JP2002339769A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JP2002339769A
JP2002339769A JP2001143613A JP2001143613A JP2002339769A JP 2002339769 A JP2002339769 A JP 2002339769A JP 2001143613 A JP2001143613 A JP 2001143613A JP 2001143613 A JP2001143613 A JP 2001143613A JP 2002339769 A JP2002339769 A JP 2002339769A
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JP
Japan
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valve
intake valve
internal combustion
combustion engine
intake
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JP2001143613A
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English (en)
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Masafumi Hakariya
雅史 秤谷
Naohide Fuwa
直秀 不破
Rei Eiraku
玲 永楽
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変動弁機構を迅速に作動させることによっ
て吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性を
迅速に変更する。 【解決手段】 吸気弁1及び排気弁2の少なくとも一方
のバルブ開特性を変更する可変動弁機構3,3’が、気
体圧力を利用した気体圧力式アクチュエータ4,4’に
よって駆動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、吸気弁及び排気弁の少なくとも一
方のバルブ開特性を変更可能な内燃機関の制御装置が知
られている。この種の内燃機関の制御装置の例として
は、例えば特開平2−277911号公報に記載された
ものがある。特開平2−277911号公報に記載され
た内燃機関の制御装置では、アクセルペダルが踏み込ま
れているときであって駆動輪が滑るとき、機関出力が減
少するように吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバル
ブ開特性が変更される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが特開平2−2
77911号公報には、上述したように、アクセルペダ
ルが踏み込まれているときであって駆動輪が滑るときに
吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性が変
更される点が開示されているものの、実際の車両旋回挙
動が要求車両旋回挙動と異なるときに内燃機関をどのよ
うに制御すべきかについて開示されていない。また特開
平2−277911号公報には、エンジンブレーキによ
って駆動輪が滑るとき又は滑りやすいときに内燃機関を
どのように制御すべきかについても開示されていない。
また特開平2−277911号公報には、上述したよう
に、アクセルペダルが踏み込まれて駆動輪が滑るときに
吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性が変
更される点が開示されているものの、アクセルペダルが
踏み込まれて駆動輪が滑るときであって駆動輪の滑りを
抑制するように吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバ
ルブ開特性を変更することができないときに内燃機関を
どのように制御すべきかについて開示されていない。
【0004】従って特開平2−277911号公報に記
載された内燃機関の制御装置によっては、実際の車両旋
回挙動が要求車両旋回挙動と異なるとき、あるいはエン
ジンブレーキによって駆動輪が滑るとき又は滑りやすい
とき、もしくはアクセルペダルが踏み込まれて駆動輪が
滑るときであって駆動輪の滑りを抑制するように吸気弁
及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性を変更する
ことができないときに、車両を適切に安定させることが
できない。
【0005】前記問題点に鑑み、本発明は車両を適切に
安定させることができる内燃機関の制御装置を提供する
ことを目的とする。詳細には、本発明は実際の車両旋回
挙動が要求車両旋回挙動と異なるときに車両を適切に安
定させることができる内燃機関の制御装置を提供するこ
とを目的とする。更に本発明はエンジンブレーキによっ
て駆動輪が滑るとき又は滑りやすいときに車両を適切に
安定させることができる内燃機関の制御装置を提供する
ことを目的とする。また本発明はアクセルペダルが踏み
込まれて駆動輪が滑るときであって駆動輪の滑りを抑制
するように吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ
開特性を変更することができないときに車両を適切に安
定させることができる内燃機関の制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開
特性を変更可能な内燃機関の制御装置において、実際の
車両旋回挙動が要求車両旋回挙動と異なるときに、吸気
弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性を変更す
ることを特徴とする内燃機関の制御装置が提供される。
【0007】請求項2に記載の発明によれば、実際の車
両旋回挙動が要求車両旋回挙動と異なるとき、実際の車
両旋回挙動が要求車両旋回挙動に一致するように吸気弁
及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置
が提供される。
【0008】請求項1及び2に記載の内燃機関の制御装
置では、実際の車両旋回挙動が要求車両旋回挙動と異な
るときに吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開
特性が変更される。詳細には、実際の車両旋回挙動が要
求車両旋回挙動と異なるとき、実際の車両旋回挙動が要
求車両旋回挙動に一致するように吸気弁及び排気弁の少
なくとも一方のバルブ開特性が変更される。そのため、
実際の車両旋回挙動が要求車両旋回挙動と異なるのに伴
って車両が不安定になってしまうのを回避することがで
きる。つまり、実際の車両旋回挙動が要求車両旋回挙動
と異なるときに、車両を適切に安定させることができ
る。また、内燃機関本体から比較的離れて配置されたス
ロットル弁の開度を変更して実際の車両旋回挙動を要求
車両旋回挙動に一致させる場合よりも応答性良く車両を
安定させることができる。更に、スロットル弁の開度を
減少させて実際の車両旋回挙動を要求車両旋回挙動に一
致させることが回避されるため、スロットル弁の開度が
減少されて吸気管負圧が増加するのに伴って燃費が悪化
してしまうのを回避することができる。
【0009】請求項3に記載の発明によれば、実際の車
両旋回挙動が要求車両旋回挙動と異なるときであって機
関出力を増加させることが要求されるときには、吸入空
気量が増加するように吸気弁及び排気弁の少なくとも一
方のバルブ開特性を変更することを特徴とする請求項1
に記載の内燃機関の制御装置が提供される。
【0010】請求項3に記載の内燃機関の制御装置で
は、実際の車両旋回挙動が要求車両旋回挙動と異なると
きであって機関出力を増加させることが要求されるとき
には、吸入空気量が増加するように吸気弁及び排気弁の
少なくとも一方のバルブ開特性が変更される。そのた
め、内燃機関本体から比較的離れて配置されたスロット
ル弁の開度を増加させて吸入空気量を増加させる場合よ
りも応答性良く吸入空気量を増加させ、車両を安定させ
ることができる。
【0011】請求項4に記載の発明によれば、実際の車
両旋回挙動が要求車両旋回挙動と異なるときであって機
関出力を増加させることが要求されるとき、吸気弁の作
用角が最大になっている場合には、スロットル弁の開度
が増加せしめられることを特徴とする請求項1に記載の
内燃機関の制御装置が提供される。
【0012】請求項4に記載の内燃機関の制御装置で
は、実際の車両旋回挙動が要求車両旋回挙動と異なると
きであって機関出力を増加させることが要求されると
き、吸気弁の作用角が最大になっている場合には、スロ
ットル弁の開度が増加せしめられる。つまり、吸気弁の
バルブ開特性を変更することによって吸入空気量を増加
させて機関出力を増加させることができない場合には、
スロットル弁の開度が増加せしめられる。そのため、吸
気弁のバルブ開特性を変更することによって機関出力を
増加させることができないときに要求通り機関出力を増
加させることができる。
【0013】請求項5に記載の発明によれば、実際の車
両旋回挙動が要求車両旋回挙動と異なるときであって機
関出力を増加させることが要求されるとき、吸気弁の作
用角を増加させることができる場合には、吸気弁の作用
角が増加せしめられることを特徴とする請求項1に記載
の内燃機関の制御装置が提供される。
【0014】請求項5に記載の内燃機関の制御装置で
は、実際の車両旋回挙動が要求車両旋回挙動と異なると
きであって機関出力を増加させることが要求されると
き、吸気弁の作用角を増加させることができる場合に
は、吸気弁の作用角が増加せしめられる。つまり、例え
ば吸気弁の作用角が最大になっておらず、吸気弁の作用
角を増加させることができる場合には、吸気弁の作用角
が増加せしめられる。そのため、内燃機関本体から比較
的離れて配置されたスロットル弁の開度を増加させて吸
入空気量を増加させる場合よりも応答性良く吸入空気量
を増加させ、機関出力を増加させることができる。
【0015】請求項6に記載の発明によれば、実際の車
両旋回挙動が要求車両旋回挙動と異なるときであって機
関出力を減少させることが要求されるときには、吸入空
気量が減少するように吸気弁及び排気弁の少なくとも一
方のバルブ開特性を変更することを特徴とする請求項1
に記載の内燃機関の制御装置が提供される。
【0016】請求項6に記載の内燃機関の制御装置で
は、実際の車両旋回挙動が要求車両旋回挙動と異なると
きであって機関出力を減少させることが要求されるとき
には、吸入空気量が減少するように吸気弁及び排気弁の
少なくとも一方のバルブ開特性が変更される。そのた
め、内燃機関本体から比較的離れて配置されたスロット
ル弁の開度を減少させて吸入空気量を減少させる場合よ
りも応答性良く吸入空気量を減少させ、車両を安定させ
ることができる。また、スロットル弁の開度が減少され
て吸気管負圧が増加するのに伴って燃費が悪化してしま
うのを回避することができる。
【0017】請求項7に記載の発明によれば、実際の車
両旋回挙動が要求車両旋回挙動と異なるときであって機
関出力を減少させることが要求されるとき、吸気弁の作
用角が最小になっている場合には、スロットル弁の開度
が減少せしめられることを特徴とする請求項1に記載の
内燃機関の制御装置が提供される。
【0018】請求項7に記載の内燃機関の制御装置で
は、実際の車両旋回挙動が要求車両旋回挙動と異なると
きであって機関出力を減少させることが要求されると
き、吸気弁の作用角が最小になっている場合には、スロ
ットル弁の開度が減少せしめられる。つまり、吸気弁の
バルブ開特性を変更することによって吸入空気量を減少
させて機関出力を減少させることができない場合には、
スロットル弁の開度が減少せしめられる。そのため、吸
気弁のバルブ開特性を変更することによって機関出力を
減少させることができないときに要求通り機関出力を減
少させることができる。
【0019】請求項8に記載の発明によれば、実際の車
両旋回挙動が要求車両旋回挙動と異なるときであって機
関出力を減少させることが要求されるとき、吸気弁の作
用角を減少させることができる場合には、吸気弁の作用
角が減少せしめられることを特徴とする請求項1に記載
の内燃機関の制御装置が提供される。
【0020】請求項8に記載の内燃機関の制御装置で
は、実際の車両旋回挙動が要求車両旋回挙動と異なると
きであって機関出力を減少させることが要求されると
き、吸気弁の作用角を減少させることができる場合に
は、吸気弁の作用角が減少せしめられる。つまり、例え
ば吸気弁の作用角が最小になっておらず、吸気弁の作用
角を減少させることができる場合には、吸気弁の作用角
が減少せしめられる。そのため、内燃機関本体から比較
的離れて配置されたスロットル弁の開度を減少させて吸
入空気量を減少させる場合よりも応答性良く吸入空気量
を減少させ、機関出力を減少させることができる。ま
た、スロットル弁の開度が減少されて吸気管負圧が増加
するのに伴って燃費が悪化してしまうのを回避すること
ができる。
【0021】請求項9に記載の発明によれば、吸気弁及
び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性を変更可能な
内燃機関の制御装置において、アクセルペダルが踏み込
まれていないときであって駆動輪が滑るときには、吸気
弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性を変更す
ることを特徴とする内燃機関の制御装置が提供される。
【0022】請求項10に記載の発明によれば、吸気弁
及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性を変更可能
な内燃機関の制御装置において、エンジンブレーキによ
って駆動輪が滑るときには、吸気弁及び排気弁の少なく
とも一方のバルブ開特性を変更することを特徴とする内
燃機関の制御装置が提供される。
【0023】請求項9及び10に記載の内燃機関の制御
装置では、アクセルペダルが踏み込まれていないときで
あって駆動輪が滑るときには吸気弁及び排気弁の少なく
とも一方のバルブ開特性が変更される。詳細には、エン
ジンブレーキによって駆動輪が滑るときには吸気弁及び
排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性が変更される。
つまり、エンジンブレーキによって駆動輪が滑っている
と例えば車輪速センサによって検出されたときには、駆
動輪の滑りが抑制されるように吸気弁及び排気弁の少な
くとも一方のバルブ開特性が変更される。そのため、エ
ンジンブレーキによって駆動輪が滑るときに、駆動輪が
滑り続けてしまうのを回避し、車両を適切に安定させる
ことができる。また、内燃機関本体から比較的離れて配
置されたスロットル弁の開度を変更して駆動輪の滑りを
抑制する場合よりも応答性良く駆動輪の滑りを抑制し、
車両を安定させることができる。
【0024】請求項11に記載の発明によれば、吸気弁
及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性を変更可能
な内燃機関の制御装置において、アクセルペダルが踏み
込まれていないときであって駆動輪が滑りやすいときに
は、吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性
を変更することを特徴とする内燃機関の制御装置が提供
される。
【0025】請求項12に記載の発明によれば、吸気弁
及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性を変更可能
な内燃機関の制御装置において、エンジンブレーキによ
って駆動輪が滑りやすいときには、吸気弁及び排気弁の
少なくとも一方のバルブ開特性を変更することを特徴と
する内燃機関の制御装置が提供される。
【0026】請求項11及び12に記載の内燃機関の制
御装置では、アクセルペダルが踏み込まれていないとき
に駆動輪が滑りやすい場合には吸気弁及び排気弁の少な
くとも一方のバルブ開特性が変更される。詳細には、エ
ンジンブレーキによって駆動輪が滑りやすいときには吸
気弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性が変更
される。つまり、エンジンブレーキによって駆動輪が滑
るおそれがあると例えばカーナビゲーション装置によっ
て予測されるときには、駆動輪の滑りが抑制されるよう
に吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性が
変更される。そのため、エンジンブレーキによって駆動
輪が滑りやすいときに、駆動輪が滑るのに伴って車両が
不安定になってしまうのを回避ことができる。また、内
燃機関本体から比較的離れて配置されたスロットル弁の
開度を変更して駆動輪の滑りを抑制する場合よりも応答
性良く駆動輪の滑りを抑制することができる。
【0027】請求項13に記載の発明によれば、駆動輪
が滑らなくなるように吸気弁及び排気弁の少なくとも一
方のバルブ開特性を変更することを特徴とする請求項9
〜12のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置が提
供される。
【0028】請求項14に記載の発明によれば、吸入空
気量が増加するように吸気弁及び排気弁の少なくとも一
方のバルブ開特性を変更することを特徴とする請求項9
〜12のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置が提
供される。
【0029】請求項13及び14に記載の内燃機関の制
御装置では、駆動輪が滑らなくなるように吸気弁及び排
気弁の少なくとも一方のバルブ開特性が変更される。詳
細には、吸入空気量が増加するように吸気弁及び排気弁
の少なくとも一方のバルブ開特性が変更される。つま
り、エンジンブレーキが効きすぎて駆動輪がロックして
しまうのを回避するために、吸入空気量を増加させて機
関出力を増加させ、エンジンブレーキがあまり効かなく
なるように吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ
開特性が変更される。そのため、駆動輪がロックしてし
まうのを抑制し、車両を適切に安定させることができ
る。
【0030】請求項15に記載の発明によれば、駆動輪
が滑るとき又は滑りやすいときであって、吸気弁の作用
角が最大になっているときには、スロットル弁の開度が
増加せしめられることを特徴とする請求項9〜12のい
ずれか一項に記載の内燃機関の制御装置が提供される。
【0031】請求項15に記載の内燃機関の制御装置で
は、駆動輪が滑るとき又は滑りやすいときであって、吸
気弁の作用角が最大になっているときには、スロットル
弁の開度が増加せしめられる。つまり、吸気弁のバルブ
開特性を変更することによって吸入空気量を増加させて
駆動輪の滑りを抑制することができない場合には、スロ
ットル弁の開度が増加せしめられる。そのため、吸気弁
のバルブ開特性を変更することによって駆動輪の滑りを
抑制することができないときに要求通り駆動輪の滑りを
抑制することができる。
【0032】請求項16に記載の発明によれば、駆動輪
が滑るとき又は滑りやすいときであって、吸気弁の作用
角を増加させることができるときには、吸気弁の作用角
が増加せしめられることを特徴とする請求項9〜12の
いずれか一項に記載の内燃機関の制御装置が提供され
る。
【0033】請求項16に記載の内燃機関の制御装置で
は、駆動輪が滑るとき又は滑りやすいときであって、吸
気弁の作用角を増加させることができるときには、吸気
弁の作用角が増加せしめられる。つまり、例えば吸気弁
の作用角が最大になっておらず、吸気弁の作用角を増加
させることができる場合には、吸気弁の作用角が増加せ
しめられる。そのため、内燃機関本体から比較的離れて
配置されたスロットル弁の開度を増加させて吸入空気量
を増加させる場合よりも応答性良く吸入空気量を増加さ
せ、駆動輪の滑りを抑制することができる。
【0034】請求項17に記載の発明によれば、吸気弁
及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性を変更可能
な内燃機関の制御装置において、アクセルペダルが踏み
込まれているときであって駆動輪が滑るとき、吸気弁の
作用角が最小になっている場合には、スロットル弁の開
度が減少せしめられることを特徴とする内燃機関の制御
装置が提供される。
【0035】請求項17に記載の内燃機関の制御装置で
は、アクセルペダルが踏み込まれて駆動輪が滑るときに
吸気弁の作用角が最小になっている場合には、スロット
ル弁の開度が減少せしめられる。つまり、吸入空気量が
減少するように吸気弁のバルブ開特性を変更して機関出
力を減少させることによって駆動輪の滑りを抑制するこ
とができない場合には、スロットル弁の開度が減少せし
められる。そのため、吸気弁のバルブ開特性を変更する
ことによって機関出力を減少させることができないとき
に要求通り機関出力を減少させ、駆動輪の滑りを抑制す
ることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
実施形態について説明する。
【0037】図1は本発明の内燃機関の制御装置の第一
の実施形態の概略構成図、図2は図1に示した内燃機関
の制御装置の吸気系等の詳細図である。図1及び図2に
おいて、1は内燃機関、2は吸気弁、3は排気弁、4は
吸気弁を開閉させるためのカム、5は排気弁を開閉させ
るためのカム、6は吸気弁用カム4を担持しているカム
シャフト、7は排気弁用カム5を担持しているカムシャ
フトである。図3は図1に示した吸気弁用カム及びカム
シャフトの詳細図である。図3に示すように、第一の実
施形態のカム4のカムプロフィルは、カムシャフト中心
軸線の方向に変化している。つまり、第一の実施形態の
カム4は、図3の左端のノーズ高さが右端のノーズ高さ
よりも大きくなっている。すなわち、第一の実施形態の
吸気弁2のバルブリフト量は、バルブリフタがカム4の
左端と接しているときよりも、バルブリフタがカム4の
右端と接しているときの方が小さくなる。
【0038】図1及び図2の説明に戻り、8は気筒内に
形成された燃焼室、9はバルブリフト量を変更するため
に吸気弁2に対してカム4をカムシャフト中心軸線の方
向に移動させるためのバルブリフト量変更装置である。
つまり、バルブリフト量変更装置9を作動することによ
り、カム4の左端(図3)においてカム4とバルブリフ
タとを接触させたり、カム4の右端(図3)においてカ
ム4とバルブリフタとを接触させたりすることができ
る。バルブリフト量変更装置9によって吸気弁2のバル
ブリフト量が変更されると、それに伴って、吸気弁2の
開口面積が変更されることになる。第一の実施形態の吸
気弁2では、バルブリフト量が増加されるに従って吸気
弁2の開口面積が増加するようになっている。10はバ
ルブリフト量変更装置9を駆動するためのドライバ、1
1は吸気弁2の開弁期間を変更することなく吸気弁の開
閉タイミングをシフトさせるための開閉タイミングシフ
ト装置である。つまり、開閉タイミングシフト装置11
を作動することにより、吸気弁2の開閉タイミングを進
角側にシフトさせたり、遅角側にシフトさせたりするこ
とができる。12は開閉タイミングシフト装置11を作
動するための油圧を制御するオイルコントロールバルブ
である。尚、第一の実施形態における可変動弁機構に
は、バルブリフト量変更装置9及び開閉タイミングシフ
ト装置11の両者が含まれることになる。
【0039】13はクランクシャフト、14はオイルパ
ン、15は燃料噴射弁、16は吸気弁2のバルブリフト
量及び開閉タイミングシフト量(進角量又は遅角量)を
検出するためのセンサ、17は機関回転数を検出するた
めのセンサである。18は気筒内に吸入空気を供給する
吸気管内の圧力を検出するための吸気管圧センサ、19
はエアフローメータ、20は内燃機関冷却水の温度を検
出するための冷却水温センサ、21は気筒内に供給され
る吸入空気の吸気管内における温度を検出するための吸
入空気温センサである。内燃機関1のクランクシャフト
6には図示しない駆動輪が連結されている。つまり、駆
動輪は内燃機関1によって駆動される。すなわち、内燃
機関1は動力伝達可能に車輪と連結されている。
【0040】22はステアリング操作に従って車両が安
定的に旋回しているか否かを検出するためのヨーレート
センサである。実際の車両旋回挙動と要求車両旋回挙動
とが一致しているときには、ステアリング操作に従って
車両が安定的に旋回しており、車両がスピンしていない
と判断される。一方、実際の車両旋回挙動が要求車両旋
回挙動と異なっているときには、ステアリング操作に従
って車両が安定的に旋回しておらず、車両がスピンして
いると判断される。23は駆動輪がロックしたり空転し
たりするのを検出するための車輪速センサである。駆動
輪の回転数が被駆動輪の回転数よりも低いときには駆動
輪がロックしていると判断される。一方、駆動輪の回転
数が被駆動輪の回転数よりも高いときには駆動輪が空転
していると判断される。24はECU(電子制御装置)
である。50はシリンダ、51,52は吸気管、53は
サージタンク、54は排気管、55は点火栓、56はア
クセルペダル開度とは無関係に開度が変更せしめられる
スロットル弁である。図2に示すように、スロットル弁
56は吸気弁2よりもシリンダ50から離れて配置され
ている。
【0041】図4は図1に示したバルブリフト量変更装
置等の詳細図である。図4において、30は吸気弁用カ
ムシャフト6に連結された磁性体、31は磁性体30を
左側に付勢するためのコイル、32は磁性体30を右側
に付勢するための圧縮ばねである。コイル31に対する
通電量が増加されるに従って、カム4及びカムシャフト
6が左側に移動する量が増加し、吸気弁2のバルブリフ
ト量が減少せしめられることになる。
【0042】図5はバルブリフト量変更装置が作動され
るのに伴って吸気弁のバルブリフト量が変化する様子を
示した図である。図5に示すように、コイル31に対す
る通電量が減少されるに従って、吸気弁2のバルブリフ
ト量が増加せしめられる(実線→破線→一点鎖線)。ま
た第一の実施形態では、バルブリフト量変更装置9が作
動されるのに伴って、吸気弁2の開弁期間も変更せしめ
られる。つまり、吸気弁2の作用角も変更せしめられ
る。詳細には、吸気弁2のバルブリフト量が増加せしめ
られるのに伴って、吸気弁2の作用角が増加せしめられ
る(実線→破線→一点鎖線)。更に第一の実施形態で
は、バルブリフト量変更装置9が作動されるのに伴っ
て、吸気弁2のバルブリフト量がピークとなるタイミン
グも変更せしめられる。詳細には、吸気弁2のバルブリ
フト量が増加せしめられるのに伴って、吸気弁2のバル
ブリフト量がピークとなるタイミングが遅角せしめられ
る(実線→破線→一点鎖線)。
【0043】図6は図1に示した開閉タイミングシフト
装置等の詳細図である。図6において、40は吸気弁2
の開閉タイミングを進角側にシフトさせるための進角側
油路、41は吸気弁2の開閉タイミングを遅角側にシフ
トさせるための遅角側油路、42はオイルポンプであ
る。進角側油路40内の油圧が増加されるに従い、吸気
弁2の開閉タイミングが進角側にシフトせしめられる。
つまり、クランクシャフト13に対するカムシャフト6
の回転位相が進角せしめられる。一方、遅角側油路41
の油圧が増加されるに従い、吸気弁2の開閉タイミング
が遅角側にシフトせしめられる。つまり、クランクシャ
フト13に対するカムシャフト6の回転位相が遅角せし
められる。
【0044】図7は開閉タイミングシフト装置が作動さ
れるのに伴って吸気弁の開閉タイミングがシフトする様
子を示した図である。図7に示すように、進角側油路4
0内の油圧が増加されるに従って吸気弁2の開閉タイミ
ングが進角側にシフトされる(実線→破線→一点鎖
線)。このとき、吸気弁2の開弁期間は変更されない、
つまり、吸気弁2が開弁している期間の長さは変更され
ない。
【0045】上述したように、第一の実施形態では、吸
気弁2のためにバルブリフト量変更装置9及び開閉タイ
ミングシフト装置11が設けられているが、第一の実施
形態の変形例では、吸気弁用バルブリフト量変更装置9
及び吸気弁用開閉タイミングシフト装置11に加えて、
排気弁3のためのバルブリフト量変更装置及び開閉タイ
ミングシフト装置を設けることも可能である。また第一
の実施形態の他の変形例では、例えば電磁駆動装置によ
ってそれぞれの吸気弁2及び排気弁3を互いに独立して
駆動することも可能である。
【0046】図8は第一の実施形態の車両安定化制御方
法を示したフローチャートである。このルーチンは所定
時間間隔で実行される。図8に示すように、このルーチ
ンが開始されると、まずステップ100において、ヨー
レートセンサ22の出力値に基づいて車両が安定してい
るか否かが判断される。つまり、ステアリング操作に従
って車両が安定的に旋回しているか否かが判断される。
YESのときには、このルーチンを終了し、NOのとき
にはステップ101に進む。ステップ101では、車両
の安定性を向上させるように機関出力の制御及び各車輪
のブレーキ制御を実行するためのVSCシステム(図示
せず)により、車両の安定性を向上させる制御が実行さ
れる。
【0047】次いでステップ102では、ステップ10
1におけるVSC制御において要求される機関出力が増
加しているか否かが判断される。要求機関出力が増加し
ているときにはステップ103に進み、要求機関出力が
減少しているときにはステップ106に進む。ステップ
103では、センサ16の出力値に基づいて吸気弁2の
作用角が最大になっているか否かが判断される。吸気弁
2の作用角が最大になっているときには、吸気弁2の作
用角を更に増加させて吸入空気量を増加させることがで
きないと判断し、ステップ104に進む。一方、吸気弁
2の作用角が最大になっていないときには、吸気弁2の
作用角を更に増加させて吸入空気量を増加させることが
できると判断し、ステップ105に進む。ステップ10
4では、吸入空気量を増加させて機関出力を増加させる
ために、スロットル弁56の開度が増加せしめられる。
ステップ105では、吸入空気量を増加させて機関出力
を増加させるために、図5に矢印で示したようにバルブ
リフト量変更装置9が作動され、吸気弁2のバルブリフ
ト量及び作用角が増加せしめられる。
【0048】上述したように第一の実施形態では、ステ
ップ103において吸気弁2の作用角が最大になってい
ないと判断されたとき、ステップ105において吸気弁
2の作用角を増加させることによって機関出力が増加せ
しめられているが、第一の実施形態の変形例では、代わ
りに、ステップ103において吸気弁2及び/又は排気
弁3の可変動弁機構によって吸入空気量を増加させるこ
とができると判断されたときに、ステップ105におい
て吸気弁2及び/又は排気弁3の可変動弁機構を作動す
ることによって機関出力を増加させることも可能であ
る。詳細には、吸気弁2及び/又は排気弁3の可変動弁
機構によって吸入空気量を増加させるために、例えば吸
気弁2のバルブリフト量を一定に維持しつつ吸気弁2の
作用角を増加させたり、吸気弁2の作用角を一定に維持
しつつ吸気弁2のバルブリフト量を増加させたり、吸気
弁2の閉弁タイミングが吸気下死点(BDC)に近づく
ように吸気弁2の位相を変更したり、吸気弁2及び排気
弁3のバルブオーバラップ量が減少するように吸気弁2
の開弁タイミング及び/又は排気弁3の閉弁タイミング
を変更したりすることが可能である。
【0049】第一の実施形態の説明に戻り、ステップ1
06では、センサ16の出力値に基づいて吸気弁2の作
用角が最小になっているか否かが判断される。吸気弁2
の作用角が最小になっているときには、吸気弁2の作用
角を更に減少させて吸入空気量を減少させることができ
ないと判断し、ステップ107に進む。一方、吸気弁2
の作用角が最小になっていないときには、吸気弁2の作
用角を更に減少させて吸入空気量を減少させることがで
きると判断し、ステップ108に進む。ステップ107
では、吸入空気量を減少させて機関出力を減少させるた
めに、スロットル弁56の開度が減少せしめられる。ス
テップ108では、吸入空気量を減少させて機関出力を
減少させるために、図5の矢印の逆向きにバルブリフト
量変更装置9が作動され、吸気弁2のバルブリフト量及
び作用角が減少せしめられる。
【0050】上述したように第一の実施形態では、ステ
ップ106において吸気弁2の作用角が最小になってい
ないと判断されたとき、ステップ108において吸気弁
2の作用角を減少させることによって機関出力が減少せ
しめられているが、第一の実施形態の変形例では、代わ
りに、ステップ106において吸気弁2及び/又は排気
弁3の可変動弁機構によって吸入空気量を減少させるこ
とができると判断されたときに、ステップ108におい
て吸気弁2及び/又は排気弁3の可変動弁機構を作動す
ることによって機関出力を減少させることも可能であ
る。詳細には、吸気弁2及び/又は排気弁3の可変動弁
機構によって吸入空気量を減少させるために、例えば吸
気弁2のバルブリフト量を一定に維持しつつ吸気弁2の
作用角を減少させたり、吸気弁2の作用角を一定に維持
しつつ吸気弁2のバルブリフト量を減少させたり、吸気
弁2の閉弁タイミングが吸気下死点(BDC)から遠ざ
かるように吸気弁2の位相を変更したり、吸気弁2及び
排気弁3のバルブオーバラップ量が増加するように吸気
弁2の開弁タイミング及び/又は排気弁3の閉弁タイミ
ングを変更したりすることが可能である。
【0051】第一の実施形態及びその変形例によれば、
ステップ100において実際の車両旋回挙動が要求車両
旋回挙動と異なると判断されたとき、ステップ105又
はステップ108において吸気弁2及び排気弁3の少な
くとも一方のバルブ開特性が変更される。詳細には、ス
テップ100において実際の車両旋回挙動が要求車両旋
回挙動と異なると判断されたとき、ステップ105又は
ステップ108において実際の車両旋回挙動が要求車両
旋回挙動に一致するように吸気弁2及び排気弁3の少な
くとも一方のバルブ開特性が変更される。そのため、実
際の車両旋回挙動が要求車両旋回挙動と異なるのに伴っ
て車両が不安定になってしまうのを回避することができ
る。つまり、実際の車両旋回挙動が要求車両旋回挙動と
異なるときに、車両を適切に安定させることができる。
また、シリンダ50から比較的離れて配置されたスロッ
トル弁56の開度を変更して実際の車両旋回挙動を要求
車両旋回挙動に一致させる場合よりも応答性良く車両を
安定させることができる。更に、ステップ105又はス
テップ108が実行される場合には、スロットル弁56
の開度を減少させて実際の車両旋回挙動を要求車両旋回
挙動に一致させることが回避されるため、スロットル弁
56の開度が減少されて吸気管負圧が増加するのに伴っ
て燃費が悪化してしまうのを回避することができる。
【0052】また第一の実施形態及びその変形例によれ
ば、ステップ100において実際の車両旋回挙動が要求
車両旋回挙動と異なると判断されたときであってステッ
プ102において機関出力を増加させることが要求され
ると判断されたときには、ステップ105において吸入
空気量が増加するように吸気弁2及び排気弁3の少なく
とも一方のバルブ開特性が変更される。そのため、シリ
ンダ50から比較的離れて配置されたスロットル弁56
の開度を増加させて吸入空気量を増加させる場合よりも
応答性良く吸入空気量を増加させ、車両を安定させるこ
とができる。
【0053】更に第一の実施形態によれば、ステップ1
00において実際の車両旋回挙動が要求車両旋回挙動と
異なると判断されたときであってステップ102におい
て機関出力を増加させることが要求されると判断された
とき、ステップ103において吸気弁2の作用角が最大
になっていると判断された場合には、ステップ104に
おいてスロットル弁56の開度が増加せしめられる。つ
まり、吸気弁2のバルブ開特性を変更することによって
吸入空気量を増加させて機関出力を増加させることがで
きない場合には、スロットル弁56の開度が増加せしめ
られる。そのため、吸気弁2のバルブ開特性を変更する
ことによって機関出力を増加させることができないとき
に要求通り機関出力を増加させることができる。
【0054】また第一の実施形態及びその変形例によれ
ば、ステップ100において実際の車両旋回挙動が要求
車両旋回挙動と異なると判断されたときであってステッ
プ102において機関出力を増加させることが要求され
ると判断されたとき、ステップ103において吸気弁2
の作用角を増加させることができると判断された場合に
は、ステップ105において吸気弁2の作用角が増加せ
しめられる。つまり、例えば吸気弁2の作用角が最大に
なっておらず、吸気弁2の作用角を増加させることがで
きる場合には、吸気弁2の作用角が増加せしめられる。
そのため、シリンダ50から比較的離れて配置されたス
ロットル弁56の開度を増加させて吸入空気量を増加さ
せる場合よりも応答性良く吸入空気量を増加させ、機関
出力を増加させることができる。
【0055】更に第一の実施形態及びその変形例によれ
ば、ステップ100において実際の車両旋回挙動が要求
車両旋回挙動と異なると判断されたときであってステッ
プ102において機関出力を減少させることが要求され
ると判断されたときには、ステップ108において吸入
空気量が減少するように吸気弁2及び排気弁3の少なく
とも一方のバルブ開特性が変更される。そのため、シリ
ンダ50から比較的離れて配置されたスロットル弁56
の開度を減少させて吸入空気量を減少させる場合よりも
応答性良く吸入空気量を減少させ、車両を安定させるこ
とができる。また、スロットル弁56の開度が減少され
て吸気管負圧が増加するのに伴って燃費が悪化してしま
うのを回避することができる。
【0056】また第一の実施形態によれば、ステップ1
00において実際の車両旋回挙動が要求車両旋回挙動と
異なると判断されたときであってステップ102におい
て機関出力を減少させることが要求されると判断された
とき、ステップ106において吸気弁2の作用角が最小
になっていると判断された場合には、ステップ107に
おいてスロットル弁56の開度が減少せしめられる。つ
まり、吸気弁2のバルブ開特性を変更することによって
吸入空気量を減少させて機関出力を減少させることがで
きない場合には、スロットル弁56の開度が減少せしめ
られる。そのため、吸気弁2のバルブ開特性を変更する
ことによって機関出力を減少させることができないとき
に要求通り機関出力を減少させることができる。
【0057】更に第一の実施形態及びその変形例によれ
ば、ステップ100において実際の車両旋回挙動が要求
車両旋回挙動と異なると判断されたときであってステッ
プ102において機関出力を減少させることが要求され
ると判断されたとき、ステップ106において吸気弁2
の作用角を減少させることができると判断された場合に
は、ステップ108において吸気弁2の作用角が減少せ
しめられる。つまり、例えば吸気弁2の作用角が最小に
なっておらず、吸気弁2の作用角を減少させることがで
きる場合には、吸気弁2の作用角が減少せしめられる。
そのため、シリンダ50から比較的離れて配置されたス
ロットル弁56の開度を減少させて吸入空気量を減少さ
せる場合よりも応答性良く吸入空気量を減少させ、機関
出力を減少させることができる。また、スロットル弁5
6の開度が減少されて吸気管負圧が増加するのに伴って
燃費が悪化してしまうのを回避することができる。
【0058】以下、本発明の内燃機関の制御装置の第二
の実施形態について説明する。第二の実施形態の構成
は、後述する点を除き、上述した第一の実施形態の構成
とほぼ同様である。図9は第二の実施形態の車両安定化
制御方法を示したフローチャートである。このルーチン
は所定時間間隔で実行される。図9に示すように、この
ルーチンが開始されると、まずステップ200におい
て、アクセルペダル開度センサ(図示せず)の出力値に
基づいてアクセルペダルの踏み込み量がゼロになってお
りエンジンブレーキ制御が実行されているか否かが判断
される。エンジンブレーキ制御が実行されていないとき
には、このルーチンを終了し、エンジンブレーキ制御が
実行されているときにはステップ201に進む。ステッ
プ201では、車輪速センサ23の出力値に基づいて駆
動輪がロックしているか否かが判断される。YESのと
きにはステップ103に進み、NOのときには、このル
ーチンを終了する。
【0059】ステップ103では、第一の実施形態と同
様に、センサ16の出力値に基づいて吸気弁2の作用角
が最大になっているか否かが判断される。吸気弁2の作
用角が最大になっているときには、吸気弁2の作用角を
更に増加させて吸入空気量を増加させ、駆動輪のロック
を解除することができないと判断し、ステップ104に
進む。一方、吸気弁2の作用角が最大になっていないと
きには、吸気弁2の作用角を更に増加させて吸入空気量
を増加させ、駆動輪のロックを解除することができると
判断し、ステップ105に進む。ステップ104では、
駆動輪のロックを解除するために、吸入空気量を増加さ
せて機関出力を増加させるようにスロットル弁56の開
度が増加せしめられる。ステップ105では、駆動輪の
ロックを解除するために、吸入空気量を増加させて機関
出力を増加させるように図5に矢印で示したようにバル
ブリフト量変更装置9が作動され、吸気弁2のバルブリ
フト量及び作用角が増加せしめられる。
【0060】上述したように第二の実施形態では、ステ
ップ103において吸気弁2の作用角が最大になってい
ないと判断されたとき、ステップ105において吸気弁
2の作用角を増加させて機関出力を増加させることによ
り駆動輪のロックが解除されているが、第二の実施形態
の変形例では、代わりに、ステップ103において吸気
弁2及び/又は排気弁3の可変動弁機構によって吸入空
気量を増加させることができると判断されたときに、ス
テップ105において吸気弁2及び/又は排気弁3の可
変動弁機構を作動して機関出力を増加させることにより
駆動輪のロックを解除することも可能である。詳細に
は、吸気弁2及び/又は排気弁3の可変動弁機構によっ
て吸入空気量を増加させるために、例えば吸気弁2のバ
ルブリフト量を一定に維持しつつ吸気弁2の作用角を増
加させたり、吸気弁2の作用角を一定に維持しつつ吸気
弁2のバルブリフト量を増加させたり、吸気弁2の閉弁
タイミングが吸気下死点(BDC)に近づくように吸気
弁2の位相を変更したり、吸気弁2及び排気弁3のバル
ブオーバラップ量が減少するように吸気弁2の開弁タイ
ミング及び/又は排気弁3の閉弁タイミングを変更した
りすることが可能である。
【0061】第二の実施形態及びその変形例によれば、
ステップ200においてアクセルペダルが踏み込まれて
いないと判断されたときであってステップ201におい
て駆動輪が滑っていると判断されたときには、ステップ
105において吸気弁2及び排気弁3の少なくとも一方
のバルブ開特性が変更される。詳細には、エンジンブレ
ーキによって駆動輪が滑っているとステップ200及び
ステップ201において判断されたときには、ステップ
105において吸気弁2及び排気弁3の少なくとも一方
のバルブ開特性が変更される。つまり、エンジンブレー
キによって駆動輪が滑っていると例えば車輪速センサ2
3によって検出されたときには、駆動輪の滑りが抑制さ
れるように吸気弁2及び排気弁3の少なくとも一方のバ
ルブ開特性が変更される。そのため、エンジンブレーキ
によって駆動輪が滑るときに、駆動輪が滑り続けてしま
うのを回避し、車両を適切に安定させることができる。
また、シリンダ50から比較的離れて配置されたスロッ
トル弁56の開度を変更して駆動輪の滑りを抑制する場
合よりも応答性良く駆動輪の滑りを抑制し、車両を安定
させることができる。
【0062】更に第二の実施形態及びその変形例によれ
ば、ステップ105において駆動輪が滑らなくなるよう
に吸気弁2及び排気弁3の少なくとも一方のバルブ開特
性が変更される。詳細には、吸入空気量が増加するよう
に吸気弁2及び排気弁3の少なくとも一方のバルブ開特
性が変更される。つまり、エンジンブレーキが効きすぎ
て駆動輪がロックしてしまうのを回避するために、吸入
空気量を増加させて機関出力を増加させ、エンジンブレ
ーキがあまり効かなくなるように吸気弁2及び排気弁3
の少なくとも一方のバルブ開特性が変更される。そのた
め、駆動輪がロックしてしまうのを抑制し、車両を適切
に安定させることができる。
【0063】また第二の実施形態によれば、ステップ2
01において駆動輪が滑っていると判断されたときであ
って、ステップ103において吸気弁2の作用角が最大
になっていると判断されたときには、ステップ104に
おいてスロットル弁56の開度が増加せしめられる。つ
まり、ステップ103において吸気弁2のバルブ開特性
を変更することによって吸入空気量を増加させて駆動輪
の滑りを抑制することができないと判断された場合に
は、ステップ104においてスロットル弁56の開度が
増加せしめられる。そのため、吸気弁のバルブ開特性を
変更することによって駆動輪の滑りを抑制することがで
きないときに要求通り駆動輪の滑りを抑制することがで
きる。
【0064】更に第二の実施形態及びその変形例によれ
ば、ステップ201において駆動輪が滑っていると判断
されたときであって、ステップ103において吸気弁2
の作用角を増加させることができると判断されたときに
は、ステップ105において吸気弁2の作用角が増加せ
しめられる。つまり、ステップ103において吸気弁2
の作用角が最大になっておらず、吸気弁2の作用角を増
加させることができると判断された場合には、ステップ
105において吸気弁2の作用角が増加せしめられる。
そのため、シリンダ50から比較的離れて配置されたス
ロットル弁56の開度を増加させて吸入空気量を増加さ
せる場合よりも応答性良く吸入空気量を増加させ、駆動
輪の滑りを抑制することができる。
【0065】以下、本発明の内燃機関の制御装置の第三
の実施形態について説明する。第三の実施形態の構成
は、後述する点を除き、上述した第一の実施形態の構成
とほぼ同様である。図10は第三の実施形態の車両安定
化制御方法を示したフローチャートである。このルーチ
ンは所定時間間隔で実行される。図10に示すように、
このルーチンが開始されると、まずステップ200にお
いて、第二の実施形態と同様に、アクセルペダル開度セ
ンサ(図示せず)の出力値に基づいてアクセルペダルの
踏み込み量がゼロになっておりエンジンブレーキ制御が
実行されているか否かが判断される。エンジンブレーキ
制御が実行されていないときには、このルーチンを終了
し、エンジンブレーキ制御が実行されているときにはス
テップ300に進む。ステップ300では、カーナビゲ
ーション装置の出力値に基づいて路面の摩擦係数が比較
的低く駆動輪がロックしやすい道路を車両が走行中であ
るか否かが判断される。YESのときにはステップ10
3に進み、NOのときには、このルーチンを終了する。
【0066】ステップ103では、第一及び第二の実施
形態と同様に、センサ16の出力値に基づいて吸気弁2
の作用角が最大になっているか否かが判断される。吸気
弁2の作用角が最大になっているときには、駆動輪がロ
ックしづらくなるように吸気弁2の作用角を更に増加さ
せて吸入空気量を増加させることができないと判断し、
ステップ104に進む。一方、吸気弁2の作用角が最大
になっていないときには、駆動輪がロックしづらくなる
ように吸気弁2の作用角を更に増加させて吸入空気量を
増加させることができると判断し、ステップ105に進
む。ステップ104では、駆動輪がロックしづらくなる
ように設定するために、吸入空気量を増加させて機関出
力を増加させるようにスロットル弁56の開度が増加せ
しめられる。ステップ105では、駆動輪がロックしづ
らくなるように設定するために、吸入空気量を増加させ
て機関出力を増加させるように図5に矢印で示したよう
にバルブリフト量変更装置9が作動され、吸気弁2のバ
ルブリフト量及び作用角が増加せしめられる。
【0067】上述したように第三の実施形態では、ステ
ップ103において吸気弁2の作用角が最大になってい
ないと判断されたとき、ステップ105において駆動輪
がロックしづらくなるように設定するために吸気弁2の
作用角を増加させて機関出力が増加せしめられている
が、第三の実施形態の変形例では、代わりに、ステップ
103において吸気弁2及び/又は排気弁3の可変動弁
機構によって吸入空気量を増加させることができると判
断されたときに、ステップ105において駆動輪がロッ
クしづらくなるように設定するために吸気弁2及び/又
は排気弁3の可変動弁機構を作動して機関出力を増加さ
せることも可能である。詳細には、吸気弁2及び/又は
排気弁3の可変動弁機構によって吸入空気量を増加させ
るために、例えば吸気弁2のバルブリフト量を一定に維
持しつつ吸気弁2の作用角を増加させたり、吸気弁2の
作用角を一定に維持しつつ吸気弁2のバルブリフト量を
増加させたり、吸気弁2の閉弁タイミングが吸気下死点
(BDC)に近づくように吸気弁2の位相を変更した
り、吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量が減
少するように吸気弁2の開弁タイミング及び/又は排気
弁3の閉弁タイミングを変更したりすることが可能であ
る。
【0068】第三の実施形態及びその変形例によれば、
ステップ200においてアクセルペダルが踏み込まれて
いないと判断されたときであってステップ300におい
て駆動輪が滑りやすいと判断されたときには、ステップ
105において吸気弁2及び排気弁3の少なくとも一方
のバルブ開特性が変更される。詳細には、エンジンブレ
ーキによって駆動輪が滑りやすいとステップ200及び
ステップ300において判断されたときには、ステップ
105において吸気弁2及び排気弁3の少なくとも一方
のバルブ開特性が変更される。つまり、エンジンブレー
キによって駆動輪が滑るおそれがあるとカーナビゲーシ
ョン装置によって予測されるときには、駆動輪の滑りが
抑制されるように吸気弁2及び排気弁3の少なくとも一
方のバルブ開特性が変更される。そのため、エンジンブ
レーキによって駆動輪が滑りやすいときに、駆動輪が滑
るのに伴って車両が不安定になってしまうのを回避こと
ができる。また、シリンダ50から比較的離れて配置さ
れたスロットル弁56の開度を変更して駆動輪の滑りを
抑制する場合よりも応答性良く駆動輪の滑りを抑制する
ことができる。
【0069】更に第三の実施形態及びその変形例によれ
ば、ステップ105において駆動輪がロックしづらくな
るように設定するために吸気弁2及び排気弁3の少なく
とも一方のバルブ開特性が変更される。詳細には、吸入
空気量が増加するように吸気弁2及び排気弁3の少なく
とも一方のバルブ開特性が変更される。つまり、エンジ
ンブレーキが効きすぎて駆動輪がロックしてしまうのを
回避するために、吸入空気量を増加させて機関出力を増
加させ、エンジンブレーキがあまり効かなくなるように
吸気弁2及び排気弁3の少なくとも一方のバルブ開特性
が変更される。そのため、駆動輪がロックしてしまうの
を抑制し、車両を適切に安定させることができる。
【0070】また第三の実施形態によれば、ステップ3
00において駆動輪が滑りやすいと判断されたときであ
って、ステップ103において吸気弁2の作用角が最大
になっていると判断されたときには、ステップ104に
おいてスロットル弁56の開度が増加せしめられる。つ
まり、ステップ103において吸気弁2のバルブ開特性
を変更することによって吸入空気量を増加させて駆動輪
の滑りを抑制することができないと判断された場合に
は、ステップ104においてスロットル弁56の開度が
増加せしめられる。そのため、吸気弁のバルブ開特性を
変更することによって駆動輪の滑りを抑制することがで
きないときに要求通り駆動輪の滑りを抑制することがで
きる。
【0071】更に第三の実施形態及びその変形例によれ
ば、ステップ300において駆動輪が滑りやすいと判断
されたときであって、ステップ103において吸気弁2
の作用角を増加させることができると判断されたときに
は、ステップ105において吸気弁2の作用角が増加せ
しめられる。つまり、ステップ103において吸気弁2
の作用角が最大になっておらず、吸気弁2の作用角を増
加させることができると判断された場合には、ステップ
105において吸気弁2の作用角が増加せしめられる。
そのため、シリンダ50から比較的離れて配置されたス
ロットル弁56の開度を増加させて吸入空気量を増加さ
せる場合よりも応答性良く吸入空気量を増加させ、駆動
輪の滑りを抑制することができる。
【0072】以下、本発明の内燃機関の制御装置の第四
の実施形態について説明する。第四の実施形態の構成
は、後述する点を除き、上述した第一の実施形態の構成
とほぼ同様である。図11は第四の実施形態の車両安定
化制御方法を示したフローチャートである。このルーチ
ンは所定時間間隔で実行される。図11に示すように、
このルーチンが開始されると、まずステップ400にお
いて、駆動輪が滑ったら駆動輪の滑りがなくなるように
トルクを減少させるトラクションコントロールが実行さ
れているか否かが判断される。トラクションコントロー
ルが実行されているときにはステップ401に進み、ト
ラクションコントロールが実行されていないときには、
このルーチンを終了する。ステップ401では、車輪速
センサ23の出力値に基づいて駆動輪が空転しているか
否かが判断される。YESのときにはステップ106に
進み、NOのときには、このルーチンを終了する。
【0073】ステップ106では、第一の実施形態と同
様に、センサ16の出力値に基づいて吸気弁2の作用角
が最小になっているか否かが判断される。吸気弁2の作
用角が最小になっているときには、駆動輪の空転を抑制
するために吸気弁2の作用角を更に減少させて吸入空気
量を減少させることができないと判断し、ステップ10
7に進む。一方、吸気弁2の作用角が最小になっていな
いときには、駆動輪の空転を抑制するために吸気弁2の
作用角を更に減少させて吸入空気量を減少させることが
できると判断し、ステップ108に進む。ステップ10
7では、駆動輪の空転を抑制すべく吸入空気量を減少さ
せて機関出力を減少させるために、スロットル弁56の
開度が減少せしめられる。ステップ108では、駆動輪
の空転を抑制すべく吸入空気量を減少させて機関出力を
減少させるために、図5の矢印の逆向きにバルブリフト
量変更装置9が作動され、吸気弁2のバルブリフト量及
び作用角が減少せしめられる。
【0074】上述したように第四の実施形態では、ステ
ップ106において吸気弁2の作用角が最小になってい
ないと判断されたとき、ステップ108において駆動輪
の空転を抑制するために吸気弁2の作用角を減少させる
ことによって機関出力が減少せしめられているが、第四
の実施形態の変形例では、代わりに、ステップ106に
おいて吸気弁2及び/又は排気弁3の可変動弁機構によ
って吸入空気量を減少させることができると判断された
ときに、ステップ108において駆動輪の空転を抑制す
るために吸気弁2及び/又は排気弁3の可変動弁機構を
作動することによって機関出力を減少させることも可能
である。詳細には、吸気弁2及び/又は排気弁3の可変
動弁機構によって吸入空気量を減少させるために、例え
ば吸気弁2のバルブリフト量を一定に維持しつつ吸気弁
2の作用角を減少させたり、吸気弁2の作用角を一定に
維持しつつ吸気弁2のバルブリフト量を減少させたり、
吸気弁2の閉弁タイミングが吸気下死点(BDC)から
遠ざかるように吸気弁2の位相を変更したり、吸気弁2
及び排気弁3のバルブオーバラップ量が増加するように
吸気弁2の開弁タイミング及び/又は排気弁3の閉弁タ
イミングを変更したりすることが可能である。
【0075】第四の実施形態によれば、アクセルペダル
が踏み込まれて駆動輪が滑っているとステップ400及
びステップ401において判断されたときであって、ス
テップ106において吸気弁2の作用角が最小になって
いると判断されたときには、ステップ107においてス
ロットル弁56の開度が減少せしめられる。つまり、吸
入空気量が減少するように吸気弁2のバルブ開特性を変
更して機関出力を減少させることによって駆動輪の滑り
を抑制することができない場合には、スロットル弁56
の開度が減少せしめられる。そのため、吸気弁2のバル
ブ開特性を変更することによって機関出力を減少させる
ことができないときに要求通り機関出力を減少させ、駆
動輪の滑りを抑制することができる。
【0076】上述した実施形態では、駆動輪が内燃機関
1によって駆動されるが、他の実施形態では、内燃機関
1に代えて内燃機関とモータとからなるハイブリッドシ
ステムを設け、駆動輪が、モータだけでなく、内燃機関
によっても駆動され得るように構成することも可能であ
る。この実施形態においても、上述した実施形態と同様
の効果を奏することができる。また、これらの内燃機関
はFF(フロントエンジンフロントドライブ)車、FR
(フロントエンジンリアドライブ)車、4WD(4輪駆
動)車のいずれにも適用可能である。
【0077】
【発明の効果】請求項1及び2に記載の発明によれば、
実際の車両旋回挙動が要求車両旋回挙動と異なるのに伴
って車両が不安定になってしまうのを回避することがで
きる。つまり、実際の車両旋回挙動が要求車両旋回挙動
と異なるときに、車両を適切に安定させることができ
る。また、内燃機関本体から比較的離れて配置されたス
ロットル弁の開度を変更して実際の車両旋回挙動を要求
車両旋回挙動に一致させる場合よりも応答性良く車両を
安定させることができる。更に、スロットル弁の開度が
減少されて吸気管負圧が増加するのに伴って燃費が悪化
してしまうのを回避することができる。
【0078】請求項3に記載の発明によれば、内燃機関
本体から比較的離れて配置されたスロットル弁の開度を
増加させて吸入空気量を増加させる場合よりも応答性良
く吸入空気量を増加させ、車両を安定させることができ
る。
【0079】請求項4に記載の発明によれば、吸気弁の
バルブ開特性を変更することによって機関出力を増加さ
せることができないときに要求通り機関出力を増加させ
ることができる。
【0080】請求項5に記載の発明によれば、内燃機関
本体から比較的離れて配置されたスロットル弁の開度を
増加させて吸入空気量を増加させる場合よりも応答性良
く吸入空気量を増加させ、機関出力を増加させることが
できる。
【0081】請求項6に記載の発明によれば、内燃機関
本体から比較的離れて配置されたスロットル弁の開度を
減少させて吸入空気量を減少させる場合よりも応答性良
く吸入空気量を減少させ、車両を安定させることができ
る。また、スロットル弁の開度が減少されて吸気管負圧
が増加するのに伴って燃費が悪化してしまうのを回避す
ることができる。
【0082】請求項7に記載の発明によれば、吸気弁の
バルブ開特性を変更することによって機関出力を減少さ
せることができないときに要求通り機関出力を減少させ
ることができる。
【0083】請求項8に記載の発明によれば、内燃機関
本体から比較的離れて配置されたスロットル弁の開度を
減少させて吸入空気量を減少させる場合よりも応答性良
く吸入空気量を減少させ、機関出力を減少させることが
できる。また、スロットル弁の開度が減少されて吸気管
負圧が増加するのに伴って燃費が悪化してしまうのを回
避することができる。
【0084】請求項9及び10に記載の発明によれば、
エンジンブレーキによって駆動輪が滑るときに、駆動輪
が滑り続けてしまうのを回避し、車両を適切に安定させ
ることができる。また、内燃機関本体から比較的離れて
配置されたスロットル弁の開度を変更して駆動輪の滑り
を抑制する場合よりも応答性良く駆動輪の滑りを抑制
し、車両を安定させることができる。
【0085】請求項11及び12に記載の発明によれ
ば、エンジンブレーキによって駆動輪が滑りやすいとき
に、駆動輪が滑るのに伴って車両が不安定になってしま
うのを回避ことができる。また、内燃機関本体から比較
的離れて配置されたスロットル弁の開度を変更して駆動
輪の滑りを抑制する場合よりも応答性良く駆動輪の滑り
を抑制することができる。
【0086】請求項13及び14に記載の発明によれ
ば、駆動輪がロックしてしまうのを抑制し、車両を適切
に安定させることができる。
【0087】請求項15に記載の発明によれば、吸気弁
のバルブ開特性を変更することによって駆動輪の滑りを
抑制することができないときに要求通り駆動輪の滑りを
抑制することができる。
【0088】請求項16に記載の発明によれば、内燃機
関本体から比較的離れて配置されたスロットル弁の開度
を増加させて吸入空気量を増加させる場合よりも応答性
良く吸入空気量を増加させ、駆動輪の滑りを抑制するこ
とができる。
【0089】請求項17に記載の発明によれば、吸気弁
のバルブ開特性を変更することによって機関出力を減少
させることができないときに要求通り機関出力を減少さ
せ、駆動輪の滑りを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内燃機関の制御装置の第一の実施形態
の概略構成図である。
【図2】図1に示した内燃機関の制御装置の吸気系等の
詳細図である。
【図3】図1に示した吸気弁用カム及びカムシャフトの
詳細図である。
【図4】図1に示したバルブリフト量変更装置等の詳細
図である。
【図5】バルブリフト量変更装置が作動されるのに伴っ
て吸気弁のバルブリフト量が変化する様子を示した図で
ある。
【図6】図1に示した開閉タイミングシフト装置等の詳
細図である。
【図7】開閉タイミングシフト装置が作動されるのに伴
って吸気弁の開閉タイミングがシフトする様子を示した
図である。
【図8】第一の実施形態の車両安定化制御方法を示した
フローチャートである。
【図9】第二の実施形態の車両安定化制御方法を示した
フローチャートである。
【図10】第三の実施形態の車両安定化制御方法を示し
たフローチャートである。
【図11】第四の実施形態の車両安定化制御方法を示し
たフローチャートである。
【符号の説明】
1…内燃機関 2…吸気弁 3…排気弁 4,5…カム 6,7…カムシャフト 8…気筒内の燃焼室 9…バルブリフト量変更装置 11…開閉タイミングシフト装置 22…ヨーレートセンサ 23…車輪速センサ 56…スロットル弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01L 13/00 F01L 13/00 301Y F02D 29/02 311 F02D 29/02 311A (72)発明者 永楽 玲 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D041 AA31 AA40 AA48 AA66 AB01 AC01 AD05 AD14 AD51 AE05 AE07 AF01 3G018 AA05 AA06 AB07 AB16 BA04 BA34 CA19 DA03 DA24 DA36 DA45 DA60 DA70 DA75 EA17 EA22 EA31 FA01 FA06 FA07 FA08 GA02 3G092 AA01 AA11 AB02 BA01 BA02 BB01 DA01 DA02 DA03 DA04 DA09 DA12 DE01Y DE11Y DF05 DG05 DG08 EA01 EA11 FA03 FA06 FA11 FA35 GB07 HA01Z HA04Z HA05Z HA13Z HB01Z HE08Z HF17Z HG10Z 3G093 AA01 BA14 BA15 CB09 DA03 DA04 DA05 DA09 DB02 DB03 DB21 EA15 EC01 EC03 EC04 FA04

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバ
    ルブ開特性を変更可能な内燃機関の制御装置において、
    実際の車両旋回挙動が要求車両旋回挙動と異なるとき
    に、吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性
    を変更することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 【請求項2】 実際の車両旋回挙動が要求車両旋回挙動
    と異なるとき、実際の車両旋回挙動が要求車両旋回挙動
    に一致するように吸気弁及び排気弁の少なくとも一方の
    バルブ開特性を変更することを特徴とする請求項1に記
    載の内燃機関の制御装置。
  3. 【請求項3】 実際の車両旋回挙動が要求車両旋回挙動
    と異なるときであって機関出力を増加させることが要求
    されるときには、吸入空気量が増加するように吸気弁及
    び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性を変更するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 【請求項4】 実際の車両旋回挙動が要求車両旋回挙動
    と異なるときであって機関出力を増加させることが要求
    されるとき、吸気弁の作用角が最大になっている場合に
    は、スロットル弁の開度が増加せしめられることを特徴
    とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 【請求項5】 実際の車両旋回挙動が要求車両旋回挙動
    と異なるときであって機関出力を増加させることが要求
    されるとき、吸気弁の作用角を増加させることができる
    場合には、吸気弁の作用角が増加せしめられることを特
    徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 【請求項6】 実際の車両旋回挙動が要求車両旋回挙動
    と異なるときであって機関出力を減少させることが要求
    されるときには、吸入空気量が減少するように吸気弁及
    び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性を変更するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 【請求項7】 実際の車両旋回挙動が要求車両旋回挙動
    と異なるときであって機関出力を減少させることが要求
    されるとき、吸気弁の作用角が最小になっている場合に
    は、スロットル弁の開度が減少せしめられることを特徴
    とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  8. 【請求項8】 実際の車両旋回挙動が要求車両旋回挙動
    と異なるときであって機関出力を減少させることが要求
    されるとき、吸気弁の作用角を減少させることができる
    場合には、吸気弁の作用角が減少せしめられることを特
    徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  9. 【請求項9】 吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバ
    ルブ開特性を変更可能な内燃機関の制御装置において、
    アクセルペダルが踏み込まれていないときであって駆動
    輪が滑るときには、吸気弁及び排気弁の少なくとも一方
    のバルブ開特性を変更することを特徴とする内燃機関の
    制御装置。
  10. 【請求項10】 吸気弁及び排気弁の少なくとも一方の
    バルブ開特性を変更可能な内燃機関の制御装置におい
    て、エンジンブレーキによって駆動輪が滑るときには、
    吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性を変
    更することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  11. 【請求項11】 吸気弁及び排気弁の少なくとも一方の
    バルブ開特性を変更可能な内燃機関の制御装置におい
    て、アクセルペダルが踏み込まれていないときであって
    駆動輪が滑りやすいときには、吸気弁及び排気弁の少な
    くとも一方のバルブ開特性を変更することを特徴とする
    内燃機関の制御装置。
  12. 【請求項12】 吸気弁及び排気弁の少なくとも一方の
    バルブ開特性を変更可能な内燃機関の制御装置におい
    て、エンジンブレーキによって駆動輪が滑りやすいとき
    には、吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特
    性を変更することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  13. 【請求項13】 駆動輪が滑らなくなるように吸気弁及
    び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性を変更するこ
    とを特徴とする請求項9〜12のいずれか一項に記載の
    内燃機関の制御装置。
  14. 【請求項14】 吸入空気量が増加するように吸気弁及
    び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性を変更するこ
    とを特徴とする請求項9〜12のいずれか一項に記載の
    内燃機関の制御装置。
  15. 【請求項15】 駆動輪が滑るとき又は滑りやすいとき
    であって、吸気弁の作用角が最大になっているときに
    は、スロットル弁の開度が増加せしめられることを特徴
    とする請求項9〜12のいずれか一項に記載の内燃機関
    の制御装置。
  16. 【請求項16】 駆動輪が滑るとき又は滑りやすいとき
    であって、吸気弁の作用角を増加させることができると
    きには、吸気弁の作用角が増加せしめられることを特徴
    とする請求項9〜12のいずれか一項に記載の内燃機関
    の制御装置。
  17. 【請求項17】 吸気弁及び排気弁の少なくとも一方の
    バルブ開特性を変更可能な内燃機関の制御装置におい
    て、アクセルペダルが踏み込まれているときであって駆
    動輪が滑るとき、吸気弁の作用角が最小になっている場
    合には、スロットル弁の開度が減少せしめられることを
    特徴とする内燃機関の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011026975A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置
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