JP2002349637A - 動力伝動用ベルト - Google Patents

動力伝動用ベルト

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JP2002349637A JP2001163850A JP2001163850A JP2002349637A JP 2002349637 A JP2002349637 A JP 2002349637A JP 2001163850 A JP2001163850 A JP 2001163850A JP 2001163850 A JP2001163850 A JP 2001163850A JP 2002349637 A JP2002349637 A JP 2002349637A
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Takeshi Kimura
武志 木村
Takehiko Ito
武彦 伊東
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 、耐屈曲性に優れるとともにコグ谷部からの
早期亀裂の発生を防止してベルト走行寿命を向上させた
高負荷伝動に最適な動力伝動用ベルトの提供を目的とす
る。 【解決手段】 圧縮ゴム層7と伸張ゴム層6にコグ山部
9とコグ谷部8を交互に配したコグ部11、12を有
し、心線3を接着ゴム層2内に埋設した動力伝動用ベル
ト1に関するものであり、上記ベルトの厚みをHとし、
心線のピッチラインPから圧縮ゴム層のコグ谷部の最深
部までの間隔をDとしたとき、0.20≦D/H≦0.
26を満足する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスノーモービル、ス
クーター及び一般産業用の変速ベルトとして使用される
高負荷用の変速ベルトに使用する動力伝動用ベルトに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、スクーター、バギー、雪上車
(スノーモービル)または一般産業用の機械分野の駆動
系においては、駆動プーリと従動プーリに動力伝動用ベ
ルトを懸架し、プーリの有効径を変化させて変速させる
ベルト式変速装置が用いられている。ここで使用されて
いる動力伝動用ベルトは圧縮ゴム層と伸張ゴム層の両層
もしくは圧縮ゴム層のゴム層にコグ山部とコグ谷部を交
互に配したコグ部を有し、心線を接着ゴム層内に埋設し
た構成からなり、ローエッジダブルコグベルトあるいは
ローエッジシングルコグベルトなどのローエッジコグベ
ルトとして知られている。
【0003】上記のローエッジコグベルトでは、長寿命
化に対する要求が厳しさを増してきている。特に、溝幅
可変プーリに掛架されてプーリへの巻き掛け径を無段階
に変えながら動力を伝達する無段変速ベルトに使用する
場合は、プーリから受ける過大な側圧のため、耐側圧
性、耐屈曲性、耐磨耗性、そして耐熱性等が要求され
る。このために、上コグと下コグの形状、寸法なども検
討されている。
【0004】また、上記ローエッジコグベルトの製造方
法としては、予め用意したベルト周長よりも長い平面状
の溝付母型の上に未加硫ゴムシートを設置し、プレスに
より加熱加圧してコグ形状に型付けしたコグパッドを作
製する。このコグパッドを成形ドラム上に装着した円筒
状母型の凹条部と凸条部に嵌め込み、コグパッドのカッ
ト面を突き合わせてジョイントした後、心線を巻き付
け、更に他のゴム層、補強布をこの上から巻き付けて成
型を終え、加硫工程へ移行していた。
【0005】上記コグパッドは、1ないし数プライの補
強布と未加硫ゴムシートとの積層体であって、長さ方向
に一定ピッチでコグ山部とコグ谷部を交互に有してい
る。
【0006】従来、このコグパッドの切断は、熟練作業
者の手作業によって行われており、作業者は予めベルト
周長に合わせてコグ数を数えて、切断するコグ部にチョ
ークで印をつけた後、一方のコグ山部(コグ部の頂部)
をカッターによって切断し、また他方のコグ山部を同様
に切断していた。この切断作業で最も重要なことは、コ
グ部の頂部であるコグ山部を幅方向に真っ直ぐにしかも
厚さ方向にバイアス状に切断して、切断したコグパッド
の各カット面を幅方向に沿って直線状に突き合わせてジ
ョイントすることにある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のごと
く、近年実機の負荷が増大し、スリップ防止を目的にベ
ルトに対する側圧が大幅に増大してきているため、ベル
トの心線周りに応力が集中し、上コグの剥離及び/また
は接着ゴム層下部の剥離によるベルトの早期欠損が大き
な問題となっている。
【0008】また、ベルトはVプーリに係合するときと
かプーリから離れるときに、圧縮ゴム層のコグ谷部が繰
り返し屈曲するために、その最深部が屈曲疲労を受けや
すくなって亀裂が入り易い箇所になっていた。とりわ
け、心線のピッチラインからコグ谷部の最深部までの間
隔がベルトの屈曲性に大きく関係しているために、ベル
トの寿命に多大な影響を与えていた。
【0009】また、コグ部におけるジョイント部にあ
る。これはコグパッドの両端部を直線状に突き合わせて
ジョイントしても、突き合わせ部に間隙が生じてボリュ
ーム割れが起こり、ジョイント部の接合に欠陥が発生す
ることがあった。その結果、ベルトはベルト走行時の負
荷変動や発熱現象によってジョイント部から亀裂が発生
することがあった。
【0010】そこで、本発明は上記に関わるような問題
点を解消し、耐屈曲性に優れるとともにコグ谷部からの
早期亀裂の発生を防止してベルト走行寿命を向上させた
高負荷伝動に最適な動力伝動用ベルトの提供を目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願請求項1記載の発明
は、圧縮ゴム層と伸張ゴム層にコグ山部とコグ谷部を交
互に配したコグ部を有し、心線を接着ゴム層内に埋設し
た動力伝動用ベルトにおいて、上記ベルトの厚みをHと
し、心線のピッチラインPから圧縮ゴム層のコグ谷部の
最深部までの間隔をDとしたとき、0.20≦D/H≦
0.26を満足する動力伝動用ベルトにあり、耐屈曲
性、耐側圧性、そして高負荷伝動を可能にする。
【0012】本願請求項2記載の発明は、圧縮ゴム層に
配したジョイント部をコグ山部の領域内に存在させた動
力伝動用ベルトであり、ジョイント部をコグ谷部まで浸
入しないようにすることで、請求項1に加えて早期亀裂
発生の核となるコグ谷部の領域への接着ゴム層の侵入を
阻止でき、耐屈曲疲労性を改善することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
に従って説明する。図1は本発明に係る動力伝動用ベル
トの部分正面図、図2は図1のA−A断面図、図3は本
発明に係る他の動力伝動用ベルトの部分正面図、そして
図4は従来の動力伝動用ベルトの部分正面図である。
【0014】本発明の動力伝動用ベルト1は、接着ゴム
層2内にポリエステル繊維、アラミド繊維、ガラス繊維
等のコードからなる心線3が埋め込まれ、接着ゴム層2
の上部、下部にはそれぞれ補強布4とゴム層5を積層し
た伸張ゴム層6、また同様に補強布4とゴム層5を積層
した圧縮ゴム層7がある。伸張ゴム層6および圧縮ゴム
層7には、それぞれ一定ピッチでベルト長手方向に沿っ
てコグ谷部8とコグ山部9とを交互に配した上コグ部1
1、下コグ部12が設けられている。
【0015】尚、伸張ゴム層6の両側面はコグ山部9の
頂部からコグ谷部8の最底部にかけて逆V形に切断され
たカット面10にしてもよい。これによりプーリ内の側
圧を心線3から下の圧縮ゴム層7に負担させることがで
き、心線3上部の伸張ゴム層6の剥離や欠損を遅延させ
ることができる。
【0016】更に、本実施例では、ベルトの厚みをHと
し、心線3のピッチラインPから圧縮ゴム層7のコグ谷
部9の最深部17までの間隔をDとしたとき、下記式
0.2≦D/H≦0.26を満足することが重要にな
る。
【0017】この値は、ベルトの厚みHに対して心線3
のピッチラインPから圧縮ゴム層7のコグ谷部9の最深
部17までの間隔Dの占める割合を示すものであり、
0.20未満では間隔Dが小さくなり過ぎて、ベルトの
耐側圧性が低下により早期寿命に至る。一方、0.26
を越えると、ベルトの可撓性が低下して耐屈曲性に欠
け、早期にコグ谷部の最深部から亀裂が入りやすくな
る。
【0018】また、図1に示す下コグ部12では、ジョ
イント部14がコグ山部9の領域a内に存在し、心線と
の角度が直角になっている。ジョイント部14が垂直面
であるため、接着ゴム層2のゴムのジョイント部14へ
の流れ込みが起こり易くなっているが、この流れ込みも
コグ山部9のみで、しかも深くまで侵入していないこと
から、屈曲疲労性に大きな影響を与えない。
【0019】図3に示す他の動力伝動用ベルト1の下コ
グ部12では、ジョイント部14がコグ山部9の領域a
内に存在し、心線3との角度θが60〜90°、好まし
くは65〜90°のバイアスになっており、接着ゴム層
2のゴムはほとんどジョイント部14へ流れ込むことも
なく、亀裂の発生しやすい個所が少なくなってベルト走
行寿命も向上する。即ち、バイアスのジョイント部14
は接着ゴム層2の流れ込みを防止する役割を果たしてい
る。
【0020】一方、図4に示すようにジョイント部14
の一端がコグ山部9の領域aを越えてコグ谷部8まで侵
入している場合には、接着ゴム層2のゴムがコグ谷部8
の領域βのジョイント部14まで侵入し、この結果コグ
谷部8の領域bは屈曲疲労を受けやすくなって比較的短
時間に亀裂が発生しやすくなる。
【0021】無論、上コグ部11の場合においても、上
記の下コグ部12と同様にジョイント部14をコグ谷部
8の領域bに侵入させないようにする必要がある。
【0022】上記圧縮ゴム層6および伸張ゴム層7にな
るゴムは、天然ゴム、ブチルゴム、スチレン−ブタジエ
ンゴム、クロロプレンゴム、エチレン−プロピレンゴ
ム、アルキル化クロロスルファン化ポリエチレン、水素
化ニトリルゴム、水素化ニトリルゴムと不飽和カルボン
酸金属塩との混合ポリマー等のゴム材の単独、またはこ
れらの混合物が使用される。
【0023】そして、上記圧縮ゴム層6および伸張ゴム
層7には、アラミド繊維、ポリアミド繊維、ポリエステ
ル繊維、綿等の繊維からなり繊維の長さは繊維の種類に
よって異なるが1〜10mm程度の短繊維が用いられ、
例えばアラミド繊維であると3〜5mm程度、ポリアミ
ド繊維、ポリエステル繊維、綿であると5〜10mm程
度のものが用いられる。そして、上記ゴム層中の短繊維
の方向はベルトの長手方向に対して直角方向を向いてい
るのを90°としたときほとんどの短繊維が70〜11
0°の範囲内に配向されていることが望ましい。接着ゴ
ム層2には、上記短繊維を含めてもよいが、好ましくは
含めない。
【0024】補強布4は綿、ポリエステル繊維、ナイロ
ン等からなり、平織、綾織、朱子織等に製織した布で、
経糸と緯糸との交差角が90〜120°程度の広角度帆
布でもよい。補強布4はRFL処理した後、ゴム組成物
をフィリクション・コーチングしてゴム付帆布とする。
RFL液はレゾルシンとホルマリンとの初期縮合物をラ
テックスに混合したものであり、ここで使用するラテッ
クスとしてはクロロプレン、スチレン・ブタジエン・ビ
ニルピリジン三元共重合体、水素化ニトリル、NBRな
どである。
【0025】図5は動力伝動用ベルト1(ダブルコグベ
ルト)の製造方法の一例でモールド上で圧縮ゴム層、心
線、そして伸張ゴム層からなる成形体の作製状態を示す
ところである。まず、歯部21と溝部22を交互に有す
るモールド20を準備する。更に、図6に示すように1
〜数枚の補強布と圧縮ゴム層になる未加硫ゴムシートと
接着ゴム層になる未加硫ゴムシートを積層し、これを別
に準備した歯部と溝部とを交互に配した平坦な金型の上
に設置し、加圧することによってコグ山部29とコグ谷
部28を型付けしたコグパッド30に仕上げる。無論、
本発明では、上記歯部22と溝部23を交互に有するモ
ールド20に代えて、円周方向に沿って所定の間隔で溝
部を設けた内母型を装着したモールドを使用することも
できる。
【0026】コグパッド30の一方の切断部32は、図
6に示すようにコグ山部28の頂部31で角度αが0〜
40°にバイヤス切断され、更にコグパッド30を反転
させて他方の切断部33も同様にコグ山部29で逆方向
へ傾斜するように切断される。上記コグパッド30をエ
ンドレスにするとき、両切断面が良好に密着する。尚、
バイアス角度αが40°を越えると、ジョイント部14
がコグ谷部の領域bまで侵入する危険性が出てくる。
【0027】成形機(図示せず)にモールド20を装着
し、モールドの溝部22にコグパッドのコグ山部28を
嵌合しながら、所定長さのコグパッド30をモールド2
0に一周巻き付けてカット端部を面接触させた後、心線
34をスパイラルに巻き付ける。その上に1〜数枚の補
強布32と伸張ゴム層の未加硫ゴムシート33の積層物
を巻き付けて、成形体25を作製する。
【0028】そして、本実施例では、成形機から取り出
した溝付きモールド45を支持台上に設置し、円周方向
に沿って所定の間隔で設けた凹状部を有する加硫ゴム製
からなる母型(図示せず)、そしてジャケット(図示せ
ず)を嵌入する。
【0029】最終工程として、成形体47を加硫缶へ移
して通常の方法で加硫を行う。加硫した後、ジャケッ
ト、母型、続いて円筒状のスリーブを溝付きモールド4
5から抜き取り、スリーブを所定幅に切断して図1に示
すようなダブルコグベルト1に仕上げる。
【0030】
【実施例】以下、更に具体的な実験例により本発明の効
果を確認する。 実施例1〜4、比較例1〜2 心線として、1,500デニールのアラミド繊維(商品
名:トワロン)を上撚り数19.7回/10cm、下撚
り数15.8回/10cmで上下逆方向に撚糸して2×
3の撚り構成とし、トータルデニール9,000の未処
理コードを準備した。次いで、この未処理コードをイソ
シアネート系接着剤でプレディプした後、約170〜1
80°Cで乾燥し,RFL液に浸漬した後、200〜2
40°Cで延伸熱固定処理を行なって処理コードとし
た。
【0031】補強布として、アラミド繊維(商品名:ト
ワロン)とポリエチレンテレフタレート繊維を重量比で
50:50の混撚糸を使用したワイドアングルの平織帆
布を用いた。これらの帆布をRFL液に浸漬した後、1
50°Cで2分間熱処理して処理帆布とした。その後、
これらの処理帆布にゴム組成物をフリクション・コーチ
ングして、ゴム付帆布とした。
【0032】圧縮ゴム層と伸張ゴム層はアラミドの短繊
維を含んだクロロプレンゴムからなるゴム組成物を用
い、また接着ゴム層は短繊維を含まないクロロプレンゴ
ムからなるゴム組成物を用いた。
【0033】コグパッドとして、1枚の補強布と圧縮ゴ
ム層用シートとの積層物を、歯部と溝部を交互に配した
平坦なコグ付き型に設置し、75°Cで加圧することに
よってコグ部を型付けしたコグパッドに形成した。上記
コグパッドの両端をコグ山部の頂部から垂直に切断し
た。
【0034】これらの材料を用意した後、平坦なモール
ドに装着した内母型にコグパッドを巻き付け、更に心
線、平坦な伸張ゴム層、補強布を順次巻き付けて成形体
を作製した。続いて、モールドを支持台の所定位置に設
置した後、円周方向に沿って所定の間隔で設けた凹状部
を有する加硫ゴム製の母型を挿入した。その後、ジャケ
ットを被せてモールドを加硫缶に設置し、加硫してベル
トスリーブを得た。このスリーブをカッターによってV
状に切断してスノーモービル用のローエッジダブルコグ
ベルトに仕上げた。
【0035】得られた5種類のローエッジダブルコグベ
ルトの厚みHと、心線のピッチラインから圧縮ゴム層の
コグ谷部の最深部までの間隔Dは、表1に示す通りであ
る。厚みH、間隔Dはベルトを固定始具に設置固定し、
投影機にて測定した。
【0036】また、各ベルトのコグ山部のジョイント部
はコグ山部の領域内に存在し、心線に対して直角にな
り、接着ゴム層のゴムがジョイント部に侵入していた。
【0037】上記ベルトを高張力耐久試験で心線のピッ
チラインからコグ谷部の最深部までの間隔Dによる耐変
形性の影響を調べ、また高温耐久試験では間隔Dによる
耐亀裂性の影響を調べた。その結果を表1に併記する。
【0038】高張力耐久試験では、上記ベルトを直径1
67.4mmの駆動プーリと直径133.0mmの従動
プーリからなる2軸の横型走行試験機に懸架し、従動プ
ーリに荷重330kgfをかけ、そして駆動プーリを
3,000rpmで回転させ、ベルトの走行寿命を確認
した。
【0039】高温耐久試験では、ベルトを直径125.
8mmの駆動プーリと直径85.8mmの従動プーリか
らなる2軸の横型走行試験機に懸架し、従動プーリに荷
重100kgf、負荷5psをかけ、そして駆動プーリ
を5,000rpmで回転させ、ベルトの走行寿命を確
認した。また、雰囲気温度120℃とし、1時間後のベ
ルト温度が150〜160℃になるように設定した。
【0040】
【表1】
【0041】この結果、0.20≦D/H≦0.26を
満足したベルトは、耐屈曲性、耐側圧性に優れているた
めに高負荷伝動を可能にし、走行寿命が増している。
【0042】
【発明の効果】以上のように本願請求項記載の発明で
は、圧縮ゴム層と伸張ゴム層にコグ山部とコグ谷部を交
互に配したコグ部を有し、心線を接着ゴム層内に埋設し
た動力伝動用ベルトにおいて、上記ベルトの厚みをHと
し、心線のピッチラインPから圧縮ゴム層のコグ谷部の
最深部までの間隔をDとしたとき、0.2≦D/H≦
0.26を満足する動力伝動用ベルトにあり、耐屈曲
性、耐側圧性、そして高負荷伝動を可能にできる効果が
ある。また、コグ部に配したゴム層のジョイント部をコ
グ山部の領域内に存在させるようにしたことにより、ジ
ョイント部をコグ谷部まで浸入しないようにし、早期亀
裂発生の核となるコグ谷部の領域への接着ゴム層の侵入
を阻止でき、耐屈曲疲労性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る動力伝動用ベルトの部分正面図で
ある。
【図2】図1のA−A方向の断面図である。
【図3】本発明に係る他の動力伝動用ベルトの部分正面
図である。
【図4】従来の動力伝動用ベルトの部分正面図である。
【図5】本発明に係る動力伝動用ベルトをモールド上で
成形体を作製する状態を示す図である
【図6】本発明に係る動力伝動用ベルトの使用するコグ
パッドの斜視図である。
【符号の説明】
1 動力伝動用ベルト 2 接着ゴム層 3 心線 4 補強布 5 ゴム層 6 伸張ゴム層 7 圧縮ゴム層 8 コグ谷部 9 コグ山部 10 カット面 11 上コグ部 12 下コグ部 14 ジョイント部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年5月31日(2001.5.3
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮ゴム層と伸張ゴム層にコグ山部とコ
    グ谷部を交互に配したコグ部を有し、心線を接着ゴム層
    内に埋設した動力伝動用ベルトにおいて、上記ベルトの
    厚みをHとし、心線のピッチラインPから圧縮ゴム層の
    コグ谷部の最深部までの間隔をDとしたとき、0.20
    ≦D/H≦0.26を満足することを特徴とする動力伝
    動用ベルト。
  2. 【請求項2】 圧縮ゴム層に配したジョイント部をコグ
    山部の領域内に存在させた請求項1記載の動力伝動用ベ
    ルト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017505414A (ja) * 2014-02-06 2017-02-16 ボーグワーナー インコーポレーテッド ハイブリッドチェーンタイミングベルト

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