JP3833901B2 - 動力伝動用ベルトの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスノーモービル、スクーター、バギー車及び一般産業用の変速ベルトとして使用される動力伝動用ベルトの製造方法に係り、詳しくは補強布を重ねたオーバーラップ部から発生する内側帆布の末端のシワ発生を阻止するとともに早期の亀裂発生を抑制し、ベルト走行寿命を向上させた高負荷伝動に最適な動力伝動用ベルトの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、スクーターまたは一般産業用の機械分野の駆動系には、駆動プーリと従動プーリに動力伝動用ベルトを懸架し、プーリの有効径を変化させて変速させるベルト式変速装置が用いられている。ここで使用されている動力伝動用ベルトは圧縮ゴム層と伸張ゴム層のうち少なくとも圧縮ゴム層にコグ山部とコグ谷部を交互に配したコグ部を有し、心線を接着ゴム層内に埋設した構成からなり、ローエッジシングルコグベルトあるいはローエッジダブルコグベルトなどのローエッジコグベルトとして商品化されている。
【0003】
上記ローエッジコグベルトの製造方法としては、予め用意したベルト周長よりも長い平面状のゴク付母型の上に未加硫ゴムシートを設置し、プレスにより加熱加圧してコグ形状に型付けしたコグパッドを作製する。このコグパッドを成形ドラム上に装着した円筒状母型の凹条部と凸条部に嵌め込み、コグパッドのカット面を突き合わせてジョイントした後、心線を巻き付け、更に他のゴム層、補強布をこの上から巻き付けて成型を終え、加硫工程へ移行していた。
【0004】
上記コグパッドは、1ないし数プライの補強布と未加硫ゴムシートとの積層体であって、長さ方向に一定ピッチでコグ山部とコグ谷部を交互に有している。
【0005】
従来、このコグパッドの切断は、熟練作業者の手作業によって行われており、作業者は予めベルト周長に合わせてコグ数を数えて、切断するコグ谷部にチョークで印をつけた後、一方のコグ山部(コグ部の頂部)をカッターによって切断し、また他方のコグ山部を同様に切断していた。
【0006】
そして、上記コグパッドにおける一端の補強布の末端部を除去して未加硫ゴムシートを露出させ、他端の補強布を未加硫ゴムシートの切断面から突出するように末端加工した後、該コグパッドを溝付きモールドに巻き付けて切断面を当接させ、かつ補強布の内側帆布と外側帆布の末端を重ねてオーバーラップジョイントを行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この方法で得られた成形体を加硫すると、図9に示すようにベルト動力伝動用ベルトのコグ部50では、ジョイント部の位置するゴム分の体積不足によるゴムの流れ等によって、補強布の外側帆布51が突っ張るために内側帆布52の端部を引付け、その結果内側帆布52がコグ谷部53でシワ54を発生させていた。このベルトを走行させると、コグ谷部53が繰り返しの屈曲点となり、このシワ54から早期に亀裂が発生することがあった。これらが成長して本格的なコグ谷部の亀裂になって、ベルトを破損させていた。
【0008】
そこで、本発明は上記に関わるような問題点を解消し、補強布の端部を重ねたオーバーラップ部から発生する内側帆布の末端付近のシワ発生を阻止するとともに早期の亀裂発生を抑制し、ベルト走行寿命を向上させた高負荷伝動に最適な動力伝動用ベルトの製造方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1記載の発明は、圧縮ゴム層と伸張ゴム層のうち少なくとも圧縮ゴム層にコグ山部とコグ谷部を交互に配したコグ部を有し、心線を接着ゴム層内に埋設し、そして少なくとも圧縮ゴム層のコグ部表面に補強布を積層した動力伝動用ベルトの製造方法において、
凹条部と凸条部を交互に有する平坦なコグ付き型に補強布と未加硫ゴムシートを積層するとともに一方の端部の補強布と未加硫ゴムシートとが剥離可能な状態で加圧形成して型付けしてコグ山部とコグ谷部を有するコグパッドを作製する工程、
上記コグパッドにおける一方の端部の補強布を剥離して未加硫ゴムシートを露出させ、他方の端部の補強布を未加硫ゴムシートの切断面から突出するように末端加工する工程、
該コグパッドを溝付きモールドに巻き付けて切断面を当接させ、かつ補強布の端部を重ねたオーバーラップ部における内側帆布の末端と外側帆布の末端を同じコグ山部の表面に位置させる工程、
心線と伸張ゴム層を構成する材料を順次巻き付けて成形体を作製した後、加硫し、得られた加硫スリーブをV状に切断して動力伝動用ベルトを作製する工程、
からなる動力伝動用ベルトの製造方法にある。
【0010】
この製造方法では、コグパッドを上記のように末端加工し、オーバーラップ部における内側帆布の末端と外側帆布の末端を同じコグ山部の表面に位置させたことで、加硫中に外側帆布の端部が内側帆布を引張る力も小さいために内側帆布の端部にはシワが発生せず、コグ谷部から早期に亀裂が発生しなくなる。
【0011】
本願請求項2記載の発明は、圧縮ゴム層と伸張ゴム層のうち少なくとも圧縮ゴム層にコグ山部とコグ谷部を交互に配したコグ部を有し、心線を接着ゴム層内に埋設し、そして少なくとも圧縮ゴム層のコグ部表面に補強布を積層した動力伝動用ベルトの製造方法において、
凹条部と凸条部を交互に有する平坦なコグ付き型に補強布と未加硫ゴムシートを積層するとともに一方の端部の補強布と未加硫ゴムシートとが剥離可能な状態で加圧形成して型付けしてコグ山部とコグ谷部を有するコグパッドを作製する工程、
上記コグパッドにおける一方の端部の補強布を未加硫ゴムシートの切断面から突出させ、他方の端部の補強布と未加硫ゴムシートとを同一の切断面になるように末端加工する工程、
該コグパッドを溝付きモールドに巻き付けて切断面を当接させ、かつ上記補強布の端部を重ねたオーバーラップ部における内側帆布の末端と、外側帆布の末端とを同じコグ山部の表面に設け、かつゴム層のジョイント部を該オーバーラップ部の位置するコグ部と同じ位置に配置する工程、
心線と伸張ゴム層を構成する材料を順次巻き付けて成形体を作製した後、加硫し、得られた加硫スリーブをV状に切断して動力伝動用ベルトを作製する工程、
からなる動力伝動用ベルトの製造方法にある。
【0012】
この製造方法では、コグパッドを上記のように末端加工し、オーバーラップ部における内側帆布の末端と、外側帆布の末端とを同じコグ山部の表面に設け、かつゴム層のジョイント部を該オーバーラップ部の位置するコグ部と同じ位置に配置したことで、更にオーバーラップ部の重ね代を少なくすることができ、内側帆布と外側帆布の末端同士の引付けあいによる内側帆布の端部のシワ発生もなく、またジョイント部とオーバーラップ部の位置するコグ部に隣接した一方のコグ谷部の帆布を除去するような切断加工することがなくなることから、コグ谷部の耐屈曲疲労性を向上させ、コグ谷部からの早期の亀裂発生もなくなる。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を添付図面に従って説明する。
図1は本発明に係る動力伝動用ベルトの部分正面図である。
本発明の動力伝動用ベルト1は、接着ゴム層2内にポリエステル繊維、アラミド繊維、ガラス繊維等のコードからなる心線3が埋め込まれ、接着ゴム層2の上部、下部にはそれぞれ補強布4とゴム層5を積層した伸張ゴム層6、また同様に補強布4とゴム層5を積層した圧縮ゴム層7がある。伸張ゴム層6および圧縮ゴム層7には、それぞれ一定ピッチでベルト長手方向に沿ってコグ谷部8とコグ山部9とを交互に配した上下コグ部11、12が設けられている。
尚、伸張ゴム層6には、補強布4を設ける必要はない。
【0018】
上記下コグ部12では、ジョイント部14がコグ山部の領域a内に存在し、心線3との角度θが60〜90°、好ましくは65〜90°のバイアスになり、接着ゴム層2のゴムもほとんどジョイント部14へ流れ込みにくく、亀裂の発生しやすい個所が少なくなってベルト走行寿命も向上する。即ち、バイアスのジョイント部14は接着ゴム層2の流れ込みを防止する役割を果たしている。
【0019】
加硫中に接着ゴム層2のゴムがジョイント部14へほとんど流れ込まないようにするためには、圧縮ゴム層7のジョイント部14が接着ゴム層2のジョイント部から離れた位置にあることが望ましい。
【0020】
一方、ジョイント部14の一端がコグ山部9の領域aを越えてコグ谷部8まで侵入する場合には、接着ゴム層2のゴムがコグ谷部8の領域のジョイント部14まで侵入し、この結果コグ谷部8の領域は屈曲疲労を受けやすくなって短時間に亀裂が発生する。コグ山部9の領域aは、コグ山部9における一方側表面21上の点が該表面(側面)の延長線から急激に離れるところを始点とし、他方側表面21の点を終点にもつ領域になる。
【0021】
また、下コグ部12のジョイント部14がコグ山部9の領域a内に存在し、心線3との角度が直角であってもよい(図示せず)。ジョイント部14が垂直面であるため、接着ゴム層2のゴムのジョイント部14への流れ込みが起こり易くなっているが、この流れ込みもコグ山部9のみで、しかも深くまで侵入していないことから、屈曲疲労性に大きな影響を与えない。
【0022】
しかして、上記補強布4の端部を重ねたオーバーラップ部17では、内側帆布18の末端19がコグ谷部8の最底部20を超えることなくコグ山部9の表面21に在り、他方外側帆布23の末端24も同じコグ山部8の表面21にあり、最頂部25もしくはこれを超えてもよい。即ち、オーバーラップ部17における内側帆布18の末端19と外側帆布23の末端24は、同じコグ山部9の表面21に位置すればよく、これによって内側帆布18の末端19にはシワが発生せず、コグ谷部8からは早期に亀裂が発生しなくなる。
上記コグ山部の表面21は、上記コグ山部9の領域aにあり、コグ山部の最頂部25を含む領域である。
【0023】
図2は本発明に係る他の動力伝動用ベルトの部分正面図である。
この動力伝動用ベルト1は、接着ゴム層2内にポリエステル繊維、アラミド繊維、ガラス繊維等のコードからなる心線3が埋め込まれ、接着ゴム層2の上部、下部にはそれぞれゴム層5のみからなる伸張ゴム層6、また補強布4とゴム層5を積層した圧縮ゴム層7がある。伸張ゴム層6および圧縮ゴム層7には、それぞれ一定ピッチでベルト長手方向に沿ってコグ谷部8とコグ山部9とを交互に配した上下コグ部11、12が設けられている。
【0024】
そして、上記補強布4の端部を重ねたオーバーラップ部17では、内側帆布18の末端19と外側帆布23の末端24も同じコグ山部9の表面21にあり、しかもジョイント部14はオーバーラップ部17と同じコグ山部9にあり、またコグ山部9の領域a内に存在して心線3との角度θが60〜90°、好ましくは65〜90°のバイアスになっている。
【0025】
また、オーバーラップ部17における内側帆布18の末端19がジョイント部14のラインLに一致している。もちろん、外側帆布の末端をジョイント部のラインに一致させてもよい。これによりオーバーラップ部の重ね代を少なくすることができ、またオーバーラップ部とジョイント部を同じコグ部に位置しているため、このコグ部に隣接した一方のコグ谷部の帆布を除去するような切断加工することがなくなることから、コグ谷部の耐屈曲疲労性を向上させることができる。
【0026】
上記圧縮ゴム層7および伸張ゴム層6になるゴムは、天然ゴム、ブチルゴム、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、エチレン−プロピレンゴム、アルキル化クロロスルファン化ポリエチレン、水素化ニトリルゴム、水素化ニトリルゴムと不飽和カルボン酸金属塩との混合ポリマー等のゴム材の単独、またはこれらの混合物が使用される。
【0027】
そして、上記圧縮ゴム層7および伸張ゴム層6には、アラミド繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、綿等の繊維からなり繊維の長さは繊維の種類によって異なるが1〜10mm程度の短繊維が用いられ、例えばアラミド繊維であると3〜5mm程度、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、綿であると5〜10mm程度のものが用いられる。そして、上記ゴム層中の短繊維の方向はベルトの長手方向に対して直角方向を90°としたときほとんどの短繊維が70°〜110°の範囲内に配向されていることが望ましい。
接着ゴム層2には、上記短繊維を含めてもよいが、好ましくは含めない。
【0028】
補強布4は綿、ポリエステル繊維、ナイロン等からなり、平織、綾織、朱子織等に製織した布で、経糸と緯糸との交差角が90〜120°程度の広角度帆布でもよい。補強布4はRFL処理した後、ゴム組成物をフィリクション・コーチングしてゴム付帆布とする。RFL液はレゾルシンとホルマリンとの初期縮合物をラテックスに混合したものであり、ここで使用するラテックスとしてはクロロプレン、スチレン・ブタジエン・ビニルピリジン三元共重合体、水素化ニトリルゴム(H−NBR)、NBRなどである。
【0029】
以下に、上記図1に示す動力伝動用ベルトの一種であるダブルコグベルトの製造方法を以下に詳述する。
(1)第一工程はコグパッド30を作製する工程である。図3はコグパッド30の作製状態を示す図であり、凹条部31と凸条部32を交互に有する平坦なコグ付き型33を用意し、このコグ付き型33に補強布4と未加硫ゴムシート34を積層し、樹脂フィルム、離型紙等の離型部材35を一方の端部領域36aにある補強布4と未加硫ゴムシート34との間に介在させた後、40〜100°Cの所定温度に設定した条件下でプレス板により加圧成形し、型付けしてコグ山部37とコグ谷部38を有するコグパッド30を作製する。
上記未加硫ゴムシート34は圧縮ゴム層7と接着ゴム層2を形成するゴムシートを積層して使用することができる。
【0030】
(2)第二工程はコグパッドの末端加工工程である。図4はこのコグ付き型33からコグパッド30を取り出して、補強布4を上面においた状態のコグパッドの正面図を示す。まず、一方の端部領域36aにある補強布4と未加硫ゴムシート34とを剥離し、この間に介在していた離型部材35を除去した後、未加硫ゴムシート34を幅方向に沿ってコグ山部37の頂部をカッターで切断し、また補強布4をハサミ、カッター等で切断する。そして、補強布4の末端部39を未加硫ゴムシート34の切断面40から1.5コグ程度の長さに突出させる。
【0031】
他方の端部領域36bでは、補強布4と未加硫ゴムシート34を幅方向に沿ってコグ山部37の頂部をカッターで切断し、更に未加硫ゴムシートの切断面40から1ゴク分程度の長さだけ後退した位置にある補強布4に幅方向に沿って切れ目41を入れた後、端部の補強布4を除去して未加硫ゴムシート34を露出させる。このように末端加工したコグパッド30の正面図を図5に示す。
【0032】
(3)第三工程は補強布のオーバーラップ部に係る処理工程である。図6に示すように、成形機(図示せず)に歯部43と溝部44を交互に有するた溝付きモールド45を装着し、該溝部44にコグ山部37を嵌合しながら上記の末端加工したコグパッド30を、切断面40が当接してジョイント部45となるように溝付きモールド45に巻き付け、かつ補強布4の内側帆布18の末端19をコグ谷部の最底部20を超えることなくコグ山部の表面21に配し、他方の外側帆布23の末端24も同じコグ山部の表面21に設けるようにオーバーラップ部17を形成する。
【0033】
(4)第四工程は成形工程であり、図8に示すように、心線3をスパイラルに巻き付け、その上に伸張ゴム層の未加硫ゴムシート46を巻き付けて、成形体47を作製する。
無論、本実施例では、上記歯部43と溝部44を交互に有する溝付きモールド45に代えて、円周方向に沿って所定の間隔で溝部を設けた加硫ゴム製の内母型を装着したモールドを使用することもできる。
そして、本実施例では、成形機から取り出した溝付きモールド45を支持台上に設置し、円周方向に沿って所定の間隔で設けた凹状部を有する、加硫ゴム製からなる母型(図示せず)、そしてジャケット(図示せず)を嵌入する。
【0034】
(5)第五工程として、成形体47を加硫缶へ移して通常の方法で加硫を行う。加硫した後、ジャケット、母型、続いて円筒状のスリーブを溝付きモールド45から抜き取り、スリーブを所定幅に切断して図1に示すようなダブルコグベルト1に仕上げる。
【0035】
また、図2に示す動力伝動用ベルトであるダブルコグベルトの製造方法を以下に詳述する。
(1)第一工程のコグパッド30を作製する工程は、前述と同じである。
(2)第二工程のコグパッドの末端加工工程は、前述の通り、図4に示すように一方の端部領域36aにある補強布4と未加硫ゴムシート34とを剥離し、この間に介在していた離型部材35を除去した後、未加硫ゴムシート34を幅方向に沿ってコグ山部37の頂部をカッターで切断し、また補強布4をハサミ、カッター等で切断する。そして、補強布4の末端部39を未加硫ゴムシート34の切断面40から2〜5mmの長さに突出させる。
従って、この方法では前述に比べて補強布4の末端部39の長さを短くすることができる。
【0036】
他方の端部領域36bでは、補強布4と未加硫ゴムシート34を幅方向に沿ってコグ山部37の頂部をカッターで切断し、補強布4と未加硫ゴムシート34とが同一の切断面40になる末端加工する。従って、上記端部領域36bでは補強布4を切断して未加硫ゴムシートの切断面40から所定長さだけ後退した位置で幅方向に沿って切れ目41を入れた後、端部の補強布4を除去してコグ谷部38を露出加工することはない。これにより、ベルトのコグ谷部の耐屈曲疲労性が向上し、コグ谷部からの早期の亀裂発生もなくなる。
この末端加工工程は図5に示す工程が不必要になり、工数も低減する特長がある。
【0037】
(3)第三工程の補強布のオーバーラップ部に係る処理工程では、図7に示すように、成形機(図示せず)に歯部43と溝部44を交互に有するた溝付きモールド45を装着し、該溝部44にコグ山部37を嵌合しながら上記の末端加工したコグパッド30を、切断面40が当接してジョイント部45となるように溝付きモールド45に巻き付け、かつこのジョイント部45が存在するコグ山部37において補強布4の内側帆布18の末端19と他方の外側帆布23の末端24も同じコグ山部の表面21に設けるようにオーバーラップ部17を形成する。
【0038】
(4)第四工程の成形工程と(5)第五工程の加硫工程は、前述と同じである。
【0039】
【実施例】
以下、更に具体的な実施例により本発明の効果を確認する。
実施例1
心線として、1,500デニールのアラミド繊維(商品名:トワロン)を上撚り数19.7回/10cm、下撚り数15.8回/10cmで上下逆方向に撚糸して2×3の撚り構成とし、トータルデニール9,000の未処理コードを準備した。次いで、この未処理コードをイソシアネート系接着剤でプレディプした後、約170〜180°Cで乾燥し,RFL液に浸漬した後、200〜240°Cで延伸熱固定処理を行なって処理コードとした。
【0040】
補強布として、アラミド繊維(商品名:トワロン)とポリエチレンテレフタレート繊維を重量比で50:50の混撚糸を使用したワイドアングルの平織帆布を用いた。これらの帆布をRFL液に浸漬した後、150°Cで2分間熱処理して処理帆布とした。その後、これらの処理帆布にゴム組成物をフリクション・コーチングして、ゴム付帆布とした。
【0041】
圧縮ゴム層と伸張ゴム層はアラミドの短繊維を含んだクロロプレンゴムからなるゴム組成物を用い、また接着ゴム層も短繊維を含んだクロロプレンゴムからなるゴム組成物を用いた。また、厚さの異なる2枚のシートを圧縮ゴム層として用意した。
【0042】
コグパッドとして、1枚の補強布と圧縮ゴム層用シートとの積層物を、歯部と溝部を交互に配した平坦なコグ付き型に設置し、75°Cで加圧することによってコグ部を型付けした。
【0043】
上記コグパッドの末端加工工程としては、コグパッドの一端に介在したポリエチレンフィルムを除去した後、未加硫ゴムシートを幅方向に沿ってコグ山部の頂部をカッターで約60°のバイアスに切断し、また補強布をハサミで切断し、補強布の末端を未加硫ゴムシートの切断面から約1コグ分の長さ突出させた。
他方の端部領域では、補強布と未加硫ゴムシートを幅方向に沿ってコグ山部の頂部をカッターで約60度のバイアスに切断し、更に未加硫ゴムシートの切断面から半ゴク分だけ後退した位置にある補強布に幅方向に沿って切れ目を入れた後、補強布を剥離して未加硫ゴムシートを露出させた。
【0044】
続いて、予め歯部と溝部を交互に有している加硫ゴム製の内母型を円筒状モールドに装着したこの内母型の表面に、末端加工したコグパッドを巻き付ける。そして、切断面を当接してジョイント部を形成し、かつ補強布の内側帆布の末端と外側帆布の末端を同じコグ山部の表面に設けるようにオーバーラップ部を形成した。このジョイント部はオーバーラップ部の位置するコグ部から1コグ部だけ離れていた。
【0045】
更に、心線、伸張ゴム層の未加硫ゴムシートを順次巻き付けて成形体を作製し、続いて内周に歯部と溝部を交互に有している加硫ゴム製の外母型を挿入した。
【0046】
ジャケットを被せてモールドを加硫缶に設置し、加硫してベルトスリーブを得た。このスリーブをカッターによってV状に切断してスクーター用のローエッジダブルコグベルトに仕上げた。
【0047】
得られたローエッジダブルコグベルトの補強布のオーバーラップ部では、内側帆布の末端と外側帆布の末端が同じコグ山部の表面に位置し、内側帆布の末端部分にはシワが発生していなかった。
【0048】
上記ベルトを直径85mmの駆動プーリと直径85mmの従動プーリからなるタテ型走行試験機に懸架し、背面に直径85mmのテンションプーリを当接させてベルトの曲げ角度を160°に維持し、従動プーリに荷重100kgfをかけ、そして駆動プーリを3,600rpmで回転させ、ベルトの走行寿命を確認した。その結果、144時間走行すると、ジョイント部の端部からの亀裂はなく、他のコグ谷部から亀裂が発生した。
【0049】
比較例1
本比較例のコグパッドの末端処理では、実施例1と同様に行って、補強布の末端を未加硫ゴムシートの切断面から1ゴク分強だけ突出させた。また、他方の端部領域では、1ゴク分弱の補強布を除去して未加硫ゴムシートを露出させた。
続いて、円筒状モールドに装着した内母型に、末端処理したコグパッドを巻き付けて切断面を当接し、かつ補強布の内側帆布の末端がコグ谷部の最底部を超えた位置に、また外側帆布の末端をコグ山部の最頂部を超えた位置に配置するように重ね代を大きくとったオーバーラップ部を形成した。
【0050】
このような状態で実施例1と同様に成形加硫して得られたローエッジダブルコグベルトの補強布のオーバーラップ部では、内側帆布の末端部分にはシワが発生した。また、このベルトを上記に条件で走行させると、走行後1時間でオーバーラップ部の外側帆布が浮かび上がっているのが観察された。
【0051】
実施例2
実施例1と相違するところは、コグパッドの末端加工工程にある。コグパッドの一端に介在したポリエチレンフィルムを除去した後、未加硫ゴムシートを幅方向に沿ってコグ山部の頂部をカッターで約60°のバイアスに切断し、また補強布をハサミで切断し、補強布の末端を未加硫ゴムシートの切断面から約3mmを狙いにして突出させ、他方の端部領域では、補強布と未加硫ゴムシートを幅方向に沿ってコグ山部の頂部をカッターで約60°のバイアスに切断した。
【0052】
続いて、予め歯部と溝部を交互に有している加硫ゴム製の内母型を円筒状モールドに装着したこの内母型の表面に、末端加工したコグパッドを巻き付ける。そして、切断面を当接してジョイント部を形成し、かつ補強布の内側帆布の末端と外側帆布の末端を同じコグ山部の表面に設けるようにオーバーラップ部を形成し、ジョイント部とオーバーラップ部を同じコグ部に形成した。
【0053】
このような状態で実施例1と同様に成形加硫して得られたローエッジダブルコグベルトの補強布のオーバーラップ部では、内側帆布の末端と外側帆布の末端が同じコグ山部の表面に位置し、内側帆布の末端部分にはシワが発生していなかった。
【0054】
上記ベルトを直径85mmの駆動プーリと直径85mmの従動プーリからなるタテ型走行試験機に懸架し、背面に直径85mmのテンションプーリを当接させてベルトの曲げ角度を160°に維持し、従動プーリに荷重100kgfをかけ、そして駆動プーリを3,600rpmで回転させ、ベルトの走行寿命を確認した。その結果、150時間走行すると、ジョイント部の端部からの亀裂はなく、他のコグ谷部から亀裂が発生し、ジョイント部の不良が低減する。
【発明の効果】
以上のように本願請求項記載の発明では、補強布の端部を重ねたオーバーラップ部における内側帆布の末端と外側帆布の末端を同じコグ山部の表面に位置させることによって、内側帆布の端部にはシワが発生せず、コグ谷部から早期に亀裂が発生しなくなる。
【0055】
補強布の端部を重ねたオーバーラップ部における内側帆布の末端と外側帆布の末端が同じコグ山部の表面に位置し、かつゴム層のジョイント部と該オーバーラップ部とが同じコグ部に位置する動力伝動用ベルトにあり、これによりオーバーラップ部の重ね代を少なくすることができ、またオーバーラップ部とジョイント部を同じコグ部に位置しているため、結果このコグ部に隣接した一方のコグ谷部の帆布を除去するような切断加工することがなくなることから、コグ谷部の耐屈曲疲労性を向上させることができ、更には上記動力伝動用ベルトを製造する工数も低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る動力伝動用ベルトの部分正面図である。
【図2】 本発明に係る他の動力伝動用ベルトの部分正面図である。
【図3】 図1に示す動力伝動用ベルトの製造方法において、コグパッドの作製状態を示す斜視図である。
【図4】 図1に示す動力伝動用ベルトの製造方法において、コグ付き型から取り出したコグパッドの正面図を示す。
【図5】 末端加工したコグパッドの正面図を示す。
【図6】 図1に係る動力伝動用ベルトの製造方法において、補強布のオーバーラップ部の拡大正面図である。
【図7】 図2に係る動力伝動用ベルトの製造方法において、補強布のオーバーラップ部の拡大正面図である。
【図8】 図1に係る動力伝動用ベルトの製造方法において、ベルト成形体を作製している図である。
【図9】 従来の動力伝動用ベルトの部分正面図である。
【符号の説明】
1 動力伝動用ベルト
2 接着ゴム層
3 心線
4 補強布
5 ゴム層
6 伸張ゴム層
7 圧縮ゴム層
8 コグ谷部
9 コグ山部
11 上コグ部
12 下コグ部
17 オーバーラップ部
18 内側帆布
19 末端
20 コグ谷部の最底部
21 コグ山部の表面
23 外側帆布
24 末端
25 コグ山部の最頂部
30 コグパッド
33 コグ付き型
34 未加硫ゴムシート
35 離型部材
37 コグ山部
38 コグ谷部
39 補強布の末端部

Claims (2)

  1. 圧縮ゴム層と伸張ゴム層のうち少なくとも圧縮ゴム層にコグ山部とコグ谷部を交互に配したコグ部を有し、心線を接着ゴム層内に埋設し、そして少なくとも圧縮ゴム層のコグ部表面に補強布を積層した動力伝動用ベルトの製造方法において、
    凹条部と凸条部を交互に有する平坦なコグ付き型に補強布と未加硫ゴムシートを積層するとともに一方の端部の補強布と未加硫ゴムシートとが剥離可能な状態で加圧形成して型付けしてコグ山部とコグ谷部を有するコグパッドを作製する工程、
    上記コグパッドにおける一方の端部の補強布を剥離して未加硫ゴムシートを露出させ、他方の端部の補強布を未加硫ゴムシートの切断面から突出するように末端加工する工程、
    該コグパッドを溝付きモールドに巻き付けて切断面を当接させ、かつ補強布の端部を重ねたオーバーラップ部における内側帆布の末端と外側帆布の末端を同じコグ山部の表面に位置させる工程、
    心線と伸張ゴム層を構成する材料を順次巻き付けて成形体を作製した後、加硫し、得られた加硫スリーブをV状に切断して動力伝動用ベルトを作製する工程、
    からなることを特徴とする動力伝動用ベルトの製造方法。
  2. 圧縮ゴム層と伸張ゴム層のうち少なくとも圧縮ゴム層にコグ山部とコグ谷部を交互に配したコグ部を有し、心線を接着ゴム層内に埋設し、そして少なくとも圧縮ゴム層のコグ部表面に補強布を積層した動力伝動用ベルトの製造方法において、
    凹条部と凸条部を交互に有する平坦なコグ付き型に補強布と未加硫ゴムシートを積層するとともに一方の端部の補強布と未加硫ゴムシートとが剥離可能な状態で加圧形成して型付けしてコグ山部とコグ谷部を有するコグパッドを作製する工程、
    上記コグパッドにおける一方の端部の補強布を未加硫ゴムシートの切断面から突出させ、他方の端部の補強布と未加硫ゴムシートとを同一の切断面になるように末端加工する工程、
    該コグパッドを溝付きモールドに巻き付けて切断面を当接させ、かつ上記補強布の端部を重ねたオーバーラップ部における内側帆布の末端と、外側帆布の末端とを同じコグ山部の表面に設け、かつゴム層のジョイント部を該オーバーラップ部の位置するコグ部と同じ位置に配置する工程、
    心線と伸張ゴム層を構成する材料を順次巻き付けて成形体を作製した後、加硫し、得られた加硫スリーブをV状に切断して動力伝動用ベルトを作製する工程、
    からなることを特徴とする動力伝動用ベルトの製造方法。
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