JP2003034514A - 同位体比率を制御した炭素材料及びその製造方法 - Google Patents

同位体比率を制御した炭素材料及びその製造方法

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JP2003034514A JP2001217106A JP2001217106A JP2003034514A JP 2003034514 A JP2003034514 A JP 2003034514A JP 2001217106 A JP2001217106 A JP 2001217106A JP 2001217106 A JP2001217106 A JP 2001217106A JP 2003034514 A JP2003034514 A JP 2003034514A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】炭素同位体比率を任意に制御してなる単層カー
ボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブまたはカ
ーボンファイバーからなる炭素材料、その利用及びその
製造方法を得る。 【解決手段】単層カーボンナノチューブ、多層カーボン
ナノチューブまたはカーボンファイバーからなる炭素材
料であって、該炭素材料が12C及び13Cの同位体比率を
人為的に制御した炭素を含む気体を原料として合成して
なる炭素同位体比率が制御された単層カーボンナノチュ
ーブ、多層カーボンナノチューブまたはカーボンファイ
バーからなることを特徴とする炭素材料、その利用及び
その製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭素同位体比率を
制御したカーボンナノチューブ、カーボンファイバーか
らなる炭素材料、その利用及びその製造方法に関する。
より具体的には、CVD法(化学蒸着法)または燃焼炎
法により、炭素の同位体比率を人為的に制御した炭素を
含む気体を原料として合成された炭素同位体が制御され
た単層カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチュー
ブまたはカーボンファイバーからなる炭素材料、その炭
素材料の利用及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カーボンナノチューブは、その発見(1
991年)以来注目され、その合成法や利用法について
も各種研究、検討が行われている、最近では、炭素同位
体比率を天然存在比率(12C:98.9%、13C=1.
1%)と異ならせたカーボンナノチューブについてもそ
の合成が試みられている。しかしこれまで、その合成に
ついては、以下のような、アーク放電法やレーザー照射
法による二、三の合成例の報告があるだけである。
【0003】Robert PallasserらやJ.M.Jonesらは、ア
ーク放電法により、0.002〜0.034%12Cリッ
チなカーボンナノチューブを合成したと報告している
(Journal American Chemical Society 115,11634-1163
5、1993、;Carbon 34,2,231-237、1996)。また、C.Goze
Bacらは10%13Cリッチな単層カーボンナノチューブ
をアーク放電法により合成している(Physical Review
B 63,100302、2001)。レーザー照射法によるカーボンナ
ノチューブの合成については、X.-P.Tangらが、Nd:
YAGレーザーをグラファイトに照射することで、10
13Cリッチな単層カーボンナノチューブを合成してい
る(Science 288,492-494、2000)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、それらアー
ク放電法及びレーザー照射法のいずれの合成方法によっ
ても、炭素の同位体比率を任意の同位体比率に制御した
カーボンナノチューブを合成することは困難である。こ
れらアーク放電法及びレーザー照射法による合成では、
排気装置や高電圧、大電流電源などといった危険かつ高
価な装置を必要とする。加えて、これらの方法では生産
量も少なく、さらには生成物中に、黒鉛、アルモルファ
スカーボンなどが混在し、得られたカーボンナノチュー
ブの径や長さのばらつきが大きい等の諸問題がある。
【0005】本発明者らは、炭素同位体比率に制御した
カーボンナノチューブ、特に炭素同位体比率を任意に制
御できるカーボンナノチューブの合成技術について実
験、研究を続けたところ、炭素同位体比率を任意に(す
なわち自由に)制御してなる単層カーボンナノチュー
ブ、多層カーボンナノチューブ及びカーボンファイバー
を合成することに初めて成功することができた。すなわ
ち、本発明は、炭素同位体比率が制御され、しかも炭素
同位体比率を任意に制御してなる単層カーボンナノチュ
ーブ、多層カーボンナノチューブまたはカーボンファイ
バーからなる炭素材料、その利用及びその製造方法を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は(1)単層カー
ボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブまたはカ
ーボンファイバーからなる炭素材料であって、該炭素材
料が12C及び13Cの同位体比率を人為的に制御した炭素
を含む気体を原料として合成してなる炭素同位体比率が
制御された単層カーボンナノチューブ、多層カーボンナ
ノチューブまたはカーボンファイバーからなることを特
徴とする炭素材料を提供する。
【0007】本発明は(2)単層カーボンナノチュー
ブ、多層カーボンナノチューブまたはカーボンファイバ
ーからなる炭素材料を用いた識別マークであって、該炭
素材料が、12C及び13Cの同位体比率を人為的に制御し
た炭素を含む気体を原料として合成してなる炭素同位体
比率が制御された単層カーボンナノチューブ、多層カー
ボンナノチューブまたはカーボンファイバーからなる炭
素材料であることを特徴とする識別マークを提供する。
【0008】本発明は(3)炭素同位体比率が制御され
た単層カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチュー
ブまたはカーボンファイバーからなる炭素材料の製造方
法であって、該炭素材料を、12C及び13Cの同位体比率
を人為的に制御した炭素を含む気体を原料としてCVD
法または燃焼炎法により合成することを特徴とする炭素
材料の製造方法を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明(1)は、12C及び13Cの
同位体比率を人為的に制御した炭素を含む気体を原料と
して合成してなる炭素同位体比率が制御された、すなわ
12C及び13Cの同位体比率を天然同位体比率と異なら
せた、単層カーボンナノチューブ、多層のカーボンナノ
チューブまたはカーボンファイバーからなる炭素材料で
ある。
【0010】本発明(2)は、12C及び13C炭素同位体
比率を人為的に制御した炭素を含む気体を原料として合
成してなる炭素同位体比率が制御された単層カーボンナ
ノチューブ、多層カーボンナノチューブまたはカーボン
ファイバーからなる炭素材料を用いた識別マークであ
る。この識別マークは、認証カード、紙幣、貴金属、工
芸品などの各種物品に付与して、それら物品の偽造防止
のために用いる。
【0011】本発明(3)は、12C及び13C炭素同位体
比率を人為的に制御した炭素を含む気体を原料としてC
VD法または燃焼炎法により合成することを特徴とす
る。CVD法としては、好ましくは熱CVD法及びプラ
ズマCVD法が用いられる。以下、熱CVD法を中心に
説明するが、他の手法についても同様である。
【0012】上記12C及び13Cの同位体比率を人為的に
制御した炭素を含む気体原料、すなわち12C及び13Cの
同位体比率を天然同位体比率と異ならせた炭素を含む気
体原料としては、メタン、一酸化炭素、二酸化炭素、ア
セチレン、ベンゼン及びトルエンから選ばれた少なくと
も1種の気体原料が用いられる。その比率を天然同位体
比率と異ならせる態様としては、その同位体比率を天然
存在比率より多くしてもよく、少なくしてもよい。
【0013】上記気体原料を用いて得られる、本発明の
単層のカーボンナノチューブ、多層のカーボンナノチュ
ーブまたはカーボンファイバーからなる炭素材料の炭素
同位体比率における炭素原子数比率〔13C/(13C+12
C)×100(%)〕は、炭素を含む気体原料の12C及
13Cの同位体比率を人為的に制御することにより任意
に制御できる。本発明においては、その炭素原子数比率
を、好ましくは、2.0%以上または0.5%以下とす
る。
【0014】本発明の単層カーボンナノチューブ、多層
カーボンナノチューブまたはカーボンファイバーからな
る炭素材料は、それら炭素材料を成長させるための基
体、すなわち活性基体上に生成して製造される。活性基
体としてはアルミナに触媒金属とその触媒助剤金属を含
有させてなる基体を用いる。
【0015】触媒金属としては、単層カーボンナノチュ
ーブ、多層カーボンナノチューブまたはカーボンファイ
バーの成長に活性を有する金属、すなわちFe、Co、
Ni、Cr、Cu及びPdから選ばれた金属の少なくと
も1種類以上を用いる。それらの2種以上を用いる場合
には合金として用いてもよい。それら触媒金属のうち、
好ましくはFe、Co、Ni、Cr及びPdが用いられ
る。そして触媒助剤金属としてはMoが用いられる。
【0016】アルミナとしては、特にアルカリ金属、S
i、S等の不純物の含有量が少ない高純度のアルミナを
用いることが重要である。具体的には、Na、K等のア
ルカリ金属、硫黄(S)及びシリカからなる不純物の総
含有量が0.05wt%以下、好ましくは0.01wt
%以下の高純度アルミナである。アルミナ中のそれら不
純物の含有量を抑制することにより、メタン等の原料ガ
スの吸着能力が高まり、400〜800℃というよう
な、より低温での単層カーボンナノチューブ、多層カー
ボンナノチューブまたはカーボンファイバーの製造を可
能とすることができる。アルミナの形態は、粉末状、顆
粒状、錠剤状、ペレット状、板状などの各種の形状であ
ることができる。
【0017】上記活性基体は、アルミナ、特に高純度ア
ルミナに触媒金属とその触媒助剤金属を担持させること
で得られる。上記金属触媒及びその触媒助剤金属をアル
ミナに担持させるに際しては、それら金属を好ましくは
可溶性塩、例えば硝酸塩や酢酸塩等の金属塩の形として
用い、可溶性塩を溶媒に溶解して金属塩溶液とする。溶
媒としては、水、メタノ−ルやエタノ−ル等の低級アル
コ−ルその他の有機溶媒、あるいは水と水溶性有機溶媒
との混合液が用いられるが、好ましくは水が用いられ
る。
【0018】上記金属塩溶液、すなわち金属触媒及びそ
の触媒助剤金属を含む溶液において、その金属塩の濃度
は、その飽和溶液濃度以下とするが、通常は0.01〜
0.05wt%の範囲、好ましくは0.005〜0.0
1wt%の範囲である。そして金属塩溶液をアルミナ含
浸、担持させる。アルミナと金属塩溶液との接触法とし
ては、浸漬法やスプレー法などが使用できるが、好まし
くは浸漬法が用いられる。その接触温度は、室温から8
0℃の範囲、好ましくは50〜60℃の範囲である。ア
ルミナと金属溶液との接触により、金属触媒溶液はアル
ミナに含浸、担持される。
【0019】この金属触媒及びその触媒助剤金属を含有
するアルミナにおいて、触媒金属の含有量は、金属とし
て1〜20wt%の範囲、好ましくは5〜10wt%の
範囲である。また、触媒助剤金属であるMoの含有量
は、金属Moとして0.1〜1.5wt%の範囲、好ま
しくは0.3〜0.8wt%の範囲である。
【0020】本発明者らによる各種関連実験の結果によ
れば、金属触媒がFe、CoまたはNiでは単層カーボ
ンナノチューブが生成し易い傾向があり、金属触媒がF
eまたはCoで、高温(例えば1200℃)では多層カ
ーボンナノチューブが生成し易い傾向があり、金属触媒
がPdではカーボンファイバーが生成し易い傾向があ
り、また触媒金属の量がアルミナに比較して多いとカー
ボンファイバーが生成し易いなど、生成物の種類は各種
条件により異なるが、本発明によれば、0.5〜4nm
(直径)程度の単層カーボンナノチューブ、2〜100
nm(直径)程度多層カーボンナノチューブまたはカー
ボンファイバーが得られる。
【0021】アルミナに含有されたそれら金属の形態
は、カーボンナノチューブ、カーボンファイバーの生成
を促進させ得る形態であればよく、金属形態のほか、金
属酸化物、金属水酸化物の形態であることができる。金
属形態の場合、前記のようにして得られた金属塩含有ア
ルミナを水素等の雰囲気中で還元すればよい。また、金
属酸化物形態の場合、前記のようにして得られた金属塩
含有アルミナを空気等の酸化雰囲気中で焼成すればよ
い。
【0022】本発明により、金属触媒及び触媒助剤金属
を含有する基体を製造する上で、好ましい方法として
は、先ずそれら触媒金属及び触媒助剤金属を含有する粉
末状アルミナを製造する。次に、この粉末状アルミナを
所要形状に成形するか、この粉末状アルミナをSiやS
iO2等の基板に塗布する。粉末状アルミナの場合は、
その比表面積は100〜250cm2/gの範囲、好ま
しくは200〜250cm2/gの範囲である。
【0023】本発明により、炭素同位体比率が制御され
た単層カーボンナノチューブ、多層のカーボンナノチュ
ーブまたはカーボンファイバーからなる炭素材料を製造
するには、前記触媒金属と触媒助剤金属を含有するアル
ミナからなる基体の存在下において、12C及び13Cの炭
素同位体比率を人為的に制御した、すなわち炭素同位体
分離を行って12Cと13Cを任意の比率に制御した気体原
料を流通させながら熱分解させる。
【0024】熱分解温度、すなわち反応温度は特に制約
されないが、400〜1200℃の範囲で実施すること
ができる。本発明によれば、特に400〜800℃とい
う低い温度においても単層カーボンナノチューブ、多層
カーボンナノチューブまたはカーボンファイバーからな
る炭素材料の製造ができるので、省エネルギーの点及び
装置コストの点でも非常に有利である。
【0025】上記12C及び13Cの同位体比率を人為的に
制御した炭素を含む気体原料としては、13C/(12C+
13C)比率を異ならせた2種の炭素を含む気体を混合し
て用いることができる。すなわち、(A)13C/(12
13C)×100比率が大きい気体、例えばその比率が
99.90%のメタンガスと、(B)13C/(12C+ 13
C)×100比率が小さい気体、例えばその比率が0.
05%のメタンガスを用意しておく。そして、両者を炭
素同位体比率が制御された単層カーボンナノチューブ、
多層のカーボンナノチューブまたはカーボンファイバー
からなる炭素材料を製造する上で必要な所望割合に混合
することにより、12Cと13Cを任意の比率に制御した気
体原料とすることができる。
【0026】上記(A)及び(B)の気体のうち、
(A)13C/(12C+13C)×100比率が大きい気体
として、例えばその比率が99.90%のメタンガスを
用い、(B)13C/(12C+13C)×100比率が小さ
い気体として、その比率が天然同位体比率である1.1
0%のメタンガスを用いてもよい。この場合には、
(B)の気体として天然同位体比の気体を用いるのでコ
スト面でも有利である。
【0027】この手法、すなわち12C及び13Cの同位体
比率を人為的に制御した炭素を含む気体原料として、13
C/(12C+13C)比率を異ならせた2種の炭素を含む
気体を混合して用いる手法によれば、13C/(12C+13
C)比率を異ならせた2種の炭素を含む気体、例えば、
13C比率の大きいメタンガス(すなわち12C比率が小さ
い)と13C比率の小さい(すなわち12C比率が大きい)
メタンガスを用意しておくだけで、任意所望割合の気体
原料とすることができるので、実用上も非常に有利であ
る。
【0028】メタンガス等の気体原料の流通速度は、ガ
ス空間速度(GHSV)で2000〜200000h-1
の範囲、好ましくは5000〜100000h-1の範囲
である。メタンガスを熱分解する場合、その気体中にア
ルゴンや水素ガスをキャリアーとして混入することがで
きる。また、メタンガスには、硫化水素やメルカプタン
等のイオウ化合物を適量加えることができる。これによ
り、基体上に真っ直な単層カーボンナノチューブ、多層
カーボンナノチューブまたはカーボンファイバーを生成
させることができる。
【0029】本発明においては、炭素同位体の含有比率
を人為的に制御した、単層のカーボンナノチューブ、多
層のカーボンナノチューブまたはカーボンファイバーか
らなる炭素材料を各種物品の識別マークとして利用す
る。すなわち、各種物品にそれら炭素材料を識別マーク
として付与し、各種物品の認証や偽造防止のために用い
る。その態様としては、例えばそれら炭素材料をインキ
等に混合させた溶液(分散液)とし、これを認証カー
ド、紙幣、貴金属、工芸品などの各種物品に塗布する。
それらの炭素材料は、ナノメートル(nm)レベルの微
細な材料であるので、インキ等に容易に混入できるなど
各種物品に付与すること自体も容易である。
【0030】炭素同位体比率を人為的に制御した、単層
のカーボンナノチューブ、多層のカーボンナノチューブ
またはカーボンファイバーの質量に関しては、ラマン分
光、赤外分光、質量スペクトル及び核磁気共鳴スペクト
ルのいずれかで同定することが可能である。例えば、ラ
マン分光においては、炭素の平均質量が増加するとスペ
クトルが低波数側にシフトし、それが減少するとスペク
トルが高波数側にシフトする。この事実を利用して炭素
同位体比率による識別ができる。
【0031】すなわち、本発明の識別マークは、炭素同
位体の含有比率を天然含有比率と異ならせているので、
天然含有比率の単層カーボンナノチューブ、多層カーボ
ンナノチューブまたはカーボンファイバーとは振動スペ
クトルやNMR信号スペクトルが異なるものとなる。13
Cの含有比率を天然同位体比率と異なる値に制御した単
層カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブま
たはカーボンファイバーからなる炭素材料の赤外吸収/
透過スペクトルは、天然炭素同位体の含有比率のそれら
カーボンナノチューブ、カーボンファイバーの赤外吸収
/透過スペクトルに対してシフトする。
【0032】この差異は、12Cと13Cの含有比率により
個々に異なるので、その差異を赤外分光法により測定す
ることにより、12Cと13Cの含有比率を検知することが
できる。また同様に、ラマン分光スペクトル、質量スペ
クトル、核磁気共鳴スペクトルを測定するにより検知す
ることもできる。これらにより識別マークによる認証や
真贋の判定を行うことができる。
【0033】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明が実施例に限定されないことはもち
ろんである。以下の実施例において、反応装置として、
炉内寸法:112mmφ(内直径)×570mm(長
さ)の管状炉(大倉理研社製、電気炉、最高使用温度=
1200℃)を用いた。
【0034】本反応装置は、13C/(12C+13C)×1
00比率が0.05%、1.10%及び99.95%の
3種のメタンガスの各導管及びArの導管を有し、各導
管からの流量を制御することで、電気炉の炉内へ導入す
るガス組成を制御する制御機構を備えている。このた
め、それら各導管のそれぞれにマスフローコントローラ
ーが設けられ、各マスフローコントローラーにより、そ
れら同位体比率が異なる該3種の各メタンガスの流量を
制御することにより、所定の同位体比率を有するメタン
ガスとし、炉内に導入される。ここで、上記3種のメタ
ンガスのうち、13C/(12C+13C)×100比率が
0.05%及び99.95%のメタンガスは天然ガスを
精密蒸留法により精留して得られたものである。
【0035】〈実施例1〉ナトリウム含有量が0.01
wt%以下で且つ純度が99.95wt%以上である、
高純度γ−アルミナ粉末1.0gを、硝酸鉄〔Fe(N
32・9H2O〕0.2gと酸化モリブデンアセトナ−
ト〔CH3COCHCOCH32MoO3〕0.01gを
メタノ−ル35mlに溶解させて得た溶液中に30分間
浸漬した後、3時間の超音波処理により分散させた。こ
の分散液をSi基板に塗布し、空気中、120℃で1時
間乾燥させた。
【0036】次に、上記基板をアルミナボートに載置し
て電気炉の炉内に挿入し、アルゴン雰囲気下で炉内を7
00℃まで昇温させた後、制御機構により、13C/(12
C+ 13C)×100比率が0.05%、0.50%、
1.10%、2.00%、49.97%及び99.90
%の6種の原料ガスとし、これらをそれぞれ炉内に30
分間流通させた。この結果、電子顕微鏡(日立製作所社
製、S−5000)観察により、いずれの場合も基板表
面にチューブ状の生成物が観察された。
【0037】これらの各生成物(試料)を透過型電子顕
微鏡(日本電子社製JEM−2000FX II)で観
察したところ、太さ(直径)がいずれも1nm程度の単
層のカーボンナノチューブがバンドル状になっているこ
とが観察された。これら各単層カーボンナノチューブに
ついて、さらにラマン分光装置(日本分光社製、FX−
2100)によりスペクトルを測定した。表1に、各生
成物試料の13C/(12C+13C)×100比率と、13
/(12C+13C)×100=0.05%で合成した試料
からのスペクトルシフト〔Δω(cm-1)〕を示してい
る。
【0038】
【表 1】
【0039】表1のとおり、13C/(12C+13C)×1
00比率が、0.50%、1.10%、2.00%、4
9.97%、99.90%のいずれのスペクトルから
も、13C/(12C+13C)×100=0.05の試料か
らのスペクトルシフト〔Δω(cm-1)〕が観察され
た。このことから、ラマン分光の測定により、6種の単
層カーボンナノチューブをそれぞれ識別できることが分
かる。
【0040】炭素の平均質量数mと波数ωとの間には、
m×ω2が一定という関係がある。このことから、下記
式(1)が成り立つ。式中、Δmは質量数の増加量であ
る。この関係から、Δω(波数のズレないしシフト)を
測定することにより、単層カーボンナノチューブの平均
質量数を見積ることが可能である。炭素の平均質量数が
極く僅かでも異なると、波数ωの値が変化する。この事
実を利用して、13C/(12C+13C)比が、特定の値の
単層カーボンナノチューブを各種物品の偽造防止のため
の識別マークとして利用することができる。
【0041】
【数 1】
【0042】〈実施例2〉硝酸ニッケル〔Ni(N
32〕0.1gと酸化モリブデンアセチルアセテ−ト
0.01gをメタノ−ルに溶解させた。この溶液中に、
ナトリウム含有量が0.01wt%以下で且つ純度が9
9.95wt%以上の高純度γ−アルミナ粉末1.0g
を30分間浸漬し、3時間の超音波処理により分散させ
た。この分散液をSi基板に塗布した。実施例1と同様
にして、13C/(12C+13C)×100比率を0.05
%、1.10%、49.97%及び99.90%とした
4種の原料ガスを、それぞれ、1200℃の炉内に30
分間流通させた。
【0043】基板表面の生成物(試料)を透過型電子顕
微鏡(日本電子社製、JEM−2000FX II)で
観察したところ、上記いずれの原料ガスを用いた場合
も、太さ(直径)が50〜100nm程度の多層のカー
ボンナノチューブが生成していることが観察された。ま
た、各基板表面の生成物について、実施例1と同様に、
ラマン分光装置(日本分光社製、FX−2100)によ
り、スペクトル測定した。表2に、各生成物試料につい
て、13C/(12C+13C)×100=0.05%で合成
した試料からのスペクトルシフト〔Δω(cm-1)〕を
示している。
【0044】
【表 2】
【0045】表2のとおり、13C/(12C+13C)×1
00比率が、1.10%、49.97%、99.90%
のいずれの試料のスペクトルからも、13C/(12C+13
C)×100=0.05%の試料からのスペクトルシフ
ト〔Δω(cm-1)〕が観察された。このことから、ラ
マン分光の測定により、4種の多層カーボンナノチュー
ブをそれぞれ識別できることが分かる。
【0046】炭素の平均質量数mと波数ωとの間には、
m×ω2が一定という関係から、前記式(1)が成り立
つ。この関係から、Δωを測定することにより、多層カ
ーボンナノチューブの平均質量数を見積ることが可能で
ある。炭素の平均質量数が極く僅かでも異なると、波数
ωの値が変化する。この事実を利用して、13C/(12
13C)比が、特定の値の多層カーボンナノチューブを
各種物品の偽造防止のための識別マークとして利用する
ことができる。
【0047】〈実施例3〉ナトリウム含有量が0.01
wt%以下で且つ純度が99.95wt%以上の高純度
γ−アルミナ粉末1.2gを、硝酸パラジウム〔Pd
(NO32〕1.2gと酸化モリブデンアセチルアセテ
−ト0.01gをメタノ−ルに溶解させて得た溶液中に
30分間浸漬し、3時間の超音波処理により分散させ
た。この分散液をSi基板に塗布し、実施例1と同様に
して、13C/(12C+13C)×100比率を0.05
%、1.10%、49.97%及び99.90%の4種
の原料ガスをそれぞれ炉内に30分間流通させた。炉内
温度、すなわち反応温度は800℃である。
【0048】各基板表面の生成物を透過型電子顕微鏡
(日本電子社製、JEM−2000FX II)で観察
したところ、いずれの場合も、太さ(直径)が20〜3
0nm程度のカーボンファイバーが生成していることが
観察された。基板表面の生成物について、実施例1と同
様に、スペクトル測定した。表3に各生成物試料につい
て、13C/(12C+13C)×100=0.05%で合成
した試料からのスペクトルシフト〔Δω(cm-1)〕を
示している。
【0049】
【表 3】
【0050】表3のとおり、13C/(12C+13C)×1
00比率が、1.10%、49.97%、99.90%
のいずれの試料のスペクトルからも、13C/(12C+13
C)×100=0.05%の試料からのスペクトルシフ
ト〔Δω(cm-1)〕が観察された。このことから、ラ
マン分光の測定により、上記4種のカーボンファイバー
をそれぞれ識別できることが分かる。
【0051】炭素の平均質量数mと波数ωとの間には、
m×ω2が一定という関係から、前記式(1)が成り立
つ。この関係から、Δωを測定することにより、カーボ
ンファイバーの平均質量数を見積ることが可能である。
炭素の平均質量数が極く僅かでも異なると、波数ωの値
が変化する。これを利用して、13C/(12C+13C)比
が特定の値のカーボンファイバーを各種物品の偽造防止
のための識別マークとして利用することができる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、400〜1200℃と
いう反応温度で、非常に簡便なCVD法または燃焼炎法
により、同位体比率を制御した単層カーボンナノチュー
ブ、多層カーボンナノチューブまたはカーボンファイバ
ーからなる炭素材料を製造することができる。本発明の
製造方法は、特に400〜800℃という低い反応温度
で、単層カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチュ
ーブ、カーボンファイバーを合成できることから、省エ
ネルギーの点及び装置コストの点でも非常に有利な方法
である。
【0053】また、本発明の同位体比率を制御した単層
カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブまた
はカーボンファイバーからなる炭素材料は、炭素の質量
数の違いによって、ラマン分光スペクトル、赤外分光ス
ペクトル、質量スペクトル、核磁気共鳴スペクトルのシ
フトが生じる。この事実を利用して、それらの炭素材料
を認証カード、紙幣、貴金属、工芸品などの各種物品の
偽造防止のための識別マークとして利用することができ
る。本炭素材料は、それ自体偽造困難な材料でありなが
ら、その製造方法が簡易であるので実用上も非常に有用
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石倉 威文 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 湯村 守雄 茨城県つくば市東1丁目1番地1 独立行 政法人 産業 技術総合研究所 つくばセ ンター内 (72)発明者 大嶋 哲 茨城県つくば市東1丁目1番地1 独立行 政法人 産業 技術総合研究所 つくばセ ンター内 (72)発明者 藤原 修三 茨城県つくば市東1丁目1番地1 独立行 政法人 産業 技術総合研究所 つくばセ ンター内 (72)発明者 古賀 義紀 茨城県つくば市東1丁目1番地1 独立行 政法人 産業 技術総合研究所 つくばセ ンター内 Fターム(参考) 2C005 HA01 HB01 HB20 LB16 4G046 CA02 CC02 CC06 CC08 4K030 AA09 AA10 AA14 BA27 FA01 FA10 JA10 4L037 CS04 CT05 FA02 FA05 PA06 PA07 PA10

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単層カーボンナノチューブ、多層カーボン
    ナノチューブまたはカーボンファイバーからなる炭素材
    料であって、該炭素材料が、12C及び13Cの同位体比率
    を人為的に制御した炭素を含む気体を原料として合成し
    てなる炭素同位体比率が制御された単層カーボンナノチ
    ューブ、多層カーボンナノチューブまたはカーボンファ
    イバーからなることを特徴とする炭素材料。
  2. 【請求項2】前記炭素同位体比率における炭素原子数比
    率〔13C/(13C+12C)×100〕が2.0%以上で
    あることを特徴とする請求項1に記載の炭素材料。
  3. 【請求項3】前記炭素同位体比率における炭素原子数比
    率〔13C/(13C+12C)×100〕が0.5%以下で
    あることを特徴とする請求項1に記載の炭素材料。
  4. 【請求項4】前記12C及び13Cの同位体比率を人為的に
    制御した炭素を含む気体原料が、メタン、一酸化炭素、
    二酸化炭素、アセチレン、ベンゼン及びトルエンから選
    ばれた少なくとも1種の気体原料であることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載の炭素材料。
  5. 【請求項5】単層カーボンナノチューブ、多層カーボン
    ナノチューブまたはカーボンファイバーからなる炭素材
    料を用いた識別マークであって、該炭素材料が、12C及
    13Cの同位体比率を人為的に制御した炭素を含む気体
    を原料として合成してなる炭素同位体比率が制御された
    単層カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブ
    またはカーボンファイバーからなる炭素材料であること
    を特徴とする識別マーク。
  6. 【請求項6】前記識別マークが認証カード、紙幣、貴金
    属、工芸品などの物品の偽造防止のために用いる識別マ
    ークであることを特徴とする請求項5に記載の識別マー
    ク。
  7. 【請求項7】前記炭素同位体比率における炭素原子数比
    率〔13C/(13C+12C)×100〕が2.0%以上で
    あることを特徴とする請求項5または6に記載の識別マ
    ーク。
  8. 【請求項8】前記炭素同位体比率における炭素原子数比
    率〔13C/(13C+12C)×100〕が0.5%以下で
    あることを特徴とする請求項5または6に記載の識別マ
    ーク。
  9. 【請求項9】前記12C及び13Cの同位体比率を人為的に
    制御した炭素を含む気体原料が、メタン、一酸化炭素、
    二酸化炭素、アセチレン、ベンゼン及びトルエンから選
    ばれた少なくとも1種の気体原料であることを特徴とす
    る請求項5〜8のいずれかに記載の識別マーク。
  10. 【請求項10】前記識別マークがラマン分光スペクト
    ル、赤外分光スペクトル、質量スペクトル及び核磁気共
    鳴スペクトルのいずれかにより検知されることを特徴と
    する請求項5〜9のいずれかに記載の識別マーク。
  11. 【請求項11】炭素同位体比率が制御された単層カーボ
    ンナノチューブ、多層カーボンナノチューブまたはカー
    ボンファイバーからなる炭素材料の製造方法であって、
    該炭素材料を、12C及び13Cの同位体比率を人為的に制
    御した炭素を含む気体を原料としてCVD法により合成
    することを特徴とする炭素材料の製造方法。
  12. 【請求項12】前記単層カーボンナノチューブ、多層カ
    ーボンナノチューブまたはカーボンファイバーからなる
    炭素材料を、アルミナにFe、Co、Ni、Cr、Cu
    及びPdから選ばれた少なくとも1種の触媒金属とその
    触媒助剤金属を担持させた基体上に合成することを特徴
    とする請求項11に記載の炭素材料の製造方法。
  13. 【請求項13】前記アルミナが、アルカリ金属、S及び
    SiO2の総不純物含有量が0.05%以下の高純度ア
    ルミナであることを特徴とする請求項12に記載の炭素
    材料の製造方法。
  14. 【請求項14】前記CVD法が熱CVD法であることを
    特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の炭素材
    料の製造方法。
  15. 【請求項15】前記熱CVD法における反応温度が40
    0〜1200℃の範囲であることを特徴とする請求項1
    4に記載の炭素材料の製造方法。
  16. 【請求項16】前記CVD法がプラズマCVD法である
    ことを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の
    炭素材料の製造方法。
  17. 【請求項17】前記CVD法が燃焼炎法であることを特
    徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の炭素材料
    の製造方法。
  18. 【請求項18】前記12C及び13Cの同位体比率を人為的
    に制御した炭素を含む気体が、13C/(12C+13C)比
    率を異ならせた2種の炭素を含む気体を混合して得られ
    た気体であることを特徴とする請求項11〜17のいず
    れかに記載の炭素材料の製造方法。
  19. 【請求項19】前記12C及び13Cの同位体比率を人為的
    に制御した炭素を含む気体が、13C/(12C+13C)比
    率が天然存在比率より大きい気体と、13C/(12C+13
    C)比率が天然存在比率の気体を混合して得られた気体
    であることを特徴とする請求項11〜17のいずれかに
    記載の炭素材料の製造方法。
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