JP2003020590A - エキスパンダーロール - Google Patents
エキスパンダーロールInfo
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- JP2003020590A JP2003020590A JP2001202656A JP2001202656A JP2003020590A JP 2003020590 A JP2003020590 A JP 2003020590A JP 2001202656 A JP2001202656 A JP 2001202656A JP 2001202656 A JP2001202656 A JP 2001202656A JP 2003020590 A JP2003020590 A JP 2003020590A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- tape
- expander roll
- expander
- wound
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- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 紙のしわ寄り防止としわ伸ばしという機能を
十分に果たし、しかもロール周面に汚れが付きにくいエ
キスパンダーロールを提供することを課題とする。 【解決手段】 ロール1の全長に亘り、適宜間隔置きに
テープ6を左右対称に巻着し、その上にプラスチック被
膜7を施したことを特徴とするものである。前記ロール
1は軸が若干湾曲したものとストレートなものとがあ
り、前記テープ6には、リング状のものと長尺でラセン
状に巻き付けていくものとがあり、また、前記プラスチ
ック被膜7としては、好ましくはPTFE被膜を用い
る。
十分に果たし、しかもロール周面に汚れが付きにくいエ
キスパンダーロールを提供することを課題とする。 【解決手段】 ロール1の全長に亘り、適宜間隔置きに
テープ6を左右対称に巻着し、その上にプラスチック被
膜7を施したことを特徴とするものである。前記ロール
1は軸が若干湾曲したものとストレートなものとがあ
り、前記テープ6には、リング状のものと長尺でラセン
状に巻き付けていくものとがあり、また、前記プラスチ
ック被膜7としては、好ましくはPTFE被膜を用い
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエキスパンダーロー
ル、より詳細には抄紙工程において、サイズプレス後ド
ライヤーパートに送られる紙のしわ寄りを防止するため
にドライヤーパートの前に設置されるエキスパンダーロ
ールに関するものである。
ル、より詳細には抄紙工程において、サイズプレス後ド
ライヤーパートに送られる紙のしわ寄りを防止するため
にドライヤーパートの前に設置されるエキスパンダーロ
ールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】抄紙工程において、サイズプレス工程を
経て水分を含んだ紙は、乾燥させるためにドライヤーパ
ートに送られるが、その際しわが入りやすい。これを防
止するために、紙を緊張させて中央部から両側に押し拡
げる機能を果たすエキスパンダーロールが、ドライヤー
パートの入口付近に設置される。また、このエキスパン
ダーロールは、内部に水を通流させることにより、塗工
されたサイズ剤を迅速に冷却固化させる役目も果たす。
経て水分を含んだ紙は、乾燥させるためにドライヤーパ
ートに送られるが、その際しわが入りやすい。これを防
止するために、紙を緊張させて中央部から両側に押し拡
げる機能を果たすエキスパンダーロールが、ドライヤー
パートの入口付近に設置される。また、このエキスパン
ダーロールは、内部に水を通流させることにより、塗工
されたサイズ剤を迅速に冷却固化させる役目も果たす。
【0003】エキスパンダーロールには、軸が若干湾曲
したもの(ボウロール)と、ストレートなのものとがあ
り、また周面が滑らかなプレーンタイプと、細い溝付き
のものとがある。溝付きのものは、ロールと紙間のエア
抜き効果があり、エア溜りが存在することによるしわの
発生を防止することができる。
したもの(ボウロール)と、ストレートなのものとがあ
り、また周面が滑らかなプレーンタイプと、細い溝付き
のものとがある。溝付きのものは、ロールと紙間のエア
抜き効果があり、エア溜りが存在することによるしわの
発生を防止することができる。
【0004】上記従来のエキスパンダーロールの場合、
ロール周面は普通合成ゴム又はウレタン樹脂であって汚
れが付きやすく、特に溝付きロールの場合は溝にゴミ、
異物等が入り込んで貯まりやすい。そこで、ロール周面
に、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の樹脂
被膜を施す方法が考えられている。
ロール周面は普通合成ゴム又はウレタン樹脂であって汚
れが付きやすく、特に溝付きロールの場合は溝にゴミ、
異物等が入り込んで貯まりやすい。そこで、ロール周面
に、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の樹脂
被膜を施す方法が考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、エキ
スパンダーロールのロール周面の汚れ防止のために、ロ
ール周面にPTFE等の樹脂被膜を施すことが考えられ
ているが、この場合、汚れは付着しにくくなるものの、
ロール表面の摩擦係数が低くなり過ぎて紙のしわが十分
に伸びないという、エキスパンダーロールとしては致命
的ともいうべき問題がある。
スパンダーロールのロール周面の汚れ防止のために、ロ
ール周面にPTFE等の樹脂被膜を施すことが考えられ
ているが、この場合、汚れは付着しにくくなるものの、
ロール表面の摩擦係数が低くなり過ぎて紙のしわが十分
に伸びないという、エキスパンダーロールとしては致命
的ともいうべき問題がある。
【0006】本発明はこのような従来技術における問題
点に鑑みてなされたもので、紙のしわ寄り防止としわ伸
ばしという機能を十分に果たし、しかもロール周面に汚
れが付きにくいエキスパンダーロールを提供することを
課題とする。
点に鑑みてなされたもので、紙のしわ寄り防止としわ伸
ばしという機能を十分に果たし、しかもロール周面に汚
れが付きにくいエキスパンダーロールを提供することを
課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係るエキスパンダーロールは、ロールの全長
に亘り、適宜間隔置きにテープを左右対称に巻着し、そ
の上にプラスチック被膜を施したことを特徴とするもの
である。
の本発明に係るエキスパンダーロールは、ロールの全長
に亘り、適宜間隔置きにテープを左右対称に巻着し、そ
の上にプラスチック被膜を施したことを特徴とするもの
である。
【0008】前記ロールは軸が若干湾曲したものとスト
レートなものとがあり、前記テープには、リング状のも
のと長尺でラセン状に巻き付けていくものとがあり、ま
た、前記プラスチック被膜としては、好ましくはPTF
E被膜を用いる。
レートなものとがあり、前記テープには、リング状のも
のと長尺でラセン状に巻き付けていくものとがあり、ま
た、前記プラスチック被膜としては、好ましくはPTF
E被膜を用いる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
依拠して説明する。図1は本発明に係るエキスパンダー
ロール1の外観を示すもので、上述したように、サイズ
プレス2の出口とドライヤーパート3の入口との間に配
備される(図5参照)。
依拠して説明する。図1は本発明に係るエキスパンダー
ロール1の外観を示すもので、上述したように、サイズ
プレス2の出口とドライヤーパート3の入口との間に配
備される(図5参照)。
【0010】エキスパンダーロール1は、通例、従来の
ものと同様に、一端部に駆動Vプーリ4を備えると共
に、他端部にキャリアプーリ5を備え、左右対称に湾曲
するように形成される。勿論ストレートなロールとする
こともできる。また、周面は滑らかであってもよいし、
溝付きであってもよい。
ものと同様に、一端部に駆動Vプーリ4を備えると共
に、他端部にキャリアプーリ5を備え、左右対称に湾曲
するように形成される。勿論ストレートなロールとする
こともできる。また、周面は滑らかであってもよいし、
溝付きであってもよい。
【0011】エキスパンダーロール1には、その全周面
に亘り、帯状のゴム又はプラスチック製のテープ6が、
通常ラセン状に巻き付けられる。その場合、左右対称に
なるように、例えば中央部から端部に向かい、あるい
は、両端から中央部に向かって巻き上げていき、センタ
ーにおいて端部が突き合わさるようにする(図2参
照)。
に亘り、帯状のゴム又はプラスチック製のテープ6が、
通常ラセン状に巻き付けられる。その場合、左右対称に
なるように、例えば中央部から端部に向かい、あるい
は、両端から中央部に向かって巻き上げていき、センタ
ーにおいて端部が突き合わさるようにする(図2参
照)。
【0012】テープ6は、例えば、厚さが0.2〜2.
0mmで幅が30〜70mmであり、図示したように等
ピッチで規則的に、あるいは、適宜テープ厚、テープ
幅、巻数並びにピッチを変えて巻き付けられる。
0mmで幅が30〜70mmであり、図示したように等
ピッチで規則的に、あるいは、適宜テープ厚、テープ
幅、巻数並びにピッチを変えて巻き付けられる。
【0013】テープ6は、このようにラセン状に巻き付
けていく方法が最も簡便であるが、これをリング状に形
成したものを多数設け、エキスパンダロール1の周面
に、均一な又は不均一な間隔置きに嵌め付けていくこと
もできる。
けていく方法が最も簡便であるが、これをリング状に形
成したものを多数設け、エキスパンダロール1の周面
に、均一な又は不均一な間隔置きに嵌め付けていくこと
もできる。
【0014】また、テープ6の断面形状は、単なる平面
(長方形)ではなく、中央部が厚い曲面状(カマボコ
状)としたり(図3)、両端部を斜めにカットしたり
(図4)、丸みを持たせたりすることもできる。
(長方形)ではなく、中央部が厚い曲面状(カマボコ
状)としたり(図3)、両端部を斜めにカットしたり
(図4)、丸みを持たせたりすることもできる。
【0015】以上いずれの場合にも、エキスパンダーロ
ール1の周面全長に亘り、左右対称に巻着されたテープ
6の上からプラスチック被膜7が施される。プラスチッ
ク被膜7としては、PTFEが好適であり、これをシュ
リンク包装法により被装する。
ール1の周面全長に亘り、左右対称に巻着されたテープ
6の上からプラスチック被膜7が施される。プラスチッ
ク被膜7としては、PTFEが好適であり、これをシュ
リンク包装法により被装する。
【0016】本発明に係るエキスパンダーロール1の場
合、このようにそれ自体摩擦係数の低いPTFE等のプ
ラスチック被膜7で被覆されたとしても、その下に存在
するテープ6によってプラスチック被膜7に凹凸が生ず
るため、これにより、エキスパンダーロール1の本来的
機能である紙のしわ伸ばし機能を発揮するのに必要な摩
擦力が得られる。
合、このようにそれ自体摩擦係数の低いPTFE等のプ
ラスチック被膜7で被覆されたとしても、その下に存在
するテープ6によってプラスチック被膜7に凹凸が生ず
るため、これにより、エキスパンダーロール1の本来的
機能である紙のしわ伸ばし機能を発揮するのに必要な摩
擦力が得られる。
【0017】
【発明の効果】本発明は上述した通りであって、ロール
の全長に亘ってプラスチック被膜が施されるためにロー
ルに汚れが付きにくく、しかも、テープによってプラス
チック被膜表面に凹凸が生じるために紙のしわ伸ばしに
必要な摩擦力が得られ、更に、テープ間にエア抜き路が
形成されるために、エア溜まりが原因のしわの発生が防
止される効果がある。
の全長に亘ってプラスチック被膜が施されるためにロー
ルに汚れが付きにくく、しかも、テープによってプラス
チック被膜表面に凹凸が生じるために紙のしわ伸ばしに
必要な摩擦力が得られ、更に、テープ間にエア抜き路が
形成されるために、エア溜まりが原因のしわの発生が防
止される効果がある。
【図1】本発明に係るエキスパンダーロールの外観図で
ある。
ある。
【図2】本発明に係るエキスパンダーロールの一部の部
分切截図である。
分切截図である。
【図3】本発明に係るエキスパンダーロールにおけるテ
ープの断面形状を示す図である。
ープの断面形状を示す図である。
【図4】本発明に係るエキスパンダーロールにおけるテ
ープの他の断面形状を示す図である。
ープの他の断面形状を示す図である。
【図5】本発明に係るエキスパンダーロールの設置個所
を示す図である。
を示す図である。
1 エキスパンダーロール
2 サイズプレス
3 ドライヤーパート
4 駆動Vプーリ
5 キャリアプーリ
6 テープ
7 プラスチック被膜
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 石井 明
静岡県富士市久沢177 株式会社石井鉄工
所内
(72)発明者 村松 正治
静岡県富士市久沢177 株式会社石井鉄工
所内
Fターム(参考) 3J103 AA02 AA14 AA53 AA65 FA21
FA23 GA02 GA33 GA55 HA04
HA42 HA53
4L055 CG29 CG40 FA23 FA30
Claims (7)
- 【請求項1】 ロールの全長に亘り、適宜間隔置きにテ
ープを左右対称に巻着し、その上にプラスチック被膜を
施したことを特徴とするエキスパンダーロール。 - 【請求項2】 前記ロールが若干湾曲したものである請
求項1に記載のエキスパンダーロール。 - 【請求項3】 前記テープがラセン状に巻き付けられる
請求項1又は2に記載のエキスパンダーロール。 - 【請求項4】 前記テープがリング状である請求項1又
は2に記載のエキスパンダーロール。 - 【請求項5】 前記テープが、その断面において、カマ
ボコ状を呈するものである請求項1乃至4のいずれかに
記載のエキスパンダーロール。 - 【請求項6】 前記テープが、その断面において、上面
両側を斜めにカットしたものである請求項1乃至4のい
ずれかに記載のエキスパンダーロール。 - 【請求項7】 前記プラスチック被膜がポリテトラフル
オロエチレン被膜である請求項1乃至6のいずれかに記
載のエキスパンダーロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001202656A JP2003020590A (ja) | 2001-07-03 | 2001-07-03 | エキスパンダーロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001202656A JP2003020590A (ja) | 2001-07-03 | 2001-07-03 | エキスパンダーロール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003020590A true JP2003020590A (ja) | 2003-01-24 |
Family
ID=19039430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001202656A Pending JP2003020590A (ja) | 2001-07-03 | 2001-07-03 | エキスパンダーロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003020590A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008184248A (ja) * | 2007-01-26 | 2008-08-14 | Nippon Paper Industries Co Ltd | エキスパンダーロール |
CN109275468A (zh) * | 2018-11-16 | 2019-01-29 | 庆阳布谷鸟机械制造有限公司 | 一种可调节针展膜辊及其使用方法 |
-
2001
- 2001-07-03 JP JP2001202656A patent/JP2003020590A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008184248A (ja) * | 2007-01-26 | 2008-08-14 | Nippon Paper Industries Co Ltd | エキスパンダーロール |
CN109275468A (zh) * | 2018-11-16 | 2019-01-29 | 庆阳布谷鸟机械制造有限公司 | 一种可调节针展膜辊及其使用方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040329 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040525 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040618 |