JP2002370259A - 成形部品およびその成形用金型と成形方法 - Google Patents

成形部品およびその成形用金型と成形方法

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JP2002370259A JP2001183626A JP2001183626A JP2002370259A JP 2002370259 A JP2002370259 A JP 2002370259A JP 2001183626 A JP2001183626 A JP 2001183626A JP 2001183626 A JP2001183626 A JP 2001183626A JP 2002370259 A JP2002370259 A JP 2002370259A
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mold
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Yasuhiro Sato
安宏 佐藤
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1個の成形部品を見掛け上は異なる2個の成
形部品として使用することが可能な成形部品、およびそ
の成形用金型、成形方法を提供すること。 【解決手段】 固定型21Aと可動型21Bとを合わせ
て形成されるキャビティ23内で、押し釦1の一方の体
裁面が成形される固定型21Aの内面と、押し釦1の他
方の体裁面が成形される可動型21Bの内面とに、それ
ぞれ意匠の異なる入れ子26と入れ子28を取り付けた
金型21によって成形する。押し釦1の固定部12を筐
体のフロントパネル31に固定し、体裁面である第1突
出部15(または第2突出部17)の外面を押圧するこ
とにより、易変形部14が曲げられて第2突出部17
(または第1突出部15)が筐体内のプリント基板34
(または34’)のキーボードスイッチ35(または3
5’)をオン・オフする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は成形部品およびその
成形用金型と成形方法に関するものであり、更に詳しく
は、両面の一部をそれぞれ意匠の異なる体裁面として使
用し得る成形部品およびその成形用金型と成形方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチック部品を成形する場合、形状
の異なる部品については、それぞれに金型を用意するの
が一般的である。例えば、特許公報第2905983号
には、押し釦スイッチとその押し釦スイッチを成形する
金型が示されている。すなわち、図9は押し釦スイッチ
100の断面図であり、弾性体101の中央に上下に貫
通する筒状部103が設けられ、その筒状部103に円
柱状の柱状導電部102が一体的に挿着されている。そ
して柱状導電部102の下端面は平坦接触面105をな
しており、柱状導電部102の上端は、筒状部103の
上端と同一面をなしている。この押し釦スイッチ100
は柱状導電部102の上面を押圧してスイッチとするも
のである。
【0003】そして、この押し釦スイッチ100の成形
には、図10に示すような金型110が使用されてい
る。すなわち、金型110は可動側の合わせ型118A
と固定側の合わせ型118Bとがパーティングライン1
16で接合されて、弾性体キャビティ117が形成され
ており、合わせ型118Aには弾性体キャビティ117
の内側縁122と柱状導電部キャビティ109が設けら
れ、合わせ型118Bには弾性体101の外側縁12
1、および弾性体用射出ゲ−ト111aと柱状導電部用
射出ゲート111bが設けられている。そして、可動側
の合わせ型118Aには、柱状導電部キャビティ109
に進退自在に装着され、前死点位置で柱状導電部キャビ
ティ109を忠実になし、後死点位置で柱状導電部キャ
ビティ109を空所になす進退ロッド119が装着され
ている。また、固定側の合わせ型118Bに接合される
射出ノズル114aまたは114bから射出ゲ−ト11
1aまたは射出ゲート111bに至る間にはランナ−1
13が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例に示すよ
うに、押し釦スイッチ100の成形に際して、押し釦ス
イッチ100と1対1の関係にある金型110を必要と
する。上記の従来例は機能的に表裏がある押し釦スイッ
チ100の場合であるが、単に表面の意匠が異なる押し
釦スイッチであっても、それらの押し釦スイッチ毎に新
しい金型を起こす必要があり、金型製造費用、金型管理
費用が増大するほか、成形された押し釦スイッチについ
ても種類の増加、全体的な在庫量の増加を招くので、コ
スト的負担が大きくなる。
【0005】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、1種
の成形部品であるが見掛け上は2種の成形部品として使
用し得る成形部品、およびそのような成形部品を成形す
るための金型と成形方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題は請求項1、
請求項4、または請求項7の構成によって解決される
が、その解決手段を説明すれば、次の如くである。
【0007】請求項1の成形部品は、一方の面の一部お
よび他方の面の一部をそれぞれ体裁面として形成された
成形部品であって、一方の面の体裁面と他方の面の体裁
面とが異なる意匠に形成されている成形部品である。こ
のような成形部品は、同様な使用箇所において、意匠の
異なる2種類の成形部品として使用することが可能であ
り、金型関連コストや製品在庫コストを低減させる。請
求項1に従属する請求項2の成形部品は、成形部品の一
方の体裁面を押圧した時に、他方の体裁面がスイッチを
オン・オフする形状に成形された押し釦である。このよ
うな成形部品は1種の押し釦を見掛け上は2種の押し釦
として使用することを可能にする。請求項1に従属する
請求項3の成形部品は、一端側に固定部を有し、かつ固
定部と両体裁面との間に弾性変形する部分を有してお
り、固定部を静止部材に固定して一方の体裁面を押圧し
解除した時に、他方の体裁面がスイッチをオン・オフす
る押し釦である。このような成形部品は1種の押し釦を
見掛け上は2種の押し釦として使用することを可能にす
る。
【0008】請求項4の成形用金型は、一方の面の一部
および他方の面の一部をそれぞれ体裁面とする成形部品
の成形用金型であって、固定型に可動型を接合させて形
成される金型キャビティ内で、成形部品の一方の面の体
裁面が形成される固定型の内面と、成形部品の他方の面
の体裁面が形成される可動型の内面とが異なる意匠とさ
れている金型である。このような成形用金型は、一方の
面と他方の面とで異なる意匠の体裁面を有する成形部品
を与え、1種の成形部品を体裁面の意匠が異なる2種の
成形部品として使用することが可能であり、金型コスト
およびは製品の在庫コストを低減させる。
【0009】請求項4に従属する請求項5の成形用金型
は、意匠が成形用金型に取り付けられた入れ子によるも
のである成形用金型である。このような成形用金型は、
入れ子に意匠を付することにより意匠の加工が容易にな
るほか、体裁面を視覚的、触覚的に優れた意匠面とする
ことができ、コストを大幅に増大させることなく、成形
部品の商品価値を高め得る。請求項5に従属する請求項
6の成形用金型は、入れ子が電鋳入れ子である金型であ
る。このような成形用金型は、電鋳によって精緻な立体
形状ないしは微細なテクスチャーを入れ子に付与するこ
とができ、視覚的、触覚的に一層優れた体裁面を有する
成形部品を与える。
【0010】請求項7の成形方法は、一方の面の一部お
よび他方の面の一部をそれぞれ体裁面とする成形部品の
成形方法であって、固定型に可動型を接合させて形成さ
れる金型キャビティ内で、成形部品の一方の面の体裁面
が成形される固定型の内面と、成形部品の他方の面の体
裁面が成形される可動型の内面とを異なる意匠とした成
形用金型を使用する成形方法である。このような成形方
法は、一方の面の体裁面とと他方の面の体裁面とが異な
る意匠を有する成形部品を与え、1種の部品を見掛け上
は異なる2種の成形部品として使用することを可能なら
しめる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は合成樹脂または熱可塑性
エラストマーの主として射出成形による成形部品に関す
るものである。そして、その成形部品の特徴とするとこ
ろは、一方の面の一部および他方の面の一部をそれぞれ
体裁面として形成された成形部品であって、一方の面の
体裁面と他方の面の体裁面とが異なる意匠に形成されて
いる成形部品である。このような成形部品は如何なる形
状に成形されたものであってもよいが、その一つの具体
例は、一方の体裁面を押圧した時に、他方の体裁面がス
イッチをオン・オフする形状に成形された押し釦であ
る。
【0012】そして、そのような成形部品は、固定型に
可動型を接合させて形成される金型キャビティ内で、成
形部品の一方の面の体裁面が形成される一方の固定型の
内面と、成形部品の他方の面の体裁面が形成される可動
型の内面とが異なる意匠とされている金型を使用して成
形される。なお、ここに言う体裁面とは、成形部品の人
目に触れる面ないしは人手が触れる面を指し、意匠とは
金型内で成形部品の体裁面が成形される金型キャビティ
の内面に形成された視覚的、触覚的に好ましい立体形状
またはテクスチャーを意味する。
【0013】勿論、意匠は固定型、可動型の内面に直接
に加工して形成させてもよいが、意匠を付した入れ子を
固定型、可動型の所定の部分に取り付ける方法が好まし
い。すなわち、入れ子を採用することによって意匠を付
するための加工が容易となるほか、入れ子を電鋳入れ子
とすることにより、成形部品の体裁面に精緻かつ微細な
凹凸による模様ないしはテクスチャーの意匠を与えるこ
とができる。
【0014】そして上記のような金型によって成形され
る成形部品は、一方の面の体裁面と他方の面と体裁面と
で異なる意匠を有しているので、1種の成形部品を見掛
け上は異なる2種類の成形部品として使用することを可
能にする。
【0015】
【実施例】次に、本発明の成形部品および成形用金型と
成形方法を実施例により、図面を参照して、具体的に説
明する。
【0016】(実施例1)図1は実施例1において成形
する両面使いの可能な押し釦1の断面図であり、固定部
12に設けられた軸穴13に他部材の固定軸を挿通して
固定される。そして、断面積を小さくした易変形部14
に続いて第1突出部15と第2突出部17とが向きを逆
に形成されており、第1突出部15の内部は成形材料を
節約するために空洞16が設けられている。すなわち、
押し釦1は第1突出部15を図において上方から押圧す
ることによって、第2突出部17をキーボードスイッチ
にコンタクトさせて電源をオン・オフさせることが可能
であり、また、第2突出部17を図において下方から押
圧することによって、第1突出部15をキーボードスイ
ッチにコンタクトさせて電源をオン・オフさせることも
可能である。すなわち押圧される第1突出部15の外面
および第2突出部17の外面は共に、人の指が接触し人
目に触れる体裁面であることから、触覚的、視覚的に好
ましいものであることを要するが、第1突出部15の体
裁面に形成する意匠と第2突出部17の体裁面に形成す
る意匠とを異ならせて、押し釦1を2種の押し釦として
使い分けることを可能としたものである。
【0017】図2は上記の押し釦1を成形するための金
型21の断面図である。金型21は固定型21Aに対し
て可動型21Bが接合されて、押し釦1を成形するため
のキャビティ23が形成され、押し釦1が成形された
後、可動型21Bをパ−ティングライン22で離間させ
て、押し釦1が取り出される。そして、固定型21Aに
は、成形材料である例えば合成樹脂の溶融物をキャビテ
ィ23内へ射出するための射出ノズル24が設けられ、
押し釦1の軸穴13を形成するための中子25が植設さ
れている。そして、押し釦1の第1突出部15の体裁面
が成形される部分には入れ子26が取り付けられてお
り、入れ子26の内面には第1の意匠が形成されてい
る。また、可動型21Bには、第1突出部15に空洞1
6を形成するための中子27が植設されると共に、押し
釦1の第2突出部17の体裁面が成形される部分に入れ
子28に取り付けられており、入れ子28の内面には第
1の意匠とは異なる第2の意匠が形成されている。
【0018】従って、図2に示した金型21を使用し、
加熱され溶融されたポリプロピレン(PP)樹脂を射出
ノズル24からキャビティ23内へ射出し、冷却して押
し釦1が固化したら、可動型21Bをパーティングライ
ン22から離間させ、射出ノズル24の先端部24aを
カットして図1に示した押し釦1を取り出すことができ
る。そして得られる押し釦1は、第1突出部15の外面
または第2突出部17の外面を体裁面とする押し釦とし
て使用することができる。
【0019】図3は筐体のフロントパネル31に取り付
けられた押し釦1と、筐体内のプリント基板34に取り
付けられたキーボード(タクト)スイッチ35との位置
関係を示す断面図である。すなわち、フロントパネル3
1の裏面側のPP樹脂製の固定軸33に押し釦1の固定
部12が溶着して取り付けられている。そして、第1突
出部15の体裁面がフロントパネル31の開口32から
筐体の外側へ突出されており、第2突出部17の先端面
はプリント基板34のキーボードスイッチ35と近接し
て対向する位置にある。なを、一点鎖線で囲った部分は
第1突出部15の体裁面に相当する。そして、第1突出
部15の体裁面を筐体の外側から押圧することにより、
易変形部14が変形して第2突出部17の先端面がプリ
ント基板34のキーボードスイッチ35を押してオンと
する。そして、押圧を解除すると第2突出部17が易変
形部14と共に元の位置へ戻り、それに伴ってキーボー
ドスイッチ35もオフとなる。
【0020】図4は同じ押し釦1を異なる筐体のフロン
トパネル31’に取り付けた場合の筐体内のプリント基
板34’とそのキーボードスイッチ35’とを示す断面
図である。すなわち、フロントパネル31’の裏面側の
固定軸33’に押し釦1を図3とは裏返しにして取り付
けて、フロントパネル31’の開口32’から第2突出
部17の体裁面を筐体の外側へを突出させた状態を示し
ている。なお一点鎖線で囲った部分は第2突出部17の
体裁面に相当する。そして、第2突出部17の体裁面を
筐体の外側から押圧することにより、易変形部14が変
形して第1突出部15の先端面がプリント基板34’の
キーボードスイッチ35’をオンとし、押圧を解除する
ことによりキーボードスイッチ35’がオフになること
は図3の場合と同様である。すなわち、押し釦1は、図
3と図4とに示すように外見上は異なる2種の押し釦の
ように使用することができる。
【0021】(実施例2)図5は実施例2において成形
する両面使いの可能な押し釦2の断面図であり、固定部
42に設けられた軸穴43に他部材の固定軸を挿通して
固定される。そして、固定部42に続いて第1突出部4
5と第2突出部47とが形成されており、押し釦2はこ
れらを反対方向に方向に押圧することを可能としたもの
である。なお、第1突出部45には係止部46nを備え
た挿入穴46が設けられている。そして、第1突出部4
5の外面および第2突出部47の外面は共に体裁面であ
ることから、第1突出部45の外面と第2突出部47の
外面には異なる意匠を形成して押し釦2を2種の押し釦
として使い分けることを可能とされている。
【0022】図6は上記の押し釦2を成形するための金
型51の断面図である。金型51は固定型51Aに対し
て可動型51Bが接合されて、押し釦2を成形するため
のキャビティ53が形成され、押し釦2が成形された
後、可動型51Bをパ−ティングライン52で離間させ
て、押し釦2が取り出される。そして、固定型51Aに
は、成形材料である例えば合成樹脂の溶融物をキャビテ
ィ53内へ射出する射出ノズル54が設けられ、押し釦
2の軸穴43を形成するための中子55が植設されてい
る。更に、押し釦2の第1突出部45の外面が成形され
る部分に入れ子56が取り付けられており、入れ子56
の内面には第3の意匠が形成されている。また、可動型
51Bには、第1突出部45に係止部46n付きの挿入
穴46を形成するための中子57が植設されると共に、
押し釦2の第2突出部47の外面が成形される部分に入
れ子58が取り付けられており、入れ子58の内面には
第3の意匠とは異なる第4の意匠が形成されている。
【0023】従って、図6に示した金型51を使用し、
加熱され溶融されたABS樹脂を射出ノズル54からキ
ャビティ53内へ射出し、冷却して押し釦2が固化した
ら、可動型51Bをパーティングライン52から離間さ
せ、射出ノズル54の先端部54aをカットして図5に
示した押し釦2を取り出すことができる。そして得られ
る押し釦2は、第1突出部45の外面または第2突出部
47の外面を体裁面とする押し釦2として使用すること
ができる。
【0024】図7は筐体のフロントパネル61と、押し
釦2と、筐体内のプリント基板64に取り付けられたス
トロークスイッチ65との位置関係を示す断面図であ
る。すなわち、押し釦2の第1突出部45の内側の挿入
穴46にはストロークスイッチ65の頭部66が挿入さ
れており、詳細は省略するが、挿入穴の46の係止部4
6nには頭部66の係止溝66gが嵌め合わされて容易
には抜けないようにされている。第1突出部45の外面
である体裁面はフロントパネル61の開口62から筐体
の外側へ突出されている。そして、第1突出部45はス
トロークスイッチ65を押し込んだオン位置と、もう一
度押して元に戻るオフ位置との間を往復することから、
固定部42はフリーな状態とされ固定されない。
【0025】また、図8は筐体のフロントパネル61’
の裏面に、図7とは向きを逆にして取り付けた押し釦2
と、筐体内のプリント基板64’に取り付けられたキー
ボードスイッチ65’との位置関係を示す断面図であ
る。すなわち、押し釦2はフロントパネル61’の裏面
側に固定されたABS樹脂製の固定軸63’に押し釦2
の軸穴43を嵌め込み溶着して固定されている。そし
て、第2突出部47の体裁面はフロントパネル61’の
開口62’から外側へ突出されており、第1突出部45
の先端面はプリント基板64’のキーボードスイッチ6
5’と近接して対向する位置にある。この押し釦2に
は、特に易変形部を設けてはいないが、第2突出部47
の体裁面を押圧することにより押し釦2は撓んで第1突
出部45の先端面がキーボードスイッチ65’をオンと
し、押圧を解除することにより、押し釦2は復帰してキ
ーボードスイッチ65’はオフとなる。
【0026】以上、本発明の成形部品およびその成形用
金型と成形方法を実施例によって説明したが、勿論、本
発明はこれらに限られず、本発明の技術的思想に基づい
て種々の変形が可能である。
【0027】例えば本実施例においては、成形材料とし
てPP樹脂またはABS樹脂を使用したが、これら以外
の射出成形に使用される全ての合成樹脂や熱可塑性エラ
ストマーも同様に使用される。なお、合成樹脂には熱硬
化性樹脂も含まれる。また本実施例においては射出成形
による成形部品を例示したが、射出成形以外の成形、例
えばトランスファー成形や圧縮成形によるものであって
もよい。
【0028】また本実施例においては、実施例1の押し
釦1には易変形部14を設け、実施例2の押し釦2には
易変形部を設けなかったが、押し釦が押圧によって弾性
変形の限界内で変形してスイッチをオンすることが可能
であれば、繰り返してのスイッチングに耐えるので、易
変形部は特に設ける必要はない。また実施例1の押し釦
1において、第1突出部15を軽量化するためと成形材
料の節約のために、その内部を空洞16とすべく可動型
21Bに中子27を植設したが、第一突出部15の内部
を空洞化することを要しない場合には、当然のことなが
ら中子27も必要としない。
【0029】
【発明の効果】本発明の成形部品およびその成形用金型
と成形方法は以上に説明したような形態で実施され、次
に述べるような効果を奏する。
【0030】請求項1の成形部品によれば、一方の面に
形成された体裁面と他方の面に形成された体裁面とが異
なる意匠を有しているので、同一の成形部品を見掛け上
は異なる成形部品として使用することを可能にし、成形
部品の成形用金型の種類および成形部品の在庫品種およ
び在庫量を削減して、成形部品の製造コストを低下させ
る。請求項2の成形部品によれば、同一の押し釦を2品
種の押し釦として使用することを可能とし、押し釦の成
形用金型の種類および押し釦の在庫品種を削減して押し
釦の製造コストを低下させる。請求項3の成形部品によ
れば、同一の押し釦をキーボードスイッチに対する2品
種の押し釦として使用することを可能とし、押し釦の成
形用金型の種類および押し釦の在庫品種、在庫量を削減
して押し釦の製造コストを低下させる。
【0031】請求項4の成形部品の成形用金型によれ
ば、成形部品の一方の体裁面となる部分が接触して成形
される金型キャビティの内面と、成形部品の他方の体裁
面となる部分が接触して成形される金型キャビティの内
面とが異なる意匠を有しているので、得られる成形部品
は見掛け上では異なる2品種の成形部品として使用する
ことが可能であり、成形部品の成形用金型の種類および
成形部品の在庫品種、在庫量を削減して、成形部品の製
造コストを低下させる。請求項5の成形部品の成形用金
型によれば、意匠が金型本体に取り付けられた入れ子に
よるものであるから、成形部品に好ましい意匠を形成し
得るほか、入れ子を交換して体裁面の意匠を変更するこ
とができる。請求項6の成形部品の成形用金型によれ
ば、入れ子が電鋳入れ子であるので、成形部品の体裁面
に精緻で微細な意匠を与えることができる。
【0032】請求項7の成形部品の成形方法によれば、
成形部品の一方の体裁面となる部分が接触して成形され
る金型キャビティの内面と、成形部品の他方の体裁面と
なる部分が接触して成形される金型キャビティの内面と
が異なる意匠とされた金型を使用して成形するので、得
られる成形部品は見掛け上では異なる2品種の成形部品
として使用することが可能であり、成形部品の成形用金
型の種類および成形部品の在庫品種、在庫量を削減し
て、成形部品の製造コストを低下させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の押し釦の断面図である。
【図2】実施例1の押し釦を成形する金型の断面図であ
る。
【図3】実施例1の押し釦に形成された一方の体裁面を
押圧する時の押し釦とスイッチとの位置関係を示す断面
図である。
【図4】実施例1の押し釦に形成された他方の体裁面を
押圧する時の押し釦とスイッチとの位置関係を示す断面
図である。
【図5】実施例2の押し釦の断面図である。
【図6】実施例2の押し釦を成形する金型の断面図であ
る。
【図7】実施例2の押し釦に形成された一方の体裁面を
押圧する時の押し釦とスイッチとの位置関係を示す断面
図である。
【図8】実施例2の押し釦に形成された他方の体裁面を
押圧する時の押し釦とスイッチとの位置関係を示す断面
図である。
【図9】従来例の押し釦の断面図である。
【図10】従来例の押し釦を成形する金型の断面図であ
る。
【符号の説明】
1、2……押し釦、12、42……固定部、14……易
変形部、15、45……第1突出部、16……空洞、1
7、47……第2突出部、21、51……金型、21
A、51A……固定型、21B、51B……可動型、2
2、52……パーティングライン、23、53……キャ
ビティ、24、54……射出ノズル、25、27、5
5、57……中子、26、28、56、58……入れ
子、46……挿入穴。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の面の一部および他方の面の一部を
    それぞれ体裁面として形成された成形部品であって、 前記一方の面の前記体裁面と前記他方の面の前記体裁面
    とが異なる意匠に形成されていることを特徴とする成形
    部品。
  2. 【請求項2】 前記成形部品が、前記一方の体裁面を押
    圧した時に、前記他方の体裁面がスイッチをオン・オフ
    する形状に成形された押し釦であることを特徴とする請
    求項1に記載の成形部品。
  3. 【請求項3】 前記成形部品が、一端側に固定部を有
    し、かつ前記固定部と前記両体裁面との間に弾性変形す
    る部分を有しており、前記固定部を静止部材に固定して
    前記一方の体裁面を押圧し解除した時に、前記他方の体
    裁面がスイッチをオン・オフする押し釦であることを特
    徴とする請求項1に記載の成形部品。
  4. 【請求項4】 一方の面の一部および他方の面の一部を
    それぞれ体裁面とする成形部品の成形用金型であって、 固定型に可動型を接合させて形成される金型キャビティ
    内で、前記成形部品の一方の面の前記体裁面が成形され
    る前記固定型の内面と、前記成形部品の他方の面の前記
    体裁面が成形される前記可動型の内面とが異なる意匠と
    されていることを特徴とする成形用金型。
  5. 【請求項5】 前記意匠が前記成形用金型に取り付けら
    れた入れ子によるものであることを特徴とする請求項4
    に記載の成形用金型。
  6. 【請求項6】 前記入れ子が電鋳入れ子であることを特
    徴とする請求項5に記載の成形用金型。
  7. 【請求項7】 一方の面の一部および他方の面の一部を
    それぞれ体裁面とする成形部品の成形方法であって、 固定型に可動型を接合させて形成される金型キャビティ
    内で、前記成形部品の一方の前記体裁面が成形される前
    記固定型の内面と、前記成形部品の他方の前記体裁面が
    成形される前記可動型の内面とを異なる意匠とした成形
    用金型によって成形することを特徴とする成形方法。
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