JP2002536451A - シリル化及びn‐シリル化された化合物の合成 - Google Patents

シリル化及びn‐シリル化された化合物の合成

Info

Publication number
JP2002536451A
JP2002536451A JP2000598507A JP2000598507A JP2002536451A JP 2002536451 A JP2002536451 A JP 2002536451A JP 2000598507 A JP2000598507 A JP 2000598507A JP 2000598507 A JP2000598507 A JP 2000598507A JP 2002536451 A JP2002536451 A JP 2002536451A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
silylated
solution
sime
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000598507A
Other languages
English (en)
Inventor
ゲイトリー,ダニエル・アンソニー
Original Assignee
ボウルダー・サイエンティフィック・カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US09/244,779 external-priority patent/US6087518A/en
Application filed by ボウルダー・サイエンティフィック・カンパニー filed Critical ボウルダー・サイエンティフィック・カンパニー
Publication of JP2002536451A publication Critical patent/JP2002536451A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 化学式(RSO32−Si−Q2・0.5HXを有する新規なシランが記述される。シリル化ビス‐シクロペンタジェニル及びN‐シリル化モノ(シクロペンタジェニル)配位子及び上記新規なシランを利用した類似のインデニル配位子が記述される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本出願は1998年1月30日に出願された米国出願番号09/016,64
1の一部継続出願及び1999年2月5日に出願された米国出願番号09/24
4,779の継続出願である。
【0002】 発明の分野 本発明は、新規なシランに関する。また本発明はシランのシリル化及びN‐シ
リル化有機化合物の合成に関する。
【0003】 発明の背景 シリル化され、そしてN‐シリル化されたビス及びモノ(シクロペンタジェニ
ル)及びインデニル配位子を合成するための典型的な方法はモノシクロペンタジ
ェニル化合物の合成を通じてCl2Si(CH32をリチウム化(Lihtia
ted)配位子前駆物質に加えることを含む。これらの方法は過剰のCl2Si
(CH32が求められ、不所望の副生物が生じ、その結果高価な清浄化工程が必
要になるため、費用有効性がない。
【0004】 定義 本明細書において、下記の表現は以下に述べる意味を有する: O ‖ 1.MsOはCH33S又はCH3−S−O−を意味する。
【0005】 ‖ O O ‖ 2.MsOHはCH33S又はCH3−S−OHを意味する。
【0006】 ‖ O O ‖ 3.TfOはCF33S又はCF3−S−Oを意味する。
【0007】 ‖ O O ‖ 4.TfOHはCHF33S又はCF3−S−OHを意味する。
【0008】 ‖ O 5.モノシクロペンタジェニル配位子は化学式C5XYを有する配位子を意
味し、但し: X=0〜5 Y=0〜5 R=アルキル又は芳香族基又はそれらの組合せ、そしてH又はRは下記の化学
式の1〜5の位置を占める。
【0009】
【化4】
【0010】 例えば、Rは、限定されないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、tert−ブチル、ヘキシル又はオクチルを含む1〜8個の炭素原子を
有するアルキル基であってもよい。メチルが好ましいアルキル基である。Rは芳
香族基である場合、フェニル、キシリル、メシチル、ナフチル又はフルオレニル
であってもよい。
【0011】 6.シリル化モノシクロペンタジェニル配位子は化学式(R3Si)Z5X Y を有する配位子を意味し、ここでC5XYは上記定義5で示したものであり、
Z=1〜5そして、R及びRyは同一又は異なるアルキル又は芳香族基である。
【0012】 7.N‐シリル化モノシクロペンタジェニル配位子は化学式RNH(SiR2
)C5XYを有する配位子を意味し、ここでC5XYは上記定義5で示したも
のであり、そして、R及びRyは同一又は異なるアルキル又は芳香族基である。
【0013】 8.シリル化ビスシクロペンタジェニル配位子は化学式(C5XY2SiR 2 を有する配位子を意味し、ここでC5XY及びRYは上記定義6及び7で示し
たものである。
【0014】 9.シリル化モノインデニル配位子は化学式(R3Si)(C9XY)を有す
る配位子を意味し、但し: X=0〜7 Y=0〜7 H又はRは下記の化学式の1〜7の位置を占めることができ、そしてR3Si
は下記の化学式の3の位置のみを占めることができる。
【0015】
【化5】
【0016】 但し、R及びRYは上記定義6及び7で示したものである。 10.N‐シリル化モノインデニル配位子は化学式RNH(SiR2)C9X
Yを有する配位子を意味し、ここでR及びRYは上記定義6及び7で示したもの
である。(C9XY)は上記定義9で示したものであり、そしてX=0〜7及
びY=0〜7である。
【0017】 11.シリル化ビスインデニル配位子は化学式(R2Si)C9XYを有する
配位子を意味し、ここでR及びRYは上記定義6及び7で示したものであり、X
=0〜7及びY=0〜7である。 発明の要約 本発明の1つの態様は化学式(I): (CX3SO32SiR2 (I) 又は化学式(II): (CX3SO32SiR (II) | NHR1 を有する新規なシランを含み、ここでXはH又はFであり、化学式(I)中の各
Rは、化学式(I)においてXがFである場合、Rはメチルではなく、そしてR 1 はRと同一又は異なってもよいアルキル又は芳香族基であるという条件で、上
記定義5で示したような同一又は異なるアルキル又は芳香族基であってもよい。
【0018】 本発明の別の態様は化学式(III) Y2Si(R)2 (III) 又は化学式(IV) YSi(R2) (IV) | NHR1 を有するシリル化及びN‐シリル化化合物の合成方法であって、ここでR及びR 1 は同一又は異なる有機基、好ましくは定義5で示したような置換又は置換され
ない脂肪族又はアリール基である。
【0019】 本発明はYが有機基であり、Mがアルカリ金属である化学式YMを有する有機
アルカリメタライド類(metallides)を化学式(I)又は化学式(I
I)を有するシランと反応させる方法であって、生成物が化学式(III)又は
化学式(IV)を有する化合物である方法を含む。
【0020】 このような方法の第1の工程は有機アルカリメタライドの調製を含む。これら
の化合物の調製方法は公知である。例えば、−CH基を有し、好ましくは酸性の
化合物を化学式R3Mを有するアルカリ金属アルキルと反応させ、ここでR3はヒ
ドロカルビル基そしてMはリチウム、カリウム又はナトリウムであってもよい。
またMはハロゲン化マグネシウムであってもよい。N‐ブチルリチウム又はte
rt−ブチルリチウムは好ましいRM化合物である。この反応は非干渉溶媒、好
ましくはジエチルエーテル又はテトラヒドロフラン中で実施され、この溶媒は更
にトルエンのような炭化水素を含むか、又は結合又は混合してもよい。この反応
混合物は所望のアルカリメタライドを含有する。
【0021】 第2の工程では、第1工程のアルカリメタライド生成物は任意ではあるが、第
1工程の反応混合物から必ずしも単離される必要はなく、また化学式(I)又は
化学式(II)を有するシランと反応する。このような化合物を単離する方法は
公知である。
【0022】 本発明の1つの態様では、−CH基を有する化合物はオレフィン重合触媒配位
子又はこのような配位子の前駆物質として有用なC5‐環含有化合物である。こ
のような配位子は、限定されないが、置換、非置換のモノ‐、又はビス‐シクロ
ペンタジェニル、インデニル、ナフテニル、及びアントラセニル配位子を含む。
これらの配位子は水素化されてもよい。例えば、このような配位子はシクロペン
タジェン、ビス‐シクロペンタジェン、インデン、ビス‐インデン、モノ‐及び
ポリ‐アルキル、好ましくはメチル置換シクロペンタジェン及びインデン、例え
ば、テトラエチルシクロペンタジェン及び2‐メチルインデン、2‐メチル‐ベ
ンゾ(インデン)、ビス‐2‐メチル‐ベンゾ(インデン)、ジメチルシラン、
置換、非置換のビス‐フェナントレンを含み、また水素化されるか、又はされな
くてもよいシクロペンタジェンフェナントレンを含む。
【0023】 本発明の別の態様は、化学式Q1−(Z)−Q2Li2を有する化合物と化学式
1 3SiO32を有する化合物とを組合せることを含み、ここで上記化学式Q1
−(Z)−Q2Liを有する化合物は上記化学式R1 3SiO32を有する化合物
と反応して、化学式の R1 3SiQ1(Z)x2SiR1 3 又は R1 3SiQ1 但し、Q1=インデン 又は R1 3SiQ2 但し、Q2=シクロペンタジェン を有する化合物を生成し、ここでR1、Q1及びQ2はそれぞれ1〜10個の炭素
原子を有する同一又は異なるアリール、好ましくはフェニルであり、そしてR2
は同一又は異なるアルキル基である。
【0024】 特に、Q1及びQ2は (i)同一又は異なっていてもよく、 (ii)好ましくは置換されないで、 (iii)(Z)x又はリチウムに結合しない位置で置換されてもよく、そし
て (iv)Zは連結基、好ましくは(CH2yであり、但しyは1〜6であり、
又はSi(R2)であり、但しR2は1〜6個の炭素原子のアルキル基である。
【0025】 有用なQ1及びQ2の置換基は1〜6個の炭素原子のアルキル、好ましくはメチ
ル基を含み、ハロゲン、好ましくは塩素、フッ素、臭素を含み、そして2つのQ 1 及びQ2炭素原子と環を形成する置換基を含む。
【0026】 化学式Q1(Z)Q2Liを有する化合物は化学式Q1(Z)x2の化合物をア
ルキルリチウム化合物、好ましくはn‐ブチル又はt‐ブチルリチウムと非干渉
溶媒、好ましくはエーテル又はテトラヒドロフラン中で反応させることにより公
知の方法で調製される。このリチウム化反応は約−80℃〜約40℃の温度で適
切に実施される。
【0027】 リチウム化Q1‐(X)x2を含有する反応混合物は直接にR1 3SiO3SR2
と化合してR1 3SiQ1(X)x2SiR3を生成できる。この反応は室温におい
て約30分間で実質的に終了する。実施例8を参照。またリチウム塩はR1 3Si
3SR2との反応の前に単離できる。
【0028】 発明の詳細な記述 化学式(I)のシランは化学式R1SO3Hの化合物(但し、R1は直鎖又は分
枝鎖の、好ましくは1〜8個の炭素原子を有するアルキル基である)を化学式X 2 SiQ2の化合物(但し、X及びQは定義された通りである)と反応させること
により調製されてもよい。
【0029】 化学式(I)のシランの合成を反応式1により示す: RT 2RSO3H+X2SiQ2―>(R1SO32−Si−Q2・0.5HX 熱 +1.5HX (1
) RT=室温。
【0030】 新規な化学式(II)のシランはRSO3Hを化学式(YNH)2SiQ2を有
する化合物と反応させることにより合成され、但しR及びQは定義された通りで
あり、そしてYはアルキル基であって、Qと同一又は異なってもよい。反応式2
を参照。
【0031】 (RSO3)−Si−Q2・0.5HX+(YNH)2SiQ2 ―>1.5(YNH)SiQ2 | O3S(X3) (2) 実施例1 化学式Iのシラン−(MSO)2SiMe2・0.5HCl[(CH33S)2 i(CH32・0.5HCl]の調製 純粋なCl2SiMe2(64グラム、0.50モル)を含有する500mリッ
トルのフラスコにMsOH(97グラム、1.01モル)を加えた。この不混和
性溶液は急速にHClを放出し、これをNaOH(250グラム、50重量%溶
液)又は冷水で浄化した。この溶液を一晩撹拌した後、この均質な油にN2ガス
を更に1日散布した。この合成を反応式3に示す: 純粋状態 Cl2SiMe2+2MsOH――>(MSO)2SiMe2・0.5HCl (3
) N2散布 この生成物の1H NMR分析の結果、1当量のHClが2当量の(MSO)2
SiMe2と共に存在することが判明した。収率は定量的である。
【0032】 実施例2 化学式(II)のシラン−MsOSiMe2の調製 | NH(t‐ブチル) (a)(t‐BuNH)2SiMe2(反応式4)の調製 別の漏斗及び還流冷却器を備える12Lフラスコにt‐BuNH2(11モル
、805グラム)及びTHF(7リットル)を入れた。この溶液を発熱反応を生
じるCl2SiMe2(5モル、645グラム)で徐々に処理した。温度が40℃
まで低下した後、白色スラリーを濾過し、t‐BuNH3ClをTHF(1リッ
トル)で洗浄し、そして濾液は97%の純粋な(t‐BuNH)2SiMe2(1 H NMR)を含有する油に変化した。収率は定量的であった(1キログラム)
。反応式4を参照。
【0033】 THF Cl2SiMe2+4t‐BuNH2――>(t‐BuNH)2SiMe2 (定量的) +2t‐BuNH3Cl (4) (b)MsOSi(CH32の調製 | NH(t‐ブチル) 実施例2(a)で述べたようにして調製された(t‐BuNH)2SiMe2
1当量の純粋な(MsO)2SiMe2・0.5HClに室温で加え、その結果5
0〜60℃発熱した。不溶性固形物を含有する生成油をガラスフリットに通して
濾過し、98%を越える純度の(t‐BuNH)(MsO)SiMe21H N
MR)を得た。反応式5を参照。
【0034】 純粋状態 (MsO)2SiMe2・0.5HCl+(t‐BuNH)2SiMe2――> 1.5(MsO)Si(Me)2 | NH(t‐ブチル) (5) 実施例3 (TfO)2Si(Me)2を(MsO)2SiMe2・0.5HClと交換したこ
とを除いては、実施例2(反応式5)で述べたようにして化学式(II)のシラ
ン−CF33S−Si(Me32を調製した。
【0035】 | NH(t‐ブチル) 実施例4 2‐メチルシクロペンタジェニル(t‐ブチルアミド)ジメチルシラン(反応 式6)の調製 1リットルのフラスコに2‐メチルシクロペンタジェン(16グラム、200
ミリモル)及びTHF(160グラム)を入れた。この溶液を冷却し(−10℃
)、そしてn‐BuLi(1.6M、125ミリリットル、200ミリモル)で
処理した。生じた白色の不均質溶液を室温で30分間撹拌した後、この溶液を(
t‐BuNH)(MsO)SiMe2(47グラム、190ミリモル)で処理し
、そしてこの溶液を一晩撹拌した。この溶液をセライト(Celite)を通し
て濾過し、残余のLiOMsをエーテル(500ミリリットル)で洗浄し、そし
て濾液は薄緑色の油に変化した。更なる洗浄は不必要であった。収率は定量的で
あった。
【0036】
【化6】
【0037】 この実施例では、2‐メチルシクロペンタジェンをシクロペンタジェンと交換
して、定量的収量のシクロペンタジェニル(t‐ブチルアミド)ジメチルシラン
を提供できる。
【0038】 またこの実施例では、2‐メチルシクロペンタジェンを3‐メチル‐2‐エチ
ル‐シクロペンタジェンと交換して、定量的収量の3‐メチル‐2‐エチル‐シ
クロペンタジェニル(t‐ブチルアミド)ジメチルシランを提供できる。
【0039】 またこの実施例では、(t‐BuNH)(TfO)SiMe2を使用して類似
の結果を得ることができる。 この実施例はアルカリメタライドが生成する反応混合物にタイプIIのシラン
を直接に添加する方法を示す。またこのアルカリメタライド、ここではリチウム
‐2‐メチルシクロペンタジェンを公知の方法で反応混合物から単離し、次いで
タイプI又はタイプIIのシランと反応させてもよい。
【0040】 実施例5 2‐メチルインデニル(t‐ブチルアミド)ジメチルシラン(反応式7)の調 5リットルのフラスコに2‐メチルインデン(1.67モル、217グラム)
及びエーテル(1.5リットル)を入れた。この溶液を冷却し(−10℃)、そ
してBuLi(1.67モル、1.04リットル)で処理した。この溶液を室温
で1時間撹拌した後、この溶液を冷却し(−10℃)、そしてMe2Si(Ms
O)NH(t‐Bu)(タイプIIのシラン)を一部加えて、20℃発熱させた
。室温で1時間経過後、溶液をセライトを通して濾過し、残余の固形物LiOM
sをエーテル(1.5リットル)で洗浄し、そして濾液は98%を越える純度の
2‐メチルインデニル(t‐ブチルアミド)ジメチルシラン(1H NMR)を定
量的収量で含有する黄色の油に変化した。
【0041】
【化7】
【0042】 この実施例では、(t‐BuNH)TfOSiMe2をt‐BuNH(MSO
)SiMe2の代わりに使用できる。 またこの実施例では、2‐メチルインデンをフルオレンと交換して、定量的収
量の9‐フルオレニル‐t‐ブチルアミドジメチルシランを提供できる。
【0043】 またこの実施例では、2‐メチルインデンをブロモベンゼンと交換して、定量
的収量の所望のフェニル‐t‐ブチルアミドジメチルシランを生成できる。 実施例6 ビス(2‐メチル‐4,5‐ベンゾインデニル)ジメチルシラン(反応式8) の調製 2‐メチル‐4,5‐ベンゾ(インデン)(73グラム、405ミリモル)及
びエーテル(500ミリリットル)を入れた2リットルのフラスコを−10℃ま
で冷却し、そしてn‐BuLi(1.6M、255ミリリットル、405ミリモ
ル)で処理した。この溶液を室温まで30分間加温した後、この溶液を約−10
℃に冷却し、次いで純粋な化学式Iのシラン(MsO)2SiMe2‐0.5HC
l(54グラム、203ミリモル)で処理して、10〜15℃発熱させた。室温
で1時間経過後、白色スラリーをCH2Cl2(500ミリリットル)で処理し、
そしてこの溶液をセライトを通して5リットルのフラスコ中に濾過した。固形物
をCH2Cl2(500ミリリットル)で洗浄し、そして濾液を乾燥のために排気
した。この白色固形物の残留物をエーテル(200ミリリットル)で処理し、そ
して溶媒を排気して大部分の残留CH2Cl2を除去した。次にこの固形物をエー
テル(1リットル)で処理し、濾過の前に30分間粉砕し、そしてこの白色固形
物をエーテル(200ミリリットル)で洗浄した。収率は20〜50%の間を変
動した。濾液をTHF中のNaOH(20重量%)で処理することにより2‐メ
チル‐4,5‐ベンゾ(インデン)を回収した。
【0044】
【化8】
【0045】 (MsO)2SiMe2・0.5HClを(TfO)2Si(Me)2と交換した
ことを除いては上記方法を繰返した。ビス(2‐メチル‐4,5‐ベンゾインデ
ニル)ジメチルシランの収率はビス(2‐メチルベンゾインデニル)ジメチルシ
ランの60〜65%であった。
【0046】 実施例7 実施例5の生成物からメタロセン触媒(反応式9)の調製 1リットルのフラスコにビス(2‐メチル‐4,5‐ベンゾインデニル)ジメ
チルシラン(48グラム、115ミリモル)、トルエン(480ミリリットル)
、及びエーテル(20グラム、270ミリモル)を入れた。この溶液を冷却し(
−10℃)、次いでBuLi(1.6M、145ミリリットル、230ミリモル
)で処理した。黄褐色の不均質溶液を室温で2時間撹拌した後、この溶液を冷却
し(−20℃)、そしてZrCl4(27グラム、115ミリモル)で処理した。
この溶液が−10℃まで加温された時点で、淡黄色の溶液が生成した。この淡黄
色溶液を室温で2時間撹拌した後、この溶液を濾過し、そしてこの黄色の固形物
を濾液が薄黄色になるまでトルエンで洗浄した。この黄色の濾過ケークを同じ大
きさのセライトで処理し、この固形物を乾燥したCH2Cl2中でスラリー化し、
そしてこの生成物をトルエン(1リットル)を含有する12リットルのフラスコ
中にCH2Cl2を使用してセライト層を通して抽出した。濾液の黄色が半透明に
変わった時点で上記抽出を停止した。上記CH2Cl2溶媒を蒸発して黄色の結晶
のトルエン‐スラリーを得た。この溶液を濾過し、上記黄色の結晶をトルエン(
1リットル)で洗浄し、そして黄色の固形物をトルエン(5リットル)中で4時
間スラリー化した。溶液を濾過して28グラムのジアステレオマーの純粋なメタ
ロセン(1H NMR;収率‐38%)を得た。
【0047】
【化9】
【0048】 実施例8 ビス(3‐トリメチルシリル(TMS)インデニル)エタン(反応式10)の 調製 1リットルのフラスコにエチレンビス‐インデン(EBI)(0.100モル
、26グラム)及びTHF(260グラム)を入れた。この溶液を冷却し(−1
0℃)、そしてBuLi(0.200モル、125ミリリットル)で処理した。
RT(室温)で1時間後、この溶液を冷却し(−10℃)、そして一部をMe3
Si(OMS)(0.200モル、34グラム)で処理した。RTで30分後、
この溶液をセライトを通して濾過し、ラセミ(rac)/メソビス(TMS)+
EBIを含有する固形物をTHF(130グラム)で洗浄し、そして濾液を98
%ラセミ‐メソ生成物が98%を越える収率で含まれる固形物に変化させた。生
成物をヘプタンで抽出して、ラセミ及びメソ異性体を分離した。
【0049】 この方法を次の反応式10により説明する。 THF EBI+2BuLi+2Me3Si(OMS)――> ラセミ/メソ−ビス(TMS)EBI ↑2Li(OSO2Me) ↓濾過、THFで洗浄 メソ−ビス(TMS)EBI<――ラセミ/メソビス(TMS)EBI (固形物) 1.ヘプタンを加え、THFを除去 2.溶液を−20℃まで冷却し、濾過 + ラセミ‐ビス(TMS)EBI (のヘプタン溶液) 上記方法をいくつかのEBIの類似物を用いて繰返し行って、同様の結果を得
た。具体的なEBIの類似物はビス(2‐メチルインデニル)エタン、ビス(4
,7‐ジメチルインデニル)エタン、シクロペンタジェン及びメチルシクロペン
タジェンであった。この実施例では、Me3Si(OTf)をMe3Si(OMS
)の代わりに使用できる。
【0050】 実施例9 N‐シリル化シクロペンタジェンフェナントレンの調製 この方法を反応式11により説明する。
【0051】
【化10】
【0052】 シクロペンタジェンフェナントレンは大部分がジエチルエーテル(800ミリ
リットル)に溶解し、n‐BuLiが添加され、そしてこの反応混合物を一晩撹
拌した。
【0053】 O CH3 ‖ | CH3 S−OSi−NH t‐ブチル ‖ | O CH3 を添加した後、1時間半撹拌した。反応混合物を濾過した。エーテルを除去した
。収率は定量的である。この反応では、上述の化学式(II)の化合物がt‐ブ
チルNHMsOSiMe2の代わりに使用されてもよい。t‐ブチルの代わりの
対応するR基を有する化合物が生成する。
【0054】 この実施例では、CF3SO3Si(CH32NH t‐ブチルをCH3SO3
I(CH32NH t‐ブチルの代わりに使用できる。 実施例10 この実施例は化学式
【0055】
【化11】
【0056】 のn‐シリル化インデンの調製を示し、上記化学式において、R1、Q及びZは
Zが好ましくはt‐ブチル基であることを除いて、同一又は異なる1〜8個の炭
素原子のアルキル基、好ましくはメチル基である。
【0057】 化学式IIのインデン(154グラム、0.906モル)及びエーテル(15
00グラム)を入れた5リットルのフラスコを冷却し(−20℃)、そしてn‐
BuLi(1.6M、0.906モル、0.566リットル)で処理した。イン
デンのリチウム塩を含有する溶液を室温まで1時間加温した後、この溶液を冷却
し(−20℃)、そしてメシラート
【0058】
【化12】
【0059】 で処理した。 室温で1時間後、このスラリーをセライトを通して濾過し、そして濾過ケーク
をエーテル(750グラム)で洗浄した。このエーテルを除去して、所望の化合
【0060】
【化13】
【0061】 を定量的収量(0.906モル、272グラム)の油として得た。上記実施例I
の合成は好ましくは約−30℃〜約−10℃の温度で約0.5〜1.5時間実施
される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学式 【化1】 を有する化合物を化学式 【化2】 を有する化合物と反応させることを含む方法であって、但し、Xは1〜10個の
    炭素原子を有するアルキル基、好ましくはt‐ブチル基であり、そしてここで化
    学式 【化3】 を有する化合物を含む反応混合物が生成する上記方法。
JP2000598507A 1999-02-05 2000-02-03 シリル化及びn‐シリル化された化合物の合成 Pending JP2002536451A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/244,779 US6087518A (en) 1998-01-30 1999-02-05 Silylated and N-silylated compound synthesis
US09/244,779 1999-02-05
PCT/US2000/002795 WO2000047587A1 (en) 1998-01-30 2000-02-03 Silylated and n-silylated compound synthesis

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002536451A true JP2002536451A (ja) 2002-10-29

Family

ID=22924080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000598507A Pending JP2002536451A (ja) 1999-02-05 2000-02-03 シリル化及びn‐シリル化された化合物の合成

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP1070072A4 (ja)
JP (1) JP2002536451A (ja)
AU (1) AU765658B2 (ja)
CA (1) CA2324358A1 (ja)
NZ (1) NZ507044A (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3407074B2 (ja) * 1996-08-08 2003-05-19 ザ ダウ ケミカル カンパニー 3―ヘテロ原子置換シクロペンタジエニル含有金属錯体及びオレフィン重合方法
US5965756A (en) * 1996-12-19 1999-10-12 The Dow Chemical Company Fused ring substituted indenyl metal complexes and polymerization process
EP0981556A1 (en) * 1997-04-30 2000-03-01 The Dow Chemical Company Ethylene/alpha-olefin/diene interpolymers and their preparation

Also Published As

Publication number Publication date
EP1070072A4 (en) 2002-09-25
EP1070072A1 (en) 2001-01-24
NZ507044A (en) 2002-08-28
AU3587700A (en) 2000-08-29
AU765658B2 (en) 2003-09-25
CA2324358A1 (en) 2000-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060025621A1 (en) Process for the production of monohalide or dihalide metallocene compounds
JP2001072695A (ja) 遷移金属化合物、配位子、触媒およびオレフィン重合に触媒を使用する方法
CA2144607C (en) Process for the synthesis of monomethylmetallocenes and dimethylmetallocenes and their solutions specifically for use in the polymerization of olefins
JPH09510449A (ja) ビス(シクロペンタジエニル)金属錯体の求核性置換によるモノシクロペンタジエニル金属錯体の製造
JPH07252263A (ja) 架橋されたシクロペンタンジエニルマグネシウム−化合物、その製法およびメタロセンの製法
EP1470140A1 (en) Preparation of silicon-bridged metallocene compounds
US6410767B2 (en) Silylated and N-silylated compound synthesis
JP4390770B2 (ja) rac−ジオルガノシリルビス(2−メチルベンゾ[e]インデニル)ジルコニウム化合物のラセモ選択的合成法
JP2002536451A (ja) シリル化及びn‐シリル化された化合物の合成
EP1102778A1 (en) Process for the preparation of titanium complexes
RU2335504C2 (ru) Способ получения галогенидметаллоценовых соединений
JP4571500B2 (ja) 比較的短い時間で異性化を可能にするアンサ−メタロセンビフェノキシドのラセモ選択的製造
JPH07206871A (ja) シクロペンタジエニル誘導体の脱プロトン化
JP2005514423A (ja) ジアルキル−アンサ−メタロセンの製造
JP2003523953A (ja) シリルアミン類
JP4414225B2 (ja) シクロペンタジエニルシリルアミンからチタンビスアルコキシ部位又はチタンジクロリド部位を含む有機金属錯体への転化
JP2008504331A (ja) アンサ−メタロセンをラセモ選択的に合成する方法
JPH11130779A (ja) 有機マグネシウム化合物の製造方法