JP2002535449A - 洗剤タブレット - Google Patents

洗剤タブレット

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Abstract

(57)【要約】 洗浄機での使用のための洗剤タブレットであって、該タブレットは1つ以上の相を有し、その少なくとも1つが、a)その少なくとも90重量%が約0.3mmよりも小さい粒子サイズを有し、その少なくとも30重量%が約0.2mmよりも小さい粒子サイズを有するような粒子サイズ分布を有する高分子崩壊剤;及び、b)約30℃から約95℃の範囲の融点を有する水溶性水和塩、を含む圧縮粒状固体の形態である。洗剤タブレットは、改良された溶解性、強度及び長期保存特性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [技術分野] 本発明は洗剤タブレットに関する。特に、改良された強度、特に長期保存にお
ける強度を、優れた溶解特性と共に有する単及び多相洗剤タブレットに関する。
【0002】 [背景] タブレット形態の洗剤組成物は、当業界で既知である。タブレット形態の洗剤
組成物は、粒状形態の洗剤組成物よりも、分配、取り扱い、運搬及び保存の容易
性のようないくつかの利点を備えている。
【0003】 洗剤タブレットは洗剤組成物の成分を予備混合し、適切な装置のいずれか、好
ましくはタブレットプレスを用いて予備混合洗剤組成物をタブレットに成形する
ことによって最も一般的に調製されている。タブレットは、タブレット製品が損
傷を受けることなく取扱い及び運搬に耐えることができるように充分頑丈である
ように、洗剤組成物の成分の圧縮によって典型的には成形されている。頑丈であ
ることに加えて、タブレットはまた、洗剤成分が洗浄サイクルの開始時でできる
だけ即時に洗浄水へ放出されるように充分に速く溶解しなければならない。
【0004】 しかしながら、圧縮力が増加するとタブレットの溶解がゆっくりになるので、
二分法が存在する。一方、低い圧縮力は溶解を改良するが、タブレット強度を犠
牲にする。この問題は、慣用のタブレット組成物が比較的低い長期保存安定特性
を有し、これを補うためにより高い圧縮規格に製造されなければならないという
事実に複合される。従って本発明は、改良されたタブレット溶解特性を有し、ま
た同時に強度及び頑丈の点から優れた長期保存安定特性をもたらすタブレット組
成物を求め、提供するものである。
【0005】 高分子崩壊剤及び水溶性水和塩、たとえば酢酸ナトリウム三水和物は、タブレ
ット組成物の周知の成分である。しかしながら、特定された粒子サイズ分布の高
分子崩壊剤と所定の水溶性水和塩との混合物が、洗剤タブレットの溶解挙動を改
良するために特に有利である一方で、同時に優れた強度及び頑丈特性を長期保存
中にもたらすことが、今ここに見出された。
【0006】 従って本発明は自動食器洗い、洗濯などでの使用のための単及び多相洗浄タブ
レットを提供し、これは改良された溶解、強度及び長期保存特性を示す。自動食
器洗い機での使用のために処方されたタブレット組成物が、ここで特に好ましい
【0007】 [発明の概要] 本発明の第1の態様によれば、洗浄機での使用のための洗剤タブレットが提供
され、このタブレットは1以上の相を有し、その少なくとも1つが a)その少なくとも90重量%が約0.3mmよりも小さい粒子サイズを有し
、その少なくとも30重量%が約0.2mmよりも小さい粒子サイズを有するよ
うな粒子サイズ分布を有する高分子崩壊剤;及び、 b)25℃で少なくとも約25g/100gの蒸留水への溶解度を有する水溶
性水和塩 を含む圧縮粒状固体の形態である。
【0008】 好適実施形態では、高分子崩壊剤は、その少なくとも90重量%が約0.25
mmよりも小さい粒子サイズを有し、その少なくとも50重量%が約0.2mm
よりも小さい粒子サイズを有する。更に、好ましい崩壊剤は、その少なくとも9
0重量%が約0.05mmよりも大きい、好ましくは約0.075mmよりも大き
い粒子サイズを有するような粒子サイズ分布を有する。
【0009】 一般用語において、タブレット崩壊剤は、洗浄液体に対するタブレット溶解の
速度を促進する物質として記述されることができる。ここでの使用に適する高分
子崩壊剤には、水と接触して膨潤するポリマーと、洗浄タブレット中に流路を形
成することによって水の流入及び/又は流出を促進するものとが含まれる。ここ
での使用に適する所定の高分子崩壊剤はまた、タブレットバインダーとしても、
言い換えれば、これらはタブレット強度を高めると共に溶解速度を促進するため
に作用することができる。ここでの使用に好適な高分子崩壊剤には、澱粉及びセ
ルロース並びにその誘導体、アルギネート、糖、ポリビニルピロリドン、膨潤可
能クレイ、並びにこれらの混合物が含まれる。適切な崩壊剤の例には、共にRett
enmaierから入手可能なArbocel(商品名)、Vivapur(商品名)、Metsa-serlaか
ら入手可能なNymcel(商品名)、バーケアイト、メチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、架橋セルロース、例えば架
橋カルボキシメチルセルロース(CMC)、デキストラン、架橋ポリビニルピロ
リドンが含まれる。これらのうちのVivapurと、特にVivapur G200(約0.18m
mの平均粒子サイズを有する微晶質セルロース)が、促進された溶解速度及びタ
ブレット強度と優れた保管安定性の双方をもたらすという観点から特に好ましい
【0010】 一方、水溶性水和塩は好ましくは、25℃で蒸留水に対し少なくとも約40g
/100g、より好ましくは少なくとも約60g/100gの範囲で水溶性であ
る。更に、水溶性水和塩は、好ましくは約30℃から約95℃、より好ましくは
約30℃から約75℃の範囲の融点を有する。好ましい水溶性水和塩は、酢酸ナ
トリウム、メタホウ酸ナトリウム、オルトリン酸ナトリウム、リン酸二水素ナト
リウム、リン酸水素二ナトリウム、酒石酸カリウムナトリウム、硫酸アルミニウ
ムカリウム、臭化カルシウム、硝酸カルシウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸
カリウムの水和物及びこれらの混合物から選択される。特に適切な物質には、酢
酸ナトリウム三水和物、メタホウ酸ナトリウム四水和物又は八水和物、オルトリ
ン酸ナトリウム十二水和物、リン酸二水素ナトリウム二水和物、リン酸水素二ナ
トリウムの二、七若しくは十二水和物、酒石酸カリウムナトリウム四水和物、硫
酸アルミニウムカリウム十二水和物、臭化カルシウム六水和物、クエン酸三カリ
ウム一水和物、硝酸カルシウム四水和物及びクエン酸ナトリウム二水和物が含ま
れる。好適実施形態では、水溶性水和物塩は、水溶性一、二、三及び四水和物塩
並びにこれらの混合物から選択される。ここでかなり好ましいのは、酢酸ナトリ
ウム三水和物、クエン酸三ナトリウム一水和物、少なくとも1つのカリウムイオ
ンを含む混合クエン酸アルカリ金属並びに、これらの混合物である。酢酸ナトリ
ウム三水和物及びクエン酸三カリウム一水和物がかなり好ましい。
【0011】 本発明の洗剤タブレットの製造では、高分子崩壊剤及び水和塩を含む粒状固体
は、普通、少なくとも約10kg/cm2、好ましくは少なくとも約40kg/
cm2、より好ましくは少なくとも約250kg/cm2、特に少なくとも350
kg/cm2の圧力で圧縮され得る。一般に、本発明の洗剤タブレットは、それ
ぞれ約0.5重量%から約10重量%、好ましくは約0.8重量%から約5重量%
、より好ましくは約1重量%から約3重量%の高分子崩壊剤及び水溶性水和塩を
含む。
【0012】 本発明の洗剤タブレットは、単及び多相タブレットの双方を含む。ここで適切
な多相洗剤タブレットは普通、1以上の第2の相(時として「任意の後続相」と
してここで呼ばれる)と付着して接している第1の相を含み得る。好適実施形態
では、第1の相は、少なくとも約250kg/cm2、好ましくは少なくとも約
350kg/cm2(3.43kN/cm2又は34.3MPa)、より好ましく
は約400から約2000kg/cm2、特に約600から約1200kg/c
2の適用圧縮圧で調製された圧縮造形体である(ここでの圧縮圧は、適用され
た力を、適用された力に対して横方向の平面でのタブレットの断面領域、要する
に、回転式プレスのダイの横断面領域で除したものである)。一方、第2の相は
、約350kg/cm2よりも小さい、好ましくは約40から約300kg/c
2、より好ましくは約70から約270kg/cm2の範囲内の圧縮圧で好まし
く成形されている。更に、好適実施形態では第1の相は、第2の相に適用された
ものよりも大きい圧力で圧縮されることにより成形されている。これらの実施形
態では、第1及び第2の相に適用された圧縮圧は、概ね少なくとも約1.2:1
、好ましくは少なくとも約2:1、より好ましくは少なくとも約4:1の率であ
り得る。ここで定義される高分子崩壊剤及び水和塩は、普通、第1の相の一部と
して混和されるが、これらはまた第2の相及び任意の後続相に含まれることもで
きる。
【0013】 単純な多層タブレットがここでの使用をもくろまれているが、最適な製品結合
性、強度(例えばチャイルド・バイト・ストレングス(Child Bite Strength)[
CBS]テストで測定)及び溶解特性の観点から好ましいのは、少なくとも1つ
の型をその中に有する造形体の形態の第1の相;及び、この型の内部で圧縮され
た粒状固体の形態の第2の相を含む多相タブレットである。このような実施形態
は、時として「型」実施形態としてここで呼ばれる。本発明のタブレットは、型
実施形態及びその他のものの双方で、好ましくは少なくとも約6kg、好ましく
は約8kgよりも大きい、より好ましくは約10kgよりも大きい、特に約12
kgよりも大きい、更により特別には約1kgよりも大きいCBSを有すること
ができ、このCBSは合衆国消費者製品安全委員会試験規格(US consumer Prod
uct Safety Commission Test Specification)により測定される。
【0014】 本発明の多相実施形態では、ここでの第1及び第2の相は、お互いに比較的高
い重量比であり、例えば少なくとも約6:1、好ましくは約10:1であり;ま
たタブレット組成物は、1以上の洗浄活性剤(例えば、酵素、漂白剤、漂白活性
剤、漂白触媒、界面活性剤、キレート化剤など)を含み、これは主として第2の
相に集められ、例えば約50重量%、好ましくは少なくとも約60重量%、特に
約80重量%の活性剤(タブレットにおける活性剤全重量を基礎として)がタブ
レットの第2の相にあることも、好ましい。繰り返せば、このような組成物は、
例えば、少なくとも50重量%、好ましくは少なくとも60重量%、より好まし
くは少なくとも80重量%の洗浄活性剤を、洗浄プロセスの開始から10、5、
4或いは3分以内にさえ洗浄液に供給するように、洗浄液に溶解可能なタブレッ
ト組成物をもたらすタブレット強度、溶解、クリーニング及びpH制御特性に最
適である。
【0015】 ここでの組成物は好ましくは沸騰剤を含み、このような薬剤は、最適なタブレ
ット溶解及び強度特性をもたらす観点から、高分子崩壊剤及び水溶性塩と組合わ
せることに好ましい。
【0016】 従って本発明の他の態様によれば、洗浄機での使用のための洗剤タブレットが
供給され、このタブレットは1つ以上の相を有し、その少なくとも1つが、 a)高分子崩壊剤;b)25℃で少なくとも約25g/100gの蒸留水への
溶解度を有する水溶性水和塩;及び、任意に、c)沸騰剤、を含む圧縮粒状固体
の形態である。
【0017】 [発明の詳細な説明] 本発明の目的は、取り扱い及び運搬に耐えるための充分に頑丈であるだけでな
く、その少なくとも有意な部分が、洗浄活性剤の迅速な配送をもたらす洗浄水中
に迅速に溶解する洗剤タブレットを供給することである。タブレットの少なくと
も1つの相が、自動食器洗い機又は洗濯機の洗浄サイクルの最初の10分間、好
ましくは5分間、より好ましくは4分間以内に、洗浄水に溶解することが好まし
い。好ましくは、洗浄機は自動の食器洗い機か洗濯機かである。多相タブレット
又はその相、或いは洗浄活性成分が溶解する間の時間は、Boschから入手可能な
食器洗い機を用いたDIN44990に従い、硬度18°Hの水で普通65℃の
洗浄プログラムにおいて、最小6連又は再現性を確実にするために充分な数を用
いて測定される。
【0018】 本発明の洗剤タブレットは、第1の相を含み、多相タブレット実施形態ではま
た第2及び任意の後続相を含む。第1の相は、後述するような洗剤成分を1つ以
上含む洗剤成分の造形体の形態のものである。ここで定義される高分子崩壊剤及
び水和塩以外では、第1の相の好適洗剤成分には、他のビルダー成分、漂白剤、
酵素、沸騰剤及び界面活性剤が含まれる。洗剤組成物の成分は、例えば、乾燥成
分を添加することによって、又は液体成分を吹き付けることによって一緒の混合
される。それから成分は、適切な圧縮装置のいずれかを用いるが、好ましくはタ
ブレットプレスにおいて第1の相に成形される。
【0019】 型実施形態では、第1の相は、造形体の表面に少なくとも1つの型を含むよう
に調製される。好適実施形態では、型は特別にデザインされたタブレットプレス
を用いて作られ、ここで、洗剤組成物と接触するパンチの面は、洗剤組成物に接
触し圧縮するときに、多相洗剤タブレットの第1の相に1つの型又は多重の型を
プレスするように造形される。好ましくは、型は、第2の相に対して改良された
付着をもたらすように内側に凹又は概ね凹面を有する。
【0020】 本発明のタブレットはまた、後述する洗剤成分の1つ以上を含む単数又は複数
の組成物から調製される付加的な相を1つ以上含むこともできる。少なくとも1
つの相(ここで第2の相と呼ばれている)は好ましくは、第2の相自身が造形体
の形態を採るように洗剤タブレットの第1の相の1つ以上の型に/その中で又は
層として圧縮された粒状固体(この用語は、粉末、顆粒、アグロメレート並びに
、液体バインダー、溶融可能固体、噴霧体などとのこれらの混合物を含む他の粒
状固体を含む)の形態を採る。好ましい洗剤成分には、ビルダー、着色剤、バイ
ンダー、界面活性剤、沸騰剤及び酵素、特にアミラーゼ及びプロテアーゼ酵素が
含まれる。適切な沸騰剤は、ガス、特に酸素、二酸化窒素又は二酸化炭素を水と
の接触の際に生成するものである。適切な沸騰剤の例には、過ホウ酸塩、過炭酸
塩、炭酸塩、重炭酸塩が、無機酸、例えばスルファミド酸、及び/又はカルボン
酸、例えばクエン酸、リンゴ酸及びマレイン酸並びにこれらの混合物と組合わせ
て含まれる。
【0021】 洗剤組成物の成分は、例えば乾燥成分を予備混合して液体成分を添加すること
によって、好ましくは液体成分を噴霧することによって、一緒に混合される。第
2の及び任意の後続相の成分は、それから圧縮されて1以上の層に成形され、或
いは第1の相によってもたらされる型へ供給され、その中に保持される。
【0022】 本発明の好ましい型実施形態は、2つの相、即ち第1の相及び第2の相を含む
。第1の相は普通1つの型を含み、第2の相は普通、単一の洗剤活性成分からな
ることができる。しかしながら、第1の相が1以上の型を含んでもよく、第2の
相が1以上の洗剤活性成分から調製されてもよいことは予見される。更に、第2
の相が1つの型の内部に含まれる1以上の洗浄活性組成物を含んでもよいことも
また、予見される。いくつかの洗浄活性組成物が別々の型に含まれることもまた
予見される。このように潜在的に化学的に敏感な洗剤成分を、互いに反応し、潜
在的に不活性になる又は消耗する成分により生じる、性能の如何なる損失をも避
けるために、分けることができる。
【0023】 本発明の好ましい態様では、第1、第2及び/又は任意の後続相は、付加的に
、非崩壊バインダー、即ちタブレット溶解速度を増加することなくタブレット強
度を高める物質を含むことができる。好適な非崩壊バインダーは、ポリエチレン
及び/又はポリプロピレングリコール、例えば、平均分子量約1000から約1
2000を有するポリエチレン及び/又はポリプロピレングリコール、特に分子
量4000、6000、及び9000のものから選択される。ポリエチレングリ
コール非崩壊バインダーは、ここでかなり好ましい。
【0024】 本発明の好適態様では、第1の相は、4gよりも重い。より好ましくは第1の
相は10gから30g、更により好ましくは15gから25g、最も好ましくは
18gから24gの重さである。第2及び任意の後続相は、4g未満の重さであ
る。より好ましくは第2及び/又は任意の後続相の重さは、1gと3.5gの間
、最も好ましくは1.3gから2.5gの間である。
【0025】 洗剤タブレットは、適切なタブレッティング装置のいずれもを用いて調製され
る。好ましくはここでの多相タブレットは、型を含むタブレットを調整すること
ができるタブレットプレスでの圧縮により調製される。本発明の特に好ましい実
施形態では、第1の相は特別にデザインされたタブレットプレスを用いて調製さ
れる。このタブレットプレスのパンチ(単数又は複数)は、洗剤組成物と接触す
るパンチの表面が凸面を有するように改良される。
【0026】 ここで定義される高分子崩壊剤及び水和塩を含む第1の洗剤組成物は、タブレ
ットプレスのダイに送られ、パンチが下げられて接触し、それから洗剤組成物が
第1の相に成形される。第1の洗剤組成物は、少なくとも250kg/cm2
好ましくは350と2000kg/cm2の間、より好ましくは500から15
00kg/cm2、最も好ましくは600から1200kg/cm2の適用圧を用
いて圧縮される。パンチはそれから上げられ、型を含む第1の相を露出する。第
2及び任意の後続洗剤組成物はそれから、型に送られる。特別にデザインされた
タブレットプレスパンチは、それから2回目に下げられ、第2及び任意の後続洗
剤組成物を軽く圧縮し、第2及び任意の後続相(単数又は複数)を成形する。本
発明の他の実施形態では、任意の後続相が存在する場合、任意の後続相は上述の
第2の圧縮工程と実質的に同様の後続圧縮工程で調製される。第2及び任意の後
続洗剤組成物(単数又は複数)は、好ましくは350kg/cm2未満、より好
ましくは40から300kg/cm2、最も好ましくは70から270kg/c
2の圧力で圧縮される。第2の洗剤組成物の圧縮後、パンチは2回目に上げら
れて多相洗剤タブレットがタブレットプレスから取り出される。型のない単及び
多層タブレットは、平面を有するタブレットパンチを使用することを除き、同様
のやり方で調製できる。
【0027】 本発明の洗剤タブレットは、洗浄活性成分を含む1つ以上の組成物の圧縮によ
って調製される。適切には、本組成物は、種々の異なる洗剤成分を含んでもよく
、これには、ビルダー化合物、界面活性剤、酵素、漂白剤、アルカリ化供給源、
着色剤、香料、石灰セッケン分散剤、高分子移染防止剤を含む有機高分子化合物
、結晶成長阻害剤、重金属イオン封鎖剤、金属イオン塩、酵素安定剤、腐食抑制
剤、起泡抑制剤、溶媒、織物柔軟化剤、光学的増白剤及びヒドロトロープが含ま
れる。以下、これらの活性成分の特性が、特記しない限り、活性洗剤成分に対す
る対応成分の重量で与えられる。
【0028】 多相タブレットにおいて、第1の相のかなり好適な洗剤成分には、ビルダー化
合物、界面活性剤、酵素及び漂白剤が含まれる。第2の相のかなり好適な洗剤成
分には、ビルダー、酵素及び破壊剤(disrupting agents)が含まれる。
【0029】 ここでの使用に適するバインダーには、水溶性バインダー、例えばクエン酸塩
、炭酸塩及びポリリン酸塩、例えばトリポリリン酸ナトリウム及びトリポリリン
酸ナトリウム四水和物;並びに、部分的に水溶性又は不溶性のバインダー、例え
ば微結晶積層シリケート(EP-A-0164514及びEP-A-0293640)並びに、ゼオライト
A、B、P、X、HS及びMAPを含めてアルミノシリケートが含まれる。バイ
ンダーは普通、組成物の約1重量%から約80重量%、好ましくは約10重量%
から約70重量%、最も好ましくは約20重量%から約60重量%のレベルで存
在する。
【0030】 1.8から3.0、好ましくは1.8から2.4、最も好ましくは2.0のS
iO2:Na2O比を有する非晶質ケイ酸ナトリウムもまた、ここで使用できるが
、長期保存安定性の観点からかなり好ましいのは、約22%未満、好ましくは約
15%未満の全(非晶質及び微結晶)ケイ酸塩を含む組成物である。
【0031】 ここで適切な界面活性剤には、陰イオン性界面活性剤、例えばアルキルスルフ
ェート、アルキルエーテルスルフェート、アルキルベンゼンスルホネート、アル
キルグリセリルスルホネート、アルキル及びアルケニルスルホネート、アルキル
エトキシカルボキシレート、N−アシルサルコシネート、N−アシルタウレート
並びに、アルキルスクシネート及びスルホスクシネートであって、ここでアルキ
ル、アルケニル又はアシル部分はC5−C20、好ましくはC10−C18の直鎖又は
分枝しているもの;陽イオン性界面活性剤、例えばコリンエステル(US-A-42280
42、US-A-4239660及びUS-A-4260529)並びに、モノC6−C15のN−アルキル若
しくはアルケニルアンモニウム界面活性剤であって、残りのN位はメチル、ヒド
ロキシエチル若しくはヒドロキシプロピル基で置換されているもの;低及び高曇
り点の非イオン性界面活性剤並びに、これらの混合物であって、これには非イオ
ン性アルコキシル化界面活性剤(特に、C6−C18第1アルコールから誘導され
たエトキシル化物)、エトキシル化プロポキシル化アルコール(例えば Olin Co
rporationのポリタージェント(Poly-Tergent)(登録商標)SLF18)、エポキシキ
ャップ化ポリ(オキシアルキル化)アルコール(例えば Olin Corporationのポ
リタージェント(Poly-Tergent)(登録商標)SLF18B、WO-A-94/22800を参照のこと
)、エーテルキャップ化ポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤、及び
ブロックポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン高分子化合物、例えばBASF
-Wyndotte Corp.,MichiganのPLURONIC(登録商標)、REVERSED PLURONIC(登録
商標)及びTETRONIC(登録商標)が含まれる;両性界面活性剤、例えばアミンオ
キシド及びアルキルアンホカルボキシリック界面活性剤、例えばMiranol(商品
名)C2M;並びに、双性イオン性界面活性剤、例えば、ベタイン及びスルタイン
;並びにこれらの混合物が含まれる。ここで適切な界面活性剤は、例えばUS-A-3
,929,678、US-A-4,259,217、EP-A-0414549、WO-A-93/08876及びWO-A-93/08874に
開示されている。界面活性剤は普通、組成物の約0.2重量%から約30重量%
、より好ましくは約0.5重量%から約10重量%、最も好ましくは約1重量%
から約5重量%のレベルで存在する。本発明の好適食器洗い態様では、界面活性
剤レベルは一般に、組成物の約1重量%から約5重量%である。
【0032】 ここで適切な酵素には、細菌性及び真菌性のセルラーゼ、例えばCarezyme及び
Calluzyme(Novo Nordisk A/S);ペルオキシダーゼ;リアーゼ、例えばAmano-P(
Amano Pharmaceutical Co.)、M1 Lipase(商品名)及びLipomax(商品名)(Gist-
Brocades)及びLipolase(商品名)及びLipolase Ultra(商品名)(Novo);クチナー
ゼ;プロテアーゼ、例えばEsperase(商品名)、Alcalase(商品名)、Durazym(商
品名)及びSavinase(商品名)(Novo)及びMaxatase(商品名)、Maxacal(商品名)
、Properase(商品名)及びMaxapem(商品名)(Gist−Brocades);並びに、α及び
βアミラーゼ、例えばPurafect Ox Am(商品名)(Genencor)及びTermamyl(商品名)
、Ban(商品名)、Fungamyl(商品名)、Duramyl(商品名)及びNatalase(商品名)(N
ovo);並びに、これらの混合物が含まれる。酵素は、普通、組成物の約0.00
01重量%から約2重量%の純性酵素の範囲のレベルで、プリル、顆粒又は共顆
粒(cogranulates)として好ましく添加される。
【0033】 ここで適切な漂白剤には、塩素及び酸素漂白剤、特に、無機過水和塩、例えば
、場合によって被覆されて制御された放出速度をもたらす過ホウ酸ナトリウム一
水和物及び四水和物並びに過炭酸ナトリウム(例えばスルフェート/カルボネー
トコーティングについてのGB-A-1466799を参照のこと)、予備形成有機ペルオキ
シ酸並びに、有機ペルオキシ酸漂白前駆体及び/又は遷移金属含有漂白触媒(特
に、マンガン又はコバルト)とこれらの混合物が含まれる。無機過水和塩は普通
、組成物の約1重量%から約40重量%、好ましくは約2重量%から約30重量
%、より好ましくは約5重量%から約25重量%のレベルで混和される。ここで
の使用に好適なペルオキシ酸漂白前駆体には、過安息香酸及び置換過安息香酸;
陽イオン性ペルオキシ酸前駆体;過酢酸前駆体、例えばTAED、ナトリウムア
セトキシベンゼンスルホネート及びペンタアセチルグルコース;ペルノナン酸前
駆体、例えばナトリウム3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシベンゼンスル
ホネート(iso-NOBS)及びナトリウムノナノイルオキシベンゼンスルホネー
ト(NOBS);アミド置換アルキルペルオキシ酸前駆体(EP-A-0170386);並
びにベンズオキサジンペルオキシ酸前駆体(EP-A-0332294及びEP-A-0482807)が
含まれる。漂白前駆体は普通、組成物の約0.5重量%から約25重量%、好ま
しくは約1重量%から約10重量%のレベルで混和されるが、予備形成有機ペル
オキシ酸自体は普通、組成物の0.5重量%から25重量%、より好ましくは1
重量%から10重量%の範囲のレベルで混和される。ここでの使用に好適な漂白
触媒は、マンガントリアザシクロノナン及び関連複合体(US-A-4246612、US−A-
5227084);Co、Cu、Mn及びFeビスピリジルアミン及び関連複合体(US-A
-5114611);並びに、ペンタミンアセテートコバルト(III)及び関連複合体(US-A
-4810410)が含まれる。
【0034】 ここでの他の適切な成分は、分散、再沈着防止、汚れ放出又は他の洗浄特定発
明を有する有機ポリマーを、組成物の約0.1重量%から約30重量%、好まし
くは約0.5重量%から約15重量%、最も好ましくは約1重量%から約10重
量%のレベルで含む。ここでの好適な再沈着防止ポリマーには、アクリル酸含有
ポリマー、例えばSokalan PA30、PA20、PA15、PA10及びSokalan CP10(BASF GmbH
)、Acusol 45N、480N、460N(Rohm & Haas)、アクリル酸/マレイン酸コポリマ
ー、例えばSokalan CP5並びに、アクリル/メタクリルコポリマーが含まれる。
ここでの好適な汚れ放出ポリマーには、アルキル及びヒドロキシアルキルセルロ
ース(US-A-4,000,093)、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン及びこれ
らのコポリマー、並びに、エチレングリコール、プロピレングリコール及びこれ
らの混合物のテレフタレートエステルに基づく非イオン性及び陰イオン性ポリマ
ーが含まれる。
【0035】 重金属イオン封鎖剤及び結晶成長防止剤は、一般に組成物の約0.005重量
%から約20重量%、好ましくは約0.1重量%から約10重量%、より好まし
くは約0.25重量%から約7.5重量%、最も好ましくは約0.5重量%から
約5重量%のレベルでここで使用に適切であり、例えば、その塩及び遊離酸形態
の、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホネート)、エチレンジアミン
テトラ(メチレンホスホネート)ヘキサメチレンジアミンテトラ(メチレンホス
ホネート)、エチレンジホスホネート、ヒドロキシ−エチレン−1,1−ジホス
ホネート、ニトリロトリアセテート、エチレンジアミンテトラアセテート、エチ
レンジアミン−N,N'−ジスクシネートである。
【0036】 ここでの組成物、特に食器洗浄に用いられるものは、組成物の約0.05重量
%から約10重量%、好ましくは約0.1重量%から約5重量%のレベルでの有
機銀コーティング剤(特に、パラフィン、例えばWinstershall、Salzbergen,Ger
manyから販売のWinog 70)のような腐食防止剤、窒素含有腐食防止化合物(例え
ば、ベンゾトリアゾール及びベンズイミダゾール。GB-A-1137741を参照)、並び
に組成物の約0.005重量%から約5重量%、好ましくは約0.01重量%から
約1重量%、より好ましくは約0.02重量%から約0.4重量%のレベルでの
Mn(II)化合物、特に有機リガンドのMn(II)塩を含むことができる。
【0037】 ここでの他の適切な成分には、着色剤、約0.01重量%から約5重量%のレ
ベルでの酢酸ビスマス及びクエン酸ビスマスのような水溶性ビスマス化合物、カ
ルシウムイオンのような酵素安定剤、約0.01%から約6%のレベルでのホウ
酸、プロピレングリコール及び塩素漂白スカベンジャー、石灰セッケン分散剤(
WO-A-93/08877を参照)、起泡抑制剤(WO93/08876及びEP-A-0705324を参照)、
高分子移染防止剤、光学的増白剤、香料、充填剤及びクレイ並びに陽イオン性繊
維柔軟化剤が含まれる。
【0038】 ここでの使用に適する洗剤成分は、本記述の追加の中で詳細に記述される。 ここでの洗剤タブレットは、過度に高いpHでなく、好ましくは約8.0から
約12.5、より好ましくは約9.0から約11.8、最も好ましくは約9.5から
約11.5の1%蒸留水水溶液のpHを有するように処方されることが好ましい
【0039】 好適な機械式食器洗い方法は、瀬戸物、ガラス食器、銀食器、金属品目、食卓
用金物及びこれらの混合物から選択された汚れた品物を、有効量のここで記述さ
れた組成物が溶解され又は分散された水性溶液で処理することを含む。有効量と
は、3から10リットルの容量の洗浄溶液中に溶解され又は分散された8gから
60gの製品を意味し、これは慣用の機械式食器洗い方法において普通に用いら
れる典型的な製品用量及び洗浄溶液容量である。好ましくは洗剤タブレットは重
量で15gから40g、より好ましくは重量で20gから35gである。
【0040】 ここでの機械式洗濯方法は典型的に、汚れた洗濯物を、有効量のここで記述さ
れた組成物が溶解又は分散されている洗浄機中の水性洗浄溶液で処理することを
含む。有効量とは、5から65リットルの容量の洗浄溶液中に溶解又は分散され
た40gから300gの製品を意味し、これは慣用の機械式洗濯方法において普
通に用いられる典型的な製品用量及び洗浄溶液容量である。
【0041】 好ましい使用態様では、分配装置が洗浄方法に用いられる。分配装置は、洗剤
製品で充填され、洗浄サイクルの開始前に、洗浄機のドラムに製品を直接導入す
るように使用される。その容量限界は、洗浄方法において普通に使用される場合
に充分な洗剤製品を含むことができるようにするべきである。
【0042】 洗浄の間に洗剤製品の放出を可能にするために、装置は、製品がそこを通過し
得る複数の開口を備えてもよい。或いは、装置は、液体に対しては浸透性である
が固体製品に対しては不浸透性であり、溶解した製品の放出を可能にし得る物質
で作られていてもよい。好ましくは、洗剤製品は、洗浄サイクルの開始において
迅速に放出され、これにより洗浄サイクルのこの段階で、洗浄機のドラム中に、
高い濃度の製品の一時的な局在化をもたらし得る。 好ましい分配装置は、再利用可能であり、乾燥状態及び洗浄サイクルの間の双
方において容器結合性が維持されるようにデザインされている。
【0043】 或いは、分配装置は、バッグやポーチのような可撓性の容器であってもよい。
バッグは、EP-A-0018678に開示されているような、内容物を保持するように水不
浸透性保護物質で被覆された繊維構造物であってもよい。或いは、EP-A-0011500
、EP-A-0011501、EP-A-0011502及びEP-A-0011968に開示されているような、水性
媒体中で破裂するように設計された端部封止部又は閉止部をもたらす水不溶性合
成高分子物質の形態であってもよい。水で壊れ易い閉止部の便利な形態は、ポリ
エチレン又はポリプロピレンのような水不透過性高分子フィルムの成形ポーチの
1つの端部に沿って配列され、これを封止する水溶性接着部を含む。
【0044】 [実施例] 実施例で使用される略語 洗剤組成物では、略語成分同一性は、以下の意味を有する: STPP :トリポリリン酸ナトリウム 重炭酸塩 :炭酸水素ナトリウム クエン酸 :無水クエン酸 炭酸塩 :無水炭酸ナトリウム クエン酸塩 :クエン酸三カリウム一水和物 ケイ酸塩 :非晶質ケイ酸ナトリウム(SiO2:Na2O比=2.0) SKS−6 :式δ−Na2Si25の結晶積層ケイ酸塩 PB1 :無水過ホウ酸ナトリウム一水和物
【0045】 非イオン性 :平均エトキシル化度3.8及び平均プロポキシル化度4.
5のPlurafacの商品名でBASFから販売の、C13〜C15の混合エトキシル化/プロ
ポキシル化脂肪アルコール TAED :テトラアセチルエチレンジアミン HEDP :エタン1−ヒドロキシ−1,1−二ホスホン酸 PAAC :酢酸ペンタアミンコバルト(III)塩 パラフィン :WintershallによりWinog70の商品名で販売のパラフィン
油 プロテアーゼ :タンパク質分解酵素 アミラーゼ :デンプン分解酵素 BTA :ベンゾトリアゾール 硫酸塩 :無水硫酸ナトリウム トリアセテート :酢酸ナトリウム三水和物 Vivapur G200 :0.18mmの平均粒子サイズを有する微晶質セルロース
PEG 400 :Hoechstから入手可能なおよそ400の分子量のポリエチ
レングリコール PEG 4000 :Hoechstから入手可能なおよそ4000の分子量のポリエ
チレングリコール
【0046】 以下の実施例において、すべてのレベルは重量部として示される。 実施例I−VI 以下は、食器洗い機での使用に適する本発明の洗剤タブレットを説明する。
【0047】
【表1】
【0048】 洗剤タブレットを以下の通りに製造する。相1の洗浄活性組成物を、顆粒及び
液体成分を添加することにより調製し、それから慣用の回転式プレスのダイに通
す。プレスには、型を成形するように適切な形状のパンチが含まれる。ダイの断
面はおよそ、30×38mmである。組成物をそれから、940kg/cm2
圧縮力に付し、それからパンチを上げて、型を含むタブレットの第1の相を上面
に晒す。相2の洗浄活性組成物を、同様の方法で調製し、ダイに通す。粒状活性
組成物をそれから、170kg/cm2の圧縮力に付し、パンチを上げて、タブ
レットプレスから多相タブレットを取り出す。得られたタブレットは、改良され
た溶解性、強度及び長期保存特性を示す。
【0049】 実施例VII−XII 以下は、食器洗い器での使用に適する本発明の洗剤タブレットを更に説明する
【0050】
【表2】
【0051】 タブレット組成物を、実施例IからVIのように調製する。得られたタブレッ
トは、改良された溶解性、強度及び長期保存特性を示す。
【0052】 記述の追加 ビルダー 水溶性ビルダー化合物 適切な水溶性ビルダー化合物には、水溶性モノマーポリカルボキシレート、あ
るいはそれらの酸形態、ホモ又はコポリマーポリカルボン酸、又はそれらの塩で
あって、ポリカルボン酸は、2個以下の炭素原子により互いに分離された少なく
とも2個のカルボン酸基を含むもの、炭酸塩、重炭酸塩、ホウ酸塩、リン酸塩、
ならびに前記のいずれもの混合物が含まれる。
【0053】 カルボキシレート又はポリカルボキシレートビルダーは、モノマー又はオリゴ
マー型であり得るが、しかしコストと性能の理由のためにモノマーポリカルボキ
シレートが一般的に好ましい。
【0054】 1個のカルボキシ基を含有する適切なカルボキシレートには、乳酸、グリコー
ル酸、及びそれらのエーテル誘導体の水溶性塩が含まれる。2個のカルボキシ基
を含有するポリカルボキシレートには、コハク酸、マロン酸、(エチレンジオキ
シ)二酢酸、マレイン酸、ジグリコール酸、酒石酸、タルトロン酸及びフマル酸
の水溶性塩、ならびにエーテルカルボキシレート及びスルフィニルカルボキシレ
ートが含まれる。3個のカルボキシ基を含有するポリカルボキシレートには、特
に、水溶性クエン酸塩、アコニット酸塩及びシトラコン酸塩、ならびにコハク酸
塩誘導体、例えばGB-A-1,379,241号に記載されているカルボキシメチルオキシス
クシネート、GB-A-1,389,732号に記載されているラクトキシスクシネート、及び
NL-A-7205873号に記載されているアミノスクシネート、ならびにオキシポリカル
ボキシレート物質、例えばGB-A-1,387,447号に記載されている2−オキサ−1,
1,3−プロパントリカルボキシレートが含まれる。
【0055】 4個のカルボキシ基を含有するポリカルボキシレートには、GB-A-1,261,829号
に開示されているオキシジスクシネート、1,1,2,2−エタンテトラカルボ
キシレート、1,1,3,3−プロパンテトラカルボキシレート及び1,1,2
,3−プロパンテトラカルボキシレートが含まれる。スルホ置換基を含有するポ
リカルボキシレートには、GB-A-1,398,421号及び第1,398,422号、ならびに米国
特許第3,936,448号に開示されているスルホスクシネート誘導体、そしてGB-A-1,
439,000号に記載されているスルホン化熱分解化クエン酸塩が含まれる。
【0056】 脂環式及び複素環式ポリカルボキシレートには、シクロペンタン−シス,シス
,シス−テトラカルボキシレート、シクロペンタジエニドペンタカルボキシレー
ト、2,3,4,5−テトラヒドロフラン−シス,シス,シス−テトラカルボキ
シレート、2,5−テトラヒドロフラン−シス−ジカルボキシレート、2,2,
5,5−テトラヒドロフラン−テトラカルボキシレート、1,2,3,4,5,
6−ヘキサン−ヘキサカルボキシレート、ならびに多価アルコール、例えばソル
ビトール、マンニトール及びキシリトールのカルボキシメチル誘導体が含まれる
。芳香族ポリカルボキシレートには、GB-A-1,425,343号に開示されているメリチ
ン酸、ピロメリチン酸及びフタル酸誘導体が含まれる。 前記のうち、好ましいポリカルボキシレートは、1分子当たり3個までのカル
ボキシ基を含有するヒドロキシカルボキシレート、特にクエン酸塩である。
【0057】 モノマー又はオリゴマーポリカルボキシレートキレート化剤の親酸又はそれら
の塩とのその混合物、例えばクエン酸又はクエン酸塩/クエン酸混合物も有用な
ビルダー構成成分として意図される。
【0058】 ホウ酸塩ビルダー、ならびに洗剤保存下又は洗浄条件下でホウ酸塩を生成し得
るホウ酸塩生成物質を含有するビルダーも用い得るが、しかし50℃未満、特に
40℃未満の洗浄条件では好ましくない。 炭酸塩ビルダーの例は、アルカリ土類及びアルカリ金属炭酸塩であり、これに
は炭酸ナトリウム及びセスキ炭酸塩、ならびにDE-A-2,321,001号に開示されてい
るような超微粒炭酸カルシウムとのそれらの混合物が含まれる。
【0059】 本発明で用いるのに非常に好ましいビルダー化合物は、水溶性リン酸塩ビルダ
ーである。水溶性リン酸塩ビルダーの特定の例は、アルカリ金属トリポリリン酸
塩、ピロリン酸ナトリウム、カリウム及びアンモニウム、ピロリン酸ナトリウム
及びカリウムならびにアンモニウム、オルトリン酸ナトリウム及びカリウム、ポ
リメタ/リン酸ナトリウム(この場合、重合度は6〜21の範囲である)、なら
びにフィチン酸の塩である。
【0060】 水溶性リン酸塩ビルダーの特定の例は、アルカリ金属トリポリリン酸塩、ピロ
リン酸ナトリウム、カリウム及びアンモニウム、ピロリン酸ナトリウム及びカリ
ウムならびにアンモニウム、オルトリン酸ナトリウム及びカリウム、ポリメタ/
リン酸ナトリウム(この場合、重合度は6〜21の範囲である)、ならびにフィ
チン酸の塩である。
【0061】 部分的可溶性又は不溶性ビルダー化合物 ここでの組成物は、部分的水溶性又は水不溶性ビルダー化合物を含有し得る。
部分的可溶性及び不溶性ビルダー化合物は、洗濯クリーニング方法に用いるため
に調製されたタブレット中に用いるのに特に適している。部分的水溶性ビルダー
の例には、例えば、EP-A-0164514、EP-A-0293640に記載されているような結晶層
化ケイ酸塩が含まれる。好ましいのは、一般式: NaMSix2+1・yH2O (式中、Mはナトリウム又は水素であり、xは1.9〜4の数であり、そしてy
は0〜20の数である)の結晶層状化ケイ酸ナトリウムである。この種類の結晶
層状化ケイ酸ナトリウムは、好ましくは、EP-A-0164514号及びEP-A-0293640号に
記載されているような、いわゆるδ層状化構造と呼ばれるような二次元の「シー
ト」構造を有する。この種類の結晶層状化ケイ酸塩の製造方法は、DE-A-3417649
及びDE-A-3742043に開示されている。本発明の目的のために、前記の一般式のx
は2、3又は4の値を有し、好ましくは2である。 最も好ましい結晶層状化ケイ酸ナトリウム化合物は、式δ−Na2Si25
有し、Hoechst AGから入手可能なNaSKS−6(商品名)として知られている
【0062】 結晶層状化ケイ酸ナトリウム物質は、好ましくは、WO92/18594に記載されて
いるような固体水溶性イオン化可能物質との均質添加物中の粒子として顆粒洗剤
組成物中に、特に添加されることができる。固体水溶性イオン化可能物質は、有
機酸、有機及び無機酸塩、ならびにそれらの混合物から選択され、クエン酸が好
ましい。
【0063】 高度水不溶性のビルダーの例には、アルミノケイ酸ナトリウムが含まれる。適
切なアルミノケイ酸塩には、単位格子式Naz[(AlO2z(SiO2y]・
xH2O(式中、z及びyは少なくとも6であり、z対yのモル比は1.0〜0
.5であり、xは少なくとも5、好ましくは7.5〜276、更に好ましくは1
0〜264である)を有するアルミノケイ酸塩ゼオライトが含まれる。アルミノ
ケイ酸塩物質は水和形態であり、好ましくは、10%〜28%、更に好ましくは
18%〜22%の水を結合形態で含有する結晶である。
【0064】 アルミノケイ酸塩ゼオライトは天然物質であることができるが、好ましくは合
成により得られる。合成結晶アルミノケイ酸塩イオン交換物質は、ゼオライトA
、ゼオライトB、ゼオライトP、ゼオライトX、ゼオライトHS及びその混合物
の名称で入手可能である。
【0065】 アルミノケイ酸塩ゼオライトの好ましい合成方法は、Schoeman等(Zeolite(1
994)14(2),110-116に発表)に記載された方法であり、この場合、著者は、コ
ロイドアルミノケイ酸塩ゼオライトの製造方法を記載する。コロイドアルミノケ
イ酸塩ゼオライト粒子は、好ましくは5%以下の粒子が直径1μmより大きいサ
イズのものであり、5%以下の粒子が直径0.05μm未満のサイズのものであ
るべきである。好ましくは、アルミノケイ酸塩ゼオライト粒子は、0.01μm
〜1μm、更に好ましくは0.05μm〜0.9μm、最も好ましくは0.1μ
m〜0.6μmの平均粒子サイズ直径を有する。
【0066】 ゼオライトAは式: Na12[(AlO212(SiO212]・xH2O (式中、xは20〜30、特に27である)を有する。ゼオライトXは、式Na 86 [(AlO286(SiO2106]・276H2Oを有する。EP-B-384,070に開
示されているようなゼオライトMAPは、本明細書で好ましいゼオライトビルダ
ーである。
【0067】 好ましいアルミノケイ酸塩ゼオライトは、コロイドアルミノケイ酸塩ゼオライ
トである。洗剤組成物の一構成成分として用いられる場合、コロイドアルミノケ
イ酸塩ゼオライト、特にコロイドゼオライトAは、特に、改良されたしみ除去、
織物付着物低減及び織物の白さ保持改良に関しても、ビルダー性能の増強を提供
する。コロイドゼオライトA及びコロイドゼオライトYの混合物はまた、ここで
適切であり、優れたカルシウムイオン及びマグネシウムイオン封鎖性能を提供す
る。
【0068】 界面活性剤 適切な界面活性剤は、陰イオン性、陽イオン性、非イオン性、両性及び双性イ
オン性界面活性剤ならびにそれらの混合物から選択される。自動食器洗い機用製
品は低起泡性であるべきで、したがって食器洗いに用いるための界面活性剤系の
起泡は抑制されるか、又は更に好ましくは低起泡性で、典型的には非イオン性で
なければならない。洗濯クリーニング方法に用いられる界面活性剤系により生じ
る起泡は、食器洗浄に必要な程度と同じくらいに抑制される必要はない。
【0069】 これらの界面活性剤の陰イオン性、非イオン性、両性及び双性イオン性の種類
及び種の典型的一覧表は、米国特許第3,929,678号に示されている。適切な陽イ
オン性界面活性剤の一覧表は、米国特許第4,259,217号に示されている。自動食
器洗い用洗剤組成物中に典型的に含まれる界面活性剤の一覧表は、例えばEP-A-0
414549及びWO-A-93/08876及びWO-A-93/08874に示されている。
【0070】 非イオン性界面活性剤 非イオン性エトキシル化アルコール界面活性剤 脂肪族アルコールと1〜25モルのエチレンオキシドとのアルキルエトキシレ
ート縮合生成物が、本明細書中で用いるのに適している。脂肪族アルコールのア
ルキル鎖は、直鎖又は分枝鎖の一次又は二次のいずれかであって、一般に炭素数
6〜22であることができる。特に好ましいのは、炭素数8〜20のアルキル基
を有するアルコールとアルコール1モル当たり2〜10モルのエチレンオキシド
との縮合生成物である。
【0071】 末端キャップ化アルキルアルコキシレート界面活性剤 適切な末端キャップ化アルキルアルコキシレート界面活性剤は、次式: R1O[CH2CH(CH3)O]x[CH2CH2O]y[CH2CH(OH)R2] (I) (式中、R1は炭素数4〜18の直鎖又は分枝鎖の脂肪族炭化水素基であり、R2 は炭素数2〜26の直鎖又は分枝鎖脂肪族炭化水素基であり、xは0.5〜1.
5、更に好ましくは1の平均値を有する整数であり、そしてyは少なくとも15
、更に好ましくは少なくとも20の値を有する整数である)により表されるエポ
キシキャップ化ポリ(オキシアルキル化)アルコールである。
【0072】 好ましくは、式Iの界面活性剤は、末端エポキシド単位[CH2CH(OH)R2]
中に少なくとも10個の炭素原子を有する。本発明によると、式Iの適切な界面
活性剤は、例えばWO-A-94/22800に記載されているようなOlin Corporationのポ
リ−タージェント(商品名)SLF−18B非イオン性界面活性剤である。
【0073】 エーテルキャップ化ポリ(オキシアルキル化)アルコール ここでの使用に適切な他の界面活性剤には、次式: R1O[CH2CH(R3)O]x[CH2]kCH(OH)[CH2]jOR2 (式中、R1及びR2は、炭素数1〜30の直鎖又は分枝鎖の飽和又は不飽和脂肪
族又は芳香族炭化水素基であり、R3はHであるか、又は炭素数1〜4の直鎖脂
肪族炭化水素基であり、xは1〜30の平均値を有する整数であって、xが2又
はそれ以上である場合には、R3は同一であっても異なってもよく、そしてk及
びjは1〜12、更に好ましくは1〜5の平均値を有する整数である)を有する
エーテルキャップ化ポリ(オキシアルキル化)アルコールが含まれる。
【0074】 R1及びR2は、好ましくは炭素数6〜22の直鎖又は分枝鎖の飽和又は不飽和
の脂肪族又は芳香族炭化水素基であり、8〜18の炭素数が最も好ましい。R3
に関しては、H又は炭素数1〜2の直鎖脂肪族炭化水素基が最も好ましい。好ま
しくは、xは1〜20、更に好ましくは6〜15の平均値を有する整数である。
【0075】 前記のように、好ましい実施形態において、xが2より大きい場合、R3は同
一であっても異なってもよい。即ち、R3は前記のようなアルキレンオキシ単位
のいずれもの間で変化し得る。例えば、xが3である場合、R3はエチレンオキ
シ(EO)又はプロピレンオキシ(PO)を生成するために選択されてもよく、
そして(EO)(PO)(EO)、(EO)(EO)(PO)、(EO)(EO)(EO)、
(PO)(EO)(PO)、(PO)(PO)(EO)及び(PO)(PO)(PO)の順で
変わり得る。もちろん、整数3は例として選択されただけで、変動は更に大きく
、xに関してより高い整数を有し、例えば多数の(EO)単位と非常に少数の(
PO)単位を含んでもよい。
【0076】 前記の特に好ましい界面活性剤には、20℃未満の低曇り点を有するものが含
まれる。これらの低曇り点界面活性剤は、それから、優れた脂クリーニング利点
に関して下記に詳述するような高曇り点界面活性剤と一緒に用いてもよい。
【0077】 最も好ましいエーテルキャップ化ポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活
性剤は、界面活性剤が次式: R1O[CH2CH(R3)O]xCH2CH(OH)CH2OR2 (式中、R1、R2及びR3は前記と同様であり、そしてxは1〜30、好ましく
は1〜20、更に好ましくは6〜18の平均値を有する整数である)を有するよ
うにkが1でありそしてjが1であるものである。最も好ましいのは、R1及び
2が9〜14の範囲であり、R3がHであってエチレンオキシを形成し、そして
xが6〜15の範囲である界面活性剤である。
【0078】 エーテルキャップ化ポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤は、3つ
の一般的構成成分、即ち直鎖又は分枝鎖アルコール、アルキレンオキシド及びア
ルキルエーテル末端キャップを包含する。アルキルエーテル末端キャップ及びア
ルコールは分子の疎水性油溶性部分として作用し、一方アルキレンオキシド基は
分子の親水性水溶性部分を構成する。
【0079】 これらの界面活性剤は、高曇り点界面活性剤と一緒に用いた場合、従来の界面
活性剤に対して、斑点発生(spotting)及び皮膜形成(filming)特性ならびに脂汚
れ除去の有意の改良を示す。
【0080】 概して、本発明のエーテルキャップ化ポリ(オキシアルキレン)アルコール界
面活性剤は、脂肪族アルコールをエポキシドと反応させてエーテルを生成し、こ
れを次に塩基と反応させて二次エポキシドを生成することにより製造し得る。次
に二次エポキシドをアルコキシル化アルコールと反応させて本発明の新規の化合
物を生成する。
【0081】 非イオン性エトキシル化/プロポキシル化脂肪アルコール界面活性剤 エトキシル化C6〜C18脂肪アルコール及びC6〜C18混合エトキシル化/プロ
ポキシル化脂肪アルコールは、特に水溶性である場合、ここでの使用に適した界
面活性剤である。好ましくは、エトキシル化脂肪アルコールは、3〜50のエト
キシル化度を有するC10〜C18エトキシル化脂肪アルコールであり、最も好まし
くは、これらは3〜40のエトキシル化度を有するC12〜C18エトキシル化脂肪
アルコールである。好ましくは、混合エトキシル化/プロポキシル化脂肪アルコ
ールは、炭素数10〜18のアルキル鎖長、3〜30のエトキシル化度及び1〜
10のプロポキシル化度を有する。
【0082】 プロピレングリコールとの非イオン性EO/PO縮合体 プロピレンオキシドとプロピレングリコールとの縮合により生成されたエチレ
ンオキシドと疎水性塩基との縮合生成物は、ここでの使用に適している。これら
の化合物の疎水性部分は、好ましくは1500〜1800の分子量を有し、水不
溶性を示す。この種の化合物の例には、BASFから販売されている所定のプルロニ
ック(商品名)界面活性剤が含まれる。
【0083】 プロピレンオキシド/エチレンジアミン付加物との非イオン性EO縮合生成物 プロピレンオキシド及びエチレンジアミンの反応から得られる生成物とエチレ
ンオキシドとの縮合生成物は、ここでの使用に適している。これらの生成物の疎
水性部分は、エチレンジアミン及び余分量のプロピレンオキシドの反応生成物か
ら成り、一般に2500〜3000の分子量を有する。この種の非イオン性界面
活性剤の例には、BASFから販売されている所定の市販のテロニック(商品名)化
合物が含まれる。
【0084】 混合非イオン性界面活性剤系 ここでの組成物にはまた、少なくとも1つの低曇り点非イオン性界面活性剤と
少なくとも1つの高曇り点非イオン性界面活性剤とを含む混合非イオン性界面活
性剤系が含まれる。 「曇り点」とは、本明細書中で用いる場合、温度の増大に伴って低可溶性にな
る界面活性剤の結果である非イオン性界面活性剤の周知の特性であり、二次相の
出現が観察可能な温度が「曇り点」と呼ばれる(Kirk Othmer’s Encyclopedia
of Chemical Technology, 3rd Ed. Vol. 22, pp. 360-379参照)。
【0085】 本明細書中で用いる場合、「低曇り点」非イオン性界面活性剤は、30℃未満
、好ましくは20℃未満、最も好ましくは10℃未満の曇り点を有する非イオン
性界面活性剤系配合剤と定義される。典型的低曇り点非イオン性界面活性剤には
、非イオン性アルコキシル化界面活性剤、特に第一アルコールから得られるエト
キシレート、及びポリオキシプロピレン/ポリオキシエチレン/ポリオキシプロ
ピレン(PO/EO/PO)逆ブロックポリマーが含まれる。更に、このような
低曇り点非イオン性界面活性剤には、例えばエトキシル化プロポキシル化アルコ
ール(例えばOlin Corporationのポリタージェント(商品名)SLF18)、エ
ポキシキャップ化ポリ(オキシアルキル化)アルコール(例えば、WO-A-94/2280
0に記載されているようなOlin Corporationのポリ−タージェント(商品名)S
LF−18Bシリーズの非イオン性界面活性剤)並びに、エーテルキャップ化ポ
リ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤が含まれる。
【0086】 非イオン性界面活性剤は、15重量%までの量でプロピレンオキシドを任意に
含有し得る。その他の好ましい非イオン性界面活性剤は、米国特許第4,223,163
号に記載された方法により調製し得る。
【0087】 低曇り点非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレ
ンブロックコポリマー化合物を付加的に包含する。ブロックポリオキシエチレン
−ポリオキシプロピレンポリマー化合物には、開始剤反応性水素化合物としてエ
チレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、トリメチロールプロ
パン及びエチレンジアミンを基礎にしたものが含まれる。プルロニック(商品名
)、リバーストプルロニック(商品名)、及びテトロニック(商品名)(BASF-W
yandotte Corp., Wyandotte, Michigan)と命名された所定のブロックポリマー
界面活性剤化合物もまた、ここでは適切である。好ましい例には、リバーストプ
ルロニック(商品名)25R2及びテトロニック(商品名)702が含まれる。
このような界面活性剤は、典型的には低曇り点非イオン性界面活性剤としてここ
で有用である。
【0088】 本明細書中で用いる場合、「高曇り点」非イオン性界面活性剤は、40℃より
高い、好ましくは50℃より高い、最も好ましくは60℃より高い曇り点を有す
る非イオン性界面活性剤系配合剤と定義される。好ましくは、非イオン性界面活
性剤系は、炭素数8〜20の一価アルコール又はアルキルフェノールと、アルコ
ール又はアルキルフェノール1モル当たり平均して6〜15モルのエチレンオキ
シドとの反応から得られるエトキシル化界面活性剤を包含する。このような高曇
り点非イオン性界面活性剤には、例えばテルギトール15S9(Union Carbide
から供給)、ローダスルフTMD8.5(Rhone Poulencから供給)及びネオド
ール91−8(Shellから供給)が含まれる。
【0089】 高曇り点非イオン性界面活性剤は更に、9〜15、好ましくは11〜15の範
囲内の親水性−親油性平衡(「HLB」。前述のKirk Othmer参照)値を有する
ということも、また好ましい。このような物質には、例えばテルギトール15S
9(Union Carbideから供給)、ローダスルフTMD8.5(Rhone Poulencから
供給)及びネオドール91−8(Shellから供給)が含まれる。
【0090】 別の好ましい高曇り点非イオン性界面活性剤は、第二アルコール及び分枝鎖第
一アルコールを含めた炭素数6〜20の直鎖、又は好ましくは分枝鎖又は第二脂
肪アルコール(C6〜C20のアルコール)から得られる。好ましくは、高曇り点
非イオン性界面活性剤は、分枝鎖又は第二アルコールエトキシレート、更に好ま
しくは、アルコール1モル当たり平均6〜15モル、好ましくは6〜12モル、
最も好ましくは6〜9モルのエチレンオキシドと縮合した混合C9/11又はC11/1 5 の分枝鎖アルコールエトキシレートである。好ましくは、そのようにして得ら
れるエトキシル化非イオン性界面活性剤は平均に対して狭いエトキシレート分布
を有する。
【0091】 陰イオン性界面活性剤 洗浄目的に有用な本質的に如何なる陰イオン性界面活性剤も適切である。これ
らの例には、陰イオン性スルフェート、スルホネート、カルボキシレート及びサ
ルコシネート界面活性剤の塩(例えばナトリウム、カリウム、アンモニウム及び
置換アンモニウム塩、例えばモノ−、ジ−及びトリエタノールアミン塩を含む)
が含まれ得る。陰イオン性スルフェート界面活性剤が好ましい。
【0092】 その他の陰イオン性界面活性剤には、イセチオネート、例えばアシルイセチオ
ネート、N−アシルタウレート、メチルタウリドの脂肪酸アミド、アルキルスク
シネート及びスルホスクシネート、スルホスクシネートのモノエステル(特に飽
和及び不飽和C12〜C18のモノエステル)、スルホスクシネートのジエステル(
特に飽和及び不飽和C6〜C14のジエステル)、N−アシルサルコシネートが含
まれる。樹脂酸及び水素化樹脂酸、例えばロジン、水素化ロジン、ならびに獣脂
中に存在するか又はそれから得られる樹脂酸及び水素化樹脂酸も適している。
【0093】 陰イオン性スルフェート界面活性剤 ここでの使用に適した陰イオン性スルフェート界面活性剤には、直鎖又は分枝
鎖の第一及び第二アルキルスルフェート、アルキルエトキシスルフェート、脂肪
オレオイルグリセロールスルフェート、アルキルフェノールエチレンオキシドエ
ーテルスルフェート、C5〜C17のアシル−N−(C1〜C4アルキル)及び−N
−(C1〜C2のヒドロキシアルキル)グルカミンスルフェート、ならびにアルキ
ル多糖のスルフェート、例えばアルキルポリグルコシドのスルフェートが含まれ
る(非イオン性非硫酸化化合物は本明細書中に記載されている)。
【0094】 アルキルスルフェート界面活性剤は、好ましくは、直鎖及び分枝鎖の第一C10 〜C18のアルキルスルフェート、更に好ましくはC11〜C15の分枝鎖アルキルス
ルフェート及びC12〜C14の直鎖アルキルスルフェートから選択される。
【0095】 アルキルエトキシスルフェート界面活性剤は、好ましくは、1分子当たり0.
5〜20molのエチレンオキシドでエトキシル化されたC10〜C18のアルキル
スルフェートから成る群から選択される。更に好ましくは、アルキルエトキシス
ルフェート界面活性剤は、1分子当たり0.5〜7、好ましくは1〜5molの
エチレンオキシドでエトキシル化されたC11〜C18の、最も好ましくはC11〜C 15 のアルキルスルフェートである。アルキルスルフェート及びアルキルエトキシ
スルフェート界面活性剤の混合物もまた、ここでは適切である(WO-A-93/18124
)。
【0096】 陰イオン性スルホネート界面活性剤 ここでの使用に適した陰イオン性スルホネート界面活性剤には、C5〜C20
直鎖アルキルベンゼンスルホネート、アルキルエステルスルホネート、C6〜C2 2 の第一又は第二アルカンスルホネート、C6〜C24のオレフィンスルホネート、
スルホン化ポリカルボン酸、アルキルグリセロールスルホネート、脂肪アシルグ
リセロールスルホネート、脂肪オレイルグリセロールスルホネートの塩及びそれ
らの任意の混合物が含まれる。
【0097】 陰イオン性カルボキシレート界面活性剤 適切な陰イオン性カルボキシレート界面活性剤には、アルキルエトキシカルボ
キシレート、アルキルポリエトキシポリカルボキシレート界面活性剤及び石鹸(
「アルキルカルボキシル」)、特にここで記載されているような所定の第二石鹸
が含まれる。
【0098】 適切なアルキルエトキシカルボキシレートには、式RO(CH2CH2O)x
2COO-+(式中、RはC6〜C18のアルキル基であり、xは0〜10の範囲
であり、そしてエトキシレート分布は、重量を基礎にして、xが0である場合の
物質の量が20%未満であるようなものであり、Mは陽イオンである)を有する
ものが含まれる。適切なアルキルポリエトキシポリカルボキシレート界面活性剤
には、式RO−(CHR1−CHR2−O)−R3(式中、RはC6〜C18のアルキ
ル基であり、xは1〜25であり、R1及びR2は水素、メチル酸基、コハク酸基
、ヒドロキシコハク酸基及びそれらの混合物から成る群から選択され、そしてR 3 は水素、炭素数1〜8の置換又は非置換炭化水素及びそれらの混合物から成る
群から選択される)を有するものが含まれる。
【0099】 適切な石鹸界面活性剤には、第二級炭素と連結したカルボキシル単位を含有す
る第二石鹸界面活性剤が含まれる。ここでの使用に好ましい第二石鹸界面活性剤
は、2−メチル−1−ウンデカン酸、2−エチル−1−デカン酸、2−プロピル
−1−ノナン酸、2−ブチル−1−オクタン酸及び2−ペンチル−1−ヘプタン
酸の水溶性塩から成る群から選択される水溶性メンバーである。所定の石鹸は起
泡抑制剤としても含まれてもよい。
【0100】 アルカリ金属サルコシネート界面活性剤 その他の適切な陰イオン性界面活性剤は、式R−CON(R1)CH2COOM
(式中、RはC5〜C17の直鎖又は分枝鎖アルキル又はアルケニル基であり、R1 はC1〜C4のアルキル基であり、そしてMはアルカリ金属イオンである)のアル
カリ金属サルコシネートである。好ましい例は、そのナトリウム塩の形態のミリ
スチル及びオレオイルメチルサルコシネートである。
【0101】 両性界面活性剤 ここでの使用に適した両性界面活性剤には、アミンオキシド界面活性剤及びア
ルキルアンフォカルボン酸が含まれる。 適切なアミンオキシドには、式R3(OR4xNO(R52(式中、R3は、炭
素数8〜26のアルキル、ヒドロキシアルキル、アシルアミドプロピル及びアル
キルフェニル基又はそれらの混合物から選択され、R4は炭素数2〜3のアルキ
レン若しくはヒドロキシアルキレン基又はそれらの混合物であり、xは0〜5、
好ましくは0〜3であり、そして各R5は炭素数1〜3のアルキル又はヒドロキ
シアルキル基、あるいは1〜3個のエチレンオキシド基を含有するポリエチレン
オキシド基である)を有する化合物が含まれる。好ましいのは、C10〜C18のア
ルキルジメチルアミンオキシド及びC10〜C18のアシルアミドアルキルジメチル
アミンオキシドである。 アルキルアンフォジカルボン酸の適切な例は、Miranol, Inc., Dayton,NJ に
より製造のミラノール(商品名)C2M濃縮物である。
【0102】 双性イオン性界面活性剤 双性イオン性界面活性剤は、第二及び第三アミンの誘導体、複素環式第二及び
第三アミンの誘導体、あるいは第四級アンモニウム、第四級ホスホニウム又は第
三級スルホニウム化合物の誘導体として広範に記載され得る。ベタイン及びスル
タイン界面活性剤は、ここでの使用のための双性イオン性界面活性剤の例である
【0103】 適切なベタインは、式R(R’)2+2COO-(式中、RはC6〜C18のヒ
ドロカルビル基であり、各R1は典型的にはC1〜C3のアルキルであり、そして
2はC1〜C5のヒドロカルビル基である)を有する化合物である。好ましいベ
タインは、C12-18のジメチル−アンモニオヘキサノエート及びC10-18のアシル
アミノプロパン(又はエタン)ジメチル(又はジエチル)ベタインである。複合
ベタイン界面活性剤もmた、ここでの使用に適している。
【0104】 陽イオン性界面活性剤 本発明に用いられる陽イオン性エステル界面活性剤は、好ましくは、少なくと
も1つのエステル(即ち−COO−)結合及び少なくとも1つの陽イオン的荷電
基を含む界面活性剤特性を有する水分散性化合物である。コリンエステル界面活
性剤を含めたその他の適切な陽イオン性エステル界面活性剤は、例えば、米国特
許第4228042号、第4239660号及び第4260529号に開示されている。 適切な陽イオン性界面活性剤には、残りのN位置がメチル、ヒドロキシエチル
又はヒドロキシプロピル基により置換されるモノC6〜C16の、好ましくはC6
10のN−アルキル又はアルケニルアンモニウム界面活性剤から選択される第四
級アンモニウム界面活性剤が含まれる。
【0105】 酵素 ここでの使用に適切な酵素には、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダ
ーゼ、プロテアーゼ、グルコアミラーゼ、アミラーゼ、キシラナーゼ、リパーゼ
、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、ケラタナーゼ、
レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リ
グニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β−グ
ルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッ
カーゼ及びそれらの混合物が含まれる。
【0106】 好ましい酵素には、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、ペルオキシダーゼ
、クチナーゼ及び/又はセルラーゼが、1つ又はそれ以上の植物細胞壁分解酵素
と組合わせて含まれる。
【0107】 本発明に使用可能なセルラーゼには、細菌性又は真菌性のセルラーゼの両方が
含まれる。好ましくは、それらは5〜12のpH最適値、ならびに50CEVU
(セルロース粘性単位)を上回る活性を有する。適切なセルラーゼは、フミコラ
属のHumicola insolens、トリコデルマ属Trichoderma、チエラビア属Thielavia
及びスポロトリクム属Sporotrichumからそれぞれ生成される真菌セルラーゼを開
示する米国特許第4,435,307号、J61078384及びWO-A-96/02653に開示されてい
る。EP-A-739982は、新規のバチルス種から単離されたセルラーゼを記載してい
る。適切なセルラーゼは、GB-A-2.075.028、GB-A-2.095.275、DE-OS-2.247.832
及びWO-A-95/26398にも開示されている。
【0108】 このようなセルラーゼの例は、Humicola insolens(Humicola grisea var. th
ermoidea)の株、特にフミコラ株のDSM1800により産生されるセルラーゼ
である。その他の適切なセルラーゼは、50KDaの分子量を有し、等電点が5
.5で、415個のアミノ酸を含有するHumicola insolens起源のセルラーゼ;
そして、セルラーゼ活性を示すHumicola insolensDSM1800から得られる
〜43kDのエンドグルカナーゼであり、好ましいエンドグルカナーゼ成分は、
WO-A-91/17243に開示されたアミノ酸配列を有する。WO-A-94/21801に記載された
Trichoderma longibrachiatumからのEGIIIセルラーゼもまた適切なセルラ
ーゼである。特に適切なセルラーゼは、色保護効果を有するセルラーゼである。
このようなセルラーゼの例は、欧州特許出願第91202879.2号(1991年11月6日提
出(Novo))に記載されたセルラーゼである。ケアザイム及びセルザイム(Novo
Nordisk A/S)は特に有用である(WO91/17244及びWO91/21801も参照)。そ
の他の織物保護及び/又はクリーニング特性のための適切なセルラーゼは、WO-A
-96/34092、WO-A-96/17994及びWO95/24471に記載されている。 前記のセルラーゼは、普通、組成物の重量の0.0001%〜2%の活性酵素
のレベルで洗剤組成物中に混入される。
【0109】 ペルオキシダーゼ酵素は、酸素供給源、例えば過炭酸塩、過ホウ酸塩、過硫酸
塩、過酸化水素等と組合せて用いられる。それらは、「溶液漂白」のために、即
ち洗浄操作中に基材から除去された染料又は顔料が洗浄溶液中のその他の基材へ
移るのを防止するために用いられる。ペルオキシダーゼ酵素は当業界で知られて
おり、例えば、例えば西洋ワサビペルオキシダーゼ、リグニナーゼ及びハロペル
オキシダーゼ、例えばクロロ−及びブロモ−ペルオキシダーゼが含まれる。ペル
オキシダーゼ含有洗剤組成物は、例えばWO-A-89/099813、WO-A-89/09813ならび
に欧州特許出願EP91202882.6(1991年11月6日出願)及びEP96870013.8(199
6年2月20日出願)に開示されている。ラッカーゼ酵素も適している。
【0110】 好ましい増強剤は、置換フェンチアジン及びフェノキサジン 10−フェノチ
アジンプロピオン酸(PPT)、10−エチルフェノチアジン−4−カルボン酸
(EPC)、10−フェノキサジンプロピオン酸(POP)及び10−メチルフ
ェノキサジン(WO-A-94/12621に記載)、ならびに置換シリンゲート(C3〜C5
の置換アルキルシリンゲート)及びフェノールである。過炭酸ナトリウム又は過
ホウ酸ナトリウムは、過酸化水素の好ましい供給源である。 前記のセルラーゼ及び/又はペルオキシダーゼは、普通、組成物の重量の0.
0001%〜2%の活性酵素のレベルで洗剤組成物中に混入される。
【0111】 本発明の洗剤組成物中に含まれ得るその他の適切な酵素には、リパーゼが含ま
れる。洗剤用途に適したリパーゼには、シュードモナス属Pseudomonas群の微生
物、例えばGB-A-1,372,034号に開示されているようなPseudomonas stutzeriAT
CC19.154により産生されるものが含まれる。適切なリパーゼには、微生物Pseu
domonas fluorescentIAM1057により産生されるリパーゼの抗体との陽性
免疫学的交差反応を示すものが含まれる。このリパーゼは、リパーゼP「アマノ
」(以後、「アマノ−P」と呼ぶ)の商品名でAmano Pharmaceutical Co. Ltd.,
Nagoya, Japanから入手可能である。その他の適切な市販のリパーゼには、アマ
ノ−CES、Chromobacter viscosum、例えばToyo Jozo Co., Tagata, Japanか
らのChromobacter viscosum var. lipolyticumNRRLB3673からのリパー
ゼ; U.S.Biochemical Corp., U.S.A.及びDisoynth Co., The Netherlandsから
のChromobacter viscosumリパーゼ、ならびにPseudomonas gladioliからのリパ
ーゼが含まれる。特に適切なリパーゼは、本発明の組成物と組合せて用いた場合
に非常に有効であることが判明したM1リパーゼ(商品名)及びリポマックス(
商品名)(Gist-Brocades)ならびにリポラーゼ(商品名)及びリポラーゼウル
トラ(商品名)(Novo)のようなリパーゼである。EP-A-258068、WO-A-92/05249
及びWO-A-95/22615に、ならびにWO-A-94/03578、WO-A-95/35381及びWO-A-96/002
92に記載された脂肪分解酵素も適している。
【0112】 特別な種類のリパーゼ、即ち界面活性化を必要としないリパーゼと考えられ得
るクチナーゼ[EC3.1.1.50]も適している。洗剤組成物へのクチナー
ゼの付加は、例えばWO-A-88/09367、WO-A-90/09446、WO-A-94/14963及びWO-A-94
/14964に記載されている。 リパーゼ及び/又はクチナーゼは、普通、組成物の重量の0.0001%〜2
%の活性酵素のレベルで洗剤組成物中に混入される。
【0113】 適切なプロテアーゼは、B. subtilis及びB. licheniformisの特定の株から得
られるサブチリシン(サブチリシンBPN及びBPN’)である。ある適切なプ
ロテアーゼは、バチルス属の菌株から得られ、8〜12のpH範囲で最大活性を
有し、デンマークのNovo Industries A/S(以後「Novo」)によりエスペラーゼ
(商品名)として開発され、販売されている。この酵素及び類似酵素の調製は、
GB1,243,784号(Novo)に記載されている。その他の適切なプロテアーゼには、
アルカラーゼ(商品名)、デュラザイム(商品名)及びサビナーゼ(商品名)(
Novo)、ならびにマキサターゼ(商品名)、マキサカル(商品名)、プロペラー
ゼ(商品名)及びマキサペム(商品名)(タンパク質工学処理化マキサカル)(
Gist-Brocades)が含まれる。タンパク質分解酵素は、改変細菌セリンプロテア
ーゼ、例えば欧州特許出願第87303761.8号(1987年4月28日提出)に記載(特に1
7、24及び98ページ)され、本明細書中で「プロテアーゼB」と呼ばれるもの、
そしてEP-A-199,404号に記載され、本明細書中で「プロテアーゼA」と呼ばれる
改変細菌セリンタンパク質分解酵素を指すものも包含される。ここで「プロテア
ーゼC」と呼ばれるものが適しており、これは、リシンが位置27のアルギニン
に取って代わり、チロシンが位置104のバリンに取って代わり、セリンが位置
123でアスパラギンに取って代わり、そしてアラニンが位置274のトレオニ
ンに取って代わったバチルス属からのアルカリ性セリンプロテアーゼの変異体で
ある。プロテアーゼCは、WO-A-91/06637に記載されている。遺伝的改変変異体
、特にプロテアーゼCのものもまた、本明細書中に含まれる。
【0114】 「プロテアーゼD」と呼ばれる適切なプロテアーゼは、天然では見出されない
アミノ酸配列を有するカルボニルヒドロラーゼ変異体であり、これはWO-A-95/10
591に、そしてUS出願番号08/322,677(1994年10月13日出願)を有するGhosh,
et al, “Bleaching Compositions Comprising Protease Enzymes”の親出願に
記載されているように、Bacillus amyloliquefaciensサブチリシンの番号付けに
したがって、+76位と等価の前記のカルボニルヒドラーゼの位置で、好ましく
は、更に、+99、+101、+103、+104、+107、+123、+2
7、+105、+109、+126、+128、+135、+156、+166
、+195、+197、+204、+206、+210、+216、+217、
+218、+222、+260、+265及び/又は+274から成る群から選
択されるものと等価の1つ又はそれ以上のアミノ酸残基位置と組合せて、異なる
一アミノ酸に、複数のアミノ酸残基を置換することによって、前駆体カルボニル
ヒドロラーゼから得られる。
【0115】 また、EP-A-251446及びWO-A-91/06637に記載されたプロテアーゼ、WO-A-91/02
792に記載されたプロテアーゼBLAP(商品名)、ならびにWO-A-95/23221に記
載されたそれらの変異体もまた適切である。
【0116】 WO-A-93/18140Aに記載されたバチルス種NCIMB40338からの高pH
プロテアーゼも参照していただきたい。プロテアーゼ、1つ又はそれ以上のその
他の酵素及び可逆的なプロテアーゼ阻害剤を包含する酵素洗剤は、WO-A-92/0352
9Aに記載されている。望ましい場合には、WO-A-95/07791に記載されているよう
に、吸着低減及び加水分解増大を有するプロテアーゼが利用可能である。ここで
適切な洗剤のための組換え体トリプシン様プロテアーゼは、WO-A-94/25583に記
載されている。その他の適切なプロテアーゼは、EP-A-516200に記載されている
【0117】 その他の適切なプロテアーゼ酵素には、天然では見出されないアミノ酸配列を
有するカルボニルヒドロラーゼ変異体であり、これは前駆体カルボニルヒドロラ
ーゼの複数のアミノ酸残基を、異なるアミノ酸残基に取り換えることにより得ら
れるプロテアーゼ酵素が含まれ、ここで、この場合、前駆体酵素中で置換される
前記の複数のアミノ酸残基は、+210位と、次の残基:+33、+62、+6
7、+76、+100、+101、+103、+104、+107、+128、
+129、+130、+132、+135、+156、+158、+164、+
166、+167、+170、+209、+215、+217、+218、及び
+222位の1つ以上との組合わせたに対応する。この場合、番号位置はBacill
us amyloliquefaciensからの天然由来のサブチリシンに、又はその他のカルボニ
ルヒドロラーゼもしくはサブチリシン(例えばBacillus lentusサブチリシン)
における等価のアミノ酸残基に対応する。この種の好ましい酵素には、位置変更
+210、+76、+103、+104、+156及び+166を有するものが
含まれる。
【0118】 タンパク質分解酵素は、組成物の重量の0.0001%〜2%、好ましくは0
.001%〜0.2%、更に好ましくは0.005%〜0.1%の純粋酵素のレ
ベルで洗剤組成物中に混入される。
【0119】 アミラーゼ(α及び/又はβ)は、炭水化物ベースのしみを除去するために含
入され得る。WO-A-94/02597は、突然変異体アミラーゼを混入するクリーニング
組成物を記載している。WO-A-95/10603も参照のこと。クリーニング組成物での
使用が知られているその他のアミラーゼには、α−及びβ−アミラーゼが含まれ
る。α−アミラーゼは当業界で知られており、その例には、米国特許第5,003,25
7号、EP-A-252,666、WO-A-91/00353、FR-A-2,676,456、EP-A-285,123、EP-A-525
,610、EP-A-368,341及びGB-A-1,296,839号に開示されたものが含まれる。その他
の適切なアミラーゼは、WO-A-94/18314及びWO-A-96/05295に記載された安定性増
強アミラーゼ、そしてWO-A-95/10603に開示されたNovo Nordisk A/Sから入手可
能な直接親物質における付加的改変を有するアミラーゼ変異体である。EP-A-277
216、WO-A-95/26397及びWO-A-96/23873に記載されたアミラーゼも適している。
【0120】 市販のα−アミラーゼ製品の例は、プラフェクトOx Am(商品名)(Genen
corから)、ならびにテルマミル(商品名)、バン(商品名)、ファンガミル(
商品名)及びデュラミル(商品名)(すべてNovo Nordisk A/S、Denmarkから入
手可能)である。WO-A-95/26397は、その他の適切なアミラーゼ、即ちファデバ
ス(商品名)α−アミラーゼ活性検定により測定した場合に25℃〜55℃の温
度範囲で、8〜10の範囲のpH値において、テルマミル(商品名)の特異的活
性より少なくとも25%高い特異的活性を有することを特徴とするα−アミラー
ゼを記載する。適切なのは、WO-A-96/23873に記載された前記の酵素の変異体で
ある。活性レベル及び熱安定性と高活性レベルの組合せに関して改良特性を有す
るその他のデンプン分解酵素は、WO-A-95/35382に記載されている。 好ましいアミラーゼ酵素には、WO-A-95/26397に、そしてNovo NordiskPCT
/DK96/00056による同時係属出願に記載されているものが含まれる。
【0121】 デンプン分解酵素は、組成物の重量の0.0001%〜2%、好ましくは0.
00018%〜0.06%、更に好ましくは0.00024%〜0.048%の
純粋酵素のレベルで洗剤組成物中に混入される。
【0122】 特に好ましい実施形態では、ここでの組成物はアミラーゼ酵素、特にWO-A-95/
26397及びNovo NordiskPCT/DK96/00056による同時係属出願に記載されて
いるものを、補足的アミラーゼと組合せて含む。
【0123】 「補足的」とは、洗浄目的に適した1つ又はそれ以上のアミラーゼの付加を意
味する。補足的アミラーゼ(α及び/又はβ)の例を以下に記載する。WO-A-94/
02597及びWO-A-95/10603は、突然変異体アミラーゼを混入するクリーニング組成
物を記載する。クリーニング組成物中に用いることが知られているその他のアミ
ラーゼには、α−及びβ−アミラーゼの双方が含まれる。α−アミラーゼは当業
界で既知であり、米国特許第5,003,257号、EP-A-252,666、WO-A-91/00353、FR-A
-2,676,456、EP-A-285,123、EP-A-525,610、EP-A-368,341及びGB-A-1,296,839号
に開示されたものが含まれる。その他の適切なアミラーゼは、WO-A-94/18314及
びWO-A-96/05295(Genencor)に記載された安定性増強アミラーゼ、そしてWO-A-
95/10603に開示されたNovo Nordisk A/Sから入手可能な直接親物質における付加
的改変を有するアミラーゼ変異体である。EP-A-277216に記載されたアミラーゼ
も適している。市販のα−アミラーゼ製品の例は、プラフェクトOxAm(商品
名)(Genencor)、ならびにテルマミル(商品名)、バン(商品名)、フンガミ
ル(商品名)及びデュラミル(商品名)(すべてNovo Nordisk A/S、Denmark)
である。WO95/26397は、その他の適切なアミラーゼ、即ちファデバス(商品名
)α−アミラーゼ活性検定により測定した場合に25℃〜55℃の温度範囲で、
8〜10の範囲のpH値において、テルマミル(商品名)の特異的活性よりも少な
くとも25%高い特異的活性を有することを特徴とするα−アミラーゼを記載す
る。適切なのは、WO-A-96/23873に記載された前記の酵素の変異体である。活性
レベル及び熱安定性と高活性レベルの組合せに関して改良特性を有するその他の
デンプン分解酵素は、WO-A-95/35382に記載されている。本発明に好ましい補足
的アミラーゼは、WO-A-94/18314、WO-A-96/05295に記載されたプラフェクトOx
Am(商品名)(Genencorから販売)、テルマミル(商品名)、フンガミル(
商品名)、バン(商品名)及びデュラミル(商品名)(すべてNovo Nordisk A/S
から入手可能)、ならびにマキサミル(商品名)(Gist-Brocadesより)の商品
名で販売されるアミラーゼである。
【0124】 前記の補足的アミラーゼは一般に、組成物の重量の0.0001%〜2%、好
ましくは0.00018%〜0.06%、更に好ましくは0.00024%〜0
.048%の純性酵素のレベルで洗剤組成物中に混入される。好ましくは、特定
のアミラーゼと補足的アミラーゼの純性酵素との重量比は、9:1〜1:9、更
に好ましくは4:1〜1:4、最も好ましくは2:1〜1:2である。
【0125】 前述の酵素は、如何なる適切な起源、例えば植物、動物、細菌、真菌及び酵母
菌起源のものでもあり得る。起源は、中温性又は高温性(好冷性、向冷性、好熱
性、好圧性、好アルカリ性、好酸性、好塩性等)でもあることができる。精製又
は非精製形態のこれらの酵素を用いてもよい。天然酵素の突然変異体も、定義に
より含まれる。突然変異体は、例えば天然酵素のタンパク質及び/又は遺伝子工
学処理、化学的及び/又は物理的改変により得られる。一般的実行は、酵素の生
成に関与する遺伝物質がクローン化された宿主生物を介した酵素の発現である。
【0126】 前記の酵素は、普通、組成物の重量の0.0001%〜2%の活性酵素のレベ
ルで洗剤組成物中に混入される。酵素は、別々の単一配合剤(1つの酵素を含有
するプリル、顆粒、安定化液体等)として、あるいは2つ又はそれ以上の酵素の
混合物(例えば共顆粒)として付加し得る。
【0127】 付加し得るその他の適切な洗剤配合剤は、同時係属中の欧州特許出願第928700
18.6号(1992年1月31日出願)に記載されている酵素酸化スカベンジャーである
。このような酵素酸化スカベンジャーの例は、エトキシル化テトラエチレンポリ
アミンである。
【0128】 一連の酵素物質及び合成洗剤組成物中へのそれらの混入手段も、WO-A-9307263
及びWO-A-9307260、WO-A-8908694、ならびに米国特許第3,553,139号に開示され
ている。酵素は米国特許第4,101,457号に、そして米国特許第4,507,219号にも更
に開示されている。液体洗剤処方物に有用な酵素物及びそれらのこのような処方
物中への混入は、米国特許第4,261,868号に開示されている。洗剤中での使用の
ための酵素は、種々の技法により安定化され得る。酵素安定化法は、米国特許第
3,600,319号、EP-A-199,405及びEP-A-200,586に開示され、例示されている。酵
素安定化はまた、例えば米国特許第3,519,570号にも記載されている。プロテア
ーゼ、キシラナーゼ及びセルラーゼを生じる有用なバチルス種AC13は、WO-A
-9401532に記載されている。
【0129】 漂白剤 ここで適切な漂白剤には、塩素及び酸素放出漂白剤が含まれる。好ましい一態
様では、酸素放出漂白剤は、過酸化水素供給源及び有機ペルオキシ酸漂白前駆体
化合物を含有する。有機ペルオキシ酸の生成は、前駆体と過酸化水素供給源との
in-situ反応により生じる。過酸化水素の好ましい供給源には、無機過水和物漂
白剤が含まれる。別の好ましい態様では、予備生成有機ペルオキシ酸が組成物中
に直接混入される。過酸化水素供給源と有機ペルオキシ酸前駆体の混合物を予備
生成有機ペルオキシ酸と組合せて含有する組成物も意図される。
【0130】 無機過水和物漂白剤 無機過水和物塩の例には、過ホウ酸塩、過炭酸塩、過リン酸塩、過硫酸塩及び
過ケイ酸塩が含まれる。無機過水和物塩は、普通はアルカリ金属塩である。無機
過水和物塩は、付加的保護を伴うことなく、結晶固体として含まれ得る。しかし
ながら、ある種の過水和物塩に関しては、より良好な保存安定性を提供するため
被覆形態の物質が用いられる。
【0131】 過ホウ酸ナトリウムは、表示式NaBO222の一水和物の形態又は四水和
物NaBO222・3H2Oであり得る。アルカリ金属過炭酸塩、特に過炭酸ナ
トリウムは、ここでの含有物として好ましい過水和物である。過炭酸ナトリウム
は、2Na2CO3・3H22に対応する式を有する付加化合物であり、結晶固体
として市販されている。過酸化水素付加化合物である過炭酸ナトリウムは、溶解
時に非常に迅速に過酸化水素を放出する傾向があり、これが高漂白剤濃度局在化
を生じる傾向を増大し得る。過炭酸塩は、最も好ましくは、製品内安定性を提供
する被覆形態でこのような組成物中に混入される。
【0132】 製品内安定性を提供する適切なコーティング物質は、水溶性アルカリ金属硫酸
塩及び炭酸塩の混合塩を包含する。このようなコーティングは、コーティング方
法とともに、GB-A-1,466,799に既に記載されている。混合塩コーティング物質と
過炭酸塩との重量比は、1:200〜1:4、更に好ましくは1:99〜1:9
、最も好ましくは1:49〜1:19の範囲である。好ましくは、混合塩は、一
般式Na2SO4・n・Na2CO3(式中、nは0.1〜3、好ましくはnは0.
3〜1.0,最も好ましくはnは0.2〜0.5である)を有する硫酸ナトリウ
ム及び炭酸ナトリウムのものである。製品内安定性を提供する別の適切なコーテ
ィング物質は、SiO2:Na2O比が1.8:1〜3.0:1、好ましくは1.
8:1〜2.4:1のケイ酸ナトリウム、及び/又は無機過水和物塩の重量の好
ましくは2%〜10%(普通は3%〜5%)のSiO2のレベルで適用されるメ
タケイ酸ナトリウムを包含する。ケイ酸マグネシウムもコーティングに含まれ得
る。ケイ酸塩及びホウ酸塩又はホウ酸あるいはその他の無機物を含有するコーテ
ィングも適している。蝋、油、脂肪石鹸を含有するその他のコーティングも、本
発明内で有益に用いられ得る。 ペルオキシモノ過硫酸カリウムは、ここでの組成物中に利用される別の無機過
水和物塩である。
【0133】 ペルオキシ酸漂白剤前駆体 ペルオキシ酸漂白剤前駆体は、過加水分解反応で過酸化水素と反応してペルオ
キシ酸を生成する化合物である。一般に、ペルオキシ酸漂白剤前駆体は、次式で
表され得る:
【0134】
【化1】
【0135】 (ここで式中、Lは脱離基であり、Xは、過加水分解時に生成されるペルオキシ
酸の構造が:
【0136】
【化2】
【0137】 であるような本質的に如何なる官能価でもある)。 適切なペルオキシ酸漂白剤前駆体化合物は、典型的には1つ又はそれ以上のN
−又はO−アシル基を含有し、この前駆体は広範な種類から選択され得る。適切
な種類には、イミダゾール及びオキシムの無水物、エステル、イミド、ラクタム
及びアシル化誘導体が含まれる。これらの種類内の有用な物質の例は、GB-A-158
6789に開示されている。適切なエステルは、GB-A-836988、GB-A-864798、GB-A-1
147871、GB-A-2143231及びEP-A-0170386に開示されている。
【0138】 脱離基 脱離基(以後、L基)は、最適時間枠(例えば洗浄サイクル)内で生じる過加
水分解反応のために十分反応性でなければならない。しかしながら、Lが反応し
すぎると、この活性剤は漂白剤組成物中で使用するために安定化するのが難しい
。 好ましいL基は、以下のものからなる群より選択される:
【0139】
【化3】
【0140】 (式中、R1は炭素数1〜14のアルキル、アリール又はアルカリール基であり
、R3は炭素数1〜8のアルキル鎖であり、R4はH又はR3であり、R5は炭素数
1〜8のアルケニル鎖であり、そしてYはH又は可溶化基である。R1、R3及び
4のいずれかは本質的に如何なる官能基によっても、例えばアルキル、ヒドロ
キシ、アルコキシ、ハロゲン、アミン、ニトロシル、アミド及びアンモニウム又
はアルキルアンモニウム基によって置換され得る)。
【0141】 好ましい可溶化剤は、−SO3 -+、−CO2 -+、−SO4 -+、−N+(R3
4-及びO<‐‐N(R33であり、最も好ましくは−SO3 -+及び−CO2 -+(式中、R3は炭素数1〜4のアルキル鎖であり、Mは漂白活性剤に溶解性
を提供する陽イオンであり、そしてXは漂白活性剤に溶解性を提供する陰イオン
である)である。好ましくは、Mはアルカリ金属、アンモニウム又は置換アンモ
ニウム陽イオンで、ナトリウム及びカリウムが最も好ましく、Xはハロゲン化物
、水酸化物、メチル硫酸塩又は酢酸塩陰イオンである。
【0142】 過安息香酸前駆体 過安息香酸前駆体化合物は、過加水分解で過安息香酸を提供する。 適切なO−アシル化過安息香酸前駆体化合物には、置換及び非置換ベンゾイル
オキシベンゼンスルホネートが含まれ、これには例えばベンゾイルオキシベンゼ
ンスルホネート:
【0143】
【化4】
【0144】 が含まれる。 ベンゾイル化剤によるソルビトール、グルコース及びすべての糖類のベンゾイ
ル化産物も適しており、これには例えば以下のものが含まれる:
【0145】
【化5】
【0146】 イミド型の過安息香酸前駆体化合物には、N−ベンゾイルスクシンイミド、テ
トラベンゾイルエチレンジアミン及びN−ベンゾイル置換尿素が含まれる。適切
なイミダゾール型過安息香酸前駆体にはN−ベンゾイルイミダゾール及びN−ベ
ンゾイルベンズイミダゾールが挙げられ、そしてその他の有用なN−アシル基含
有過安息香酸前駆体にはN−ベンゾイルピロリドン、ジベンゾイルタウリン及び
ベンゾイルピログルタミン酸が含まれる。
【0147】 その他の過安息香酸前駆体には、ベンゾイルジアシルペルオキシド、ベンゾイ
ルテトラアシルペルオキシド及び次式を有する化合物が含まれる:
【0148】
【化6】
【0149】 無水フタル酸は、本明細書における別の適切な過安息香酸前駆体化合物である
【0150】
【化7】
【0151】 適切なN−アシル化ラクタム過安息香酸前駆体は、次式を有する:
【0152】
【化8】
【0153】 (式中、nは0〜8、好ましくは0〜2であり、R6はベンゾイル基である)。
【0154】 過安息香酸誘導体前駆体 過安息香酸誘導体前駆体は、過加水分解時に置換過安息香酸を提供する。 適切な置換過安息香酸誘導体前駆体には、ベンゾイル基が本質的には如何なる
非正荷電(即ち、非陽イオン性)官能基にも、例えばアルキル、ヒドロキシ、ア
ルコキシ、ハロゲン、アミン、ニトロシル及びアミド基により置換される本明細
書中に開示された過安息香酸前駆体のいずれかが含まれる。 置換過安息香酸前駆体化合物の好ましい種類は、以下の一般式のアミド置換化
合物である:
【0155】
【化9】
【0156】 (式中、R1は炭素数1〜14のアリール又はアルカリール基であり、R2は炭素
数1〜14のアリーレン又はアルカリーレン基であり、そしてR5はHあるいは
炭素数1〜10のアルキル、アリール又はアルカリール基であり、そしてLは本
質的に如何なる脱離基でもある)。R1は好ましくは、炭素数が6〜12である
。R2は好ましくは、炭素数4〜8である。R1は分枝鎖、置換又はその両方を含
有するアリール、置換アリール又はアルキルアリールであり、そして合成供給源
又は天然供給源、例えば獣脂から供給され得る。R2に関しては、類似構造変異
が許される。置換には、アルキル、アリール、ハロゲン、窒素、硫黄及びその他
の典型的置換基又は有機化合物が含まれ得る。R5は、好ましくは、H又はメチ
ルである。R1及びR5は、全体で18より多い炭素原子を含有すべきでない。こ
の種のアミド置換漂白活性剤化合物は、EP-A-0170386に記載されている。
【0157】 陽イオン性ペルオキシ酸前駆体 陽イオン性ペルオキシ酸前駆体化合物は、過加水分解時に陽イオン性ペルオキ
シ酸を生成する。 典型的には、陽イオン性ペルオキシ酸前駆体は、適切なペルオキシ酸化合物の
ペルオキシ酸部分を正荷電官能基、例えばアンモニウム又はアルキルアンモニウ
ム基、好ましくはエチル又はメチルアンモニウム基で置換することにより生成さ
れる。陽イオン性ペルオキシ酸前駆体は、典型的には、適切な陰イオン、例えば
ハロゲン化物イオン又はメチルスルフェートイオンを有する塩として組成物中に
存在する。
【0158】 そのように陽イオン的に置換されるペルオキシ酸前駆体化合物は、前記のよう
な過安息香酸又はその置換誘導体、前駆体化合物であり得る。あるいは、ペルオ
キシ酸前駆体化合物は、後述のようなアルキルペルカルボン酸前駆体化合物又は
アミド置換アルキルペルオキシ酸前駆体であり得る。
【0159】 陽イオン性ペルオキシ酸前駆体は、米国特許第4,904,406号、第4,751,015号、
第4,988,451号、第4,397,757号、第5,269,962号、第5,127,852号、第5,093,022
号、第5,106,528号、UK1,382,594、EP475,512、458,396、及び284,292、な
らびにJP87-318,332に記載されている。
【0160】 適切な陽イオン性ペルオキシ酸前駆体には、アンモニウム又はアルキルアンモ
ニウム置換アルキル又はベンゾイルオキシベンゼンスルホネート、N−アシル化
カプロラクタム、及びモノベンゾイルテトラアセチルグルコースベンゾイルペル
オキシドのいずれかが含まれる。
【0161】 好ましい陽イオン的置換ベンゾイルオキシベンゼンスルホネートは、ベンジル
オキシベンゼンスルホネートの4−(トリメチルアンモニウム)メチル誘導体で
ある:
【0162】
【化10】
【0163】 好ましい陽イオン的置換アルキルオキシベンゼンスルホネートは、次式を有す
る:
【0164】
【化11】
【0165】 N−アシル化カプロラクタム類の好ましい陽イオン性ペルオキシ酸前駆体には
、トリアルキルアンモニウムメチレンベンゾイルカプロラクタム、特にトリメチ
ルアンモニウムメチレンベンゾイルカプロラクタムが含まれる:
【0166】
【化12】
【0167】 N−アシル化カプロラクタム類のその他の好ましい陽イオン性ペルオキシ酸前
駆体には、トリアルキルアンモニウムメチレンアルキルカプロラクタムが含まれ
る:
【0168】
【化13】
【0169】 (式中、nは0〜12、特に1〜5である)。 別の好ましい陽イオン性ペルオキシ酸前駆体は、2−(N,N,N−トリメチ
ルアンモニウム)エチルナトリウム4−スルホフェニルカルボネートクロリドで
ある。
【0170】 アルキルペルカルボン酸漂白剤前駆体 アルキルペルカルボン酸漂白剤前駆体は、過加水分解時にペルカルボン酸を生
成する。この種類の好ましい前駆体は、過加水分解時に過酢酸を提供する。 イミド型の好ましいアルキルペルカルボン酸前駆体化合物には、N,N,N1
1テトラアセチル化アルキレンジアミン(ここで、アルキレン基は炭素数が1
〜6である)、特にアルキレン基が炭素数1、2及び6である化合物が含まれる
。テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)が特に好ましい。
【0171】 その他の好ましいアルキルペルカルボン酸前駆体には、ナトリウム3,5,5−
トリメチルヘキサノイルオキシベンゼンスルホネート(イソ−NOBS)、ナト
リウムノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)、ナトリウムアセト
キシベンゼンスルホネート(ABS)及びペンタアセチルグルコースが含まれる
【0172】 アミド置換アルキルペルオキシ酸前駆体 アミド置換アルキルペルオキシ酸前駆体化合物も適切であり、その例には、以
下の一般式のものが含まれる:
【0173】
【化14】
【0174】 (式中、R1は炭素数1〜14のアルキル基であり、R2は炭素数1〜14のアル
キレン基であり、そしてR5はH又は炭素数1〜10のアルキル基であり、そし
てLは本質的に如何なる脱離基でもある)。R1は、好ましくは炭素数6〜12
である。R2は、好ましくは炭素数4〜8である。R1は直鎖、あるいは分枝、置
換又はその両方を含有する分枝鎖アルキルであり、そして合成供給源又は天然供
給源、例えば獣脂から供給され得る。 R2に関しては、類似構造変異が許される
。置換には、アルキル、ハロゲン、窒素、硫黄及びその他の典型的置換基又は有
機化合物が含まれる。R5は、好ましくは、H又はメチルである。R1及びR5
、炭素数が全体で18より多くあるべきでない。この種のアミド置換漂白活性剤
化合物は、EP-A-0170386に記載されている。
【0175】 ベンゾキサジン有機ペルオキシ前駆体 例えばEP-A-332,294及びEP-A-482,807に開示されているようなベンゾキサジン
型の前駆体化合物、特に次式を有するもの:
【0176】
【化15】
【0177】 も適しており、これには、この型の置換ベンゾキサジンが含まれる:
【0178】
【化16】
【0179】 (式中、R1はH、アルキル、アルカリール、アリール、アリールアルキルであ
り、R2、R3、R4及びR5は、H、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アリール
、ヒドロキシ、アルコキシル、アミノ、アルキルアミノ、COOR6(ここで、
6はH又はアルキル基である)及びカルボニル官能基から選択される同一の又
は異なる置換基であり得る)。 ベンズオキサジン型の特に好ましい前駆体は以下のものである:
【0180】
【化17】
【0181】 予備生成有機ペルオキシ酸 有機ペルオキシ酸化合物の適切な種類は、以下の一般式のアミド置換化合物で
ある:
【0182】
【化18】
【0183】 (式中、R1は炭素数1〜14のアルキル、アリール又はアルカリール基であり
、R2は炭素数1〜14のアルキレン、アリーレン及びアルカリーレン基であり
、そしてR5はH又は炭素数1〜10のアルキル、アリール又はアルカリール基
である)。R1は、好ましくは炭素数6〜12である。R2は、好ましくは炭素数
4〜8である。R1は直鎖又は分枝鎖アルキル、置換アリール、あるいは分枝、
置換又はその両方を含有するアルカリールであり、そして合成供給源又は天然供
給源、例えば獣脂から供給され得る。 R2に関しては、類似構造変異が許される
。置換は、アルキル、アリール、ハロゲン、窒素、硫黄及びその他の典型的置換
基又は有機化合物を含むことができる。R5は、好ましくは、H又はメチルであ
る。R1及びR5は、炭素数が全体で18より多くあるべきでない。この種のアミ
ド置換有機ペルオキシ酸化合物は、EP-A-0170386に記載されている。
【0184】 その他の有機ペルオキシ酸には、ジアシル及びテトラアシルペルオキシド、特
にジペルオキシドデカンジオン酸、ジペルオキシテトラデカンジオン酸、及びジ
ペルオキシヘキサデカンジオン酸が含まれる。ジベンゾイルペルオキシドは、本
明細書中の好ましい有機ペルオキシ酸である。モノ−及びジペルアゼライン酸、
モノ−及びジペルブラシル酸、ならびにN−フタロイルアミノペルオキシカプロ
ン酸も本明細書で適している。
【0185】 放出速度の制御−手段 洗浄溶液への漂白剤、特に酸素漂白剤の放出速度を制御するための手段が提供
され得る。 漂白剤の放出速度を制御するための手段は、洗浄溶液へのペルオキシド種の制
御放出を提供し得る。このような手段には、例えば過酸化水素供給源として作用
する如何なる無機過水和物塩の洗浄溶液への放出をも制御することが含まれ得る
。 適切な制御放出手段は、本組成物の一部分に漂白剤を制限することを含み得る
。漂白剤の放出速度を制御するための別のメカニズムは、制御放出を提供するよ
う意図されたコーティングで漂白剤を被覆することによるものであってもよい。
したがって、コーティングは、例えば貧水溶性物質を包含し得るか、又は厚いコ
ーティングの溶解の動態論が放出速度の制御を提供する十分な厚みのコーティン
グであってもよい。
【0186】 コーティング物質は、種々の方法を用いて適用され得る。如何なるコーティン
グ物質も、典型的には、1:99〜1:2、好ましくは1:49〜1:9のコー
ティング物質対漂白剤の重量比で存在する。適切なコーティング物質には、トリ
グリセリド(例えば、部分的水素添加植物油、ダイズ油、綿実油)、モノ又はジ
グリセリド、微晶質蝋、ゼラチン、セルロース、脂肪酸及びそれらの混合物のい
ずれもが含まれる。その他の適切なコーティング物質は、アルカリ及びアルカリ
土類金属の硫酸塩、ケイ酸塩及び炭酸塩を含むことができ、これには炭酸カルシ
ウム及びシリカが含まれる。
【0187】 好ましいコーティング物質、特に無機過水和物塩漂白剤供給源のためのものに
は、SiO2:Na2O比が1.8:1〜3.0:1、好ましくは1.8:1〜2
.4:1のケイ酸ナトリウム、及び/又は無機過水和物塩の重量の好ましくは2
%〜10%(普通は3%〜5%)のSiO2のレベルで適用されるメタケイ酸ナ
トリウムが含まれる。ケイ酸マグネシウムもコーティングに含まれ得る。
【0188】 如何なる無機塩コーティング物質も、有機結合剤物質と併合されて、複合無機
塩/有機結合剤コーティングを提供し得る。適切な結合剤には、アルコール1モ
ル当たり5〜100モルのエチレンオキシドを含有するC10〜C20のアルコール
エトキシレート、更に好ましくはアルコール1モル当たり20〜100モルのエ
チレンオキシドを含有するC15〜C20の第1アルコールエトキシレートが含まれ
る。
【0189】 その他の好ましい結合剤には、ある種の高分子物質が含まれる。平均分子量が
12,000〜700,000のポリビニルピロリドン、平均分子量が600〜
5x106、好ましくは1000〜400,000、最も好ましくは1000〜
10,000のポリエチレングリコール(PEG)は、このような高分子物質の
例である。無水マレイン酸とエチレン、メチルビニルエーテル又はメタクリル酸
とのコポリマーであって、無水マレイン酸がポリマーの少なくとも20モル%を
構成するものは、結合剤として有用な高分子物質のさらなる例である。これらの
高分子物質は、溶媒として又は、水、プロピレングリコール及び1モル当たり5
〜100モルのエチレンオキシドを含有する前記のC10〜C20のアルコールエト
キシレートのような溶媒と組合せて、用いられ得る。結合剤のさらなる例には、
10〜C20のモノ−及びジグリセロールエーテル、そしてC10〜C20の脂肪酸も
挙げられる。
【0190】 セルロース誘導体、例えばメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース及
びヒドロキシエチルセルロース、ならびにホモ−又はコポリマーポリカルボン酸
あるいはそれらの塩は、ここでの使用に適した結合剤のその他の例である。
【0191】 コーティング物質の適用のための一方法には、アグロメレーションが含まれる
。好ましいアグロメレーション法には、前記の有機結合剤物質のいずれかの使用
が含まれる。如何なる従来のアグロメレーター/ミキサーも用いられ、これには
、パン、ロータリードラム及び竪形ブレンダー型が含まれるが、これらに限定さ
れない。溶融コーティング組成物も、漂白剤の可動床上に注ぐか又は噴霧するこ
とにより、適用され得る。
【0192】 必要な制御放出を提供するその他の手段には、その溶解度及び放出速度を制御
するために漂白剤の物理的特性を変える機械的手段が含まれる。適切なプロトコ
ールには、圧縮、機械的注入、手動注入及び、いずれかの粒状構成成分の粒子サ
イズの選択による漂白剤化合物の溶解度の調製が含まれる。 粒子サイズの選択は粒状構成成分の組成物と、所望の制御放出動態論に適合す
る要求との両方に依存しているが、しかし、粒子サイズは500μmより大きく
あるべきで、好ましくは800〜1200μmの平均粒子直径を有するのが望ま
しい。
【0193】 制御放出の手段を提供するための付加的プロトコールには、組成物が洗浄溶液
に導入された場合に、提供されたその中のイオン強度環境が必要な制御放出動態
論を達成させるような、組成物の他の如何なる構成成分の適切な選択が含まれる
【0194】 金属含有漂白触媒 ここでの漂白剤含有組成物は、金属含有漂白触媒を付加的に含有し得る。好ま
しくは、金属含有漂白剤触媒は、遷移金属含有漂白触媒、更に好ましくはマンガ
ン又はコバルト含有漂白触媒である。
【0195】 適切な種類の漂白触媒は、明白な漂白触媒活性を有する重金属陽イオン、例え
ば銅、鉄陽イオン、漂白触媒活性をほとんど又は全く有さない補助金属陽イオン
、例えば亜鉛又はアルミニウム陽イオン、そして触媒及び補助金属陽イオンに対
して明白な安定性定数を有する金属イオン封鎖剤、特にエチレンジアミン四酢酸
、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)及びその水溶性塩を包含する
触媒である。このような触媒は、米国特許第4,430,243号に開示されている。
【0196】 漂白触媒の好ましい種類には、米国特許第5,246,621号及び米国特許第5,244,5
94号に開示されたマンガンベースの錯体が含まれる。これらの触媒の好ましい例
には、MnIV 2(u−O)3(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシク
ロノナン)2−(PF6)2、 MnIII 2(u−O)1(u−OAc)2(1,4,7−トリメ
チル−1,4,7−トリアザシクロノナン)2−(ClO4)2、 MnIV 4(u−O)6(
1,4,7−トリアザシクロノナン)4−(ClO4)2、 MnIIIMnIV 4(u−O)1 (u−OAc)2−(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン
)2−(ClO4)3、及びそれらの混合物が含まれる。その他は、EP-A-549,272号に
記載されている。本明細書で用いるのに適したその他の配位子には、1,5,9
−トリメチル−1,5,9−トリアザシクロドデカン、2−メチル−1,4,7
−トリアザシクロノナン、2−メチル−1,4,7−トリアザシクロノナン、1
,2,4,7−テトラメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン、及びそれら
の混合物が含まれる。適切な漂白触媒の例に関しては、米国特許第4,246,612号
及び米国特許第5,227,084号を参照のこと。単核マンガン(IV)錯体、例えばMn(
1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(OCH3)3−(P
6)を教示する米国特許第5,194,416号も参照のこと。
【0197】 米国特許第5,114,606号に開示されているような更に別の種類の漂白触媒は、
少なくとも3つの連続C−OH基を有する非カルボキシレートポリヒドロキシ化
合物である配位子とのマンガン(III)及び/又は(IV)の水溶性錯体である。好ま
しい配位子には、ソルビトール、イジトール、ダルシトール、マンニトール、キ
シリトール、アラビトール、アドニトール、メソ−エリスリトール、メソ−イノ
シトール、ラクトース及びそれらの混合物が含まれる。
【0198】 米国特許第5,114,611号は、遷移金属の錯体を包含する漂白触媒を教示し、こ
れには、Mn、Co、Fe又はCuの、非(マクロ)環状配位子との錯体が含ま
れる。前記の配位子は、次式を有する:
【0199】
【化19】
【0200】 (式中、R1、R2、R3及びR4は、各々、R1−N=C−R2及びR3−C=N−
4が5又は6員環を形成するように、H、置換アルキル及びアリール基から選
択され得る。前記の環は更に置換され得る。Bは、O、S、CR56、NR7
びC=O(ここで、R5、R6及びR7は各々、H、置換又は非置換基を含めたア
ルキル又はアリール基である)から選択される架橋基である)。好ましい配位子
には、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、イミダゾール、ピラゾー
ル及びトリアゾール環が含まれる。任意に、前記の環は、アルキル、アリール、
アルコキシ、ハロゲン化物及びニトロのような置換基により置換されてもよい。
特に好ましいのは、配位子2,2’−ビスピリジルアミンである。好ましい漂白
触媒には、Co、Cu、Mn、Fe、−ビスピリジルメタン及び−ビスピリジル
アミン錯体が含まれる。非常に好ましい触媒には、Co(2,2’−ビスピリジ
ルアミン)Cl2、ジ(イソチオシアナト)ビスピリジルアミン−コバルト(II)、
トリスジピリジルアミン−コバルト(II)ペルクロレート、Co(2,2−ビスピ
リジルアミン)22ClO4、ビス(2,2’−ビスピリジルアミン)銅(II)ペル
クロレート、トリス(ジ−2−ピリジルアミン)鉄(II)ペルクロレート及びそれ
らの混合物が含まれる。
【0201】 好ましい例には、テトラ−N−デンテート及びビ−N−デンテート配位子との
二核Mn錯体が含まれ、これにはN4MnIII(u−O)2MnIV4 +及び[Bip
2MnIII(u−O)2MnIVbipy2]−(ClO4)3が含まれる。
【0202】 漂白触媒マンガン錯体の構造は、一般的に明らかにされていないが、それらが
、配位子のカルボキシル及び窒素原子とマンガン陽イオンとの相互作用から生じ
るキレート化剤又はその他の水和配位錯体を包含すると推測され得る。同様に、
触媒工程中のマンガン陽イオンの酸化状態は、確信を持って知られているわけで
はなく、(+II)、(+III)、(+IV)又は(+V)原子価状態であるかもしれない
。マンガン陽イオンに対する配位子の6つの結合点が考え得るため、多核種及び
/又は「ケージ」構造が水性漂白媒質中に存在し得る、と合理的に推測され得る
。実際に存在する活性Mn−配位子種の形態がなんであれ、それは明らかに触媒
のように機能して、お茶、ケチャップ、コーヒー、ワイン、ジュースなどのよう
な頑強な汚れに及ぼす漂白性能の改良を提供する。
【0203】 その他の漂白触媒は、例えばEP-A-408,131号(コバルト錯体触媒)、EP-A-384
,503号及び第306,089号(メタロ−ポルフィリン触媒)、米国特許第4,728,455号
(マンガン/マルチデンテート配位子触媒)、米国特許第4,711,748号及びEP-A-
224,952号(アルミノシリケート触媒上に吸収されたマンガン)、米国特許第4,6
01,845号(マンガン及び亜鉛又はマグネシウム塩によるアルミノケイ酸塩支持)
、米国特許第4,626,373号(マンガン/配位子触媒)、米国特許第4,119,557号(
第二鉄錯体触媒)、DE-P-2,054,019号(コバルトキレート化剤触媒)、CA-A-866
,191号(遷移金属含有塩)、米国特許第4,430,243号(マンガン陽イオンと非触
媒金属陽イオンとのキレート化剤)、及び米国特許第4,728,455号(マンガング
ルコネート触媒)に記載されている。
【0204】 その他の好ましい例には、次式を有するコバルト(III)触媒が含まれる: Co[(NH3)nM'mB'bT'tqp]Yy (式中、コバルトは+3酸化状態であり、nは0〜5(好ましくは4又は5、最
も好ましくは5)の整数であり、M’はモノデンテート配位子を示し、mは0〜
5(好ましくは1又は2、最も好ましくは1)の整数であり、B’はビデンテー
ト配位子を示し、bは0〜2の整数であり、T’はトリデンテート配位子を示し
、tは0又は1であり、Qはテトラデンテート配位子を示し、qは0又は1であ
り、Pはペンタデンテート配位子であり、pは0又は1であり、そしてn+m+
2b+3t+4q+5p=6であり、Yは、数y(ここで、yは1〜3(好まし
くは2〜3、最も好ましくはYがa−1荷電陰イオンである場合に2である整数
))で存在して荷電平衡塩を生成する1つ又はそれ以上の適切に選択された対陰
イオンであり、好ましいYは塩化物、硝酸塩、亜硝酸塩、硫酸塩、クエン酸塩、
酢酸塩、炭酸塩及びそれらの組合せから成る群から選択され、更にコバルトに結
合した少なくとも1つの配位部位が自動食器洗い使用条件下で不安定であり、残
りの配位部位は自動食器洗い条件下でコバルトを安定化し、したがって、アルカ
リ条件下でのコバルト(III)のコバルト(II)への還元ポテンシャルは、
正規水素電極に対して0.4ボルト未満(好ましくは0.2ボルト未満)である
)。
【0205】 この種の好ましいコバルト触媒は、次式を有する: [Co(NH3)n(M')m]Yy (式中、nは3〜5(好ましくは4又は5、最も好ましくは5)の整数であり、
M’は、不安定な配位部分、好ましくは塩素、臭素、水酸化物、水及び(mが1
より大きい場合には)それらの組合せから成る群から選択されたものであり、m
は1〜3(好ましくは1又は2、最も好ましくは1)の整数であり、m+n=6
、そしてYは数yで存在する適切に選択された対陰イオンであり、yは1〜3(
好ましくは2〜3、最も好ましくはYが−1荷電陰イオンである場合に2である
)の整数で荷電平衡塩を生成する)。 ここで有用なこの種類の好ましいコバルト触媒は、式[Co(NH3)5Cl]Yy 、特に[Co(NH3)5Cl]Cl2を有するコバルトペンタアミンクロリド塩であ
る。
【0206】 更に好ましいのは、次式を有するコバルト(III)漂白触媒を利用する本発
明の組成物である: [Co(NH3)n(M)m(B)b]Ty (式中、コバルトは+3酸化状態であり、nは4又は5(好ましくは5)であり
、Mは一部位によりコバルトに配位した1つ又はそれ以上の配位子であり、mは
0、1又は2(好ましくは1)であり、Bは2つの部位でコバルトに配位された
配位子であり、bは0又は1(好ましくは0)であり、そしてb=0である場合
には、m+n=6、そしてb=1である場合にはm=0及びn=4、そしてTは
数yで存在する適切に選択された対陰イオンであり、yは電荷平衡塩を得るため
の整数(好ましくはyは1〜3、最も好ましくはTが−1荷電陰イオンである場
合に2である)であって、更に前記の触媒は0.23M-1-1(25℃)未満の
塩基加水分解速度定数を有する)。
【0207】 好ましいTは、塩化物、ヨウ化物、I3 -、ギ酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、硫酸塩
、亜硫酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、臭化物、PF6 -、BF4 -、B(Ph
4 -、リン酸塩、亜リン酸塩、ケイ酸塩、トシレート、メタンスルホン酸塩、及
びそれらの組合せから成る群から選択される。任意に、T中に1つより多い陰イ
オン基が存在する場合、例えばHPO4 2-、HCO3 -、H2PO4 -などの場合には
、Tはプロトン化され得る。更に、Tは、非伝統的無機陰イオン、例えば陰イオ
ン性界面活性剤(例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)、アル
キル硫酸塩(AS)、アルキルエトキシスルホン酸塩(AES)等)及び/又は
陰イオン性ポリマー(例えば、ポリアクリレート、ポリメタクリレート等)から
成る群から選択され得る。
【0208】 M部分には、例えばF-、SO4 -2、NCS-、SCN-、S23 -2、NH3、P
4 3-及びカルボキシレート(好ましくは、モノ−カルボキシレート、しかし1
より大きいカルボキシレートは、コバルトとの結合が1部分当たり1つだけのカ
ルボキシレートによる限りにおいて、その部分に存在し得るが、この場合、M部
分のその他のカルボキシレートはプロトン化されるか又はその塩形態であり得る
)が含まれるが、これらに限定されない。任意に、1つより多い陰イオン基がM
中に存在する場合(例えば、 HPO4 2-、HCO3 -、H2PO4 -、HOC(O)C
2C(O)O−等)には、Mはプロトン化され得る。好ましいM部分は、次式を
有する置換及び非置換C1〜C30のカルボン酸である:
【0209】 RC(O)O− (式中、Rは好ましくは、水素、そしてC1〜C30の(好ましくはC1〜C18の)
非置換及び置換アルキル、C6〜C30の(好ましくはC6〜C18の)非置換及び置
換アリール、ならびにC3〜C30の(好ましくはC5〜C18の)非置換及び置換ヘ
テロアリールから成る群から選択され、この場合、置換基は、−NR’3、−N
R’4 +、−C(O)OR’、−OR’、−C(O)NR’2(式中、R’は水素及び
1〜C6の部分から成る群から選択される)から成る群から選択される)。した
がって、このような置換Rには、部分−(CH2)nOH及び−(CH2)nNR’4 +
ここで、nは1〜16、好ましくは2〜10、最も好ましくは2〜5の整数であ
る)が含まれる。
【0210】 最も好ましいMは、Rが水素、メチル、エチル、プロピル、直鎖又は分枝鎖C 4 〜C12のアルキル及びベンジルから成る群から選択される前記の式を有するカ
ルボン酸である。最も好ましいRはメチルである。好ましいカルボン酸M部分に
は、ギ酸、安息香酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ドデカン酸、マロン酸
、マレイン酸、コハク酸、アジピン酸、フタル酸、2−エチルヘキサン酸、ナフ
テン酸(naphtenoic acid)、オレイン酸、パルミチン酸、トリフレート、酒石酸
、ステアリン酸、酪酸、クエン酸、アクリル酸、アスパラギン酸、フマル酸、ラ
ウリン酸、リノール酸、乳酸、リンゴ酸及び特に酢酸が含まれる。
【0211】 B部分には、炭酸塩、二及びそれ以上のカルボン酸塩(例えばシュウ酸塩、マ
ロン酸塩、リンゴ酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩)、ピコリン酸、ならびにα
及びβアミノ酸(例えば、グリシン、アラニン、β−アラニン、フェニルアラニ
ン)が含まれる。
【0212】 ここで有用なコバルト漂白触媒が知られており、例えば、それらの塩基加水分
解速度とともに、M.L. Tobe,“Base Hydrolysis of Transition-Metal Complexe
s”, Adv. Inorg. Bioinorg. Mech.,(1983),2,pages1-94に記載されている。
例えば、17ページの表1は、シュウ酸塩(kOH =2.5x10-4-1-1
25℃))、NCS-(kOH =5.0x10-4-1-1(25℃))、ギ酸塩(
OH =5.8x10-4-1-1(25℃))及び酢酸塩(kOH =9.6x10 -4-1-1(25℃))と錯化したコバルトペンタアミン触媒に関する塩基加水
分解速度(そこではkOHと呼ばれる)を提示する。本明細書で有用な最も好まし
いコバルト触媒は、式[Co(NH3)5OAc]Ty(式中、OAcは酢酸部分を示
す)を有するコバルトペンタアミン酢酸塩、特にコバルトペンタアミンアセテー
トクロリド[Co(NH3)5OAc]Cl2、ならびに[Co(NH3)5OAc](OA
c)2、[Co(NH3)5OAc](PF6)2、[Co(NH3)5OAc](SO4)、[C
o(NH3)5OAc](BF4)2、及び[Co(NH3)5OAc](NO3)2(本明細書中
では「PAC」)である。
【0213】 これらのコバルト触媒は、例えば、本明細書中に前述したTobeの論文及びそこ
に引用された参考文献で、米国特許第4,810,410号(Diakun等、1989年3月7日発
行)、J.Chem. Ed.(1989),66(12),1043-45; The Synthesis and Characteri
zation of Inorganic Compounds, W.L. Jolly(Prentice-Hall;1970),pp.461-3
; Inorg. Chem., 18, 1497-1502(1979);Inorg. Chem., 21, 2881-2885(1982
); Inorg. Chem., 18,2023-2025(1979); Inorg. Synthesis, 173-176(1960
);及びJournal of Physical Chemistry, 56, 22-25(1952);ならびに後述する
合成例で提供されるような既知の手法により容易に調製される。
【0214】 本発明の洗剤タブレット中への混入に適したコバルト触媒は、米国特許第5,55
9,261号、第5,581,005号及び第5,597,936号(これらの記載内容は、参照により
本明細書中に含まれる)に開示された合成経路により生成され得る。 これらの触媒は、製品の審美上望ましい場合には色インパクトを低減するよう
に、又は本明細書中に以後に例示するような酵素含有粒子中に含入されるように
付加物質と同時処理され得るか、あるいは組成物は触媒「小斑点」を含有するよ
う製造され得る。
【0215】 有機高分子化合物 有機高分子化合物は、本発明の洗剤タブレットの好ましい構成成分として付加
され得る。有機高分子化合物とは、分散、再沈着防止、汚れ放出又はその他の洗
浄特性を有する洗剤組成物中に一般に見出される本質的にあらゆる高分子有機化
合物を意味する。
【0216】 有機高分子化合物の例には、水溶性有機ホモ−又はコポリマーポリカルボン酸
、改質ポリカルボキシレート又はそれらの塩が挙げられ、この場合、ポリカルボ
ン酸は、2個以下の炭素原子により互いに分離した少なくとも2つのカルボキシ
ル基を包含する。後者の種類のポリマーは、GB-A-1,596,756に開示されている。
このような塩の例は、分子量2000〜10000のポリアクリレート及び、適
切なその他のモノマー単位のいずれかとのコポリマーであり、これには改質アク
リル酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、アコニチン酸、メサコン酸、シト
ラコン酸及びメチレンマロン酸又はそれらの塩、無水マレイン酸、アクリルアミ
ド、アルキレン、ビニルメチルエーテル、スチレンならびにそれらの混合物が含
まれる。好ましいのは、20,000〜100,000の分子量を有するアクリ
ル酸と無水マレイン酸のコポリマーである。
【0217】 15,000未満の分子量を有する好ましい市販のアクリル酸含有ポリマーに
は、ソカランPA30、PA20、PA15、PA10及びソカランCP10(
BASF GmbH)の商品名で販売されているもの、ならびにアキュソール45N、4
80N、460N(Rohm and Haas)の商品名で販売されているものが含まれる
【0218】 好ましいアクリル酸含有コポリマーには、モノマー単位として:a)90重量
%〜10重量%、好ましくは80重量%〜20重量%のアクリル酸又はその塩、
及びb)10重量%〜90重量%、好ましくは20重量%〜80重量%の置換ア
クリル酸モノマー又はその塩を含有し、一般式−[CR2−CR1(CO−O−R3)
]−(式中、置換基R1、R2又はR3の少なくとも1つ、好ましくはR1又はR2
炭素数1〜4のアルキル又はヒドロキシアルキル基であり、R1又はR2は水素で
あることができ、R3は水素又はアルカリ金属塩であることができる)を有する
ものが含まれる。最も好ましいのは、R1がメチルであり、R2が水素である置換
アクリル酸モノマー(即ち、メタクリル酸モノマー)である。この種類の最も好
ましいコポリマーは、3500の分子量を有し、60重量%〜80重量%のアク
リル酸及び40重量%〜20重量%のメタクリル酸を含有する。
【0219】 ポリアミン及び改質ポリアミン化合物は本明細書中で有用であり、これには、
EP-A-305282、EP-A-305283及びEP-A-351629に開示されたようなアスパラギン酸
から導出されるものが含まれる。
【0220】 その他の任意のポリマーは、改質化及び非改質化双方のポリビニルアルコール
及びアセテート、セルロース物質及び改質セルロース物質、ポリオキシエチレン
、ポリオキシプロピレンならびにそれらのコポリマー(改質化及び非改質化の双
方)、エチレン又はプロピレングリコールのテレフタレートエステル又はポリオ
キシアルキレン単位を有するそれらの混合物であり得る。 適切な例は、米国特許第5,591,703号、第5,597,789号及び第4,490,271号に開
示されている。
【0221】 汚れ放出剤 適切な高分子汚れ放出剤には、(a)次のものから本質的になる1以上の非イ
オン性親水性構成成分:(i)少なくとも2の重合度を有するポリオキシエチレ
ンセグメント、又は(ii)2〜10の重合度を有するオキシプロピレン又はポ
リオキシプロピレンセグメント(この場合、前記の親水性セグメントは、エーテ
ル結合により各末端で隣接部分と結合しない限り、いかなるオキシプロピレン単
位も包含しない)、又は(iii)オキシエチレンを包含するオキシアルキレン
単位と1〜30オキシプロピレン単位の混合物であって、前記親水性セグメント
は、好ましくは少なくとも25%のオキシエチレン単位を包含し、更に好ましく
は、20〜30オキシプロピレン単位を有するこのような構成成分については特
に、少なくとも50%のオキシエチレン単位を包含する;あるいは(b)次のも
のを含む1以上の疎水性構成成分:(i)C3のオキシアルキレンテレフタレー
トセグメントであって、この場合、前記の疎水性構成成分がオキシエチレンテレ
フタレートをも包含する場合には、オキシエチレンテレフタレート:C3のオキ
シアルキレンテレフタレート単位の比は2:1又はそれより低いもの、(ii)
4〜C6のアルキレン若しくはオキシC4〜C6のアルキレンセグメント、又はそ
の混合物、(iii)ポリ(ビニルエステル)セグメント、好ましくは、少なく
とも2の重合度を有するポリビニルアセテート、あるいは(iv)C1〜C4のア
ルキルエーテル若しくはC4のヒドロキシアルキルエーテル置換基、又はそれら
の混合物であって、この場合、前記の置換基はC1〜C4のアルキルエーテル若し
くはC4のヒドロキシアルキルエーテルセルロース誘導体、又はそれらの混合物
の形態で存在するもの、あるいは(a)及び(b)の組合せを有する汚れ放出剤
が含まれる。
【0222】 典型的には、(a)(i)のポリオキシエチレンセグメントは200からの重
合度を有するが、しかしより高いレベルを用いることも可能であり、好ましくは
3〜150、更に好ましくは6〜100である。適切なオキシC1〜C4のアルキ
レン疎水性セグメントには、米国特許第4,721,580号に開示されているような高
分子汚れ放出剤の末端キャップ体、例えばMO3S(CH2nOCH2CH2O−
(式中、Mはナトリウムであり、nは4〜6の整数である)が含まれるが、これ
らに限定されない。
【0223】 ここで有用な高分子汚れ放出剤には、セルロース系誘導体、例えばヒドロキシ
エーテルセルロース系ポリマー、エチレンテレフタレート又はプロピレンテレフ
タレートとポリエチレンオキシド又はポリプロピレンオキシドテレフタレート等
とのコポリマーブロックが含まれる。このような薬剤は市販されており、セルロ
ースのヒドロキシエーテル、例えばMETHOCEL(Dow)が含まれる。ここ
での使用のためのセルロース系汚れ放出剤には、 C1〜C4のアルキル及びC4
ヒドロキシアルキルセルロースから成る群から選択されるものも含まれる(米国
特許第4,000,093号参照)。
【0224】 ポリ(ビニルエステル)疎水性セグメントを特徴とする汚れ放出剤には、ポリ
(ビニルエステル)のグラフトコポリマー、例えばC1〜C6のビニルエステル、
好ましくはポリアルキレンオキシド主鎖、例えばポリエチレンオキシド主鎖上に
グラフトされたポリ(ビニルアセテート)が含まれる(EP-A-0219048号参照)。
【0225】 別の適切な汚れ放出剤は、エチレンテレフタレート及びポリエチレンオキシド
(PEO)テレフタレートのランダムブロックを有するコポリマーである。この
高分子汚れ放出剤の分子量は、25,000〜55,000の範囲である(米国
特許第3,959,230号及び米国特許第3,893,929号参照)。 別の適切な高分子汚れ放出剤は、エチレンテレフタレート単位の反復単位を有
するポリエステルであり、10〜15重量%のエチレンテレフタレート単位を、
平均分子量300〜5,000のポリオキシエチレングリコールから得られるポ
リオキシエチレンテレフタレート単位90〜80重量%とともに含有する。
【0226】 別の適切な高分子汚れ放出剤は、テレフタロイル及びオキシアルキレンオキシ
反復単位のオリゴマーエステル主鎖ならびにこの主鎖と共有結合した末端部分か
ら成る実質的に線状のエステルオリゴマーのスルホン化物質である。これらの汚
れ放出剤は、米国特許第4,968,451号に詳細に記載されている。その他の適切な
高分子汚れ放出剤には、米国特許第4,711,730号のテレフタレートポリエステル
、米国特許第4,721,580号の陰イオン性末端キャップ化オリゴマーエステル、そ
して米国特許第4,702,857号のブロックポリエステルオリゴマー化合物が含まれ
る。その他の高分子汚れ放出剤にはまた、陰イオン性、特にスルホアロリルの末
端キャップ化テレフタレートエステルを開示する米国特許第4,877,896号の汚れ
放出剤も含まれる。
【0227】 別の汚れ放出剤は、テレフタレート単位、スルホイソテレフタロイル単位、オ
キシエチレンオキシ及びオキシ−1,2−プロピレン単位の反復単位を有するオ
リゴマーである。反復単位はオリゴマーの主鎖を形成し、好ましくは改変イセチ
オン化末端キャップ化で終結される。この種類の特に好ましい汚れ放出剤は、1
つのスルホイソフタロイル単位、5つのテレフタロイル単位、オキシエチレンオ
キシ及びオキシ−1,2−プロピレンオキシ単位を1.7〜1.8の比で、そし
てナトリウム2−(2−ヒドロキシエトキシ)−エタンスルホネートの2つの末
端キャップ化単位を含む。
【0228】 重金属イオン封鎖剤 本発明のタブレットは、好ましくは、任意の構成成分として重金属イオン封鎖
剤を含有する。重金属イオン封鎖剤とは、本明細書中では、重金属イオンを封鎖
する(キレート化する)ために作用する構成成分を意味する。これらの構成成分
はまた、カルシウム及びマグネシウムキレート化能力も有し得るが、しかし優先
的に、それらは重金属イオン、例えば鉄、マンガン及び銅を結合する選択性を示
す。
【0229】 例えばホスホン酸又はカルボン酸官能価を有する、実際には酸性である重金属
イオン封鎖剤は、それらの酸性形態で、又は適切な対陽イオン、例えばアルカリ
又はアルカリ性金属イオン、アンモニウム又は置換アンモニウムイオン、又はそ
れらのいずれかの混合物との錯体/塩として存在し得る。好ましくは、塩/錯体
のいずれも水溶性である。前記の対陽イオンと重金属イオン封鎖剤とのモル比は
、好ましくは少なくとも1:1である。
【0230】 ここでの使用に適切な重金属イオン封鎖剤には、有機ホスホネート、例えばア
ミノアルキレンポリ(アルキレンホスホネート)、アルカリ金属エタン1−ヒド
ロキシジホスホネート及びニトリロトリメチレンホスホネートが含まれる。前記
の種の中で好ましいのは、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホネート
)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホネート)ヘキサメチレンジアミン
テトラ(メチレンホスホネート)及びヒドロキシ−エチレン1,1ジホスホネー
トである。
【0231】 ここでの使用に適切なその他の重金属イオン封鎖剤には、ニトリロ三酢酸及び
ポリアミノカルボン酸、例えばエチレンジアミノ四酢酸、エチレントリアミン五
酢酸、エチレンジアミン二コハク酸、エチレンジアミン二グルタル酸、2−ヒド
ロキシプロピレンジアミン二コハク酸又はそれらのあらゆる塩が含まれる。
【0232】 特に好ましいのは、エチレンジアミン−N,N’−二コハク酸(EDDS)、
あるいはそのアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は置換アンモニ
ウム塩、あるいはそれらの混合物である。好ましいEDDS化合物は遊離酸形態
であり、ナトリウム又はマグネシウム塩あるいはそれらの錯体である。
【0233】 結晶成長抑制剤成分 洗剤タブレットは、好ましくは、組成物の重量の0.01%〜5%、更に好ま
しくは0.1%〜2%のレベルで混入される結晶成長抑制剤構成成分、好ましく
は有機二ホスホン酸構成成分を含有する。 有機二ホスホン酸とは、本明細書中では、その化学構造の一部として窒素を含
有しない有機二ホスホン酸を意味する。したがってこの定義は、有機アミノホス
ホネートを除外するが、しかしながらこれは、重金属イオン封鎖剤構成成分とし
て本発明の組成物中に含まれ得る。
【0234】 有機二ホスホン酸は、好ましくはC1〜C4の二ホスホン酸、更に好ましくはC 2 の二ホスホン酸、例えばエチレン二ホスホン酸、あるいは最も好ましくはエタ
ン1−ヒドロキシ−1,1−二ホスホン酸(HEDP)であり、そして部分的に
又は完全にイオン化形態で、特に塩又は錯体として、存在し得る。
【0235】 水溶性硫酸塩 ここでの組成物は、任意に水溶性硫酸塩を含有する。存在する場合、水溶性硫
酸塩は、組成物の重量の0.1%〜40%、更に好ましくは1%〜30%、最も
好ましくは5%〜25%のレベルである。 水溶性硫酸塩は、本質的にはあらゆる対陽イオンを有するあらゆる硫酸塩であ
ってもよい。好ましい塩は、アルカリ及びアルカリ土類金属の硫酸塩から選択さ
れ、特に硫酸ナトリウムである。
【0236】 アルカリ金属ケイ酸塩 適切なアルカリ金属ケイ酸塩は、SiO2:Na2O比が1.8〜3.0、好ま
しくは1.8〜2.4、最も好ましくは2.0のケイ酸ナトリウムである。ケイ
酸ナトリウムは、好ましくは、SiO2の重量の20%未満、好ましくは1%〜
15%、最も好ましくは3%〜12%のレベルで存在する。アルカリ金属ケイ酸
塩は、無水塩又は水和塩のいずれかの形態であり得る。
【0237】 ここでの組成物はまた、少なくとも0.4重量%SiO2のレベルで存在するメ
タケイ酸ナトリウムも含有することができる。メタケイ酸ナトリウムは、1.0
の表示SiO2:Na2O比を有する。前記のケイ酸ナトリウム対前記のメタケイ
酸ナトリウムの重量比は、SiO2として計算した場合、好ましくは50:1〜
5:4、更に好ましくは15:1〜2:1、最も好ましくは10:1〜5:2で
ある。
【0238】 着色剤 「着色剤」という用語は、本明細書中で用いる場合、可視光スペクトルからの
光の特定の波長を吸収する如何なる物質をも意味する。このような着色剤は、洗
剤組成物に付加されると、視覚可能な色を変え、したがって洗剤組成物の外観を
変えるという作用を有する。着色剤は、例えば染料又は顔料であり得る。好まし
くは、着色剤は、それらが混入される組成物中で安定である。したがって、高p
Hの組成物中では着色剤は好ましくはアルカリ安定性であり、低pHの組成物中
では着色剤は好ましくは酸安定性である。
【0239】 適切な染料の例には、反応性染料、直接染料、アゾ染料が含まれる。好ましい
染料には、フタロシアニン染料、アントラキノン染料、キノリン染料、モノアゾ
、ジアゾ及びポリアゾが含まれる。更に好ましい染料には、アントラキノン、キ
ノリン及びモノアゾ染料が含まれる。好ましい染料には、サンドランE−HRL
180%(商品名)、サンドランミリングブルー(商品名)、ターコイズアシッ
ドブルー(商品名)及びサンドランブリリアントグリーン(商品名)(すべてCl
ariant UK製)、ヘキサコールキノリンイエロー(商品名)及びヘキサコールブ
リリアントブルー(商品名)(ともにPointings, UKから入手可能)、ウルトラ
マリンブルー(商品名)(Hollidayから入手可能)、又はレバフィックスターコ
イズブルーEBA(商品名)(Bayer, USAから入手可能)が含まれる。
【0240】 着色剤は、適切な方法のいずれかによっても混入され得る。適切な方法には、
すべての又は選択された洗剤構成成分をドラム中で着色剤と混合するか、又はす
べての又は選択された洗剤構成成分に回転ドラム中で着色剤を噴霧する方法が含
まれる。 着色剤は、普通、0.001%〜1.5%、好ましくは0.01%〜1.0%
、最も好ましくは0.1%〜0.3%のレベルで添加される。
【0241】 腐蝕防止剤化合物 ここでの組成物、特に食器洗いに使用するものは、有機銀コーティング剤、特
にパラフィン、窒素含有腐蝕防止剤化合物及びMn(II)化合物、特に有機配位子
のMn(II)塩から好ましく選択される腐蝕防止剤を含有することができる。 有機銀コーティング剤は、WO94/16047及びEP-A-690122に記載されている。窒
素含有腐蝕防止剤化合物は、EP-A-634,478に開示されている。腐蝕防止剤中に用
いるためのMn(II)化合物は、EP-A-672749に記載されている。
【0242】 銀コーティング剤の機能的役割は、本発明の組成物が適用されている洗浄負荷
のあらゆる銀製品構成成分上に「使用中の」保護コーティング層を形成すること
である。それゆえ銀コーティング剤は、特に、固体銀表面を処理するための水性
洗浄溶液及び漂白溶液の一構成成分として存在する場合に、その固体銀表面への
接着に対して高親和性を有する。
【0243】 ここでの適切な有機銀コーティング剤には、炭化水素鎖中に1〜40個の炭素
原子を有する一価又は多価アルコールの脂肪エステルが含まれる。 脂肪エステルの脂肪酸部分は、炭化水素鎖中に1〜40個の炭素原子を有する
モノ−又はポリカルボン酸から得ることができる。モノカルボン酸脂肪酸の適切
な例には、ベヘン酸、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸
、ラウリン酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、乳酸、グリコー
ル酸及びβ,β’−ジヒドロキシイソ酪酸が含まれる。適切なポリカルボン酸の
例には、n−ブチル−マロン酸、イソクエン酸、クエン酸、マレイン酸、リンゴ
酸及びコハク酸が含まれる。
【0244】 脂肪エステル中の脂肪アルコール基は、炭化水素鎖中に1〜40個の炭素原子
を有する一価又は多価アルコールにより示され得る。適切な脂肪アルコールの例
には、ベヘニル、アラキジル、ココイル、オレイル及びラウリルアルコール、エ
チレングリコール、グリセロール、エタノール、イソプロパノール、ビニルアル
コール、ジグリセロール、キシリトール、スクロース、エリスリトール、ペンタ
エリスリトール、ソルビトール又はソルビタンが含まれる。 好ましくは、脂肪エステル付加物質の脂肪酸及び/又は脂肪アルコール基は、
アルキル鎖中に1〜24個の炭素原子を有する。
【0245】 ここでの好ましい脂肪エステルは、エチレングリコール、グリセロール及びソ
ルビタンエステルであり、この場合、エステルの脂肪酸部分は普通はベヘン酸、
ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸又はミリスチン酸から選択される種を
包含する。 グリセロールエステルも非常に好ましい。これらは、前記のようなグリセロー
ル及び脂肪酸のモノ−、ジ−又はトリ−エステルである。
【0246】 ここでの使用のための脂肪アルコールの特定例には、ステアリルアセテート、
パルミチルジラクテート、ココイルイソブチレート、オレイルマレエート、オレ
イルジマレエート、及びタロウイルプロピオネートが含まれる。ここで有用な脂
肪酸エステルには、キシリトールモノパルミテート、ペンタエリスリトールモノ
ステアレート、スクロースモノステアレート、グリセロールモノステアレート、
エチレングリコールモノステアレート、ソルビタンエステルが含まれる。適切な
ソルビタンエステルには、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンパルミテー
ト、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノミリステート、ソルビタンモノ
ベヘネート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンジラウレート、ソルビタン
ジステアレート、ソルビタンジベヘネート、ソルビタンジオレエート及び混合タ
ロウアルキルソルビタンモノ及びジエステルも含まれる。 グリセロールモノステアレート、グリセロールモノオレエート、グリセロール
モノパルミテート、グリセロールモノベヘネート及びグリセロールジステアレー
トは、ここでの好ましいグリセロールエステルである。
【0247】 適切な有機銀コーティング剤には、トリグリセリド、モノ又はジグリセリド、
及びそれらの全体的又は部分的水素添加誘導体、ならびにそれらの混合物のいず
れもが含まれる。脂肪酸エステルの適切な供給源には、植物油及び魚油ならびに
動物脂肪が含まれる。適切な植物油には、ダイズ油、綿実油、ヒマシ油、オリー
ブ油、落花生油、ベニバナ油、ヒマワリ油、ナタネ油、ブドウ種子油、パーム油
及びコーン油が含まれる。
【0248】 蝋、これには微晶質蝋が含まれるが、これはここでの適切な有機銀コーティン
グ剤である。好ましい蝋は35℃〜110℃の範囲の融点を有し、一般に12〜
70個の炭素原子を包含する。好ましいのは、長鎖飽和炭化水素化合物から成る
パラフィン及び微晶質型の石油蝋である。 アルギン酸塩及びゼラチンは、ここでの適切な有機銀コーティング剤である。 ジアルキルアミンオキシド、例えばC12〜C20のメチルアミンオキシド、なら
びにジアルキル第四級アンモニウム化合物及び塩、例えばC12〜C20のメチルア
ンモニウムハロゲン化物も適している。
【0249】 その他の適切な有機銀コーティング剤には、ある種の高分子物質が含まれる。
平均分子量が12,000〜700,000のポリビニルピロリドン、平均分子
量が600〜10,000のポリエチレングリコール(PEG)、ポリアミンN
−オキシドポリマー、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールとのコポ
リマー、ならびにセルロース誘導体、例えばメチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース及びヒドロキシエチルセルロースは、このような高分子物質の例で
ある。 ある種の香料物質、特に金属表面に対して高実在性(high substantivity)を示
すものも、本明細書中の有機銀コーティング剤として有用である。
【0250】 高分子汚れ放出剤はまた、有機銀コーティング剤としても用い得る。 好ましい有機銀コーティング剤は、典型的には、炭素数が20〜50の範囲の
主として分枝した脂肪族炭化水素であるパラフィン油であり、好ましいパラフィ
ン油は、1:10〜2:1、好ましくは1:5〜1:1の環状炭化水素と非環状
炭化水素との比を有する主として分枝したC25-45の種から選択される。これら
の特徴を満たし、環状炭化水素と非環状炭化水素との比が32:68であるパラ
フィン油は、WINOG70の商品名でWintershall(Salzbergen,Germany)か
ら販売されている。
【0251】 窒素含有腐蝕防止剤化合物 適切な窒素含有腐蝕防止剤化合物には、イミダゾール及びその誘導体、例えば
ベンズイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール、ならびにイミダゾール化
合物の製造方法も開示するチェコスロバキア国特許第139,279号及びGB-A-1,137,
741に記載されたイミダゾール誘導体が含まれる。
【0252】 窒素含有腐蝕防止剤化合物としても適しているのは、ピラゾール化合物及びそ
れらの誘導体、特にピラゾールが位置1、3、4又は5のいずれかで置換基R1
、R3、R4及びR5(ここで、R1はH、CH2OH、CONH3、又はCOCH3
のいずれかであり、R3及びR5はC1〜C20のアルキル又はヒドロキシルのいず
れかであり、R4はH、NH2又はNO2のいずれかである)に置換されるもので
ある。
【0253】 その他の適切な窒素含有腐食防止剤化合物には、ベンゾトリアゾール、2−メ
ルカプトベンゾチアゾール、1−フェニル−5−メルカプト−1,2,3,4−
テトラゾール、チオナリド、モルホリン、メラミン、ジステアリルアミン、ステ
アロイルステアラミド、シアヌル酸、アミノトリアゾール、アミノテトラゾール
及びインダゾールが含まれる。 窒素含有化合物、例えばアミン、特にジステアリルアミン及びアンモニウム化
合物例えば塩化アンモニウム、臭化アンモニウム、硫酸アンモニウム又はクエン
酸水素二アンモニウムも適している。
【0254】 Mn(II)腐蝕防止剤化合物 Mn(II)化合物は、好ましくは、漂白溶液中に0.1重量ppm〜250重量
ppm、更に好ましくは0.5重量ppm〜50重量ppm、最も好ましくは1
重量ppm〜20重量ppmのMn(II)イオンを提供するレベルで混入され
る。
【0255】 Mn(II)化合物は、無水又はいずれかの水和形態の無機塩であり得る。適
切な塩には、硫酸マンガン、炭酸マンガン、リン酸マンガン、硝酸マンガン、酢
酸マンガン及び塩化マンガンが含まれる。Mn(II)化合物は、有機脂肪酸の塩又
は錯体、例えば酢酸マンガン又はステアリン酸マンガンであり得る。 Mn(II)化合物は、有機配位子の塩又は錯体であり得る。好適態様では、有機
配位子は重金属イオン封鎖剤である。別の好ましい態様では、有機配位子は結晶
成長抑制剤である。
【0256】 その他の腐食防止剤化合物 その他の適切な付加的腐蝕防止剤化合物には、メルカプタン及びジオール、特
に炭素数が4〜20のメルカプタンが含まれ、これにはラウリルメルカプタン、
チオフェノール、チオナフトール、チオナリド及びチオアントラノールが含まれ
る。飽和又は不飽和のC10〜C20の脂肪酸又はそれらの塩、特にトリステアリン
酸アンモニウムも適している。C12〜C20のヒドロキシ脂肪酸又はそれらの塩も
適している。ホスホン化オクタデカン及びその他の酸化防止剤、例えばβヒドロ
キシトルエン(BHT)も適している。 ブタジエンとマレイン酸のコポリマー、特に商品照会番号07787でPolyscience
Incから供給されるものは、腐食防止剤化合物として特に有用であることが判明
している。
【0257】 水溶性ビスマス化合物 ここでの組成物、特に食器洗いに使用されるものは、水溶性ビスマス化合物を
含むことができ、これは、好ましくは組成物の重量の0.005%〜20%、更
に好ましくは0.01%〜5%、最も好ましくは0.1%〜1%のレベルで存在
する。 水溶性ビスマス化合物は、本質的にあらゆる無機又は有機対陰イオンとのビス
マスの本質的にあらゆる塩又は錯体であり得る。好ましい無機ビスマス塩は、ト
リハロゲン化ビスマス、硝酸ビスマス及びリン酸ビスマスから選択される。酢酸
及びクエン酸ビスマスは、有機対陰イオンとの好ましい塩である。
【0258】 酵素安定系 ここでの好ましい酵素含有組成物は、0.001重量%〜10重量%、好まし
くは0.005重量%〜8重量%、最も好ましくは0.01重量%〜6重量%の
酵素安定系を包含し得る。酵素安定系は、洗浄性酵素と相溶性である如何なる安
定系であることもできる。このような安定系は、カルシウムイオン、ホウ酸、プ
ロピレングリコール、短鎖カルボン酸、ボロン酸、塩素漂白スカベンジャー及び
それらの混合物を包含し得る。このような安定系はまた、可逆酵素阻害剤、例え
ば可逆プロテアーゼ阻害剤も包含し得る。
【0259】 石灰石鹸分散剤化合物 活性洗剤構成成分の組成物は、石灰石鹸分散剤化合物を含むことができ、これ
は、好ましくは組成物の重量の0.1%〜40%、更に好ましくは1%〜20%
、最も好ましくは2%〜10%のレベルで存在する。 石灰石鹸分散剤は、カルシウム又はマグネシウムイオンによる脂肪酸のアルカ
リ金属、アンモニウム又はアミン塩の沈殿を防止する物質である。好ましい石灰
石鹸分散剤化合物は、WO-A-93/08877に開示されている。
【0260】 起泡抑制系 ここでの組成物は、好ましくは起泡抑制系を含むことができ、これは、好まし
くは組成物の重量の0.01%〜15%、好ましくは0.05%〜10%、最も
好ましくは0.1%〜5%のレベルで存在する。 本明細書で用いるのに適した起泡抑制系は、本質的に如何なる既知の消泡化合
物、例えばシリコーン消泡化合物、2−アルキル及びアルカノール消泡化合物を
も包含し得る。好ましい起泡抑制系及び消泡化合物は、WO-A-93/08876及びEP-A-
705324に開示されている。
【0261】 高分子移染防止剤 ここでの組成物は、0.01重量%〜10重量%、好ましくは0.05重量%
〜0.5重量%の高分子移染防止剤も包含し得る。 高分子移染防止剤は、好ましくはポリアミンN−オキシドポリマー、N−ビニ
ルピロリドンとN−ビニルイミダゾールとのコポリマー、ポリビニルピロリドン
ポリマー又は、それらの組合せから選択される。
【0262】 蛍光増白剤 本組成物はまた、0.005重量%〜5重量%のある種類の親水性蛍光増白剤
も含有することができる。 ここでの有用な親水性蛍光増白剤には、以下の構造式を有するものが含まれる
【0263】
【化20】
【0264】 (式中、R1はアニリノ、N−2−ビス−ヒドロキシエチル及びNH−2−ヒド
ロキシエチルから選択され、R2はN−2−ビス−ヒドロキシエチル、N−2−
ヒドロキシエチル−N−メチルアミノ、モルフィリノ、クロロ及びアミノから選
択され、そしてMは塩生成陽イオン、例えばナトリウム又はカリウムである)。
【0265】 前記の式中で、R1がアニリノで、R2がN−2−ビス−ヒドロキシエチルであ
り、そしてMが陽イオン、例えばナトリウムである場合、増白剤は4,4’−ビ
ス[(4−アニリノ−6−(N−2−ビス−ヒドロキシエチル)−s−トリアジ
ン−2−イル)アミノ]−2,2’−スチルベンジスルホン酸及び二ナトリウム
塩である。この特定の増白剤種は、チノパル−UNPA−GXの商品名でCiba-G
eigy Corporationから市販されている。チノパル−UNPA−GXは、ここでの
洗剤組成物に有用な好ましい親水性蛍光増白剤である。
【0266】 前記の式中で、R1がアニリノで、R2がN−2−ヒドロキシエチル−N−2−
メチルアミノであり、そしてMが陽イオン、例えばナトリウムである場合、増白
剤は4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−(N−2−ヒドロキシエチル−N−
メチルアミノ)−s−トリアジン−2−イル)アミノ]2,2’−スチルベンジ
スルホン酸二ナトリウム塩である。この特定の増白剤種は、チノパル−5BM−
GXの商品名でCiba-Geigy Corporationから市販されている。
【0267】 前記の式中で、R1がアニリノで、R2がモルフィリノであり、そしてMが陽イ
オン、例えばナトリウムである場合、増白剤は4,4’−ビス[(4−アニリノ
−6−モルフィリノ−s−トリアジン−2−イル)アミノ]2,2’−スチルベ
ンジスルホン酸ナトリウム塩である。この特定の増白剤種は、チノパル−AMS
−GXの商品名でCiba-Geigy Corporationから市販されている。
【0268】 クレイ軟化系 ここでの組成物は、クレイミネラル化合物及び任意にクレイ凝集剤を包含する
クレイ軟化系を含有し得る。 クレイミネラル化合物は、好ましくは緑粘土化合物である。緑粘土は、米国特
許第3,862,058号、第3,948,790号、第3,954,632号及び第4,062,647号に開示され
ている。EP-A-299,575及びEP-A-313,146は、適切な有機高分子クレイ凝集剤を記
載する。
【0269】 陽イオン性織物柔軟剤 適切な陽イオン性織物柔軟剤には、GB-A-1514276及びEP-B-0011340に開示され
ているような水不溶性第三アミン又は二長鎖アミド物質が含まれる。 陽イオン性織物柔軟剤は、典型的には0.5重量%〜15重量%、普通は1重
量%〜5重量%の総レベルで混入される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/22 C11D 3/22 3/37 3/37 13/18 13/18 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ホワイテーカー,ジョアンヌ ルイーズ イギリス国、ニューカッスル、アポン、タ イン、エヌイー12、0ジーディ、キリング ワォース、アシュリー、クローズ 27 (72)発明者 シェオウ,エリック ベルギー国 1040、ブリュッセル、ブール ヴァール、ルイ、シュミット 43、ビー4 (72)発明者 ラント,ニール ジョゼフ イギリス国、ニューカッスル、アポン、タ イン、エヌイー7、7エックスエックス、 メナー、ウォーク、ベントン 15 (72)発明者 バインダー,クリストファー ジェイムズ イギリス国、タイン、アンド、ウェア、エ ヌイー30、4エイチジー、パーシー、ガー デンズ、タインマス 1 Fターム(参考) 4H003 AC23 BA17 CA08 DA01 DA19 EA09 EA11 EA12 EA14 EA15 EA16 EA18 EA22 EA24 EA27 EB02 EB07 EB08 EB16 EB20 EB24 EB26 EB28 EB36 EB41 EB42 EC01 EC02 ED02 EE05 FA16 FA19 FA26 FA32

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄機での使用のための洗剤タブレットであって、該タブレ
    ットは1つ以上の相を有し、その少なくとも1つが、 a)その少なくとも90重量%が約0.3mmよりも小さい粒子サイズを有し
    、その少なくとも30重量%が約0.2mmよりも小さい粒子サイズを有するよ
    うな粒子サイズ分布を有する高分子崩壊剤;及び、 b)25℃で少なくとも約25g/100gの蒸留水への溶解度を有する水溶
    性水和塩 を含む圧縮粒状固体の形態である当該洗剤タブレット。
  2. 【請求項2】 前記高分子崩壊剤が、その少なくとも90重量%が約0.2
    5mmよりも小さい粒子サイズを有し、その少なくとも50重量%が約0.2m
    mよりも小さい粒子サイズを有する請求項1に記載の洗剤タブレット。
  3. 【請求項3】 前記高分子崩壊剤が、その少なくとも90重量%が約0.0
    5mmよりも大きい粒子サイズ、好ましくは約0.0075mmよりも大きい粒
    子サイズを有する請求項1又は2に記載の洗剤タブレット。
  4. 【請求項4】 洗浄機での使用のための洗剤タブレットであって、該タブレ
    ットは1つ以上の相を有し、その少なくとも1つが、 a)高分子崩壊剤; b)25℃で少なくとも約25g/100gの蒸留水への溶解度を有する水溶
    性水和塩;及び、任意に、 c)沸騰剤、 を含む圧縮粒状固体の形態である当該洗剤タブレット。
  5. 【請求項5】 前記高分子崩壊剤Iが、澱粉、セルロース及びその誘導体、
    アルギネート、糖、ポリビニルピロリドン、膨潤可能クレイ、並びにこれらの混
    合物から選択される請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の洗剤タブレッ
    ト。
  6. 【請求項6】 前記水溶性水和塩が、酢酸ナトリウム、メタホウ酸ナトリウ
    ム、オルトリン酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウ
    ム、酒石酸カリウムナトリウム、硫酸アルミニウムカリウム、臭化カルシウム、
    硝酸カルシウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウムの水和物及びこれらの
    混合物から選択される請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の洗剤タブレ
    ット。
  7. 【請求項7】 前記水溶性水和塩が、水溶性一、二、三及び四水和塩、並び
    にこれらの混合物から選択される請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の
    洗剤タブレット。
  8. 【請求項8】 前記水溶性水和塩が、約30℃から約95℃の範囲の融点を
    有する請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の洗剤タブレット。
  9. 【請求項9】 前記水溶性水和塩が、約30℃から約75℃の範囲の融点を
    有する請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の洗剤タブレット。
  10. 【請求項10】 それぞれ0.5重量%から10重量%の高分子崩壊剤及び
    水溶性水和塩を含む請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の洗剤タブレッ
    ト。
  11. 【請求項11】 少なくとも約6kgの、好ましくは約14kgよりも大き
    い、チャイルド・バイト・ストレングス(CBS)を有する請求項1乃至請求項
    10のいずれか1項に記載の洗剤タブレット。
  12. 【請求項12】 前記粒状固体が、少なくとも約40kg/cm2、好まし
    くは少なくとも約250kg/cm2、より好ましくは少なくとも約350kg
    /cm2の圧力で圧縮される請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の洗
    剤タブレット。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の洗剤タブ
    レットであって、 a)少なくとも1つの型をその中に有する造形体の形態の第1の相;及び、 b)前記型の中で圧縮された粒状固体の形態である第2の相 を含む洗剤タブレット。
  14. 【請求項14】 前記第2の相が約350kg/cm2よりも低い圧力で圧
    縮されている請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の洗剤タブレット。
  15. 【請求項15】前記第1の相が少なくとも約350kg/cm2の圧力で圧
    縮されている請求項12又は請求項14に記載の洗剤タブレット。
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