JP2002520476A - 錠剤型洗浄剤 - Google Patents

錠剤型洗浄剤

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JP2002520476A JP2000560216A JP2000560216A JP2002520476A JP 2002520476 A JP2002520476 A JP 2002520476A JP 2000560216 A JP2000560216 A JP 2000560216A JP 2000560216 A JP2000560216 A JP 2000560216A JP 2002520476 A JP2002520476 A JP 2002520476A
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Abstract

(57)【要約】 アルカリ化剤を含む第1相及び酸性化剤を含む第2相を含む多相錠剤であり、該多相錠剤が、少なくとも9好ましくは少なくとも9.5の初期pH、及び約0.17単位/分以下好ましくは約0.15単位/分以下のpH変化率指数(ΔpH)をもつ、洗浄機中での使用のための多相錠剤型洗浄剤。好ましくはアルカリ化剤はシリケートであり、酸性化剤は(ビ)カーボネート/酸起沸カップルで錠剤の崩壊をもたらすものである。この多相錠剤は改良されたpH調整と洗浄、酵素作用を有し、優れた強度と溶解性能を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は多相錠剤型洗浄剤に関するものである。本発明は特には、向上したp
H調節、洗浄及び酵素作用と共に、優れた製品強度、一体性及び溶解特性を有す
る多相錠剤型洗浄剤に関するものである。
【0002】
【発明の背景】
錠剤の形をした洗浄剤組成物は当該技術分野において知られている。錠剤型の
洗浄剤組成物は粒子の形状をした洗浄剤組成物よりも、適量供給、取り扱い、輸
送及び収納の容易さといった、いくつかの利点を有すると理解されている。 錠剤型洗浄剤は、最も普通には、洗浄剤組成物の成分を前もって混合し、この
前もって混合された洗浄性成分を、いかなる好適な装置をも用いて、好ましくは
タブレット成形機を用いて、錠剤の形に形成することにより調製される。錠剤は
典型的には、製造された錠剤が取り扱い及び輸送に損傷を受けることなく耐える
ことができるほど十分堅固であるように、洗浄剤組成物の成分を圧縮することに
より形成される。堅固であることに加え、錠剤はまた、洗浄サイクルの初期段階
のできるだけ早い時期に洗浄性成分が洗浄水中に放たれるように、十分に速く溶
解しなければならない。
【0003】 しかしながら、そこにはひとつの矛盾が存在する。加圧の力が増せば、錠剤の
溶解速度はより遅くなるからである。したがって本発明は、錠剤の堅固さと錠剤
の溶解との間の均衡状態を見い出そうと努めるものである。 この問題に対する解決法には、先行技術に見られる通り、低い加圧度により錠
剤を加圧することが含まれている。しかしながら、この方法で作られた錠剤は早
い相対溶解速度を有するものの、砕けたり損傷を受けやすく消費者に受け入れら
れない傾向がある。その他の解決法として、必要とされる堅固度を得るために錠
剤を高い相対加圧度を用いて調製し起沸剤のような溶解助剤を含めるという方法
がある。
【0004】 先行技術に記述された多相錠剤型洗浄剤は、第1組成物をタブレット成形機の
中で加圧し、実質的に平面状の第1層を形成することにより調製される。次に、
後続の洗浄剤組成物がタブレット成形機の第1層の上面に送給される。この第2
組成物は次に加圧され、別の実質的に平面状である第2層を形成する。このよう
に、第1層は第2組成物の加圧の間もまた加圧されるため、一般的に一回より多
い加圧を受ける。典型的には、1回目及び2回目の加圧の力は同じ程度の大きさ
である。出願者は、この場合には、加圧力が第1組成物と第2組成物を合わせて
接合するために十分な力でなければならないので、1回目及び2回目の両方の加
圧段階で用いられる圧力は約4,000から約20,000 kgの範囲 (錠剤
の断面積を約10cm2と仮定した場合)でなければならない、ということを発見
した。この結果、錠剤溶解速度が遅くなる。他の特異な溶解を示す多相錠剤は、
第2層が第1層よりも弱い力で加圧される、というような方法で調製されるもの
である。しかし、第2層の溶解速度が向上しても、第2層は第1層に比較すると
軟質であり、それゆえ取り扱い及び輸送が原因となる損傷を受けやすい。
【0005】 酸をベースとする起沸剤又は***剤を含有する錠剤組成物に特にあてはまる、
硬度/溶解の矛盾のさらなる状況がある。たとえば、向上した溶解は、錠剤型洗
浄剤の迅速な崩壊をもたらすのに十分な量の起沸(ビ)カーボネート/酸カップル
を混合することにより得ることができるが、起沸剤の濃度が高くなればなるほど
、錠剤の溶解が速くなればなるほど、洗浄のきわめて重要な最初の4又は5分間
のpH調節、洗浄及び酵素作用が悪化する。サイクルの固定した洗浄機において
は、特に洗浄剤が高度な特異性を有する酵素を含有する場合には、洗浄及び酵素
作用のために最適なpHをできる限り迅速に得ることが重要である。
【0006】 出願人は、このことが、あるアルカリ化剤及び酸性化剤を混合した多相錠剤型
洗浄剤の使用により達成されることを発見し、又自動食器洗浄機又は洗濯機での
迅速な溶解を提供するための方法を考案した。 本発明はこのように、向上したpH調節、洗浄及び酵素作用と共に優れた製品
強度、一体性及び溶解特性を有する、多相錠剤型洗浄剤を提供する。
【0007】
【発明の概要】
この発明の第1の側面により、洗浄機での使用のための多相錠剤型洗浄剤が提
供されるが、これはアルカリ化剤を含有する第1相及び酸性化剤を含有する第2
相を含む錠剤であり、又ここでこの多相錠剤は最低9、好ましくは最低9.3、
より好ましくは最低9.5の初期pHを有し、約0.17以下、好ましくは約0
.16以下、より好ましくは約0.15以下、又特に約0.14単位/分以下の
pH変化率指数(pH rate change index)(ΔpH)を有する。 ここで好ましいのは多相錠剤型洗浄剤であり、ここでアルカリ化剤はシリケー
ト又はシリケートの混合物であり、好ましくは少なくとも1つの結晶質層状種の
珪酸ナトリウムを含み、一方酸性化剤(時にここで単に「酸(acid)」と呼ばれ
る)は錠剤の***剤として作用する(ビ)カーボネート/酸起沸カップルの一部で
ある。
【0008】 たとえば、本発明のもう1つの側面により、洗浄機での使用のための多相錠剤
型洗浄剤が提供されるが、これは以下のa及びbを含む錠剤である。 a)下記の一般式Iの結晶質層状珪酸ナトリウムを少なくとも1つ含むシリケ
ートアルカリ化剤を含有する第1相、
【0009】
【化1】 NaMSix2x+1・yH2O I
【0010】 ここでMはナトリウム又は水素であり、xは1.9から22、好ましくは1.
9から4の数であり、yは0から30、好ましくは0から20の数である。及び
、 b)(ビ)カーボネート/酸***剤を含有し、又ここでこの多相錠剤は最低9、好
ましくは最低9.5の初期pHを有し、約0.17単位/分以下、好ましくは約
0.15以下のpH変化率指数(ΔpH)を有する、第2相。
【0011】 好ましい態様において、本発明の多相錠剤型洗浄剤は、シリケートアルカリ化
剤及び酸を、最低約1:1、好ましくは最低約5:1、又より好ましくは約8:
1から25:1の範囲の重量比で含有するが、これは最適なpH調節及び洗浄作
用の見地から好まれるものである。
【0012】 たとえば、本発明のさらなる側面に一致して、洗浄機での使用のための多相錠
剤型洗浄剤が提供されるが、これは以下のa)及びb)を含有する錠剤である。
a)一般式Iの結晶質層状珪酸ナトリウムを少なくとも1つ含むシリケートアル
カリ化剤を含む第1相、
【0013】
【化2】 NaMSix2x+1・yH2O I
【0014】 ここでMはナトリウム又は水素であり、xは1.9から22、好ましくは1.9
から4の数であり、yは0から30、好ましくは0から20の数である。及び、
b)(ビ)カーボネート/酸***剤を含有し、又ここでこの錠剤はシリケートアル
カリ化剤及び酸を最低約1:1、好ましくは最低約5:1の重量比で含有する第
2相。 特に指定されない限り、ここにおける全ての割合及び比率は、「使用状態での
(as-used)」重量ベース、すなわち、もし水和のいかなる水をもが水和物の形
で加えられているとすれば、それを含む。
【0015】 好ましい多相錠剤型洗浄剤において、シリケートアルカリ化剤は、その重量の
最低約25%、好ましくは最低約50%、又より好ましくは最低約75%の、一
般式Iの結晶質層状珪酸ナトリウムを含み、また錠剤の重量の約1%から約25
%、好ましくは約5%から約20%、より好ましくは約8%から約18%の量で
存在する。一方酸は、一般的に錠剤の重量の約0.1%から約10%、好ましく
は約0.5%から約5%、より好ましくは約0.8%から約3%の酸が含まれる
。錠剤は好ましくは、メタ珪酸塩種のシリケートを本質的に含まない。
【0016】 この多相錠剤型洗浄剤は2つ又はそれ以上の相(追加相、時にここで「任意の
後続相(optional subsequent phases)」と呼ばれる)、つまりアルカリ化剤を
含有する第1相と酸性化剤を含有する第2相を含み、各相の組成物、相対比率及
び溶解反応速度は、好ましくは、最低約9、より好ましくは最低約9.3、又特
に最低約9.5の初期pH、及び、約0.17以下、好ましくは約0.16以下
、より好ましくは約0.15以下、又特には0.14単位/分以下のpH変化率
指数(ΔpH)を提供するようなものである。ここでの錠剤型洗浄剤のpH挙動
は、一般的に、通常の量の汚れが存在する自動洗浄機中で計測されるが、ここで
計測される初期pHは溶解開始後1分の時点での洗浄媒体のpH であり、又p
H変化率指数は開始後1分から5分の間の平均pH変化/分である。多相錠剤は
一般的に迅速な溶解反応速度を有し、好ましくは第2相が洗浄機中で5分間以内
に溶解するように処方される。
【0017】 好ましい態様において、多相錠剤の第1相はビルダー活性洗浄剤組成物から構
成され、そのビルダー活性洗浄剤組成物はその重量の、 (1)約1%から約12%、好ましくは約5%から約10%の、一般式Iの結晶
質層状珪酸ナトリウム (2)0%から約70%、好ましくは約10%から約60%のポリホスフェート
、ゼオライト、及び/又はポリカーボキシレートビルダー、 (3)0%から約30%、好ましくは約5%から約20%のカーボネート及び/
又はビカーボネート、及び (4)0%から約10%、好ましくは0%から約5%の非晶質のシリケート、 を含む。
【0018】 一方、錠剤の第2相は、好ましくは洗浄性活性組成物であり、その洗浄性活性
組成物はその重量の 、 (1)約1%から約90%、好ましくは約10%から約60%、より好ましくは 約25%から約50%の1つ又はそれ以上の酵素組成物、及び (2)約10%から約99%、好ましくは約30%から約80%、又より好まし
くは約40%から約60%の重量の(ビ)カーボネート/酸起沸カップルで、(ビ)
カーボネート及び酸を約10:1から約1:10、好ましくは約6:1から約1
:3、より好ましくは約4:1から約1:1の重量比で含有するもの、 を含む。
【0019】 アルカリ化剤及び/又はビルダーとして、ここでの使用に好適な結晶質層状シ
リケートは、例えばEP-A-0164514、EP-A-0293640、DE-A-3417649、及びDE-A-374
2043の中で開示されている。好ましいのは一般式Iの結晶質層状珪酸ナトリウム
であり、ここでMはナトリウム又は水素、xは1.9から4の数、またyは0か
ら20の数である。この種類の結晶質層状珪酸ナトリウムは、好ましくは、いわ
ゆるδ層構造のような二次元「平板(sheet)」構造を有する。この発明の目的
のためには、上記一般式中のxは2、3又は4、又好ましくは2の値を有する。
【0020】 最も好ましい結晶質層状珪酸ナトリウム化合物は、δ-Na2Si25の式を持
ち、NaSKS-6(商品名)として知られ、Hoechst AGから入手可能である。 非晶質アルカリ金属シリケートはまた、ここでアルカリ化剤として存在するこ
とができる。好ましいアルカリ金属シリケートは、1.8から3.0、好ましく
は1.8から2.4、最も好ましくは2.0のSiO2:Na2O比を有する珪酸
ナトリウムである。このアルカリ金属シリケートは無水の塩又は水和の塩のいず
れの形でもよい。
【0021】 好ましい態様において、第1相は、最低約250kg/cm2、好ましくは最
低約350kg/cm2(3.43kN/cm2又は34.3MPa)、より好ま
しくは約400から約2000kg/cm2、また特に約600から約1200
kg/cm2の加圧度を適用し調製された、圧縮成形体である。(ここでの加圧
度とは、適用された力を、適用される力に対し横向きの平面での錠剤の断面積、
実質的には回転押型機のダイの横向き断面積、で割ったものである。)一方、第
2相は、好ましくは約350kg/cm2未満の、好ましくは約40kg/cm2 から約300kg/cm2の範囲の、又より好ましくは約70から約270kg
/cm2の加圧度で形成される。好ましい態様においては、さらに、第1相は第
2相に適用されるより大きな圧力を加圧することにより形成される。これらの態
様において、第1及び第2相に適用される加圧度は、一般的に最低約1.2:1
、好ましくは最低約2:1、より好ましくは最低約4:1の比率であろう。
【0022】 簡単な多相錠剤がここでの使用として構想されているが、最適な製品一体性、
強度(例えばChild Bite Strength (CBS) testにより計測される)及び溶解特性
の見地から好ましいのは、第1相が少なくとも1つのモールドをそこに有する成
形体の形をしており、また第2相が前述のモールドの中で加圧され粒子状の固形
の形をした、錠剤である。このような態様は時にここで「モールド(mould)」
態様と呼ばれる。本発明の錠剤は、モールド態様及びそうでないもの共に、最低
約8kg、好ましくは約10kgより大きく、より好ましくは約12kgより大
きく、また特に約14kgより大きいCBSを有するであろう。CBSは米国消
費者製品安全委員会試験仕様(US Consumer Product Safety Commission Test Sp
ecification)により計測される。
【0023】 ここでの第1相及び第2相は、もう一方に対し相対的に高い重量比であること
がまた好ましい。例えば最低約6:1、好ましくは最低約10:1のようにであ
る。またこの錠剤組成物は1つ又はそれ以上の洗浄性活性(例えば酵素、漂白剤
、漂白活性剤、漂白触媒、界面活性剤、キレート剤等)を含有することが好まし
く、その活性は主に第2相に集中しており、例えば最低約50%、好ましくは最
低約60%、特に約80%の重量(錠剤中の活性の全重量に基づき)の活性が錠
剤の第2相中にあることが好ましい。重ねて、このような組成物は、例えば、最
低50%、好ましくは最低60%、又より好ましくは最低80%の重量の洗浄性
活性を、洗浄プロセス開始から10、5、4又は3分以内にでさえ洗浄液に与え
るほどの、洗浄液中への溶解能力を持つ錠剤組成物を提供する点で、錠剤の強度
、溶解、洗浄及びpH調節の特性に対し最適である。
【0024】
【発明の記述】
本発明の目的は、取り扱い及び輸送に耐えるに十分な程堅固であるのみならず
また、少なくともその主要な部分が洗浄水中で迅速に溶解し洗浄性活性を迅速に
提供する、錠剤型洗浄剤を提供することである。少なくとも錠剤の1つの相が、
自動食器洗浄機又は自動洗濯機の洗浄サイクルの最初の10分間、好ましくは5
分間、より好ましくは4分間までに洗浄水中で溶解することが好ましい。好まし
くはこの洗浄機は、自動食器洗浄機又は自動洗濯機のいずれかである。この多相
錠剤、またはその相、または洗浄性活性成分が溶解する時間は、DIN44990に従い
、Boschより入手可能な食器洗浄機を使用し、通常の65℃洗浄プログラムで硬
度18°Hの水を使い、最低でも6回又は再現性を確実にするために十分な回数
の反復を行い、測定される
【0025】 本発明の多相錠剤型洗浄剤は、第1相、第2相及び任意の後続相を含む。第1
相は、好ましくは、洗浄剤組成物の成形体の形であり、下記に記述されたような
1つ又はそれ以上の洗浄性成分(1つ又はそれ以上のアルカリ化剤を含む)を含
む。好ましい洗浄性成分にはビルダー、漂白剤、酵素及び界面活性剤が含まれる
。洗浄剤組成物の成分は、例えば混合乾燥成分又は吹付液体成分により混合され
る。次に成分は、いかなる好適な装置をも用いて、しかし好ましくは加圧例えば
タブレット成形機により、第1相に形成される。代替として、第1相は、押出成
形、注型等により調製されることも可能である。
【0026】 モールド態様においては、第1相は、成形体の表面に少なくとも1つのモール
ドを含むように調製される。好ましい態様において、このモールドは、特別に設
計されたタブレット成形機を用いて作られるが、ここで洗浄剤組成物に接触する
パンチの表面は、洗浄剤組成物に接触し又それを型押しするときに、1つまたは
複数のモールドを多相錠剤型洗浄剤の第1相にプレスするように成形してある。
好ましくはこのモールドは内部へ凹面又は大体くぼんだ表面を有し、第2相への
向上した接着を提供するであろう。
【0027】 本発明の錠剤はまた、下記に記述されたような、1つ又はそれ以上の洗浄性成
分 (少なくとも1つの酸性化剤を含む)を含む、1つ又は複数の洗浄剤組成物から
調製された、1つ又はそれ以上の追加相を含む。少なくとも1つの相(ここで第
2相と呼ばれる)が、好ましくは、1つの層として、又は錠剤型洗浄剤の第1相
の1つ又はそれ以上のモールドの中に又は中で、第2相自身が成形体の形をとる
ように加圧された粒子状の固体(その語句は、液体結合剤、可融性固体、スプレ
ー吹き付け物等との混合物を含む、粉末、顆粒、凝集塊、及び他の粒子状の固体
を包含する) の形をとる。好ましい洗浄性成分には、ビルダー、着色剤、結合剤
、界面活性剤、崩壊剤及び酵素、特にアミラーゼ及びプロテアーゼ酵素が含まれ
る。好適な崩壊剤としては、水との接触により膨張する、又は錠剤型洗浄剤に溝
を形成することにより水の流入及び/又は流出を促す薬剤が、含まれる。洗濯又
は食器洗浄用に好適ないかなる既知の崩壊剤又は起沸剤も、ここでの使用が構想
されている。好適な崩壊剤には、澱粉、澱粉の派生物、例えば、共にRettenmaie
rから入手可能な Arbocel(商品名)、Vivapur(商品名)、Metsa-serlaから入
手可能なNymcel(商品名)、アルギナート(alginates)、アセテート三水和物、
バーカイト、式Na2CO3.H2Oの炭酸塩一水和物、最低約40%の第1相内容
量を伴った水和STPP、カルボキシメチルセルロース(CMC)、CMCをベ
ースとするポリマー、酢酸ナトリウム、酸化アルミニウムが含まれる。加えて、
好ましくは第2相には、合わせて起沸カップルを形成し錠剤の***剤として作用
する、(ビ)カーボネート及び水溶性の酸の組み合わせが含まれる。好ましい酸に
は、硫酸のような無機酸、及び、クエン酸、リンゴ酸及び マレイン酸及びそれ
らの混合物のようなカルボン酸)が含まれる。
【0028】 洗浄剤組成物の成分は、例えば混合乾燥成分及び混合又は吹付液体成分と共に
混合される。第2相及び任意の後続相の成分は、次に加圧され、1つ又はそれ以
上の層を形成し、又は第1相により提供されたモールドの中に送り込まれ、その
中で維持される。
【0029】 本発明の好ましいモールド態様は、2つの相つまり第1相及び第2相を含む。
第1相は通常1つのモールドを含み、また第2相は通常単一の洗浄性活性組成物
から構成されるであろう。しかしながら、第1相が1つより多いモールドを含み
、第2相が1つより多い洗浄性活性組成物から調製される可能性が、構想されて
いる。さらには、第2相が、1つのモールドに収容された1つより多い洗浄性活
性組成物を含む可能性があることもまた、構想されている。いくつかの洗浄性活
性組成物が、別々のモールドに収容されることもまた、構想されている。この方
法により、潜在的に化学的な感受性のある洗浄性成分を隔離することが出来、そ
れにより、成分が互いに反応しあうことが原因での作用のいかなる減損をも避け
、また潜在的に不活性となり又は消耗することを避けることができる。
【0030】 本発明の好ましい側面において、第1相、第2相、及び/又は任意の後続相は
結合剤を含むことができる。結合剤はそれが存在する場合は、下記からなる群か
ら選ばれる:有機ポリマー、例えば約1000から約12000の平均分子量を
有するポリエチレン及び/又はポリプロピレングリコール、特に分子量4000
、6000及び9000のもの、ポリビニルピロリドン(PVP)特に分子量9
0,000のPVP、ポリアクリレート、糖及び糖派生物、澱粉及び澱粉派生物
、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)及びカルボキシメチ
ルセルロース(CMC)、及び、無機ポリマー、例えばヘキサメタホスフェート
。ポリエチレングリコール結合剤がここで特に好ましい。
【0031】 本発明の好ましい側面において、第1相の重量は5グラムより大きい。より好
ましくは第1相は10グラムから30グラムの重量であり、いっそうより好まし
くは15グラムから25グラム、又最も好ましくは18グラムから24グラムの
重量である。第2及び任意の後続相は4グラム未満である。より好ましくは第2
及び/又は任意の後続相の重量は1グラムから3.5グラムの間であり、最も好
ましくは1.3グラムから2.5グラムの間の重量である。
【0032】 本発明の他の態様において、バリア層組成物を含むバリア層は第1及び第2相
及び/又は任意の後続相の間、又はむしろ第2及び任意の後続相の間に配置され
る。バリア層組成物は、上述の群から選ばれた少なくとも1つの結合剤を含む。
バリア層が存在することの利点は、成分が1つの相から別の相への移動すること
、例えば第1相が第2及び/又は任意の後続相中に移動すること、及びその逆を
、防ぐ又は減らす点である。
【0033】 第2及び任意の後続相の成分は、通常錠剤の調製のために用いられる加圧力に
比較し、非常に低い加圧力で加圧される。かくして、本発明の長所利点は、低い
加圧力が用いられているために、熱、力又は化学物質に対し感受性のある洗浄性
成分を、そのような成分を錠剤中に混合するとき通常遭遇する必然的な性能の損
失をこうむることなく、錠剤型洗浄剤中に混合することができるということであ
る。
【0034】 さらに本発明のもう1つの利点は、そこで1つの相が、好ましくはもう1つの
相よりもかなり前に溶解するように設計することが可能な、多相錠剤型洗浄剤を
調製することができる点である。本発明において好ましいのは、第2及び任意の
後続相が第1相よりも前に溶解することである。上述された、好ましい重量範囲
に従い、第1相が5分から20分、より好ましくは10分から15分以内に溶解
し、又第2及び/又は任意の後続相は5分未満、より好ましくは4.5分未満、
最も好ましくは4分未満の内に溶解することが好ましい。第1、第2及び/又は
任意の後続の相が溶解する時間は、それぞれ他の相から独立している。このよう
に、特に好ましい本発明の側面において、各相の差別的溶解が達成される。多相
錠剤型洗浄剤の差別的溶解を達成することができることの特別な利益は、他の成
分の存在により化学的に不活性化される成分を、異なる相の中に分離できるとい
う点である。この場合不活性化される成分は、好ましくは第2及び任意の後続相
中に配置される。
【0035】 多相錠剤型洗浄剤はいかなる好適なタブレット成形機をも用いて調製される。
好ましくは錠剤は、モールドを含む錠剤を調製することが可能な錠剤押型機中で
の加圧により調製される。本発明の特に好ましい態様において、第1相は特別に
設計された錠剤押型機により調製される。このタブレット成形機のパンチは、洗
浄剤組成物と接触するパンチの表面が凸状の表面を持つように変型されている。
【0036】 第1の洗浄剤組成物が錠剤押型機のダイ中に送給され、又パンチが下げられ、
洗浄剤組成物に接触し、次にそれを加圧し第1相を形成する。第1の 洗浄剤組
成物は、最低250kg/cm2、好ましくは350から2000kg/cm2
間、より好ましくは500から1500kg/cm2、最も好ましくは600か
ら1200kg/cm2の適用圧力を用いて加圧される。パンチが次に持ち上げ
られ、モールドを含む第1相が現れる。第2及び任意の後続の洗浄剤組成物が、
次に、モールド中に送給される。特別に設計されたタブレット成形機パンチが、
そこで2度目に下げられ、第2及び任意の後続の洗浄剤組成物を軽く加圧し、第
2及び任意の後続相を形成する。任意の後続相が存在する、本発明のもう1つの
態様として、任意の後続相は、上述された第2加圧処置と本質的に同種の、任意
の後続の加圧処置において調製される。第2及び任意の後続の洗浄剤組成物は、
好ましくは350kg/cm2 未満、より好ましくは40から300kg/cm 2 、最も好ましくは70から270kg/cm2の圧力で加圧される。第2洗浄剤
組成物の加圧後、パンチは二度目に上げられ、多相錠剤型洗浄剤が錠剤押型機か
ら排出される。モールドの無い多層錠剤は、平面状表面を持つ錠剤パンチを用い
ることをいて同様の手法により調製できる。
【0037】 多相錠剤型洗浄剤は、2つ又はそれ以上の相、アルカリ化剤を含む第1相及び
酸性化剤を含む第2相、を含む。ここで好ましいアルカリ化剤は、1%水溶液又
は分散液(25℃)で最低約9、好ましくは最低約10のpHを有し、一方、好
ましい酸性化剤は、同様の条件下で約6.5未満のpHを有する。好ましいアル
カリ化及び酸性化剤は多機能であり、例えばビルダー活性又は金属イオン封鎖の
機能をまた有することができるものである。
【0038】 錠剤の各相は、一般に、1つ又はそれ以上の、洗浄性活性成分を含有する組成
物から、構成される。好適には、これらのいかなる相においても用いられる組成
物は、ビルダー化合物、界面活性剤、酵素、漂白剤、アルカリ性の源、着色剤、
香料、石灰石鹸分散剤、ポリマー性色素移転抑制剤を含む有機ポリマー化合物、
結晶成長抑制剤、重金属イオン封鎖剤、金属イオンの塩、酵素安定剤、腐食抑制
剤、石鹸泡抑制剤、溶媒、繊維柔軟仕上げ剤、蛍光増白剤及び屈水性誘発物質を
含む、多種の異なる洗浄性成分を含むことができる。下記において、特に指定が
無い限り、これらの活性成分の割合は、活性洗浄成分の対応する組成物の重量に
より示される。
【0039】 大いに好ましい第1相の洗浄性成分には、ビルダー化合物、界面活性剤、酵素
及び漂白剤が含まれる。大いに好ましい第2相の洗浄性成分には、ビルダー、酵
素及び***剤が含まれる。 ここでの使用に好適なビルダーには、シトレート、カーボネート及びポリホス
フェートのような水溶性ビルダー、及び、結晶質層状シリケート(EP-A-01
64514及びEP-A-0293640)及びゼオライトA、B、P、X、HS
及びMAPを含めたアルミノ珪酸塩のような、部分的に水溶性の又は水不溶性の
ビルダーが含まれる。ビルダーは、典型的には組成物の重量の約1%から約80
%、好ましくは約10%から約70%、最も 好ましくは約20%から約60%
のレベルで存在する。
【0040】 ここで好適な界面活性剤には、下記が含まれる。 陰イオン界面活性剤、例えばアルキルスルフェート、アルキルエーテルスル
フェート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルグリセリルスルホネート、
アルキル及びアルケニルスルホネート、アルキルエトキシカーボキシレート、N
-アシルサルコシネート、N-アシルタウレート及びアルキルスクシネート及びス
ルホスクシネート、そこでアルキル、アルケニル又はアシル部分はC5-C20、好
ましくはC10-C18鎖状又は枝状である。 又、陽イオン界面活性剤、例えばコリンエステル(US-A-4228042
、US-A-4239660及びUS-A-4260529)及びモノC6-C16N-
アルキル又はアルケニルアンモニウム界面活性剤、そこで残りのNの位置はメチ
ル、ヒドロキシエチル又はヒドロキシプロピル基により置換される。 低位及び高位の曇点を有する非イオン界面活性剤及びそれらの混合物 、例
えば非イオン性アルコキシル化界面活性剤(特にC6-C18第一級アルコールから
派生したエトキシレート、エトキシル化プロポキシ化アルコール(例えばOlin C
orporationのPoly-Tergent(商標) SLF18)、エポキシにより末端封止したポリ(
オキシアルキル化)アルコール(例えばOlin CorporationのPoly-Tergent(商標)
SLF18B、WO-A-94/22800を参照)、エーテルにより末端封止したポリ
(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤、及びBASF-Wyandotte Corp., Michig
anによるPLURONIC(商標)、REVERSED PLURONIC(商標)及び TETRONIC(商標)のよう
な、ブロックポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンポリマー化合物、 両性界面活性剤、例えばアミンオキシド及びアルキル両性カルボキシル界面
活性剤、例えばMiranol(登録商標)C2M、 及び、双性イオン界面活性剤、例えばベタイン及び スルタイン類、 及びそれらの混合物。 ここで好適な界面活性剤は、例えばUS-A-3,929,678、US-A-4
,259,217、EP-A-0414549、WO-A-93/08876及び
WO-A-93/08874に開示されている。界面活性剤は典型的には、組成物
の重量の約0.2%から約30%の重量、より好ましくは約0.5%から約10
%の重量、最も好ましくは約 1%から約5%のの重量のレベルで存在する。
【0041】 ここで好適な酵素には、細菌性の及び菌性のセルラーゼ、例えばCarezyme 及
び Celluzyme (Novo Nordisk A/S)、ペルオキシダーゼ、リパーゼ、例えばAma
no-P(Amano Pharmaceutical Co.)、M1 リパーゼ(商標)及びLipomax(商標)(Gi
st-Brocades)、及びLipolase(商標)及びLipolase Ultra(商標) (Novo)、クチナ
ーゼ(cutinases)、プロテアーゼ、例えばEsperase(商標)、Alcalase(商標)、Dur
azym(商標)及びSavinase(商標) (Novo)、及びMaxatase(商標)、Maxacal(商標)、
Properase(商標)及びMaxapem(商標) (Gist-Brocades)、及びα及びβアミラーゼ
、例えばPurafect Ox Am(商標) (Genencor)、及び Termamyl(商標)、Ban(商標)
、Fungamyl(商標)、Duramyl(商標)、及び Natalase(商標) (Novo)、及びそれら
の混合物、が含まれる。 酵素は、好ましくはここで、典型的には組成物の重量の約0.0001%から
約2%の範囲の純粋酵素のレベルで、小球、顆粒、又は共顆粒として加えられ
る。
【0042】 ここで好適な漂白剤には、塩素及び酸素漂白剤特に無機過水和塩、例えば、調
節された放出を提供するために任意にコーティング(例えば、スルフェート/カ
ーボネートコーティングについてのGB-A-1466799を参照)された、過
ホウ酸ナトリウム一及び四水化物及び過炭酸ナトリウム、ならびに、予備調製さ
れた有機ペルオキシ酸、及びそれらと有機ペルオキシ酸漂白先駆物質及び/又は
遷移金属(特にマンガン又はコバルト)を含有する漂白触媒との混合物、が含ま
れる。無機過水和塩は、典型的には組成物の重量の約1%から約40%の重量、
好ましくは約2%から約30%の重量、又より好ましくは約5%から約25%の
重量の範囲のレベルで混合される。ここでの使用に好ましいペルオキシ酸漂白先
駆物質には、過安息香酸及び置換過安息香酸の先駆物質、ならびに陽イオンペル
オキシ酸先駆物質、過酢酸先駆物質、例えばTAED、アセトキシベンゼンスル
ホン酸ナトリウム及びペンタアセチルグルコース、ならびにペルノナン酸先駆物
質、例えばナトリウム3,5,5-トリメチルヘキサノイルオキシベンゼンスルホ
ネート(iso-NOBS)及びナトリウムノナノイルオキシベンゼンスルホネ
ート(NOBS)、アミド置換アルキルペルオキシ酸先駆物質(EP-A-017
0386)、ならびにベンゾオキサジンペルオキシ酸先駆物質(EP-A-033
2294及び EP-A-0482807)が含まれる。漂白先駆物質は、典型的
には組成物の重量の約0.5%から約25%、好ましくは 約1%から約10%
の範囲のレベルで混合され、一方予備調製された有機ペルオキシ酸自体は、典型
的には組成物の重量の約0.5%から約25%、より好ましくは 約1%から約
10%の範囲のレベルで混合される。ここでの使用に好ましい漂白触媒には、マ
ンガントリアザシクロノナン及び関連した錯体(US-A-4246612、US
-A-5227084)、ならびにCo、Cu、Mn及びFe ビスピリジルアミ
ン及び関連した錯体(US-A-5114611)、ならびにペンタミンアセテー
トコバルト (III) 及び関連した錯体(US-A-4810410)が含まれる。
【0043】 ここで好適な他の成分には、分散剤、抗再沈着沈殿、汚染剥離又は他の洗浄性
性質発明品を、組成物の重量の約0.1%から約30%、好ましくは約0.5%
から約15%、最も好ましくは約1%から約10%のレベルで有する有機ポリマ
ーが、含まれる。ここで好ましい抗再沈着沈殿ポリマーには、Sokalan PA30、PA
20、PA15、PA10及びSokalan CP10 (BASF GmbH)、Acusol 45N、480N、460N (Rohm
及びHaas)のようなアクリル酸を含むポリマー、Sokalan CP5のようなアクリル酸
/マレイン酸-コポリマー、及び、アクリル系/メタクリル系コポリマー、が含
まれる。ここで好ましい汚染剥離ポリマーには、アルキル及びヒドロキシアルキ
ルセルロース(US-A-4,000,093)、ポリオキシエチレン、ポリオキ
シプロピレン及びそのコポリマー、ならびに、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、及びそれらの混合物のテレフタレートエステルをベースとする非イ
オン性及び陰イオン性ポリマーが含まれる。
【0044】 重金属イオン封鎖剤及び結晶成長抑制剤は、一般的に組成物の重量の約0.0
05%から約20%、好ましくは約0.1%から約10%、より好ましくは約0
.25%から約7.5%、又最も好ましくは約0.5%から約5%のレベルでこ
こでの使用に好適であり、その組成物とは例えば、ジエチレントリアミンペンタ
(メチレンホスホネート)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホネート)、ヘ
キサメチレンジアミンテトラ(メチレンホスホネート)、エチレンジホスホネート
、ヒドロキシエチレン-1,1-ジホスホネート、ニトリロトリアセテート、エチ
レンジアミノテトラアセテート、エチレンジアミン-N,N'-ジスクシネートの塩
及び遊離酸での形である。
【0045】 ここでの組成物、特に食器洗浄での使用のためのものは、有機の銀コーティン
グ剤のような腐食抑制剤(特にWintershall, Salzbergen, Germanyにより販売さ
れているWinog 70のようなパラフィン)を、組成物の重量の約0.05%から 約
10%、好ましくは約0.1%から約5%のレベルで、窒素含有腐食抑制剤化合
物(例えばベンゾトリアゾール及び ベンゾイミダゾール、GB-A-11377
41を参照)及びMn(II)化合物、特に有機リガンドのMn(II)塩を、組成
物の重量の約0.005%から 約5%、好ましくは約0.01%から約1%、
より好ましくは約0.02%から約0.4%のレベルで、含有することができる
【0046】 他のここで好適な成分には、着色剤、約0.01%から約5%のレベルでの、
水溶性ビスマス化合物例えば酢酸ビスマスアセテート及びビスマスシトレート、
約0.01%から約6%のレベルでの酵素安定剤例えばカルシウムイオン、ホウ
酸、プロピレングリコール及び塩素漂白不純物除去剤、石灰石鹸分散剤(WO-
A-93/08877参照)、石鹸泡抑制剤(WO-93/08876及びEP-
A-0705324参照)、ポリマー性色素転移抑制剤、蛍光増白剤、香料、増
量剤及び粘土及び陽イオン性繊維柔軟仕上げ剤が含まれる。 ここでの使用が好適な洗浄性成分は、「説明の付記(Appendix to the Descrip
tion(Ref: ADW1L)) 」中でより詳細に記述されている。
【0047】 機械による好ましい食器洗浄方法は、陶磁器類、ガラス製品、銀器、金属の品
物、ナイフ・フォーク・スプーン類、及びそれらの混合から選ばれた汚れたもの
を、ここに記述された組成物が有効量溶解した又は分散された水様の液体を用い
て、処理することを含む。有効量という語句が意味するのは、通常の機械による
食器洗浄方法において一般に用いられる典型的な製品適用量及び洗浄溶液量の様
に、8グラムから60グラムの製品が3から10リットルの量の洗浄溶液中に溶
解又は分散していることである。好ましくは錠剤型洗浄剤は15グラムから40
グラムの重量、より好ましくは20グラムから35グラムの重量である。
【0048】 ここでの機械による洗濯方法には、典型的には、汚れた洗濯物を水様の洗浄溶
液を用いここに記述された組成物が有効量溶解又は分散した洗浄機中で処理する
ことが含まれる。有効量という語句が意味するのは、通常の機械による洗濯方法
において一般に用いられる典型的な製品適用量及び洗浄溶液量のように、40グ
ラムから300グラムの製品が5から65リットルの洗浄溶液中に溶解又は分散
していることである。 好ましい使用側面においては、投与装置がこの洗浄方法において用いられる。
投与装置は洗浄剤製品で満たされ、又洗浄サイクル開始前に洗浄機のドラム中に
製品を直接投入するために使用される。投入装置の容量は、洗浄方法において通
常使用されるであろう十分な量の洗浄剤の収容が可能なものであるべきである。
【0049】 洗浄中に洗浄剤製品の放出が可能となるように、その装置はそこを製品が通過
できるような開口部をいくつか持つことが出来る。代案として、装置は液体に対
しては浸透性であるが固形状の製品に対しては不透性であり、溶解した製品の放
出を可能ならしめるであろう素材で出来ていてもよい。好ましくは洗浄剤製品は
洗浄サイクルの開始時点に迅速に放出され、そのことにより洗浄サイクルのこの
段階で洗浄機のドラム中の製品の一過性の局所的な高濃度を提供するであろう。
好ましい投入装置は再利用可能であり、乾燥状態及び洗浄サイクル中の両方にお
いて容器としての一体性が維持されるように設計されたものである。
【0050】 代案として投入装置は袋状又は小袋のような柔軟な容器であってもよい。袋は
、中身を保持できるように、EP-A-0018678で開示されている様な水の
染み透らない保護素材によりコーティングされた繊維質の構造のものであってよ
い。代案としてそれは、EP-A-0011500、EP-A-0011501、E
P-A-0011502、及びEP-A-0011968中で開示されているような
、水様の媒質中で裂けるように設計された端部シール又は閉じ部のついた水不溶
性の合成ポリマー素材により形成されていてもよい。水にもろい閉じ部の便利な
形として、ポリエチレン又はポリプロピレンのような水不浸透性ポリマーフィル
ムで形成された小袋(パウチ)の縁に配置されそれを封じる水溶性の粘着剤が含
まれる。
【0051】 例で用いられる略語 洗浄剤組成物において、省略された成分名の略語は下記の通りである。 STPP:トリポリリン酸ナトリウム Bicarbonate(重炭酸塩):酸水素ナトリウム Citric Acid(クエン酸):無水クエン酸 Carbonate(カーボネート):無水炭酸ナトリウム Silicate(シリケート):非晶質珪酸ナトリウム(SiO2:Na2O比=2.0)
SKS-6: β-Na2Si25の式の結晶質層状シリケート PB1:無水過ホウ酸ナトリウム一水和物 Nonionic(非イオン性):BASFよりPlurafacの商品名により販売されている、平均
エトキシル化度3.8及び平均プロポキシル化度4.5の、C13-C15混合エト
キシル化/プロポキシル化脂肪アルコール TAED:テトラアセチルエチレンジアミン HEDP:エタン1-ヒドロキシ-1,1-ジホスホン酸 PAAC:ペンタアミンアセテートコバルト(III)塩 Paraffin パラフィン):WintershallよりWinog 70の商品名で販売されているパ
ラフィン油 Protease(プロテアーゼ):タンパク質分解酵素 Amylase(アミラーゼ):デンプン分解酵素 BTA:ベンゾトリアゾール Sulphate(スルフェート):無水硫酸ナトリウム PEG3000:Hoechstより入手可能な、分子量約3000のポリエチレング
リコール PEG6000:Hoechstより入手可能な、分子量約6000のポリエチレング
リコール
【0052】 組成物のpH挙動は、Economy 50℃サイクル及びNewcastle City水(平均硬度
8-9グレーン/ガロン)を用い、Hotpoint Delux中で下記の様に計測された。 1. Economy 50℃サイクルを用いて食器洗浄機を予熱する。主洗浄の後、予洗い
サイクルを用いて内部温度が約25℃になるまで機械を冷却する。 2. 70gの食品汚れを計量する。食品汚れは、オート麦のフレーク (960g)
、紅茶(160g)、ホウレンソウ(640g)、全脂肪乳 (200ml)、バター(
320g)、ひき肉とたまねぎ (440g)、卵(720g)及びNewcastle City水
(4L)から構成される。 3. Economy 50℃サイクルで機械を始動させる。アームの回転が開始する時に、
扉を開け機械の底部に錠剤を加え、またDIN汚れを上向きのカップにある上部
バスケットに加える。扉を閉めストップウォッチを始動させる。 4. 1分後に機械の側面から水のサンプルをとり、pH(初期pH)を測定する
。 5. pH読み取り後、検査溶液を機械の中に注いで戻す。 6. 2、3、4、5、7、10、12及び15分の時間の間隔をおいて、検査溶
液をとり続けるが、pH読み取り後溶液は機械の中に戻す。 7. ΔpHを計算する。(pH5分-pH1分)/4
【0053】 下記の例において、全てのレベルは重量部で表されている。例I 下記に例示したものは、食器洗浄機での使用に好適な本発明の錠剤型洗浄剤の
例である。
【0054】
【表1】
【0055】 多相錠剤組成物は下記の通り調製される。第1相の洗浄性活性組成物は、粒状
及び液状成分を混ぜることにより調製され、次に通常の回転押型機のダイの中に
送給される。押型機はモールドを形成するのに好適な形状をしたパンチを含む。
ダイの断面はおよそ30×38mmである。組成物は次に940kg/cm2
加圧力をかけられ、次にパンチが上昇し、上面にモールドを含んだ錠剤の第1相
が現れる。第2相の洗浄性活性組成物は同様の方法により調製され、又ダイの中
に送給される。粒子状の活性組成物は、次に170kg/cm2の加圧力をかけ
られ、パンチが上昇し、多相錠剤が錠剤押型機から排出される。結果として生じ
た錠剤は上述された洗浄機中で12分以内に溶解又は分解し、錠剤の第2相は5
分以内に溶解する。組成物の初期pHは9.5を超え、一方ΔpHは0.14単
位/分未満である。錠剤は向上したpH調節、洗浄及び酵素作用と共に、優れた
製品強度、一体性及び及び溶解特性を提供する。
【0056】 Ref: ADW1L説明の付記 ビルダー 水溶性ビルダー化合物 好適な水溶性ビルダー化合物には、そこでそのポリカルボン酸が2つ以下の炭
素原子により互いに分離された少なくとも2つのカルボキシル基を含む、水溶性
のモノマーのポリカーボキシレート又はその酸の形、ホモ又はコポリマーのポリ
カルボン酸又はそれらの塩、カーボネート、ビカーボネート、ホウ酸塩、ホスフ
ェート及び前述のもののいずれかの混合が含まれる。 カーボキシレート又はポリカーボキシレートビルダーは、モノマー又はオリゴマ
ーの型のいずれであってもよいが、一般的にモノマーのポリカーボキシレートが
費用及び性能の理由により好ましい。
【0057】 1つのカルボキシル基を含む好適なカーボキシレートには、乳酸、グリコール
酸及びそれらのエーテル誘導体の水溶性の塩が含まれる。2つのカルボキシル基
を含むポリカーボキシレートには、琥珀酸、マロン酸、(エチレンジオキシ)二酢
酸、マレイン酸、ジグリコール酸、酒石酸、タルトロン酸及びフマル酸の、水溶
性の塩、ならびにエーテルカーボキシレート及びスルフィニルカーボキシレート
が含まれる。3つのカルボキシル基を含むポリカーボキシレートには、特に、水
溶性のシトレート、アコニトレート(aconitrates)及びシトラコネート(citracon
ates)、ならびに、GB-A-1,379,241に記述されたカルボキシメチル
オキシスクシネート、GB-A-1,389,732に記述されたラクトキシスク
シネート、及び NL-A-7,205,873に記述されたアミノスクシネート
、のようなスクシネート誘導体、ならびに、GB-A-1,387,447に記述
された2-オキサ-1,1,3-プロパントリカーボキシレートのようなオキシポリ
カーボキシレート物質が含まれる。
【0058】 4つのカルボキシル基を含むポリカーボキシレートには、GB-A-1,261
,829に開示されたオキシジスクシネート、1,1,2,2-エタンテトラカーボ
キシレート、1,1,3,3-プロパンテトラカーボキシレート及び1,1,2,3-プ
ロパンテトラカーボキシレートが含まれる。スルホ置換基を含むポリカーボキシ
レートには、GB-A-1,398,421、GB-A-1,398,422及びU
S-A-3936448に開示されたスルホスクシネート誘導体、ならびにGB-
A-1,439,000に記述されたスルホン化熱分解シトレートが含まれる。
【0059】 脂環式及び複素環式ポリカーボキシレートには、シクロペンタン-シス,シス,
シス-テトラカーボキシレート、シクロペンタジエニドペンタカーボキシレート
、2,3,4,5-テトラヒドロフラン-シス,シス,シス-テトラカーボキシレート、
2,5-テトラヒドロフラン-シス-ジカーボキシレート、2,2,5,5-テトラヒド
ロフラン-テトラカーボキシレート、1,2,3,4,5,6-ヘキサン-ヘキサカーボ
キシレート、ならびに、ソルビトール、マンニトール及びキシリトールのような
多価アルコールのカルボキシメチル誘導体、が含まれる。芳香族ポリカーボキシ
レートにはメリト酸、ピロメリト酸、及びGB-A-1,425,343に開示さ
れたフタル酸誘導体が含まれる。 上記の中で好ましいポリカーボキシレートは、分子あたり3つまでのカルボキシ
ル基を含むヒドロカーボキシレート、より特定するとシトレートである。
【0060】 モノマー又はオリゴマーのポリカーボキシレートキレート試薬、又はそれらの
塩を伴ったそれらの混合物例えばクエン酸又はシトレート/クエン酸混合物の母
酸(parent acids)もまた、有用なビルダー組成物として考慮される。 ホウ酸塩ビルダーと同様に、洗浄剤保管又は洗浄状態においてホウ酸塩を作るこ
とのできる、ホウ酸塩形成物質を含むビルダーもまた、使用可能であるが、50
℃未満特に40℃未満での洗浄状態では好ましくはない。 カーボネートビルダーの例はアルカリ土類及びアルカリ金属カーボネートであ
り、DE-A-2,321,001に開示された超微細炭酸カルシウムを伴った、
炭酸ナトリウム及びセスキ炭酸塩及びそれらの混合物が含まれる。
【0061】 本発明組成物中での使用が大いに好ましいビルダー化合物は、水溶性のホスフ
ェートビルダーである。水溶性ホスフェートビルダーの特定の例は、アルカリ金
属トリポリホスフェート、ナトリウム、カリウム及びアンモニウムピロホスフェ
ート、ナトリウム及びカリウム及びアンモニウムピロホスフェート、ナトリウム
及びカリウムオルトホスフェート、重合度が6から21の範囲であるナトリウム
ポリメタ/ホスフェート、ならびにフィチン酸の塩である。 水溶性ホスフェートビルダーの特定の例は、アルカリ金属トリポリホスフェー
ト、ナトリウム、カリウム及びアンモニウムピロホスフェート、ナトリウム及び
カリウムオルトホスフェート、重合度が6から21の範囲であるナトリウムポリ
メタ/ホスフェート、ならびにフィチン酸の塩である。
【0062】部分的に溶性又は不溶性のビルダー化合物 ここでの組成物は、部分的に水溶性の又は水不溶性のビルダー化合物を含むこ
とができる。部分的に溶性の及び不溶性のビルダー化合物は、衣類洗濯方法での
使用のために調製された錠剤中での使用に、特に好適である。部分的に水溶性の
ビルダーの例には、例えばEP-A-0164514及びEP-A-0293640
で開示された結晶質層状シリケートが含まれる。好ましいものは、下記の一般式
の結晶質層状珪酸ナトリウムであり、
【0063】
【化3】 NaMSix2+1・yH2
【0064】 ここでMはナトリウム又は水素、xは1.9から4の数、又yは0から20の数
である。この種類の結晶質層状珪酸ナトリウムは、好ましくは、EP-A-016
4514及びEP-A-0293640に記述されたようにいわゆるδ層構造のよ
うな、二次元的「平板(sheet)」構造を持つ。この種類の結晶質層状シリケート
の調製方法は、DE-A-3417649及びDE-A-3742043に開示され
ている。本発明の目的のためには、上記の一般式のxは、2、3又は4の値を有
し好ましくは2である。
【0065】 最も好ましい結晶質層状珪酸ナトリウム化合物は、δ-Na2Si25の式をも
ち、NaSKS-6(商品名)として知られ、Hoechst AGから入手可能である。 好ましい結晶質層状珪酸ナトリウム物質は、特に顆粒状の洗浄剤組成物中に、
WO-A-92/18594に記述された様な、固体で水溶性のイオン化可能物質
との均質混合物の粒子として加えられることができる。この固体で水溶性のイオ
ン化可能物質は、有機酸、有機酸又は無機酸塩、及びそれらの混合物から選ばれ
、なかでもクエン酸が好ましい。
【0066】 主として水溶性のビルダーの例には、ナトリウムアルミノケイ酸塩が含まれる
。好適なアルミノケイ酸塩には、Naz[(AlO2z(SiO2)y]・xH2
の単位格子式を有するアルミノケイ酸塩ゼオライトが含まれるが、この式中で、
z及びyは最低6であり、zとyのモル比は1.0から0.5、またxは最低5
、好ましくは7.5から276、より好ましくは10から264である。アルミ
ノケイ酸塩物質は水和の形であり、好ましくは結晶質であり、10%から28%
、より好ましくは18%から22%の結合した形の水を含む。 アルミノケイ酸塩ゼオライトは自然発生的な素材であり得るが、好ましくは合
成的に誘導されたものである。合成結晶質アルミノケイ酸塩イオン交換物質は、
Zeolite A、Zeolite B、Zeolite P、Zeolite X、Zeolite HS、及びそれらの混合
物、の名称の下に入手可能である。
【0067】 アルミノケイ酸塩ゼオライトを合成する好ましい方法は、Schoeman等により記
述(Zeolite (1994) 14(2), 110-116中で公開)されているが、その中で著者は
コロイド状のアルミノケイ酸塩ゼオライトを調製する方法を記述している。コロ
イド状のアルミノケイ酸塩ゼオライトの粒子は、好ましくは、粒子の5%以下が
直径1μmより大きいサイズであり、5%以下の粒子が直径0.05μm未満の
サイズであるようなものであるべきである。好ましくはアルミノケイ酸塩ゼオラ
イトの粒子は、0.01μmと1μmの間、より好ましくは0.05μmと0.
9μmの間、最も好ましくは0.1μmと0.6μmの間の平均粒径を有する。 Zeolite Aは、下記の式をもつ。
【0068】
【化4】 Na12[(AlO2) 12(SiO2) 12]・xH2
【0069】 ここでxは20から30、特に27である。Zeolite XはNa86[(AlO2) 86(
SiO2) 106]・276H2Oの式をもつ。EP-B-384,070に開示され
た様な、zeolite MAPはここで好適なゼオライトビルダーである。
【0070】 好ましいアルミノケイ酸塩ゼオライトは、コロイド状のアルミノケイ酸塩ゼオ
ライトである。コロイド状のアルミノケイ酸塩ゼオライト、特にコロイド状のze
olite Aは、洗浄剤組成物の成分として用いられたときに、特に汚れ除去の向上
、織地への付着物の減少、織地の白さ維持の向上の点で、向上したビルダー作用
を提供する。コロイド状zeolite Aとコロイド状zeolite Yの混合も、優れたカル
シウムイオン及びマグネシウムイオン封鎖性能を提供する点で、ここでまた好適
である。
【0071】界面活性剤 好適な界面活性剤は陰イオン、陽イオン、非イオン両性及び双性イオン界面活
性剤及びそれらの混合物から選ばれる。自動食器洗浄機用製品は低発泡性の性質
であるべきであり、従って食器洗浄に使用される界面活性システムの泡立ちは、
抑制されている又はより好ましくは低発泡性で、典型的には非イオン性の性質で
あるべきである。衣類洗浄方法において使用される界面活性システムによる泡立
ちは、食器洗浄において必要とされる程度にまで抑制される必要はない。 陰イオン、非イオン、両性及び双性イオンの級ならびにこれらの界面活性剤の
種の典型的な一覧が、US-A-3,929,678中で示されている。好適な陽
イオン界面活性剤の一覧が、US-A-4,259,217中で示されている。自
動食器洗浄機用洗浄剤組成物に典型的に含まれている界面活性剤の一覧表が、E
P-A-0414549及び WO-A-93/08876及びWO-A-93/08
874に示されている。
【0072】非イオン界面活性剤 非イオンエトキシル化アルコール界面活性剤 1から25モルのエチレンオキシドを伴った脂肪族アルコールのアルキルエト
キシレート縮合物が、ここでの使用に好適である。脂肪族アルコールのアルキル
鎖は、直線状の又は枝分かれした、第一又は第二のいずれであってもよく、又一
般的に6から22の炭素原子を含有する。 特に好ましいのは、アルコール1モ
ルあたり2から10モルのエチレンオキシドを伴った8から20炭素原子を含ん
だアルキル基を有するアルコール縮合物である。
【0073】末端封止アルキルアルコキシレート界面活性剤 好適な末端封止アルキルアルコキシレート界面活性剤は、下記の式により表さ
れるエポキシ封止ポリ(オキシアルキル化)アルコールである。
【0074】
【化5】 R1O[CH2CH(CH3)O]x[CH2CH2O]y[CH2CH(OH)R2]
【0075】 ここでR1は、炭素原子数4から18の直鎖の又は枝分かれした脂肪族炭化水素
基であり、R2は炭素原子数2から26の直鎖の又は枝分かれした脂肪族炭化水
素基であり、xは0.5から1.5、より好ましくは1の平均値を有する整数で
あり、またyは最低15、より好ましくは最低20の値を有する整数である。 好ましくは、式Iの界面活性剤では末端エポキシド単位 [CH2CH(OH)R2 ]に少なくとも10の炭素原子のものである。本発明によると式Iの好適な界面
活性剤は、例えばWO-A-94/22800に記述された、Olin Corporationの
POLY-TERGENT(商標)SLF-18B 非イオン性界面活性剤である。
【0076】エーテル封止ポリ(オキシアルキル化)アルコール ここでの使用のための他の好適な界面活性剤には、下記の式を持つエーテル封止
ポリ(オキシアルキル化)アルコールが含まれる。
【0077】
【化6】 R1O[CH2CH(R3)O]x[CH2]kCH(OH)[CH2]jOR2
【0078】 ここでR1及びR2は、炭素原子数1から30の、直鎖の又は枝分かれした、飽和
又は不飽和、脂肪族又は芳香族炭化水素基であり、R3はH、又は炭素原子数1
から4の、直鎖の脂肪族炭化水素基であり、xは1から30の平均値を有する整
数であり、そこでxが2又はそれ以上の時、R3は同じ又は異なっていてよく、
またk及びjは1から12より好ましくは1から5の平均値を有する整数である
。 R1及びR2は好ましくは、炭素原子数6から22の、最も好ましくは炭素原子
数8から18の、直鎖の又は枝分かれした、飽和又は不飽和、脂肪族又は芳香族
尾炭化水素基である。H又は炭素原子数1から2の直鎖の脂肪族炭化水素基が、
3には最も好ましい。好ましくはxは、1から20より好ましくは6から15
の平均値を有する整数である。
【0079】 上述の通り、好ましい態様において、またxが2より大きいとき、R3は同一
又は異なっていてよい。つまり、R3は上述の通りいかなるアルキレンオキシ単
位の間でも変動してよい。例えば、もしxが3ならば、R3はエチレンオキシ(E
O)又はプロピレンオキシ(PO)を形成するために選ばれることができ、(EO)(
PO)(EO);(EO)(EO)(PO);(EO)(EO)(EO);(PO)(EO)(PO);(P
O)(PO)(EO)及び(PO)(PO)(PO)の順で変動してよい。もちろん3とい
う整数は単なる例として選ばれたものであり、xがより大きい整数値であれば、
変動はより大きくなることができ、例えば多数の(EO)単位とたいへん少ない数
の(PO)単位を含む。 特に好ましい上述の界面活性剤には、20℃未満の低曇点を有するものが含ま
れる。これらの低曇点界面活性剤は、そこですぐれた油脂洗浄効果のために下記
に詳述されたような高曇点界面活性剤と共に用いられるかもしれない。 最も好ましいエーテル封止ポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤は、
kは1でありjは1であり、下記の式をもつものである。
【0080】
【化7】 R1O[CH2CH(R3)O]xCH2CH(OH)CH2OR2
【0081】 ここでR1、R2及びR3は上記で定義された通りであり、xは、平均値が1から
30、好ましくは1から20、いっそうより好ましくは6から18の、整数であ
る。最も好ましいのは、R1とR2が9から14の範囲にあり、R3がエチレンオ
キシを形成するH、xが6から15の範囲にある、界面活性剤である。
【0082】 エーテル封止ポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤は、3つの一般成
分、つまり直鎖の又は枝分かれしたアルコール、アルキレンオキシド及びアルキ
ルエーテル末端封止を含む。アルキルエーテル末端封止及びアルコールは分子の
疎水性、油溶性部分としての役割を果たし、一方アルキレンオキシド基は分子の
親水性、水溶性部分を形成する。 これらの界面活性剤は通常の界面活性剤に比較して、高曇点の界面活性剤と共
に使用されたとき、しみ抜き及び皮膜を施す特性及び油性汚れの除去において大
きな改善を示す。 概してエーテル封止ポリ(オキシアルキレン)アルコール界面活性剤は、脂肪族
アルコールとエポキシドを反応させエーテルを形成し、そのエーテルと塩基を反
応させ第二エポキシドを形成することにより調製することができる。第二エポキ
シドは、次にアルコキシル化アルコールと反応して、本発明の新しい化合物を形
成する。
【0083】非イオンエトキシル化/プロポキシ化脂肪アルコール界面活性剤 エトキシル化C6-C18脂肪アルコール及びC6-C18混合エトキシル化/プロポ
キシ化脂肪アルコールは、特に水溶性の場合に、ここでの使用に好適な界面活性
剤である。好ましくはエトキシル化脂肪アルコールは、3から50のエトキシル
化度を持つC10-C18エトキシル化脂肪アルコール、最も好ましくはこれらは3
から40のエトキシル化度を持つC12-C18エトキシル化脂肪アルコールである
。好ましくはこの混合エトキシル化/プロポキシ化脂肪アルコールは10から1
8炭素原子のアルキル鎖長、3から30のエトキシル化度及び1から10のプロ
ポキシル化度を有するものである。
【0084】プロピレングリコールとの非イオンEO/PO縮合物 エチレンオキシドと、プロピレンオキシドとプロピレングリコールとの縮合に
より形成された疎水基との縮合物は、ここでの使用に好適である。これらの化合
物の疎水性の部分は、好ましくは1500から1800の分子量を有し水不溶性
を示す。この種の化合物の例には、BASFにより市販されているいくつかの商
業的に入手可能なPluronic(商標)界面活性剤が含まれる。
【0085】プロピレンオキシド/エチレンジアミン付加物との非イオンEO縮合物 エチレンオキシドと、プロピレンオキシドとエチレンジアミンの反応により生
じる生成物との縮合物は、ここでの使用に好適である。これらの生成物の疎水性
の部分は、エチレンジアミンと過剰のプロピレンオキシドの反応生成物により構
成され、一般的に2500から3000の分子量を有する。この種の非イオン界
面活性剤の例には、BASFにより市販されているいくつかの商業的に入手可能
なTetronic(商標)界面活性剤が含まれる。
【0086】混合非イオン界面活性システム ここでの組成物はまた、少なくとも1つの低曇点非イオン界面活性剤と少なく
とも1つの高曇点非イオン界面活性剤を含む、混合非イオン界面活性システムを
含むことができる。 ここで用いられる「曇点(Cloud point)」という語句は非イオン界面活性剤の
よく知られた性質であり、それは温度の上昇に伴い界面活性剤の溶性が低下する
ことの結果であり、第2相の出現が観察できる温度を「曇点(Cloud point)」と
呼ぶ。(Kirk OthmerのEncyclopedia of Chemical Technology, 3rd Ed. Vol. 22
, pp. 360-379を参照。)
【0087】 ここで用いられる「低曇点(low cloud point)」非イオン界面活性剤という語
句は、30℃未満、好ましくは20℃未満、又最も好ましくは10℃未満の曇点
を有する非イオン界面活性システム成分、と定義される。典型的な低曇点非イオ
ン界面活性剤には、非イオンアルコキシル化界面活性剤、特に第1アルコールか
ら誘導されたエトキシレート、及びポリオキシプロピレン/ポリオキシエチレン/
ポリオキシプロピレン(PO/EO/PO)逆ブロックポリマー(reverse block pol
ymers)が含まれる。またこのような低曇点非イオン界面活性剤には、例えばエト
キシル化プロポキシ化アルコール(例えばOlin CorporationのPoly-Tergent(商
標) SLF18)、エポキシ封止ポリ(オキシアルキル化)アルコール(例えばWO-A
-94/22800に記述されたOlin CorporationのPoly-Tergent(商標) SLF18B
シリーズの非イオン性)、及びエーテル封止ポリ(オキシアルキル化)アルコール
界面活性剤が含まれる。
【0088】 非イオン界面活性剤は、重量で15%までの量のプロピレンオキシドを、任意
に含むことができる。他の好適な非イオン界面活性剤は、US-A-4,223,
163に記述された方法により調製することができる。 低曇点非イオン界面活性剤には追加として、ポリオキシエチレン、ポリオキシ
プロピレンブロック重合体化合物が含まれる。ブロックポリオキシエチレン ポ
リオキシプロピレン重合体化合物には、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、グリセロール、トリメチロールプロパン及びエチレンジアミンをベースと
したものが、開始剤反応性水素化合物 (initiator reactive hydrogen compound
)として含まれる。BASF-Wyandotte Corp., Wyandotte, Michiganによる、PLURON
IC(商標)、REVERSED PLURONIC(商標)、及びTETRONIC(商標)と称されるいくつか
のブロック重合体界面活性化合物もまた、ここで好適である。好ましい例には、
REVERSED PLURONIC(商標)25R2及びTETRONIC(商標)702が含まれ、このような界面
活性剤は低曇点非イオン界面活性剤としてここで典型的に有用である。
【0089】 ここで用いられる「高曇点 (high cloud point)」非イオン界面活性剤という
語句は、40℃より高い、好ましくは50℃より高い、又より好ましくは60℃
より高い曇点を有する非イオン界面活性システム成分として定義される。好まし
くは非イオン界面活性システムには、一価アルコール又は8から20炭素原子を
含むアルキルフェノールと、平均で、アルコール又はアルキルフェノール1モル
ごとに、6から15モルのエチレンオキシドとの反応から誘導されたエトキシル
化界面活性剤が含まれる。このような高曇点非イオン界面活性剤には、例えばTe
rgitol 15S9(Union Carbideにより供給)、Rhodasurf TMD 8.5(Rhone Poulenc
により供給)及びNeodol 91-8(Shellにより供給)が含まれる。 高曇点非イオン界面活性剤はさらに、9から15、好ましくは11から15の
範囲の親水性-親油性平衡(hydrophile-lipophile balance)("HLB"; 上記Kir
k Othrnerを参照)値を有することが好ましい。このような物質には、例えばTer
gitol 15S9(Union Carbideにより供給)、Rhodasurf TMD 8.5(Rhone Poulenc
により供給)及びNeodol 91-8(Shellにより供給)が含まれる。
【0090】 もう1つの好適な高曇点非イオン界面活性剤は6から20炭素原子(C6-C20 アルコール)を含む直鎖又は好ましくは有枝鎖又は第二脂肪アルコールから誘導
され、第二アルコール及び有枝鎖第一アルコールが含まれる。好ましくは、高曇
点非イオン界面活性剤は、アルコール1モルあたり、平均6から15モル、好ま
しくは6から12モル、又最も 好ましくは6から9モルのエチレンオキシドと
共に縮合された、枝分かれした又は第二アルコールエトキシレート、より好まし
くは混合C9/11又はC11/15の枝分かれしたアルコールエトキシレート
である。好ましくはこうして誘導されたエトキシル化非イオン界面活性剤は、平
均と比較して狭域のエトキシレート分布を有する。
【0091】陰イオン界面活性剤 本質的には、洗浄の目的に有用ないかなる 陰イオン界面活性剤もが好適であ
る。これらには、陰イオンスルフェートスルホネート、カーボキシレート及びサ
ルコシネート界面活性剤の塩(例えば、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、
及び置換アンモニウム塩例えばモノ-、ジ-、及びトリエタノールアミン塩を含む
)が含まれる。陰イオンスルフェート界面活性剤が好ましい。 他の陰イオン界面活性剤には、アシルイセチオネートのようなイセチオネート
、N-アシルタウレート、メチルタウリドの脂肪酸アミド、アルキルスクシネー
ト及びスルホスクシネート、スルホスクシネートのモノエステル(特に飽和及び
不飽和C12-C18モノエステル)、スルホスクシネートのジエステル(特に飽和
及び不飽和C6-C14ジエステル)、N-アシルサルコシネートが含まれる。樹脂
酸及び水素化樹脂酸、例えばロジン、水素化ロジン、及びタロー油中に存在する
又はタロー油に由来する樹脂酸及び水素化樹脂酸もまた好適である。
【0092】陰イオンスルフェート界面活性剤 ここでの使用に好適な陰イオンスルフェート界面活性剤には、直鎖の及び枝分
かれした、第一及び第二のアルキルスルフェート、アルキルエトキシスルフェー
ト、脂肪オレオイルグリセロールスルフェート、アルキルフェノールエチレンオ
キシドエーテルスルフェート、C5-C17アシル-N-(C1-C4アルキル)及び-N-(
1-C2ヒドロキシアルキル)グルカミンスルフェート、及びアルキル多糖のスル
フェート例えばアルキルポリグルコシド(ここに記述されている非イオン非硫酸
化化合物)のスルフェートが含まれる。 アルキルスルフェート界面活性剤は、好ましくは、直鎖の及び枝分かれした第
一C10-C18アルキルスルフェート、より好ましくはC11-C15有枝鎖アルキルス
ルフェート及びC12-C14直鎖アルキルスルフェートから選ばれる。 アルキルエトキシスルフェート界面活性剤は、好ましくは、分子あたり0.5
から20モルのエチレンオキシドと共にエトキシル化されたC10-C18アルキル
スルフェートから成る群から選ばれる。より好ましくは、アルキルエトキシスル
フェート界面活性剤は、分子あたり0.5から7、好ましくは1から5モルのエ
チレンオキシドと共にエトキシル化された、C11-C18、最も好ましくはC11-C 15 アルキルスルフェートである。アルキルスルフェート及びアルキルエトキシス
ルフェート界面活性剤の混合物もまたここで好適である(WO-A-93/181
24)。
【0093】陰イオンスルホネート界面活性剤 ここでの使用に好適な陰イオンスルホネート界面活性剤には、C5-C20線状ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルエステルスルホネート、C6-C22第一又
は第二アルカンスルホネート、C6-C24オレフィンスルホネート、スルホン化ポ
リカルボン酸、アルキルグリセロールスルホネート、脂肪酸アシルグリセロール
スルホネート、脂肪酸オレイルグリセロールスルホネート、及び、それらのいか
なる混合物、の塩が含まれる。
【0094】陰イオンカーボキシレート界面活性剤 好適な陰イオンカーボキシレート界面活性剤には、アルキルエトキシカーボキ
シレート、アルキルポリエトキシポリカーボキシレート界面活性剤及び石鹸(「
アルキルカルボキシル(alkyl carboxyls) 」)、特にここに記述されたいくつか
の第二石鹸が含まれる。 好適なアルキルエトキシカーボキシレートには、RO(CH2CH20)xCH2
C00-+の式を持ち、そこでRはC6からC18アルキル基であり、xは0から
10の範囲であり、又、重量ベースで、xが0である物質の重量が20%未満で
ありMは陽イオンであるようなエトキシレート分布であるものが含まれる。好適
なアルキルポリエトキシポリカーボキシレート界面活性剤にはRO-(CHR1-C
HR2-O)-R3の式をもつものが含まれるが、そこでRはC6からC18のアルキル
基であり、xは1から25、R1及びR2は、水素、メチル酸基、琥珀酸基、ヒド
ロキシコハク酸基及びそれらの混合物から成る群から選ばれ、R3は、水素、1
から8の間の炭素原子を有する置換又は非置換炭化水素及びそれらの混合物から
成る群から選ばれる。
【0095】 好適な石鹸界面活性剤には、第二炭素に結合されたカルボキシル単位を含む第
二石鹸界面活性剤が含まれる。ここでの使用に好ましい第二石鹸界面活性剤は水
溶性の要素であり、2-メチル-1-ウンデカン酸、2-エチル-1-デカン酸、2-
プロピル-1- ノナン酸、2-ブチル-1-オクタン酸及び2-ペンチル-1-ヘプタン
酸の、水溶性の塩から成る群から選ばれる。いくつかの石鹸も、泡立ち抑制剤と
して含まれることができる。
【0096】アルカリ金属サルコシネート界面活性剤 他の好適な陰イオン界面界面活性剤は、R-CON(R1)CH2COOMの式の
アルカリ金属サルコシネートであり、そこでRはC5-C17直鎖又は枝分かれした
アルキル又はアルケニル基、R1はC1-C4アルキル基であり、Mはアルカリ金属
イオンである。好ましい例は、ナトリウム塩の形でのミリスチル及びオレオイル
メチルサルコシネートである。
【0097】両性界面活性剤 ここでの使用に好適な両性界面活性剤には、アミンオキシド界面活性剤及びア
ルキル両性カルボン酸が含まれる。 好適なアミンオキシドには、R3(OR4)x0(R5)2の式を持つ化合物が含まれ
るが、そこでR3は、アルキル、ヒドロキシアルキル、アシルアミドプロポイル
及びアルキルフェニル基又はそれらの混合物で8から26の炭素原子を含有する
ものから選ばれ、R4は2から3の炭素原子を含むアルキレン又はヒドロキシア
ルキレン基、又はそれらの混合物であり、xは0から5、好ましくは0から3で
あり、又それぞれのR5は、1から3の炭素原子を含むアルキル又はヒドロキシ
アルキル基、又は1から3のエチレンオキシド基を含むポリエチレンオキシド基
を含む。好ましいものはC10-C18アルキルジメチルアミンオキシド、及びC10-
18アシルアミドアルキルジメチルアミンオキシドである。 アルキル両性ジカルボン酸の好適な例は、Miranol, Inc., Dayton, NJ により
製造されているMiranol(商標) C2M濃縮液である。
【0098】双性界面活性剤 双性界面活性剤は、第二及び第三アミンの誘導体、複素環式第二及び第三アミ
ンの誘導体、又は第四アンモニウム、第四ホスホニウム又は第三スルホニウム化
合物の誘導体として、広く記述されることができる。ベタイン及びスルタイン類
界面活性剤はここでの使用に例示的な双性界面活性剤である。 好適なベタインは、R(R’)2+2COO-の式をもつ化合物であり、そこで
RはC6-C18ヒドロカルビル基、各R1は典型的にはC1-C3アルキルであり、R 2 はC1-C5ヒドロカルビル基である。好ましいベタインは、C12-18ジメチル-ア
ンモニオヘキサノエート及びC10-18アシルアミドプロパン(又はエタン)ジメチ
ル(又はジエチル)ベタインである。複合ベタイン界面活性剤もまたここでの使用
に好適である。
【0099】陽イオン界面活性剤 本発明において使用される陽イオンエステル界面活性剤は、好ましくは、界面
活性剤特性をもち、少なくとも1つのエステル(すなわち-COO-)結合及び少
なくとも1つの陽イオン的に帯電した基を含む、水分散可能な化合物である。コ
リンエステル界面活性剤を含む、他の好適な陽イオンエステル界面活性剤が、例
えばUS-A-4228042、US-A-4239660及びUS-A-42605
29の中で開示されている。 好適な陽イオン界面活性剤には、残りのN位置がメチル、ヒドロキシエチル又
はヒドロキシプロピル基により置換されるような、モノC6-C16、好ましくはC 6 -C10N-アルキル又はアルケニルアンモニウム界面活性剤から選ばれた第四ア
ンモニウム界面活性剤が含まれる。
【0100】酵素 ここでの使用に好適な酵素には、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダ
ーゼ、プロテアーゼ、グルコ-アミラーゼ、アミラーゼ、キシラナーゼ(xylanase
s)、リパーゼ、 ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ(cutinases)、ペク
チナーゼ、ケラタナーゼ(keratanases)、還元酵素、オキシダーゼ、フェノロキ
シダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペン
トサナーゼ、マラナーゼ、β-グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダ
ーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ及びそれらの混合物が含まれる。 好ましい酵素には、1つ又はそれ以上の植物細胞壁分解酵素と共にプロテアー
ゼ、アミラーゼ、リパーゼ、ペルオキシダーゼ、クチナーゼ(cutinase)及び/又
はセルラーゼが含まれる。
【0101】 本発明において使用可能なセルラーゼには、細菌性又は菌類両方のセルラーゼ
が含まれる。好ましくは、これらは5と12の間のpH最適条件及び50 CE
VU(Cellulose Viscosity Unitセルロース粘度単位)を上回る活性を有する。好
適なセルラーゼはUS-A-4,435,307、J61078384及びWO-
A-96/02653に開示されているが、これらはそれぞれHumicola insolens
、Trichoderma、Thielavia及びSporotrichumから作られた菌類のセルラーゼを開
示するものである。EP-A-0739982は新しいバチルス種から分離された
セルラーゼを記述している。好適なセルラーゼはまたGB-A-2075028、
GB-A-2095275、DE-A-2.247.832及びWO-A-95/263
98にも開示されている。
【0102】 このようなセルラーゼの例は、Humicola insolens (Humicola grisea var. th
ermoidea)の菌株、特にHumicola strain DSM 1800から作られたセルラーゼであ
る。他の好適なセルラーゼは、50KDaの分子量、5.5の等電点を有し、4
15のアミノ酸を含有するHumicola insolensに由来するセルラーゼであり、又
、Humicola insolens、DSM 1800に由来する43kDエンドグルカナーゼで、セ
ルラーゼ活性度を示すものであり、好ましいエンドグルカナーゼ成分は、WO-
A-91/17243に開示されたアミノ酸配列を有する。好適なセルラーゼは
また、WO-A-94/21801に記述されたTrichoderma longibrachiatum か
らのEGIIIセルラーゼである。特に好適なセルラーゼは、色保護効果を有す
るセルラーゼである。このようなセルラーゼの例は、1991年11月6日に出
願(Novo)された欧州特許出願91202879.2号に記述されたセルラーゼで
ある。Carezyme 及びCelluzyme (Novo Nordisk A/S)は特に有用である。WO-A
-91/17244及びWO-A-91/21801をまた参照。繊維保護及び/
又は洗浄特性に好適な他のセルラーゼは、WO-A-96/34092、WO-A-
96/17994及びWO-A-95/24471に記述されている。 上述のセルラーゼは通常、組成物の重量の0.0001%から2%の活性酵素
のレベルで洗浄剤組成物中に混合される。
【0103】 ペルオキシダーゼ酵素は、酸素の源、例えばパーカーボネート、過ホウ酸塩、過
硫酸塩、過酸化水素等、との組み合わせで使用される。それらは「溶液漂白」す
なわち洗浄作業中に基質から除去された染料や顔料がその洗浄溶液中の他の基質
に転移することを防ぐことの為に使用される。ペルオキシダーゼ酵素は当該技術
分野において知られており、例えば、セイヨウワサビペルオキシダーゼ、リグニ
ナーゼ及びハロペルオキシダーゼ、例えばクロロ-及びブロモ-ペルオキシダーゼ
、が含まれる。ペルオキシダーゼを含有する洗浄剤組成物は、例えばWO-A-8
9/099813、WO-A-89/09813及び1991年11月6日に申請
された欧州特許出願EP91202882.6号及び1996年2月20日に申
請されたEP96870013.8号に開示されている。また好適なのは、ラッ
カーゼ酵素である。
【0104】 好ましいエンハンサーは、置換フェノチアジン及びフェノキサジン10-フェ
ノチアジンプロピオン酸(PPT)、10-エチルフェノチアジン-4-カルボン酸(
EPC)、10-フェノキサジンプロピオン酸 (POP)及び10-メチルフェノキ
サジン(WO-A-94/12621中に記述されている)及び置換シリンゲート(s
yringates)(C3-C5置換アルキルシリンゲート)及びフェノールである。過炭
酸ナトリウム又は過ホウ酸ナトリウムは、過酸化水素の好ましい源である。
【0105】 上述のセルラーゼ及び/又はペルオキシダーゼは、通常、組成物の重量の0.
0001%から2%の活性酵素のレベルで洗浄剤組成物中に混合される。 本発明の洗浄剤組成物中に含むことのできる他の好適な酵素には、リパーゼが
含まれる。洗浄剤としての使用に好適なリパーゼ酵素には、GB-A-1,372
,034に開示されたPseudomonas stutzeri ATCC 19.154のような、シュードモ
ナス群の微生物により作られたものが含まれる。好適なリパーゼには、微生物Ps
eudomonas fluorescent IAM 1057により作られた、リパーゼの抗体に陽性の免疫
学的交差反応(positive immunological cross-reaction)を示すものが含まれる
。このリパーゼは、Amano Pharmaceutical Co. Ltd., Nagoya, JapanからLipase
P “Amano”の商品名で入手可能であり、以下に“Amano-P”として言及される
。他の好適な商業用のリパーゼには、Amano-CES、Chromobacter viscosumからの
(ex)リパーゼ例えばToyo Jozo Co., Tagata, Japan によるChromobacter viscos
um var. lipolyticum NRRLB 3673、U.S. Biochemical Corp., U.S.A.及びDisoyn
th Co., The NetherlandsによるChromobacter viscosum lipases、及びPseudomo
nas gladioliからの(ex)リパーゼが含まれる。特に好適なリパーゼは、M1 Lipas
e(商標)及びLipomax(商標)(Gist-Brocades)及びLipolase(商標)及びLipolase Ul
tra(商標)(Novo)のようなリパーゼであり、これらは本発明の組成物と組み合わ
せて使用されたとき非常に効果的であることが発見されている。また好適なもの
は、EP-A-0258068、WO-A-92/05249、WO-A-95/22
615、WO-A-94/03578、WO-A-95/35381及びWO-A-9
6/00292の中で記述された脂肪分解酵素である。
【0106】 また好適なのは、特別な種類のリパーゼとしてみなすことの出来るクチナーゼ
(cutinases)[EC 3.1.1.50]、つまり界面活性化を必要としないリパーゼである。
クチナーゼを洗浄剤組成物に加えることは、例えばWO-A-88/09367、
WO-A-90/09446、WO-A-94/14963及びWO-A-94/14
964中に記述されている。 リパーゼ及び/又はクチナーゼは、通常、洗浄剤組成物中に組成物の重量の0
.0001%から2%の活性酵素のレベルで混合される。
【0107】 好適なプロテアーゼは、B. subtilis及び B. licheniformisの特定の菌株(サ
ブシチリンBPN及びBPN')から得られるサブチリシンである。1つの好適
なプロテアーゼは、Bacillusの菌株から得られるが、pH範囲8から12を通じ
て最大活性度を有し、Novo Industries A/S, Denmark(以下「Novo」)によりES
PERASE(商標)として開発及び販売されている。この酵素及び類似の酵素の調製は
、NOVOに対するGB1,243,784の中で記述されている。他の好適なプロ
テアーゼにはNovoのALCALASE(商標)、DURAZYM(商標)及びSAVINASE(商標)、及びG
ist-Brocades のMAXATASE(商標)、MAXACAL(商標)、PROPERASE(商標)及び MAXAPE
M(商標)(タンパク質工学により操作されたMaxacal)が含まれる。タンパク質加
水分解酵素はまた変性細菌性セリンプロテアーゼを含む。例えば1987年4月
28日に申請された欧州特許出願第87303761.8号(特に17、24及
び98ページ)に記述されたもので、ここで「プロテアーゼB」と呼ばれるもの
、及び、ここで「プロテアーゼA」と呼ばれる変性細菌性セリンプロテアーゼ系
(protealytic)酵素について言及しているEP-A-0199404中で記述され
ているものである。好適なのはここで「プロテアーゼC」と呼ばれるものである
が、これは、リジンがアルギニンを27の位置で代替し、チロシンがバリンを1
04の位置で代替し、セリンがアスパラギンを123の位置で代替し、アラニン
はトレオニンを274の位置で代替した、Bacillusからのアルカリ性セリンプロ
テアーゼの変種である。プロテアーゼCは、WO-A-91/06637の中で記
述されている。遺伝子的に変更された変種、特にプロテアーゼCの変種もまた、
ここで含まれる。
【0108】 「プロテアーゼD」と呼ばれる好適なプロテアーゼは、自然界には発見するこ
との出来ないアミノ酸配列を有するカルボニルヒドロラーゼ変種であるが、これ
は、多数のアミノ酸残基を、上述のカルボニルヒドロラーゼ中で、WO-A-95
/10591、及び1994年10月13日に申請されたUS第08/322,
677号のC. Ghosh等の特許出願「Bleaching Compositions Comprising Protea
se Enzymes」中に記述された、Bacillus amyloliquefaciens subtilisinの番号
付けに従い、+76と同等の(equivalent)位置で、好ましくはまた、+99、+
101、+103、+104、+107、+123、+27、+105、+10
9、+126、+128、+135、+156、+166、+195、+197
、+204、+206、+210、+216、+217、+218、+222、
+260、+265及び/又は+274からなる群から選ばれるものと同等(equ
ivalent)の位置の、1つ又はそれ以上のアミノ酸残基との組み合わせで、1つの
異なるアミノ酸で置換することにより、先駆物質カルボニルヒドロラーゼから誘
導されたものである、 同様に好適なのは、EP-A-0251446及びWO-A-91/06637に
記述されたプロテアーゼ、WO-A-91/02792に記述されたプロテアーゼ
BLAP(商標)、及びWO-A-95/23221に記述されたそれらの変種であ
る。 WO-A- 93/18140に記述されたBacillus sp. NCIMB 40338 からの高
pHプロテアーゼをまた参照。プロテアーゼ、1つ又はそれ以上の他の酵素、及
び可逆 (reversible)プロテアーゼ抑制剤を含む酵素洗剤が、WO-A-92/0
3529中に記述されている。望まれる場合、吸着作用を減少させ、加水分解を
増加させたプロテアーゼが、WO-A-95/07791に記述された通り入手可
能である。ここで好適な洗浄剤のための組換え型トリプシン様の (recombinant
trypsin-like)プロテアーゼ が、WO-A-94/25583に記述されている。
他の好適なプロテアーゼはEP-A-0516200に記述されている。
【0109】 他の好適なプロテアーゼ酵素には、自然界では発見することの出来ないアミノ
酸配列を有するカルボニルヒドロラーゼ変種であるプロテアーゼ酵素が含まれる
。これは先駆物質カルボニルヒドロラーゼの多数のアミノ酸残基を異なるアミノ
酸で置換することにより誘導されたものであるが、ここで先駆物質酵素中で置換
された上述の多数のアミノ酸残基は、1つ又はそれ以上の下記の残基との組み合
わせで、位置+210に一致する:+33、+62、+67、+76、+100
、+101、+103、+104、+107、+128、+129、+130、
+132、+135、+156、+158、+164、+166、+167、+
170、+209、+215、+217、+218及び+222。ここで番号付
けされた位置はBacillus amyloliquefacienseからの自然発生するサブチリシン
と一致する、又は、他のカルボニルヒドロラーゼ又はサブチリシン(例えばBacil
lus lentus サブチリシン)中でのアミノ酸残基と同等である。 好ましいこの種の酵素には、+210、+76、+103、+104、+15
6及び+166の位置変更をもつものが含まれる。 タンパク質加水分解酵素は、組成物の重量の0.0001%から2%、好まし
くは0.001%から0.2%、より好ましくは0.005%から0.1%の純
粋酵素のレベルで、洗浄剤組成物中に混合される。
【0110】 アミラーゼ(α及び/又はβ)は、炭水化物をベースとする汚れの除去のために
含有されることができる。WO-A-94/02597には、変異体(mutant)アミ
ラーゼを混合した洗浄組成物が記述されている。WO-A-95/10603を又
参照。洗浄組成物中での使用が知られている他のアミラーゼには、α-及びβ-ア
ミラーゼの両方が含まれる。α-アミラーゼは当該技術分野において知られてお
り、US-A-5,003,257、EP-A-0252,666、WO-A-91/
00353、FR-A-2,676,456、EP-A-0285,123、EP-
A-525,610、EP-A-0368,341及びGB-A-1,296,83
9中で開示されているものが含まれる。他の好適なアミラーゼは、WO-A-94
/18314及びWO-A-96/05295中に記述された安定性を高めたアミ
ラーゼ、及び、Novo Nordisk A/Sから入手可能な、WO-A-95/10603に
開示された、直近の親に追加の変性を行なったアミラーゼ変種である。好適なの
はまた、EP-A-0277216、WO-A-95/26397及びWO-A-96
/23873に記述されたアミラーゼである。
【0111】 市販のα-アミラーゼ製品の例は、GenencorによるPurafect Ox Am(商標)、及
びNovo Nordisk A/S Denmark から全て入手可能なTermamyl(商標)、Ban(商標)、
Fungamyl(商標)、及びDuramyl(商標)、Natalase(商標)である。WO-A-95/
26397には他の好適なアミラーゼが記述されているが、それは、25℃から
55℃の温度範囲において、またPhadebas(商標)α-アミラーゼ活性度検定によ
り測定された8から10の範囲のpH値において、Termamyl(商標)の比活性度よ
りも少なくとも25%高い比活性度を有するという特徴のある、α-アミラーゼ
である。好適なのは、WO-A-96/23873中に記述された、上記の酵素の
変種である。活性レベル、ならびに熱安定性とより高い活性レベルとの組み合わ
せの点で、向上した特性をもつ他のデンプン分解酵素がWO-A-95/3538
2に記述されている。
【0112】 好ましいアミラーゼ酵素には、WO-A-95/26397中及びNovo Nordisk
により出願中のPCT/DK96/00056中に記述されたものが含まれる。 デンプン分解酵素は洗浄剤組成物中に、組成物の重量の0.0001%から2
%、好ましくは0.00018%から0.06%、より好ましくは0.0002
4%から0.048%の純粋酵素のレベルで混合される。 特に好ましい態様において、ここでの組成物は、補完アミラーゼとの組み合わ
せで、アミラーゼ酵素特にはWO-A-95/26397及び Novo Nordisk によ
り出願中のPCT/DK96/00056中に記述されたものを含む。
【0113】 ここで「補完 (complementary)」という語句は、洗浄の目的に好適な1つ又は
それ以上のアミラーゼの追加を意味する。補完アミラーゼ(α及び/又はβ)の例
は以下に記述されている。WO-A-94/02597及び WO-A-95/10
603には変種アミラーゼを混合した洗浄組成物が記述されている。洗浄組成物
中での使用が知られている他のアミラーゼには、α-及びβ-アミラーゼの両方が
含まれる。α-アミラーゼは当該技術分野において知られており、US-A-5,
003,257、EP-A-0252,666、WO-A-91/00353、FR
-A-2,676,456、EP-A-0285123、EP-A-0525610、
EP-A-0368341、及びGB-A-1,296,839中に開示されている
ものが含まれる。他の好適なアミラーゼは、WO-A-94/18314及びWO
-A- 96/05295に記述された安定性を高めたアミラーゼ、及びNovo Nord
isk A/Sから入手可能な、WO-A-95/10603に開示された、直近の親に
追加の変性を行なったアミラーゼ変種である。また好適なのはEP-A-0277
216に記述されたアミラーゼである。市販のα-アミラーゼ製品の例は、Genen
cor からのPurafect Ox Am(商標)、及びNovo Nordisk A/S Denmarkからすべて入
手可能なTermamyl(商標)、Ban(商標)、Fungamyl(商標)及びDuramyl(商標)である
。WO95/26397には他の好適なアミラーゼが記述されているが、それは
、25℃から55℃の温度範囲において、またPhadebas(商標)α-アミラーゼ活
性度検定により測定された8から10の範囲のpH値において、Termamyl(商標)
の比活性度より少なくとも25%高い比活性度を有するという特徴のあるα-ア
ミラーゼである。好適なのは、WO-A-96/23873に記述された上記の酵
素の変種である。活性、ならびに熱安定性とより高い活性レベルとの組み合わせ
の点で、向上した特性をもった他のデンプン分解酵素が、WO-A-95/353
82に記述されている。本発明に好ましい補完アミラーゼは、Purafect Ox Am(
商標)の商品名の下で販売され、WO-A-94/18314、WO-A-96/0
5295中に記述され、Genencorにより販売されているアミラーゼ、及びNovo N
ordisk A/Sからすべて入手可能なTermamyl(商標)、Fungamyl(商標)、Ban(商標)
、Natalase(商標)及びDuramyl(商標)、及び Gist-Brocades によるMaxamyl(商標
)である。
【0114】 補完アミラーゼは、一般的に組成物の重量の0.0001%から2%、好まし
くは0.00018%から 0.06%、より好ましくは0.00024%から
0.048%の純粋酵素のレベルで洗浄剤組成物に混合される。好ましくは特定
のアミラーゼの補完アミラーゼに対する純粋酵素の重量の比率は、9:1から1
:9、より好ましくは4:1から1:4、又最も好ましくは2:1と1:2の間
である。 上述の酵素はいかなる好適な起源、例えば植物性、動物性、細菌性, 菌性及び
酵母の起源のものであってもよい。起源はさらに中温性又はエクストレモフィリ
ック(extremophilic)、好冷性の(psychrotrophic)、好熱性の、好圧性の、
好アルカリ性の、好酸性の、好塩性の等)であってよい。これらの酵素の精製形
又は非精製形を使用することができる。定義上同様に含まれるのは、天然酵素の
変種である。変種は、例えばタンパク質及び/又は遺伝子工学、天然酵素の化学
的及び/又は物理学的変性により得ることが出来る。同様に、酵素の生成の原因
である遺伝物質がクローンされている宿主生物体を介しての酵素の発現も一般に
用いられよう。 通常、酵素は組成物の重量の0.0001%から2%の活性酵素のレベルで洗
浄剤組成物に混合される。酵素は独立した単一の成分(小球、顆粒、安定化液体
等…1つの酵素を含有)として、又は2つもしくはそれ以上の酵素の混合(例え
ば共顆粒)として加えることができる。
【0115】 加えることのできる他の好適な洗浄剤成分は、1992年1月31日に申請さ
れた出願中の欧州特許出願92870018.6中に記述された酵素酸化スカベ
ンジャーである。このような酵素酸化スカベンジャーの例はエトキシル化テトラ
エチレンポリアミンである。 酵素物質の範囲及びそれらを合成洗浄剤組成物の中に混合する方法がまた、W
O-A-9307263、WO-A-9307260、WO-A-8908694及び
US-A-3,553,139中に開示されている。酵素はさらにUS-A-4,1
01,457及びUS-A-4,507,219中に開示されている。液体洗浄剤
配合物に有用な酵素物質、及びそれらのそのような配合物中への混合は、US-
A-4,261,868中に開示されている。洗浄剤中での使用のための酵素は
多様な技術により安定化が可能である。酵素安定化技術は、US-A-3,600,
319、EP-A-0199405及びEP-A-0200586中で開示及び例示
されている。酵素安定化システムはまた、例えばUS-A-3,519,570中
に記述されている。プロテアーゼ、キシラナーゼ及びセルラーゼを供給する有用
なBacillus, sp. AC13が、WO-A-9401532中に記述されている。
【0116】漂白剤 ここで好適な漂白剤には、塩素及び酸素を放出する漂白剤が含まれる。1つの
好ましい側面において、酸素放出漂白剤は、過酸化水素の源及び有機ペルオキシ
酸漂白先駆化合物を含む。有機ペルオキシ酸の生成は、先駆物質と過酸化水素の
源とのその場での反応により起こる。好ましい過酸化水素の源には無機パーハイ
ドレート漂白剤が含まれる。他の側面においては、予備調製された有機ペルオキ
シ酸が組成物中に直接混合される。予備調製された有機ペルオキシ酸と組み合わ
せて、過酸化水素の源及び有機ペルオキシ酸先駆物質の混合物を含む組成物もま
た、思量されている。
【0117】無機パーハイドレート漂白剤 無機パーハイドレート塩の例には、過ホウ酸塩、パーカーボネート、パーホス
フェート、過硫酸塩及びパーシリケート塩が含まれる。無機パーハイドレート塩
は通常アルカリ金属塩である。無機パーハイドレート塩は、追加の保護無しで結
晶質の固体として含まれることができる。しかしながらいくつかのパーハイドレ
ート塩については、より良い保存安定性を提供するため、その物質のコーティン
グされた形が使用される。 過ホウ酸ナトリウムは、示性式NaBO222の一水和物又は四水和物Na
BO222.3H2Oの形であることができる。アルカリ金属パーカーボネート
特に過炭酸ナトリウムは、ここで含めるのに好ましいパーハイドレートである。
過炭酸ナトリウムは2Na2CO3.3H22に一致する式を有し、結晶性の固体
として商業的に入手可能な付加化合物である。過炭酸ナトリウムは、過酸化水素
付加化合物であり、過酸化水素を非常に迅速に放出するための分解の傾向があり
、そのことにより局所的に高い漂白剤濃度が生じる傾向を増加し得る。パーカー
ボネートは最も好ましくは、製品中での安定性を提供するためにコーティングさ
れた形で、このような組成物中に混合される。
【0118】 製品安定性の提供に際し好適なコーティング物質には、水溶性アルカリ金属ス
ルフェート及びカーボネートの混合塩が含まれる。このようなコーティング剤は
コーティング方法と共にGB-A-1,466,799にあらかじめ記述されてい
る。混合塩コーティング物質とパーカーボネート の重量比は、1:200から
1:4、より好ましくは1:99から1:9、また最も好ましくは1:49から
1:19の範囲に位置する。好ましくは混合塩は、硫酸ナトリウムと炭酸ナトリ
ウムのものであり、Na2SO4.n.Na2CO3の一般式を持つが、そこでnは0
.1から3、好ましくはnは0.3から1.0、また最も好ましくはnは0.2
から0.5である。製品中の安定性を提供する他の好適なコーティング物質には
、SiO2:Na2O比が1.8:1から3.0:1、好ましくは1.8:1から
2.4:1の珪酸ナトリウム、及び/又は、好ましくは無機パーハイドレート塩
の重量の2%から10%(通常は3%から5%)SiO2のレベルで適用された
メタ珪酸ナトリウムが含まれる。珪酸マグネシウムもまたコーティング剤の中に
含めることができる。珪酸塩及びホウ酸塩又はホウ酸又は他の無機物を含有する
コーティング剤もまた好適である。ろう、油、脂肪性石鹸を含有する他のコーテ
ィング剤もまたここで使用可能である。 ペルオキシ一過硫酸塩カリウムは、ここでの組成物中で有用なもう1つの無機
パーハイドレート塩である。
【0119】ペルオキシ酸漂白先駆物質 ペルオキシ酸漂白先駆物質は、過加水分解(perhydrolysis)反応において過酸
化水素と反応しペルオキシ酸を生成する化合物である。一般にペルオキシ酸漂白
先駆物質は下記の通り表されることができる。
【0120】
【化8】
【0121】 ここでLは離脱基であり、Xは本質的になんらかの官能性であり、過加水分解に
おいて、生成されるペルオキシ酸の構造は下記の通りである。
【0122】
【化9】
【0123】 好適なペルオキシ酸漂白先駆物質化合物は、典型的に1つ又はそれ以上のN-
又はO-アシル基を含むが、その先駆物質は広範な範囲の種から選ばれることが
できる。好適な種には無水物、エステル、イミド、ラクタム、ならびに、イミダ
ゾールとオキシムのアシル化誘導体が含まれる。これらの種の中での有用な物質
の例がGB-A-1586789中に開示されている。好適なエステルはGB-A-
836988、GB-A-864798、GB-A-1147871、GB-A-21
43231及びEP-A-0170386中に開示されている。
【0124】離脱基 離脱基(以降L基)は、過加水分解反応が最適な時間枠中(たとえば洗浄サイ
クル)に起きるために十分なほど、反応性でなければならない。しかし、Lがも
しあまりにも反応性であれば、この活性剤を漂白組成物中での使用の為に安定化
させることは困難となるであろう。 好ましいL基は、下記からなる群から選ばれる。
【0125】
【化10】
【0126】 及び上記の混合物。ここでR1は、1から14の炭素原子を含むアルキル、アリ
ール又はアルカリール基、R3は1から8の炭素原子を含むアルキル鎖、R4はH
又はR3、R5は1から8の炭素原子を含むアルケニル鎖、YはH又は可溶化基で
ある。R1、R3及びR4のいずれもが、いかなる官能基例えばアルキル、ヒドロ
キシ、アルコキシ、ハロゲン、アミン、ニトロシル、アミド及びアンモニウム又
はアルキルアンモニウム基、によっても本質的に置換されることができる。
【0127】 好ましい可溶化基は-SO3 -+、-CO2 -+、-SO4 -+、-N+(R3)4-
及びO<--N(R3)3であり、最も好ましくは-SO3 -+と-CO2 -+であるがそ
こでR3は1から4の炭素原子を含むアルキル鎖であり、Mは漂白活性剤に溶解
性を提供する陽イオンであり、Xは漂白活性剤に溶解性を提供する陰イオンであ
る。好ましくはMはアルカリ金属、アンモニウム又は置換アンモニウム陽イオン
であり、ナトリウム及びカリウムが最も好ましく、Xはハロゲン化物、水酸化物
、硫酸メチル又はアセテート陰イオンである。
【0128】過安息香酸先駆物質 過安息香酸先駆物質化合物は過加水分解において過安息香酸を提供する。好適
なO-アシル化過安息香酸先駆物質化合物には、例えばベンゾイルオキシベンゼ
ンスルホネートを含む、置換及び非置換ベンゾイルオキシベンゼンスルホネート
が含まれる:
【0129】
【化11】
【0130】 また好適なのは、ソルビトール、グルコース及び全ての糖とベンゾイル化剤との
ベンゾイル化生成物であり、例えば下記を含む。
【0131】
【化12】
【0132】 Ac=COCH3;Bz=ベンゾイル イミド型の過安息香酸先駆物質化合物には、N-ベンゾイルスクシンイミド、
テトラベンゾイルエチレンジアミン及びN-ベンゾイル置換尿素が含まれる。好
適なイミダゾール型の過安息香酸先駆物には、N-ベンゾイルイミダゾール及び
N-ベンゾイルベンゾイミダゾール及び他の有用なN-アシル基を含む過安息香酸
先駆物質があり、これにはN-ベンゾイルピロリドン、ジベンゾイルタウリン及
びベンゾイルピログルタミン酸が含まれる。 他の過安息香酸先駆物質にはベンゾイルジアシルペルオキシド、ベンゾイルテ
トラアシルペルオキシド、及び下記の式を持つ化合物が含まれる。
【0133】
【化13】
【0134】 無水フタル酸は、ここで好適なもう1つの過安息香酸先駆物質化合物である。
【0135】
【化14】
【0136】 好適なN-アシル化ラクタム過安息香酸先駆物質は下記の式をもつ。
【0137】
【化15】
【0138】 ここでnは0から8、好ましくは0から2、またR6はベンゾイル基である。
【0139】過安息香酸誘導体先駆物質 過安息香酸誘導体先駆物質は過加水分解において置換過安息香酸を提供する。 好適な置換過安息香酸誘導体先駆物質は、ここで開示されたいかなる過安息香
酸先駆物質をも含むが、そこでベンゾイル基は本質的に陽性に帯電していない(
すなわち非-陽イオン)いかなる官能基例えばアルキル、ヒドロキシ、アルコキ
シル、ハロゲン、アミン、ニトロシル及びアミド基によっても置換されている。 置換過安息香酸先駆物質化合物の好ましい種類は、下記の一般式のアミド置換
化合物であり、
【0140】
【化16】
【0141】 ここでR1は1から14の炭素原子を伴ったアリール又はアルカリール基であり
、R2は1から14の炭素原子を含むアリーレン又はアルカリーレン基であり、
またR5はH又は炭素原子数1から10のアルキル、アリール又はアルカリール
基であり、またLは本質的にいかなる離脱基であってもよい。R1は好ましくは
6から12の炭素原子を含有する。R2は好ましくは4から8の炭素原子を含有
する。R1は枝分かれ、置換、又は両方を含む、アリール、置換アリール又は ア
ルキルアリールであってよく、合成の源又は例えば獣脂を含む天然の源のいずれ
に由来するものであってもよい。類似の構造上の変種がR2については許容され
る。置換は、アルキル、アリール、ハロゲン、窒素、硫黄及び他の典型的な置換
基又は有機化合物を含むことができる。R5は好ましくはH又はメチルである。
1及びR5は合計で18より多くの炭素原子を含んではならない。この種のアミ
ド置換漂白活性剤化合物はEP-A-0170386に記述されている。
【0142】陽イオンペルオキシ酸先駆物質 陽イオンペルオキシ酸先駆物質化合物は過加水分解において陽イオンペルオキ
シ酸を生成する。 典型的には陽イオンペルオキシ酸先駆物質は、好適なペルオキシ酸先駆物質化
合物のペルオキシ酸部分を陽性に帯電した官能基、例えばアンモニウム又はアル
キルアンモニウム、好ましくはエチル又はメチルアンモニウム基、によリ置換す
ることにより形成される。陽イオンペルオキシ酸先駆物質は、例えばハロゲン化
物イオン又は硫酸メチルイオンのような好適な陰イオンと共に塩として、組成物
の中に典型的に存在する。 そのように陽イオン的に置換されるペルオキシ酸先駆物質化合物は、上に記述
された過安息香酸、又はその置換誘導体の、先駆物質化合物であってよい。 代
わりに、ペルオキシ酸先駆物質化合物は、上に記述されたアルキルペルカルボン
酸先駆物質化合物又はアミド置換アルキルペルオキシ酸先駆物質であってよい。
【0143】 陽イオンペルオキシ酸先駆物質は、US-A-4,904,406、US-A-4
,751,015、、US-A-4,988,451、US-A-4,397,75
7、US-A-5,269,962、US-A-5,127,852、US-A-5,
093,022、US-A-5,106,528、GB-A-1,382,594、
EP-A-0475512、EP-A-0458396及びEP-A-0284292
、及びJP87-318,332中に記述されている。 好適な陽イオンペルオキシ酸先駆物質は、アンモニウム又はアルキルアンモニ
ウム置換アルキル又はベンゾイルオキシベンゼンスルホネート、N-アシル化カ
プロラクタム、及びモノベンゾイルテトラアセチルグルコース過酸化ベンゾイル
のいずれをも含む。 陽イオン的に置換された好ましいベンゾイルオキシベンゼンスルホネートは、
ベンゾイルオキシベンゼンスルホネートの4-(トリメチルアンモニウム)メチル
誘導体である:
【0144】
【化17】
【0145】 陽イオン的に置換された好ましいアルキルオキシベンゼンスルホネートは下記の
式をもつ。
【0146】
【化18】
【0147】 N-アシル化カプロラクタム種の好ましい陽イオンペルオキシ酸先駆物質には
、トリアルキルアンモニウムメチレンベンゾイルカプロラクタム、特にトリメチ
ルアンモニウムメチレンベンゾイルカプロラクタムが含まれる。
【0148】
【化19】
【0149】 N-アシル化カプロラクタム種の他の好ましい陽イオンペルオキシ酸先駆物質
には、トリアルキルアンモニウムメチレンアルキルカプロラクタムが含まれる。
【0150】
【化20】
【0151】 ここでnは0から12、特には1から5である。 もう1つの好ましい陽イオンペルオキシ酸先駆物質は、2-(N,N,N-トリメ
チルアンモニウム)エチルナトリウム4-スルホフェニルカーボネートクロライド
である。
【0152】アルキルペルカルボン酸漂白先駆物質 アルキルペルカルボン酸漂白先駆物質は、過加水分解においてペルカルボン酸
を形成する。この種の先駆物質で好ましいものは、過加水分解において過酢酸を
提供する。 イミド型の好ましいアルキルアルキルペルカルボン酸先駆物質化合物には、ア
ルキレン基が1から6の炭素原子を含有するN- ,N,N11テトラアセチル化ア
ルキレンジアミン、特に、アルキレン基が1、2及び6の炭素原子を含むような
化合物が含まれる。テトラアセチルジアミン(TAED)が特に好ましい。 他の好ましいアルキルペルカルボン酸先駆物質には、ナトリウム3,5,5-ト
リ-メチルヘキサノイルオキシベンゼンスルホネート(iso-NOBS)、ノナ
ノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(NOBS)、アセトキシベンゼン
スルホン酸ナトリウム(ABS)及びペンタアセチルグルコースが含まれる。
【0153】アミド置換アルキルペルオキシ酸先駆物質 アミド置換アルキルペルオキシ酸先駆物質化合物もまた好適であり、下記の一
般式のものを含む。
【0154】
【化21】
【0155】 ここでR1は1から14の炭素原子を伴ったアルキル基であり、R2は1から14
の炭素原子を含むアルキレン基であり、R5はH又は1から10の炭素原子を含
むアルキル基であり、またLは本質的にいかなる離脱基であってもよい。R1
好ましくは6から12の炭素原子を含む。R2は好ましくは4から8の炭素原子
を含む。R1は枝分かれ、置換、又はその両方を含む、直鎖又は枝分かれしたア
ルキルであってよく、合成の源又は例えば獣脂を含む天然の源に由来するもので
あってよい。類似の構造上の変種がR2については許容される。置換はアルキル
、ハロゲン、窒素、硫黄及び他の典型的な置換基又は有機化合物を含むことがで
きる。R5は好ましくはH又はメチルである。R1及びR5は合計で18より多く
の炭素原子を含んではならない。この種のアミド置換漂白活性剤化合物はEP-
A-0170386に記述されている。
【0156】ベンゾオキサジン有機ペルオキシ酸先駆物質 好適なのはまた、例えばEP-A-0332294及びEP-A-0482807
中に開示された様なベンゾオキサジン型の先駆物質化合物で、特に下記の式をも
つもので、
【0157】
【化22】
【0158】 次の型の置換ベンゾオキサジンを含み、
【0159】
【化23】
【0160】 ここでR1はH、アルキル、アルカリール、アリール、アリールアルキルであり
、またここでR2、R3、R4及びR5は、H、ハロゲン、アルキル、アルケニル、
アリール、ヒドロキシル、アルコキシル、アミノ、アルキルアミノ、COOR6
(ここでR6はH又はアルキル基である)及びカルボニル官能基から選ばれた、
同一または異なる置換基であってよい。 ベンゾオキサジン型の特に好ましい先駆物質は、
【0161】
【化24】
【0162】予備調製された有機ペルオキシ酸 有機ペルオキシ酸化合物の好適な種は下記の一般式のアミド置換化合物である
【0163】
【化25】
【0164】 ここでR1は1から14の炭素原子を伴ったアルキル、アリール又はアルカリー
ル基であり、R2は1から14の炭素原子を含むアルキレン、アリーレン及び ア
ルカリーレン基であり、またR5はH又は1から10の炭素原子を含むアルキル
、アリール、又はアルカリール基である。R1は好ましくは6から12の炭素原
子を含む。R2は好ましくは4から8の炭素原子を含む。R1は枝分かれ、置換、
又はその両方を含む、直鎖又は枝分かれしたアルキル、置換アリール又はアルキ
ルアリールであってよく、合成の源、又は例えば獣脂を含む天然の源に由来する
ものであってよい。類似の構造上の変種がR2については許容される。置換は、
アルキル、アリール、ハロゲン、窒素、硫黄及び他の典型的な置換基又は有機化
合物を含むことができる。R5は好ましくはH又はメチルである。R1及びR5
合計で18より多くの炭素原子を含んではならない。この種のアミド置換有機ペ
ルオキシ酸化合物はEP-A-0170386に記述されている。 他の有機ペルオキシ酸には、ジアシル及びテトラアシルペルオキシド、特にジ
ペルオキシドデカンジオン酸、ジペルオキシテトラデカンジオン酸、及びジペル
オキシヘキサデカンジオン酸が含まれる。過酸化ジベンゾイルはここで好ましい
有機ペルオキシ酸である。モノ-及びジペルアゼライン酸、モノ-及びジペルブラ
シル酸(mono- and diperbrassylic acid)、及びN-フタロイルアミノペルオキシ
カプロン酸もまたここで好適である。
【0165】調節された放出速度―その方法 漂白剤、特に酸素漂白の洗浄溶液への放出の速度を調整するための方法が提供
されてよい。 漂白剤の放出の速度を調整する方法は、洗浄溶液中への過酸化物種の調節され
た放出を提供するかもしれない。そのような方法には、例えば、過酸化水素の源
として作用している無機パーハイドレート塩の、洗浄溶液中への放出を調節する
ことが含まれ得る。 調節された放出の好適な方法には、漂白剤を組成物の一部分に制限することが
含まれ得る。漂白剤の放出の速度を調節するもう1つの手法は、調節された放出
を提供するために設計されたコーティング剤を用いて、漂白剤をコーティングす
ることであってよい。したがって、コーティング剤は、例えば、不十分に水溶性
の物質を含んでいてよく、又は厚いコーティングの分解の反応速度が調節された
放出速度を提供するような、十分な厚さのコーティングであってよい。
【0166】 コーティング物質は多様な方法を用いて適用することができる。いかなるコーテ
ィング剤も、典型的にはコーティング剤と漂白剤の重量比で典型的には1:99
から1:2、好ましくは1:49から1:9で存在する。好適なコーティング物
質には、トリグリセリド(例えば部分的に水素化された植物油、大豆油、綿実油
)モノ又はジグリセリド、マイクロクリスタリンワックス、ゼラチン、セルロー
ス、脂肪酸及びそれらのいかなる混合物もが含まれる。他の好適なコーティング
物質には、アルカリ及びアルカリ土類金属硫酸塩、シリケート及びカーボネート
、例えば炭酸カルシウム及びシリカを含むことができる。 好ましいコーティング物質、特に無機パーハイドレート塩漂白源のためのコー
ティング物質には、SiO2:Na2O比が1.8:1から3.0:1、好ましく
は1.8:1から2.4:1の珪酸ナトリウム、及び/又は、好ましくは無機パ
ーハイドレート塩の重量比で2%から10%(通常は3%から5%)のレベルで
SiO2を適用された、メタ珪酸ナトリウム、が含まれる。珪酸マグネシウムも
またコーティング剤の中に含むことができる。 いかなる無機塩コーティング物質も、複合無機塩/有機結合剤コーティングを
提供するために、有機結合剤物質と併用することができる。好適な結合剤には、
アルコールのモルあたり5-100モルのエチレンオキシドを含むC10-C20アル
コールエトキシレート、またより好ましくは、アルコールのモルあたり20-1
00モルのエチレンオキシドを含むC15-C20第一級アルコールエトキシレート
が含まれる。
【0167】 他の好ましい結合剤には、いくつかのポリマー物質が含まれる。平均分子量が
12,000から700,000のポリビニルピロリドン、及び平均分子量が6
00から5x106、好ましくは1000から400,000、最も好ましくは
1000から10,000のポリエチレングリコール(PEG)が、そのような
ポリマー物質の例である。無水マレイン酸がポリマーの少なくとも20モルパー
セントを構成する、無水マレイン酸と、エチレン、メチルビニルエーテル、又は
メタクリル酸のコポリマーは、結合剤として有用なポリマー物質のさらなる例で
ある。これらのポリマー物質はそれ自体で使用してよく、又は、水、プロピレン
グリコール、及びモルあたり5-100モルのエチレンオキシドを含む上述のC1 0 -C20アルコールエトキシレート、といった溶剤との組み合わせで使用しても良
い。 結合剤のさらなる例には、C10-C20モノ-及びジグリセロールエーテル及
びまたC10-C20脂肪酸もまた含まれる。 メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース及びヒドロキシエチルセルロ
ースのようなセルロース誘導体、及びホモ-又はコ-ポリマーのポリカルボン酸又
はそれらの塩は、ここでの使用に好適な結合剤の他の例である。
【0168】 コーティング物質を適用する1つの方法には凝集形成が含まれる。好ましい凝
集形成の方法には上に記述されたいかなる有機結合剤物質もの使用が含まれる。
パン、回転ドラム及び竪型配合機の種類を含むがそれらに限定されない、いかな
る通常の凝集機/混合機をも使用してよい。溶融したコーティング組成物もまた
、漂白剤の流動床中に注がれる又は霧状に噴霧されるのいずれかにより適用され
ることができる。 必要とされる調節された放出を提供するための他の方法には、漂白剤の物理的
特性を変えて、溶解度及び放出速度を調節するための機械的な方法が含まれる。
好適な実施手順には圧縮、機械的注入、手動注入及び粒子成分の粒径の選択によ
る漂白化合物の溶解度の調整が含まれる得る。
【0169】 粒度の選択が、粒子成分の組成と所望の調節された放出反応速度に応じようと
する要求の両方に依存するであろう一方で、粒度は500マイクロメーターを超
え、好ましくは、平均粒径が800から1200マイクロメーターであることが
望ましい。 調節された放出の方法を提供するための追加の実施手順には、組成物が洗浄液
に導入されるとき、そこに提供されているイオン強度環境が、必要な調節された
放出反応速度の達成を可能にするように、組成物の他のいかなる成分をも好適に
選択することが含まれる。
【0170】金属含有漂白触媒 ここでの漂白剤含有組成物は金属含有漂白触媒を追加として含有することがで
きる。好ましくはこの金属含有漂白触媒は遷移金属含有漂白触媒、より好ましく
はマンガン又はコバルト含有漂白触媒である。 漂白触媒の好適な型は、所定の漂白触媒活性の重金属陽イオン例えば銅、鉄陽
イオン、漂白触媒活性をわずかに持つ又は持たない補助金属陽イオン、例えば亜
鉛又は アルミニウム陽イオン、及び、触媒の及び補助金属陽イオンに対し所定
の安定性定数を持つ金属イオン封鎖剤、特にエチレンジアミン四酢酸、エチレン
ジアミンテトラメチレンホスホン酸及びそれらの水溶性の塩を含む触媒である。
このような触媒はUS-A-4,430,243中に開示されている。
【0171】 漂白触媒の好ましい型には、US-A-5,246,621及びUS-A-5,2
44,594に開示されているマンガンをベースとする錯体が含まれる。これら
の触媒の好ましい例には、MnIV 2(u-O)3(1,4,7-トリメチル-1,4,7-ト
リアザシクロノナン)2-(PF6)2、MnIII 2(u-O)1(u-OAc)2(1,4,7-ト
リメチル-1,4,7-トリアザシクロノナン)2-(ClO4)2、MnIV 4(u-O)6(1,
4,7 -トリアザシクロノナン)4-(ClO4)2、MnIIIMnIV 4(u-O)1(u-OA
c)2-(1,4,7-トリメチル-1,4,7 トリアザシクロノナン)2-(ClO4)3、及
びそれらの混合物が含まれる。他はEP-A-0549,272中に記述されてい
る。ここでの使用に好適な他のリガンドには、1,5,9-トリメチル-1,5,9 -
トリアザシクロドデカン、2-メチル-1,4,7-トリアザシクロノナン、2-メチ
ル-1,4,7- トリアザシクロノナン、1,2,4,7-テトラメチル-1,4,7-ト
リアザシクロノナン、及びそれらの混合物が含まれる。好適な漂白触媒の他の例
については、US-A-4,246,612及びUS-A-5,227,084を参
照。また、Mn(1,4,7-トリメチル-1,4,7-トリアザシクロノナン)(OCH 3 ) 3-(PF6)のような単核式(mononuclear)マンガン(IV)錯体について教えて
いるUS-A-5,194,416を参照。
【0172】 さらにUS-A-5,114,606に開示されているような、漂白触媒のもう
1つの型は、少なくとも3つの連続したC-OH基を持つ非カーボキシレートポ
リヒドロキシ化合物であるリガンドを伴った、マンガン(III)及び/又は(I
V)の水溶の錯体である。好ましいリガンドには、ソルビトール、イジトール(id
itol)、ダルシトール(dulsitol)、マンニトール、キシリトール、アラビトール
、アドニトール、メソ-エリスリトール、メソ-イノシトール、ラクトース、及び
それらの混合物が含まれる。 US-A-5,114,611は、非(マクロ)環状リガンドを伴った、Mn、C
o、Fe又はCuを含む遷移金属の錯体を含む漂白触媒について教えている。前
述のリガンドは下記の式のものである。
【0173】
【化26】
【0174】 ここでR1、R2、R3及びR4は、各R1-N=C-R2及びR3-C=N-R4が5又は6
員環を形成するような、H、置換アルキル及びアリール基から選ばれることがで
きる。前述の環はさらに置換することができる。BはO、Sから選ばれる架橋基
である。CR56、NR7及びC=Oであり、ここでR5、R6及びR7はそれぞれ
、置換又は非置換基を含んだ、H、アルキル、又はアリール基である。好ましい
リガンドにはピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、イミダゾール、ピ
ラゾール、及びトリアゾール環が含まれる。前述の環はアルキル、アリール、ア
ルコキシ、ハライド、及びニトロのような置換基により、任意に置換することが
できる。特に好ましいのはリガンド2,2'-ビスピリジルアミンである。好まし
い漂白触媒には、Co、Cu,Mn、Fe、-ビスピリジルメタン及び-ビスピリ
ジルアミン錯体が含まれる。大いに好ましい触媒には、Co(2,2'-ビスピリジ
ルアミン)Cl2、ジ(イソチオシアナト)ビスピリジルアミン-コバルト(II)、
トリスジピリジルアミン-コバルト(II)過塩素酸塩、Co(2,2-ビスピリジル
アミン)22ClO4、ビス-(2,2'-ビスピリジルアミン) 銅(II) 過塩素酸塩
、トリス(ジ-2-ピリジルアミン)鉄(II)過塩素酸塩、及びそれらの混合物が含
まれる。 好ましい例には、テトラ-N-デンテート(歯状の(dentate))及びビ-N-デンテ
ート(dentate)リガンドを伴った、二核のMn錯体、例えばN4MnIII(u-O)2
MnIV4)+及び[Bipy2MnIII (u-O)2MnIVbipy2]-(ClO4)3が含
まれる。
【0175】 漂白触媒作用を及ぼすマンガン錯体の構造は概して解明されていないが、それ
らはキレート又はリガンドのカルボキシル基と窒素原子と、マンガン陽イオンと
の相互作用に由来する他の水和した配位化合物を含むと推測される。同様に触媒
工程中のマンガン陽イオンの酸化状態は明確には知られておらず、 (+II)、(+
III)、(+IV)又は(+V) 原子化状態であるかもしれない。リガンドのマンガ
ン陽イオンへの可能性のある6点付着により、多核性の種及び/又は「カゴ (ca
ge)」構造が水性漂白媒体中に存在するかもしれないと合理的に推測されよう。
実際に存在する反応性Mnリガンド種がどのような形であるにせよ、それは外見
上触媒的に作用して、紅茶、ケチャップ、コーヒー、ワイン、ジュース等のよう
な頑固な汚れへの改良された漂白性能を提供する。
【0176】 他の漂白触媒は、例えばEP-A-0408131(コバルト錯体触媒)、EP-
A-0384503、及びEP-A-0306089(金属ポルフィリン触媒)、U
S-A-4,728,455(マンガン/マルチデンテート(歯状の(dentate))リ
ガンド触媒)、US-A-4,711,748及びEP-A-0224952、(アル
ミノ珪酸塩触媒上で吸収されたマンガン)、US-A-4,601,845(マンガ
ン及び亜鉛又はマグネシウム塩を伴った、アルミノ珪酸塩担体)、US-A-4,
626,373(マンガン/リガンド触媒)、US-A-4,119,557(第二
鉄錯体触媒)、DE-A-2,054,019(コバルトキーレート剤触媒)、CA-
A-866,191(遷移金属含有塩)、US-A-4,430,243 (マンガン
陽イオン及び非触媒金属陽イオンを伴ったキーレート剤)、及び US-A-4,7
28,455(グルコン酸マンガン触媒)に記述されている。 他の好ましい例には、下記の式を有するコバルト(III)触媒が含まれる。
【0177】
【化27】 Co[(NH3)nM'mB'bT'tqp]Yy
【0178】 ここでコバルトは+3酸化状態にあり、nは0から5の整数(好ましくは4又
は5、最も 好ましくは5)であり、M'はモノデンテート(monodentate)リガン
ドを表し、mは0から5の整数(好ましくは1又は2、最も 好ましくは1)で
あり、B'はビデンテート(bidentate)リガンドを表し、bは0から2の整数であ
り、T'はトリデンテート(tridentate)リガンドを表し、tは0又は1であり、
Qはテトラデンテート(tetradentate)リガンドであり、qは0又は1であり、P
はペンタデンテート(pentadentate)リガンドであり、pは0又は1であり、また
n+m+2b+3t+4q+5p=6であり、Yはyの数で存在する1つ又はそ
れ以上の適切に選ばれた対陰イオンであるが、そこでyは、電荷の均衡した塩を
得るため、1から3の整数(好ましくは2から3、最も好ましくはYが-1に帯
電した陰イオンのときに、2)であり、好ましいYは塩化物、硝酸塩、亜硝酸塩
、スルフェート、シトレート、アセテート、カーボネート及びそれらの組み合わ
せから成る群から選ばれ、またここでさらに、コバルトに結合した配位部の少な
くとも1つは、自動食器洗浄の使用状況において化学変化を起こしやく、また残
りの配位部は自動食器洗浄状況においてコバルトを安定させるので、アルカリ状
態におけるコバルト(III)からコバルト(II)への還元電位は標準水素電極に
対して0.4ボルト未満(好ましくは0.2ボルト未満)であるようなものであ
る。
【0179】 この種のコバルト触媒で好ましいものは下記の式を持つ。
【0180】
【化28】 [Co(NH3)n(M')m]Yy
【0181】 ここでnは3から5の整数(好ましくは4又は5、最も好ましくは5)であり、
M'は不安定な配位結合の部分であり、好ましくは塩素、臭素、水酸化物、水、
及び(mが1より大きいときには)それらの組み合わせから成る群から選ばれ、
mは1から3の整数(好ましくは1又は2、最も好ましくは1)であり、m+n
=6であり、Yはyの数で存在する適切に選ばれた対陰イオンであり、電荷の均
衡した塩を得るため、1から3の整数(好ましくは2から3、最も好ましくは、
Yが-1に帯電した陰イオンのときに、2)である。 ここで有用なこの種のコバルト触媒で好ましいのは、[Co(NH3)5Cl]Yy
、また特に [Co(NH3)5Cl]Cl2の式をもつ、コバルトペンタアミン塩化物
塩である。 より好ましいのは、下記の式をもつコバルト(III)漂白触媒を利用した本発
明の組成物である。
【0182】
【化29】 [Co(NH3)n(M)m(B)b]Ty
【0183】 ここでコバルトは+3酸化状態であり、nは4又は5(好ましくは5)であり、
Mは1つの部位によってコバルトに配位された、1つ又はそれ以上のリガンドで
あり、mは0、1、又は2(好ましくは1)であり、Bは2つの部位によってコ
バルトに配位されたリガンドであり、bは0又は1(好ましくは0)であり、ま
たB=0のとき、m+n=6、またb=1のとき、m=0、及びn=4であり、
また、Tはyの数で存在する1つ又はそれ以上の適切に選ばれた対陰イオンであ
るが、そこでyは電荷の均衡した塩を得るため、整数(好ましくはyは1から3
、最も好ましくはTが-1に帯電した陰イオンのときに2)であり、又ここでさ
らに前述の触媒は、0.23M-1-1(25℃)未満の塩基加水分解速度定数を
もつ。 好ましいTは、塩化物、ヨー化物、I3 -、ホルメート、ナイトレート、ナイト
ライト、スルフェート、スルファイト、シトレート、アセテート、カーボネート
、臭化物、PF6 -、BF4 -、B(Ph)4 -、ホスフェート、ホスファイト、シリケ
ート、トシラート、メタンスルホネート及びそれらの組み合わせから成る群から
選ばれる。任意に、もし1つ以上の陰イオン基がTに存在するならば、Tには陽
子を加えることができ、例えばHPO4 2-、HCO3 -、H2PO4 -等である。さら
にTは、非従来型の無機陰イオン、例えば陰イオン界面活性剤(例えば線状アル
キルベンゼンスルホン酸塩(LAS)、アルキルスルフェート(AS)、アルキ
ルエトキシスルホネート(AES)等)、及び/又は陰イオンポリマー(例えば
ポリアクリレート、ポリメタクリレート等)から成る群から選ばれることができ
る。
【0184】 M部分には例えばF-、SO4 -2、NCS-、SCN-、S23 -2、NH3、PO4 3- 、及びカーボキシレート(これは好ましくはモノ-カーボキシレートであるが
、コバルトへの結合が部分あたり1つだけのカーボキシレートによる限りは、1
つより多いカーボキシレートがその部分に存在するかもしれず、その場合M部分
中の他のカーボキシレートは陽子を加えられてもよく又はその塩の形であっても
よい)が含まれるが、これらに限定はされない。もし1つより多い陰イオン基が
Mに存在するならば(例えばHPO4 2-、HCO3 -、H2PO4 -、HOC(O)CH 2 C(O)O-等)、Mは任意で陽子を加えられることができる。好ましいM部分は
、下記の式をもつ置換及び非置換C1-C30カルボン酸である。
【0185】
【化30】 RC(O)O-
【0186】 ここでRは好ましくは 、水素及びC1-C30(好ましくはC1-C18)非置換及び
置換アルキル、C6-C30(好ましくはC6-C18)非置換及び置換アリール、及び
3-C30(好ましくはC5-C18)非置換及び置換ヘテロアリール、から成る群か
ら選ばれるが、ここで置換基は、NR'3、-NR'4 +、-C(O)OR'、-OR'、-
C(O)NR'2、から成る群から選ばれ、ここでR'は、水素及びC1-C6部分から
成る群から選ばれる。このような置換されたRはそれゆえ、-(CH2)nOH及び-
(CH2)nNR'4+部分を含むが、ここでnは1から16の整数、好ましくは2か
ら10、また最も好ましくは2から5である。
【0187】 最も好ましいMは上記の式をもつカルボン酸であるが、ここでRは、水素、メ
チル、エチル、プロピル、線状又は枝分かれしたC4-C12アルキル及びベンジル
から成る群から選ばれる。最も好ましいRはメチルである。好ましいカルボン酸
M部分には、蟻酸、安息香酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ドデカン酸、
マロン酸、マレイン酸、琥珀酸、アジピン酸、フタル酸、2-エチルヘキサン酸
、ナフテン酸、オレイン酸、パルミチン酸、トリフレート(triflate)、酒石酸、
ステアリン酸、酪酸、クエン酸、アクリル酸、アスパラギン酸、フマル酸、ラウ
リン酸、リノール酸、乳酸、リンゴ酸、また特に酢酸が含まれる。 B部分には、カーボネート、ジ-及び高級カーボキシレート(例えばオキサレ
ート、マロネート、リンゴ酸、スクシネート、マレエート)、ピコリン酸、及び
アルファ及びベータアミノ酸(例えばグリシン、アラニン、ベータ-アラニン、
フェニルアラニン)が含まれる。
【0188】 ここで有用なコバルト漂白触媒は、例えば M. L. Tobeの”Base Hydrolysis o
f Transition-Metal Complexes”, Adv. Inorg. Bioinorg. Mech., (1983), 2,
pages 1-94中に、その塩基加水分解率と共に記述されており既知のものである。
例えば17ページの表1は、オキサレート(kOH=2.5x10-4-1-1(2
5℃))、NCS (kOH=5.0x10-4-1-1(25℃))、ホルメート (kOH
=5.8x10-4-1-1(25℃))、及びアセテート(kOH=9.6x10-4 -1-1(25℃))、と共に錯体化されたコバルトペンタアミン触媒の、塩基加水
分解速度(そこでkOHと呼ばれる)を、提供している。 ここで有用なコバルト触媒の最も好ましいものは、下記の式をもつコバルトペ
ンタアミン酢酸塩である。[Co(NH3)5OAc]Ty、ここでOAcはアセテー
ト部分、また特にコバルトペンタアミン塩化アセテートを表す、[Co(NH3) 5 OAc]Cl2、同様に [Co(NH3) 5OAc] (OAc)2、[Co(NH3)5OA
c](PF6)2、[Co(NH3)5OAc](SO4)、[Co(NH3) 5OAc](BF4)2
、及び[Co(NH3)5OAc](NO3)2 (ここで"PAC")。
【0189】 これらのコバルト触媒は、例えば上述のTobeの論文及びそこで引用された参照
である、Diakun等に対し1989年3月7日に発行されたUS-A-4,810,
410、J. Chem. Ed. (1989), 66(12), 1043- 45、The Synthesis and Charact
erization of Inorganic Compounds, W.L. Jolly (Prentice- Hall; 1970), pp.
461-3、Inorg. Chem., 18, 1497-1502 (1979)、Inorg. Chem., 21, 2881 -2885
(1982)、Inorg. Chem., 18, 2023-2025 (1979)、Inorg. Synthesis, 173-176 (
1960)、及びJournal of Physical Chemistry, 56, 22-25 (1952)、の中で教えら
れたような、既知の手順、また同様に下に提供される合成の例により、難なく調
製できる。 本発明の錠剤型洗浄剤中に混合することが好適なコバルト触媒は、US-A-5
,559,261,US-A-5,581,005及びUS-A-5,597,93
6中に開示された合成手段に従い調製できる。 これらの触媒はもし製品の美観上望まれた場合、色調上の影響を減らすために
、補助の物質と共に処理することができる、または下に例示されるように酵素含
有粒子中に含まれる、または、組成物は触媒「スペックル(speckles)」を含むよ
うに製造することができる。
【0190】有機ポリマー化合物 有機ポリマー化合物はこの発明と一致した錠剤型洗浄剤の好ましい成分として
加えることができる。有機ポリマー化合物という語句は、分散剤、抗再沈着剤、
汚染剥離剤又は他の洗浄性特質を有する洗浄剤組成物中で一般的に見ることので
きる、本質的にいかなるポリマー有機化合物をも意味する。 有機ポリマー化合物の例には、水溶性の有機ホモ-又はコ-ポリマーポリカルボ
ン酸、変性ポリカーボキシレート又はそれらの塩が含まれるが、そこでポリカル
ボン酸は、2つ以下の炭素原子により各々から分離された少なくとも2つのカル
ボキシル基を含む。後者の型のポリマーはGB-A-1,596,756中に開示
されている。このような塩の例は、分子量2000-10000のポリアクリレ
ート、及び、これらといかなる好適な他のモノマー単位、例えば変性アクリル酸
、フマル酸、マ酸、イタコン酸、アコニット酸、メサコン酸、シトラコン酸及び
メチレンマロン酸又はそれらの塩、無水マレイン酸、アクリルアミド、アルキレ
ン、ビニルメチルエーテル、スチレン及びそれらの混合物、とのコポリマーであ
る。好ましいのは、20,000から100,000の分子量をもつアクリル酸
と無水マレイン酸のコポリマーである。
【0191】 15,000以下の分子量をもつポリマーを含む、商業的に入手可能な好まし
いアクリル酸には、Sokalan PA30、PA20、PA15、PA10及びSokalan CP10の商品名
によりBASF GmbHから販売されているもの、及びAcusol 45N、480N、460Nの商品
名によりRohm and Haasから販売されているものがある。 コポリマーを含む好ましいアクリル酸には、下記モノマー単位として含有する
ものが含まれる。 a)重量で90%から10%、好ましくは80%から20%のアクリル酸又はそ
の塩、及び、 b)重量で10%から90%、好ましくは20%から80%の置換アクリルモノ
マー又はその塩で、-[CR2-CR1(CO-O-R3]-の一般式をもつもの。ここで
、置換基R1、R2又はR3、好ましくはR1又はR2、の少なくとも1つが1から
4のカーボンアルキル又はヒドロキシアルキル基であり、R1又はR2は水素であ
ってよく、R3は水素又はアルカリ金属塩であってよい。 最も好ましいのは置換アクリルモノマーであり、ここでR1はメチル、R2は水
素(すなわちメタクリル酸モノマー)である。この種のコポリマーで最も好まし
いものは、3500の分子量をもち、重量で60%から80%のアクリル酸及び
重量で40%から20%のメタクリル酸を含む。 ポリアミン及び変性ポリアミン化合物はここで有用であり、EP-A-0305
282、EP-A-0305283及びEP-A-0351629中で開示されたも
ののような、アスパラギン酸から誘導されたものが含まれる。
【0192】 他の任意のポリマーは、変性及び非変性両方の、ポリビニルアルコール及びア
セテート、セルロース誘導体及び変性セルロース誘導体、変性及び非変性両方の
、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、及びそれらのコポリマー、エチ
レン又はプロピレングリコール又はそれらの混合物とポリオキシアルキレン単位
のテレフタル酸エステルであってよい。好適な例はUS-A-5,591,703
、US-A-5,597,789及びUS-A-4,490,271中に開示されて
いる。
【0193】汚染剥離剤 好適なポリマー性汚染剥離剤には、下記(a)、(b)又は(a)と(b)の
組み合わせをもつ汚染剥離剤が含まれる。 (a)1つ又はそれ以上の非イオン性親水性成分、本質的に下記から構成される
もの: (i)重合度が少なくとも2のポリオキシエチレン部分、又は (ii)重合度が2から10のオキシプロピレン又はポリオキシプロピレン部分
、ここでその親水性部分は、各末端がエーテル結合により隣接部分に結合されて
いない限りは、いかなるオキシプロピレン単位をも含まない、又は、 (iii)オキシエチレン及び1から30のオキシプロピレン単位を含むオキシ
アルキレン単位と、前述の親水部分、好ましくは最低25%のオキシエチレン単
位を含むもの、またより好ましくは、特に20から30のオキシプロピレン単位
をもつような成分については、最低50%のオキシエチレン単位をもつもの、と
の混合。 (b)以下を含む、1つ又はそれ以上の疎水性成分: (i)C3オキシアルキレンテレフタレート部分、ここで、もし前述の疎水性成
分がオキシエチレンテレフタレートをまた含むならば、オキシエチレンテレフタ
レート:C3オキシアルキレンテレフタレート単位の比率は、2:1、またはそ
れより低い、 (ii)C4-C6アルキレン又はオキシC4-C6アルキレン部分、又はそれらの混
合物、 (iii)少なくとも2の重合度をもつ、ポリ(ビニルエステル)部分、好ましく
はポリ酢酸ビニル、又は、 (iv)C1-C4アルキルエーテル又はC4ヒドロキシアルキルエーテル置換基、
又はそれらの混合物。ここで前述の置換基はC1-C4アルキルエーテル又はC
4ヒドロキシアルキルエーテルセルロース誘導体、又はそれらの混合物の形で存
在する。
【0194】 典型的には、(a)(i)のポリオキシエチレン部分は、200からの重合度
を、より高いレベルを用いることができるが、好ましくは3から150、より好
ましくは6から100の重合度を有するであろう。好適なオキシC4-C6アルキ
レン疎水性部分には、US-A-4,721,580中に開示されているような、
Mはナトリウムでありnは4から6の整数である、MO3S(CH2)nOCH2CH 2 O-のような、ポリマー性汚染剥離剤の末端基が含まれるがそれに限定はされな
い。
【0195】 ここで有用なポリマー性汚染剥離剤にはまた、ヒドロキシエーテルセルロース
ポリマー、エチレンテレフタレート又はプロピレンテレフタレートとポリエチレ
ンオキシド又はポリプロピレンオキシドテレフタレートとのコポリマーブロック
、等の、セルロース誘導体が含まれる。このような薬剤は商業的に入手可能であ
り、METHOCEL (Dow)のようなセルロースのヒドロキシエーテルが含まれる。ここ
での使用のためのセルロースの汚染剥離剤には、C1-C4アルキル及びC4ヒドロ
キシアルキルセルロースから成る群から選ばれるものもまた含まれる。US-A-
4,000,093を参照。
【0196】 ポリ(ビニルエステル)疎水性物質部分により特徴付けられる汚染剥離剤には、
ポリ(ビニルエステル)のグラフトコポリマー、例えばポリエチレンオキシドバッ
クボーンのような、ポリアルキレンオキシドバックボーンにグラフトされたC1-
6ビニルエステル、好ましくは、ポリ(酢酸ビニル)のグラフトコポリマーが含
まれる。EP-A-0219048を参照。 もう1つの好適な汚染剥離剤は、エチレンテレフタレート及びポリエチレンオ
キシド(PEO)テレフタレートのランダムブロックをもつコポリマーである。こ
のポリマー性汚染剥離剤の分子量は25,000から55,000の範囲にある
。US-A-3,959,230及びUS-A-3,893,929を参照。
【0197】 もう1つの好適な汚染剥離剤は、平均分子量300-5,000のポリオキシ
エチレングリコールから誘導された、重量で90-80%のポリオキシエチレン
テレフタレート単位と共に、重量で10-15%のエチレンテレフタレート単位
を含む、エチレンテレフタレート単位の反復単位を伴った、ポリエステルである
。 もう1つの好適なポリマー性汚染剥離剤は、テレフタロイルのオリゴマーエス
テルバックボーン及びオキシアルキレンオキシ反復単位及びバックボーンに共有
結合した末端部分から成る、本質的に線状のエステルオリゴマーの、スルホン化
生成物である。これらの汚染剥離剤はUS-A-4,968,451中で十分に記
述されている。他の好適なポリマー性汚染剥離剤にはUS-A-4,711,73
0のテレフタレートポリエステル、US-A-4,721,580の陰イオン末端
封止オリゴマーのエステル及びUS-A-4,702,857のブロックポリエス
テルオリゴマーの化合物が含まれる。他のポリマー汚染剥離剤にはまたUS-A-
4,877,896の汚染剥離剤が含まれるが、そこでは陰イオン、特にスルホ
アロリル(sulfoarolyl)、末端封止されたテレフタルエステルが開示されている
【0198】 もう1つの汚染剥離剤は、テレフタロイル単位、スルホイソテレフタロイル単
位、オキシエチレンオキシ及びオキシ-1,2-プロピレン単位の反復単位を伴っ
たオリゴマーである。反復単位はオリゴマーのバックボーンを形成し、好ましく
は変性イセチオネートの末端基で封止されている。この種の汚染剥離剤で特に好
ましいものには、1スルホイソフタロイル単位、5テレフタロイル単位、1.7
から1.8の比率でのオキシエチレンオキシ及びオキシ-1,2プロピレンオキシ
単位、及び2末端基単位のナトリウム2-(2-ヒドロキシエトキシ)-エタンスル
ホネートが含まれる。
【0199】重金属イオン封鎖剤 好ましくは、この発明の錠剤は任意の成分として重金属イオン封鎖剤を含有す
る。ここで重金属イオン封鎖剤という語句は、重金属イオンを封鎖(sequester)
する(キレート化する)役割を果たす成分を意味する。これらの組成物は、カル
シウム及びマグネシウムキレート化能力をまたもつことができるが、差別的に鉄
、マンガン及び銅のような重金属イオンの結合に対する選択性を示す。 重金属イオン封鎖剤は、本性的に酸性であり、例えば燐酸又はカルボン酸機能
性を持っているので、それらの酸の形、又は好適な対陽イオン例えばアルカリ又
はアルカリ金属イオン、アンモニウム又は置換アンモニウムイオン又はそれらの
いかなる混合物、との錯体/塩のいずれかで、存在することができる。好ましく
はいかなる塩/錯体も水溶性である。前述の対陽イオンの重金属イオン封鎖剤に
対するモル比は、好ましくは少なくとも1:1である。
【0200】 ここでの使用に好適な重金属イオン封鎖剤には、アミノアルキレンポリ(アル
キレンホスホネート)、アルカリ金属エタン1-ヒドロキシジホスホネート及びニ
トリロトリメチレンホスホネート、のような有機ホスホネートが含まれる。上記
の種類の中で好ましいのはジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホネート)
、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホネート)、ヘキサメチレンジアミンテ
トラ(メチレンホスホネート)及びヒドロキシ-エチレン-1,1-ジホスホネートで
ある。 ここでの使用に好適な他の重金属イオン封鎖剤には、ニトリロ三酢酸、及びポ
リアミノカルボン酸、例えばエチレンジアミン四酢酸、エチレントリアミン五酢
酸、エチレンジアミンジコハク酸、エチレンジアミンジグルタル酸、2-ヒドロ
キシプロピレンジアミンジコハク酸又はそれらのいかなる塩もが含まれる。 特に好ましいのは、エチレンジアミン-N,N'-ジコハク酸 (EDDS)又はア
ルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、又はそれらの置換アンモニウム
塩、又はそれらの混合物である。好ましいEDDS化合物は遊離した酸の形及び
それらのナトリウム又はマグネシウム塩又は錯体である。
【0201】結晶成長抑制成分 好ましくは錠剤型洗浄剤は、結晶成長抑制成分、好ましくは、組成物の重量の
好ましくは0.01%から5%、より好ましくは0.1%から2%のレベルで混
合された、有機ジホスホン酸成分を、含む。 有機ジホスホン酸という語句が意味するのは、その化学構造の一部として窒素
を含有しない有機ジホスホン酸である。この定義はそれゆえ有機アミノホスホン
酸を除外するが、これは、しかしながら重金属イオン封鎖剤組成物としてこの発
明の組成物中に含まれてもよい。 有機ジホスホン酸は、好ましくはC1-C4ジホスホン酸であり、より好ましく
はC2ジホスホン酸例えばエチレンジホスホン酸であり、又は最も好ましくはエ
タン1 ヒドロキシ-1,1-ジホスホン酸 (HEDP)であり、部分的に又は完全
にイオン化された形、特に塩又は錯体として存在するかもしれない。
【0202】水溶性硫酸塩 ここでの組成物は水溶性硫酸塩を任意に含有する。水溶性硫酸塩は、存在する
場合、組成物の重量の0.1%から40%、より好ましくは1%から30%、最
も好ましくは5%から25%のレベルである。 水溶性硫酸塩は本質的にスルフェートといかなる対陽イオンとのいかなる塩で
あってもよい。好ましい塩は、アルカリ及びアルカリ土類金属のスルフェート
、特に硫酸ナトリウムから選ばれる。
【0203】アルカリ金属シリケート 好適なアルカリ金属シリケートは、1.8から3.0、好ましくは1.8から
2.4、最も好ましくは2.0のSiO2:Na2O比をもつ、珪酸ナトリウムで
ある。好ましくは珪酸ナトリウムは、SiO2の重量の20%未満、好ましくは
1%から15%、最も好ましくは3%から12%のレベルで存在する。 アルカ
リ金属シリケートは無水塩又は水和塩のいずれかの形であってよい。 ここでの組成物は、また、重量で少なくとも0.4%のSiO2のレベルで存
在するメタ珪酸ナトリウムを含むことができる。メタ珪酸ナトリウムは、1.0
の示性上SiO2:Na2O比を有する。前述の珪酸ナトリウムと前述のメタ珪酸
ナトリウムとの重量比は、SiO2として測定された場合、好ましくは50:1
から5:4、より好ましくは15:1から2:1、最も好ましくは10:1から
5:2である。
【0204】着色剤 ここで用いられる「着色剤(colourant)」という語句は、可視光線スペクトル
からの光線の特定の波長を吸収するいかなる物質をも意味する。このような着色
剤は洗浄剤組成物に加えられたときに、目に見える色を変え、従って洗浄剤組成
物の外観を変える効果をもつ。着色剤は例えば染料又は顔料のいずれかであって
よい。好ましくは、着色剤は混合されるべき組成物中で安定している。従って、
高いpHの組成物中で、着色剤は好ましくはアルカリに安定なものであり、低い
pHの組成物中では着色剤は好ましくは酸に対し安定なものである。 好適な染料の例には反応染料、直接染料、アゾ染料が含まれる。好ましい染料
にはフタロシアニン染料、アントラキノン染料、キノリン染料、モノアゾ、ジア
ゾ及びポリアゾが含まれる。より好ましい染料にはアントラキノン、キノリン及
びモノアゾ染料が含まれる。好ましい染料には、Clariant UKからすべて入手可
能なSANDOLAN E-HRL 180%(商品名)、SANDOLAN MILLING BLUE(商品名)、TURQUOIS
E ACID BLUE(商品名)及びSANDOLAN BRILLIANT GREEN(商品名)、共にPointings,
UKから入手可能なHEXACOL QUINOLINE YELLOW (商品名)及びHEXACOL BRILLIANT B
LUE (商品名)、Hollidayから入手可能なULTRA MARINE BLUE(商品名)、又はBayer
, USAから入手可能なLEVAFIX TURQUISE BLUE EBA(商品名)が含まれる。
【0205】 着色剤はいかなる好適な方法を用いて混合してもよい。好適な方法には、全て
又は選ばれた洗浄剤成分と着色剤をドラム中で混合する、又は、全て又は選ばれ
た洗浄剤成分と着色剤を回転ドラム中で噴霧することが含まれる。 着色剤は典型的には、組成物の重量の0.001%から1.5%、好ましくは
0.01%から1.0%、最も好ましくは0.1%から0.3%のレベルで加え
られる。
【0206】腐食抑制剤化合物 ここでの組成物、特に食器洗浄での使用のためのものは、腐食抑制剤化合物、
好ましくは、有機の銀器コーティング剤、特にパラフィン、窒素含有腐食抑制剤
化合物及びMn(II)化合物、特に有機リガンドのMn(II)塩、から選ばれた
腐食抑制剤化合物を含有することができる。 有機の銀器コーティング剤はWO-A-94/16047及び EP-A-690
122中に記述されている。窒素含有腐食抑制剤化合物はEP-A-063447
8中に開示されている。腐食抑制における使用のためのMn(II)化合物はE
P-A-0672749中で記述されている。
【0207】 銀器コーティング剤の機能的な役割は、「使用時(in use)」に、この発明の組
成物が適用されている被洗浄物のいかなる銀器構成部分にも、保護コーティング
層を形成することである。それゆえ、銀器コーティング剤は、特に固い銀の表面
を処理する水性の洗浄及び漂白溶液の成分として存在するときに、堅い銀の表面
への付着について高い親和性をもつべきである。 ここで好適な有機の銀器コーティング剤には炭化水素鎖に1から40の炭素原
子を持つ一価または多価アルコールの脂肪酸エステルが含まれる。
【0208】 脂肪酸エステルの脂肪酸部分は、炭化水素鎖に1から40の炭素原子を持つモ
ノ又はポリカルボン酸から得ることができる。好適なモノカルボン脂肪酸の例に
は、ベヘン酸、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウ
リン酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、乳酸、グリコール酸及
びβ,β'-ジヒドロキシイソ酪酸が含まれる。ポリカルボン酸の好適な例には、
n-ブチル-マロン酸、イソクエン酸、クエン酸、マレイン酸、リンゴ酸及びコハ
ク酸が含まれる。 脂肪酸エステル中の脂肪アルコール基は、炭化水素鎖に1から40の炭素原子
を持つ一価又は多価アルコールにより代表することができる。好適な脂肪アルコ
ールの例には、ベヘニル、アラキジル、ココイル、オレイル及びラウリアルコー
ル、エチレングリコール、グリセロール、エタノール、イソプロパノール、ビニ
ルアルコール、ジグリセロール、キシリトール、スクロース、エリスリトール、
ペンタエリスリトール、ソルビトール又はソルビタンが含まれる。
【0209】 好ましくは、脂肪酸エステル添加剤物質の脂肪酸及び/又は脂肪アルコール基は
アルキル鎖に1から24の炭素原子をもつ。 ここで好ましい脂肪酸エステルは、エチレングリコール、グリセロール及びソ
ルビタンエステルであるが、そこでエステルの脂肪酸部分は通常、ベヘン酸、ス
テアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸又はミリスチン酸から選ばれた種類を含
む。 グリセロールエステルもまた大いに好ましい。これらは上記に定義されたよう
な、グリセロール及び脂肪酸のモノ-、ジ-又はトリ-エステルである。 ここでの使用のための脂肪アルコールの特定の例には、ステアリルアセテート
、パルミチルジ-ラクテート、ココイルイソブチレート、オレイルマレアート、
オレイルジマレアート及びタローイルプロピオネートが含まれる。ここで有用な
脂肪酸エステルには、キシリトールモノパルミテート、ペンタエリスリトールモ
ノステアレート、スクロースモノステアレート、グリセロールモノステアレート
、エチレングリコールモノステアレート、ソルビタンエステルが含まれる。好適
なソルビタンエステルには、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンパルミテ
ート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノミリステート、ソルビタンモ
ノベヘネート、ソルビタンモノオレアート、ソルビタンジラウレート、ソルビタ
ンジステアレート、ソルビタンジベヘネート、ソルビタンジオレアート、及びま
た混合タローアルキルソルビタンモノ-及びジ-エステルが含まれる。 グリセロールモノステアレート、グリセロールモノオレアート、グリセロール
モノパルミテート、グリセロールモノベヘネート、及びグリセロールジステア
レートは、ここで好ましいグリセロールエステルである。
【0210】 好適な有機の銀器コーティング剤には、トリグリセリド、モノ又はジグリセリ
ド、及びそれらの完全に又は部分的に水素化された誘導体、及びそれらのいかな
る混合物もが含まれる。脂肪酸エステルの好適な源には、植物油及び魚油及び獣
脂が含まれる。好適な植物油には、大豆油、綿実油、ひまし油、オリーブ油、落
花生油、ベニバナ油、ひまわり油、菜種油、グレープシード油、パーム油及びト
ウモロコシ油が含まれる。 マイクロクリスタリンワックスを含む蝋は、ここで好適な有機の銀器コーティ
ング剤である。好ましい蝋は35℃から110℃の範囲での融点をもち、一般的
に12から70の炭素原子を含む。好ましいのは、長鎖の飽和炭化水素化合物か
らなる、パラフィン及び微晶質の種類の石油系ワックスである。 アルギナート及びゼラチンは、ここで好適な有機の銀器コーティング剤である
【0211】 C12-C20メチルアミンのようなジアルキルアミンオキシド、及び、C12-C20 メチルアンモニウムハロゲン化物のようなジアルキル第四アンモニウム化合物及
び塩もまた好適である。 他の好適な有機の銀器コーティング剤には、いくつかのポリマー性物質が含ま
れる。平均分子量が12,000から700,000のポリビニルピロリドン、
平均分子量が600から10,000のポリエチレングリコール(PEG)、ポリ
アミンN-オキシドポリマー、N-ビニルピロリドンとN-ビニルイミダゾールの
コポリマー、及びセルロース誘導体、例えばメチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース及びヒドロキシエチルセルロースは、そのようなポリマー性物質の
例である。
【0212】 いくつかの香料物質、特に金属表面に対し高い直接性(substantivity)を示す
ものもまた、ここで有機の銀器コーティング剤として有用である。ポリマー性汚
染剥離剤もまた有機の銀器コーティング剤として用いることができる。 好ましい有機の銀器コーティング剤はパラフィン油、典型的には大部分が枝分
かれした脂肪族炭化水素で20から50の範囲の数の炭素原子をもつものであり
、好ましいパラフィン油は、大部分が枝分かれしたC25-45の種類から選ばれ、
環式 と非環式炭化水素の比が1:10から2:1、好ましくは1.5:1:1
である。これらの特性を満たし、環式と非環式炭化水素の比が32:68である
パラフィン油がWintershall, Salzbergen, GermanyよりWINOG 70の商品名で販売
されている。
【0213】窒素含有腐食抑制剤化合物 好適な窒素含有腐食抑制剤化合物には、イミダゾール、及びその誘導体例えば
ベンゾイミダゾール、2-ヘプタデシルイミダゾール、及び、チェコ特許13,
279号及びイミダゾール化合物の調製方法をまた開示するGB-A-1,137
,741中に記述されている、イミダゾール誘導体が含まれる。 窒素含有腐食抑制剤化合物としてまた好適なのは、ピラゾール化合物及びその
誘導体で、特にそこでピラゾールが1、3、4又は5のいずれかの位置において
、置換基R1、R3、R4及びR5により置換されており、そこでR1はH、CH2
H、CONH3またはCOCH3のいずれかであり、R3及びR5はC1-C20アルキ
ル又はヒドロキシルのいずれかであり、R4はH、NH2又はNO2のいずれかで
あるものである。
【0214】 他の好適な窒素含有腐食抑制剤化合物には、ベンゾトリアゾール、2-メルカ
プトベンゾチアゾール、1-フェニル-5-メルカプト-1,2,3,4-テトラゾール
、チオナライド、モルホリン、メラミン、ジステアリルアミン、ステアロイルス
テアルアミド、シアヌル酸、アミノトリアゾール、アミノテトラゾール及びイン
ダゾールが含まれる。 アミン特にジステアリルアミン、及び、アンモニウム化合物、例えば塩化アン
モニウム、臭化アンモニウム、硫酸アンモニウム又はジアンモニウムハイドロジ
ェンシトレートのような、窒素含有化合物もまた好適である。
【0215】Mn(II)腐食抑制剤化合物 Mn(II)化合物は好ましくは、0.1ppmから250ppm、より好まし
くは0.5ppmから50ppm、最も好ましくは1ppmから20ppmの重
量のMn(II)イオンを漂白溶液中で提供するためのレベルで混合される。 Mn(II)化合物は、無水又はいかなる水和物の形をした無機塩であっても
よい。好適な塩には、硫酸マンガン、炭酸マンガン、燐酸マンガン、硝酸マンガ
ン、酢酸マンガン及び塩化マンガンが含まれる。Mn(II)化合物は有機脂肪
酸の塩又は錯体、例えば酢酸マンガン又はステアリン酸マンガンであってよい。 Mn(II)化合物は、塩又は有機リガンドの錯体であってよい。1つの好ま
しい側面において、有機リガンドは重金属イオン封鎖剤である。もう1つの好ま
しい側面において、有機リガンドは結晶成長抑制剤である。
【0216】他の腐食抑制剤化合物 他の好適な、付加的な腐食抑制剤化合物には、メルカプタン及びジオール、特
に4から20の炭素原子を持ったメルカプタン、例えばラウリルメルカプタン、
チオフェノール、チオナフトール、チオナライド及びチオアントラノールが含ま
れる。好適なのはまた、飽和又は不飽和C10-C20脂肪酸又はそれらの塩、特に
アルミニウムトリステアレートである。C12-C20ヒドロキシ脂肪酸又はそれら
の塩もまた好適である。ホスホン化オクタデカン及び他の酸化防止剤例えばベー
タヒドロキシトルエン(BHT)もまた好適である。 ブタジエンとマレイン酸のコポリマー、特にPolysciences Incから商品番号0
7787番により供給されるものは、腐食抑制剤化合物として特に有用であるこ
とがわかっている。
【0217】水溶性ビスマス化合物 ここでの組成物、特に食器洗浄での使用のためのものは、水溶性ビスマス化合
物、好ましくは組成物の重量の0.005%から20%、より好ましくは0.0
1%から5%、最も好ましくは0.1%から1%のレベルで存在するもの、含む
ことができる。 水溶性ビスマス化合物は本質的に、ビスマスと本質的にいかなる無機又は有機
の対陰イオンとのいかなる塩又は錯体であってもよい。好ましい無機ビスマス塩
は、ビスマストリハライド、硝酸ビスマス及び燐酸ビスマスから選ばれる。酢酸
ビスマス及びクエン酸ビスマスは、有機対陰イオンを伴った好ましい塩である。
【0218】酵素安定化システム ここでの好ましい酵素含有組成物は、0.001%から10%、好ましくは0
.005%から8%、最も好ましくは0.01%から6%の重量の酵素安定化シ
ステムを含むことができる。この酵素安定化システムは、洗浄性酵素と融和性で
あるいかなる安定化システムであってもよい。このような安定化システムは、カ
ルシウムイオン、ホウ酸、プロピレングリコール、短鎖カルボン酸、ホウ酸、塩
素漂白スカベンジャー及びそれらの混合物を含むことができる。このような安定
化システムはまた、可逆酵素抑制剤例えば可逆プロテアーゼ抑制剤を含むことが
できる。
【0219】石灰石鹸分散剤化合物 ここでの組成物は、好ましくは組成物の重量の0.1%から40%、より好ま
しくは1%から20%の重量、最も好ましくは2%から10%の重量のレベルで
存在する石灰石鹸分散剤化合物を、含むことができる。 石灰石鹸分散剤は、アルカリ金属、アンモニウム又は脂肪酸のアミン塩の、カ
ルシウム又はマグネシウムイオンによる沈殿を防ぐ物資である。好ましい石灰石
鹸分散剤化合物は、WO-A-93/08877中に開示されている。
【0220】泡立ち抑制システム 好ましくはここでの組成物には、組成物の重量の0.01%から15%、好ま
しくは0.05%から10%、最も好ましくは0.1%から5%のレベルで存在
する泡立ち抑制システムが含まれる。ここでの使用に好適な泡立ち抑制システム
には、本質的にいかなる既知の消泡剤化合物もが、例えばシリコーン消泡剤化合
物、2-アルキル及びアルカノール(alcanol)消泡剤化合物が、含まれる。好まし
い泡立ち抑制システム及び消泡剤化合物は、WO-A-93/08876及びEP
-A-0705324中に開示されている。
【0221】ポリマー性染料転移抑制剤 ここでの組成物はまた、0.01%から10%、好ましくは0.05%から0
.5%の重量のポリマー性染料転移抑制剤を含むことができる。 ポリマー性染料転移抑制剤は、好ましくは、ポリアミンN- オキシドポリマー
、N-ビニルピロリドンとN-ビニルイミダゾールとのコポリマー、ポリビニルピ
ロリドンポリマー又はそれらの組み合わせから選ばれる。
【0222】蛍光増白剤(Optical brightener) 組成物はまた、0.005%から5%の重量のいくつかの種類の親水性蛍光増
白剤を含むことができる。 ここでの使用に有用な親水性蛍光増白剤には、下記の構造式を持つものが含ま
れる。
【0223】
【化31】
【0224】 ここでR1は、アニリノ、N-2-ビス-ヒドロキシエチル及びNH-2-ヒドロキシ
エチルから選ばれ、R2は、N-2-ビス-ヒドロキシエチル、N-2-ヒドロキシエ
チル-N-メチルアミノ、モルフィリノ(morphilino)、クロロ及びアミノから選ば
れ、またMは、ナトリウム又はカリウムのような、塩を形成する陽イオンである
【0225】 上記の式において、R1はアニリノであり、R2はN-2-ビス-ヒドロキシエチ
ルであり、Mは陽イオン例えばナトリウム、増白剤は、4,4',-ビス [(4-アニ
リノ-6-(N-2-ビス-ヒドロキシエチル)-s-トリアジン -2-yl)アミノ]-2,
2'-スチルベンジスルホン酸及びニナトリウム塩である。この特定の増白剤の種
類はTinopal-UNPA-GXという商品名でCiba Geigy Corporationにより商業的に販
売されている。Tinopal-UNPA-GXは、ここでの洗浄剤組成物で有用な好ましい親
水性の蛍光増白剤である。 上記の式において、R1はアニリノであり、R2はN-2-ヒドロキシエチル-N-
2-メチルアミノであり、Mはナトリウムのような陽イオン、増白剤は4,4'-ビ
ス [(4-アニリノ-6-(N-2-ヒドロキシエチル-N-メチルアミノ)-s-トリアジ
ン-2-yl)アミノ]2,2'-スチルベンジスルホン酸及びニナトリウム塩である
。この特定の増白剤の種類はTinopal 5BM-GXという商品名でCiba-Geigy Corpora
tionから商業的に販売されている。 上記の式において、R1はアニリノであり、R2はモルフィリノ(morphilino)で
あり、Mはナトリウムのような陽イオン、増白剤は4,4'-ビス[(4-アニリノ-
6-モルフィリノ-s-トリアジン-2-yl)アミノ]2,2' -スチルベンジスルホ
ン酸, ナトリウム塩である。この特定の増白剤の種類はTinopal AMS-GXという商
品名でCiba Geigy Corporationにより商業的に販売されている。
【0226】粘土軟化システム ここでの組成物には、粘土鉱物化合物及び任意で粘土凝集剤を含んだ、粘土軟
化システムを含むことができる。 粘土鉱物化合物は、好ましくはスメクタイト粘土化合物である。スメクタイト
粘土はUS-A-3,862,058、US-A-3,948,790、US-A-3
,954,632及びUS-A-4,062,647中で開示されている。EP-
A-0299575及びEP-A-0313146は、好適な有機ポリマーの粘土
凝集剤を記述している。
【0227】陽イオン繊維柔軟仕上げ剤 好適な陽イオン繊維柔軟仕上げ剤には、水不溶性の第三アミン又はGB-A-1
514276及びEP-A0011340中に開示されたような)ニ長鎖アミド物
質が含まれる。 陽イオン柔軟仕上げ剤は典型的には重量で0.5%から15%、通常は重量で
1%から5%の合計レベルで混合される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/22 C11D 3/22 3/37 3/37 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA Fターム(参考) 4H003 AC08 AC23 BA17 DA02 DA19 EA06 EA09 EA12 EA15 EA16 EA19 EA24 EB02 EB08 EB13 EB20 EB24 EB36 EC01 EC02 EE05 FA28 FA38

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ化剤を含む第1相及び酸性化剤を含む第2相を含む
    多相錠剤であり、該多相錠剤が、少なくとも9好ましくは少なくとも9.5の初
    期pH、及び約0.17単位/分以下好ましくは約0.15単位/分以下のpH変
    化率指数(ΔpH)をもつ、洗浄機中での使用のための多相錠剤型洗浄剤。
  2. 【請求項2】 洗浄機中での使用のための多相錠剤型洗浄剤であり、該錠剤
    は以下を含む: a)下記の一般式の結晶質層状珪酸ナトリウムを少なくとも1つ含んだ、シリケ
    ートアルカリ化剤を含む第1相 NaMSix2x+1・yH2O I ここで Mはナトリウム又は水素であり、xは1.9から22好ましくは1.9
    から4の数であり、またyは0から30好ましくは0から20の数である、及び
    b)(ビ)カーボネート/酸崩壊剤を含む第2相、 ここで、多相錠剤は、少なくとも9、好ましくは少なくとも9.5の初期pH、
    及び、約0.17単位/分以下、好ましくは約0.15単位/分以下のpH変化
    率指数(ΔpH)をもつ。
  3. 【請求項3】 シリケートアルカリ化剤及び酸を、少なくとも約1:1、好
    ましくは少なくとも約5:1、またより好ましくは約8:1から約25:1の範
    囲の重量比で含む、請求項1または2に記載の多相錠剤型洗浄剤。
  4. 【請求項4】 洗浄機中での使用のための多相錠剤型洗浄剤であり、該錠剤
    は下記を含む: a)下記の一般式の結晶質層状珪酸ナトリウムを少なくとも1つ含んだ、シリケ
    ートアルカリ化剤を含む第1相、 NaMSix2x+1・yH2O I ここで Mはナトリウム又は水素であり、xは1.9から22好ましくは1.9
    から4の数であり、またyは0から30好ましくは0から20の数である、及び
    b)第2相は(ビ)カーボネート/酸崩壊剤を含み、さらに 該錠剤は、シリケートアルカリ化剤及び酸を、少なくとも約1:1、好ましくは
    少なくとも約5:1のの重量比で含む。
  5. 【請求項5】 シリケートアルカリ化剤が、その重量の少なくとも約25%
    、好ましくは少なくとも約50%、またより好ましくは少なくとも約75%の、
    一般式Iの結晶質層状珪酸ナトリウムを含む、請求項1から4のいずれかに記載
    の多相錠剤型洗浄剤。
  6. 【請求項6】 錠剤の重量の約1%から約25%、好ましくは約5%から約
    20%、より好ましくは約8%から約18%のシリケートアルカリ化剤を含む、
    請求項1から5のいずれかに記載の多相錠剤型洗浄剤。
  7. 【請求項7】 錠剤の重量の約0.1%から約10%、好ましくは約0.5
    %から約5%、より好ましくは約0.8%から約3%の酸を含む、請求項1から
    6のいずれかに記載の多相錠剤型洗浄剤。
  8. 【請求項8】 第1相がビルダー活性洗浄剤組成物から構成され、該ビルダ
    ー活性洗浄剤組成物が、その重量の (1)約1%から約12%、好ましくは約5%から約10%の、一般式Iの結晶
    質層状珪酸ナトリウム、 (2)0%から約70%、好ましくは約10%から約60%のポリホスフェート
    、ゼオライト及び/又はポリカーボキシレートビルダー、 (3)0%から約30%、好ましくは約5%から約20%のカーボネート及び/
    又はビカーボネート、及び (4)0%から約10%、好ましくは0%から約5%の非晶質シリケート、 を含む、請求項1から7のいずれかに記載の多相錠剤型洗浄剤。
  9. 【請求項9】 第2相が洗浄機中で5分以内に溶解する、請求項1から8の
    いずれかに記載の多相錠剤型洗浄剤。
  10. 【請求項10】 少なくとも約10kg、好ましくは少なくとも約14kg
    の耐小児噛み強度(child bite strength)(CBS) を有する、請求項1から
    9のいずれかに記載の多相錠剤型洗浄剤。
  11. 【請求項11】 第1相が第2相よりも大きい圧力での圧縮により形成され
    た成形体の形をとった、請求項1から10のいずれかに記載の多相錠剤型洗浄剤
  12. 【請求項12】 第2相が約350kg/cm2未満の圧力により圧縮され
    る、請求項1から11のいずれかに記載の多相錠剤型洗浄剤。
  13. 【請求項13】 第1相が少なくとも約350kg/cm2の圧力により圧
    縮される、請求項1から12のいずれかに記載の多相錠剤型洗浄剤。
  14. 【請求項14】 a)第1相が、そこに少なくとも1つのモールド(mould
    )を持った成形体の形をとり、また、 b)第2相が、上述のモールド中で圧縮された固形状の粒子の形をとった、請求
    項1から13のいずれかに記載の多相錠剤型洗浄剤。
  15. 【請求項15】 第1相及び/又は第2相が、糖及び糖誘導体、澱粉及び澱
    粉誘導体、無機及び有機ポリマーから成る群から選ばれた結合剤を付加的に含む
    、請求項1から14のいずれかに記載の多相錠剤型洗浄剤。
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