフランジ布13に代わり、クッション本体2と側部弾性材11とを接着固定することで、利用者の荷重によって屈曲変形したクッション本体2のブロック3の隔壁4,5に側部弾性材11の復元力を作用させ、上記クッション本体2を確実に元の形状に復元させることができるようにしたものである。
【0070】
この第3の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同一部分には同一記号を付して説明を省略する。
【0071】
図12はこの発明の第4の実施の形態を示す。この実施の形態は、クッション本体2を構成するブロック3を9つとし、長手方向中央に位置する横一列の3つのブロック3Aの外側隔壁4と内側隔壁5とを他のブロックの隔壁よりも硬くした。
上記ブロック3Aの隔壁4,5を他のブロック3の隔壁4,5よりも硬くする手段としては、上記3つのブロック3Aを形成する弾性材料を他のブロック3を形成する弾性材料よりも硬い材料を用いて形成したり、各ブロック3,3Aを同じ材料で形成する場合には、上記ブロック3Aの隔壁4,5を他のブロック3の隔壁4,5よりも厚くするなどのことによって実現することが可能である。
【0072】
図13はこの発明の第5の実施の形態で、この実施の形態はクッション本体2を長手方向全長にわたる長さの3つのブロック3Bを並設して形成したもので、各ブロック3Bの長手方向中途部に設けられる内側隔壁5を他の部分に比べて密に設けるようにした。それによって、クッション本体2の長手方向中途部を他の部分よりも硬くすることができるようにした。
上記第4、第5の実施の形態のように、クッション本体2の長手方向中央部分を他の部分よりも硬くすれば、クッション本体2の高さ寸法を大きくしなくとも、利用者の身体の最も重い臀部を比較的良好に支持することが可能となる。
【0073】
図14と図15は、それぞれ第1の実施の形態の変形例を示す第6、第7の実施の形態である。図14に示す第6の実施の形態は、クッション本体2の上面と下面との周縁部に枠線7を設けず、フランジ布13の一端をクッション本体2の上面側の周縁部にクリップ8によって直接、連結固定するようにした。
【0074】
図15はクッション本体2の上面の周縁部にだけ枠線7を設け、フランジ布13の一端部を上記枠線7とクッション本体2の外側隔壁4の上端部とにクリップ8によって一体的に結合した。
図16(a)〜(c)はこの発明の第8の実施の形態を示す、クッション本体2を形成するブロックの変形例である。この実施の形態のブロック3Bは、外側隔壁4aと内側隔壁5aとが上端から下端に行くにつれて肉厚が次第に厚くなるテーパ状に形成されているとともに、各隔壁4a、5aの上部にはそれぞれ
通孔111を穿設した。
【0075】
上記通孔111は、各隔壁4a,5aによって区画された空間部が互いに連通し、しかも周囲に位置する空間部が外側隔壁4aに形成された通孔111を通じて外部に連通している。
【0076】
各隔壁4a,5aの厚さが下端に行くにつれて厚くなるテーパ形状であると、荷重を受けた際に、図16(c)に示すように隔壁4a,5aの上端部が屈曲し易いため、利用者Uにソフトな感触を与えることができ、下端部の肉厚が厚くなっていることで、下端部が屈曲しにくいため、クッション本体2によって利用者の身体を良好に支えることが可能となる。
【0077】
さらに、各隔壁4a,5aに通孔111が形成されていることで、クッション本体2が圧縮変形する際、通孔111から空気が図中矢印で示すように円滑に流動するため、空気の排出音が生じるのを防止でき、さらに隔壁4a,5aに変形し易い柔軟性を持たせることができるから、利用者に与える感触を柔らかくすることができる。
【0078】
図17と図18はこの発明の第9の実施の形態を示すマットレス1の変形例である。この実施の形態のマットレス1は、クッション本体2の外周面に設けられる側部弾性材11を、上記クッション本体2の外周面の全長にわたって接着固定する。
【0079】
スプリングユニット101の上面にはウレタンフォームなどによって板状に形成された底部弾性材115が載置されている。この底部弾性材115の下面はスプリングユニット101の上面に設けられた上部保護材102に接着固定されている。
【0080】
上記クッション本体2の下端面及びクッション本体2の外周面に接着固定された側部弾性材11の下面は、上記底部弾性材115の上面に接着固定されている。つまり、スプリングユニット101に対してクッション本体2が一体化され、さらにこのクッション本体2に対して側部弾性材11が一体化されている。上記クッション本体2を形成する複数のブロック3は、互いに隣り合う外側壁4を接着固定して一体化されている。
【0081】
このように、クッション本体2及び側部弾性材11を底部弾性材115を介してスプリングユニット101と一体化したことで、使用中にスプリングユニット101に対してクッション本体2や側部弾性材11がずれ動くのが防止されるから、使用時の安定性を高めることができる。
【0082】
側部弾性材11がクッション本体2と一体的に設けられていることで、側部弾性材11が荷重によって屈曲変形したクッション本体2に復元力を付与することになるから、クッション本体2は反発力が低くても、確実に、しかも比較的迅速に元の形状に復元する。
【0083】
なお、第9の実施の形態においては、スプリングユニット102とクッション本体2の上下面周縁に枠線が設けられていないが、これら両者或いは一方の上下面の周縁に枠線を設けるようにしても差し支えない。また、クッション本体2の下端面は底部弾性材115の上面に接着固定しなくともよい。
【0084】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、弾性材料によって薄肉の隔壁が格子状に形成されたクッション本体を、多数のコイルスプリングを行列状に並列配置したスプリングユニット上に積層し、この積層体を外装体で被覆した。
【0085】
そのため、利用者が受ける感触はクッション本体の低反発力の弾力性であるから、利用者は身体に圧迫感を感じることがなく、しかもクッション本体はこのクッション本体に比べて反発力の強いスプリングユニット上に設けられているから、利用者の身体が深く沈み過ぎて寝返りが打ち難くなるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示すマットレスの一部断面した斜視図。
【図2】マットレスの縦断面図。
【図3】外装体を除去した平面図。
【図4】マットレスの組立状態を示す一部分の斜視図。
【図5】利用者がマットレス上に仰臥した状態を説明するための概略的構成を示す側面図。
【図6】この発明の第2の実施の形態を示すクッション本体と枠線との分解斜視図。
【図7】クッション本体の下面に補助枠線を取付けた状態を示す下面図。
【図8】クッション本体の下面に補助枠線を取付けた状態を示す側断面図。
【図9】この発明の第3の実施の形態を示す外装体の一部を除去したマットレスの斜視図。
【図10】マットレスの縦断面図。
【図11】マットレス装置の一部分の拡大断面図。
【図12】この発明の第4の実施の形態を示すクッション本体の平面図。
【図13】この発明の第5の実施の形態を示すクッション本体の平面図。
【図14】この発明の第6の実施の形態を示すクッション本体の一部分の拡大断面図。
【図15】この発明の第5の実施の形態を示すクッション本体の一部分の拡大断面図。
【図16】(a)〜(c)はこの発明の第8の実施の形態を示し、(a)はブロックの斜視図、(b)はブロックの一部分の断面図、(c)はブロックの隔壁が荷重によって変形した状体の断面図。
【図17】この発明の第9の実施の形態を示すクッション体の断面図。
【図18】クッション体の一部を破断した斜視図。
【符号の説明】
2…クッション本体
3…ブロック
4…外側隔壁
5…内側隔壁
7…枠線
11…側部弾性材
13…フランジ布
18…外装体
101…スプリングユニット
102…上部保護材
103…コイルスプリング
105…枠線
115…底部弾性材

Claims (12)

  1. 多数のコイルスプリングを並列連結して構成され上下面の周縁部に枠線が設けられたスプリングユニットと、
    弾性材料によって薄肉の隔壁が格子状に形成され上記スプリングユニットの上面に積層されるとともに外側面に側部弾性材が設けられ上下面の少なくとも上面の周縁部に枠線が設けられたクッション本体と、
    上記スプリングユニット、上記側部弾性材及び上記クッション体を一体的に保持した保持手段と、
    上記スプリングユニットとクッション本体との積層体を被覆した外装体を具備し、
    上記保持手段は、一端が上記クッション本体の上面周縁に設けられた枠線に固定され、中途部が上記側部弾性材とスプリングユニットの外周面を覆うとともに上記スプリングユニットの上面の周縁に設けられた枠線に固定され、他端が上記スプリングユニットの下面周縁に導かれて上記外装体に連結固定されたフランジ布であることを特徴とするクッション装置。
  2. 多数のコイルスプリングを並列連結して構成され上下面の周縁部に枠線が設けられたスプリングユニットと、
    弾性材料によって薄肉の隔壁が格子状に形成され上記スプリングユニットの上面に積層されるとともに外側面に側部弾性材が設けられたクッション本体と、
    上記スプリングユニット、上記側部弾性材及び上記クッション体を一体的に保持した保持手段と、
    上記スプリングユニットとクッション本体との積層体を被覆した外装体を具備し、
    上記保持手段は、一端が上記クッション本体の外側隔壁の上部に連結固定され、中途部が上記側部弾性材とスプリングユニットの外周面を覆うとともに上記スプリングユニットの上面の周縁に設けられた枠線に固定され、他端が上記スプリングユニットの下面周縁に導かれて上記外装体に連結固定されたフランジ布であることを特徴とするクッション装置。
  3. 上記クッション本体は、矩形枠状の外側隔壁と、この外側隔壁内に格子状に設けられた内側隔壁とによって形成された複数のブロックに分割され、これらブロックは互いの外側隔壁を接合させていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のクッション装置。
  4. 上記クッション本体の下面には、この下面の周縁部に沿う枠線が設けられているとともに、両側が上記ブロックの互いに接合した外側壁に対応し両端が上記枠線に連結された補助枠線が設けられていることを特徴とする請求項3記載のクッション装置。
  5. 上記クッション本体は、隔壁がショアA20乃至40の硬度の弾性材料で形成されており、この隔壁は隔壁の高さ方向の荷重により押圧されることで屈曲可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のクッション装置。
  6. 隔壁を形成する材料はスチレン系熱可塑性エラストマーであることを特徴とする請求項5記載のクッション装置。
  7. 上記スプリングユニットの上面にはシート状の部材が設けられ、上記クッション本体の下端面は上記シート状の部材の上面に接着固定されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のクッション装置。
  8. 上記クッション本体の外側面と上記側部弾性材とは接着固定されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のクッション装置。
  9. 上記クッション本体は、複数のブロックが行列状に配置されていて、クッション本体の長手方向中途部に位置するブロックの隔壁は他のブロックの隔壁よりも硬く形成されていることを特徴とする請求項3記載のクッション装置。
  10. 上記クッション本体は、長手方向全長にわたる複数のブロックが幅方向に並設されていて、各ブロックの長手方向中途部が他の個所よりも硬く形成されていることを特徴とする請求項3記載のクッション装置。
  11. 上記クッション本体の外側面には側部弾性材が接着固定され、
    上記スプリングユニットの上面には板状の底部弾性材が設けられ、この底部弾性材の上面に上記側部弾性材の下面が接着固定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のクッション装置。
  12. 上記クッション本体の隔壁は、高さ方向上端から下端にゆくにつれて肉厚が次第に厚く形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のクッション装置。
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