JP2002515840A - ブレーキ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、自動車用ブレーキ装置が、ブレーキペダルが作動される前であってもある条件においてブレーキ工程が始動されることを確実にする構成を有している。そのために、センサ（４）がガスペダルと協同していて、接触スイッチ（５）がギヤのシフトレバー（５）と協同している。ブレーキ工程は、限界速度よりも速い速度でガスペダルが開放され、ギヤシフトレバーの接触スイッチが作動されない場合始動される。

Description

【発明の詳細な説明】 ブレーキ装置 本発明は、請求項１の前段に示したような、アクセルペダルと機械的変速機を 有する自動車のブレーキ装置に関する。 ドイツ特許出願第４４ ２２ ６６４号は、このタイプのブレーキ装置を開示 している。従来のブレーキ装置は、次のような考え方に基づいている。すなわち 、ブレーキ操作を開始しようとする運転者の緊張の確認が、実際のペダル操作に 先立って可能ならば、自動的に開始されたブレーキの適用によって停止距離が短 縮され得る。それ故、上述の公開された出願は、アクセルペダルが開放される速 度と、運転者の右足がブレーキペダルに接近する速度の両方を感知することを示 唆している。もし開放速度と接近速度の両方が定められた限界値を超えると、運 転者はブレーキを掛けようと解釈する。その結果、ブレーキはいわゆる「補助手 段」を介して自動的に作動され、そして、すなわちブレーキシステムの損失工程 が取り戻される。 開放速度のみではブレーキが本当に必要であるかを示す十分な基準を達成しな いので、２つの信号の組み合わせは必要である。他方において、スイッチすなわ ちセンサを構成し、それを、足がブレーキペダルに接近する速度を感知する車両 のペダルの領域に設けることが比較的複雑である。 それ故、ドイツ実用新案第８９ １１ ９６３ Ｕ１号は、危険源に導かれそ うな状態が生ずるやいなや、運転者によって強制的に作動される運転者の行動半 径内のスイッチの設備を開示している。そのような状態において運転者がスイッ チを作動した場合、自動ブレーキ操作が、アクセルペダルが開放される速度を評 価する基準によって単独で始動される。 この方法は、明らかに実現するのが容易である。しがしながら、その前提条件 は、運転者の動作が意味深長であり、運転者が切迫した危険状態を認識している ことである。 本発明の目的は、運転者が実際にブレーキを掛けることを望んだ場合にのみ自 動ブレーキ操作が始動されるようにブレーキ装置を構成することである。そのた めに、本出願は、クラッチペダルまたはギヤシフトレバーの接近、接触または作 動を規定された状態が感知された記録すべきスイッチと、自動ブレーキ操作はそ のようなタイプの状態が認識された場合に始動されないことを開示している。 この示唆は、アクセルペダルが、自動ブレーキ操作の開始のために考慮される ことから開放されるこれらのケースを除外する考え方に基づいている。その理由 は、これらのケースは、運転者がギヤをシフトしたいと望んでいるという事実に 明らかに依存しているからである。この趣旨は、ついで、上述したように、作動 部材の接近、接触または作動に反応するスイッチによって感知される。 最も簡単なケースにおいて、接触スイッチはシフトレバーボールに設けられる 。レバーボールに幾つかのスイッチを設けることもまた明らかに可能である。し かしながら、一般に、運転者の手がこの領域のレバーボールに通常置かれている ので、スイッチレバーの前側に１つのスイッチを設けるだけで十分である。 本発明を、２つの図面に基づいて以下に説明する。図において、 図１は、基本的回路線図。 図２は、圧力スイッチを有するシフトレバーボールを示す図。 最初に、図１の実施例は、ブレーキ補助機能を有するブレーキ作動システムを 表わす参照符号１を示している。このタイプのブレーキ圧力発生器は、例えば、 ブースタによって先行されたマスターシリンダを有している。このブースタは、 ブースタが、ペダル力に加えて、ペダル力に比例した作動力をマスターシリンダ に与えるようにペダル２を介して作動される。ブースタは、ペダルの適用がない 場合でもその作動を可能にする手段を有する。これらの手段は、普通、評価回路 ３を介して作動され得る電磁気的に操作可能なバルブを有している。 一方においてアクセルペダルセンサ４が、他方においてシフトレバーボールに 適合した圧力スイッチ５が、ブレーキ力ブースタ１を制御するために設けられて いる。アクセルペダルセンサ４は、アクセルペダルの開放速度の検知を可能にす る。 圧力スイッチは、運転者の手がシフトレバーボールに置かれているか否かを検 知できるために接触に反応する。両方のセンサ信号は、評価回路に送られ評価基 準を試験される。開放速度Ｖ_Lが制限速度Ｖ₅を越えたかどうかのチェックは、比 較器６においてなされる。 断定的には、高度な（Ｈｉｇｈ）信号は、ライン７を介してＡＮＤ装置１０に 送られる。 スイッチ５の信号は、また、スイッチが作動されたか否かチェックする比較器 ８に送られる。作動がなされないと、高度な信号はライン９を介してＡＮＤ装置 １０に送られる。もし高度な信号がライン７とライン９とに現れると、高度な信 号は出力ライン１１にもまた現れる。評価回路は、ブレーキ補助手段の操作磁石 に電圧を供給するために駆動装置１２を働かせる。どのような限界条件が存在し 、付加的に感知されるかによって、峻厳な停止が開始されるためのブースタの最 大の達成可能なブースタ力を達成することが可能である。ブレーキシステムにお いての損失工程が回復され、それによってペダル操作によるブレーキ圧力の適用 が同時に形成される程度にまで、ブースタはブレーキシステムを作動することも また可能である。 図２は、シフトレバー１６のボール１５を示していて、圧力スイッチがその前 側に設けられている。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． アクセルペダルと機械的変速機を有する自動車用ブレーキ装置であって、 ブレーキ装置は、一方においてブレーキペダルによって、他方においてブレーキ ペダルとは無関係に開放信号によって引き起こされた補助手段によって作動され 、アクセルペダルの開放速度を感知するための装置を有し、限定値を持った開放 速度の比較を可能にし補助手段用の開放信号を発生する手段を有する評価装置を 有し、運転者によって作動されるスイッチを有し、開放信号がスイッチの定めら れた条件においてのみ発生して付与され、 スイッチが、クラッチペダルまたはシフトレバーの接近、接触または作動を感 知し、類似した状態が登録された場合に開放信号を抑圧することを特徴とするブ レーキ装置。 ２． スイッチが接触型スイッチとして形成され、シフトレバーボールと協働し ていることを特徴とする請求項１記載のブレーキ装置。 ３． スイッチがシフトレバーの前側に設けられていることを特徴とする請求項 ２記載のブレーキ装置。