JP2002506342A - 化学修飾された酵素 - Google Patents

化学修飾された酵素

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Abstract

(57)【要約】 修飾酵素は、酵素のアスパラギン、ロイシン、メチオニン又はセリンといった少なくとも1つのアミノ酸をシステインで置換し、そのチオール水素原子がa)−SR12であって、R1は、アルキル基であり、R2は帯電した基又は極性基、b)−SR3であって、R3は、置換された又は未置換のフェニル基、c)−SR4であって、R4は、置換された又は未置換のシクロヘキシル基、d)−SR5であって、R5は、C10〜C15のアルキル基、e)−SR6であって、R6は、C1-6のアルキル基からなる群から選択されるチオール側鎖を与えるような置換基で置換されている。また、修飾酵素を製造するための方法が、洗剤、食品添加物、繊維の処理剤組成物と共に開示されている。有機合成における修飾酵素の使用方法がこれらに加えて提供されている。さらには、修飾酵素は、改善された活性、変更されたpHプロファイル及び/又は洗浄特性を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 化学修飾された酵素発明の背景 サイト指向性突然変異誘発により酵素特性を修飾することは、天然アミノ酸置 換体に制限されているが、この制限に対する分子生物学的な解決手段が近年提供 されている(コーニッシュ(Cornish),V.W.等(1995)、Angew.Chem.,Int.Ed.Engl.3 4:621)。しかしながら、後者の方法は、一般にはほとんどの実験室において容易 に適用することができない。これとは対照的に、酵素の制御された化学修飾は、 酵素構造の容易且つ柔軟な修飾を行う可能性を秘めており、酵素特性を制御しつ つ目的に合わせて調整するさらなる可能性を提供する。 化学修飾により酵素特性を変更することは、従来より検討されており、最初の 報告は、1966年にベンダー(Bender)(Polgar.L.et.al(1966)),J.Am.Chem.Soc . 88:3153)及びコシランド(Koshland)(ニート(Neet)K.E.等、(1966),Proc.Natl.A cad.Sci.USA. 56:1606)である。彼らは、チオールサブチリシンをサブチリシンP BN’の活性サイトであるセリンの化学的な変換(CH2OH→CH2SH)によ り、システインとして形成した。化学的に生成した人工的な酵素に関する関心は 、合成の可能性も含めてウ(Wu),Z.-P等、(1989)J.Am.Chem.Soc.111,4514;ベル(B ell)I.M.等(1993)、Biochemistry,32,3754、及びピーターソン(Peterson),E.B. 等(1995)Biochemistry,34:6616、より最近には、サックリング(Suckling),C.J. 等(1993)Bioorg.Med.Chem.Lett.3:531に開示されている。 酵素は、現在では広く有機合成に有用であることが認められている。しかしな がら、天然の野生タイプの酵素は、関心のある合成化学のすべての構造に適用で きるということは期待できず、合成に必要とされるエナンチオマー的に純粋な材 料として望まれる立体特異性に常に変換することも期待できない。酵素に対する このような合成用途における制限が認識されているので、タンパク工学のサイト 指向性ランダム突然変異誘発技術を用いて制御しつつ酵素特性を変更するため、 いくつかの進展が見られている。しかしながら、タンパク工学による酵素特性の 修飾は、天然のアミノ酸置換体の形成に制限され、分子生物学的な方法をこの制 限を克服するために用いるのは、ルーチン作業又は大スケール合成には容易に適 用できるものではない。新規な特性又は活性を酵素の化学修飾によって発生させ ることは、多年にわたって化学者により検討されてきており、依然として続けら れている。本発明者等は、いかなるアミノ酸位置においても新規な構造的環境を 形成することができるという可能性に対して実質的に制限がないことから、サイ ト指向性突然変異誘発−化学修飾法を採用した。 米国特許第5,208,158号においては、化学的に修飾された消化酵素が 開示されており、1つ以上のメチオニンがシステインへと突然変異されている。 これらのシステインは、その後修飾されて、酵素の酸化剤に対する安定性が改善 されている。クレームに記載された化学修飾は、チオール水素原子をC1-5のア ルキル基で置換することによるものである。 米国特許第5,208,158号は、酵素の酸化安定性を変更することについ て開示しているものの、活性、親核特性、基質特性、立体選択性、熱安定性、p H活性プロファイル、例えば洗剤又は有機合成に使用するための表面結合特性と いった特性を1つ以上変更するように改善することが望まれている。発明の要約 特性が変更されたプロテアーゼといった酵素が要求されている。したがって、 本発明は、システイン残基によって1つ以上のアミノ酸残基を置換して修飾酵素 を提供するものである。このシステイン残基は、チオール水素原子を、 a)−SR12であってR1が、アルキル基であり、R2は帯電した基又は極性 基、 b)−SR3であってR3が、置換された又は未置換のフェニル基、 c)−SR4であってR4が、置換された又は未置換のシクロヘキシル基、 d)−SR5であってR5が、C10〜C15のアルキル基からなる群から選択され るチオール側鎖を提供する置換基で置換することにより修飾するものである。 好ましい態様においては、チオール側鎖基は、上述した−SR3基及び−SR4 基であり、さらに、アルキル基Rを含有していることが好ましく、Rは、R3又 はR4の前におかれて、−SRR3基又は−SRR4基とされていても良く、Rは 、好ましくはC1-10のアルキル基である。 チオール側鎖基−SR12に関しては、R2は、正に帯電又は負に帯電してい ても良い。R2は、SO3 -、COO-又はNH3 +とされていることが好ましい。さ らには、R1は、C1-10のアルキル基であることが好ましい。 この酵素は、プロテアーゼであるのが好ましい。さらには、この酵素は、Baci llusサブチリシンであることがより好ましい。また、この酵素に含まれるシステ インに置換されるアミノ酸は、アスパラギン、ロイシン、メチオニン、セリンか らなる群から選択されることが好ましい。置換されるアミノ酸は、プロテアーゼ のサブサイトに位置されていることが好ましく、好ましくはこれらのサブサイト は、S1、S1’又はS2サブサイトとされていることが好ましい。さらに置換さ れるアミノ酸は、N62,L217,M222,S156,S166とされてい ることがより好ましく、これらの番号位置は、Bacillus amyloliquefaciensから の天然のサブチリシン又はBacillus lentusサブチリシンといった別のサブチリ シンの等価なアミノ酸残基に対応する。 特に、好ましい態様においては、酵素は、Bacillus lentusサブチリシンとさ れる。最も好ましい態様においては、システインに置換されるアミノ酸は、N6 2であり、チオール側鎖基が、 −SR12であってR1は、CH2であり、R2は、CH2SO3 -である基、 −SRR3であってRは、CH2であり、R3は、C65である基、 −SRR4であってRは、CH2であり、R4は、C−C611である基、 −SR5であってR5は、n−C1021である基又はシステインに置換されるア ミノ酸がL217であり、チオール側鎖が、 −SR5であり、R5がn−C1021である基からなる群から選択されているこ とが好ましい。 本発明は、さらにシステイン残基により1つ以上のアミノ酸が置換された修飾 された酵素を提供するものである。これらのシステイン残基は、チオール水素原 子を置換基で置換することによって修飾されており、これらの置換基は、チオ− ル側鎖−SR6を与え、このR6は、C1-6のアルキル基であり、システインによ り置換されるアミノ酸残基は、アスパラギン、ロイシン、セリンとされている。 この酵素は、プロテアーゼとされていることが好ましい。さらにこの酵素は、Ba cillusサブチリシンとされていることがより好ましい。さらに、このアミノ酸は 、プロテアーゼのサブサイトにおいて、S1、S1’又はS2サブサイトとされて いることが好ましい。さらに置換されるアミノ酸は、N62,L217,M22 2,S156,S166とされていることがより好ましい。この酵素は、B.lent usサブチリシンであることが好ましい。システインにより置換されるアミノ酸は 、N62又はL217とされ、チオール側鎖基は、−SR6であり、R6は、CH2 C(CH33又はC511とされていることが好ましい。 本発明は、1つ以上のアミノ酸残基がシステイン残基で置換された酵素を用い 、システイン残基のチオール水素原子を、 a)−SR12であってR1は、アルキル基であり、R2は帯電した基又は極性 基、 b)−SR3であって、R3は、置換された又は未置換のフェニル基、 c)−SR4であって、R4は、置換された又は未置換のシクロヘキシル基、 d)−SR5であって、R5は、C10〜C15のアルキル基からなる群から選択さ れるチオール側鎖を与えるような置換基で置換された修飾された酵素を製造する 方法を提供するものである。 好ましい態様においては、チオール側鎖基は、上述した−SR3基及び−SR4 基であり、さらに、アルキル基を含有していることが好ましく、Rは、R3又は R4の前に置かれて、−SRR3基又は−SRR4基とされていても良く、Rは、 C1 〜10のアルキル基が好ましい。 チオール側鎖基−SR12に関しては、R2は、正に帯電又は負に帯電してい ても良い。R2は、SO3 -、COO-又はNH3 +とされていることが好ましい。さ らには、R1は、C1-10のアルキル基であることが好ましい。 この酵素は、プロテアーゼとされていることが好ましい。さらには、この酵素 は、Bacillusサブチリシンであることがより好ましい。また、この酵素に含まれ るシステインに置換されるアミノ酸は、アスパラギン、ロイシン、メチオニン、 セリンからなる群から選択されることが好ましい。置換されるアミノ酸は、プロ テアーゼのサブサイトに位置されていることが好ましく、好ましくはこれらのサ ブサイトは、S1、S1’又はS2サブサイトとされていることが好ましい。さら に置換されるアミノ酸は、N62,L217,M222,S156,S166と されていることがより好ましく、これらの番号位置は、Bacillus amyloliquefac iensからの天然のサブチリシン又はBacillus lentusサブチリシンといった別の サブチリシンの等価なアミノ酸残基に対応する。 特に、好ましい態様においては、酵素は、Bacillus lentusサブチリシンとさ れる。最も好ましい態様においては、システインに置換されるアミノ酸は、N6 2であり、チオール側鎖基が、 −SR12であって、R1は、CH2であり、R2は、CH2SO3 -である基、 −SRR3であって、R3は、CH2であり、R3は、C65である基、 −SRR4であって、Rは、CH2であり、R4は、c−C611である基、 −SR5であって、R5は、n−C1O21である基又はシステインに置換される アミノ酸がL217であり、チオール側鎖が、 −SR5であり、R5がn−C1021である基からなる群から選択されているこ とが好ましい。 本発明は、さらにシステイン残基により1つ以上のアミノ酸が置換された修飾 された酵素を提供するものである。これらのシステイン残基は、チオールの水素 原子を置換基で置換することによって修飾されており、これらの置換基は、チオ ール側鎖−SR6を与え、このR6は、C1-6のアルキル基であり、システインに より置換されるアミノ酸残基は、アスパラギン、ロイシン、セリンとされている 。この酵素は、プロテアーゼとされていることが好ましい。さらにこの酵素は、 Bacillusサブチリシンとされていることがより好ましい。さらに、このアミノ酸 は、プロテアーゼのサブサイトにおいて、S1、S1’又はS2サブサイトとされ ていることが好ましい。さらに置換されるアミノ酸は、N62,L217,M2 22,S156,S166とされていることがより好ましい。この酵素は、B.le ntusサブチリシンであることが好ましい。システインにより置換されるアミノ酸 は、N62又はL217とされ、チオール側鎖基は、−SR6であり、R6 は、CH2C(CH33又はC511とされていることが好ましい。 さらに、修飾された酵素を含有する洗剤用添加剤を提供するものである。 修飾された酵素を含有する食品添加剤を提供するものである。 修飾された酵素を洗剤配合物中に用いる方法を提供するものである。 繊維処理に修飾された酵素を用いる方法を提供するものである。 食品添加剤製造に酵素を用いる方法を提供するものである。 活性が高められた修飾された酵素を提供するものである。 異なったpHプロファイルを有する修飾された酵素を提供するものである。 改善された洗浄特性を有する修飾された酵素を提供するものである。 有機合成において修飾された酵素を用いる方法を提供するものである。 図面の簡単な説明 図1は、pH8.6でボロンインヒビターでプローブした後の修飾S156C ミュータントについて得られた結果を棒グラフで示した図である。 図2は、pH8.6でボロンインヒビターでプローブした後の修飾S166C ミュータントについて得られた結果を棒グラフで示した図である。 図3は、野生種のBacilluslentusサブチリシン(SBL−WT、□)及び修飾 N62Cミュータント(N62C−Scy;○)のpH特性を示した図である。 ポイントは再現性が確認されている。 発明の詳細な説明 本発明の第1の態様においては、修飾された酵素及びこのようなサブチリシン の1つ以上のアミノ酸残基をシステイン残基で置換した酵素を製造する方法を提 供するものである。このシステイン残基は、その後チオール水素を、 a)−SR12であって、R1は、アルキル基であり、R2は帯電した基又は極 性基、 b)−SR3であって、R3は、置換された又は未置換のフェニル基、 c)−SR4であって、R4は、置換された又は未置換のシクロヘキシル基、 d)−SR5であって、R5は、C10〜C15のアルキル基からなる群から選択 されるチオール側鎖を与える置換基で置換されて修飾が行われる。 好ましい態様においては、チオール側鎖基は、上述した−SR3基及び−S R4基であり、さらに、アルキル基を含有していることが好ましく、このRは、 R3又はR4の前におかれて、−SRR3基又は−SRR4基とされていても良く、 Rは、C1-10のアルキル基とされていることが好ましい。 チオール側鎖基−SR12に関しては、R2は、正に帯電又は負に帯電してい ても良い。R2は、SO3 -、COO-又はNH3 +とされていることが好ましい。さ らには、R1は、C1-10のアルキル基であることが好ましい。 この酵素は、プロテアーゼとされていることが好ましい。さらには、この酵素 は、Bacillusサブチリシンであることがより好ましい。また、この酵素に含まれ るシステインに置換されるアミノ酸は、アスパラギン、ロイシン、メチオニン、 又はセリンからなる群から選択されることが好ましい。置換されるアミノ酸は、 プロテアーゼのサブサイトに位置されていることが好ましく、好ましくはこれら のサブサイトは、S1、S1’又はS2サブサイトとされていることが好ましい。 さらに置換されるアミノ酸は、N62,L217,M222,S156,S16 6とされていることがより好ましく、これらの番号位置は、Bacillus amyloliqu efaciensからの天然のサブチリシン又はBacillus lentusサブチリシンといった 別のサブチリシンの等価なアミノ酸酸基に対応する。 特に、好ましい態様においては、酵素は、Bacillus lentusサブチリシンとさ れる。最も好ましい態様においては、システインに置換されるアミノ酸は、N6 2であり、チオール側鎖基が、 −SR12であって、R1は、CH2であり、R2は、CH2SO3 -である基、 −SRR3であって、Rは、CH2であり、R3は、C65である基、 −SRR4であって、Rは、CH2であり、c−C611である基、 −SR5であって、R5は、n−C1021である基又はシステインに置換される アミノ酸がL217であり、チオール側鎖が、 −SR5であって、R5がn−C1021である基からなる群から選択されている 。 本発明は、さらにシステイン残基により1つ以上のアミノ酸が置換された修飾 された酵素を提供するものである。これらのシステイン残基は、チオールの水素 原子を置換基で置換することによって修飾されており、これらの置換基は、チオ ール側鎖−SR6を与え、このR6は、C1-6のアルキル基であり、システインに より置換されるアミノ酸残基は、アスパラギン、ロイシン、セリンとされている 。この酵素は、プロテアーゼとされていることが好ましい。さらにこの酵素は、 Bacillusサブチリシンとされていることがより好ましい。さらに、このアミノ酸 は、プロテアーゼのサブサイトにおいて、S1、S1’又はS2サブサイトとされ ていることが好ましい。さらに置換されるアミノ酸は、N62,L217,M2 22,S156,S166とされていることがより好ましい。この酵素は、B.le ntusサブチリシンであることが好ましい。システインにより置換されるアミノ酸 は、N62又はL217とされ、チオール側鎖基は、−SR6であり、R6は、C H2C(CH33又はC511とされていることが好ましい。 “修飾された酵素”とは、アスパラギン、セリン、メチオニン又はロイシンと いったアミノ酸残基をシステイン残基で置換し、その後システインのチオール水 素原子をチオール側鎖、すなわちC1-6アルキル基又はC10-15のアルキル基又は フェニル基、シクロヘキシル基又は帯電した又は極性の部分を有する置換基を含 む基で置換したものをいう。この修飾後、酵素特性、すなわち活性又は基質特性 が変更される。酵素活性は、向上されることが好ましい。 用語“酵素”とは、それ自体は変化せずに他の物質を触媒的に化学変化させる 能力を有するタンパクをいう。酵素は、野生種の酵素又は突然変異体の酵素とす ることができる。本発明の範囲に含まれる酵素としては、プルラナーゼ、プロテ アーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ、イソメラーゼ、リパーゼ、オキシダーゼ、リ ダクターゼを挙げることができる。これらの酵素は、野生種であってもミュータ ントの酵素であっても良い。野生種のプロテアーゼとしては、Bacillus lentus 又はBacillus amyloliquefaciens(又はBPNとして参照される)を挙げること ができる。ミュータントのプロテアーゼは、例えばPCT公開番号WO95/1 0615及びWO91/06637に開示の方法にしたがって製造することがで きる。 いくつかのタイプの部分は、システイン残基のチオール水素を置換するために 用いることができる。これらの部分としては、−SR12、−SR3、−SR4、 −SR5又は−SR6を挙げることができる。R及びR1としては、独立して置換 又は未置換のC1-10のアルキル基を挙げることができる。R2は、帯電した基又 は極性基である。R3は、置換又は未置換のフェニル基である。R4は、置換又は 未置換のシクロヘキシル基である。R5は、C10-15のアルキル基である。R6は 、C1-6のアルキル基である。R1、R5又はR6は、置換又は未置換及び/又は直 鎖又は分岐鎖とされていても良い。帯電した基は、帯電した分子を形成する1つ 以上の原子を有する基、すなわちSO3 -、COO-又はNH3 +をいう。 用語“チオール側鎖基”、“チオール側鎖を与える置換基”、“チオール含有 基”、及び“チオール側鎖”は、それぞれ置き換えて用いることができ、サブチ リシンのアミノ酸の1つを置換するために用いるシステインのチオール水素原子 を置換するために用いられる基をいう。共に、このチオール側鎖基は、上述した RX基がシステインのチオールのS原子に結合するイオウ(S)を含む。 用語、“置換された”とは、基の水素原子が別の原子又は分子で置換された基 をいう。例えば、水素原子は、例えばメチル基、フッ素原子又は水酸基で置換す ることができる。本発明においては、アルキル基、シクロヘキシル基、フェニル 基は置換することができ、つまり、1つ以上の水素原子を別の原子又は分子で置 換することもできる。 酵素の結合サイトは、酵素の表面にわたる連なったサブサイトから構成される 。サブサイトに対応する基質残基は、Pによりラベルでき、サブサイトはSでラ ベルできる。習慣上、サブサイトは、S1,S2,S3,S4,S1’及びS2’でラ ベルされる。サブサイトの説明については、サイゼン(Seizen)等、(1991)Protei n Engineering ,4:719-737及びフェルシュト(Fersht)A.E.(1985)、Enzyme Stru cure and Mechanism ,第2版、フリーマン(Freeman)(ニューヨーク)、第29頁〜 30頁に記載されている。好ましいサブサイトとしては、S1,S1’及びS2を 挙げることができる。 本発明のアミノ酸残基は、サイト指向性突然変異法又はこれとは別の当業界で 良く知られた方法を用いてシステイン残基に置換される。(例えばPCT公開番 号を95/10615号を参照されたい)。システイン残基のチオール水素原子 を修飾する方法としては、後述する実施例4に記載されている方法を挙げること ができる。 本発明の1つの特徴においては、修飾されたプロテアーゼは、前駆体であるプ ロテアーゼと比較して変更されたタンパク活性を有するが、この理由は、このよ うな活性(数値的に大きな)は、上述した酵素をターゲット基質に対してより効 果的に作用させるために用いることを可能とするためである。また、修飾された 酵素が前駆体に比較して変更された活性、親核性、基質特性、立体選択性、熱安 定性、pH活性プロファイル、表面結合特性を有することにも関心が持たれる。 驚くべきことに、本発明の修飾されたプロテアーゼは、変更されたpKaを有 しており、このためプロテアーゼ分子の表面特性を変化させることなく、前駆体 プロテアーゼ(実施例7参照)のpHプロファイルからシフトされたpH特性を 付与することができる。 本発明の修飾された酵素は、pHが6.5〜12.0の既知の粉体及び液体洗 剤中に、重量において約0.01〜約5%(好ましくは0.1%〜0.5%)配 合することができる。これらの洗剤組成物又は添加物はまた、既知のプロテアー ゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、リパーゼ、又はエンドグリコシダーゼ(endoglyco sidase)といった別の酵素をビルダー及び安定剤と共に添加することもできる 本発明の修飾された酵素、特にサブチリシンは、種々の洗剤組成物に配合する ことができる。多くの知られた化合物は、本発明の修飾された酵素を含有する組 成物中で有効な界面活性剤となる。これらのものとしては、バリーJ.アンダー ソン(Barry J.Anderson)による米国特許第4,404,128号及びジールフロ ーラ(Jirl Flora)等の米国特許第4,261,868号に開示のノニオン性、ア ニオン性、カチオン性、アニオン性すなわち両性洗剤を挙げることができる。好 適な洗剤配合物は、例えば米国特許第5,204,015号の実施例7に開示の ものを挙げることができる。この技術は、クリーニング組成物として用いられる 異なった配合についてよく見られるものである。典型的なクリーニング組成物に 加え、本発明の修飾された酵素が天然又は野生の酵素を用いていかなる目的にも 用いることができることが容易に理解されよう。したがって、上述した修飾さ れた酵素は、例えばバー又は液体石鹸に、食器洗浄剤配合物に、コンタクトレン ズクリーニング溶液又は製品に、ペプチド合成に、食品添加物又は食品添加物を 製造する等の食品用途に、廃棄物処理に、繊維処理といった繊維用途に、タンパ ク製造における融合−切断酵素に用いることができる。この修飾された本発明の 酵素は、洗剤組成物において改善された洗浄特性を有する(前駆体と比較した場 合)。本発明で用いるように、洗剤における改善された洗浄特性は、野菜又は血 液といった酵素感受性を有するある種の汚れの洗浄性を向上させることとして定 義することができ、標準的な洗浄サイクルの後に光を反射させることにより評価 できる。 本発明の修飾された酵素を通常の洗浄組成物に添加してもいかなる使用に対す る制限は生じない。言い換えれば、洗剤に好適ないかなる温度及びpHでも本発 明の組成物のpHが上述の範囲であり、温度が修飾された酵素の脱活性温度以下 である限り好適である。これに加えて、洗浄剤組成物に用いられる本発明の修飾 された酵素は、洗剤なしでも用いることができ、また単独で又はビルダ又は安定 化剤とともに用いることもできる。 本発明の別の特徴によれば、修飾された酵素は、動物飼料、例えばシリアルベ ースの飼料を製造するために用いることができる。シリアル類とは、少なくとも 小麦、大麦、トウモロコシ、モロコシ、ライ麦、オート麦、ライ小麦、及びコメ をいう。シリアルベース飼料のシリアル成分は、タンパク源を含有しているが、 これは通常では、飼料中の補助的なタンパクを添加することが必要とされるため であり、これらのものとしては、魚肉ミール、肉ミール、又は植物タンパクから 得られるものを挙げることができる。植物タンパク源としては、完熟大豆、菜種 、キャノーラ(canola)、大豆ミール、菜種ミール及びキャノーラミールの少なく とも1つを挙げることができる。 動物飼料に含有される本発明の修飾した酵素は、粗タンパク値及び/又は消化 性及び/又はアミノ酸含有量及び/又は飼料の消化系数を増加させることができ 、これにより従来では動物飼料の成分として必要とされているこれ以外のタンパ ク源の量及び/又はアミノ酸といった補助成分の量が低減できる。 本発明により与えられる食品にはまた、β−グルカナーゼ、グルコアミラーゼ 、 マンナーゼ、α−ガラクトシダーゼ、フィターゼ、リパーゼ、α−アラビノフラ ノシダーゼ、キシラナーゼ(xylanase)、α−アミラーゼ、エステラーゼ、オキシ ダーゼ、オキシドリダクターゼ、ペクチナーゼのうちの1種以上といった他の酵 素助剤を含有することができる。特にキシラナーゼをBacillus遺伝子から得たサ ブチリシンの別の酵素助剤として用いることが特に好適である。このようなキシ ラナーゼは、例えばPCT特許公開WO97/20920号に詳細に開示されて いる。 本発明の一つの特徴としては、MPを含有する繊維処理のための組成物を提供 することである。この組成物は、RD216,034号、EP134,267号 、US4,533,359号、EP344,259号に開示のように、絹又はウ ールの処理に用いることができる。 本発明の変性酵素は、例えば、所望する反応のための触媒や、及び/又は所定 の立体選択性といった有機合成に対しても用いることができる。これについては 、例えば、ノートムル(Norltml)等、Biotech.Bloeng.51:95-99(1996);ダブリス (Dabulis)等、Biotech.Bioeng.41:566-571(1993);フィッツパトリック(Fitzpat rick)等、J.Am.Chem.Soc.113:3166-3171(1991)を参照することができる。 例示の目的のために後述する内容を記載するが、これらの記載により本発明の 請求の範囲が制限されるわけではない。実施例 実施例1 Cys−ミュータントの製造 B.lentus(SBL)からのサブチリシン遺伝子をバクテリオファージM13m p19ベクターに突然変異誘発体としてクローンした(米国特許第5,185, 258号)。オリゴヌクレオチド−指向性突然変異誘発性は、ゾラー(Zoller)等( 1983),Methods Enzymol.100:468-500に開示されているようにして行った。突然 変異させたシーケンスをクローンして、抽出し、B.subtilisホストのプラ スミドGG274発現中に再導入した。PEG(50%)を安定剤として添加し た。得られた粗タンパク濃縮物をまずセファデックス(Sephadex)(登録商標)G −25を脱塩マトリックスとしてpH5.2バッファ(20mM酢酸ナトリウム 、5mMCaCl2)を用いて通過させて、低分子量不純物を除去した。脱塩カ ラムに蓄えられたフラクションをその後強いカチオン交換カラム(SPセファロ ーズ(登録商標)FF)を用いて酢酸ナトリウムバッファ(上述の)を用いて通 過させ、SBLをワンステップで濃度の徐々に上がるpH5.2の0−200m MのNaCl酢酸バッファで溶出させた。塩を含まない酵素パウダーを得、その 後溶出物をミリポアで精製した水を用いて透析し、その後凍結乾燥を行って得た 。ミュータント及び0℃で30分間0.1MHCl中で培養した野生種の酵素の 純度をファルマシア(ウプサラ、スエーデン)からのファスト(Phast)(登録商標 )システムを用いホモジニアスケル上でSDS−PAGEによって確認した。S BLの濃度は、バイオ−ラッド(Bio-Rad)(ハーキュレス(Hercules),CA)ダイ試 薬キットを用いて決定した。この方法は、ブラッドフォード(Bradford)(1976) ,Analytical Biochemistry 72:248-254に基づいたものである。酵素の特性活性 は、pH8.6のバッファを用いて後述する方法により決定した。 実施例2 特定部分の製造 3−メチルブチルメタンチオスルホネート 1−ブロモ−3−メチルブタン(1.7520g、0.0116mol)、メタ ンチオスルホン酸ナトリウム(1.554g、0.0116mol)を乾燥DM F(5ml)中で50℃2時間加熱した。室温で、水(15mL)を添加して、 この混合物をエーテルで抽出した(3x30mL)。抽出物を混合して、鹹水で洗 浄し、脱水後濃縮した。残査をシリカゲル上でEtOAC−ヘキサン(1:4) を用いてフラッシュカラムクロマトグラフィーにかけた。製造物を、無色の液体 として得た(1.4777g,70%)。 ネオペンチルメタンチオスルホネート ネオペンチルヨウ素(3.054g,0.0154mol)、メタンチオスルホ ン酸ナトリウム(2.272g,0.0170mol)、乾燥DMF(4mL)の 反応混合物を90℃で90時間加熱した。ヨウ素が日光に感受性を持つので、反 応フラスコをアルミニウムフオイルでくるんで反応混合物に直接日光が当たるの を避けた。加熱終了時に反応混合物は赤茶色をしていた。室温で水(15mL) を添加してこの混合物をエーテル(3x30mL)で抽出した。混合したエーテ ル抽出物を鍼水で2度洗浄し脱水後濃縮し、残査をシリカゲルを用いたEtOA c−ヘキサン(1:2)を用いたカラムクロマトグラフィーにかけ、無色のオイ ルをゆっくりと固化させた。この製造物を95%EtOHで再結晶した。 ヘキシルメタンスルホネート 1−ブロモヘキサン(1.046g,0.00635mol)、メタンチオスル ホン酸ナトリウム(0.850g,0.00635mol)、乾燥DMF(6mL )の反応混合物を60℃で2時間加熱した。室温で水(15mL)を加え、得ら れた混合物をエーテル(3x30mL)で抽出した。抽出物を鹹水で洗浄し 脱水後濃縮し、残査をシリカゲルを用いたEtOAc−ヘキサン(1:4)を用 いたフラッシュカラムクロマトグラフィーにかけ、無色の液体を得た(2.05 7g、82%)。 シクロヘキシルメチルメタンチオスルホネート ブロモメチルシクロヘキサン(1.560g,0.00881mol)、メタン チオスルホン酸ナトリウム(1.180g,0.00881mol)、乾燥DMF (6mL)の反応混合物を50℃で24時間加熱した。室温で水(15mL)を 加え、得られた混合物をエーテル(3x30mL)で抽出した。抽出物を鹹水で 洗浄し脱水後濃縮し、残査をシリカゲルを用いたEtOAC−ヘキサン(1:4 )を用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーにかけ、無色のオイルを得た( 1.5033g、82%)。デシルメタンチオスルホネート 1−ブロモデカン(2.095g,0.00947mol)、メタンチオスルホ ン酸ナトリウム及び乾燥DMF(6mL)の反応混合物を60℃で2時間加熱 した。室温で水(15mL)を加え、得られた混合物をエーテル(3x30mL )で抽出した。エーテル抽出物を鹹水で洗浄し脱水後濃縮し、残査をシリカゲル を用いたEtOAc−ヘキサン(1:4)を用いたフラッシュカラムクロマトグ ラフィーにかけ、白色の固体を得た(2.063g、94%)。得られた製造物を 95%EtOH中で再結晶させた。 メタンチオスルホン酸ナトリウム 塩化メシル(46.6mL、0.602mol)をNa2S・9H2O(142 .2g、0.592mol)の水(150mL)溶液に80℃で滴下して加えた 。この添加の後、反応混合物を還流下で加熱し、15時間で淡黄色から黄色へと 変化した。また、この期間中、また幾分かの黄色の析出物が形成された。反応混 合物を室温まで冷却し水を蒸発させた。固体残査を乳鉢及び乳棒で粉砕した後、 粉末をさらに50℃、1torrでさらに乾燥させた。無水エタノール(700 mL)を用いてこの粉末4部に分けて粉砕するために用い、エタノールろ過物を 濃縮してアイスバス中で冷却して析出物を得、この析出物を真空ろ過して回収し た。このろ過物をさらに濃縮して第2の析出物を得た。濃縮及びろ過を繰り返し (4x)た後、ろ過物の最終体積を約10mLとした。混合された析出物を室温 で無水エタノールに溶解してろ過し、トレース量の塩化ナトリウム及び硫酸ナト リウムを除去した。このろ過物を濃縮して冷却し、固体を真空ろ過して回収した 。再度濃縮、冷却、ろ過のプロセスを3度繰り返して白色のフレーク状の結晶を 得、この結晶をさらに1torrで1晩乾燥させた(24.51g、31%) ベンジルメタンチオスルホネート ベンジルブロミド(9.07g、0.053mol)をゆっくりメタンチオス ルホン酸ナトリウム(7.10g,0.0530mol)の無水EtOH(10 0mL)の懸濁物中に添加し、この反応混合物を1晩還流下で加熱した。この反 応混合物をアイスバスで冷却し、固体(臭化ナトリウム及びメタンスルホン酸ナ トリウム)をろ別した。このろ過物を濃縮して主として所望する製造物からなる 粗生成物を得た。純粋な製造物は、EtOAC−ヘキサン(1:6)を用いたシ リカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって得た(7.92g、74%) 。製造物をさらに無水エタノールから再結晶させることによって精製した。 試薬CH3SO2−SCH2CH2SO3−Na+及びCH3SO2−SCH2CH2N H3 +Br-は、トロントリサーチケミカルズ(トロント、オハイオ州)から購入 した。 実施例3 Cys−ミュータントの修飾 下記の実施例は、Cys−ミュータント、すなわちN62Cを修飾するために 用いた代表例である。 M222Cの修飾 Cys−ミュータント、M222C、B.lentus(25.1mg、0.94μ mol)のポリエチレングリコール10,000の0.1%w/vの水溶液でプ レコートしたポリプロピレンチューブ中の緩衝液(250m1:70mM CH ES,5mM MES、2mMCaCl2,pH9.5)に加え、これを実施例 2に記載したメチルメタンチオスルホネートの95%EtOH(100μl、9 2.4μmol)溶液に加えた。この溶液を撹拌し、エンド−オーバー−エンド (end-over-end)ローテータ上で室温下(22℃)ゆっくりと回転させた。試薬溶 液の代わりにエタノールを含有する1つのブランクを並列的に製造した。修飾は 、10μlの抽出したサンプルについて活性を測定し、上述の方法に従って決定 した。反応は、試薬の分取物をさらに加えてもプロテアーゼの活性が変化しなく なってから2.5hr後に停止させた。この溶液(2.5ml)を使い捨て脱塩 カラム(ファルマシアバイオテックPD−10(登録商標)、セファデックス(登録 商標)G−25M)上で精製した。このカラムをバッファ(25ml;5mM M ES、2mM CaCl2、pH6.5)で平衡とし、サンプルを頂部から採取し た。回収された最初の2.5mlを廃棄した。タンパクをMESバッファ(3. 5ml)で溶出させ、3つのフラクションとして回収した。すべてのフラクショ ンは、ゲル上(SDS−PAGE、ファルマシアファーストシステム(登録商標)) でチェックしたところ単一のバンドを与え、リファレンスとしたCys−ミュー タント又は野生種からは区別されなかった。これらの3つのフラクションを混合 し、脱イオン水で0℃で透析し(3x11)、次いで1晩真空乾燥して修飾ミュー タントを得た(14.3mg)。特性活性は、Cys−ミュータント(47.1U /mg)と比較して64.3U/mgであった。 修飾されたプロテアーゼの活性測定 キネティックパラメータkcat,KM,kcat/KMを含む活性を合成ペプチド基 質サクシニル−L−Ala−L−Ala−Pro−L−Phe−p−ニトロアニ リドの加水分解についてボノー(Bonneau)P.等(1991)J.Am.Che.Soc.,113(3):10 30に記載された方法を用いて測定した。概略的には、サブチリシン突然変異体の ストックの少量分取物を0.1M燐酸ナトリウムバッファ、pH7.5、0.5 MNaCl及び1%DMSO含有、を含む1cmのキューベットに添加し、25 ℃で恒温とするか、又はpH8.6、0.1Mトリスバッファ(tris buffer)、 0.05%ツイーン(Tween)(登録商標)80及び1%DMSO含有、に同様に して添加した。反応の進行は、反応生成物であるp−ニトロアニリンの410n mの吸収を、パーキンエルマーλ2分光光度計によってモニタすることによって 分光光度法により測定した(Δε4108800M-1cm-1)。キネティックパラメ ータは、0.25mMから4.0mM(8濃度)の基質濃度における初期速度を 測定することによって得、このデータをMichaelis-Menten式にフィッティングさ せることにより得た。 表1は、チオスルホネートの特定のものについて略号で示している。表2は、 修飾したB.lentusサブチリシン(SBL)及びpH7.5でのサブチリシン前駆 体(SBL−WT)のキネティックパラメータを示す。修飾された酵素は、上述 したようにサイト指向性突然変異誘発後に、システインで関心のあるアミノ酸を 置換して製造した。この前駆体プロテアーゼは、Bacillus lentusサブチリシン (SBL−WT)とした。 実施例 4 B.lentusサブチリシンの修飾された特性 競合インヒビタとして種々のホウ酸を用い基質特性の変化、特にS1サブサイ ト特性を示す。上述した4つの修飾されたS156Cミュータント及び3つの修 飾されたS166Cミュータントについて、ホウ酸インヒビタを用いて評価した 。修飾されたミュータントは、S156C−SMe、S156C−SBn、S1 56C−SCH2CH2SO3 -、S156C−SCH2CH2NH3 +、S166C− SCH2CH2SO3 -、S166C−SCH2CH2NH3 +、S166C−SBnで ある。 ホウ酸を製造し、pH8.6(ワーレイ(Waley)(1982),Biochem.J.205:631-33) でそのインヒビションコンスタントを、上述したソーファー−ワッサータール(S eufer-Wasserthal)等、(1994)Bioorganic and Medicinal Chemistry 2:35-48)に したがって測定した。これらの結果を図1及び図2に示す。 実施例 5 洗浄特性試験 上述した実施例のいくつかの修飾された酵素の洗浄特性をEMPA116(綿 上の血液/ミルク/カーボンブラック)のクロススオッシュ(テストファブリッ クス社(Testfabrics,Inc.,)、ミドルエセックス、NJ07030)からの汚れ除去を測 定して評価を行った。このクロススオッシュは、下記の方法によりプリブリーチ 処理した。:4リットルのガラスビーカ中に、1.9gのパーボレートテトラハ イドレート、1.4gのパーボレートモノハイドレート、1gのTAED(テト ラアセチルエチレンジアミン)を3リットルの脱イオン水に60℃で加え、1分 間撹拌て溶解した。36枚のEMPA116スオッシュを入れ、3分間撹拌した 。このスオッシュを冷脱イオン温水で10分間リンスした。このスオッシュを吸 収用紙タオル上に引き延べて1晩乾燥させた。 5つのプリブリーチしたEMPA116スオッシュを1000mlの水、3g pg硬度(Ca++:Mg++:3:1:w:w)、0.67gのブリーチ剤と適切な 酵素とを含む洗剤を含有するモデル7243Sテルゴトメータ(Tergotometer) (ユナイテッドステーツテスティング社、(United States Testing Co.Inc.,)、 ホーボッケン(Hoboken)、NJの各ポット中に配置した。この洗剤ベースは、w fk−テストゲベーベ(Testgewebe)GmbH、アドラーストラッセ42、ポス トファーハ13 07 62、D−47759、クレッフェルド、ドイツ(wfk-T estgewebe GmbH,Adlerstrasse 42,Postfach 13 07 62,D-47759 Krefeld,Germany )社製のWFK1とした。このベース洗剤に対して、下記添加剤を加えた。 ソジウムパーボレートモノハイドレート及びソジウムパーボレートテトラハイ ドレートは、デグッサコーポレーション(Degussa Corporation)、リッジフィー ルドパーク(Ridgefield Park)、NJ07446から得た。TAED(テトラアセチルエ チレンジアミン)は、ワールウイックインターナショナル社、モースチン、ホリ ウエル、(Warwick International,Limited,Mostyn,Holywell)、Ciwyd CH89HE,イ ングランドから得た。 プリブリーチしたEMPA116スオッシュを0.1ppmの酵素を含有する 洗剤中で20℃で20min洗浄し、続いて1000mlの水で5min2回リ ンスした。スオッシュを乾燥し、圧迫してスオッシュからの反射をミノルタ色彩 色差計モデルCR−200、ミノルタ社、ラムゼイ、(Minolta Corporation, Ramsey)、NJ07446のlabスケールにおけるL値を用いて測定した。その特性を 汚れ除去%及びネーティブB.lentusプロテアーゼの汚れ除去レベルの相対%で記 載する。汚れ除去%は、下記式を用いて算出した。 実施例 7 サブチリシン前駆体のpHプロファイルの変更 SBLのpHプロファイルの化学修飾の効果を検討するため、7つの修飾N6 2Cミュータントを上述のようににして製造した。イオン強度0.05M(KC lで調節した)の0.02Mのエチレンジアミンバッファを1.25x10-4M のサクシニルAAPF−pNA基質と共に用い、Kcat/KM測定を上述のように 行った。Kcat/KMは、His64のpKaをリファレンスとした。3組の触媒 の部分は、フリーの酵素においてノンプロダクティブバインディングモード(non productive binding modes)により影響を受けないようにした((フェルシト(Fers ht),A.E.,(1985)Enzyme Structure and Mechanism、第2版、フリーマン(ニュー ヨーク))。pKaは、グラフィット(Graphit)(マックゲーリイ&アソシエーツ( McGeary & Aysociates)、ミドルタウン(Middletown)、CT)を用いて計算した 。pKaにおけるシフトは、SBLのpHプロファイルのシフトを反映する。 SBL N62C−Sシクロヘキシル(N62C−Scy)及びSBL−WT の代表的なpHプロファイルを図3に示す。(25℃で[E]=1x10-7〜5x 10-8M)である。ポイントはそれぞれ再現性があった。 表4には、His64のB.lentus野生種(WT)からのpKaの変化及びkca t /KMを7種の修飾N62CSBLミュータントについて示した。 表4に示されるように、野生種に比較してHis64のpKaにおける極めて 大きな0.5ユニットの減少がN62C−Sシクロヘキシル修飾SBLにおいて 観測されている。 本発明はこれまでその特定の態様に基づいて説明を行ってきたが、本発明に対 するさらなる変更及びその用途については、概ね本発明の原理を用いることによ って行うことが可能であり、このような本発明との相違についても、当業者にお ける周知又は常法であり本発明の特徴を適用することができ、添付する本発明の 請求の範囲の記載の範囲内となるものである。 上述した特許又は出願については本発明の一部を構成するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG, MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM ,TR,TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 ジョーンズ ジェイ ブライアン カナダ オンタリオ ケイ0エル 2エイ チ0 レイクフィールド シーフォース クレッセント 1275 (72)発明者 ボット リチャード アール アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94010 バーリンゲイム ヒルサイド ド ライヴ 3032 (72)発明者 グレイカー トーマス ピー アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94044 パシフィカ マンザニータ ドラ イヴ 1166 (72)発明者 ミッチンソン コリン アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94019 ハーフ ムーン ベイ マートル ストリート 381 (72)発明者 デサンティス グレイス カナダ オンタリオ エム5ジー 1エイ チ4 トロント エルム ストリート 7 ―#406

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.1つ以上のアミノ酸残基がシステイン残基により置換され、該システイン残 基が、そのチオール水素原子を、 a)−SR12であって、R1は、アルキル基であり、R2は帯電した基又は 極性基、 b)−SR3であって、R3は、置換された又は未置換のフェニル基、 c)−SR4であって、R4は、置換された又は未置換のシクロヘキシル基、 d)−SR5であって、R5は、C10〜C15のアルキル基からなる群から選択 されるチオール側鎖を与える置換基で置換することにより修飾された修飾酵素 。 2.R1がC1-10のアルキル基である請求項1に記載の修飾酵素。 3.R2が正に帯電している請求項1に記載の修飾酵素。 4.R2がNH3 +である請求項3に記載の修飾酵素。 5.R2が負に帯電している請求項1に記載の修飾酵素。 6.R2がSO3 -である請求項5に記載の修飾酵素。 7.前記酵素はプロテアーゼである請求項1に記載の修飾酵素。 8.前記プロテアーゼは、Bacillus lentusサブチリシンである請求項7に記載 の修飾酵素。 9.システインで置換される前記アミノ酸が、アスパラギン、ロイシン、メチオ ニン、及びセリンからなる群から選択される請求項7に記載の修飾プロテアー ゼ。 10.前記アスパラギンが、前記プロテアーゼのサブサイトである請求項9に記載 の修飾プロテアーゼ。 11.前記サブサイトが、S2である請求項10に記載の修飾プロテアーゼ。 12.前記アスパラギンが、62位にある請求項11に記載の修飾プロテアーゼ。 13.前記修飾酵素が、さらに、アルキル基Rを有しており、R3又はR4の前にお かれて−SRR3基又は−SRR4基を形成する請求項1に記載の修飾酵素。 14.前記Rが、C1-10のアルキル基である請求項13に記載の修飾酵素。 15.1つ以上のアミノ酸残基がシステイン残基により置換され、該システイン残 基が該システイン残基のチオール水素原子を−SR6のチオール側鎖を与える ような置換基で置換することにより修飾されており、ここで、R6は、C1〜C 6のアルキル基であり、前記アミノ酸残基は、アスパラギン、ロイシン、及び セリンからなる群から選択されることを特徴とする修飾酵素。 16. a)システイン残基で1つ以上のアミノ酸が置換された酵素を用意し、 b)チオール水素原子を、 i)−SR12であって、R1は、アルキル基であり、R2は帯電した基又は 極性基、 ii)−SR3であって、R3は、置換された又は未置換のフェニル基、 iii)−SR4であって、R4は、置換された又は未置換のシクロヘキシル 基、 iv)−SR5であって、R5は、C10〜C15のアルキル基からなる群から選 択されるチオール側鎖を与える置換基で置換することを特徴とする修飾酵素を 製造するための方法。 17.R1がC1 〜10のアルキル基である請求項16に記載の方法。 18.R2が正に帯電している請求項16に記載の方法。 19.R2がNH3 +である請求項18に記載の方法。 20.R2が負に帯電している請求項16に記載の方法。 21.R2がSO3 -である請求項20に記載の方法。 22.前記酵素はプロテアーゼである請求項16に記載の方法。 23.前記プロテアーゼが、Bacillus lentusサブチリシンである請求項22に記 載の方法。 24.システインで置換される前記アミノ酸が、アスパラギン、ロイシン、メチオ ニン、及びセリンからなる群から選択される請求項16に記載の方法。 25.前記アスパラギンが、前記プロテアーゼのサブサイトである請求項23に記 載の方法。 26.前記サブサイトが、S2である請求項25に記載の方法。 27.前記アスパラギンが、62位にある請求項26に記載の方法。 28.前記修飾酵素が、さらに、アルキル基Rを有しており、R3又はR4の前にお かれて−SRR3基又は−SRR4基を形成する請求項16に記載の方法。 29.前記Rが、C1-10のアルキル基である請求項28に記載の方法。 30.a)1つ以上のアミノ酸残基がシステイン残基により置換され、前記アミノ 酸残基は、アスパラギン、ロイシン及びセリンからなる群から選択された修飾 酵素を用意し、 b)前記システイン残基の前記チオール水素原子をR6がC1 〜6のアルキル基 である−SR6のチオール側鎖を形成する置換基で置換することを特徴とする 修飾酵素の製造方法。 31.請求項1又は15に記載の修飾酵素を含有する洗剤添加物。 32.請求項1又は15に記載の修飾酵素を含有する食品添加物。 33.請求項1又は15に記載の修飾酵素を含有する繊維処理組成物。 34.前記酵素が、Bacillus lentusサブチリシンであり、前記アミノ酸が、N6 2であり、前記チオール側鎖が、−SR12であり、R1は、CH2CH2であ り、R2は、SO3 -である請求項1の修飾酵素。 35.前記酵素が、Bacillus lentusサブチリシンであり、前記アミノ酸が、N6 2であり、前記チオール側鎖が、−SRR3であり、Rが、CH2であり、R3 が、C65である請求項1の修飾酵素。 36.前記酵素が、Bacillus lentusサブチリシンであり、前記アミノ酸が、N6 2であり、前記チオール側鎖が、−SR14であり、R1が、CH2であり、R 4が、c−C611である請求項1の修飾酵素。 37.前記酵素が、Bacillus lentusサブチリシンであり、前記アミノ酸が、N6 2であり、前記チオール側鎖が、−SR5であり、R5が、n−C1021である 請求項1の修飾酵素。 38.前記酵素が、Bacillus lentusサブチリシンであり、前記アミノ酸が、L2 17であり、前記チオール側鎖が、−SR5であり、R5が、n−C1021であ る請求項1の修飾酵素。 39.前記酵素が、Bacillus lentusサブチリシンであり、前記アミノ酸が、N6 2であり、前記チオール側鎖が、−SR6であり、R6が、CH2C(CH33 で ある請求項15の修飾酵素。 40.前記酵素が、Bacillus lentusサブチリシンであり、前記アミノ酸が、N6 2であり、前記チオール側鎖が、−SR6であり、R6が、C511である請求 項15の修飾酵素。 41.前記酵素が、Bacillus lentusサブチリシンであり、前記アミノ酸が、L2 17であり、前記チオール側鎖が、−SR6であり、R6が、CH2C(CH33である請求項15の修飾酵素。 42.前記酵素が、Bacillus lentusサブチリシンであり、前記アミノ酸が、N2 17であり、前記チオール側鎖が、−SR6であり、R6が、C511である請 求項15の修飾酵素。
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