JP2002367888A - 露光装置、基板収納装置、デバイス製造システム - Google Patents

露光装置、基板収納装置、デバイス製造システム

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JP2002367888A JP2001171553A JP2001171553A JP2002367888A JP 2002367888 A JP2002367888 A JP 2002367888A JP 2001171553 A JP2001171553 A JP 2001171553A JP 2001171553 A JP2001171553 A JP 2001171553A JP 2002367888 A JP2002367888 A JP 2002367888A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定位置に対する位置決め動作を効率良く行
ってから基板を搬送し、所望の性能を有するデバイスを
製造できるデバイス製造システムを提供する。 【解決手段】 デバイス製造システムSYSは、パター
ンを基板Pに露光する露光本体部EXと、露光本体部E
Xからステージ部STまで基板Pを搬送する搬送装置H
1,H2と、ステージ部STから基板収納装置Fまで基
板Pを搬送する搬送装置H3とを有している。ステージ
部STには、搬送装置H1,H3に保持されている基板
TPの位置を検出する検出装置20が設けられている。
制御装置CONTは検出装置20の検出結果に基づい
て、ステージ部STに対する搬送装置H1,H3の姿勢
情報を求め、求めた姿勢情報に基づいて、基板Pをステ
ージ部STに搬送する際の、搬送装置H1,H3の姿勢
を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パターンを基板に
露光する露光装置、基板を収納するための基板収納装
置、露光装置を用いてフォトリソグラフィ工程により半
導体デバイスを製造するデバイス製造システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子や液晶表示素子あ
るいは薄膜磁気ヘッド等を製造する際のフォトリソグラ
フィ工程においては種々の露光装置が用いられている
が、露光光(露光用照明光)でフォトマスクあるいはレ
チクル(以下、「マスク」と称する)を照明し、マスク
に形成されたパターンの像を、表面にフォトレジスト等
の感光剤が塗布された感光性基板上に投影光学系を介し
て投影露光する露光装置が一般的に使用されている。こ
のような露光装置は、マスクのパターンを感光性基板に
露光する露光本体部、露光本体部に対してマスクをロー
ド・アンロードするマスク搬送装置、露光本体部に対し
て感光性基板をロード・アンロードする基板搬送装置、
露光本体部や搬送装置の動作制御を行う制御装置など複
数の装置から構成されており、これらはチャンバ内に収
容されている。
【0003】感光性基板は、ウエハやガラスプレートな
どの基材にレジスト(感光剤、感光物質)を塗布したも
のであるが、このレジストの塗布工程は、露光装置外部
に設けられているコータ(塗布装置)によって行われ
る。レジストを塗布された感光性基板は、搬送装置によ
ってチャンバ内の露光本体部に搬送される。一方、露光
本体部で露光処理を施された感光性基板は、搬送装置に
よってチャンバ内からデベロッパ(現像装置)に搬送さ
れ、デベロッパにおいて現像処理される。このように、
露光装置には、感光性基板に対して所定の処理を行う周
辺装置が設けられており、感光性基板は露光本体部と周
辺装置との間で搬送されるようになっている。
【0004】露光装置と周辺装置との間で感光性基板の
搬送を行う際、感光性基板は、搬送経路中に設けられて
いる受け渡し用のステージ部(受け渡しステージ部)を
介して行われる。つまり、周辺装置(コータ)から露光
装置に感光性基板を搬送するには、周辺装置側に設けら
れている搬送装置が感光性基板を受け渡しステージ部に
載置し、露光装置側に設けられている搬送装置が受け渡
しステージ部に載置された感光性基板を保持して露光本
体部に搬送する。一方、露光装置から周辺装置(デベロ
ッパ)に感光性基板を搬送するには、露光装置側の搬送
装置が感光性基板を受け渡しステージ部に載置し、周辺
装置側に設けられている搬送装置が受け渡しステージ部
に載置された感光性基板を保持して周辺装置に搬送す
る。
【0005】ここで、搬送装置は、感光性基板を搬送す
るに際し、受け渡しステージ部と感光性基板との位置合
わせを精度良く行わないと、例えば周辺装置側の搬送装
置が周辺装置側の基準位置に対して感光性基板を精度良
く搬送できない場合がある。つまり、受け渡しステージ
部と感光性基板との位置合わせが精度良く行われていな
いと、周辺装置側の搬送装置が受け渡しステージ部から
感光性基板を受け取る際、周辺装置の基準位置に対して
ずれた状態で感光性基板を保持してしまい、そのままの
状態で搬送すると、感光性基板は周辺装置側の基準位置
に搬送されない場合がある。したがって、搬送装置は、
感光性基板を搬送するに際し、受け渡しステージ部と感
光性基板との位置合わせを精度良く行う必要がある。従
来において、搬送装置に保持された感光性基板と受け渡
しステージ部との位置合わせは、オペレータによって手
動で行われていた。すなわち、搬送装置に保持されてい
る感光性基板が受け渡しステージ部の所定位置に対して
位置決めされつつ搬送されるように、オペレータが、目
視によって搬送装置の姿勢を微調整しつつ位置合わせ
し、前記所定位置に対する搬送装置のオフセット量を求
め、この求めたオフセット量に基づいて搬送装置の姿勢
が調整されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、露光
装置と周辺装置との間で感光性基板を搬送する際の受け
渡しステージ部に対する感光性基板の位置合わせは、オ
ペレータによって手動で行われており、作業効率が大変
低いものであった。周辺装置がコータ・デベロッパであ
る場合には、露光装置とコータ・デベロッパとの位置関
係は変動しないため、位置合わせ動作を頻繁に行う必要
は無いが、例えば、周辺装置が感光性基板を収納可能な
カセット(収納装置)であり、このカセットに対して感
光性基板を搬送する場合、オペレータによる位置合わせ
動作を頻繁に行う必要がある。すなわち、カセットの位
置はカセット交換など種々の処理によって移動(変動)
することが多いので、カセットを移動して再設置する毎
に、上述したようなオペレータによる位置合わせ動作を
行う必要がある。この場合、オペレータの負担が増大す
るとともに、位置合わせ動作を含むデバイス製造に関す
る全体の処理時間も長くなって生産性が低下する。
【0007】そして、前述したように、感光性基板の受
け渡しステージ部に対する位置合わせが精度良く行われ
ていないと、搬送装置が受け渡しステージ部から感光性
基板を受け取る際、カセットの収納位置に対してずれた
状態で感光性基板を保持してしまい、そのままの状態で
カセットに搬送すると、感光性基板がカセットの収納位
置に納まらなかったり、感光性基板とカセットとがぶつ
かって傷付いてしまったりするといった不都合が生じ
る。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、基板を搬送する際の搬送経路中の特定位置に対
する位置合わせ動作を効率良く且つ精度良く行って基板
を安定して搬送し精度良い露光処理を行うことができる
露光装置、基板を収納位置に安定して収納できる基板収
納装置、デバイス製造に関する全体の処理時間を短縮し
所望の性能を有するデバイスを安定して製造できるデバ
イス製造システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め本発明は、実施の形態に示す図1〜図8に対応付けし
た以下の構成を採用している。本発明の露光装置(S)
は、パターンを基板(P)に露光する露光本体部(E
X)と、露光本体部(EX)から露光本体部(EX)外
部の特定位置(ST,ST2,21)まで基板(P、T
P)を搬送する搬送装置(H1,H2)とを備えた露光
装置において、搬送装置(H1,H2)の、特定位置
(ST,ST2,21)を含む搬送経路中に設けられ、
搬送装置(H1)に保持されている基板(TP)の位置
を検出する検出装置(20,21,24)と、検出装置
(20,21,24)の検出結果に基づいて、特定位置
(ST,ST2,21)に対する搬送装置(H1)の姿
勢情報を求め、求めた姿勢情報に基づいて、基板(P)
を特定位置(ST,ST2,21)に搬送する際の、特
定位置(ST,ST2,21)に対する搬送装置(H
1)の姿勢を制御する制御装置(CONT)とを備える
ことを特徴とする。
【0010】本発明によれば、露光本体部から露光本体
部外部の特定位置まで基板を搬送する際、搬送装置に保
持されている基板の位置を検出装置で検出し、この検出
結果に基づいて、特定位置に対する搬送装置の姿勢情報
を求め、求めた姿勢情報に基づいて特定位置に対する搬
送装置の姿勢を制御するので、搬送装置は、保持した基
板を特定位置に対して精度良く位置決めしつつ搬送する
ことができる。また、位置合わせ動作は検出装置の検出
結果に基づいて行われるので、従来のようなオペレータ
の目視による位置合わせ動作と異なり、高い位置決め精
度を実現し、オペレータの負担を減らすことができる。
【0011】本発明の基板収納装置(F)は、パターン
を基板(P)に露光する露光装置(S)との間で基板
(P,TP)の搬送を行う搬送装置(H3)を備えた基
板収納装置において、収納装置(F)内の基準位置
(F、10)と、露光装置(S)内の特定位置(ST,
21)に対する搬送装置(H3)の姿勢との関係が予め
記憶されている記憶部(R)と、記憶部(R)に記憶さ
れている関係に基づいて、基板(P)を特定位置(S
T,21)と基準位置(F,10)との間で搬送する際
の、特定位置(ST,21)に対する搬送装置(H3)
の姿勢を制御する制御装置(CONT)とを備えること
を特徴とする。
【0012】本発明によれば、基板収納装置に設けられ
ている搬送装置が、収納装置内の基準位置と露光装置内
の特定位置との間で基板を搬送する際、記憶部に予め記
憶されている、収納装置内の基準位置と、露光装置内の
特定位置に対する搬送装置の姿勢との関係に基づいて、
特定位置に対する搬送装置の姿勢を制御するようにした
ので、制御された搬送装置は、特定位置に対して精度良
く位置決めされつつ特定位置にある基板を保持し、収納
装置の基準位置に精度良く搬送することができる。した
がって、基板を収納装置にぶつけたりすることなく安定
して収納することができる。また、収納装置は露光装置
に対して移動する頻度が高いが、搬送装置の姿勢制御を
精度良く素早く行うことができるので、全体の処理時間
を短縮し、作業性を向上することができる。
【0013】本発明のデバイス製造システム(SYS)
は、パターンを基板(P)に露光する露光装置(S)
と、露光装置(S)外部に設けられ基板(P)に対して
所定の処理をする周辺装置(F,C/D)とを備えたデ
バイス製造システムにおいて、露光装置(S)と周辺装
置(F,C/D)との間で基板(P,TP)の搬送を行
う搬送装置(H1,H2,H3,H4)と、搬送装置
(H1,H2,H3,H4)の搬送経路中に設けられた
特定位置(ST,ST2,21)において、搬送装置
(H1,H2,H3,H4)に保持されている基板(T
P)の特定位置(ST,ST2,21)に対する位置を
検出する検出装置(20,21,24)と、検出装置
(20,21,24)の検出結果に基づいて、特定位置
(ST,ST2,21)に対する搬送装置(H1,H
3,H4)の姿勢情報を求め、求めた姿勢情報に基づい
て、基板(P)を特定位置(ST,ST2,21)に搬
送する際の、特定位置(ST,ST2,21)に対する
搬送装置(H1,H3,H4)の姿勢を制御する制御装
置(CONT)とを備えることを特徴とする。
【0014】本発明によれば、搬送装置によって露光装
置と周辺装置との間で基板を搬送する際、搬送装置に保
持されている基板の位置を検出し、この検出結果に基づ
いて、搬送経路中にある特定位置に対する搬送装置の姿
勢情報を求め、求めた姿勢情報に基づいて特定位置に対
する搬送装置の姿勢を制御するので、制御された搬送装
置は、保持した基板を特定位置に対して精度良く位置決
めしつつ搬送できる。そして、特定位置に対して精度良
く位置決めされた基板は、更に周辺装置に搬送される
際、周辺装置に対して位置決めされた状態で安定して搬
送される。したがって、周辺装置は基板に対して所定の
処理を安定して行うことができるので、所望の性能を有
するデバイスを安定して製造することができる。そし
て、位置合わせ動作は、検出装置の検出結果に基づくも
のであるので、従来のようなオペレータによる位置合わ
せ動作と異なり、高い位置決め精度を効率良く実現する
ことができるとともに、デバイス製造に関する処理時間
を短縮することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の露光装置、基板収
納装置、デバイス製造システムについて図面を参照しな
がら説明する。図1は本発明の露光装置及び基板収納装
置(周辺装置)を備えたデバイス製造システムの一実施
形態を示す図であって側方から見た概略構成図、図2は
図1を上方から見た図である。また、図3は露光装置と
基板収納装置との間における感光性基板の搬送経路中に
設けられた受け渡しステージ部を示す図であって(a)
は側面図、(b)は(a)のL−L矢視図、図4はデバ
イス製造システムSYSの制御系を示すブロック図であ
る。
【0016】図1,図2において、デバイス製造システ
ムSYSは、パターンを感光性基板Pに露光する露光装
置Sと、露光装置Sの外部に設けられ、感光性基板Pを
収納する基板収納装置(周辺装置)Fと、感光性基板P
の基材であるウエハにレジスト(感光物質)を塗布する
コータ(周辺装置)Cと、露光装置Sにおいて露光処理
を施された感光性基板Pを現像処理するデベロッパ(周
辺装置)Dとを備えている。
【0017】露光装置Sは、露光光を用いてマスクMの
パターンを感光性基板Pに露光する露光本体部EXと、
感光性基板Pを搬送する第1搬送装置H1及び第2搬送
装置H2と、基板収納装置Fと露光本体部EXとの間で
の感光性基板Pの搬送経路中に設けられた受け渡しステ
ージ部(ステージ部、特定位置)STと、第1プリアラ
イメント部AR1と、第2プリアライメント部AR2と
を備えており、これらはチャンバC1内に収容されてい
る。一方、露光装置Sの外部に設けられている基板収納
装置Fは、露光装置Sとの間で感光性基板Pを搬送する
第3搬送装置H3を備えている。露光装置Sの外部に設
けられているコータC及びデベロッパD(以下、「コー
タ・デベロッパC/D」と称する)は、露光装置Sとの
間で感光性基板Pを搬送する第4搬送装置H4を備えて
おり、チャンバC2内に収容されている。また、基板収
納装置Fの第3搬送装置H3は、チャンバC3内に収容
されている。
【0018】露光装置S側のチャンバC1と基板収納装
置F側のチャンバC3との対面する部分には、それぞれ
開口部K,K3が形成されており、チャンバC1側の開
口部Kには開閉可能なシャッタTが設けられ、チャンバ
C3側の開口部K3には開閉可能なシャッタT3が設け
られている。基板収納装置Fと露光装置Sとの間で感光
性基板Pが搬送される際、シャッタT,T3のそれぞれ
が開放される。また、チャンバC1及びチャンバC2の
対面する部分にもそれぞれ開口部K1,K2が形成され
ており、チャンバC1側の開口部K1には開閉可能なシ
ャッタT1が設けられ、チャンバC2側の開口部K2に
は開閉可能なシャッタT2が設けられている。コータ・
デベロッパC/Dと露光装置Sとの間で感光性基板Pが
搬送される際、シャッタT1,T2のそれぞれが開放さ
れる。なお、このシャッタT,T1,T2,T3は必須
のものではない。しかしながら、各チャンバC1〜C3
の環境(温度や気圧や湿度など)をより厳密に制御する
上においてはあった方が好ましい。
【0019】図1に示すように、露光本体部EXは、露
光光(露光用照明光)でマスクステージMSTに支持さ
れているマスクMを照明する照明光学系ILと、露光光
で照明されたマスクMのパターンの像を感光性基板P上
に投影する投影光学系PLと、感光性基板Pを保持する
基板ホルダPHと、この基板ホルダPHを支持する基板
ステージPSTとを備えている。本実施形態における露
光本体部EXは、2つの基板ステージPST1,PST
2を有している。
【0020】ここで、以下の説明において、露光本体部
EXのうち投影光学系PLの光軸方向をZ方向とし、Z
方向と直交する方向をそれぞれX方向及びY方向とす
る。また、それぞれの軸周りの回転方向をθZ、θX、
θYとする。
【0021】照明光学系ILは、露光用光源、光源から
射出した光束を集光する楕円鏡、楕円鏡で集光された光
束をほぼ平行な光束に変換するインプットレンズ、イン
プットレンズを通過した光束をほぼ均一な照度分布の光
束に調整して露光光に変換するフライアイインテグレー
タ、フライアイインテグレータからの露光光を集光して
マスクMを均一な照度で照明するコンデンサレンズ系、
などを備えている。
【0022】マスクステージMSTは、4つのコーナー
部分に真空吸着部を有するマスクホルダを介してマスク
Mを支持し、不図示の駆動機構によりX方向、Y方向、
θZ方向に微動可能となっており、これによってパター
ン領域の中心(マスクセンター)が投影光学系PLの光
軸を通るようにマスクMの位置決めをする。マスクステ
ージMSTの駆動は、制御装置CONTによって制御さ
れる(図4参照)。
【0023】基板ステージPST(PST1,PST
2)は、基板ホルダPHを介して感光性基板Pを支持す
る。基板ホルダPHは、不図示の真空ポンプに接続した
真空吸着用溝を有しており、感光性基板Pを真空吸着保
持する。基板ステージPSTは、不図示の駆動機構によ
り、X方向、Y方向、更に、Z方向及びθZ方向にも移
動可能に設けられているとともに、投影光学系PLの光
軸に対して傾斜方向にも移動可能に設けられており、感
光性基板Pを支持した際、感光性基板Pのレベリング調
整を含む位置調整を可能としている。感光性基板Pを保
持する基板ホルダPHのX方向及びY方向の位置は、レ
ーザ干渉計によって検出され、感光性基板PのZ方向の
位置は、フォーカス位置検出系によって検出される。レ
ーザ干渉計及びフォーカス位置検出系のそれぞれの検出
結果は制御装置CONTに出力される。制御装置CON
Tは、レーザー干渉システム及び多点フォーカス位置検
出系のそれぞれの検出結果に基づいてステージ駆動機構
を介して基板ステージPSTを駆動し、感光性基板Pの
位置制御を行う(図4参照)。
【0024】図2に示すように、露光装置Sのチャンバ
C1内には、感光性基板Pを搬送可能な第1搬送装置H
1と第2搬送装置H2とが設けられている。第1搬送装
置H1は、チャンバC1内の中央より+Y側においてX
方向に延びるように設けられたXガイド部1と、Xガイ
ド部1に沿って移動可能に設けられたアーム部2とを備
えている。第2搬送装置H2は、チャンバC1内の中央
より−X側においてY方向に延びるように設けられたY
ガイド部3と、Yガイド部3に沿って移動可能に設けら
れたアーム部4とを備えている。
【0025】第1搬送装置H1のアーム部2及び第2搬
送装置H2のアーム部4は、多関節型のロボットアーム
によって構成されており、先端部分に感光性基板Pを吸
着保持するための吸着保持部を備えている。そして、第
1搬送装置H1及び第2搬送装置H2のアーム部のそれ
ぞれは吸着保持部に連結された真空ポンプ(不図示)の
駆動・停止により感光性基板Pを吸着保持・解除する。
また、第1搬送装置H1及び第2搬送装置H2のそれぞ
れはθZ方向に旋回可能に設けられているとともに関節
を伸縮自在に設けられており、保持した感光性基板Pを
任意の位置に搬送可能となっている。第1搬送装置H1
及び第2搬送装置H2の駆動は、制御装置CONTによ
って制御される(図4参照)。
【0026】ここで、第1搬送装置H1のアーム部2
は、受け渡しステージ部ST、第1プリアライメント部
AR1に対してアクセス可能となっている。一方、第2
搬送装置H2のアーム部4は、第1プリアライメント部
AR1、第2プリアライメント部AR2、基板ステージ
PST(PST1,PST2)に対してアクセス可能と
なっている。基板ステージPSTに対する感光性基板P
のロード・アンロードは、第2搬送装置H2のアーム部
4によって行われる。なお、第2搬送装置H2のアーム
部4を基板ステージPST(PST1,PST2)に対
してアクセスさせない代わりに、基板ステージPSTと
第2プリアライメント部AR2との間で、感光性基板P
の受け渡しを行うためのロードアームやアンロードアー
ムを設けるように構成することも可能である。しかし、
本実施形態では、第2搬送装置H2のアーム部4が十分
に長い構成を持つもの(基板ステージPSTに対してア
クセス可能なもの)として説明をする。
【0027】第1プリアライメント部AR1では、露光
処理されるべき感光性基板Pの露光本体部EXに対する
ラフプリアライメントが行われる。第2プリアライメン
ト部AR2では、第1プリアライメント部AR1でラフ
プリアライメントされた感光性基板Pの露光本体部EX
に対するファインアライメントが行われる。
【0028】図1に示すように、露光装置Sの外部に設
けられた基板収納装置(周辺装置)Fは、複数の感光性
基板Pを収容可能なカセット部(基準位置、収納位置)
10と、カセット部10を支持する支持部11と、カセ
ット部10に収納されている感光性基板Pを取り出して
露光装置S側に搬送するとともに、露光装置Sから搬送
されてきた感光性基板Pを受け取ってカセット部10に
収納する第3搬送装置H3とを備えている。カセット部
10のうち第3搬送装置H3と対面する部分には開口部
K10が形成されており、この開口部K10には開閉可
能なシャッタT10が設けられている。
【0029】チャンバC3に収容されている第3搬送装
置H3は、Z方向に延びるように設けられたZガイド部
5と、Zガイド部5に沿って昇降可能に設けられたアー
ム部6とを備えている。第3搬送装置H3のアーム部6
も、多関節型のロボットアームによって構成されてお
り、先端部分に感光性基板Pを吸着保持するための吸着
保持部を備えている。そして、アーム部6は吸着保持部
に連結された真空ポンプ(不図示)の駆動・停止により
感光性基板Pを吸着保持・解除する。また、第3搬送装
置H3のアーム部6はθZ方向に旋回可能に設けられて
いるとともに関節を伸縮自在に設けられており、保持し
た感光性基板Pを任意の位置に搬送可能となっている。
第3搬送装置H3の駆動は、制御装置CONTによって
制御される(図4参照)。
【0030】そして、第3搬送装置H3のアーム部6
は、カセット部(基準位置、収納位置)10の内部に対
してアクセス可能であるとともに、受け渡しステージ部
(特定位置)STに対してもアクセス可能となってい
る。すなわち、基板収納装置Fの第3搬送装置H3は、
露光装置Sとの間で感光性基板Pの搬送を行う。第3搬
送装置H3のアーム部6がカセット部10の内部にアク
セスする際には、不図示の開閉装置によってカセット部
10のシャッタT10が開放される。また、第3搬送装
置H3によって露光装置Sとの間で感光性基板Pを搬送
する際には、シャッタT,T3が開放される。
【0031】露光本体部EXによって露光処理された感
光性基板Pは、第1〜第3搬送装置H1〜H3によっ
て、基板収納装置Fのカセット部10に搬送され収納さ
れるようになっており、露光処理済みの感光性基板Pを
複数収納したカセット部10はAGV等の搬送車によっ
て外部装置(別のコータ・デベロッパ)に搬送される。
一方、別のコータ・デベロッパ(不図示)においてレジ
ストを塗布され、カセット部10内に収納されている未
露光処理状態の感光性基板Pを、第1〜第3搬送装置H
1〜H3によって露光本体部EXに搬送し、露光処理す
ることもできる。未露光処理状態の感光性基板Pを収納
したカセット部10は、AGV等の搬送車によって外部
装置(別のコータ・デベロッパ)より基板収納装置Fに
搬送される。
【0032】基板収納装置Fのカセット部10に収納さ
れている感光性基板Pを露光本体部EXに搬送するに
は、まず、第3搬送装置H3のアーム部6がカセット部
10の内部にアクセスし、カセット部10に収容されて
いる感光性基板Pを保持する。このとき、カセット部1
0のシャッタT10は開放状態とされている。アーム部
6は感光性基板Pを保持したら下降する。これと同時
に、チャンバC1とチャンバC3との間のシャッタT及
びシャッタT3が開放される。アーム部6は感光性基板
Pを受け渡しステージ部STに載置する。受け渡しステ
ージ部STに感光性基板Pが載置されたら、受け渡しス
テージSTに対して第1搬送装置H1のアーム部2がア
クセスし、感光性基板Pを保持する。第1搬送装置H1
はアーム部2で保持した感光性基板Pを第1プリアライ
メント部AR1に搬送する。第1プリアライメント部A
R1では、感光性基板Pの露光本体部EXに対するラフ
プリアライメントが行われる。第1プリアライメント部
AR1の感光性基板Pに対して第2搬送装置H2のアー
ム部4がアクセスし、感光性基板Pを保持する。そし
て、感光性基板Pは、第2プリアライメント部AR2に
おいてファインアライメントされた後、第2搬送装置H
2のアーム部4によって露光本体部EXの基板ステージ
PSTにロードされる。基板ステージPSTに感光性基
板Pが支持されたら、露光本体部EXは、照明光学系I
LによってマスクMを露光光ELで照明し、マスクMに
形成されているパターンを投影光学系PLを介して、基
板ステージPSTに支持されている感光性基板Pに転写
する。
【0033】露光本体部EXの基板ステージPSTか
ら、露光処理済みの感光性基板Pをアンロードして基板
収納装置Fに搬送するには、まず、第2搬送装置H2の
アーム部4が基板ステージPSTにアクセスし、基板ス
テージPSTに支持されている感光性基板Pを保持して
アンロードする。次いで、第2搬送装置H2は、露光処
理済みの感光性基板Pを第1搬送装置H1に渡す。第1
搬送装置H1はアーム部2で感光性基板Pを保持し、受
け渡しステージ部STに載置する。受け渡しステージ部
STに載置された感光性基板Pに対して、基板収納装置
Fの第3搬送装置H3のアーム部6がアクセスし、この
感光性基板Pを保持する。第3搬送装置H3はアーム部
6で感光性基板Pを保持したら、この感光性基板Pを基
板収納装置Fのカセット部10に収納する。
【0034】このように、感光性基板Pは、第1〜第3
搬送装置H1〜H3によって、露光装置Sと基板収納装
置Fとの間で、受け渡しステージ部STを経由して搬送
される。このとき、上述したように、カセット部10
は、感光性基板Pを収納した状態で、外部装置(別のコ
ータ・デベロッパ)との間でAGV等の搬送車によって
搬送される。したがって、カセット部10の、露光装置
S及び第3基板搬送装置H3に対する位置は、搬送され
る毎に変化する。
【0035】次に、受け渡しステージ部STについて図
3を参照しながら説明する。受け渡しステージ部(特定
位置)STは、上述したように、露光装置Sの露光本体
部EXと基板収納装置Fとの間で感光性基板Pを搬送す
る第1〜第3搬送装置H1〜H3の搬送経路中に設けら
れているものであって、第1搬送装置H1あるいは第3
搬送装置H3に保持されている感光性基板Pの位置を検
出する検出装置20を備えている。検出装置20は、感
光性基板Pを載置可能なステージ部21と、第1搬送装
置H1あるいは第3搬送装置H3によりステージ部21
上に搬送された感光性基板Pの位置を光学的に検出する
センサ部24とを有している。また、ステージ部21に
は、感光性基板Pを昇降可能なリフトピン23が設けら
れている。ステージ部21に載置された感光性基板P
は、リフトピン23によって上昇されることにより、ス
テージ部21との間に空間(アーム部2またはアーム部
6が進入するための空間)を形成する。
【0036】センサ部24は、ステージ部21に設けら
れた発光部24aと、発光部24aと対向する上方位置
に設けられ、発光部24aからの光束を受光可能な受光
部24bとを有している。受光部24bは、ステージ部
21に対向する上方位置において離間して設けられてい
る受光部支持部22に設けられている。発光部24aか
ら射出される光束は、露光光とは異なる波長を有するも
のである。発光部24aは光源24D(例えばLED)
からの光束を射出する。
【0037】図3(b)に示すように、発光部24a
は、ステージ部21において感光性基板Pの大きさに応
じた位置に複数配置されており、本実施形態においては
3つ設けられている。発光部24aのそれぞれの位置
は、感光性基板Pがステージ部21の中心位置(特定位
置)Oに対して所定の位置に配置された際、具体的に
は、感光性基板Pの中心とステージ部21の中心位置O
とが一致した際、発光部24aのそれぞれから射出した
光束が、この感光性基板Pのエッジ部の外側近傍を通過
するように設定されている。
【0038】このうち、2つの発光部24aは互いに9
0度の関係になるように配置されており、残りの1つ
は、90度の関係に配置されている2つの発光部24a
の間(つまり135度の関係)に配置されている。受光
部24bは、発光部24aと同じ数だけ設けられ、受光
部支持部22において発光部24aと同様の位置関係で
配置されている。
【0039】感光性基板Pがステージ部21の中心位置
Oからずれて配置されている場合には、3つある発光部
24aのそれぞれから射出された光束のうち、いずれか
の光束が感光性基板Pに遮られて受光部24bに達しな
いように設定されている。一方、感光性基板Pがステー
ジ部21に対して所定の位置(すなわち、ステージ部2
1の中心位置Oに対して感光性基板Pの中心が位置決め
された位置)に配置されている場合には、3つある発光
部24aのそれぞれから射出された光束は全て、感光性
基板Pに遮られずに受光部24bに達するように設定さ
れている。受光部24bの検出信号は、センサアンプを
介して制御装置CONTに出力される。
【0040】なお、発光部24aのそれぞれと受光部2
4bのそれぞれとの間には、発光部24aからの光束の
拡がりを規制して受光部24bに導くピンホール部24
cがそれぞれ設けられている。受光部24bはピンホー
ル部24cを介した光を受光する。
【0041】更に、受け渡しステージ部STには、ステ
ージ部21上に感光性基板Pが存在しているかどうかを
判別するための有無センサ28が設けられている。この
有無センサ28は、センサ部24同様、ステージ部21
のほぼ中央部(3つある発光部24aの少なくとも内側
の領域)に設けられた発光部28aと、受光部支持部2
2のうち有無センサ28の発光部28aと対向する位置
に設けられている不図示の受光部とを有している。そし
て、感光性基板Pがステージ部21上に存在している場
合には、有無センサ28の発光部28aから射出された
光束は感光性基板Pに遮られて有無センサ28の受光部
に達せず、感光性基板Pがステージ部21上に存在しな
い場合には、有無センサ28の発光部28aから射出さ
れた光束は有無センサ28の受光部に達する。有無セン
サ28の受光部の検出信号は制御装置CONTに出力さ
れ、制御装置CONTは、有無センサ28の受光部が発
光部28aからの光束を検出したかどうかでステージ部
21上に感光性基板Pが存在するかどうかを判断する
(図4参照)。
【0042】ところで、本実施形態において、露光本体
部EXに搬送される感光性基板Pは、基板収納装置Fか
らのものに限らず、コータ・デベロッパC/Dからも搬
送されるようになっている。コータ・デベロッパC/D
から露光装置S側に感光性基板Pを搬送する際には、図
2に示すように、コータ・デベロッパC/Dのチャンバ
C2内に設けられている第4搬送装置H4が、コータ・
デベロッパC/Dから感光性基板Pを受け取り、チャン
バC1とチャンバC2との間に設けられている開口部K
1,K2を介して露光装置SのチャンバC1内に設けら
れている第2受け渡しステージ部ST2にこの感光性基
板Pを載置する。第2受け渡しステージ部ST2に載置
された感光性基板Pは、第1搬送装置H1のアーム部2
に保持され、この第1搬送装置H1によって第1プリア
ライメント部AR1に搬送され、載置される。第1プリ
アライメント部AR1でラフプリアライメントされた感
光性基板Pは、第2搬送装置H2のアーム部4に保持さ
れ、第2プリアライメント部AR2に搬送される。そし
て、感光性基板Pは第2プリアライメント部AR2にお
いてファインアライメントされた後、第2搬送装置H2
によって、露光本体部EXの基板ステージPSTにロー
ドされる。露光本体部EXの基板ステージPSTに搬送
された感光性基板Pは露光本体部EXによって露光処理
される。
【0043】一方、露光本体部EXで露光処理された感
光性基板Pは、基板収納装置Fに搬送されることに限ら
ず、コータ・デベロッパC/Dにも搬送されるようにな
っている。露光処理を施された感光性基板Pをコータ・
デベロッパC/Dに搬送するには、第2搬送装置H2の
アーム部4が基板ステージPSTから露光処理済みの感
光性基板Pをアンロードする。基板ステージPSTから
アンロードされた感光性基板Pは、第2搬送装置H2か
ら第1搬送装置H1のアーム部2に渡される。感光性基
板Pをアーム部2で保持した第1搬送装置H1は、この
感光性基板Pを第2受け渡しステージ部ST2に載置す
る。第2受け渡しステージ部ST2に載置された露光処
理済みの感光性基板Pは、コータ・デベロッパC/Dの
チャンバC2内に設けられている第4搬送装置H4に保
持され、コータ・デベロッパC/D側に搬送される。
【0044】このように、感光性基板Pは、露光装置S
とコータ・デベロッパC/Dとの間においても、第1、
第2、第4搬送装置H1、H2、H4によって第2受け
渡しステージ部ST2を介して搬送されるようになって
いる。ここで、第2受け渡しステージ部ST2は、受け
渡しステージ部STと同様の構成を有している。すなわ
ち、第2受け渡しステージ部ST2も、搬送装置に保持
されている感光性基板Pの位置を検出するための発光部
及び受光部、感光性基板Pの有無を検出する有無センサ
などを有している。
【0045】なお、基板収納装置Fに収納されている未
露光処理状態の感光性基板Pは、例えば、コータ・デベ
ロッパC/Dが何らかの原因で作動不能になってコータ
・デベロッパC/Dから露光本体部EXに感光性基板P
を搬送できなくなったときに用いられ、露光装置Sの露
光本体部EXには、2つの周辺装置(すなわち、基板収
納装置、コータ・デベロッパ)から感光性基板Pが適宜
供給されるようになっている。
【0046】次に、上述した構成を備えるデバイス製造
システムSYSにおいて感光性基板Pを搬送する方法に
ついて説明する。上述したように、感光性基板Pは、第
1〜第3搬送装置H1〜H3によって、受け渡しステー
ジ部(特定位置)STを介して露光本体部EXと基板収
納装置Fとの間で搬送される。このとき、受け渡しステ
ージ部STに対する感光性基板Pの位置合わせが精度良
く行われていないと、露光本体部EXから基板収納装置
Fに感光性基板Pを搬送する際、基板収納装置Fのカセ
ット部(基準位置)10に対する感光性基板Pの位置が
設計値(理論値)とずれた状態で搬送されてしまい、カ
セット部10の収納位置(基準位置)に収まらず、感光
性基板Pをカセット部10にぶつけてしまう恐れが生じ
る。
【0047】したがって、露光本体部EXから受け渡し
ステージ部STまで搬送された感光性基板Pが、受け渡
しステージ部STの中心位置(特定位置)Oに対して所
定の位置に位置決めされるように(中心位置Oに対して
感光性基板Pの中心が一致するように)、受け渡しステ
ージ部STに対する第1搬送装置H1の姿勢の校正(テ
ィーチング)処理を行う。以降では、この第1搬送装置
H1のティーチング処理を、ティーチング処理1(第1
のティーチング処理)と呼ぶ。また、受け渡しステージ
部STから基板収納装置Fのカセット部10まで搬送さ
れてきた感光性基板Pが、カセット部10の収納位置
(基準位置)に対して所定の位置に位置決めされるよう
に(収納位置に正確に収納されるように)、受け渡しス
テージ部STに対する第3搬送装置H3の姿勢の校正
(ティーチング)処理を行う。以降では、この第3搬送
装置H3のティーチング処理を、ティーチング処理2
(第2のティーチング処理)と呼ぶ。
【0048】これらティーチング処理1,2において
は、テスト用基板(位置検出用基板)TPが用いられ
る。このテスト用基板TPとは、レジスト等の感光性物
質が塗布されていない基板であって、実際の露光処理を
施されるレジストが塗布された感光性基板(露光用基
板)Pと同一の形状を有している。
【0049】ティーチング処理1,2を行う際の全体の
シーケンスは次の通りである。まず基板収納装置Fのカ
セット部10にテスト用基板TPを入れておく。次に、
このテスト用基板TPを、第3搬送装置H3によりカセ
ット部10から受け渡しステージ部STまで搬送する。
この搬送の際に、上述のティーチング処理2を行う(こ
のティーチング処理2の詳細については後述する)。次
に、受け渡しステージ部STに載置されたテスト用基板
TPを、搬送装置H1が第1プリアライメント部AR1
まで搬送する。次に、第1プリアライメント部AR1で
ラフプリアライメントされたテスト用基板TPを、第2
搬送装置H2が第2プリアライメント部AR2まで搬送
する。次に、第2プリアライメント部AR2でファイン
プリアライメントされたテスト用基板TPを、第2搬送
装置H2が基板ステージPSTまで搬送する。次に、第
2搬送装置H2が、基板ステージPSTからテスト用基
板TPを受け取って、第1搬送装置H1まで搬送する。
次に、第1搬送装置H1が、第2搬送装置H2からテス
ト用基板TPを受け取った後に、該テスト用基板TPを
受け渡しステージ部STまで搬送する。この搬送の際
に、上述のティーチング処理1を行う(このティーチン
グ処理1の詳細については後述する)。以上でティーチ
ング処理1,2が完了する。
【0050】このティーチング処理1,2の完了後は、
受け渡しステージ部STからテスト用基板TPを作業者
が取り除いて、露光用基板Pの処理を開始してもよい
し、或いは、引き続き第3搬送装置H3を上述のティー
チング処理2の結果をふまえて駆動制御して受け渡しス
テージ部STからカセット部10までテスト用基板TP
を搬送させることにより、ティーチング処理2の正しさ
を確認し、その後でカセット部10に収納されたテスト
用基板TPを取り除いてもよい。
【0051】なお、上述の実施形態では、最初にティー
チング処理2を行った後に、ティーチング処理1を行っ
ている。しかしながら本発明はこれに限られるものでは
なく、最初にティーチング処理1を行った後に、ティー
チング処理2を行うような手順を採用してもよい。その
一例として例えば次のような手順が挙げられる。まずテ
スト用基板TPを、作業者が手動により第1プリアライ
メント部AR1に載置する。以降は、上記と同様の自動
搬送による基板の流れ(第1プリアライメント部AR1
→第2搬送装置H2→第2プリアライメント部AR2→
第2搬送装置H2→基板ステージPST→第2搬送装置
H2→第1搬送装置H1→受け渡しステージ部ST)で
テスト用基板TPを搬送する。そして、第1搬送装置H
1が受け渡しステージ部STへテスト用基板TPを搬送
する際にティーチング処理1を行う。次に作業者が手動
により受け渡しステージ部STからテスト用基板TPを
取り除いてから、カセット部10にそのテスト用基板T
Pを装填し、以降は第3搬送装置H3によりカセット部
10から受け渡しステージ部STまでテスト用基板TP
を搬送せしめ、その搬送の際にティーチング処理2を行
う。
【0052】また、ティーチング処理1,2を連続的に
行うばかりでなく、必要に応じて個別に行うようにして
も良い。この場合には上記のように、ティーチング処理
1を行う際には、作業者が第1プリアライメント部AR
1にテスト用基板TPを載置して、その後は自動的に受
け渡しステージ部STまでテスト用基板TPを搬送して
ティーチング処理1を行えば良く、またティーチング処
理2を行う際には、カセット部10に作業者がテスト用
基板TPを装填して、その後は自動的に受け渡しステー
ジ部STまでテスト用基板TPを搬送してティーチング
処理2を行えばよい。
【0053】以降では、図5,図6を参照しながら、上
述のティーチング処理1,2における詳細な動作を説明
する。まず、図5を参照しながら、受け渡しステージ部
STに対する第1搬送装置H1のティーチング処理手順
(ティーチング処理1)について説明する。
【0054】まず、制御装置CONTは、第1搬送装置
H1のアーム部2にテスト用基板TPを保持させ、図3
に示すように、テスト用基板TPを保持したアーム部2
を受け渡しステージ部STのステージ部21上方に配置
する(ステップSA1)。ここで、テスト用基板TP
は、既にプリアライメント部AR1,AR2を経て第1
搬送装置H1に搬送されてきたものとする。つまり、テ
スト用基板TPは、既述の如く、実際のプロセス(実際
の露光処理)と同様の搬送経路を経て第1搬送装置H1
のアーム部2に保持される。すなわち、テスト用基板T
Pは、露光本体部EXに対して位置決めされた後、第2
搬送装置H2を介して第1搬送装置H1に搬送されたも
のである。
【0055】次いで、制御装置CONTは、第1搬送装
置H1のアーム部2に保持されているテスト用基板TP
の受け渡しステージ部STに対する位置を、検出装置2
0を用いて検出する(ステップSA2)。制御装置CO
NTは、センサ部24の発光部24aに位置検出用光束
を射出させる。
【0056】制御装置CONTは、3つの受光部24b
のそれぞれの検出信号に基づいて、テスト用基板TPが
受け渡しステージ部STに対して所定の位置にあるかど
うかを判別する(ステップSA3)。ここで、3つある
発光部24aのうち、全ての発光部24aから射出され
た光束が受光部24bに検出されれば、第1搬送装置H
1のアーム部2に保持されているテスト用基板TPは、
ステージ部21の中心位置Oに対して所定の位置にある
状態(中心位置Oに対してテスト用基板TPの中心が一
致している状態)である。一方、3つある発光部24a
のそれぞれから射出された光束のうち、少なくともいず
れか1つの光束がテスト用基板TPに遮光されて受光部
24bに受光されなかったら、第1搬送装置H1のアー
ム部2に保持されているテスト用基板TPは、ステージ
部21の中心位置Oに対して所定の位置にない状態(ず
れた状態)である。このように、制御装置CONTは、
発光部24aのそれぞれから射出させた光束を受光部2
4bのそれぞれが検出したかどうかによって、第1搬送
装置H1のアーム部2に保持されているテスト用基板T
Pの受け渡しステージ部STに対する位置を検出する。
【0057】3つの受光部24bの全てが発光部24a
からの光束を受光した場合、テスト用基板TPは受け渡
しステージ部STに対して所定の位置に搬送されること
になるので、受け渡しステージ部STに対する第1搬送
装置H1の姿勢(搬送座標)は所定の状態である。一
方、3つの受光部24bのうち、いずれかの受光部24
bが発光部24aからの光束をテスト用基板TPに遮ら
れて受光しない場合、テスト用基板TPは受け渡しステ
ージ部STに対して所定の位置に搬送されないことにな
るので、受け渡しステージ部STに対する第1搬送装置
H1の姿勢(搬送座標)は所定の状態ではない。このよ
うにして、制御装置CONTは、センサ部24(検出装
置20)の検出結果に基づいて、受け渡しステージ部S
Tに対する第1搬送装置H1の姿勢情報を求めることが
できる。なお、第1搬送装置H1が所定の状態とは、受
け渡しステージ部STのステージ部21の中心位置Oと
テスト用基板TPの中心とを一致させることができる姿
勢状態である。
【0058】ステップSA3において、検出装置20の
検出結果に基づいて第1搬送装置H1に保持されている
テスト用基板TPが所定の位置にないと判断したら、制
御装置CONTは、第1搬送装置H1に保持されている
テスト用基板TPを所定の位置に配置するように、この
第1搬送装置H1を移動させる(ステップSA4)。つ
まり、制御装置CONTは、3つの発光部24aのそれ
ぞれから光束を射出させつつテスト用基板TPを保持し
ているアーム部2をXY方向に移動させ、受け渡しステ
ージ部STにおいて、3つの発光部24aのそれぞれか
ら射出した光束の全てがテスト用基板TPによって遮光
されずに受光部24bに受光されるように、テスト用基
板TPの位置(移動)を制御する。
【0059】その後、再びステップSA2に戻り、テス
ト用基板TPが所定の位置に位置決めされたか否かを確
認する。そして、ステップSA3において、もし、まだ
所定の位置からずれていれば、ステップSA4の動作を
繰り返す。ステップSA4において、第1搬送装置H1
に保持されたテスト用基板TPが所定の位置に配置され
たら(換言すればステップSA3でYESの判定が出さ
れたら)、制御装置CONTは、このときの第1搬送装
置H1の姿勢を保持(記憶)する(ステップSA5)。
具体的には、制御装置CONTは、ステップSA2にお
ける第1搬送装置H1の姿勢(搬送座標系における位
置)に対する、ステップSA4において求めた第1搬送
装置H1の姿勢のオフセット量(補正量)を求めて保持
する。この場合における第1搬送装置H1の姿勢情報あ
るいはオフセット量は、制御装置CONTに接続してい
る記憶部R(図4参照)に記憶される。このように、ス
テップSA2において求めたテスト用基板TPの位置情
報に基づいてそのときの第1搬送装置H1の姿勢情報を
求め、この求めた第1搬送装置H1の姿勢情報及びステ
ップSA4における移動量に基づいて、テスト用基板T
Pを受け渡しステージ部STに対して所定の位置に配置
するための第1搬送装置H1の補正量(オフセット量)
が求められる。
【0060】一方、ステップSA3において、検出装置
20の検出結果に基づいて第1搬送装置H1に保持され
ているテスト用基板TPが所定の位置にあると判断した
ら、制御装置CONTは、第1搬送装置H1の受け渡し
ステージ部STに対する姿勢も所定の状態であると判断
し、このときの第1搬送装置H1の姿勢情報を制御装置
CONTに接続されている記憶部Rに記憶させる(ステ
ップSA5)。
【0061】以上のようにして、テスト用基板TPを受
け渡しステージ部STに対して所定の位置に搬送できる
第1搬送装置H1の姿勢を求めたら、制御装置CONT
は、第1搬送装置H1に対するティーチング処理を終了
する。
【0062】次に、図6を参照しながら、受け渡しステ
ージ部STに対する第3搬送装置H3のティーチング処
理手順(ティーチング処理2)について説明する。受け
渡しステージ部STから感光性基板Pを搬送する際の第
3搬送装置H3の受け渡しステージ部STに対する姿勢
のティーチング処理においても、前記テスト用基板(位
置検出用基板)TPが用いられる。
【0063】テスト用基板TPは、基板収納装置Fのカ
セット部10に収納されている。制御装置CONTは、
第3搬送装置H3のアーム部6にカセット部10に収納
されているテスト用基板TPを保持させる。このとき、
制御装置CONTは、第3搬送装置H3のアーム部6が
カセット部10にアクセスしてテスト用基板TPを保持
した際の第3搬送装置H3の姿勢(搬送座標系における
位置)を記憶部Rに記憶させる(ステップSB1)。す
なわち、制御装置CONTは、カセット部10の収納位
置における第3搬送装置H3の姿勢、ひいてはカセット
部10の収納位置を記憶部Rに記憶する。
【0064】制御装置CONTは、第3搬送装置H3に
カセット部10内のテスト用基板TPを保持させたら、
受け渡しステージ部STまで搬送させ、図3に示すよう
に、テスト用基板TPを保持したアーム部6を、受け渡
しステージ部STのステージ部21上方に配置させる
(ステップSB2)。
【0065】次いで、制御装置CONTは、第3搬送装
置H3のアーム部6に保持されているテスト用基板TP
の受け渡しステージ部STに対する位置を、検出装置2
0を用いて検出する(ステップSB3)。制御装置CO
NTは、センサ部24の発光部24aに位置検出用光束
を射出させる。
【0066】制御装置CONTは、3つの受光部24b
のそれぞれの検出信号に基づいて、テスト用基板TPが
受け渡しステージ部STに対して所定の位置にあるかど
うかを判別する(ステップSB4)。ここで、3つある
発光部24aのうち、全ての発光部24aから射出され
た光束が受光部24bに検出されれば、第3搬送装置H
3のアーム部6に保持されているテスト用基板TPは、
ステージ部21の中心位置Oに対して所定の位置にある
状態(中心位置Oに対してテスト用基板TPの中心が一
致している状態)である。一方、3つある発光部24a
のそれぞれから射出された光束のうち、少なくともいず
れか1つの光束がテスト用基板TPに遮光されて受光部
24bに受光されなかったら、第3搬送装置H3のアー
ム部2に保持されているテスト用基板TPは、ステージ
部21の中心位置Oに対して所定の位置にない状態(ず
れた状態)である。このように、制御装置CONTは、
発光部24aのそれぞれから射出させた光束を受光部2
4bのそれぞれが検出したかどうかによって、第3搬送
装置H3のアーム部6に保持されているテスト用基板T
Pの受け渡しステージ部STに対する位置を検出する。
【0067】3つ受光部24bの全てが発光部24aか
らの光束を受光した場合、テスト用基板TPは受け渡し
ステージ部STに対して所定の位置に搬送されることに
なるので、受け渡しステージ部STに対する第3搬送装
置H3の姿勢(搬送座標)は所定の状態である。一方、
3つの受光部24bのうち、いずれかの受光部24bが
発光部24aからの光束をテスト用基板TPに遮られて
受光しない場合、テスト用基板TPは受け渡しステージ
部STに対して所定の位置に搬送されないことになるの
で、受け渡しステージ部STに対する第3搬送装置H3
の姿勢(搬送座標)は所定の状態ではない。このように
して、制御装置CONTは、センサ部24(検出装置2
0)の検出結果に基づいて、受け渡しステージ部STに
対する第3搬送装置H3の姿勢情報を求めることができ
る。なお、第3搬送装置H3が所定の状態とは、受け渡
しステージ部STのステージ部21の中心位置Oとテス
ト用基板TPの中心とを一致させることができる姿勢状
態である。
【0068】ステップSB4において、検出装置20の
検出結果に基づいて第3搬送装置H3に保持されている
テスト用基板TPが所定の位置にないと判断したら、制
御装置CONTは、第3搬送装置H3に保持されている
テスト用基板TPが所定の位置に配置するように、この
第3搬送装置H3を移動させる(ステップSB5)。つ
まり、制御装置CONTは、3つの発光部24aのそれ
ぞれから光束を射出させつつテスト用基板TPを保持し
ているアーム部6をXY方向に移動させ、受け渡しステ
ージ部STにおいて、3つの発光部24aのそれぞれか
ら射出した光束の全てがテスト用基板TPによって遮光
されずに受光部24bに受光されるように、テスト用基
板TPの位置(移動)を制御する。
【0069】その後、再びステップSB3に戻り、そし
てステップSB4においてテスト用基板TPが所定の位
置に位置決めされたか否かを確認する。もし、まだ所定
の位置に位置決めされていなければ、ステップSB5の
動作を繰り返す。ステップSB5において、第3搬送装
置H3に保持されたテスト用基板TPが所定の位置に配
置されたら(換言すれば、ステップSB4でYESの判
定が出たら)、制御装置CONTは、このときの第3搬
送装置H3の姿勢を保持(記憶)する(ステップSB
6)。具体的には、制御装置CONTは、ステップSB
3における第3搬送装置H3の姿勢(搬送座標系におけ
る位置)に対する、ステップSB5において求めた第3
搬送装置H3の姿勢のオフセット量(補正量)を求めて
保持する。この場合における第3搬送装置H3の姿勢情
報あるいはオフセット量も記憶部Rに記憶される。この
ように、ステップSB3において求めたテスト用基板T
Pの位置情報に基づいてそのときの第3搬送装置H3の
姿勢情報を求め、この求めた第3搬送装置H3の姿勢情
報に基づいて、テスト用基板TPを受け渡しステージ部
STに対して所定の位置に配置するための第3搬送装置
H3の補正量(オフセット量)が求められる。
【0070】一方、ステップSB4において、検出装置
20の検出結果に基づいて第3搬送装置H3に保持され
ているテスト用基板TPが所定の位置にあると判断した
ら、制御装置CONTは、第3搬送装置H3の受け渡し
ステージ部STに対する姿勢も所定の状態であると判断
し、このときの第3搬送装置H3の姿勢情報を制御装置
CONTに接続されている記憶部Rに記憶させる(ステ
ップSB6)。
【0071】以上のようにして、テスト用基板TPを受
け渡しステージ部STに対して所定の位置に搬送できる
第3搬送装置H3の姿勢を求めたら、制御装置CONT
は、第3搬送装置H3に対するティーチング処理を終了
する。
【0072】ここで、記憶部Rは、第3搬送装置H3が
カセット部10の収納位置から搬出したテスト用基板T
Pをステージ部21に対して所定の位置(中心位置Oに
位置決めされる位置)に配置できる姿勢を記憶してい
る。そして、第3搬送装置H3の動作再現性は良好であ
って往復の動作は一致するので、テスト用基板TPがス
テージ部21の中心位置Oに位置決めして載置されてい
れば、第3搬送装置H3は、ティーチング処理によって
得られ記憶部Rに記憶されている、受け渡しステージ部
STに対する姿勢(搬送座標系における位置)とカセッ
ト部10の収納位置との関係に基づいて、このステージ
部21に載置されているテスト用基板TPを保持してカ
セット部10の収納位置に搬送可能である。なお、上述
の動作再現性に関しては第1搬送装置H1においても同
様のことが言える。
【0073】以上、図5,図6を用いて説明したよう
に、記憶部Rには、第1搬送装置H1がテスト用基板P
を受け渡しステージ部STまで搬送した際に求めた、テ
スト用基板TPを受け渡しステージ部STに対して所定
の位置に対して配置可能なような第1搬送装置H1の姿
勢情報が記憶されているとともに、第3搬送装置H3が
テスト用基板TPをカセット部10と受け渡しステージ
部STとの間で搬送した際に求めた、カセット部10の
収納位置と、受け渡しステージ部STに対する第3搬送
装置H3の姿勢との関係が記憶される。
【0074】次に、テスト用基板TPを用いてティーチ
ング処理を施された第1搬送装置H1及び第3搬送装置
H3によって、レジスト(感光物質)が塗布された感光
性基板(露光用基板)Pを基板収納装置Fと露光本体部
EXとの間で搬送する方法について、図7を参照しなが
ら説明する。基板収納装置Fのカセット部10に複数枚
収納されている感光性基板Pは、前述したように、第3
搬送装置H3によってカセット部10から取り出された
後、受け渡しステージ部ST、第1搬送装置H1、第1
プリアライメント部AR1、第2搬送装置H2、第2プ
リアライメント部AR2を経由して、露光本体部EXに
搬送され、露光処理を施される。露光処理を施された感
光性基板Pは、第2搬送装置H2によって露光本体部E
Xの基板ステージPSTからアンロードされた後、第1
搬送装置H1に渡される。第1搬送装置H1は、露光処
理済みの感光性基板Pを受け渡しステージ部STに搬送
する。
【0075】第1搬送装置H1が受け渡しステージ部S
Tに感光性基板Pを搬送するに際し、制御装置CONT
は、ティーチング処理において記憶部Rに記憶しておい
た受け渡しステージ部STに対する第1搬送装置H1の
姿勢情報に基づいて、第1搬送装置H1の受け渡しステ
ージ部STに対する姿勢を制御する。すなわち、制御装
置CONTは、感光性基板Pの中心と、受け渡しステー
ジ部STのステージ部21の中心位置Oとが一致するよ
うに、第1搬送装置H1の姿勢(搬送座標系における位
置)を補正する(ステップSC1)。
【0076】次いで、制御装置CONTは姿勢を制御し
た第1搬送装置H1に保持されている感光性基板Pを受
け渡しステージ部ST上方に配置する(ステップSC
2)。
【0077】制御装置CONTは、第1搬送装置H1に
よって受け渡しステージ部ST上方に配置された感光性
基板Pの受け渡しステージ部STに対する位置を検出装
置20を用いて検出する(ステップSC3)。
【0078】制御装置CONTは、検出装置20(セン
サ部24の受光部24b)の検出結果に基づいて、第1
搬送装置H1に保持されている感光性基板Pが受け渡し
ステージ部STに対して所定の位置にあるかどうかを判
別する(ステップSC4)。すなわち、感光性基板Pの
中心とステージ部21の中心位置Oとが位置決めされて
いるかどうかを判別する。
【0079】ステップSC4において、感光性基板Pが
受け渡しステージ部STに対して所定の位置にあると判
断したら、制御装置CONTは第1搬送装置H1に感光
性基板Pを受け渡しステージ部STのステージ部21に
載置させる(ステップSC5)。ここでは、ステージ部
21に設けられているリフトピン23が上昇し、第1搬
送装置H1から感光性基板Pを受け取る。そして、感光
性基板Pがリフトピン23に渡されたら、制御装置CO
NTは第1搬送装置H1のアーム部2をリフトピン23
とステージ部21との空間から退避させるとともに、感
光性基板Pを受け取ったリフトピン23を下降させる。
こうして、感光性基板Pはステージ部21の中心位置O
に対して位置決めされつつ載置される。
【0080】ステップSC5において、受け渡しステー
ジ部STの所定の位置に感光性基板Pを載置したら、制
御装置CONTは、基板収納装置Fの第3搬送装置H3
を受け渡しステージ部STにアクセスさせ、第3搬送装
置H3のアーム部6に、受け渡しステージ部STに載置
されている感光性基板Pを保持させる(ステップSC
6)。ここで、制御装置CONTは、記憶部Rに記憶さ
れている、基板収納装置Fのカセット部10の収納位置
と、受け渡しステージ部STに対する第3搬送装置H3
の姿勢(搬送座標系における位置)との関係に基づい
て、受け渡しステージ部STに対する第3搬送装置H3
の姿勢を制御する。すなわち、制御装置CONTは、受
け渡しステージ部STの中心位置Oに対して位置決めさ
れている感光性基板Pを保持してカセット部10の収納
位置に搬送可能なように、受け渡しステージ部STに対
する第3搬送装置H3の姿勢を制御する。
【0081】制御装置CONTは、第3搬送装置H3に
よって感光性基板Pを保持したら、基板収納装置Fのカ
セット部10に搬送する(ステップSC7)。第3搬送
装置H3は、記憶部Rに記憶されている、基板収納装置
Fのカセット部10の収納位置と、受け渡しステージ部
STに対する第3搬送装置H3の姿勢との関係に基づい
て、受け渡しステージ部STに対する姿勢を制御された
状態で感光性基板Pを保持し、カセット部10に搬送す
るので、感光性基板Pはカセット部10と衝突すること
なく、カセット部10の収納位置に精度良く安定して搬
送される。
【0082】一方、ステップSC4において、第1搬送
装置H1の受け渡しステージ部STに対する姿勢が前述
したティーチング処理結果に基づいて制御されているに
もかかわらず、何らかの原因で、感光性基板Pが受け渡
しステージ部STに対して所定の位置にないと判断した
ら、制御装置CONTは、エラー処理を行う(ステップ
SC8)。エラー処理の一例としては、制御装置CON
Tは、発光部24aからのそれぞれの光束の全てが受光
部24bに検出されるように、すなわち、感光性基板P
の中心とステージ部21の中心位置Oとが位置決めされ
るように、この感光性基板Pを保持している第1搬送装
置H1のアーム部2をXY方向に微動させる。そして、
感光性基板Pの受け渡しステージ部STに対する位置決
めを行ったら、この感光性基板Pをステージ部21に載
置する。なお、制御装置CONTは、このときの第1搬
送装置H1の受け渡しステージ部STに対する姿勢を記
憶部Rに記憶させ、この記憶させた姿勢情報に基づい
て、次の感光性基板Pを搬送する際の第1搬送装置H1
の姿勢制御を行うようにしてもよい。すなわち、ティー
チング処理を感光性基板Pを用いて再度行い、受け渡し
ステージ部STに対する第1搬送装置H1の姿勢を制御
する際の記憶部Rに記憶する姿勢情報を更新するように
してもよい。
【0083】なお、エラー処理として、制御装置CON
Tは、第1搬送装置H1による感光性基板Pの搬送動作
を停止するとともに、露光装置Sの外部に設けられた不
図示の表示装置(ディスプレイやランプ)や警報装置
(アラーム)を用いて、感光性基板Pが受け渡しステー
ジ部STの所定の位置に搬送されなかった旨を報知し、
オペレータに、テスト用基板TPを用いたティーチング
処理を再度行うように促してもよい。オペレータは、表
示装置の表示に基づき、感光性基板Pが受け渡しステー
ジ部STの所定の位置に搬送されなかった原因(センサ
部の故障など)を探し、特定することができる。そし
て、オペレータは、特定した原因に応じて、例えば、テ
スト用基板TPを用いて再びティーチング処理が必要か
どうかを判断することができる。
【0084】以上説明したように、第1搬送装置H1に
保持されているテスト用基板TPの位置を検出装置20
で検出し、この検出結果に基づいて、受け渡しステージ
部STに対する第1搬送装置H1の姿勢情報を求め、求
めた姿勢情報に基づいて、露光本体部EXから受け渡し
ステージ部STまで感光性基板Pを搬送する際の、受け
渡しステージ部STに対する第1搬送装置H1の姿勢を
制御するようにしたので、第1搬送装置H1は保持した
感光性基板Pを受け渡しステージ部STに対して所定の
位置(中心位置Oに対して位置決めされた位置)に精度
良く搬送することができる。
【0085】そして、テスト用基板TPを用いて、カセ
ット部10の収納位置と受け渡しステージ部STに対す
る第3搬送装置H3の姿勢との関係を予め求めておいて
記憶部Rに記憶しておき、この記憶部Rに記憶してある
関係に基づいて、受け渡しステージ部STに対する第3
搬送装置H3の姿勢を制御するようにしたので、第3搬
送装置H3は受け渡しステージ部STからカセット部1
0まで感光性基板Pを搬送する際、受け渡しステージ部
STの中心位置Oに対して位置決めして載置されている
感光性基板Pを、前記関係に基づいてカセット部10の
収納位置に安定して搬送することができる。また、カセ
ット部10は露光装置Sや第3搬送装置H3に対して移
動する頻度が高いが、本実施形態によれば、第3搬送装
置H3のティーチング処理を高い精度で効率良く行うこ
とができるので、作業性を向上することができる。
【0086】そして、第1搬送装置H1や第3搬送装置
H3のティーチング処理は検出装置20の検出結果に基
づいて行われるので、従来のようなオペレータの目視に
よる姿勢調整と異なり、高い位置決め精度を得ることが
できるとともに、オペレータの負担を減らすことができ
る。また、ティーチング処理を短時間で効率良くおこな
うことができるので、デバイス製造に関する全体の処理
時間を短縮し、作業性・生産性を向上することができ
る。
【0087】ティーチング処理にレジストが塗布されて
いないテスト用基板TPを用いたことにより、ティーチ
ング処理中にテスト用基板TPを誤ってカセット部10
などにぶつけてしまっても、レジストが剥がれることに
起因するゴミの発生を抑えることができる。さらに、レ
ジストが塗布され実際のプロセス処理で用いられる感光
性基板(露光用基板)Pに比べて、テスト用基板TPと
して高い形状精度を有するものを使用することができる
ので、搬送装置H1,H3のティーチング処理を精度良
く行うことができる。
【0088】なお、上記実施形態において、ティーチン
グ処理は、露光本体部EXから基板収納装置Fまで基板
P(TP)を搬送する際の第1搬送装置H1、第3搬送
装置H3の姿勢制御を行うものであるが、基板収納装置
Fから露光本体部EXまで基板P(TP)を搬送する際
の姿勢制御を行うものでもよい。しかしながら、基板収
納装置Fから露光本体部EXまで基板P(TP)を搬送
する際には、搬送経路中で、第1,第2プリアライメン
ト部AR1,AR2において露光本体部EXに対する基
板P(TP)の位置決め処理が行われるため、受け渡し
ステージ部STにおいてこの受け渡しステージ部STに
対する基板P(TP)の位置決め処理を省略しても、露
光本体部EXに対する基板P(TP)の位置決めは精度
良く行われる。
【0089】上記実施形態において、基板収納装置Fの
第3搬送装置H3は、露光装置S側に設けられた制御装
置CONTによって制御されるように説明したが、基板
収納装置Fに第2の制御装置を設け、この第2の制御装
置によって第3搬送装置H3を制御することができる。
そして、この第2の制御装置に、前記ティーチング処理
において求めた姿勢情報を記憶した第2の記憶部を接続
することにより、第2の制御装置は、この第2の記憶部
に記憶されている情報に基づいて第3搬送装置H3を制
御することができる。
【0090】第1搬送装置H1のティーチング処理を行
う際の初期段階(ステップSA1より前段階)におい
て、テスト用基板TPは、露光本体部EXに対して位置
決めされた後、第2搬送装置H2を介して第1搬送装置
H1に搬送されて保持されるように説明したが、第3搬
送装置H3のティーチング処理を行った後に第1搬送装
置H1のティーチング処理を行うようにすれば、はじめ
にテスト用基板TPを基板収納装置Fのカセット部10
に収納させておき、ティーチング処理済みの第3搬送装
置H3を用いてこのテスト用基板TPを受け渡しステー
ジ部STに搬送し、この受け渡しステージ部STに載置
されたテスト用基板TPを第1搬送装置H1に保持させ
てから、第1搬送装置H1のティーチング処理を行うよ
うにしてもよい。
【0091】上記実施形態において、露光装置Sに対し
て感光性基板Pが搬送される周辺装置を基板収納装置F
として説明したが、コータ・デベロッパC/Dでもよ
い。この場合、コータ・デベロッパC/Dの第4搬送装
置H4の姿勢制御や露光装置Sの第1搬送装置H1の姿
勢制御は、第2受け渡しステージ部ST2に対するもの
である。
【0092】本実施形態において、露光装置本体は基板
ステージを2つ有しているが、1つの基板ステージであ
ってもよい。
【0093】上記実施形態では、センサ28,24を図
3に示す配置及び個数構成としているが、本発明はこれ
に限られず、センサの配置や個数は適宜変更しても良
い。また、上記実施形態では、受け渡しステージ部ST
上にテスト用基板TPや露光用基板Pを載置するように
しているが、センサ24,28さえあれば、アーム部6
とアーム部2との間で直接基板をやりとりするようにし
てもよい。
【0094】受け渡しステージ部STは、露光本体部E
Xと基板収納装置(周辺装置)Fとの間の搬送経路中の
いずれかにあればよい。また、例えば第1プリアライメ
ント部AR1に対して搬送装置の姿勢制御を行うように
してもよい。
【0095】上記実施形態の露光本体部EX(露光装置
S)として、マスクMと感光性基板Pとを静止した状態
でマスクMのパターンを露光し、感光性基板Pを順次ス
テップ移動させるステップ・アンド・リピート型の露光
装置に適用することができるし、マスクMと感光性基板
Pとを同期移動してマスクMのパターンを露光する走査
型の露光装置に適用することもできる。
【0096】露光本体部EXの用途としては、半導体製
造用の露光装置や、角型のガラスプレートに液晶表示素
子パターンを露光する液晶用の露光装置、あるいは、薄
膜磁気ヘッドを製造するための露光装置などに広く適当
できる。
【0097】本実施形態の露光本体部EXの露光用光源
は、g線(436nm)、h線(405nm)、i線
(365nm)のみならず、KrFエキシマレーザ(2
48nm)、ArFエキシマレーザ(193nm)、F
2レーザ(157nm)を用いることもできる。
【0098】投影光学系PLの倍率は、縮小系のみなら
ず等倍および拡大系のいずれでもよい。
【0099】投影光学系PLとしては、エキシマレーザ
などの遠紫外線を用いる場合は硝材として石英や蛍石な
どの遠紫外線を透過する材料を用い、F2レーザやX線
を用いる場合は反射屈折系または屈折系の光学系にす
る。
【0100】基板ステージPSTやマスクステージMS
Tにリニアモータを用いる場合は、エアベアリングを用
いたエア浮上型およびローレンツ力またはリアクタンス
力を用いた磁気浮上型のどちらを用いてもいい。また、
ステージは、ガイドに沿って移動するタイプでもいい
し、ガイドを設けないガイドレスタイプでもよい。
【0101】ステージの駆動装置として平面モ−タを用
いる場合、磁石ユニット(永久磁石)と電機子ユニット
のいずれか一方をステージに接続し、磁石ユニットと電
機子ユニットの他方をステージの移動面側(ベース)に
設ければよい。
【0102】基板ステージPSTの移動により発生する
反力は、特開平8−166475号公報に記載されてい
るように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に
逃がしてもよい。本発明は、このような構造を備えた露
光装置においても適用可能である。
【0103】マスクステージMSTの移動により発生す
る反力は、特開平8−330224号公報に記載されて
いるように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)
に逃がしてもよい。本発明は、このような構造を備えた
露光装置においても適用可能である。
【0104】以上のように、本願実施形態の露光装置
は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む
各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、
光学的精度を保つように、組み立てることで製造され
る。これら各種精度を確保するために、この組み立ての
前後には、各種光学系については光学的精度を達成する
ための調整、各種機械系については機械的精度を達成す
るための調整、各種電気系については電気的精度を達成
するための調整が行われる。各種サブシステムから露光
装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機
械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等
が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組
み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程
があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光
装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行わ
れ、露光装置全体としての各種精度が確保される。な
お、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理さ
れたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0105】半導体デバイスは、図8に示すように、デ
バイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設
計ステップに基づいたマスクを製作するステップ20
2、デバイスの基材である基板を製造するステップ20
3、前述した実施形態の露光装置によりマスクのパター
ンを基板に露光する基板処理ステップ204、デバイス
組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工
程、パッケージ工程を含む)205、検査ステップ20
6等を経て製造される。
【0106】
【発明の効果】本発明によれば、搬送装置によって露光
装置と周辺装置との間で基板を搬送する際、搬送装置に
保持されている基板の位置を検出し、この検出結果に基
づいて、搬送経路中にある特定位置に対する搬送装置の
姿勢情報を求め、求めた姿勢情報に基づいて特定位置に
対する搬送装置の姿勢を制御するので、搬送装置は、保
持した基板を特定位置に対して精度良く位置決めしつつ
搬送することができる。そして、特定位置に対して精度
良く位置決めしてから周辺装置に対して基板を搬送する
ことにより、基板は周辺装置に対しても精度良く位置決
めされて搬送されるので、周辺装置は、基板に対する所
定の処理を精度良く安定して行うことができる。したが
って、所望の性能を有するデバイスを安定して製造する
ことができる。また、位置合わせ動作は検出装置の検出
結果に基づくものであるので、高い位置決め精度を得る
ことができるとともに、デバイス製造に関する全体の処
理時間を短縮することができ、作業性・生産性を向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の露光装置及び基板収納装置を備えたデ
バイス製造システムの一実施形態を示す側方から見た概
略構成図である。
【図2】図1のデバイス製造システムを上方情報から見
た図である。
【図3】本発明に係るステージ部を示す図であって、
(a)は側面図、(b)は(a)のL−L矢視図であ
る。
【図4】本発明のデバイス製造システムの制御系を示す
ブロック図である。
【図5】本発明のデバイス製造システムのうち、第1搬
送装置に対するティーチング処理を説明するためのフロ
ーチャート図である。
【図6】本発明のデバイス製造システムのうち、第3搬
送装置に対するティーチング処理を説明するためのフロ
ーチャート図である。
【図7】ティーチング処理された搬送装置を用いて基板
を搬送する手順を説明するためのフローチャート図であ
る。
【図8】半導体デバイスの製造工程の一例を示すフロー
チャート図である。
【符号の説明】
10 カセット部(基準位置、収納位置) 20 検出装置 21 ステージ部(特定位置) 24 センサ部 CONT 制御装置 EX 露光本体部 F 基板収納装置(周辺装置、基準位置) H1 第1搬送装置 H2 第2搬送装置 H3 第3搬送装置 H4 第4搬送装置 P 感光性基板(基板、露光用基板) R 記憶部 S 露光装置 ST 受け渡しステージ部(ステージ部、特定位置) SYS デバイス製造システム TP テスト用基板(基板、位置検出用基板)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F031 CA02 CA05 CA07 CA11 FA01 FA07 FA11 FA12 FA15 GA08 GA45 GA47 GA48 GA49 GA58 HA13 HA33 HA53 HA57 HA60 JA05 JA06 JA14 JA17 JA22 JA29 JA32 JA36 JA51 KA10 KA11 KA20 LA03 LA04 LA07 LA08 MA24 MA26 MA27 NA02 NA09 NA10 PA02 5F046 AA17 CD05 DA09 DA30

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パターンを基板に露光する露光本体部
    と、前記露光本体部から該露光本体部外部の特定位置ま
    で前記基板を搬送する搬送装置とを備えた露光装置にお
    いて、 前記搬送装置の、前記特定位置を含む搬送経路中に設け
    られ、前記搬送装置に保持されている前記基板の位置を
    検出する検出装置と、 前記検出装置の検出結果に基づいて、前記特定位置に対
    する前記搬送装置の姿勢情報を求め、該求めた姿勢情報
    に基づいて、前記基板を前記特定位置に搬送する際の、
    前記特定位置に対する前記搬送装置の姿勢を制御する制
    御装置とを備えることを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の露光装置において、 前記検出装置は、前記特定位置に設けられ、且つ前記基
    板を載置可能なステージ部と、 前記搬送装置により前記ステージ部上に搬送された前記
    基板を光学的に検出するセンサ部とを含むことを特徴と
    する露光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の露光装置におい
    て、 前記検出装置による検出動作は、感光物質が塗布されて
    いない位置検出用基板を用いて行われることを特徴とす
    る露光装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の露光装置において、 前記制御装置は、前記搬送装置が前記位置検出用基板を
    搬送した際に求められた前記姿勢情報に基づいて、感光
    物質が塗布された露光用基板を前記特定位置に搬送する
    際の、前記搬送装置の前記特定位置に対する姿勢を制御
    することを特徴とする露光装置。
  5. 【請求項5】 パターンを基板に露光する露光装置との
    間で基板の搬送を行う搬送装置を備えた基板収納装置に
    おいて、 該収納装置内の基準位置と、前記露光装置内の特定位置
    に対する前記搬送装置の姿勢との関係が予め記憶されて
    いる記憶部と、 前記記憶部に記憶されている前記関係に基づいて、前記
    基板を前記特定位置と前記基準位置との間で搬送する際
    の、前記特定位置に対する前記搬送装置の姿勢を制御す
    る制御装置とを備えることを特徴とする基板収納装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の基板収納装置におい
    て、 前記記憶部は、前記搬送装置が、感光物質が塗布されて
    いない位置検出用基板を前記特定位置と前記基準位置と
    の間で搬送した際に求められた前記関係を記憶すること
    を特徴とする基板収納装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載の基板収納装置に
    おいて、 前記基準位置は、感光物質が塗布された基板が複数枚収
    納される収納位置を含むことを特徴とする基板収納装
    置。
  8. 【請求項8】 パターンを基板に露光する露光装置と、
    前記露光装置外部に設けられ前記基板に対して所定の処
    理をする周辺装置とを備えたデバイス製造システムにお
    いて、 前記露光装置と前記周辺装置との間で前記基板の搬送を
    行う搬送装置と、 前記搬送装置の搬送経路中に設けられた特定位置におい
    て、前記搬送装置に保持されている前記基板の前記特定
    位置に対する位置を検出する検出装置と、 前記検出装置の検出結果に基づいて、前記特定位置に対
    する前記搬送装置の姿勢情報を求め、該求めた姿勢情報
    に基づいて、前記基板を前記特定位置に搬送する際の、
    前記特定位置に対する前記搬送装置の姿勢を制御する制
    御装置とを備えることを特徴とするデバイス製造システ
    ム。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のデバイス製造システム
    において、 前記制御装置は、前記周辺装置内の基準位置と前記特定
    位置に対する前記搬送装置の姿勢との関係を求め、該求
    めた関係に基づいて、前記基板を前記特定位置から前記
    基準位置に搬送する際、前記特定位置に対する前記搬送
    装置の姿勢を補正することを特徴とするデバイス製造シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9に記載のデバイス製造
    システムにおいて、 前記特定位置は前記露光装置内に設けられており、 前記制御装置は、感光物質が塗布されていない位置検出
    用基板を前記搬送装置で搬送した際に求められた前記姿
    勢情報に基づいて、感光物質が塗布された露光用基板を
    搬送する際の、前記特定位置に対する前記搬送装置の姿
    勢を制御することを特徴とするデバイス製造システム。
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